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映像作品『Shadow Kingdom』、明日の深夜放送! (2024.03.19)

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

 

2021年7月にストリーミング限定で公開された『Shadow Kingdom』。この映像作品には“ジ・アーリー・ソングズ・オブ・ボブ・ディラン”なる副題が添えられており、初期の名曲群に新たな解釈が加えられ、まさに究極の21世紀ヴァージョンを楽しめる内容だ。この映像作品がデジタルリマスター(ビデオレストア)されNHK BSプレミアム4K『洋楽倶楽部 ボブ・ディラン シャドウ・キングダム』で明日の深夜、3月20日(水)24時に放送される。

 

『洋楽倶楽部 ボブ・ディラン シャドウ・キングダム』

NHK BSプレミアム4K 2024年3月20日(水)24時~ 24時50分

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Shadow Kingdom trailer



https://www.youtube.com/watch?v=wWWpMb5ORg8

 

 

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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いよいよ今夜!NHK総合「アナザーストーリーズ」、ボブ・ディラン特集。 (2024.03.08)

ボブ・ディラン 60年代半ばのライヴ写真

 

ミュージシャンとして初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン。その原点とも言えるステージは、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルにあった。ディランはエレキギターを持ちバックバンドを従え登場。「フォークのプリンス」と呼ばれていたディランの“変節”に会場がブーイングで渦巻く中、ディランはどうしたのか・・・ロックの歴史を変えた伝説のステージの全貌に迫る!

ジョー・ボイド、ピーター・ヤーロウら当事者の証言や知られざるエピソードを交え、ディランの人生の分水嶺であり、ノーベル文学賞受賞の“原点”とも言える、伝説の日の舞台裏を多角的に描きます。

 

放送予定

NHK総合

「アナザーストーリーズ 運命の分岐点

ボブ・ディラン 〜ノーベル文学賞 “原点”のステージ〜」

2024年3月8日(金)22:00 – 22:45

2024年3月12日(火)23:50 – 24:35

?番組の詳しくはこちら

 

?入門アルバム『はじめてディラン』、好評発売中。

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NHK総合「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」、ボブ・ディランを特集! (2024.03.01)

ボブ・ディラン 60年代半ばのライヴ写真

 

NHKのTV番組「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」でボブ・ディランを特集する事が決まった。その内容は、1965年「ニューポート・フォーク・フェスティバル」でディランが初めてエレキギターを手にした伝説の日を中心に証言者のインタビューと共に運命の分岐点を紐解いてゆく。

2016年10月13日、ボブ・ディランは歌手として初めてノーベル文学賞を受賞。今回の番組の取材により、この伝説のステージを目撃していた観客の一人が、ディランのノーベル賞受賞に深く関わっていたことが判明。当事者の証言や知られざるエピソードを交え、ディランの人生の分水嶺であり、ノーベル文学賞受賞の“原点”とも言える、伝説の日の舞台裏を多角的に描きます。

 

 

番組情報

NHK総合

「アナザーストーリーズ 運命の分岐点

ボブ・ディラン 〜ノーベル文学賞 “原点”のステージ〜」

2024年3月8日(金)22:00 – 22:45

 

?入門アルバム『はじめてディラン』、好評発売中。

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入門アルバム『はじめてディラン』、浦沢直樹の漫画付きで本日発売! (2024.02.14)

ボブ・ディラン『はじめてディラン』帯付きCDジャケット写真 ボブ・ディラン『はじめてディラン』帯付きLPジャケット写真


 

ボブ・ディランの偉大なる足跡。

ディランの偉大なる足跡が浦沢直樹の描いた漫画「BOB DYLANの大冒険」とともに鮮やかに色めく!

ディランを知る上で欠かせない、珠玉のような12の歌が並んだ入門アルバム。ディランのアーカイブを前例のない視点で紹介する書籍『Mixing Up The Medicine』(翻訳本は発売未定)に合わせて発売された今作は、ディランの名を一躍広める事となった60年代初頭発表の代表曲「風に吹かれて」、全米2位の大ヒットを記録した「ライク・ア・ローリング・ストーン」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼズのカヴァーでも知られる「天国への扉」を始めとした歌が並ぶ究極のベスト・アルバム。日本盤にはディランの長く輝かしいキャリアがいきいきと解りやすく、愛情豊かでコンパクトにまとめられた浦沢直樹の漫画「BOB DYLANの大冒険」(全30ページ)を付属する。北中正和の書き下ろし解説と佐藤良明による歌詞・対訳も収録され、特にはじめてディランを聴く人には最適の企画だ。

 

【収録曲について:LP | CD】

A-1 | 1.時代は変る

1964年のディランを代表する1曲だが、アメリカではシングル・カットされなかった。アルバムのタイトルでもあったこの曲は「いいかい母さん / 国中の父さん / 理解できていないことに / 口を挟むのはやめてくれ」と歌われ、固定概念にとらわれる愚かさを指摘し変化への柔軟性を訴える。この歌が録音された前後にケネディ大統領が暗殺される事件が起きており、そうした時代のムードを纏った、激動の六十年代を反映した歌として語られる事が多いが、現代にも通用するメッセージを持っており、詩人としての力量を既に発揮。時にディランは、22歳だ。

 

A-2 | 2.風に吹かれて

「風に吹かれて」は1963年のセカンド・アルバム『フリーホイーリン』の1曲目に収録され、後にシングル・カットされるもののディラン自身の歌はチャート・インしなかった。しかしながら同年にピーター、ポール&マリーがカヴァーしたシングルが全米2位のヒット、1966年にはスティーヴィー・ワンダーのカヴァーが全米9位を記録した。反戦や公民権運動などでの集会や行進で歌われる事が多く、ボブ・ディランはプロテスト・ソングのソングライターとして一躍注目を集めるキッカケとなった。いつの世にも通底する、時代を超越したこの歌は毎年のように数多くのカヴァー曲を生んでおり、ディランの代表曲にあげる人が多い。

 

A-3 | 3.ライク・ア・ローリング・ストーン

1965年7月発売の「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、当時としては常識破りの6分を超えるシングルながら全米チャート2位を記録する大ヒットとなった。首位獲得を阻んだ、この時の1位はビートルズの「ヘルプ」だが、発売からおよそ40年たった2004年特集の<ローリング・ストーン誌の選ぶ偉大な500曲>では見事1位に輝き、ロック史において如何に多大なる影響を及ぼし続けてきた歌なのかを明確に示す結果となった。ちなみに「ヘルプ」は29位だった。このシングルを収録したアルバム『追憶のハイウェイ61』は60年代を代表するロックの名盤と謳われる。

 

A-4 | 4.サブタレニアン・ホームシック・ブルース

1965年6月に日本で初めて発売されたボブ・ディランのシングル曲。アメリカでは先行して3月に、アルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』からの第一弾シングルとして発売され、ディラン初のTOP40ヒットを記録する。本格的にエレクトリック・サウンドを打ち出した時期を代表する曲の一つで、当時日本コロムビアから発売されたこのシングルのコピーには「ウェスタン調ロックにつづる哀愁」とある。ディランがカメラを見つめながら、歌詞の書き込まれたキューカードを放り投げ続けていく映像は、ミュージック・ビデオの歴史のなかで、その礎となった作品と位置づけられている。

 

A-5 | 5.見張塔からずっと

全米20位にランクしたジミ・ヘンドリックスのカヴァーで知られるようになった「見張塔からずっと」は、オートバイ事故により暫く姿をくらましていたディランが1967年に発表したアルバム『ジョン・ウェズリー・ハーディング』に収録した代表曲の一つだ。この歌は、ジョーカーと泥棒の会話という形を取りながら、ディランならではの世界観や終末観を皮肉を込めて描いてゆくもの。ナッシュヴィルでチャーリー・マッコイ、ケニー・バットリーをバックに3人で録音された。ディランはライヴではロック・ヴァージョンで歌い続け、今やもっとも多く歌っている曲の一つになった。

 

A-6 | 6.レイ・レディ・レイ

「レイ・レディ・レイ」は1969年作『ナッシュヴィル・スカイライン』に収録されたラヴ・ソングで、元々は同年の公開映画『真夜中のカーボーイ』の主題歌に予定されていたものの締切に間に合わなかったために採用されなかった。ちなみに主題歌にはニルソンが歌う「うわさの男」が使われた。映画は後にアカデミー作品賞を獲得したことを考えると残念な気もするが、「レイ・レディ・レイ」はディランの反対をよそにシングル・カットされ、全米7位のヒットを記録。美しいカントリー・タッチのバラードは、ディランらしからぬ甘く澄んだ声で歌われたため驚きをもって迎えられ大きな話題となった。

 

A-7 | 7.いつまでも若く

生まれてきた息子に向けて、こう育ってほしいという父親からの思いを伝えるために作ったと言われている「いつまでも若く」は、「いつも勇気を失わず/まっすぐに立ち、強くあるよう/きみに祈る、いつまでも、若くあれ」と歌われ、ディランの作品の中では、解り易い歌詞のバラードだ。祈りにも似たこの曲は、後にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の前で歌われもした。1974年発表作『プラネット・ウェイヴズ』に2種類のヴァージョンが収録されてる。レーベルを移籍して発売されたこのアルバムは、ザ・バンドとの久々の共演でも大きな話題を呼び、ディランにとって初の全米1位を獲得した作品となった。

 

B-1 | 8.ブルーにこんがらがって

全米No.1を記録し、ディランの最高傑作にあげられる事が多いアルバム『血の轍』は、1974年9月にニューヨークで録音され発売を待つばかりだったが、もっと別のアプローチでつくられるべきと感じたディランによって、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスで録音し直す。その中の1曲が「ブルーにこんがらがって」で、アルバムの冒頭を飾っていた。時間の感覚を無くし、登場人物は一人称から三人称にまで至る歌で、恋愛における後悔が頭から離れず迷い続ける主人公の姿が素早いテンポで描写されてゆく。一枚の絵を描くように作り上げてみたかったとディランは語った。

 

B-2 | 9.ハリケーン

1976年発表作『欲望』の冒頭に収録されていたシングル曲。3人の白人を銃で撃ち殺したとされる事件で無罪を主張するが、警官による証拠隠蔽工作などで終身刑を言い渡された黒人ボクサー、ルービン“ハリケーン”カーターについて歌ったものだ。カーターが自伝 "The Sixteenth Round" を出版、事件を知る事となったディランは彼の無実を訴えたメッセージ・ソングを書き上げる。社会の不条理を荒々しく歌い綴る物語形式の曲は8分を超えるが、全米33位にランクするヒットとなった。尚、冤罪だとわかりハリケーンが自由の身になったのは、1988年だった。

 

B-3 | 10.天国への扉

ボブ・ディランが初めて映画出演した『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』はサム・ペキンパーが監督を務め、無法者のビリー・ザ・キッドと保安官パット・ギャレットの複雑な友情が入り混じった関係と二人の避けられぬ対決を描いた作品だ。エイリアス役で登場するディランは、ビリーに憧れを抱きながらも翻弄される演技を披露する。映画はヒットには至らなかったが、ディラン初のサウンドトラック盤からシングル・カットされた「天国への扉」は全米で最高12位を記録。この歌には数多くのカヴァーが存在しエリック・クラプトン、ガンズ・アンド・ローゼズらのヒットがよく知られている。

 

B-4 | 11.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

ボブ・ディラン作にしては驚くほどひたむきでピュアな愛の歌は、カヴァーによって一躍知られる事になった。最初はビリー・ジョエルが1997年発売『ビリー・ザ・ベスト 3』に収録しシングル・カット、ガース・ブルックスは1998年にカヴァーしカントリー・チャートで見事1位を獲得、2008年にはアデルがデビュー作で取り上げシングル・カットした。彼ら以外にも数多くのアーティストによってカヴァーされ、幅広く愛されている。ディラン自身の歌は、1998年のグラミー年間最優秀アルバムに輝く『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録された。また2019年公開の日本映画『七つの会議』の主題歌に使われた。

 

B-5 | 12.シングス・ハヴ・チェンジド

シングル「シングス・ハヴ・チェンジド」はマイケル・ダグラス主演の映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌として使われ、アカデミー賞歌曲賞とゴールデン・グローブ賞主題歌賞を獲得した。普遍的なテーマを歌った「時代は変る」を21世紀を迎えた2000年に新たに再構築したような趣があり、味わい深い出来上がりでディランを代表する1曲になった。ミュージック・ビデオは映画からのシーンを上手く取り入れて編集されており、ディランが主演であるかのように演技していて見応えがある。アカデミー賞で授与されたオスカー像をステージ上に飾ってツアーをしており、ディランの誇りと喜びが伝わる。

 

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BOB DYLANの大冒険 1 BOB DYLANの大冒険 2


 

 

商品情報

マイ・ファースト・ディラン。

ボブ・ディラン 『はじめてディラン』

MIXING UP THE MEDICINE / A RETROSPECTIVE

ボブ・ディラン『はじめてディラン』ジャケット写真

2月14日発売 ? 漫画とエッセイ:浦沢直樹 ? 解説:北中正和、歌詞・対訳(佐藤良明)付

LP:輸入盤国内仕様 ● SIJP 157 ● ¥4,180(税込)

CD:Blu-spec CD2 〇 SICP 31686 〇 ¥2,640(税込)

 

収録曲:LP | CD

A-1 | 1.時代は変る

A-2 | 2.風に吹かれて

A-3 | 3.ライク・ア・ローリング・ストーン (全米2位)

A-4 | 4.サブタレニアン・ホームシック・ブルース (全米39位)

A-5 | 5.見張塔からずっと

A-6 | 6.レイ・レディ・レイ (全米7位)

A-7 | 7.いつまでも若く

B-1 | 8.ブルーにこんがらがって (全米31位)

B-2 | 9.ハリケーン (全米33位)

B-3 | 10.天国への扉 (全米12位)

B-4 | 11.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

B-5 | 12.シングス・ハヴ・チェンジド (アカデミー歌曲賞)

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』の制作関係者が選んだ<私の1曲>を“日本語字幕付”動画で公開! (2023.12.30)



ボブ・ディラン『コンプリート武道館』の制作関係者が選んだ<私の1曲>を“日本語字幕付”動画で公開!


 

2023年のボブ・ディラン。

今年も残すところあとわずか・・・2023年のボブ・ディランを振り返ると、1月:『ブートレッグ第17集:断章』発売、4月:7年振りの日本ツアー、来日記念盤『流行歌集』発売、18年振りの自著『ソングの哲学』発刊、6月:新作『Shadow Kingdom』発売、と続いてきた。





そんな中で今年のハイライトとなったのは、初来日45周年として特別企画された『コンプリート武道館』が11月に発売されたことだ。1978年日本武道館での伝説の二日間を完全収録したこの企画は、奇跡の発見から15年の月日を経て完成。日本洋楽史上過去最高峰の復刻として数々の露出やイベントが続いたが、その中から11月26日開催<今こそ語ろう、『コンプリート武道館』制作関係者による秘話の数々>において、登壇者の菅野ヘッケル、鈴木智雄、田島照久、白木哲也の4人が選んだ「私の一曲」を紹介。

 

▼「私の一曲」を佐藤良明翻訳による日本語字幕付ビデオでお楽しみ下さい。

特設サイト:https://www.110107.com/BobDylan_45th_anniversary_2

 

各人の選曲とそれぞれのコメント


 

●菅野ヘッケル(プロデューサー): 「ザ・マン・イン・ミー」

78年の『武道館』に収録できなかった11曲をいつかリリースしたいと夢見ていた。その夢が「コンプリート武道館』で実現した。「ザ・マン・イン・ミー」は70年の『新しい夜明』の収録曲だが、ライヴで歌われたのは78年の日本ツアーが初めてだった。その後、毎年のように歌われ、今ではボブの代表曲のひとつとされている。サラに当てた歌が、歌詞を書き換え、より普遍的なラヴソングになっている。聞き手の心をボブのヴォーカルが揺さぶる。改めてボブは歌がうまいと感心させられる名演だ。
 

*Bob Dylan - The Man in Me | ザ・マン・イン・ミー (日本語字幕ver)



 

●鈴木智雄 (レコーディング・エンジニア): 「いつまでも若く」

オーケストラの編成が大きく、スケールが大きい編曲が好きです。そして、Bob Dylanの歌がオーケストラを鼓舞しているように感じます。ミックスダウンをしていて、コーナーを回り直線一気、ゴールが見えてきた曲でした。


*Bob Dylan - Forever Young | いつまでも若く (日本語字幕ver)



 

●田島照久(アート・ディレクター):「コーヒーもう一杯」

アルバム「欲望」からのシングルカットとしてヘッケルさんが選んだのは「コーヒーもう一杯」で、僕はそのジャケットを担当することになり、何度も聴いているうちに大好きな曲になった。どこか民族的な「コーヒーもう一杯」のメロディーラインはそれまで何度も変遷を繰り返していたディランがまた一つ新しくなった印象だった。このプロモーションのためにマグカップを配ることになり、僕は喜んでそこにディランのイラストを描いた。 


*Bob Dylan - One More Cup Of Coffee (Valley Below) | コーヒーもう一杯 (日本語字幕ver)



 

●白木哲也 (プロデューサー、プロダクト・マネージャー ):「イッツ・オールライト・マ」

超カッコイイ!それにつきる。もともとは1965年のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の中の曲で、オリジナルはアコースティックギターがメインですけど、ここで聴けるのは激しく、荒々しいロック・ヴァージョン。ディランの唸り声が挑みかかってくるような、リフが効いたおどろおどろしいバンドのサウンドが一体となって襲い掛かってくるような・・・個人的にはこのライヴの中で最高の瞬間の一つです。


*Bob Dylan - It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) | イッツ・オールライト・マ (日本語字幕ver)



 



関連記事:

▼ボブ・ディラン『コンプリート武道館』への道(制作関係者によるインタビュー映像):

https://youtu.be/V_REiS6D56U

▼45年間封印されたマスター・テープの謎:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/555990

▼アートワークに込められた想いと日本のアイデンティティ:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/558569

▼『コンプリート武道館』を聴いた著名な方々からのコメント公開中〜井上陽水さんのコメントが!:https://www.110107.com/BobDylan_45th_anniversary

▼日本主導の独自企画『コンプリート武道館』が英MOJO誌で4つ星★★★★獲得!:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/558034

▼好評発売中 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

https://www.110107.com/Dylan_budokan/

 

 

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メディア情報更新(FM YOKOHAMA「Music Rumble」) (2023.12.30)

メディア情報を更新しました。

詳細はこちら

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大盛況の“レーザーターンテーブルで聴くボブ・ディラン『コンプリート武道館』”をレポート! (2023.12.18)

12月16日開催時模様写真 12月17日開催時模様写真
 
レーザーターンテーブル写真 再生機器の写真


 

さる12月16日&17日、下北沢にあるカフェバー「3313アナログ天国」で開催されたレーザーターンテーブルで聴く『コンプリート武道館』は大盛況のうちに終了した。当初の開催は、16日(土)のみの予定だったが発表と同時に満席となり、急遽17日が追加され、関心の高さを物語る結果となった。

このイベントはボブ・ディラン『コンプリート武道館』を中心に過去のライヴも、レーザーターンテーブルでレコード再生し、大音量で”体験“するという企画。非接触であるレーザーの光学再生により、ディランの巧みなヴォーカルが生々しくありのままに再現され、45年前のライヴが臨場感豊かに浮かび上がった。

ディランの語り部としてゲストに16日はピーター・バラカン、菅野ヘッケル、天辰保文、萩原健太、浦沢直樹、17日は北中正和、湯浅学の各氏が登壇。言うまでもなくこのゲスト陣は、これまで長きに渡ってディラン愛を語り続けている方々ばかりだ。録音に至るまでのやり取り、大胆なアレンジやセットリストから読み取れること、大所帯のバンドを従えた意味合い、エルヴィス・プレスリーが亡くなった翌年の開催などの話を交えながら、7名の方が選出した『コンプリート武道館』からの推薦曲は以下の11曲。

「明日は遠く」、「運命のひとひねり」、「時代は変る」、「アイ・ウォント・ユー」、「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」、「コーヒーもう一杯」、「天国への扉」、「くよくよするなよ」、「ザ・マン・イン・ミー」、「嵐からの隠れ場所」、「アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ」

この中から字幕付で映像公開されているのが「アイ・ウォント・ユー」、「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」、「ザ・マン・イン・ミー」の3曲で、佐藤良明氏による翻訳で楽しんで欲しい。

「アイ・ウォント・ユー」


https://youtu.be/HNYzdKepRu4

 

「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」


https://youtu.be/HizzmYcg_qA

 

「ザ・マン・イン・ミー」


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

 

?『コンプリート武道館』の詳細はこちら

 

【レーザーターンテーブルについて】

1989年にレコードをレーザー(光)でアナログ再生する世界唯一の技術が日本で誕生する。以来、世界33か国にレーザーアナログ再生プレーヤーが広がる。針再生とは異なり、非接触でレコードを光学再生するので盤を傷めず生々しくありのままにレコード音楽を再現する。7インチから12インチまで、LP、EP、SP盤、あらゆる黒色レコードに対応。そのサウンドは、「レコード作品」が誕生した”その時の空気”までをも音波としてレーザー【光】アナログ再生する。

?レーザーターンテーブルの詳細はこちら

 

 

関連記事

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』への道(制作関係者によるインタビュー映像)


https://youtu.be/V_REiS6D56U

 

?45年間封印されたマスター・テープの謎

 

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?『コンプリート武道館』を聴いた著名な方々からのコメント公開中〜井上陽水さんのコメントが!

 

?日本主導の独自企画『コンプリート武道館』が英MOJO誌で4つ星★★★★獲得!

 

?ボブ・ディラン、最新ニュースの数々

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【追加決定】12/17(日) 「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」イベント追加開催決定!(レーザーターンテーブルで体験するボブ・ディラン『コンプリート武道館』Vol.2) (2023.12.12)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』(8LP)ジャケット写真

 

12月16日(土)に下北沢アナログ天国にて行われる「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」イベントがあっという間にSold Outとなったため、急遽翌日12月17日(日)にも同場所で「“another”Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」として追加開催が決定したそうですのでお知らせいたします。

 

【another「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」12/17(日)開催決定!】

(レーザーターンテーブルで体験するボブ・ディラン『コンプリート武道館』Vol.2)

■日時

2023年12月17日(日) 開場13:30 開演14:00(16:30終演予定)

■出演予定 ※12/12現在

北中正和、湯浅学

■場所

〒155-0033 東京都世田谷区代田5-34-19-4F(エレベーターはありません)

「3313アナログ天国」にて

■定員

44名 ※当日空いていれば当日入場も可能です

■参加費

前売 2,000円(1ドリンク500円の別途オーダー願います。) 当日3,000円

■参加申込方法

@希望人数 A来場者のお名前 B連絡先・電話番号を明記の上、[email protected]までメールにてお知らせください。先着にて受付いたします。

定員満席となった段階で応募は締め切らせていただきますので、ご了承ください。

■演奏予定レコード※12/16のレコード演奏リストとは異なる内容となる予定です。

第一部

【ボブ・ディラン音楽語り部】による『1978年の武道館公演前夜までのライヴ盤レコード』及び『Bob Dylanシングルレコード特集』でピンポン選盤・選曲、レーザー【光】アナログ再生で聴き語る ” Bob Dylan Live “ を甦生します。

 

第二部

『コンプリート武道館』8LPから【ボブ・ディラン音楽語り部】による選曲構成で”1978年武道館ライヴ”の夜をハイライトでタイムマシーン音浴体験します。

 

お問い合わせ 「エルプ “いい音” プロジェクト」 担当/竹内 Tel.070-5549-8860

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『コンプリート武道館』制作関係者が発売までの道のり・秘話を語る動画が公開 (2023.12.05)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』(4CD)ジャケット写真

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』の日本の制作関係者が発売までの長い道のりを語る動画「ボブ・ディラン『コンプリート武道館』への道」が公開された。

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』への道(制作関係者によるインタビュー映像)



https://youtu.be/V_REiS6D56U

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて東京と大阪で計11公演開催。11月に『武道館』のタイトルで発売されたライヴ盤は翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。日本主導の日本独自企画『コンプリート武道館』の発売へと至る。

 

今回の動画に登場するのは『コンプリート武道館』の制作に関わった日本人4人。1978年に『武道館』を企画・制作した当時のディレクター及び今回の『コンプリート武道館』プロデューサーの菅野ヘッケル。1978年当時武道館の現場で録音し、『コンプリート武道館』では24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上げたレコーディング・エンジニアの鈴木智雄。1978年『武道館』及び『コンプリート武道館』の和と洋の融合、美術品のようなアートワークをデザインしたアート・ディレクター田島照久。今回の『コンプリート武道館』のプロダクト・マネージャー、共同プロデューサーの白木哲也。この4人が初来日時の思い出、当時のライヴ・レコーディングの裏話から、『コンプリート武道館』への道のり・制作過程・秘話などを語る貴重なインタビューを収録している。

 

単純な再発や復刻ではなく、録音、ミックス、デザイン、印刷、プレス、100%日本人の手で作り上げた正真正銘の「Made In Japan」。すべてを一から隅から隅まで、日本の技術を駆使し創り上げた、日本が世界へ誇る音楽遺産『コンプリート武道館』の壮大なプロジェクトの物語や裏側がわかる証言集となっている。

 

?『コンプリート武道館』の詳細はこちら。

 

■「『コンプリート武道館』への道」出演者のプロフィール


菅野ヘッケル(すがのへっける)プロデューサー

1970年にCBSソニーに入社。10年間ボブ・ディラン担当ディレクターをつとめ、1978年にライヴ・アルバム『武道館』を制作。ボブ・ディラン関連のCDやレコードのライナーノーツや、『ボブ・ディラン自伝』の翻訳、『ノー・ディレクション・ホーム ボブ・ディランの日々と音楽』などディランに関する書籍を多数執筆。これまでにディランのショーを約300回見ている日本におけるボブ・ディラン研究の第一人者。


 


鈴木智雄(すずきともお)レコーディング・エンジニア

1968年CBSソニーに入社。1980年よりCBSソニー信濃町スタジオのチーフ・エンジニアを務め、1987年に独立。これまでにボブ・ディランをはじめ、シカゴ、サンタナ、BBA、チープ・トリック、マイルス・デイビスなどのライヴ・イン・ジャパン録音を手掛け、幅広いジャンルの国内アーティストのレコーディングに携わる。その音作りへのセンスは、日本のみならず世界のミュージシャンや音楽ファンから絶大な支持を得ている。


 


田島照久(たじまてるひさ)アート・ディレクター

多摩美術大学を卒業後、CBSソニー デザイン室でサンタナやマイルス・デイビス、ハービー・ハンコックばどのアルバム・ジャケットを手掛ける。1980年よりフリーランスとして、浜田省吾や尾崎豊など多くのミュージシャンの撮影と、作品のアートディレクターを務め、アニメーション関連のデザインも多く「攻殻機動隊」は企画の立ち上げ時から関わっている。自身による著書として、CG 写真集、アナログ写真集、デザイン本、小説などがある。


 


白木哲也(しろきてつや)プロダクト・マネージャー

1988年にCBSソニーに入社。1993年より洋楽セクションで、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、ピンク・フロイド、エアロスミス、マライア・キャリーなどを担当。カタログ・セクションで紙ジャケや再発なども手掛ける。現在はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルのゼネラル・マネージャー。


 

また、12月16日には「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」イベント開催も発表されている。ゲストに『コンプリート武道館』のプロデューサー菅野ヘッケル氏、音楽評論家の天辰保文氏、萩原健太氏、そして漫画家の浦沢直樹氏を迎え、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』他、ボブ・ディランのライヴの名演アナログレコードをレーザーターンテーブルで試聴するイベント。詳しくはこちら

 

 

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商品詳細

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

?各収録曲目はこちら

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

8LP 展開図

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)

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4CDエディション:『コンプリート武道館』

4CD 展開図

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

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デジタル配信

?デジタル配信・ストリーミング


?DSD配信 11.2MHz/1bit 

 

▼同時発売▼

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

アナザー武道館 展開図

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

●2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

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動画情報

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』への道(制作関係者によるインタビュー映像)


https://youtu.be/V_REiS6D56U

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レーザーターンテーブルで聴くボブ・ディラン『コンプリート武道館』! “Bob Dylanレコード” 聴き語りライヴのお知らせ〜下北沢アナログ天国にて12/16(土) 「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」イベント開催決定! (2023.12.03)




ボブ・ディランの新たなイベントのお知らせです。12月16日(土)18時から下北沢「アナログ天国」にて、レーザーターンテーブルでボブ・ディランのライヴの名演をアナログレコードで聴くイベントの開催が決定しましたので詳しくは下記をご覧ください。定員満席になりしだい予約受付終了となるそうですので、その際はご了承ください。



レーザーターンテーブルで聴くボブ・ディラン『コンプリート武道館』! “Bob Dylanレコード” 聴き語りライヴのお知らせ〜下北沢アナログ天国にて12/16(土) 「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」イベント開催決定!

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』の発売を記念して、12月16日(土)18時から下北沢「アナログ天国」にて、レーザーターンテーブルでボブ・ディランのライヴの名演をアナログレコードで聴くイベントが開催決定しました。

第一部は60年代、70年代のライヴ盤より、第二部は『コンプリート武道館』8LPより厳選した楽曲を最高の環境でアナログ試聴することができる。当日のゲストにはイギリスでディラン音楽の始まりからリアル体験しているピーター・バラカン氏とともに、『コンプリート武道館』のプロデューサーでもあるボブ・ディラン研究家の菅野ヘッケル氏、1978年の武道館公演をすべて見た音楽評論家の天辰保文氏、「ボブ・ディランは何を歌ってきたのか」の著者でもある音楽評論家の萩原健太氏。そして、新たに漫画家の浦沢直樹氏の登壇も決定した。ボブ・ディランの音楽を語る上でこの上ない【音楽語り部】を迎え、アナログ試聴の合間にボブ・ディランのライヴについて語り合う。
至福の“Bob Dylanレコード” 聴き語りライヴを音浴体感する、特別な東京の夜。

●イベント内容
「Bob Dylan レコードLive〜ディランがここにいる」
(レーザーターンテーブルで体験するボブ・ディラン『コンプリート武道館』)
<日時>
2023年12月16日(土) 開場17:30 開演18:00(20:30終演予定)
<出演予定>
ピーター・バラカン、菅野ヘッケル、天辰保文、萩原健太、白木哲也
浦沢直樹
<場所>
〒155-0033 東京都世田谷区代田5-34-19-4F(エレベーターはありません)
「3313アナログ天国」店舗にて
<定員>
44名 ※当日空いていれば当日入場も可能です
<参加費>
前売 3,000円(1ドリンク付き) 当日3,500円
<参加申込方法>
@希望人数 A来場者のお名前 B連絡先・電話番号を明記の上、[email protected]までメールにてお知らせください。先着にて受付いたします。

定員満席となった段階で応募は締め切らせていただきますので、ご了承ください。
<再生予定レコード>
第一部
【ボブ・ディラン音楽語り部】一行による『1978年の武道館公演前夜までのライヴ盤レコード』からピンポン選盤・選曲、レーザー【光】アナログ再生で聴き語る ” Bob Dylan Live “ を甦生します。
第二部
『コンプリート武道館』8LPから【ボブ・ディラン音楽語り部】一行による選曲構成で”1978年武道館ライヴ”の夜をタイムマシーン音浴体験します。



※お問合せ:「エルプ “いい音” プロジェクト」担当/竹内 Tel.070-5549-8860


●レーザーターンテーブルについて
1989年にレコードをレーザー(光)でアナログ再生する世界唯一の技術が日本で誕生する。以来、世界33か国にレーザーアナログ再生プレーヤーが広がる。針再生とは異なり、非接触でレコードを光学再生するので盤を傷めず生々しくありのままにレコード音楽を再現する。7インチから12インチまで、LP、EP、SP盤、あらゆる黒色レコードに対応。そのサウンドは、「レコード作品」が誕生した”その時の空気”までをも音波としてレーザー【光】アナログ再生する。
「Bob Dylan レコードLive〜ボブ・ディランがここにいる」 では、このレーザー【光】アナログ再生で生々しくBob Dylan レコードが現代に甦る。
https://laserturntable.co.jp/

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』 アートワークに込められた想いと日本のアイデンティティ。  (2023.12.01)

ジャケット写真       

 

1978年に実現したボブ・ディランの初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』。先日のリリース記念イベントで、来日したNYのボブ・ディラン担当が「過去のディランのアルバム・アートワークの中で“最も美しい”ものだとファンや関係者から連絡をもらっている」と語るほど海外でも評価されている、美術品のような佇まいのアートワークとそのデザイン。今回リリースされた『コンプリート武道館』の8LP、4CD、2LPのアートワークはすべて日本でデザイン、制作され、そこには日本人ならではの想いが込められており、これまでのディランのアートワークとは一線を画すデザインとなっている。

 

8LPの画像 4CDの画像


 

『コンプリート武道館』のアート・ディレクションを担当したのは、1978年のオリジナル『武道館』のアートワークをデザインした田島照久氏。日本のみならず全世界で大きな評判を呼んでいる桜をモチーフにした美しいデザインのアイデアについてはこう語る。

 

「数ある写真の中から表紙の候補に上がったカットは、ディランの白い衣装にマゼンタの照明が強く当たってピンク色に映えた一枚だった。背景は漆黒の黒。そのピンク色を少し抑えてみると、桜の色味を連想させた。そこで夜桜のなかに佇むボブ・ディランを想定して第一案のデザインに取り組んでみたのだが、それは意外にも日本の蒔絵のような仕上がりになった」

 

その桜のデザインをフィーチャーした8LPと4CDの豪華ボックスについては

「夜桜のなかに佇むボブ・ディランと日本古来の漆のお椀、お重、茶器のような、艶やかな光沢を生かした日本の伝統的な器の中に、ボブ・ディランの記念すべき初来日公演の姿を納めたいという想いを込めたもの」

 

実はこれまでのボブ・ディランの『ブートレッグ・シリーズ』などのボックスのジャケットには艶なしのマット系の紙が使用されることが多かったが、今回はボブ・ディラン側が日本の文化・歴史的な背景や想いも理解してくれたことにより、これまでにはないような艷やかな光沢のあるコーティングの仕様が許諾され、更に文字部分はエンボス加工がなされ、その部分だけ浮き上がっているような非常に手の込んだ作りになっている。

 

60ページのオールカラー・ブックレットやLPの8枚のジャケット、レーベル面などには江戸時代の浮世絵の絵師達、葛飾北斎、歌川広重、伊藤若冲から名もない絵師たちのものまで様々なものをコラージュ。ただし、北斎の一筆書き(8枚のLPジャケットのバックカバーとレーベル面が連動)や、鳥、魚、木などの自然画など、誰もが知っている有名なものではなく、これまであまり使われてこなかったものをあえて使用している。

 

特に大きな話題となっているのが、60ページのオールカラー・ブックレットの表紙のために制作したグラフィック。1978年京都を歩くディランの姿の背景に江戸時代の絵師達の200枚以上の絵をコラージュし、燕が飛び、海では色鮮やかな飛魚が跳ね、赤富士の前を1970年代の新幹線が京都に向かって走る…300年前の江戸時代の風景と1978年の日本に立つボブ・ディランの姿を重ね合わせた「絵巻物」のような仕上がり。昔ながらの版画的な手法も使いつつ、昔では使えなかったデジタル技術も駆使した、“現代の浮世絵”ともいえる新しい感覚のコラージュ・アートとなった。田島照久氏はこう語る。

 

「心掛けたのは日本を強く出しすぎないこと。浮世絵の素材も有名なものは避け、この時代にカッコよく収まるものを選んだつもりだ。そして何よりボブ・ディランという存在に対応できるデザインとして考えられるのは日本が古来から抱えている自然や、歴史的な創作物しかないという僕の勝手なアート・ディレクションに他ならない。大袈裟に言えば日本古来のデザイン文化とボブ・ディランの作品性の融合点を模索していった結果がこの『コンプリート武道館』のアートワークだと思う。」

 

ブックレット写真

 

日本と西洋の融合。桜、北斎の一筆書き、浮世絵…和の感覚と現代的イラストレーション、コラージュ――日本の江戸時代と45年前の武道館、そして現在のアート技巧をミックスした、今までにはない、日本ならではのアイデンティティを込めた美しいアートワークを含め、録音、ミックス、デザイン、印刷、プレス、とすべて100%日本人の手で作り上げた正真正銘Made In Japan。単純な再発や復刻ではなく、すべてを一から隅から隅まで想いを込めて、日本の技術を駆使し、オール・ジャパンで創り上げた「日本の誇り」のような作品といえる。

 

【田島照久(たじまてるひさ)】:アート・ディレクター、グラフィック・デザイナー、写真家 、THESEDAYS主宰。浜田省吾、尾崎豊をはじめとする多くのミュージシャンの撮影とアート・ディレクターを務める。アニメーション関連のデザインも多く「攻殻機動隊」や「機動警察パトレイバー」などは企画の起ち上げ時から関わっている。自身による著書として、CG 写真集、アナログ写真集、デザイン本、小説などがある。

 

デビュー以来16年、日本の地を踏むことがなかったボブ・ディランの初の日本公演はようやく1978年(昭和53年)2月から3月にかけて東京と大阪で実現した。その東京公演の会場に選ばれたのが日本武道館。1978年2月20日を皮切りに、合間に大阪公演を挟んで、当時としては異例の8公演が武道館で行われた。その中で1978年2月28日、3月1日の2公演がライヴ録音され、2日間の録音から抜粋された2枚組ライヴ盤が、『武道館』とタイトルで1978年11月リリースされた。その後2007年にその2日間の24chマルチテープが発見され、約15年の月日を経て2023年、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』が36曲の未発表トラックを含め約270分、全58トラック収録。24chマルチ・テープの大元からすべてミックスし直され、そのこだわりのサウンドはすでに全世界で大きな話題となっている。過去『武道館』に収録されていた曲も全く別物といえるほど新たに生まれ変わっている。

 

この限定8LPと4CDのデラックス・ボックス・セットに収録されているLPサイズの全60ページに及ぶ豪華写真集的なオール・カラー・ブックレットには1978年の日本ツアーに同行した日本人フォトグラファー勝山泰佑と米著名フォトグラファーのジョエル・バーンスタインによる未発表写真が満載。ボブ・ディラン初来日のドキュメント的な内容で、大混乱の空港、記者会見、東京・大阪公演の未発表ライヴ写真、ライヴ当日の武道館の外観やリハーサル写真、京都でのオフショットなど貴重な写真とともに当時のツアー関連、雑誌や広告、各国の貴重盤、発見されたマスター・テープ写真、英文ライナーノーツなどが収録されている。このブックレットにも収録されている貴重な写真をコラージュした、リリック・ビデオ「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」の日本語字幕付きの最新映像が公開されている。

 

▼「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン(ライヴ)」 (日本語字幕ver)はこちら



https://youtu.be/HizzmYcg_qA

 

 

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』収録の未発表曲「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」の日本語字幕付きビデオが完成! (2023.11.29)

 

サムネイル写真

 

2023年11月15日に日本先行で発売された『コンプリート武道館』からの第三弾ビデオ「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」。この歌のオリジナルは1974作『プラネット・ウェイヴズ』に収録にされていたが、今回公開となったリリック・ビデオはライヴ・ヴァージョンで『コンプリート武道館』の海外発売日である11月17日に公開された。この演奏は1978年2月28日録音の未発表曲のため、オリジナルの1978年作『武道館』には収録されていない。

「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」という不思議な曲名は、オークション参加者が商品の最終入札を受け入れようとしている事を示す表現に由来している。この値段で「終りますよ、終りますよ、はい終了です」、「よろしいですか、よろしいですか、はい決定です」というようにオークションの最後の言葉をユーモラスに解釈しようとしたものだ。スタジオ・テイクでは新たに旅立つ事をテーマにややシリアスに描いたため決めとなるこのフレーズに曖昧さを残していたが、歌詞を大幅に変えた1978年のこのライヴ・ヴァージョンでは、恋愛の終わりを示唆するように歌う事で解りやすい表現となった。尚、「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」のオリジナルを収録した『プラネット・ウェイヴズ』は、長らく活動をともにしたザ・バンドとの初のスタジオ作品として知られ、ボブ・ディラン初の全米1位を獲得したアルバムにもなった。うた字幕は佐藤良明氏によるもの。

 

▼「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン(ライヴ)」 (日本語字幕ver)はこちら



https://youtu.be/HizzmYcg_qA

 

 

?11/26開催イベント <今こそ語ろう、『コンプリート武道館』制作関係者による秘話の数々。>

 

 

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?日本主導の独自企画『コンプリート武道館』が英MOJO誌で4つ星★★★★獲得!

 

 

?菅野ヘッケル、 2023年秋USツアー最新レポート

 

 

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今こそ語ろう、『コンプリート武道館』制作関係者による秘話の数々。ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベント・レポート。 (2023.11.27)

2023/11/26 イベント写真

 

11月26日(日)、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベントが都内で開催され、抽選で選ばれた100名のファンの皆さんが全国から集まり超満員となった。

 

イベントではボブ・ディラン初来日公演初日1978年2月20日の「ミスター・タンブリン・マン」のライヴ映像と、リマスターされる前と後の比較映像(オリジナル16mmフィルムは酸化して赤く染まっていた)、1000万円を超えるのTADの最高級機種システムでのアナログ試聴、そして、日本の制作スタッフが初めて一堂に会し、1978年の初来日時や『コンプリート武道館』制作時の秘話を語った。

 

1978年当時のディラン担当で、『コンプリート武道館』の総合監修・プロデューサーの菅野ヘッケル氏は、1978年3月日本公演終了後、6月にボブ・ディランの許諾を得るためLAに飛んだときに



「許諾を出してくれた直後のボブを撮影した時の写真がブックレットに載ってるんだけど、実はもう一枚あって、それはそのあとボブが僕を撮影してくれた写真なんだ。これは未発表だね(笑)」、「オフの時の京都の料亭ではすき焼きや湯豆腐を食べていた」など初公開の秘話も語った。


 

発見された24chマルチテープから全て新たにミックスし直したエンジニアの鈴木智雄氏は1978年の武道館の録音時一番大変だったことはという質問に対して


「武道館での録音はボブ・ディランが初めてでしたが、何が大変だったかというと、1台270キロもあるテープレコーダーを武道館の一階から男6,7人で抱えて階段からおろしたこと。エレベーターではなくね。それをまた武道館のアリーナの端から端までもっていくわけです。それを2回。これが一番大変でしたね」


 

1978年版と2023年版両方のアート・ディレクターを務めた田島照久氏は『コンプリート武道館』のブックレットのカバーに使用したデザインについて、こう語った。


「これは200くらいの素材を使っているんですね。中には名も無い浮世絵師のものや自分で描いたものもあります。あまり有名なものを使ってしまうとイメージが限定されてしまうから、できるだけ皆さんが見ていないようなものをあえて選びました。ボブ・ディランが京都を散歩している姿を入れて、日本のいろんなところを旅してきた姿を表現して、1枚の絵としても成り立つように作ってみました。日本古来のデザインに素晴らしいものがあると感じ、この新幹線が動く動画を海外の方が作ってくれて、それもうれしかったですね」


 

最後にこの日のためにNYから駆けつけたソニー・ミュージックのボブ・ディラン担当ユルーン・ヴァンダーミア氏が一言


「このプロジェクトに関わるこができ、ここに集まった皆さんの夢を実現することができたことを嬉しく思います。作品は日本だけではなく全世界でも発売になりました。発売後いろいろな方々から物凄い量のコメントやメールをもらったり、連絡を受けています。誰もがサウンドの素晴らしさとともに、これまでのディランのプロダクツの中でも最も美しいパッケージではないかと言ってくれています。そしてボブ・ディランのマネージャーからも日本の皆さんに感謝の気持ちを伝えてほしいと言われてきましたので、代わってお礼をさせてください」


 

この『コンプリート武道館』のプロジェクトについて、ソニー・ミュージックの担当ディレクターの白木哲也はこう語っている。


「このプロジェクトは、たくさんの皆さんの協力なくしては成立しませんでした。録音、ミックス、デザイン、そして印刷やプレス、すべて100%日本で作り上げた正真正銘Made In Japanです。単純な再発や復刻ではなくすべてを一から、隅から隅まで日本人が想いと技術を駆使して作り上げた、日本の誇りのような作品だと思っています。」


 

イベントに参加した方々からはアンケートでこのような声が寄せられた。

 

「1978年の『武道館』と今回の『コンプリート武道館』のサウンドの違いにびっくりした。バンド全員の演奏はもとより、ボブ自身の迫力が凄い」

「音の迫力に驚きました!オリジナルよりもだいぶ印象が違いました」

「目を瞑るとステージの上にいるようです。ありがとうございました」

「3/1のライヴ、素晴らしすぎです。私が行った2/21は何だったのかを思ってしまいます」

「ボックスは本当に素晴らしい、美術品のような装丁、デザイン、印刷で日本の匠の技だと思います。音も素晴らしく“あの日”の音です」

「高価だけど、私にとってはその価値がある」

「今『コンプリート武道館』を聴いて、まさに今のディランのLIVEにつながってるのだと感じました」

「あの日のボブがここにいるというのが大げさではなく、当時生まれていなかった自分が当時の空気感を味わえたのは感動ものです」

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売されている。

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

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商品詳細

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

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【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

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8LPエディション:『コンプリート武道館』

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4CD 展開図

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

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1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

アナザー武道館 展開図

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

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SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

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関連サイト

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動画情報

Bob Dylan - Going, Going, Gone (Live at Budokan Hall, Tokyo, February 28, 1978)


https://youtu.be/jZ2AW0wXxYc

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1978年初来日公演初日の歴史的発掘ライヴ映像が11/24ベストヒットUSAでOA!初週チャートROCKアルバムランキングで7位を記録! (2023.11.22)

ライヴ写真

Photo by  Hirosuke Katsuyama

 

ローリング・ストーンズの新作、ビートルズの新曲とレジェンド・アーティストのビッグ・リリースが大きな話題を呼ぶ中、ノーベル文学賞受賞、ロックの神様=ボブ・ディランの日本に眠っていた秘宝が発掘され、商品化された『コンプリート武道館』。1978年に実現したボブ・ディランの初来日公演から45周年を記念し、マスター発掘から約15年の月日を経て11月15日に発売となったが、その初週チャートが発表となった。高額商品にもかかわらず、11月27日付オリコン週間アルバムランキングで22位を記録し、初出である1978年11月21日にリリースされた『武道館』以来45年ぶりのチャートインを果たした。またROCKアルバムランキングで7位、洋楽アルバムランキングでは11位を記録し、洋楽ではK-POPを除くとビートルズの青盤、赤盤に続く3番目の位置につけている。

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』

2023年11月27日付(2023年11月13日〜2023年11月19日)

週間 アルバムランキング 22位

週間 洋楽アルバムランキング 11位

週間 ROCKアルバムランキング 7位


そして、11月24日(金)BS朝日「ベストヒットUSA」(深夜24時放送)のタイムマシーンのコーナーで、初来日公演初日1978年2月20日の日本武道館でのライヴ映像が1曲オンエアーされることが決定した。

 

ボブ・ディランの1978年の初来日公演は1978年2月28日と3月1日の武道館公演2日間分のライヴが録音されたが、その24チャンネル・アナログ・マルチテープが2007年にソニーミュージックの静岡の倉庫から発掘され、その後約15年の月日を経て2023年『コンプリート武道館』の発売へと至る。今回番組で紹介される映像は2007年の同時期に同じ倉庫から発見された16oフィルムで、1978年2月20日の初日公演、まさにボブ・ディラン日本初降臨の瞬間を捉えた超貴重な映像。

 

曲は1965年の名盤『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』に収録されていた名曲「ミスター・タンブリン・マン」で、もともとは当時ニュース映像用として撮影されていたもの。2007年の発見当時、16mmフィルムは経年劣化のため状態が悪く、映像は赤く染まってしまっていて厳しいものだったが、テクノロジーの進化によって、現代の技術で映像と音を修復。日本のロック史の中でもエポックメイキングなライヴといえる、ボブ・ディランの初来日公演初日、歴史的価値ある貴重映像が見事に甦って、「ベストヒットUSA」ではフル尺でオンエアされることになった。神が日本に降臨した――その日のライヴ映像、ぜひお見逃しなく。

 

デビュー以来16年、日本の地を踏むことがなかったボブ・ディランの初の日本公演はようやく1978年(昭和53年)2月から3月にかけて東京と大阪で実現した。その東京公演の会場に選ばれたのが日本武道館。1978年2月20日を皮切りに、合間に大阪公演を挟んで、当時としては異例の8公演が武道館で行われた。その中で1978年2月28日、3月1日の2公演がライヴ録音され、2日間の録音から抜粋された2枚組ライヴ盤が、『武道館』とタイトルで1978年11月リリースされた。その後2007年にその2日間の24chマルチテープが発見され、約15年の月日を経て、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』として2023年11月15日発売。36曲の未発表トラックを含め約270分、全58曲、24chマルチ・テープの大元からすべてミックスし直され、そのこだわりのサウンドはすでに全世界で大きな話題となっている。過去『武道館』に収録されていた曲も全く別物といえるほど新たに生まれ変わっている。

 

この限定8LPと4CDのデラックス・ボックス・セットにはLPサイズの全60ページに及ぶ豪華写真集的なオール・カラー・ブックレットが収納されている。このブックレットには1978年の日本ツアーに同行した日本人フォトグラファー勝山泰佑と米著名フォトグラファーのジョエル・バーンスタインによる未発表写真が満載。ボブ・ディラン初来日のドキュメント的な内容で、大混乱の空港、記者会見、東京・大阪公演の未発表ライヴ写真、ライヴ当日の武道館の外観やリハーサル写真、京都でのオフショットなど貴重な写真とともに当時のツアー関連、雑誌や広告、各国の貴重盤、発見されたマスター・テープ写真、英文ライナーノーツなどが収録されている。このブックレットにも収録されている貴重な写真をコラージュした、リリック・ビデオ「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」の最新映像も公開された。

 

Bob Dylan - Going, Going, Gone (Live at Budokan Hall, Tokyo, February 28, 1978)



https://youtu.be/jZ2AW0wXxYc

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売されている。

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

商品情報

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

?各収録曲目、商品詳細はこちらの特設サイトで

 

●8LPエディション:『コンプリート武道館』

8LP 展開図

SIJP1100‐8|税込44,000 円(税抜40,000円)   

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●4CDエディション:『コンプリート武道館』

4CD 展開図

SICP6540-4|税込22,000円(税抜20,000円)   

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●デジタル配信

?デジタル配信・ストリーミング


?DSD配信 11.2MHz/1bit 

 

▼同時発売▼

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

アナザー武道館 展開図

 

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

●2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

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関連サイト

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動画情報

Bob Dylan - Going, Going, Gone (Live at Budokan Hall, Tokyo, February 28, 1978)


https://youtu.be/jZ2AW0wXxYc

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日本主導の独自企画ボブ・ディラン『コンプリート武道館』本日11/17全世界発売へ!英MOJO誌で4つ星獲得!日本のみDSD配信もスタート  (2023.11.17)

ジャケット写真

 

日本主導の壮大なプロジェクト、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』が、遂に本日11月17日全世界発売となった。 

1978年のボブ・ディラン初来日公演は日本武道館で二日間録音されていた。その約30年後の2007年に静岡の倉庫に眠っていたアナログ24チャンネル・マルチ・テープ20本を発見し、そこから長きに渡る発売交渉を経て、約15年後の2022年にディラン側が許諾。日本人の夢を乗せたプロジェクトは、初来日から45周年となる2023年『コンプリート武道館』として商品化が実現。ノーベル文学賞受賞、ロックの神様=ボブ・ディランが認めた画期的全世界リリースが実現した(4CDデラックス・ボックスは全世界分を日本で生産して輸出)。 

 

日本で録音されたライヴ・イン・ジャパン。最新のテクノロジーでマルチ・テープから再編集され、見事に甦った最高音質のマスター。和と洋の融合を目指し、浮世絵などの日本古来のデザインを大胆に盛り込んだ、日本ならではの芸術的アートワーク。すべて日本人の手によって隅から隅まで丁寧に制作された“完全Made In Japan”。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクトで、日本洋楽史上最高峰ともいえる復刻事業、日本が世界へ誇る音楽遺産、ボブ・ディランの日本に眠っていた秘宝が遂に全世界へ向けて羽ばたいてゆく。 

 

海外でもすでに大きな話題となっており、歴史ある英音楽誌MOJO誌ではロング・レビューとともに4つ星を獲得、同じくUNCUT誌では表紙、大特集が組まれている。MOJO誌のレビューでは著名音楽評論家デヴィッド・フリッケが『コンプリート武道館』についてこう記している 

 

●ボブ・ディラン『コンプリート武道館』 ★★★★ 
「試された信念――東京の伝説のアリーナで行われた実験的な両公演を完全な形でリリース」 

“『コンプリート武道館』は新しい発見をくれる。未発表だった「ザ・マン・イン・ミー」の’78年3月1日のテイクは日曜日の讃美歌のように輝いており、遅くはなったかもしれないが、決して聴くことができなかったこの曲が、今、救いのようにここにある”――デヴィッド・フリッケ 

?全レビュー訳はこちらに掲載

 

今作は1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録、約270分、全58トラック中36トラックが未発表。フィジカル・プロダクツとしてはCD4枚組、LP8枚組で、初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリアや、空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショットなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット、5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレットなどをLPサイズのボックスに収納した、美術品のような風格の豪華仕様の完全生産限定盤。  

 

また、世界発売と同時に11月17日、日本でもデジタル配信がスタート。特に大きな話題を呼びそうなのが11.2MHz/1bitのDSD(Direct Stream Digital)配信。しかもDSD配信は日本オンリーで、原音に忠実なマスタークオリティでの最高音質、まるでレコーディングスタジオやコンサートホールで聴いているかのような、かつてない臨場感を体感できる(対応機器などは各サイトでご確認ください)。 

DSD配信はこちら 

ストリーミング他デジタル配信はこちら   

 

?ボブ・ディラン『コンプリート武道館』詳細はこちらの特設サイト   

?ディランを愛する著名人コメント「コンプリート武道館』を聴いて」   

 

商品情報

各収録曲目、商品詳細はこちらの特設サイトで   

 

●ボブ・ディラン『コンプリート武道館』   

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978   

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売   

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<8LPエディション>   

8LP 展開図

SIJP1100‐8|税込44,000 円(税抜40,000円)   

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?ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8LP BOX開封の儀 



https://youtu.be/QwBPD1Ypu2E  

 

<4CDエディション>   

4CD 展開図

SICP6540-4|税込22,000円(税抜20,000円)   

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?ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX「開封の儀」



https://youtu.be/Xv9ngwnU794  

 

★いずれもLPサイズの豪華BOXセットに以下を収納   

封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど) / 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット / 英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット   

 

<デジタル配信>11/17配信スタート 

?デジタル配信・ストリーミング


?DSD配信 11.2MHz/1bit 

 

同時発売   

●ボブ・ディラン『アナザー武道館』   

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978   

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売    

アナザー武道館 展開図 

 

<2LPエディション>  

SIJP1109‐10 |税込6,380円(税抜5,800円)  / Gatefoldジャケット(見開きジャケ) / オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付    

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?ボブ・ディラン『アナザー武道館』2LP 「開封の儀」 



https://youtu.be/bVNo1ZNJSd4  

 

関連サイト

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海外オフィシャル・サイト     

  

 

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『コンプリート武道館』英音楽誌MOJOレビュー訳 (2023.11.17)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』 MOJO誌レビュー





試された信念
東京の伝説のアリーナで行われた実験的な両公演を完全な形でリリース
by デヴィッド・フリッケ

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』 ★★★★ (4つ星獲得!)



1977年8月、ボブ・ディランは多くの懸案事項を心に抱えていた。最初の結婚の厄介な終わり。その残骸から生まれつつあった新曲。翌年のワールド・ツアー。そんな彼が、エルヴィス・プレスリーの死を知った。「彼の曲を初めて聴いたときは監獄から脱出したような感じだった」とディランはかつて語っている。閃光のように現れ去っていったメンフィス出身の彼が1966年の映画のサウンドトラックで「明日は遠く」をこっそりカヴァーしたとき、ヒビング(ミネソタ州)出身の吟遊詩人ディランは「僕にとって最も大切な録音」と称した。

彼の1978年のツアーは、その恩返しとして、キング・オブ・ロックにふさわしいトリビュートとなった。「ローリング・サンダー」キャラバンの結集的なピッキングとコーラスの輝きをプレスリーのヴェガス公演の壮麗なポップのスケールと組み合わせ、さらにブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドを彷彿とさせる、11人編成のバンドをディランが率いるというものだった。毎晩レアな曲を入れ替えながら行われた2時間余りのセットの中で、ディランはそれまでに発表した曲たちを改変している。

珠玉のプロテスト・ソング、エレクトリックなシュールレアリズム、『血の轍』の山のように高いノワールを、奇術師のような笑みを浮かべながら、アリーナ向けに華やかにしたのだ。「はげしい雨が降る」はインストゥルメンタルの入場曲となり、酒場で鳴っているような感じのギターや、フィル・スペクターのセッションのベテラン、スティーヴ・ダグラスによるサックスを擁している。ポーチ・ソング的でミニマルな「アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ」はパワー・バラードのメロドラマに。「北国の少女」は教会のオルガンの音に包まれ、優しく、切々と、ディランは控えめにかつ明瞭に歌っているのが印象的だ。

これらの曲は、2月28日と3月1日に東京の伝説のアリーナで収録され、日本のファンのみに向けてリリースされることを意図していたものの、輸入盤の売れ行き好調により、米コロンビア・レコーズ(ソニーミュージック)がすぐに全世界リリースすることになった1978年の2枚組『武道館』には収録されなかった。ヴァイナル盤の収録時間が限られたため、限られた曲でリリースされた同作は、ジャネット・マスリンがローリング・ストーン誌のレビューに書いた通り「ショックであり、冒涜的行為であり、予想外の遊び心を持った掘り出し物」と受け止められたが、ディランが自身の曲を何度も転生させたり耐久力を試したりする過程の中で、何回成功して何回失敗したのかはあまり公平に評価されなかった。そして正直なところ、同誌の寛大な拡大解釈をもってしても、「ミスター・タンブリン・マン」「見張塔からずっと」の踊るようなフルートが受け容れやすくなる訳ではない。



しかし『コンプリート武道館』はこの留まるところを知らない神経の持ち主が仕事に臨む姿をより豊かな形でとらえている。ディランは毎晩序曲のあとの、実質オープニング曲では自身のルーツを前面に出し、ビリー・リー・ライリーやタンパ・レッドの往年の作品をカヴァーしている。『プラネット・ウェイヴズ』収録の「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」はスロー・テンポのカントリー・ソウルになり、『欲望』収録の「オー、シスター」は気ままな60年代風ポップのビートに唸るサックスが乗っており、まるでディランがシャングリラスのセッションに足を踏み入れたかのようである。本作の中で彼が最も大きなリスクを持って挑戦している「イッツ・オールライト・マ」はビッグ・バンドの気迫あふれる音で盛り上げられており、独創的で心を掴む成功作となっている。

『コンプリート武道館』は新しい発見をくれる。これらのギグは基本的に、同年(1978年)春に録音された『ストリート・リーガル』のサウンドの公開リハーサルともいえる。そしてディランのゴスペルへの傾倒は、本作における彼の女性シンガーたちが放つ炎のような歌声に既に垣間見えている。『新しい夜明け』収録曲「ザ・マン・イン・ミー」の3月1日のテイクは日曜日の讃美歌のように輝いており、’78年のアルバムに入ってもよかった。しかし、遅くはなったかもしれないが、決して聴くことができなかったこの曲が、今、救いのようにここにある


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メディア情報更新(Rolling Stone Japan) (2023.11.16)

メディア情報を更新しました。

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【ボブ・ディラン ● 初来日45周年】『コンプリート武道館』を聴いて。ディランを愛する著名な方々からのコメント、第三弾を公開! (2023.11.16)

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

 

遂に発売となったボブ・ディランの『コンプリート武道館』。各界で活躍されている方々に『コンプリート武道館』を聴いてのコメントを頂戴しており、今回はその第三弾だ。

コメント第二弾で、45年前のボブ・ディラン武道館公演に井上陽水さんと行かれた小室等さんが「陽水さんの耳に残った曲はなんだったのかな。」とのコメントを寄せておりましたが、第三弾に井上陽水さんからのコメントが到着!果たして陽水さんの耳に残った曲とは・・・

 

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

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第三弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

天辰保文、井上陽水、北中正和、中川五郎、萩原健太、山口隆(サンボマスター)、湯浅学、YO-KING(真心ブラザーズ)、和久井光司

 

『コンプリート武道館』は2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

未発表写真をふんだんに使い、美術品のようにデザインされた豪華8LPデラックス・ボックス・セットの内容が一目でわかる動画「開封の儀」はこちら

『コンプリート武道館』8LP BOX開封の儀



https://youtu.be/QwBPD1Ypu2E

 

1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをセレクトしたLP2枚組『アナザー武道館』の動画「開封の儀」はこちら

『アナザー武道館』2LP 開封の儀


https://youtu.be/bVNo1ZNJSd4

 

■アナログの音の凄さを武田昭彦が語る。「コンプリート武道館はフィジカルの優位性をとことん追求したアナログだ」

?詳細はこちら

 

『コンプリート武道館』4CDデラックス・ボックス・セットの動画「開封の儀」はこちら。

『コンプリート武道館』4CD BOX「開封の儀」


https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

■”『コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベント11/26(日)開催!応募締め切りは本日11月16日(木)23:59まで。

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マスター発掘から15年、ボブ・ディラン初来日から45年の時を超え『コンプリート武道館』遂に本日発売!美術品のような超豪華8LPデラックス・ボックス画「開封の儀」の動画を初公開! (2023.11.15)

ボブ・ディラン 4CD『コンプリート武道館』展開図 ボブ・ディラン 8LP『コンプリート武道館』展開図


 
ボブ・ディラン 2LP『アナザー武道館』展開図 ボブ・ディラン 封入特典画像


 

ノーベル文学賞受賞、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランの1978年初来日公演、及びライヴ盤『武道館』から45周年となる2023年。日本洋楽史上最高峰の復刻プロジェクト『コンプリート武道館』が、遂に本日11月15日日本先行発売となった。今作は1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LP8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショットなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売となる。

美術品のような豪華8LPデラックス・ボックス・セットの内容が一目でわかる動画「開封の儀」が本日初公開。圧倒的ヴォリュームのそのすべてを確認してほしい。

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8LP BOX開封の儀


https://youtu.be/QwBPD1Ypu2E

 

またスピンオフ企画『アナザー武道館』2LPの「開封の儀」も同時公開となった。

ボブ・ディラン『アナザー武道館』2LP 開封の儀


https://youtu.be/bVNo1ZNJSd4

 

以前に公開された『コンプリート武道館』4CDデラックス・ボックス・セットの「開封の儀」はこちら。

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX「開封の儀」


https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて東京と大阪で計11公演開催。11月に『武道館』のタイトルで発売されたライヴ盤は翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上げている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、新たなスタッフとともに創り上げた日本主導の日本独自企画『コンプリート武道館』が本日遂に待望の発売を迎えた。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売する。

日本で録音され、マスター・テープ、アートワーク、すべて日本人の手によって制作された“完全Made In Japan”の『コンプリート武道館』と『アナザー武道館』は全世界でも発売される。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクト、日本が世界へ誇る音楽遺産の詳細はこちら。

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発売記念イベント応募締め切り迫る!(11月16日(木)23:59まで)

11月26日(日)に開催されるボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベントでは菅野ヘッケル氏をはじめ、今回の制作関係者が初めて一堂に会し、その波瀾曲折の秘話を語るトーク・ショー及びHi-Fiシステムでのアナログ試聴を行う。またイベント参加者全員に発売記念品がプレゼントされる。応募締め切りは明日11月16日(木)23:59まで。なお、イベント当日、『コンプリート武道館』を試聴するために使用するハイファイ・オーディオ機器は、フロアスタンド型スピーカーシステム「TAD-GE1」など、TADの最高級シリーズを中心にセッティング。システム総額で1,000万円を超える。

■”『コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベント11/26(日)開催!応募締め切りは明日11月16日(木)23:59まで。

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〈使用予定のオーディオ機器〉

スピーカー:TAD-GE1(2023年11月発売)

プリアンプ:TAD-C1000(2023年10月発売)

パワーアンプ:TAD-M2500MK2

ターンテーブル:Rega Naia(2024年3月発売予定)

オーディオ機器協力:

(株)テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ

TADLは「基本に忠実な技術こそ本物の技術であり、技術志向に傾くことなく、 常に音質を最重視する技術こそ本物の技術である」という理念を40年以上にわたって掲げてきました。音楽を愛する人に向けて、 “所有する喜びと誇り、聴く歓びと感動のために” 日本で数少ないエレクトロニクスとスピーカーの両方を製造販売しているハイエンドオーディオメーカーです。

GINZA RECORDS & AUDIO

有楽町の阪急メンズ東京7Fに店舗を構えるレコードとオーディオのセレクトショップ。メイドインジャパンのオーディオシステム「TAD」や「Sonus faber」、「amphion」などハイエンド・オーディオを常設展示販売している。また、ジャンルに捉われない1980〜90年代のレコードも販売。専用のリスニングルームでは、全てのレコードとオーディオが試聴可能。

 

 

商品情報

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売

 

<8LPエディション>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(8LP)

SIJP1100‐8|税込44,000 円(税抜40,000円)

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<4CDエディション>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4|税込22,000円(税抜20,000円)

?4CDデラックスBOXのご購入はこちら

 

▼いずれもLPサイズの豪華BOXセットに以下を収納

封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど) / 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット / 英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

 

?11/17デジタル配信はこちら

 

同時発売

ボブ・ディラン『アナザー武道館』

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売

2LP / Gatefoldジャケット(見開きジャケ) / オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

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動画情報

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8LP BOX開封の儀


https://youtu.be/QwBPD1Ypu2E

 

ボブ・ディラン『アナザー武道館』2LP 開封の儀


https://youtu.be/bVNo1ZNJSd4

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX「開封の儀」


https://youtu.be/Xv9ngwnU794 ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

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『コンプリート武道館』が英音楽誌「UNCUT」で大フィーチャー!日本人プロデューサー菅野ヘッケル氏インタビュー掲載。 (2023.11.14)

UNCUT表紙画像

 

いよいよ明日11月15日に日本先行発売となる、日本洋楽史上最高峰の復刻プロジェクト、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』。海外でも大きな話題となっており、英国の有名音楽誌「UNCUT」の最新号では、ボブ・ディランが表紙&大特集。1978年の日本ツアーに関する検証記事とともに、『コンプリート武道館』の総合監修、プロデューサーの菅野ヘッケル氏が同誌からインタビューを受け、大きくフィーチャーされている。過去ボブ・ディラン関連で海外有名音楽誌で日本人のインタビューがこれだけ大きく掲載されたのは初。

 

●UNCUT

「ボブはいつも我が道を行く…」日本でのディランの目撃談

今月の『UNCUT』は、ボブ・ディランの変革をもたらした1978年、『at Budokan』を生み出した画期的な日本ツアーを深く掘り下げている。 カヴァ―・ストーリーからの抜粋で、当時日本でのディランのCBS/ソニープロダクトマネージャーであり、1978年の『At Budokan』LPと新しい『Complete Budokan』のプロデューサーTOSHIYUKI ‘HECKEL’ SUGANOが、このアルバムがどのように生まれたのかを回想する…

?詳細はこちら

 

1978年6月7日『武道館』を許諾した瞬間の写真

1978年6月7日『武道館』を許諾した瞬間の写真

Photo by  Heckel Sugano

 

また、同号には菅野ヘッケル氏が撮影したボブ・ディランの貴重なオフショットが特典ポスターとして封入されている。この写真は、菅野ヘッケル氏が1978年当時の2枚組LP『武道館』の発売許諾を得るために、1978年6月テストプレスと2パターンのジャケット見本を持ってLAに飛び、コンサート会場の楽屋でボブ・ディランが「グッド・アルバム、いつリリースするんだ?」と言ってリリースの許諾をだした瞬間の写真。今回の『コンプリート武道館』のために当時のアイテムを探している中、菅野氏の自宅で発見された、これまでに一度も公開されたことのない貴重な写真。絵柄の左下のボブ・ディランの手元には許諾を出したばかりの『武道館』のジャケット見本も見ることができる。その時の模様を菅野ヘッケル氏はこう語っている。

 



「78年3月に日本公演が終わったあと 2日間のレコーディングしたテープをエンジニアのトム鈴木と 六本木のスタジオで何週間かかけてミキシングした。最終的にレコードにしていいかどうかはファイナルのテープをボブ自身が聞いて判断すると言われていた。78年6月1日から1週間LAでボブがコンサートをやるのでそのときにテスト盤とジャケットの見本を持って来いという指示が入ったので、急遽ラッカーテスト盤を4枚と2種類のジャケット見本を持ってLAへ飛んだ。6月1日に秘書に渡すと“ボブが聞いて、1週間の間にどっかで返事をするから待っていて”と言われた。その1週間のコンサートの最終日6月7日にボブの秘書から“楽屋に来なさい。ボブが最終的な返事をするから”と連絡が入り、ユニバーサル・アンフィシアター野外劇場に向かった。楽屋も野外で、いくつかの楽屋用キャビンがあり、大きな広場にはキャンプで使うようなテーブルがあった。1つのテーブルに座って待ってると しばらくしてボブがラッカー盤とジャケット見本を抱えてやってきて、僕の座ってる向かい側に座った。座ると同時に彼の口から“Good album!いつ出すんだ?”という声が聞こえ、その瞬間僕は“やった!これで日本で出せるぞ、許可が出た”と喜んだ。その後はわりと緊張感が解けて 少しリラックスでき、そのときに写真も撮っていいと言われたので 1枚写真を撮った。それが今回の『コンプリート武道館』のブックレットにも載っている」


 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』は1978年2月28日と3月1日、2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

ボブ・ディラン8LP『コンプリート武道館』展開図

 

11月26日(日)にはボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベントも開催される。菅野ヘッケル氏をはじめ、今回の制作関係者が初めて一堂に会し、その波瀾曲折の秘話を語るトーク・ショー及びHi-Fiシステムでのアナログ試聴イベントで、イベント参加者全員に発売記念品がプレゼントされる。イベント当日、『コンプリート武道館』を試聴するために使用するハイファイ・オーディオ機器は、フロアスタンド型スピーカーシステム「TAD-GE1」など、TADの最高級シリーズを中心にセッティング。システム総額で1,000万円を超える。

●”『コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベント11/26(日)開催!

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〈使用予定のオーディオ機器〉

スピーカー:TAD-GE1(2023年11月発売)

プリアンプ:TAD-C1000(2023年10月発売)

パワーアンプ:TAD-M2500MK2

ターンテーブル:Rega Naia(2024年3月発売予定)

 

オーディオ機器協力:

(株)テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ

TADLは「基本に忠実な技術こそ本物の技術であり、技術志向に傾くことなく、 常に音質を最重視する技術こそ本物の技術である」という理念を40年以上にわたって掲げてきました。音楽を愛する人に向けて、 “所有する喜びと誇り、聴く歓びと感動のために” 日本で数少ないエレクトロニクスとスピーカーの両方を製造販売しているハイエンドオーディオメーカーです。

GINZA RECORDS & AUDIO

有楽町の阪急メンズ東京7Fに店舗を構えるレコードとオーディオのセレクトショップ。メイドインジャパンのオーディオシステム「TAD」や「Sonus faber」、「amphion」などハイエンド・オーディオを常設展示販売している。また、ジャンルに捉われない1980〜90年代のレコードも販売。専用のリスニングルームでは、全てのレコードとオーディオが試聴可能。

 


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『コンプリート武道館』アナログの音の凄さを武田昭彦が語る。 (2023.11.13)

ボブ・ディラン8LP『コンプリート武道館』展開図

 

「フィジカルの優位性をとことん追求したアナログだ」

<略歴>武田昭彦:幅広い音楽知識をベースに、ロックを中心にその魅力を深く掘り下げる音楽ライター。『レコード・コレクターズ』、河出書房のムックなどでサウンド面に言及した記事を執筆している。LPはカッティング・エンジニア別に整理整頓しているという。

 

2023年11月15日発売、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』と『アナザー武道館』のアナログ盤をいち早く聴いた武田昭彦氏からレポートが届いた。78年『武道館』の発売から45年の年月を経て、24チャンネルのオリジナル・マルチトラック・テープから新規リミックスが施され、2日間の演奏をアンコール含めフル収録したアナログ盤『コンプリート武道館』。その聴き所を詳細に触れ、CDでは得難いLPでの体験や魅力を伝えるレポートだ。

?武田昭彦が語る、LP『コンプリート武道館』の魅力はこちら

 

『コンプリート武道館』は2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

ボブ・ディラン2LP『アナザー武道館』展開図

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

?”『コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベント11/26(日)開催!くわしくはこちら

 

<『コンプリート武道館』を聴いて>特設ページはこちら

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【ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル】 2023年秋USツアー  (2023.11.11)





【ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル】 2023年秋USツアー


4月の日本公演が終わって半年、早くもボブを見たくなった。10月1日にカンザスシティをスタートしたアメリカ秋のツアーが東海岸に到達した時点でアメリカに見に来た。

 

ボストンのオーフューム・シアターで3公演(11月3、4、5日)、ニューヨーク郊外ポートチェスターのキャピトル・シアターで2公演(7、8日)を見たのでとりあえずリポートを書いた。

 

セットリストは日本公演とほぼ変わりない。(15曲目に日替わりでカヴァー曲を歌うのも同じ)



1. Watching the River Flow

2. Most Likely You Go Your Way (and I’ll Go Mine)

3. I Contain Multitudes

4. False Prophet

5. When I Paint My Masterpiece

6. Black Rider

7. My Own Version of You

8. I’ll Be Your Baby Tonight

9. Crossing the Rubicon

10. To Be Alone with You

11. Key West (Philosopher Pirate)

12. Gotta Serve Somebody

13. I’ve Made Up My Mind to Give Myself to You

14. That Old Black Magic

15. Brokedown Palace(Nov 3), Stella Blue(Nov 4, 8) ,Footlights(nov 5, 7)

16. Mother of Muses

— Band introductions

17. Goodbye Jimmy Reed

18. Every Grain of Sand

 

秋のツアーではめずらしいカヴァー曲が歌われている。初日、10月1日のカンザスシティではオープニングでKansas Cityを、14曲目にNot Fade Awayを歌った。その後もセントルイスではオープニングでJohnny B. Goodeを最後にNadineを歌った。シカゴではオープニングにBorn In Chicago、最後に Forty Days and Forty NightsやKilling Floorを歌った。ミルウォーキーではTruckin’を、グランドラピッズではNadine、インディアナポリスではLongest Days、シンシナティとアクロンではSouth Of Cincinnati、ロチェスターではStella Blueを、トロントではStella BlueやBrokedown Palaceを、モントリオールではレナード・コーエンのDance Me To The End Of Love、スケネクタディではTruckin’を歌った。こうした選曲を見て、秋のツアーでは公演地に関連する歌や出身アーティストの曲をカヴァーするつもりなんだろうと想像していたが、ボストン、ポートチェスターでは違った。

また、「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」は日本ツアーと大きく変化している。不気味な恐ろしさは薄まり、今は力強いビートで歌われる。

 

ボストンのオーフューム・シアターはボブの画集『ビートン・パス』から抜け出した1枚の絵かと思うような劇場だ。かつての華やかな時代を経て、今は細い路地の行き止まりに取り残されたように建っている。といっても内部はそれなりに豪華さが残っている。「ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ・ツアー」にふさわしい会場なんだろう。



 

1985年にボストン・ミュージック・ホールとしてオープンしたこの劇場は1906年に主に映画を上映するオーフューム・シアターに生まれ変わった。1972年にアクエリアスと名前を変え、再びライヴ・パフォーマンスの劇場となったが、1974年に元のオーフューム・シアターとして名前を戻し現在に至っている。かつては大通りから入れる劇場だったが、その入り口も閉鎖され、今や行き止まりの路地に佇むことになってしまった。ボブはこの劇場が気に入っているようで、過去にも何度もコンサートをおこなっている。

 

劇場の中に入ってまず気づいたことは、ステージ・セッティングが変わったことだ。ステージ中央にベイビーグランドピアノがやや左向きに設置され、ボブは観客に真正面から向き合って座る。日本公演の縦型ピアノと違って、これならボブが座ってピアノを演奏しても、顔の表情も見える。

 

照明装置は左右に4台の街灯のようなものと床に置かれた大きな映画用の照明機。当然スポットライトはないのでボブの顔を照らすことはない。相変わらずやや薄暗いが、それでも日本公演よりはやや明るくなった。ステージ背後の黒いカーテンが外され、コールタールで塗ったような黒い壁が設置されている。まるで地下室の一室のように、配管や鉄格子の窓枠なども再現されている。壁の前に楽器や機材を収納していた大小様々な黒い箱がいくつも置かれている。アルバム『地下室』のジャケット写真を連想させる。

 

バンドの位置は、向かって左からアコースティック・ギターのダグ・ランシオ、ベースのトニー・ガーニエ、ドラムのジェリー・ペンテコスタ、エレクトリック・ギターのボブ・ブリット、ペダルギター、ラップトップ、マンドリン、ヴァイオリンなどマルチプレイヤーのドニー・ヘロンが全員黒いスーツで並ぶ。

 

ボブは黒のカントリースーツ、ジャケットの胸に派手な刺繍、もちろんサイドラインの入ったパンツだ。ボブはクリーム色の帽子を持って登場し、それをピアノの上に置いて歌い始める。2曲目からは帽子を被り歌った。暑いのだろうか、曲間に時折帽子を脱いで髪の毛を手でかきむしるように整える。

 

ボストンの3夜は、甲乙つけ難いほどどれも良かったが、4日のコンサートは今年のベストの1日に入るだろう。感激した。また、5日にカヴァーしたマール・ハガードの「フットライツ」に心を打たれた。会場でははっきり聞き取れなかった歌詞をホテルに戻って調べてみると、歌の内容がボブにも当てはまる気がした。ネットのおかげでモヤモヤした気分もすぐに解決される。いい時代になったものだ。

 

ボブはピアノから離れることなないが、5日の「クロッシング・ザ・ルビコン」を歌い終えると、立ち上がってピアノに手を添えたままステージ中央に出てきて、コンサート最後もポージングと同じように、「どうだ」とキメ顔で客席を見回した。もちろん観客は大歓声で答えた。

 

キャピトル・シアターでもボブはピアノから離れようとしなかったが、「キー・ウエスト」を歌い終えるとステージ中央に設置された無用のマイクスタンドの位置まで出てきて、決めポーズをとった。ボブは自分が満足したと感じた時、観客に同意を求めたくなるようだ。

 

 

 

一方、1926年にオープンしたポートチェスターのキャピトル・シアターは、ライヴ・ショーや映画館として隆盛を誇ったが60年代終わりには映画の衰退もあり、サイケデリック・ロックのライヴハウスに生まれ変わった。ジャニス・ジョプリン、ピンク・フロイド、中でもグレイトフル・デッドがキャピトル・シアターを東海岸の拠点としてことでロックのメッカの一つになった。しかし郡の条例で午前1時以降のライヴが禁止休館となった。84年に再オープンしたがうまくいかず、貸し会場としても使われるようになった。経営が変わった2012年、キャピトル・シアターはロックの宮殿として三度よみがえった。この時の幕開け公演をおこなったのはボブ・ディランだった。

 

そんなキャピトル・シアターの2日間、特に初日の7日はぼくにとって感動的なものになった。日本のZeppのように1階はGA(立見席)でバルコニーに椅子席が少しだけある。ぼくはもちろんバルコニー席に座っていた。そしてコンサートの終盤にかかる頃から、胸が熱くなってくるのを感じた。

 

「ガッタ・サーヴ・サムバディ」で「あなたはだれかに仕えなければならない/仕える相手は悪魔かもしれないし神様かもしれない/でもあなたは誰かに仕えなければならない」。「アイヴ・メイド・アップ・マイ・マインド・トゥ・ギヴ・マイセルフ・トゥ・ユー」で「わたしは絶望の長い旅路を旅してきた・・・わたしは決心したんだ、あなたにこの身を委ねようと」。「ザット・オールド・ブラック・マジック」で「あのお馴染みの黒魔術の魔法にかけられてしまった・・・愛という名のあのお馴染みの黒魔術の魔法にかけられて」。「フットライツ」で「だれもが夢見る人生、歌をつくり、それを歌って生きる人生を歩んできた/でも、41歳になった今、もはや歌える場所はなくなるだろう/だから年齢を隠し、ステージに立ち、かつてのよういフットライトを蹴散らし脚光を浴びようとする/ステージの上で使い古したギターを放り投げると、それをベース奏者が見事に受け取る/観客は歓声をあげて大喜び」。「マザー・オブ・ミューズ」で「詩人たちの母よ、わたしのために歌っておくれ/詩人たちの母よ、あなたがどこにいようとも/わたしは自分の人生よりもすでに長生きしてしまっている/わたしは身軽な旅をしている、ゆっくりとふるさとに向かっている」と続けて歌われる。

 

この流れを聞いていると、ボブは、ファンのために、自分自身のために、創造性を失うことなく、これからも真剣に生きていうんだろうと感じ、思わず涙ぐんでしまった。こんな経験は久しくなかった。ありがとう、ボブ。

 

<速報>

11月10日のプロヴィデンスは観客が熱かった。ボブがステージに姿を現すと、観客は総立ちで迎えた。いつもなら歌が始まると着席するのだが、この夜は1曲目を歌い終えるまでスタンディングは続いた。また、この夜はボブのピアノ・ナイトになった。ボブのピアノがバンドをリードし、いつも以上に多彩なフレーズを叩き出した。そのせいかもしれないが、15曲目のカヴァーソングは省略され、全17曲の構成だった。ただ、「一粒の砂のように」でハーモニカを演奏した。ボストンでもボブはハーモニカを取り出したが、そのままピアノの上に置いたまま演奏しなかったのに。最後のポージングもいつもより長かった。観客を見回し、右手の拳を握り締め「どうだ」いいたげにガッツポーズを決め、左手で自分に胸を3回叩いてボブは去っていった。ボブも観客も満足する夜だった。

 

ぼくは、2021年にニューヨークのビーコン・シアター、2023年春の日本ツアー、そして今秋のアメリカ東海岸を見ているが、毎回違った感激を味わっている。「ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ・ツアー」は2024年まで継続する予定なので、次はどんな気分にさせてくれるのだろうか。楽しみだ。もちろん2025年以降は、ニューアルバムをタイトルにする新しいツアーが始まると信じている。まさに、ネヴァーエンディングだ。クリエイティビティが燃え尽きるまで、ボブはツアーをやめないだろう。

 

菅野ヘッケル 2023年11月10日、ロードアイランド州プロヴィデンス

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”『コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベント11/26(日)開催!発売記念に100名様をご招待! (2023.11.09)

ボブ・ディラン 未発表ライヴ写真

Photo by Hirosuke Katsuyama

 

いよいよ来週11月15日発売となる、日本洋楽史上最高峰の復刻プロジェクト、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』の発売記念イベントが11月26日(日)開催されることが決定した。今回の制作関係者が初めて一堂に会し、その波瀾曲折の秘話を語るトーク・ショー及びHi-Fiシステムでのアナログ試聴イベント。発売記念に100名様をご招待。イベント参加者全員に発売記念品がプレゼントされる。

 

【ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベントへ100名様をご招待!】

発売記念イベント・バナー画像

ボブ・ディランの初来日公演から45年目となる今年、奇跡のマスターテープの発見から15年の月日を経て、当時の日本人関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音を手掛けたエンジニア・鈴木智雄氏が24chマルチ・テープから2023REMIXを行った極上のサウンドと、当時のデザイナー・田島照久氏によるアートワークによって、日本洋楽史上最高峰の復刻プロジェクトが遂に実現。1978年2月28日と3月1日に行われた伝説の2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表の4枚組CD、8枚組LPの『コンプリート武道館』のリリースを記念して、今回の制作関係者がその波瀾曲折の秘話を語るトーク・ショー及びHi-Fiシステムでのアナログ試聴会を11月26日(日)に都内某所で開催決定。当イベントへ100名様をご招待致します。

 

?応募方法、注意事項など詳しくはこちら

 

●イベント日程

2023年11月26日(日)15時〜17時

●イベント実施場所

都内某所

●応募方法

?ページ下部にある応募フォームへ必要事項を入力して送信してください

●当選人数

100人

●応募締切

2023年11月16日(木) 23時59分

●当選案内方法

2023年11月20日(月)までに当選者にのみ、実施場所含めメールにてお知らせします。

●登壇者

菅野ヘッケル(『コンプリート武道館』総合監修・共同プロデューサー)

鈴木智雄(『コンプリート武道館』2023REMIX)

田島照久(『コンプリート武道館』アート・ディレクション)

白木哲也(『コンプリート武道館』共同プロデューサー)

●特典

イベント参加者全員に発売記念品プレゼント

 

 

商品情報

?各収録曲目、商品詳細はこちらの特設サイトで

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売

 

<8LPエディション>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(8LP)

SIJP1100‐8|税込44,000 円(税抜40,000円)

?8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

<4CDエディション>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4|税込22,000円(税抜20,000円)

?4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

▼いずれもLPサイズの豪華BOXセットに以下を収納

封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど) / 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット / 英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

 

?デジタル配信はこちら

 

同時発売

ボブ・ディラン『アナザー武道館』

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】2023年11月15日 日本先行発売

2LP / Gatefoldジャケット(見開きジャケ) / オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

?2LP『アナザー武道館』のご予約はこちら

 

?<『コンプリート武道館』を聴いて>特設ページはこちら

いち早く『コンプリート武道館』を聴いて頂いた、各界で活躍されてる方々からコメントが到着!

 

 

関連サイト

?『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

動画情報

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX開封の儀



https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

 

「アイ・ウォント・ユー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/HNYzdKepRu4

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【ボブ・ディラン ● 初来日45周年】『コンプリート武道館』を聴いて。ディランを愛する著名な方々からのコメント、第二弾を公開! (2023.11.06)

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

 

いよいよ発売が来週に迫ってきたボブ・ディランの『コンプリート武道館』。初来日から45周年を祝し、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した日本主導の日本独自企画は11月15日に発売となる。いち早く『コンプリート武道館』を聴いて頂いた、各界で活躍されてる方々からコメントが到着!その第二弾だ!

 

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

?<『コンプリート武道館』を聴いて>特設ページはこちら

 

第二弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

あがた森魚、亀渕昭信、小室等、佐藤良成(ハンバート ハンバート)、菅野ヘッケル、東京ボブ、NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)、三浦久、六角精児

 

『コンプリート武道館』は2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

豪華ボックスの内容が一目でわかる開封動画“開封の儀”



https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

●11/11(土)OPEN FACTORYイベントに、『コンプリート武道館』をいち早く、見て、触って、聴ける、発売前の体験コーナー登場!詳しくはこちら


?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

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11/11(土)OPEN FACTORYイベントに、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』をいち早く、見て、触って、聴ける、発売前の体験コーナー登場! (2023.11.02)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8LPエディション・ジャケット写真

 

11月11日(土)に東洋化成のアナログレコード製造工場で開催されるイベント「OPEN FACTORY」にて、11月15日発売となるボブ・ディラン『コンプリート武道館』をいち早く体験できる特設ブースが設置されることになった。

当日は『コンプリート武道館』の8LP、4CDの完成したばかりのサンプル盤を展示、実際にボックス、ブックレット、封入される特典を手に取って見ていただけるほか、未発表ライヴ写真のパネル展や通常では見ることのできない、色校正やテストプレス盤なども展示。また13:00〜14:00には担当プロデューサーのトークとともにTechnics Sound Trailerで発売前にアナログ盤を先行で試聴できるイベントも実施される。

 

アナログカルチャーをより多くの人に楽しんでもらうため、レコードを中心としたマーケットとDJイベントを、普段中々入れない東洋化成のアナログレコード製造工場にて開催する「OPEN FACTORY」のイベントで、『コンプリート武道館』をいち早く、見て、触って、聴ける、またとないチャンス、皆さまのご参加をお待ちしております。

 

『コンプリート武道館』は1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、ボブ・ディラン初来日公演の日本武道館での伝説の二日間を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のLPは8枚組、CD4枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて開催、同年11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音された1978年2月28日と3月1日の2日間マスターテープを2007年に発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現した。

 

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

豪華ボックスの内容が一目でわかる開封動画“開封の儀”



https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

?<『コンプリート武道館』を聴いて>第一弾特設ページはこちら

 

 

OPEN FACTORYイベント概要


OPEN FACTORY

Open Factoryメインヴィジュアル画像

?公式サイトはこちら

■開催場所

東洋化成 末広工場 駐車場スペース

〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-1-45

?グーグルマップ

■入場料

無料

■開催日時

2023年11月11日(土) 11時〜17時(荒天中止)

※中止の際はイベント当日の午前9時までにイベントHPに掲載及びSNSにてご案内させていただきます。

■主催

東洋化成株式会社

■協賛

株式会社パナソニック(Technics)、株式会社ナガオカ(NAGAOKA) 、Deus Ex Machina、株式会社ソニー・ミューシ?ックレーヘ?ルス?

【Sony Musicボブ・ディラン『コンプリート武道館』特設ブース】

*「OPEN FACTORY」会場内に展示ブースを設置

*1978年初来日公演時の貴重な未発表ライヴ写真をパネル展示

*『コンプリート武道館』のパッケージをその場で触って見れる(封入特典の数々や、貴重な色校正やテスト盤なども展示)

*13:00〜14:00 Technics Sound Trailerにて『コンプリート武道館』アナログ先行試聴、および担当プロデューサーが制作秘話を語るトークショー実施

?詳細はこちら

*荒天の場合は中止(中止の際は、当日午前9時までに、WEBサイトおよびSNSで案内)

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『コンプリート武道館』8枚組LP“コンプリート試聴会”開催決定! (2023.11.01)

<ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8枚組LP“コンプリート試聴会”>バナー画像

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』を体験せよ!11月15日発売となるボブ・ディラン『コンプリート武道館』の発売に先立ち、11月12日(日)に御茶ノ水RITTOR BASEにて8枚組LPの試聴会が決定した。第一回目は1978年2月28日公演、第二回目は1978年3月1日公演、それぞれの公演を丸ごと通して試聴することができる。まさに45年前、あの日のボブ・ディランの武道館公演を“極上の再生環境”にてを余すところなく体感することができる世界初の“コンプリート試聴会”。8LPエディションは45年前の24trアナログ・マルチテープから最新テクノロジ―でリミックス&リマスター、最高解像度のピュアなマスターからカッティングを行なった。ボーカルや演奏の生々しさ、まさにそこで歌ってるかのような臨場感を味わうことができ、今のテクノロジーでこそできる最良のアプローチにより最高のマスターに仕上がっている。

 

?応募方法など詳しくはこちら

 

 

イベント詳細

世界が再発見!あの日のボブがここにいる

<ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8枚組LP“コンプリート試聴会”>

<ボブ・ディラン『コンプリート武道館』8枚組LP“コンプリート試聴会”>バナー画像

蘇る初来日公演!

1978年2月28日/3月1日の模様を新たな感動と共に完全再現

8枚組LPによる世界初“コンプリート試聴会”開催

 

ボブ・ディランが初めて日本でライブを行ったのは今から45年前の1978年。計11回行われたコンサートの内、2月28日と3月1日に日本武道館で行われた2公演はライブレコーディングされ、同年11月に『武道館』のタイトルでライブアルバムとして日本で発売、後に全世界でもオフィシャルにリリースされました。2007年、長らく行方不明と思われていたそのときのマルチトラックテープが見つかり、マネージメントとの長きにわたる交渉を経て、この度『コンプリート武道館』として11月15日に発売されます!制作にあたっては当時の関係者が再集結。1978年の『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、録音を担当したエンジニア鈴木智雄氏が2023年版として新たにミックス。さらにアートワークも当時と同じデザイナー田島照久氏が手掛けました。マルチトラックテープに残された2日間のライブ録音を完全収録し(全58トラック中36トラックが未発表!)、CDは4枚組、LPは8枚組でのリリースとなります。その発売に先立ち、11月12日(日)に御茶ノ水RITTOR BASEにて8枚組LPの試聴会が決定。極上の再生環境にて45年前のボブ・ディランの姿を余すところなく体感できるまたとないチャンスですので、皆さまのご参加をお待ちしております!

 

 

開催概要

■開催日

11月12日(日)

■タイムテーブル

第一回目 13時〜16時 LP1〜4(1978年2月28日公演)

第二回目 18時〜21時 LP5〜8(1978年3月1日公演)

  *各回定員35名の入替制

  *開場は開演の15分前

  *各回ともLP2枚試聴後に10分ほどの休憩あり

■入場料

無料(要予約。先着順で定員になり次第、受付終了となりますのでご了承ください)

■会場

御茶ノ水RITTOR BASE 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-1 お茶の水クリスチャン・センターB1

 

 

ボブ・ディラン『コンフ?リート武道館』(8LPエテ?ィション)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

2023年11月15日発売 *日本のみのリリース

SIJP1100‐8 価格:44,000円(税込)

●音源は1978年2月28日、3月1日の公演を登場からアンコールまでLP8枚に完全収録(音質を考慮し片面17分〜19分、全58曲)

●特製ボックス(豪華PP加工/UVシルク加工:文字部分が浮き上がっている手触り感)に下記を収納

●8枚のシングルジャケ(E式)に8枚のLPを収納(表1は未発表写真、表4は北斎の一筆書きをデザインに=レーベル面と連動)

●カスタム・レーベル(ジャケ表4に連動した8種類の絵柄)

●専用インナースリーブ(内袋)青

●オール・カラー全60Pフォトブック *8LP・4CD共通

●メモラビリア・特典(特製収納ケース入) *8LP・4CD共通

●日本版ブックレット *8LP・4CD共通

?詳細はこちら

 

『コンプリート武道館』8LPエディション収録曲

<Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo,Japan‐February28 1978>

LP1

 SideA

  1. はげしい雨が降る*

  2. リポゼッション・ブルース*

  3. ミスター・タンブリン・マン*

  4. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

 SideB

  1. 嵐からの隠れ場所

  2. ラウ?・マイナス・ゼロ

  3. 北国の少女*

  4.やせっぽちのバラッド*

 

LP2

 SideA

  1. マギーズ・ファーム*

  2. ラモーナに*

  3. ライク・ア・ローリング・ストーン*

 SideB

  1. アイ・シャル・ビー・リリースト*

  2. イズ・ユア・ラウ?・イン・ウ?ェイン*

  3. ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

LP3

 SideA

  1.スーナー・オア・レイター*

  2. 風に吹かれて*

  3. 女の如く*

  4. オー、シスター*

 SideB

  1. 運命のひとひねり

  2. きみは大きな存在*

  3. 見張塔からずっと*

  4. アイ・ウォント・ユー*

 

LP4

 SideA

  1. オール・アイ・リアリー・ウォント*

  2. 明日は遠く*

  3.くよくよするなよ

  4. バンド紹介*

 SideB

  1. イッツ・オールライト・マ

  2. いつまでも若く

  3. 時代は変る

 

<Live at Nippon Budokan Hall,Tokyo, Japan–March1 1978>

LP5

 SideA

  1. はげしい雨が降る*

  2. ラウ?・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

  3. ミスター・タンブリン・マン

  4. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

 SideB

  1. ラウ?・マイナス・ゼロ*

  2. 嵐からの隠れ場所*

  3. 北国の少女*

  4.やせっぽちのバラッド

 

LP6

 SideA

  1. マギーズ・ファーム

  2. コーヒーもう一杯

  3. ライク・ア・ローリング・ストーン

 SideB

  1.アイ・シャル・ビー・リリースト

  2. イズ・ユア・ラウ?・イン・ウ?ェイン

  3. ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

LP7

 SideA

  1. スーナー・オア・レイター*

  2. 風に吹かれて

  3. 女の如く

  4. オー、シスター

 SideB

  1. アイ・ドント・ビリーウ?・ユウ*

  2. きみは大きな存在*

  3. 見張塔からずっと

  4. アイ・ウォント・ユー

 

LP8

 SideA

  1. オール・アイ・リアリー・ウォント

  2. 天国への扉

  3. ザ・マン・イン・ミー*

  4. バンド紹介*

 SideB

  1. イッツ・オールライト・マ*

  2. いつまでも若く*

  3. 時代は変る

(*は未発表トラック)

 

【こだわりに、こだわり抜いた、最高クオリティのマスターが完成!】

45年前の24trアナログ・マルチテープから最新テクノロジ―でリミックス&リマスター。アナログは最高解像度のピュアなマスターからのカッティング。ボーカルや演奏の生々しさ! まさにそこで歌ってるかのような臨場感!

