フレンチ・ボサ、カフェ・ミュージックの代表的存在としても活動の幅を広げているクレモンティーヌ。
そんな彼女がこれまで発表した作品群から、“午後のコーヒー的なシアワセ”にぴったりのボサノヴァ・テイストのナンバーばかりを選りすぐり、さらに今回のテーマに合わせた新録2曲を加えた、カフェ・ミュージック・コンピ決定盤!
大好評『カフェ・アプレミディ』シリーズ初のアーティスト盤、まずはクレモンティーヌから。

監修・選曲/橋本徹(SUBURBIA)



Real WMP 1. A PETITS PAS -Julien Bogoratz-Oscar Castro-Neves-   ア・プティ・パ (new song) 
Real WMP 2. SAUDADES DA BAHIA (Boink) -Dorival Caymmi  サウダージ・ダ・バイーア (1st Single - new song)
Real WMP 3. AQUARELA DO BRASIL -A. Barroso-  ブラジル
Real WMP 4. IN THE STARS (EN LAS ESTRELLAS) -Leo Sidran- イン・ザ・スターズ
Real WMP 5. CATAVENTO -Milton Nascimento- カタヴェント
Real WMP 6. CHANCES ARE (duet with Ben Sidran) -Ben Sidran- チャンセズ・アー
Real WMP 7. CHEGA DE SAMBA -Clémentine-Shinichi Osawa-  シェガ・ヂ・サンバ
Real WMP 8. DOWN IN BRAZIL -Michael Franks-   ダウン・イン・ブラジル
Real WMP 9. TRISTEZA (GOODBYE SADNESS) -H. Lobo-Niltinho- トリステーザ
Real WMP 10. UN DIA DE ESTOS -Marcela Mitz-Monday Michiru-Shinichi Osawa- いつか
Real WMP 11. CAMINHOS CRUZADOS -Antonio Carlos Jobim-E. Newton Mendonça-  十字路
Real WMP 12. RHUM COCO -Marcela Mitz-Patrice Galas-   ラム・ココ
Real WMP 13. OUTRA VEZ -Vinicius de Moraes-Antonio Carlos Jobim-  もう一度
Real WMP 14. A ST. TROPEZ -Marcela Mitz-Takao Tajima-  サントロペで
Real WMP 15. LES VOYAGES -J. Moreau-A. Duhamel- レ・ヴォヤージュ
Real WMP 16. ÁGUAS DE MARÇO (duet with Marcos Valle) -Antonio Carlos Jobim- 三月の水
Real WMP 17. UN HOMME ET UNE FEMME 〜A MAN AND A WOMAN〜 (Readymade One Man DJ Show Mix)  
     -Francis Lai-Pierre Barouh-  男と女 (Readymade One Man DJ Show Mix)
Real WMP 18. SABOR A MI -A. Carrillo- (3:58)  サボール・ア・ミ

クレモンティーヌのキャリアを「カフェ・ミュージック」的視点で振り返った、フレンチ・ボサ・コレクション 決定盤!

初期のフレンチ・ジャズ・アルバムからのボサノヴァ・カヴァー曲、ベン・シドランやマルコス・ヴァーリ、 ジョイスとの共演曲、田島貴男・大沢伸一・小西康陽など日本のミュージシャンとのコラボレイション・ナンバー、そして最近のブラジリアン・アルバムからの人気曲に、オスカー・カストロ・ネヴィスをプロデューサーに迎えた新曲2曲をプラス。



東京―パリを拠点に、ポップス、ジャズを自在に往来するサウンド、独特のウィスパリング・ヴォイス、永遠のパリジェンヌへの憧れを投影したイメージで皆を魅了し続ける唯一無二の存在、クレモンティーヌ。’89年にはじめて作品が日本のマーケットに紹介されて以来、これまでにフランス・オレンジブルー原盤6枚、日本SMEJ原盤6枚(ベスト盤含む)、計12枚のアルバムをコンスタントに発表。ジャズを基盤にしたアプローチのフランス・アルバム、そして意識的にポップスへのクロスオーヴァーを狙った日本原盤アルバムをほぼ交互に制作してきた。

