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★高橋庄太郎の'05オアシス単独公演レポート★ |
11/18 東京代々木第一体育館、詳細レポ レポート・高橋庄太郎(ライター) |
なんか悔しいんですよ、このようにいつもちゃんと楽しめるライブだと。11年前の初来日、渋谷クアトロで見た彼らは、まだ同好会のバンドっぽい雰囲気も残っていたが、現在は間違いなく充実のライブを見せてくれる。そう、デビュー時のオアシスにはいつ壊れてもおかしくない脆さが漂っていたというのに、今彼らを覆っているのは、大ロックバンドの風格とオーラなのだ。月日とは、こんなにも人間を成長させるんだなあ……。まあ、昔話はやめておきましょう。 もう何回見たのかわからない彼らのライブが、今回も始まった!出だしは、最新アルバムの冒頭に収録されたアンディ作曲の「TURN UP THE SUN」。こういう大事なポイントに自分以外の曲を使うとは、ノエルも大人になったものだ。今はもう、オアシスのサウンド=ノエルではなくなりつつあるのがわかる。リアムの喉の調子は相変わらず悪そうだけど、これはオアシスのライブではもはや普通のことだろうから、気にしないでおく。 曲目リストを見てもらおう。1、2曲目はじめ、傑作の最新アルバムからのセレクトが、やっぱり多い。だが、意外や中心になっているのは、ファースト、セカンドアルバムのころの名曲群だ。実は僕が考えるオアシスのアルバムのベスト3も、ファースト、セカンド、そしてこの最新作(きっと、多くの人がそうだろうけど)。きっと彼ら自身もそう思っているから、こんな選曲なのだろう。今年のサマソニでの曲目とだいぶ似ていることもあり、演奏の流れもスムーズ。いうことない。 観客も大喜びだ。ここ数年で一番いっしょに歌って気持ちいい曲の「LAYLA」、以前だったら暗黙の了解的にライブの盛り上がりの頂点に演奏することになっていた「LIVE FOREVER」、ひたすら壮大に展開する「CHAMPAGNE SUPERNOVA」など、まさに大合唱状態。リアムではなくノエルが歌う曲もこれまで同様に多いのだが、以前のように観客が白けることもなく、「アニキ〜」という野郎からの声援が熱く飛びかっている。実際、ライブ最大の盛り上がりは、アニキが歌う「DON'T LOOK BACK IN ANGER」。いっしょに声を合わせ、喉を震わせる観客たちも、それはそれは幸せそうだ。 個人的には、アンコール前の「ROCK'N'ROLL STAR」にアドレナリンが噴出。なんでこんなハイパーな曲が書けるんだ!また、CDを聴いていると飛ばしたくなるのに、ブギっぽさがライブだとガゼンかっこいい「Cigarettes & Alcohol」。この変貌は、ライブの魔法だ!アンコール最終曲の定番、THE WHOのカバー「MY GENERATION」が始まったときには、「もう終わりなの?」と寂しくなったりして……。 昔は自分のバンドでフロントを張っていたアンディもゲムも、ライブでは飾り物的一プレイヤー。この状況、もったいないな、と思っていたけど、オアシスがこれだけ良いバンドになったのだから、もうそんなこと考えないようにしよう。アンコール前の演奏終了時には、同郷の大先輩バンド、ザ・スミスの曲のフレーズ(というか、セリフ)を取り入れていたりして、そのあたりのちょっとした演出にも感動させられました。さすがマンチェスターのバンドだ。 <SET LIST> Turn Up The Sun Lyla Bring It On Down Morning Glory Cigs & Alcohol The Importance Of Being Idle Masterplan Songbird A Bell Will Ring Acquiesce Live Forever Mucky Fingers Wonderwall Champagne Supernova Rock'n Roll Star Guess God Thinks I'm Abel The Meaning of Soul Don't Look Back In Anger My Generation |
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