 

<今回のマスターについて>

2インチのアナログ・マルチテープからマルチトラックでデジタルに取り込んだのち、 鈴木智雄氏がアナログコンソールに立ち上げミックスダウン。そのミックスダウンを行ったスタジオにマスタリング機材を持ち込み、卓アウトから直に11.2MHz DSDのフォーマットにて取り込みを行う。この11.2MHz DSDの容量はCDの256倍であり、SACDの4倍となる、解像度的には2023年現在、考え得る最大のサイズフォーマット。今回のアナログのマスターは、その11.2MHz DSDからダイレクトにカッティングされているので、過去には実現できなかったルーティーンであり、発売されていたものとは比べ物にならないクオリティである。マスタリングから、カッティングまで一貫してマスタークロックにAVENDROT The Everest 701を採用。これもまた10年前には実現できなかったことで、デジタルが普及して長い年月が経つが、今のテクノロジーでこそできる最良のアプローチにより最高のマスターに仕上がった。

 

「歴史的ツアーの2日間の完全なコンプリート音源であり、何一つ取り除いたり、後から手を加えていない。完成したアルバムには、歴史に刻まれた伝説の武道館コンサートが素晴らしい音で記録されている。僕らは、あの日の会場で日本のファンが聴いたであろう音を忠実に再現しようと試みた」──菅野ヘッケル(総合監修・共同プロデューサー)

 

「私たちは“パッション”というキーワードを念頭にミキシングを行った。その結果、1978年のオリジナル盤を越えるミックスが完成し、各楽器とボブ・ディランの声が明瞭に聞こえ、より鮮明でクリアなサウンドを届けられるようになった」──鈴木智雄(ミックス)

 

●2023 REMIX:鈴木智雄

●2023 REMASTER:吉川昭仁(Studio Dede)

●VINYL CUTTING:北村勝敏(MIXER’S LAB)

 

?特設サイトはこちら

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『コンプリート武道館』より未発表トラック「アイ・ウォント・ユー」の日本語字幕付きビデオが完成! (2023.10.27)

ボブ・ディラン「アイ・ウォント・ユー」サムネイル画像

 

2023年11月15日発売『コンプリート武道館』からの第二弾として先日世界初公開された「アイ・ウォント・ユー」、その日本語字幕付きビデオが完成した。このライヴ・ヴァージョンは1978年2月28日録音の未発表曲のため、オリジナルの『武道館』には収録されていない。

「アイ・ウォント・ユー」のオリジナルは1966年作『ブロンド・オン・ブロンド』に収録。詩人とロックンローラーという、2つの個性が見事にブレンドされたこのアルバムは創造性に溢れる意欲的な試みも随所で見られ、ディランの傑作のひとつにあげられるばかりでなく、ロック史に大きな足跡を残した名盤だ。後に活動を共にするザ・バンドの面々も参加し、ほとんどがナッシュビルで録音された。そんな誉れ高い作品から「アイ・ウォント・ユー」は第3弾シングルとして発売され、全米20位を記録するヒットとなった。ディランにしては驚くほどストレートなフレーズに驚いてしまうが、奇抜な人物が登場するシュールな歌詞内容だ。スタジオ・テイクは軽快なメロディとテンポによって、この歌に勢いをつけた出来上り。そんな大変親しみやすいオリジナルとは打って変わって、このライヴ・ヴァージョンでは最初から最後まで、ほとんどディランのヴォーカルだけで曲が進む。楽観的な求愛の歌の様相が、ここでは懇願する祈りのようにも聞え、時が過ぎ経験や私生活を反映させて大きく様変わりしたのだろう。1978年の来日時、ボブ・ディランは36歳だった。字幕は佐藤良明氏によるもの。

 

「アイ・ウォント・ユー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)



https://youtu.be/HNYzdKepRu4

 

?<『コンプリート武道館』を聴いて>特設ページはこちら

第一弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

浦沢直樹、大塚まさじ、オカモトコウキ、佐藤良明、曽我部恵一、友部正人、ピーター・バラカン、みうらじゅん、湯川れい子

 

?11月15日発売 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

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メディア情報更新(bounce) (2023.10.26)

メディア情報を更新しました。

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ボブ・ディランの『武道館』Night、11月20日開催決定! (2023.10.24)

《ボブ・ディランの『武道館』Night!》告知画像

 

今度の開催で274回を数えるCRTが、話題満載のボブ・ディランを特集する。

ファーム・エイドでハートブレイカーズをバックに従え、久々にエレキを抱えたディラン!

北米ツアーを再開したディラン!

そして、記念すべき初来日公演の模様を収めたライヴ・アルバムの完全版『コンプリート武道館』をリリースするディラン!

11月20日は新宿Rock Cafe Loftに集合です!

尚、席に限りがありますので、ご予約はお早めに。

 

CRT&レココレpresent vol.274

《ボブ・ディランの『武道館』Night!》

■出演

萩原 健太(音楽評論家)

袮屋 康(レコード・コレクターズ編集長)

能地 祐子(音楽評論家)

 

■日時

2023年11月20日(月)

新宿Rock Cafe Loft is your room

開場18:30

開演19:00

 

■料金

前売り1800円

当日2000円

(+1ドリンク)

 

?《ボブ・ディランの『武道館』Night!》のご予約はこちら

 

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【ボブ・ディラン ● 初来日45周年】『コンプリート武道館』を聴いて。ディランを愛する著名な方々からのコメント、第一弾を公開! (2023.10.24)

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

 

ボブ・ディランの初来日から45周年を祝し、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』が11月15日に発売される。いち早く『コンプリート武道館』を聴いて頂いた、各界で活躍されてる方々からコメントが到着!その第一弾だ!

<『コンプリート武道館』を聴いて>バナー画像

?<『コンプリート武道館』を聴いて>第一弾特設ページはこちら

 

第一弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

浦沢直樹、大塚まさじ、オカモトコウキ、佐藤良明、曽我部恵一、友部正人、ピーター・バラカン、みうらじゅん、湯川れい子

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。

『コンプリート武道館』は2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

豪華ボックスの内容が一目でわかる開封動画“開封の儀”



https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

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『コンプリート武道館』より未発表ライヴ音源「I Want You」が初公開!未発表ライヴ写真満載のリリック・ビデオも。先着購入者特典も決定! (2023.10.20)

ボブ・ディラン未発表ライヴ写真

Photo by Hirosuke Katsuyama 

 

ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』(11月15日発売)より、2曲目の未発表ライヴ音源「I Want You」が世界初公開となった。1978年のオリジナルLPには3月1日の録音が収録されているが、今回初公開となったのは2月28日録音で、すべての装飾を削ぎ落とし、ディランのヴォーカルが力強い、美しいアレンジのヴァージョン。映像は1978年初来日公演時の未発表写真が散りばめられた、リリック・ビデオとなっている。

 

「I Want You」は1966年発表アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』に収録されていた名曲、シングル・カットされ全米チャートで20位、全英チャートで16位を記録した。オリジナルはストレートなロック・ヴァージョンだが、1978年初来日公演時の演奏は、最初から最後まで、ほとんどディランのヴォーカルだけで進行する“完全別ヴァージョン”。最少限の楽器編成で、それも音量を抑え、ディランが愛を訴える、生々しく、切々とした思いがこもった歌声は気のせいか艶っぽい。

 

Bob Dylan - I Want You (Live At Budokan, Tokyo, Feb 28, 1978)



https://youtu.be/h9auWzK3Jlk

 

また、11月15日発売、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』、『アナザー武道館』の先着購入者特典も発表された。詳しくはこちら

 

ボブ・ディラン:コンプリート武道館先着特典画像

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

豪華ボックスの内容が一目でわかる開封動画“開封の儀”


https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

日本で録音され、マスター・テープ、アートワーク、すべて日本人の手によって制作された、ノーベル文学賞受賞、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランが認めた画期的全世界リリース。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクト、日本洋楽史上最高峰の復刻事業ともいえる“日本が世界へ誇る音楽遺産”『コンプリート武道館』の凄さは下記でも詳しく紹介されている。

 

 

?奇跡の発見から15年の月日を経て、世界初リリース

 

?海外でも話題に「夢のようなリリースだ」

 

?45年間封印されたマスター・テープの謎&今のテクノロジーでこそできる最良のアプローチにより最高のマスターが完成

 

?60Pオールカラー・ブックレットは日本滞在中の京都でのオフショットも収録。300年前の江戸時代の風景と1978年の日本に立つボブ・ディランの姿を重ね合わせた「絵巻物」

 

?初来日公演当日の武道館外観(正面看板)写真公開

 

?みうらじゅん、浦沢直樹のコメント到着

 

?『コンプリート武道館』豪華ボックスのパッケージ開封動画“開封の儀”公開はこちら

 

 

商品詳細

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

?デジタル配信はこちら

 

?各収録曲目はこちらで

 

4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

?完全生産限定4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)

?完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

▼同時発売▼

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

●2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

?2LPのご予約はこちら

 

 

関連サイト

?『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

動画情報

Bob Dylan - I Want You (Live At Budokan, Tokyo, Feb 28, 1978)


https://youtu.be/h9auWzK3Jlk

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX開封の儀


https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

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【特典情報】11月15日発売、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』、『アナザー武道館』の先着購入者特典が決定! (2023.10.18)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』告知用ビジュアル画像

 

待望の発売まで一ケ月を切ったボブ・ディランの『コンプリート武道館』と『アナザー武道館』、購入者に対する先着特典が決定した。対象店舗にてボブ・ディラン『コンプリート武道館』もしくは『アナザー武道館』の日本盤をお買い上げの方に、先着で以下に記入の特典をプレゼント。特典は無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約を!

 

 

対象商品

@ 『コンプリート武道館』4CD(SICP-6540〜6544)完全生産限定盤

¥22,000 (税込) ¥20,000 (税抜)

?完全生産限定4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

A 『コンプリート武道館』8LP(SIJP-1100〜1108)完全生産限定盤

¥44,000 (税込) ¥40,000 (税抜)

?完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

B『アナザー武道館』2LP(SIJP-1109〜1110)完全生産限定盤

¥6,380 (税込) ¥5,800 (税抜)

?2LPのご予約はこちら

 

 

対象法人/特典内容

■Sony Music Shop ・・・スクエア缶バッチ

Sony Music Shopスクエア缶バッチ画像

 

■セブンネットショッピング ・・・ギターピック

セブンネットショッピングギターピック画像

 

■楽天ブックス ・・・アクリルキーホルダー

楽天ブックスアクリルキーホルダー画像

 

■ネオウィング ・・・ステッカー

ネオウィングステッカー画像

 

■Amazon.co.jp 品番によって特典が異なります

『コンプリート武道館』4CD(SICP-6540〜6544)8LP(SIJP-1100〜1108)・・・トートバック

Amazon『コンプリート武道館』4CD(SICP-6540〜6544)8LP(SIJP-1100〜1108)_トートバック画像

『アナザー武道館』2LP(SIJP-1109〜1110)・・・メガジャケ

Amazon『アナザー武道館』2LP(SIJP-1109〜1110)_メガジャケ画像

 

■ディスクユニオン 品番によって特典が異なります

『コンプリート武道館』4CD(SICP-6540〜6544) ・・・収納BOX

ディスクユニオン『コンプリート武道館』4CD(SICP-6540〜6544)収納BOX画像

『コンプリート武道館』8LP(SIJP-1100〜1108)『アナザー武道館』2LP(SIJP-1109〜1110)・・・スリップマット

ディスクユニオン『コンプリート武道館』8LP(SIJP-1100〜1108)『アナザー武道館』2LP(SIJP-1109〜1110)スリップマット画像

 

■ボブ・ディラン応援店 ・・・ポストカード

ボブ・ディラン応援店_ポストカード画像

 

 

ボブ・ディラン応援店一覧

TOWER RECORDS ONLINE(オンラインショップ)

HMV&BOOKS online(オンラインショップ)

ぐるぐる王国(オンラインショップ)

タワーレコード 渋谷店(東京都)

タワーレコード 新宿店(東京都)

ペット・サウンズ・レコード(東京都)

タワーレコード 横浜ビブレ店(神奈川県)

Joshin 日本橋店2Fディスクピア(大阪府)

タワーレコード 梅田NU茶屋町店(大阪府)

ダウンビート(福岡県)

 

 

注意事項:以下をお読みになり、あらかじめご了承くださるようお願い致します。


※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。

※上記店舗以外での配布はございません。

※特典の形状、デザインなどは予告なく変更となる場合がございます。

※各オンラインショップに関して、カートが公開されるまでに時間がかかる場合がございます。

※Amazon.co.jpその他一部オンラインショップでは”特典対象商品ページ”と ”特典非対象商品ページ”がございます。ご予約の際にご希望される商品ページかをご確認いただいてからご予約いただきますよう、お願い申し上げます。

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『コンプリート武道館』豪華ボックスのパッケージ開封動画“開封の儀”遂に公開! (2023.10.16)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(4CD Box)

 

ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』4CDデラックス・エディション、その豪華ボックスの内容が一目でわかる開封動画“開封の儀”が公開された。

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX「開封の儀」



https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として11月15日に日本先行発売される。

さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売する。

 

詳細はこちら

?ボブ・ディラン『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

日本で録音され、マスター・テープ、アートワーク、すべて日本人の手によって制作された、ノーベル文学賞受賞、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランが認めた画期的全世界リリース。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクト、日本洋楽史上最高峰の復刻事業ともいえる“日本が世界へ誇る音楽遺産”『コンプリート武道館』の凄さは下記でも詳しく紹介されている。

 

?奇跡の発見から15年の月日を経て、世界初リリース

 

?海外でも話題に「夢のようなリリースだ」

 

?45年間封印されたマスター・テープの謎&今のテクノロジーでこそできる最良のアプローチにより最高のマスターが完成

 

?60Pオールカラー・ブックレットは日本滞在中の京都でのオフショットも収録。300年前の江戸時代の風景と1978年の日本に立つボブ・ディランの姿を重ね合わせた「絵巻物」

 

?初来日公演当日の武道館外観(正面看板)写真公開

 

?みうらじゅん、浦沢直樹のコメント到着

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

 

 

商品詳細

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

?デジタル配信はこちら

 

?各収録曲目はこちらで

 

4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

?完全生産限定4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)

?完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

▼同時発売▼

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

●2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

?2LPのご予約はこちら

 

 

関連サイト

?『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

動画情報

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』4CD BOX開封の儀


https://youtu.be/Xv9ngwnU794

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

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『コンプリート武道館』を聴いて・・・みうらじゅん、浦沢直樹のコメント到着! (2023.10.13)

ボブ・ディラン_武道館ライヴ写真

Photo by Hirosuke Katsuyama 

 

ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』を聴いて頂いた、みうらじゅん、浦沢直樹両氏からいち早くコメントが到着した!

 



みうらじゅん

「上京し、初めての武道館。当時、つき合ってた彼女が誕生日プレゼントにくれたチケット。僕は3月4日?2階南東スタンドK列55番でボブさんを観た。セットリストはたぶん同じ。なつかしさとワクワクが止まらない。」


 


浦沢直樹

「1978年2月28日、私はあの場所にいました。あの時の感動、わからなかった事、そして45年経ってわかった事、それらが怒涛のように迫ってきます。これこそディランを聴くという事か。45年目のHow Does It Feel?の問いかけに無数の答えが溢れてきます。」


 

「なつかしさとワクワク」、「無数の答えが溢れ」・・・そんな『コンプリート武道館』は11月15日発売!

尚、著名人の方からのコメントは今後公開予定だ。

 

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みうらじゅん、浦沢直樹の両氏が創作に参加「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」


https://youtu.be/5byggJaa4Fk

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売される。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売する。

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)


https://youtu.be/VLm0XJn5BAM

 

 

商品詳細

あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

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8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)

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4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

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▼同時発売▼

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』 BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

●2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)

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本日10/3は「日本武道館」開館の日。ボブ・ディランの初来日公演は異例の武道館8公演。その中の2日間を収録した『コンプリート武道館』 が11月15日発売。 (2023.10.03)

ボブ・ディラン 武道館ライヴ当日外観写真

Photo by Hirosuke Katsuyama

 

今から59年前の1964年10月3日日本武道館が開館した。1964年開催東京オリンピックの柔道会場として建設されたが、ビートルズがコンサート会場として使用したことでも知られ、日本古来の武道の競技場はやがて多目的なホールとなり、数多くのコンサートが開催されるようになった。

 

デビュー以来16年、日本の地を踏むことがなかったボブ・ディランの初の日本公演はようやく1978年(昭和53年)2月から3月にかけて東京と大阪で実現した。その東京公演の会場に選ばれたのが日本武道館。1978年2月20日を皮切りに、合間に大阪公演を挟んで、当時としては異例の8公演が武道館で行われた。その中で1978年2月28日、3月1日の2公演がライヴ録音され、2日間の録音から抜粋された2枚組ライヴ盤が、まさに『武道館』とタイトルで1978年11月リリースされた。その後2007年にその2日間の24chマルチテープが発見され、約15年の月日を経て2023年、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』が36曲の未発表トラックを含め11月15日発売となる。限定デラックス・ボックス・セットにはLPサイズの全60ページに及ぶ豪華写真集的なオール・カラー・ブックレットが収納されているが、その中には武道館公演の未発表ライヴ写真はもとより、ライヴ当日の武道館の外観やリハーサル写真も収録されている。

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売される。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売する。

 

ボブ・ディラン 武道館でのリハーサル時写真

Photo by Joel Bernstein

 

ボブ・ディランの武道館公演はこれまでに計13回行われている。

 

1978年

2/20(月)東京 日本武道館

2/21(火)東京 日本武道館

2/23(木)東京 日本武道館

2/28(火)東京 日本武道館

3/1(水) 東京 日本武道館

3/2(木) 東京 日本武道館

3/3(金) 東京 日本武道館

3/4(土) 東京 日本武道館

1986年

3/5(水) 東京   日本武道館

3/10(月) 東京  日本武道館

1994年

2/8(火)  東京  日本武道館

2/9(水)  東京  日本武道館

2001年

3/14(水) 東京 日本武道館

 

「ザ・マン・イン・ミー(ライヴ)」 (日本語字幕ver)



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日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

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あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』 BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

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1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

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『コンプリート武道館』ブックレットには日本滞在中の京都でのオフショットも収録! (2023.09.28)

ボブ・ディラン アーティスト写真

Photo by  Hirosuke Katsuyama (京都でのオフショット)

 

ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』(11月15日発売)の限定8LPと4CDのデラックス・ボックス・セットにはLPサイズの全60ページに及ぶ豪華写真集的なオール・カラー・ブックレットが収納されている。

 

このブックレットには1978年の日本ツアーに同行した日本人フォトグラファー勝山泰佑と米著名フォトグラファーのジョエル・バーンスタインによる未発表写真が満載。ボブ・ディラン初来日のドキュメント的な内容で、大混乱の空港、記者会見、東京・大阪公演のライヴ写真、京都でのオフショットなど貴重な写真とともに当時のツアー関連、雑誌や広告、各国の貴重盤、発見されたマスター・テープ写真、英文ライナーノーツなどが収録されている。

 

その中でも貴重なものが京都でのオフショット。大阪公演と東京公演の合間、1978年2月27日オフの日に、ディラン一行は京都で清水寺、金閣寺、龍安寺などを回り一日を過ごした。龍安寺ではひとり池の回りを散策、特に石庭には心を動かされたようで、1978年の『武道館』に寄稿したディラン自身のライナーノートにも、日本での思い出をこう綴っている。

 



「思えば思うほど、日本に多くのことを残してきたことに気づく──ぼくの魂、ぼくの音楽、そして料亭で出会った美しい芸者──彼女はぼくを覚えているだろうか? もし日本の人たちがぼくを知りたいのなら、このアルバムを聴くといい。また、京都龍安寺の石庭で、いまでも鳴っているぼくの心臓の鼓動を聴くといい──いつの日か、戻って強くよみがえらせるつもりだ」(1978年ボブ・ディラン)


 

1978年の初来日以降、ボブ・ディランは9回の日本ツアー(1978年、1986年、1994年、1997年、2001年、2010年、2014年、2016年、2023年)に加え、2回のフェスティヴァル出演(1994年5月のGMEあおによし、2018年7月のフジロックフェスティバル)と、約束通り日本に何度も戻ってきてくれている。1978年のワールドツアーは日本が皮切りとなったが、その後のツアーでも春に向かう頃の日本からスタートする事が多くなった。

 

全60Pオール・カラー・ブックレット表紙画像

 

この全60Pオール・カラー・ブックレットの表紙のために制作したグラフィックは、1978年京都を歩くディランの姿の背景に江戸時代の絵師達の20枚以上の絵をコラージュし、燕が飛び、海では色鮮やかな飛魚が跳ね、赤富士の前を1970年代の新幹線が京都に向かって走る…300年前の江戸時代の風景と1978年の日本に立つボブ・ディランの姿を重ね合わせた「絵巻物」。昔ながらの版画的な手法も使いつつ、昔では使えなかったデジタル技術も駆使した、新しい感覚のコラージュ・アートとなっている。

 

1978年、デビューして16年、36歳、ようやくディランの初の日本公演は実現した。しかも、アメリカ以外を回るワールド・ツアーとしては、66年にモーターバイク事故で中断して以来実に12年ぶり、そのスタート地点に東京が選ばれた。1975〜76年のローリング・サンダー・レヴューを終えたあとザ・バンドの解散コンサート『ラスト・ワルツ』に出演しただけで、ツアー自体も2年ぶりだった。世界中のファンがどのようなコンサートになるのか注視するなか、ディランはだれも予想していなかった新しいステージを繰り広げた。8人編成のバンドに3人の女性コーラスを加えた11人をバックに、ディランは代表曲を中心に、休憩をはさんで3時間のステージを披露。しかも代表曲のほとんどを大胆な新しいアレンジで歌った。この歴史的なコンサートの二日間が、何かを省略したり、後から手を加えたりすることも一切なく『コンプリート武道館』におさめられている。この『コンプリート武道館』は当初日本限定発売の企画だったが、その内容の素晴らしさから2023年になって全世界発売が決まった。

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売される。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売する。

 

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『コンプリート武道館』より未発表トラック「ザ・マン・イン・ミー」を日本語字幕付きで初公開!道ならぬ恋を歌う? (2023.09.21)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(4CD)

 

ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』(11月15日発売)より、1978年のオリジナル版には未収録だった未発表トラック「ザ・マン・イン・ミー」の日本語字幕ヴァージョンが日本で初公開となった。この曲がライヴで初めて披露されたのは、1978年の日本公演だった。

 

「ザ・マン・イン・ミー」は1970年発表アルバム『新しい夜明け』に収録されていた歌で、アル・クーパー、デヴィッド・ブロンバーグ、チャーリー・ダニエルズ、ラス・カンケルといったミュージシャンをバックに録音。歌の最初と最後の「ラララ」を耳にすると、ありきたりなコーラスながら不思議と伝染性があり何とも楽観的な気持ちにさせてくれる。歌詞が妻であったサラに捧げる美しい愛の宣言のように描かれている所もあるからだろう。そして歌からは静かな自信めいたものを感じ取れる出来上がりだ。

 

ライヴで初めて演奏したのは1978年2月20日の武道館公演でだったが、その時の日本ツアーで録音された3月1日の演奏が世界初披露されている。ライヴでは『新しい夜明け』に収録のオリジナルとはアレンジと歌詞の部分で大分異なっており、この歌の大きな特徴だったコーラスの「ラララ」は無く、歌詞も変えられている。歌詞で大きく変わっているところは二カ所あるのだが、驚くのは以下の行だ。

 

オリジナルでは「The man in me will hide sometimes to keep from bein’ seen / But that’s just because he doesn’t want to turn into some machine(ぼくの中の男は見つからないようにと隠れることもあるだろう / でもそれは何かの機械みたいになりたくない、ただそれだけの理由からなんだ)」の行がこのライヴでは「I know you got a husband, husband of your own / But I can’t turn you loose if you can’t leave me alone」と歌われる。

 

「わかってる、きみに夫がいることは、でもおれを一人にできないのなら、おれもきみを放せない」と不貞、不倫の内容に様変わりしているのだ。道ならぬ恋に落ちたのか・・・「おれの中の男」と題されたこの歌を佐藤良明氏翻訳のうた字幕で想像逞しくして聴いて欲しい。

 

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ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは翌年に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

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1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

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ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

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『コンプリート武道館』、45年間封印されたマスター・テープ。 (2023.09.15)

マルチテープ写真

 

ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した『コンプリート武道館』が11月15日にリリースされることが発表されたが、そのマスター・テープは約45年間にも渡って封印されていたものだった。

 

1978年11月に当初日本のみで2枚組LPでリリースされた『武道館』は2日間の録音からの抜粋で、翌1979年に全世界発売となった。そのためマスター・テープは日本からアメリカへ渡ったと考えられていたが、そこから約30年後日本に存在していたことがわかった。2007年に「ボブ・ディラン・ライブ」というタイトルの何らかのテープが静岡工場の倉庫にあることがわかり、取り寄せてみたところ、ボブ・ディラン初来日公演の2日分の24チャンネル・アナログ・マルチ・テープが20本、まさに奇跡の発見となった。

 

30年近く倉庫に眠っていたままだった20本のマスター・テープは、当時の『武道館』の編集以来、一度も開けられた形跡はなく、いずれも30年前のものとは思えないほど、極上で最高のコンディションで残されていた。1978年版オリジナル『武道館』には収録されなかった未発表曲、収録されなかった日のヴァージョン、すべてが素晴らしく、ざわめき、息遣いまで聴こえてくるような会場の緊張感とともに、瑞々しく、生々しい歌と演奏、完璧な2日間のコンプリート音源であった。

 

●1978年のオリジナル版には未収録だった、完全未発表ライヴ「ザ・マン・イン・ミー」

Bob Dylan - The Man in Me (Live At Budokan 1978 - Official Audio)



https://youtu.be/7vQs2N3rt9s

 

日本で発掘された“秘宝”をなんとかリリースできないかと、何度も何度もボブ・ディラン側に繰り返し交渉するものの、非常にハードルは高く、なかなか進展しなかった。しかし、長年の交渉が実り、発見から15年の月日を経て、2022年に突如『コンプリート武道館』のプロジェクトが動き出す。1978年『武道館』のライヴ盤を企画した当時の担当菅野ヘッケル氏を総合監修に、1978年武道館の現場で録音し、『武道館』のミックスを行なった鈴木智雄氏をチーフ・エンジニアに迎え、新たなるマスター・テープの制作が日本でスタートした。

 


「歴史的ツアーの2日間の完全なコンプリート音源であり、何一つ取り除いたり、後から手を加えていない。完成したアルバムには、歴史に刻まれた伝説の武道館コンサートが素晴らしい音で記録されている。僕らは、あの日の会場で日本のファンが聴いたであろう音を忠実に再現しようと試みた」(菅野ヘッケル)


 


「“武道館における熱い思いを永遠の記録としてレコードで再現したい”というハッキリした意向があったので、キーワード“熱”に沿ったミックスを行った。その結果、1978年のオリジナル盤を越えるミックスが完成し、各楽器とボブ・ディランの声が明瞭に聞こえ、より鮮明でクリアなサウンドを届けられるようになった」(鈴木智雄)


 

45年前の24チャンネル・アナログ・マルチ・テープから、最新テクノロジ―でリミックスとリマスターが施され、アナログは最高解像度のピュアなマスターからのカッティング(Mixer’s Labの北村勝敏氏がカッティングを担当)。ヴォーカルや演奏の生々しさ、まさにボブ・ディランがそこで歌ってるかのような臨場感を感じることができる、こだわりに、こだわり抜いた、すべてが日本で制作された最高クォリティのマスターが完成した。

 

今回のマスターについて、リマスターを担当した吉川昭仁氏(Studio Dede)はこう語る。


「2インチのアナログ・マルチ・テープからマルチトラックでデジタルに取り込んだのち、鈴木智雄氏がアナログコンソールに立ち上げトラックダウン。そのトラックダウン時にトラックダウンのスタジオにマスタリング機材を持ち込み卓アウトから直にDSD11.2のフォーマットにて取り込みを行う。この11.2Mhzの容量はCDの256倍であり、SACDの4倍となる、解像度的には2023年現在考えうる最大のサイズフォーマット。今回のアナログのマスターは、その11.2Mからダイレクトにカッティングされているので、過去には実現出来なかったルーティーンであり、発売されていたものとは比べ物にならないクォリティである。マスタリングから、カッティングまで一貫してマスタークロックに“abendrot The Everest 701”を採用。これもまた10年前には実現出来なかった事で、デジタルが普及して長い年月が経つが、今のテクノロジーでこそできる最良のアプローチにより最高のマスターに仕上がった」


 

完成したマスターを聴いた菅野ヘッケル氏はこう語った。


「これこそあの日のステージで、ボブが日本のファンに聞かせたかった音だ」


 

『コンプリート武道館』のアナログは、最高音質を確保するため各面20分以内に収め、8枚組LPとしてリリースされる。こういった関係者の証言や貴重な秘話は、5万字を超える日本版ブックレットにも収録されている。

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年。その約30年後の2007年に、眠っていた24チャンネル・アナログ・マルチ・テープ20本を発見。そこから約15年後の2022年に動き出した「夢のプロジェクト」は、初来日から45周年となる2023年11月、日本主導の日本独自企画『コンプリート武道館』として商品化が遂に実現する。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のLPは8枚組、CD4枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリアや、空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット、これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

日本で録音され、マスター・テープ、アートワーク、すべて日本人の手によって制作された、ノーベル文学賞受賞、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランが認めた画期的全世界リリース。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクト、日本洋楽史上最高峰の復刻事業ともいえる“日本が世界へ誇る音楽遺産”である。

 

すでに海外メディアでも大きく取り上げられ、世界中のファンの間でも話題となっている(詳しくはこちら)。米音楽評論家のエドナ・ガンダーセンは新しく復元され、リマスターされた今作をこう称賛する。「武道館での元気よく全力でプレイするディランが捉えられている。生き生きと切迫感をもって歌い、その声は澄み切って旋律をたどり、いつもどおりの完璧なフレージングだ……バンドは勢いよく進み、新たな解釈によるエネルギーに溢れ……(ディランは)ライヴ・パフォーマンスを、曲に命を与える試みと見ていたのだろう」

 

同時発売となる『アナザー武道館』は『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

こだわり抜いた最高クォリティのマスター、日本制作の美しいアートワーク、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

商品詳細

-あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

?デジタル配信はこちら

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』パックショット(8LP)

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)

?完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.嵐からの隠れ場所

2.ラヴ・マイナス・ゼロ

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド*

 

LP2

Side A

1.マギーズ・ファーム*

2.ラモーナに*

3.ライク・ア・ローリング・ストーン*

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト*

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

LP3

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

Side B

1.運命のひとひねり

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと*

4.アイ・ウォント・ユー*

 

LP4

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント*

2.明日は遠く*

3.くよくよするなよ

4バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ

2.いつまでも若く

3.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP5

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.ラヴ・マイナス・ゼロ*

2.嵐からの隠れ場所*

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド

 

LP6

Side A

1.マギーズ・ファーム

2.コーヒーもう一杯

3.ライク・ア・ローリング・ストーン

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

LP7

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと

4.アイ・ウォント・ユー

 

LP8

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント

2.天国への扉

3.ザ・マン・イン・ミー*

4.バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ*

2.いつまでも若く*

3.時代は変る*

 

*未発表トラック

 

4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

?完全生産限定4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

CD1

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.嵐からの隠れ場所

6.ラヴ・マイナス・ゼロ

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド*

9.マギーズ・ファーム*

10.ラモーナに*

11.ライク・ア・ローリング・ストーン*

12.アイ・シャル・ビー・リリースト*

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

CD2

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

5.運命のひとひねり

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと*

8.アイ・ウォント・ユー*

9.オール・アイ・リアリー・ウォント*

10.明日は遠く*

11.くよくよするなよ

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ

14.いつまでも若く

15.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

CD3

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.ラヴ・マイナス・ゼロ*

6.嵐からの隠れ場所*

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド

9.マギーズ・ファーム

10.コーヒーもう一杯

11.ライク・ア・ローリング・ストーン

12.アイ・シャル・ビー・リリースト

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

CD4

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

5.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと

8.アイ・ウォント・ユー

9.オール・アイ・リアリー・ウォント

10.天国への扉

11.ザ・マン・イン・ミー*

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ*

14.いつまでも若く*

15.時代は変る

 

*未発表トラック

 

▼同時発売▼

-1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

ボブ・ディラン 『アナザー武道館』

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ● 税込6,380円(税抜5,800円)

?2LPのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る

2.リポゼッション・ブルース

3.やせっぽちのバラッド

4.ラモーナに

Side B

1.ライク・ア・ローリング・ストーン

2.風に吹かれて

3.見張塔からずっと

4.明日は遠く

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP2

Side A

1.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング

2.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

3.北国の少女

4.スーナー・オア・レイター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ

2.きみは大きな存在

3.ザ・マン・イン・ミー

4.いつまでも若く

 

*全曲未発表テイク

 

 

関連サイト

?『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

動画

Bob Dylan - The Man in Me (Live At Budokan 1978 - Official Audio)

ザ・マン・イン・ミー


https://youtu.be/7vQs2N3rt9s

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海外でも話題に!ボブ・ディラン『コンプリート武道館』より完全未発表ライヴ「ザ・マン・イン・ミー」公開 (2023.09.08)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真(4CD)

 

11/15発売ボブ・ディラン『コンプリート武道館』から、1978年のオリジナル版には未収録だった、完全未発表ライヴ「ザ・マン・イン・ミー」が公開になった。

Bob Dylan - The Man in Me (Live At Budokan 1978 - Official Audio)



https://youtu.be/7vQs2N3rt9s

 

USでは現地時間9月7日朝10時にボブ・ディランのオフィシャル・サイトで発表となった『コンプリート武道館』の情報は、瞬く間に全世界を席巻し、米Rollingstone、Spin、Piychfork、Uncut、などの主要音楽サイトにも大きく掲載。今回のプロジェクトの総合監修、プロデューサーの菅野ヘッケル氏の「完成したアルバムには、歴史に刻まれた伝説の武道館コンサートが素晴らしい音で記録されている。僕らは、あの日の会場で日本のファンが聴いたであろう音を忠実に再現しようと試みた」や、ミックスを担当した鈴木智雄氏(チープ・トリックやサンタナなどのライヴ・イン・ジャパンを手掛けたことで海外でも有名)の「私たちは“熱”というキーワードを念頭にミキシングを行った。その結果、1978年のオリジナル盤を越えるミックスが完成し、各楽器とボブ・ディランの声が明瞭に聞こえ、より鮮明でクリアなサウンドを届けられるようになった」という日本人のコメントともに紹介されているのも異例。

 

海外オフィシャルサイトBob Dylan.comのTOP画面

 

同時に公開となった『コンプリート武道館』からの完全未発表ライヴ「ザ・マン・イン・ミー」も世界中のファンが語り合うディランのファン・フォーラムで話題に。

「これは僕にとって夢のようなリリースだ!」

「素晴らしいサウンドだ。演奏がよく聞こえるし、ミックスもいい。この新しいミックスはこの曲の親密さに合っているし、とても気に入っている。他の曲を聴くのが楽しみだ」

「洗練されたアレンジ。バンドのサウンドはこれまでに聴いたことがないほどいいし、彼の歌声もこれまで聴いたことがないほどいい。」

「日本人のチームが愛情をこめて私たちに届けてくれた。音質的には今までの中で最高だ。ホールで作られたディランのサウンドに最も忠実で、美的にも最高のライブ・アルバムだ」

などと語れており、日本制作の音の素晴らしさに海外のファンも驚いているようだ。

「ザ・マン・イン・ミー」は 1970年、アルバム『新しい夜明け』収録。ここではアルバム・ヴァージョンと異なるアレンジで、なによりもディランのヴォーカルが素晴らしい。オリジナルの1978年版『武道館』には収録されなかった未発表曲で、今回『コンプリート武道館』からの第一弾として世界初披露された。一人の人間の中にもう一人の人格が存在する。その彼を見つけ出すのにはあなたが必要なんだと、愛する女性への告白が綴られる歌で、ライヴでは、初来日公演の初日2月20日の武道館公演で披露されたのが初めてだった。

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年(昭和53年)2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは後に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトで同時公開。その詳細を確認することができる。

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

<海外での露出>

?Bob Dylan Official

 

?Rollingstone

 

?Spin


?Uncut


?Pitchfork


?Ultimate Classic Rock


?Clash Music

 

 

商品詳細

?収録曲はこちらでも

 

-あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

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4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

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収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

CD1

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.嵐からの隠れ場所

6.ラヴ・マイナス・ゼロ

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド*

9.マギーズ・ファーム*

10.ラモーナに*

11.ライク・ア・ローリング・ストーン*

12.アイ・シャル・ビー・リリースト*

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

CD2

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

5.運命のひとひねり

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと*

8.アイ・ウォント・ユー*

9.オール・アイ・リアリー・ウォント*

10.明日は遠く*

11.くよくよするなよ

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ

14.いつまでも若く

15.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

CD3

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.ラヴ・マイナス・ゼロ*

6.嵐からの隠れ場所*

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド

9.マギーズ・ファーム

10.コーヒーもう一杯

11.ライク・ア・ローリング・ストーン

12.アイ・シャル・ビー・リリースト

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

CD4

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

5.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと

8.アイ・ウォント・ユー

9.オール・アイ・リアリー・ウォント

10.天国への扉

11.ザ・マン・イン・ミー*

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ*

14.いつまでも若く*

15.時代は変る

 

*未発表トラック

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(8LP)

SIJP1100‐8●税込40,000 円(税抜44,000円)

完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら:

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収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.嵐からの隠れ場所

2.ラヴ・マイナス・ゼロ

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド*

 

LP2

Side A

1.マギーズ・ファーム*

2.ラモーナに*

3.ライク・ア・ローリング・ストーン*

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト*

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

LP3

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

Side B

1.運命のひとひねり

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと*

4.アイ・ウォント・ユー*

 

LP4

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント*

2.明日は遠く*

3.くよくよするなよ

4バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ

2.いつまでも若く

3.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP5

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.ラヴ・マイナス・ゼロ*

2.嵐からの隠れ場所*

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド

 

LP6

Side A

1.マギーズ・ファーム

2.コーヒーもう一杯

3.ライク・ア・ローリング・ストーン

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

LP7

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと

4.アイ・ウォント・ユー

 

LP8

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント

2.天国への扉

3.ザ・マン・イン・ミー*

4.バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ*

2.いつまでも若く*

3.時代は変る*

 

*未発表トラック

 

▼同時発売▼

-1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

ボブ・ディラン 『アナザー武道館』

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

 

2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ● 税込6,380円(税抜5,800円)

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収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る

2.リポゼッション・ブルース

3.やせっぽちのバラッド

4.ラモーナに

Side B

1.ライク・ア・ローリング・ストーン

2.風に吹かれて

3.見張塔からずっと

4.明日は遠く

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP2

Side A

1.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング

2.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

3.北国の少女

4.スーナー・オア・レイター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ

2.きみは大きな存在

3.ザ・マン・イン・ミー

4.いつまでも若く

*全曲未発表テイク

 

 

関連サイト

?『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

 

動画

Bob Dylan - The Man in Me (Live At Budokan 1978 - Official Audio)

ザ・マン・イン・ミー


https://youtu.be/7vQs2N3rt9s

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【世界初】ボブ・ディラン日本の秘宝が遂に!ボブ・ディラン初来日公演、1978年日本武道館での伝説の二日間を完全収録。奇跡の発見から15年の月日を経て、世界初リリース!全世界発売も決定!ついに歴史が解き明かされる。 (2023.09.07)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

 

1978年に実現したボブ・ディランの初来日公演から45周年を記念し、日本洋楽史上過去最高峰の復刻企画ともいえる『コンプリート武道館』が2023年11月15日日本先行発売となることが決定した。

 

ボブ・ディラン未発表ライヴ写真

Photo by Joel Bernstein

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年(昭和53年)2月から3月にかけて開催、11月に『武道館』のタイトルで発売されたアルバムは後に全世界でオフィシャル・リリースされた。録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、2007年になってマスターテープを発見。長きに渡る発売交渉を経た、初来日から45年目に、当時の関係者が再集結。1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケル氏を総合監修に迎え、当時録音したエンジニア(鈴木智雄氏)が24chマルチ・テープから2023REMIXを行い極上のサウンドに仕上がっている。アートワークも当時と同じデザイナー(田島照久氏)が手掛け、日本主導の日本独自企画として『コンプリート武道館』の商品化が遂に実現。2日間のライヴ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組

 

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD) ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(8LP)


 

初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライヴ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラー・ブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。

 

ボブ・ディランメモラビリア特典絵柄

 

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『アナザー武道館』は同時発売となる『コンプリート武道館』のスピンオフ企画で、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組。LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表ヴァージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

?2LPのご予約はこちら

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトで同時公開。その詳細を確認することができる。

?ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイトはこちら

 

ボブ・ディランの初来日公演は1978年。その約30年後の2007年に、眠っていたアナログ24チャンネル・マルチ・テープ20本を発見。そこから約15年後の2022年に動き出した「夢のプロジェクト」は、初来日から45周年となる2023年11月遂に『コンプリート武道館』として全世界発売となる。

 

ボブ・ディラン未発表リハーサル写真

Photo by Joel Bernstein

 

日本で録音され、マスターテープ、アートワーク〜すべて日本人の手によって制作された、ノーベル文学賞受賞、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランが認めた画期的全世界リリース。日本で企画したものとしては、過去例がないほどの壮大なプロジェクト、日本洋楽史上最高峰の復刻事業が遂に全世界へ向けて羽ばたいてゆく。

 


“思えば思うほど、日本に多くのことを残してきたことに気づく──ぼくの魂、ぼくの音楽、そして料亭で出会った美しい芸者──彼女はぼくを覚えているだろうか?もし日本の人たちがぼくを知りたいのなら、このアルバムを聴くといい。また、京都龍安寺の石庭で、いまでも鳴っているぼくの心臓の鼓動を聴くといい──いつの日か、戻って強くよみがえらせるつもりだ。”── ボブ・ディラン(1978)


 

<『コンプリート武道館』ポイント>

●日本人が初めて、ボブ・ディラン作品のプロデューサー(菅野ヘッケル、白木哲也)にクレジットされる

●1978年に『武道館』を企画した菅野ヘッケルが総合監修、当時のエンジニアとデザイナーが集結

●4CD&8LPエディションには1978年に武道館で録音された36の未発表を含む58トラックを収録

●当企画のマスター音源は1978年の24chマルチ・テープから2023年に最新リミックスを行ったもの

●LPサイズの三方背BOXに@ディスク、Aカラー・ブックレット、Bメモラビリア、C日本版解説書を収納

●4CD&8LPエディション収録のカラー・ブックレットには貴重な未発表のアーティスト写真や資料を掲載

●4CD&8LPエディション付属のメモラビリアには1978年初来日時の関連する記念品をまとめて収納

●8LPはLP毎に未発表写真を活かしたジャケットに収められ、デザインされたレーベル面で制作

●菅野ヘッケル、エドナ・ガンダーセン、白木哲也、天辰保文、小倉エージらによる詳細な解説付

 

<当時の関係者が45年の時を経て再結集してRE-CREATE>

●総合監修・共同プロデューサー・・・1978年『武道館』のライヴ盤を企画した菅野ヘッケル氏が、今回の共同プロデューサーに


「歴史的ツアーの2日間の完全なコンプリート音源であり、何一つ取り除いたり、後から手を加えていない。完成したアルバムには、歴史に刻まれた伝説の武道館コンサートが素晴らしい音で記録されている。これこそあの日のステージで、ボブが日本のファンに聞かせたかった音だ」


 

●ミックス・・・1978年現場で録音し、ミックスを行なった鈴木智雄氏が、今回もアナログ24chマルチ・テープから2023REMIX


「“熱”に沿ったミックスにしようと、78年発売のオリジナル・ミックスより、各楽器とボブ・ディランの歌声が明確に聞こえるメリハリのあるミックスに仕上げ、より鮮明でクリアなサウンドを届けられるようになった」


 

●デザイナー・・・『武道館』のアートワークをデザインした田島照久氏が、今回も新たにアート・ディレクション


「夜桜のなかに佇むボブ・ディランと漆の重箱のようなボックス。北斎、広重、若冲などの浮世絵や日本古来のものをコラージュし、様々な部分に散りばめ、日本古来のデザイン文化とボブ・ディランの作品性の融合点を模索していった」


 

●共同プロデューサー・・・45周年記念企画の当プロジェクトを立ち上げ、まとめた白木哲也氏(ソニー・ミュージックレーベルズ)


「1978年のアルバムに収録されなかった音源がどこかにあるはずだ。そんな一ファンとしての興味がこのプロジェクトの始まりだった。」


 

『コンプリート武道館』のライナー・エッセイで、音楽評論家のエドナ・ガンダーセンは、1978年の『武道館』が「その後の数十年で真価が大幅に見直され、ファンや評論家がその冒険的なアレンジや挑発的なパフォーマンスを称賛するようになった」と述べている。そして新しく復元され、リマスターされた今作をこう称賛する。「武道館では、元気よく全力でプレイするディランが捉えられている。生き生きと切迫感をもって歌い、その声は澄み切って旋律をたどり、いつもどおりの完璧なフレージングだ……バンドは勢いよく進み、新たな解釈によるエネルギーに溢れ……(ディランは)ライヴ・パフォーマンスを、曲に命を与える試みと見ていたのだろう」

 

 

商品詳細

-あの日のボブがここにいる。〜ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。

ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』

BOB DYLAN/THE COMPLETE BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』ジャケット写真

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット

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4CDエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(4CD)

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)

?完全生産限定4CDデラックスBOXのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

CD1

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.嵐からの隠れ場所

6.ラヴ・マイナス・ゼロ

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド*

9.マギーズ・ファーム*

10.ラモーナに*

11.ライク・ア・ローリング・ストーン*

12.アイ・シャル・ビー・リリースト*

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

CD2

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

5.運命のひとひねり

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと*

8.アイ・ウォント・ユー*

9.オール・アイ・リアリー・ウォント*

10.明日は遠く*

11.くよくよするなよ

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ

14.いつまでも若く

15.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

CD3

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

5.ラヴ・マイナス・ゼロ*

6.嵐からの隠れ場所*

7.北国の少女*

8.やせっぽちのバラッド

9.マギーズ・ファーム

10.コーヒーもう一杯

11.ライク・ア・ローリング・ストーン

12.アイ・シャル・ビー・リリースト

13.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

14.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

CD4

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

5.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

6.きみは大きな存在*

7.見張塔からずっと

8.アイ・ウォント・ユー

9.オール・アイ・リアリー・ウォント

10.天国への扉

11.ザ・マン・イン・ミー*

12.バンド紹介*

13.イッツ・オールライト・マ*

14.いつまでも若く*

15.時代は変る

 

*未発表トラック

 

8LPエディション:『コンプリート武道館』

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』展開写真(8LP)

SIJP1100‐8●税込40,000 円(税抜44,000円)

?完全生産限定8LPデラックスBOXのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.リポゼッション・ブルース*

3.ミスター・タンブリン・マン*

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.嵐からの隠れ場所

2.ラヴ・マイナス・ゼロ

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド*

 

LP2

Side A

1.マギーズ・ファーム*

2.ラモーナに*

3.ライク・ア・ローリング・ストーン*

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト*

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン*

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン*

 

LP3

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて*

3.女の如く*

4.オー、シスター*

Side B

1.運命のひとひねり

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと*

4.アイ・ウォント・ユー*

 

LP4

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント*

2.明日は遠く*

3.くよくよするなよ

4バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ

2.いつまでも若く

3.時代は変る

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP5

Side A

1.はげしい雨が降る*

2.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング*

3.ミスター・タンブリン・マン

4.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ*

Side B

1.ラヴ・マイナス・ゼロ*

2.嵐からの隠れ場所*

3.北国の少女*

4.やせっぽちのバラッド

 

LP6

Side A

1.マギーズ・ファーム

2.コーヒーもう一杯

3.ライク・ア・ローリング・ストーン

Side B

1.アイ・シャル・ビー・リリースト

2.イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン

3.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

 

LP7

Side A

1.スーナー・オア・レイター*

2.風に吹かれて

3.女の如く

4.オー、シスター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ*

2.きみは大きな存在*

3.見張塔からずっと

4.アイ・ウォント・ユー

 

LP8

Side A

1.オール・アイ・リアリー・ウォント

2.天国への扉

3.ザ・マン・イン・ミー*

4.バンド紹介*

Side B

1.イッツ・オールライト・マ*

2.いつまでも若く*

3.時代は変る*

 

*未発表トラック

 

▼同時発売▼

-1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。

ボブ・ディラン 『アナザー武道館』

BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978

ボブ・ディラン『アナザー武道館』展開写真(2LP)

【完全生産限定盤】 2023年11月15日 日本先行発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付

 

2LPエディション:『アナザー武道館』

SIJP1109-10 ● 税込6,380円(税抜5,800円)

?2LPのご予約はこちら

 

収録曲

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan - February28 1978

LP1

Side A

1.はげしい雨が降る

2.リポゼッション・ブルース

3.やせっぽちのバラッド

4.ラモーナに

Side B

1.ライク・ア・ローリング・ストーン

2.風に吹かれて

3.見張塔からずっと

4.明日は遠く

 

Live at Nippon Budokan Hall, Tokyo, Japan – March1 1978

LP2

Side A

1.ラヴ・ハー・ウィズ・ア・フィーリング

2.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

3.北国の少女

4.スーナー・オア・レイター

Side B

1.アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ

2.きみは大きな存在

3.ザ・マン・イン・ミー

4.いつまでも若く

 

*全曲未発表テイク

 

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関連サイト

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ボブ・ディランの入門イベント、ゲンロンカフェで開催! (2023.07.05)

ボブ・ディランとはだれか トークイベント告知画像

 

現代を代表する歌手にして詩人、ボブ・ディラン に入門できるトークイベントが7/13(木)に genroncafe で開催!

浦沢直樹さん、東京ボブ・ディランさん、東浩紀さんという超豪華メンバーが登壇し、なんと生演奏も予定!

異色のイベントをお見逃しなく!

 

?詳細はこちら

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メディア情報更新(LOVE FM「Top of the Morning」) (2023.06.05)

メディア情報を更新しました。

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最新作『Shadow Kingdom』を本日世界同時発売! (2023.06.02)

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

 

『Shadow Kingdom』は、ボブ・ディランがこれまでに書き上げ、さまざまに語られてきた名曲群の、まさに究極の21世紀ヴァージョン。「いつまでも若く」、「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」などのよく知られた曲から、「クイーン・ジェーン」、「悪意の使者」といった秘宝とも呼ぶべき曲までが収められた。もともと『Shadow Kingdom』は2021年にストリーミング限定フィルムとして公開され、そこではかつての名曲に新たな解釈が加えられ、“The Early Songs of Bob Dylan”なる副題が付いていた。

 

■Early Songsを振り返る

1.マスターピース

レオン・ラッセルのプロデュースにより録音され、ジェシ・エド・デイヴィスの見事なスライドギターがこの歌をブルージーに彩った。1971年『グレーテスト・ヒット第2集』に収録。

2.我が道を行く

1966年作『ブロンド・オン・ブロンド』に収録され、解り合える事の無かった女との別れを歌う。1974年のザ・バンドとのライヴ作『偉大なる復活』では冒頭を飾った。

3.クイーン・ジェーン

ディラン自身は否定するもののジョーン・バエズの事を歌ったのではと推測される1965年発売、フォーク・ロック時代の傑作『追憶のハイウェイ61』に収録の名曲だ。

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

明るく、牧歌的なカントリー・タッチの歌で、1967年作『ジョン・ウェズリー・ハーディング』の最後に収録されており、次作『ナッシュヴィル・スカイライン』の予告ではと話題に。

5.親指トムのブルースのように

メキシコ・シティに住む画家についての歌とディランが紹介した事があるが、アルチュール・ランボーの詩の一説から着想して生まれたと言われ、『追憶のハイウェイ61』に収められた。

6.トゥームストーン・ブルース

奔放なイマジネーションが歌詞に散りばめられ、マイケル・ブルームフィールドのギターがこの曲のトーンを深みあるものにしていた。1965年の作品『追憶のハイウェイ61』に収録。

7.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー

1969年の話題作『ナッシュヴィル・スカイライン』収録曲。当時のコンテンポラリーなカントリー・サウンドに乗せ、恋人と共に過ごす夜への気持ちを素直に表現し、甘く温かい余韻を残す。

8.お前の欲しいもの

歌詞とメロディが同時に頭に浮かび、直ぐに書き留められ録音されたとディランが語っていた、答えが無く、続けざまに質問が連なる歌だ。1989年のアルバム『オー・マーシー』に収められた。

9.いつまでも若く

1974年作『プラネット・ウェイヴズ』に収録され、生まれてきた息子に向け、こう育って欲しいと父親の思いを伝えるために作ったとされる、ディランの歌の中では解り易い歌詞のバラード。

10.プレッジング・マイ・タイム

傑作『ブロンド・オン・ブロンド』に収められ、相反する感情に満ちた奇妙な話をディランのヴォーカルとハーモニカが物悲しく伝えるブルース。後のバイク事故を予見するような歌詞が不吉だ。

11.悪意の使者

1967年のアルバム『ジョン・ウェズリー・ハーディング』に収録された殆どの歌は聖書から着想を得ており、この歌も聖書にある教訓をもとに描かれた。悪意の使者は果たしてディランなのか?

12.川の流れを見つめて

レオン・ラッセルのプロデュースによりシングル用として録音され、スワンプ・ロック的アプローチで新たなディランの魅力を引き出した。1971年発表『グレーテスト・ヒット 第2集』に収録。

13.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

去り行く人に向け用心しろと助言する内容ながら辛辣な調子のヴォーカルからは、数々のニュアンスを汲み取れる。1965年作『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』に収録。

14.シエラのテーマ

『Shadow Kingdom』用に作られた、アコーディオンをフィーチャーしたディラン作のインストゥルメンタル曲で、ストリーミング限定でのフィルムでは最後のクレジットのバックで流れた。

 

4月に行われた日本ツアーでの演奏曲と5曲が重複しており、アレンジは異なるものの興奮が再び蘇る内容になった。

以下の方々より「私の観たボブ・ディラン」コメントが到着!

あがた森魚、天辰保文、いしわたり淳治、浦沢直樹、オカモトコウキ、大鷹俊一、小倉エージ、亀渕昭信、北中正和、工藤大、小室等、佐藤良成、佐藤良明、ジョージ・カックル、鈴木圭介、曽我部恵一、竹安堅一、友部正人、奈倉龍祐、中川五郎、祢屋康、丸山京子、茂木欣一、和久井光司  <50音順・敬称略>

?コメントはこちら

 

ワールド・ツアー6月2日より再び

“ROUGH & ROWDY WAYS”WORLD WIDE TOUR 2021-2024は日本公演後に一旦終了していたが、『Shadow Kingdom』の発売日である6月2日からポルトガルのポルトを皮切りに再開する。日本公演で披露したグレイトフル・デッドの曲をカバーするのか・・・興味は尽きない。尚、このユーロ・ツアーは7月9日のイタリア、ローマまでの公演が発表されている。

 

 

商品情報

歌いたいように歌う、現在進行形。

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』

Bob Dylan - Shadow Kingdom

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

CD

2023年6月 2日発売●解説・歌詞・対訳付●SICP-6512●定価:¥2,640(税込)

 

収録曲

1.マスターピース / When I Paint My Masterpiece

2.我が道を行く / Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)

3.クイーン・ジェーン / Queen Jane Approximately

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト / I'll Be Your Baby Tonight

5.親指トムのブルースのように / Just Like Tom Thumb's Blues

6.トゥームストーン・ブルース / Tombstone Blues

7.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー / To Be Alone with You

8.お前の欲しいもの / What Was It You Wanted

9.いつまでも若く / Forever Young

10.プレッジング・マイ・タイム / Pledging My Time

11.悪意の使者 / The Wicked Messenger

12.川の流れを見つめて / Watching the River Flow

13.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー / It's All Over Now, Baby Blue

14.シエラのテーマ / Sierra's Theme

 

LP

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ディスクあり_LPジャケット写真

2023年6月 2日発売●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様●解説・歌詞・対訳付●SIJP-143〜4(2枚組) ●定価:¥6,380(税込)

 

収録曲

Side A

1.マスターピース

2.我が道を行く

3.クイーン・ジェーン

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

Side B

1.親指トムのブルースのように

2.トゥームストーン・ブルース

3.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー

4.お前の欲しいもの

Side C

1.いつまでも若く

2.プレッジング・マイ・タイム

3.悪意の使者

4.川の流れを見つめて

5.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

6.シエラのテーマ

Side D

*音源は未収録で盤面にエッチング・デザインされています。

 

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『Shadow Kingdom』世界同時発売。蘇るライヴの感動! 著名な方々より「私の観たボブ・ディラン」のコメントが到着! (2023.06.01)

ボブ・ディラン来日公演を観た著名人の方のコメントバナー画像

 

あがた森魚

シンガーソングライター


毎回、大好きな兄貴に会いに行く。そんな気分だ。

今年は81歳だよ。ディランだから永遠に歌うだろうと誰もが思うかもしれないが。

知る限り「行雲流水」をモットーとしているのか、観客に訴えるでもなく、歌唱性の高みを目指すでもなく、あえていえば、内省の営みにすらみえる。

今回は「ラフ&ロウディ・ウエイズ」だった。次回は「ライク・ア・ローリング・ストーン」と「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」は、聴かせてほしいな。
天辰保文

音楽評論家


81才だから凄いのではない。その年齢で、こんなにも創意みなぎる試みをやってみせるから凄いのだ。最初から最後まで、つまり、土手で川の流れを見つめているところから、後ろには誰もいないときもあったと孤独な旅を振り返るまで、見事に構成された一大抒情詩、ボブ・ディランという名の物語だった。そして、この物語はきっとまだ続く。ぼくらをワクワクさせるために。それにしても、傑作をかいたら全てが「変わる」から「美しくなる」へとかえて歌われた瞬間、視界の色が変わった。
いしわたり淳治

作詞家/作家/音楽プロデューサー


ライブを観ながら、賞というのは贈り物のようでいて容れ物なのだと思った。世界最高峰であるはずのノーベル賞という容れ物にすら、ボブ・ディランという人のオリジナリティーはほとんど収まっていないように見えた。賞をもらって喜んでいるうちはまだまだオリジナリティーが足りないよと言われたような、渋くしゃがれた夜だった。
浦沢直樹

漫画家


まさか2023年にここまで究極のパフォーマンスを見せつけられるとは!驚嘆と感謝の言葉しかありません。すべての概念をひっくり返されました。いい意味で最高の不良だと思いました。誰も真似できませんね。
大鷹俊一

音楽評論家


観られて一番感激したのが78年の初来日。

そしてもっとも畏敬の念を抱かされたのが45年後の今回のステージだった。

まだまだ続く旅の一風景に立ち会えたことに感謝!!!
オカモトコウキ

OKAMOTO'S


グツグツに煮込まれたスープのようだった。スープの味はまさに「近代アメリカポピュラー音楽史」だ。カントリーもブルースもブギウギも、原型が残らないほど煮込まれてとてつもない旨味とコクを持ち、もはや新種のオルタナミュージックのような様相だ。余計な演出もなし、客電はついたまま、只々シンプルに鳴らしていくディラン。唯一無二のライブでした。
小倉エージ

音楽評論家


 驚いたのは(歌)声のでっかさ。しかも、歌う!というよりも(歌)詞を吟じる!!

詩人が一語一語を吟味しながら朗読するように。牧師が背筋を伸ばして説教するように。街角に立った吟遊詩人が神話や史実を聞かせるように。昔話を語り継ぐ物語の語り部のように。

(歌)声の強弱、高低を変化させながら、抑揚豊かに語り、唸り、叫び、そして、囁いて見せた。講釈師や講談師が合いの手を入れる張り扇にとって代わっていたのが、自ら弾くピアノだ。階段を上り下りするコードワークであっけにとられたかつてオルガン演奏とは違って、洗練されたオブリガードを挟み込みこんで相槌を打ち、ヒステリックに鍵盤を叩きつけて内的な感情をあらわにする。とりわけ叙情的なバラード曲では華麗で優雅な演奏を披露し、心情や情景を巧みに浮き彫りに。聞きもの、めっけものでした。

ディランと言えばSCRAP &(Re)BUILD、解体して(再)構築、というのが常だ。今回も編曲は装いを改め、最初の一言、一行を聞くまで一体、何を歌っているの?≠ニいう曲当てクイズの連続!しっかり予習していた『ラフ&ロウディ・ウェイズ』からの曲は即座に分かった。昔馴染みの曲だとわかれば、一緒に口ずさんでたところあれ。歌詞、違うじゃん!変わってる!

そか、一昨年の配信の『SHADOW KINGDOM』の時がそうだった、ってことを思い出した。もうすぐサントラ盤が出るから、新しい歌詞のチェックが楽しみだ。しかも、今回、同作収録の「マスターピース」や「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」だけじゃなく、「ガッタ・サーヴ・サムバディ」にラスヴェガスで楽しんだりして!≠ネんて歌詞、昔、なかったよね。

ディランのセット・リストは曲の流れで物語を構成し、日によって曲が入れ替り、物語の展開が微妙に変わったりしたものです。今回は近作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』が中心で、残りは『SHADOW KINGDOM』で新たに取り組んだ旧曲。自身の足跡を振り返る自伝的構成だと理解しました。ヒット曲、代表曲を並べて足跡を辿るという、一般的な趣向とは異なる、というあたりがディランらしい。

そして、ディランの今≠語り、明らかにする。スローなバラード曲、ことに「キーウエスト」にそれを感じました。かつての終末観≠フ流れを汲みながら、より個人的、つまりはディラン自身を浮き彫りにし、明らかにしているのではないか、と。つまりは、終活?

私は聞き逃しましたが、今回、話題になったグレイトフル・デッドのカバーの「トラッキン」。近著『ソングの哲学』でその曲について触れた最後「この歌を歌う男は、自分を演じ、自分を語っている。他人の要求に応じてではなく」と締めくくっているのが興味深い。今回のディランの公演は、まさにそれ、だったからです!
亀渕昭信

元ニッポン放送社長


あのおトシで、自分の声をあんなに上手にコントロール出来る歌い手、滅多にいません・・・凄い!

歌だけではなく、バンドがこれまた素晴らしい。

あれは単なる歌の伴奏ではない、それ以上のもの。

会場うす暗く、姿はおぼろだったけれど、私は、それぞれ独立しているバンドの演奏とディランの歌とが、ステージ上で合体しているという摩訶不思議な現象を聴いているのだと感じました。

惜しむらくは会場。もっときちんとしたホールで聴きたかった・・・です。
北中正和

音楽評論家


80歳を超えてますます渋い歌と演奏に感銘を受けました。ファンとなれ合うことなく、新しい試みを続けている緊張感も素晴らしいです。高齢化社会の星であると同時に、若い人たちに対しても、同調圧力に負けないで、信じていることをやれと、エールを送っているように見えました。
工藤大

レコード・コレクターズ


理想の音を実現できる頼もしいバンドを従え、期待を裏切ることなくステージ上最大の謎としてたたずむディランの姿に歓喜しました。が、その実、発せられたのは、てらいなく自身の現在の生理に沿った歌心で、この上なくストレートに私の胸へと届きました。今、この瞬間でしかありえない最新型のディラン、堪能しました。
小室等

シンガーソングライター


4月16日東京公演。休憩無し、100分程の難解と感じたライブが終わった。

隣席の中川五郎氏に、言葉分かって聞いているんだよね、とソニー版対訳者でもある五郎ちゃんに馬鹿な質問をしていた。9曲が、ラフ&ロウディ・ウェイズ(R&RW)から。帰宅してすぐ、中川対訳と首っ引きでR&RWを聞く。言葉が聴こえてきた。詩、抑揚、韻、リズム、実にいい。ディランだからパフォーマンスは変化してた思うけど、さっきのステージは耳の奥で、まだ鳴っている。“グッバイ・ジミー・リード”は僕のお気に入りだ。82歳、ボブ・ディランは凄い!
佐藤良成

ハンバート ハンバート


今回のツアー、日によって若干の違いはあるものの概ね17曲演奏し、そのうち14曲目のカバー曲以外は曲目も曲順も固定でした。調べたところ他の国の公演もどうやら同じ。にも関わらず右のギターのBob Britt氏、全編斜め後ろを向き客席にお尻を見せていました。ボスがいつ何時どんなことをしだすかわからなくて目が離せないのだと思います。そこからもお分かりのようにスリリングで緊張感のある最高に楽しいライブでした。
佐藤良明

翻訳家


ステージとは別なところにボブが見えた。レジェンドの高みにいるボブは、レジェンドのプロを演じている。伝説の色をしたアルバムをつくり、その伝説を、お客様が神様ではなく自分が神様であるようなライブステージで見せてくれる。60年間、一貫しているのは、自分はポップスターの逆をいくという姿勢。彼は「否定のアーティスト」であり、「否定のアート」は枯渇しないことを、今回のツアーでも証明した。
ジョージ・カックル

DJ


What a fantastic live it was!!!

今まで何回も見ているが、今回のライブはFANTASTIC!

曲のエッセンスを十分残しながらいろいろとアレンジメントし、今なお新しいテイストを繰り広げていくところが素晴らしい。だからこそ、ボブ自身もノノリだったのだろう。家に帰ってすぐセットリストを聴き直した。日本公演のライブアルバムも出してほしいね。グレイトフルデッドの「Brokedown Palace」の演奏では、途中で次の曲「Goodbye Jimmy Reed」に変わっていくあたりも面白かった。All in all a great night of music!
鈴木圭介

フラワーカンパニーズ


圧倒的なソングライターであると同時に、圧倒的なボーカリストなんだと、今更ながら感嘆しました。凄く声が出ていたし、その声は他の誰とも似ていない。正に無敵!観れて良かったです!
曽我部恵一

サニーデイ・サービス


ライブの日、ちょうどうちの母も我が家に来ており、お母さんボブ・ディランと同じ歳やん、なんて話になった。母はそのことになぜか喜び、当日配られた号外を自室に貼るのだと持って帰った。 ボブ・ディランが来日するとみんなが浮き足立つ。ぼくもうちの母も。そんなことは知らぬそぶりで、82歳ディランの歌うロックンロール・バラードの色っぽさ、妖しさよ。ぼくは早く82歳になってディランと対決したいっ!と思ったのだった。
竹安堅一

フラワーカンパニーズ


3度目の体験ですが、毎回他では感じた事のないドキドキに襲われます。 呪文の様なボブ・ディランのピアノに従う演奏。ボブ・ディランのメロディアス!な唱歌にどっぷり浸かりました。
友部正人

シンガーソングライター


4月11日の東京公演に行きました。見終わった後の帰り道、誰にともなく「今回のアルバムは最高ですね」と言うと、「その前のも良かったよ」とその人はぼくに言いました。「Mother Of Muses」という歌が大好き、とぼくが言うと「えっ?」と聞き直されて、風が強かったので聞こえなかったみたいで、いつのまにか誰もいなくなっていました。
奈倉龍祐

岩波書店


バンドメンバーが小さな環となってシンガーを囲む。観客はステージを包むように見守り、壇上のどんなささいな変化も注意深く追っている。そこに居合わせると、「ディランが現前する」という高揚は融け、世界の中心にいる古老が張りのある声で語る伝承に耳を傾けている心地になった。古老は人の争いごとを幾度も目にし、それでも川の流れを眺めるように世の理を見通し、砂の一粒一粒に歌を込めようとしている。この歌の波動は消えない。
中川五郎

フォーク歌手、翻訳家


「現役」のライブだということを強く感じました。ボブ・ディランといえば、付いて回るのは「レジェンド」や「ベテラン」、「神様」や「重鎮」という謳い文句。確かに歌い始めて60年以上、81歳になるディランにはぴったりの言葉かもしれませんが、本人が少しでもそう思っていたら、そのライブは自分の集大成を見せつけるようなものになるはず。しかしそんなところは微塵もなく、ライブは新しいアルバムの曲を中心に、先を見据えた「現役」のもの。その「Forever Young」さ、「Younger Than Yesterday」ぶりに感動しました。
祢屋康

レコード・コレクターズ


これまでもあまりに自由なボブ・ディランのライヴに接すると、驚くことばかりなのですが、今回も同様でした。国内外の偉大なミュージシャンの訃報も相次ぐ中、81歳で来日してくれたディラン。観客も異常なほどの集中力を要求されながら、アメリカ音楽の粋をこれでもかと浴びせられ、終わったときにはこちらもへろへろ。でも、それが心地よく感じられました。これからも、とにかくお元気でいてください。
丸山京子

翻訳家


入口で全員スマホ断ちさせられる所から始まった今回のボブ・ディラン公演。新作からの曲をほぼやり、代表曲はほぼやらない。一貫してRough and Rowdyな世界。かと思えば「こいつは刑事コロンボに出てた」「こいつはMaccaやBossやRocketmanとやった」と嘘とも真ともわからぬメンバー紹介を毎回やられてましたが、あそこ笑うべきでしたか(笑)? スマホ戻され、会場出て、ようやく安堵のため息。そこに込められた深意やジョークや色々なもの、まだまだ読み解けてないかもですが、やはりディランはワン・アンド・オンリーでした♪
茂木欣一

東京スカパラダイスオーケストラ


僕にとって初めてのボブ・ディランの生ライブ体験。

それは、当たり前のように音が鳴り始め、当たり前のように歌声が聴こえて来たという静かなる衝撃でした。貴重な来日公演を目撃しているのに、肩肘張らずにすっと心に入って来るこの感覚は何だろう。「飾らなくていい。ありのままを生きればいい。答えは "音楽" っていう風の中にあるだろ」何だかそんな事を言われてるような気がしました。ありがとう、ディラン。
和久井光司

総合音楽家


バンドマンとしては1ミリも参考にならないライヴだったが、「政治家が時計を100年前に戻すなら、芸術家はタダイズムに立ち返るよ」とでも言いたげなノーベル文学賞作家の姿には感銘を受けた。すべてがエンタメ化してもはや芸術などなくなった時代への提言として、かつてのフォーク・シンガーは音楽的な整合性など無視することで、「歌が生まれる瞬間」を見せつけた。パフォーマンスをルポとする批評性を遺言としたいのかも。


50音順・敬称略

 

 

商品情報

歌いたいように歌う、現在進行形。

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』

Bob Dylan - Shadow Kingdom

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

CD

2023年6月 2日発売●解説・歌詞・対訳付●SICP-6512●定価:¥2,640(税込)

 

収録曲

1.マスターピース / When I Paint My Masterpiece

2.我が道を行く / Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)

3.クイーン・ジェーン / Queen Jane Approximately

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト / I'll Be Your Baby Tonight

5.親指トムのブルースのように / Just Like Tom Thumb's Blues

6.トゥームストーン・ブルース / Tombstone Blues

7.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー / To Be Alone with You

8.お前の欲しいもの / What Was It You Wanted

9.いつまでも若く / Forever Young

10.プレッジング・マイ・タイム / Pledging My Time

11.悪意の使者 / The Wicked Messenger

12.川の流れを見つめて / Watching the River Flow

13.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー / It's All Over Now, Baby Blue

14.シエラのテーマ / Sierra's Theme

 

LP

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ディスクあり_LPジャケット写真

2023年6月 2日発売●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様●解説・歌詞・対訳付●SIJP-143〜4(2枚組) ●定価:¥6,380(税込)

 

収録曲

Side A

1.マスターピース

2.我が道を行く

3.クイーン・ジェーン

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

Side B

1.親指トムのブルースのように

2.トゥームストーン・ブルース

3.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー

4.お前の欲しいもの

Side C

1.いつまでも若く

2.プレッジング・マイ・タイム

3.悪意の使者

4.川の流れを見つめて

5.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

6.シエラのテーマ

Side D

*音源は未収録で盤面にエッチング・デザインされています。

 

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おめでとうございます! 本日、ボブ・ディランが82歳の誕生日を迎えました。 (2023.05.24)

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

 

ボブ・ディランは1941年5月24日、ミネソタ州ダルースの生まれ。ダルースはミネソタ州の北東部に位置しスペリオル湖を望む港湾都市で、地理的に冬は寒さが厳しく夏は涼しくも短いという気候だ。そんな街を飛び出したディラン少年・・・長い旅を続けながら本日82歳の誕生日を迎えた。

4月に行われた日本ツアーでは精力的に15日間で11公演を行い、元気な姿をみせたディラン。どうか「いつまでも若く」あるように、1974年発表作『プラネット・ウェイヴズ』収録のこの歌を字幕入りで聴いてみよう。

「いつまでも若く」(日本語字幕ver.)



https://youtu.be/pMpGbLl0V1Y

 

生まれた息子に向けて作ったと言われる「いつまでも若く」は、ディランの歌の中では、解り易い歌詞のバラード。祈りにも似たこの曲は、後にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の前で歌われもした。

尚、「いつまでも若く」は6月2日に発売となる新作『Shadow Kingdom』にも収録され、21世紀ヴァージョンとも呼べる現在のアレンジでこの歌が楽しめる。

 

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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ロッキング・オン最新号の表紙と特集はボブ・ディラン! (2023.05.08)

rockin'on 6月号表紙画像

 

日本ツアー初日から約一ケ月を経たが、まだ感動が残る中、ロッキング・オン最新号となる6月号(5/6発売)はボブ・ディランが表紙を飾り大特集を展開!その内容は日本中を興奮の渦に包んだ来日ツアー東名阪完全レポート、1964年の超貴重インタビュー、1978年の初来日振り返り論考、そして「究極の三曲」の歌詞徹底解説の4本立てで、ボブ・ディランのすべてに迫る総力特集!

特別寄稿:浦沢直樹“漫画ライブレポート”フルカラー掲載!

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最新作『Shadow Kingdom』CD&LPを6月2日世界同時発売!

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進化する「最新型」ボブ・ディラン (2023.04.24)

ボブディラン_アーティスト写真

 

7年振りとなるボブ・ディランの日本ツアーは大阪、東京、名古屋で11公演を行い終了した。今回のライヴではスマホの使用制限が設けられ一旦入場すると通話や撮影が出来なくなる。開演前や終演後の会場やロビーでBGMは流れず、ライヴが始まっても客電は暗くならず、途中入場は曲間に制限され、舞台での目立った照明やアクションもない。そして主役のディランは殆ど語る事無く歌い続けてゆく・・・。

さて、どのような11公演だったのか、もう一度振り返ってみよう。

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

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日本最終公演は最高の夜だった! (2023.04.21)

ボブ・ディランアーティスト写真

 

4月6日の大阪公演から始まったボブ・ディランの日本ツアー、“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024は4月20日の名古屋公演をもって終了。約2週間に渡って催された11公演は大きな話題と高評価を残した。このワールド・ツアーは引き続き6月からヨーロッパで予定されている。

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

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ボブ・ディラン来日記念キャンペーン! (2023.04.21)



 

ノーベル賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、グラミー賞、ピューリッツアー賞、大統領自由勲章をすべて受賞した唯一のアーティスト、ボブ・ディランの7年ぶりのジャパンツアー開催を記念して、期間中にキャンペーン・ツイートを「来日公演の感想orディラン作品へのコメント+ご希望のグッズ番号」付きで引用RTした方の中から、抽選で3名様に公式ツアーグッズをプレゼント!

期間中は何度でもご応募可能ですので、ぜひ奮ってご参加ください。

 

?<BOB DYLAN Japan Tour 2023>セトリ・プレイリスト公開中!

https://SonyMusicJapan.lnk.to/BOBDYLANJPTour2023SetlistAW

 


 

 

プレゼント詳細

@ツアーTシャツ1名(サイズは指定不可となります)

前面

 

背面



 

Aツアーマフラータオル1名



 

Bツアートート1名



 

 

応募方法

▼STEP1

ご自身のTwitterアカウントにログイン

※公開アカウントからのご応募のみ抽選対象となります。

 

▼STEP2

Twitterアカウント「Legacy Recordings JP」(@SonyMusicLegacy)をフォロー

 

▼STEP3

キャンペーン・ツイートを「来日公演の感想orディラン作品へのコメント+ご希望のグッズ番号」付きで引用RTして応募完了!

対象のツイートはこちら

 

 

当選人数

3名様

 

 

応募締切

2023年5月7日(日)23時59分

 

 

当選案内方法

2023年5月9日(火)までに当選者にのみDMにてお知らせします。

 

 

下記の注意事項を最後までよくお読みになり、ご理解・ご了承の上でご応募ください。

注意事項
<ご応募の前にお読みください>

個人情報の取り扱いに関して

お問合せ先

本キャンペーンに関するお問合せは [email protected] までお願いいたします。


リリース情報

■広重へのオマージュである浮世絵風アルバム・ジャケットが大評判!

来日記念の最新ベスト盤『流行歌集』NOW ON SALE!



来日記念盤『流行歌集』の詳細はこちら:

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【ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル】ボブ・ディラン日本ツアー最終日 2023年4月20日愛知県芸術劇場大ホール  (2023.04.21)



ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル





ボブ・ディラン日本ツアー最終日

2023年4月20日愛知県芸術劇場大ホール

 

今回の日本ツアー、驚きの連続だった。2021年秋にスタートしたボブ・ディラン『ラフ・アンド・ラウディ・ウェイズ』ワールド・ワイド・ツアー2021-2024は、ほとんど固定セットリストでアメリカ、ヨーロッパを回ってきた。当然、ぼくは2023年の最初のライヴとなる日本ツアーも同じセットリストだろうと予測していた。ところが違った。やはり、ボブの動向を予測することはできない。

 

大阪の3公演は予想通りに終わった。ところが東京に移動して、12日の公演では「ザット・オールド・マジック」に変えてグレイトフル・デッドの「トラッキン」を歌った。ボブが、「トラッキン」をライヴで歌ったのはこれが最初だ。14日にはデッドの「ブロークダウン・パレス」取り上げたがうまくいかず、曲の半ばでやめ、「メランコリー・ムード」を歌った。こんなこともあるんだ、と驚いたが、これもライヴの醍醐味の一つだろう。

 

15日の東京公演ではバディ・ホリーの「ノット・フェイド・アウェイ」(グレイトフル・デッド、ローリング・ストーンズなど、多くのバンドがカヴァーしている。ボブも1990年のステージで何度も歌った)を歌い、16日には「ブロークダウン・パレス」に取り組んだ。2回目の挑戦だったが、またも未完に終わった。

 

名古屋公演の初日、18日に「ブロークダウン・パレス」を取り上げ、三度目の挑戦でついに最後までやり遂げた。感動的な仕上がりだった。19日には「ノット・フェイド・アウェイ」を歌い、いよいよ最終日、20日を迎えた。

 

20日、最終日、14曲目に「トラッキン」を歌った。その瞬間、これ以上の驚きもなく最終日は終わるんだろうとぼくは思った。ところが、16曲目に初めて聞くイントロが流れ出した。耳を澄ませて聞いていると、「シェナンドウ川」のことを歌っている。メロディも聞き覚えがある。てっきりトラディショナル曲「シェナンドウ」(1988年のアルバム『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』に収録)だと早とちりした。

 

しかし違った。実際に歌われたのは、グレイトフル・デッドのメンバーだったボブ・ウィアーが2016年にリリースしたソロ・アルバム『ブルー・マウンテン』に収録されている「オンリー・ア・リヴァー」だった。ボブ・ウィアーとジョッシュ・リッターがトラディショナル曲「シェナンドウ」をベースに作ったオリジナル曲だ。会場で会った人に誤った情報を伝えてしまった。お詫びする。

 

このように、今回の日本ツアーではグレイトフル・デッド関連の曲を何度も取り上げたので、ファンの間に「ボブ・ディランは、デッドの曲など、アメリカン・ルーツ・ミュージックをカヴァーしたアルバムをレコーディングしたのではないか、という噂が流れ始めている。真偽のほどは、だれにもわからない。

 

感動と驚きを与え続けたボブ・ディラン日本ツアーが終わった。

ありがとう、ボブ。

 

会場を出て、夕食を済ませた後ホテルに帰ろうを路地を歩いていると、とある男がぼくを見つけて笑いかけてきた。トニーだった。トニーと「最高のライヴだった。また、近々会おう」と短い立ち話をして別れた。すばらしい名古屋3日間は、強烈な印象をぼくに刻んで終わった。

 

菅野ヘッケル

 

<ボブ・ディラン日本ツアー最終日2023年4月20日愛知県芸術劇場大ホール セットリスト>
http://www.bobdylan.com/date/2023-04-20-nagoya-japan-aichi-prefectural-art-theater/

 


 

Bob Dylan (Vocal, Piano, Harmonica)

Bob Britt (Electric guitar)

Doug Lancio (Electric guitar, Acoustic guitar)

Donnie Heron (Pedal Steel, Lap Steel, Violin, Electric mandolin)

Tony Garnie (Upright bass, Electric bass)

Jerry Pentecost (Drums)

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我が道を行く・・・ボブ・ディラン、いよいよ今夜、日本最終公演! (2023.04.20)

ボブ・ディランアーティスト写真

 

3月から4月、時を同じくするように60年代から70年代にかけてデビューし活躍を続けるアーティストが来日公演を行っている。ジャクソン・ブラウン、ドゥービー・ブラザーズ、エリック・クラプトンらだ。これらのコンサートに日替わりで訪れている人もいる事だろう。だからこそ際立つボブ・ディランのステージ。観客の要望に応え、観客の郷愁に寄り添い・・・それらを廃したかのように自分が今、歌いたいように歌う。「我が道を行く」日本ツアーも今夜20日に名古屋で最終を迎える。

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次が最高のライヴになるかもしれない・・・日本ツアー、名古屋で最終公演!

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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名古屋公演初日は、歴史的な日だった?ライヴレポート到着! (2023.04.19)

ボブ・ディラン即売写真

 

4月6日に大阪から始まった日本ツアーも残すところ、あと3回となった4月18日。名古屋公演初日では16曲目にグレイトフル・デッドの「Brokedown Palace」を再び取り上げ、「壊れた宮殿」とでも訳せるデッドのカバーを3度目の挑戦で遂に最後まで演奏!

やっとリベンジを果たした歴史的な日となったのか?そしてディランのヴォーカルとピアノが冴えわたった最高の夜に?

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次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、日本ツアー続行中。

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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ボブ・ディラン、東京公演終了! まだ名古屋があります! (2023.04.17)

ボブ・ディランアーティスト写真

 

東京最終の「今日もまた驚き・・・」のライヴレポートです。

これで今日はこのままいくんだろうなと誰もが考えていたと思いますが、なんと、これでは終わらなかったんです。15曲目の「マザー・オブ・ミューズ」が終わったあと何かバンドがひそひそしてるような。そして16曲目が始まると「ん?何か違うぞ」。これまた驚きの、今日は16曲目が「本日のサプライズ」だったんです。

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次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、日本ツアー続行中。

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

ボブ・ディラン来日公演告知画像

■日時・会場

2023年

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

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ボブ・ディラン、本日、東京最終公演!見逃すな、この奇跡!昨夜のライヴレポート、感動再び! (2023.04.16)

ボブ・ディランアーティスト写真

ボブ・ディラン、本日、東京最終公演!見逃すな、この奇跡!


昨夜のライヴレポート、感動再び!



「4月15日、今日は抜群。バックの演奏もうまくディランの自由なピアノと絡んで、キメのところでバッチリとキメており、御大の声もさらに調子いい。」

基本ディランは歌う時は立ってピアノを弾いてます。ちょうど座ると、アリーナ中央S席の位置からだとピアノの上に半分顔がでてるような見え方だったので、ディランは間奏になると座ったりもするけど、また歌が始まると立つ。最後、暗転するとまた座るけど、ほぼ立ってピアノ弾きながら歌ってる、という印象です。





バンドはピアノのディランを中心に、左ギターのダグ・ランシオ、ドラムのジェリー・ペンテコスト、後ろにベースのトニー・ガーニエ、右上にペダルスティール、ヴァイオリンのドニー・ヘロン、右にギターのボブ・ブリット。



全員がディランを凝視。右のボブ・ブリットに至っては微動だにしないって感じで同じ場所、同じ方向向いて弾いている。左のダグ・ランシオはいつもグリーンのギターを弾いてた気がしましたが、今日はサンバーストのフルアコ?をずっと弾いてました。新規ドラマーのジェリー・ペンテコストは白メガネがこんなに目立ってたとは。ドニーは曲によってペダルスティールやヴァイオリン(時にはマンドリンのような音を出すための小さなギター?も)をディランのピアノに合わせます(ディランの手元を見るためちょっと右上にいるんですかね?)。そしてバンドの要はトニー・ガーニエ。曲によってはウッド・ベースに持ち変えて。「マザー・オブ・ミューズ」の重厚なストリングス的な音、フレーズは最高ですね。そしてバンドに指示を出すのも彼、バンマスですね。


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次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、日本ツアー続行中。

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!
ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真


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ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

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ボブ・ディラン、再びグレイトフル・デッドをカバー、驚き続きの東京公演!  (2023.04.15)

ボブ・ディラン『ディラン&ザ・デッド〜ライヴ』ジャケット写真

 

昨夜4月14日の東京公演で、ボブ・ディランが再びグレイトフル・デッドをカバー。その曲はデッドの「ブロークダウン・パラス」で、1970年作『アメリカン・ビューティ』に収められている。サイケデリック・ロックのバントとしてサンフランシスコを根城に活躍していたデッドは70年代に入り、フォーキーなサウンドへとスタイルを変え、『アメリカン・ビューティ』は同年に発表された『ワーキングマンズ・デッド』と並ぶ傑作にあげられる。12日にディランが初披露した「トラッキン」も『アメリカン・ビューティ』に収録されており、名曲揃いのこのアルバムは、ディランのお気に入りの様だ。それにしても2023年、日本のステージで50年以上も前のグレイトフル・デッドの曲をカバーするなどと誰が想像できようか・・・大きなサプライズ続きとなった東京公演、ますます目が離せなくなってきた。

 

かつてボブ・ディランはグレイトフル・デッドへのメンバー入りを要請したことがある。メンバーらの合議により実現しなかったそうだが、ディランとデッドという組み合わせでのライヴ盤が残った。1987年7月に行われたグレイトフル・デッドの全米ツアーで六カ所のみ<アローン&トゥゲザー>と銘打ち、ディランはデッドをバックにしたライヴを行った。そのショーの中から7曲が選ばれ1989年にリリースされる事になる。後にディランが「歌のスピリットが僕からどんどん離れていくような気がしていた」と語っていた頃のライヴ。模索中であった時期に光明を与える事になり、1988年から始まるネヴァー・エンディング・ツアーへ大きな影響を与えた。

 

60年代から活躍のディランとデッドによる歴史的なライヴ盤

ボブ・ディラン『ディラン&ザ・デッド〜ライヴ』ジャケット写真

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ボブ・ディラン著『ソングの哲学』、遂に発売!

この本でボブ・ディランはソングライティングに関する技術や技巧についての講義を展開。それはディラン以外のアーティストの作品に焦点を当てた66のエッセイで、顔ぶれはスティーヴン・フォスターからエルヴィス・コステロまで、ハンク・ウィリアムスからニーナ・シモンまでと、幅広い。グレイトフル・デッドの「トラッキン」についても語る。ディラン一流の散文体で書かれていくこれらのエッセイは、神秘的で機知に富み、時に辛辣であり、深遠であり、またしばしば、腹の皮がよじれるほどおかしなものでもある。貴重な写真約150点も掲載したこの『ソングの哲学』は、2016年にノーベル文学賞を受賞して以降、初の著書となるものだ。

ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

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日本ツアー前半戦の総括レポート到着!

ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル

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次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、日本ツアー続行中。

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売!

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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メディア情報更新(Billboard JAPAN) (2023.04.14)

メディア情報を更新しました。

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日本ツアー中のボブ・ディラン、最新作『Shadow Kingdom』を6月2日世界同時発売! (2023.04.13)

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

 

4月6日から始まったボブ・ディランの日本ツアーは高評価のうちに前半戦の5回公演を終了。そんな興奮続きの最中、最新作である『Shadow Kingdom』の発売が決まった。6月2日にオーディオ・アルバムとして世界同時リリースされるが、フォーマットは、CD、12インチ・ヴァイナルLP2枚組、デジタルの3タイプ。尚、映像版完全尺の『Shadow Kingdom』は、6月6日からダウンロード、レンタルが予定されている。

 

『Shadow Kingdom』の紹介はこちら



https://www.youtube.com/watch?v=wWWpMb5ORg8

 

“ショー全体をとおして、どの曲も、どの曲も、呆然としてしまうような喜びを与えてくれる。唯一の不満は、わずか50分で終わってしまうことだ”

 ローリング・ストーン誌

 

『Shadow Kingdom』は、ボブ・ディランがこれまでに書き上げ、さまざまに語られてきた名曲群の、まさに究極の21世紀ヴァージョン。「いつまでも若く」、「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」などのよく知られた曲から、「クイーン・ジェーン」、「悪意の使者」といった秘宝とも呼ぶべき曲までが収められた。もともと『Shadow Kingdom』は“ジ・アーリー・ソングズ・オヴ・ボブ・ディラン”なる副題が添えられ、2021年7月のストリーミング限定フィルム・イベントで公開するため、それら名曲群に新たな解釈を加えたうえで制作されたもので、ついにオーディオ・フォーマットで聞けることとなった。アルバム『Shadow Kingdom』に収められたのは、ディラン自らが選び出した13曲と、クロージングで使われたインストゥルメンタル「シエラのテーマ」。現在開催中の日本ツアーでの演奏曲と5曲が重複しており、アレンジは異なるものの興奮が再び蘇る内容になった。

 

“これほど素晴らしいライヴは、数十年ぶりではないか”

 ヴァラエティ誌

 

 

商品情報

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』

Bob Dylan - Shadow Kingdom

ボブ・ディラン『Shadow Kingdom』ジャケット写真

 

CD

2023年6月 2日発売●解説・歌詞・対訳付●SICP-6512●定価:¥2,640(税込)

 

収録曲

1.マスターピース / When I Paint My Masterpiece

2.我が道を行く / Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)

3.クイーン・ジェーン / Queen Jane Approximately

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト / I'll Be Your Baby Tonight

5.親指トムのブルースのように / Just Like Tom Thumb's Blues

6.トゥームストーン・ブルース / Tombstone Blues

7.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー / To Be Alone with You

8.お前の欲しいもの / What Was It You Wanted

9.いつまでも若く / Forever Young

10.プレッジング・マイ・タイム / Pledging My Time

11.悪意の使者 / The Wicked Messenger

12.川の流れを見つめて / Watching the River Flow

13.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー / It's All Over Now, Baby Blue

14.シエラのテーマ / Sierra's Theme

 

LP

2023年6月 2日発売予定●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様●解説・歌詞・対訳付●SIJP-143〜4(2枚組) ●定価:¥6,380(税込)

Side A

1.マスターピース

2.我が道を行く

3.クイーン・ジェーン

4.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

 

Side B

1.親指トムのブルースのように

2.トゥームストーン・ブルース

3.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー

4.お前の欲しいもの

 

Side C

1.いつまでも若く

2.プレッジング・マイ・タイム

3.悪意の使者

4.川の流れを見つめて

5.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

6.シエラのテーマ

*Side Dは音源未収録です。

 

日本ツアー前半戦の総括レポート到着!

ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル

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見逃すな、この奇跡!ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー続行中。

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

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世界が驚いた、東京公演!見逃すな、この奇跡! (2023.04.13)

ボブ・ディラン来日公演告知画像

 

昨夜4月12日の東京公演で、ボブ・ディランがグレイトフル・デッドの「トラッキン」を歌った。コンサートでこの曲を歌うのは今回が初めてで、予想だにしなかったキャリア初披露は驚きをもって迎えられ暫し客席はどよめく。この意外な演奏曲が何の曲なのか、デッド・ヘッドは別としてなかなか判明せず終演後にはあちこちで情報交換がされる様子が見受けられた。

この驚きは世界中にいち早く情報が流れ、米Rollingstone誌でも掲載。ディラン・ファンにとって、この大きなサプライズは、この夜の大きなプレゼントにもなった。

 

グレイトフル・デッドの「トラッキン」は岩波書店から本日発売となった『ソングの哲学』の中で取り上げた66曲のうちの1曲で、ボブ・ディランは以下のように書いている

ミディアム・テンポのうただが、常にスピードを上げていく印象がある。最初のヴァースがすばらしくて、その魅力が干上がらない。いや、すべてのヴァースに第一ヴァースになる力がある。

<中略>

みんな同じ町の話だが、とにかくきみは移動している。フレーズが次から次へと積み重なる。だが意味は明瞭に理解される。うたはペースを変え、ペースを戻し、コーラスはまた三重唱に戻る。♪「トラッキン」 ――― これが呼び起こすのは単なるトラベルとは違って、苦難を含むものである。だがグレイトフル・デッドはスイングのダンスバンドだ。その旅に同行するのが大変だという気にはさせない。

このうたを歌う男は、自分を演じ、自分を語っている。他人の要求に応じてではなく

(『ソングの哲学 / ボブ・ディラン』佐藤良明訳から抜粋)

 

本日発売、ボブ・ディラン著『ソングの哲学』

ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

2004年に出版され、50週以上にわたって“ニューヨーク・タイムズ“のベストセラー・リストに名を連ねてきた『ボブ・ディラン自伝』。それ以来となる新著『ソングの哲学』の翻訳本(佐藤良明訳)が岩波書店から発売された。

この本でボブ・ディランはソングライティングに関する技術や技巧についての講義を展開。それはディラン以外のアーティストの作品に焦点を当てた66のエッセイで、顔ぶれはスティーヴン・フォスターからエルヴィス・コステロまで、ハンク・ウィリアムスからニーナ・シモンまでと、幅広い。ディラン一流の散文体で書かれていくこれらのエッセイは、神秘的で機知に富み、時に辛辣であり、深遠であり、またしばしば、腹の皮がよじれるほどおかしなものでもある。貴重な写真約150点も掲載したこの『ソングの哲学』は、2016年にノーベル文学賞を受賞して以降、初の著書となるものだ。

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“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

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広重へのオマージュである浮世絵風アルバム・ジャケットが大好評!

