成功を手中に収めたキャット・デルーナだが、これまでに苦労もしてきた。ブロンクスで生まれた彼女は、ドミニカ共和国で育ち、4歳の頃には、友達も家族も彼女の才能に気づいていたという。その後、彼女は家族と再びアメリカに戻り、今度はニュージャージー州ニューアークのラフな地域に移り住んだ。移住後まもなくした9歳の頃、彼女は両親の離婚をインスピレーションに使い、初めて曲を書く。その曲のタイトルは、“Estoy Triste”(I Am Sad)といった。「曲の中で、離婚についての私の気持ちをママに語り、“ダディを思って泣いたりしないで”と頼んでいたわ」とキャットは語っている。
コケットと活動している間も、キャット・デルーナは「世界に知られるパフォーマーになる」という目標に近づくためのチャンスを探し続けていた。15歳の頃、彼女はカラオケ大会で不朽の名曲“I Will Always Love You”を歌って優勝し、運命に出会う。この大会を通じてキャット・デルーナはキューバの伝説的サルサ歌手、レイ・ルイスに出会った。ルイスがくれたアドバイスを彼女は今も心に留めているという。「彼は、“君を1番良く知っている人間は、君自身なんだ。君が自分のことを助けられなければ、他人だって君を助けることはできない”って言ったの」とキャット・デルーナは語る。このアドバイスを胸に、キャット・デルーナは精力的に曲を書き始め、今でも自分で曲を作り続けている。この夏、キャット・デルーナのデビュー・アルバム『9 Lives〜灼熱のダンスフロア』は、GMBミュージック・グループ/エピック・レコーズから大々的にリリースされる。