 時代、そしてアルバムのコンセプトによって内容は異なるものの、唯一デビュー以来変わらない点がひとつあったーーーボサノヴァとの接点だ。日本でのデビュー・アルバム『コンティノン・ブルー』(’89)でもヴィニシウス・ヂ・モラエスとジョビンの名曲”Outra Vez”(もう一度)、そして続く『メ・ニュイ、メ・ジュール』(’90)でもマイケル・フランクス”Down In Brazil”、ロベルト・メネスカル作”O Barquinho”(小舟)をカヴァーしていたクレモンティーヌは、日本原盤のポップス・アルバムを制作するようになってからも、ボサノヴァへの憧憬を作品に反映させることを決して忘れなかった。そして’99年、その思いの集大成とも言える初のブラジリアン・アルバム『クーラー・カフェ』をリリース。また、同時リリースされた『カフェ・アプレミディ〜クレモンティーヌが選ぶボサノヴァ』は、クレモンティーヌが愛するボサノヴァの名曲の数々を集めたコンピレイション・アルバムだった。“午後のコーヒー的なシアワセ”というコンセプトを込めて名付けられた”Café Après-midi”は、その後実在のカフェの名前ともなり、「カフェ・ミュージック」というジャンルを新たに刻みつけることになった大人気コンピレイション・シリーズのタイトルにも発展したのはもはや有名な話。さらに、初のリオ・レコーディングを実現させた最新アルバム『レ・ヴォヤージュ』(2000)を経て、遂に届けられたのが『カフェ・アプレミディ』シリーズ初のアーティスト・コンピ、クレモンティーヌ篇である。

 一連の「カフェ・アプレミディ」企画の立役者、橋本徹・選曲/監修のもとに並べられた18曲は、まさにクレモンティーヌのキャリアをカフェ・ミュージック的な視点で振り返る決定的なもの。今回のアルバムのために新たに録り下ろされた新曲2曲がプラスされているのも見逃せない点だ。うち1曲は『カフェ・アプレミディ』のコンピレイションにも幾つかのヴァージョンで収められている「カフェ・ミュージック」の象徴的な名曲”Saudades Da Bahia (Boink)”のカヴァー。ボサノヴァ創生期から活躍を続け、ナラ・レオンやセルジオ・メンデス、マルコス・ヴァーリらとの交流でも知られるオスカー・カストロ・ネヴィス(日本でも小野リサの大ヒットアルバム『ドリーム』を手掛ける)が新曲のプロデュース/アレンジを担当しており、アルバムに華を添えている。

 1. A Petits Pas
オスカー・カストロ・ネヴィスのプロデュース&アレンジによる新曲。クレモンティーヌのヴォーカル・スタイルに合わせて書き下ろされたオスカーの美しいメロディーにフランス語の歌詞がのり、優雅で洗練されたスタイルのボサノヴァを聴かせてくれる。

 2. Saudades Da Bahia (Boink)
このアルバムのために録り下ろされた新曲。ドリヴァル・カイミ作「サウダージ・ダ・バイーア」のスキャット仕立てのカヴァー。この曲は、ギミックス(タイトルは”Boink”)、マリア・クレウザ、カテリーナ・ヴァレンテ&エドムンド・ロスなどのヴァージョンも知られ、『カフェ・アプレミディ』コンピでは「トリステーザ」と並ぶ人気曲である。1. に続き、オスカー・カストロ・ネヴィスをプロデュースに迎えての新録が実現。

 3. Aquarela Do Brasil
最新アルバム『レ・ヴォヤージュ』(2000)より。初のリオ・セッションで、ジョイスをプロデュース/アレンジに迎えての1曲。ブラジリアン・サウンドそのものの歯切れの良いアコースティック・ギターと、マルコス・スサーノのパーカッションが、ライヴ感覚たっぷりの本場の「ブラジル」を奏でてくれる。

 4. In The Stars (En Las Estrellas)
初のブラジリアン・アルバム『クーラー・カフェ』(’99)より、ベン・シドランの息子レオのペンによるオリジナル曲。軽快な小気味よさは、バルセロナにヴァカンスで行ったときに大ヒットしていた大好きなアレハンドロ・サンツの曲を彷彿とさせる、とクレモンティーヌ。そのインスピレイションに基づき、スペイン語で歌われている。

 5. Catavento
4.と同じく、『レ・ヴォヤージュ』(2000)からのジョイスのプロデュース・ナンバー。まるで青空を翔る小鳥のようなスキャットで、曲に新しい命を吹き込んでくれたジョイスとの掛け合いが素晴らしい。“風車(かざぐるま)”という可愛らしいタイトルを持つこの小品は、ミルトン・ナシメントのペンによるもので、クリスチャンヌ・ルグランやアライジ・コスタによるヴァージョンも人気の高い「カフェ・ミュージック」の代表的な名作。

 6. Chances Are (duet with Ben Sidran)
クレモンティーヌのキャリアを語るのに欠かせない存在、ベン・シドランとのデュエット・アルバム『スプレッド・ユア・ウィングス』(’88)より。もともとベン・シドランがソロ用で吹き込んでいた傑作を、どうしても駆け落ちしなければならなくなった若い男女の親密なデュエットに生まれ変わらせている。

 7. Chega De Samba
井出靖のトータル・プロデュースのもと、新進気鋭の日本人アーティストとのコラボレイション・シリーズ第2弾アルバム、『ロン・コリエ』(’93)より。この曲は、当時からモンド・グロッソを率いていた大沢伸一のアレンジおよび作曲によるもの。