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ジャケット写真

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【ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル】 2023年日本ツアー前半を終えて。 (2023.04.13)

ボブ・ディラン来日公演告知画像

 

4月12日、東京公演2日目、4月6日、7日、8日の大阪公演、11日、12日の東京公演と2023年日本ツアーもほぼ半分の日程を終えた時点で総括のようなものを書こうと準備していたら、12日の東京公演で衝撃が走った。昨年秋と同じ17曲の固定セットリストで始まったので、今回の日本ツアーもこのまま続くだろうと決め込んでいた。ところが12日東京公演2日目に「ザット・オールド・ブラック・マジック」に変わって「トラッキン」が初登場した。会場の一部で大歓声が上がった。東京にもデッドヘッドがいるようだ。「トラッキン」はグレイトフル・デッドのアルバム『アメリカン・ビューティ』(1970年)に収録されている曲で、ディランがコンサートで歌うのは初めて。やはり、ボブのやることを予測することはできない。

 

5回のステージを見て、いつがよかったかと聞かれても答えに戸惑う。大阪初日の張り詰めた緊張感(ボブもバンドも観客も)もよかったし、回を重ねるにつれ、ボブはリラックスして笑顔を浮かべることも増え、バンドの一体感も高まり、ぼくは夜毎変わるアレンジにも驚かされている。毎回が最高のコンサートだとしか答えようがない。会場の音響も最高。繊細なサウンド明瞭に聞こえる。ただし、照明は相変わらず暗い。東京公演では客席の明かりを落とさないので、ステージと客席が同じくらいの明るさだ。これもボブの指示らしい。

 

やはりボブはボブ。最高にして唯一無二のアーティストだ。ボブと同時代に生きていて、ライヴ・コンサートを実体験できる幸せを噛み締めている。あと6回、最後の名古屋公演が来なければいいのに。ボブ・ロスが始まりそうだ。

 

1「川の流れを見つめて」(1971年)

日によって、イントロがまったく違う。すぐに歌い出す日もあれば、12日の東京のように1分40秒ものすばらしいイントロを聞かせることもある。その日の気分によって変えるのだろう。3番の歌詞のあとの間奏でボブの得意な音階を上がり降りするピアノのフレーズも飛び出し、思わずにんまりした。「ぼくはどうしちゃったというんだろう/言いたいことはあまりない/ぼくは砂だらけの土手に座って/川の流れを見つめよう」何にも邪魔されず、風が吹こうが、変わらず流れ続ける川を見て気持ちを強くするというボブの決意を歌っている。

 

2「我が道を行く」(1966年)

1番はピアノの弾き語り風にスローで歌い始め、2番からドラムが加わりビートを聞かせたおなじみの曲になる。2番の歌詞が少し書き換えられているが、「やがて時が教えてくれるだろう/だれが倒れ、だれが置き去りにされたのかを/きみがきみの道を行き、ぼくがぼくの道を行く時」親しい人と別れても、自分の道をいくという、これも強い決意の表れだ。

 

3「アイ・コンテイン・マルティチュード」(2020年)

1番と2番は、ビートを抑えたピアノの弾き語りで歌われる。今回のステージでは、このアレンジが多く採用されている。ボブはその日のムードをバンドメンバーに伝えているのかもしれない。「わたしは矛盾を抱え込んだ男、とんでもない気分屋/わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ」自己描写の歌と思われる。たしかにボブは歌手、画家、彫刻家、映画人、作家など、色々な面を持っている。アンネ・フランク、インディアナ・ジョーンズ、ローリング・ストーンズなどを引き合いに出し、歳老いても若さは失っていない。猛スピードで走ったり、ファストフードを食べたりするのも好きだと。ボブは心の中の道を開けて通れるようにしているのだろう。

 

4「偽預言者」(2020年)

ヘビーなスロー・ブルースで歌われる秀作。間奏とエンディングではボブが得意とする単音主体のピアノが抑制されたギターと絡み合い心地よさが広がる。「わたしは反逆の敵、闘争の敵/生きた形跡のない無意味な人生の敵なんだ/わたしは偽預言者なんかじゃない/わたしは自分が知っていることだけを知っているんだ/孤独な人間が行けるところにしかわたしは行かない」世界中を旅して周り、いくつもの愛の歌を歌い、いくつもの裏切りの歌を歌った。生まれた時のことは覚えていない。いつ死んだのかも忘れてしまった。まるで黄泉の国を歩くボブが告白するように歌っているような不思議な感じにさせられる。

 

5「マスターピース」(1971年)

この曲も1番はボブのピアノ弾き語りで歌われる。2番からバンドが加わり軽快なリズムに乗せて、ヴァイオリンと繊細なギターが心地よく奏でられる。11日の東京ではハーモニカも演奏した。「ドアに鍵をかけて、世の中に背を向け、傑作を書き上げるまでここに閉じこもる/いつかそのうち、世界はすばらしくなるだろう/ぼくが傑作を描き上げたら」オリジナルではボッティチェリの姪とデートすると歌っていたが、あの頃はまだボブも若かった。とにかく、「世界はすばらしくなるだろう/ぼくが傑作を描き上げたら」。ボブの歌には世界を変えるパワーが潜在している。

 

6「ブラック・ライダー」(2020年)

暗いムードはボブの得意分野。ボブのパフォーマンスが聞き手の胸を刺す。感動的な曲だ。「黒い騎手よ、黒い騎手、上から下まで黒装束/わたしは歩き去って行くところ、あなたはなんとかしてわたしを振り返らせようとする/平静なままのわたしの心、ずっとこのままでいたいんだ/わたしは戦いたくない、少なくとも今日は/あなたの妻が待つ家に帰るんだ、わたしの家を訪ねるのはやめておくれ/近いうちに、寛大であることを忘れるんじゃない」『オー・マーシー』に収録されている「黒いロングコートの男」と同じように、黒い騎手は死を意味しているのだろう。

 

7「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」(2020年)

ボブは類稀なストーリー・テラーだ。観客はどんどん引き込まれ、気づくとボブの虜になっている。「夏中ずっと一月になるまで/わたしは修道院の霊安室を訪れていた/必要な体の一部を探し求めて/肋骨に肝臓に脳に心臓/だれかを生き返らせる、それがわたしのしたいこと/わたしはあなたたちをわたしの思い通りの形に作り上げるのだ」実に不気味な歌だ。死体から必要な体の一部を収集し、人造人間をつくる。アル・パチーノ、マーロン・ブランド、レオン・ラッセル、リベラーチェ、シーザーなどを登場させ、全人類の歴史を見てきた、不滅の精神を持つ人造人間を作り上げる。現実とファンタジーの境界を彷徨うような不思議な世界が広がる。

 

8「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」(1967年)

この曲も1番から4番までほとんどボブのピアノ弾き語りで歌われる。「明かりを消して、ドアを閉めて/もうこれ以上悩まなくてもいいよ/今夜はぼくがきみの恋人になろう」ゆったりと囁くように、セクシーに歌い終えると、一転して楽しさいっぱいのロックンロールに変わる。見事なアレンジだ。ハイスクール時代にリトル・リチャードに憧れた少年ボブを彷彿とさせるジャムが展開される。

 

9「クロッシング・ザ・ルビコン」(2020年)

ヘビーなスローブルース。歌詞がかなり書き換えられているが、「わたしは天国と地上の間に立っていた/そしてルビコン川を渡った」煉獄から北に三マイル、あの世の一歩手前、天国と地獄の境界を流れるルビコン川を14日かけて渡る。ボブの死生観や終末観が歌われているのだろう。『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されている「トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン」や「ノット・ダーク・イエット」を思い出した。

 

10「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」(1969年)

この曲も1番はボブのピアノ弾き語りで歌われる。「きみと二人きり、きみとぼくだけ/月明かりの下、星がまたたく夜空/きみが生きている、ぼくも生きている/ぼくの願いはただ一つ、きみと二人きりでいること」と、スタジオ・ヴァージョンとは歌詞が大きく書き換えられている。間奏のピアノで、ボブは得意な音階をたどるメロディを弾いたり、執拗に同じリフを繰り返したり、見事なタイミングでシンコペーションを効かせた音を叩き込む。ボブの真骨頂だ。笑みが浮かんでくる。ありがとう、ボブ。

 

11「キー・ウェスト」(2020年)

「行くべき場所はキー・ウェスト/メキシコ湾に浮かぶ島/海を越えて、移ろう砂の浜辺を越えて/キー・ウェストが入り口のキーになる/純真潔白な世界への入り口の/キー・ウェスト、キー・ウェストは魅惑の土地・・・不死を求めているなら/キー・ウェストに行くしかないね/キー・ウェストは天上の楽園/キー・ウェストはとても素敵で言うことなし/正気をなくしてしまったら、そこに行ったらまた見つけられる/キー・ウェストは水平線の上」ギンズバーグ、コーソ、ケルアックなども登場する。高地を目指した1997年の「ハイランド」や、神秘の庭を黙って歩き続ける2006年の「エイント・トーキン」を連想させる大作だ。すごい。2023年日本ツアーのハイライトの1曲だ。

 

12「ガッタ・サーヴ・サムバディ」(1979年)

スローなピアノ弾き語りで始まり、バンドが加わって激しいロックに変わっていく。「あなたはだれかに仕えなければならない/仕える相手は悪魔かもしれないし神様かもしれない/でもあなたは誰かに仕えなければならない」キリスト教時代を代表する歌だが、初めて日本で歌われた。全面的に歌詞が書き換えられたので、「ジミーと呼んでくれ・・」のくだりはなくなった。ラスヴェガス、老人ホーム、幻覚、幽霊、嫉妬深い夫など、いくつも例にあげながら、神様であっても、悪魔であっても、だれかに仕えなければならないと歌う。

 

13「あなたに我が身を」(2020年)

「わたしは絶望の長い旅路を旅してきた/その旅路ではほかの旅人には誰一人として会わなかった/去って行ってしまったたくさんの人たち、わたしが知っていたたくさんの人たち/わたしは決心したんだ、あなたにこの身を委ねようと」ディランの膨大な作品の中で、最も美しいメロディを奏でる1曲。「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」のように、多くの歌手がカヴァーする歌になりそうだ。

 

14「ザット・オールド・ブラック・マジック」(1942年)

「あのお馴染みの黒魔術の魔法にかけられてしまった/あなたがとても巧みに操るあのお馴染みの黒魔術/わたしはアイのきりもみ状態の真っ只中/愛という名のあのお馴染みの黒魔術の魔法にかけられて」ボブは2015年に『シャドウ・イン・ザ・ナイト』、2016年に『フォールン・エンジェルズ』、2017年に『トリプリケート』と3枚のフランク・シナトラに代表されるアメリカン・ソングブックをカヴァーしたアルバムを発表した。これらのアルバムによって、ディランが卓越したヴォーカリストであることを再認識した人も大勢いるはずだ。

(14)「トラッキン」(1970年)

12日の東京公演で初めてカヴァーしたグレイトフル・デッドの代表曲。自由に歩み続けようと、ヒッピー文化を象徴するような内容の歌。この後の公演でもこの歌が歌われるか定かでない。もしかしたら日替わりでカヴァー曲を取り上げるようになるかもしれないが、だれにもわからない。

 

15「マザー・オブ・ミューズ」(2020年)

ほとんどピアノの弾き語りのような美しい曲。ギター、ストリング・ベース、ドラムが浮遊するような効果を発揮している。「詩人たちの母よ、わたしのために歌っておくれ/詩人たちの母よ、あなたがどこにいようとも/わたしは自分の人生よりもすでに長生きしてしまっている/わたしは身軽な旅をしている、ゆっくりとふるさとに向かっている」と歌う最後の歌詞こそ、『ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ』のテーマかもしれない。

 

16「グッバイ・ジミー・リード」(2020年)

「さらばジミー・リード、まさにジミー・リード/昔からの知恵をわたしに教えておくれ、わたしが今まさに必要としているのはそれなんだ」典型的なシカゴ・ブルース・スタイルの曲だと思っていたら、11日の東京公演ではシンコペーションを効かせたドラミングで、「コールド・アイアン・バウンズ」を連想させるアレンジで歌われた。固定セットリストであっても、日によって曲のアレンジが変わる。

 

17「エヴリィ・グレイン・オブ・サンド」(1981年)

「先へと旅を続ける中で、ようやくわたしは思い至る/髪の毛一本一本にも番号がつけられていると、あらゆる砂のように」昨年のツアーでは、アンコールとして歌われていたが、日本ツアーでは本編最後に歌われる。アンコールはない。執拗に繰り返す3連音符のピアノ・リフなど日によって、ハーモニカを演奏することもある。



最後の儀式:ボブを中心に、左からダグ・ランシオ、ジェリー・ペンテコスト、トニー・ガーニエ、ドニー・ヘロン、ボブ・ブリットとミュージシャンが横一列に並び、最後の挨拶。ボブは腰に手を置き、まるで観客の満足度を観察するように見回し、何も言わずにステージをさっていく。今やお馴染みとなった、ボブ・ディラン・コンサートの最後の儀式だ。

ありがとう、ボブ。

 
2023年4月13日
菅野ヘッケル

 

ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー続行中!

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■日時・会場

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4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

■チケット料金(税込)

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ノーベル賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、グラミー賞、ピューリッツアー賞、大統領自由勲章をすべて受賞した唯一のアーティスト。東京公演はいよいよ明日11日から! そんなディランのステージに、みうらじゅん、浦沢直樹、渋谷陽一から熱い思いを寄せたコメントが到着! (2023.04.10)

ボブ・ディランアーティスト写真

 

みうらじゅん

初来日から45年かぁ…あなたはあの時、首にはマフラー、白の上下のスーツ姿でステージに立っておられました。以来、音楽はもちろんのこと、あなたがどんなファッションで登場されるか、それもワクワクのひとつです。前回の来日ではポーラーハット(名称は後に調べ知ったんですが)かぶっておられたじゃないですか。時代は変わっても、あなたのカッコ良さは変わりません。僕はそんなあなたに一生、ついていくつもりです。

 

浦沢直樹

日が暮れたらステージに立つ時間だ。そんな日常を長年過ごしてきたボブ・ディラン。だから途切れた時間は永遠のように長く感じました。けれどついに、そんな日常にディランが還ってきました。あの頃よりずっと若いディランが!

 

渋谷陽一

ドン・ウォズがボブ・ディランをプロデュースする理由を聞かれた時「次が彼の最高傑作になるかもしれないから」と答えた。僕たちがライヴに行く時も、思いは同じだ。

「次が彼の最高のライヴになるかもしれないから」だ。ボブ・ディランとはそういう存在なのだ。

 

目撃証言!

ボブ・ディラン大阪3公演をリアルにレポート!

?DAY1:4/6(木) 大阪公演初日@フェスティバルホール

?DAY2:4/7(金) 大阪公演2日目@フェスティバルホール

?DAY3:4/8(土) 大阪公演3日目@フェスティバルホール

 

?入場時の注意事項:会場内での「スマホ禁止」、「双眼鏡の持ち込み禁止」。

 

ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー続行中!

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■日時・会場

2023年

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

 

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キャリアに刻まれた輝かしき受賞歴

2016年:ノーベル文学賞

1982年:ソングライターの殿堂

1988年:ロックの殿堂

1997年:ケネディ・センター名誉賞

2000年:ポーラー音楽賞

2001年:アカデミー賞主題歌賞「シングス・ハヴ・チェンジド」

2001年:ゴールデン・グローブ賞主題歌賞「シングス・ハヴ・チェンジド」

2002年:ナッシュビル・ソングライターの殿堂

2008年:ピューリッツァー賞 特別賞

2012年:大統領自由勲章

 

●グラミー賞11回受賞

1972年:年間最優秀アルバム『バングラデシュ・コンサート』

1979年:最優秀男性ロック・ボーカル「ガッタ・サーヴ・サムバディ」

1989年:最優秀ロック・デュオ/グループ『トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1』

1991年:特別功労賞

1994年:最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム『奇妙な世界に』

1996年:最優秀男性ロック・ボーカル「コールド・アイアンズ・バウンド」

1997年:最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』

1997年:年間最優秀アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』

2001年:最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム『ラヴ・アンド・セフト』

2006年:最優秀コンテンポラリー・フォーク/アメリカーナ・アルバム『モダン・タイムズ』

2006年:最優秀ソロ・ロック・ボーカル「サムデイ・ベイビー」

 

●グラミーの殿堂 8回

1963年:「風に吹かれて」 フォーク(シングル)1994年

1965年:「ライク・ア・ローリング・ストーン」 ロック(シングル)1998年

1966年:『ブロンド・オン・ブロンド』 ロック(アルバム)1999年

1965年:「ミスター・タンブリン・マン」 ロック(トラック)2002年

1965年:『追憶のハイウェイ61』 ロック(アルバム)2002年

1965年:『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』 ロック(アルバム)2006年

1975年:『血の轍』 ロック(アルバム)2015年

1975年:『ザ・ベースメント・テープス』 ロック(アルバム)2016年

 

広重へのオマージュである浮世絵風アルバム・ジャケットが大好評!

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見逃すな、この奇跡!ジャパン・ツアー初日大阪公演のレポート到着! (2023.04.07)

ボブ・ディラン日本ツアー用アーティスト写真

 

ディランを追いかけて〜菅野ヘッケル

感動の一夜:ボブ・ディラン

大阪フェスティバルホール

2023年4月6日

 

世界中を恐怖に陥れ、すべてのエンターテインメント活動を休止に追い込んだCOVID19パンデミックの終わりが見え始めた2021年秋、ボブ・ディランは『ラフ&ロウディ・ウェイズ・ワールド・ワイド・ツアー2021-2024』をスタートさせ、2022年11月までアメリカ、ヨーロッパを回った。そして今年、2023年のスタートに日本を選んだ。ノーベル文学賞受賞後初めての、2016年以来7年ぶりの本格的日本ツアーだ。

 

4月6日午後7時10分、フェスティバルホールの明かりが消され、オーケストラによるクラシック音楽が場内に流れ始めると、暗闇のステージに6人のミュージシャンたちが姿を現した。その中に白い帽子を手に持ったディランがいる。

 

昨年までのアップライト・ピアノに代わって、ステージ中央にベイビー・グランドピアノが正面を向いて設置されている。おかげでボブの顔の表情もよく見える。左側にギターとドラム、中央奥にベース、右側にペダルスティールとギターと、5人のバック・バンドの中央にボブが陣取っている。

 

やや長めのイントロに続いてボブが歌い出した。オープニングの定番曲「川の流れを見つめて」だ。4か月の休養をとったおかげもあって、ボブのヴォーカルは実に力強く、明瞭に響く。しわがれた濁声は影も形もない。ボブは2021年にネット配信された『シャドウ・キングダム』で着用していたのと同じ、胸に刺繍を施した黒いカントリースーツの上下を着ている。手に持っていた白いカウボーイハットは被らずに、ピアノの脇に置いたまま。

 

昨年までステージフロア全体が白く光るように埋め込まれた照明に代わり、ステージ両サイドに置かれた強力なライトの明かりだけがステージを照らしている。頭上には照明装置はない。ボブの近年のステージに比べると明るい方だが、それでも一般的なコンサートに比べると、薄暗い。しかも曲によって明るさを変化させたりするわけでもなく、ただぼんやりとステージを照らしているだけだ。照明効果に頼るようなギミックは必要ない。あくまで、主役はディランの歌なのだ。

 

続いて「我が道を行く」と、よく知られた2曲が続いた後、いよいよニューアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収録曲が2曲続けて歌われた。「アイ・コンテイン・マルチチュード」「偽預言者」。観客は固唾を飲むように静まり返り、一言も聞き逃さないぞと聞き耳を立てる。不思議な緊張感が会場を包み込む。これもディランのコンサートの醍醐味の一つの要素だとぼくは思っている。

 

心地よい緊張感を和らげるように「マスターピース」が歌われる。ピアノにヴァイオリンとアコースティック・ギターが絡み、『シャドウ・キングダム』で聴かせた新しい歌詞が披露された。曲の後半はボブのピアノがリードするジャム・セッションのような演奏が場内に響く。

 

続いてニューアルバムから不気味な「ブラック・ライダー」と「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」が歌われた。死神を連想させるブラック・ライダー、フランケンシュタインを思わせる恐ろしい人造人間を組み立てる物語、ボブ特有の死と終末感が広がる。まるでボブが発することばに襲われるように感じた人もいただろう。ことばの意味が明確に理解できなくても、ボブのヴォーカルは襲いかかってくるのだ。歌が持つ魔力が感動を呼ぶ。

 

一転してヴァイオリンが奏でられ、ボブがゆったりと歌い出す。「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」、今夜はきみのベビーになるよ、とセクシーなヴォーカルを聞かせるボブに、うっとりした観客を大勢いるだろう。81歳、魅力は衰えを知らない。曲の後半は、椅子から立ち上がって踊り出したくなるようなホンキートンク調の楽しい雰囲気に変わる。

 

ニューアルバムから「クロッシング・ザ・ルビコン」がヘヴィーなブルース調で歌われ、ヴァイオリンを聴かせた明快な「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」に続く。これも『シャドウ・キングダム』で披露した新しい歌詞で歌われた。

 

いよいよ今夜のハイライトの1曲、「キー・ウェスト」が始まった。壮大なシネマを見ているような光景が脳裏に浮かんでくる。理想のパラダイス、キー・ウェストに思いが馳せられ、だれもが歌の世界に引き込まれたはずだ。10分を超える大作を歌い終えたボブは、初めてピアノを離れ、ふらふらとステージ中央に歩み出てきた。何かことばを発するわけでなく、ただ、反応をたしかめるように観客を見回すと、すぐにピアノに戻って行った。おそらくボブ自身、満足感に浸っていたのだろう。いかにもボブらしい。

 

次はボブのシングル・ヒット曲「ガッタ・サーヴ・サムバディ」。さすがに観客もノリノリだ。一転してニューアルバムから美しいラヴソング「あなたに我が身を」が歌われた。この曲はボブの歌のうまさが際立っている。多くの歌手がカヴァーする「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」のような歌になるかもしれない。

 

ボブが卓越したヴォーカリストであることを照明したアメリカン・ソング・ブックの中から「ザット・オールド・ブラック・マジック」が続いた。この曲はボブのバック・バンドのすばらしさを味わえる仕上がりになっている。次はニューアルバムから「マザー・ミューズ」が歌われた。ドラムレスといってもいいほど、ボブのピアノとトニーのストリングベースだけで、流れるような美しい曲になっている。観客の夢見心地が膨らむ。

 

いよいよラストが近づく。ボブの得意なシカゴ・ブルースでニューアルバムから「グッバイ・ジミー・リード」が歌われた。昨年まではここでメンバー紹介をして、ステージを去り、間をおいてアンコールに戻っていたが、今夜は違った。そのまま「エヴリー・グレイン・オブ・サンド」が始まった。よく知られた美しい代表曲の調に観客は酔いしれる。この曲で初めてハーモニカを演奏した。歌い終えると今夜初めてボブが「サンキュー」と喋った。観客が沸く。続けてボブがメンバー紹介を始めた。「ドラムはジェリー・ペンテコスト、ギターはボブ・ブリット。もう一人ギターはダグ・ランシオ。ペダルスティールはドニー・ヘロン。ベースはトニー・ガーニエ」

 

ボブが紹介を終えると、脇に置いてあった白いカウボーイハットを被り、ステージ前方に歩き出る。ボブを挟んでミュージシャンたちが横一列に並ぶ。しばらく観客を観察するように場内を見回しただけで、何も告げずにステージから姿を消した。ファンにはお馴染みとなった、最後の儀式が終わり、異次元のような100分の感動のコンサートが終了した。

 

出口に向かう観客から「すごかったな」「よかった」「最高!」といった感想がぼくの耳に聞こえてくる。

友人が「ボブというジャンルの音楽だ」と漏らした。その通りかもしれない。ロック、フォーク、ポピュラーといった従来のジャンルで括れない、芸術、ボブ・ディランというジャンルだ。ボブと同時代に生きているぼくたちは幸せだ。

 

●セットリスト

1 川の流れを見つめて|Watching the River Flow

『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第2集』

2 我が道を行く|Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine

『ブロンド・オン・ブロンド』

3 アイ・コンテイン・マルチチュード|I Contain Multitudes

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

4 偽預言者|False Prophet

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

5 マスターピース|When I Paint My Masterpiece

『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第2集』

6 ブラック・ライダー|Black Rider

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

7 マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー|My Own Version of You

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

8 アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト|I'll Be Your Baby Tonight

『ジョン・ウェズリー・ハーディング』

9 クロッシング・ザ・ルビコン|Crossing the Rubicon

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

10 トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー|To Be Alone With You

『ナッシュヴィル・スカイライン』

11 キー・ウェスト(フィロソファー・パイレート)|Key West (Philosopher Pirate)

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

12 ガッタ・サーヴ・サムバディ|Gotta Serve Somebody

『スロー・トレイン・カミング』

13 あなたに我が身を|I've Made Up My Mind to Give Myself to You

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

14 ザット・オールド・ブラック・マジック|That Old Black Magic

『フォールン・エンジェルズ』

15 マザー・オブ・ミューズ|Mother of Muses

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

16 グッバイ・ジミー・リード|Goodbye Jimmy Reed

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

17 エヴリィ・グレイン・オブ・サンド|Every Grain of Sand

『ショット・オブ・ラヴ』

(ラストにBand member introduction)

 

Bob Dylan (Vocal, Piano, Harmonica)

Bob Britt (Electric guitar)

Doug Lancio (Electric guitar, Acoustic guitar)

Donnie Heron (Pedal Steel, Lap Steel, Violin, Electric mandolin)

Tony Garnie (Upright bass, Electric bass)

Jerry Pentecost (Drums)

 

 

次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー続行中!

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

■日時・会場

2023年

4月6日(木) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月7日(金) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月8日(土) 大阪 フェスティバルホール 開場16:00/開演17:00

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

■チケット料金(税込)

GOLD  51,000円(グッズ付き)

BOX席 36,000円(大阪のみ)

S席  26,000円

A席  21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

 

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広重へのオマージュである浮世絵風アルバム・ジャケットが大評判!

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ジャケット写真

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<来日記念キャンペーン開催中>

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来日記念盤『流行歌集』、本日発売!日本ツアーは明日スタート!! (2023.04.05)

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

 

来日記念盤『流行歌集』の評判を呼んでいるアートワークは、はげしい雨が降る中でボブ・ディランと恋人が川の流れを見つめているというもの。

 

『流行歌集』の<開封の儀>動画

 

アルバム・ジャケットはゴッホが模写した事でも知られる、歌川広重の名所江戸百景からの一枚「大はしあたけの夕立」のオマージュ。隅田川にかかる「大はし」をはげしい雨が降る中、番傘をさしたボブ・ディランとスーズ・ロトロが橋の中ほどで立ち止まり、川の流れを見つめているというものだ。

そんなパッケージに包まれたCD2枚組は、ディランの名を一躍広めた歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」から始まり、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、クラプトンやガンズ他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」、何故お蔵入りしたのか謎を呼んだ傑作曲「ブラインド・ウィリー・マクテル」、ビリー・ジョエルやアデルのカバーで知られる驚くほどひたむきでピュアな愛の歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」など、およそ半世紀に渡って生まれたディランを語るうえで欠かせない歌の数々、全36曲を収録。総再生時間はおよそ2時間40分の究極のベストは特別価格での発売となる。

 

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ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー!

初来日から45周年を迎える2023年、ボブ・ディランの待望の公演が明日より開始!パンデミックを乗り越え、ノーベル賞受賞後初の日本ツアーだ。

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。2016年にノーベル賞を受賞して以来、初めてとなる日本ツアーはいよいよ4月6日の大阪公演を皮切りに全11公演が開催される。

 

異次元のボブ、想像を超える感動。見逃せない。こんなライヴは二度と…。

ボブ・ディラン、4月来日公演!

“ROUGH & ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

6日(木)、7日(金)、8日(土):大阪フェスティバルホール

11日(火)、12日(水)、14日(金)、15日(土)、16日(日):東京ガーデンシアター

18日(火)、19日(水)、20日(木):愛知県芸術劇場

 

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<BOB DYLAN 来日記念キャンペーン開催中> 対象商品をお買い上げの方に先着で日本限定特典をプレゼント! (2023.04.05)

来日記念盤『流行歌集』の店舗購入者特典

下記対象の店舗・チェーンにて『流行歌集』をお買い上げの方に、先着で下記の特典をプレゼント!

特典は無くなり次第終了となりますので、お早めに!

 

【対象商品】

ボブ・ディラン『流行歌集』●SICP-31623〜4●¥3,000 (税込)

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

 

『流行歌集』の<開封の儀>動画

 

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【特典内容】

特典絵柄はこちら

DylanPostcard_A画像

■ネオウィング、タワーレコード渋谷店、タワーレコード新宿店

特典:ジャケット絵柄 和紙風ポスター(A4サイズ)

 

■応援店

特典:ジャケット絵柄ポストカード

応援店一覧

タワーレコード 横浜ビブレ店(神奈川県)

タワーレコード 名古屋パルコ店(愛知県)

ミヤコ イオンモール伊丹昆陽店(兵庫県)

JEUGIA 三条本店 1F(京都府)

タワーレコード 梅田NU茶屋町店(大阪府)

TOWER RECORDS ONLINE(オンラインショップ)

HMV&BOOKS online(オンラインショップ)

 

旧譜もキャンペーン実施中!

 

ボブ・ディランの旧譜作品を対象店舗にてお買い上げの方に先着で、購入店舗に応じた期間限定特典をプレゼント♪

※期間内に対象商品をご購入いただい方に、商品1枚ご購入につき特典を1枚プレゼントいたします

 

【対象商品】

ボブ・ディラン国内盤 旧譜作品

※『流行歌集』(SICP-31623〜4)のみ対象外となります。また、店舗により店頭在庫は異なりますのでご了承ください

 

【特典内容】

特典絵柄はこちら

ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄A ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄B
ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄C ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄D


ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄E

 ■ネオウィング、タワーレコード渋谷店、タワーレコード新宿店

特典:浮世絵風ボブ・ディラン絵柄ポスター(A4サイズ)

※絵柄は5種あり、ランダムでのプレゼントとさせていただきます

 

■応援店

特典:浮世絵風ボブ・ディラン絵柄ポストカード

※絵柄は5種あり、ランダムでのプレゼントとさせていただきます

 

応援店一覧

Sony Music Shop オンラインショップ

TOWER RECORDS ONLINE オンラインショップ

HMV&BOOKS online オンラインショップ

ネオウィング オンラインショップ

タワーレコード 札幌パルコ店 北海道

タワーレコード アリオ札幌店 北海道

タワーレコード 苫小牧店 北海道

玉光堂 イオンモール旭川駅前店 北海道

タワーレコード 下田店  青森県

タワーレコード 盛岡店  岩手県

タワーレコード 仙台パルコ店 宮城県

タワーミニ アリオ仙台泉店 宮城県

タワーレコード 郡山店  福島県

タワーレコード 水戸オーパ店 茨城県

タワーレコード 高崎オーパ店 群馬県

タワーレコード アリオ川口店 埼玉県

タワーレコード アリオ鷲宮店 埼玉県

タワーレコード アリオ上尾店 埼玉県

タワーレコード イオンレイクタウン店 埼玉県

バンダレコード ステラタウン大宮店 埼玉県

タワーレコード 津田沼店 千葉県

タワーレコード セブンパークアリオ柏店 千葉県

タワーレコード アリオモール蘇我店 千葉県

タワーレコード ららぽーとTOKYO−BAY店 千葉県

タワーレコード 新宿店  東京都

タワーレコード 渋谷店  東京都

タワーレコード 錦糸町パルコ店 東京都

タワーレコード 池袋店  東京都

タワーレコード 町田店  東京都

タワーレコード リヴィン光が丘店 東京都

タワーレコード ららぽーと立川立飛店 東京都

タワーレコード アリオ亀有店 東京都

タワーレコード 八王子店 東京都

タワーミニ ダイバーシティ東京プラザ店 東京都

山野楽器 銀座本店 東京都

タワーレコード 横浜ビブレ店 神奈川県

タワーレコード アリオ橋本店 神奈川県

タワーレコード グランツリー武蔵小杉店 神奈川県

タワーレコード 藤沢オーパ店 神奈川県

タワーレコード 川崎店  神奈川県

山野楽器 たまプラーザテラス店 神奈川県

タワーレコード 新潟店  新潟県

タワーレコード 金沢フォーラス店 石川県

タワーレコード 上田店 長野県

ライオン堂 高宮店 長野県

タワーレコード モレラ岐阜店 岐阜県

タワーレコード 静岡店  静岡県

タワーレコード ららぽーと磐田店 静岡県

タワーレコード 名古屋パルコ店 愛知県

タワーレコード 名古屋近鉄パッセ店 愛知県

タワーレコード 東浦店  愛知県

タワーレコード 大高店  愛知県

タワーレコード 鈴鹿店  三重県

JEUGIA 三条本店 1F 京都府

タワーレコード 京都店  京都府

Joshin 日本橋店2Fディスクピア 大阪府

タワーレコード 梅田NU茶屋町店 大阪府

タワーレコード なんばパークス店 大阪府

タワーレコード 高槻阪急店 大阪府

タワーレコード あべのHoop店 大阪府

タワーミニ くずはモール店 大阪府

タワーミニ セブンパーク天美店 大阪府

タワーレコード アリオ八尾店 大阪府

タワーレコード 神戸店  兵庫県

タワーレコード 明石店  兵庫県

タワーミニ ららぽーと甲子園店 兵庫県

タワーレコード 橿原店  奈良県

タワーレコード アリオ倉敷店 岡山県

タワーレコード イオンモール倉敷店 岡山県

タワーレコード 広島店  広島県

タワーレコード 高松丸亀町店 香川県

タワーレコード 福岡パルコ店 福岡県

タワーレコード 若松店  福岡県

タワーレコード 久留米店 福岡県

タワーレコード アミュプラザ博多店 福岡県

タワーレコード 佐賀店  佐賀県

タワーレコード アミュプラザ鹿児島店 鹿児島県

タワーレコード 那覇店  沖縄県

 

■注意事項

※来日記念キャンペーン特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。

※一部対象外の店舗もございます。詳しくは各店舗までお問い合わせください。

※対象店舗以外での配布はございません。

 

ボブ・ディラン、ノーベル賞受賞後初、7年ぶりのジャパンツアー開催!

“ROUGH & ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

4月6日(木) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月7日(金) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月8日(土) 大阪 フェスティバルホール 開場16:00/開演17:00

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

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〈問〉ライブネーション・ジャパン

[email protected]

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ライブ情報更新(“ROUGH AND ROWDY WAYS”WORLD WIDE TOUR 2021-2024) (2023.03.31)

ライブ情報を更新しました。

詳細はこちら

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来日公演迫るボブ・ディラン。ツアーの見どころを、北中正和氏が解説! (2023.03.31)

ボブ・ディラン来日公演告知画像

 

世界遺産的な歌唱力に注目せよ!

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【旧譜キャンペーン情報】 ボブ・ディラン来日記念!旧譜キャンペーンの実施が決定! (2023.03.30)

2023年4月から待望の来日公演がスタートするボブ・ディランに関しまして、旧譜作品を対象としたキャンペーンが決定しました!対象商品を対象店舗にてお買い上げの方に先着で、購入店舗に応じた特典をプレゼントいたします♪

 

以下詳細をご一読いただきこの期間だけのスペシャルな特典をゲットしてください♪

※対象期間に対象商品をご購入の方が対象です。

※商品1枚ご購入につき、特典を1枚プレゼントいたします

 

 

特典付与期間


2023年4月4日(火)〜 特典が無くなり次第終了

 

 

特典内容

ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄A ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄B
ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄C ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄D


ボブ・ディラン旧譜キャンペーン絵柄E

 

▲ネオウィング・タワーレコード渋谷店・タワーレコード新宿店 限定特典

品名:浮世絵風ボブ・ディラン絵柄ポスター(A4サイズ)

※絵柄は5種あり、ランダムでのプレゼントとさせていただきます

 

▲応援店 購入特典

品名:浮世絵風ボブ・ディラン絵柄ポストカード

※絵柄は5種あり、ランダムでのプレゼントとさせていただきます

 

 

応援店対象店舗
店名出稿用 正式店名 都道府県
Sony Music Shop オンラインショップ
TOWER RECORDS ONLINE オンラインショップ
ネオウィング オンラインショップ
HMV&BOOKS online オンラインショップ
タワーレコード 札幌パルコ店 北海道
タワーレコード アリオ札幌店 北海道
タワーレコード 苫小牧店 北海道
玉光堂 イオンモール旭川駅前店 北海道
タワーレコード 下田店 青森県
タワーレコード 盛岡店 岩手県
タワーレコード 仙台パルコ店 宮城県
タワーミニ アリオ仙台泉店 宮城県
タワーレコード 郡山店 福島県
タワーレコード 水戸オーパ店 茨城県
タワーレコード 高崎オーパ店 群馬県
タワーレコード アリオ川口店 埼玉県
タワーレコード アリオ鷲宮店 埼玉県
タワーレコード アリオ上尾店 埼玉県
タワーレコード イオンレイクタウン店 埼玉県
バンダレコード ステラタウン大宮店 埼玉県
タワーレコード 津田沼店 千葉県
タワーレコード セブンパークアリオ柏店 千葉県
タワーレコード アリオモール蘇我店 千葉県
タワーレコード ららぽーとTOKYO−BAY店 千葉県
ペット・サウンズ・レコード 東京都
タワーレコード 新宿店 東京都
タワーレコード 渋谷店 東京都
タワーレコード 錦糸町パルコ店 東京都
タワーレコード 池袋店 東京都
タワーレコード 町田店 東京都
タワーレコード リヴィン光が丘店 東京都
タワーレコード ららぽーと立川立飛店 東京都
タワーレコード アリオ亀有店 東京都
タワーレコード 八王子店 東京都
タワーミニ ダイバーシティ東京プラザ店 東京都
山野楽器 銀座本店 東京都
くまざわ書店横須賀店 神奈川県
タワーレコード 横浜ビブレ店 神奈川県
タワーレコード アリオ橋本店 神奈川県
タワーレコード グランツリー武蔵小杉店 神奈川県
タワーレコード 藤沢オーパ店 神奈川県
タワーレコード 川崎店 神奈川県
山野楽器 たまプラーザテラス店 神奈川県
タワーレコード 新潟店 新潟県
タワーレコード 金沢フォーラス店 石川県
タワーレコード 上田店 長野県
ライオン堂 高宮店 長野県
タワーレコード モレラ岐阜店 岐阜県
大垣書店イオンモール富士宮店 静岡県
タワーレコード 静岡店 静岡県
タワーレコード ららぽーと磐田店 静岡県
タワーレコード 名古屋パルコ店 愛知県
タワーレコード 名古屋近鉄パッセ店 愛知県
タワーレコード 東浦店 愛知県
タワーレコード 大高店 愛知県
タワーレコード 鈴鹿店 三重県
JEUGIA 三条本店 1F 京都府
タワーレコード 京都店 京都府
大垣書店高島屋店 京都府
Joshin 日本橋店2Fディスクピア 大阪府
タワーレコード 梅田NU茶屋町店 大阪府
タワーレコード なんばパークス店 大阪府
タワーレコード 高槻阪急店 大阪府
タワーレコード あべのHoop店 大阪府
タワーミニ くずはモール店 大阪府
タワーミニ セブンパーク天美店 大阪府
タワーレコード アリオ八尾店 大阪府
タワーレコード 神戸店 兵庫県
タワーレコード 明石店 兵庫県
タワーミニ ららぽーと甲子園店 兵庫県
タワーレコード 橿原店 奈良県
タワーレコード アリオ倉敷店 岡山県
タワーレコード イオンモール倉敷店 岡山県
タワーレコード 広島店 広島県
タワーレコード 高松丸亀町店 香川県
タワーレコード 福岡パルコ店 福岡県
タワーレコード 若松店 福岡県
タワーレコード 久留米店 福岡県
タワーレコード アミュプラザ博多店 福岡県
タワーレコード 佐賀店 佐賀県
タワーレコード アミュプラザ鹿児島店 鹿児島県
タワーレコード 那覇店 沖縄県
ACADEMIAイーアスつくば店 茨木県


 

 

対象商品

ボブ・ディラン国内盤 旧譜作品

※4/5発売『流行歌集』(SICP-31623〜31624)のみ対象外となります

※店舗により店頭在庫は異なりますのでご了承ください

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『坂本美雨のディアフレンズ』でボブ・ディランを特集! (2023.03.20)

ボブ・ディラン来日公演告知画像

 

TOKYO FMをキーに全国38局でオンエア。

3/21(火) 11:00 - 11:30

『坂本美雨のディアフレンズ』でボブ・ディランを特集!

ゲストに浦沢直樹さんを迎え、来日迫るボブ・ディランの魅力を探ります。

?詳細はこちら

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電子版音楽雑誌『ERIS/エリス』にてボブ・ディランを大特集!  (2023.03.17)

ボブ・ディラン『流行歌集』帯付きジャケット写真

 

もう既にお読みでしょうか・・・購読無料の『ERIS』最新号で4月に来日するボブ・ディランを大特集です。

先月、『ボブ・ディラン』(新潮新書)を上梓した北中正和氏は、「ボブ・ディランの後姿を追いながら」と題し、ウッドストック隠遁生活中のザ・バンドとのセッションから生まれた名曲「アイ・シャル・ビー・リリースト」などについて考察。

ボブ・ディランのCD解説等でお馴染みの萩原健太氏は「ボブ・ディラン、ブートレッグ・シリーズ全ガイド」で、<ブートレッグ・シリーズ>の第1集から最新の第17集『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』までを徹底解説し、未発表音源を通して正規盤の謎やディランの凄さに迫る。

 

?ボブ・ディラン大特集の『ERIS/エリス』最新号はこちら

 

?来日記念盤CD『流行歌集』の詳しくはこちら

 

?<7年振りとなる日本ツアー!>の詳しくはこちら

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【特典情報】ボブ・ディラン来日記念盤『流行歌集』の店舗購入者特典が決定! (2023.03.15)

ボブ・ディラン_流行歌集_ポスター・ポストカード共通絵柄画像

 

下記対象の店舗・チェーンにて『流行歌集』をお買い上げの方に、先着で下記の特典をプレゼントいたします!特典は無くなり次第終了となりますので、お早めのご予約をお願い致します!

 

■対象商品

2023年4月5日(水)発売 ボブ・ディラン『流行歌集』

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

SICP-31623〜31624 ¥3,000 (税込) ¥2,727 (税抜)

 

■特典詳細

▲ネオウィング・タワーレコード渋谷店・タワーレコード新宿店 限定特典

品名:ジャケット写真絵柄 和紙風ポスター(A4サイズ)

 

▲応援店 購入特典

品名:ジャケット写真絵柄ポストカード

応援店一覧:

タワーレコード 横浜ビブレ店(神奈川県)

タワーレコード 名古屋パルコ店(愛知県)

ミヤコ イオンモール伊丹昆陽店(兵庫県)

JEUGIA 三条本店 1F(京都府)

タワーレコード 梅田NU茶屋町店(大阪府)

TOWER RECORDS ONLINE(オンラインショップ)

HMV&BOOKS online (オンラインショップ)

 

■注意事項

※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。

※一部対象外の店舗もございます。詳しくは各店舗までお問い合わせください。

※対象店舗以外での配布はございません。

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『自伝』以来18年振りの著書『ソングの哲学』は4月13日発売! (2023.03.10)

ボブ・ディラン_ソングの哲学表紙画像

 

2004年に出版され、50週以上にわたって“ニューヨーク・タイムズ“のベストセラー・リストに名を連ねてきた『ボブ・ディラン自伝』。それ以来となる新著『ソングの哲学』の翻訳本が岩波書店から4月13日に発売される。

この本でボブ・ディランはソングライティングに関する技術や技巧についての講義を展開。それはディラン以外のアーティストの作品に焦点を当てた66のエッセイで、顔ぶれはスティーヴン・フォスターからエルヴィス・コステロまで、ハンク・ウィリアムスからニーナ・シモンまでと、幅広い。ディラン一流の散文体で書かれていくこれらのエッセイは、神秘的で機知に富み、時に辛辣であり、深遠であり、またしばしば、爆笑したくなるほどおかしなもの。貴重な写真約150点も掲載したこの『ソングの哲学』は、2016年にノーベル文学賞を受賞して以降、初の著書となるものだ。

 

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歌の魅力を解き明かす、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」物語、字幕付で公開! (2023.03.06)

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

 

ボブ・ディラン作の美しい歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が、如何にしてモダン・スタンダードになっていったかを紐解いてゆく映像を日本語字幕付で公開。驚くほどひたむきでピュアな愛の歌は数多くのカヴァーが生まれ、中でもビリー・ジョエル、アデル、ガース・ブルックス、エド・シーランらのカヴァーにより一層知られる事になる。また、池井戸潤原作、野村萬斎主演の2019年公開映画『七つの会議』主題歌にディラン本人による歌が使われ話題となった。

 

「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」物語(日本語字幕付)



https://youtu.be/kekuZznhgKo

 

「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は1998年のグラミー年間最優秀アルバム賞に輝く『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されており、2023年1月に発売されたブートレッグ・シリーズ第17集の『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』、また来日記念盤として4月発売予定の『流行歌集』にも収められた。

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初来日から45周年・・・ 1978年2月20日、武道館のステージに立った。 (2023.02.20)

ボブ・ディラン『武道館』ジャケット写真

 

暗闇に包まれたステージを横切っていくいくつかの人影。その先頭を切って歩む闇の中に白く浮かぶスーツを身につけた人影こそ、ディランその人に他ならなかった。はやばやとディランが登場してきたこと、あっけないコンサートの幕開けに観客は一瞬息をのみ、大きくどよめいた。こうしてディランの日本公演の幕は切って落とされたのである。(1978年発売LP『武道館』の小倉エージ氏によるライナーノーツより)

 

2月20日のセットリスト

1. ロンサム・ベッドルーム

2. ミスター・タンブリン・マン

3. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

4. ラヴ・マイナス・ゼロ

5. 彼女にあったら、よろしくと

6. やせっぽちのバラッド

7. 北国の少女

8. 君の何かが

9. マギーズ・ファーム

10. くよくよするなよ

11. ラモーナに

12. ライク・ア・ローリング・ストーン

13. アイ・シャル・ビー・リリースト

14. ゴーイング・ゴーイング・ゴーン

15. スーナー・オア・レイター

16. 風に吹かれて

17. 女の如く

18. オー・シスター

19. 君は大きな存在

20. 見張塔からずっと

21. 運命のひとひねり

22. オール・アイ・リアリー・ウォント

23. ザ・マン・イン・ミー

24. 明日は遠く

25. 天国への扉

26. イッツ・オールライト・マ

27. いつまでも若く

28. 時代は変る

 

初日はブルースカバーの「ロンサム・ベッドルーム」がオープニングだったが、それを除くと自作のヒット曲や代表曲がずらりと並んでおり、セットリストはディランのグレーテスト・ヒッツ集といった趣がある。1978年のワールドツアーは2月に日本からスタートして、2月20日から3月4日までの2週間の間に東京8回、大阪3回の計11回のコンサートが開催された。

日本ツアー後、11月に発売された『武道館』のジャケットにディランの寄せたコメントが記されており、その決意は今も続いている。

“思えば思うほど、日本に多くのことを残してきたことに気づく──ぼくの魂、ぼくの音楽、そして料亭で出会った美しい芸者──彼女はぼくを覚えているだろうか? もし日本の人たちがぼくを知りたいのなら、このアルバムを聴くといい。また、京都龍安寺の石庭で、いまでも鳴っているぼくの心臓の鼓動を聴くといい──いつの日か、戻って強くよみがえらせるつもりだ。

── ボブ・ディラン

 

1978年の日本ツアーで二日間のコンサートを録音、ベストテイクが選曲され『武道館』として発売。現在は当時のLPを復刻した紙ジャケCD2枚組で購入できる。

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初来日から45周年を迎える2023年、ボブ・ディラン、待望の来日が決定!

パンデミックを乗り越え、ノーベル賞受賞後初の日本ツアー。

見逃せない、こんなライヴは二度と…。

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来日記念盤のタイトルとアルバム・ジャケットが決定! (2023.02.17)

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

 

来日記念盤のタイトルは『流行歌集』に、アルバム・ジャケットは、はげしい雨が降る中でボブ・ディランと恋人が川の流れを見つめているデザインに決定した。

アルバム・ジャケットは制作の最終段階でアーティスト・サイドから2020年に発売になった『日本のシングル集』のような浮世絵風デザインに変更して欲しいとの要望があり、急遽のジャケット変更となった。新たに決定したデザインはゴッホが模写した事でも知られる、歌川広重の名所江戸百景からの一枚「大はしあたけの夕立」を活かしたもの。隅田川にかかる「大はし」をはげしい雨が降る中、番傘をさしたボブ・ディランとスーズ・ロトロが橋の中ほどで立ち止まり、川の流れを見つめているというもの。

デザインに合わせてのタイトルとなったCD2枚組は、ディランの名を一躍広めた歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」から始まり、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、クラプトンやガンズ他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」、何故お蔵入りしたのか謎を呼んだ傑作曲「ブラインド・ウィリー・マクテル」、ビリー・ジョエルやアデルのカバーで知られる驚くほどひたむきでピュアな愛の歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」など、およそ半世紀に渡って生まれたディランを語るうえで欠かせない歌の数々、全36曲を収録し総再生時間はおよそ2時間40分の決定盤だ。7年振りとなる日本ツアーを記念して特別価格での発売となる。

 

 

商品情報

ボブ・ディラン『流行歌集』

Bob Dylan - The Essential Bob Dylan

ボブ・ディラン『流行歌集』ジャケット写真

2023年4月5日発売●解説・歌詞・対訳付●Blu-spec CD2●SICP-31623〜4(2枚組)●特別価格:¥3,000(税込)

 

収録曲

Disc 1

1. 風に吹かれて

2. くよくよするなよ

3. 時代は変る

4. 悲しきベイブ

5. マギーズ・ファーム

6. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

7. ミスター・タンブリン・マン

8. サブタレニアン・ホームシック・ブルース

9. ライク・ア・ローリング・ストーン

10. 寂しき4番街

11. アイ・ウォント・ユー

12. 女の如く

13. 雨の日の女

14. 見張塔からずっと

15. レイ・レディ・レイ

16. イフ・ナット・フォー・ユー

17. どこにも行けない

18. アイ・シャル・ビー・リリースト

19. 天国への扉

20. ブルーにこんがらがって

21. いつまでも若く

 

Disc 2

1. 嵐からの隠れ場所

2. ハリケーン

3. ガッタ・サーヴ・サムバディ

4. ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター

5. ジョーカーマン

6. エヴリシング・イズ・ブロークン

7. ブラインド・ウィリー・マクテル

8. ノット・ダーク・イェット

9. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

10. ディグニティ

11. シングス・ハヴ・チェンジド

12. ミシシッピ

13. サンダー・オン・ザ・マウンテン

14. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

 

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ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー!

“ROUGH & ROWDY WAYS”

WORLD WIDE TOUR 2021-2024

 

初来日から45周年を迎える2023年、ボブ・ディラン、待望の来日が決定!パンデミックを乗り越え、ノーベル賞受賞後初の日本ツアーとなる。

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。2016年にノーベル賞を受賞して以来、初めてとなる日本ツアーの開催が決定。今回のツアーは2020年発表のオリジナル・アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を冠し、東京5公演、大阪3公演、名古屋3公演の計11公演が開催される。

 

異次元のボブ、想像を超える感動。見逃せない。こんなライヴは二度と…。

今でも常に変わり続け、新しい世界を開拓し続けているボブ・ディランの最新ツアー、お見逃しなく!

 

 

公演概要

ボブ・ディラン

ボブ・ディラン“ROUGH & ROWDY WAYS”WORLD WIDE TOUR 2021-2024 ツアー画像

■バンド(予定)

ボブ・ブリット(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ヴァイオリン、ペダルスティール他)、ダグ・ランシオ(ギター)

 

■日時・会場

2023年

4月6日(木) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月7日(金) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月8日(土) 大阪 フェスティバルホール 開場16:00/開演17:00

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

BOX席:36,000円(大阪のみ)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

※GOLDのグッズの詳細は後日発表いたします

 

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企画・制作・招聘:Live Nation Japan合同会社

報道お問い合わせ先:ライブネーション・ジャパン合同会社・広報宣伝本部 [email protected]

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7年振りとなる日本ツアーそして来日記念盤の発売が決定! (2023.02.09)

ボブ・ディラン“ROUGH & ROWDY WAYS”WORLD WIDE TOUR 2021-2024 ツアー画像

 

“ROUGH & ROWDY WAYS”

WORLD WIDE TOUR 2021-2024

 

初来日から45周年を迎える2023年、ボブ・ディラン、待望の来日が決定!パンデミックを乗り越え、ノーベル賞受賞後初の日本ツアーとなる。

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。2016年にノーベル賞を受賞して以来、初めてとなる日本ツアーの開催が決定。今回のツアーは2020年発表のオリジナル・アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を冠し、東京5公演、大阪3公演、名古屋3公演の計11公演が開催される。

 

異次元のボブ、想像を超える感動。見逃せない。こんなライヴは二度と…。

今でも常に変わり続け、新しい世界を開拓し続けているボブ・ディランの最新ツアー、お見逃しなく!

 

■公演概要

ボブ・ディラン

バンド(予定):ボブ・ブリット(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ヴァイオリン、ペダルスティール他)、ダグ・ランシオ(ギター)

 

■日時・会場

2023年

4月6日(木) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月7日(金) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月8日(土) 大阪 フェスティバルホール 開場16:00/開演17:00

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

■チケット料金(税込)

GOLD:51,000円(グッズ付き)

BOX席:36,000円(大阪のみ)

S席:26,000円

A席:21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

※GOLDのグッズの詳細は後日発表いたします

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■企画・制作・招聘

Live Nation Japan合同会社

 

■報道お問い合わせ先

ライブネーション・ジャパン合同会社・広報宣伝本部・[email protected]

 

来日記念盤、緊急発売決定!

来日記念として発売されるCDは、次世代への入門編としても最適なオール・タイム・ベスト盤。およそ半世紀に渡って残した代表曲や重要曲となる36曲をCD2枚に詰め込み、再生時間は2時間30分を超える。ディランの名を一躍広めた歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」から始まり、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、クラプトンやガンズ他様々なアーティストもカヴァーした「天国への扉」、何故お蔵入りしたのか謎を呼んだ傑作曲「ブラインド・ウィリー・マクテル」、ビリー・ジョエルやアデルのカヴァーで知られる驚くほどひたむきでピュアな愛の歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」などディランを語るうえで欠かせない歌の数々が並ぶ決定盤だ。

 

ボブ・ディラン『エッセンシャル(仮)』

Bob Dylan - The Essential Bob Dylan

ボブ・ディラン『エッセンシャル(仮)』ジャケット写真

2023年4月5日発売予定●解説・歌詞・対訳付●Blu-spec CD2●SICP-31623〜4(2枚組)●特別価格:¥3,000(税込)

 

収録曲

Disc 1

1. 風に吹かれて

2. くよくよするなよ

3. 時代は変る

4. 悲しきベイブ

5. マギーズ・ファーム

6. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

7. ミスター・タンブリン・マン

8. サブタレニアン・ホームシック・ブルース

9. ライク・ア・ローリング・ストーン

10. 寂しき4番街

11. アイ・ウォント・ユー

12. 女の如く

13. 雨の日の女

14. 見張塔からずっと

15. レイ・レディ・レイ

16. イフ・ナット・フォー・ユー

17. どこにも行けない

18. アイ・シャル・ビー・リリースト

19. 天国への扉

20. ブルーにこんがらがって

21. いつまでも若く

 

Disc 2

1. 嵐からの隠れ場所

2. ハリケーン

3. ガッタ・サーヴ・サムバディ

4. ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター

5. ジョーカーマン

6. エヴリシング・イズ・ブロークン

7. ブラインド・ウィリー・マクテル

8. ノット・ダーク・イェット

9. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

10. ディグニティ

11. シングス・ハヴ・チェンジド

12. ミシシッピ

13. サンダー・オン・ザ・マウンテン

14. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング

 

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本質に迫った書籍『ボブ・ディラン』、2月17日に新潮新書から発売! (2023.02.07)

ポピュラー音楽評論の第一人者である北中正和氏がボブ・ディランの本質に迫った書籍『ボブ・ディラン』(新潮新書)が、2月17日に発売される。「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」をはじめとする名曲の数々を、歴史的背景を踏まえながら解説するとともに、その音楽を多面的に分析。80歳を過ぎた今なおコンサ―トツアーと創作活動を続けている底知れぬエネルギーと独創性の秘密は何なのか、また、ときに剽窃まがいと批判を受けても、なぜ彼の詞と音楽が時代もジャンルも越えて高く評価されるのか――。「ロック界最重要アーティスト」の本質に迫ります。

 

『ボブ・ディラン』 北中正和著

『ボブ・ディラン』北中正和著ジャケット写真

序章 デビューから60年を過ぎて

第1章「風に吹かれて」の衝撃

第2章 政治・社会に関わる2つの重要曲

第3章 一つの金字塔「ライク・ア・ローリング・ストーン」

第4章 ブルース・シンガーとしてのボブ・ディラン

第5章 フォークの父ウディ・ガスリーとの出会い

第6章 スタンダードの巨人フランク・シナトラとの接点

第7章 「ネヴァー・エンディング・ツアー」はいつまで続く

第8章 ボブ・ディランは剽窃者なのか?

 

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高評価が続く『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集(1996 ? 1997)』のレビューから、その一部をご紹介! (2023.02.02)

ボブ・ディランアー写

Photo by Antonín Kratochvíl

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』は、ディランがキャリア後期の最高傑作をいかにしてつくり上げていったかを、私たちに教えてくれる。そしてそこに収められたサウンドは、私たちを、ディランと彼のバンドのミュージシャンたちがアメリカン・ミュージックの歴史を描き出していくライヴを、寂れた街の紫煙漂うロードハウスで聴いているような気分にさせてくれる。

  ローリング・ストーン

 

ディランが1997年の時点で彼自身にとっての最高傑作の一つをつくり上げることになるとは、誰も思っていなかっただろう(しかもその衝撃は、四分の一世紀に渡ってまったく衰えずにきた)。また、そのセッションで残されたアウトテイクの数々によって、素晴らしい内容の、啓示的ですらあるボックス・セットがつくり出されるなどということを、いったい誰が想像しただろう。その答えが『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』なのだ。

アンカット

 

ディラン1997年発表の傑作が増補され、新たないくつもの層を示した。

  アソシエイテッド・プレス

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』によって私たちは、歴史的名盤を生み出すこととなった創造性の迸りを、目の当たりにする。そして、あのアルバムによって力強く再生されたキャリアが、25年が経過した今も変わることなく刺激的で示唆に富んだものであることを、実感する。

ノー・ディプレッション

 

『タイム・アウト・オブ・マインド』を愛したすべての人たちにとって、このブートレッグ・シリーズ第17集は、間違いなく、至福の境地へとつづく道となるはずだ。

Teartsdesk.com

 

アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』によって私たちは、ディランの音楽的歩みに関する認識を新たにすることとなった。その最大の功績は、ディランが負けるほうに二度と賭けてはいけないと、私たちに教えてくれたことではないだろうか。

ボストン・グローブ

 

尚、日本盤解説でお馴染みの萩原健太氏による最新レビューはこちら

 

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ブートレッグ第17集『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ(1996-1997)』、本日世界同時発売! (2023.01.27)

 ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』デラックス・エディション展開画像

 

本日発売のブートレッグ・シリーズは、1998年のグラミー賞で年間最優秀アルバムに選ばれた『タイム・アウト・オブ・マインド』録音時の未発表集。

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集(1996-1997)』デラックス・エディション(完全生産盤)は、2022年リミックス、スタジオ録音時のアウトテイク、オルタネイト・ヴァージョン、同アルバム収録曲のライヴ・パフォーマンス(1997-2001)、『ブートレッグ第8集』からのベスト選曲を収めたCD5枚組、LP10枚組(輸入盤のみ)のフォーマットで発売。

また、同時発売のスタンダード・エディションは、『タイム・アウト・オブ・マインド』の2022年リミックスと厳選されたアウトテイクとオルタネイト・ヴァージョンを収録したCD2枚組、LP4枚組(輸入盤のみ)で発売された。

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』デラックス・エディションの開封動画

 

傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』全体を新たな視点で見つめ直す

ブートレッグ・シリーズの最新章となる第17集は、ディランのキャリア中期を代表する傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』が、1997年9月30日のオリジナル盤発表以来、25年にわたって音楽界に与えつづけてきた影響を振り返りながら、作品全体を新たな視点で見つめ直すことを意図して企画されたものだ。『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』では、収録曲のそれぞれが、これまで公開されることのなかった1996年、テアトロでの、ボブ・ディラン(ヴォーカル、ギター、ピアノ)、ダニエル・ラノワ(ギター、オルガン)、トニー・ガーニエ(ベース)、トニー・マングリアン(ドラムス、パーカッション)によるセッションで生まれた、いわば原型とも呼べる状態から、ディランと彼のツアー・メンバーが1998年から2001年にかけてステージで残した熱気あふれるライヴ・パフォーマンスの数々(こちらもやはり、これまで公開されることのなかったもの)へと進化して様子を克明に追っていく。

 

『タイム・アウト・オブ・マインド』は、ディランの作品世界で新たな支柱に!

『タイム・アウト・オブ・マインド』は、ディランが築き上げてきた作品世界の新たな支柱となっていく。収録曲の「ラヴ・シック」、「コールド・アイアンズ・バウンド」、「ノット・ダーク・イェット」は多くのファンから支持されてコンサートの定番となり、また、ビリー・ジョエル、ガース・ブルックス、ニール・ダイアモンド、アデルなど数多くのアーティストにカヴァーされた「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、グレイト・アメリカン・ソングブックの新たなスタンダードという地位を確立している。そして、『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年のグラミー賞授賞式で年間最優秀アルバム賞を獲得し、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムにも選ばれた。さらにディランは、「コールド・アイアンズ・バウンド」でロック部門最優秀男性ヴォーカル・パフォーマンス賞も手にしている。

 

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商品情報

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』デラックス・エディション完全生産限定盤(5枚組)

FRAGMENTS–TIME OUT OF MIND SESSIONS (1996-1997):THE BOOTLEG SERIES Vol. 17

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』デラックス・エディション展開画像

2023年1 月27日世界同時発売★解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入)★CD収納パック (輸入)★三方背BOX(輸入)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31581‐5(5枚組)★定価¥22,000(税込)

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』スタンダード・エディション(2枚組)

FRAGMENTS–TIME OUT OF MIND SESSIONS (1996-1997):THE BOOTLEG SERIES Vol. 17

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』ジャケット写真

2023年1 月27日世界同時発売★未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(60P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31589‐90(2枚組)★定価¥4,180(税込)

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未発表曲「ミシシッピ(ヴァージョン 2)」のオーディオ・ビデオ公開! (2023.01.23)

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』展開写真

 

1月27日に世界同時発売となる『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』から「ミシシッピ(ヴァージョン 2)」のオーディオ・ビデオが公開された。『ラヴ・アンド・セフト』収録のオリジナルとは大分異なるヴァージョンに興味は募る。

「ミシシッピ(ヴァージョン 2)」



https://youtu.be/_akrUZsP48E

 

萩原健太氏による曲目解説を『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』より抜粋

「ミシシッピ」

 『タイム・アウト・オブ・マインド』のアウトテイク群の中でもっとも有名な1曲がこの「ミシシッピ」だろう。このセッションでお蔵入りした後、1998年にまずシェリル・クロウがディラン本人に先駆けてアルバムに収めた曲。ディラン本人も2001年、アルバム『ラヴ・アンド・セフト』に収めるため再録音している。『タイム・アウト・オブ・マインド』セッションでは、ラノワが試そうとしたアフロ・ポリリズム的なマルチリズム・ドラミングをディランが了解せず、お蔵入りしてしまったらしい。

 この“アフロ・ポリリズム的なマルチリズム・ドラミング”というのが具体的にどういうことなのかは不勉強ゆえ皆目わからないのだが、今回収められた未発表ヴァージョン2と『ラヴ・アンド・セフト』ヴァージョンとを比べてみると、ざっくり言えば、三連符というかハチロク的なリズム解釈をこの曲に持ち込まれたことに対してディランがひどく抗ったということなのかもしれない。ややこしいことは似合わない曲なんだ、ということか。キーもこちらはE 。『ラヴ・アンド・セフト』ヴァージョンのほうはシンプルにCだ。

 

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未発表曲「ノット・ダーク・イェット(ヴァージョン 1)」のビデオ公開! (2023.01.12)

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』ジャケット写真

 

1月27日に世界同時発売となる『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』から「ノット・ダーク・イェット(ヴァージョン 1)」のビデオが公開された。『タイム・アウト・オブ・マインド』収録のオリジナルよりアップテンポの「ノット・ダーク・イェット(ヴァージョン 1)」に、Magnum Photo Agencyの味わい深いポートレート写真を使用した映像で、大変印象的な出来上がりだ。

「ノット・ダーク・イェット(ヴァージョン 1)」



https://youtu.be/3t2su8xEDEU

 

萩原健太氏による曲目解説を『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』より抜粋

「ノット・ダーク・イェット」

 トム・ジョーンズ、ロビン・ヒッチコック、ルシンダ・ウィリアムスなど幅広いジャンルのシンガーがカヴァーしたり、多くの映画やテレビドラマの挿入歌として使われるなど、アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』の収録曲中一二を争う人気曲。近年だと2022年に日本語訳が出たピーター・スワンソン著のミステリー小説『アリスが語らないことは』で歌詞が印象的に引用されていた。

 死への予感が色濃く漂うナンバー。荘厳なスロー・ビートに乗せてディランは“いったい自分が何から逃れてここにやってきたのか、もう思い出せない。祈りのつぶやきももう聞こえない。まだすっかり暗くはなっていないけれど…”と、そこまで歌ったところで声をいちだんと弱めて“が、じきにそうなる”と結ぶ。英文ライナーにもある通り、互いに意識し合っていたらしきレナード・コーエンの晩年の作風ともイメージがダブる。

 オフィシャル・リリース・ヴァージョンはキーがEだが、ディスク2に収録されたヴァージョン1はB♭。テンポも速めで、よりフォーク・ロック的なニュアンスが感じ取れる仕上がりだ。2番の半ば以降、歌詞が大きく異なっている。

 

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ボブ・ディラン、最新インタビュー! (2022.12.23)

ラフ&ロウディ・ウェイズ:プロモ用写真

 

このインタビューは、ノーベル文学賞受賞以来初の著書となる『ソングの哲学(The Philosophy of Modern Song)』の発刊に伴い、ウォール・ストリート・ジャーナルによって行われた。インタビュワーはジェフ・スレイトで、bobdylan.comに掲載の全文訳になる。

尚、翻訳本『ソングの哲学』は岩波書店より2023年春の発刊予定だ。

 

 

『ソングの哲学』に関するQ&A

Q: この本であなたは幅広い分野をカヴァーしていますが、取り上げられた曲の多くは1950年代に書かれ、世に送り出されたものです。1950年代は、現代のポピュラー・ソングが形成されていくうえできわめて重要な意味を持つ時代だったということでしょうか? 第二次世界大戦終結後の急速な技術発展、たとえばレコーディング・プロセスの進化、ラジオやテレビといった放送網の拡大、エレクトリック楽器の普及などが影響を与えたと考えますか?

 

もちろん、そういったことが関わっていたと思う。現在でも、そうだ。まあともかく、あの本では幅広い分野をカヴァーした。そして、1950年代は、音楽の歴史のなかでとても重要な意味を持つ時代だった。第二次世界大戦終結後の急速な技術発展がなければ、多くの曲がその存在すら知られずに終わったかもしれない。過小評価されていたかもしれない。レコーディング・プロセスの進化が、正当に評価されるべき人たちをトップに押し上げた。誰よりも革新的で、豊かな才能に恵まれた人たち、ということだ。

 

Q: 本で取り上げた曲を最初に聴いたのは、どのような状況でした? ラジオやテレビ、あるいは映画だったと思いますが、そういった、最初に耳にした環境が、それらの曲とあなたとの関係に影響を与えたと思いますか?

 

最初に聴いたのは、ラジオ、小型のレコード・プレイヤー、そしてジュークボックスだった。家にはまだテレビがなかったし、映画で音楽に触れるということもなかったが、いつも頭のなかで曲が鳴っていたという感じかな。どれもストレートに届く曲で、最初は自分とは関係ないと思っていたものが、次第にパーソナルな、深い意味を持つようになる。シンプルな曲は、すぐに理解できるし、直接、心のなかに入ってくる。そして、未来を示してくれた。

 

Q: 現在は、なにで音楽を聴いていますか? ヴァイナル、CD、あるいはストリーミング? とくに好んでいるのは?

 

CDと、サテライト・ラジオ、ストリーミング。もちろん、古いヴァイナルを、その当時製造された真空管のプレイヤーで聴く音は、大好きだ。たしか30年ほど前、オレゴン州のアンティーク・ショップで3台買ったことがあってね、小さいものだが、音はとても力強くて、素晴らしい。深みのある音で、聴くたびに、あのころに私を連れて戻してくれる。今とはまったく違う暮らしを送り、未来の予測などできなかったあの時代だ。なにが自分を待っているか、まったくわからなかったし、気にもしていなかった。時の法則は、私には無縁のものだった。

 

Q: 現在は、どのようにして新しい音楽と出会っていますか?

 

偶然に、かな。たまたま、ということだよ。なにかを求めていたからといって、出会うものでもない。実際、発見できたことがない。だいたい、まったくなにも求めていないときに、直感に導かれて出会うことがほとんど。たとえば、タイニー・ヒルとか、テディ・エドワーズ。ほぼ無名のアーティスト、ほとんど知られてない曲、ということだ。ジム・ウェッブの作品で、フランク・シナトラが歌った「ホワットエヴァ・ハップンド・トゥ・クリスマス」という曲があってね、60年代の録音だと思うけれど、私が出会ったのは、つい最近のことだ。エラ・フィッツジェラルドの「A-Tiskit, A-Tasket」。女版エルヴィスとも呼ばれたジャニス・マーティンというアーティストがいるけれど、聴いた事あるかな? ジョー・ターナーは、独特の色合いを持った音で、いつも私を驚かせてくれる。ブレンダ・リーもよく聴くよ。彼女の歌は、何度も聴いているはずなのに、そのたびに、はじめてのような印象を受ける。まさに本物だね。つい最近、テディ・バンという素晴らしいギタリストを知った。ミード・ルクス・ルイスとシド・キャトレットのレコードで耳にしてね。

 

仲間のアーティストやソングライターたちから教えられて、ということもある。あるいは、目覚めたらそこにいた、とか。オアシスの兄弟は、どちらも好きだ。ジュリアン・カサブランカス、クラクソンズ、グレイス・ポッターもいい。メタリカのライヴは、2回観たことがある。ジャック・ホワイトとアレックス・ターナーのライヴは、なんとかチケットを手に入れて観た。ザック・デェピュティも、最近発見した一人。エド・シーランのようなワンマン・ショーを聞かせるアーティストだが、彼は座ってやる。ロイヤル・ブラッド、セレステ、ラグ・アンド・ボーン・マン、ウータン・クラン、エミネム、ニック・ケイヴ、レナード・コーエンも大好きだ。歌詞や言語に関して、私と近いヴィジョンを持っている人たち、ということだな。

 

私のセットリストにあってよく聴く「ウォータールー・サンセット」は、60年代に録音された曲だ。フリーの「スティーラー」も、レッドベリーやカーター・ファミリーとともによく聴いている。ダフ・マッケイガンが歌った「チップ・アウェイ」は、私にとってきわめて深い意味を持つ曲だ。「削り取れ、削り落とせ」と、とても写実的なイメージで歌われていく。ミケランジェロが硬い大理石を削りつづけて、そのなかからダビデ王を現出させたように。彼はあの像を地面から築き上げたのではなく、ダビデと出会うまで、石を削り落としていったのだ。それは、私自身のソングライティングと似ている。書きすぎるほど書いてから、言葉やフレーズを削り落としていき、満足できる形で完成させるというスタイルだ。プロデュースしたのは、シューター・ジェニングス。素晴らしい曲だよ。ドボルザークの「モラヴィアン二重唱曲集」も最近知った作品だが、書かれたのは100年以上前のことだ。

 

The Philosophy of Modern Song表紙画像

 

Q: 音楽のつくられ方は、現在、大きく変化しています。たとえば、あなたのお孫さんたちは、スポティファイなどまったく新しいメディアを通じて音楽と出会っていると思います。曲との最初の出会いの状況が、聴き手と曲の関係に影響を及ぼすと思いますか?

 

曲との関係は時間経過のなかで変わっていくものだと思う。曲から心が離れることもあるし、蘇ってくることもあるだろう。別の形でより強い刺激を与えるということだ。歌というのは、姪とか姉のようなものなのかもしれない。あるいは義理の母とか。実際、「マザー・イン・ロウ」という曲もあったな。

 

ある曲を最初に聴いたときの感じ方は、その時間帯とも関係があると思う。たとえば夜明けに、朝陽を顔に受けながら聴いたら、それは、夕暮れに聴いた場合よりもずっと長く心に残るはずだ。日没時に聴いた曲と、午後2時に聴いた曲は、なにか違う意味を持つだろう。あるいは、夜更けに、暗闇のなかで聴いた場合。それが「エリノア・リグビー」だったら、大昔の祖先と気持ちがつながるかもしれない。そして何度も思い出すことだろう。ロニー・ジェイムス・ディオの「スター・ゲイザー」は、真夜中に、満月の下、宇宙の広がりを感じながら聴いたら、雨がそぼ降る憂鬱な午後に聴いたのとでは、まったく違う印象を受けるはずだ。

 

私の孫娘の一人が、何年か前、たしか8歳だったころ、アンドリュー・シスターズにあったことがあるか、と聞いてきた。彼女たちの「ラムとコカコーラ」を聴いたことがあるか、とも。孫がどこでその曲を耳にしたのか、私にはまったくわからない。「彼女たちに会ったことはない」と答えると、その理由を知りたがった。「ただ会わなかっただけだよ、ここにはいなかったしね」。すると今度は「どこに行ってしまったの?」だ。どう反応していいかわからず、「シンシナティ」と答えたら、「そこに連れていって、彼女たちに会わせて」。またあるとき、別の孫娘に「オー・スザンナ」は私が書いた曲かと聞かれた。彼女がどうやって、いつ、その曲を聴いたのか、まったくわからない。彼女と「オー・スザンナ」の関係もわからないが、ともかく彼女はその曲を知っているし、歌うこともできる。たぶん、スポティファイで耳にしたのだろう。

 

Q: 今や、あらゆることが指先の操作で可能になりました。ストリーミングは音楽の世界を民主化すると思いますか? たとえば、「ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト」が「ペーパーバック・ライター」や「黒くぬれ」にチャートで競り勝ったような時代に戻るのでしょうか?

 

ありうることだね。今は、あらゆることが均一化されてしまった。真空地帯にいるみたいだ。なにもかも、つるりとしていて、痛みを感じさせない。みんながメインストリームという大河に飛び込み、産業廃棄物や化学ゴミ、岩石や泥が、ブライアン・ウィルソンと彼の兄弟たちやスーピー・セールズ、テネシー・アーニー・フォードと一緒に流されている。つまらないものは地球が吐き出し、血が流され、なにごともなかったかのように、振り払うかもしれない。とにかくイージーだ。必要なのは、薬指や小指のストロークか軽いクリック。それだけで、いい。そういう時代になってしまった。私たちは皆、クスリの常用者となることも、LSD愛好者となることも、デイトリッパーで、なんとか生きて、ぶらぶらして、ドラッグをむさぼり食ったり、なんでもできる。コケインやマリファナだって簡単なことだ。なにもかもイージーで、民主的ですらある。ソーラーX線検知器を手に入れれば、まだ心を維持している人かどうか、わかるはずだ。

 

今日、歌の黄金律はどんなものか? どんな歌がトロフィーを獲得するのか? 「黒くぬれ」は、最高に黒かった。カラスの頭のように黒かった、メッキされたような歌だ。「ペーパーバック・ライター」も素晴らしい。伝記作家やゴーストライターたちの仕事もあって、私はあの曲を心のなかで映像化できる。「ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト」からも、映像が浮かんでくる。互いを知らない二人が物事の裏側にいる。私がどちらを好むかは、わからない。どちらにも共感を覚える、ということだ。

 

Q: すでにスポティファイでは、あなたが本で取り上げた曲をテーマにしたプレイリストを、ファンがいくつもアップしています。実際、レコード化された音楽のすべてを、今や、指先のタッチだけで聴くことができます。50年代にそんなことが可能だったとしたら、創造性にあふれた若者はどんなふうにその機能を受け止めたでしょう?

 

きちんと受け止めなければいけない。きちんと理解し、自分のものにして、なにかを手にすることだ。過去には、たくさんの卓越した音楽があった。天才たちの作品が、すべてではないが、残されている。それらをすべて聴くには、一度の人生では足りない。すべてをきちんと把握するのは、難しい。限度はあるわけで、自分の枠組みみたいなものをつくるべきだ。

 

Q: 現在のレコーディング技術があの当時に存在していたら、あなたが本で取り上げた曲のインパクトや価値は変わっていたと思いますか? 演奏も変わっていたでしょか? あるいは、偉大な曲は、どんな状況でも、偉大な曲ということでしょうか?

 

偉大な曲というものは、人々の感情をきちんと描いている。だから、耳にしたとき、人は強く感情で反応する。素晴らしい曲は、思考回路に入り込み、いつまでもそこにとどまるのだ。たとえば「タックスマン」。フル・オーケストラが演奏しても、吟遊詩人が歌っても、あの曲は心に響く。うまい歌い手である必要もない。破門宣告のようにも響くし、まるで別世界の感じだ。聴く人を夢中にさせ、空中浮揚しているような気分にさせる。幽体離別体験のようなものだ。

偉大な曲は、突然変異し、飛躍し、放蕩息子のように現れる。ジャンルの壁も超えていく。パンク・ロック、ラグタイム、フォーク・ロック、あるいはザイデコでも、どんなスタイルでもいい。ボビー・ブランドは、それができる。ジーン・アンド・ユーニスも、ロッド・スチュアートもできる。ジーン・オートリーでさえできる。コルトレーンは、同じことを言葉なしでやり遂げた。

 

偉大な曲は、あらゆるものの総体なのだ。人生のターニングポイントともなる。ルイ・アームストロングはスキャット・シンガーのように偉大な曲を残した。ジミー・ロジャーズは、ヨーデルで。素晴らしい曲とは、永遠のものなのだ。昔の労働歌、暴力と流血沙汰の歌、裕福な暮らし、豊かな土地。偉大な歌はどこからでも生まれる。リード・シンガーが歌っても、バックアップ・シンガーが歌ってもいい。特異なものではない。偉大な歌は、秘められた感情に触れ、心の奥深くに届く。ホーギー・カーマイケルは、そういう素晴らしい曲を書いた。アーヴィング・バーリンとジョニー・マーサーも、そうだ。あの人が曲を書いていたら、と、そう思うこともある。たとえば、J.フランク・ドビー、テディ・ルーズヴェルト、アーサー・コナン・ドイル。彼らは、きっと素晴らしい曲を書いていたはずだ。

 

Q: あの本のなかであなたは、「今の時代、すべてが満たされ、みんな甘やかされている」と書いています。テクノロジーの発達は、日々の暮らしに有益だと思いますか? それとも、妨げていると思いますか? とくに創造活動に感じては、どうでしょう?

 

どちらとも言える。創造性の障害になっているかもしれないし、いい形でアイストしてくれているかもしれない。創造的なパワーは、日々の生活によって抑制されてしまったり、妨害されたりするものだ。普通の生活、カゴのなかの暮らし、ということだ。コンピュータのデータ処理やソフトウェア・プログラムは問題を乗り越える力を与えてくれるかもしれないが、すぐにそこから自分の力で立ち上がらなければいけない。

 

テクノロジーは魔術のようなもの。マジック・ショーのように気持ちをアップさせてくれる。肉体の延長線上にあるものなのだ。車輪が、足の延長線上にあるのと、同じことだ。だがしかし、テクノロジーとは、我々の文明を納める棺に打ち込まれる最後の釘なのかもしれない。まだ、わからないな。

 

創造の可能性とは、過去のさまざまな要素を統合して、新しいなにかを生み出すということなのだろう。シリコン・チップやパスワードがそういった過去の要素を理解しているとは思えない。どこにあるのかも、知らないはずだ。大切なのは、豊かな想像力なのだ。

 

もちろん、科学とテクノロジーが大きな仕事を成し遂げきたことを忘れてはいけない。パンテオン、エジプトのピラミッド、ローマのコロシアム、ブルックリン・ブリッジ、エッフェル・タワー、ロケット、ジェット機関、航空機、自動車、原子力爆弾、武器や殺人装置。偉大な発明家テスラは、「小型の発振器でブルックリン・ブリッジを破壊できる」と語った。現在、私たちはポケット・コンピュータで同じことができる。ログイン、ログアウト、ダウンロード。みんながその世界に接続されてしまっている。

 

テクノロジーは、私たちを助けることもあれば、その世界から締め出すこともある。創造というのは、不思議なもので、なにかを創り上げようとしているとき、あるいは、発明しようとしているときは、我々は弱い存在となり、食事も睡眠も意味を持たなくなる。ウォーレン・ズィヴォンが歌った「スプレンディド・アイソレイション/素晴らしい孤立感」みたいなものだ。自分だけの世界。砂漠での一人暮らしをつづけた、ジョージア・オキーフ。創造性を維持するためには、非社交的でケチであるべきなのだ。暴力的である必要はない。不細工でなくてもいい。無愛想で、注意散漫な感じがいい。自給自足に努め、精神を集中させるのだ。

 

キーパッドやジョイスティックは、重荷になるかもしれない。うまくサポートしてくれるかもしれない。どちらかだ。結局は、自分で判断することだ。創造力とは、奇妙なもので、あちらから求めている人のもとにやって来る。意志があるかのようだ。つまりそれが、問題の核心なのだと思う。

 

Q: 本ではまた、いわゆるビデオ時代の曲はほとんどスタンダードにならなかった、と書いています。ミュージック・ビデオは、今も広く観られていますが、ソングライティングやソングライターを破滅させるものだと考えていますか?

 

この時代、誰が好んでスタンダードを書くだろう。ラップ・アーティスト? レイヴ・アーティスト? サンプリングのエキスパート? ポップ・シンガー? スタンダードはエスタブリッシュメントのための音楽なのだ。イージー・リスニングだよ。現実の生活をパロディー化したもので、誰かが演じなければ、実像を結ばない。コンピュータ・モデルみたいなものだ。

 

すでにスタンダードと呼ばれている曲は、別次元のものだ。みんなが見習うべき、ロールモデルのようなもの。まあ、1,000曲に1曲しか生まれないな。

 

ビデオに関して言えば、正当性のあるものでなければ、アーティストに害を与えることになるだろう。もちろんビデオを必要とするアーティストもいる。映像によって、曲に込めた感情を表現するタイプだ。「テル・ローラ・アイ・ラヴ・ハー」のような死をテーマにした曲はいいビデオになるだろう。真っ青なジャガーとか、サンダーバードとか、車を歌った曲もそうだ。クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルが「イット・ケイム・アウト・オブ・ザ・スカイ」という曲を残しているが、あれは素晴らしいSF映画になるだろう。映画そのものがポップ・ミュージック・ビデオになることだってあるかもしれない。そして、ハンス・ズィマーやジョン・ウィリアムスが新しいタイプのスーパースターになるのだ。

 

Q: あの本に取り上げられた曲のほとんどは、依頼や注文を受けて書かれたものではありませんね。そういう印象を持ちました。純粋なインスピレーションに導かれた生まれたものであり、締め切りに追われて書かれたものではないことが、結果的に作品の質を高めたものではありませんか?

 

締め切りに縛られるのは、いやなものだ。木曜の12時までに借金を返済すること、とか、朝9時までに曲を書き上げろ、とか。余裕を持って考えられなければ、どうにもならなくなる。ときには、ゆったりと冷静に構え、自分の能力を信じ、自分なりのスタイルで仕上げるべきなのだ。

 

Q: それでも、多くのソングライターはある目的のため、スケジュールを設定して書いていると思います。そういうスタイルは、優れた曲につながるものだと思いますか?

 

ほとんどの場合、そういう気分になったから曲に向かうということなのだと思うが、もちろん、ルーティーンを大切にする人もいる。トム・パクストンがそうだったらしい。ドン・マクリーンを訪ねて、彼のスタイルを聞こうかと思ってこともある。私自身のやり方は「どこでも」ということ。私は、どんな場所でも、いつでも、曲が書ける。それを実際のレコーディング・セッションで磨き上げ、完成させるということかな。ステージで完成させることもある。

 

Q: この本を書こうと思ったきっかけは? ソングライティングや音楽の歴史に関する本はよく読みますか? 印象に残るものがあれば、教えてください。この本では、どのように曲を選び、最終的なリストを決めたのですか? 執筆中、曲やアーティストに関して調べたり、ソングライティングの技巧を研究したりしましたか?

 

『ホンカーズ・アンド・シャウターズ』、ニック・トッシュの『ディノ』、グラルニックがエルヴィスに関して書いた何冊かを読んだ。しかし、『ソングの哲学』は、そういったことよりも、心理状況をテーマにしたものなのだ。

 

Q: 何人かのアーティストは、とてもカラフルな、というか波乱万丈の日々を送りました。「作品と作家の関係」についての論争に関しては、どんな意見をお持ちですか? キャラクターの弱さは、ソングライターにとっていいことでしょうか?

 

キャラクターの弱い人は、詐欺師かトラブルメーカーだ。彼らは誠実じゃないから、よいソングライターにはなれないだろう。自己中心的で、大切なことはなかなか語らない。だから、ソングライターには向いていない。最近の「作品と作家の関係」に関する論争というものを、私は知らない。アカデミックな世界でのことではないのかな。

 

Q: テクノロジーの助けを借りてリラックスするということはありますか? 「マイ・ジェネレーション」の章で映画のストリーミングについて触れていますが、たとえば、ネットフリックスで映画を観ることはありますか? あるいは、とくにツアー中など、瞑想アプリやワークアウト・アプリを使ったりしますか?

 

私が抱える問題の一つが、いつもリラックスしていて、レイドバック状態にあるということなのだ。パンクしたタイヤのような気分と言ったら、いいかな。まったくやる気がなくて、生気がない。一日のどんな時間でも寝られるし、私を目覚めさせるには時間がかかる。そのうえ、きわめて繊細な性格だから、面倒なことになる。完全にくつろいでいたかと思うと、なんの理由もなく、いらいらしたり、そわそわしたり。中間点がないのだ。

 

画面の前で2時間も3時間も観つづけるのは、私には難しい。時間がかかりすぎる。たぶん、歳を取りすぎたのかもしれない。

 

『コロネーション・ストリート』とか、『ブラウン神父』とか、初期の『トワイライト・ゾーン』とか、楽しく観た。古いタイプの番組だが、観ていると落ち着けるのだ。いわゆるパッケージ・プログラムとか、ニュース・ショーは好きではないから、観ない。悪意に満ちた番組も観ない。不快な番組や二流の番組は観ない。私は宗教的な人間だから、聖書はよく読む。そして、瞑想し、祈る。教会でキャンドルを灯す。地獄も、救済も信じている。もちろん、救済の予定説も信じている。『モーゼの五書』、『パウルの書簡』、『インヴォケイション・オブ・ザ・セインツ』も、もちろん読む。

 

身体を動かすことというと、ボクシングのスパーリングをしばらくやっていた。まあ、私の人生の一部のようなものだ。機能的な運動で、時代のトレンドとは関係ない。いつでも、どこでもできるし、アプリも必要ない。

 

Q: リッキー・ネルソンが毎週テレビに出演していたことが、彼自身のキャリアと、ロックンロールにとってとても重要な意味を持ったと語っています。そういったことのすべてが、一連の新しいテクノロジーに取って代わられました。しかし、あなたが書いているように、「連中を黙らせるには、さまざまな手段を取り上げるのではなく、それぞれに演壇を与えてやること」なのですね。あなた自身は、本のなかで何度か触れているツイッターや、フェイスブック、インスタグラム、TikTokに関してどんな意見をお持ちですか?

 

それぞれの名前にちょっと触れただけだ。学ぶべきことはたくさんあるからね、基本的なことは知るようにしている。

 

あの手のサイトは、多くの人たちを幸せにしているのだろう。愛を感じている人もいるはず。それはそれで、素晴らしいことだよ。間違いなく、彼らは楽しみと限りない喜びを与えている。長く閉じられていた窓を開け、光を取り込むようなものだ。コミュニケーションの回路が開かれているのだから、社交的な人にとっては、意味のあることだろう。そこでは、たくさんの意義深いことに取り組むことができる。あらゆるものを改造したり、記憶や歴史を抹消したり、なんだってできる。しかし、それによって私たちが分断されてしまう可能性があることも忘れてはいけない。互いに顔を背け合うことになるかもしれないのだ。

 

Q: ロックダウンの時期をどう過ごしました? あなたが発表したアルバムは高く評価され、とても優雅で、労作と呼ぶべきストリーミング・スペシャルを公開しました。そして、この本を書き上げた。それは、私が思うに、家にいるあいだに、創造性のはけ口として取り組んだものだったのではないでしょうか。これらの仕事でも、テクノロジーは有効でしたか?

 

あれは、なんともシュールな日々だった。別の惑星の住人か、神話上の怪物が突然やって来たような感じだった。しかし、いろいろな意味で有効な時間でもあったよ。心の問題や、個人的な欲求を、しばし忘れさせてくれたし、時計も気にしなかった。いくつかの問題にケリをつけるのにも、有効な時間だった。たとえば、56年製シボレーのドア・パネルを交換し、床のタイルを張り替え、風景画を描き、「ユー・ドント・セイ」という曲を書いた。ペギー・リーのレコードもよく聴いた。そんなところかな。コールリッジの『老水夫行』も何度か読み返した。素晴らしい物語だよ。なんて素晴らしい詩だろう。もしもアヘンが落ちていたら、ひざまずいて、取り上げたかもしれない。

 

ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションの『フリーク・アウト!』をしばらく聴いてなかったのだが、ロックダウンの時期によく聴いた。素晴らしく能弁なアルバムだよ。「ハングリー・フリークス、ダディ」とか「フー・アー・ザ・ブレイン・ポリス」は、パンデミックにぴったりの曲だった。間違いなく、ザッパは私たちより何光年も先を歩いていた。そういうふうに受け止めているよ。

 

Q: あの本であなたは、取り上げたアーティストたちの本物のファンだと明かしています。あなたはこういった曲を受動的な姿勢で聴くことができますか? それとも、いつもなにかを評価しようとしているのですか? あるいは、インスピレーションを求めているのですか?

 

まさにそういうことだ。私は、有益なものを求めて、リフ、コード、歌詞と、あらゆる断片を聴き取っていく。

 

Q: 「歌詞は必ずしも詩的である必要はない」とも書いています。「聞かれるために書かれるべきで、読まれるためのものではない」とも。そのうえで、最初の一行は、やはり重要だと思いますか?

 

とても重要だ。しっくり感じられないことがあっても、自分を信じれば、いいものになっていく。

 

Q: リンゴ・スターがこう言っていました。「僕は自分がいいミュージシャンだと信じている。ソングライターとしても。ほかになにかあるとしたら、料理かな。気持ちを素直に表せるから」。あなたの場合はなにかありますか?

 

リンゴは大好きだ。歌もけっこういいし、素晴らしいミュージシャンだよ。彼が私のドラマーだったら、私もビートルズのようになれた。たぶんね。しかし、料理のことは知らなかった。いい話だ。

 

Q: あなたはこう書いています。「ツアーに出て、オン・ザ・ロードの暮らしをつづけていると、行き詰まることがない。悪いニュースも気にならない。人々に喜びを与え、自らのうちに悲嘆を抱え込む」。それがツアーをつづける理由ですか?

 

いや、違う。そういう理由でやっているわけじゃない。旅をつづけるのは、それが、社会秩序をそれなりに守りながら、正体不明の存在になるための、完璧な方法だからだ。自分の運命は、自分が決める。現実をコントロールし、きちんとした態度で、時代を駆け抜けていく。簡単なことではないし、楽しいことでもない。ゲームではないからね。ディズニー・ワールドでもない。広い場所にコンクリートの柱が立てられ、床一面は鉄。義務と犠牲。そういう道筋があり、運命が人をその道に向かわせる。誰にでも向いていることではない。

 

Q: 最初に心を奪われた音楽は?

 

聖歌、教会音楽、アンサンブル・コーラス。

 

Q: 今、気にいっている音楽のスタイルは?

 

いろいろなジャンルのコンビネーションだ。たくさんのスタイルだ。スロー・バラッドでも、ファスト・バラッドでも、心に響く音楽。ウェスタン・スウィング、ジャンプ・ブルース、カントリー・ブルース。あらゆるものだね。ドゥーワップ、インク・スポッツ、ミルズ・ブラザーズ、ロウランド・バラッド、ビル・モンロー、ブルーグラス、ブギウギ。音楽史の専門家はこういうだろう。

「それを全部ミックスしたものが、ロンクンロールだ」。それが、私の好みのジャンルということだ。

 

Q: 本で採用されたアートワークの重要性について語ってくれますか?

 

あれは本文に寄り添うものとして考えたものだ。同じような発想で、同じ目的に向かって考えた。そうでなければ、考えつかないようなアイディアだよ。ヴィジュアル的な相互作用と言うべきだと思う。

 

Q: なぜダンキン・ドーナッツに謝辞を?

 

彼らはとても優しくて、協力的で、たくさん走ってくれたからね。

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小説の題材に使われるほど入手困難を極めたボブ・ディランのLP『グレーテスト・ヒット 第V集』、本日発売! (2022.12.21)

ボブ・ディラン『グレーテスト・ヒット 第V集』展開写真

 

『グレーテスト・ヒット 第V集』は1994年の初発売(日本盤LPは未発売)以来、LPだけは一度も再発売されなかったため、長きに渡って入手困難を極めマニア泣かせの1枚となってしまった。こうした状況をディラン・ファンでもある宮沢章夫氏は小説『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第三集』に題材として使う。それは、中古レコード店でバイトをする主人公に店長が、<この新宿のどこかに『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』のアナログ盤があるから探せ>と指示を出す、本当に『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』は存在するのだろうか・・・という設定になっており、2001年9月11日直前の西新宿を舞台に変容する世界を描いたもので、2011年に新潮社から刊行された小説だ。

そんな曰くつきのLPレコード『グレーテスト・ヒット 第V集』が世界に先駆けて本日発売となった。

 

『第V集』収録の「ハリケーン」を佐藤良明氏による日本語字幕付き



https://youtu.be/UZEP88e9YOw

 

【『グレーテスト・ヒット 第V集』のポイント】

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード、透明レッドヴァイナル、完全生産限定盤

[2] 2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 2022年最新リマスター音源を採用

[4]書下ろし(浦沢直樹)、解説&補足(菅野ヘッケル)収録、新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[5] ジャケット外装(E式シングルを採用)、内袋付、告知ステッカー封入

 

?祝・レコード・デビュー60周年記念、著名人の皆様が選んだ「私の1曲」はこれだ!

参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

第一弾●井上陽水、小倉エージ、菅野ヘッケル、曽我部恵一、高橋“Tack”辰雄、東京ボブ、奈良美智、ピーター・バラカン、六角精児

第二弾●●天辰保文、いしわたり淳治、浦沢直樹、北中正和、佐藤良成、中川五郎、みうらじゅん、鈴木圭介、湯浅学

第三弾●●●麻田浩、大塚まさじ、亀渕昭信、小室等、佐藤良明、友部正人、三浦久、湯川れい子、和久井光司

第四弾●●●●あがた森魚、オカモトコウキ、後藤正文、萩原健太、茂木欣一

 

ボブ・ディランに関する新たな書籍、『ボブ・ディラン』(北中正和著、新潮新書)が上梓されるのがわかった。音楽評論で知られる北中正和氏がディランのデビュー以来の活動の中身とその意味を、21世紀の視点から掘り下げたもの。2023年2月中旬に新潮社より刊行予定なので、どうぞお楽しみに!

 

 

商品情報

LP

『グレーテスト・ヒット 第V集』

ボブ・ディラン『グレーテスト・ヒット 第V集』ジャケット写真

定価:¥ 6,380(税込)●SIJP1079‐80(2枚組)

 

収録曲

<LP1>

SIDE ONE

1.ブルーにこんがらがって

2.チェンジング・オブ・ザ・ガード

3.ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター

 

SIDE TWO

1.ハリケーン

2.いつまでも若く

3.ジョーカーマン

 

SIDE THREE

1.ディグニティ

2.シルヴィオ

3.鐘を鳴らせ

4.ガッタ・サーヴ・サムバディ

 

SIDE FOUR

1.夢のつづき

2.ブラウンズヴィル・ガール

3.アンダー・ザ・レッド・スカイ

4.天国への扉

 

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【デビュー60周年記念】ボブ・ディランを愛する著名な方々の<私の1曲とコメント>第四弾を公開! (2022.12.14)

<私の1曲とコメント>第四弾ヴァナー画像

 

ボブ・ディランのレコード・デビュー60周年を記念しディランを愛する著名人の皆様に好きな歌を選んで頂きコメントを頂戴した。今回はその第四弾!

600を超える曲の中から選ばれたそれぞれの歌、ディランへの想いと共に今一度耳を傾けたい。

尚、それぞれの方が選んだディランの1曲は、佐藤良明氏の翻訳による日本語字幕付ビデオで楽しめる。

 

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第四弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

あがた森魚、オカモトコウキ、後藤正文、萩原健太、茂木欣一

 

?デビュー60周年記念『グレーテスト・ヒット』シリーズのアナログ・レコードはこちら

 

?2023年1月27日発売予定ブートレッグ第17集『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』ついてはこちら

 

ボブ・ディランは11月7日にダブリンでヨーロッパ・ツアーを終え、18年振りで2016年のノーベル文学賞受賞以来初の著書となる『The Philosophy of Modern Song/モダン・ソングの哲学』を海外で発表、翻訳本は岩波書店から2023年春に刊行予定だ。

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ブートレッグ第17集『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ(1996-1997)』、2023年1月27日に世界同時発売! (2022.11.17)

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』デラックス・エディション展開画像

 

1991年の初発売から高い評価を得てきたボブ・ディランのブートレッグ・シリーズに、1998年のグラミー賞で年間最優秀アルバムに選ばれた『タイム・アウト・オブ・マインド』録音時の未発表集が加わる

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集(1996-1997)』デラックス・エディション(完全生産盤)は、2022年リミックスとあわせて、スタジオ録音時のアウトテイク、オルタネイト・ヴァージョン、同アルバム収録曲のライヴ・パフォーマンス(1997-2001)などを収めたCD5枚組、12インチLP10枚組(輸入盤のみ)のフォーマットで発売される。

また、この『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』にはCD2枚組/LP4枚組(輸入盤のみ)のスタンダード・エディションも用意されていて、こちらには、『タイム・アウト・オブ・マインド』の2022年リミックスとあわせて、厳選された12曲のアウトテイクとオルタネイト・ヴァージョンが収録されている。

さらに、『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』のデラックス・エディションとスタンダード・エディションは、1月27日から、すべてのデジタル・ストリーミング・プラットフォームでもリリースされる予定だ。

 

未発表テイク「ラヴ・シック(ヴァージョン2)」(1997年1月14日、クライテリア・スタジオで録音)のリリック・ビデオ



https://youtu.be/OSg3IeP7m64

 

傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』全体を新たな視点で見つめ直す

ブートレッグ・シリーズの最新章となる第17集は、ディランのキャリア中期を代表する傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』が、1997年9月30日のオリジナル盤発表以来、25年にわたって音楽界に与えつづけてきた影響をあらためて称賛するため、作品全体を新たな視点で見つめ直すことを意図して企画されたものだ。『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』では、収録曲のそれぞれが、これまで公開されることのなかった1996年、テアトロでの、ボブ・ディラン(ヴォーカル、ギター、ピアノ)、ダニエル・ラノワ(ギター、オルガン)、トニー・ガーニエ(ベース)、トニー・マングリアン(ドラムス、パーカッション)によるセッションで生まれた、いわば原型とも呼べる状態から、ディランと彼のツアー・メンバーが1998年から2001年にかけてステージで残した熱気あふれるライヴ・パフォーマンスの数々(こちらもやはり、これまで公開されることのなかったもの)へと進化して様子を克明に追っていく。

 

1996年、ダニエル・ラノワとのデモ・レコーディングで、アルバム化の可能性を探り始める

1996年はじめのことだ。1990年の『アンダー・ザ・レッド・スカイ』以来、オリジナル曲で固めたアルバムを発表していなかったボブ・ディランは、ソングライティングへの取り組みを開始し、8月から10月にかけて、カリフォルニア州オクスナードのテアトロ・スタジオで、ダニエル・ラノワ(1989年発表のアルバム『オー・マーシー』をプロデュースしていた)とデモ・レコーディングを行ない、アルバム化の可能性を探った。そして1997年1月、ディランはセッションの拠点をマイアミのクライテリア・スタジオに移し、『タイム・アウト・オブ・マインド』のレコーディングを本格的にスタートさせている。この時点でディランは著名なセッション・プレイヤーやツアー・バンドのメンバーもスタジオに迎え、最終的には、バッキー・バクスター(アコースティック・ギター、ペダル・スティール)、デューク・ロビラード(ギター、エレクトリック・ギブソンL-5)、バート・ブリット(マーティン・アコースティック、フェンダー・ストラトキャスター)、シンディ・キャッシュダラー(スライド・ギター)、トニー・ガーニエ(ベース・ギター、アップライト・ベース)、オージー・マイヤーズ(ヴォックス・オルガン・コンボ、ハモンドB3オルガン、アコーディオン)、ジム・ディキンソン(キーボード、ウーリッツァー・エレクトリック・ピアノ、パンプ・オルガン)、そして3人のドラマー(ジム・ケルトナー、ブライアン・ブレイド、デイヴィッド・ケンパー)らが顔を揃えた。

 

『タイム・アウト・オブ・マインド』は、ディランの作品世界で新たな支柱に!

