Blaque Ivory
Blaque Ivory In Hawaii Report
7/12(月)
 アトランタよりハワイ、ホノルル着。-6時間の時差と8時間近いフライトの疲れも吹き飛ばし、まずはTK DiSC STUDIOSへ。 オーシャン・ビューの絶好のロケーションにあるこのスタジオは、あの小室哲哉氏(以下TK)が所有する豪華プライベート・スタジオ。ここで翌13日より、いよいよBlaque IvoryとTKとの初のコラボレーション楽曲のレコーディングがスタートするのです。
 まずはTKプロデュースのバックトラックを聴きながら、クリエイティヴ作業を支えるナティーナが歌詞とメロディー、譜割りの確認を進めます。夜10時過ぎ、ブラック・アイヴォリーを語るに欠かせないトップ・プロデューサー、トラック・マスターズの中心人物ToneがNYよりスタジオに到着。彼のディレクションの元、仮歌入れが早くもスタート。
作業に熱が入ってきたところで、TKとの初対面が実現!「クールでステキ」「Tシャツのスリムな着こなしもとってもキュート」などなど、女の子らしい様々な感想が飛び交いつつも、とにかく話題の中心はトラックの素晴らしさ。
「遠い日本にこんなホットなトラックを作る人がいるなんて、ほんとに信じられない!」というナティーナの言葉に象徴されるように、全員TKの“ドープな”トラックを心から気に入った模様。
 Toneも、「はじめて音を聴いた瞬間、ぶっ飛んだよ。これは何が何でも、僕らの今一番大切なグループ、ブラック・アイヴォリーにやらせるしかないと思った。他のビッグ・ネームのアーティストにお鉢が回ってしまう前にね。これまでアメリカで彼の名前を聞いたことがなかったのが不思議なくらいだ」とコメント。
 夜も深まり、ナティーナを除く2人のメンバーが閉じてくる瞼をどうすることも出来なくなった頃、Toneは子供のように目を輝かせ、スタジオの隅々まで細かくTKに案内してもらうことに。「どう?」と聞かれて一言、「ここに住みたいよ!」。
7/13(火)



 からりと晴れた翌日、昼過ぎからスタジオへ。この日はこの“夢のコラボレーション”の情報を聞いて、わざわざ日本から駆けつけた新聞、テレビを中心とする報道陣との取材がびっしりと詰め込まれています。帽子好きのナティーナは、この日は王冠のようなティアラを髪に挿し、ちょっぴり女王様気取り。Toneもハワイで調達したらしいアロハシャツと短パン、というラフな姿で合同取材に臨みました。
 写真撮影、テレビ撮影、記者会見風囲み取材など、さまざまなスタイルの取材を着々とこなしていきました。この貴重な取材の模様は7月、8月、9月にかけて様々な番組や雑誌、新聞などで紹介される予定なので要チェック!

TKにとってのブラック・アイヴォリーの魅力とは?
「R&Bというジャンルの枠を軽々と飛び越えた幅の広さ。ポップな楽曲もあれば、最先端のヒップホップ・ソウルみたいな曲もある。シンディ・ローパーの"Time After Time"までカヴァーしているそのユニークな発想、そしてやっぱり“新世代”という感覚があふれていること。すごい子達が出てきたなぁ、と思いましたね。今の日本は特に、R&Bがすごく旬の音楽だから、こういうのは絶対受ける、と確信して、何か一緒に出来たらいいな、と思いました」

 その個性と可能性に惚れ込んだプロデューサーと、そのサウンドのカッコ良さに一発で魅せられたアーティストの意志が見事に一致したからこそ、これだけ短期間でこのコラボレーションが実現したのでしょう。「これからもいろんな形で一緒にコラボレーション出来たら」と、ブラック・アイヴォリーもToneも将来へ向けての積極的な展望を話していました。
 取材終了後、さらにレコーディングの続きに余念のない3者。この日はとうとう1:00am過ぎまで歌入れを続けることに。夜更かしが苦手なシャマーリついにダウンで、この日のレコーディングはようやくおひらき、続きは翌日へ。この日までに歌入れを終えて、1日ハワイのオフを楽しむんだ、という3人の計画はもろくも崩れ去りました。
7/14(水)
 前日やり残した歌入れ作業を仕上げるために、昼過ぎからまたスタジオへ。リードをとるシャマーリ中心にヴォーカルを録り、さらにナティーナの“合いの手”ラップを重ね、さらにカッコいい仕上がりに。ひととおり作業が終わり、ラフ・ミックスをコピーする段階になって、全員が仕上がりを気に入ったあまり「もう1回大音量で聴かせて」攻撃がエンジニアを直撃。コピーだけでなんと小一時間かかる展開に。
 ナティーナがつけたこの新曲のタイトルは"Adore Me"。他の女の子に目移りしているボーイフレンドに向かって、こんなにあなたのことを想っているのに、どうして私の気持ちに気づいてくれないの?もっとこっちを振り向いてよ、というちょっぴりせつない女心を歌った曲。特徴のあるバックトラック、キャッチーなメロディーが耳に残って離れなくなる、ヒット間違いなしの楽曲です。みなさんの元に音をお届け出来るのは、もうちょっと先になりそう。9/22シングル発売予定なので、それまで楽しみに待っていて下さいね。
レコーディングが無事終了したあと、初めての半日オフを満喫した3人。まずはホテルの近くのロコ・ショップでストロー・ハット、ハワイアン柄のセクシーなトロピカル・ドレスを買ったシャマーリとブランディは、すっかりカラフルなロコ・ガールに変身!ナティーナは自分の子供同然に可愛がっているモンキーのぬいぐるみ(名前はジョーダン)を抱っこして登場。それからサンセット・クルーズに乗って、いざハワイの青い海へ出航!DJ気取りのナティーナのセレクトしたBGMに合わせて踊ったり、すれ違う船に手を振ったり、写真を撮り合ったり、それはそれは楽しい2時間でした。空にかかる大きな虹を見ることが出来たのもこの日の収穫でしょう。