 8. Down In Brazil
ケニー・ドリュー(p)を迎え、デンマークはコペンハーゲンでレコーディングされたジャズ・アルバム『メ・ニュイ、メ・ジュール』(’90)より。クレモンティーヌ自身も大ファンというマイケル・フランクスの大ヒット作『スリーピング・ジプシー』(’77)からの選曲で、昨年のブルーノート公演(東阪福)でも披露した。

 9. Tristeza (Goodbye Sadness)
アルバム『レ・ヴォヤージュ』より、ロベルト・メネスカルをプロデュース&アレンジに迎えてのリオ・セッションからのリード・トラック。セルジオ・メンデスの陽気なサンバ・ヴァージョンが有名な『カフェ・アプレミディ』シリーズの超人気曲。クレモンティーヌはここではあえてテンポを落とし、まるで風のような爽やかなアレンジに仕上がっている。

 10. Un Dia De Estos
井出靖トータル・プロデュースによる日本のアーティストとのコラボレイション・シリーズ第3弾アルバム『エル・デテ〜夏時間』(’98)より。ここでは大沢伸一とMONDAY満ちるの共作&アレンジにより、非常にジャズ・ボサ色の強いシャープなリズム感溢れるナンバーに仕上がっている。2ndシングルとしてもリリースされた。

 11. Caminhos Cruzados
初のブラジリアン・アルバム『クーラー・カフェ』(’99)より、ジョビンの大人の愛を歌ったボサノヴァの古典的名曲。ギターとピアノの奏でる繊細な世界が、切ない詩を引き立てている。デュエットの相手を務めているのは、カエターノ・ヴェローゾのヨーロッパ・ツアーのオープニング・アクトも果たしたマルシオ。

 12. Rhum Coco
日本でのデビュー・アルバムとなったジョニー・グリフィンとの共演アルバム『コンティノン・ブルー』(’89)より。クレモンティーヌの母親、マルセラ・ミッツの作詞に、ピアノのパトリス・ガラスによる共作オリジナル。最も初期のこのアルバムには、自然ににじみ出るボサノヴァ/ブラジリアン感覚が満ちあふれている。

 13. Outra Vez
同じくジョニー・グリフィンとの共作盤『コンティノン・ブルー』(’89)より、ヴィニシウス・ヂ・モラエスとアントニオ・カルロス・ジョビンの共作による名曲のカヴァー。ブラジルの名歌手、エリゼッチ・カルドーゾのナンバーなどで有名。

 14. A St. Tropez
クレモンティーヌが“日本で一番有名なフランス人アーティスト”になったのは、このアルバム『アン・プリヴェ〜東京の休暇』(’92)の成功がきっかけだった。いわゆる「渋谷系」シーンとクレモンティーヌのコラボレイションは大きな話題を集める。中でも代表的なこの曲は、田島貴男の作編曲による洒脱で爽やかなナンバー。

 15. Les Voyages
最新アルバム『レ・ヴォヤージュ』(2000)タイトル曲となったジャンヌ・モローのカヴァー。ジャンヌのオリジナルをプロデュースしたギイ・ボワイエ自身ががアレンジとプロデュースを手掛けた、いわば“セルフ・リメイク”。ヴァイブとフルートの音色が醸し出すハーモニーが、たまらなく心地よい仕上がり。

 16. Águas De MarÇo (duet with Marcos Valle)
同じく最新アルバム『レ・ヴォヤージュ』(2000)より、マルコス・ヴァーリとのデュエット曲。思わず身体が動いてしまうリズムと、浮遊感のある不思議なアレンジが作り出す世界の中を、まるで魚のように泳ぐふたりの和やかな掛け合いが楽しい。マルコスは現在もUK/Far Outレーベルにて現役で活躍中で、8月には『カフェ・アプレミディ』コンピのアーティスト・ベスト盤も東芝EMIからリリースされる予定。

 17. Un Homme Et Une Femme (Readymade One Man DJ Show Mix)
フランスにおけるブラジル音楽の継承者、ピエール・バルーとフランシス・レイの代表曲を取り上げ、クレモンティーヌ最大のヒット曲となった「男と女」を、小西康陽がクラブ・オリエンテッドなブラジル風スタイルに生まれ変わらせたリミックス。’96年にリリースされたベスト盤『à suivre…』の冒頭に収録され、大きな話題を呼んだ。

 18. Sabor A Mi
アルバムの最後を飾るのは、『クーラー・カフェ』(’99)からのラテン・スタンダードのカヴァー。ボレロ風レトロなメロディーとアレンジは、抜けるように青い空の下、太陽の陽差しが照りつける南国の風景を強烈に思い起こさせる。涼しげなヴォーカルに乗せて歌われる、情熱的な恋の歌。

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