そのセッションから生み出された『タイム・アウト・オブ・マインド』は、ディランが築き上げてきた作品世界の新たな支柱となっていく。収録曲の「ラヴ・シック」、「コールド・アイアンズ・バウンド」、「ノット・ダーク・イェット」は多くのファンから支持されてコンサートの定番となり、また、ビリー・ジョエル、ガース・ブルックス、ニール・ダイアモンド、アデルなど数多くのアーティストにカヴァーされた「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、グレイト・アメリカン・ソングブックの新たなスタンダードという地位を確立している。そして、『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年のグラミー賞授賞式で年間最優秀アルバム賞を獲得し、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムにも選ばれた。さらにディランは、「コールド・アイアンズ・バウンド」でロック部門最優秀男性ヴォーカル・パフォーマンス賞も手にしている。

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』デラックス&スタンダード・エディションのディスク1には、『タイム・アウト・オブ・マインド』オリジナル盤収録11曲の2022年リミックスが収められている。リミックスを手がけたのは、ブラウアー・サウンド・スタジオのマイケル・H・ブラウアー。音楽評論家のスティーヴン・ハイデンはライナーノーツでこう書いている。「スタジオにいたミュージシャンたちが実際にどのように演奏してアルバム全体を仕上げていったかがわかるようなサウンドにリミックスされている。ラノワが録音後に加えた効果や処理は除かれているのだ。しかしそれは、四分の一世紀前に複数部門でグラミーを獲得している名作をつくり替えてしまうことを意図した行為ではない。偉大な芸術作品を見つめ直し、新たな視点で提示しようとした結果なのだ。オリジナル作品のサウンドは神秘的で謎めいたものだったが、2022年版の『タイム・アウト・オブ・マインド』では、聴き手と演奏者の距離を可能なかぎり縮めることに主観が置かれている。また、この2022年リミックス版『タイム・アウト・オブ・マインド』は、ディランのレコーディング作品としてははじめて、イマーシヴ・オーディオ(立体音響)でも提供される予定だ。

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』デラックス・エディションのディスク2とディスク3に収められているのは、貴重なアウトテイクとオルタネイト・ヴァージョン。いずれも『タイム・アウト・オブ・マインド』のために書かれたオリジナル曲だが、1997発表時のソングリストには含まれなかった「ドリーミン・オブ・ユー」、「レッド・リヴァー・ショア」、「ミシシッピ」(のちにあらためて録音したヴァージョンが2001年の『ラヴ&セフト』に収められた)、「マーチン・トゥ・ザ・シティ」も収録されている。そして、もう1つの未発表パフォーマンスが、スコットランド起源のトラディショナル・フォーク・ソングをディラン自身のアレンジで歌った「ウォーター・イズ・ワイド」。『タイム・アウト・オブ・マインド』を締めくくる叙事詩的な「ハイランズ」の前触れともいえるこの曲が、ディスク2のオープニングに据えられている。

 

デラックス・エディションのディスク4に収められているのは、『タイム・アウト・オブ・マインド』収録曲のライヴ・パフォーマンス。1998年から2001年にかけて残された音源のなかから選ばれたもので、ツアー・バンドの顔ぶれは、ラリー・キャンベル(ギター、マンドリン、ペダル・スティール、スライド・ギター)、バッキー・バクスター(ペダル・スティール、スライド・ギター、1998〜1999)、チャーリー・セクストン(ギター、2000〜2001)、トニー・ガーニエ(ベース)、そして、デイヴィッド・ケンパー(ドラムス)となっている。1998年5月21日ロサンゼルス収録の「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、「シングス・ハヴ・チェンジド」のマキシ・シングルに収められていたものだが、それ以外のディスク4収録曲は、いずれも、完全未発表のヴァージョンだ。

 

ファンへのボーナスとも呼べるディスク5には、オリジナル版の『タイム・アウト・オブ・マインド』からは外された曲と、「コールド・アイアンズ・バウンド」と「トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン」の素晴らしいライヴ・ヴァージョンで構成されている。これらの12曲は、2008年リリースのブートレッグ・シリーズ第8集『テル・テイル・サインズ : レア・アンド・アンリリースト 1989-2006』に収められていたものだ。

 

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ』の収録曲は、トラディショナル曲を自らアレンジした「ウォーター・イズ・ワイド」を除くと、すべて、ボブ・ディランの手になるもの。1997年発表の『タイム・アウト・オブ・マインド』オリジナル・エディションは、ジャック・フロスト・プロダクションとの共同プロジェクトとして、ダニエル・ラノワがプロデュースを手がけていた。

 

2022年11月1日、サイモン&シュスター社は、ボブ・ディランの著書『The Philosophy of Modern Song』を出版している。これは、2004年に刊行された『Chronicles: Volume One』(翻訳本『ボブ・ディラン自伝』)に次ぐもので、2016年のノーベル文学賞受賞以来初の著書となる。尚、翻訳本『ソングの哲学』は岩波書店より来年春の発刊予定だ。

 

 

商品情報

ボブ・ディラン

『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』 デラックス・エディション完全生産限定盤(5枚組)

FRAGMENTS–TIME OUT OF MIND SESSIONS (1996-1997):THE BOOTLEG SERIES Vol. 17

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』デラックス・エディション展開画像

2023年1 月27日世界同時発売予定★解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入)★CD収納パック (輸入)★三方背BOX(輸入)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31581‐5(5枚組)★定価¥22,000(税込)

 

収録曲

DISC 1 - 2022 リミックス

1.ラヴ・シック (2022 リミックス)

2.ダート・ロード・ブルース (2022 リミックス)

3.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (2022 リミックス)

4.ミリオン・マイルズ (2022 リミックス)

5.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (2022 リミックス)

6.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー (2022 リミックス)

7.ノット・ダーク・イェット (2022 リミックス)

8.コールド・アイアンズ・バウンド (2022 リミックス)

9.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (2022 リミックス)

10.キャント・ウェイト (2022 リミックス)

11.ハイランズ (2022 リミックス)

 

DISC 2 - アウトテイク & オルタネイト

1.ウォーター・イズ・ワイド

2.ドリーミン・オブ・ユー

3.レッド・リヴァー・ショア (ヴァージョン 1)

4.ラヴ・シック (ヴァージョン 1)

5.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー (ヴァージョン 1)

6.ノット・ダーク・イェット (ヴァージョン 1)

7.キャント・ウェイト (ヴァージョン 1)

8.ダート・ロード・ブルース (ヴァージョン 1)

9.ミシシッピ(ヴァージョン 1)

10.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー (ヴァージョン 2)

11.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (ヴァージョン 1)

12.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ヴァージョン 1)

13.コールド・アイアンズ・バウンド

 

DISC 3 - アウトテイク & オルタネイト

1.ラヴ・シック (ヴァージョン 2)

2.ダート・ロード・ブルース (ヴァージョン 2)

3.キャント・ウェイト (ヴァージョン 2)

4.レッド・リヴァー・ショア (ヴァージョン2)

5.マーチン・トゥ・ザ・シティ

6.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(テイク 1)

7.ミシシッピ(ヴァージョン 2)

8.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (ヴァージョン 2)

9.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー (ヴァージョン 3)

10.ノット・ダーク・イェット (ヴァージョン 2)

11.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ヴァージョン 2)

12.ハイランズ

 

DISC 4 - ライヴ(1998-2001)

1.ラヴ・シック (ライヴ・イン・バーミングハム、1998)

2.キャント・ウェイト (ライヴ・イン・ナッシュヴィル、1999)

3.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (ライヴ・イン・ロンドン、2000)

4.ミリオン・マイルズ (ライヴ・イン・アトランティック・シティ、1998)

5.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ライヴ・イン・バーミングハム、1998)

6.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー (ライヴ・イン・ブエノスアイレス、1998)

7.ノット・ダーク・イェット (ライヴ・イン・シェフィールド、2000)

8.コールド・アイアンズ・バウンド (ライヴ・イン・オスロ、2000)

9.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ・イン・ロサンゼルス、1998)

10.キャント・ウェイト (ライヴ・イン・オスロ、2000)

11.ミシシッピ(ライヴ・イン・ワシントン、2001)

12.ハイランズ (ライヴ・イン・ニューキャッスル、2001)

 

DISC 5 – ボーナス・ディスク

1.ドリーミン・オブ・ユー (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのアウトテイク)

2.レッド・リヴァー・ショア (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのアウトテイク)

3.レッド・リヴァー・ショア (タイム・アウト・オブ・マインドの未発表ヴァージョン 2)

4.ミシシッピ (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのアウトテイク)

5.ミシシッピ (タイム・アウト・オブ・マインドの未発表ヴァージョン 3)

6.ミシシッピ (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのアウトテイク 2)

7.マーチン・トゥ・ザ・シティ (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのアウトテイク)

8.マーチン・トゥ・ザ・シティ (タイム・アウト・オブ・マインドの未発表ヴァージョン 2)

9.キャント・ウェイト (タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズからのオルタネイト・ヴァージョン)

10.キャント・ウェイト (タイム・アウト・オブ・マインドのオルタネイト・ヴァージョン 2)

11.コールド・アイアンズ・バウンド (ライヴ、2004)

12.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ライヴ、2000)

 

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『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集 (1996-1997)』スタンダード・エディション(2枚組)

FRAGMENTS–TIME OUT OF MIND SESSIONS (1996-1997):THE BOOTLEG SERIES Vol. 17

ボブ・ディラン『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集  (1996-1997)』スタンダード・エディションジャケット写真

2023年1 月27日世界同時発売予定★未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(60P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31589‐90(2枚組)★定価¥4,180(税込)

 

収録曲

DISC 1 - 2022 リミックス

1.ラヴ・シック (2022 リミックス)

2.ダート・ロード・ブルース (2022 リミックス)

3.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (2022 リミックス)

4.ミリオン・マイルズ (2022 リミックス)

5.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (2022 リミックス)

6.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(2022 リミックス)

7.ノット・ダーク・イェット (2022 リミックス)

8.コールド・アイアンズ・バウンド (2022 リミックス)

9.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (2022 リミックス)

10.キャント・ウェイト (2022 リミックス)

11.ハイランズ (2022 リミックス)

 

DISC 2 -スタジオ・セッションのアウトテイク

1.ウォーター・イズ・ワイド

2.レッド・リヴァー・ショア (ヴァージョン 1)

3.ダート・ロード・ブルース (ヴァージョン 1)

4.ラヴ・シック (ヴァージョン 1)

5.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ヴァージョン 2)

6.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ヴァージョン 1)

7.キャント・ウェイト (ヴァージョン 1)

8.ミシシッピ (ヴァージョン 2)

9.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ (ヴァージョン 2)

10.ノット・ダーク・イェット (ヴァージョン 1)

11.コールド・アイアンズ・バウンド

12.ハイランズ

 

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【discography】

1997年『タイム・アウト・オブ・マインド』

完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30584■定価:¥2,310(税込)

 

収録曲

1.ラブ・シック

2.ダート・ロード・ブルース

3.スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ

4.ミリオン・マイルズ

5.トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン

6.ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー

7.ノット・ダーク・イェット

8.コールド・アイアンズ・バウンド

9.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

10.キャント・ウェイト

11.ハイランズ

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祝・デビュー60周年。日本語字幕入りビデオの第8弾を公開! (2022.11.14)

今回はそれぞれの時代で話題となった、ディランの歌の魅力溢れる3曲を佐藤良明氏による新たな日本語字幕でお楽しみください!

 

「彼女はどこも欠けていない/アーティストだから後ろを見ない」と歌われた彼女とは誰?憶測を生んだ「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/e7SqTIxCYUc

 

白人を銃撃したとされる事件で終身刑を言い渡された黒人ボクサー、ルービン“ハリケーン”カーターの無実を訴えたメッセージ・ソング「ハリケーン」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/UZEP88e9YOw

 

「最期」を意識したラヴ・ソングを思わせ、年齢を重ねたからこそ生まれた表現の、ビデオも印象的な名曲「ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/FOTwgcmleE4

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18年振りの自著『The Philosophy of Modern Song』、遂に発売! (2022.11.08)

The Philosophy of Modern Song表紙画像

 

海外で11月1日に刊行された『The Philosophy of Modern Song』。その内容が楽しみだが、ボブ・ディランの日本盤解説執筆でお馴染みの萩原健太氏がいち早くレビューをアップしたので、ご紹介。

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尚、翻訳本『ソングの哲学(The Philosophy of Modern Song)』は岩波書店より来年春に発刊予定されている。

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【デビュー60周年記念】ボブ・ディランを愛する著名な方々の<私の1曲とコメント>第三弾を公開! (2022.10.14)

ボブ・ディラン<私の1曲とコメント>バナー画像

 

ボブ・ディランのレコード・デビュー60周年を記念しディランを愛する著名人の皆様に好きな歌を選んで頂きコメントを頂戴した。今回はその第三弾!

600を超える曲の中から選ばれたそれぞれの歌、ディランへの想いと共に今一度耳を傾けたい。

尚、それぞれの方が選んだディランの1曲は、佐藤良明氏の翻訳による日本語字幕付ビデオで楽しめる。

 

?<私の1曲とコメント>第三弾特設ページはこちら

 

第三弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

麻田浩、大塚まさじ、亀渕昭信、小室等、佐藤良明、友部正人、三浦久、湯川れい子、和久井光司

ボブ・ディランは来週10月19日からロンドン公演が組まれており11月7日のダブリンに至るヨーロッパ・ツアーを実施中だ。また、海外では11月1日に18年振りの自著『The Philosophy of Modern Song/モダン・ソングの哲学(仮題)』が刊行され、日本では岩波書店から2022年度中の発刊が予定されている。

 

?第2弾が決定したデビュー60周年記念のアナログ・レコードはこちら

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小説の題材に使われるほど入手困難を極めたボブ・ディラン『グレーテスト・ヒット 第V集』のLPが遂に日本初発売決定! (2022.09.30)

ボブ・ディラン『グレーテスト・ヒット 第V集』ジャケット写真

 

1962年3月にレコード・デビューしたボブ・ディランが、今年デビュー60周年を迎えた。それを記念した日本独自企画はカッティングからプレスまで自社一貫生産のアナログ・レコードで、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『ブロンド・オン・ブロンド』の3Wが第1弾として今春発売された。第2弾として既に10月26日『ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット』、11月23日『グレーテスト・ヒット 第2集』が決定していたが、今回『グレーテスト・ヒット 第V集』の発売が遂に決定!

 

この『グレーテスト・ヒット 第V集』は、1971年発売の『第2集』から23年振りとなる1994年に発売。『ビリー・ザ・キッド』(1973年)から『アンダー・ザ・レッド・スカイ』(1990年)までの28年間に録音された歌の中よりディラン自身よって14曲が選曲された。TOP 40入りしたヒット曲を始めとして代表曲が並び、ディランの中期のキャリアを俯瞰する内容でLPでは2枚組にまとめられた。

 

『第V集』収録の「いつまでも若く」を佐藤良明氏による日本語字幕付きで



https://youtu.be/pMpGbLl0V1Y

 

1994年の初発売(日本盤LPは未発売)以来、LPだけは一度も再発売されなかったため、長きに渡って入手困難を極めマニア泣かせの1枚となってしまった。こうした状況をディラン・ファンでもある宮沢章夫氏は小説『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第三集』に題材として使う。それは、中古レコード店でバイトをする主人公に店長が、<この新宿のどこかに『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』のアナログ盤があるから探せ>と指示を出す、本当に『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』は存在するのだろうか、という設定になっており、2001年9月11日直前の西新宿を舞台に変容する世界を描いたもので、2011年に新潮社から刊行された作品だ。

 

この記念企画第2弾においても、歌詞対訳は佐藤良明氏によるもので、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれている。

 

▼『グレーテスト・ヒット』のシリーズのポイント

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード、透明カラーディスク、完全生産限定盤

[2] 2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 2022年最新リマスター音源を採用

[4] 解説&補足収録、新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[5] ジャケット外装(A式もしくはE式を採用)、日本初発売時のLP帯を再現

 

?祝・レコード・デビュー60周年記念、著名人の皆様が選んだ「私の1曲」はこれだ!


ボブ・ディランは現在、ヨーロッパ・ツアー中で11月7日のダブリンまでが発表されている。また、海外では11月1日に18年振りの自著『The Philosophy of Modern Song/モダン・ソングの哲学(仮題)』が刊行され、日本では岩波書店から2022年度中の発刊が予定されている。

 

 

商品情報

LP

『グレーテスト・ヒット 第V集』

ボブ・ディラン『グレーテスト・ヒット 第V集』ジャケット写真

2022年12月21日発売●A式Wジャケット●透明レッドヴァイナル●定価:¥ 6,380(税込)●SIJP1079‐80(2枚組)

 

SIDE A

1.ブルーにこんがらがって

2.チェンジング・オブ・ザ・ガード

3.ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター

 

SIDE B

1.ハリケーン

2.いつまでも若く

3.ジョーカーマン

 

SIDE C

1.ディグニティ

2.シルヴィオ

3.鐘を鳴らせ

4.ガッタ・サーヴ・サムバディ

 

SIDE D

1.夢のつづき

2.ブラウンズヴィル・ガール

3.アンダー・ザ・レッド・スカイ

4.天国への扉

 

『ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット』

2022年10月26日発売●A式シングルジャケット●イラストポスター封入●透明クリアヴァイナル●定価:¥ 4,180(税込)●SIJP1047

 

SIDE 1

1.雨の日の女

2.風に吹かれて

3.時代は変る

4.悲しきベイブ

5.ライク・ア・ローリング・ストーン

 

SIDE 2

1.ミスター・タンブリン・マン

2.サブタレニアン・ホームシック・ブルース

3.アイ・ウォント・ユー

4.寂しき4番街

5.女の如く

 

『グレーテスト・ヒット 第2集』

2022年11月23日発売●A式Wジャケット●透明ブルーヴァイナル●定価:¥ 6,380(税込)●SIJP1077‐8(2枚組)

 

SIDE 1

1. 河の流れを見つめて

2. くよくよするなよ

3. レイ・レディ・レイ

4. メンフィス・ブルース・アゲイン

 

SIDE 2

1. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

2. オール・アイ・リアリー・ウォント

3. マイ・バック・ペイジズ

4. マギーズ・ファーム

5. 今宵は君と

 

SIDE 1

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. 見張塔からずっと

3. マイティ・クィン

4. 親指トムのブルースのように

5. はげしい雨がふる

 

SIDE 2

1. イフ・ノット・フォー・ユー

2. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

3. 明日は遠く

4. マスターピース

5. アイ・シャル・ビー・リリースト

6. どこにも行けない

7. ダウン・イン・ザ・フラッド

 

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デビュー60周年記念企画第2弾の発売決定! (2022.09.20)

ボブ・ディラン60周年記念ビジュアル

 

1962年3月にレコード・デビューしたボブ・ディランが、今年デビュー60周年を迎えた。それを記念して『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『ブロンド・オン・ブロンド』の3Wが第1弾として今春発売されたが、第2弾の発売が決定した。発売となるのは『グレーテスト・ヒット』のシリーズで10月26日『ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット』、11月23日『グレーテスト・ヒット 第2集』が決定しており、12月には『グレーテスト・ヒット 第V集』を予定している。

 

この記念企画第2弾においても、歌詞対訳は佐藤良明氏によるもので、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれている。

▼『グレーテスト・ヒット』のシリーズのポイント

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード、透明カラーディスク、完全生産限定盤

[2] 2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 2022年最新リマスター音源を採用

[4] 解説&補足収録、新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[5] ジャケット外装(A式もしくはE式を採用)、日本初発売時のLP帯を再現

 

祝・レコード・デビュー60周年記念、著名人の皆様が選んだ「私の1曲」はこれだ!

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ご参加の皆様:<第一弾>井上陽水、小倉エージ、菅野ヘッケル、曽我部恵一、高橋“Tack”辰雄、東京ボブ、奈良美智、ピーター・バラカン、六角精児 <第二弾>天辰保文、いしわたり淳治、浦沢直樹、北中正和、佐藤良成、中川五郎、みうらじゅん、鈴木圭介、湯浅学

ボブ・ディランは9月25日から11月に至るヨーロッパ・ツアーを発表している。また、海外では11月1日に18年振りの自著『The Philosophy of Modern Song/モダン・ソングの哲学(仮題)』が刊行され、日本では岩波書店から2022年度中の発刊が予定されている。

 

 

商品情報

LP

『ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット』

2022年10月26日発売●A式シングルジャケット●イラストポスター封入●透明クリアヴァイナル●定価:¥ 4,180(税込)●SIJP1047

SIDE 1

1.雨の日の女

2.風に吹かれて

3.時代は変る

4.悲しきベイブ

5.ライク・ア・ローリング・ストーン

SIDE 2

1.ミスター・タンブリン・マン

2.サブタレニアン・ホームシック・ブルース

3.アイ・ウォント・ユー

4.寂しき4番街

5.女の如く

ディラン初のベスト・アルバムは全米最高10位を記録したロングセラー作品。1962年のデビューから約5年間に生まれたヒットであり代表曲でもある10曲を並べ、フォークの神様とまで称されたディランがロックサウンドを取り入れ革新的な歌を数多く創造した時期をまとめた。ミルトン・グレイザーによるイラストポスターを封入。1967年発売。

 

『グレーテスト・ヒット 第2集』

2022年11月23日発売●A式Wジャケット●透明ブルーヴァイナル●定価:¥ 6,380(税込)●SIJP1077‐8(2枚組)

<DISC1>

SIDE 1

1. 河の流れを見つめて

2. くよくよするなよ

3. レイ・レディ・レイ

4. メンフィス・ブルース・アゲイン

SIDE 2

1. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

2. オール・アイ・リアリー・ウォント

3. マイ・バック・ペイジズ

4. マギーズ・ファーム

5. 今宵は君と

 

<DISC2>

SIDE 1

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. 見張塔からずっと

3. マイティ・クィン

4. 親指トムのブルースのように

5. はげしい雨がふる

SIDE 2

1. イフ・ノット・フォー・ユー

2. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

3. 明日は遠く

4. マスターピース

5. アイ・シャル・ビー・リリースト

6. どこにも行けない

7. ダウン・イン・ザ・フラッド

 

全米最高14位を記録したベスト・アルバムの第2集は、'63年以降に録音した歌の中から代表曲のみならず未発表曲も含めた全21曲を収録。ディランはその音楽スタイルを柔軟に革新的に目まぐるしく変遷させロックミュージックに多大な影響を与えたが、その経過を俯瞰する、単なるベストとは異なる作品だ。1971年発売。

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祝・デビュー60周年。ボブ・ディラン、日本語字幕入りビデオの第7弾を公開! (2022.09.20)

今回はディランの初期作でアコースティック演奏をバックにヴォーカルの魅力溢れる4曲を佐藤良明氏による新たな日本語字幕でお楽しみください!

 

敬愛するウディ・ガスリーを始めとする先達が歌い続けてきたものを引き継ぐ決意が漂う「ウディに捧げる歌」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/-Lixs--shl4

 

いつの世にも通底する、時代を超越したディランの代表曲で数多くのカバー曲を生み続ける「風に吹かれて」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/sEAgwzKszEg

 

破局を予感しながらも恋人と過ごす日々を待ちわびる切なさ漂う歌のライヴ・ヴァージョン「明日は遠く」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/Tj7oTicbavM

 

歌詞を抽象的にすることで普遍性のある内容に仕上げ、ディランならでは巧みさが光る「アイ・シャル・ビー・リリースト」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/ZntlR4rSU7I

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【デビュー60周年記念】ボブ・ディランを愛する著名な方々の<私の1曲とコメント>第二弾を公開! (2022.09.13)

ボブ・ディラン<私の1曲とコメント>バナー画像

 

ボブ・ディランのレコード・デビュー60周年を記念し、ディランを愛する著名人の皆様に好きな歌を選んで頂きコメントを頂戴した。今回はその第二弾!

600を超える曲の中から選ばれたそれぞれの歌、ディランへの想いと共に今一度耳を傾けたい。

尚、それぞれの方が選んだディランの1曲は、佐藤良明氏の翻訳による日本語字幕付リリック・ビデオで楽しめる。

 

?<私の1曲とコメント>第二弾特設ページはこちら

第二弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

天辰保文、いしわたり淳治、浦沢直樹、北中正和、佐藤良成、中川五郎、みうらじゅん、鈴木圭介、湯浅学

 

ボブ・ディランは9月25日から11月に至るヨーロッパ・ツアーを発表している。また、海外では11月1日に18年振りの自著『The Philosophy of Modern Song/モダン・ソングの哲学(仮題)』が刊行され、日本では岩波書店から2022年度中の発刊が予定されている。

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【デビュー60周年記念】ボブ・ディランを愛する著名な方々の<私の1曲とコメント>第一弾を公開! (2022.07.28)

ボブ・ディラン60周年記念ビジュアル画像

 

1962年3月にアメリカで発売されたデビュー・アルバム『ボブ・ディラン』は、2022年の今年、発売から60年を迎えた。そんなレコード・デビュー60周年を記念し、ディランを愛する著名人の皆様に好きな歌を選んで頂きコメントを頂戴した。各界で活躍されてる方々がどの曲を選び、そのわけは何なのか・・・興味は尽きないが、ディランへの想いが伝わるものだ。

600曲を超える中から選ばれたそれぞれの歌、この機会に今一度耳を傾けたい。

尚、それぞれの方が選んだディランの1曲は、佐藤良明の翻訳による日本語字幕付リリック・ビデオで楽しめる。

 

ボブ・ディラン<私の1曲とコメント>バナー画像

?<私の1曲とコメント>第一弾特設ページはこちら

第一弾に参加頂いた皆様(50音順、敬称略)

井上陽水、小倉エージ、菅野ヘッケル、曽我部恵一、高橋“Tack”辰雄、東京ボブ、奈良美智、ピーター・バラカン、六角精児

 

ボブ・ディランは7月に全米ツアーを終え、9月からのヨーロッパ・ツアーを予定している。5月にタルサで開館したボブ・ディラン・センターはディランが愛用した楽器、手書きの歌詞、衣装、初公開となる写真や映像のみならず未発表音源など、かなりの点数が展示されており、ファンの聖地になりそうだ。また、18年振りの自著『モダン・ソングの哲学』が日本では岩波書店から2022年度中に発刊される。

 

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祝・デビュー60周年。日本語字幕入りビデオ公開、第6弾! (2022.07.23)

今回はディランが転機を迎えた頃に綴られた、詩人としての魅力溢れる6曲を佐藤良明氏による新たな日本語字幕でお楽しみください!

 

恋人との関係で生まれたすれ違いを綴った、スティーヴ・ジョブズがお気に入りの1曲「いつもの朝に」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/O30jMAiAorw

 

プロテスト・シンガーとして支持された頃の評価やレッテルを振り切るような思いを込めた「マイ・バック・ペイジズ」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/KMVt11SLES0

 

プロテスト・シンガー時代とは異なり、自由をより広義に捉え、詩人として次のステップに踏み出した「自由の鐘」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/WrLZ9m4eBTA

 

ニューポート・フォーク・フェスティバルで観客から浴びた痛烈な批判により書かれたと言われている「寂しき4番街」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/O6t3erBK_sY

 

管楽器やタンバリンを交えたにぎやかなサウンドをバックにディランの自由で奔放なヴォーカルが楽しい「雨の日の女」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/YppmqBmXZ4w

 

郷愁に満ちた言葉がスウィング・スタイルのサウンドに乗って耳に心地よく、映像も興味深い「デューケイン・ホイッスル」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/bqWA74NdjTc

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メディア情報更新(Rolling Stone Japan) (2022.06.29)

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祝・デビュー60周年。日本語字幕入りビデオ公開、第5弾! (2022.06.27)

サムネイル:ハッティ・キャロルの寂しい死

 

今回はディランの思いが色濃く歌に紡がれた、シンガーソングライターらしい7曲を佐藤良明氏による新たな日本語字幕でお楽しみください!

 

▼発表から60年を経た今も訴えかける、戦争を商売にしている人を痛烈に批判した歌「戦争の親玉」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/myN_pqp6QBw

 

▼怒り、悲しみ、やるせなさを込めたディランのヴォーカルが深く静かに沁みる「ハッティ・キャロルの寂しい死」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/_tea2NQwAts

 

▼エレクトリックを取り入れた事で主にフォーク・ファンからの物議を醸した、転換期を物語る「マギーズ・ファーム」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/tbh2LpSXp_s

 

▼未だディランと結婚する前だったサラ・ローンズに向けて書いたと言われている「ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/w8LyIKYgl-I

 

▼原題のみならず演奏時間も長く、歌詞はビート・ジェネレーションの影響を受けた「メンフィス・ブルース・アゲイン」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/oYeg3HLcQmw

 

▼グラミー最優秀男性ヴォーカル賞に輝いた、信仰心に訴える内容を歌った話題曲「ガッタ・サーヴ・サムバディ」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/3YEwa1Aj6R8

 

▼ブルース歌手を題材に南部の情景を鮮やかに描く、情感溢れるヴォーカルも魅力の「ブラインド・ウィリー・マクテル」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/aX2kyOJMOtQ

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デビュー60周年記念。ロック史上初のLP2枚組『ブロンド・オン・ブロンド』は本日発売! (2022.06.22)

ボブ・ディラン『ブロンド・オン・ブロンド』ジャケット写真

 

1966年発表、ボブ・ディランの7枚目のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』が、デビュー60周年を記念しソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードで本日発売。全米チャート9位、全英3位を獲得した、ロック史上初のLP2枚組としても知られる傑作だ。

 

ソニー自社一貫生産アナログレコードとしてボブ・ディランの第4弾となる『ブロンド・オン・ブロンド』は、詩人とロックンローラーという、2つの個性が見事にブレンドされ、ディランの長いキャリアの中でも最高傑作と評される事が多い作品。全米シングル・チャート2位の「雨の日の女」、20位の「アイ・ウォント・ユー」、33位の「女の如く」等のヒット曲に加え、LP片面すべてを使った「ローランドの悲しい目の乙女」など、創造性に溢れる意欲的な試みも随所で見られ、ロック史に大きな足跡を残した名盤である。後に活動を共にするザ・バンドの面々も本作から参加。ほとんどがナッシュビルで録音され、プロデュースはボブ・ジョンストンが務めた。

 

全米シングル2位でアルバム冒頭を飾る「雨の日の女」



https://youtu.be/fm-po_FUmvM

 

アルバム・ジャケットはスエードのコートにマフラーをまいたディランの立ち姿を捉えたもので、ピントを合わせずブレを活かした動きのある縦長の写真を使っている。アーティスト名やアルバム・タイトルが表面や裏面に表記されておらずジャケットの背の部分に小さくクレジットされているだけなのは当時としては極めて斬新で、まるで分類されるのを嫌っているようだ。加えて、通常のようにアルバム・ジャケットを見開くとディランは横になってしまい縦に見開くようにデザインされているのも大変珍しい。ディランにとって初のWジャケットをどうデザインするか・・・だいぶ考えられたのだろう、それまで常識となっていた仕様に従わないクリエイターの意気込みが伝わる。

尚、この見事な写真を撮影したのはジェリー・シャッツバーグで、中面にレイアウトされた写真も彼によるものだ。写真家だった彼は後に映画監督として活躍し、『スケアクロウ』『哀しみの街かど』などの映像作品を残している。

収録された歌の数々ばかりでなく、ジャケットのデザインも秀逸な傑作アルバムが、デビュー60周年記念にLPで再び蘇る。

 

桑田佳祐、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌う。

6月21日放送のNHK地デジ『クローズアップ現代』<いま音楽にできること 桑田佳祐66歳 “同級生”と平和を歌う>の中で、桑田佳祐がボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌った。反戦歌として歌い継がれてきたディランの名曲を自身の思いを表現するために “桑田風”に訳した日本語の歌詞で弾き語り素晴らしいパフォーマンスを披露する。

6月22日17時30分からBS1で再放送が予定されており、見逃した人は必見!

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商品情報

LP

詩人とロックンローラー、二つの個性が溶け合う歴史的傑作、今再び。

『ブロンド・オン・ブロンド』

BLONDE ON BLONDE

ボブ・ディラン『ブロンド・オン・ブロンド』ジャケット写真

2022年6月22日発売●SIJP1054〜5●¥ 6,050(税込)

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコード、180g重量盤

[2] アナログ・マスターを基に2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[4] 日本初発売時の解説(中村とうよう)、2013年解説(クリントン・ヘイリン)、補足(菅野ヘッケル)収録

[5] ジャケット外装(A式Wジャケットを採用) 、日本初発売時のLP帯再現

 

収録曲

<LP1>

SIDE 1

1.雨の日の女

2.プレッジング・マイ・タイム

3.ジョアンナのヴィジョン

4.スーナー・オア・レイター

 

SIDE 2

1.アイ・ウォント・ユー

2.メンフィス・ブルース・アゲイン

3.ヒョウ皮のふちなし帽

4.女の如く

 

<LP2>

SIDE 1

1.我が道を行く

2.時にはアキレスのように

3.アブソリュートリー・スイート・マリー

4.フォース・タイム・アラウンド

5.5人の信者達

 

SIDE 2

1. ローランドの悲しい目の乙女

 

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桑田佳祐、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌う。 (2022.06.21)

ボブ・ディラン『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』ジャケット写真


6月21日放送のNHK地デジ『クローズアップ現代』<いま音楽にできること 桑田佳祐66歳 “同級生”と平和を歌う>の中で、桑田佳祐がボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌った。反戦歌として歌い継がれてきたディランの名曲を自身の思いを表現するために “桑田風”に訳した日本語の歌詞で弾き語る。

6月22日17時30分からBS1で再放送が予定されているので、見逃した人は是非!

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/NG2ZRRXZ7K/

 

歌い継がれるボブ・ディラン「風に吹かれて」



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メディア情報更新(Rolling Stone) (2022.06.02)

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本日81歳の誕生日を迎える。デビュー60周年記念『ブリギング・イット・オール・バック・ホーム』アナログ盤は明日発売! (2022.05.24)

ボブ・ディラン60周年記念ビジュアル

 

1941年5月24日生まれのボブ・ディランは、本日81歳の誕生日を迎えた。まだまだ意気軒昂なディランは『ワールド・ワイド・ツアー:2021-2024』と銘打たれたツアーを続行中で7月6日デンバーでの公演までが発表されている。

 

1965年発表の5枚目のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』が、デビュー60周年を記念しソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードで明日発売、全米チャート6位、全英1位を獲得し、売上は過去最高を記録した作品だ。

初の全米TOP40となったラップ調の「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、ディランが歌詞の一部を書いたボードを歌に合わせてめくってゆく音楽ビデオも話題となった。他にもザ・バーズがカバーし全米1位を獲得した「ミスター・タンブリン・マン」、エレクトリック化に非難を浴びせたフォーク信奉者と決別するかのような「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」など名曲揃い。当時のマネージャー宅の居間で撮影されたジャケットにはディランが影響を受けたと思われるアルバムが散りばめられている。ロック色を強め、60年代後半の激動期の幕開けを印象付けた歴史的な名盤だ。

引き続き、6月22日には『ブロンド・オン・ブロンド』の発売が決定している。尚、デビュー60周年記念発売となるアナログレコード三作品の歌詞対訳は佐藤良明氏によるもので、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれた。

 

▼日本で初めて発売されたディランのシングル曲「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」を佐藤良明氏による日本語字幕付



https://youtu.be/4ApXZ-3cFAM

 

B.スプリンクスティーン、P.スミス、J.ジャームッシュ、V.ヴェンダースらに加え、日本からは浦沢直樹、みうらじゅんが創作に参加したクリップ「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」!!

▼「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」


https://youtu.be/5byggJaa4Fk

 

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」は、D.A.ペネベイカーが監督した『ドント・ルック・バック』の伝説的なオープニング・シーンへのオマージュであり、現代を代表する芸術家、映像制作者、漫画家、ミュージシャン、グラフィック・デザイナーたちが創作した新しい歌詞キューカードが活かされている。ペネベイカーの手になるそのオリジナル・クリップで使われたキューカードは、歌詞に登場する言葉やフレーズを、意図的な綴り間違い、駄洒落、隠しジョークを含めて手書きしたものだった。

?詳細は『ディラン60』マイクロサイトで

 

 

【商品情報】

LP

60年代後半の激動期の幕開けを印象付けた話題作、今再び。

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』

BRINGING IT ALL BACK HOME

ボブ・ディラン『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』ジャケット写真

2022年5月25日発売●SIJP1053●¥ 4,180(税込)

@ ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコード、180g重量盤

A アナログ・マスターを基に2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

B 新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

C 日本初発売時の解説(ボブ・ディラン、中村とうよう)、2013年解説(クリントン・ヘイリン)、補足(菅野ヘッケル)収録

D ジャケット外装(A式ジャケットを採用)、日本初発売時のLP帯再現

 

SIDE 1

1. サブタレニアン・ホームシック・ブルース

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

3. マギーズ・ファーム

4. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット

5. アウトロー・ブルース

6. オン・ザ・ロード・アゲイン

7. ボブ・ディランの115番目の夢

 

SIDE 2

1. ミスター・タンブリン・マン

2. エデンの門

3. イッツ・オールライト・マ

4. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

 

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祝・デビュー60周年。ボブ・ディラン、日本語字幕入りビデオ公開、第4弾! (2022.05.19)

今回はディランが映画の主演のように演技しているミュージック・ビデオ「シングス・ハヴ・チェンジド」、そして「いつまでも若く」の2曲を佐藤良明氏による新たな日本語字幕でお楽しみください!

▼映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を獲得した曲「シングス・ハヴ・チェンジド」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/xTSG9Dm6aME

 

▼息子に<こう育って欲しい>という父親からの思いを伝えるために作った祈りにも似たバラード「いつまでも若く」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/pMpGbLl0V1Y

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祝・デビュー60周年。ボブ・ディラン、日本語字幕入りビデオ公開、第3弾! (2022.05.18)

第3弾で新たにUPしたのは「天国への扉」と「ブルーにこんがらがって」の2曲。ライヴを収録したミュージックビデオに佐藤良明氏による新たな日本語字幕で臨場感も深まる!

▼ディランが初めて出演した映画『ビリー・ザ・キッド』の主題歌で数多くのカバーがある「天国への扉」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/6VhYjQNKvVw

 

▼ディランの最高傑作と謳われる全米No.1アルバム『血の轍』からの必殺曲「ブルーにこんがらがって」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/geHfMoQ-yU8

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祝・デビュー60周年。ボブ・ディラン、日本語字幕入りビデオ公開、第2弾! (2022.05.17)

昨日に続き、新たにUPしたのは「ライク・ア・ローリング・ストーン」と「見張塔からずっと」の2曲。佐藤良明氏による新たな日本語字幕で、ディランの詩の世界をお楽しみください。

▼当時、常識破りの6分を超えるシングル「ライク・ア・ローリング・ストーン」(日本語字幕ver)は全米2位を記録



https://youtu.be/tqS_qTkmm2I

 

▼ジミ・ヘンドリックスのカバーで知られるようになった「見張塔からずっと」(日本語字幕ver)は代表曲の一つ


https://youtu.be/rRr78Ml9ha0

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祝・デビュー60周年。ボブ・ディラン、日本語字幕入りビデオ公開! (2022.05.16)

本日UPしたのは「時代は変る」と「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の2曲。日本語字幕の訳は佐藤良明氏によるもので、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれた。

▼今にも通用するメッセージを持つ1964年のディランを代表する1曲「時代は変る」(日本語字幕ver)



https://youtu.be/kFhPYw0H9mU

 

▼日本で初めて発売されたディランのシングル曲「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」(日本語字幕ver)


https://youtu.be/4ApXZ-3cFAM

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メディア情報更新(Rolling Stone) (2022.05.09)

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デビュー60周年を記念した新ビデオ「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」、世界同時公開! (2022.05.06)

ボブ・ディラン60周年記念ビジュアル

 

ボブ・ディラン。音楽だけでなく、文化全般にわたって計りしれないほど大きなインパクトを与えてきたアーティストのレコードデビュー60周年を記念して、新たな映像作品「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」が制作された。このプロジェクトには、幅広い分野から多くのアーティストが参加。歌詞を書き込んだキューカードが強烈な印象を残したオリジナル・ビデオからインスピレーションを受け、動的なコラージュを活かした作品に仕上げられている。このビデオ公開と同時に、ディランを象徴するアイテムの一つであるレイバンのウェイファーラーをフィーチュアした双方向型POV体験を可能とするAR(拡張現実)フィルターも発表された。

 

?詳細は『ディラン60』マイクロサイト

 

B.スプリンクスティーン、P.スミス、J.ジャームッシュ、V.ヴェンダースらに加え、日本からは浦沢直樹、みうらじゅんが創作に参加!!

インディペンデントな活動を展開するクリエイティヴ・エージェンシー『イントロ』とソニー・ミュージックのジョシュ・チュースによって制作が進められてきたクリップ「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」は、D.A.ペネベイカーが監督した『ドント・ルック・バック』(ディランの1965年UKツアーをシネマ・ヴェリテの手法で記録した画期的なドキュメンタリー作品)の伝説的なオープニング・シーンへのオマージュであり、現代を代表する芸術家、映像制作者、漫画家、ミュージシャン、グラフィック・デザイナーたちが創作した新しい歌詞キューカードが活かされている。ペネベイカーの手になるそのオリジナル・クリップで使われたキューカードは、歌詞に登場する言葉やフレーズを、意図的な綴り間違い、駄洒落、隠しジョークを含めて手書きしたもの。「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」では、ジュリアン・ハウス、パティ・スミス、ZEP、ケイ・アダムス、フランシス・カブレル、ヴィム・ヴェンダース、アンソニー・ブリル、浦沢直樹、マイケル・ジュー、ジョン・スクワイア、アザゼル・ジェイコブス、ブルース・スプリンクスティーン、フューチュラ、ノエル・フィールディング、ジム・ジャームッシュ、ボビー・ギレスピー、パリ・ルデゥ、ヴォルフガング・ニーデッケン、みうらじゅん、ケイト・ギブ、ジョナサン・バーンブルック、デイヴ・シュリグリー、エリック・ヘイズらが再解釈し、新たにデザインしたキューカードがフィーチュアされている。

 

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」



https://youtu.be/5byggJaa4Fk

 

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」と同時に、ディラン・ファンのために開発されたARレンズ・フィルターがインスタグラムとスナップチャットで使用可能との発表もあった。「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」からの10秒間の映像のループを背景に、ディランを象徴するアイテムの一つであるレイバンのサングラスをヴァーチャル試着できるというものだ。

 

新映像作品「サブタレニアン・ホームシック・ブルース2022」とARレンズ・フィルターは、新たに立ち上げられた『ディラン60』マイクロサイトで確認することができる。このサイトではまた、オリジナルの歌詞入りキューカードと新たにデザインされたキューカード(それぞれの作者も示されている)、そして、ボブ・ディランの後方でアレン・ギンズバーグとボブ・ニューワースが特別出演しているオリジナル・クリップも公開される。

 

1965年発表『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』(ディランにとって、コロムビアでの5作目となるアルバム)からのリード・トラックであり、ファースト・シングルにも選ばれた「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、ディランが本格的にエレクトリック・サウンドを打ち出した時期を代表する曲の一つで初のTOP40ヒットとなっている。画期的な作品で、強い影響力を持つこの曲は、ラップの先駆けとして語られることも多い。また、ディランがカメラを見つめながら、歌詞の書き込まれたキューカードを放り投げ続けていくプロモーション・クリップは、ミュージック・ビデオの歴史のなかで、その礎となった作品と位置づけられている。

 

ボブ・ディラン・センターは、2022年5月10日、オクラホマ州タルサにオープンの予定。オルソン・クンディグ設計の同センターでは、ボブ・ディランが70年以上にわたって創造し、所有してきた10万点を超す文化的至宝を所蔵、展示。長く聴き継がれてきた名曲の手書きの歌詞草稿、完全未発表の録音作品、未公開のパフォーマンス映像、これまで誰の目にも触れてこなかった貴重な写真、ヴィジュアル・アート作品など、世界でもっとも重要な文化人の一人として歩みつづけてきたその比類なきキャリアのすべてをカバーしたアイテムの数々が揃えられている。

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日本独自企画として60年代の名盤をアナログ・レコードで発売!

好評発売中の『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』、5/25発売『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、6/22発売『ブロンド・オン・ブロンド』の3枚がデビュー60周年記念の第一弾発売商品で、3枚に共通の企画ポイントは以下になる。

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード、180g重量盤、完全生産限定盤

[2] 2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[4] 日本初発売時の解説(中村とうよう)、2013年解説(クリントン・ヘイリン)、補足(菅野ヘッケル)収録

[5] ジャケット外装(A式ジャケットを採用)、 日本初発売時のLP帯再現

 

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祝・デビュー60周年、60年代の名盤『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』をアナログ・レコードで本日発売! (2022.04.27)

ボブ・ディラン『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』ジャケット写真

 

1962年3月にレコード・デビューしたボブ・ディランが、今年デビュー60周年を迎えた。デビュー・アルバム『ボブ・ディラン』の発売からおよそ一カ月後には第二作となる『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』のレコーディングを開始。ジョン・ハモンドがプロデュースした今作は、約1年に渡って8回のレコーディングの末、63年5月に発表された。ほとんどが自作による『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』は前作を上回る評判を呼び、全米チャート22位、全英では1位を獲得した出世作となった。

ディランの名を一躍世界に知らしめるきっかけとなった「風に吹かれて」はプロテスト・ソングとして公民権運動や反戦運動を通じて広く歌われた。加えて「はげしい雨が降る」など、社会性のあるこうした歌は当時の恋人スーズ・ロトロの影響があったとされ、彼女の姿はアルバム・ジャケットに登場するばかりでなく何曲かのラヴ・ソングの中にも見え隠れする。また、アイルランド民謡をアレンジした「北国の少女」など、どの歌においても豊かなストーリーを紡ぎ出し、若くして詩人としての才能を開花させており、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』はフォーク時代の傑作にして、ディランの代表作の一枚だ。

本日発売の『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』は<ソニー自社一貫生産アナログ・レコード>で、引き続き5月25日に『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、6月22日に『ブロンド・オン・ブロンド』の発売が決定している。連続して発売となる三作品の歌詞対訳は佐藤良明氏によるもので、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれた。

 

「風に吹かれて」のミュージック・ビデオ



https://youtu.be/vWwgrjjIMXA

 

佐藤良明訳による「風に吹かれて」(風に舞っている)

ひとはいくつ道を歩けば

ひと並み扱いされるのか

ハトはどれだけ海を渡れば

砂の浜で安らげるのか

どれだけ大たま砲が宙(そら)を飛べば

撃ってはならんと決まるのか

答えは、友よ、風のなか

風に舞っている

 

山はいくとせ在りつづけるのか

海へ崩れていくまでに

かれらはいくとせ耐えつづけるのか

自由を勝ちえていくまでに

ひとはいくたび顔をそむける

見ないふりをやめるまでに

答えは、友よ、風のなか

風に舞っている

 

なんど空を見上げたら

すんだ青さが見えるんだ

いったいいくつ耳を持ったら

涙の叫びが聞こえるんだ

そうさ、どれだけひとが死ねばいいんだ

もう死にすぎだとわかるまで

答えは、友よ、風のなか

風に舞っている

 

ボブ・ディランは現在全米ツアー中で6月18日サンディエゴでの公演までが発表されている。5月10日には待望のボブ・ディラン・センターがオクラホマ州タルサにて開館。また、18年振りの自著『モダン・ソングの哲学』が日本では岩波書店から2022年度中に発刊される。

 

 

【商品情報】

LP

社会不安に揺れた60年代初頭のアメリカを映す名盤、今再び。

『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』

THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN

ボブ・ディラン『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』ジャケット写真

2022年4月27日発売●SIJP1001●¥ 4,180(税込)

[1] ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード、180g重量盤、完全生産限定盤

[2] 2022年Sony Music Studios Tokyoにてカッティング

[3] 新対訳&訳者ノート(佐藤良明)付

[4] 日本初発売時の解説(中村とうよう、ナット・ヘントフ)、2013年解説(クリントン・ヘイリン)、補足(菅野ヘッケル)収録

[5] ジャケット外装(A式ジャケットを採用) 、日本初発売時のLP帯再現

 

SIDE 1

1. 風に吹かれて

2. 北国の少女

3. 戦争の親玉

4. ダウン・ザ・ハイウェイ

5. ボブ・ディランのブルース

6. はげしい雨が降る

 

SIDE 2

1. くよくよするなよ

2. ボブ・ディランの夢

3. オックスフォード・タウン

4. 第3次世界大戦を語るブルース

5. コリーナ、コリーナ

6. ワン・モア・チャンス

7. アイ・シャル・ビー・フリー

 

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【特典情報】ボブ・ディラン ソニー自社一貫生産アナログレコードシリーズ (2022.04.19)

4/27『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を皮切りに、3か月連続でリリースする、ソニー自社一貫生産アナログレコードシリーズをご購入いただいたお客様に先着で特典をプレゼント!

 

 

先着購入特典

■全国のCDショップ/オンラインショップ:デビュー60周年記念ポストカード

60周年記念ポストカード写真

 

■Amazon.co.jp:メガジャケ(ご購入いただいた形態と同絵柄のメガジャケを差し上げます)

※Amazon.co.jp、その他一部オンラインショップでは”特典対象商品ページ”と ”特典非対称商品ページ”がございます。

ご予約の際にご希望される商品ページかをご確認いただいてからご予約いただきますよう、お願い申し上げます。

※特典は数に限りがございますので、無くなり次第終了となります。予めご了承ください。

※各オンラインショップにて、商品カートが公開されるまで時間がかかる場合がございますので、予めご了承ください。

 

 

先着購入特典

4/27発売『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 

『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』ジャケ写

(SIJP-1001)¥4,180 (税込) ¥3,800 (税抜)

 

5/25発売『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』ジャケ写

(SIJP-1053)¥4,180 (税込) ¥3,800 (税抜)

 

6/22発売『ブロンド・オン・ブロンド』 

『ブロンド・オン・ブロンド』ジャケ写

(SIJP-1054〜1055)¥6,050 (税込) ¥5,500 (税抜)

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3月19日、ボブ・ディランはデビュー60周年を迎える! (2022.03.19)

ボブ・ディラン60周年記念ビジュアル

 

1962年3月19日にアメリカで発売されたデビュー・アルバム『ボブ・ディラン』は、本日、発売からちょうど60年を迎えた。今作は、1961年11月20&22日の2日間に渡り、ニューヨークで録音。そのうちの13曲がこの『ボブ・ディラン』に収録され、カバーが11曲と多いもののヴォーカルの豊かな表現力に60年を経た今も驚かされる。

 

ボブ・ディランのデビュー60周年を祝い、60年代の名盤を<ソニー自社一貫生産>で3か月に渡っての発売が決定した。4/27発売『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』、5/25発売『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、6/22発売『ブロンド・オン・ブロンド』の計3Wを180g重量盤にてプレス。この三作品の歌詞対訳は佐藤良明氏で、リズミカルで一味違う新訳によりディランの詩の世界に新たなアプローチが生まれる。

 

尚、ボブ・ディランは現在全米ツアー中で4月14日オクラホマ・シティでの公演までが発表されている。5月10日には待望のボブ・ディラン・センターがオクラホマ州タルサにて開館。また、18年振りの自著『モダン・ソングの哲学』が日本では岩波書店から2022年度中に発刊される。 

 



 ? 1962年のボブ・ディラン
3月19日 デビュー・アルバム『ボブ・ディラン』発売。
4月16日 ガーディズ・フォークシティでつくったばかりの「風に吹かれて」など5曲歌う。
4月20日〜23日 ジェシー・フラーとミシガン州アンアーバーで歌う。
4月24、25日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』のレコーディングをはじめる。
6月8日 恋人のスージー・ロトロがイタリアに旅立つ。
6月 M・ウイットマーク&サンズ音楽出版社と契約。
6月28日〜7月1日 カナダのモントリオールのポプリで歌う。
7月2日 モントリオールのフィンジャンクラブで11曲歌う。
7月9日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』の2回目のレコーディング。
8月2日 正式にロバート・アレン・ジママンからロバート(ボブ)・ディランに改名
8月 故郷ミネアポリスに戻り、数曲を録音。
9月22日 「オールスター・フーテナニー」のメンバーとして初めてカーネギーホールで歌う。
10月5日 ニューヨークのタウンホールで開かれた「トラヴェリン・フーテナニー」でトリを務める。
10月 ギャスライトでライヴレコーディング。のちに『セカンド・ギャスライト・テープ』としてファンの間に広く出回っている。この音源の一部は2005年10月にスターバックス限定CD "Live At The Gaslight 1962 " として発売された。
10月26日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』の3回目のレコーディングで初めてバンドといっしょに録音。
11月1日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』の4回目のレコーディング。
11月14日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』の5回目のレコーディング。
12月6日 アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』の6回目のレコーディング。
12月14日 初シングル「ゴチャマゼの混乱」発売。
12月22日 初めてイギリスに行く。コーヒーハウスで歌ったり、BBCのドラマ『マッドハウス・オン・カースル・ストリート』に出演したりした。


 

 

商品情報

<LP>デビュー60周年に60年代の名盤。

『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』

ジャケット写真

2022年4月27日発売

●完全生産限定盤 ●A式ジャケット ●解説・歌詞・新対訳付 ●180g重量盤

SIJP1001|¥4,180(税込)

 

公民権運動や反戦運動を通じて広く歌われ、ディランの名を一躍世界に知らしめたプロテスト・ソング「風に吹かれて」やアイルランド民謡をアレンジした「北国の少女」など、どの歌においても豊かなストーリーを紡ぎ出し、詩人としての才能を開花。フォーク時代の傑作にして、ディランの代表作の一枚。1963年作品。

 

SIDE 1

1. 風に吹かれて

2. 北国の少女

3. 戦争の親玉

4. ダウン・ザ・ハイウェイ

5. ボブ・ディランのブルース

6. はげしい雨が降る

 

SIDE 2

1. くよくよするなよ

2. ボブ・ディランの夢

3. オックスフォード・タウン

4. 第3次世界大戦を語るブルース

5. コリーナ、コリーナ

6. ワン・モア・チャンス

7. アイ・シャル・ビー・フリー

 

 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』

ジャケット写真

2022年5月25日発売

●完全生産限定盤 ●A式ジャケット ●解説・歌詞・新対訳付 ●180g重量盤

SIJP1053|¥ 4,180(税込)

 

初めてエレクトリック・サウンドを取り入れ、全米6位、全英1位を獲得し、“フォーク・ロック”のスタイルを確立した作品。代表曲のひとつである「ミスター・タンブリン・マン」はバーズによってカバーされ、全米シングル・チャート1位を記録した。60年代後半の激動期の幕開けを印象付けた名盤である。1965年作品。

 

SIDE 1

1. サブタレニアン・ホームシック・ブルース

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

3. マギーズ・ファーム

4. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット

5. アウトロー・ブルース

6. オン・ザ・ロード・アゲイン

7. ボブ・ディランの115番目の夢

 

SIDE 2

1. ミスター・タンブリン・マン

2. エデンの門

3. イッツ・オールライト・マ

4. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー

 

 

『ブロンド・オン・ブロンド』

ジャケット写真

2022年6月22日発売

●完全生産限定盤 ●A式Wジャケット ●解説・歌詞・新対訳付 ●180g重量盤

SIJP1054-5|¥ 6,050(税込)

 

ロック史上初の2枚組となった今作は詩人とロックンローラーという、2つの個性が見事にブレンドされ、最高傑作と評される事が多い作品。LP片面すべてを使った「ローランドの悲しい目の乙女」など、創造性に溢れる意欲的な試みが随所で見られ、ロック史に大きな足跡を残した名盤である。1966年作品。

 

SIDE 1

1. 雨の日の女

2. プレッジング・マイ・タイム

3. ジョアンナのヴィジョン

4. スーナー・オア・レイター

 

SIDE 2

1. アイ・ウォント・ユー

2. メンフィス・ブルース・アゲイン

3. ヒョウ皮のふちなし帽

4. 女の如く

 

SIDE 1

1. 我が道を行く

2. 時にはアキレスのように

3. アブソリュートリー・スイート・マリー

4. フォース・タイム・アラウンド

5. 5人の信者達

 

SIDE 2

1. ローランドの悲しい目の乙女

 

 

『追憶のハイウェイ61』

第2版

●3月下旬より出荷予定 ●完全生産限定盤 ●A式ジャケット ●解説・歌詞・対訳付

SIJP1003|¥ 4,180(税込)

 

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18年振りの新刊『モダンソングの哲学』(邦題は仮)、岩波書店より2022年度刊行予定! (2022.03.14)

ボブ・ディラン『モダンソングの哲学』カバー画像

 

ボブ・ディラン著『モダンソングの哲学/The Philosophy of Modern Song』が、サイモン&シュスター社より2022年11月8日に海外で出版される。これはディランにとって、2004年に出版され、50週以上にわたって“ニューヨーク・タイムズ“のベストセラー・リストに名を連ねてきた『ボブ・ディラン自伝』以来の新著。そして2016年にノーベル文学賞を受賞して以降、初の著書となるものだ。

 

2010年から執筆に取り組んできたという『モダンソングの哲学』でディランは、ソングライティングに関する技術や技巧について、いわば上級者向けの講義を展開している。ここでディランは、彼以外のアーティストの作品に焦点を当てた60以上のエッセイを書いているのだが、その顔ぶれはスティーヴン・フォスターからエルヴィス・コステロまで、ジャンルはハンク・ウィリアムスからニーナ・シモンまでと、じつに幅広い。たとえば、彼自身が「安易な押韻」と呼ぶ問題が分析されていて、シラブルを1つ増やすだけで、曲の魅力が損なわれてしまうといったことが書かれている。さらに、ブルーグラスとヘヴィ・メタルの関連性といったテーマまで語られているのだ。ディラン一流の散文体で書かれていくこれらのエッセイは、神秘的で機知に富み、時に辛辣であり、深遠であり、またしばしば、大声を出して笑いたくなるほどおかしなもの。いずれのエッセイも、もちろん表面的には音楽をテーマにしたものだが、じつは、人間のありようを深く想い、熟考を重ねて書かれた文章なのである。またこの本では、時間をかけて整理収集された貴重な写真約150点を掲載。加えて、それぞれの曲から夢のように美しい一節が紹介されているのだが、それらが一つになって叙事詩のような輝きを放ち、この本の価値をさらに高めている。

 

2020年に『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を発表したディランは、その傑出したアルバムによって、1960年代以降のすべてのディケイド(10年間)でビルボード誌のアルバム・チャート40位圏内に1枚以上のアルバムを送り込むという偉業を達成した、初のアーティストとなった。『モダンソングの哲学』には、その実り豊かな、長い年月のあいだに彼が学んできたさまざまなことが収められている。そして、これまでに彼が取り組んできたことすべてと同じように、この本そのものが、きわめて重要な意味を持つ芸術的成果なのだ。

 

「この万華鏡のような魅力にあふれたボブ・ディランの本を出版することによって、私たちと同じ時代を生きる偉大なアーティストたちの歌の数々を、世界中の人たちと祝福したい」。サイモン&シュスターの会長/チーフ・エグゼクティヴ・オフィサー、ジョナサン・カープはそう語っている。「『モダンソングの哲学』は、ボブ・ディランにしか書き得ない本。彼はその独特の語り口によって、それぞれの歌に対する深い賞賛と理解、その歌を世に送り出した人たちへの想い、我々の人生にとっての意味などを伝えてくれる」。

 

『モダンソングの哲学』は、岩波書店から2022年度に刊行が予定されており、大変待ち遠しい。また、海外ではオーディオブックとしても発売され、なんとディランもナレーションの一部を担当し、ほかの人たちの声とミックスされる。

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2022年、ボブ・ディランのツアーが再び始まる! (2022.01.28)



 

2021年11月2日から始まり12月2日に終えていた、ボブ・ディランのワールド・ワイド・ツアーが再開される。3月3日のフェニックスを皮切りに4月14日のオクラホマ・シティに至る、約一ヶ月半で27回の公演を数える。今回のツアーはアメリカ中西部と南部を中心に組まれ、チケットは会場によって1月28日と2月4日にアメリカで販売される。

 

『ワールド・ワイド・ツアー:2021-2024』の日程はこちら

 

尚、ボブ・ディラン・センターがオクラホマ州タルサに2022年5月10日開館する。その時ディランはタルサでライヴを行うのだろうか・・・今後のツアー日程の発表が楽しみだ。

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ボブ・ディラン、全ての原盤権がソニー・ミュージックに。 (2022.01.26)



いつでもあなたの歌が歌われますように

とこしえに若いままでいられますように

 

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1961年にColumbia Recordsと契約したボブ・ディラン。この度、録音したすべての音源とカタログをソニー・ミュージック エンタテインメントが獲得しました。これには今後発売される新作も含まれます。


 

 

プロフィール

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在80歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

 

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、39作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表された。

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今宵はディランが歌う「マスト・ビー・サンタ」でクリスマスを祝おう! (2021.12.24)



 

ボブ・ディランの長いキャリアの中で唯一のクリスマス・アルバム『クリスマス・イン・ザ・ハート』。この2009年発表作に収録された「マスト・ビー・サンタ」のミュージック・ビデオにはディラン本人を始めとしてクリスマス・パーティで大騒ぎする人々が登場。後半には逃げ廻る男とそれを追う人が現れ俄然混沌としてくる。ユーモラスながら不思議な展開になるが、ポルカ/スウィング・アレンジのこの歌が一層盛り上げ楽しませてくれる。

 

●「マスト・ビー・サンタ」



https://youtu.be/a8qE6WQmNus

 

ちなみに歌の一部を抜粋するとこんな感じだ。

 

マスト・ビー・サンタ

長くて白い髭を生やしているのは誰?

サンタは長くて白い髭を生やしている

特別な夜に現われるのは誰?

サンタは特別な夜に現われる

特別な夜、白い髭

きっとサンタだ、サンタに違いない

きっとサンタだ、サンタクロースだ

 

今にもぼくらのもとにやって来るのは誰?

サンタは今にもぼくらのもとにやって来る

そりを引くのは八頭の小さなトナカイ

サンタの小さなトナカイたちがそりを引いている

トナカイのそり、ぼくらのもとにやって来る

ホゥホゥホゥ、サクランボ鼻

頭には帽子、着ているのは赤い服

特別な夜、白い髭

きっとサンタだ、サンタに違いない

きっとサンタだ、サンタクロースだ

 

『クリスマス・イン・ザ・ハート』の詳細はこちら

 

皆様に沢山の幸せが訪れますように!

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ボブ・ディラン・センター、オクラホマ州タルサに2022年5月10日開館! (2021.11.29)



 

2022年のグランド・オーブニングを前に、新たに発掘されたディラン初期のレコーディング音源を取得、さらに貴重な展示要素も追加!

 

2022年5月10日に予定されているボブ・ディラン・センター(BDC)のグランド・オープニングを前に、同センターのアーカイヴィストたちが、ボブ・ディラン初期のレコーディング音源、希少価値の高いテープ、日記、書物、歴史的資料などを取得。いずれもきわめて貴重なもので、それらが、すでにボブ・ディラン・アーカイヴから発掘されていた100,000点以上の文化的財産に加わる。これらの要素は、ボブ・ディランのアーティスト活動初期に光を当てることによっていくつもの新たな発見をもたらし、彼が私たちに与えてきた絶大な影響力と、現代社会におけるもっとも重要な文化人を送り出した環境に関する多くの人たちの理解をさらに深めることとなるはずだ。

 

神秘主義や、定義の難しさといった、すでによく知られている「ボブ・ディランらしさ」が、このアーカイヴが持つ意味をさらに重いものとしている。そして、ディラン自身の創作過程だけでなく、彼の周りで竜巻のように回りつづける世界そのものをじっくりと見つめる機会を与えてくれるだろう。〜 ビルボード誌

 

?ボブ・ディラン・センター、2022年5月10日開館



https://youtu.be/7W-HhBWikHg

 

 

新たに加わることとなった展示要素の詳細

『ザ・マディソン・テープス』は、若き日のボブ・ディランが、ウィスコンシン州マディソンにあったフォーク/ブルース・ミュージシャン、ダニー・カルブのアパートで聞かせたパフォーマンスを、2本のオープン・リール・テープに収めたもの。録音されたのは1960から1961年にかけての冬の時期で、ディランがミネソタからグリニッジビレッジに向かう途上でのことだった。計約90分の音源の、1本目のテープには、19歳のディランが歌った20曲が収められている。ウディ・ガスリーの作品6曲に加えて、ジミー・ロジャーズ、ザ・スタンリー・ブラザーズ、リトル・ウォルター、ピート・シーガー、ビッグ・ビル・ブルーンジーらのクラシック作品といった内容だ。

このとき、レコーディング作業を行なったのは、ミュージシャンのジェフ・チェイス。

2本目は『ザ・マディソン・パーティー・テープス』と呼べるもので、ディランと彼の友人たちがある集まりで聞かせたパフォーマンスのホーム・レコーディング音源が収められている。録音されたのは、同じく1960から1961年にかけての冬。

これら2本のテープで聴くことができるパフォーマンスは、ディランの歴史のなかで空白期間と思われていた時期に光を当て、アーティストとして急速な成長過程にあったその姿を私たちに伝えてくれる。

 

『ザ・ベイリー・テープス』は、これまでその存在すら知られず、もちろんほとんど聞かれることもなかった約半ダースのオープン・リール・テープで構成されている。録音は、1961年から1962年にかけてのニューヨーク・シティで、著名なフォーク/カリプソ・マニア、ミルトン(メルの名でも知られた)&リリアン・ベイリーによって行なわれた。サード・ストリート185番地にあったベイリー夫妻のアパートメント・ハウスは、活気に満ちたグリニッジビレッジ・フォーク・ミュージック・シーンにあってサロンのような存在として愛された場所で、二人は、アメリカのポピュラー音楽史のなかでもっとも重要な意味を持つ時代のドキュメンタリー作家としての役割を担うことともなった。テープには、ボブ・ディラン、ポール・クレイトン、シンシア・グッディング、ブルース・ラングホーン、イアン&シルヴィア、デイヴ・ヴァン・ロンク、トム・パクストン、ランブリン・ジャック・エリオットなど、親しい仲間たちが集ったパーティーの様子に加えて、当時のニューヨーク・シティで中心的な存在だったラジオ局WBAIやWRVRの放送も収められている。

このテープで聞くことができるボブ・ディランのパフォーマンスは、1962年秋の録音で、彼自身が書いた「オックスフォード・タウン」と「くよくよするなよ」のごく初期のヴァージョン。また、1961年7月29日、ハーレム・リヴァーサイド教会で開催されたフーテナニー『サタデイ・オブ・フォーク・ミュージック』で録音された音源も貴重なもの。この日ディランは、名盤『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』のカヴァーで彼と並んで歩くことになるガールフレンド、スーズ・ロトロとはじめて出会っているのだ。

 

『ザ・トニ・メンデル・テープス』は、ディランのコンサートを完全に収録したテープとしては、現存するもののなかで、もっとも初期の音源である。録音されたのは、1961年11月4日、カーネギー・チャプター・ホールでのこと。これは、若きシンガーのキャリアの起点となった最初の本格的なソロ・パフォーマンスで、ディランがコロムビア・レコードと契約を交わした直後、フォークロア・センターを運営していたイジー・ヤングによってオーガナイズされている。そしてこの2年後に彼はもう、カーネギー・ホールのメイン・ステージにヘッドライナーとして立っていたのだ。

そのコンサートの全貌を伝えてくれるテープには、「友だちだった彼」を含む、7曲の完全未発表音源が収められている。

 

『ザ・ハリー・スミス・ライブラリー』は、ミュージック・キュレーター、コレクター、人類学者としてめざましい活躍を展開し、1991年に他界したスミスが残した、書籍、レコード、日記、パンフレットなど4,200点にのぼるコレクション。そのライブラリー・コレクションの内容は、人類学、音楽、造形芸術、民俗学、宗教、文学、数学、科学、秘学、占星術、天文学など多岐にわたるものだ。音楽のコレクションも、ブールス、ジャズ、フォーク、ロックから、フィールド・レコーディングされた民族音楽まで、幅広い分野がカヴァーされている。

1951年、ニューヨーク・シティに拠点を移したスミスは、彼の活動のなかでもっともよく知られたプロジェクト『ジ・アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』に着手した。1952年に3巻セットで発表されたそのアンソロジーに収められていたのは、それまでに正式な形で発売されていた78回転レコードから厳選した84曲。それは、綿密な調査をへて収集された音源をアートの形でまとめて世に送り出すという世界初の画期的な試みとなった。そして、そのようにして編まれた彼のアンソロジーは1960年代にフォーク・リヴァイヴァルのムーヴメントを巻き起こすことになる世代を強く刺激し、今も、私たちの文化に影響を与えつづけている。

 

ボブ・ディラン・センターが建てられたのは、成長著しいタルサのアート・ディストリクトで、すぐ近くには、ウディ・ガスリー・センターもある。設計を手がけたのは、建造物や展示会の仕事で高い評価を獲得してきた建築事務所オルソン・クンディグで、プロジェクトの中心となって働いたデザイナーは、アラン・マスキン。BDCはマルチ・メディア環境を生かすため、最先端の実体験型テクノロジーを導入していて、ディランの音楽に興味を持ちはじめたばかりの世代から、長年のファンや熱狂的マニアまで、すべての来場者にとって喜びと驚き、そして発見に満ちた場となるはずだ。

 

2016年、ボブ・ディラン・アーカイヴの存在の公表にあたって、ニューヨーク・タイムズのスタッフライター、ベン・シサリオは同紙でこう書いている。「このアーカイヴは、多くのディラン専門家たちの想像をはるかに超えてしまうほど奥深く、広範にわたるもので、間違いなく、ソングライターとしての彼の仕事に関して、これまで語られることのなかったたくさんの真実を伝えてくれるはずだ」。

 

三階建のボブ・ディラン・センターは、タルサのダウンタウンでもっとも賑やかなエリア、ガスリー・グリーンと向きあうようにして建てられ、そこには、高名なフォトグラファー、ジェリー・シャッツバーグから寄贈された写真によって1965年当時のディランが描かれている。

 

 

ボブ・ディラン・センターについて

ボブ・ディランの人生と作品に関する常設展示を核に、ボブ・ディラン・センターは、私たちの世界をより豊かなものとするための、さまざまな創造的手法の探求に取り組んでいく。2022年5月、タルサのアート・ディストリクトにオープンしてからは、それぞれの来館者がクリエイターとしての能力をさらに高めていけるよう、学びの場を設け、動機や刺激を与える活動に努めていくこととなる。またセンターは、展示だけでなく、公開プログラム、パフォーマンス、講演、出版などを通じて、創作活動が私たちの人生にはたす役割に関する対話の場なども提供していきたいと考えている。

ボブ・ディラン・アーカイヴの一般公開を担う唯一の場としてセンターは、さらに収集に努め、100,000点以上に及ぶ貴重なコレクションの展示に取り組んでいく。それらの展示要素は、ディランの長いキャリアのすべてをカヴァーするもので、手書き原稿、ノートブック、往復書簡、フィルム、ビデオ、写真、アートワーク、記念品、収集品、個人的な書類や所持品、未発表のスタジオ/ライヴ音源、楽器類など、幅広い分野に及んでいる。

入場券に関するインフォメーションは、まず会員向けに公表され、その後、2022年の早い時期には一般発表される予定だ。ボブ・ディラン・センターへの会員登録は、bobdylancenter.com/supportで開始された。これによりメンバーの資格を得た方には、2022年5月10日の開館以降、センターへの回数無制限の入場、入場申し込み時の最優先予約、限定マーチャンダイズ・グッズ購入時のディスカウント、プライベート・ツアーなどの権利が与えられる。また、BDC創設メンバーへの登録会員には、BDCとヴディ・ガスリー・センターの生涯入場資格、ボブ・ディラン・センターVIPグランド・オープニングへの特別優待招待、センターの壁への寄贈者としての氏名掲示といった特典が与えられる。

 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン:2021年11月19、20、21日ニューヨーク、ビーコン・シアター・ライヴレポートby菅野ヘッケル (2021.11.22)



 


ボブ・ディラン・ラフ&ロウディ・ウェイズ・ワールド・ワイド・ツアー2021ー2024:ニューヨーク、ビーコン・シアター:2021年11月19、20、21日

 




世界中で猛威を振るうコロナウィルスのパンデミックによって、あらゆる活動が停止した。ディランも2020年4月の日本ツアーがキャンセル、6−7月の夏のアメリカツアーもキャセルとなり、ファンの間では2019年12月8日のワシントンDC公演が最後のコンサートになってしまうんじゃないかと心配する噂まで流れはじめていた。

 

しかしボブはちがった。フランク・シナトラに代表されるアメリカン・ソングブックをカバーした3枚のアルバムに別れを告げ、2020年6月にすばらしいニューアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を発表、80歳を迎えた2021年になると、7月にヴィープスで『シャドウ・キングダム』をストリーミング配信、いわゆるTV放映はMTVアンプラグド以来だ。9月には『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』をリリース、そして10月ついに新しいツアーが発表された。

 

ファンが親しみを込めて呼んでいたネヴァーエンディング・ツアーに別れを告げ、『ボブ・ディラン・ラフ&ロウディ・ウェイズ・ワールド・ワイド・ツアー2021ー2024』と正式名のついた新しいツアーは、11月2日ウィスコンシン州ミルウォーキーをスタートし、アメリカ中西部から東部へめぐり、最後日を12月2日ワシントンDCで迎える21公演と発表された。とりあえず、ぼくはニューヨークからワシントンまで10公演を見ることにした。



 

ビーコン・シアターは7時会場の予定だが、遅れると嫌なので早めに日本で発行されたワクチン証明書、パスポート、チケットを手に列に並ぶ。果たして日本発行の証明書でも有効なのか心配していたが、何の問題もなくあっけなく、すんなり入ることができた。

 

開演前にステージを見ると、じつにスッキリしている。床一面に畳のように照明装置が敷き詰められ、ケーブルなどもその中に隠されているのだろう。天井に吊るされた照明も、床に置かれた照明装置もない。もちろんマネキンも、彫像も姿を消した。今回のツアーではハーモニカも用意されていないようだ。もともと奥行きのああるステージなのに、ボブの特設ステージは奥の半分ほどにしか使っていない。ステージの左端にドラムセットが置かれ、中央に2本のマイクスタンド、やや右寄りに縦型ピアノ(今まで使っていたグランドピアノとちがって、客席から見えるのはピアノの薄汚れた木製背面だ、右端にペダルスティールという配置だ。ステージ両サイドと背後は黒いカーテンで覆われている。ステージ横のコンソールも隠れている。

8時2分、会場の明かりが落とされ、曲名は知らないがオーケストラの音楽が響き、ボブを含めたミュージシャンたちが暗闇のステージに登場し、それぞれの位置につき音出しを始める。やがて一つになってショーがスタートした。床の照明が点灯する。想像以上に明るい。ただし、スポットライトはないので、顔の表情などは今までと同じようにはっきりわからない。さらにドラムとピアノが床からの明かりを遮るので、ドラマーの顔に明かりが届くことはない。同じようにピアノを演奏しながら歌うボブの顔にも微かな明かりしか届かない。ボブ・ディランのショーなのに、ステージにいるミュージシャンで顔がはっきりわかるのは、中央に並ぶ二人のギタリストと右端に位置するドニー・ヘロンだけいう奇妙な結果だ。



 

Watching The River Flow

カントリー・ストンプ風の軽快なアレンジでオープニングにぴったりだ。ボブのヴォーカルがすばらしい。

途中でボブが単音で独特のピアノを弾く。

 

When You Go Your Way, I’ll Go Mine

60年代を思い出させるような若々しく力強いヴォーカル。途中のブレイクではスローに変調し、ボブの説得力のあるヴォーカルを聴かせる。

 

I Contain Multitudes

お待ちかねのニューアルバムから。イントロが始まるとすぐに観客が声援を上げる。みんなボブのファンだ。ボブがピアノを離れ、ステージセンターに立ってハンドマイクで歌い出す。ようやく表情が見えた。元気そうだ。ステージセンターと言っても、前に出てくるわけではない。奥に引っ込んだままだ。歌が始まると会場が静まり返る。一言も聞き漏らしたくないのだろう、ほとんどドラムレスのバックで、心に刺さるフレーズが歌われるたびに歓声が上がる。ボブは最初の数フレーズを歌うと、すぐにピアノに戻ってしまった。

 

False Prophet

この曲でも、ボブは最初の数フレーズをピアノの横に立って歌ったが、すぐにピアノの背後に戻ってしまった。吐き出すようなボブのヴォーカルに魅了される。力強いロックに仕上がっている。とても80歳を超えたとは思えない。90年代のボブはギターで3連音符のソロを弾くことが多かったが、今はそれをピアノで再現しているようだ。シンコペーションの効いたリード・ピアノ・ソロといった感じ。

 

When I Paint My Masterpiece

ドニー・ヘロンがヴァイオリンを、ボブ・ブリットがアコースティックギターを弾き、これも軽快なカントリー・ナンバーに仕上がっている。ボブのピアノのリードに合わせて、ヴァイオリン、ギターでジャムセッションを繰り広げる。

 

Black Rider

ボブは新曲を歌うときは、できるだけ頭の数フレーズをハンドマイクで歌おうと決めているようだ。この曲では不気味な雰囲気が醸し出され、語るように歌うボブのヴォーカルが会場を満たしていく。アメリカン・ソンングブック時代に高めた歌い方が活かされている。こんなヴォーカリストはほかにいない。最高だ。

 

I’ll Be Your Baby Tonight

オリジナルとはまるで違うアレンジ。リズムを効かせたチャック・ベリー風のロックンロールだ。間奏のボブのピアノ・ソロを聴きながら、ハイスクール時代のボブはこんな感じだったのかなと思ってしまった。

 

My Own Version Of You

ストーリーテラーとしてのボブの本領が発揮される。不気味な物語が伝わって、ゾクゾクさせれる。それにしてもこれほど明瞭なヴォーカルを聴かせるボブは何年ぶりだろう。

 

Early Roman King

ギターを強調したヘヴィーなブルースロックに生まれ変わった。チャーリー・セクストンがバンドを去ったことは悲しいが、ボブ・ブリットとダグ・ランシオのツインギターも悪くない。

 

To Be Along With You

ピアノ、ヴァイオリン、アコースティックギターを効かせたホンキートンクナンバーにアレンジされている。ここでもボブの単音ピアノ・ソロが愉快に響く。

 

Key West

ニューアルバムの中の最大注目曲の一つなので、イントロが始まると歓声が上がる。9分近い大作だが、ボブの歌によって観客は酔いしれるようにいつしかパラダイスに誘われ、夢見心地の世界が広まる。ドニー・ヘロンのアコーディオンが効果的に流れる。ボブはピアノから離れずに歌い続けた。

 

Gotta Serve Somebody

これもまた、オリジナルとはまるで違うリズムを効かせたボ・ディドリー風のロックンロールにアレンジされていいる。新しいメンバーのチャーリー・ドレイトンのドラムがすばらしい。観客が大歓声を上げる。3日目では、ボブが歌い終わると観客の一人が「プリティ・フロイド」とリクエストの声を上げた。ボブは「場所をまちがえたようだな。スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ見たかったのなら、ここに来たのはまちがいだ」と答えた。場内に爆笑が湧きあがった。

 

I’ve Made Up My Mind To Give Myself To You

時にボブは美しいメロディも生み出す。この曲もそうだ。Make You Feel My Loveのようにだれかカバーするといいかもしれない。

 

Melancholy Mood

シナトラ時代のレパートリーの中のお気に入りなんだろう。何度聞いても、やさしく、憂鬱なムードが心地よく響く。長いイントロでボブがめずらしくピアノを弾き続ける。ハンドマイクを持ったボブが中央で短いコーラスを歌う。短すぎる。毎回、もっと長く続けばいいのにと思ってしまう曲だ。

 

Mother Of Muses

祈りを捧げるようにボブはことばをていねいに歌う。ほとんどドラムレスのサウンドで、トニー・ガーニエの弓で弾くベースが効果的に響く。

 

Goodbye Jimmy Reed

ボブが得意とする典型的なエレクトリック・ブルース。ボブのタイミングとリズム感の良さが際立つ一曲だ。これだけは、だれにも真似できないだろう。観客が総立ちになる。

 

バンド紹介

ドラマーのチャーリー・ドレイトン、ギタリストの二人ボブ・ブリットとダグ・ランシオを紹介した後、ボブは紹介を中断して「ビッグアップルに戻ってきてとてもうれしい。ブロードウェイ、自由の女神、ウォールストリート、タイムズスクエア、エンパイア・ステート・ビルディング、フィフスアヴェニュー・・・・どこも元気に再開したのでうれしい」と語った。その後、スティールギターのドニー・ヘロン、そして最後に「トニー・ガーニエが今もまだベースを弾いてる」と笑わせて紹介を締めくくった。

 

2日目は、バンドを紹介すると言っておきながら、ニューヨーク出身の有名人たちの名前を列記しただけで、肝心のメンバー紹介は飛ばしてしまった。

 

3日目も「ハンフリー・ボガート、ジャッキー・0、ハーマン・メルヴィルはこの町で生まれた。シルヴェスター・スタローンもそうだ。彼は偉大な俳優だ。最新作を見たか? タイトルは『ラスト・ブラッド』のはずだ。オスカーを取ってもよかったのに、取れなかった。偉大な人物といえば、ここにドラマーのチャーリー・ドレイトンがいる」ギターのボブ・ブリットには「背中で弾いてみたらどうだ。引かない時も背中にかけておくがいい」とからかう。トニー・ガーニエについては「この男はすばらしい。ずっと長い間」と褒め称えた。トニーもうれしそうに笑顔で答えた。何やらジョークを交えながら、ていねいに一人づつメンバー紹介をした。コンサートでこれほど饒舌に話すボブは何年ぶりだろう。きっと気分も体調もいいのだろう。

 

Every Grain Of Sand

調子が合っているのかなと疑問を感じるような独特なボブのピアノだ。ボブが言葉を必要以上に長く引き伸ばして強調したり、時にはアップシンギングを取り込んだり、自由なヴォーカルを聴かせてくれた。ドニー・ヘロンがマンドリンを弾いた。

 

これが最後の曲だった。演奏を終えるとステージ後方にボブを中心にミュージシャンたちが横一列に並んで観客を見回し、いつものように左手を腰に当てて「どうだ!」と言いたげに得意げなドヤ顔を見せる。そして一言も発せず、そのままステージを去っていった。アンコールを求める観客の嬌声や拍手が鳴り止まなかったが、ボブが会場を後にしたのだろう、1分ほどで場内の明かりが点灯して今夜のショーが終了した。

 




会場を去っていく人々はみんな笑顔で満足そうな様子だ。それにしてもボブは変わっている。今回は「ボブ・ディラン・ラフ&ロウディ・ウェイズ・ワールド・ワイド・ツアー2021ー2024」と名付けられているので、コンサート全体の半分をニューアルバムから8曲歌うのは理解できる。しかし、そのほかの選曲はどうだろう。かなりのファンなら知っている曲ばかりだが、「ライク・ア・ローリング・ストーン」も「風に吹かれて」も、いわゆる一般的に代表曲と呼ばれるものは1曲もない。むしろ、オブスキュアな曲が多く選ばれている。あいかわらず不思議な人だ。でも、ボブらしいとも言える。ぼくは大満足だ。

 

インターネット、ユーチューブ、フェイスブックなどおかげでボブのライブはほとんど聞くことができるようになった。今回もニューヨークの初日はコンサート終了の数時間後にネットに上がっていた。今回ぼくは同じセットリストのショーを10回見ることになるだろうが、問題ない。ライヴ会場でしか感じられないヴァイブレーションがある。ボブが歌い続ける限り、ぼくも聴き続けるつもりだ。

 

追加余談

ホテルに戻って1時間、向かいのスーパーに行って食べ物を買おうと外に出て、とりあえずマスクを外して路上でタバコを吸っていたら、マスクをかけた見知らぬ男が声をかけてきた。無視していると「ヘッケル」と言って男が黒いマスクを外した。なんと、その男はトニー・ガーニエだった。ヒゲを剃ったためかとても若く見える。少しだけ立ち話をした。トニーは「日本ツアーがキャンセルになって寂しい」と、今回のツアーがラフ&ロウディ・ウェイズ・ツアー2021−2024と名付けらているから、来年に予定されているんじゃないのかと聞くと、まだ、何も話は聞いていないと笑っていた。とにかく、来年は無理かもしれないが、2024年までにはかならず日本ツアーが実現するだろう。

 

菅野ヘッケル、ニューーヨークにて




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メディア情報更新(BS朝日「ベストヒットUSA」) (2021.10.30)

メディア情報を更新しました。

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9月17日世界同時発売! ブートレッグ・シリーズ第16集『スプリング・タイム・イン・ニューヨーク』|デラックス・エディションは9月22日発売| スペシャルサイト本日公開!! (2021.09.01)



【ボブ・ディラン】9月17日世界同時発売! ブートレッグ・シリーズ第16集『スプリング・タイム・イン・ニューヨーク』|デラックス・エディションは9月22日発売| スペシャルサイト本日公開!!


 ボブ・ディランの80年代前半を映し出す貴重な作品となったブートレッグ・シリーズ第16集『スプリング・タイム・イン・ニューヨーク』(CD2枚組)スタンダート・エディションが9月17日世界同時発売。
 
 9月22日発売のデラックス・エディション(CD5枚組)には、ボブ・ディランが1980〜85年にかけて残した57曲を収録し、そのうちの54曲は全くの未発表だ。ディスク1では、1980〜81年にかけての、「セニョール(ヤンキー・パワーの話)」や「ラモーナに」などの入念なリハーサル、「井戸端の女」や「メアリー・オブ・ザ・ワイルド・ムーア」といったトラッドの再アレンジに取り組む姿を伝える。また、リンゴ・スターがゲスト参加した「ミステリー・トレイン」などのカヴァー曲にも驚かされる。ディスク2は、『ショット・オブ・ラブ』録音時のアウトテイクと別テイクを収録。ディスク3と4のメインは、『インフィデル』のためにディランが書いた曲。ディスク5には、『エンパイア・バーレスク』制作時の別テイクやアウトテイクが収められ、「ブラウンズビル・ガール」の初期草稿的な「ニュー・ダンヴィル・ガール」、ディラン正典的な「ダーク・アイズ」の未発表テイクなどが選ばれた。試行錯誤しながらも充実していた80年代前半を映し出す貴重な作品となった。

 上記作品の詳細を記したotonanoスペシャルサイトをオープンしました。ぜひこちらもチェックしてみてください。



ボブ・ディラン『スプリング・タイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』otonanoスペシャルサイトはこちら↑↑↑↑

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ボブ・ディラン、「ライセンス・トゥ・キル」のミュージック・ビデオを初公開!  (2021.10.07)

●「ライセンス・トゥ・キル」MV



https://youtu.be/HRrlFYg2QkI

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』の発売に合わせ初めて公開されたこのMVは、1983年にパワーステーションのスタジオ内で撮影されたもの。1983年『インフィデル』に収められたこの曲は、セッションでは1テイクしか録音されなかった。よって『ブートレッグ・シリーズ第16集』のデラックス・エディションに収録された「ライセンス・トゥ・キル」は、TV番組「レイト・ナイト・ウィズ・デヴィッド・レターマン」に出演した時のライヴ。西海岸で活動する若い3人組のパンクバンド、ザ・プラグズをバックに従えて演奏したもので、ディランが『インフィデル』のプロモーションをしたのは、このTV番組への出演だけだった。

既に先行して公開されている「ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト(ヴァージョン2)」のMVと同様、バックにはマーク・ノップラー、ミック・テイラー、アラン・クラーク、ロビー・シェイクスピア、スライ・ダンバーらの顔ぶれが並ぶ。

 

 

|商品情報|

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(スタンダード・エディション)』



未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(56P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット(100P)★Blu-Spec CD 2★2枚組★SICP31490‐1★¥3,800+税

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』



完全生産限定盤■解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入、108P) ■CD収納パック (輸入) ■三方背BOX(輸入) ■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット(92P)■Blu-Spec CD 2■5枚組■SICP31485‐9■¥18,000+税

 

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ボブ・ディラン、待望のツアーを発表! (2021.09.27)



 

『ワールド・ワイド・ツアー:2021-2024』と銘打たれたこのツアーの第一弾はアメリカ中西部と東部を中心に組まれており、11月2日のミルウォーキーを皮切りに12月2日のワシントンに至る一ヶ月で21回を数える。ニューヨークは11月19日から5回予定。ボブ・ディランのコンサートは、コロナの世界的大流行により2021年7月18日に配信で行われたが、観客を動員しての公演は2019年12月以来約2年振りとなる。世界中が待望していたライヴ、新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』からの曲を演奏するのか、セットリストはどうなるのか、どのようなメンバーとステージに立つのか・・・興味は尽きない。早くもチケット争奪戦になるのが想像され、今回発表分に関しては10月1日からアメリカで販売される。

?『ワールド・ワイド・ツアー:2021-2024』の日程はこちら

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ボブ・ディラン『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集』デラックス・エディション(CD5枚組)は本日発売! (2021.09.22)



 

デラックス・エディションの開封動画が発売に合わせて公開となった。

『ブートレッグ・シリーズ第16集』デラックス・エディション(CD5枚組)開封の儀



 

 

『ブートレッグ・シリーズ第16集』デラックス・エディション(CD5枚組)のポイント

●試行錯誤しながらも充実した歌の数々を生んだ80年代前半を映し出す、新たな発見に満ちた貴重な作品

●『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』発表時期の多様で創造的な方向性を伝える

●「ブラインド・ウィリー・マクテル」「アンジェリーナ」「フット・オブ・プライド」等傑作曲が生まれた時期の全容が明らかに

●デラックス・エディションには1980年から1985年にかけて残した54の未発表を含む貴重な57曲を収録

●デラックス・エディションに収録の輸入ブックには貴重な未発表のアーティスト写真、ジャケット写真や資料を掲載、付属の日本版ブックレットには約6万7千字を超える詳細な解説と歌詞・対訳付

 

 

|商品紹介|

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』



完全生産限定盤 ■解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入、108P)  ■CD収納パック (輸入)

■三方背BOX(輸入)  ■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット(92P)

■Blu-Spec CD 2 ■5枚組 ■SICP31485‐9 ■¥18,000+税

 

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『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集』スタンダード・エディションは本日世界同時発売! (2021.09.17)



 

1991年の第1弾発売以来、30周年を迎えたブートレッグ・シリーズ。貴重な未発表素材を調査・発掘し、丁寧で愛情豊かに編集する企画として各方面から高い評価を得てきた。毎年11月頃に発表されてきたが、2020年はコロナ禍により発売が見送られ今回は2年振りの登場となった。

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』と題された最新章は、ディランの膨大で多岐にわたる作品体系の中で、しばしば見落とされがちな1980年から1985年にかけての時期をまとめた。この実に豊かな内容の鉱脈を再訪し、彼がソングライター、レコーディング・アーティストとして取り組んだ、挑発的とも呼べる新しい音楽的方向性にあらためて光を当てている。1980年代初頭、音楽業界はMTV、コンパクト・ディスク、デジタル・レコーディングといった新たに出現したトレンドやテクノロジーと立ち向かう事となった。

その中でボブ・ディランは、新しいディケイドに向けた曲を書き、レコーディングし、自身のスタジオ録音カタログにとって欠かせないものとなる新たな章を築き上げていったのだ。

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』は、アルバム『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』に取り組んでいた頃のディランがいかに創造的な状態にあったかを、完全未発表のアウトテイク、別テイク、リハーサル・レコーディング、ライヴ・パフォーマンスなどによって掘り下げている。

尚、デラックス・エディション:完全生産限定盤(5枚組)の発売日は9月22日となる

 

「ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト(ヴァージョン2)」のミュージック・ビデオ初公開!



https://youtu.be/di6wU11_4Wg

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』の発売に合わせ初めて公開されたこのMVは、1983年にパワーステーションのスタジオ内で撮影されたもの。このテイクは『インフィデル』に収められたヴァージョンのオリジナル・マスター・トラックだが、ヴォーカルは初期段階のものが使われており、ディランがいつもよりも高い音域で歌っているためレイドバックした感じになった。

バックにはマーク・ノップラー、ミック・テイラー、アラン・クラーク、ロビー・シェイクスピア、スライ・ダンバーらの顔ぶれが並ぶ。

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集』のポイント

●試行錯誤しながらも充実した歌の数々を生んだ80年代前半を映し出す、新たな発見に満ちた貴重な作品

●『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』発表時期の多様で創造的な方向性を伝える

●「ブラインド・ウィリー・マクテル」「アンジェリーナ」「フット・オブ・プライド」等傑作曲が生まれた時期の全容が明らかに

●スタンダード・エディションはデラックス・エディションのハイライト盤で、25曲中24曲が未発表

●デラックス・エディションには1980年から1985年にかけて残した54の未発表を含む貴重な57曲を収録

●デラックス・エディションに収録の輸入ブックには貴重な未発表のアーティスト写真、ジャケット写真や資料を掲載

●デラックス・エディションには約6万7千字、スタンダード・エディションには約4万5千字を超える詳細な解説付

 

 

【商品情報】

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(スタンダード・エディション)』



2021年9 月17日世界同時発売★未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(56P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット(100P)★Blu-Spec CD 2★2枚組★SICP31490‐1★¥3,800+税

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』



2021年9月22日発売■完全生産限定盤■解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入、108P) ■CD収納パック (輸入) ■三方背BOX(輸入) ■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット(92P)■Blu-Spec CD 2■5枚組■SICP31485‐9■¥18,000+税

 

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はげしい雪が降る・・・その時ディランは。 (2021.09.06)

好評発売中の書籍、『洋楽ロック史を彩るライヴ伝説 ウドー音楽事務所の軌跡を辿る』には、ウドー音楽事務所の半世紀以上に及ぶ来日公演の歴史が凝縮されており、初めて知るアーティストの出来事も満載だ。その中からボブ・ディランとのツアー中に起きた、当事者しか明かせない興味深い出来事の一部をここに抜粋し特別に公開!

語るのはディランのツアー・マネージャーを永らく務めている高橋(タック)さんだ。

 

「1997年2月。仙台公演の次の日ね、12時にホテルを出発して、15時過ぎに秋田に着く予定だった。天気もよくてね。ところが、30分くらい走ったら急に雪が降ってきた。すごい雪が。高速は次の料金所で閉鎖になっちゃって、仕方なく一般道に下りたんだけど、トラック2台すれ違うのがやっとの山道。吹雪で視界がひどく悪くて、運転手も必死でフロントガラスにかぶりついて前を見てるわけ。僕が運転手の後ろに乗って、ボブは真ん中くらいの席にいたんだけど、3時間くらい経った時、急に前の方に来て座って、ずっと前を見ていたと思ったら「タック、大丈夫か。この近くにホテルはないかな」って。先導車に乗っている地元プロモーターに聞いたけど、ない。ならば、このまま行くしかないな、と。途中、トイレや食料調達でサービスエリアに止まったら、みんな雪遊び(笑)。お団子食べたりして、妙に一体感が出たよね。とはいえ、バスが走り出すと、隣に座ったディランからの無言のプレッシャーはすごかったけど(笑)。」

 

『洋楽ロック史を彩るライヴ伝説 ウドー音楽事務所の軌跡を辿る』に収められたのは、ボブ・ディランの話だけではない。他にも初めて語られるエピソードが、エリック・クラプトン、KISS、エアロスミス、ボン・ジョヴィ他で披露されている。数多くの招聘アーティストの現場に携わった当事者の証言、コンサート制作の歴史と進化、当時のポスターなどの資料も満載で、ロックの歩みを辿れる必読の書だ!

 

『洋楽ロック史を彩るライヴ伝説 ウドー音楽事務所の軌跡を辿る』



A5版/256ページ/2,200円+税

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【特典情報A】『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』先着購入者特典が決定! (2021.08.30)

対象商品を対象店舗にて、ご購入頂いた方に、先着でスペシャル特典をプレゼントいたします!

特典は数に限りがありますのでお早めにお求めください!

 

 

対象商品

■『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集):デラックス・エディション』



発売日:2021/09/22予定

完全生産限定盤  SICP-31485〜31489(Blu-Spec CD2:5枚組)

¥19,800(税込) ¥18,000(税抜)

 

■『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』



発売日:2021/09/17予定

SICP-31490〜31491

¥4,180 (税込)¥3,800 (税抜)

 

 

特典内容

■Amazon.co.jp

メガジャケ

 

■応援店

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』ジャケット写真ポストカード



 

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北海道 タワーレコード 札幌ピヴォ店
宮城県 タワーレコード 仙台パルコ店
東京都 タワーレコード 新宿店
東京都 タワーレコード 渋谷店
東京都 タワーレコード 秋葉原店
東京都 タワーレコード 池袋店
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ボブ・ディラン、80年代に生まれた傑作曲「ブラインド・ウィリー・マクテル(テイク5)」を公開! (2021.08.23)

公開となったのは、9月に発売されるボブ・ディラン『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』 に収録の「ブラインド・ウィリー・マクテル(テイク5)」。これまで未発表だったこのテイクは、1983年発表アルバム『インフィデル』のアウトテイクで、1983年4月11日にバンド編成で録音されたヴァージョンになる。

 

●公開中の「ブラインド・ウィリー・マクテル(テイク5)」はこちら



https://youtu.be/llFXxE0I3aM

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグvol.16』の曲目解説より一部抜粋

ブラインド・ウィリー・マクテル/Blind Willie McTell

ディランは、驚くほど簡潔なことばで時の経過を壊し、時間という概念を忘れさせる。この歌は、アメリカの奴隷、人種差別、抑圧の歴史を代弁する。それは国家の中心で起きていた重大な、残忍な、根本的な犯罪であり、終わりのない苦痛の根源だ。これこそディランが好むブルースの源泉であり、耐えられない憂いなのだろう。そのためにあえて「セント・ジェイムズ・インファーマリー」のメロディーを借りてブルースを歌ったのだ。セッション最終日にディランとノップラーのふたりがピアノとギターだけで録音したすばらしいアコースティック・ヴァージョンが、1991年に『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』に収められてリリースされた。『インフィデル』セッションの初日に録音されたフル・バンドによるゾクゾクするこのアウトテイクは、この歌が描く荒涼とした風景を大画面で伝えてくれる。

 

「ブラインド・ウィリー・マクテル(テイク5)」:クレジット

ボブ・ディラン:ヴォーカル、ピアノ、ハーモニカ

ミック・テイラー:ギター

アラン・クラーク:キーボード

ロビー・シェイクスピア:ベース

スライ・ダンバー:ドラムズ

 

 

|商品情報|

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(スタンダード・エディション)』



2021年9 月17日世界同時発売★未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(56P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★2枚組★SICP31490‐1★¥3,800+税

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』



2021年9月22日発売■完全生産限定盤■解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入) ■CD収納パック (輸入) ■三方背BOX(輸入) ■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット■Blu-Spec CD 2■5枚組■SICP31485‐9■¥18,000+税

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『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』 早期予約特典はこれだ! (2021.08.18)

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』を早期予約いただいた方へのスプリングタイム・イン・ニューヨーク缶バッチコレクション(4個セット)の見本が上がった。

過去のブートレッグ・シリーズから選ばれたアルバム・ジャケットを缶バッチにしたもので既に予約特典の対象期間は8月12日で終了しているが、予約者には商品ご購入時にお渡しする事になっている。お楽しみに!

 

 

特典内容

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク缶バッチコレクション(4個セット)』



 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集(デラックス・エディション)』



2021年9月22日発売■完全生産限定盤■解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入) ■CD収納パック (輸入) ■三方背BOX(輸入) ■英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット■Blu-Spec CD 2■5枚組■SICP31485‐9■¥18,000+税

 

▼『スプリングタイム・イン・ニューヨーク:ブートレッグ・シリーズ第16集』に収録「トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)」のリリックビデオ公開中



https://youtu.be/RUT7N8RYgSI

 

 

トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)より訳詞の一部抜粋

殺人が行われたのかどうか

わたしにはわからない、わたしはそこにはいなかった

わたしは監獄にいる友だちと面会していた

その時現場には二人の女がいただけ

どちらも何一つ目撃していない

二人ともすっぽりとベールを被っていた

 

とても自然な状況だったとわたしは言ったんだ

彼はあまりにも高く登ろうとして

地上に転落してしまった

人々がどう言っているか知っているかい

登って行く時には誰にでも親切にするように

落ちて行く時にまた出くわすかもしれないから

 

でも彼を生き返らせるにはもう手遅れ

手遅れ、手遅れ、あまりにも遅すぎる

彼を生き返らせるにはもう手遅れ

 

彼にはポールという名前の兄がいた

カフェ・ロイヤルにしょっちゅう行っていた

そこではミズ・ドリーの芝居とレビューとがごっちゃになっていた

彼は見た目がとても素敵

彼は本を投げつける相手を探している

だけど彼は酒を飲み、酒はどんどん振る舞われる

あなたの夏のロマンスを歌った歌をもう一曲聞かせておくれ

あなたの母親が冷静なのかどうかあなたはわからないんだね

あなたとエロール・フリンのことを歌っておくれ

思いやりが必要とされるこんな時代

流行を追いかけて

わたしに馬鹿なことをもう一つ言っておくれ

最後の釘が打ちつけられる前に

 

でも彼を生き返らせるにはもう手遅れ

手遅れ、手遅れ、あまりにも遅すぎる

彼を生き返らせるにはもう手遅れ

 

訳詞:中川五郎

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【締切8/12(木)】『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集):デラックス・エディション』早期予約特典の実施が決定!  (2021.07.28)

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集):デラックス・エディション』を早期予約いただいた方に『スプリングタイム・イン・NY発売記念缶バッチコレクション<4個セット>』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。

※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。

 

 

早期予約特典 対象期間

2021年8月12日(木)までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。

※先着順のため、特典予定数に達し次第終了となりますので予めご了承ください。

 

 

対象商品

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集):デラックス・エディション』



発売日:2021/09/22予定

完全生産限定盤●SICP-31485〜31489(Blu-Spec CD2:5枚組)●¥19,800(税込)●¥18,000(税抜)

※同商品通常盤(SICP-31490〜31491)は対象になりませんのでご注意ください

 

 

特典内容

『スプリングタイム・イン・NY発売記念缶バッチコレクション<4個セット>』

 Now Printing...

 

 

関連動画

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』の紹介映像(海外編)公開中!



https://youtu.be/7XXMrOdt2Ow

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『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集 (1980-1985)』、9月発売! (2021.07.21)

高い評価を獲得してきたブートレッグ・シリーズの最新章。アルバム『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』制作時のアウトテイクを含む54の完全未発表曲がCD5枚組の豪華なパッケージにまとめられ、今、ヴェールを脱ぐ。

 



 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク :ブートレッグ・シリーズ第16集 (1980-1985)』はまた、ハイライト曲を収めたCD2枚組、LP2枚組(輸入盤のみ)のセットでもリリースされる。

 

1991年に『第1〜3集』が発売されてから30周年、各方面よりきわめて高い評価を獲得してきたボブ・ディランの『ブートレッグ・シリーズ』。その最新章は、ディランの膨大で多岐にわたる作品体系の中で、しばしば見落とされがちではあるものの1980年から1985年にかけての実に豊かな内容の鉱脈を再訪し、彼がソングライター、レコーディング・アーティストとして取り組んだ、挑発的とも呼べる新しい音楽的方向性にあらためて光を当てている。1980年代初頭、音楽業界はMTV、コンパクト・ディスク、デジタル・レコーディングといった新たに出現したトレンドやテクノロジーと立ち向かう事となった。その中でボブ・ディランは、新しいディケイドに向けた曲を書き、レコーディングし、自身のスタジオ録音カタログにとって欠かせないものとなる新たな章を築き上げていったのだ。『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』は、アルバム『ショット・オブ・ラブ』、『インフィデル』、『エンパイア・バーレスク』に取り組んでいた時期のディランがいかに創造的な状態にあったかを、完全未発表のアウトテイク、別テイク、リハーサル・レコーディング、ライヴ・パフォーマンスなどによって掘り下げている。

 

デラックス・エディション(CD5枚組)には、ボブ・ディランが1980年から1985年にかけて残した57の貴重なレコーディング作品が収められていて、そのうちの54曲は、これまでいかなるフォーマットでも公開されてこなかったものだ。既発表3曲のうちの2曲は『ショット・オブ・ラブ』録音時のアウトテイク、「レット・イット・ビー・ミー」と「ドント・エバー・テイク・ユアセルフ・アウェイ」。前者は「ハート・オブ・マイン」インターナショナル7インチ・シングルのB面、後者は『ハワイ・ファイブオー : オリジナル・ソングズ・フロム・ザ・テレヴィジョン・シリーズ』で発表されていた。そして3曲目は、『インフィデル』のアウトテイクで、フル・フォースをフィーチュアした「デス・イズ・ノット・ジ・エンド」。1988年発表の『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』に編集ヴァージョンが収められていたが、『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』の発表によって、はじめてフル・ヴァージョンで聴くことができるようになる。

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク :ブートレッグ・シリーズ第16集 (1980-1985)』は、写真と解説をまとめた特製豪華本、CD収納パック、CD5枚組、日本版ブックレットを収めたデラックス・ボックスセットとあわせて、ハイライト曲で構成されたCD2枚組と12インチ・アナログ2枚組(輸入盤のみ)のセットでもリリースされる。

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク :ブートレッグ・シリーズ第16集(1980-1985)』のディスク1収録曲は、1980年から1981年にかけてのディランが、「セニョール(ヤンキー・パワーの話)」や「ラモーナに」など、作曲家としてのヴァラエティ豊かなカタログに新たに加える事となった曲の入念なリハーサル、「井戸端の女」や「メアリー・オブ・ザ・ワイルド・ムーア」といったトラディショナル・フォークの再アレンジに取り組む姿を伝えてくれる。また、リンゴ・スターがゲスト参加した「ミステリー・トレイン」、「スウィート・キャロライン」、「フィーバー」、「エイブラハム、マーティン・アンド・ジョン」など活き活きとした仕上がりのカヴァー曲にも驚かされるが、これらの曲にはフレッド・タケット(ギター)、デイヴィッド・マンスフィールド(マンドリン)、ウィリー・スミス(キーボード)、ティム・ドラモンド(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)といったミュージシャンを起用。バックグラウンド・ヴォーカルには、クライディー・キング、キャロライン・デニス、グウェン・エヴァンス、レジーナ・マックレイらを迎えていた。

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(1980-1985)』のディスク2には、チャック・プロトキンがプロデュースを担当したアルバム『ショット・オブ・ラブ』録音時のアウトテイクと別テイクが収められている。ディスク3と4のメインは、アルバム『インフィデル』のためにディランが書いた曲。そこでは、マーク・ノップラー(ギター)、ミック・テイラー(ギター)、アラン・クラーク(キーボード)、ロビー・シェイクスピア(ベース)、スライ・ダンバー(ドラムス)という豪華な顔ぶれのバンドが彼を支えていた。ボブ・ディランとマーク・ノップラーがプロデュースした『インフィデル』セッションからの曲として、「ブラインド・ウィリー・マクテル」と「ジョーカーマン」の未発表ヴァージョンも採用されている。

 

ディスク5には、ライヴ録音のトラック(アイルランドのスレイン城で収録された「イナフ・イズ・イナフ」、1984年3月22日に『レイト・ナイト・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』で演奏した「ライセンス・トゥ・キル」)と、アルバム『エンパイア・バーレスク』制作時に残された別テイクやアウトテイクが収められている。ボブ・ディラン自身がプロデュースを担当したこのセッションからは、まったくの初公開となる「ストレイト・エーズ・イン・ラヴ」と「ブラウンズビル・ガール」の初期草稿的なヴァージョン「ニュー・ダンヴィル・ガール」、ディラン正典的な「ダーク・アイズ」の未発表パフォーマンスなどがピックアップされた。

 

アルバムに添えられたプロデューサーからの言葉によると、今回のコレクションのために選ばれたオルタネート・ヴァージョンは、いずれも、これまでのブートレッグ・シリーズで公開されたトラックとは、まったく異なるものだという。「どのヴァージョンも、あの時期のボブ・ディランがたどった音楽の旅をしっかりと示すために選ばれたものだ」。

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク』に寄せたライナーノーツでダミアン・ラヴはこう書いている。「それこそがこの、一切の制約を受けずに編まれた素晴らしいコレクションが、まさに語りかけるもの。つまり、歌たち。無駄な装飾や修正などを排し、移ろいやすいテイストや勝手な判断から解き放たれた歌たち、ということだ。この今、リアルに人生を生き、本能にしたがって行動する人々のための音まで削ぎ落とされた歌たち。粗雑で乱暴、傷ついてなお優しく、冗談を語りながら嘆き、口やかましく、あがきつづけ、なにかを切望する歌たち。歌は、いつだってそこにいた。そして今も、私たちの生と歩調をあわせるようにして、そこにいる」。

 

 

リリース情報

「トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)/Too Late (Band Version) (Infidels Outtake)」

2021年7月22日配信開始

?Spotify

?Apple Music

?スタンダード版のプリオーダーはこちら

 

▼国内盤スタンダード並びにデラックス・エディションのご予約は7/26(月)AM11:00以降全国販売店にて随時スタートします。

尚、スタンダードとデラックス・エディションの発売日が異なります。

 

 

ボブ・ディラン

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』 スタンダード・エディション(2枚組)
SPRINGTIME IN NEW YORK: THE BOOTLEG SERIES, VOL. 16 (1980-1985)



2021年9 月17日世界同時発売予定★未発表写真と解説掲載のカラー・ブックレット(56P)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★2枚組★SICP31490‐1★¥3,800+税

 

<収録曲>

[CD 1]

1.アンジェリーナ/Angelina (Shot of Love Outtake)

2.女がいるのさ/Need a Woman (Rehearsal)

3.二人の絆/Let's Keep It Between Us (Rehearsal)

4.プライス・オブ・ラヴ/Price of Love (Shot of Love Outtake)

5.ドント・エバー・テイク・ユアセルフ・アウェイ*/Don't Ever Take Yourself Away (Shot of Love Out-take)

6.ファー・スリッパーズ/Fur Slippers (Shot of Love Outtake)

7.イエス・サー、ノー・サー/Yes Sir, No Sir (Shot of Love Outtake)

8.ジョーカーマン/Jokerman (Infidels Alternate Take)

9.ロード・プロテクト・マイ・チャイルド/Lord Protect My Child (Infidels Outtake)

10.ブラインド・ウィリー・マクテル/Blind Willie McTell (Infidels Outtake)

11.ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト/Don't Fall Apart on Me Tonight (Version 2) (In-fidels Alternate Take)

12.ネイバーフッドの暴れ者/Neighborhood Bully (Infidels Alternate Take)

13.トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)/Too Late (Band Version) (Infidels Outtake)

 

[CD 2]

1.フット・オブ・プライド/Foot of Pride (Infidels Outtake)

2.スウィートハート/Sweetheart Like You (Infidels Alternate Take)

3.私をとりこにした人/Someone's Got a Hold of My Heart (Infidels Outtake)

4.アイ・アンド・アイ/I and I (Infidels Alternate Take)

5.テル・ミー/Tell Me (Infidels Outtake)

6.イナフ・イズ・イナフ/Enough is Enough (Live from Slane Castle, Ireland)

7.タイト・コネクション/Tight Connection to My Heart (Has Anyone Seen My Love) (Empire Burlesque Alternate Mix)

8.シーイング・ザ・リアル・ユー・アット・ラスト/Seeing the Real You at Last (Empire Burlesque Alter-nate Take)

9.エモーショナリー・ユアーズ/Emotionally Yours (Empire Burlesque Alternate Take)

10.クリーン・カット・キッド/Clean Cut Kid (Empire Burlesque Alternate Take)

11.ニュー・ダンヴィル・ガール/New Danville Girl (Empire Burlesque Outtake)

12.ダーク・アイズ/Dark Eyes (Empire Burlesque Alternate Take)

*を除き全て未発表

 

 

『スプリングタイム・イン・ニューヨーク(ブートレッグ・シリーズ第16集)』デラックス・エディション完全生産限定盤(5枚組)
SPRINGTIME IN NEW YORK: THE BOOTLEG SERIES, VOL. 16 (1980-1985)



2021年9 月22日発売予定★解説と未発表写真満載の豪華ブック(輸入)★CD収納パック (輸入)★三方背BOX(輸入)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★5枚組★SICP31485‐9★¥18,000+税

 

<収録曲>

[DISC 1]

1.セニョール (ヤンキー・パワーの話)/Señor (Tales of Yankee Power) (Rehearsal)

2.ラモーナに/To Ramona (Rehearsal)

3.井戸端の女/Jesus Met the Woman at the Well (Rehearsal)

4.メアリー・オブ・ザ・ワイルド・ムーア/Mary of the Wild Moor (Rehearsal)

5.女がいるのさ/Need a Woman (Rehearsal)

6.ただそれだけのこと/A Couple More Years (Rehearsal)

7.ミステリー・トレイン/Mystery Train (Shot of Love Outtake)

8.涙は今夜だけ/This Night Won't Last Forever (Rehearsal)

9.ウィ・ジャスト・ディスアグリー/We Just Disagree (Rehearsal)

10.二人の絆/Let's Keep It Between Us (Rehearsal)

11.スイート・キャロライン/Sweet Caroline (Rehearsal)

12.フィーバー/Fever (Rehearsal)

13.エイブラハム、マーティン・アンド・ジョン/Abraham, Martin and John (Rehearsal)

 

[DISC 2]

1.アンジェリーナ/Angelina (Shot of Love Outtake)

2.プライス・オブ・ラヴ/Price of Love (Shot of Love Outtake)

3.雨に願いを/I Wish It Would Rain (Shot of Love Outtake)

4.レット・イット・ビー・ミー*/Let It Be Me (International 7" Single B-Side)

5.コールド・コールド・ハート/Cold, Cold Heart (Shot of Love Outtake)

6.ドント・エバー・テイク・ユアセルフ・アウェイ*/Don't Ever Take Yourself Away (Shot of Love Out-take)

7.ファー・スリッパーズ/Fur Slippers (Shot of Love Outtake)

8.ボロウド・タイム/Borrowed Time (Shot of Love Outtake)

9.イズ・イット・ワース・イット/Is It Worth It? (Shot of Love Outtake)

10.レニー・ブルース/Lenny Bruce (Shot of Love Alternate Mix)

11.イエス・サー、ノー・サー/Yes Sir, No Sir (Shot of Love Outtake)

 

[DISC 3]

1.ジョーカーマン/Jokerman (Infidels Alternate Take)

2.ブラインド・ウィリー・マクテル/Blind Willie McTell (Infidels Outtake)

3.ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト/Don't Fall Apart on Me Tonight (Version 1) (Infi-dels Alternate Take)

4.ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト/Don't Fall Apart on Me Tonight (Version 2) (Infi-dels Alternate Take)

5.ネイバーフッドの暴れ者/Neighborhood Bully (Infidels Alternate Take)

6.私をとりこにした人/Someone's Got a Hold of My Heart (Infidels Outtake)

7.ディス・ワズ・マイ・ラヴ/This Was My Love (Infidels Outtake)

8.トゥー・レイト(アコースティック・ヴァージョン)/Too Late (Acoustic Version) (Infidels Outtake)

9.トゥー・レイト(バンド・ヴァージョン)/Too Late (Band Version) (Infidels Outtake)

10.フット・オブ・プライド/Foot of Pride (Infidels Outtake)

 

[DISC 4]

1.クリーン・カット・キッド/Clean Cut Kid (Infidels Outtake)

2.スウィートハート/Sweetheart Like You (Infidels Alternate Take)

3.ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ/Baby What You Want Me To Do (Infidels Out-take)

4.テル・ミー/Tell Me (Infidels Outtake)

5.エンジェル・フライング・トゥー・クロース・トゥ・ザ・グラウンド/Angel Flying Too Close to the Ground (Infidels Outtake)

6.ユリアス・アンド・エセル/Julius and Ethel (Infidels Outtake)

7.思い出のグリーングラス/Green, Green Grass of Home (Infidels Outtake)

8.ユニオン・サンダウン/Union Sundown (Infidels Outtake)

9.ロード・プロテクト・マイ・チャイルド/Lord Protect My Child (Infidels Outtake)

10.アイ・アンド・アイ/I and I (Infidels Alternate Take)

11.デス・イズ・ノット・ジ・エンド*/Death is Not the End (Full Version) (Infidels Outtake)

 

[DISC 5]

1.イナフ・イズ・イナフ/Enough is Enough (Live from Slane Castle, Ireland)

2.ライセンス・トゥ・キル/License to Kill (Live on Late Night with David Letterman 03/22/84)

3.アイル・リメンバー・ユー/I'll Remember You (Empire Burlesque Alternate Take)

4.タイト・コネクション/Tight Connection to My Heart (Has Anyone Seen My Love) (Empire Burlesque Alternate Mix)

5.シーイング・ザ・リアル・ユー・アット・ラスト/Seeing the Real You at Last (Empire Burlesque Alter-nate Take)

6.エモーショナリー・ユアーズ/Emotionally Yours (Empire Burlesque Alternate Take)

7.クリーン・カット・キッド/Clean Cut Kid (Empire Burlesque Alternate Take)

8.ストレイト・エーズ・イン・ラヴ/Straight A's in Love (Empire Burlesque Alternate Take)

9.フォーリング・フロム・ザ・スカイ/When the Night Comes Falling from the Sky (Empire Bur-lesque (Slow Version) Alternate Take)

10.フォーリング・フロム・ザ・スカイ/When the Night Comes Falling from the Sky (Empire Bur-lesque (Fast Version) Alternate Take)

11.ニュー・ダンヴィル・ガール/New Danville Girl (Empire Burlesque Outtake)

12.ダーク・アイズ/Dark Eyes (Empire Burlesque Alternate Take)

*を除き全て未発表

 

 

Discography

1981年『ショット・オブ・ラブ』

好評発売中■完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30572■¥2,100+税

<収録曲>

1.ショット・オブ・ラブ

2.ハート・オブ・マイン

3.プロパティ・オブ・ジーザス

4.レニー・ブルース

5.ウォータード・ダウン・ラヴ

6.ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター

7.デッドマン・デッドマン

8.イン・ザ・サマータイム

9.トラブル

10.エヴリィ・グレイン・オブ・サンド

 

1983年『インフィデル』

好評発売中■完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30573■¥2,100+税

<収録曲>

1.ジョーカーマン

2.スウィートハート

3.ネイバーフッドの暴れ者

4.ライセンス・トゥ・キル

5.マン・オブ・ピース

6.ユニオン・サンダウン

7.アイ・アンド・アイ

8.ドント・フォール・アパート・オン・ミー・トゥナイト

 

1985年『エンパイア・バーレスク』

好評発売中■完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30575■¥2,100+税

<収録曲>

1.タイト・コネクション

2.シーイング・ザ・リアル・ユー・アット・ラスト

3.アイル・リメンバー・ユー

4.クリーン・カット・キッド

5.ネヴァー・ゴナ・ザ・セイム・アゲイン

6.トラスト・ユアセルフ

7.エモーショナリー・ユアーズ

8.フォーリング・フロム・ザ・スカイ

9.サムシングス・バーニング・ベイビー

10.ダーク・アイズ

 

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ボブ・ディラン、SHADOW KINGDOMの予告映像を公開! (2021.07.02)

ボブ・ディランの公式サイトでコンサート配信の予告映像がUPされた。黒いマスクをしたミュージシャンを従え「川の流れを見つめて」からの一節、「日の光が窓から忍び込んで来ても/ぼくはまだこのオールナイト・カフェにいる/月の下であっちへこっちへと歩き回り/表に出てみれば、トラックが何台もゆっくりと走り過ぎている/この砂だらけの土手に座って/川の流れを見つめよう」とディランは歌う。

このモノクロの映像にTHE EARLY SONGS OF BOB DYLANとテロップが映し出され、果たして7月19日(日本時間)からのコンサート配信はどのような内容になるのか・・・いやが上にも期待感が高まる。

 



配信開始の日本時間は7月19日午前6時でアーカイブが7月21日午後3時59分まで

 

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メディア情報更新(テレビ朝日「ベストヒットUSA」) (2021.06.26)

メディア情報を更新しました。

詳細はこちら

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ボブ・ディランの映像5作品、デジタル配信中! (2021.06.23)



 

6月22日からソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりボブ・ディランの映像5作品の配信が開始された。

配信中なのは、インタビュー、プロモーションビデオ、短編ドキュメンタリーを中心に構成した日本初公開『オッズ・アンド・エンズ』、2017年発表のブートレッグ第13集に収録されていた『トラブル・ノー・モア』、1965年アコースティックからエレクトリックへと演奏スタイルを変えた瞬間を捉えた『ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』、Gハリスン、Eクラプトン等の豪華ゲスト陣が集いデビュー30年を祝った1992年開催の『30周年記念コンサート』、ディランを代表するヒット曲、新曲や埋もれていた歌などが新たな魅力で再び輝き始める1994年収録の『MTV アンプラグド』の5作品だ。

この機会を逃さずに!

 

?ボブ・ディラン・フィルム・コレクションの詳細はこちら

 

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コンサート配信が決定!7月18日(日本時間7月19日)に配信開始される放送でのパフォーマンスはおよそ30年振り! (2021.06.17)



 

ボブ・ディランのコンサート配信が急遽決定した。これはVeepsというプラットフォームで7月18日(日本時間7月19日)に配信されるもので、放送でのパフォーマンスはおよそ30年振りとなる。

このディランによる新しいコンサートはShadow Kingdomと題されており、Veepsでの限定配信だ。既にチケットは$25で販売開始されており、7/20 20:00 PT(日本時間7/21 12:00)まで購入可能となっている。

配信開始の日本時間は7月19日午前6時でアーカイブが7月21日午後3時59分まで。

?コンサート配信の詳細はこちら

 

ボブ・ディランのコンサートは、コロナの世界的大流行により予定されていたツアーが全てキャンセルされていたため、2019年12月以来となる。

また、2020年にオリジナル楽曲による新作として8年振りとなった『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発表以降初のパフォーマンスになる。果たしてこの新作からの曲を演奏するのか、セットリストはどうなるのか、どのようなメンバーとステージに立つのか、Shadow Kingdomとは何を意味するのか、興味は尽きないコンサート配信だ。

 

Veepsは2017年に設立されたプレミアム・ライヴ・ストリーミングのプラットフォーム。Live Nationと提携して、数多くのライヴ・ストリーム・ショーやイベントを主催しています。

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ボブ・ディランの生誕80年を、ポール・マッカートニーらが祝福! 『rockin'on 7月号』を見逃すな! (2021.06.01)



 

『rockin'on 7月号』 (6/7売)では、ボブ・ディランを8ページに渡って特集!UNCUT誌に掲載された、ディランの生誕80年をポール・マッカートニー、デイヴ・グロール、エルトン・ジョンら盟友/コラボレーター達が祝福する心温まるメッセージに加え、ディランの傘寿をきっかけに全作品が再プレスされた『ブートレッグ・シリーズ』の魅力を再検証する。老若男女のディラン・ファン、永久保存版のディラン特集だ!

 

?『rockin'on 7月号』の詳しくはこちら 

?『ブートレッグ・シリーズ』のキャンペーン詳細は特設サイトへ

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メディア情報更新(Note) (2021.05.28)

メディア情報を更新しました。

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<ボブ・ディラン誕生会>、浦沢直樹×高橋辰雄×みのミュージックで勝手に開催! (2021.05.26)

人気YouTubeチャンネル「みのミュージック」で80歳を迎えたボブ・ディランについて熱く語らい、勝手に祝う会動画が公開!

“ディランを愛してやまない”漫画家の浦沢直樹氏と、“日本で一番ディランに近い人”UDO音楽事務所の高橋辰雄氏が出演。

 



 

YouTubeチャンネル「みのミュージック」は、洋邦問わず様々なミュージシャンとその音楽をわかりやすく紹介するスタイルで、現在チャンネル登録者数約30万人、多くの著名人もファンと公言する人気チャンネル。

5月26日に公開となった最新回では、80歳を迎えたボブ・ディラン本人が不参加の中、ディランについて熱く語らう<勝手に誕生会>を開催!

 

代表作に『YAWARA!』『MONSTER』『HAPPY!』『20世紀少年』などがあり現在は『あさドラ!』を連載中で、ボブ・ディランの熱心なファンでもある漫画家の浦沢直樹氏と、1978年の初来日からこれまで数多くの日本公演を開催したUDO音楽事務所の、日本で一番ボブ・ディランに近い人といっても過言ではない高橋辰雄氏がゲストとして登場し、チャンネルの主宰者=みの氏と3人でボブ・ディランの人柄や行動から、ディランの想い出やディラン像について30分以上に渡り語り尽くす。

 

番組の中ではそれぞれのボブ・ディランに纏わる“ご自慢のお宝”を披露。初来日時の直筆サインやディラン本人が使ったハーモニカ、入手困難でマニア垂涎のレコードなどが登場し、それらの貴重な品の数々を入手した裏話を交えながら番組は進みます。

そして、番組の最後には浦沢氏がみのからの熱い願いに応え、ボブ・ディランのイラストをその場で書きあげるというハイライトも。

ディランへの敬愛に溢れた<勝手に誕生会>をどうぞお楽しみください。

尚、収録終了後も、3人のディラン話は止まらず、滞在中の貴重な話が繰り広げられていた。

 

 

【関連動画】

みのミュージック :ボブ・ディランを語りつくす!浦沢直樹×高橋辰雄



https://youtu.be/NOxC5_H5mp4

 

?みのミュージックSNS( Twitter / Instagram )

?公式YouTubeチャンネルはこちら

 

 

【関連リンク】

?お祝いコメント特設ページ「May you stay FOREVER YOUNG!」

 

?生誕80年記念プレゼント・キャンペーンの詳細はこちら

 

?生誕80年記念『ブートレッグ・シリーズ』キャンペーン詳細は特設サイトはこちら

 

?ボブ・ディランのプレイリストはこちら

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本日80歳の誕生日を迎えたボブ・ディランを祝い、各界の著名人からコメントが到着! (2021.05.24)



 

1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生まれたボブ・ディラン。風に吹かれて、転がる石のように、こんがらがって半世紀、ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、ノーベル文学賞を受賞した今もなお自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”だ。

コロナ禍により2020年に予定されていた日本ツアーはキャンセルされるも、届いたのが8年振りのオリジナル新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』。リート・シングルはボブ・ディラン初のビルボード1位を獲得し、今もなお衰えぬ豊潤な創造性を見せつけた。

本日、生誕80年を迎えるボブ・ディランへ、彼を愛する国内のミュージシャンや各界の著名人のみなさまから、お祝いのコメントが届いた。頂いた一字一句からは、同じ時代に生きている事への感謝と喜び・・・ディランへの溢れる想いが伝わる。

 

▼お祝いのコメント特設ページ「May you stay FOREVER YOUNG!」



 

コメントをお寄せいただいた皆様(50音順、敬称略)

浅井健一、天辰保文、石崎ひゅーい、いしわたり淳治、浦沢直樹、大谷ノブ彦(ダイノジ)、オカモトコウキ(OKAMOTO'S) 小倉エージ、北中正和、甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)、小峠英二(バイきんぐ)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、斎藤和義、佐藤良明、佐藤良成(ハンバートハンバート)、志磨遼平(ドレスコーズ)、菅野ヘッケル、鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)、高橋“Tack”辰雄、東京ボブ、中川五郎、萩原健太、ピーター・バラカン、真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)、三浦久、みうらじゅん、茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ) 、湯浅学、湯川れい子、和久井光司、ワタナベイビー(ホフディラン)、渡辺大知

 

また、本日5月24日よりソニーミュージック洋楽@INTSonyMusicJPとソニーミュージックのレガシーレコーディングス@SonyMusicLegacyのツイッターアカウントで合同プレゼントキャンペーンもスタート!

Twitterでボブ・ディラン生誕80年のお祝いメッセージやイラストを募集する。

投稿して参加できるこのキャンペーンでは、抽選で合計8名様にボブ・ディラン・マニアでもあるイラストレーターのみうらじゅん氏が描いた絵画ポスター(直筆サイン入り)、または、漫画家の浦沢直樹氏がイラストを描いたトートバック(直筆サイン入り)をプレゼント。ハッシュタグ#ボブ・ディラン80歳おめでとう をつけてボブ・ディランのバースディをお祝いするメッセージを投稿しよう!(応募締め切り:6月1日(火)23:59まで)


▼プレゼントキャンペーンの詳細はこちら



 

 

【関連リンク】

▼生誕80年を記念し開催中の『ブートレッグ・シリーズ』

?キャンペーン詳細は特設サイトへ 

▼ボブ・ディランのプレイリストはこちら

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#ボブ・ディラン80歳おめでとう キャンペーン (2021.05.24)



キャンペーンイメージバナー

 

5月24日(月)に80回目の誕生日を迎えたボブ・ディランにおめでとうメッセージを贈りましょう!バースディのメッセージや、ディランへの熱い想い、イラスト等を #ボブ・ディラン80歳おめでとう のハッシュタグと一緒にツイッターで投稿してください。海の向こうのボブ・ディランに届きますように・・・みなさまのメッセージ、イラストお待ちしています!

 

投稿してくれた方の中から、8名様に【Dylanスペシャルグッズ】をプレゼントします!応募詳細は下記をご一読ください。

 

 

プレゼント詳細

合計8名にプレゼント!
・みうらじゅん直筆サイン入り Dylan絵画ポスター4名
・浦沢直樹直筆サイン入り Dylanトートバック4名
※ご希望の品を選ぶことはできません。

 

 

応募方法

▼STEP1

ご自身のTwitterアカウントにログイン

Twitterを開く

 

▼STEP2

どちらかのTwitterアカウントをフォロー

@SonyMusicLegacy

@INTSonyMusicJP

(当選DMをお送りします)

 

▼STEP3

対象のツイートどちらかをRT

対象ツイートはこちら@SonyMusicLegacy

対象ツイートはこちら@INTSonyMusicJP

 

▼STEP4

#ボブ・ディラン80歳おめでとう を付けてお祝いメッセージや、イラストをツイートしてください!

 

 

当選人数

8名様

 

 

応募締切

2021年6月1日(火)23時59分

 

 

当選案内方法

2021年6月7日(月)までに当選者にのみTwitterのDMにてお知らせします。

 

下記の注意事項を最後までよくお読みになり、ご理解ご了承の上でご応募ください。

注意事項
<ご応募の前にお読みください>

個人情報の取り扱いに関して

お問合せ先

本キャンペーンに関するお問合せは [email protected] までお願いいたします。


著名人の皆様からもボブ・ディランへの熱いメッセージが届きました!ぜひご覧ください。

コメントページイメージ

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生誕80年記念の『ブートレッグ・シリーズ』キャンペーンが本日よりスタート! (2021.05.21)



 

『ブートレッグ・シリーズ』は第一弾となる『第1〜3集』を1991年に発売して以来、2021年で30周年を迎えた。既に第15集(全13T)を数える長期に渡るシリーズとなったが、プライベート録音、デモ、リハーサル・ヴァージョン、アウトテイクや初出ライヴ等をまとめた未発表曲集という言葉では形容しきれない企画として高い評価を得ている。

オリジナル・アルバムには収められなかったものの、非常に質の高い歌が並び、ボブ・ディランの極めて豊潤な創造性を再発見するシリーズだ。

5月21日からスタートする『ブートレッグ・シリーズ』キャンペーンは2021年5月24日に生誕80年を迎えるボブ・ディランを記念したもの。この機会にすでに生産中止となっていたタイトルも含めてブートレッグ・シリーズを再プレス。5月21日からの実施期間に対象店にて対象品番をお買い上げの方に<生誕80記念ステッカー>を先着でプレゼントし、特典がなくなり次第キャンペーン終了となる。

 

?特典、対象商品や対象店など詳細は『ブートレッグ・シリーズ』特設サイトはこちら

 

?ディランのきほんはこちら

?ボブ・ディラン・オリジナル・アイテム第2弾(5月21日正午に更新)はこちら

?ボブ・ディラン日本公式サイト

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ウドー音楽事務所オフィシャルWEBショップから傘寿記念のディラン・グッズ、明日より販売開始! (2021.05.20)

イメージ画像

 

1978年の初来日から数多くのボブ・ディラン日本公演を開催してきたUDO音楽事務所。

生誕80年を祝って<日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。>をコンセプトに和風テイスト溢れる日本限定公式グッズの販売が急遽決まった!

5月21日正午より販売開始されるディラン・グッズ第2弾のラインナップは、フリーホイーリンな二人が富士山をバックに荒波の中を進みゆく絵柄のTシャツや湯呑みなど、渋さ溢れるデザインのアイテム。これを着てお茶を飲みながら生誕80年を祝いたいものだ。


?ボブ・ディラン・オリジナル・アイテム第2弾(5月21日正午に更新)はこちら

?5月21日開始『ブートレッグ・シリーズ』キャンペーン・サイトはこちら

?ディランのきほんはこちら

 

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みうらじゅんが描いたボブ・ディランの絵、初公開! (2021.05.19)



 

ボブ・ディラン・マニアとしても知られるイラストレイターのみうらじゅんが、ボブ・ディランの絵を描き下ろした。

この絵は、アメリカの歌手であるボブ・ディランが日本的な聖なるものに囲まれ、背景のアジサイや頭の上のカエルからは季節感が漂う。こぶとりじいさんが手前で踊っており、詩聖となった鬼は戸惑う事無く引き締まった表情でいるが、サングラスの向こうで目は笑っているのだろうか・・・

みうらじゅんならではの世界観に満ちたグッとくる1枚だ。5月24日、ディランは80歳の誕生日を迎える。

 

?みうらじゅんが手掛けた2010年発売『DYLANがROCK!』の詳しくはこちら

?とりあえずのボブ・ディランはこちら

 

?みうらじゅん OFFICIAL SITEはこちら

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ボブ・ディランの映像5作品、6月22日よりデジタル配信開始! (2021.05.17)

この度配信になるのは、インタビュー、プロモーションビデオ、短編ドキュメンタリーを中心に構成された日本初公開の『オッズ・アンド・エンズ』、2017年発表のブートレッグ13集に収録されていた『トラブル・ノー・モア』、1965年アコースティックからエレクトリックへと演奏スタイルを変えた瞬間を捉えた『ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』、Gハリスン、Eクラプトン等の豪華ゲスト陣が集い1992年に開催の『30周年記念コンサート』、ディランを代表するヒット曲、新曲や埋もれていた歌などが新たな魅力で再び輝き始める1994年収録の『MTV アンプラグド』の5作品だ。

どうぞお楽しみに!

?ボブ・ディラン・フィルム・コレクションの詳細はこちら

 

 

|商品情報|

『オッズ・アンド・エンズ』



                                  © 2021 Sony Music Entertainment

 

『トラブル・ノー・モア』



                                  © 2017 Sony Music Entertainment

 

『ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』



                                                             © 2007 MLF Productions

 

『30周年記念コンサート』



                                 © 2014 Sony Music Entertainment

 

『MTV アンプラグド』



   © 1995 Sony Music Entertainment and MTV Networks

 

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【再プレスキャンペーン】ボブ・ディラン生誕80年≪傘寿≫記念!ブートレッグシリーズ再プレスと先着特典が決定! (2021.05.14)

2021年5月24日、80歳を迎えるボブ・ディラン。そんなボブ・ディランの≪傘寿≫を記念して、すでに生産中止となっていたタイトルも含めてブートレッグシリーズを全て再プレスいたします!

実施期間に対象店にて対象品番をお買い上げの方に「ボブ・ディラン生誕80年≪傘寿≫記念ステッカー」を先着でプレゼント!!!

特典がなくなり次第キャンペーン終了となりますので、下記ご案内をご一読の上、お早めにお買い求めください!

 

 

対象期間

2021年5月21日(金)特典付与スタート 〜 特典が無くなり次第終了

※それ以前にご購入いただいた場合は特典対象外ですのでご了承ください

 

 

特典内容

ボブ・ディラン生誕80年≪傘寿≫記念ステッカー



 

 

対象商品

発売日 タイトル 品番 税抜価格 税込価格
2006/10/18 ブートレッグ・シリーズ第1〜3集 MHCP-1154 ¥5,400 ¥5,940
1998/11/6 ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集) SRCS-8758 ¥3,600 ¥3,960
2002/12/11 ローリング・サンダー・レヴュー(ブートレッグ・シリーズ第5集) SICP-296 ¥3,600 ¥3,960
2004/4/7 アット・フィルハーモニック・ホール(ブートレッグ・シリーズ第6集) MHCP-248 ¥3,600 ¥3,960
2005/9/14 ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック (ブートレッグ・ シリーズ第7集) MHCP-794 ¥3,600 ¥3,960
2008/10/22 テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集) SICP-1993 ¥3,600 ¥3,960
2010/10/27 ザ・ウィットマーク・デモ(ブートレッグ・シリーズ第9集) SICP-2960 ¥3,600 ¥3,960
2013/9/18 アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集) SICP-30335 ¥3,800 ¥4,180
2014/11/19 ベースメント・テープス・ロウ(ブートレッグ・シリーズ第11集) SICP-30727 ¥3,600 ¥3,960
2015/11/18 ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) SICP-30597 ¥3,600 ¥3,960
2017/11/8 トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集) SICP-31099 ¥3,600 ¥3,960
2018/11/2 モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集) SICP-31210 ¥2,400 ¥2,640
2019/11/1 トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集) SICP-31341 ¥4,500 ¥4,950


 

 

対象店舗
オンラインショップ SonyMusicShop
オンラインショップ TOWER RECORDS ONLINE
オンラインショップ HMV&BOOKS online
オンラインショップ セブンネットショッピング
オンラインショップ サイバーベイ
北海道 タワーレコード 札幌ピヴォ店
東京都 タワーレコード渋谷店
神奈川県 タワーレコード横浜ビブレ店
京都府 タワーレコード京都店
大阪府 Joshin日本橋店
大阪府 タワーレコード梅田大阪マルビル店
大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店
大阪府 タワーレコード難波店
兵庫県 タワーレコード神戸店
広島県 タワーレコード広島店
福岡県 ミュージックプラザインドウ


 

?Since 1991 『ブートレッグ・シリーズ』の特設ページはこちら

 

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生誕80年、カード会員誌「てんとう虫」と「express」がボブ・ディランを大特集! (2021.04.20)

「てんとう虫」表紙

「てんとう虫」表紙

 

(株)クレディセゾンが発行するUCカード会員誌「てんとう虫」並びにセゾンカード会員誌「express」は、ヒトとヒト、ヒトとコト、そして時代との豊かなつながりを提案するクオリティマガジンです。

その最新号となる2021年5月号にて、生誕80年にちなみ、ボブ・ディランが表紙を飾り、カラー26ページに渡って大特集!片岡義男、友部正人、飯野友幸、和久井光司らの執筆陣が、5月24日に80歳を迎えるボブ・ディランという存在に思いを巡らせ、音楽活動の軌跡を振り返ります。

 

「てんとう虫」について詳しくはこちら

(「express」も同一内容)



「express」表紙

「express」表紙


 

*カード会員限定誌となりますので、購読希望の方は上記HP内の電話番号まで。

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本日、30日20時57分よりボブ・ディランが主題歌を歌う映画『七つの会議』、TBS系にて地上波初放送! (2021.03.30)



?TBS 2021年3月30日(火)20:57〜23:12

 

全ての日本人に問う、「働く事」の正義とは?

企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』が映画化され大ヒットを記録したが、今夜、待望の地上波初放送だ!

「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。働くことの「正義」とは? そして、守るべき信念とは何か?

 

●地上波初放送の映画『七つの会議』(福澤克雄監督)

?詳しくはこちら

 

主題歌はボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」!



主題歌は、ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディランのバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後、初。愛そのものを唄い上げた名曲が闘いを終えた人々への鎮魂歌として響き渡る。

 

●主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を収録したCD『フィール・マイ・ラヴ』
?詳しくはこちら

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ジョージ・ハリスンとの貴重なセッション、ビートルズ「イエスタデイ」のカバーなどお宝音源を収録したボブ・ディラン『1970』、本日世界同時発売! (2021.02.26)



Photo by Al Clayton

 

1970年5月1日、27歳だったジョージ・ハリスンと28歳のボブ・ディランがスタジオ・セッション繰り広げる。

特別ゲストのジョージ・ハリスンがいつもとはちがう面を見せている。「静かなビートル」と呼ばれているとおり、ハリスンは控えめにリード・ギターを添えてハーモニーを歌う。

「時はのどかに流れゆく」で聞けるジョージとボブの「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ」は、ビートルズとボブのコラボレーションがかなっていたら、こんなだったろうかと思わせるものだ。ジョージの楽しいギター・ソロは、ほとんどが即興で、のちに結成したトラヴェリング・ウィルベリーズでネルソン・ウィルベリーとラッキー・ウィルベリーがジャムするのを聞くようだ。

ハリスンはディラン・ファンを公言し、どんなときでもボブの歌詞を引用することができた。

 

CD3枚に74曲を収録し、日本盤には約2万6千字の日本語解説付。

『1970』に収められた3時間半分の主に未発表アウトテイクは、1970年3月3日から8月12日に至るセッションで録音され、『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け』の進展を時系列で伝える。

そして各曲からは、ディランがその創造の行為を大いに楽しんでいるのが明らかにわかる。ひとつの曲がテンポやアレンジやヴォーカル・スタイルを変え、いくつものヴァージョンが生まれた。

このCD3枚組には全74曲が収められ、日本盤には約2万6千字の日本語解説と歌詞・対訳をまとめた92ページに及ぶブックレットが付属され、高品質CDのBlu-spec CD2で製造された。

 

 

【商品情報】

ジョージ・ハリスンとの貴重な未発表セッションを収録。

ボブ・ディラン『1970』



Bob Dylan - 1970

2021年2月26日世界同時発売●紙ジャケット●オリジナル・ブックレット(16P) ●英文解説・書下ろし解説・歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット(92P)●SICP31421-3(BSCD2 3枚組)●定価:¥4,200+税

 

?商品の詳細はこちら

 

<収録曲>

Disc 1

1. 旅は風まかせ

2. ユニバーサル・ソルジャー(テイク1)

3. スペイン語は愛の言葉(テイク1)

4. ジプシーに会いに行った(テイク2)

5. ジプシーに会いに行った(テイク3)

6. ウギ・ブギ

7. ジプシーに会いに行った(テイク4)

8. サースティー・ブーツ(テイク1)

9. リトル・モーゼ(テイク1)

10. アルバータ(テイク2)

11. カム・オール・ユー・フェア・アンド・テンダー・レイディーズ(テイク1)

12. シングス・アバウト・カミン・マイ・ウェイ(テイク2&3)

13. ジプシーに会いに行った(テイク6)

14. 無題1970 インストゥルメンタル1番

15. もっと寄りそって(テイク2)

16. アルバータ(テイク5)

17. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)

18. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3,4,5)

19. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)

20. 時はのどかに流れゆく(リハーサル)

21. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)

22. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク3)

23. ウディに捧げる歌(テイク1)

24. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド(テイク1)

25. イエスタデイ(テイク1)

 

Disc 2

1. 親指トムのブルースのように(テイク1)

2. メドレー:アイ・メット・ヒム・オン・ア・サンデイ〜ダ・ドゥ・ロン・ロン(テイク1)

3. いつもの朝に(テイク1)

4. ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ(テイク1)

5. キューピッド(テイク1)

6. 夢を見るだけ(テイク1)

7. エデンの門(テイク1)

8. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ(テイク1)

9. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー(テイク1)

10. マッチボックス(テイク1)

11. ユア・トゥルー・ラヴ(テイク1)

12. テレフォン・ワイヤー(テイク1)

13. フィッシング・ブルース(テイク1)

14. ワン・モア・チャンス(テイク1)

15. 雨の日の女(テイク1)

16. 悲しきベイブ

17. イフ・ナット・フォー・ユー

18. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク1)

19. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)

20. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3)

21. アリゲーター・マン

22. アリゲーター・マン(ロック・ヴァージョン)

23. アリゲーター・マン(カントリー・ヴァージョン)

24. サラ・ジェーン 1

25. サイン・オン・ザ・ウィンドウ

26. サラ・ジェーン 2

 

Disc 3

June 2, 1970

1. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)

2. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)

3. さらばジャマイカ

4. 好きにならずにいられない

5. ロング・ブラック・ベール

6. ワン・モア・ウイークエンド

7. ブリング・ミー・ア・リトル・ウォーター(テイク1)

8. 3人の天使

9. 明日は遠く(テイク1)

10. 明日は遠く(テイク2)

11. 新しい夜明け

12. 無題1970 インストゥルメンタル2番

13. ジプシーに会いに行った

14. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(ステレオ・ミックス)

15. ウィンタールード

16. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 1

17. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 2

18. 西部のユリ(テイク2)

19. ファーザー・オブ・ナイト(リハーサル)

20. 西部のユリ

21. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)

22. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)

23. せみの鳴く日(テイク2)

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ボブ・ディラン『1970』のパッケージはこれだ! (2021.02.24)



 

2月26日発売、ボブ・ディラン『1970』のパッケージはこれだ!『1970』の特設ページにて公開中。

今週末の発売を前に、開封の儀の動画でいち早くご確認下さい。

?ボブ・ディラン『1970』特設ページはこちら

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今夜、FMヨコハマでボブ・ディラン『1970』を特集!  (2021.02.15)



 

2月15日(月)深夜24:00からFMヨコハマ<otonanoラジオ>で、オンエア。

このプログラムはDJの萩原健太が、これまでどのように音楽を聴いてきたのか?感じてきたのか?そんなリスナー目線で、音楽に隠されたストーリーに迫っていく番組です。2月26日発売ボブ・ディラン『1970』で解説を執筆している萩原健太による『1970』特集をお楽しみください。

?番組の詳細はこちら

 

番組が聴けない方は16日(火)午後から以下にてプレイリスト掲載、radikoで聴取可能。

?詳しくはこちら

 

●ボブ・ディラン『1970』



?詳しくはこちら

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2/26発売『1970』国内盤CD購入者特典決定! (2021.02.10)

2021年2月26日発売『1970』国内盤CDを対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャル特典をプレゼント!!!

なくなり次第終了となりますので、下記ご案内をご一読の上、お早めにお買い求めください!

 

 

対象商品

2021年2月26日発売『1970』(SICP-31421)



 

 

特典内容

■TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)

ジャケット写真絵柄ステッカー



 

■応援店

ジャケット写真絵柄ポストカード



 

※応援店はこちら!

オンラインショップ SonyMusicShop
オンラインショップ HMV&BOOKS online
オンラインショップ TSUTAYAオンラインショッピング(予約分のみ)
オンラインショップ 楽天ブックス
オンラインショップ ネオウィング
オンラインショップ セブンネットショッピング
オンラインショップ ディスクユニオン オンラインショップ
北海道 We'sイオンモール旭川西店
秋田県 柏谷楽器店 駅前店
福島県 バンダレコード 福島西道路店
東京都 山野楽器 銀座本店(4F)
東京都 銀座山野楽器 調布パルコ店
東京都 ディスクユニオン お茶の水駅前店
東京都 ディスクユニオン 新宿ロック新品ストア
東京都 ペットサウンズ
新潟県 We'sイオン長岡店
富山県 Joshin富山本店
大阪府 Joshin日本橋店
鳥取県 今井書店 吉成店サウンドスタジアム
鹿児島県 We's鹿児島店

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ディランはもはや、古典である。さあ、ディラン探しの旅に出よう。  (2021.02.05)



 

書籍『ハーバード大学のボブ・ディラン講義』、2月21日発売!

著者のハーバード大学教授であるリチャード・トーマスは有名なディラン・マニアで、ハーバード大学でディランの詩について教える講義を行っている。ディランの詩を解読しながら、その作品と時代との関係性、そして「何が『古典』たり得るのか」という本質的な疑問に迫っていく。そんな内容のディラン探しに相応しい書籍がヤマハミュージックメディアから発売となる。

 

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ジョージ・ハリスンとの貴重なセッションを収録した、ボブ・ディランの50周年記念コレクション! (2020.12.19)



photo:Al Clayton

数多くの要望に応え、ボブ・ディラン『1970』を2021年2月26日、世界同時発売決定!

このCD3枚組となるボブ・ディラン『1970』は大変貴重なスタジオ録音の数々を収めた50周年記念盤だが、2020年12月に『50thアニバーサリー・コレクション(50th Anniversary Collection)』として、ヨーロッパにて限定発売されていた。

ヨーロッパでは、誕生から50年を経過した時点でパブリック・ドメインとすることが定められている。そのため、消滅する著作権保護期間を延長させるシリーズとして2012年から『50thアニバーサリー・コレクション』なるタイトルで限定販売されていた。

これは海賊盤が市場に溢れるのを防ぐためなのだが、今回は発売されるや、ジョージ・ハリスンとのスタジオ・セッションをはじめとして、1970年に残された歴史的トラックの数々は大いに話題を呼び、通常盤としての発売を求める声が一気に高まった。

 

「ジプシーに会いに行った(テイク6)」



https://youtu.be/EKEGgIfIrUE

 

ジョージ・ハリスンとのセッション9曲を含む他、ビートルズ「イエスタデイ」のカバーなど未発表スタジオ録音を収録したCD3枚組、74曲。

『1970』には、オリジナル作として共に1970年に発表された『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け』のセッションの未発表アウトテイク群も収録。

1970年5月1日におけるジョージ・ハリスンとのスタジオ録音は全9トラックで、ディランのオリジナル(「いつもの朝に」「エデンの門」「ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」)や、カバー(ビートルズの「イエスタデイ」、エヴァリー・ブラザーズの「夢を見るだけ」、カール・パーキンスの「マッチボックス」)など幅広く訴える魅力のある歌がレコーディング日付順に並ぶ。

『1970』に収録のディランとのセッションには、ジョージ・ハリスンがゲスト参加したのに加え、アル・クーパー、チャーリー・ダニエルズ、ラス・カンケル、デヴィッド・ブロムバーグ、スチュ・ウッズ、バジー・フェイトンといった名うてのセッション・マンが名を連ね、プロデューサーはボブ・ジョンストンが務めた。

 

 

【商品情報】

ジョージ・ハリスンとの貴重なセッションを収録した50周年記念コレクション。

ボブ・ディラン『1970』

Bob Dylan - 1970 (50th Anniversary Collection)



2021年2月26日世界同時発売

●デジパック

●英文解説・書下ろし解説・歌詞・対訳付

●SICP31421-3(BSCD2 3枚組)

●定価:¥4,200+税

 

<収録曲&クレジット>

Disc 1

March 3, 1970

1. 旅は風まかせ

2. ユニバーサル・ソルジャー(テイク1)

3. スペイン語は愛の言葉(テイク1)

4. ジプシーに会いに行った(テイク2)

5. ジプシーに会いに行った(テイク3)

6. ウギ・ブギ

March 4, 1970

7. ジプシーに会いに行った(テイク4)

8. サースティー・ブーツ(テイク1)

March 5, 1970

9. リトル・モーゼ(テイク1)

10. アルバータ(テイク2)

11. カム・オール・ユー・フェア・アンド・テンダー・レイディーズ(テイク1)

12. シングス・アバウト・カミン・マイ・ウェイ(テイク2&3)

13. ジプシーに会いに行った(テイク6)

14. 無題1970 インストゥルメンタル1番

15. もっと寄りそって(テイク2)

16. アルバータ(テイク5)

 

ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano

デヴィッド・ブロムバーグ – guitar, dobro, bass

アル・クーパー – organ, piano

エマニュエル・グリーン – violin

スチュ・ウッズ – bass

アルヴィン・ロジャーズ – drums

ヒルダ・ハリス, アルベルティーン・ロビンソン, メイレサ・スチュワート – background vocals

 

May 1, 1970

17. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)

18. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3-5)

19. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク1)

20. 時はのどかに流れゆく(リハーサル)

21. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク2)

22. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク3)

23. ウディに捧げる歌(テイク1)

24. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド(テイク1)

25. イエスタデイ(テイク1)

 

Disc 2

1. 親指トムのブルースのように(テイク1)

2. アイ・メット・ヒム・オン・ア・サンデイ〜ダ・ドゥ・ロン・ロン(テイク1)

3. いつもの朝に(テイク1)

4. ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ(テイク1)

5. キューピッド(テイク1)

6. 夢を見るだけ(テイク1)

7. エデンの門(テイク1)

8. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ(テイク1)

9. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー(テイク1)

10. マッチボックス(テイク1)

11. ユア・トゥルー・ラヴ(テイク1)

12. テレフォン・ワイヤー(テイク1)

13. フィッシング・ブルース(テイク1)

14. ワン・モア・チャンス(テイク1)

15. 雨の日の女(テイク1)

16. 悲しきベイブ

17. イフ・ノット・フォー・ユー

18. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク1)

19. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)

20. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3)

ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano, harmonica

ジョージ・ハリスン – guitar, vocals (Disc 1, Tracks 20 & 24 and Disc 2, Tracks 2-3, 6-7, 10-11, & 16)

ボブ・ジョンストン – piano (Disc 1, Tracks 24-25 and Disc 2, Tracks 1-3)

チャーリー・ダニエルズ – bass

ラス・カンケル – drums

 

June 1, 1970

21. アリゲーター・マン

22. アリゲーター・マン(ロック・ヴァージョン)

23. アリゲーター・マン(カントリー・ヴァージョン)

24. サラ・ジェーン 1

25. サイン・オン・ザ・ウィンドウ

26. サラ・ジェーン 2

 

Disc 3

June 2, 1970

1. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク1)

2. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク2)

 

June 3, 1970

3. さらばジャマイカ

4. 好きにならずにいられない

5. ロング・ブラック・ベール

6. ワン・モア・ウイークエンド

 

June 4, 1970

7. ブリング・ミー・ア・リトル・ウォーター(テイク1)

8. 3人の天使

9. 明日は遠く(テイク1)

10. 明日は遠く(テイク2)

11. 新しい夜明け

12. 無題1970 インストゥルメンタル2番

 

June 5, 1970

13. ジプシーに会いに行った

14. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(ステレオ・ミックス)

15. ウィンタールード

16. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 1

17. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 2

18. 西部のユリ(テイク2)

19. ファーザー・オブ・ナイト(リハーサル)

20. 西部のユリ

 

ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano, harmonica

デヴィッド・ブロムバーグ – guitar, dobro, mandolin

ロン・コーネリアス – guitar

アル・クーパー – organ

チャーリー・ダニエルズ – bass, guitar

ラス・カンケル – drums

バック・ヴォーカルは不明

 

August 12, 1970

21. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク1)

22. イフ・ノット・フォー・ユー(テイク2)

23. せみの鳴く日(テイク2)

 

ボブ・ディラン – vocals, guitar, harmonica

バジー・フェイトン – guitar

他のミュージシャンは不明

 

March 3-5 and May 1, 1970 sessions took place at Studio B, Columbia Recording Studios, New York City, New York

June 1-5 and August 12, 1970 sessions took place at Studio E, Columbia Recording Studios, New York City, New York

 

All songs written by Bob Dylan, except: “I Can’t Help but Wonder Where I’m Bound” by Tom Paxton; “Universal Soldier” by Buffy Sainte-Marie; “Spanish Is the Loving Tongue,” “Alberta,” “Come All You Fair and Tender Ladies,” “Things About Comin’ My Way,” “Fishing Blues,” “Honey, Just Allow Me One More Chance,” “Bring Me Little Water, Sylvie,” “Lily of the West” traditional, arranged by Bob Dylan; “Little Moses” by A.P. Carter; “Thirsty Boots” by Eric Andersen; “Come a Little Bit Closer” by Tommy Boyce, Bobby Hart, and Wes Farrell; “Yesterday” by John Lennon and Paul McCartney; “I Met Him on a Sunday (Ronde-Ronde)” by Shirley Owens, Beverly Lee, Addie Harris, and Doris Coley; “Da Doo Ron Ron” by Phil Spector, Jeff Barry, and Ellie Greenwich; “Ghost Riders in the Sky” by Stan Jones; “Cupid” by Sam Cooke; “All I Have to Do Is Dream” by Boudleaux Bryant; “Matchbox” and “Your True Love” by Carl Perkins; “Alligator Man” by Jimmy C. Newman and Floyd Chance; “Jamaica Farewell” by Irving Burgie; “Can’t Help Falling in Love” by Hugo Peretti, Luigi Creatore, and George David Weiss; “Long Black Veil” by Marijohn Wilkin and Danny Dill; and “I Forgot to Remember to Forget” by Charlie Feathers and Stan Kesler.

 

Produced for release by Jeff Rosen and Steve Berkowitz

Sessions originally produced by Bob Johnston

 

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ボブ・ディラン「キーウェスト」が、ローリングストーン誌の2020年ベスト・ソング第2位に! (2020.12.10)

 

 

「キーウェスト」は、今年7月(海外は6月)に発売となったボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のディスク1の最後を飾る9分を超える長い曲だ。アルバム発売当初から人気の高かった歌で、今回ローリングストーン誌のThe 50 Best Songs of 2020において第2位に輝く。混迷を極め騒然としたこの1年を振り返りながら、再びこの歌を聴いて欲しい。

 

●「キーウェスト」



https://youtu.be/G-oOCo1Y1bw

 

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に掲載の萩原健太解説より
キーウェスト(フィロソファー・パイレート)  この曲、サビは普通に馴染みやすい8小節形式になっているのだが、いわゆる“ヒラ歌”の部分は、6小節というちょっと半端なひとくくりを2回繰り返す珍しい構成をとっている。C→Am→C→Am→F→Amという催淫的なコード進行がえんえん循環。もちろん、前曲同様、ここでもタイトルを含む“Way down in Key West”という一節が出てきたところでそれぞれ歌詞が区切られているわけだが、小節数が微妙なこともあってその一区切りがわかりづらい。サビ頭でメロディとコードの展開が明確に変わるまで、ずっと1番が続いているような気分にすらなる。それがまた独特の揺蕩うようなムードを曲に付与していて実に面白い。まったく、あの手この手。巧みな表現者だなと改めて思い知る。  まあ、ぼくごときにはここでも歌詞の真意はまるでつかみきれないまま。すっかり翻弄されているけれど。遠いところから放たれるパイレート・ラジオ局の電波に乗って、ルイやジミーやバディが届けてくれた愛、インスピレーション、そしてロックンロールという真実、それらこそがディランにとっての哲学だ、と。曲解かもしれないが、ぼくはそんなことを勝手に感じ取りながら、胸を震わせつつディスク1を聞き終えたのだった。

 

●『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に掲載の中川五郎訳詞より抜粋

キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

わたしが追い求めているのは愛とインスピレーション

あの海賊ラジオ局で

ルクセンブルグやブタペストから届けられる

ラジオの電波はとてもはっきり聞こえている

わたしはあまりにも恋に夢中で何も見えなくなってしまっている

平地で、ずっと先のキーウェスト

 

不朽の名声を追い求めているなら

キーウェストに行くしかないね

旅を続け、ハイウェイの標識に従って進む

キーウェストは気持ちが良くて気候もいい

正気をなくしてしまったとしても、そこに行ったらまた見つけられる

キーウェストは水平線の上

 

線路の間違った側でわたしは生まれたんだ

ギンズバーグ、コーソ、そしてケルアックみたいに

ルイやジミーやバディ、ほかのみんなと同じように

やるべきことじゃないのかもしれない

でもわたしはどんな時もあなたたちにくっついているんだ

平地で、ずっと先のキーウェスト

 

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桑田佳祐、ボブ・ディランの魅力を語る! (2020.12.04)



 

今週発売の週刊文春で連載中の桑田佳祐 「ポップス歌手の耐えられない軽さ」、今回のテーマは『ボブ・ディランって、どこがいいの?』

11月にTFM『やさしい夜遊び』で「時代は変わる〜歌詞から読み解くボブ・ディランの魅力」を特集した桑田佳祐が、今度は週刊文春(12月10日号)で学生時代のエピソード、さらに初めて観たステージでの衝撃など、ディランの魅力を語っています。

?『週刊文春(12月10日号)』の内容はこちら

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ウドー音楽事務所オフィシャルWEBショップ、祝開店!!ボブ・ディランのショップ限定オリジナル・アイテムが並ぶ! (2020.12.01)



 

1967年の設立以来、数多くの海外アーティストを招聘し続けるウドー音楽事務所。来日公演のコンサートのグッズも数多く手掛けてきた同社がこの度、WEBショップ「UDO OFFICIAL GOODS SHOP」をオープン!このWEBショップでは、アーティスト公認のTシャツ、エコバッグに加え、マスク、バッテリーチャージャーなどのアイテムを販売。ボブ・ディランのショップ限定の完全オリジナル・アイテムが並びます。

 



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日本独自の豪華コラボレーションも実現!

漫画家、浦沢直樹がボブ・ディランの名曲「フォーエバー・ヤング」をイメージし、描き下ろした絵を元に、Tシャツ、トートバッグを販売。



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田辺一鶴によるロック講談、“ボブ・ディラン”! (2020.11.27)



 

『ロック講談〜ボブ・ディラン ハイウェイ61の壁を超える日』がNHKラジオ第1で11月28日(土)13:05~13:55に放送されます!

伝説となったロックヒーローたちの生涯を、ヒット曲を交えながら講談調で語った異色の音楽番組『ロック講談』は1980年代にFMで放送されていましたが、それを「発掘」した番組となります。

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、2020年のベスト・アルバムで1位に輝く! (2020.11.19)

 

今年度のベスト・アルバムが選出される時期となったが、早くもイギリスのMOJO誌とUNCUT誌が2020年度の優秀作75位までを発表!両誌ともに今年7月(海外は6月)に発売となったボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を1位に選出、混迷を極め騒然としたこの1年を象徴する作品となった。

アルバム発表時のMOJO誌において「ホモ・サピエンスがいかに粗雑で乱暴(rough and rowdy)で、最悪のケース、自己破壊的になり、どんなに良くても、せいぜい生き延びるか超越するしかない生き物だということを歌っている」と評され、既に★★★★★ファイブスターの最高評価を獲得していた作品だ。

 

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●ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』



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映画『ストックホルム・ケース』、ミニシアター・ランキングで動員数No.1を記録! (2020.11.11)



 

11月6日に公開となった『ストックホルム・ケース』は、ロバート・バドロー監督、イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロングらの豪華キャストとボブ・ディランの歌がストーリーを彩るこの秋公開の話題作で、ディラン・ファンは必見。週末観客動員数で見事首位に輝いた!

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第12弾のリリック・ビデオ公開! (2020.11.10)



 

第12弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の12曲目に収録の「今宵はきみと」。この1975年12月4日に催されたモントリオール・フォーラムにおけるライヴは、2002年発表『ローリング・サンダー・レヴュー(ブートレッグ・シリーズ第5集)』からの選曲で、2019年発売の14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』にも収録されている。

ディランの伝説的パフォーマンスの中でも特筆すべき名演のいくつかは、アーティストや詩人、ミュージシャンからなる特異な集団を引き連れて慣行したツアー、ローリング・サンダー・レヴューの中に残されている。先ごろ、数々の賞に輝く名匠マーティン・スコセッシがこの旅回りをドキュメンタリー・タッチの映画にしており、北米各地で披露された強力なパフォーマンスの数々によって、他に並ぶものが無いツアーとなった。

ブートレッグ・シリーズ第5集には、正式に録音された第1期レヴューの中から厳選したベスト・トラックを収録。「今宵はきみと」は『ナッシュヴィル・スカイライン』を飾った穏やかなカントリー・ソングだったが、ここでのパフォーマンスでは観る者の心を踊らせるオープニング曲に生まれ変わっている。

 

▼「今宵はきみと」のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/2733871640162377

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた『ベスト・オブ・ブートレッグ』、好評配信中。



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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第11弾のリリック・ビデオ公開! (2020.11.09)



 

第11弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の11曲目に収録の「親指トムのブルースのように」で、このリハーサルのテイク3は、2015年発表『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』からの選曲になる。

ブートレッグ・シリーズは主にアウトテイクや未発表バージョンに光を当てたものだが、第12集『カッティング・エッジ』はディランがスタジオで辿った過程に耳を傾けることを主眼としていた。1965年、この曲が吹き込まれた頃、ディランは怒濤の勢いで創作活動をしている。この曲の場合、『追憶のハイウェイ61』に収められたのは、1965年8月2日に吹き込まれた、通しで録ったものとしてはわずか4テイク目のものだった。そして、通しで録られた最初のテイクがこれだ――音程がずれており、コード進行を把握していないプレーヤーも数名いるが、歌詞に込められた断絶/疎外の感覚は見事に写し出されている。

 

 

「親指トムのブルースのように」のリリック・ビデオ


https://www.facebook.com/bobdylan/videos/730950257769457

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

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ボブ・ディランの歌が流れる。映画『ストックホルム・ケース』、いよいよ本日公開!  (2020.11.06)

 『ストックホルム・ケース』
公式サイトはこちら


映画を彩るディランの4曲

「新しい夜明け」

映画の冒頭で犯人の登場とともに流れるこの歌は1970年作『新しい夜明け』に収録のアルバム・タイトル曲だが、ここで使われているのはホーンアレンジを加えた未発表だったヴァージョンで2013年に発売になった『アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』に収められている。田舎で暮らすことの希望を歌っており、ディランにしては珍しく喜びに満ちた作風に。

 

「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」

カントリーにアプローチし、滑らかな美声を披露した歌の数々に誰もが驚いた1969年の話題作『ナッシュヴィル・スカイライン』収録曲。当時のコンテンポラリーなカントリー・サウンドに乗せて、恋人と共に過ごす夜への気持ちを素直に表現し、甘く温かい余韻を残す。

 

「今宵はきみと」

「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」と同様に『ナッシュヴィル・スカイライン』収録曲でアルバムの最後を飾っていた。ミディアム・テンポでキレのある演奏をバックに、放浪を思いとどまり愛する女との生活を選ぶ男を描き、家族との幸せな日々を送っていたディランの私生活を彷彿させる。

 

「明日は遠く」

1972年発売『グレーテスト・ヒット第2集』に未発表曲として収録された歌で、1963年にNYタウン・ホールで録音されたライヴ・ヴァージョン。数多くのカバーが存在するが、中でもエルヴィス・プレスリーのヴァージョンはよく知られておりディランのお気に入りだ。アコースティック・ギターの演奏に乗せ、破局を予感しながらも恋人と過ごす日々を待ちわびる切なさ漂う歌で、ヴォーカルの表現力が素晴らしい。映画『ストックホルム・ケース』ではキーとなる歌だ。

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第10弾のリリック・ビデオ公開! (2020.11.03)

 

 

第10弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の10曲目に収録の「ジョアンナのヴィジョン」で、このリハーサルのテイク5は、2015年発表『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』からの選曲になる。

1966年発売の伝説的アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』のセッションは、当時のサポート・グループ、ザ・ホークス(後のザ・バンド)と共にニューヨーク・シティで開始された。だが、この時点ではまだザ・バンドはディランのバックを務めるには慣れておらず、ディランがスタジオで求める柔軟性を有するには至っていなかった。結果、1965年の冬に行なわれたそれらのセッションからは、わずかに一曲「スーナー・オア・レイター」のみが『ブロンド・オン・ブロンド』に入るに留まり、しかも発売されたトラックには、メンバーのひとり、ロビー・ロバートソンしか参加していなかった。ただ、ボツにはなったものの、「ジョアンナのヴィジョン」のこのバージョンでは、ザ・バンドが街道沿いの騒騒しい酒場を思わせる好雰囲気を創り出している。この曲はそれから間もなくナッシュヴィルで再録され、代表曲の仲間入りを果たした。

 

 

▼「ジョアンナのヴィジョン」のリリック・ビデオ


https://www.facebook.com/bobdylan/videos/798382867390970 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた『ベスト・オブ・ブートレッグ』、好評配信中。



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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第9弾のリリック・ビデオ公開! (2020.11.02)



 

第9弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の9曲目に収録の「ミシシッピ」で、このスタジオ・アウトテイクは、2008年発表『テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)』からの選曲になる。

『テル・テイル・サインズ』は物語性を持たせた初めてのブートレッグ・シリーズであり、その目的は、1989年から2008年にかけてのディランの音楽に宿る、躍動する生命力を改めて紹介することにあった。そこに収められた音楽を聞けば明らかなとおり、もしも1989年から活動を始めていたとしても、ディランはやはり、20世紀後半を代表する強力なアーティストになっていた事を証明してみせた。「ミシシッピ」は画期的アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』のために録られたものだったが、2001年『ラヴ・アンド・セフト』に新たなヴァージョンが収録されて公式発表となった。この親密なデモ録音では、アコースティック・ギターを弾き語るディランをプロデューサー、ダニエル・ラノワが見事に収めている。

 

▼「ミシシッピ」のリリック・ビデオ


https://www.facebook.com/bobdylan/videos/392808492082657

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』配信中。これはブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。



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ボブ・ディランの歌が映画を彩る、この秋の話題作『ストックホルム・ケース』。 いよいよ来週公開! (2020.10.30)

ボブ・ディランの歌が映画を彩る、この秋の話題作『ストックホルム・ケース』。

いよいよ来週公開!

 



 

映画『ストックホルム・ケース』

<ストーリー>

何をやっても上手くいかない悪党のラース(イーサン・ホーク)は自由の国アメリカに逃れるために、アメリカ人に扮装してストックホルムの銀行強盗を実行する。彼は幼い娘を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)を含む3人を人質に取り、犯罪仲間であるグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。続いてラースは人質と交換に金と逃走車を要求し、グンナーと共に逃走する計画だったが、警察は彼らを銀行の中に封じ込める作戦に打って出る。現場には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦となっていく。すると犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始める……。

 

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第8弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.28)



 

第8弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の8曲目に収録の「ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」。この曲は1964年に録音されたスタジオ・アウトテイクで、1991年発表『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』からの選曲になる。

ブートレッグ・シリーズの幕開けを飾った第1〜3集には、カヴァーを通じて知られるようになったディランの曲が数多く収められた。「ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」もそのひとつで、ディランのオリジナル・アルバムには収録されなかったが、数年間はライヴに欠かせない存在の歌だった。他のアーティストがこぞって取り上げたナンバーでもあり、リンダ・ロンシュタットやロッド・スチュアート、リッキー・ネルソンやジョニー・キャッシュ、ジュディ・コリンズやディオン&ザ・ベルモッツの好バージョンにより、ディランがレコード化しなかった曲の中では、最高峰の知名度を誇るひとつとなった。

 

▼「ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」のリリック・ビデオ


https://www.facebook.com/bobdylan/videos/1777836669048489/

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』配信中。これはブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。



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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第7弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.26)

 

 

第7弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の7曲目に収録の「プリティ・サロー」。2013年発表『アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』からの選曲になる。1970年作『セルフ・ポートレイト』は、ディランがそれまでに発表したどのアルバムとも違っていた。いくつかの新曲に、トラディショナル・ソングやライヴ・パフォーマンス、さまざまなポップ定番曲が入り交じる、良い意味で散漫な一枚だった。セッションをひととおり終えると、ディランはテープをプロデューサー、ボブ・ジョンストンの手に委ね、ジョンストンはそこにフル・オーケストラを加えた。『アナザー・セルフ・ポートレイト』は同アルバムを再検証したものであり、オーケストラによる装飾を取り除いたほか、眠っていたお宝も発掘した。この繊細なトラディショナル・ソングもそのひとつだ。

 

▼「ディンクス・ソング」のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/1117278935336262/

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』配信中。これはブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。



?『ベスト・オブ・ブートレッグ』再生・試聴はこちら

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映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』本日公開! (2020.10.23)



 

この映画はボブ・ディランを支えた勇敢な騎士たちの物語で、ザ・バンドの誕生と栄光、ディランとの関係、伝説の解散ライヴ『ラスト・ワルツ』等を描いた音楽ドキュメンタリー、必見です。

?詳しくはこちら

 

 

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第6弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.21)

 

 

第6弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の6曲目に収録の「ディンクス・ソング」。2005年発表作『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ブートレッグ・シリーズ第7集)』からの選曲になる。

第7集はマーティン・スコセッシ監督がボブ・ディランの初期キャリアを追った壮大なドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』のサウンドトラックだった。当初、ディランはコーヒーハウスで歌う一介のパフォーマーであり、生計を立てるため、集まった客に帽子を回しては小銭を稼ぐ日々を送っていた。「ディンクス・ソング」はまだ本格的に曲作りもしていなかったその当時の録音だが、青年をのちにグリニッジ・ヴィレッジのフォークシーンで一目置かれる存在にする、一度聴いたら忘れられないようなパフォーマンス・スタイルが、既に完成していた事をつぶさに伝えている。

 

 

▼「ディンクス・ソング」のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/419864795678576/

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』配信中。これはブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。



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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第5弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.19)

 

 

第5弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の5曲目に収録の「ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター」。このようやく鎮まった怒りを歌った激しい歌は、1980年11月13日、ウォーフィールド・シアターにおけるライヴ・テイクになり、2017年発表作『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)』からの選曲になる。1980年、ゴスペル曲にこだわり物議を醸したライヴを終えると、ディランは全カタログからセレクトした曲を携えてワールドツアーに出発した。幕開けとなったのはサンフランシスコ、ウォーフィールド・シアターでの12日間公演だった。このトラックでは、カルロス・サンタナがギターをプレイしているが、ジェリー・ガルシアとマイク・ブルームフィールドがそれぞれ参加した晩もあった。

 

▼「ザ・グルームズ・スティル・ウェイティング・アット・ジ・オルター」(ブートレッグ・シリーズ第13集)のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/1467738680082260

 

▼『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)』

スペシャル・サイトはこちら

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series



2020年10月2日世界同時配信

 

<収録曲>

1. アップ・トゥ・ミー [Vol. 14]

2. ブラインド・ウィリー・マクテル [Volumes 1-3]

3. 連れてってよ [Vol. 4]

4. マギーズ・ファーム [Vol. 7]

5. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター [Vol. 13]

6. ディンクス・ソング [Vol. 7]

7. プリティ・サロー [Vol. 10]

8. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド [Volumes 1-3]

9. ミシシッピ [Vol. 8]

10. ジョアンナのヴィジョン [Vol. 12]

11. 親指トムのブルースのように [Vol. 12]

12. 今宵はきみと [Vol. 5]

13. ボーン・イン・タイム [Vol. 8]

14. どこにも行けない [Vol. 11]

15. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム [Vol.11]

16. おたずね者 [Vol. 15]

17. 嘘だと言っておくれ [Vol. 15]

18. ウォールフラワー [Vol. 10]

19. モスト・オブ・ザ・タイム [Vol. 8]

20. はげしい雨が降る [Vol. 5]

21. 夢のつづき [Vol. 8]

22. スロー・トレイン [Vol. 13]

23. あわれな移民 [Vol. 15]

24. ムーンシャイナー [Volumes 1-3]

25. セヴン・デイズ [Volumes 1-3]

26. ブルーにこんがらがって [Vol. 14]

27. ゲス・アイム・ドゥーイング・ファイン [Vol. 9]

28. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド [Volume 1-3]

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第4弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.15)

 

 

第4弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の4曲目に収録の「マギーズ・ファーム」。1965年7月、ニューポート・フォーク・フェスティヴァルでのライヴ・テイクになり、2005年発表作『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ブートレッグ・シリーズ第7集)』からの選曲になる。1965年7月の穏やかな夏の晩、すべての論争はこのパフォーマンスから始まった。ディランはエレクトリックギターをアンプにつなぐと、ロックバンドと演奏を繰り広げ、客席を唖然とさせた。烈火のごときギターソロの主は、伝説のギタリスト、マイク・ブルームフィールド。

 

「マギーズ・ファーム」(ブートレッグ・シリーズ第7集)のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/1228415820867391

 

 

▼ロック・ヒストリーの中で最も重要な瞬間の一つを収録した映像作品

『ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』

1965年、ステージ上のディランはアコースティックからエレクトリックへと演奏形態を変え、熱心なフォーク信奉者は憤り、新しい感覚を持った人々は支持。そこで生まれた大きな混乱はロックの流れを変えてゆく。1965年の歴史的瞬間の映像だけでなく1963年から3回に渡る同フェスティバルでのディランの演奏映像をまとめた作品。

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配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series



2020年10月2日世界同時配信

 

<収録曲>

1. アップ・トゥ・ミー [Vol. 14]

2. ブラインド・ウィリー・マクテル [Volumes 1-3]

3. 連れてってよ [Vol. 4]

4. マギーズ・ファーム [Vol. 7]

5. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター [Vol. 13]

6. ディンクス・ソング [Vol. 7]

7. プリティ・サロー [Vol. 10]

8. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド [Volumes 1-3]

9. ミシシッピ [Vol. 8]

10. ジョアンナのヴィジョン [Vol. 12]

11. 親指トムのブルースのように [Vol. 12]

12. 今宵はきみと [Vol. 5]

13. ボーン・イン・タイム [Vol. 8]

14. どこにも行けない [Vol. 11]

15. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム [Vol.11]

16. おたずね者 [Vol. 15]

17. 嘘だと言っておくれ [Vol. 15]

18. ウォールフラワー [Vol. 10]

19. モスト・オブ・ザ・タイム [Vol. 8]

20. はげしい雨が降る [Vol. 5]

21. 夢のつづき [Vol. 8]

22. スロー・トレイン [Vol. 13]

23. あわれな移民 [Vol. 15]

24. ムーンシャイナー [Volumes 1-3]

25. セヴン・デイズ [Volumes 1-3]

26. ブルーにこんがらがって [Vol. 14]

27. ゲス・アイム・ドゥーイング・ファイン [Vol. 9]

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第3弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.12)



 

第3弾は『ベスト・オブ・ブートレッグ』の3曲目に収録の「連れてってよ」。1998年発表作『ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集)』からの選曲になる。

1966年、ザ・ホークス(後のザ・バンド)の面々とイギリスを中心にツアーした頃は、ディラン史上一、二を争うほど大きな物議を醸した時期でもある。どの公演も、一部はソロでの45分間にわたるアコースティック・セットだった。だが二部、ディランが紛うことなきロックバンドを引き連れて再び登場するたび、客席は騒然となった。彼がロックを取り入れたことに怒り、一部のファンはブーイングを浴びせ、多くは会場を後にした。『ブートレッグ・シリーズ第4集』は客席から上がった「ユダ(裏切り者)」の声が記録された歴史的な録音であり、半世紀を経たいまなお、聴く者を激しく刺激する力を有する音楽であり続ける。

 

「連れてってよ」(ブートレッグ・シリーズ第4集)のリリック・ビデオはこちら

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/3337489299666574


 

ボブ・ディランとザ・バンドの絆

 1966年のツアーのエレクトリック・セットではザ・ホークス(後のザ・バンド)の面々がバックを務め、そのヨーロッパ・ツアーをまとめた企画が『ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集)』以外にも商品化されている。

 



『Live 1966』


エレクトリック化が論争を呼んだ1966年のツアーより、存在する音源を全てまとめたCD36枚組のセット。ディランの創造性が煥発する重要な時代の記録だ。2016年発表。

 


『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』


話題となった海賊盤のせいで何十年もの間、フリー・トレード・センターのライヴが『ロイヤル・アルバート・ホール』とされてきたが、これは50年を経てそれを正した2016年発表作。この英国の由緒ある演劇場として世界に知られるロイヤル・アルバート・ホールで2日間に渡って開催された公演が1966年のツアーの最終となった。

 

1966年ツアーのミニ・ドキュメンタリー(日本語字幕有) ?詳しくはこちら


 

ディランとの関わりが深いザ・バンドの誕生と栄光、伝説の解散ライヴ『ラスト・ワルツ』までを描き、10月23日公開!

 

映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』予告編はこちら


https://youtu.be/5IWlDKJcXio

 

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』、配信中。ブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。

 

『ベスト・オブ・ブートレッグ』は以下より

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配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series



2020年10月2日世界同時配信

 

<収録曲>

1. アップ・トゥ・ミー [Vol. 14]

2. ブラインド・ウィリー・マクテル [Volumes 1-3]

3. 連れてってよ [Vol. 4]

4. マギーズ・ファーム [Vol. 7]

5. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター [Vol. 13]

6. ディンクス・ソング [Vol. 7]

7. プリティ・サロー [Vol. 10]

8. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド [Volumes 1-3]

9. ミシシッピ [Vol. 8]

10. ジョアンナのヴィジョン [Vol. 12]

11. 親指トムのブルースのように [Vol. 12]

12. 今宵はきみと [Vol. 5]

13. ボーン・イン・タイム [Vol. 8]

14. どこにも行けない [Vol. 11]

15. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム [Vol.11]

16. おたずね者 [Vol. 15]

17. 嘘だと言っておくれ [Vol. 15]

18. ウォールフラワー [Vol. 10]

19. モスト・オブ・ザ・タイム [Vol. 8]

20. はげしい雨が降る [Vol. 5]

21. 夢のつづき [Vol. 8]

22. スロー・トレイン [Vol. 13]

23. あわれな移民 [Vol. 15]

24. ムーンシャイナー [Volumes 1-3]

25. セヴン・デイズ [Volumes 1-3]

26. ブルーにこんがらがって [Vol. 14]

27. ゲス・アイム・ドゥーイング・ファイン [Vol. 9]

28. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド [Volume 1-3]

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ボブ・ディラン『ベスト・オブ・ブートレッグ』から第2弾のリリック・ビデオ公開! (2020.10.07)



 

『ベスト・オブ・ブートレッグ』の配信開始と共に収録された曲を紹介するリリック・ビデオの第二弾が公開された。

第二弾は2曲目の「ブラインド・ウィリー・マクテル」で『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』で初めて世に出た傑作。1983年の重要作『インフィデル』から漏れたこの曲「ブラインド・ウィリー・マクテル」は、ブートレッグ・シリーズが湛える深みと幅広さを体現している。これを含め、どの未発表曲もディランの卓抜な創造力を改めて教えてくれる。米国南部およびブルースに関する深き瞑想とも言うべきこの逸品に比肩しうる音楽を創造するアーティストは、数少ない……アウトテイクでそれができる者となれば、なおさらだ。

 

●「ブラインド・ウィリー・マクテル」(1983年、スタジオアウトテイク)のリリック・ビデオ

https://www.facebook.com/bobdylan/videos/333817567908270

 

●第一弾「アップ・トゥ・ミー」(テイク1)のリリック・ビデオ  


https://www.facebook.com/bobdylan/videos/330315218278030

 

ブートレッグ・シリーズで初のベストとなる『ベスト・オブ・ブートレッグ』の配信は10/2より開始された。これははブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲をまとめた企画だ。

 

●『ベスト・オブ・ブートレッグ』
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配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series



2020年10月2日世界同時配信

 

<収録曲>

1. アップ・トゥ・ミー [Vol. 14]

2. ブラインド・ウィリー・マクテル [Volumes 1-3]

3. 連れてってよ [Vol. 4]

4. マギーズ・ファーム [Vol. 7]

5. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター [Vol. 13]

6. ディンクス・ソング [Vol. 7]

7. プリティ・サロー [Vol. 10]

8. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド [Volumes 1-3]

9. ミシシッピ [Vol. 8]

10. ジョアンナのヴィジョン [Vol. 12]

11. 親指トムのブルースのように [Vol. 12]

12. 今宵はきみと [Vol. 5]

13. ボーン・イン・タイム [Vol. 8]

14. どこにも行けない [Vol. 11]

15. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム [Vol.11]

16. おたずね者 [Vol. 15]

17. 嘘だと言っておくれ [Vol. 15]

18. ウォールフラワー [Vol. 10]

19. モスト・オブ・ザ・タイム [Vol. 8]

20. はげしい雨が降る [Vol. 5]

21. 夢のつづき [Vol. 8]

22. スロー・トレイン [Vol. 13]

23. あわれな移民 [Vol. 15]

24. ムーンシャイナー [Volumes 1-3]

25. セヴン・デイズ [Volumes 1-3]

26. ブルーにこんがらがって [Vol. 14]

27. ゲス・アイム・ドゥーイング・ファイン [Vol. 9]

28. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド [Volume 1-3]

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約30年で15集を数えるボブ・ディランの『ブートレッグ・シリーズ』、初のベストを配信開始! (2020.10.05)

 

1991年『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』の発売以来、四半世紀を超えた長期シリーズは、発表の度に高い評価を得ており、待望の『ベスト・オブ・ブートレッグ』の配信が開始された。

まとめられたのはブートレッグ・シリーズとして発表された第15集までの中から厳選された28曲になる。この『ベスト・オブ・ブートレッグ』には、オリジナル・アルバムには収められなかった曲ながら非常に質の高い歌が並んでおり、ボブ・ディランの極めて豊潤な創造性を振り返る企画となった。高評価ながらもブートレッグ・シリーズのどれから聴いて良いのか解らないユーザーへのガイド的役割も果たすベストである。

 

●『ベスト・オブ・ブートレッグ』
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『ベスト・オブ・ブートレッグ』の配信開始と共に収録された曲を紹介するリリック・ビデオが公開されており、第一弾は1曲目の「アップ・トゥ・ミー」。数あるディラン作品の中でも、いまもとりわけ愛されている1975年発表の一枚『血の轍』。『ブートレッグ・シリーズ 第14集』はそのレコーディング過程に深く切り込んだもので、ニューヨークシティにおける4日間のセッションで録られたトラックを聞く事が出来る。なかでも「アップ・トゥ・ミー」は、オリジナル・アルバム『血の轍』にこそ入らなかったが、人の心を掴んで離さないディランの曲およびパフォーマンスの中でも指折りの出来を誇る。

 

●「アップ・トゥ・ミー」(テイク1)のリリック・ビデオ

?詳細はこちら

 

 

ブートレッグ・シリーズ第1〜15集

1991年:ブートレッグ・シリーズ第1〜3集

1998年:ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集)

2002年:ローリング・サンダー・レヴュー(ブートレッグ・シリーズ第5集)

2004年:アット・フィルハーモニック・ホール(ブートレッグ・シリーズ第6集)

2005年:ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ブートレッグ・ シリーズ第7集)

2008年:テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)

2010年:ザ・ウィットマーク・デモ(ブートレッグ・シリーズ第9集)

2013年:アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)

2014年:ベースメント・テープス・ロウ(ブートレッグ・シリーズ第11集)

2015年:ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)

2017年:トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)

2018年:モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)

2019年:トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)

 

 

配信情報

 これは君たちが聴く事で完成する歌だ。

ボブ・ディラン

『ベスト・オブ・ブートレッグ』

Bob Dylan - The Best of The Bootleg Series



2020年10月2日世界同時配信

 

<収録曲>

1.Up To Me – Take 1 [Vol. 14]

2.Blind Willie McTell – Studio Outtake – 1983 [Volumes 1-3]

3.Baby, Let Me Follow You Down [Vol. 4]

4.Maggie’s Farm – Live at Newport Folk Festival – July 1965 [Vol. 7]

5.The Groom’s Still Waiting At The Altar – Live at the Warfield Theatre – November 13, 1979 [Vol. 13]

6.Dink’s Song [Vol. 7]

7.Pretty Saro [Vol. 10]

8.Mama, You Been On My Mind – Studio Outtake – 1964 [Volumes 1-3]

9.Mississippi - Studio Outtake [Vol. 8]

10.Visions of Johanna – Take 5, Rehearsal [Vol. 12]

11.Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 3, Rehearsal [Vol. 12]

12.Tonight I’ll Be Staying Here With You – Live at Montreal Forum [Vol. 5]

13.Born In Time – Outtake from ‘Oh Mercy’ sessions [Vol. 8]

14.You Ain’t Goin’ Nowhere – Take 1 [Vol. 11]

15.All You Have To Do Is Dream – Take 2 [Vol. 11]

16.Wanted Man – [Vol. 15]

17.Tell Me That It Isn’t True – Take 2 [Vol. 15]

18.Wallflower [Vol. 10]

19.Most of the Time – Alternate Version from ‘Oh Mercy’ [Vol. 8]

20.A Hard Rain’s A-Gonna Fall – Live at Montreal Forum [Vol. 5]

21.Series of Dreams – Outtake from ‘Oh Mercy’ sessions [Vol. 8]

22.Slow Train – Live at Earls Court, London, UK – June 29, 1981 [Vol. 13]

23.I Pity the Poor Immigrant – Take 4 [Vol. 15]

24.Moonshiner – Studio Outtake – 1963 [Volumes 1-3]

25.Seven Days – Live [Volumes 1-3]

26.Tangled Up in Blue – Take 3, Remake 3 [Vol. 14]

27.Guess I’m Doing Fine [Vol. 9]

28.Every Grain of Sand – Demo [Volume 1-3]

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永遠の一曲に秘められた魅力や魔力を探し求めて愛され続けたBS-TBS『SONG TO SOUL』・・・「風に吹かれて」で今夜最終回!  (2020.09.29)

 

2007年12月に『SONG TO SOUL』がスタートして13年、2020年9月29日に最終回となる。一つの曲が生まれ、広く歌われ、長く愛されるに至るまでの背景を丁寧に描き、新たな発見ばかりでなく音楽を聴く喜びまでも与えてくれた音楽番組『SONG TO SOUL』・・・振り返れば、この番組によって魂に響いた曲の数々が鮮やかに甦る。

 



SONG TO SOULロゴ

最終回:9月29日(火) 23時30分 BS-TBS

?『SONG TO SOUL』番組HPはこちら


 

最終回の永遠の1曲は、「風に吹かれて」。

ボブ・ディランを代表するこの曲はアルバム『フリーホイーリン』に収録され、1963年発売ながら時代を超え世代を超え歌い継がれています。

番組の開始早々に取り上げらた「風に吹かれて」を30分に再編集した短縮バージョンでの放送で、その凝縮した内容が見どころ。60年代当時の公民権運動、反戦運動を推進するとして支持された「風に吹かれて」を、ディランに影響を与えた黒人フォークシンガーのオデッタ、ピーター・ポール&マリーのピーター・ヤーロウが出演し語ります。

 

『SONG TO SOUL』さん
長きに渡り、ありがとうございました。

 

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ボブ・ディラン、語る、語る!約10年振りの『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』が、「ウイスキー」をテーマに公開中!  (2020.09.28)

 

2006年5月に初めて放送された『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』は、ボブ・ディランが毎週ホストを務めた1時間のラジオ番組。毎回テーマ(「車」、「別れ」、「銃」、「クリアランス・セール」など)が決まっており、それに沿ってディランがテンポある独特な語り口で愛情豊かにアメリカのルーツ・ミュージックを中心に紹介してゆく内容だ。この大反響を呼んだ『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』は100話を放送した後、2009年4月に終了していた。

約10年振りの101回目となる番組のテーマは「ウイスキー」で、ディラン自身が情熱をもってその創設に関わったウイスキー・ブランドであるHeaven’s Doorにちなんでいる。ディランが語る音楽、詩、逸話、そしてゲストを交えての『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』、今回は特別に2時間に渡り公開中です。

 

▼『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』

?再生・ご購入はこちら

 

?ウイスキーHeaven’s Doorはこちら

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ディランを支えた勇敢な騎士たちの物語。ザ・バンドの誕生と栄光、伝説の解散ライヴ『ラスト・ワルツ』までを描き、今秋公開!『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』  (2020.08.26)

 

『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』




 10月23日(金)より、角川シネマ有楽町、WHITE CINE QUINTOほか全国順次公開

 

1976年11月25日、サンフランシスコにあった劇場ウィンターランドで、一つのバンドがその活動に終止符を打ち一つの時代の終わりを記した。その名はザ・バンド。ボブ・ディランをはじめ音楽史に偉大な足跡を残したミュージシャンたちから愛される、ロック史上最も重要なアーティストの一つである。

本作品はロビー・ロバートソンが2016年に綴った自伝を元に、バンドの誕生からボブ・ディランとの出会い、彼のバックバンドとして回ったツアー、 “ビッグ・ピンク”でのレコーディングの日々の中で育んだ美しい兄弟の絆、その後に訪れる乗り越えがたい軋轢、そして伝説的解散ライヴ『ラスト・ワルツ』に至るまで――才能、幸運、苦悩、狂気が横溢する創造の旅路を追ったドキュメンタリーである。

 

 

▼映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』予告編



https://www.youtube.com/watch?v=5IWlDKJcXio&feature=youtu.be

 

 

音楽界の超大物たちによる豪華インタビュー映像

ザ・バンドの解散コンサートをとらえた傑作映像作品『ラスト・ワルツ』を監督したマーティン・スコセッシとロン・ハワードが製作総指揮を担い、カナダ出身の新進のドキュメンタリー作家ダニエル・ロアー監督によってザ・バンドが蘇る。

ザ・バンドを敬愛するミュージシャンは多く、新しい音楽をクリエイトしてきた大物ミュージシャンたちが特別ゲストとして登場。これ以上の顔ぶれはちょっと考えられないほど、贅沢な出演陣となっている。ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン、ジョージ・ハリスン、ピーター・ガブリエル、タジ・マハールなど、音楽界のビッグ・アーティストが次々に顔を見せ、ザ・バンドの独自で唯一無二の魅力を振り返る。

 

監督:ダニエル・ロアー

製作総指揮:マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード

原案:『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春』(ロビー・ロバートソン著、奥田祐士訳、DU BOOKS刊)

出演:ザ・バンド<ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエル>、マーティン・スコセッシ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ロニー・ホーキンス、ヴァン・モリソン、ピーター・ガブリエル、タジ・マハール、ジョージ・ハリスン

2019年/カナダ、アメリカ/英語/カラー・モノクロ/アメリカンビスタ/5.1ch/101分

原題:ONCE WERE BROTHERS:ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND

 

?映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』特設ページはこちら

 

 

ボブ・ディランとザ・バンドの絆

この顔合わせによる録音がアルバム単位でまとまって発表されたのは以下の諸作。

 

1966年のツアーはザ・ホークスの面々がバックを務めるが、執拗なブーイングに嫌気がさし離脱したリヴォン・ヘルムの代わりにミッキー・ジョーンズがドラムスを担当したヨーロッパ・ツアーを収録した作品になる。

 

『ロイヤル・アルバート・ホール (ブートレッグ・シリーズ第4集)』

タイトルに偽りあり。実際はマンチェスターのフリー・トレード・センターで収録されたライヴで、観客がディランに浴びせた罵声「ユダ!」を記録した歴史的な録音。1998年発売。

 

『Live 1966』



エレクトリック化が論争を呼んだ1966年のツアーより、存在する音源を全てまとめたCD36枚組のセット。ディランの創造性が煥発する重要な時代の記録だ。2016年発表。

  

『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』



話題となった海賊盤のせいで何十年もの間、フリー・トレード・センターのライヴが『ロイヤル・アルバート・ホール』とされてきたが、これは50年を経てそれを正した2016年発表作。

 

 

1966年7月ウッドストックでバイクの走行中に事故を起こして入院。以降のスケジュールは全てキャンセルされたが、回復と共に移り住んできたザ・バンドの面々との共同作業が始まる。 

 

『地下室』



音楽出版社に送るデモ・テープ制作を目的に、ビッグ・ピンクの地下室でプライベート録音を開始する。旺盛な制作欲によりザ・バンドと共に素晴らしい歌の数々を作りあげる。1975年発表。

 

『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート(ブートレッグ・シリーズ第11集)』

1967年夏にザ・バンドと共に録音した一部は既に『地下室』というタイトルで世に出ていたが、2014年にその全貌が明らかに。1968年発表、ザ・バンドのデビュー作に収録された曲も含む。

 

 

70年代初頭、ベスト集、サントラ、企画アルバムの発売が続いた後、デビュー以来のコロムビア・レーベルを離れアサイラムへ電撃的な移籍を果たし、ボブ・ディラン&ザ・バンド名義の作品を発表する。

 

『プラネット・ウェイヴズ』

ザ・バンドとの初のスタジオ・アルバムは、1974年の約8年振りとなるツアーに合わせて発売。代表曲「いつまでも若く」を始めとしてポップな作りの歌が多い、初の全米No.1獲得作。

 

『偉大なる復活』



1974年1月から21都市で40回のステージをこなし65万人を動員したツアーを収めたディラン初のライヴ作は、ディランで13曲、ザ・バンドで8曲の演奏を収録し代表曲が並ぶ。

 

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銀行強盗犯は人質を前に「明日は遠く」を歌う・・・ ボブ・ディランの歌、4曲が作品を彩る、この秋公開の話題作! (2020.08.24)

 

『ストックホルム・ケース』



11月6日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか全国ロート?ショー

 

<ストーリー>

何をやっても上手くいかない悪党のラース(イーサン・ホーク)は自由の国アメリカに逃れるために、アメリカ人に扮装してストックホルムの銀行強盗を実行する。彼は幼い娘を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)を含む3人を人質に取り、犯罪仲間であるグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。続いてラースは人質と交換に金と逃走車を要求し、グンナーと共に逃走する計画だったが、警察は彼らを銀行の中に封じ込める作戦に打って出る。現場には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦となっていく。すると犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始める……。

 

▼『ストックホルム・ケース』の予告編はこちら


https://youtu.be/ZHoX2BE9tyg

 

<スタッフ>

監督・脚本:ロバート・バドロー(『ブルーに生まれついて』)/製作:ジェイソン・ブラム(『ゲット・アウト』)/劇中歌:ボブ・ディラン

劇伴:スティーブ・ロンドン(『ブルーに生まれついて』)

 

<キャスト>

イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロングほか

2018年 / カナダ・スウェーデン / 英語・スウェーデン語  / 92分 / シネスコ / カラー / 原題:STOCKHOLM


<関連リンク>

?公式HP

?公式Twitter|@stockholmcase

 

 

劇中で流れるボブ・ディランの4曲

「新しい夜明け」

映画の冒頭で犯人の登場とともに流れるこの歌は元々1970年作『新しい夜明け』に収録のアルバム・タイトル曲だが、ここで使われているのはホーンアレンジを加えた未発表だったヴァージョンで2013年に発売になった『アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』に収められている。

田舎で暮らすことの希望を歌っており、ディランにしては珍しく喜びに満ちた作風に仕上がっている。

ジャケット写真

?『アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』

 

「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」

カントリーにアプローチし、滑らかな美声を披露した歌の数々に誰もが驚いた1969年の話題作『ナッシュヴィル・スカイライン』に収録された曲。

当時のコンテンポラリーなカントリー・サウンドに乗せて、恋人と共に過ごす夜への気持ちを素直に表現し、甘く温かい余韻を残す歌だ。

 

「今宵はきみと」

「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」と同様に『ナッシュヴィル・スカイライン』に収録された曲でアルバムの最後を飾っていた。ミディアム・テンポでキレのある見事な演奏をバックに、放浪を思いとどまり愛する女との生活を選ぶ男を描いており、家族との幸せな日々を送っていたディランの私生活を彷彿させる歌となった。

ジャケット写真

?『ナッシュヴィル・スカイライン』

 

「明日は遠く」

1972年に発売された『グレーテスト・ヒット第2集』に未発表曲として収録された歌で、1963年にNYタウン・ホールで録音されたライヴ・ヴァージョン。数多くのカバーが存在するが、中でもエルヴィス・プレスリーのヴァージョンはよく知られておりディランのお気に入りだ。

アコースティック・ギターの演奏に乗せ、破局を予感しながらも恋人と過ごす日々を待ちわびる切なさ漂う歌で、ヴォーカルの表現力が素晴らしい。映画『ストックホルム・ケース』でもキーとなる歌だ。 

ジャケット写真

?『グレーテスト・ヒット第2集』 

 

 

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オバマ元大統領が夏のプレイリストを公開。その中にはディランの最新作からも! (2020.08.24)

 

ここ数ヶ月を家族と共に音楽を聴きながら過ごしているというバラク・オバマ元大統領が夏のプレイリストをツイッターで公開した。音楽好きとして知られるオバマ元大統領だけにプレイリストには新旧入り混じった興味深い51曲が並んでおり、ボブ・ディラン最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から「グッバイ・ジミー・リード」が選ばれた!

https://twitter.com/BarackObama/status/1295484711566024705

尚、ボブ・ディランは2012年にオバマ米大統領から文民最高位の“大統領自由勲章“を授与されている。

 

▼「グッバイ・ジミー・リード」



https://youtu.be/W-DG3g-ggdg

 

▼日本盤ブックレット掲載の萩原健太の解説より

「グッバイ・ジミー・リード」

 ジミー・リードというのは、ご存じ、米国南部で生まれ、1950年代から60年代にかけてシカゴで名を馳せた偉大なブルースマンのことだ。ローリング・ストーンズら1960年代英国ビート・バンド勢への影響の大きさでも知られている。ディランも、ゆるさとソリッドさ、熱さと切なさなどが絶妙に交錯する彼のブルースに魅せられた一人なのだろう。

ジミー・リードの特徴的なスタイルでもあるグルーヴィなシャッフル・ビートに真っ向から挑んでみせる。とはいえ、12小節目だけ、1拍多い5拍子になっているところがまたディランらしいひねり。聞く者の胸へとストレートに突き刺さる泣きのブルース・ハープ(ハーモニカ)もまたジミー・リードの売り物のひとつだったこともあり、ディランはどうやらブルース・ハープを片手にレコーディングにのぞんだようで、ほんの2個所ほどではあるものの、短くハーモニカ演奏を聞くことができる。

 

<商品情報>

CD

7/20&27付オリコン 洋楽国内盤アルバム ランキングで2週連続1位を達成!

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 

 ジャケット写真

好評発売中●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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メディア情報更新(THE SANKEI NEWS) (2020.08.10)

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メディア情報更新(rockin'on 9月号) (2020.08.04)

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『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、7/27付オリコン週間洋楽アルバム ランキング2週連続の3位! (2020.07.23)

 

洋楽国内盤アルバム ランキングでは2週連続1位を達成!

ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤は7月8日に発売され好調な売上げを推移しており、7月27日付のオリコン週間洋楽アルバム ランキングで3位!2週連続での3位となった。また、洋楽国内盤アルバム ランキングでは1位を記録。こちらも2週連続での1位となる。

世界中で大ヒットのボブ・ディラン。2016年にノーベル文学賞受賞後、初のオリジナル楽曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤には解説、歌詞・対訳を収めたブックレット付!菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページの内容だ。

 

国内盤新譜限定の先着スペシャル特典実施中!

旧譜セールも同時開催。



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輸入アナログ盤限定発売中!



アナログ盤はディスクの色がオリーヴ、イエロー、ブラックの3色でLP2枚組。人気のオリーヴとイエローの2色は海外では特定の店で販売されていた貴重なもので既に在庫が少なくなっている。AWはCDと同様ながらアナログ盤にはヴァイナルの内袋に先行配信された「アイ・コンテイン・マルチチュード」と「偽預言者」のジャケット絵柄が使われている。

 

 

【商品情報】

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 

 

好評発売中●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

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DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、7/20付オリコン週間洋楽アルバム ランキング3位! (2020.07.16)

 

ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤は7月8日に発売され好調な売上げを推移していたが7月20日付のオリコン週間洋楽アルバム ランキングで3位!洋楽国内盤アルバム ランキングでは初登場1位を記録した。既に全英チャート1位を始めとしてアイルランド、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、オーストリアの各国で1位、全米では2位を記録し、14カ国で初登場トップ10圏内の記録を達成していたが、それに日本も加わることになった。

世界中で大ヒットのボブ・ディラン。2016年にノーベル文学賞受賞後、初のオリジナル楽曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤には解説、歌詞・対訳を収めたブックレット付!菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページの内容だ。

 

 

▼7月17日、輸入アナログ盤限定発売!

アナログ盤はディスクの色がオリーヴ、イエロー、ブラックの3色でLP2枚組となる。オリーヴとイエローの2色は海外では特定の店で販売されていた貴重なものだ。AWはCDと同様ながらアナログ盤にはヴァイナルの内袋に先行配信されていた時のジャケットであった絵柄が使われている。収録内容は以下。



 

SIDE A

1.I Contain Multitudes

2.False Prophet

3.My Own Version of You

SIDE B

1.I've Made Up My Mind to Give Myself to You

2.Black Rider

3.Goodbye Jimmy Reed

SIDE C

1.Mother of Muses

2.Crossing the Rubicon

3.Key West (Philosopher Pirate)

SIDE D

1.Murder Most Foul

 

 

キャンペーン終了間近!ボブ・ディランを高音質で?

ハイレゾで甦る名作全15タイトルをプライスオフ!キャンペーン期間は7/17まで。

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|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways  



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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▼『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の詳細はこちら

 

国内盤新譜限定のスペシャル特典実施決定!

旧譜セールも同時開催。

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(SICP6341〜2):改訂ブックレットを差し上げます。 (2020.07.10)

 

ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(国内盤)の初回仕様限定盤(*直筆サイン入りロビーカード応募券封入)をご購入の皆様へお知らせです。

先ごろアーティスト側が公式サイトにおいて収録曲の歌詞を公表したことを受け、当商品の通常仕様盤では、発表された歌詞に準じた歌詞・対訳掲載のブックレットに変更することになりました。この変更は、初回仕様限定盤には聞取りによる歌詞・対訳を掲載しており公式サイトの歌詞との相違点が何点か発生したためです。ボブ・ディランの作品性を考慮し、通常仕様盤からの歌詞・対訳の改訂となりました。それに伴い、初回仕様限定盤をお持ちの方で、<改訂ブックレット>をご要望の方にはもれなくお送りしますので、下記要綱をご確認の上、お申し込みください。

 

 

対象商品

7月8日(水)発売 ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(国内盤)

初回仕様限定盤:SICP-6341〜6342

\3,300 (税込)   \3,000 (税抜)

 

 

お申し込み方法

ご購入いただきました、ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(国内盤)の初回仕様限定盤に封入されている<直筆サイン入りロビーカード応募券>をはがきに貼り、お客様のお名前・郵便番号・ご住所を明記の上、お送りください。

折り返し、アーティスト側発表の歌詞とその対訳を掲載した<改訂ブックレット>をもれなく差し上げます。

 

尚、直筆サイン入りロビーカードの応募締切までにお申し込みいただいた場合、このお申込みが、同時に直筆サイン入りロビーカード抽選へのご応募になります。

既に直筆サイン入りロビーカードの抽選にご応募された方は、改めてお申し込みいただく必要はありません。

また、直筆サイン入りロビーカード抽選へのご応募のみで、<改訂ブックレット>を要望されないお客様は、その旨をはがきにお書き添えください。

 

 

▼初回仕様限定盤に封入の<直筆サイン入りロビーカード応募券付き案内>



 

 

初回仕様限定盤と通常仕様盤の見分け方

通常仕様盤には<改訂ブックレット>を封入して出荷します。

 

▼初回仕様限定盤

CDのキャップ上部にあるBOB DYLANの字が白


 

 

▼通常仕様盤(改訂ブックレット封入)

CDのキャップ上部にあるBOB DYLANの字が黒



 

 

▼初回仕様限定盤

封入ブックレットの裏表紙(表4)がディスコグラフィ



 

 

▼通常仕様盤(改訂ブックレット封入)

封入ブックレットの裏表紙(表4)が「最も卑劣な殺人」



 

 

はがきの送付先

〒102-8353 千代田区六番町4-5

(株)ソニー・ミュージックレーベルズ

SMJI 「ディランのサイン」係 宛

※郵便番号はビル固有のものです。

 

 

改訂ブックレット送付時期

2020年8月3日(月)以降、順次発送させていただきます。

発送開始後も、お申し込みいただいてから発送までに、約2週間ほどいただきます。

 

 

改訂ブックレットお申込み締切

2020年12月20日(日)到着分まで

 

 

直筆サイン入りロビーカードご応募について

改訂ブックレットのお申し込みと同時に直筆サイン入りロビーカードへのご応募となりますが、直筆サイン入りロビーカードの応募締切: 7月31日(金)及びご当選者への賞品発送時期に変更はございませんのでご了承ください。

 

 

個人情報の取り扱いについて

・13さいみまんのおきゃくさまは、ほごしゃのかたといっしょにおよみください。

・当社(株)ソニー・ミュージックレーベルズは、お客様からご提供いただいた個人情報を、改訂ブックレット発送並びに直筆サイン入りロビーカードの抽選にのみ利用し、これ以外の目的に利用することはございません。

・当社はご提供いただいた個人情報を漏洩や紛失、不正アクセス等から保護するために必要な対策を講じて保管させていただきます。

・上記目的を達した個人情報は、当社が責任をもって再生不能な形式ですみやかに廃棄させていただきます。また、当社は、お預かりした個人情報を、収集終了から6ヶ月を超えて保有することはございません。

・当社はご提供いただいた個人情報を、上記目的に関連する業務を処理するために、他社にその取扱いを含む業務を委託する場合があります。その場合、当該委託先においても当社と同等以上の個人情報管理が行われることを要請いたします。

 

(株)ソニー・ミュージックレーベルズ

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤、本日発売! (2020.07.08)

 

全英チャート1位を始めとしてアイルランド、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、オーストリアの各国で1位、全米では2位を記録し、14カ国で初登場トップ10圏内の記録を達成!

世界中で大ヒットのボブ・ディラン。2016年にノーベル文学賞受賞後、初のオリジナル楽曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤が本日(7月8日)発売を迎えた。

 

 

日本盤には解説、歌詞・対訳を収めたブックレット付!

菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。

 



萩原健太の曲目解説から一部抜粋

「あなたに我が身を」

2006年の傑作アルバム『モダン・タイムズ』に収録されていた「ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン」あたりを想起させる感動的なバラード。あの曲でディランは、人間の一生などはるかに超えた太古からの時間軸を設定し、聖書の黙示録のイメージなども二重写しにした歌詞を切々と歌い綴っていたが、ここでも様々なものを見聞きしてきた、長く、孤独な旅路の果て、“あなた”に我が身を捧げようと決心したことを告げる。この“あなた”のイメージをどう具体化するかによって、聞く者の心に伝わってくる情景も大きく変わってきそうだ。“もし雪のように白い鳩の羽があったら、俺は福音を説く。愛の福音を…”という歌詞に「風に吹かれて」から伝説的なゴスペル・イヤーズを経て現在へと至るディランの歩みをふと重ねる深読み好きな聞き手も少なくないことだろう。

 

「ブラック・ライダー」

ラスト・コーラス、5番の後半、“Some enchanted evening…”という歌詞が出てくるところが特に面白かった。ご存じ、リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインU世が映画『南太平洋』のために書き下ろしたスタンダード・ナンバー「魅惑の宵」の英題にあたるフレーズ。ディランも2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の冒頭でカヴァーしていた名曲だが。そのタイトルが歌われる瞬間だけ、他の個所にはいっさい出てこないA♭7というコードが現われ、時空が一瞬歪むような感じになる。粋な異化効果だ。

 ここでディランが歌いかけている黒い騎手、ブラック・ライダーとは何者なのか。死の騎手なのか、ディランを好奇の目で取り囲み無言のプレッシャーをかけ続ける“世間”のことなのか、あるいはディラン自身なのか…。興味は尽きない。


 


収録曲の中から中川五郎訳の歌詞の一部を紹介

「あなたに我が身を」

もしもわたしに雪のように白い鳩の羽根が生えていたら

わたしは福音を説くのに、愛の福音を

どこまでもほんものの愛、どこまでもまことの愛

わたしは決心したんだ、あなたにこの身を委ねようと

 

「ブラック・ライダー」

黒い騎手よ、黒い騎手、いつなのかわたしに教えておくれ、どうやるのかわたしに教えておくれ

その時が必ず来るのだとしたら、今にしようじゃないか

通り抜けさせておくれ、ドアを開けておくれ

わたしの魂は悩み苦しんでいる、わたしの頭の中は戦場だ

 

「マザー・オブ・ミューズ」

ブレスリーが歌えるようにと邪魔なものを片付けて道を通れるようにし

マーティン・ルーサー・キングのために道を築き

自分たちのやるべきことをやって自分たちの道を進んで行った者たち

彼らの物語ならわたしは一日中でも話していることができる

 

「クロッシング・ザ・ルビコン」

ひどく歪められたしまったこの世界の中で向き合うことになるとんでもなく陰鬱な日々よ

わたしはどうやって時を取り戻せるのか 時はあまりにも無駄に過ぎていってしまった

あとどれほど続くのだろう いつまで持ちこたえることができるのだろう

わたしは愛する人を抱きしめ、頭を下げてルビコン川を渡った


 

日本盤購入者の中から抽選にて、「ボブ・ディラン直筆サイン」が入ったロビーカードを1名様に!詳しくは日本盤に封入された応募用紙にて。

またLP盤(輸入のみ)の発売は7月17日の予定でイエロー、オリーブ、ブラックの3色のヴァイナル盤が用意されている。

 

 

▼担当者が語るボブ・ディランの真実

ライヴにまつわる逸話、本人との遭遇エピソード、久々のレアなインタビューなどを交え新作を発表したボブ・ディランについて語ります。

【前編】 神様へのお願いは叶っても、ディランへのお願いは決して叶わない

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【後編】 短いフレーズも格言的でかっこいい。生きる力を与えてくれる。

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|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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7/7より予約開始! Amazon.co.jp限定の旧譜キャンペーン特典が決定! (2020.07.07)

 

Amazon.co.jpにて対象商品(紙ジャケシリーズ43タイトル)をご予約/お買い上げいただいた方に先着でご購入商品と同じ絵柄のメガジャケをプレゼント!

 

|販売期間|

7月24日(金)〜 特典が無くなり次第終了

(メガジャケ対象商品の予約は7月7日(火)より開始いたします)

 

|特典内容|

Amazon.co.jp限定特典「メガジャケ」 ※ご購入タイトルと同じ絵柄

 

|対象商品|

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@ボブ・ディラン (SICP-30471) \2,100+tax

Aフリーホイーリン・ボブ・ディラン (SICP-30472) \2,100+tax

B時代は変る (SICP-30473) \2,100+tax

Cアナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン (SICP-30474) \2,100+tax

Dブリンギング・イット・オール・バック・ホ (SICP-30475) \2,100+tax

E追憶のハイウェイ61 (SICP-30476) \2,100+tax

Fブロンド・オン・ブロンド (SICP-30477) \2,900+tax

Gボブ・ディランのグレーテスト・ヒット (SICP-30479) \2,100+tax

Hジョン・ウェズリー・ハーディング (SICP-30480) \2,100+tax

Iナッシュヴィル・スカイライン (SICP-30481) \2,100+tax

Jセルフ・ポートレイト (SICP-30482) \2,700+tax

K新しい夜明け (SICP-30484) \2,100+tax

Lグレーテスト・ヒット第2集 (SICP-30485) \2,700+tax

Mビリー・ザ・キッド (SICP-30487) \2,100+tax

Nディラン (SICP-30488) \2,100+tax

Oプラネット・ウェイヴズ (SICP-30489) \2,100+tax

P偉大なる復活 (SICP-30490) \2,700+tax

Q血の轍 (SICP-30492) \2,100+tax

R地下室(ザ・ベースメント・テープス) (SICP-30493) \2,700+tax

S欲望 (SICP-30495) \2,100+tax

?激しい雨 (SICP-30496) \2,100+tax

?ストリート・リーガル (SICP-30497) \2,100+tax

?武道館 (SICP-30498) \2,700+tax

?スロー・トレイン・カミング (SICP-30500) \2,100+tax

?セイヴド (SICP-30571) \2,100+tax

?ショット・オブ・ラブ (SICP-30572) \2,100+tax

?インフィデル (SICP-30573) \2,100+tax

?リアル・ライブ (SICP-30574) \2,100+tax

?エンパイア・バーレスク (SICP-30575) \2,100+tax

?ノックト・アウト・ローデッド (SICP-30576) \2,100+tax

?ダウン・イン・ザ・グルーヴ (SICP-30577) \2,100+tax

?ディラン&ザ・デッド (SICP-30578) \2,100+tax

?オー・マーシー (SICP-30579) \2,100+tax

?アンダー・ザ・レッド・スカイ (SICP-30580) \2,100+tax

?グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー (SICP-30581) \2,100+tax

?奇妙な世界に (SICP-30582) \2,100+tax

?MTVアンプラグド (SICP-30583) \2,100+tax

?タイム・アウト・オブ・マインド (SICP-30584) \2,100+tax

?ラヴ・アンド・セフト (SICP-30585) \2,100+tax

?モダン・タイムズ (SICP-30586) \2,100+tax

?トゥゲザー・スルー・ライフ (SICP-30587) \2,100+tax

?クリスマス・イン・ザ・ハート (SICP-30588) \2,100+tax

?テンペスト (SICP-30589) \2,100+tax

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【Sony Music Shop限定企画】最後のチャンス!ボブ・ディラン究極の「神」ジャケ復刻プロジェクト、特典スペシャル・ボックスを数量限定大放出!!  (2020.07.03)

 

7/8発売ボブ・ディランの最新オリジナルアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発売を記念して、2014年にリリースしました「神」ジャケ復刻プロジェクト43タイトルの旧譜キャンペーンの開催が決定!

さらに、Sony Music Shopでは、対象商品をまとめ買いでご購入いただいた方に2014年当時に実施していた同時購入特典の4種のスペシャル・ボックスを数量限定でプレゼントいたします!

 

当時予備分として確保していたものが、ごくわずかながら倉庫より奇跡の発見!

8年ぶりの新作のリリースを記念して放出します。この激レアボックスが手に入る最後のチャンス!早い者勝ちです。

 

 

第一弾「ボブ・ディラン60’s紙ジャケット作品全10タイトル」+スペシャル・ボックス(レッド)セット



?詳しくはこちら

 

 

第二弾「ボブ・ディラン70’s紙ジャケット作品全14タイトル」+スペシャル・ボックス(ブルー)



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第三弾「ボブ・ディラン80’s紙ジャケット作品全9タイトル」+スペシャル・ボックス(イエロー)



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第四弾「ボブ・ディラン90’s-00’s紙ジャケット作品全10タイトル」+スペシャル・ボックス(ホワイト)



?詳しくはこちら

 

 

※特典ボックスはいずれもごく少量のみ(10〜20セットのみ)、数に限りがございます。

※2020/7/6 6:00AMより販売開始致します。

※ボックス在庫なくなり次第終了とさせていただきます

※こちらの同時購入セットをご購入いただいたお客様には、旧譜キャンペーンのブックカバーを1枚も一緒にプレゼントいたします。

旧譜キャンペーンに関してはこちらをご覧ください。

 

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BOB DYLAN × タワーレコード スペシャルプレゼント&パネル展示企画が決定! (2020.07.02)

 

ボブ・ディラン最新オリジナルアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を記念して、タワーレコードとのスペシャル企画の実施が決定!

ぜひご参加ください♪

 

 

【対象商品】

7月8日(水)発売 ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』



初回仕様限定盤:SICP-6341〜6342

\3,300 (税込)      \3,000 (税抜)

 

【BOB DYLAN × タワーレコード スペシャル企画 第1弾】

タワーレコードオンラインにて『ラフ&ロウディ・ウェイズ』をご購入いただいた方から抽選で20名様に

非売品の『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ポスターをプレゼント!

 

【応募期間】

〜7月22日(水)0時まで

 

【対象店舗】

タワーレコードオンライン


 

【ポスタープレゼント応募抽選方法】

国内盤(SICP-6341〜6342)購入時自動応募となります。

※ご予約のお客様も抽選対象となります。

※応募抽選対象商品のご購入はこちらから
?詳しくはこちら

 

【BOB DYLAN × タワーレコード スペシャル企画 第2弾】

ボブ・ディラン最新オリジナルアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のリリースを記念して、

タワーレコード新宿店とタワーレコード梅田大阪マルビル店にてパネル展示を行います!

 

さらに、対象商品をご購入いただいたお客様対象で展示に使用したパネルが抽選で当たる施策も実施いたします。

若かりし頃のボブ・ディランの貴重なお写真をご用意しましたのでぜひお越しください♪

 

【実施店舗】

@    タワーレコード新宿店

A    タワーレコード梅田大阪マルビル店

 

【展示期間】

2020年7月7日(火)以降~2020年7月19日(日)

 

【パネルプレゼント応募抽選方法】

対象店舗にて対象商品をお買い上げ頂いたお客様に、商品1枚につき『パネルプレゼント番号付抽選券』を1枚お渡しいたします。

賞品引き換えの際に『パネルプレゼント番号付抽選券』が必要となりますのでなくさずにお持ちください。

 

【当選賞品】

展示パネル

 

【応募抽選期間】

2020年7月7日(火)以降~2020年7月19日(日)まで

 

【当選発表・当選パネル取置期間】

@    タワーレコード新宿店

当選発表:7/24(金)

※店頭、タワーレコード新宿店HP、タワーレコード新宿店Twitterにて発表

※当選パネル取置期間:8/24(月)まで

 

A    タワーレコード梅田大阪マルビル店

当選発表:7/21(火)以降

※店頭、タワーレコード梅田大阪マルビル店HP、タワーレコード梅田大阪マルビル店Twitterにて発表

※当選パネル取置期間:7/22(水)〜8/22(土)まで

 

【注意事項】

※景品のパネルの当選数は店舗によって異なります。

※景品のパネルの返品・交換などはお受けできませんので、予めご了承ください。

※『パネルプレゼント番号付抽選券』は上記日時・場所のみ有効です。

※『パネルプレゼント番号付抽選券』の再発行は出来ません。

※ご当選された方の当選パネルの受取はご購入店舗のみです。配送は出来ません。

※景品のパネルはランダムでのお渡しです。絵柄はお選びいただけません。

※景品はあくまでも展示されていたものとなりますので汚れや傷がある場合がございます。

その場合交換は出来ません。ご了承ください。

※施策の予定は予告なく変更・中止になる場合がありますので、予めご了承ください。

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ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、世界中で大ヒット!14カ国で初登場トップ10圏内の記録を達成! (2020.06.30)

 

海外で6月19日に先行発売されたボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、世界14カ国で初登場トップ10圏内の記録を達成した。首位発進はイギリス、アイルランド、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、オーストリア。初登場第2位はアメリカ、オーストラリア、ベルギー。第3位はスウェーデン、第4位はフランスとイタリア。全米初登場第2位は、ディランにとって2009年以来の高いチャート順位であり、全米TOP10入りを果たしたスタジオ・アルバムとしては18枚目となる。また、1960年代から2020年代までの7つの年代(ディケイド)でアルバムがトップ40入りを果たした初のアーティストとなった。

 

全10曲となる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は、2016年にソングライターとして唯一のノーベル文学賞受賞者になって以来、新曲を集めたアルバムとしては初めてになる。スウェーデン・アカデミーはその授与の理由を「偉大なるアメリカの楽曲の伝統における、新たな詩的表現を作り上げたこと」だと挙げている。

 

過去23年間でディランがリリースしたスタジオ・アルバムは7枚。その間には、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に輝いた2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌「シングス・ハヴ・チェンジド」があった他、世界各国でベストセラーとなり、2004年 ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストに19週間ランクインし、先日ローリング・ストーン誌によって「歴代最も優れたロック評伝」に選出された『ボブ・ディラン自伝』もあった。2013年度レジオンドヌール勲章オフィシエの受勲者であり、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞、スコットランドのセント・アンドリューズ大学の博士号を始め、数々を授与している。

ボブ・ディランのこれまで世界でのセールスは1億2,500万枚以上に達している。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はスタジオ・アルバムとしては39作目。

 

 

解説、歌詞・対訳付の日本盤は7月8日発売!

日本盤には、菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。加えて、購入者の中から抽選にて、「ボブ・ディラン直筆サイン」が入ったロビーカードを1名様に!詳しくは日本盤に封入された応募用紙にて。

またLP盤(輸入のみ)の発売は7月17日の予定でイエロー、オリーブ、ブラックの3色のヴァイナル盤が用意されている。

 

 



▼『ラフ&ロウディ・ウェイズ』・・・評論家たちはどう聴いたか。

 核たる部分ではこの世と、来世の — それがどこであれ、なんであれ — 境界線上にあるレコード

いつもながら、ではある。またしても『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のような最高傑作をキャリア晩年に発表し、ディランは人を驚かす。ノーベル賞文学賞受賞者が見せる、不機嫌で、内省的で、瞑想的で、人を混乱させ、笑わせ、畏敬を念を起こさせる顔。これでもかというほど、聖書/ ポップ・カルチャーを引き合いに出しつつ『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はその核たる部分ではこの世と、来世の — それがどこであれ、なんであれ — 境界線上にあるレコードだ。私たちは待たされた甲斐がある。

Scott Bauer:AP

 

 

斬りかかり、鼻を鳴らして嘲り、ケラケラと高笑いしながら、何かを証明しようとする

残忍なパルプ・ノワールの傑作。ここで一言、忠告を。触らぬディランに祟りなし。その79歳はニュー・アルバムを通じ、斬りかかり、鼻を鳴らして嘲り、ケラケラと高笑いしながら、何かを証明しようとする — もしくは証明するものが何もない — 男さながらだ。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から次々と繰り出される驚異の連続たるや。

Mikael Wood:Los Angeles Times

 

最高齢のプロテスト・シンガーはこの変わりつつある時代のための特上のアンセムを、今も書き続けている

若きディランは音楽の旅を始めた60年代、それまでほとんどなかった新しいタイプの曲を編み出した。あらゆる意味でオープンで雑多で、新たなスタンダードと呼べる曲。そこには傲然と彼の神話が宿り、世の中に向ける独特の視点が、そして世の中が彼に向ける視点が、常に形を変えながら存在した。その音楽を初めて耳にしてからおよそ60年、最高齢のプロテスト・シンガーはこの変わりつつある時代のための特上のアンセムを、今も書き続けている。

Neil McCormick:The Telegraph

 

★★★★1/2

ディランが探索するのは、かつて誰も到達することのなかった領域だ

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は彼の8年ぶりとなる新曲によるアルバムであり、絶対的なクラシックと呼ぶにふさわしい1枚だ。『モダン・タイムズ』や『テンペスト』といった近年のディランのアルバムに通じる、寂寂とした厳かさをとどめるも、そこをさらに超え、アメリカの広大無辺なミステリーにまで深く入り込む。創造をもたらす活力には、今も驚かされ、正直怖くなるほどだ。しかし彼は自らのレジェンドの上に胡座をかくことを拒む。世界が、“ボブ・ディランというインスティテューション”に彼を祭り上げ、押さえつけ、ノーベル賞聖徒名簿の中に入れ、過去に防腐処置を施し、ミイラにしようとするたび、この漂流者は次なる脱出をしてみせる。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』でディランが探索するのは、かつて誰も到達することのなかった領域だ。しかもさらなる未来へと、押し進み続けている。

Rob Sheffield:Rolling Stone

 

★★★★★

間違いなく、これまでで最も壮大でポエティックな主張だ

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から放たれるのは、間違いなく、これまでで最も壮大でポエティックな主張だ。カルチャー、歴史、哲学の大パノラマが広がり、そこで語られる暗殺、世界の戦争、国家の誕生、十字軍、聖書の神話は、あたかも永劫の構想の中に、彼の場所を止めるためなのだとも思えてくる。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』がディラン最後の言葉になると推測するのは馬鹿げているのかもしれない。が、歴史に残るスピーチであることには違いない。

Mark Beaumont:NME

 

★★★★★

絵画なのだとしたら、マスターピースと私は呼ぼう。

真実は君を守ってくれる。そういうものだ。そしてディランのすることはそういうことだ。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は別格だ。絵画なのだとしたら、マスターピースと私は呼ぼう。

Will Gompertz:BBC

 

聴いて真っ先に飛び込んでくるのは、ディランの業火のごとく強い目的意識と集中心だ

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はこれまでディランがやってきたどんなこととも違っているようでいて、自ら勝ち取ってきた長い人生を振り返りながらも、今もまだ前を見続けているように聞こえる。どの楽曲からも言い知れぬほどの強さと渇望感が溢れ、それはアルバムを通じて一切ブレることなく、このアルバムをディランの最も優れた1枚にしている。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を聴いて真っ先に飛び込んでくるのは、ディランの業火のごとく強い目的意識と集中心だ。決して、でたらめを並べているわけではない。それは伝わってくる。そのたっぷりのユーモアから、怒りから、傷心から。そこに書かれ、歌われる言葉のひとつひとつから。

Alan Light:Esquire



『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はキツイ。本当にこたえる。それは残酷で惨たらしい。

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はキツイ。本当にこたえる。それは残酷で惨たらしい。あらゆるものが雑然と、今にも飛びかかろうとうろつき回る。そしてそれはいつになく、今のこの時代の空気に合っている。ここ数ヶ月に起こった、残酷で不快な出来事の衝撃の大きさを考える時、アメリカに語り伝えられてきた民間の神話(ミュトス)に対してディランがいかに広く、交差性のある理解を持ち合わせているか、それが図らずも明らかになった形だ。ジョージ・フロイドの殺人を機に、アメリカは今、国として代謝を図ろうとしている。同時に、これまで黒人に対して行われてきた全ての悪質で、残虐で、憎むべき、不当な殺人 — それは何世紀も前から繰り返し行われ、今もどういうことか続いている — に目を向けようとしている。アメリカの人種差別とは一体何なのか?それは、すべてだ、そうディランは言い切っている。インディアナ・ジョーンズとJ.F.K.とエルヴィス・プレスリーとジミー・リード。そのどれも、それ以外がなければ、存在しないものだ。我々誰1人として責任を免じられることはない。免れることもない。

Amanda Petrusich:New Yorker

 

再び、ディランこそが我々が最も必要とする時、聴くべき声だとわかるのだ。

ボブ・ディランはヘビー級チャンピオンだ。新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を語るのに星5つでは全然足りない。アルバムはマスターピースだ。ディランの歌詞の世界においてのマスタークラスだ。ということはつまり、誰の世界でも一番ということだ。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のどこをとっても、ディランの歌詞は絶好調だ。職人技、クォリティという意味で、これまでの長いキャリアのどの曲にも劣らぬ、豊かなイメージが凝縮された10曲が並ぶ。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の教訓があるとすれば、計り知れない光は、暗闇からこそ放たれる、ということだ。再び、ディランこそが我々が最も必要とする時、聴くべき声だとわかるのだ。

Jeff Slate:The Daily Beast

 

*翻訳は丸山京子によるもの。


 

|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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国内盤新譜限定のスペシャル特典実施決定!

旧譜セールも同時開催。

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ボブ・ディランを高音質で?

ハイレゾで甦る名作全15タイトルをプライスオフ!キャンペーン期間は7/17まで。

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ボブ・ディラン最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』、全英チャート1位獲得! (2020.06.27)

 

ボブ・ディランの最新アルバムが、今週のUKチャートで初登場1位を獲得した。これにより、ボブ・ディランのアルバムは全英で9枚目となる1位に輝く事に。

 

▼全英1位獲得アルバム

1963年 『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』

1965年 『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』

1967年 『ジョン・ウェズリー・ハーディング』

1969年 『ナッシュヴィル・スカイライン』

1970年 『セルフ・ポートレイト』

1970年 『新しい夜明け』

2009年 『トゥゲザー・スルー・ライフ』

2015年 『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』

2020年 『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

 

 

ディラン79歳、全英1位を獲得とした最年長の男性アーティスト

9枚の全英1位を保持するアーティストにはABBA、クイーンがおり、ボブ・ディランは彼らと並ぶ事となった。また今年5月に79歳となったディランだが、2019年にロッド・スチュワートがアルバム『ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』で1位を獲得した際の年齢である74歳の記録を破り、全英1位を獲得とした最年長の男性アーティストとなった。

 

ちなみに最高齢での全英1位を誇るのはヴェラ・リン。“イギリス軍の恋人”と称された彼女が2009年、92歳の時に発表したアルバム『We'll Meet Again - The Very Best of Vera Lynn』で記録したもので、なんとこの時までの最年長記録はボブ・ディランだった。国民的歌手で俳優として知られるヴェラは慈善活動を通しても多くの人から愛されていたが、先週103歳で亡くなった。

 

 

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CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways

 

 2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

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『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

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ボブ・ディラン、NYタイムス紙での奇跡のインタビューから「リトル・リチャードを語る」!  (2020.06.25)

オリジナル楽曲では、8年振りとなるアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(輸入盤)が発売になったボブ・ディラン。その新作や近況を語る大変貴重なインタビューの中から、今年故人となってしまったリトル・リチャードの話を中心にここに抜粋した。尚、このインタビューは2020年6月12日にNYタイムス紙web版で公開されたものである(翻訳:丸山京子)。

 



リトル・リチャードで私は育った。私より前にそこにいた。

 

「偽預言者」の歌詞から、ジョン・プラインとリトル・リチャードのことを思い浮かべたが、彼らの死後、トリビュートの意味で彼らの音楽を聴きいたかの問いに「どちらも、それぞれの仕事において勝利を勝ち取った人間だ。誰からのトリビュートも必要としてないよ。彼らが何をしたか、何者なのか、みんなわかっている。彼らに寄せられる敬意、称賛の数々に彼らは値する。それだけは疑いようがない。ただリトル・リチャードで私は育った。私より前にそこにいた。私の下でマッチに火を灯し、明るくしてくれた。自分一人じゃ、知ることなかったことに私の耳を傾けさせてくれた。その意味で、彼への感じ方は違う。ジョンは私のあとに来た。だから一緒ではありえない。私の中で二人は違う捉え方をしている」

 

リトル・リチャードは偉大なるゴスペル・シンガー

何故もっと多くの人がリトル・リチャードのゴスペル・ミュージックに耳を傾けないのか?に対して、こう答える。

「それは本来ゴスペル・ミュージックが良いニュースを届ける福音の音楽であるはずなのに、今、世の中に福音と呼べるものが何もないからだろう。今の世界で福音はまるで逃亡者だ。チンピラのように扱われ、非難を浴びながら、逃げ回わるっきゃない。我々が目にするのは、何の役にも立たないニュースのみ。メディア業界のおかげでね。そういうニュースは人々を焚きつける。ゴシップ、人の恥部。暗いニュースは気分を滅入らせ、怯えさせる」

 

人の関心を集めたきゃ、セックス、政治、殺人に限る。人は興奮するからね。それが問題だ

「それとは逆に、良いニュースは人の模範になり、それを知った者は勇気を与えられる。自分に合った自分らしい生き方をしようと、少なくとも思わせられる。誇りと道義に基づき、それを実行しようとする。ゴスペルには真理があるが、大抵の人間は真理を必要としていない。彼らはそんなことに構ってられないほど、生き急ぐ。悪い影響が多すぎるんだよ。人の関心を集めたきゃ、セックス、政治、殺人に限る。人は興奮するからね。それが問題だ」

 

リトル・リチャードとロバート・ジョンソン

「リトル・リチャードは偉大なるゴスペル・シンガーだった。だがゴスペルの世界ではアウトサイダー、もしくは不法侵入者と見なされ、受け入れられなかった。一方、ロックンロールの世界は彼が「グッド・ゴリー・ミス・モリー」を永遠に歌うことを望んだ。彼のゴスペルはどちらの世界からも受け入れられなかったのさ。シスター・ロゼッタ・サープも同じだったと思う。どちらもそんなことに構うことなく、やってたように見える。かつてなら、高潔な品性の人と呼ばれていたような人間さ、二人とも。誠実で、才能に溢れ、自分を知っていた。外からのどんなことにも揺らがない。そんな人間だったよ、リトル・リチャードは」

 

「それはロバート・ジョンソンもだ。もっとかもしれない。ロバートはこれまでで最も独創的な天才の一人だ。当時、彼にはおそらく聴衆はいなかったと思う。あまりに時代の先を行っていて、いまだに誰も追いつけていない。今日では最も高い地位に祭り上げられているが、あの時代、彼の曲は聴く者を混乱させたに違いない。偉大な人間は、自分の足跡だけを追う。そのことの良い例だ」

 

フォークのトラディションに閉じ込められているのか?

ジョン・レノンへ捧げ「ロール・オン・ジョン」を歌ったが、他にバラードを書いてみたい人物はいるか?の問いに対し、

「ああいう曲は、突然、どこからともなく生まれるんだ。書こうと思って書いたことは一度もない。とは言うものの、なんらかの理由で、自分の無意識の中に常に存在する人物は何人かはいるものだがね。曲の中で特定の名前を挙げていたとしても、それは意図的に書いたものではない。どこかから落ちてくる。なぜ、彼らのことを書いたんだ、と周りが驚くのと同じくらい、私自身も驚かされる。フォークのトラディションには、そういった”人”のことを歌った曲の長い歴史がある。ジョン・ヘンリー、ミスター・ガーフィールド、ルーズベルト。私もそのトラディションに閉じ込められているだけかもしれない」

 

▼NYタイムス紙web版で公開された全文は以下より

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CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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最高評価獲得!ファイブ・スターに輝く、第2弾翻訳は『Mojo誌』! (2020.06.24)

『Mojo誌』は、イギリスで1993年に創刊された音楽雑誌。主にクラシック・ロックを特集する月刊誌として手堅い人気と信頼を得ており、ボブ・ディランの新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』がレビューされファイブ・スターの最高評価を獲得した。以下はそのレビューとなる(翻訳:丸山京子)。

 



『Mojo誌』 ★★★★★

引用といろんな面を含んだ8年ぶりの新しい歌の数々。

 

ボブ・ディランにはお抱えのジプシー手相占い師がいるのだろうか? そう思いたくなるくらい、絶妙なタイミングだ。グローバル・パンデミックの最中、彼は新作を発表した。新曲を集めたアルバムとしては8年ぶりだ。世界が予測不能なブラックスワンに見舞われる今、ディランの新曲というノベルティ価値以上に安らぎを感じるのは、世界にインスピレーションが不足している時、それを与えてくれる曲だからである。音楽にインスピレーションを期待しないカルチャー、低下する一方の心に効くワクチンと呼ぶべきか。それとも単に、素晴らしい音楽と呼ぶべきか。

 

彼の39作目となるスタジオ・アルバムに一貫して流れるテーマ。それはホモ・サピエンスがいかに粗雑で乱暴(rough and rowdy)で、最悪のケース、自己破壊的になり、どんなに良くても、せいぜい生き延びるか超越するしかない生き物だということを歌っている。「マザー・オブ・ミューズ」でディランは「たった一人で立ち尽くした英雄たち」ジョージ・パットン陸軍大佐、エルヴィス・プレスリー、マーティン・ルーサー・キングの名を挙げる。一方「アイ・コンテイン・マルチチュード」は、人間の強さと弱さを唱える厳粛な連祷のようだ。アンネ・フランク、ベートーベン、ウィリアム・ブレイク、指輪、血の争い、そして“イギリスの反逆児、ザ・ローリング・ストーンズ”。

 

辛辣なウィットが散りばめられた、ゆっくりとしたブルース・ロック「偽預言者」は誘惑をしておきながら、徳をほのめかすエゴイストのようだ。もしくは根拠や有限の定義で常にレッテルを貼られてきた男からの返答だろうか? 「キーウェスト(フィロソファー・パイレート)」はフロリダ州最南端への賛歌のように始まるが、いつしかテネシー・ウィリアムズを思わせる奇妙な物語へと姿を変える。

 

「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」で主人公が作り出したいと願うのは、自らの期待を投影した別の誰か。それともこれは、これ以上なく文字通り、ディラン版『フランケンシュタインの花嫁』なのか。こういった魅惑的な多義性は終わることない議論を生み続ける。ディランのファンは彼が初めて「風に吹かれて」以来、ずっとそれを楽しんできたのだ。これら曲は一体、何のことなのか? 彼らは深読みを重ねる、その6分から9分の間。

 

同じことは「あなたに我が身を」にも言える。それは一見、おののくような喜びや驚きを密かに湛える、究極の愛のバラードのようにも思える。が、ディランが「もしも私に雪のように白い鳩の羽根が生えていたなら/ 私は福音を説く/愛の福音を」と歌う時、彼の愛情の対象は、人間ではないのかもしれないと思えてくる。それがどちらであろうとも、か細く歌われるリードヴォーカルは、彼はもはやピュアなメロディを歌えないという神話への反駁である。

 

17分に及ぶエレジー、アルバム最後を飾る「最も卑劣な殺人」は3月、突然ストリーミングされ、ニュー・アルバムの予感を感じさせた。この大作でディランが歌うのはケネディの暗殺(これもまた、誰も予想し得なかったブラックスワンである)という、権力構想の最悪の結果として具現化した”皇室の殺人事件”の詳細だ。シェイクスピアに匹敵する身の毛もよだつ描写。陰謀説をも仄めかす。そして最後の7分では次々と音楽と映画のアイコンたち、曲名、映画タイトル、カルチャーの試金石が羅列され、終わることない悲劇の中でアーティストが救いをもたらす、その役割が浮かび上がる。ディランの長いキャリアにはそれがいっぱいだった。その長いキャリアの中でもこれほど力強い声明はなかった。

 

ディランはその回想録『ボブ・ディラン自伝』で、南北戦争に深い考察をめぐらし、こう書いた。「そこに向けて光を当てれば、人間の性質がいかに複雑なものか、その全貌が見える」。同じことが『ラフ&ロウディ・ウェイズ』にも言える。「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー』で彼は歌う。「私には全人類の歴史が見える」と。名前を挙げ、尊い功績を残した男女を讃える一方で、彼は犯罪者や敵対する者たちの名を挙げることも忘れない。

 

「アイ・コンテイン・マルチチュード」で私たちは思い出させられる。ディランは「矛盾を抱え込んだ男/とんでもない気分屋」なのだ。でもしかし、矛盾はボブ・ディランの作品において、いつだって悠々自適に生きてきた。それはアーティストとしての視野の広さを証明する、新たな証拠でしかなかった。何がすごいかと言えば、まだそれが広がり続けていることだ。誰も思いもしなかったいろんな面(マルチチュード)を見せながら。


 

 

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CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤並びにディランの旧譜を購入者対象にキャンペーン!

8年振りのオリジナル新作『ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ』日本盤を対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!また同時に旧譜キャンペーンも実施!

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ハイレゾ名盤15タイトルをプライスオフ・キャンペーン(7/17までの期間限定)!

また新規にハイレゾ・アルバムを8タイトル追加。

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【6/23特典対象店舗更新】『ラフ&ロウディ・ウェイズ』国内盤CD購入者対象特典&旧譜キャンペーン実施決定!  (2020.06.23)

 【情報更新】 ◆6月23日:特典対象店舗を公開いたしました。

 

2020/7/8発売『ラフ&ロウディ・ウェイズ』国内盤CDを対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!!!

また同時に旧譜キャンペーンの実施も決定しました!

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』及び旧譜キャンペーン対象商品の特典は先着とさせていただきます。

なくなり次第終了となりますので、下記ご案内をご一読の上、お早めにお買い求めください♪

 

 

@ 最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』国内盤CD 先着購入者特典

 

対象商品

2020/7/8発売ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』(SICP-6341〜6342)





特典内容


■TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)

オリジナルクリアファイル(収録曲『最も卑劣な殺人』絵柄)



  

 

■HMV全店(HMV&BOOKS online含む/一部店舗除く)

オリジナルクリアファイル(収録曲『偽預言者』絵柄)



 

 

 ■応援店

ジャケット写真絵柄オリジナルポストカード



 

 

 

対象店舗リスト

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A 旧譜キャンペーン

最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発売タイミングに合わせて、対象店舗にて対象商品をお買い上げいただいた方に先着でオリジナルブックカバーをプレゼント!

 

実施期間

7/7(火)〜特典がなくなり次第終了

 

 

 

対象商品

紙ジャケットシリーズ 全43作品(オリジナル・スタジオ・アルバム35作+ライヴ6作+ベスト2作)

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特典内容

オリジナルブックカバー



 

 

 

対象店舗リスト

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ボブ・ディラン、『ラフ&ロウディ・ウェイズ』収録の「偽預言者」、リリック・ビデオ公開! (2020.06.23)

 

6月19日に先行発売となったボブ・ディランの輸入盤CD並びに配信による『ラフ&ロウディ・ウェイズ』。

既に各国からのレビューのほとんどがファイヴ・スターの高評価を得て話題を呼んでいるが、収録曲「偽預言者」のリリック・ビデオが公開となった。



 

▼「偽預言者」リリック・ビデオ



https://youtu.be/aIF0gkqvaQ0

 

 

 ■萩原健太による解説(日本盤に収録)から

「偽預言者」

 

 黒人R&B/ロックンロール・シンガー、ビリー“ザ・キッド”エマーソンが1954年、メンフィスのサン・レコードに残した「イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィング」という強烈なブルース・チューンを原型とするディラン作品だ。これもアルバムに先駆け5月8日に先行公開された。ディランはC→FとF→B♭を繰り返す「イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィング」の基本的なコード展開と、アイク・ターナーによる元祖ヘヴィ・メタルとでも言うべきギター・リフとをほぼそのまま流用している。が、一般的な12小節のブルース様式に則ったビリー“ザ・キッド”エマーソンのヴァージョンに対して、ディランのほうは4拍子×7+2拍子×1+4拍子×2の10小節形式。ちょっと変則的な構成でありがちなブルース様式に新鮮な感触を呼び込んでいる。

 

 と、そんなふうに「イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィング」に強く影響された楽曲ではあるが、そこはディラン、歌詞の内容はまるで違う。エマーソンのほうは愛を歌っているのだけれど、ディランは強烈。“俺は裏切りの敵。争いの敵。罪滅ぼしのための無意味な人生の敵…”と、シニカルに達観を綴ったかと思えば、“誰にも負けない、俺は最上の人間の最後のひとりだ。他のやつらは埋めてしまえ”と、とんでもないことを自慢げに吼えてみたり。その不敵さときたら。たまらない。「ハロー・メリー・ルー」(リッキー・ネルソン)、「オンリー・ザ・ロンリー」(ロイ・オービソン)、「ハロー・ストレンジャー」(バーバラ・ルイス)といったポップ・ヒットのタイトルが歌詞に見え隠れしているところも、また気になるポイントだ。

 

そして、何よりも。バンドのタフなグルーヴに耳がそばだつ。すごいバンドに成長したものだ。


 

?中川五郎による訳詞(日本盤に収録)はこちら

 

 

解説、歌詞・対訳付の日本盤は7月8日発売!

日本盤には、菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。加えて、購入者の中から抽選にて、「ボブ・ディラン直筆サイン」が入ったロビーカードを1名様に!

詳しくは日本盤に封入された応募用紙にて。

 

またLP盤(輸入のみ)の発売は7月17日の予定でイエロー、オリーブ、ブラックの3色のヴァイナル盤が用意されている。

 

 

ハイレゾ名盤15タイトルをプライスオフ・キャンペーン(7/17までの期間限定)!

また新規にハイレゾ・アルバムを8タイトル追加。

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『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤並びにディランの旧譜を購入者対象にキャンペーン!

8年振りのオリジナル新作『ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ』日本盤を対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!また同時に旧譜キャンペーンも実施!

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商品情報

<CD>

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 

 

2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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最高評価獲得!ファイブ・スターに輝く『ガーディアン紙』の翻訳公開! (2020.06.22)

 

ガーディアン紙は、1821年に発刊され200年も続くイギリスの大手一般新聞。その伝統ある日刊紙でボブ・ディランの新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』がレビューされファイブ・スターの最高評価を獲得した。以下はそのレビューとなる(翻訳:丸山京子)。

 



『ガーディアン紙』 ★★★★★

索漠たる、陰鬱なリズム・アンド・ブルース

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から見えてくるディラン最良の歌詞の世界

 

ここ数週間のミュージシャンたちは、長引くロックダウンの中、どうやってファンを楽しませようかと知恵を絞り、方法を考えてきた。オンライン視聴パーティ、Q&A、インスタグラムでの無料ギター・レッスン、ベッドルームからの生ライヴ・パフォーマンス、DJ、そしてキッチン・ディスコまで。しかしボブ・ディランほど、オーディエンスの気を休ませてくれないアーティストはいない。彼のファンが、彼が何をやっても喜ぶ客だということを考えると、何をやっても良かったわけだ。実際、キャリア後半以降のディラン・ファンの多くは実に盲目的で、彼がステージに2時間、おもちゃの楽器を持って上がったとしても、歓喜の発作を起こしてしまうのではないかと思われるほどだ。しかし彼のとった手は、親しくネット上でファンと交流するのではなく、ただ3曲、新曲をリリースすることだった。この8年間、何も新しいことを言ってこなかったアーティスト(過去3枚のアルバムは全てグレイト・アメリカン・ソングブックからのカヴァー集だったし、それ以外のリリースはどれもアーカイヴ・レコーディングのみ)。それが突然、堰を切ったように喋り出したのだ。次々と放たれる、アート、文学、ポップカルチャーへの言及を散りばめた、深い、暗示に満ちた曲、曲、曲。

 

その最初が「最も卑劣な殺人」だった。全長17分。これまでディランが残したどんなレコーディングとも違う。ピアノとヴァイオリンの霞の中、かすかに聴こえるドラムにのせて、言葉が詠まれる。2曲目「アイ・コンテイン・マルチチュード」はそれよりはずっと短く、従来のディランの曲の流れを汲む。繊細なバラード、パーカッションは入っていない。しかし新たなストーリーを呼び起こすにはふさわしいだけの重みのある歌詞。イギリスの某誌は、第1ヴァースに、アイルランドの村バリーナリーが歌われていることを解読し、ハーバード大教授まで引っ張り出し、18世紀の盲目の詩人、アンソニー・ラフテリーの作品への言及であると証言させたほどだ。3曲目「偽預言者」はいかついブルース。サン・レコードとかつて契約していた、R&Bシンガー・ソングライター、ビリー ”ザ・キッド” エマーソンが1954年に発表したシングルのB面曲を原曲としている。外部アーティストの曲をそうやって歌うことは、ディランがキャリア当初からやってきたことだ。歌詞では聖杯を探す旅に混じって、古いロックンロール・ソングの登場人物たちがひしめき合う。リッキー・ネルソンが歌った”メアリー・ルー”、ジミー・ウェイジズの”ミス・パール”。さらにはダンテの地獄編でヴェルギウスが演じた役の配役を変えたかのような「黄泉の国からやってきた足の速い わたしの案内人たちよ」。歌詞の意味をすべて取り出して解析しようとしたら、世のディラン学研究家たちはロックダウン解除後も、当分は家に留まることになろう。

 

それ以上に重要なのは、これらの曲がその質に関して議論をほとんど許さないタイプのディラン・ソングスだったということだ。ディランのことはわからない、という人間にディランの変わらぬ偉大さの証明として聴かせることができる、そんな曲だ熱狂的すぎるレビューほどには、ここ最近のディランの作品の中ではあまりなかったタイプといえよう。2012年の『テンペスト』を絶賛する声はやまなかった。だが、あれを聴いて「ペイ・イン・ブラッド」の烈しいパワーに興奮するのと同じくらい、ジョンへのトリビュート「ロール・オン・ジョン」でのビートルズの歌詞の取り入れ方 — ノエル・ギャラガーなら赤面したはず — に、かすかな気恥ずかしさを覚えることだって、十分可能だったのだ。

 

嬉しいことに、先行で発表された3曲によって定められた基準は『ラフ&ロウディ・ウェイズ』全編に渡って、守られている。演奏がない、ほぼ全編が独り語りのような「最も卑劣な殺人」はどうやらフェイントだったようで、この曲だけ、他の楽曲とは別の1枚のディスクに収められる。全部まとめて1枚に収めることもできたにも関わらず。残りの曲はどれも、ディランが登場してすべてを大きく変えた、それ以前の時代の音楽にルーツを持つものばかりだ。唯一の例外は、どことなく『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』のサウンドをほのかに漂わせる、ラストから2曲めの「キーウェスト(フィロソファー・パイレーツ)」だ。ガース・ハドソンのオルガンが埋めていたであろうスペースを埋めるのは、ここではアコーディオンだ。それ以外の曲は、50年代以前の音楽がルーツにあることは明らかである。例えばリズム・アンド・ブルース。もしくは「あなたに我が身を」の美しく下降するメロディを支える、黎明期のドゥワップ、ロックンロール誕生前のポップス風サウンド。「グッドバイ・ジミー・リード」では言うまでもなく、タイトルになったブルースマンにインスピレーションを得ながらも、第3ヴァースでは、いつしか話は自分自身のことにすり替わってしまう。様々な期待をする観客に立ち向かわねばならない状況に追い込まれる主役。それはディランが登場した瞬間からそうだった。「彼らは私に向かってありとあらゆる言葉を投げつけた 聖書に書かれていたあらゆる言葉を/彼らは容赦ない 手を差し伸べてくれない/私は自分で理解できない歌は歌えない」。

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の音世界を作り上げているのは、ディランがここ何年もやり続けてきたことだ。では何が『テンペスト』や2006年の『モダン・タイムズ』と違うのか。それはソングライティングの一貫性だろう。ここには一つとして、大急ぎで書き上げた、間に合わせの曲などない。胸にグサリとこない曲は一つもないのだ。ディランにだって、ともすればクスッと苦笑いをしたくなる、笑える歌詞があることを熱心なファンなら語るだろう。「フレディだとしてもそうじゃなくても、今から行くよ」(「ポー・ボーイ」)「まだ私は死んでない、まだ私のベルは鳴っている」(「アーリー・ローマン・キング」)などを例に挙げて。しかし今回は、正真正銘、笑えるのだ。フランケンシュタイン博士となった主人公が、死体のパーツを集めて理想の恋人を作ってしまう「マイ・オウン・ヴァージョン」では、そこにシェイクスピアやホーマーの『イリアッド』、ボ・ディドリー、マーティン・スコセッシ、さらにはフロイドとマルクスまでもが燃え上がる地獄の中「人間の敵たち」として描かれる。「夏中ずっとそして1月になるまで/私は修道院の霊安室を訪れていた/うまく完成して頭が傾いたりしなかったら/私は自分が作り上げた生き物に救われる」。

 

それは濃い色相のユーモアだ。『テンペスト』を覆っていたムードが死の匂い漂う激しい怒りだったとしたら、これは陰気な脅威と差し迫る運命だ。それは音楽の中にある。「クロッシング・ザ・ルビコン」の静かなR&B風シャッフルが生み出す得体の知れない緊張感、「ブラック・ライダー」の今にも不吉な沈黙に沈んでいきそうなバックの演奏…。審判の日やハルマゲドンに言及するのはこれで何度目だろう、悪心を抱く謎の人物の登場は何度目だろう、しまいには数えるのを忘れてしまうほどだ。「私は皮膚の下の骨の存在に気づく/怒りで震えている/私はお前の妻を未亡人にしてやろう/お前は若死にすることだろう」と彼は「クロッシング・ザ・ルビコン」で歌う。もちろん、木で鼻を括るような言葉で世界がダメになりかけていることを世に知らせるのは、四分の一世紀も前から、ディランが曲を書く上でおこなってきたことだ。それこそが「ノット・ダーク・イェット」「シングス・ハヴ・チェンジド」「エイント・トーキン」「アーリー・ローマン・キングス」その他に通っていた一本の筋。しかし今回、そのメッセージは幾分意味合いが違う。何もかもがダメになったと思ったのかい? それは甘いよ。待つがいい。そう『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は言っているのだ。

 

世界を脅かすパンデミックの最中に発表するコミュニケとしては、不安を消し去ることには到底なるまい。しかし、そもそも彼が誰かを安心させるため、気休めの言葉をかけることなどなかったではないか。それに、そんなことはどうでもいいのだ。そこに漂う殺伐とした空気にもかかわらず『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はボブ・ディランがここ数年に発表した中でも、最も素晴らしい楽曲で埋め尽くされている。マニアなら、言葉の結び目を解く作業だけで数ヶ月は過ごせるだろう。でも、ディラン学の博士号を持っていなくとも、その唯一無二のクォリティとパワーを楽しむことはできるのだ。


 

|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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★★★★★ ボブ・ディラン、『ラフ&ロウディ・ウェイズ』最高評価獲得!世界が大絶賛!輸入盤は6/19先行発売。 (2020.06.19)



 

6月19日に先行発売となったボブ・ディランの輸入盤CD『ラフ&ロウディ・ウェイズ』。既に各国からのレビューが相次いでいるが、そのほとんどがファイヴ・スターの高評価。現時点で報告のあった主要各紙での『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に対する評価と印象的なコメントを以下にまとめた。

 

●ガーディアン紙 ★★★★★

“『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はボブ・ディランがここ数年に発表した中でも、最も素晴らしい楽曲で埋め尽くされている”

 

●デイリー・テレグラフ紙 ★★★★★

“変革する時代に向けて放たれた並外れた聖なる歌”

 

●NME誌 ★★★★★

“ディランだからこそ発した最も壮大な詩だ”

 

●Rolling Stone誌 ★★★★1/2

“揺らぐ事の無い絶対的なクラシック…ディランは他の誰も到達したことがない、恒久的な領域を探索し続けている”

 

●ロサンゼルス・タイムズ紙

“野蛮なパルプ・ノワールの傑作だ”

 
●Mojo誌 ★★★★★

“世界にインスピレーションが不足している時、それを与えてくれる歌が並ぶ”

 

●タイムズ紙 ★★★★★

“時空を超えたストーリーテリング…それは魅惑的で、絢爛で、そして奇妙に痛ましい”

 

●AP通信

“ふさぎこんで、内省的で、瞑想的で、困惑し、滑稽で畏敬の念を呼び起こす…傑作でなくてなんだろうか”

 

●USAトゥデイ紙

“喚起的で百科事典的な最高のディラン”

 

●No Depressionマガジン

“深遠なる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』には、歓喜、安堵、そして祝福がある”

 

上記の中より、ガーディアン紙とMojo誌に掲載された記事の一部を以下に抜粋する(翻訳:丸山京子)。

 

『ガーディアン紙』 ★★★★★

索漠たる、陰鬱なリズム・アンド・ブルース

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から見えてくるディラン最良の歌詞の世界



『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の音世界を作り上げているのは、ディランがここ何年もやり続けてきたことだ。では何が『テンペスト』や2006年の『モダン・タイムズ』と違うのか。それはソングライティングの一貫性だろう。ここには一つとして、大急ぎで書き上げた、間に合わせの曲などない。胸にグサリとこない曲は一つもないのだ。ディランにだって、ともすればクスッと苦笑いをしたくなる、笑える歌詞があることを熱心なファンなら語るだろう。「フレディだとしてもそうじゃなくても、今から行くよ」(「ポー・ボーイ」)「まだ私は死んでない、まだ私のベルは鳴っている」(「アーリー・ローマン・キング」)などを例に挙げて。しかし今回は、正真正銘、笑えるのだ。フランケンシュタイン博士となった主人公が、死体のパーツを集めて理想の恋人を作ってしまう「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」では、そこにシェイクスピアやホーマーの『イリアッド』、ボ・ディドリー、マーティン・スコセッシ、さらにはフロイドとマルクスまでもが燃え上がる地獄の中「人間の敵たち」として描かれる。「夏中ずっとそして1月になるまで/私は修道院の霊安室を訪れていた/うまく完成して頭が傾いたりしなかったら/私は自分が作り上げた生き物に救われる」。

 

世界を脅かすパンデミックの最中に発表するコミュニケとしては、不安を消し去ることには到底なるまい。しかし、そもそも彼が誰かを安心させるため、気休めの言葉をかけることなどなかったではないか。それに、そんなことはどうでもいいのだ。そこに漂う殺伐とした空気にもかかわらず『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はボブ・ディランがここ数年に発表した中でも、最も素晴らしい楽曲で埋め尽くされている。マニアなら、言葉の結び目を解く作業だけで数ヶ月は過ごせるだろう。でも、ディラン学の博士号を持っていなくとも、その唯一無二のクォリティとパワーを楽しむことはできるのだ。

 

『Mojo誌』 ★★★★★

ディランはその回想録『ボブ・ディラン自伝』で、南北戦争に深い考察をめぐらし、こう書いた。「そこに向けて光を当てれば、人間の性質がいかに複雑なものか、その全貌が見える」。同じことが『ラフ&ロウディ・ウェイズ』にも言える。「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」で彼は歌う。「私には全人類の歴史が見える」と。名前を挙げ、尊い功績を残した男女を讃える一方で、彼は犯罪者や敵対する者たちの名を挙げることも忘れない。

 

「アイ・コンテイン・マルチチュード」で私たちは思い出させられる。ディランは「矛盾を抱え込んだ男/とんでもない気分屋」なのだ。でもしかし、矛盾はボブ・ディランの作品において、いつだって悠々自適に生きてきた。それはアーティストとしての視野の広さを証明する、新たな証拠でしかなかった。何がすごいかと言えば、まだそれが広がり続けていることだ。誰も思いもしなかったいろんな面(マルチチュード)を見せながら。

 

解説、歌詞・対訳付の日本盤は7月8日発売!

日本盤には、菅野ヘッケル、萩原健太による計「2万字解説」、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。加えて、購入者の中から抽選にて、「ボブ・ディラン直筆サイン」が入ったロビーカードを1名様に!詳しくは日本盤に封入された応募用紙にて。

 

またLP盤(輸入のみ)の発売は7月17日の予定でイエロー、オリーブ、ブラックの3色のヴァイナル盤が用意されている。

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤並びにディランの旧譜を購入者対象にキャンペーン!

8年振りのオリジナル新作『ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ』日本盤を対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典プレゼント!また同時に旧譜キャンペーンも実施!

詳しくはこちら

http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/519326


 

 

<商品情報>

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

▼再生・ご購入はこちら

https://sonymusicjapan.lnk.to/BobDylan_RRW

 

 

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ボブ・ディラン、名盤15タイトルのハイレゾ音源が明日からプライスオフ!さらに新規のハイレゾ音源を8タイトル追加!  (2020.06.19)

 

2016年ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作、ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の配信を記念して、6月19日から7月17日までの期間限定で過去の名盤15タイトルを定価の25%オフの特別価格で配信します。加えて、人気作含む8タイトルを新たにハイレゾで配信開始。

 

待望の新作に合わせて、過去の名作も高音質で楽しむ特別のチャンス!

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≪ボブ・ディラン旧譜ハイレゾキャンペーン≫

【名作15タイトル・プライスオフ】

実施期間:2020/6/19 - 2020/7/17

価格:定価¥2,648 → 特別価格¥1,986!

 

『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』



 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』



 

『追憶のハイウェイ61』



 

『ブロンド・オン・ブロンド』



 

『ジョン・ウェズリー・ハーディング』



 

『ナッシュヴィル・スカイライン』



 

『プラネット・ウェイヴズ』



 

『血の轍』



 

『スロー・トレイン・カミング』



 

『インフィデル』



 

『オー・マーシー』



 

『タイム・アウト・オブ・マインド』



 

『ラヴ・アンド・セフト』



 

『テンペスト』



 

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』



 

【8タイトル・ハイレゾ追加配信】

『ボブ・ディラン』

『時代は変る』

『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』

『偉大なる復活』

『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』

『欲望』

『ディラン&ザ・デッド』

『クリスマス・イン・ザ・ハート』

 

 

▼対象ストア(6/19より)

■e-onkyo music
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■mysound

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■mora

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■music.jp

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■レコチョク
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|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 

 

2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

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?国内盤限定のスペシャル特典実施決定!

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ボブ・ディラン<直筆サイン入りロビー・カード>を抽選でプレゼント! (2020.06.16)

 

7月8日発売の最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤を購入頂いた方の中から抽選で、大変貴重な<ボブ・ディラン直筆サインが入ったロビー・カード>をプレゼントする施策が決定した。

 

このサイン入りのロビー・カードは、最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のためのスペシャル・ギフトとして世界各国用に13枚用意され、その中の一枚が日本用に届けられる。デザインはジャケットの絵柄を活かしたロビー・カードで、大きさは約20×約25cmのサイズ。そのカードにボブ・ディランがサインをしてマネージメントから提供された大変貴重な一品となっている。

 



 

応募方法は、7月8日発売の日本盤『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に封入されている応募用紙にある応募券を切り取り、郵便葉書に貼って、「ディランのサイン」係に送付する事になっている。

 

ノーベル文学賞受賞者でもあるボブ・ディランの、非常に貴重なサインが入ったロビー・カード、幸運な幸運な1名様は誰だ?!

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤並びにディランの旧譜を購入者対象にキャンペーン!

8年振りのオリジナル新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤を対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!また同時に旧譜キャンペーンも実施!

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<商品情報>

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 



●2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付

●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

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ボブ・ディランの貴重なインタビュー、NYタイムス紙で「ジョージ・フロイド、コロナ禍、新作について」語る! (2020.06.13)



 

オリジナル楽曲によるニュー・アルバムとしては2012年発表の『テンペスト』以来、8年振りとなる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』を発表するボブ・ディラン。ノーベル賞受賞者が語る大変貴重なインタビューが、その新作の発売(日本盤は7月8日)前に行われ、2020年6月12日にNYタイムス紙web版で公開された。その内容は「最も卑劣な殺人」の発表後とジョージ・フロイドがミネアポリスで殺された翌日の2回にわたって電話で交わされた話をまとめたものだ。死、過去からのインスピレーション、そして新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』について語られた中より以下に抜粋する(翻訳:丸山京子)。

 

ジョージ・フロイドの家族とこの国に迅速な正義を

NYタイムスの記者が79歳になったディランと、2度目となる短い会話をしたのは、ジョージ・フロイドがミネアポリスで殺された翌日だ。故郷の州で起きたこの事件に明らかに動揺していたのだろう。その声は沈んでいた。

「ジョージが虐待され、死に追いやられるあの光景は、見るに耐えらないほど気分が悪かった。醜い、というのを越えていた。フロイドの家族とこの国に、迅速な正義が訪れると思いたい」

 

「最も卑劣な殺人」に登場するポップ・カルチャーの担い手たち

ビルボード・シングル・チャートで初の全米No.1を獲得した「最も卑劣な殺人」。この歌は長らく失われていた時代のノスタルジックな賛辞では?との記者の質問に対し、ディランは

「ノスタルジーではないよ、私にとっては。<最も卑劣な殺人>は過去を美化しているわけでも、失われた時代を見送っているわけでもない。曲というのは、その瞬間に、私に語りかけてくるだけだ。これまでもずっとそうだった。歌詞を書いている時は特にそうだ」

と懐かしさを基に作ったのではないと語り、歌詞にドン・ヘンリーとグレン・フライという意外な名前を挙げたのについて

「<ニュー・キッド・イン・タウン><駆け足の人生><お前を夢みて>。史上最もよく書けた曲といっていい」

としている。

 

さらにこの歌では、アート・ペッパー、チャーリー・パーカー、バッド・パウウェル、セロニアス・モンク、オスカー・ピーターソン、スタン・ゲッツなどの名前も出てきており、ジャズの及ぼす影響や最近聴いている作品について

「マイルスのキャピトル時代の初期のやつかな。でもジャズ、って何がジャズなんだ?ディキシーランドか、ビバップか、高速のフュージョンか?何をもってジャズと呼ぶ?ソニー・ロリンズか?ソニーがカリプソをやってるのは好きだが、あれはジャズか?ジョー・スタッフォード、ジョニ・ジェイムス、ケイ・スター…彼女たちもみんなジャズ・シンガーだったと思うし。私が考えるジャズ・シンガーといえばキング・プレジャーだが。わからないよ、すべてがジャズっていうカテゴリーに入れられるわけで。ジャズは”狂騒の20年代” に遡る。ポール・ホワイトマンはキング・オブ・ジャズと呼ばれていた。もしレスター・ヤングに尋ねていたら、お前は何を言ってるんだと言われてると思う」

と答え、そのどれかからインスパイアされたか?に対しては

「ああ、おそらくものすごくね。シンガーとしてのエラ・フィッツジェラルドにはインスピレーションを感じる。ピアニストとしてのオスカー・ピーターソン、当然だ。ソングライターとしてインスパイアされたか?ああ、モンクの<ルビー・マイ・ディア>。あの曲を聴き、ああいった一種の方向に向かうきっかけになった。何度も何度も、繰り返し聴いたのを覚えている」

と話す。

 

「アイ・コンテイン・マルチチュード」に交錯する様々なイメージ

「アイ・コンテイン・マルチチュード」でも大勢の人物の名前が挙がり、アンネ・フランクとインディアナ・ジョーンズが一緒なのはなぜ?に対し

「彼女のストーリーにはとても大きな、深い意味がある。明確な言葉で語るのも、何かに置き換えて語るのも難しい。特に今の時代のカルチャーではね。集中力欠如で、誰も人の話なんて最後まで聞かない。今、君はアンネの名前だけをコンテクストから取り出したが、彼女はトリロジーの一部なんだ。私に聞く時に、インディアナ・ジョーンズとローリング・ストーンズを挙げようと思ったのは何故?、と尋ねることだって出来たわけだ。でも君はアンネを選んだ。名前そのものは孤立しているわけじゃない。それらが組み合わされた時、単独のパーツはそれ以上の何かになる。あまり詳しい話をしても意味はない。曲は絵画のようなものだから、あまり近くに立ってしまうと全体の絵が見えなくなる。個々のピースは大きな全体の一部でしかないんだ」

 

そのローリング・ストーンズだが、お遊びで自分が書きたかったと思うストーンズの曲は?には

「<アンジー><ヴェンチレイター・ブルース>…あとは、そうだ。<ワイルド・ホーセズ>」

と返す。

 

「アイ・コンテイン・マルチチュード」聞いて思ったのだが死について、よく考えるか?との問いには

「人類の死、についてなら考える。裸の猿がたどってきた長く、奇妙な旅…。軽んじるつもりはないが、一人の人間の人生なんて儚いものだ。どんな人間も、どれだけ頑強で力が強かろうが、死ぬ時は脆いものだ。一般論としては考えるが、自分と結びつけてではない」

とだった。

 

コロナ禍と自身の健康について

このパンデミックは、聖書に書かれた言葉のようなもの?何を意味している?という問いについては

「来るべき何かの前触れだと思う。間違いなく、侵略的で、蔓延的だ。でも聖書?人間の過ちに報いるための、なんらかの警告という意味で?そうだとしたら、世界にはやがて天罰が下されるということになる。過激な傲慢さには、破滅的な罰が与えられるものだ。もしかすると、人間は破壊の一歩手前にいるのかもしれない。このウィルスについてどう考えるか、その考え方はいくつもある。自然消滅させるしかないのだと思う」

 

5月に79歳となったディラン。健康状態はどうか?何かコツがあるのか?に

「それはまた大きな問題だな。どうやってなんて誰かわかってやってるやつはいるのか?人間の心身は、手に手を取り合っている。どこかで合意がなきゃ、だめっていうのか。心は精神、身は体だと思う。その2つがどう1つになるのか、想像もつかない。ただ、そのまっすぐな直線の上を歩き、そこから外れず、そのレベルを保つようにしているだけだ」

と答えた。

 

▼NYタイムス紙web版で公開された全文は以下より

https://www.nytimes.com/2020/06/12/arts/music/bob-dylan-rough-and-rowdy-ways.html 

 

<商品情報>

CD

ディランがディランであることを証明する。

ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

Bob Dylan – Rough And Rowdy Ways 

 

2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

▼再生・ご購入はこちら

https://sonymusicjapan.lnk.to/BobDylan_RRW  

 

■日本オフィシャル・サイト → http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

■海外オフィシャル・サイト → https://www.bobdylan.com/

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2016年ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作、ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収録曲が明らかに! (2020.06.12)

 ▼『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収録曲を動画で案内!


https://youtu.be/2_DC4dB-ttE

 

 

▼発表された収録曲は以下になる。


<収録曲>

DISC ONE

1.アイ・コンテイン・マルチチュード

2.偽預言者

3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー

4.あなたに我が身を

5.ブラック・ライダー

6.グッバイ・ジミー・リード

7.マザー・オブ・ミューズ

8.クロッシング・ザ・ルビコン

9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO

1.最も卑劣な殺人

 

 

2020年代を迎え、混迷を極める世界に放つ揺るぎない傑作!

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』には、多様な音楽要素を交えながら繰り広げられる全10曲の歌を収録。歌詞の味わいと深み、サウンドに練られた彩り、歌唱と語り口の巧みさ、長い歳月を表現者として駆け続けたディランだからこそ極めた、揺るぎない傑作だ。

2020年7月8日発売の日本盤には、菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。

 

加えて、購入者の中から抽選にて、「ボブ・ディラン直筆サイン」が入ったロビーカードを1名様に

詳しくは日本盤に封入された応募用紙にて。

 

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』日本盤並びにディランの旧譜を購入者対象にキャンペーン!

8年振りのオリジナル新作『ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ』日本盤を対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!また同時に旧譜キャンペーンも実施!

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|商品情報|

CD

ディランがディランであることを証明する。

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ボブ・ディラン



2020年7月8日発売●E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税

 

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https://youtu.be/2QPBpFAKTGo

 

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メディア情報更新(ロッキング・オン 7月号) (2020.05.29)

メディア情報を更新しました。

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和久井光司Xサエキけんぞう「緊急ボブ・ディラン会議」無観客・無料配信決定 (2020.05.20)

5月24日はボブ・ディラン79回目の誕生日。毎年ディランの誕生日にあわせて開催してきたボブ・ディラン・サミットが残念ながら今年は中止・・・しかし、中止残念会ということで、今年はディランのバースディ・イヴの5月23日に、和久井光司Xサエキけんぞう「緊急ボブ・ディラン会議」トークショウが無観客・無料配信決定!

 

●Bobby’s 79th Birthday Eve「緊急ボブ・ディラン会議」

5月23日(土)19:00〜

配信はこちらから
https://youtu.be/GXMUsiYsHYA

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ボブ・ディラン最新曲「偽預言者」の中川五郎による全訳完成! (2020.05.11)

 

 5月8日に発表された新曲「偽預言者(False Prophet)」の歌詞の日本語訳が完成した。この歌は同時に発表された最新アルバムラフ&ロウディ・ウェイズのDisc1の2曲目に収録される予定だ。タイトル「偽預言者」の出典は定かではないが、マタイによる福音書7章15-20節に、その記述が登場する。配信と共に公開されたジャケットは小脇に贈り物を抱え盛装したドクロが片方の手に注射器、背景には首を吊った男が影として描かれている・・・この不気味なジャケットをビジュアルにして、ディランは何を歌おうとしているのだろう。中川五郎による翻訳を基に味わって欲しい。



 

?偽預言者の試聴はこちらから



https://youtu.be/2QPBpFAKTGo

 

 

|歌詞翻訳|

偽預言者

終わらない日がまた一日

出航する船がまた一隻

怒り、悲痛、そして疑念の日がまた一日

どうやってそうなったのかわたしはわかっている

どうやって始まったのかわたしはこの目で見た

世界に向かってわたしが心を開いたら世界がわたしの中に入って来たんだ

 

ハロー、メリー・ルー

ハロー、ミス・パール

黄泉の国からやって来た足の速いわたしの案内人たちよ

どんな空の星もあなたたちより眩しく輝いてはいない

あなたたち女性は本気だ そしてこのわたしだって

 

わたしは反逆の敵

闘争の敵

生きた形跡のない無意味な人生の敵なんだ

わたしは偽物の預言者なんかじゃない

わたしは自分が知っていることを知っているだけ

孤独な人間が行けるところにしかわたしは行かない

 

わたしは同輩の中で一番

誰にも負けない

最上の人間の最後の一人

ほかの者たちはみんな葬り去ってしまえばいい

全財産と一緒に彼らをみんな裸のまま埋めてしまえ

6フィートの深さに埋めて魂よ安らかなれと祈るんだ

 

いったい何をじっと見つめているんだ

見るものなんて何もないよ

ひんやりとしたそよ風がわたしのまわりで吹いているだけ

庭園の中を散歩に出かけよう

とても広くてどこまで行ってもきりがない

わたしたちは泉のそばの日陰で座れるよ

 

聖杯を追い求めて

わたしは世界中を旅して回ったんだ

わたしはいくつもの愛の歌を歌い

わたしはいくつもの裏切りの歌を歌う

何を飲もうがどうでもいい

何を食べようがどうでもいい

わたしは裸足で歩いていくつもの剣の山に登ったんだ

 

愛しい人よ、あなたはわたしのことをわかっちゃいない

どんな人間なのか考えてみようとすら一度もしなかった

見てのとおり幽霊のようなつかみどころのない人間でしかないんだよ

わたしは偽物の預言者なんかじゃない

わたしは自分が言うべきことを言っただけ

わたしがここにいるのは誰かの分別とやらに復讐するがためだけ

 

手を差し出してごらん

掴むものなんて何もないよ

口を開けてごらん

その口の中を金でいっぱいにしてあげるから

ああ、この哀れな悪魔め、そうしたければ見上げるがいい

丘の上にあるのは神の都だ

 

久しぶりだね

新たな出会いと古いものにお別れ

あなたはこの土地を支配した

でもそれならわたしだって同じこと

この年老いても血気盛んな頑固者め

あなたの考え方は毒されてしまっている

あなたを束縛という名の伴侶と結婚させよう

 

愛しい人よ、わかっているよね

わたしがどんな人生を生きているのか

お互いに微笑みを交わせば、譲り合えるものがあるんだ

わたしは偽物の預言者なんかじゃない

わたしは誰の花嫁でもない

生まれた時のことなんか覚えちゃいない

いつ死んだのかも忘れてしまった

 

翻訳:中川五郎

 

?「偽預言者」



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|商品情報|


ラフ&ロウディ・ウェイズ』



2020年7月中旬発売予定■W紙ジャケット■解説・歌詞・対訳付■SICP-(CD2枚組)■予価:¥3,600+税(価格変更の可能性があります)

 

|収録曲|

「偽預言者」「アイ・コンテイン・マルチチュード」「最も卑劣な殺人」他全10曲

 

?「アイ・コンテイン・マルチチュード」の試聴はこちら



https://youtu.be/pgEP8teNXwY

 

?「アイ・コンテイン・マルチチュード」

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?「最も卑劣な殺人」の試聴はこちら



https://youtu.be/3NbQkyvbw18

 

?「最も卑劣な殺人」


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ボブ・ディラン、8年振りのオリジナル・ニュー・アルバム!ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』!  (2020.05.08)

 

『テンペスト』以来のオリジナル楽曲によるスタジオ最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

 



 

オリジナル楽曲によるニュー・アルバムとしては2012年発表の『テンペスト』以来、8年振りとなる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』。近年のスタジオ・アルバムとしては、主にフランク・シナトラがレパートリーとしていたグレイト・アメリカン・ソングブックと呼ぶに相応しいカバー作が、2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』、2016年『フォールン・エンジェルズ』、2017年『トリプリケート』と3作続いていた。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はスタジオ・アルバムとして39作目で、全10曲収録のCD2枚組、日本盤は7月中旬の発売を予定している(アメリカでは6/19にCD発売とデジタル配信、LPは7/17の予定)。

 

▼ラフ&ロウディ・ウェイズ CD展開写真

 

アルバム・タイトルとなる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から想起されるのは、1960年にRCAが発表したジミー・ロジャースのアルバム『My Rough And Rowdy Ways』。デビュー前からジミー・ロジャースの歌をカバーしていたディランは、自らが設立したレーベルのエジプシャン・レコードから1997年にジミー・ロジャースの生誕100周年を記念したコンピレーションを発売。このディラン自身が大きく関わったトリビュート作には、ボノ、ヴァン・モリソン、ジェリー・ガルシアらによるカバー曲がまとめられ、アメリカ大衆音楽の元祖的存在のジミーを称える内容となった。“カントリーの父“と呼ばれる事が多かったものの、その枠を大きく飛び越え柔軟性をもって音楽を作り続け、アメリカン・ポップスの先駆者となったジミーへの思いが満ちたアルバム・タイトルである。

 

 

新曲「偽預言者」配信開始、歌の大意完成!

 

そしてこのアルバムからの新曲「偽預言者(False Prophet)」も本日配信が開始される。タイトルの偽預言者はマタイによる福音書7章15-20節に登場し、「羊の衣を纏った強欲な狼である偽預言者に気を付けろ」との記述がある。小脇に贈り物を抱え盛装したドクロのもう一方の手には注射器が・・・この不気味なジャケットをビジュアルにして、ディランは何を歌おうとしているのだろうか。甘い罠や誘惑や欺瞞が満ちる世界に翻弄される人々に警鐘を鳴らそうとしているのか。

 

?再生・ご購入はこちら

https://sonymusicjapan.lnk.to/BobDylan_RRW

 

▼「偽預言者」(YouTube)
https://youtu.be/2QPBpFAKTGo

 



「偽預言者(False Prophet)」

 

終わらぬ日がまた一日

船がまた一艘

怒りと苦虫と疑いの日がまた一日

どう起こったか 私は知っている

始まったのもこの目で見た

世界に心を開いて見せたら世界に裏切られた

 

ハロー メアリールー ハロー ミス・パール

空の星は君たちよりも明るく輝いているよ

君たちはそれが仕事なのさ こちらもだよ

私は色々なものの敵

意味のない人生を送ってる人間の敵

私は嘘っぱち預言者じゃない

知ってることを知ってるだけだ

寂しい者が行けるところだけに私は行く

 

私は平等の中の最初の一人

誰の二番目でもない

最高の最後の一人

残りは埋めればいい

もしくか成功か 銀と金

6フィート地下に埋め 魂に祈りを捧げよう

何を見てやがる? 見るべきものは何もない

爽やかな風が吹いている 庭に散歩に行こう

大きくて広い庭

噴水近くの日陰に腰を下ろそう

 

聖杯を求めて私は世界を探し回った

愛の歌を歌い 裏切りの歌を歌った

何を飲もうと気にしない 何を食おうと気にしない

素足で私は魂の山に登る

ダーリン あなたは私を知らない 想像すらできない

私は嘘っぱち預言者じゃない

言ったことを言ってただけだ

誰かに復讐するためにここにいる

ハットを出せ とっとくものは何もない

口を開けろ 金をぎゅうぎゅう詰めにしてやる

哀れな悪魔め できるなら見てみろ

神の街は丘の上にある

 

ハロー ストレンジャー ロング・グッドバイ

お前がこの地を支配してる だが私もだ

脳ミソの腐った老いぼれめ

あなたと結婚しよう 鎖に繋がれ

ダーリン 私がどんな人生を送ってきたか知ってるはず

二人の笑顔が出会った時

私は嘘っぱち預言者じゃない

誰の花嫁でもない

いつ生まれたのかも思い出せない

いつ死んだのかも

 

聞取りと訳:丸山京子

*原詞が無い中、短時間で聞き取ってその一部を翻訳したものです。この大作をいち早く理解する手助けになればと存じます。どうぞご了承ください。


 

 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発表に先だって、既に2曲がデジタル配信のみでリリースされていた。そのうちの「アイ・コンテイン・マルチチュード」は先行曲としてアルバムに収録される。約17分近い大作「最も卑劣な殺人」はCDのパッケージでは別ディスクに収録する予定だ。

 

ソニー・ミュージックCEO、ロブ・ストリンガーは今作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収められた歌の数々について「ボブ自身も、他の誰も作ったことのない前例のない楽曲」だとコメントしている。

 

?「最も卑劣な殺人」に寄せて

オマー・ザルモノウィッツ氏はこう書いた。「ディランにとって初の、そして唯一のビルボード・チャートNo.1 ヒットは、”広い文化的調査” によってできた曲というわけではない。むしろその根底にあるのは、かつてディラン自身が築き上げるのに一役買った音楽と文化の流れ。そこに自らを悪びれることなく結びつけ、今現在という時代背景の中で、威厳を持って映し出しているのだ」

 

イタリア人作家、ミッシェル・ウリッセ・リパリーニはこう書いた。「これまでボブが書いたどんな曲とも、僕らは遠いところにいる。曲の長さであるとか、ケネディの名前だけで、この“体験” を過去のどんなものと比較するだけでは、十分ではないのだ」

 

?「アイ・コンテイン・マルチチュード」に寄せて

英『ザ・タイムズ紙』にウィル・ホジキンソンはこう書いた。「ディランは忘れてはいなかった。彼が誰よりも優れていることがなんであるか。それはすなわち、計り知れない深さと感情を秘めた曲を書くことだ」

 

 

全10曲となる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は、2016年にソングライターとして唯一のノーベル文学賞受賞者になって以来、新曲を集めたアルバムとしては初めてになる。スウェーデン・アカデミーはその授与の理由を「偉大なるアメリカのソング・トラディションにおける、新たな詩的表現を作り上げたこと」だと挙げている。

過去23年間でディランがリリースしたスタジオ・アルバムは7枚。その間には、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に輝いた2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌「シングス・ハヴ・チェンジド」があった他、世界各国でベストセラーとなり、2004年 ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストに19週間ランクインし、先日ローリング・ストーン誌によって「歴代最も優れたロック評伝」に選出された『ボブ・ディラン自伝』もあった。2013年度レジオンドヌール勲章オフィシエの受勲者であり、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞、スコットランドのセント・アンドリューズ大学の博士号を始め、数々を授与している。

ボブ・ディランのこれまで世界でのセールスは1億2,500万枚以上に達している。

 


 

 

<商品情報>

■CD



『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

ボブ・ディラン

2020年7月中旬発売予定

●W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP-(CD2枚組)●予価:¥3,600+税

 

<収録曲>

「偽預言者」「アイ・コンテイン・マルチチュード」「最も卑劣な殺人」他全10曲

 

▼「アイ・コンテイン・マルチチュード」
https://youtu.be/pgEP8teNXwY

 

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▼「最も卑劣な殺人」
https://youtu.be/3NbQkyvbw18

 

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■CD



『日本のシングル集』

好評発売中

●日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット(36ページ)●解説・歌詞・対訳掲載のブックレット(68ページ)●Blu-Spec CD2●SICP31361-2●¥3,800+税

 

 

■アナログ・シングル



「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」

好評発売中

●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

 

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http://www.110107.com/bobdylan_japan

 

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ボブ・ディラン新曲「アイ・コンテイン・マルチチュード」の中川五郎による全訳完成! (2020.05.07)

 

4月17日(金)、ボブ・ディランは再び新曲を事前情報が無い中で突然デジタル配信した。

タイトルとなった「アイ・コンテイン・マルチチュード」は、アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉』に登場する一節。「I contain multitudes」というくだりは、人間から、社会、自然、宇宙に至るまで万物を詩作の主題としたホイットマンらしい、彼の信条を凝縮したフレーズである。

ザ・タイムズ紙のウィル・ホジキンソンは、「アイ・コンテイン・マルチチュード」について次のように書いた。

 

「ディランは、ソングライティングにおける計り知れない深遠さと感覚が誰よりも優れているのを改めて思い知らされる」

 

?「アイ・コンテイン・マルチチュード」の視聴はこちらから



https://youtu.be/pgEP8teNXwY

 

■中川五郎の作品解題

 3月27日に突然デジタル配信された「Murder Most Foul」に続いて、またしてもボブ・ディランのオリジナルの新曲が突如としてデジタル配信された。今回は一部の関係者に4月17日の午前0時(アメリカの東部標準時)きっかりにディランの新曲が配信される、その曲に関するディラン本人からのメッセージは一切なし、プレス・リリースもまったくなしという情報が伝わり、そのとおり日本では4月17日の午後1時に「I Contain Multitudes」というその曲が、YouTubeなどを通じて聞けることになったのだ。「I Contained Multitudes」という曲に関してぼくがあれこれ解説するようなことは何もない。とにかく歌詞を味わって、曲にじっくりと耳を傾けていただきたいということだけだ。

 

 タイトルになっている「I contain multitudes」というフレーズは、アメリカの著名な詩人ウォルト・ホイットマン(Walter Whitman 1819-1892)の詩集『草の葉/Leaves of Grass』に収められている「Song of Myself」の章の中の51番の詩に登場しているフレーズだ。おそらくディランはそこから着想を得たのではないかと考えられる。

 

 「Do I contradict myself, / Very well then I contradict myself / (I am large, I contain multitudes.)」と、「I contain multitudes」のニ行前には「contradict」という言葉も登場している。ディランもこの新しい曲の中で「I’m a man of contradictions」という言葉を使っている。

 

 「I contained multitudes」の歌詞を翻訳するのにあたっていちばん腐心したのは、やはり曲の中で何度も繰り返し使われ、タイトルにもなっている「I contained multitudes」というフレーズで、どういう表現にしようか、どういう言葉を選ぼうかとさんざん悩んだが、「わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ」という日本語にすることにした。

 

 ホイットマンの『草の葉』は、有島武郎、杉本喬、鍋島能弘、酒本雅之、富田砕花、富山英俊、木島始、飯野友幸(敬称略)など、これまでにたくさんの方々が日本語に訳されているが、たまたまぼくの手元にある飯野友幸訳の光文社古典新訳文庫の『おれにはアメリカの歌声が聴こえる…草の葉(抄)』のページをめくってみると、その部分は「おれは矛盾しているだろうか。 / まあそれでもいい、おれは矛盾しているのさ / (おれは巨大だ、おれは多様性をかかえている)」と訳されている。

 

  また飯野さんはその本の解説でこのフレーズと絡めて、「いや、愛されるより、愛する方が向いているようで、すべてを抱きしめ肯定しようとする思いはとどまるところをしらず、精神も肉体も、都会も自然も、同列に賞賛してしまう。『おれ自身の歌』51歌では、そんな自分の性格をあっけらかんと認めている」、「それゆえ、ホイットマンの言うことはあちこちで矛盾したり齟齬をきたしたりするが、それを批判してもあまり意味はない。額面どおりに受け取らず、この稀代の詩人の吹きまくる豪快なホラを味わっていただきたい」とも書かれている。これはホイットマンをディランに変えてもあながち外れてはいないようにぼくには思える。

 

  なんの資料も情報もない段階なので憶測だけで何かを言うことは避けた方がいいのだが、サウンド的に、アンサンブル的に、「Murder Most Foul」と「I Contain Multitudes」は、同じ時期に同じスタジオで同じミュージシャンと一緒にレコーディングされているような気がぼくにはしてならない。

そしてもしかしてディランにはほかにも新しいオリジナル曲が何曲もあって、それらもすでにレコーディングしていて、それほど遠からずボブ・ディランのオリジナル曲中心の新しいアルバムが聴けるのではないかと期待してしまう。そしてたった2曲を聴いただけなのだが、ぼくはその2曲から、今のボブ・ディランは新型コロナウイルスの感染拡大によって大きく変わってしまうこの世界のことを、そして2年後には80代となる自分の年齢のことなどを強く考えていて、直接的では決してないだろうが、新しいアルバムはそうしたことが影を落としている作品になるのではないかと予想してしまう。

 

■歌詞翻訳

「アイ・コンテイン・マルチチュード」



今日、そして明日、そして昨日もまた

花は枯れていく、あらゆるものと同じように

ぴったりついておいで、わたしはベルリン映画祭に行くところ

あなたが一緒に来てくれなかったらわたしは平静さをなくしてしまうよ

髪型がちゃんとしているかどうか不安だし、それに血の争いもしてしまう

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

 

ポー氏のようにわたしの心も何でも告白してしまう「告げ口心臓」だ

民衆の壁には骸骨が埋まっているよね

わたしは真実とわたしたちが言ったことに乾杯しよう

わたしはあなたのベッドを共にする男に乾杯しよう

わたしは風景画を描き、そしてわたしは裸婦の絵を描く

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

 

赤いキャディラックと黒い口髭

わたしの指にはいくつもの指輪がキラキラと輝いている

教えておくれ、今度は何かな? わたしたちは何をするのかな?

わたしの魂の半分は、愛しい人、あなたのものだよ

わたしは老いぼれ わたしはすべての若き野郎どもと一緒に浮かれ騒ぐ

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

 

わたしはアンネ・フランクのよう、インディアナ・ジョーンズのよう

そしてあのイギリスの反逆児、ザ・ローリング・ストーンズ

わたしはギリギリまで行くんだ、最後まで突き進むんだ

失われたすべてものがまた取り返される場所へとまっすぐ行くんだ

ウィリアム・ブレイクのようにわたしは経験の歌を歌う

わたしが詫びるようなことは何ひとつとしてない

何もかもすべてがみんな同時に流れているんだ

わたしは犯罪大通りで暮らしている

スピードの出る車に乗って、ファーストフードを食べる

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

ピンクの花びらの売人、赤いブルー・ジーンズ

可愛い乙女たちみんな、そして年老いた恋人たちみんな

わたしのこれまでの人生の年老いた恋人たちみんな

わたしは4挺のピストルと2本の大型ナイフを身につけている

わたしは矛盾を抱え込んだ男、とんでもない気分屋

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

 

この強欲な老いぼれの狼め、おまえにわたしの心の中を見せてやることにしよう

でもすっかり全部じゃないよ、憎しみに満ちている部分だけ

わたしはおまえを密告してやる、おまえの首に値段をつけてやる

これ以上おまえに対して何が言えると言うのだろう? わたしは生と死と一緒に同じ一つのベッドの中で眠っている

消え失せろ、マダム、わたしの膝の上からどいておくれ

その口をわたしのそばに近づけないでおくれ

わたしは道を開けて通れるようにしておこう、わたしの心の中の道

どんな愛も置き去りにしないように気をつけよう

わたしはベートーベンのソナタをかけよう、それにショパンのプレリュードも

わたしの中にはいろんな面がいっぱいあるんだ

 

*聴き取った英詞を基に訳したものです。ご了承下さい。

■注釈

1. I contain multitudes…アメリカの詩人、ウォルト・ホイットマン(1819-1892)の「Song of Myself, 51」という詩の中に「Do I contradict myself, / Very well then I contradict myself / (I am large, I contain multitudes.)」というフレーズがある。

2. Tell-tale heart…アメリカの詩人、作家のエドガー・アラン・ポーが1843年に発表した短編小説のタイトル。

3. All the young dudes…イギリスのロック・バンド、モット・ザ・フープルの1972年のヒット曲のタイトル。デヴィッド・ボウイ作でアルバム・タイトルでもある。

4. Indiana Jones…ジョージ・ルーカスとスティーヴン・スピルバーグによる冒険映画シリーズの主人公の考古学者。日本ではインディ・ジョーンズと呼ばれる。

5. William Blake…イギリスの詩人、画家のウィリアム・ブレイク(1757-1827)の1794年の詩集に「Song of Innocence and experience」がある。これは1789年に発表された詩集「Songs of Innocence」と1793年に発行が予定されながらも発表されることのなかった「Songs of experience」が合わされてひとつとなったもの。

6. Boulevard of crime…19世紀にパリのBoulevard du Templeにある多くの劇場で犯罪がらみのメロドラマがよく上演されていたことから、この通りはBoulevard du Crimeというニックネームで呼ばれるようになった。この通りは1945年のマルセル・カルネ監督の映画「天井桟敷の人々」に登場する。

7. Pink petal-pushers…同じ名前の花屋や地ビールがアメリカにはあるが、これは偶然の一致か?

翻訳と注釈:中川五郎

 

 

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ボブ・ディラン「最も卑劣な殺人」、日本語字幕付き映像(Official Audio)完成! (2020.04.28)

 

新型コロナウイルスが世界で感染拡大する中の2020年3月27日。ボブ・ディランが「皆さん、どうか安全に、油断せず、神とともにあらんことを。」とのコメントと共に発表した17分近くに及ぶ新曲「最も卑劣な殺人」。この曲は2012年発表アルバム『テンペスト』以来8年振りとなる新作であったが、ビルボード・シングル・チャートで初の1位を獲得し、シングル史上で最長時間となる全米1位の曲の記録に輝いた!この歌に中川五郎訳の日本語詞を入れた日本語字幕付き映像(Official Audio)が完成した。このかつてない長尺の歌、一大叙事詩に込められたディランの思いが迫る! 

 

 

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新曲シングル「アイ・コンテイン・マルチチュード」の配信開始! (2020.04.17)




3月27日に17分近い収録時間の一大叙事詩的新曲「最も卑劣な殺人」を配信し、長尺にもかかわらずキャリア初の全米No.1を獲得。大きな話題を呼んでいたボブ・ディランが、前回から3週間後となる4月17日(金)に新曲をデジタル配信した!

 

タイトルとなった「アイ・コンテイン・マルチチュード」は、アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉』に登場する一節で、この歌を解く大きな鍵になっていると思われる。ウォルト・ホイットマンは19世紀に活躍したアメリカの詩人、随筆家で、アメリカ文学に大きな影響を及ぼした人物。彼の代表作である『草の葉』は、当初の出版時は小冊子だったものの、事あるごとに詩を追加して改定し、年月をかけて版を重ね大詩集に完成させてゆく。

『草の葉』に登場する「I contain multitudes」というくだりは、人間から、社会、自然、宇宙に至るまで万物を詩作の主題としたホイットマンの信条や信念を凝縮したフレーズである。


Do I contradict myself?

Very well then I contradict myself,

(I am large, I contain multitudes.)


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「アイ・コンテイン・マルチチュード」意訳

 

今日 明日 そして昨日も

花は朽ちていく すべてがそうであるように

すぐ後をついて来て バリーナリーに行くよ

君が来てくれないと気が変になる

私は多くを含んだ人間

 

この心臓は告げ口が好き ミスター・ポーみたいに

壁には骸骨 君の知り合いたちの

乾杯しよう 真実に 私たちの言ったことに

乾杯しよう 君がベッドを共にする男に

私が風景画を描く 裸体画を描く

私は多くを含んだ人間

 

赤いキャディラック 口髭は好きだったことがない

キラキラと指輪を指に輝かせ

次は何だい 言ってくれ どうすればいいんだい

この魂の半分はベイビー 君のもの

でも若い奴らと一緒とはいかない

私は多くを含んだ人間

 

私はアンネ・フランクのようさ もしくはインディアナ・ジョーンズ

もしくは英国のバッドボーイズのローリング・ストーンズ

私はまっすぐ端まで行く 果てまで行く

失われたものがある場所へ

私は経験を歌う ウィリアム・ブレイクみたいに

謝りたいことも 少しある

 

すべては流れる 何もかも同時に

私は罪のブルヴァードに住んでいる

速い車で飛ばし ファースト・フードを食べる

私は多くを含んだ人間

 

ピンクのペダルプッシャー 赤いブルージーンズ

可愛い女性たち クイーンたち

私は4丁のピストルとナイフを持っている

私は矛盾だらけ

いくつもの気分を抱えてる

私は多くを含んだ人間

 

欲深い老狼め この心を見せてやろう

でもすべては見せないよ

お前を乗せ 川を下る お前の頭に値段をつけて

これ以上何が言えよう 私は眠ろう 生と死と同じベッドで

 

私は道を空けておこう 私の頭の中の道

私が引き受けよう 置きざりにされたかつての愛がそこにある

ベートーヴェンのソナタをかけよう ショパンの前奏曲をかけよう

私は多くを含んだ人間

 

聞取りと訳:丸山京子


 

*原詞が無い中、短時間で聞き取ってその一部を翻訳したものですので、どうぞご了承ください。この作品をいち早く理解する手助けになればと存じます。

 

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ボブ・ディラン、新曲「最も卑劣な殺人」で初のNo.1獲得。全米チャート史上、No.1を獲得した最も長い曲だ! (2020.04.10)

 

3月27日に急遽デジタル配信を開始したボブ・ディランの最新シングル「最も卑劣な殺人」がビルボード誌4月11日付のロック・デジタル・ソング・セールス・チャートで1位を獲得!

自身、ビルボードのシングル・チャートでは初の1位となる。デビューしてから半世紀以上も経つが、ディランの代表曲として知られる「ライク・ア・ローリング・ストーン」「雨の日の女」などのヒット曲は、これまでビルボード最高2位に甘んじていた。78歳が歌う17分もの長い曲で一大叙事詩ともいえる歌が成し遂げた快挙だ。

 

長時間録音のシングルはこれまで何枚か発売されてきた。しかしながらシングル史上、17分にも及ぶ長尺でNo.1を獲得したのは「最も卑劣な殺人」をもって他にないディランと言えば65年発表の「ライク・ア・ローリング・ストーン」が約6分の長尺シングルとして、発売の際にアーティスト、レーベル、ラジオ局の間で物議をかもしたことで知られている。収録時間でゴタゴタしながらも、結果的にビルボード・シングル・チャートで2位を獲得し、既成の枠を打ち破って表現する事の大切さや成果として良く語られる話である。

過去に発売された長尺ヒットシングルで良く知られたTOOLの「Fear Inoculum」で10分21秒、デヴィッド・ボウイの「Blackstar」で9分57秒と、今回のシングル「最も卑劣な殺人」は、それをも大きく上回る収録時間だ。

 

17分に及ぶこの歌はコロナ感染が世界を暗雲が覆うように拡大する中、ディランによる「どうぞ安全に過ごされますように、油断する事がありませんように、そして神があなたと共にありますように。」とのコメントと共に公開されたもので2012年発表アルバム『テンペスト』以来となる自作曲。第35代アメリカ合衆国大統領であるジョンFケネディの暗殺から始まる。ジョンFケネディは、1961年1月に43歳で大統領に就任し1963年11月にテキサス州ダラスで暗殺される。

僅か3年にも満たない在任中、東西冷戦、ベトナム戦争、公民権運動、宇宙開発競争等、激動の60年代初頭に勃発する数多くの難問をこの若き大統領が背負っていた。彼にはマフィアやマリリン・モンローとの噂などもつきまとったが、何よりも平和への希求が高く今でも人気を誇る大統領で、彼に関する数多くの映画や書物が生まれ、度重なる検証にもかかわらず暗殺された背景は今でも謎に包まれている。

そんな短くも波乱に富んだケネディの、血に染まった暗殺事件からこの歌は始まり、主に六十年代に起きた数々の出来事や時代を彩ったミュージシャン、曲名をコラージュ風に投げかけ、ディランの訥々と物語を紡ぐように繰り広げるヴォーカルは静かで穏やかながら揺るぎがない。

そしてこの歌は混迷を深める現在の世界状況の中で何を残してゆくのだろうか。

 

 

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新曲「最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」の中川五郎による全訳完成! (2020.04.06)

 

新型コロナウイルスが世界で感染拡大する中、2020年3月27日にボブ・ディランが「どうぞ安全に過ごされますように、油断することがありませんように、そして神があなたと共にありますように」という言葉を添えて発表した17分近くに及ぶ新曲「最も卑劣な殺人」。ディランが穏やかに訥々と物語を紡ぐように繰り広げた一大叙事詩が中川五郎の歌詞翻訳と注釈並びに作品解題で、より深くより細やかに明らかになる!

 

 

作品解題

 

2020年は世界が大きく変わるとんでもない年になるとぼくは考えている。昨年暮れに発見された新型コロナウイルスがアジア、中東、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ、中南米、アフリカと世界に広がっていて、その感染はとどまるところを知らないからだ。ボブ・ディランの国、アメリカはすでに大変な状況になっているし、どこか対岸の火事を決め込んでいたようなところがあった日本も3月中頃あたりからとんでもなく深刻な状況になっている。学校が休校になり、人々は不要不急の外出を控え、密に集まることを避け、飲食店が休業したり、コンサートやライブやイベントの中止が相次いでいる。

 

 4月にはボブ・ディランが来日して、東京と大阪の大きなライブハウスで14回、そして大きなホールでの追加公演1回の計15回、ライブをすることになっていて、こんな状況の中ほんとうにディランは来日できるのだろうかと早くからぼくは不安に襲われていた。そして3月半ばにやはり中止が決定されてしまった。

 そんな中、3月の終わりにインターネットを通じて世界に公開されたのが、演奏時間が17分に及ぶこの「Murder Most Foul」だ。ディランのオリジナル曲としては2012年のアルバム『テンペスト』に収録されていたもの以来8年ぶりとなり、2016年秋にノーベル文学賞を受賞してからは、もちろん初めて発表されるオリジナル曲となる。「以前に録音した曲」とだけディランはコメントしていて、いつ作られたものなのか、いつ録音されたものなのかはよくわからない。

 

 新曲の公開には、「どうぞ安全に過ごされますように、油断する事がありませんように、そして神があなたと共にありますように」というディランのメッセージも添えられている。新型コロナウイルス感染症が世界で拡大する中、そのウイルスと向き合い、闘う人たちすべて、人との交わりを避け、自宅にこもり、感染拡大を阻止しようとしている人たちすべてに対して、彼からのエールとして、共感のしるしとして、みんなが興味を持ってくれるようなこの未発表曲を公開したことは明らかだ。

 

 そしてこの「Murder Most Foul」は、今から57年前、1963年11月22日にテキサス州ダラスで起こった第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの暗殺事件のことが歌われている。歌の中には暗殺現場となったダラスの場所の名前や大統領が運び込まれた病院の名前、狙撃犯人と言われたリー・ハーヴェイ・オズワルド、そのオズワルドを銃撃したジャック・ルビーの名前、暗殺の瞬間を記録しているザプルーダー・フィルムなどが歌いこまれている。それと同時に当時のヒット・ソングや、少し前のジャズやブルース、ロカビリーやロックン・ロール、スタンダード・ナンバーやクラシック、それらのいろんな曲をかけておくれ、やっておくれと曲名やミュージシャン名が次々と歌われ、古い映画や芝居の名前も登場している。

 

 しかし曲全体を聞くと、ディランが57年前の大統領暗殺事件を振り返って、懐古に浸っていたり、事件を単に記録にとどめようとしているのではないことは明らかだ。「この上なく卑劣な殺人」を歌い語ることで、ボブ・ディランはそれから半世紀以上のアメリカの姿を、世界の姿を、2020年のアメリカを、そこに生きる人々の心の中を、今の世界をあぶり出そうとしていることがよくわかる。

 

 日本語のいいところであり難しいところとして、英語の一人称や二人称、三人称に当てはめる言葉がたくさんあることが挙げられる。憎まれていたり殺される人間は普通は「おまえ」呼ばわりされ、憎しみを抱いていたり殺したりする側の人間はどうしても「俺」が使われがちだが、この曲でぼくは敢えて「I」や「You」は、「わたし」と「あなた」で統一することにした。それで混乱させられたり、わかりづらくなっているところがあるかもしれないが、ディランの歌を聞きながら対訳を読んでいただければ、わたしが誰であなたが誰なのか、わたしたちが誰であなたたちが誰なのか、それぞれに受け止めてもらえるのではないかとぼくは思っている。

 

2020年4月

中川五郎

 

 

【歌詞翻訳】 最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)

1963年11月、ダラスでの忌まわしい日

とんでもなくひどいことが起こった日として永遠に語り継がれる

大活躍で人気絶頂のケネディ大統領

絶好調の日は死ぬのにももってこいの日

生贄の子羊のように屠りの場へと引きづり出される

彼は言った、「ちょっと待っておくれ、みんな、わたしが誰だかわかっているのか?」

 

「もちろんわかっているよ、あんたが誰だかみんなわかっている!」

そして彼らはまだ車に乗っていた彼の頭を銃弾で撃ち抜いた

白昼堂々一匹の犬のように撃ち殺した

重要なのはタイミング、そしてまさに絶好のタイミングだった

あなたは借りを返していないから、わたしたちは取り立てに来たのだ

わたしたちは憎しみを抱いてあなたを殺すことだろう、敬意のかけらもなく

 

わたしたちはあなたを嘲り、あなたにショックを与え、あなたの目の前に突きつけることだろう

あなたの代わりになる者はわたしたちの中ですでに決まっていたんだ

彼らが王様の頭をぶち抜いたその日に

とんでもなく多くの人たちが見守っていたが、誰一人として何も見えていなかった

あまりにもあっという間の出来事、不意を突かれた一瞬の出来事

あらゆる人たちの目の前で

太陽の下で行われた史上最高の魔法の芸当

巧みなやり口での完璧な処刑

ウルフマン、ああ、ウルフマン、ああ、ウルフマンが吠える

ドンドコドン、卑劣なことこの上ない殺人だ

静かに、幼い子供たち、そのうちわかるから

ビートルズがやって来る、「抱きしめたい」って彼らがあなたの手を取るよ

階段の手すりを滑り降りて、コートをひっ掴むんだ

「マージー河のフェリーボート」に乗って、みんなを虜にしてしまう

三人の浮浪者たちがやって来るよ、みんなボロボロの服を着ている

後始末をして、旗を降ろして降伏して

 

わたしはウッドストックに行くところ、アクエリアス(水瓶座)の時代なんだ

それからわたしはオルタモントまで足を延ばして、ステージのすぐ近くに座り込むんだ

窓から顔を出して、いい時代よこのままいつまでも

グラッシー・ノールの裏でパーティが開かれている

煉瓦を積んで、セメントを流し込め

 

ダラスがあなたを愛していないなんて言わないで、大統領殿

タンクの中に足を踏み入れてアクセルを思いきり踏むんだ

三重の立体交差のいちばん下の道まで何とか行ってみるんだ

顔を黒く塗った歌い手、顔を白く塗った道化師

日が沈んでからは顔を出さない方がいいよ

赤線地帯ではおまわりが巡回している

エルム・ストリートの悪夢の中で暮らしている

ディープ・エラムに行くのなら、持ち金は靴の中に隠すんだ

 

国が諸君のために何ができるのかを問うのではない

 

樽の鏡板の上には現ナマ、すっかり使い果たしてしまう金

ディーレイ・プラザ、左手に曲がる

わたしは十字路に向かっている、旗を掲げて進んで行こう

信頼と希望と慈悲とが死に絶えた場所へと

 

男がまだ逃げているうちに撃ち殺すんだ、さあ、やれるうちにあいつを撃ち殺すんだ

目に見えない人間を撃ち殺せるかどうか確かめてみるがいい

グッバイ、チャーリー! グッバイ、アンクル・サム!

正直な話、ミス・スカーレットなんて、わたしはどうでもいいんだ

 

いったい何が真実で、それはどこに消え去ってしまったんだ?

オズワルドとルビーに聞くがいい、彼らは知っているはず

「黙ってろ」、そう言ったのは謹厳実直そうなのに世慣れてずる賢い年寄り

仕事は仕事、そしてそれは卑劣なことこの上ない殺人

 

トミー、わたしの声が聞こえる? わたしはアシッド・クィーン

 

わたしはリンカーンの黒いストレッチ・リムジンに乗っている

後ろの座席に妻と並んで座っている

あの世に向かってまっしぐら

わたしは左の方へと身を傾け、妻の膝の上に頭を載せている

待てよ、わたしはちょっとした計略にかけられていたんだ

その中でわたしたちは命乞いをすることなどなく、誰の命を助けることもない

わたしたちは通りを進んで行く、あなたが暮らしている場所から続いている通り

彼らは彼のからだを切断し、彼の脳みそを取り出した

それ以上どんなひどいことができるというのか? 痛み苦しむその場所に彼らは杭を打ち込んだ

しかし彼の魂はそれが宿っているはずの場所にはもうなかった

というのもそれまでの50年間、彼らはずっとその魂を探し求め続けていたのだから

自由よ、ああ、自由よ、わたしのもとへ

こんなことは言いたくないけど、ねえ、死んだ者だけが自由になれるんだよ

少しは愛しておくれよ、そして嘘はつかないで

 

銃をどぶに捨てて歩いて行け

 

起きろよ、可愛いスージー、ドライブに出かけよう

トリニティ・リバーを渡って、希望は絶やさないようにしよう

ラジオをつけよう、ダイアルを触っちゃだめだよ

パークランド病院まで、あとたった6マイル

きみのせいでくらくらしちゃうよ、ミス・リジー、きみに鉛の銃弾を撃ち込まれ

きみのあの魔法の弾丸でわたしはメロメロになってしまった

わたしはパッツィ・クラインみたいに騙されやすい人間

前からも後ろからも誰か人を撃ったことなど一度もない

目の中も、耳の中も血まみれで

わたしはニュー・フロンティアまでたどり着けそうもない

昨日の夜見たザプルーダーが撮影した8ミリのフィルム

わたしは33回、もしかしてそれ以上見たんだ

下劣で欺瞞に満ちて、血も涙もなくて卑しい

人がこれまでに見ることができた中で最も醜悪な代物

彼らは彼を一度殺し、それからもう一度殺したんだ

いけにえの人間のように彼を殺したんだ

 

彼らがあの人物を殺したその日、誰かがわたしに言った、

「なあ、若いの、反キリスト者たちの時代は今まさに始まったばかり」

アメリカ大統領専用機がゲートの向こうからやって来た

2時38分にジョンソンが宣誓して就任した

タオルを投げ入れて負けを認める覚悟があなたにできたら教えておくれ

すべては見てのとおり、そして卑劣なことこの上ない殺人なんだ

何かいいことないか子猫チャン? わたしは何て言ったのかな?

 

国家の魂が引き裂かれたとわたしは言ったんだ

そして腐敗と衰退へとゆっくりと向かい始めたと

 

そして最後の審判の日から36時間が過ぎてしまったと

ウルフマン・ジャック、彼は恍惚としてわけのわからないことを口走っている

声を限りにいつまでも喋り続けている

 

わたしのために曲をかけておくれよ、ミスター・ウルフマン・ジャック

ストレッチのキャディラックに乗っているわたしのためにかけておくれ

あの「早死にするのは善人だけ」をかけておくれ

トム・ドゥリーが絞首刑になった場所へとわたしを連れて行っておくれ

「セント・ジェームス病院」をかけておくれ そしてジェイムス王の宮廷

忘れないでいたいのなら、名前を書き留めておく方がいいよ

エタ・ジェイムズもかけておくれ、「目が見えなくなった方がいいわ」をかけておくれ

テレパシーのある男のためにかけておくれ

ジョン・リー・フッカーをかけておくれ、「背中を掻いて」をかけておくれ

ジャックという名前のストリップ・クラブのオーナーのためにその曲をかけておくれ

ギター・スリムはのんびりやっている

わたしのためにかけておくれ マリリン・モンローのために

  

「どうか誤解されたりしませんように」をかけておくれ

アメリカの大統領夫人のためにその曲をかけておくれ、彼女はとても落ち込んでいるんだ

ドン・ヘンリーをかけておくれ、グレン・フライをかけておくれ

ギリギリまで行って、うっちゃってしまおう

カール・ウィルソンのためにもその曲をかけておくれ

うんと遠くまで目をやる、ガウアー・アヴェニューのうんと先まで

悲劇を演じておくれ、「黄昏どき」をかけておくれ

タルサまでわたしを連れ戻しておくれ、あの犯行現場まで

ほかの曲をかけておくれ、「道づれにされて死ぬやつ」を

「荒削りの十字架」と「われらは神を信ずる」をかけておくれ

ピンクの馬にまたがってあの長くて孤独な旅路を進み行くんだ

そこに立って彼の頭が吹き飛ぶのを待つんだ

謎の男のために「ミステリー・トレイン」をかけておくれ

根っこのない木のように倒れて死んでしまった男

その曲を聖職者のためにかけておくれ、その曲を牧師のためにかけておくれ

その曲を飼い主のいない犬のためにかけておくれ

 

オスカー・ピーターソンをかけておくれ、スタン・ゲッツをかけておくれ

「ブルー・スカイ」をかけておくれ、ディッキー・ベッツをかけておくれ

 

アート・ペッパーを、セロニアス・モンクをかけておくれ

チャーリー・パーカーとありとあらゆるくだらないものを

ありとあらゆるくだらないものと「ありとあらゆるとびきりのジャズ」を

アルカトラズの鳥男のために何かやっておくれ

バスター・キートンを上映しておくれ、ハロルド・ロイドを上映しておくれ

ギャングのバグシー・シーゲルを演じておくれ、プリティ・ボーイ・フロイドを演じておくれ

数当て賭博をやっておくれ、賭けをしておくれ

神々の主のために「クライ・ミー・ア・リバー」をかけておくれ

ナンバー・ナインをかけておくれ、ナンバー・シックスをかけておくれ

リンジーとスティーヴィー・ニックスのためにその曲をかけておくれ

ナット・キング・コールをかけておくれ、「ネイチャー・ボーイ」をかけておくれ

テリー・マロイのために「ダウン・イン・ザ・ブーンドックス」をかけておくれ

「或る夜の出来事」をやって「ワン・ナイト・オブ・シン」をかけておくれ

1200万人の人たちが耳を傾けている

「ベニスの商人」をやっておくれ、「死の商人」をやっておくれ

レディ・マクベスのために「星影のステラ」をかけておくれ

心配しなくてもいいですよ、大統領殿、救いの手はもうすぐそこまで

あなたの兄弟がやって来る、これから大変なことになるんだ

兄弟? どんな兄弟が? どんな大変なことに?

彼らに言ってやるがいい、「わたしたちは待っている、どんどん近づいて来い」、わたしたちは彼らも同じようにやっつけてやる

 

ラブ・フィールドは彼の飛行機が着陸したダラスの飛行場の名前

でもその飛行機が再び離陸することはなかった

引き継ぐのが大変な仕事だった、誰にも劣ってはならない

彼らは日が出づる祭壇の上で彼を殺したのだ

わたしのために「ミスティ」をかけておくれ、そして「ザット・オールド・デヴィル・ムーン」も

「エニイシング・ゴーズ」と「メンフィス・イン・ジューン」をかけておくれ

「ロンリー・アット・ザ・トップ」と「ロンリー・アー・ザ・ブレイブ」をかけておくれ

自分の墓のまわりをくるくる回っているフーディーニのためにその曲をかけておくれ

ジェリー・ロール・モートンをかけておくれ、「ルシール」をかけておくれ

「ディープ・イン・ドリーム」をかけておくれ、そして「ドライヴィング・ウィール」をかけておくれ

「月光ソナタ」をFシャープでやっておくれ

そしてハープの王様のために「ア・キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」を

「ジョージア行進曲」と「ダンバートンズ・ドラムス」をやっておくれ

闇と戯れれば、やがてしかるべくして死が訪れる

偉大なるバッド・パウウェルの「ラブ・ミー・オア・リーブ・ミー」をかけておくれ

「血まみれの旗」をかけておくれ、「この上なく卑劣な殺人」をかけておくれ

 

 



【注釈】
  1. I Wanna Hold Your Hand/抱きしめたい…ジョン・レノン、ポール・マッカトニー作詞作曲のザ・ビートルズの1963年の曲。
  2. Ferry Cross The Mersey/マージー河のフェリーボート…ジェリー&ザ・ペイスメイカーズ(Gerry & The Pacemakers)の1964年の曲。ジェリー・マースデンの作詞作曲。
  3. Pickin’ Up The Pieces…ポコ(Poco)の1969年のアルバム・タイトルでそこに収録されているリッチー・フューレィの曲名でもある。
  4. Aquarius…フィフス・ディメンション(5th Dimension)の1969年の曲。作詞作曲はジェームス・ラド、ジェローム・ラグニ、ガルト・マクダーモット。
  5. Let The Good Times Roll…ルイ・ジョーダンの1946年の曲。作詞作曲はサム・シアード。
  6. Grassy Knoll…ダラスのDealey Plazaにあるこの名前の小山からケネディ大統領の狙撃が行われたという説がある。
  7. Elm Street…Grassy Knollのある通りの名前。
  8. A Nightmare on Elm Street/エルム街の悪夢…1984年のアメリカ映画。映画はオハイオにある架空のエルム・ストリートが舞台になっている。
  9. Deep Ellum…ダラスの繁華街。エルム・ストリートにも繋がっている。
  10. Don't ask what your country can do for you…1961年1月20日、ケネディ大統領の就任演説の中の有名な言葉。
  11. Dealey Plaza…ケネディ大統領が狙撃された場所にある公園で今はケネディ大統領のメモリアル・プラザにもなっている。
  12. Tommy…ザ・フーの1969年のロック・オペラ。「The Acid Queen」はその中の曲。ピート・タウンゼント作詞作曲。
  13. Oh, Freedom…もともとはアメリカの黒人のスピリチュアル・ソングだが1960年代の公民権運動の中でオデッタやジョーン・バエズ、ピート・シーガーなどに歌われてよく知られる曲になった。
  14. Send Me Some Lovin’/愛しておくれ…リトル・リチャードの1957年の曲。作詞作曲はジョン・マラスカルコとレオ・プライス。
  15. Wake Up Little Susie/起きろよスージー…エヴァリー・ブラザーズの1957年の曲。作詞作曲はフェリス&ブーデロウ・ブライアント。
  16. Trinity River…ダラス市内を流れる川。
  17. Parkland Hospital…ダラスにある病院で狙撃されたケネディ大統領がここに運び込まれ死亡が確認された。
  18. the new frontier…ケネディ大統領の政策。1961年から63年のケネディ政権を呼ぶ言葉でもある。
  19. Dizzy Miss Lizzy…ラリー・ウィリアムスが作詞作曲した1958年の曲。1965年にビートルズがカバーしてよく知られるようになった。
  20. Zapruder’s film…会社経営者エイブラハム・ザプルーダーがカラーで撮影した8ミリのフィルムでケネディ大統領暗殺の瞬間が撮影されていた。
  21. What’s New Pussy Cats/何かいいことないか子猫チャン…1965年の同名映画の主題歌でトム・ジョーンズが歌った。作詞作曲はハル・デヴィッドとバート・バカラック。
  22. What’d I Say?/ホワッド・アイ・セイ?…レイ・チャールズが作詞作曲して歌った1959年の曲。
  23. Only The Good Die Young/若死にするのは善人だけ…ビリー・ジョエルが作詞作曲して歌った1977年の曲。
  24. Tom Dooley…1958年にキングストン・トリオが歌ってヒットしたフォーク・ソング。冤罪で絞首刑になったトム・ドゥーラのことを歌った曲。
  25. St. James Infirmary/セント・ジェームス病院…1928年にルイ・アームストロングがレコーディングしたバージョンがよく知られているブルース曲。
  26. I’d Rather Go Blind…エタ・ジェイムズの1967年の曲。作者のクレジットは、エリントン・ジョーダン、ビリー・フォスター、エタ・ジェイムズの三人。
  27. Scratch My Back…1965年にスリム・ハーポが書いて歌った「Baby Scratch My Back」のことか?
  28. Please Don’t Let Me Be Misunderstood/悲しき願い…ニーナ・シモンやアニマルズが歌って有名になった1964年の曲。ベニー・ベンジャミン、グロリア・コールドウェル、ソル・マーカスが作詞・作曲。
  29. Take It To The Limit…イーグルスの1975年の曲。作詞作曲はメンバーのドン・ヘンリー、グレン・フライ、ランディ・マイズナーの三人。
  30. Look Away Down Gower Avenue…ウォーレン・ジヴォンの1976年の曲「Desperados Under The Eaves」のコーラスの歌詞で、ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンがコーラスに参加して歌っている。
  31. Twilight Time…バック・ラムが歌詞を書きザ・スリー・サンズ(The Three Suns)の三人、モーティ・ネヴィンズ、アル・ネヴィンズ、アーティ・ダンが作曲したザ・スリー・サンズの1958年の曲。ムーディ・ブルースが1967年に発表したレイ・トーマス作詞作曲の同名曲もある。
  32. Take Me Back To Tulsa…ボブ・ウィルス&ザ・テキサス・プレイボーイズが1941年にレコーディングした曲。民謡にボブ・ウィルスとトミー・ダンカンが手を加えたウェスタン・スウィングの代表曲。
  33. Another One Bites The Dust/地獄へ道づれ…クイーンの1980年の曲。作詞作曲はジョン・ディーコン。
  34. The Old Rugged Cross…1912年に伝道師のジョージ・ベナードによって書かれた賛美歌。
  35. In God We Trust…アメリカ合衆国の公式な標語で、紙幣や硬貨にも記されているが、クリスチャン・メタル・バンド、ストライパーは1988年にこのタイトルの曲を作っている。
  36. Mystery Train…1953年にブルースマンのジュニア・パーカーが作って歌った曲。エルヴィス・プレスリーが1955年に取り上げ、ロカビリーの有名な曲となった。
  37. Blue Sky…1972年のオールマン・ブラザーズ・バンドの曲。作詞作曲はディッキー・ベイツ。
  38. All That Jazz…1975年のミュージカル『シカゴ』で歌われた曲。フレッド・エブ作詞、ジョン・カンダー作曲。1979年にボブ・フォッシーがこの曲にインスパイアされて同名のミュージカル映画を作った。
  39. Birdman of Alcatraz…アルカトラズ連邦刑務所の終身犯で鳥類学と取り組み「アルカトラズの鳥男」と呼ばれたロバート・フランクリン・ストラウドのこと。1962年にはバート・ランカスターの主演で彼の生涯が描かれた『終身犯/Birdman of Alcatraz』という映画も作られた。
  40. Cry Me A River…アーサー・ハミルトンが1953年に作詞作曲した歌。1955年にジュリー・ロンドンが歌ってよく知られるようになった。
  41. Number nine, Number six…カントリー・シンガー、ジミー・ロジャーズの「Blue Yodel No.9」、「Blue Yodel No.6」のことか。
  42. Nature Boy…ナット・キング・コールが1948年にレコーディングした曲。前年1947年にエイデン・アーベッツによって書かれた。
  43. Down In The Boondocks…ジーン・ピットニーの「24 Hours from Tulsa」をもとにしてジョー・サウスが1965年に書いた曲で、ビリー・ジョー・ローヤルが歌ってヒットした。
  44. Terry Malloy…1954年のエリア・カザン監督の映画『波止場/On The Waterfront』でマーロン・ブランドが演じた主人公の名前。
  45. It Happened One Night/或る夜の出来事…1934年のアメリカ映画。フランク・キャプラ監督。クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール主演。
  46. One Night of Sin…エルヴィス・プレスリーが1957年にレコーディングした曲。デイヴ・バーソロミュー、パール・キング、アニタ・スタインマンが書いた。1989年にジョー・コッカーがカバーし、アルバム・タイトルにもしている。
  47. Stella By Starlight/星影のステラ…ヴィクター・ヤングが1944年の映画『呪いの家/The Uninvited』のために作ったジャズのスタンダード・ナンバー。46年にネッド・ワシントンが歌詞をつけた。
  48. Misty/ミスティ…ジャズ・ピアニストのエロル・ガーナーが1954年に作曲したバラードで、ジョニー・バークが歌詞をつけ、1959年ジョニー・マチスの歌でヒットした。
  49. Old Devil Moon…1947年のミュージカル『フィニアンの虹/Finian’s Rainbow』のためにバートン・レインとイップ・ハーバーグが書いた曲。Anything Goes…1934年の同名のミュージカルのためにコール・ポーターが書いた曲。
  50. Memphis In June…ホーギー・カーマイケルの1945年の曲。作詞はポール・フランクリン・ウェブスター。
  51. Lonely At the Top…ランディ・ニューマンが1972年に、ミック・ジャガーが1985年に(キース・リチャーズとの共作)、ジョン・ボン・ジョヴィが1995年に(リッチー・サンボラとの共作)、それぞれのこのタイトルの曲を書いて歌っている。
  52. Lonely Are The Brave/脱獄…デヴッド・ミラー監督、カーク・ダグラス主演の1962年のアメリカの西部劇映画。
  53. Lucille/ルシール…リトル・リチャードが1957年にレコーディングしたロックン・ロールの定番曲。
  54. Deep In a Dream…フランク・シナトラが1955年にレコーディングした曲。エディ・デランジェ作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲。
  55. Driving Wheel…ルーズヴェルト・サイクスが1936年にレコーディングしたブルース。カナダのシンガー・ソングライター、デヴィッド・ウィフェンが1970年頃に作った同名曲もある。
  56. Moonlight Sonata/月光…ベートーヴェンのピアノソナタ第14番。
  57. A Key To the Highway…ブルースのスタンダード曲。ブルース・ピアニストのチャールズ・シーガーが1940年に最初にレコーディングしたとされ、その後ビッグ・ビル・ブルーンジー、リトル・ウォルター、エリック・クラプトンなどに取り上げられている。
  58. Marching Through Georgia/ジョージア行進曲…1865年、南北戦争末期にヘンリー・クレイ・ワークが作った行進曲。
  59. Dumbarton’s Drums…18世紀初めのスコットランドのダンス・チューン、もしくはロイヤル・スコットランド兵連隊の行進曲。
  60. Love Me Or Leave Me…1928年にガス・カーン作詞、ウォルター・ドナルドソン作曲で作られた曲でブロードウェイの芝居の『Whoopee!』で披露された。
  61. The Blood-stained Banner…南北戦争時、アメリカ南部諸州のアメリカ連合国が1865年3月4日に制定した三番目の国旗の名前。ここではジョン・R・クレメンツが19世紀の終わりに作った賛美歌のことか。


 

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最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」



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『日本のシングル集』



好評発売中■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット(36ページ)■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット(68ページ)■Blu-Spec CD2■SICP31361-2■¥3,800+税

 

 

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「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



好評発売中●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

  

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55年振りに甦るボブ・ディラン「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」、本日発売! (2020.04.01)

 

1965年6月に日本で初めて発売されたボブ・ディランのシングル「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」が、先行発売のCD2枚組『日本のシングル集』からシングル・カットされ55年振りの復刻となった。日本コロムビアから発売された当時のタイトルは「ホームシック・ブルース」で、サブタレニアンが馴染みのない英単語であるのと短いほうが覚えやすいとの判断で、この邦題になったのだろう。またB面曲は「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」だが、「彼女は僕のもの」と題されており、それらを再現したアートワークでの発売となる。

 

このシングル用のコピーは「ウェスタン調ロックにつづる哀愁」とあり、違和感を覚えるものの昭和の香り満載の出来だ。オリジナルの4ページにわたるジャケットには木崎義二の解説と英詞が掲載され、当時の販売価格は370円で商品の品番はLL-764-Cと表示されている。このシングルは最近のオークションで20万円の落札価格が付き、ディランのシングルの中でも群を抜いて希少価値を誇る。

 

日本コロムビア発売シングルは総じて入手困難なため世界各国のディラン・マニアには収集目標の一つになっており、それらを制覇する者にはとてつもなく大きな壁で、「日本コロムビア連峰」と命名して挑み続けているコレクターがいるほどだ。そんなディラン最難関シングルが55年振りにたった一度だけ復刻となった。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」はアメリカでは先行して1965年3月8日に、アルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』からの第一弾シングルとして発売され3月15日に最高39位を記録、ディラン初のTOP40ヒットとなった。

 

イギリスにおいては9位を記録するヒットとなる。この曲は、アルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の冒頭を飾ったフォーク・ロックの誕生を告げる革新的な歌で、歌詞の書かれた紙を歌に合わせて次々と放り投げてゆくシーンが続く映像も制作され、ミュージック・ビデオの先駆けと言われている。

 

 

?世界初のプロモビデオか?いまだに新鮮な「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」!



https://www.youtube.com/watch?v=MGxjIBEZvx0&feature=youtu.be



 

?『ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』発売時に公開された「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」別ヴァージョンの映像。


https://www.youtube.com/watch?v=2Mb3CoWwNyY&feature=youtu.be

 

 

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メディア情報更新(WEBマガジンTURN) (2020.03.31)

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ボブ・ディラン、8年振りとなる、17分に及ぶ新曲「マーダー・モスト・ファウル」を発表! (2020.03.27)

 

「私のファンと熱心なフォロワーの方々へ、長年のご支援とご献身に感謝を込めて挨拶致します。この度公開するのは以前録音した歌で皆さんに興味を持って頂ける未発表曲です。どうぞ安全に過ごされますように、油断する事がありませんように、そして神があなたと共にありますように。」

ボブ・ディラン

 

残念ながら4月の日本ツアーが中止となってしまったボブ・ディランだが、3月27日(金)に新曲「マーダー・モスト・ファウル」のデジタル配信を開始した。これは2012年発表アルバム『テンペスト』以来となる自作曲で、ブートレッグ・シリーズや来日記念盤を除くと近年はグレイト・アメリカン・ソングブックのカヴァー作が3作続いていたので8年振りとなる新作の発表だ。

 

2016年12月にノーベル文学賞を授与されてから初の書下ろしとなり大いに注目を集めるところだが、かつてない17分にも及ぶその物語性ある歌のタイトル「マーダー・モスト・ファウル」とはハムレットに登場するフレーズ。

 

2012年作『テンペスト』はシェイクスピアの最後の作品『ザ・テンペスト』と同じタイトルであり、ノーベル文学賞受賞時やMusicare Person Of The Yearでもシェイクスピアについて語っているのもこの歌を知るうえで忘れてはならないだろう。第35代アメリカ合衆国大統領であるジョンFケネディの暗殺から始まるこの歌は、主に六十年代に起きた数々の出来事や時代を彩ったミュージシャン、曲名をコラージュ風に投げかけ、ディランの訥々と物語を紡ぐように繰り広げるヴォーカルは静かで穏やかながら揺るぎがない。

 

ジャケットに使われた大統領執務室で写るジョンFケネディは、1961年1月に43歳で大統領に就任し1963年11月にテキサス州ダラスで暗殺される。僅か3年にも満たない在任中、東西冷戦、ベトナム戦争、公民権運動、宇宙開発競争等数多くの難問をこの若き大統領が背負っていた。

 

彼にはマフィアやマリリン・モンローとの噂などもつきまとったが、何よりも平和への希求が高く今でも人気を誇る大統領で、彼に関する数多くの映画や書物が生まれ、度重なる検証にもかかわらず暗殺された背景は今でも謎に包まれている。そんな短くも波乱に富んだケネディの、血に染まった暗殺事件からこの歌は始まる。

 

 

▼「マーダー・モスト・ファウル」の試聴はこちらから 



https://youtu.be/3NbQkyvbw18

 

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マーダー・モスト・ファウル



それは63年11月の暗い日

永遠に私の中に生き続ける日

ケネディ大統領は生贄の羊のごとく屠殺された

待て 私が誰か知ってるのか?

もちろん知ってるさ

車に乗ったままの頭を彼らは吹っ飛ばした

白昼堂々、犬のように撃ち殺された

時間の問題だった

借りは返さねばならない

俺たちが集めに行く

嫌悪を持ってお前を殺す リスペクトすることなく

お前をあざけり ショックを与える

お前の後に就く者はいるのだ

何千もの目の前で脳みそは吹き飛ばされた 

驚くほど あっという間に 完全な死刑執行

ウルマン(ジャック) ウルフマン(ジャック)

太鼓を鳴らせ ドンドン

これは最も卑劣な殺人

 

静かに子供たち お前達にはわからない

ビートルズがやってくる 君の手をとりに(to hold your hands)

マージーを渡ってフェリーでやってくる スリルを求め

ボロ布をまとった3人がやってくる 

ピースを集めながら 

俺はウッドストックにいこう

アクエリアスの時代

そしてオルタモントに行って、ステージの近くに座ろう

 

窓から顔を出して

楽しもう(Let the good times roll)

ガラス窓の奥ではパーティが始まっている

レンガを積み上げ コンクリを流せ 

ダラスがあなたを愛してないとは言わないでくれ 大統領閣下

 

黒い顔 白い顔

太陽が沈んだら歩かない方がいい

赤線地帯をいく 海岸の警官みたいに

エルム街の悪魔みたいに生きている

あなたの国があなたに何をしてくれるかは尋ねるな

 

目に見えぬ者を撃てるのか

グッドバイ チャーリー グッドバイ アンクル・サム(アメリカ)

真実はなんだ? どこに行ったのだ?

オズワルドに聞けば良い

仕事は仕事

これは最も卑劣な殺人

 

彼らは脳みそをとった

魂はあるべきところになかった

50年間探し続けてきた

自由 自由

言いたくないが、死んだ者しか自由になれないのだ

銃は未知の側溝に投げ捨て 歩き去る

起きろよリトル・スージー ドライヴに行こう

トリニティ川沿いを 目を開けて

ラジオをかけよう ダイアルはそのまま

パークランド病院まであと6マイル

ミス・リジー 僕はめまいがしそうさ(Dizzy Miss Lizzy) 血だらけで

俺は騙されやすい(patsy)人間なんだ  パッツィ・クラインみたいに

人を後ろからも前からも撃ったことがない

目には血 耳にも血

ニューフロンティアにはたどり着けない

 

残虐で意地悪で 

目も当てられないほど醜い

彼らは殺した 彼を 1回ならずとも2回も

人間の生贄のように

 

エアフォースワンがゲートに着く

いつタオルを投げるべきかと生きている

そういうものなのだ

これは最も卑劣な殺人

 

国の魂は投げ捨てられた

ゆっくりと朽ちている

審判の日まであと36時間

ウルマンジャックが延々と喋ってる 

精一杯の声で

曲をかけてくれ Mr.ウルフマン・ジャック

キャディラックに乗ってる俺のために

若死にするのは善人だけ(Only The Good Die Young)をかけてくれ

トム・ドゥーリーが絞首刑にされた地に連れて行ってくれ(Tom Dooley)

クイーン・メアリー キング・ジェイムス

忘れなくないなら 名前を書いておけ

エタ・ジェイムスもかけてくれ Atlant Old Line

ジョン・リー・フッカー Scratch My Back

あとジャックっていうストリップ・バーのオーナーのためにかけてくれ

ギター・スリム Going Down Slow

かけてくれ 俺と マリリン・モンローのため

 

かけてくれ Please Don't Let Me Be Misunderstood

かけてくれ ファースト・レディのために 彼女 気分が悪いんだ

かけてくれ ドン・ヘンリーを グレン・フライを

カール・ウィルソンのためにも

かけてくれ 悲劇を トワイライト・タイムを

事件の現場へ連れてってくれ

かけてくれ そしてまた一人が命を落とす

かけてくれ Old Ragged Cross 神を我々は信じる

長く寂し死道を 頭が爆発するまで待って立って

彼らは列車に乗りそびれた

ミステリーも見逃した 

その男は死んで見つかった 朽ちた木のように

牧師のために かけてくれ

かけてくれ オスカー・ピーターソンを スタン・ゲッツを

ブルー・スカイを ディッキー・ベッツ

 

かけてくれ アート・ペパー

セロニアス・モンク チャーリー・パーカー

そしてジャンクのすべて(all that junk)

そしてジャズのすべて(all that jazz)

 

アルカトラスのバードマン(birdman of Alcatraz)のために何か曲をかけてくれ

バスター・キートン ハロルド・ロイド

プリティ・ボーイ・フロイド

 

Cry Me A River をかけてくれ 神々のために

かけてくれ No. 9を No.6 を  

リンジーとスティーヴィ・ニックスのために

かけてくれ ナット・キング・コールのNature Boy

1200万の魂が最後に失われる

かけてくれ Stella By Starlightを レディ・マクベスのために

 

心配するな 大統領閣下

助けは向かっている

あなたの兄弟がやってくる

兄弟? どの兄弟だ?

この地獄はなんだ?

俺たちは待っていると告げてくれ 

そして捕まえる

 

愛の畑でタッチダウンをする

でも立ち上がることはなかった

そのあとに続くのは大変だった

誰の二番目でもなく

彼らは殺した 昇る太陽の祭壇の上で

 

Mistyをかけてくれ Old Devil Moonを

Anything Goesを Memphis in Juneを

 

かけてくれ ジェリー・ロール・モートンを ルシールを

Key To The Highway、King of The Heart

かけてくれ Marching Thru Georgia

暗闇をかけてくれ 死をかけてくれ それが来た時は

愛をかけてくれ 血をかけてくれ

最も卑劣な殺人をかけてくれ

 

聞取りと訳:丸山京子

*原詞が無い中、短時間で聞き取ってその一部を翻訳したものです。この大作をいち早く理解する手助けになればと存じます。どうぞご了承ください。

 

 

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▼CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン

『日本のシングル集』



好評発売中■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット(36ページ)■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット(68ページ)■Blu-Spec CD2■SICP31361-2■¥3,800+税

 

 

▼アナログ・シングル

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



2020年4月1日発売●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

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Murder Most Foul 意訳 (2020.03.27)





ボブ・ディラン8年ぶりの新曲「Murder Most Foul」の聞き取りでの意訳です。実際の英詩が届きましたら改めてきっちりとした対訳をあげますが、まずはこの壮大は叙事詩のような作品を紐解く手助けになればと。。。(「Murder Most Foul」=「最も卑劣な殺人」)

Murder Most Foul



それは63年11月の暗い日

永遠に私の中に生き続ける日

ケネディ大統領は生贄の羊のごとく屠殺された

待て 私が誰か知ってるのか?

もちろん知ってるさ

車に乗ったままの頭を彼らは吹っ飛ばした

白昼堂々、犬のように撃ち殺された

時間の問題だった

借りは返さねばならない

俺たちが集めに行く

嫌悪を持ってお前を殺す リスペクトすることなく

お前をあざけり ショックを与える

お前の後に就く者はいるのだ

何千もの目の前で脳みそは吹き飛ばされた 

驚くほど あっという間に 完全な死刑執行

ウルマン(ジャック) ウルフマン(ジャック)

太鼓を鳴らせ ドンドン

これは最も卑劣な殺人

 

静かに子供たち お前達にはわからない

ビートルズがやってくる 君の手をとりに(to hold your hands)

マージーを渡ってフェリーでやってくる スリルを求め

ボロ布をまとった3人がやってくる 

ピースを集めながら 

俺はウッドストックにいこう

アクエリアスの時代

そしてオルタモントに行って、ステージの近くに座ろう

 

窓から顔を出して

楽しもう(Let the good times roll)

ガラス窓の奥ではパーティが始まっている

レンガを積み上げ コンクリを流せ 

ダラスがあなたを愛してないとは言わないでくれ 大統領閣下


黒い顔 白い顔

太陽が沈んだら歩かない方がいい

赤線地帯をいく 海岸の警官みたいに

エルム街の悪魔みたいに生きている

あなたの国があなたに何をしてくれるかは尋ねるな

 

目に見えぬ者を撃てるのか

グッドバイ チャーリー グッドバイ アンクル・サム(アメリカ)

真実はなんだ? どこに行ったのだ?

オズワルドに聞けば良い

仕事は仕事

これは最も卑劣な殺人

 

彼らは脳みそをとった

魂はあるべきところになかった

50年間探し続けてきた

自由 自由

言いたくないが、死んだ者しか自由になれないのだ

銃は未知の側溝に投げ捨て 歩き去る

起きろよリトル・スージー ドライヴに行こう

トリニティ川沿いを 目を開けて

ラジオをかけよう ダイアルはそのまま

パークランド病院まであと6マイル

ミス・リジー 僕はめまいがしそうさ(Dizzy Miss Lizzy) 血だらけで

俺は騙されやすい(patsy)人間なんだ  パッツィ・クラインみたいに

人を後ろからも前からも撃ったことがない

目には血 耳にも血

ニューフロンティアにはたどり着けない

 

残虐で意地悪で 

目も当てられないほど醜い

彼らは殺した 彼を 1回ならずとも2回も

人間の生贄のように

 

エアフォースワンがゲートに着く

いつタオルを投げるべきかと生きている

そういうものなのだ

これは最も卑劣な殺人

 

国の魂は投げ捨てられた

ゆっくりと朽ちている

審判の日まであと36時間

ウルマンジャックが延々と喋ってる 

精一杯の声で

曲をかけてくれ Mr.ウルフマン・ジャック

キャディラックに乗ってる俺のために

若死にするのは善人だけ(Only The Good Die Young)をかけてくれ

トム・ドゥーリーが絞首刑にされた地に連れて行ってくれ(Tom Dooley)

クイーン・メアリー キング・ジェイムス

忘れなくないなら 名前を書いておけ

エタ・ジェイムスもかけてくれ Atlant Old Line

ジョン・リー・フッカー Scratch My Back

あとジャックっていうストリップ・バーのオーナーのためにかけてくれ

ギター・スリム Going Down Slow

かけてくれ 俺と マリリン・モンローのため

 

かけてくれ Please Don't Let Me Be Misunderstood
かけてくれ ファースト・レディのために 彼女 気分が悪いんだ
かけてくれ ドン・ヘンリーを グレン・フライを
カール・ウィルソンのためにも
かけてくれ 悲劇を トワイライト・タイムを
事件の現場へ連れてってくれ
かけてくれ そしてまた一人が命を落とす
かけてくれ Old Ragged Cross 神を我々は信じる
長く寂し死道を 頭が爆発するまで待って立って
彼らは列車に乗りそびれた
ミステリーも見逃した 
その男は死んで見つかった 朽ちた木のように
牧師のために かけてくれ
かけてくれ オスカー・ピーターソンを スタン・ゲッツを
ブルー・スカイを ディッキー・ベッツ


かけてくれ アート・ペパー
セロニアス・モンク チャーリー・パーカー
そしてジャンクのすべて(all that junk)
そしてジャズのすべて(all that jazz)



アルカトラスのバードマン(birdman of Alcatraz)のために何か曲をかけてくれ
バスター・キートン ハロルド・ロイド
プリティ・ボーイ・フロイド



Cry Me A River をかけてくれ 神々のために
かけてくれ No. 9を No.6 を  
リンジーとスティーヴィ・ニックスのために
かけてくれ ナット・キング・コールのNature Boy
1200万の魂が最後に失われる
かけてくれ Stella By Starlightを レディ・マクベスのために

 

心配するな 大統領閣下

助けは向かっている

あなたの兄弟がやってくる

兄弟? どの兄弟だ?

この地獄はなんだ?

俺たちは待っていると告げてくれ 

そして捕まえる

 

愛の畑でタッチダウンをする

でも立ち上がることはなかった

そのあとに続くのは大変だった

誰の二番目でもなく

彼らは殺した 昇る太陽の祭壇の上で

 

Mistyをかけてくれ Old Devil Moonを

Anything Goesを Memphis in Juneを

 

かけてくれ ジェリー・ロール・モートンを ルシールを

Key To The Highway、King of The Heart

かけてくれ Marching Thru Georgia

暗闇をかけてくれ 死をかけてくれ それが来た時は

愛をかけてくれ 血をかけてくれ

最も卑劣な殺人をかけてくれ

(訳者:丸山京子)

(途中聞き取れない部分もございましたので抜けている個所もございますが、現段階での意訳ということでご了承ください)

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メディア情報更新(日本経済新聞 夕刊) (2020.03.26)

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ボブ・ディランCD2枚組『日本のシングル集』、来日を祈念して本日発売! (2020.03.25)



 

シングル発売されたヒット曲の数々を、ジャケットを見ながら今こそ振り返る。

1965年の日本コロムビア発売シングルから始まり、CBSソニー、移籍したワーナー・パイオニア時代の発売シングルも含め、1985年までの約20年間にアナログで発売されたシングル盤のA面31曲をリリース順に収めた日本独自の商品企画。

 

日本で一番最初に発売されたボブ・ディランのシングルは「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」で発売元は日本コロムビア。ちなみに当時のタイトルは短く「ホームシック・ブルース」と題され、価格は370円だった。1968年にCBSソニーが創立されたのに伴いボブ・ディランの配給権が日本コロムビアから移ってくるが1974年にCBSからアサイラム・レーベルへ移籍、ワーナー・パイオニアが販売権を獲得。ザ・バンドとの共演による2枚のアルバムを発売した後に再びCBSに舞い戻り、古巣レーベルでの第一弾となる復帰作が最高傑作『血の轍』だったこともあってCBSレーベルとの関係は強固となり契約は現在まで続いている。尚、日本で一番最後に発売されたアナログ・シングルは、1985年7月にCBSソニーからで「タイト・コネクション」だった。

 

このCD2枚組では日本で発売されたアナログ・シングル盤(収録された全31曲)のジャケット写真を網羅しカラー・ブックレット(36ページ)に再現。それらのジャケット写真からは日本独自のアートワークの世界が伝わるもので、日本での発売当時、ボブ・ディランがどのように打ち出され受け止められたかを推し量る史料的価値の高いものとなる。バラエティに富んだジャケット写真の中でも、特に日本コロムビア時代のシングル盤は入手困難なため大変貴重となっており世界各国のディラン・マニアにとって収集目標の一つになっている。

 

Blu-Spec CD2のフォーマットで収録した音源には世界初CD化となるシングル・ヴァージョンを含み、CDジャケットはジャパネスク満載の日本制作デザインでの発売となる。

 

 

▼開封の儀:CD2枚組『日本のシングル集』の中身はこうだ!

https://www.facebook.com/legacyjp/videos/200694077900583/

 

 

ディラン最難関シングル、55年振りにたった一度だけの復刻!

1965年6月、日本コロムビアから日本で初めて発売されたアナログ・シングル盤の復刻で、先行発売のCD2枚組『日本のシングル集』からのシングル・カット!初発売時にはA面が「ホームシック・ブルース」、B面が「彼女は僕のもの」と現在とは異なる邦題だったが、アートワークではそれを活かし55年前となる当時のテイストを反映させた。この日本コロムビア盤のシングル(LL-764-C)は最近のオークションで20万円の落札価格が付き、ディランのシングルの中でも群を抜いて希少価値を誇っている。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、1965年発表の5枚目のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の冒頭を飾る、フォーク・ロックの誕生を告げる革新的な歌でディラン初のTOP40入りを記録するヒットとなった。歌詞の書かれた紙を歌に合わせて次々と放り投げてゆくシーンが続く映像も制作され、ミュージック・ビデオの先駆けと言われている。

 

 

▼世界初のプロモビデオか?いまだに新鮮な「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」!

https://youtu.be/MGxjIBEZvx0

 

 

|商品情報|

■商品での来日告知に関するお詫びと訂正■

本日発売『日本のシングル集』並びに4月1日発売「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の外装もしくは封入のブックレット内にてボブ・ディランの来日告知をしています。この来日公演は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況、及び政府によるコンサート・イベントの自粛要請を受けて、誠に残念ではありますが中止となりました。どうぞ御了承ください。

 

CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

『日本のシングル集』



2020年3月25日発売●日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット(36ページ)●解説・歌詞・対訳掲載のブックレット(68ページ)●Blu-Spec CD2●SICP31361-2●¥3,800+税

 

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<収録曲>

DISC 1   
  1. サブタレニアン・ホームシック・ブルース
  2. ライク・ア・ローリング・ストーン
  3. 寂しき4番街
  4. 窓からはい出せ
  5. 風に吹かれて
  6. スーナー・オア・レイター
  7. 雨の日の女
  8. アイ・ウォント・ユー
  9. 女の如く
  10. レイ・レディ・レイ
  11. 時代は変る
  12. マリーへのメッセージ
  13. 川の流れを見つめて
  14. マスターピース
  15. ジョージ・ジャクソン(ビック・バンド・バージョン)
  16. 天国への扉
  17. フール・サッチ・アズ・アイ


 

DISC 2   
  1. こんな夜に
  2. 君の何かが
  3. 我が道を行く*
  4. ブルーにこんがらがって
  5. ミスター・タンブリン・マン
  6. ハリケーン(パート1)*
  7. モザンビーク
  8. コーヒーもう一杯
  9. メンフィス・ブルース・アゲイン*
  10. ベイビー・ストップ・クライング
  11. ガッタ・サーヴ・サムバディ*
  12. マン・ゲイヴ・ネームズ・トゥ・オール・ジ・アニマルズ
  13. スウィートハート
  14. タイト・コネクション


*シングル・ヴァージョン

 

 

▼アナログ・シングル

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、桜色。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



2020年4月1日発売●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●45回転●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

 

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|関連サイト|

●特設サイト『日本のシングル集』

 

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ボブ・ディラン・リリックTシャツ、4月1日発売! (2020.03.25)



 

10 CULTURE(Fashion Sports Art Music Resort Economics Movie Food Architecture Literature)

10のカルチャーをバックグラウンドにしたブランド「10C」よりBob DylanとのコラボレーションTシャツを発売します。

 

コロンビアレコーズの資料庫に保管されていた写真の中から、5枚をピックアップし、"It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)"、“I Believe In You”、“Winterlude”、“You're A Big Girl Now”、“Pay In Blood”の5曲の歌詞をフロントに、タイトルをバックにそれぞれプリントしたデザインです。

既に、J'aDoRe JUN ONLINE、ZOZOTOWNにて予約をスタートしており、4月1日(水)より、10Cオンラインショップ(10cultur.jp)、アダムエロペ全店でも発売開始。

 

 

BOB DYLAN LYRIC T-SHIRTS



Price:¥7,000+tax

Color:ブラック、ホワイト

 

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お問い合わせ: 株式会社ジュン 10culture.jp

 

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ボブ・ディラン、全自作詞の新訳『The Lyrics』が岩波書店より3月27日刊行! (2020.03.19)



 

2016年12月、ボブ・ディランは「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」との授賞理由でノーベル文学賞を授与された。

そんな栄誉に輝くディランの1962年のデビュー以来、約390曲に及ぶ全自作詞を網羅した詩集が新たな翻訳(原詞付)により岩波書店より刊行される。対訳は、レノンやピンチョンの名訳者、佐藤良明氏によるもの。『The Lyrics』はA5サイズで、1961-1973編(568ページ)と1974-2012編(592ページ)の全2冊に分かれており、価格は各4500円。風に舞う問いとともに雷鳴を引きつれ、血の滲む運命の道を歩みつづけた50年にわたる創作の軌跡。詩神との至福の対話がここに。

 

▼詳しくはこちらから

https://www.iwanami.co.jp/news/n33511.html

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2020/3/25発売予定ボブ・ディラン『日本のシングル集』国内盤CD購入者対象特典のご案内  (2020.03.19)

2020/3/25発売予定ボブ・ディラン『日本のシングル集』国内盤CDを対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャルグッズ特典をプレゼント!!!特典は先着とさせていただきます。なくなり次第終了となりますので、お早めにお買い求めください♪

※対象店舗にて下記対象商品をご購入いただいた方が対象になります。

 

|対象商品|

2020/3/25発売予定ボブ・ディラン『日本のシングル集』



 

|特典内容|


TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)

ジャケット写真絵柄ステッカー

 

Amazon.co.jp

デカジャケット(24cm×24cm)

※Amazon.co.jpの特典に関してはAmazon.co.jpの該当ページをご確認ください

 

■応援店

ジャケット写真絵柄ポストカード

 

対象店舗はこちら
柏谷楽器店駅前店 秋田県
ディスクピア 日本橋店 大阪府
ミュージックプラザインドウ 福岡県
SonyMusicShop オンラインショップ
HMV&BOOKS online オンラインショップ
楽天ブックス オンラインショップ
ネオウィング オンラインショップ
セブンネットショッピング オンラインショップ

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メディア情報更新(NHK「みうらじゅんのファンブック〜ボブ・ディラン〜」) (2020.03.17)

メディア情報を更新しました。

詳細はこちら

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「ボブ・ディラン」公演中止のお知らせ (2020.03.13)

「ボブ・ディラン」公演中止のお知らせ



4月に開催を予定しておりました「ボブ・ディラン」来日公演は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況、及び政府によるコンサート・イベントの自粛要請を受けて、お客様の健康と安全を守るためにはやむを得ないと判断し、誠に残念ではありますが中止とさせていただきます。

新たなスケジュールでの来日公演の実現に向けてアーティスト側と調整中ですが、現時点では日程の調整に時間がかかることが予想されるため、チケットはすべて払い戻しとさせていただきます。

 

公演を楽しみにしてくださっていたお客さま、関係各社の皆さまにはご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。

 

ウドー音楽事務所

https://udo.jp

https://udo.jp/concert/BobDylan

 

 

尚、発売日が迫っている以下の商品につきましては予定通り販売いたします。

▼CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

『日本のシングル集』

2020年3月25日発売■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット(36P)■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット(68P)■Blu-Spec CD2■SICP-31361-2■¥3,800+税

https://bobdylan.lnk.to/DylanJapanSingles


▼アナログ・シングル

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」

2020年4月1日発売●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●45回転●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

商品の詳細はこちら

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/514563

 

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【洋楽アーティスト初】ジャパン・ツアー開催記念「Tカード(ボブ・ディランデザイン)」発行決定 (2020.03.09)

 

CCCグループのエンタテインメント事業を展開するカルチュア・エンタテインメント株式会社(以下、C・E)と株式会社TSUTAYAが、4月に開催されるボブ・ディラン ジャパン・ツアー開催を記念して、「Tカード(ボブ・ディランデザイン)」を3月24日(火)より全国のTSUTAYAと旭屋書店にて発行開始します。また、本日3月10日(火)より「Tカード(ボブ・ディランデザイン)」公式サイトにて発行受付を開始いたします。

 

「Tカード(ボブ・ディランデザイン)」公式サイト https://tfan.jp/bobdylan/

 

「ボブ・ディラン ジャパン・ツアー」の開催を記念し、洋楽アーティストとしては初となるTカード(ボブ・ディランデザイン)」を発行いたします。1965年Columbia Recording Studiosでのレコーディング風景の写真を使用した特別デザインです。さらに、TSUTAYA限定で『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』のアルバムジャケットなどを使用したスライドカードケースの受注販売も行います。

 

 

■「Tカード(ボブ・ディランデザイン)」の申し込み方法、発行期間など

・全国のTSUTAYA店頭発行期間:2020年3月24日(火)〜

※申込店舗はこちら(http://fan.tsite.jp/tcard/storelist

※一部店舗では本日より事前発行受付を実施しております。

 

・全国の旭屋書店 店頭発行期間:2020年3月24日(火)〜

※申込店舗はこちら(http://fan.tsite.jp/tcard/asahiya_storelist

※一部店舗を除きます。

 

・ネット注文受付&発行期間:2020年3月10日(火)〜2021年3月31日(水)

※2020年3月23日(月)までにお申し込みの方は、2020年3月24日(火)以降のお届けとなります。

 

・オリジナルスライドカードケース全1種

各1,540円(税込) 約110×70mm 素材:アクリル

予約期間:2020年5月6日(水)まで

 

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『日本のシングル集』のジャケットが変更に!  (2020.02.25)



 

2020年4月に催されるボブ・ディラン9度目の日本ツアーを記念した日本独自CD企画、『日本のシングル集』。

 

ジャケット決定の案内をして約一ヶ月が経ちますが、制作の最終段階でアーティスト・サイドから変更の要請があり、新たなジャケットに差し替えとなります。

既に案内を差し上げていたのは花札をモチーフにしたジャケットでしたが、新たに決定したのは赤冨士の手前に波が激しく高くうねる葛飾北斎の描いた浮世絵風のジャケットで一層ジャパネスクな内容に。

元々は『日本のシングル集』に封入するカラー・ブックレットの表紙に用意していたものですが、アーティスト側の「ジャケットはより日本的なものに」という要請により差し替える事となりました。

これにより日本をツアーするという特段の思いが籠ったアートワークとなります。

 

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。来日までおよそ一ヶ月です。

 

<商品情報>

▼CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、来日記念盤。

『日本のシングル集』


1965年の日本コロムビア発売シングルから始まり、CBSソニー、移籍したワーナー・パイオニア時代も含め、1985年までの約20年間にアナログで発売されたシングル曲のA面をリリース順に収めた商品企画。

2020年3月25日発売予定

■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット

■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット

■Blu-Spec CD2

■SICP-31361-2

■¥3,800+税

 

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▼アナログ・シングル

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



『日本のシングル集』からのシングル・カットはディラン最難関シングルで、55年振りにたった一度だけの復刻!日本で初めて発売されたディランのアナログ・シングル盤が蘇る。ジャケットは当時のテイストを活かし、桜色のカラー・レコードで限定発売。

2020年4月1日発売予定

●完全生産限定盤

●カラー・レコード(桜色)

●解説・歌詞・対訳付

●MONO

●SIKP-1002

●¥1,500+税

 

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一夜限りのホール公演が決定!!

 ジャパン・ツアー・ファイナルに用意されたのは1994年のツアー・ファイナルと同じNHKホール。ライヴハウスでのスタンディングも良し、ホールでのシッティングも良し、会場が違えば生まれるマジカルな一瞬・・・トキメキは止まらない!

 

BOB DYLAN

And His Band !

In Show & Concert !

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<東京追加公演>

 4/24(金)19:00 NHKホール

 ? 料金:SS ¥25,000 S ¥20,000 A ¥19,000(税込)

 ? 発売:3/7(土)開始

 ? INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

<ジャパン・ツアー スケジュール>

4/1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/8(水)19:00 Zepp Namba

4/9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity

4/24(金)19:00 NHKホール(追加公演)

計15公演

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「風に吹かれて」、『SONG TO SOUL』で2月25日に放映決定! (2020.02.20)

 



 

ボブ・ディランを代表する一曲「風に吹かれて」は、1963年発売ながら時代を超え世代を超え歌い継がれている傑作。BS-TBSの人気音楽TV番組『SONG TO SOUL』で、2月25日23時30分からの放映が決まりました!永遠の一曲にスポットをあて、その歌に関わった人々のインタビューを通じて歌に秘められた魅力や魔力を探ってゆく・・・この番組の開始早々に取り上げられた「風に吹かれて」を今回の放映では30分に再編集し、短縮バージョンながらその凝縮した内容が楽しめます。60年代当時の公民権運動、反戦運動を推進するとして支持された「風に吹かれて」を、ディランに影響を与えた黒人フォークシンガーのオデッタ、ピーター・ポール&マリーのピーター・ヤーロウが出演し語ります。

どうぞお楽しみに!

 

▼『SONG TO SOUL』「風に吹かれて」についてくわしくはこちら

 

 

 |商品情報|

▼CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、来日記念盤。

『日本のシングル集』



1965年の日本コロムビア発売シングルから始まり、CBSソニー、移籍したワーナー・パイオニア時代も含め、1985年までの約20年間にアナログで発売されたシングル曲のA面をリリース順に収めた商品企画。

2020年3月25日発売予定■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット■Blu-Spec CD2■SICP-31361-2■¥3,800+税

 

▼アナログ・シングル

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



『日本のシングル集』からのシングル・カットはディラン最難関シングルで、55年振りにたった一度だけの復刻!日本で初めて発売されたディランのアナログ・シングル盤が蘇る。ジャケットは当時のテイストを活かし、桜色のカラー・レコードで限定発売。

2020年4月1日発売予定●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

 

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<公演情報>

ボブ・ディラン、一夜限りのホール公演が決定!!

BOB DYLAN

And His Band !

In Show & Concert !

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<東京追加公演>

 4/24(金)19:00 NHKホール

 ? 料金:SS ¥25,000  S ¥20,000  A ¥19,000(税込)

 ? 発売:3/7(土)開始

 ? INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  udo.jp

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

<ジャパン・ツアー  スケジュール>

4/1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/8(水)19:00 Zepp Namba

4/9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   

4/24(金)19:00 NHKホール(追加公演)

計15公演

 

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一夜限りのホール公演が決定!! (2020.02.17)



 

ジャパン・ツアー・ファイナルに用意されたのは1994年のツアー・ファイナルと同じNHKホール。「世界が羨む日本限定ライヴハウス公演!」を終え、一日限定、ボブ・ディランはNHKホールのステージに立つ、まさに特別な夜。ライヴハウスでのスタンディングも良し、ホールでのシッティングも良し、会場が違えば生まれるマジカルな一瞬・・・トキメキは止まらない!

 

2020年、ネヴァー・エンディング・ツアーの幕開けは4月1日から日本において。日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。この特別に追加された4月24日の夜も見逃すな!

 

BOB DYLAN

And His Band !

In Show & Concert !

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<東京追加公演>

 4/24(金)19:00 NHKホール

 ? 料金:SS ¥25,000 S ¥20,000 A ¥19,000(税込)

 ? 発売:3/7(土)開始

 ? INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

<ジャパン・ツアー スケジュール>

4/1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/8(水)19:00 Zepp Namba

4/9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity

4/24(金)19:00 NHKホール(追加公演)

計15公演

 

★ディランを愛する方々から、期待のコメントが続々!(敬称略)

大谷ノブ彦(ダイノジ)、CHOJI(I Don’t Like Mondays)、友部正人(シンガーソングライター)、永野(お笑い芸人)、与良正男(毎日新聞論説委員)、土井地博(BEAMS)

引き続き更新中! https://udo.jp/concert/BobDylan#comment

 

 

|商品情報|

▼CD

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、来日記念盤。

『日本のシングル集』



1965年の日本コロムビア発売シングルから始まり、CBSソニー、移籍したワーナー・パイオニア時代も含め、1985年までの約20年間にアナログで発売されたシングル曲のA面をリリース順に収めた商品企画。

2020年3月25日発売予定■日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット■解説・歌詞・対訳掲載のブックレット■Blu-Spec CD2■SICP-31361-2■¥3,800+税

 

▼アナログ・シングル

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」



『日本のシングル集』からのシングル・カットはディラン最難関シングルで、55年振りにたった一度だけの復刻!日本で初めて発売されたディランのアナログ・シングル盤が蘇る。ジャケットは当時のテイストを活かし、桜色のカラー・レコードで限定発売。

2020年4月1日発売予定●完全生産限定盤●カラー・レコード(桜色)●解説・歌詞・対訳付●●MONO●SIKP-1002●¥1,500+税

 

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来日記念盤でCD&シングルの2タイトル発売!シングル・ヒットで生まれた代表曲の数々を今こそ振り返る。 (2020.01.23)



 

シングル・ヒットで生まれた代表曲の数々を今こそ振り返る。

2020年4月に催される9度目の日本ツアーを記念した日本独自企画。

1965年の日本コロムビア発売シングルから始まり、CBSソニー、移籍したワーナー・パイオニア時代の発売シングルも含め、1985年までの約20年間にアナログで発売されたシングル曲のA面をリリース順に収めた商品企画となる。


日本で一番最初に発売されたボブ・ディランのシングルは「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」で発売元は日本コロムビア。当時のタイトルは「ホームシック・ブルース」と題されていた。

1968年にCBSソニーが創立されたのに伴い配給権が日本コロムビアから移るが1974年にCBSからアサイラム・レーベルへ移籍、ワーナー・パイオニアが販売権を獲得。ザ・バンドとの共演による2枚のアルバムを発売した後に再びCBSに舞い戻り、古巣レーベルでの第一弾となる復帰作が最高傑作『血の轍』だったこともあってCBSレーベルとの関係は強固となり契約は現在まで続いている。尚、アサイラム・レーベルから発売された作品は後にCBSのカタログになった。

 

この商品では日本で発売されたアナログ・シングル盤(収録された全31曲)のジャケット写真を網羅しカラー・ブックレットに再現。それらのジャケット写真からは日本独自のアートワークの世界が伝わるもので、日本での発売当時、ボブ・ディランがどのように打ち出され受け止められたかを推し量る史料的価値の高いものとなる。

バラエティに富んだジャケット写真の中でも、特に日本コロムビア時代のシングル盤は入手困難なため大変貴重となっており世界各国のディラン・マニアにとって収集目標の一つになっている。


Blu-Spec CD2のフォーマットで収録した音源には世界初CD化となるシングル・ヴァージョンを含み、CDジャケットは来日を祝した日本制作デザインでの発売となる。

ディラン最難関シングル、55年振りにたった一度だけの復刻!

 

1965年、日本コロムビアから日本で初めて発売されたアナログ・シングル盤の復刻で、先行して3月25日に発売となる来日記念CD2枚組『日本のシングル集』に連動した企画となる。初発売時にはA面が「ホームシック・ブルース」、B面が「彼女は僕のもの」と現在とは異なる邦題だったが、アートワークではそれを活かし55年前となる当時のテイストを反映させた。


「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、1965年発表の5枚目のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の冒頭を飾る、フォーク・ロックの誕生を告げる革新的な歌でディラン初のTOP40入りを記録するヒットとなった。歌詞の書かれた紙を歌に合わせて次々と放り投げてゆくシーンが続く映像も制作され、ミュージック・ビデオの先駆けと言われている。音源は2010年にリマスターされたmonoのマスターを使用、来日時の季節を反映させ桜色のカラー・レコードで限定発売となる。

 

 

商品情報

【CD】

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、来日記念盤。

『日本のシングル集』

ボブ・ディラン

 

2020年3月25日発売予定

日本盤シングル・ジャケット掲載のカラー・ブックレット|解説・歌詞・対訳掲載のブックレット|Blu-Spec CD2|SICP-31361−2|¥3,800+税

 

<収録曲>
DISC 1

1.サブタレニアン・ホームシック・ブルース

2.ライク・ア・ローリング・ストーン

3.寂しき4番街

4.窓からはい出せ

5.風に吹かれて

6.スーナー・オア・レイター

7.雨の日の女

8.アイ・ウォント・ユー

9.女の如く

10.レイ・レディ・レイ

11.時代は変る

12.マリーへのメッセージ

13.川の流れを見つめて

14.マスターピース

15.ジョージ・ジャクソン(ビック・バンド・バージョン)

16.天国への扉

17.フール・サッチ・アズ・アイ



DISC 2
1.こんな夜に
2.君の何かが
3.我が道を行く*
4.ブルーにこんがらがって
5.ミスター・タンブリン・マン
6.ハリケーン(パート1)*
7.モザンビーク
8.コーヒーもう一杯
9.メンフィス・ブルース・アゲイン*
10.ベビー・ストップ・クライング
11.ガッタ・サーヴ・サムバディ*
12.マン・ゲイヴ・ネームズ・トゥ・オール・ジ・アニマルズ
13.スウィートハート
14.タイト・コネクション
*シングル・ヴァージョン

 

▼アナログ・シングル

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。だから、桜色。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース / シー・ビロングズ・トゥ・ミー」
ボブ・ディラン

 

2020年4月1日発売予定

完全生産限定盤|カラー・レコード(桜色)|解説・歌詞・対訳付|MONO|SIKP-1002|¥1,500+税

 

 

来日情報

ボブ・ディラン、来日公演チケット好評発売中!
ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。

今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンス。

新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

BOB DYLAN And His Band !
In Show & Concert !

 

【公演スケジュール】

■Zepp DiverCity

4/ 1(水)19:00

4/ 2(木)19:00

4/ 4(土)17:00

4/ 5(日)17:00

4/ 6(月)19:00

4/17(金)19:00

4/19(日)17:00
4/20(月)19:00
4/21(火)19:00

 

■Zepp Namba

4/ 8(水)19:00

4/ 9(木)19:00

4/10(金)19:00

 

■Zepp Tokyo

4/14(火)19:00

4/15(水)19:00

 

計14公演

 

【チケット】

■料金

1Fスタンディング:¥19,000

2F指定席:¥25,000(税込/ドリンク代別途)

 

■発売日

11/23(土・祝)開始

 

■INFO

ウドー音楽事務所

03-3402-5999|https://udo.jp/

 

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来日記念第一弾!今だけ千円!ヨーガクトクセン・シリーズ『ディラン・ザ・ベスト』本日発売です。 (2020.01.22)

人種と世代を超え、世界中のアーティストが影響を受け、尊敬し、憧れる。現代音楽史上最も偉大なアーティスト、ボブ・ディランの半世紀を超えるキャリアを凝縮し、名曲中の名曲を1枚にまとめた初のオールタイム・ベスト!2020年4月の来日を記念して千円で本日発売。世界にその名を轟かせたプロテスト・ソングで今も歌い継がれる「風に吹かれて」、激動の60年代を象徴する歴史的な名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」(全米2位)、アカデミー歌曲賞を受賞しオスカーに輝く「シングス・ハヴ・チェンジド」、昨年公開された映画『七つの会議』と『ライフ・イット・セルフ〜未来に続く物語』で使われた「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」等珠玉のような17曲が並ぶ。ノーベル文学賞受賞後の今もなお、現役で走り続ける音楽界の巨星、ボブ・ディランの決定版だ!

 

ヨーガクトクセンBEST:全53タイトルのパンフレットはこちら

https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/yogakutokusen/yogakutokusen1000best.pdf 

 

ボブ・ディラン、来日公演チケット発売中!

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!

 

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンス。新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

 



 

BOB DYLAN And His Band !

In Show & Concert !

 

<公演スケジュール>

4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8(水)19:00 Zepp Namba

4/ 9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/

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2019年ツアーの最新レポート到着! (2019.12.26)

『ボブ・ディランを追いかけて』   by 菅野ヘッケル

2019年秋アメリカ・ツアー、ロックンローラー・ボブが戻って来た。



2019年10月11日にカリフォルニア州アーヴァインからスタートした秋のアメリカ・ツアーの締めくくりが、11月23日〜12月6日にニューヨークのビーコン・シアター(10回)でおこなわれた。ボブは14年(5回)、17年(5回)、18年(7回)も、ツアーの最後はビーコン・シアターだったので、いつしかディラン・ファンはニューヨークのビーコン・シアターを聖地のように考え始めている。収容観客数2900人(全席指定席)の歴史的な劇場に、地元の人だけでなく世界中から多くの熱心なファンが集まってくる。もちろん、ぼくも毎回見に行っているが、その度にかならず日本人ファンの姿も何人も見かける。興奮のビーコン・シアター連続公演の後、まるでクールダウンするように、18年はフィラデルフィアのザ・メットで、19年はワシントンDCのジ・アンセムでツアー最終公演がおこなわれた。

 



 

ボブのコンサートは開始時間ちょうどに始まるのが当たり前になっていたが、開始の8時になっても始まらない。ステージの様子を観察すると、背景を覆っている黒幕の前に3体のマネキンが立っている。タキシードを着込んだ男性が中心に、数メートル離れた両隣にはドレスを着飾った女性が立っている。何の目的かわからないが、ボブのアイデアであることはまちがいない。ステージ両サイドには数年前からボブのコンサートではお馴染みとなった石膏の胸像が飾られている。ステージ上のセッティングは、左からマイクスタンド、ドラムセット、横に寝かせたウッドベース、ステージセンター前方(といっても奥行きのあるステージなのに半分ほど奥まった場所)に2本のマイクスタンド、やや前方に斜めに設置されたアップライトピアノ、その背後の台の上にペダル・スティールとラップトップ・スティールが並んでいる。客席に丸見えのアップライトピアノの裏側を隠すためなのか、そこにも3基目の胸像が置かれている。頭上には大口径の照明機器が7個ぶら下がっている。街灯のようなスタンド型照明も設置されている。ピンスポットは使われないようだが、以前よりは明るいステージになりそうだ。これならボブの表情も見えるだろう。

 

10分ほど過ぎてようやく場内の明かりが消され、ストラヴィンスキー作曲の『春の祭典』の一部が流れ、暗闇のステージ右手からボブを含む6人が姿を現し、それぞれ所定の位置についた。音楽に重なるようにドラムスティックのカウントが響き、そのまま1曲目の「シングス・ハヴ・チェンジド」が始まった。照明が点くと、ステージセンターにギターを抱えたボブが立っている。ボブがギターを弾くのは久しぶりだ。黒いテレキャスターのネックを水平になるように持って弾いている。若い日のロックンローラー・ボブを思い出すような、格好いい姿だ。ボブは数フレーズ弾くたびに、右手でマイクスタンドを握りしめるので、ピックを使わずにフィンガーで演奏しているように見える。リズムを刻むコードは弾かず、もっぱらリードギターに専念しているので、ピックを使わないのだろう。

 

最近のディランのコンサートは、かつてのように日替わりでいろんな曲を演奏することはない。ツアーごとに、ほぼ毎回おなじセットリストだ。これをファンは「ザ・セット」と呼び始めている。ブロードウェイのショーのように捉えてもいいだろう。2019年秋のアメリカ・ツアーの「ザ・セット」を紹介しておこう。来年の日本ツアーは、2019年版「ザ・セット」を下地に、かなりアレンジしたものになると予想している。

 

1.シングス・ハヴ・チェンジド(2001年、映画『ワンダー・ボーイズ』主題歌:アカデミー賞受賞曲)

ボブはセンターステージでギターを弾きながら歌う。途中コーラス部分は大胆なメジャーコード展開にアレンジされている。

 

2.悲しきベイブ(1964年、『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。メロディもオリジナルに近いアレンジで、ドニー・ヘロンのヴァイオリンが効果的だ。

 

3.追憶のハイウェイ61(1965年、『追憶のハイウェイ61』)

ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。ギターとピアノによる激しくバトルするロックナンバーに仕上がっている。

 

4.運命のひとひねり(1975年、『血の轍』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。後半はセンターステージに移動し、ハンドマイクでハーモニカを吹く。ボブのハーモニカはここ数年あまりなかったほどメロディアスで感動的だ。また、アメリカン・ソングブックの時代を経たことで、ボブのヴォーカル表現力にさらなる深みが加わったと思う。

 

5.キャント・ウェイト(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。せっかくマイクスタンドがステージ前方に設置されているのに、ボブはマイクをスタンドから外し、後方、ベースのトニーのそばまで下がって歌う。右手にマイクを持ち、上半身をやや斜め前屈みにして、左手を水平に突き出して歌う。セクシーで格好いいボブだ。

 

6.マスターピース(1971年、『グレーテスト・ヒッツ第2集』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。後半はセンターステージに移動し、ハンドマイクでハーモニカを吹く。オリジナルよりもスローテンポで、歌詞もすこし書きかえられている。感動的な仕上がりだ。

 

7.オネスト・ウィズ・ミー(2001年、『ラヴ・アンド・セフト』)

ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。ふたりのギターとラップトップが重厚に響き、新加入のドラマーが前任のジョージ・リセリよりもストレートなロックリズムを刻むので、かなりハードなできになっている。

 

8.トライン・トゥ・ゲット・ヘヴン(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。ドニーのヴァイオリンとトニー・ガーニエのスタンドアップ・ベースが印象的に響く。

 

9.メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。歌が始まると客席から歓声が上がる。最近のボブの作品のなかでは広く一般に知られた曲になっていることがよくわかった。ここでもドニーのヴァイオリンが印象的に響く。

 

10.ペイ・イン・ブラッド(2012年、『テンペスト』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。これまでよりもやや軽快なロックナンバーに変わっている。重々しい怒りはやや薄れた感がするが、反面内容が伝わりやすくなったように思う。ブリットが加わったことで、自由さを増したチャーリー・セクストンが見事なギターを聞かせてくれる。

 

11.レニー・ブルース(1981年、『ショット・オブ・ラブ』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。ボブがこの曲を歌うと予測できたファンはいないだろう。2008年に2回歌って以来なので、2019年の極レア曲だ。ドニーのヴァイオリンをフィーチュアしながら、ボブは感動的なヴォーカルを聞かせてくれる。歌がうまい。

 

12.アーリー・ローマン・キングズ(2012年、『テンペスト』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。トニーがスタンドアップ・ベースでリズムを刻み、ボブはダンスのように左手を空中で動かす。驚いたことに、ボブが「わたしはまだ死んでいない・・・」と歌うとき、観客もいっしょに歌う。ファンはこの歌が好きなんだ。

 

13.北国の少女(1963年、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。控えめなバックにボブの歌声が荘厳に流れる。ヴァースごとに奏でられるピアノのリフを聞いていると、この歌が古いイギリス民謡をベースにしていることがよくわかるような気がした。

 

14.ノット・ダーク・イェット(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。ボブのヴォーカルにディレーエコーがかけられる。生命の尊厳をも感じさせる絶品に仕上がっている。

 

15.サンダー・オン・ザ・マウンテン(2006年、『モダン・タイムズ』)

ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。3台のギターが絡み合う純粋ロックンロール・ナンバー。日によっては、この曲からアンコールが終わるまで、観客全員が立ち上がることもあった。

 

16.スーン・アフター・ミッドナイト(2012年、『テンペスト』)

ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。背景の黒幕に満天の星が投影される。照明効果が使われるのは、この時だけだ。

 

ボブがチャーリー・セクストン、マット・チェンバレン、ボブ・ブリット、ドニー・ヘロン、トニー・ガーニエの順に紹介。このツアーからバンド・メンバーがチェンジしたので、バンド紹介が復活したのだろう。ボブはそれぞれの名前を紹介した後に続けて一言付け加える。さらにビーコンの終わりに近づいた夜、ボブはめずらしく「今夜は会場にジャック・ホワイトがきている。ジャック、立ち上がって顔を見せたらどうだい」と話した。ジャック・ホワイトはニューアルバムのプロデューサーとうわさされていた人物なので、ファンの興奮は高ぶるばかりだ。ニューアルバムのタイトルは『デイズ・オブ・ヨア(昔の日々)』とまでうわさが流れていたが、結局これはフェイクニュースだと判明した。そのほかにも「今夜はスティーヴ・アールが来ている」「今夜はリトル・スティーヴンが会場にいる」「今夜はマーティン・スコセッシとローリング・ストーンのヤン・ウェナーが来ている」と話す場面もあった。この数年、ボブは歌う以外にことばを発することは皆無だったので、ファンは大喜びだ。観客との距離を縮めたい気分になったのだろうか。

 

17.ガッタ・サーヴ・サムバディ(1979年、『スロー・トレイン・カミング』)

ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。書きかえられた歌詞をメジャー調のロックナンバーで歌う。この歌で80年にグラミー賞ベスト・ロック・ヴォーカルを受賞したことがわかるような力強さを感じた。歌い終わると、何の挨拶もなくステージ右手に消えて行った。本編の終了だ。

 

アンコールを求める歓声や拍手が10分以上続いただろうか、暗闇のステージにボブとミュージシャンたちが戻って来た。

 

18.やせっぽちのバラッド(1965年、『追憶のハイウェイ61』)

ボブはセンターステージでギターを弾きながら歌う。オリジナルはボブがピアノを叩くように弾きながら歌ったのだが、今夜はギターで歌った。不思議な人だ。しかもリードを取るのはボブだ。ボブの代名詞のような3連音符を主体にする独特のリフが心地よい。ボブはギターを捨てたわけじゃない、弾けなくなったわけじゃないことを観客に見せたかったのだろうか。あるいは、ボブ流ファン・サーヴィスなのだろか。いずれにしても、ギターを弾くボブは格好いいし、いつでも熱烈歓迎だ。

 

19.悲しみは果てしなく(1965年、『追憶のハイウェイ61』)

ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。コンサートを締めくくるには、意外な選曲という感じもするが、スローなヘヴィーブルースに仕上げられている。

 

今や恒例となった最後は、ボブを中心にバンド・メンバーが横一列に整列する。昨年までのボブは「どうだ!」と言わんばかりに観客を見回し、わずかに頷いただけで去って行ったが、今年はちがう。全員がはっきりわかるほど、頭を下げてお辞儀をしてから消えて行った。昨年までのボブは、観客に向け一方的にパフォーマンスを見せるコンサートだったが、今年のボブは観客とコミュニケーション取るような、暖かみにあふれるコンサートに変わった。ステージ場で笑顔を見せる場面も増えた。大歓迎だ。

 

 

ボブ・ディラン:ヴォーカル、エレクトリック・ギター、アップライトピアノ、ハーモニカ

トニー・ガーニエ:エレクトリック・ベース、スタンドアップ・ベース

マット・チェンバレン:ドラムズ

チャーリー・セクストン:エレクトリック・ギター

ボブ・ブリット:エレクトリック・ギター、ボトルネック・ギター

ドニー・ヘロン:ラップトップ・スティール、ペダル・スティール、ヴァイオリン


 

●2020年、ボブ・ディランの来日コンサートを大胆予測する。

2020年4月にボブ・ディランの来日コンサートが決まった。本格的ツアーとしては、2016年4月以来、9回目の日本ツアー。しかも会場は、過去2010年、2014年にもツアーをおこなったことのある、ボブが気に入ったと言われるZepp限定ツアーだ。世界中のファンがうらやむのも当然だろう。

 

ボブ・ディランは、来日のたびにちがったコンサートを見せてくれる。古くからディランを追いかけているファンは、今や伝説とされる1978年の衝撃的な初来日のステージを鮮明に覚えているはずだ。当時はフォークの神様と称されたボブが、13人編成のバンドをバックにラスヴェガスを連想させるようなステージ衣装でステージに現れ、ファンならだれもが知っているはずの代表曲を、すぐにはわからないほど大胆に変えたアレンジで歌った。その後も、86年にはトム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズをバック・バンドにしたロック・ショーを、1988年にスタートさせたネヴァーエンディング・ツアーで初めて来日した1994年にはスティールギターを加えたカントリー色の濃いステージを、97年は観客をステージに上げるほどの驚きのステージを、2001年はチャーリー・セクストン、ラリー・キャンベルと二人のギタリストが在籍した極上のステージを、2010、14年はスタンディングでおこなわれたZeppツアーを、16年はピアノに専念するボブが多くのアメリカン・スタンダードをカバーするなど大人の雰囲気にあふれるホール・ツアーを、と来日のたびに異なるステージを展開している。

 

はたして来年のツアーはどうなるのだろう? ボブの行動はだれにも予測できないが、強いて予想するなら、代表曲をギターやピアノを演奏しながら新しいセットリスト、2020年版「ザ・セット」を世界に先駆けて日本ツアーで初めて見せてくれるはずだ。14年のZeppツアーではだれも予測しなかったし、あまり知られていなかった「ハックス・チューン」を初めてライヴで歌ったこともあった。メンバーは、チャーリー・セクストン、ボブ・ブリット、ドニー・ヘロン、マット・チェンバレン、トニー・ガーニエの5人編成で来日すると思う。マネキン人形も連れてくるだろう。もしかしたら、新しいセットリストにうわさされているニューアルバムから新曲も登場するかもしれない。2019年12月から2020年3月末までは、ツアーがないのでスケジュールも空いている。2012年の『テンペスト』以降、3枚のスタジオ録音アルバムを発表しているが、すベてアメリカン・ソングブックのカバーだった。そろそろ新作を発表しても不思議ではない。期待は高まるばかりだ。いずれにしても、何かが起きる。ボブは過去を振り向かない。過去の再現や何かのコピーはしない。挑戦の連続だ。その瞬間、その時に生まれるものを大事にする。奇跡の瞬間を見逃さないようにしたい。そのためにも、何度もZeppに足を運ぼうと思っている。

 

 

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。トキメキは止まらない。

 

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、進行形のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンス!

新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアー・・・トキメキは止まらない。

 

BOB DYLAN And His Band !

In Show & Concert !

 

<公演スケジュール>

4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8(水)19:00 Zepp Namba

4/ 9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/

 

 

|商品情報|

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』

Bob Dylan - Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15



ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーし、47の未発表録音を収録!待望のブートレッグ・シリーズ第15集は、ボブ・ディランが1967年から1969年の期間にナッシュヴィルに行った旅の記録だ。

 

好評発売中★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税

●『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』、商品詳細はこちら。

→ http://www.110107.com/dylan_vol15

 

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』



好評発売中/完全生産限定

 

■デラックス版

カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

定価:¥5,500+税

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4155&cd=SSZX000098358

 

■通常版

カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

定価:¥3,600+税

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4202&cd=SSZX000098359

 

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ボブ・ディラン・ファン必見!『トラヴェリン・スルー物語』、日本語字幕完成! (2019.12.17)



 

このビデオ『トラヴェリン・スルー物語』はロザンヌ・キャッシュやジェイソン・イザベルらの最近のインタビューに、プロデューサーだったボブ・ジョンストンやジョン・ハモンド他の貴重な映像を交え1967年から1969年までナッシュヴィルで何が起こっていたかを探る内容になっています。

 

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』を知る上でも必見!どうぞご覧ください。

 


https://youtu.be/xvFFMYP27m4 

 

●『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』特設サイト、公開中!

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ファン必見!『タイム・アウト・オブ・マインド』を鍵とする映画『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』、いよいよ明日公開! (2019.11.21)





 

話題のTVドラマ『ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマンが、ディランの名曲に乗せて贈る話題作『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』が11月22日より公開されます。

 

この映画作品ではボブ・ディランの1997年発表作『タイム・アウト・オブ・マインド』が物語の重要な鍵として登場。

脚本を読んで気に入ったディラン本人がそのアルバムから6曲にも及ぶ楽曲使用を許可した非常に味わい深いヒューマン・ドラマで、ディラン・ファンは必見!

 

監督のダン・フォーゲルマンは、ボブ・ディランの『タイム・アウト・オブ・マインド』を聴きながら本作の脚本を執筆。特に「ラヴ・シック」をよく聴いており、この歌は映画の冒頭でサミュエル・L・ジャクソンのナレーションのバックで印象的に流れます。1997年に発表されたこの傑作アルバムには、愛と喪失に関する哀愁を帯びた歌の数々が収められており、「「ラヴ・シック」が、この映画の冒頭にふさわしい曲だ、と思ったんだ」と、フォーゲルマン監督は語っています。また、このアルバムを聴きながら脚本を書いていたフォーゲルマンは、『タイム・アウト・オブ・マインド』に関する批評を読んだことで、また別のアイディアを思いつきます。

その批評は「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」に関するもので、「これほど悲しくて美しくて哀愁を帯びたアルバムに、こんなにロマンチックで心を高揚させる歌は合わないと指摘していて、僕はそれを読んだ瞬間に、この歌を映画のキー曲に使うことに決めた。ディランですべてをちゃんと結びつけさせる事にしたんだ」

楽曲の映画使用の許可をディランから得ることが、制作の壁になる可能性があったものの、ディランに脚本が渡り、ディランは楽曲使用を許可します。

「ディランの曲なしにこの映画を作れるとは誰も思っていなかった。ディランの曲を使ったものと同じドラマチックなインパクトを持つバージョンは一つもないよ。脚本を書いているときは、使わせてもらえるかどうかわからないままに書いていた。幸いにも、ボブ・ディランの曲を6曲も使うことができたし、全編を通してディランの音楽をもとにしたスコアが流れているんだ」

 

映画『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』



<あらすじ>

ニューヨークで学生時代から付き合っていたウィル(オスカー・アイザック)とアビー(オリヴィア・ワイルド)は、第一子の誕生を間近に控え幸せに満ちあふれていたが、悲惨な事故に巻き込まれる。

一方、旅先のニューヨークで偶然その事故に深く関わってしまった少年は、その出来事をきっかけに、スペインで両親と父の雇い主であるオリーブ園のオーナー(アントニオ・バンデラス)の人生を変えることになる。

 

『ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマンが、ディランの名曲に乗せて贈る話題作、いよいよ公開!

?詳しくはこちら

 

 

■ボブ・ディラン『タイム・アウト・オブ・マインド』(SICP30584)



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オリジナル・アルバムとしては30作目となる1997年作品で、7 年振りに全曲新曲によるアルバムの発表となった。前作『オー・マーシー』と同様に、ダニエル・ラノワを再びプロデューサーに起用した今作は、『血の轍』に並ぶ傑作として高い評価を得ている。

11曲とも完成度の高い内容で、老いる事や死について、そして報われない愛を歌う表現力は抜きんでており、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」はビリー・ジョエル、アデル、エド・シーラン等の多くのアーティストがカヴァー、「コールド・アイアンズ・バウンド」はグラミーで最優秀ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。

そして同じくグラミーで、今作は最優秀アルバム賞を獲得し、21世紀に入って以降も続く充実した作品のプロローグともなった。

 

1. ラヴ・シック

2. ダート・ロード・ブルース

3. スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ

4. ミリオン・マイルズ

5. トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン

6. ティル・アイ・フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー

7. ノット・ダーク・イエット

8. コールド・アイアンズ・バウンド

9. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

10. キャント・ウェイト

11. ハイランズ

 

 

最新商品情報


「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。

ボブ・ディラン

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』



ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーし、47の未発表録音を収録!待望のブートレッグ・シリーズ第15集は、ボブ・ディランが1967年から1969年の期間にナッシュヴィルに行った旅の記録だ。

好評発売中★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税

●『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』特設サイト、公開中!

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『日めくり・リリック・カレンダー』

日本発企画、『ボブ・ディラン 日めくり・リリック・カレンダー』の2020年版発売!



毎日めくれば、何かに気付かされ、励まされ、勇気をもらい、そして人生が変わるかも。いつもの朝が違ってくるはず。

 

好評発売中★完全生産限定★デラックス版(カレンダー本体、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り、¥5,500+税★通常版(カレンダー本体、¥3,600+税)

 

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https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4155&cd=SSZX000098358

 

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https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4202&cd=SSZX000098359

 

▼『日めくり・リリック・カレンダー』動画公開中

 

 

来日公演情報


 

ボブ・ディラン、来日公演決定!日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!



ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンスだ!

今から約半年後、新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

 

BOB DYLAN And His Band !

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<公演スケジュール>

4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8(水)19:00 Zepp Namba

4/ 9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/

 

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『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』の動画、本日公開!世界のディラン・ファンを魅了した日本発企画、いよいよ来週20日に発売。2020年版の現物はこれだ! (2019.11.15)



『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

予約受付中!のボブ・ディランのカレンダーの動画はこちらから。

https://www.facebook.com/166097603486503/posts/2537929726303267?sfns=mo

 

毎日毎日めくってみれば、何かに気付いて、励まされ、勇気をもらえば、人生変わるかも。いつもの朝が違ってくるはず。

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、今もなお進化し続ける “ロック界最重要アーティスト” ボブ・ディラン。今年もボブ・ディラン・マネージメント徹底監修の元、日本独自に制作した「BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー」の発売が決定し現在予約受付中!

ディランのノーベル文学賞受賞理由は「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した」功績によるものでした。そんなディランによる歌詞の“グッとくる”フレーズと写真の数々をマネージメント及び米SMEの全面協力により1年366日分、366枚制作。

化粧箱入りデラックス版、本体のみの通常版のどちらも「数に限り」がございますので、どうぞお早めに。

 

 

|商品情報|

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』



2019年11月20日(水)発売/完全生産限定/予約受付中

 

■デラックス版



カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

定価:¥5,500+税

下記にて予約受付中! https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4155&cd=SSZX000098358

 

■通常版

カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

定価:¥3,600+税

下記にて予約受付中! https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4202&cd=SSZX000098359

 

<好評発売中>

「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』



Bob Dylan - Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15

ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーし、47の未発表録音を収録!待望のブートレッグ・シリーズ第15集は、ボブ・ディランが1967年から1969年の期間にナッシュヴィルに行った旅の記録だ。

2019年11月1日世界同時発売★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税

 

●『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』特設サイト、公開中!

?商品詳細はこちら

 

 

|ボブ・ディラン、来日公演決定!|

 



日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!

78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンスだ!

2019年10月からスタートしたUSツアーではバック・バンドのメンバーが変わった。チャーリー・セクストン(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ペダルスティール、ヴァイオリン他)の3人に、新たにマット・チェンバーレイン(ドラム)、ボブ・ブリット(ギター)を加えた5人編成。オープニング曲は「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」で、2年ぶりに1曲だけだったがギターを弾いて歌った。

約100分、19曲のセットリストには60年近くにおよぶキャリアの中から様々な時代の歌が選ばれ、半分ほどはステージ・センターで歌い、残りはピアノを弾きながらのステージ。

アンコールは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」と「悲しみは果てしなく」の2曲だった。

さらにメンバー紹介が復活し、ステージ後方に3体のマネキンが立つという想像を超える驚きの初日、誰にも予測できないステージだった。

今から約半年後、新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

BOB DYLAN And His Band !

In Show & Concert !

 

<公演スケジュール>

4/ 1 (水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2 (木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4 (土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5 (日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6 (月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8 (水)19:00 Zepp Namba

4/ 9 (木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000

   2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 https://udo.jp/

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最高傑作『血の轍』が、Mobile Fidelity社の究極のアナログ盤として甦る! 日本盤本日発売! (2019.11.13)

究極のアナログ盤規格<ULTRADISC ONE-STEP>とは!

独自のテクノロジーとマスタリング技術、そして贅沢な時間を駆使し、マスター・テープのデータを限界まで引き出したハイ・クオリティな復刻盤により世界中のオーディオファンから高い評価を得ているモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社より、究極のアナログ盤規格「ULTRADISCONE-STEP」(UD1S)シリーズが登場。標準的なアナログ盤の生産工程である、ラッカー盤から完成品までの「スリー・ステップ・プロセス」から2工程を省き、あくまで音質を重視した「ワン・ステップ・プロセス」を実現。生産工程で発生するノイズを最小限に抑え、音のディテールの再現性とダイナミクスを大幅に向上させている。「音楽は可能な限り原音に忠実に再現されなければならない。」という、モービル・フィデリティ社設立以来の基本ポリシーを文字通り実現した、究極のアナログ盤規格である。

 

 

新開発による独自のアナログ盤素材<MoFi SuperVinyl>とは!

MoFi SuperVinylは、アメリカ・カリフォルニア州のNEOTECH社とRTI社の共同開発により新たに生み出された独自のアナログ盤素材。新たに開発されたカーボンレス染料(半透明)により、オリジナルのラッカー盤と区別がつかない、より精密な溝の製造を可能にし、マスタリング・スタジオのサウンドに限りなく近い音質を再現する。

 

 

ボブ・ディランの最高傑作『血の轍』とは!

1975年作品。ここ二作となる『プラネット・ウェイヴズ』『偉大なる復活』でのザ・バンドとの活動によってロック色を強めたディランでしたが、本作は一転してアコースティック・サウンドによる穏やかな印象のアルバムとなった。サウンド面での変化もさることながら、詩の面でもこれまでと一味違う味わい深い作品が多く収録されており、特に「愚かな風」は“七十年代のライク・ア・ローリング・ストーン”とまで評される。このアルバムのセッションは二度行われ、当初はディランのみだったが後にミュージシャンをかき集め、アルバムの半分に及ぶ曲を再レコーディングして発売にこぎつけた。発売寸前にかようなゴタゴタがあったものの、ディランの第二次ピークに生まれた歌の数々はいずれも質の高いもので、全米最高1位を記録する大ヒットとなり、彼の最高傑作のひとつに数えられる作品となった。傑作に相応しい音を求め、今回、モービル・フィデリティ社からハイ・クオリティなサウンドで復刻される。

 

 

商品情報

傑作に相応しい音を求めて。

ボブ・ディラン

Mobile Fidelity『血の轍』/Blood On The Tracks





11月13日発売●UltraDisc One-Step仕様●180グラム重量盤/45回転/2枚組●英文解説翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付●SIJP88-9●定価:¥20,000+税

 

収録曲

SIDE ONE

1. ブルーにこんがらがって/Tangled Up in Blue

2. 運命のひとひねり/Simple Twist of Fate

 

SIDE TWO

1. きみは大きな存在/You're a Big Girl Now

2. 愚かな風/Idiot Wind

3. おれはさびしくなるよ/You're Gonna Make Me Lonesome When You Go

 

SIDE THREE

1. 朝に会おう/Meet Me in the Morning

2. リリー、ローズマリーとハートのジャック/Lily, Rosemary and the Jack of Hearts

 

SIDE FOUR

1. 彼女にあったら、よろしくと/If You See Her, Say Hello

2. 嵐からの隠れ場所/Shelter from the Storm

3. 雨のバケツ/Buckets of Rain

 

●Mobile Fidelity『血の轍』特設サイト、公開中!商品詳細はこちら。

→ http://www.110107.com/dylan_wadachi

 

 

<好評発売中>

「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。

ボブ・ディラン

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』

Bob Dylan - Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15



ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーし、47の未発表録音を収録!待望のブートレッグ・シリーズ第15集は、ボブ・ディランが1967年から1969年の期間にナッシュヴィルに行った旅の記録だ。

 

2019年11月1日世界同時発売★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税

 

 

来日情報

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!

 



 

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンスだ!

2019年10月からスタートしたUSツアーではバック・バンドのメンバーが変わった。チャーリー・セクストン(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ペダルスティール、ヴァイオリン他)の3人に、新たにマット・チェンバーレイン(ドラム)、ボブ・ブリット(ギター)を加えた5人編成。オープニング曲は「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」で、2年ぶりに1曲だけだったがギターを弾いて歌った。約100分、19曲のセットリストには60年近くにおよぶキャリアの中から様々な時代の歌が選ばれ、半分ほどはステージ・センターで歌い、残りはピアノを弾きながらのステージ。アンコールは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」と「悲しみは果てしなく」の2曲だった。さらにメンバー紹介が復活し、ステージ後方に3体のマネキンが立つという想像を超える驚きの初日、誰にも予測できないステージだった。

今から約半年後、新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

 

BOB DYLAN And His Band !

In Show & Concert !

 

<公演スケジュール>

4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8(水)19:00 Zepp Namba

4/ 9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/

 

 

商品発売情報

『日めくり・リリック・カレンダー』

日本発企画、『ボブ・ディラン 日めくり・リリック・カレンダー』の2020年版発売決定!

毎日めくれば、何かに気付かされ、励まされ、勇気をもらい、そして人生が変わるかも。いつもの朝が違ってくるはず。


 

2019年11月20日発売★完全生産限定★デラックス版(カレンダー本体、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り、¥5,500+税)★通常版(カレンダー本体、¥3,600+税)

詳しくは → https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4233&cd=SSZX000098358

 

 

映画公開情報

『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』

『ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマンが、ディランの名曲に乗せて贈る話題作11月公開!

1997年発表の傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』が物語の重要な鍵として登場。脚本を読んで気に入ったディラン本人がそのアルバムから6曲にも及ぶ楽曲使用を許可した話題のヒューマン・ドラマで、11月22日公開!

詳しくは → https://life-itself.jp

 

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来日が決定したボブ・ディラン! ジョニー・キャッシュとの伝説のセッションをフィーチャーした『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』、本日世界同時発売! (2019.11.01)



 

本日発売のブートレッグ・シリーズ第15集には、『ジョン・ウェズリー・ハーディング』、『ナッシュヴィル・スカイライン』、『セルフ・ポートレイト』のアウトテイクに加えて、初公開される1969年にナッシュヴィルのスタジオでおこなわれた伝説のボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションなど、47の未発表録音を収録。ボブ・ディランにとって音楽的に重要な意味を持つ1967年から1969年にかけておこなったナッシュヴィルへの旅を振り返る。

 

シンプルであること、それは強い力を持つ。

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』のライナーノートでコリン・スコットは、つぎのように書いている。「ディランは『ジョン・ウェズリー・ハーディング』のサウンドについて、『ほかの人たちがどんなふうにレコーディングするのか知らなかったし、知りたいとも思わなかった……ほかの人たちがやっているようなスタジオで時間をかけた制作技術が必要とは思わなかった』と記者のマット・ダムスカーに話している。また簡潔な歌詞について『いまはたくさんのことばは使わないようにしている。盗用したくなるような名言はないし、空白を埋めるためだけのことばもない』とも言っている」

 

同じ音楽基盤を持つボブとジョニーのユニークで特別な人間関係が鮮やかに浮かび上がる。

1969年2月、ディランは『ナッシュヴィル・スカイライン』をつくるためにコロンビア・スタジオAに戻ってきた。キャッシュはのちに「ボブがアルバムにゲスト参加してくれと言ってきて、スタジオに行ったら、彼らは2時間ほど録音機を回しただけだった」と語っている。コロンビア・スタジオAではディラン/キャッシュ・セッションが2回おこなわれた。1969年2月17日と18日で、バック・ミュージシャンのなかにはロックンロールの創始者のひとりであるカール・パーキンスがギターで6曲(パーキンスの作品「マッチボックス」も含まれている)に参加した。『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』でもっとも興味深い新発見は、類まれなふたりのシンガー/ソングライターが、たがいに敬意を表すために「くよくよするなよ/アンダースタンド・ユア・マン」を同時に歌っていることだ。

 

1日を費やしておこなわれた2回目のディラン/キャッシュ・セッションには、初めて公表される「おたずね者 (テイク 1)」、しかもディラン自身が歌っている唯一のヴァージョンが含まれている。なお、このセッションの翌週、キャッシュはサンクェンティン刑務所でのコンサートのオープニング曲として「おたずね者」を歌った。ジミー・ロジャース・メドレーを含む、さまざまなカヴァー曲を歌うふたりのセッションを聞くと、ディランとキャッシュがどれほど尊敬し合っていたかを知ることができる。

 

▼「おたずね者 (テイク 1)」のミュージック・ビデオ公開!

スタジオで録音するボブとジョニーに対して、ジューン・カーターが次の曲「おたずね者」を歌うならボブにメロディを歌ってもらうようアドヴァイスしてレコーディングは始まります。

https://youtu.be/iiRMfb3Z9hg

 

 

『ジョニー・キャッシュ・ショー』が1969年6月に始まることが決まったとき、司会をつとめるキャッシュはボブ・ディランに第1回の番組ゲストとして出演を依頼した。『ジョニー・キャッシュ・ショー』の録画撮りの日をはさんで、ディランは1年後にリリースされることになるアルバム『セルフ・ポートレイト』の制作を始めていた。5月3日のセッションには、いつものナッシュヴィルのメンバーに加えて、フレッド・カーターがギターで参加した。その時録音した「フォルサム・プリゾン・ブルース(アウトテイク)」と「リング・オブ・ファイア(アウトテイク)」が初めてこの『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』に収められている。

 

▼「リング・オブ・ファイア (アウトテイク)」の音源公開!

1969年5月3日、ナッシュヴィルのスタジオAで『セルフ・ポートレイト』のために行われた3回目のレコーディング・セッションから収録され、今回の発売までは未発表。

https://youtu.be/x5SxmXsRyCQ

 

 

▼試聴と購入はこちらより

https://sonymusicjapan.lnk.to/Bootleg15_BobDylan

 

 

|商品情報|

「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。

ボブ・ディラン

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』

Bob Dylan - Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15





 

2019年11月1日世界同時発売★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税

 

■同時発売の3枚組LP『Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15』(輸入盤のみ)の収録曲もCDと同様です。

 

<収録曲>

DISC 1   

ジョン・ウェズリー・ハーディング・セッションズ
  1. 漂流者の逃亡 (テイク 1)
  2. 聖オーガスティンを夢でみた (テイク 2)
  3. 見張塔からずっと (テイク 3)
  4. ジョン・ウェズリー・ハーディング (テイク 1)
  5. ある朝でかけると (テイク1)
  6. あわれな移民 (テイク 4)
  7. おれはさびしいホーボー (テイク 4)
    ナッシュヴィル・スカイライン・セッションズ
  8. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ (テイク 1)*
  9. トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー (テイク 1)
  10. レイ・レディ・レイ (テイク 2)*
  11. ワン・モア・ナイト (テイク 2)
  12. ウエスタン・ロード (テイク 1)
  13. ペギー・デイ (テイク 1)
  14. 嘘だと言っておくれ (テイク 2)
  15. カントリー・パイ (テイク 2)


 

DISC 2   

ボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションズ
  1. アイ・スティル・ミス・サムワン (テイク 5)
  2. くよくよするなよ/アンダースタンド・ユア・マン (リハーサル)
  3. いつもの朝に (テイク 3)
  4. マウンテン・デュー (テイク 1)
  5. マウンテン・デュー (テイク 2)
  6. アイ・スティル・ミス・サムワン (テイク 2)
  7. ケアレス・ラヴ (テイク 1)
  8. マッチボックス (テイク 1)
  9. ザッツ・オールライト・ママ (テイク 1)
  10. ミステリー・トレイン/ディス・トレイン・イズ・バウンド・フォー・グローリー (テイク 1)
  11. ビッグ・リヴァー (テイク 1)
  12. 北国の少女 (リハーサル)
  13. 北国の少女 (テイク 1)
  14. アイ・ウォーク・ザ・ライン (テイク 2)
  15. ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ (リハーサル)
  16. ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ (テイク 3)
  17. ファイブ・フィート・ハイ・アンド・ライジング (テイク 1)
  18. ユー・アー・マイ・サンシャイン (テイク 1)
  19. リング・オブ・ファイア (テイク 1)


 

DISC 3

ボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションズ
  1. スタジオでのお喋り
  2. おたずね者 (テイク 1)
  3. エーメン (リハーサル)
  4. ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー (テイク 1)
  5. ジミー・ロジャース・メドレー No.1 (テイク 1)
  6. ジミー・ロジャース・メドレー No.2 (テイク 2)
    ジョニー・キャッシュ・ショー
  7. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ
  8. リヴィング・ザ・ブルース
  9. 北国の少女(ジョニー・キャッシュとデュエット)
    セルフ・ポートレイト・セッションズ
  10. リング・オブ・ファイア(アウトテイク)
  11. フォルサム・プリズン・ブルース(アウトテイク)
    ウィズ・アール・スクラッグス
  12. アール・スクラッグス・インタビュー
  13. イースト・ヴァージニア・ブルース
  14. トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー
  15. ワン・モア・チャンス
  16. ナッシュヴィル・スカイライン・ラグ*


*を除き全て未発表

 

●『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』特設サイト、公開中!商品詳細はこちら。

→ http://www.110107.com/dylan_vol15

 

 

ボブ・ディラン、来日公演決定!

日本が愛するディラン、日本を愛するディラン。

ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演!




 

ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンスだ!

2019年10月からスタートしたUSツアーではバック・バンドのメンバーが変わった。チャーリー・セクストン(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ペダルスティール、ヴァイオリン他)の3人に、新たにマット・チェンバーレイン(ドラム)、ボブ・ブリット(ギター)を加えた5人編成。オープニング曲は「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」で、2年ぶりに1曲だけだったがギターを弾いて歌った。約100分、19曲のセットリストには60年近くにおよぶキャリアの中から様々な時代の歌が選ばれ、半分ほどはステージ・センターで歌い、残りはピアノを弾きながらのステージ。アンコールは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」と「悲しみは果てしなく」の2曲だった。さらにメンバー紹介が復活し、ステージ後方に3体のマネキンが立つという想像を超える驚きの初日、誰にも予測できないステージだった。

今から約半年後、新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

 

 

BOB DYLAN And His Band !

In Show & Concert !

 

<公演スケジュール>

4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity

4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity

4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity

4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity

4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity

4/ 8(水)19:00 Zepp Namba

4/ 9(木)19:00 Zepp Namba

4/10(金)19:00 Zepp Namba

4/14(火)19:00 Zepp Tokyo

4/15(水)19:00 Zepp Tokyo

4/17(金)19:00 Zepp DiverCity

4/19(日)17:00 Zepp DiverCity

4/20(月)19:00 Zepp DiverCity

4/21(火)19:00 Zepp DiverCity

計14公演

 

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)

発売:11/23(土・祝)開始

INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/


 

 

|商品発売情報|

『日めくり・リリック・カレンダー』

日本発企画、『ボブ・ディラン 日めくり・リリック・カレンダー』の2020年版発売決定!

毎日めくれば、何かに気付かされ、励まされ、勇気をもらい、そして人生が変わるかも。いつもの朝が違ってくるはず。



 

2019年11月20日発売★完全生産限定★デラックス版(カレンダー本体、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り、¥5,500+税★通常版(カレンダー本体、¥3,600+税)

詳しくはこちら:https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=4233&cd=SSZX000098358

 

 

|映画公開情報|

『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』

『ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマンが、ディランの名曲に乗せて贈る話題作11月公開!

1997年発表の傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』が物語の重要な鍵として登場。脚本を読んで気に入ったディラン本人がそのアルバムから6曲にも及ぶ楽曲使用を許可した話題のヒューマン・ドラマで、11月22日公開!

詳しくはこちら:https://life-itself.jp

 

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2019/11/1発売 ボブ・ディラン『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』国内盤CD購入者対象特典のご案内  (2019.10.29)

2019/11/1発売 ボブ・ディラン『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』国内盤CDを対象店にてお買い上げの方に先着でスペシャル特典をプレゼント!!!特典は先着とさせていただきます。なくなり次第終了となりますの、お早めにお買い求めください。

※対象店舗にて下記対象商品をご購入いただいた方が対象になります。

 

 

|対象商品|

ボブ・ディラン『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』



2019/11/1発売

国内盤CD (SICP-31341〜31343)

 

 

|特典内容|

■TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)

オリジナルポストカード(タワーレコードver.)



 

■HMV全店(HMV&BOOKS Online含む/一部店舗除く)

オリジナルポストカード(HMVver.)



 

■応援店

ジャケット写真ポストカード



 

対象店名はこちら

エムズエクスポ盛岡店 岩手県
柏谷楽器店 駅前店 秋田県
ディスクユニオン お茶の水駅前店 東京都
山野楽器 銀座本店(4F) 東京都
ディスクピア 日本橋店 大阪府
Amazon.co.jp オンライン
SonyMusicShop オンラインショップ
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ボブ・ディラン、来日公演決定!日本が愛するディラン、日本を愛するディランノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは、14公演! (2019.10.28)

 



ボブ・ディランが、2020年4月に3年振りとなる9度目の日本ツアーを行う。今回は世界中のファンが嫉妬する日本限定のライヴハウスで開催され、東京と大阪で何と14公演!78歳になった今も、ライヴを中心に活動を続ける、今のボブ・ディランを間近で見る絶好のチャンスだ!

2019年10月からスタートしたUSツアーではバック・バンドのメンバーが変わった。チャーリー・セクストン(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ドニー・ヘロン(ペダルスティール、ヴァイオリン他)の3人に、新たにマット・チェンバーレイン(ドラム)、ボブ・ブリット(ギター)を加えた5人編成。オープニング曲は「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」で、2年ぶりに1曲だけだったがギターを弾いて歌った。100分、19曲のセットリストには60年近くにおよぶキャリアの中から様々な時代の歌が選ばれ、半分ほどはステージ・センターで歌い、残りはピアノを弾きながらのステージ。アンコールは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」と「悲しみは果てしなく」の2曲だった。さらにメンバー紹介が復活し、ステージ後方に3体のマネキンが立つという想像を超える驚きの初日、誰にも予測できないステージだった。

今から約半年後、新たな年を迎え2020年ワールド・ツアーの皮切りと予想される日本ツアーは果たしてどうなるのだろう・・・トキメキは止まらない。

BOB DYLAN And His Band !
In Show & Concert !

<公演スケジュール>
4/ 1(水)19:00 Zepp DiverCity
4/ 2(木)19:00 Zepp DiverCity
4/ 4(土)17:00 Zepp DiverCity
4/ 5(日)17:00 Zepp DiverCity
4/ 6(月)19:00 Zepp DiverCity
4/ 8(水)19:00 Zepp Namba
4/ 9(木)19:00 Zepp Namba
4/10(金)19:00 Zepp Namba
4/14(火)19:00 Zepp Tokyo
4/15(水)19:00 Zepp Tokyo
4/17(金)19:00 Zepp DiverCity
4/19(日)17:00 Zepp DiverCity
4/20(月)19:00 Zepp DiverCity
4/21(火)19:00 Zepp DiverCity   
計14公演

料金:1Fスタンディング ¥19,000  2F指定 ¥25,000(税込/ドリンク代別途)
発表:10/28(月)正午 ウドー音楽事務所WEB/SNS 他
発売:11/23(土・祝)開始
INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  https://udo.jp/

<プロフィール>


風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在78歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、38作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソング・ブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。

2016年10月、「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。

2018年2月、武道館での日本初公演から40周年を迎える。
2018年、2年振りの来日公演は、日本のロック・フェス初参戦のFUJI ROCK FESTIVALとなり、最終日となる7月29日のヘッドライナーを務めた。来日記念盤となる『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』を日本先行発売。
11月には傑作『血の轍』制作時の未発表をまとめた“ブートレッグ・シリーズ”の第14集『モア・ブラッド、モア・トラックス』を発売。
2019年2月「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を主題歌にした、池井戸潤原作映画『七つの会議』が公開され、大ヒットを記録。
6月にはNetflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の配信に合わせ、CDボックス『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を世界同時発売。
11月、ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーした『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』、世界同時発売。
11月、『タイム・アウト・オブ・マインド』を物語の重要な鍵とした映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の公開予定。

2020年4月、ノーベル文学賞受賞後初の、9度目の日本ツアーを開催予定


|商品発売情報|
『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』
 「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。
ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーし、47の未発表録音を収録!待望のブートレッグ・シリーズ第15集は、ボブ・ディランが1967年から1969年の期間にナッシュヴィルに行った旅の記録だ。

2019年11月1日発売★未発表写真満載のカラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★SICP31341〜3★¥4,500+税
詳しくは → https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/510527



●日めくり・リリック・カレンダー』
日本発企画、『ボブ・ディラン 日めくり・リリック・カレンダー』の2020年版発売決定!
毎日めくれば、何かに気付かされ、励まされ、勇気をもらい、そして人生が変わるかも。いつもの朝が違ってくるはず。

2019年11月20日発売★完全生産限定★デラックス版(カレンダー本体、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り、¥5,500+税★通常版(カレンダー本体、¥3,600+税)
詳しくは → https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/510745

 


|映画公開情報|
『ライフ・イットセルフ〜未来に続く物語』
『ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマンが、ディランの名曲に乗せて贈る話題作11月公開!
1997年発表の傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』が物語の重要な鍵として登場。脚本を読んで気に入ったディラン本人がそのアルバムから6曲にも及ぶ楽曲使用を許可した話題のヒューマン・ドラマで、11月22日公開!
詳しくは → https://life-itself.jp


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世界のディラン・ファンを魅了!日本発企画、『ボブ・ディラン 日めくり・リリック・カレンダー』の2020年版発売決定! (2019.09.27)



〜ディランのフレーズで、始まる新しい朝。

世界が欲しがった日めくりカレンダーを2020年も!〜

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

 

「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した」功績によりノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン。

彼の「詩」は難解ながら、短いフレーズに「格言」のような言葉が多く含まれています。そんな「格言」を来年はうるう年なので1年366日分、366編ピックアップし、2020年の毎日毎日を彩ります。そしてそんな“グッとくる”フレーズの背景にはマネージメントの全面協力を得て探しだした、貴重な写真の数々。毎日めくれば、何かに気付かされ、励まされ、勇気をもらい、そして人生が変わるかもしれません。

いつもの朝が違ってくるはず・・・

 

尚、2019年版のカレンダーはボブ・ディラン・オフィシャルインスタグラムで定期的にアップされており、世界中のファンから問い合わせが殺到しています。完全生産限定ですのでどうぞ御予約はお早めに!

 

 

|商品情報|

発売日:2019年11月20日(水)

※完全生産限定!

 

■デラックス版



カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

定価:6,050円(税込)/税抜価格 5,500円

商品サイズ:W(横)132mm × T(縦)132mm × H(高さ/厚み)56mm

 

■通常版



カレンダー本体(366日 日めくりカレンダー)

定価:3,960円(税込)/税抜価格 3,600円

商品サイズ:W(横)120mm × T(縦)120mm × H(高さ/厚み)43mm

 

以下サイトにて予約受付中!

 

尚、Sony Music Shopで購入いただくと【先着購入特典】オリジナルステッカー《SonyMusicShopオリジナル特典》付。

 

?デラックス版|Sony Music Shop

 

?通常版|Sony Music Shop

 

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ジョニー・キャッシュとの伝説のセッションをフィーチャーしたボブ・ディラン『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』2019年11月1日世界同時発売予定! (2019.09.20)





1991年『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』の発売以来、四半世紀を超える長期シリーズとなったが、発表の度に高い評価を得ているシリーズの新作には、『ジョン・ウェズリー・ハーディング』、『ナッシュヴィル・スカイライン』、『セルフ・ポートレイト』のアウトテイクに加えて、初公開される1969年にナッシュヴィルのスタジオでおこなわれた伝説のボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションなど、これまで未発表だった47の録音が収められている。

 

ボブ・ディランにとって音楽的に重要な意味を持つ1967年から1969年にかけておこなったナッシュヴィルへの旅を振り返る。

 

ディスク1には、ディランがナッシュヴィルのコロンビア・スタジオAでおこなったジョン・ウェズリー・ハーディング・セッション(1967年10月17日、11月6日)とナッシュヴィル・スカイライン・セッション(1969年2月13ー14日)で録音された別ヴァージョンが収められている。ここには初めて発表される新曲「ウエスタン・ロード」(ナッシュヴィル・スカイラインのアウトテイク)が含まれている。

 

▼ディスク1より「嘘だと言っておくれ (テイク 2)」のリリック・ビデオ公開!



 

ディスク2とディスク3には、ディランとアメリカ音楽の偉人ジョニー・キャッシュとの共同作業に焦点を当てる。みんながリリースされる日を待ちわびていたコロンビア・スタジオAのセッションと、第1回『ジョニー・キャッシュ・ショー』(1969年6月7日、ABCテレビで放送)の収録をおこなったライマン・オーディトリアムのライヴ・パフォーマンス(1969年5月1日)がここに収められている。

 

ディスク3の最後には1970年5月17日、グラミー賞受賞のブルーグラス・バンジョーの伝説的名手アール・スクラッグスとおこなったPBSテレビの特別番組『アール・スクラッグス:ヒズ・ファミリー・アンド・フレンズ』(1971年1月放送)のためのレコーディングも収められている。

 



 

シンプルであること、それは強い力を持つ。

 

ボブ・ディランの音楽の進化を考えた時、1967年は大きな驚くべき変化を遂げた年だ。1965ー66年にディランは最先端を行く3部作『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』を発表したが、1966年7月のバイク事故の後、大衆の前から姿を消してしまった。一方、当時のポップミュージックは、ディランの後を追いかけようと、長時間のスタジオ作業を費やし、より複雑で、シュールな、サイケデリックな方向に進んで行った。ディランは、1966年2月にナッシュヴィルでフルバンドをバックに『ブロンド・オン・ブロンド』を録音した。ところが1967年秋に同じナッシュヴィルでつぎのアルバムを録音する時は、ディラン(ギター、ヴォーカル、ハーモニカ)、チャーリー・マッコイ(ベース)、ケニー・バトレイ(ドラムス)の3人だけで、最小限のシンプルなサウンドをつくりだした。

 

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』のライナーノートでコリン・スコットは、つぎのように書いている。「ディランは『ジョン・ウェズリー・ハーディング』のサウンドについて、『ほかの人たちがどんなふうにレコーディングするのか知らなかったし、知りたいとも思わなかった……ほかの人たちがやっているようなスタジオで時間をかけた制作技術が必要とは思わなかった』と記者のマット・ダムスカーに話している。また簡潔な歌詞について『いまはたくさんのことばは使わないようにしている。盗用したくなるような名言はないし、空白を埋めるためだけのことばもない』とも言っている」

 

同じ音楽基盤を持つボブとジョニーのユニークで特別な人間関係が

鮮やかに浮かび上がる。

 

1969年2月、ディランは『ナッシュヴィル・スカイライン』をつくるためにコロンビア・スタジオAに戻ってきた。キャッシュはのちに「ボブがアルバムにゲスト参加してくれと言ってきて、スタジオに行ったら、彼らは2時間ほど録音機を回しただけだった」と語っている。コロンビア・スタジオAではディラン/キャッシュ・セッションが2回おこなわれた。1969年2月17日と18日で、バック・ミュージシャンのなかにはロックンロールの創始者のひとりであるカール・パーキンスがギターで6曲(パーキンスの作品「マッチボックス」も含まれている)に参加した。『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』でもっとも興味深い新発見は、類まれなふたりのシンガー/ソングライターが、たがいに敬意を表すために「くよくよするなよ/アンダースタンド・ユア・マン」を同時に歌っていることだ。

 



 

1日を費やしておこなわれた2回目のディラン/キャッシュ・セッションには、初めて公表される「おたずね者」、しかもディラン自身が歌っている唯一のヴァージョンが含まれている。なお、このセッションの翌週、キャッシュはサンクェンティン刑務所でのコンサートのオープニング曲として「おたずね者」を歌った。ジミー・ロジャース・メドレーを含む、さまざまなカヴァー曲を歌うふたりのセッションを聞くと、ディランとキャッシュがどれほど尊敬し合っていたかを知ることができる。

 

『ジョニー・キャッシュ・ショー』が1969年6月に始まることが決まったとき、司会をつとめるキャッシュはボブ・ディランに第1回の番組ゲストとして出演を依頼した。『ジョニー・キャッシュ・ショー』の録画撮りの日をはさんで、ディランは1年後にリリースされることになるアルバム『セルフ・ポートレイト』の制作を始めていた。5月3日のセッションには、いつものナッシュヴィルのメンバーに加えて、フレッド・カーターがギターで参加した。その時録音した「フォルサム・プリゾン・ブルース」と「リング・オブ・ファイア」が初めてこの『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』に収められている。

 

正式発売されたアルバム『ナッシュヴィル・スカイライン』にキャッシュとのデュエット曲は1曲(「北国の少女」)しか収められなかったが、キャッシュはこのアルバムのために、のちにグラミー賞を受賞したライナーノートを書いている。『ナッシュヴィル・スカイライン』がリリースされた2カ月後、ディランの5年ぶりのライヴ・パフォーマンス出演となる『ジョニー・キャッシュ・ショー』が放送された。そのパフォーマンスもここに収められている。

 

▼試聴「嘘だと言っておくれ (テイク 2)」とプリオーダーは以下にて開始!

https://sonymusicjapan.lnk.to/Bootleg15_BobDylanAW

 

 

|商品情報|

「ヘイ、ボブ」「ハイ、ジョニー」 俺ら旅の途中だな。

ボブ・ディラン

『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』

Bob Dylan - Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15



2019年11月1日世界同時発売予定

★未発表写真満載のカラー・ブックレット

★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット

★Blu-Spec CD 2

★SICP31341〜3

★¥4,500+税

 

■同時発売予定の3枚組LP『Travelin’ Thru, 1967 – 1969: The Bootleg Series Vol. 15』(輸入盤のみ)の収録曲もCDと同様です。

 

<収録曲>

DISC ONE

ジョン・ウェズリー・ハーディング・セッションズ

October 17, 1967

Columbia Studio A, Nashville, TN

1.漂流者の逃亡 (テイク 1)

2.聖オーガスティンを夢でみた (テイク 2)

 

November 6, 1967

Columbia Studio A, Nashville, TN

3.見張塔からずっと (テイク 3)

4.ジョン・ウェズリー・ハーディング (テイク 1)

5.ある朝でかけると (テイク1)

6.あわれな移民 (テイク 4)

7.おれはさびしいホーボー (テイク 4)

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica

Charlie McCoy: bass

Kenneth Buttrey: drums

 

ナッシュヴィル・スカイライン・セッションズ    

February 13, 1969

Columbia Studio A, Nashville, TN

8.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ (テイク 1*)

9.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー (テイク 1)

10.レイ・レディ・レイ (テイク 2*)

11.ワン・モア・ナイト (テイク 2)

12.ウエスタン・ロード (テイク 1)

 

February 14, 1969

Columbia Studio A, Nashville, TN

13.ペギー・デイ (テイク 1)

14.嘘だと言っておくれ (テイク 2)

15.カントリー・パイ (テイク 2)

Bob Dylan – vocals, guitar, piano, harmonica

Kelton D. Herston, Norman Blake, Charlie Daniels, Wayne Moss (10 & 12): guitars

Bob Wilson: piano, organ

Peter Drake: steel guitar (13-15)

Charlie McCoy: bass

Kenneth Buttrey: drums

 

DISC TWO

ボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションズ       

February 17, 1969

Columbia Studio A, Nashville, TN

1.アイ・スティル・ミス・サムワン (テイク 5)

2.くよくよするなよ/アンダースタンド・ユア・マン (リハーサル)

 

February 18, 1969

Columbia Studio A, Nashville, TN

3.いつもの朝に (テイク 3)

4.マウンテン・デュー (テイク 1)

5.マウンテン・デュー (テイク 2)

6.アイ・スティル・ミス・サムワン (テイク 2)

7.ケアレス・ラヴ  (テイク 1)

8.マッチボックス (テイク 1)

9.ザッツ・オールライト・ママ (テイク 1)

10.ミステリー・トレイン/ディス・トレイン・イズ・バウンド・フォー・グローリー (テイク 1)

11.ビッグ・リヴァー (テイク 1)

12.北国の少女 (リハーサル)

13.北国の少女 (テイク 1)

14.アイ・ウォーク・ザ・ライン (テイク 2)

15.ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ (リハーサル)

16.ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ (テイク 3)

17.ファイブ・フィート・ハイ・アンド・ライジング (テイク 1)

18.ユー・アー・マイ・サンシャイン (テイク 1)

19.リング・オブ・ファイア (テイク 1)

 

DISC THREE

ボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションズ       

February 18, 1969

Columbia Studio A, Nashville, TN

1.スタジオでのお喋り

2.おたずね者 (テイク 1)

3.エーメン (リハーサル)

4.ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー (テイク 1)

5.ジミー・ロジャース・メドレー (テイク 1)

6.ジミー・ロジャース・メドレー (テイク 2)

Bob Dylan: vocals, guitar

Johnny Cash: vocals, guitar

Carl Perkins: guitar (08,10, 02, 04-06)

Bob Wootton: guitar

Marshall Grant: bass

W.S. Holland: drums

 

ジョニー・キャッシュ・ショー

May 1, 1969

Ryman Auditorium, Nashville, TN

Live on The Johnny Cash Show

Originally broadcast on ABC-TV, June 7, 1969

7.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

8.リヴィング・ザ・ブルース

9.北国の少女(ジョニー・キャッシュとデュエット)

Bob Dylan: vocals, guitar

Johnny Cash: vocals, guitar (09)

Norman Blake and Charlie Daniels: guitars

Peter Drake: steel guitar

Bob Wilson: piano

Charlie McCoy: bass

Kenneth Buttrey: drums

 

セルフ・ポートレイト・セッションズ   

Columbia Studio A, Nashville, TN

10.リング・オブ・ファイア

11.フォルサム・プリズン・ブルース

Bob Dylan: vocals, guitar

Fred F. Carter, Norman Blake: guitars

Charlie Daniels: guitar (11), bass (10)

Bob Wilson: piano

Peter Drake: steel guitar

Charlie McCoy: harmonica (10), bass (11)

Kenneth Buttrey: drums

Delores Edgin and Dottie Dillard: background vocals

 

ウィズ・アール・スクラッグス         

May 17, 1970

The Home of Thomas B. Allen, Carmel, New York

12.アール・スクラッグス・インタビュー

13.イースト・ヴァージニア・ブルース

14.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー

15.ワン・モア・チャンス

16.ナッシュヴィル・スカイライン・ラグ*

Bob Dylan: vocals, guitar

Earl Scruggs: banjo

Randy Scruggs: acoustic guitar

Gary Scruggs: electric bass

 

*を除き全て未発表

 

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名盤の顔には深みがある! ボブ・ディランの傑作『フリーホイーリン』が立版古*に! (2019.09.10)

『フリーホイーリン』は1963年に発売され、「風に吹かれて」、「北国の少女」、「くよくよするなよ」他を収録しフォーク時代のボブ・ディランを代表する名盤として知られる。当時の恋人だったスージー・ロトロと腕を組んで歩く姿を捉えたアルバム・ジャケットはグリニッジ・ヴィレッジのジョーンズ・ストリートで撮影されたもの。カメラマンはドン・ハンスタインで、1950年代から60年代にわたってCBSの社内フォトグラファーとして勤務していた。撮影時にドンは特に考えた指示をした覚えはないと語っており、スージーは「真冬だったから凍えそうで、ボブは薄いジャケットしか羽織っておらず心から寒がっていた」と振り返っている。

そんな語る事の多いアルバム・ジャケットが立版古*となって登場。既にビートルズなどで話題を呼んでいる商品企画だ。

若きディランが恋人と歩くニューヨークの街角に思いを馳せながら、ジャケットの世界を立体的に自分で組み立ててみてはどうだろうか?

 



 

詳しくはこちらから http://www.tatebanko.com/products/tbk_dylan/index.html

 

*立版古(たてばんこ):江戸時代に錦絵のなかの「おもちゃ絵」のひとつとして広く楽しまれたもの。

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「はげしい雨が降る」、「コーヒーもう一杯」のパフォーマンスがフルで公開中! (2019.06.17)



Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』のためにレストアされた2曲がフル・ヴァージョンにて公開された。映画では編集されていた歌の映像が完全版として登場し、1975年のステージが鮮やかに蘇る!

 

▼「はげしい雨が降る」(フル・パフォーマンス)はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=iUD5snx-XOo

 

 

▼「コーヒーもう一杯」(フル・パフォーマンス)はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=ujgqOgMIwfA

 

 

●CD『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』の解説より

「はげしい雨が降る」

63年のアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』に収められていた初期の代表曲。公民権運動、キューバ危機などで大きく揺らぐ60年代初頭の米国にあって、その切実な思いを綴った名曲だ。もともとはアコースティック・ギターの弾き語りナンバーだったが、ローリング・サンダー・レヴューではドライヴ感たっぷりのブギ・ブルースへと変身。フォーク・シンガーとしてデビューする以前、ロックンローラーに憧れて自ら音楽をやるようになったディランの音楽的な出自を改めて聞き手に思い知らせるかのようなパフォーマンスになっている。

 

「コーヒーもう一杯」

アルバム『欲望』を代表する人気曲。フランスでジプシー・フェスティヴァルに遊びに行った際に知り合った自称ジプシーの王との交遊に刺激を受けてディランが書き上げたナンバーだ。本ボックスにはリハーサル、ライヴ本番、数多くのテイクが収められているが、どれもスカーレット・リヴェラのジプシー・ヴァイオリンがなまめかしく舞うエキゾチックな仕上がり。思いのほかハードに歌い回すディランのヴォーカルが魅力的だ。

 

解説著者:萩原健太

https://kenta45rpm.com/

 

志か怒りか、ディランがロックする。

ボブ・ディラン

『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』





絶賛発売中●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様:輸入盤BOX(14CD、56Pブックレット)●136P日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付●\15,000+税●SICP6101〜14

●CDの詳しくはこちら

→ http://www.110107.com/dylan_1975

 

Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』独占配信中!

巨匠マーティン・スコセッシが贈る『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』は、ドキュメンタリー、ライヴ映像、そして熱狂的な夢が織り混ざった極めて貴重な作品。映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべては14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』に収められている。

 

■映画本編はこちらから(有料)

https://www.netflix.com/title/80221016

 

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いよいよ配信開始! Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』独占配信中!  (2019.06.12)



『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』が、6月12日よりNetflixで配信が開始された。この極めて貴重な作品はマーティン・スコセッシ監督によるもので、出演は10数年ぶりにカメラの前でインタビューを受けるボブ・ディランを始めとして、アレン・ギンズバーグ、ジョーン・バエズ、パティ・スミス、ロジャー・マッギン、サム・シェパード、シャロン・ストーン、ジョニ・ミッチェルらの名前が並ぶ。ディランの偉大な名曲を振り返りながら、アーティストとして進化を遂げてきた彼の軌跡を追う。ドキュメンタリー、ライヴ映像、そして熱狂的な夢が織り混ざった話題作だ。尚、映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべては、絶賛発売中の14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』に収められている。

 

■映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の予告編はこちら

https://youtu.be/EuYnuhkbCS8



 

 

■本編はこちら(要手続き)

https://www.netflix.com/title/80221016

 

好評発売中!

志か怒りか、ディランがロックする。

ボブ・ディラン

『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』

Bob Dylan - Rolling Thunder Revue: The 1975 Live Recordings 





 

2019年6月7日発売●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様:輸入盤BOX(14CD、56Pブックレット)●136P日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付●\15,000+税●SICP6101〜14

CD『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』の詳しくはこちら

→ http://www.110107.com/dylan_1975

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「ボブ・ディランを追いかけて」スペシャル版:世界中のディラン研究家が集まったディラン・シンポジウム「ワールド・オブ・ボブ・ディラン」レポート。 (2019.06.07)



 

ディラン研究家菅野ヘッケルさんの「ボブ・ディランを追いかけて」のスペシャル版、5月30日にタルサで行われた、世界中から500人のボブ・ディラン研究家とファンが集まったボブ・ディランのシンポジウム「ワールド・オブ・ディラン」のレポートです!

 

「ワールド・オブ・ボブ・ディラン」

2019年5月30日−6月2日、オクラホマ州タルサ

 

世界中から500人のボブ・ディラン研究家とファンが集まった!

 

タルサ大学ディラン研究室、ボブ・ディラン・センター、ジョージ・カイザー・ファウンデーション、ギルクリース・ミュージアム、オクラホマ・ジャズ・ホール・オブ・フェイム、タルサ大学人文科学科が共同で開催した「ワールド・オブ・ボブ・ディラン2019」会議(だれでも参加できる)行ってきたので、簡単に報告しよう。

 

「ワールド・オブ・ボブ・ディラン2019」が、世界中から500人を超える熱心なディラン研究家やファンが、オクラホマ州タルサに集まり、パネラーとなる170人のディラン研究家たちが20分でそれぞれの研究成果を発表し、そのあと参加者と質疑応答をおこなう形式で4日間おこなわれた。90分のセッションが同時に4つの部屋を使って開かれるので、参加者はどのセッションに顔を出すべきか迷う。ぼくは面白そうなセッションに顔を出し、それなりに充実した4日間だったと感じている。もっともパネラーのほとんどがそれぞれの大学でディランをテーマに講座を開いていたり、ディランに関する書籍を執筆したりしている「学者」だったので、かなりアカデミックな内容にかたよっていたような気もする。ミュージシャンやファンがパネラーをつとめるセッションがあってもよかったと思う。

 



 

4日間の詳細な内容とハイライト

 

第1日:会場:ハイアット・リージェンシー

「ディランの曲作り」「古い歌をよみがえらせる」「歌に登場する多彩な人物」「21世紀のディラン」など8つの大きなテーマに分けて31人のパネラーがそれぞれの研究成果を発表。

 

最後に全員が一堂に集まった会場でグリール・マーカスが開催を記念する基調講演をおこなった。

マーカスは1921年に「オイル・キャピタル・オブ・ザ・ワールド」と称されたタルサで起きた黒人ウォール街の暴動からスピーチを始め、ブルースの歴史をたどりながら、デビューアルバムで死にまつわるブルースを多く歌っていたディランが、1997年に傑作「ラヴ・シック」に到達するまでを簡潔に話してくれた。ブルースはその人が座る椅子だと締めくくった。マーカスが書く文章はかなり難解だが、スピーチは感動的でわかりやすかった。

 



 

第2日:会場:ギルクリース・ミュージアム

タルサ郊外の美しい丘陵地に建つギルクリース・ミュージアムに会場を移して2日目のセッションがおこなわれた。この美術館にボブ・ディラン・アーカイヴが保管されていて、2021年に「ボブ・ディラン・センター」をオープンさせるために作業がおこなわれている。またディランの歌詞を大きな垂れ幕に印刷し、美術館の廊下に天井から吊り下げて展示した「シェイクスピア・イン・ジ・アレー」や「フェイス・ヴァリュー・アンド・ビヨンド」という部屋でディランがパステルで描いたポートレイト絵画とアーカイヴの貴重な一部が展示されている。「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のオリジナル歌詞や『ブラッド・オン・ザ・トラックス』の歌詞が手書きで書かれたノートブックなども展示されていた。

 

セッションは、「イングランドとディラン」「ディランとメディア」「インフィデルズ」「正義について」「ディランとアメリカ西部」「ディランと映画」など17の大きなテーマに分けて60人のパネラーがそれぞれの研究成果を発表。午後の最初はボブ・ディラン・アーカイヴのキュレーターをつとめるマイケル・チェイケンが基調講演をおこなった。1958年にディランが録音した”Ready Teddy”、「見張り塔からずっと」「ある朝出かけたら」のファーストテイク、「ラヴ・シック」や「ニュー・ポニー」のファーストテイクなど、初めてきく音源に興奮させられた。さらに1967年にウッドストックでタイニー・ティムといっしょにいるボブの動画や『新しい夜明け』のレコーディングセッションで「マン・イン・ミー」を歌うボブの動画まで見せてくれた。アーカイヴには貴重なフィルムが大量に保管されているのだろう。上映されなかったが『タイム・アウト・オブ・マインド』のレコーディングセッションのドキュメント映像もあるという。

 

2日目の最後はハイアットに戻り参加者全員が集まった会場で「ボブ・ディラン・アーカイヴ・コレクション1963−2001」が上映された。数年前から毎年アズベリー・パーク・フィルム・フェスティヴァルでディランの貴重な未公開フィルムが上映されている。今年のフェスティヴァルで上映されたフィルムに加えて、ここでは初めて公開される貴重なフィルムも上映された。1993年にサパー・クラブで撮影された「タイト・コネクション・トゥ・マイ・ハート」の高画質に驚いた。MTVのために撮影されたサパー・クラブの4回のショーは、いつかブートレッグ・シリーズで発表してほしい。もちろんDVDで。さらに1976年のTVスペシャル『ハード・レイン』の未公開映像、「ゴーイング・ゴーイング・ゴーン」「きみは大きな存在」も上映された。また1975年のローリング・サンダー・レヴューで撮影された「ハリケーン」は感動的だった。

 



 

第3日:会場:ハイアット・リージェンシー

セッションは「ヴィジュアル・アート」「ガッタ・サーヴ・サムバディ」「出版物について」「ブラッド・オン・ザ・トラックス」など12の大きなテーマに分けて49人のパネラーがそれぞれの研究成果を発表。

 

午前のセッションを締めくくってアン・パワーズが「ボブ・ディランのボディ」というテーマで基調講演をおこなった。

 

この日のハイライトは夜に開かれた「ロジャー・マッギンと対談」だ。『モア・ブラッド、モア・トラックス』のライナーノートを執筆した、ミュージシャンでもあるジェフ・スレイトが聞き手となってマッギンからディランに関わる話を聞き出す。話だけでなく、マッギンはディランが64年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルで歌った「ミスター・タンブリン・マン」をその時のアレンジで歌ってくれた。ほかにも数曲披露してくれた。



 

第4日:会場:オクラホマ・ジャズ・ホール・オブ・フェイム

セッションは「フォークと別離」「ブルースとの関わり」「グレート・アメリカン・ソングブック」「ディランの哲学」など8つの大きなテーマに分けて31人のパネラーがそれぞれの研究成果を発表。

 

4日間開催された「ワールド・オブ・ボブ・ディラン」は成功だった思う。ボブ・ディラン・センターがオープンする2021年に第2回会議が開催されるかもしれない。

 

菅野ヘッケル 2019年6月2日タルサにて

 

●The World of Bob Dylan in the Heart of Tulsa


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早くも話題沸騰! ボブ・ディランの14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』、本日世界同時発売!! (2019.06.07)



1975年10月から12月まで回った第1期ローリング・サンダー・レヴューのツアーでライヴ録音された5回のディランの完全フルコンサート、ツアー・リハーサル、さらに希少な音源などを収めた、記念碑的な14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』が本日発売された。

 

ボブ・ディランの伝説的、革新的な第1期ローリング・サンダー・レヴューのパフォーマンスを集めたアンソロジーであるこの14枚組CDボックス・セットには、プロによってライヴ録音された5回のディランのコンサートが完全収録されている。また、この作品には最近新たに見つかったニューヨークのS.I.R.スタジオと、マサチューセッツ州ファルマスにあるシークレスト・モーテルでおこなわれたツアー・リハーサルで録音された、まるで現場に居合わせたかのような親密な音源も収められている。さらに、ボーナス・ディスクにはツアーで歌われたユニークな作品が集められている。

 

●14枚組CDの中より試聴用の10曲が本日公開に!

https://bobdylan.lnk.to/RollingThunderRevueSamplerAW

 

このボックス・セットには合計148曲が収められているが、そのうちの100曲以上は今までリリースされたことのない未発表音源だ。また、ボックス・セットには見たことのない珍しいローリング・サンダー・レヴューの写真と、小説家/ミュージシャンであるウェズリー・ステイスの示唆に富んだエッセイを掲載した56ページのオリジナル・ブックレット、菅野ヘッケルによる解説翻訳と補足解説、萩原健太の書下ろし解説に加え歌詞・対訳をまとめた日本版ブックレット136Pも添えられている。

 

●商品仕様を紹介する動画[開封の儀]はこちらから

 

 

Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』、6月12日から独占配信開始!

巨匠マーティン・スコセッシが贈る『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』は、ドキュメンタリー、ライヴ映像、そして熱狂的な夢が織り混ざった極めて貴重な作品。ジョーン・バエズ、ルービン"ハリケーン"カーター、サム・シェパード、アレン・ギンズバーグらが出演する他、10数年ぶりにカメラの前でインタビューを受けるボブ・ディランも登場。ディランの偉大な名曲を振り返りながら、アーティストとして進化を遂げてきた彼の軌跡を追う。尚、映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべては14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』に収められている。

 

■映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の予告編はこちら

https://youtu.be/EuYnuhkbCS8

 

 

自伝より自伝的な、待望のインタビュー大全が遂に刊行。

『ボブ・ディラン インタビュー大全』



ジェフ・バーガー(著)

 

語らなかった男が、語ってきたこと。45万字ディランの言葉。

放送されなかったラジオインタビュー、あのノーラ・エフロンによる今となっては掲載誌不明のインタビュー、ナット・ヘントフによるプレイボーイ誌インタビュー、ポール・ゾロによる創作術インタビュー、マリー・トラヴァース(ピーター、ポール&マリー)、マイケル・ギルモアによるインタビューなど、ファンならずとも読んでおきたい、決定版。

ノーベル文学賞受賞スピーチをふくむ、全年代の重要な発言を、時代背景の解説&ボブ・ディラン語録とともに収録。20世紀の最重要ミュージシャンにして、現代アメリカが生んだ、最も偉大な詩人の軌跡を1冊に。

6月21日発刊●訳:湯田賢司●解説:萩原健太●¥3,000+税抜●発行元:DU BOOKS

 

■『ボブ・ディランインタビュー大全』の詳しくはこちらから

https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK225 

 

 

|商品情報|

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ボブ・ディラン

『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』

Bob Dylan - Rolling Thunder Revue: The 1975 Live Recordings 





2019年6月7日発売●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様:輸入盤BOX(14CD、56Pブックレット)●136P日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付●\15,000+税●SICP6101〜14

 

<収録曲>

Disc 1 10/19:スタジオ・リハーサル、ニューヨーク
  1. レイク・アンド・ランブリン・ボーイ*(未完成)
  2. ドゥランゴのロマンス*(未完成)
  3. リタ・メイ*
  4. アイ・ウォント・ユー#(未完成)
  5. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット*(未完成)
  6. シー・ビロングズ・トゥ・ミー*(未完成)
  7. ジョーイー(未完成)
  8. イシス
  9. ハリウッド・エンジェル(未完成)
  10. ピープル・ゲット・レディ#~
  11. ホワット・ウィル・ユー・ドゥ・ホエン・ジーザス・カムズ#
  12. スペイン語は愛の言葉
  13. アイラ・ヘイズのバラッド
  14. コーヒーもう一杯*
  15. 今宵はきみと
  16. 我が祖国
  17. ダーク・アズ・ダンジョン*


 

Disc 2 10/21:スタジオ・リハーサル、ニューヨーク
  1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー#
  2. はげしい雨が降る
  3. イシス
  4. 火の車/ハリケーン/見張塔からずっと
  5. コーヒーもう一杯
  6. 彼女にあったら、よろしくと
  7. いつもの朝に#
  8. グィネヴィア(未完成)
  9. リリー、ローズマリーとハートのジャック
  10. パティズ・ゴーン・トゥ・ラレド#
  11. イッツ・オールライト・マ


 

Disc 3 10/29:モーテルでのリハーサル、ファルマス、マサチューセッツ州
  1. 怒りの涙
  2. アイ・シャル・ビー・リリースト
  3. イージー・アンド・スロー
  4. やせっぽちのバラッド
  5. ハリケーン
  6. コーヒーもう一杯
  7. 女の如く
  8. 天国への扉


 

Disc 4 11/19:ウースター、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. マスターピース
  2. 悲しきベイブ
  3. ハッティ・キャロルの寂しい死
  4. 悲しみは果てしなく
  5. ドゥランゴのロマンス
  6. イシス
  7. 風に吹かれて
  8. ワイルド・マウンテン・タイム
  9. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド
  10. ダーク・アズ・ダンジョン
  11. アイ・シャル・ビー・リリースト


 

Disc 5 11/19:ウースター、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. ブルーにこんがらがって
  2. オー、シスター
  3. ハリケーン^*
  4. コーヒーもう一杯
  5. サラ
  6. 女の如く
  7. 天国への扉
  8. 我が祖国


 

Disc 6 11/20:ケンブリッジ、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. マスターピース
  2. 悲しきベイブ#~^
  3. ハッティ・キャロルの寂しい死
  4. 悲しみは果てしなく*
  5. ドゥランゴのロマンス^*
  6. イシス
  7. 風に吹かれて*
  8. ワイルド・マウンテン・タイム
  9. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド^
  10. ダーク・アズ・ダンジョン
  11. アイ・シャル・ビー・リリースト


 

Disc 7 11/20:ケンブリッジ、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. 運命のひとひねり^*
  2. オー、シスター
  3. ハリケーン
  4. コーヒーもう一杯
  5. サラ
  6. 女の如く#
  7. 天国への扉#^
  8. 我が祖国


 

Disc 8 11/21午後:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. マスターピース
  2. 悲しきベイブ
  3. ハッティ・キャロルの寂しい死
  4. はげしい雨が降る
  5. ドゥランゴのロマンス
  6. イシス
  7. 時代は変る
  8. 聖オーガスティンを夢でみた
  9. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド
  10. ネヴァー・レット・ミー・ゴー
  11. アイ・シャル・ビー・リリースト^


 

Disc 9 11/21午後:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. ミスター・タンブリングマン^
  2. オー、シスター
  3. ハリケーン
  4. コーヒーもう一杯
  5. サラ^
  6. 女の如く
  7. 天国への扉
  8. 我が祖国


 

Disc 10 11/21夕方:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. マスターピース
  2. 悲しきベイブ
  3. ハッティ・キャロルの寂しい死^
  4. 悲しみは果てしなく#^
  5. ドゥランゴのロマンス
  6. イシス^
  7. 風に吹かれて^
  8. ザ・ウォーター・イズ・ワイド^
  9. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド
  10. ダーク・アズ・ダンジョン
  11. アイ・シャル・ビー・リリースト


 

Disc 11 11/21夕方:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ
  1. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー
  2. ブルーにこんがらがって#^
  3. オー、シスター^
  4. ハリケーン
  5. コーヒーもう一杯^
  6. サラ
  7. 女の如く^
  8. 天国への扉
  9. 我が祖国


 

Disc 12 12/4:モントリオール、ケベック州でのライヴ
  1. マスターピース
  2. 悲しきベイブ
  3. ハッティ・キャロルの寂しい死*
  4. 今宵はきみと^
  5. はげしい雨が降る^*
  6. ドゥランゴのロマンス#
  7. イシス#~
  8. 風に吹かれて
  9. ダーク・アズ・ダンジョン
  10. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド
  11. ネヴァー・レット・ミー・ゴー#~
  12. 聖オーガスティンを夢でみた*
  13. アイ・シャル・ビー・リリースト


 

Disc 13 12/4:モントリオール、ケベック州でのライヴ
  1. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー^
  2. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット^
  3. ブルーにこんがらがって
  4. オー、シスター
  5. ハリケーン
  6. コーヒーもう一杯#*
  7. サラ#
  8. 女の如く
  9. 天国への扉
  10. 我が祖国


 

Disc 14 ボーナス・ディスク:レア・パフォーマンス集
  1. いつもの朝に*
  2. 運命のひとひねり*
  3. イシス
  4. 神が味方
  5. イッツ・オールライト・マ
  6. ナイアガラフォールズ・ライヴのラジオ広告
  7. アイラ・ヘイズのバラッド*
  8. ユア・チーティン・ハート*
  9. フォース・タイム・アラウンド
  10. トラックス・オブ・マイ・ティアーズ
  11. ジェシー・ジェームズ
  12. 悲しみは果てしなく


 

# 映画『レナルド&クララ』 (1978年公開)収録

~ 4曲入りプロモEP『レナルド&クララ』 (1978年作)収録

^ 『ザ・ローリング・サンダー・レヴュー:ブートレッグ・シリーズ第5集』 (2002年作)収録

* 映画『ザ・ローリング・サンダー・レヴュー』 (2019年公開)収録

 

CD『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』の詳しくはこちら

→ http://www.110107.com/dylan_1975

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Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の予告編、公開! (2019.06.04)

本編は、6月12日からNetflixにて独占配信開始!

 

アメリカ建国200年を迎えた1975年、国内に祝賀ムードが漂う中で一石を投じたボブ・ディラン。巨匠マーティン・スコセッシが贈る『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』は、ドキュメンタリー、ライヴ映像、そして熱狂的な夢が織り混ざった極めて貴重な作品。ジョーン・バエズ、ルービン"ハリケーン"カーター、サム・シェパード、アレン・ギンズバーグらが出演する他、10数年ぶりにカメラの前でインタビューを受けるボブ・ディランも登場。ディランの偉大な名曲を振り返りながら、アーティストとして進化を遂げてきた彼の軌跡を追う。

 

■映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の詳しくはこちら

→ https://www.netflix.com/title/80221016

 

 

14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』、いよいよ6月7日世界同時発売!!

 

1975年10月から12月まで回った第1期ローリング・サンダー・レヴューのツアーでライヴ録音された5回のディランの完全フルコンサート、ツアー・リハーサル、さらに希少な音源などを収めた、記念碑的な14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を2019年6月7日にリリースする。映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべてはこのボックス・セットに収められている。

 

●CD『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』の詳しくはこちら

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志か怒りか、創造性と自由と自信に溢れたディランがロックする。

ボブ・ディラン

『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』

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2019年6月7日発売●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様:輸入盤BOX(14CD、ブックレット)●日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付●\15,000+税●SICP6101〜14

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5月23日(木)<ボブ・ディラン・サミット 2019>開催迫る! (2019.05.21)



 

数々の名演を生んできた、毎年恒例の<ボブ・ディラン・サミット>は、ディランからロックの詩魂を受け継いだミュージシャンによるスペシャル・イベント。参加アーティストがそれぞれ代表曲を演奏し、未だツアーを続けるディランの誕生日を歌で祝福します。

 

今年は、中川五郎、中山ラビ、和久井光司★MATRIX-1(菊池琢己、藤原マヒト、JIGEN、伴慶充)、モモナシに、新顔のCROSS & 小澤亜子(ex:ZELDA)という他では観られない顔合わせが実現。

五郎、ラビとMATRIX-1の共演は、今年も凄いことに・・・どうかお見逃しなく!

 

 

BOB DYLAN SUMIT 2019
5月23日(木)
『原宿クロコダイル』

http://www.crocodile-live.jp/index.html

開場:18時、開演:19時30分
出演:中川五郎、中山ラビ、和久井光司★MATRIX-1、モモナシ、CROSS & 小澤亜子
前売予約 ¥4000、当日 ¥4500 + Order

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アメリカ建国200年を迎えた1975年。祝賀ムードが漂う中、ボブ・ディランは一石を投じる! 14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』、2019年6月7日世界同時発売!! (2019.04.30)



アメリカ建国200年を迎えた1975年。
祝賀ムードが漂う中、ボブ・ディランは一石を投じる!

14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』、2019年6月7日世界同時発売!!

 

1975年10月から12月まで回った第1期ローリング・サンダー・レヴューのツアーでライヴ録音された5回のディランの完全フルコンサート、ツアー・リハーサル、さらに希少な音源などを収めた、記念碑的な14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を2019年6月7日にリリースする。





 

ボブ・ディランの伝説的、革新的な第1期ローリング・サンダー・レヴューのパフォーマンスを集めたアンソロジーであるこの14枚組CDボックス・セットには、プロによってライヴ録音された5回のディランのコンサートが完全収録されている。また、この作品には最近新たに見つかったニューヨークのS.I.R.スタジオと、マサチューセッツ州ファルマスにあるシークレスト・モーテルでおこなわれたツアー・リハーサルで録音された、まるで現場に居合わせたかのような親密な音源も収められている。さらに、ボーナス・ディスクにはツアーで歌われたユニークな作品が集められている。


このボックス・セットには合計148曲が収められているが、そのうちの100曲以上は今までリリースされたことのない未発表音源だ。また、ボックス・セットには見たことのないめずらしいローリング・サンダー・レヴューの写真と、小説家/ミュージシャンであるウェズリー・ステイスの示唆に富んだエッセイを掲載した52ページのブックレットも添えられている。



アルバムより「One More Cup of Coffee (Valley Below) (Seacreast Motel Rehearsal)」音源が公開となった。



さらに14枚組CDボックス・セットの発売に合わせ、2002年に絶版となったアナログ盤『ザ・ブートレッグ・シリーズ第5集』が64ページのブックレットを含む3枚組LPで、輸入盤のみ再発売される。




 

アメリカの再発見と巨大化するロックビジネスの軌道修正を目指し、スタートしたツアー『ローリング・サンダー・レヴュー』。

1975年秋に始めたボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューは、さまざまなミュージシャンを集め、ほとんど事前告知をせずに小さな会場を中心に回り、時代を代表するコンサート・ツアーとなった。コンサートはしばしば4時間を超え、出演したアーティストたちは今まで見たこともないほどドラマティックでエネルギーあふれるパフォーマンスをステージで繰り広げた。ディランは次作アルバム『欲望』(ディランのカタログのなかでもっとも賞賛されるベストセラーの1枚となった)のためにつくった新曲を発売に先駆けてこのツアーで歌った。ディランは10年前に、のちにザ・バンドとなるミュージシャンたちとおこなった扇動的なツアーの時と同じように、新曲を中心に活気に満ちた強烈なステージをおこなった。また、昔の自作曲を新たな解釈で大胆にアレンジして歌ったり、だれも予想しないような歌をカヴァーして歌ったりもした。

 

ディランはツアーのためにすばらしいミュージシャンや共演者を集めたーーT・ボーン・バーネット、ミック・ロンソン、ジョーン・バエズ、ランブリン・ジャック・エリオット、ボビー・ニューワース、スカーレット・リヴェラ、ロニー・ブレイクリー、スティーヴン・ソールズ、デヴィッド・マンスフィールド、ハウイ・ワイエス、ルーサー・リックスはグアムと名付けたツアー・バンドを編成した。詩人のアレン・ギンズバーグとジョニ・ミッチェルもアンコールでステージに登場した。ディランは、さまざまに異なる背景や感性を持つミュージシャンたちを一堂に集め、ステージ上でひとつにまとめあげるバンド・リーダーとして完璧な役割を果たした。

 

6月12日、ネットフリックスにてマーティン・スコセッシ監督映画『ローリング・サンダー・レヴュー』配信開始!




『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』は、6月12日にネットフリックスで配信される新作映画『ローリング・サンダー・レヴュー:ボブ・ディラン・ストーリー・バイ・マーティン・スコセッシ』の姉妹編といえる。映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべてはこのボックス・セットに収められている。

 

<商品情報>

志か怒りか、創造性と自由と自信に溢れたディランがロックする。

ボブ・ディラン『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』

Bob Dylan - Rolling Thunder Revue: The 1975 Live Recordings 



2019年6月7日発売予定●完全生産限定盤●輸入盤国内仕様:輸入盤BOX(14CD、ブックレット)●日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付●\15,000+税●SICP6101〜6114

 

<収録曲>

Disc 1 10/19:スタジオ・リハーサル、ニューヨーク

01: レイク・アンド・ランブリン・ボーイ*(未完成)

02: ドゥランゴのロマンス*(未完成)

03: リタ・メイ*

04: アイ・ウォント・ユー#(未完成)

05: ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット*(未完成)

06: シー・ビロングズ・トゥ・ミー*(未完成)

07: ジョーイー(未完成)

08: イシス

09: ハリウッド・エンジェル(未完成)

10: ピープル・ゲット・レディ#~

11: ホワット・ウィル・ユー・ドゥ・ホエン・ジーザス・カムズ#

12: スペイン語は愛の言葉

13: アイラ・ヘイズのバラッド

14: コーヒーもう一杯*

15: 今宵はきみと

16: 我が祖国

17: ダーク・アズ・ダンジョン*

 

Disc 2 10/21:スタジオ・リハーサル、ニューヨーク

01: シー・ビロングズ・トゥ・ミー#

02: はげしい雨が降る

03: イシス

04: 火の車/ハリケーン/見張塔からずっと

05: コーヒーもう一杯

06: 彼女にあったら、よろしくと

07: いつもの朝に#

08: グウィニヴァー(未完成)

09: リリー、ローズマリーとハートのジャック

10: パティズ・ゴーン・トゥ・ラレド#

11: イッツ・オールライト・マ

 

Disc 3 10/29:モーテルでのリハーサル、ファルマス、マサチューセッツ州

01: 怒りの涙

02: アイ・シャル・ビー・リリースト

03: イージー・アンド・スロー

04: やせっぽちのバラッド

05: ハリケーン

06: コーヒーもう一杯

07: 女の如く

08: 天国への扉

 

Disc 4 11/19:ウースター、マサチューセッツ州でのライヴ

01: マスターピース

02: 悲しきベイブ

03: ハッティ・キャロルの寂しい死

04: 悲しみは果てしなく

05: ドゥランゴのロマンス

06: イシス

07: 風に吹かれて

08: ワイルド・マウンテン・タイム

09: ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド

10: ダーク・アズ・ダンジョン

11: アイ・シャル・ビー・リリースト

 

Disc 5 11/19:ウースター、マサチューセッツ州でのライヴ

01: ブルーにこんがらがって

02: オー・シスター

03: ハリケーン^*

04: コーヒーもう一杯

05: サラ

06: 女の如く

07: 天国への扉

08: 我が祖国

 

Disc 6 11/20:ケンブリッジ、マサチューセッツ州でのライヴ

01: マスターピース

02: 悲しきベイブ#~^

03: ハッティ・キャロルの寂しい死

04: 悲しみは果てしなく*

05: ドゥランゴのロマンス^*

06: イシス

07: 風に吹かれて*

08: ワイルド・マウンテン・タイム

09: ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド^

10: ダーク・アズ・ダンジョン

11: アイ・シャル・ビー・リリースト

 

Disc 7 11/20:ケンブリッジ、マサチューセッツ州でのライヴ

01: 運命のひとひねり^*

02: オー・シスター

03: ハリケーン

04: コーヒーもう一杯

05: サラ

06: 女の如く#

07: 天国への扉#^

08: 我が祖国

 

Disc 8 11/21午後:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ

01: マスターピース

02: 悲しきベイブ

03: ハッティ・キャロルの寂しい死

04: はげしい雨が降る

05: ドゥランゴのロマンス

06: イシス

07: 時代は変る

08: 聖オーガスティンを夢でみた

09: ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド

10: ネヴァー・レット・ミー・ゴー

11: アイ・シャル・ビー・リリースト^

 

Disc 9 11/21午後:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ

01: ミスター・タンブリングマン^

02: オー・シスター

03: ハリケーン

04: コーヒーもう一杯

05: サラ^

06: 女の如く

07: 天国への扉

08: 我が祖国

 

Disc 10 11/21夕方:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ

01: マスターピース

02: 悲しきベイブ

03: ハッティ・キャロルの寂しい死^

04: 悲しみは果てしなく#^

05: ドゥランゴのロマンス

06: イシス^

07: 風に吹かれて^

08: ザ・ウォーター・イズ・ワイド^

09: ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド

10: ダーク・アズ・ダンジョン

11: アイ・シャル・ビー・リリースト

 

Disc 11 11/21夕方:ボストン、マサチューセッツ州でのライヴ

01: アイ・ドント・ビリーヴ・ユー

02: ブルーにこんがらがって#^

03: オー・シスター^

04: ハリケーン

05: コーヒーもう一杯^

06: サラ

07: 女の如く^

08: 天国への扉

09: 我が祖国

 

Disc 12 12/4:モントリオール、ケベック州でのライヴ

01: マスターピース

02: 悲しきベイブ

03: ハッティ・キャロルの寂しい死*

04: 今宵はきみと^

05: はげしい雨が降る^*

06: ドゥランゴのロマンス#

07: イシス#~

08: 風に吹かれて

09: ダーク・アズ・ダンジョン

10: ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド

11: ネヴァー・レット・ミー・ゴー#~

12: 聖オーガスティンを夢でみた*

13: アイ・シャル・ビー・リリースト

 

Disc 13 12/4:モントリオール、ケベック州でのライヴ

01: イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー^

02: ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット^

03: ブルーにこんがらがって

04: オー・シスター

05: ハリケーン

06: コーヒーもう一杯#*

07: サラ#

08: 女の如く

09: 天国への扉

10: 我が祖国

 

Disc 14 ボーナス・ディスク:レア・パフォーマンス集

01: いつもの朝に*

02: 運命のひとひねり*

03: イシス

04: 神が味方

05: イッツ・オールライト・マ

06: ナイアガラフォールズ・ライヴのラジオ広告

07: アイラ・ヘイズのバラッド*

08: ユア・チーティン・ハート*

09: フォース・タイム・アラウンド

10: トラックス・オブ・マイ・ティアーズ

11: ジェシー・ジェームズ

12: 悲しみは果てしなく

 

# 映画『レナルド&クララ』 (1978年公開)収録

~ 4曲入りプロモEP『レナルド&クララ』 (1978年作)収録

^ 『ザ・ローリング・サンダー・レヴュー:ブートレッグ・シリーズ第5集』 (2002年作)収録

* 映画『ローリング・サンダー・レヴュー:ボブ・ディラン・ストーリー・バイ・マーティン・スコセッシ』 (2019年公開)収録

 

Discs 1-13:

Bob Dylan – vocals, guitar, piano, harmonica

Joan Baez – vocals and guitar on "Tears of Rage," "I Shall Be Released," "Blowin' in the Wind," "Wild Mountain Thyme," "Mama, You Been on My Mind," "Dark as a Dungeon," "The Times They Are a-Changin'," "I Dreamed I Saw St. Augustine," "Never Let Me Go," "The Water Is Wide," and "This Land Is Your Land"

Roger McGuinn – guitar and vocals on "Knockin' on Heaven's Door" and

"This Land Is Your Land"

Guam:

Bobby Neuwirth – guitar, vocals

Scarlet Rivera – violin

T Bone J. Henry Burnett – guitar, vocals

Steven Soles – guitar, vocals

Mick Ronson – guitar

David Mansfield – steel guitar, mandolin, violin, dobro

Rob Stoner – bass, vocals

Howie Wyeth – drums, piano

Luther Rix – drums, percussion, congas

Ronee Blakley – vocals

and

Ramblin' Jack Elliott – vocals, guitar

Allen Ginsberg – vocals, finger cymbals

Joni Mitchell – vocals

 

Disc 14:

Bob Dylan – vocals, guitar, piano, harmonica with

Joan Baez – vocals (2)

Rob Stoner – bass (2)

Eric Andersen, Arlen Roth – guitars (2) Guam (3, 10, 12)

Larry Keegan – vocals (8)

Robbie Robertson – guitar (12)

【LP】2002年に絶版となったアナログ盤『ザ・ブートレッグ・シリーズ第5集』が64ページのブックレットを含む3枚組LPで発売(輸入盤ONLY)


 

【関連リンク】

●日本公式:http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan 

●アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/ 

 

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平成最後のレコード・ストア・デイ、今年の目玉はコレだ! (2019.04.10)

ボブ・ディラン■血の轍■テスト・プレス盤

1975年初頭『血の轍』が発売となる数か月前にこのアルバムのテスト盤がアメリカ国内にて少数配布される。それはニューヨークにあるA&Rレコーディング・スタジオで録音されたセッションからなるものだった。この数枚しかプレスされなかったテスト盤はのちに海賊盤となって出回るようになり、ボブ・ディランの輝かしき作品の一つとしてファンをやきもきさせる事態に至る。今回レコード・ストア・デイ向けに限定発売されるLP『血の轍』(テスト・プレス盤)は、大変貴重だったテスト盤を当時のあるがままに再現したもので、ニューヨーク・セッションの貴重なミックスによる、当初発売予定されていた姿で初めて聴けることになったのだ!

 

▼2019年4月13日:レコード・ストア・デイについて詳しくはこちら

https://recordstoreday.jp/

 

▼『血の轍』のセッションの全貌を明らかにした『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14弾)』特設サイトはこちらから

http://www.110107.com/dylan_more

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3/29(金)19時からボブ・ディラン・アナログ・イベント、新宿ROCK CAFE LOFTにて開催。 (2019.03.27)




2019年3月29日(金)19:00〜ボブ・ディラン・アナログ・イベントが新宿ROCK CAFE LOFTにて開催されます。
お客さんにお持ちいただいたレコードをかけるコーナーもあるようですので!

 

●『アナログ番長 和久井光司とレコードを聴くかい? vol.2』
第2回は、ノーベル文学賞の巨人、映画『七つの会議』主題歌でも話題の「ボブ・ディラン」を学ぶ!!お見逃しなく

OPEN 18:30 / START 19:00
ADV.¥2000-(ROCK CAFE LOFT web予約)
DOOR.¥2500-
要1オーダー

チケット予約詳しくはこちら
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/rockcafe/112089

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映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」日本独自の限定アナログ・EP盤、本日発売! (2019.02.27)

現在大ヒットを記録している池井戸潤原作、野村萬斎主演の映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーしたアナログEP盤。日本のみ特別に許諾が下りた企画でA面には『タイム・アウト・オブ・マインド』からのスタジオ・テイクとなる「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」と1998年5月にUCLAで行われたライヴを録音した、既発ながら入手困難なテイクを収録。B面にはラヴ・ソング集CD『フィール・マイ・ラヴ』には収録されなかった、ほろ苦いラヴ・ソングとなる『血の轍』からの「おれはさびしくなるよ」と『テンペスト』から「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」を収めた。今作は日本プレスの独自企画となる生産限定盤、懐かしさ漂うジャケットにカラーヴァイナル(透明に近いブルー)での発売となる。

 

 

|最新リリース情報|

ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』(アナログEP)





映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を限定アナログ・EP盤・リリース

2019年2月27日発売●EP:4曲収録●解説・歌詞・対訳付●完全生産限定カラー(ブルー)レコード●SIKP 6●価格¥1,852+税

 

Side A

1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

Side B

1. おれはさびしくなるよ

2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ

 

 

|好評発売中|

ボブ・ディラン『フィール・マイ・ラヴ 〜 Love Songs of BOB DYLAN』



闘いを終えた人々への鎮魂歌。

只今大ヒット公開中の映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。

好評発売中●解説・歌詞・対訳付●高品質Blu-spec CD2●SICP 31227●価格¥2,400+税

 

<収録曲>

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. アイ・ウォント・ユー

3. ブルーにこんがらがって

4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド 

5. イフ・ナット・フォー・ユー

6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

7. スウィートハート

8. レイ・レディ・レイ

9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

10. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット

11. 北国の少女

12. ザ・マン・イン・ミー

13. 天使のような君

14. ボーン・イン・タイム

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン

<ボーナス・トラック>

17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)

18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

 

詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_lovesong

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ヴァレンタイン、だからボブ・ディラン初のラヴ・ソング集『フィール・マイ・ラヴ』を聴こう! (2019.02.14)



 

好評発売中のCD『フィール・マイ・ラヴ』は、ボブ・ディランの全てのキャリアの中からラヴ・ソングをセレクトした日本独自企画。収録された18曲の中からヴァレンタイン・デイにふさわしいフレーズ(翻訳:中川五郎)を探ってみると・・・

 

「ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット」

ぼくの恋人、彼女は花のように笑い

ヴァレンタインの贈り物も彼女には効き目なし

 

「アイ・ウォント・ユー」

でもこんなはずじゃないよ

ぼくはきみを失うために生まれてきたんじゃない

きみがほしい、きみがほしい

 

「イフ・ナット・フォー・ユー」

きみがいなかったら

冬が続いて、いつになっても春は訪れず

コマドリの鳴く声も聞くことができない

 

「レイ・レディ・レイ」

いておくれ、お嬢さん、いておくれ、夜はまだまだ長いのだからいておくれ

朝の光の中できみを見たくてたまらない

夜にはきみを掴まえたくてたまらない

 

「ブルーにこんがらがって」

過去も断ち切れず

たくさんの女たちを見かけたけど

彼女のことが忘れられず

ますますブルーにこんがらがっていくだけだった

 

「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」

目を閉じて、ドアを閉めて

もうこれ以上思い悩まなくてもいいよ

今夜はぼくがきみの恋人になろう

 

「天使のような君」

夢中になるあまり夜も眠れないんだ

こんな気持ちになったのは初めてのこと

夜中に起き上がり、部屋の中をぐるぐる歩き回る

 

「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」

このわたしがきみを百万年でもずっと抱きしめていてあげる

きみにわたしのこの愛を伝えるために

 

難解なイメージが付きまとうボブ・ディランのラヴ・ソングは意外な気がするものの、率直に表現した歌から隠喩に富んだものまで多岐に渡っており、その数も少なくない。年に一度のヴァレンタインとなる本日2月14日、どんな曲をどのように表現しているのか、良く知られたヒット曲に止まらず隠れた愛の歌をも収めた、ディラン初となるラヴ・ソング集『フィール・マイ・ラヴ』で味わって欲しい。

 

詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_lovesong

 

 

|好評発売中|

●ボブ・ディラン『フィール・マイ・ラヴ〜 Love Songs of BOB DYLAN』



闘いを終えた人々への鎮魂歌。

只今大ヒット中の映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。

解説・歌詞・対訳付●価格¥2,400+税●高品質Blu-spec CD2●SICP 31227

 

<収録曲>

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. アイ・ウォント・ユー

3. ブルーにこんがらがって

4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド 

5. イフ・ナット・フォー・ユー

6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

7. スウィートハート

8. レイ・レディ・レイ

9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

10. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット

11. 北国の少女

12. ザ・マン・イン・ミー

13. 天使のような君

14. ボーン・イン・タイム

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン

<ボーナス・トラック>

17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)

18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

 

 

|最新リリース情報|



●ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』(アナログEP)

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を限定アナログ・EP盤・リリース

2019年2月27日発売●EP:4曲収録●解説・歌詞・対訳付●価格¥1,852+税●完全生産限定カラー(ブルー)レコード●SIKP 6

A-1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

A-2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

B-1. おれはさびしくなるよ

B-2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ

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1976年感謝祭の夜、ボブ・ディランのステージはクライマックスとなった。 マーティン・スコセッシ監督映画『ラスト・ワルツ』のライヴ絶響上映迫る! (2019.02.07)



『ラスト・ワルツ』(日本語字幕なし)一夜限りのライヴ絶響上映@Zepp東阪ツアー

 

T|1976年11月25日に行われたザ・バンドの解散のコンサートを収めたライヴ・フィルム『ラスト・ワルツ』。ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ドクター・ジョン、マディ・ウォーターズらが、ゲストとして出演。トリに登場したボブ・ディランは「いつまでも若く」「連れてってよ」「アイ・シャル・ビー・リリースト」を演奏、最高の盛り上がりをみせる。

 

U|映画『ラスト・ワルツ』をZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)での一夜限定上映。東京は、2月12日(火)、大阪は、2月22日(金)。監督マーティン・スコセッシからの「この映画は、大音量で上映すること」と指示が出るが、Zeppのダイナミックな大音量による上映に。また上映素材は、最新デジタル・リマスター版を使用し、日本では初の字幕なしでの上映をいたします。

 

V|音楽評論家、萩原健太氏が本編上映前に、日本語字幕箇所の解説をいたします。登壇は、18:30頃を予定。ご登壇は2月12日のZepp DiverCityでの上映時になりますが、2月22日(金)の大阪での上映時は、Zepp DiverCityでのご登壇時の映像を上映いたします。

 

 

『ザ・バンドは16年間一緒にやってきた。20年も続けるなんて考えられない。そして最後のコンサート、ラスト・ワルツさ。』  ロビー・ロバートソン(ザ・バンド)

 


 

映画『ラスト・ワルツ』 トレイラー |https://www.youtube.com/watch?v=q9a6Zpp23wA

 

 


 

 

 

タイトル|ザ・バンド、ライヴ・フィルム『ラスト・ワルツ』(日本語字幕なし)一夜限りのライヴ絶響上映@Zepp東阪ツアー

原題|THE BAND THE LAST WALTZ

日程・会場@|2019年2月12日(火)Zepp DiverCity(TOKYO)

日程・会場A|2019年2月22日(金)Zepp Namba(OSAKA)

開場|6:15pm 開映|7:30pm

登壇|萩原健太(音楽評論家)

*本編上映前の18時30分頃に登壇予定です。

*2月22日(金)の大阪での上映時は、『Zepp DiverCityでのご登壇時の映像』を18:30頃より上映いたします。

*登壇は、予告なく変更になる場合がございます。また都合により、ご本人の登壇が中止になる場合もございます

【1978年/米国/デジタル・リマスター版/2ch/ワイドスクリーン1:85:1/117分/カラー/BD/日本語字幕なし】

前売券|@プレミアム・エリア・シート 完売|A一般自由席(全席自由):3,000円(税込)|Bスタンディング(立見):2,000円(税込) |Cエクストラ・シート(追加見切席/全席指定):4,000円(税込) 

※入場者特典付(先着での配布になります。配布はなくなり次第終了とさせていただきます)

※当日券|500円増             

※ご入場時に、別途ワンドリンク+500円をいただきます。

※Zepp DiverCity/Zepp Nambaのプレミアム・エリアが完売につき、Zepp DiverCityは、追加見切席(エクストラ・シート)を販売いたします。追加の見切席(エクストラ・シート)は、視覚上、画面の左右が切れてしまいます。また字幕が見えづらい場合がございます。ご了承ください。

エクストラ・シート(追加見切席/全席指定)|会場1Fの中・後方の指定席です。

 

映画『ラスト・ワルツ』

監督/インタビュアー:マーティン・スコセッシ

製作:ロビー・ロバートソン

撮影:マイケル・チャップマン

コンサート・プロデューサー:ビル・グレアム

製作総指揮:ジョナサン・タプリン

出演:ザ・バンド、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ニール・ダイアモンド、エミルー・ハリス、マディ・ウォーターズ、ザ・ステイプル・シンガーズ、リンゴ・スター、ロン・ウッド、ドクター・ジョン、ポール・バターフィールド、ロニー・ホーキンス

【1978年/米国/デジタル・リマスター版/2ch/ワイドスクリーン1:85:1/117分/カラー/BD/日本語字幕なし】

 

リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエル、そしてロビー・ロバートソン.オリジナル・メンバー編成によるザ・バンドは、感謝祭の日にあたる1976年11月25日、19年にわたる演奏活動に終止符を打った。

その終焉の地として選んだのは、サンフランシスコにあるウィンターランド・アリーナ。『ラスト・ワルツ』と名付けられたこの解散コンサートは、伝説のプロモーター、ビル・グレアムがプロデュースし、ザ・バンド自身による演奏は勿論のこと、前身バンド、ザ・ホークス時代にバック・バンドを務めた“ロニー・ホーキンスとの演奏”をはじめ、やはりバック・バンドを務めたこともあるボブ・ディラン、あるいはエリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ドクター・ジョン、マディ・ウォーターズら、昔から親交のあった錚錚たるメンメンが次々ゲストとして登場し、競演している。客席には豪華なディナーも用意され、単なるライヴコンサートとは一線を画したこの饗宴は、二度と実現不可能な贅沢で華麗な一夜として、音楽史に残る伝説的な出来事として今も語り継がれている

 

そのコンサートの模様は、時代の寵児マーティン・スコセッシ監督の手によって撮影され、ライヴから2年後の1978年4月26日に映画『ラスト・ワルツ』として公開された。(日本は、1978年7月1日公開) 『ラスト・ワルツ』の発案者ロビー・ロバートソン自らが製作を手がけ、スコセッシ作品の音楽センスに惚れ込んで監督を依頼。スコセッシは、メガホンをとるばかりか、ステージ演出やメンバーへのインタビューも行っている。映画『タクシー・ドライバー』の名手マイケル・チャップマンを中心に、『イージー・ライダー』のラズロ・コヴァックス、『天国の門』のヴィルスモス・ジグモントら、7人もの撮影監督を起用し、臨場感あふれるステージの映像化に成功。舞台美術と照明は『ウエストサイド物語』でオスカーを受賞したボリス・レヴェンが担当した。超一流のスタッフが惜しみなく腕をふるい、時代を超えて語り継がれる“永遠の傑作”が誕生。今もなお多くの音楽ファンに愛される作品となった。近年、音は、ザ・バンドのロビー・ロバートソンによって監修され、画は、名匠となったマーティン・スコセッシ監督が監修の下オリジナル・マスターテープからレストアされ、ザ・バンドのフィナーレを飾った本作は、音楽史に燦然と輝く記録映画として、デジタル・リマスター仕様で新たに生まれ変わった。70年代半ば、米国音楽シーンが大きく変貌し、そのシーンの一翼を担ったザ・バンドが区切りをつけることとなり、一時代の終焉と豪華競演とが相まった本作は、その色褪せないエバーグリーンなサウンドとともに、新たなファンを開拓し、これからもなお一層愛される作品として記憶され続くだろう。

 


 

映画『七つの会議』、大ヒット!!

 

ボブ・ディランが主題歌を歌う映画『七つの会議』、動員ランキングで初登場第1位を獲得、絶賛上映中!!

●映画『七つの会議』の公式ホームページはこちら

http://nanakai-movie.jp/

 

 

|動画情報|

大ヒットメーカー × 豪華俳優陣 × ボブ・ディランによる奇跡の映像!

●『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」のスペシャル映像はこちら

https://youtu.be/zZMaov65idQ 

 

※なお、このスペシャル映像は3か月間の期間限定での公開となります。

 

 

|商品情報|

●主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を収録したCD『フィール・マイ・ラヴ』の詳細はこちら

http://www.110107.com/dylan_lovesong

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本日、2月1日(金)、ボブ・ディランが主題歌を歌う映画『七つの会議』、全国東宝系にて公開! 2019年、日本映画界の歴史に新たな“伝説”が刻まれる  (2019.02.01)



全ての日本人に問う、「働く事」の正義とは?

 



 

『陸王』、『下町ロケット』、『オレたちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズほか代表作は数知れず。企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』(集英社文庫刊)が映画化され待望の公開を迎えた!

「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。

働くことの「正義」とは?そして、守るべき信念とは何か?

 

現代に生きる全ての日本人に捧ぐ、企業犯罪エンターテインメント

映画『七つの会議』

 

主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。捉えどころのない自由奔放な顔と、信念を貫く強い心を併せ持つ人物像、主人公・八角民夫(やすみたみお 通称「ハッカク」)に挑む。更には、今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣が勢揃い。

メガホンをとるのは、『私は貝になりたい』(’08)、『祈りの幕が下りる時』(’18)を手掛け、その確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いたその手腕で、複雑な心情の変化を緻密に、ストーリー展開をダイナミックに描き出す。

 

●映画『七つの会議』の公式ホームページはこちら

http://nanakai-movie.jp/

 

 

|動画情報|

大ヒットメーカー × 豪華俳優陣 × ボブ・ディランによる奇跡の映像!

 

●『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」のスペシャル映像はこちら

https://youtu.be/zZMaov65idQ 

 

※なお、このスペシャル映像は3か月間の期間限定での公開となります。

 

主題歌は、ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディランのバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後、初。愛そのものを唄い上げた名曲が闘いを終えた人々への鎮魂歌として響き渡る。

 

●主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を収録したCD『フィール・マイ・ラヴ』の詳細はこちら



http://www.110107.com/dylan_lovesong

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ボブ・ディランの名曲を、絢爛たる豪華俳優陣が織りなすヒューマンドラマが彩る! 期間限定!映画『七つの会議』主題歌のスペシャル映像解禁! (2019.01.31)



「陸王」、「下町ロケット」、「半沢直樹」シリーズといった、企業の矛盾や働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、爽快でありながらエンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。その作品群の中でも“傑作”として呼び声高いクライムノベル「七つの会議」が重厚かつ超豪華俳優陣が集結し、映画化。メガホンをとるのは、確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いたその手腕で、複雑な心情の変化を綿密に、息をのむストーリー展開をダイナミックに描き出します。

物語の舞台は「結果がすべて」そんな考え方が今もなお続く中堅メーカー。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに・・・。

主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。更には、今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣が勢揃い。今回特別公開となった、このスペシャル映像では絢爛たる豪華俳優陣が織りなすストーリー展開に合わせて編集され、初公開となる映像がふんだんに登場。ディランの名曲をバックに壮絶なヒューマンドラマとしての趣が漂う深遠な出来上がりとなった。

演じる者たちが何を語り、主張し、嘆き、叫ぶのか、未知なストーリーに思いを馳せながら楽しむか、映画を見た後にダイナミックなストーリー展開を再び振り返りながら楽しむか、魅力溢れるスペシャル映像だ。

 

 

大ヒットメーカー × 豪華俳優陣 × ボブ・ディランによる奇跡の映像!

 

ボブ・ディランは歌う、「嵐が来て、海が荒れても / 後悔だらけの道のりだったとしても / 変化の風は必ず吹く 強く、自由に / あなたはまだ知らないだけ 私みたいな人のことを」と。

この曲を選んだプロデューサーの伊與田氏は、若い頃からのディラン・ファンで歌の力を信じていた。いつかディランの歌を使ってみたいという制作者としての思いはノーベル賞受賞後により強いものとなる。大作に相応しい名曲。ビリー・ジョエルがカヴァーした「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は愛の歌として感銘を受けるが、オリジナルのディランの歌には、より広範に渡って人を包み込む優しさや癒しというものを感じ、これしかないと意を強くする。そうして決まったこの曲は、闘いを終えた人々への鎮魂歌となった。

今回のこの最高のコラボレーション。スペシャル映像をぜひご覧いただき、本作と主題歌への期待を高めてください。

 

<「七つの会議」主題歌スペシャル映像URL> https://youtu.be/zZMaov65idQ

 

※なお、このスペシャル映像は3か月間の期間限定での公開となります。

 

主題歌 「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」



グラミー最優秀アルバム賞を受賞した1997年作『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されたバラード。疲れ果て不信に満ちた者たちに癒しと力を与えるこの歌は、ボブ・ディランが低迷していた90年代、転機を迎えた時に生まれ、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランらを始めとして数多くのアーティストがカヴァーしている名曲である。ノーベル賞受賞後初の来日公演となった2018年7月のフジロックでも、この曲を披露した。

 

主題歌を収録したCD『フィール・マイ・ラヴ』の詳細はこちら

http://www.110107.com/dylan_lovesong

 

 

映画 『七つの会議』2月1日(金)公開



■<監督> 福澤克雄

■<原作> 池井戸潤 『七つの会議』(集英社文庫刊)

■<出演者> 野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、

岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、

勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也

 

©2019 映画「七つの会議」製作委員会 

 

<ストーリー>

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。

ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

 

映画『七つの会議』の公式ホームページはこちら

http://nanakai-movie.jp/

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映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」収録のCD『フィール・マイ・ラヴ』本日発売! (2019.01.23)

2019年2月1日(金)より全国東宝系にて公開映画『七つの会議』は池井戸潤原作、野村萬斎主演の超話題作。企業としての正解を信じ守る事で社会的に「正しい」事を置き去りにしてしまった企業戦士たち、企業の中で葛藤しながらも自らの信念を貫き通そうとする「正しい」者たち、そんな彼等が闘い疲れ自らを振り返った時に心に深く響いてくる歌が、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。

 

映画『七つの会議』公式サイト

http://nanakai-movie.jp/

 

映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、疲れ果て不信に満ちた者たちに癒しと力を与える愛の歌。ディランが低迷していた90年代、転機を迎えた時に生まれた美しいメロディーのこのバラードは、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランらを始めとして数多くのアーティストもカヴァーしている名曲だ。CD『フィール・マイ・ラヴ』はこの歌を中心にディランの全てのキャリアからラヴ・ソングを、ディランの訳詞を手掛ける中川五郎氏がセレクト。収録されたのは「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」「アイ・ウォント・ユー」「ブルーにこんがらがって」「イフ・ナット・フォー・ユー」等に、ボーナス・トラックとして2018年に初来日から40周年を迎えた武道館ライヴからと映画『七つの会議』の主題歌となった「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」の貴重なライヴ・テイクを収めた。良く知られたヒット曲に止まらず隠れた愛の歌をも収め、バレンタインにも相応しい商品となった。

 

詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_lovesong

 

|最新リリース情報|

ボブ・ディラン『フィール・マイ・ラヴ〜 Love Songs of BOB DYLAN』

闘いを終えた人々への鎮魂歌。



 



映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。

2019年1月23日発売●解説・歌詞・対訳付●価格¥2,400+税●高品質Blu-spec CD2●SICP 31227

 

<収録曲>

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. アイ・ウォント・ユー

3. ブルーにこんがらがって

4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド 

5. イフ・ナット・フォー・ユー

6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

7. スウィートハート

8. レイ・レディ・レイ

9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

10. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット

11. 北国の少女

12. ザ・マン・イン・ミー

13. 天使のような君

14. ボーン・イン・タイム

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン

<ボーナス・トラック>

17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)

18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

 

ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』(アナログEP)

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を限定アナログ・シングル・リリース

2019年2月27日発売予定●EP:4曲収録●解説・歌詞・対訳付●価格¥1,852+税●完全生産限定カラー・レコード●SIKP 6

A-1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

A-2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

B-1. おれはさびしくなるよ

B-2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ

 

 

|映画『七つの会議』について|

■<タイトル>『七つの会議』

■<公開時期> 2019年2月1日(金)より全国東宝系 にて公開

■<監督> 福澤克雄

■<原作> 池井戸潤 『七つの会議』(集英社文庫刊)

■<出演者> 野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也

 

■<ストーリー>

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。

ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

 

■<主題歌>ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』

 

 

急げ!ソニーミュージックショップ限定、世界初発売!

2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!

〜ディランのフレーズで、どんな一日を過ごすかはあなた次第。めくれば広がる新しい朝。〜

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画「日めくりカレンダー」を数量限定販売。見たことのない蔵出し写真満載。「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りのデラックス版カレンダーと本体のみのスタンダード版をソニーミュージックショップにて限定販売中。

 



 

■デラックス版:限定番号入り化粧箱、特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き 税込 5800円 ■通常版:税込3800円

詳しくはこちら

https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

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アナログEP盤のジャケットが決定! 懐かしくて新しいアートワークで2月発売予定。 (2018.12.28)

池井戸潤原作の映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーしたアナログEP盤で、A面には『タイム・アウト・オブ・マインド』からのスタジオ・テイクと既発ながら入手困難なライヴ・テイクの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」、B面にはホロ苦いラヴ・ソングとなる『血の轍』からの「おれはさびしくなるよ」と『テンペスト』から「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」を収録。日本プレスの独自企画となる生産限定盤で、カラーヴァイナル(ブルー)での発売になります!

 



 

▼1月23日発売CD『フィール・マイ・ラヴ』の特設サイトはこちら!

http://www.110107.com/dylan_lovesong

 

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ファン必見!垂涎!ディラン・カレンダーの動画、公開中! 『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』の現物はこれだ!  (2018.12.14)

オーダー殺到、好評販売中!のボブ・ディランのカレンダーの動画が公開された。

 

〜ディランのフレーズで、どんな一日を過ごすかはあなた次第。めくれば広がる新しい朝。〜

 

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

 

オーダー殺到、好評販売中!のボブ・ディランのカレンダーの動画はこちらから。

https://www.facebook.com/legacyjp/videos/2004634613168697/?notif_id=1544624649787665&notif_t=premiere_video_processed

 

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、今もなお進化し続ける “ロック界最重要アーティスト” ボブ・ディラン。ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修の元、日本独自に制作した世界初の「BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー」が好評販売中!

ディランのノーベル文学賞受賞理由は「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した」功績によるもの。ディランの「詩」は短いフレーズで「格言」のような言葉が多く、時にその言葉で人生が変わったり、励まされ、勇気をもらうことができるかもしれない。そんな歌詞の“グッとくる”フレーズの数々をマネージメント及び米ソニーから取り寄せた、見たことのない貴重な蔵出し写真とともに1年365日分、365枚制作。

現在、日本のみならず海外からも問い合わせが殺到しており、化粧箱入りデラックス版も、本体のみの通常版もどちらも「数に限り」がございますので、お早めに。

 

|商品情報|

急げ!

●『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画「日めくりカレンダー」を数量限定で販売中。見たことのない蔵出し写真満載。「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りのデラックス版とカレンダー本体のみの通常版をソニーミュージックショップ限定販売中。 12月下旬より順次配送予定。

 

■デラックス版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)

*「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

*限定版のみの特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き 

*価格:税込 5,800円 

 

■通常版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)のみ  

*価格:税込3,800円

以下サイトにて好評販売中!

https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

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問い合わせ殺到!世界初発売『BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー』本日11月28日17時から予約スタート! 〜ディランのフレーズで、どんな一日を過ごすかはあなた次第。めくれば広がる新しい朝。〜 (2018.11.28)



 

問い合わせ殺到!世界初発売『BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー』本日11月28日17時から予約スタート!
〜ディランのフレーズで、どんな一日を過ごすかはあなた次第。めくれば広がる新しい朝。〜


ソニーミュージックショップ限定発売!世界初発売!


2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

 

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、今もなお進化し続ける “ロック界最重要アーティスト” ボブ・ディラン。ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修の元、日本独自に制作した世界初の「BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー」の予約が本日11月28日17時よりスタートする(12月下旬より順次配送予定)。マネージメント及び米ソニーから取り寄せた、見たことのない蔵出し写真満載。カレンダー本体のみの通常版と、切ったページを収納できる「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版を、それぞれ「ソニーミュージックショップ限定」で発売する。 先週、発売に関する第一報以降、日本のみならず海外からも問い合わせが殺到。化粧箱入り限定版も、本体のみの通常版もどちらも「限定数量」なので、お早めにご予約を。

(ご予約方法など詳細は11月28日17:00にこちらのサイトにアップ https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/ )

 

先だって映画『七つの会議』主題歌に「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が決定したことが発表になったボブ・ディラン。日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後初となるもので、スポーツ紙やTVで取り上げられるなど早くも大きな話題となっている。ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞理由は「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した功績による」。ディランの「詩」は短いフレーズで「格言」のような言葉が多く、時にその言葉で人生が変わったり、励まされ、勇気をもらうことができる。今回の『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』には、そんな歌詞の「“グッとくる”フレーズ」の数々を貴重な写真とともに1年365日分、365枚制作。そんな日めくりディランの365日から印象的なフレーズと貴重な写真を特別に御紹介(初公開!)。

 

2月1日は公開に合わせて映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が、「きみのためにわたしは地の果てまでも行くよ / きみにわたしのこの愛を感じとってもらうために」と打ち明ける。


 

2月14日はヴァレンタイン!「ウィンタールード」の「ああ、そばにいる天使のおかげでわかるよ / 輝きわたるのは愛があるからだって」にワクワクする。




8月8日はきっと真夏の暑い一日で、「ミシシッピ」からの「わたしがおかしたたった一つの間違い / それはミシシッピに一日長くいすぎてしまったこと」に何故か納得する。


 

11月15日は氷雨がそぼ降る頃だろうか、「雨のバケツ」から「人生は悲しいね / 人生は飲めや歌えやの大騒ぎだよ」の言葉に立ち止まる。
 

12月8日はジョン・レノンの命日にあたり、ジョンに捧げた「ロール・オン・ジョン」からの、「あなたの光を輝かせて、先に進み行け、あなたはとても眩しく輝いていた / 転がり続けろ、ジョン」に心から共感する。


 

ディランのフレーズで、どんな一日を過ごすかはあなた次第。めくれば広がる新しい朝。

 

なお、2019年1月23日には、映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集、日本独自企画『フィール・マイ・ラヴ〜 Love Songs of BOB DYLAN』と、限定7インチ・アナログ・シングル「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」(ブルー・カラー・レコード)をリリースすることも決定した。『フィール・マイ・ラヴ〜 Love Songs of BOB DYLAN』のボーナス・トラックには40周年となる1978年の日本武道館公演から「イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン」 のライヴ・ヴァージョンと、レアな「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ 」のライヴ音源も収録される。



 

ボブ・ディランは毎年英ロンドン、ハイドパークで開催される「ブリティッシュ・サマータイム・フェスティバル」にニール・ヤングとともに2019年7月12日に出演することが11月27日(火)発表となった(チケット発売は現地時間11月30日午前9時より)。



また、米人気TV番組ジミー・ファロンが司会を務める「THE TONIGHT SHOW」に出演。ボブ・ディランとジミー・ファロンがウィスキー(ディラン自身が発売している“Heaven's Door” https://www.heavensdoor.com/ )を飲みながらサーカスを見つめ、気がついたらディランがいつのまにか消えているという「夢」を見ているような摩訶不思議な映像とともに、トーク・ショーにも関わらず一言もしゃべらなかったことが話題となっている。その映像はこちら:

 


【商品情報】
 

●『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

ソニーミュージックショップ限定発売!世界初発売!

2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!



ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画「日めくりカレンダー」。見たことのない蔵出し写真満載。カレンダー本体のみの通常版と、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版をソニーミュージックショップ限定販売。11/28(水) 17:00より予約開始。 12月下旬より順次配送予定。

■限定版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)

*「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

*限定版のみの特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き 

*価格:税込 5800円 

■通常版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)のみ  

*価格:税込3800円

11月28日17:00からこちらのサイトで予約スタート!

https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

 

【最新リリース情報】

●ボブ・ディラン『フィール・マイ・ラヴ 〜 Love Songs of BOB DYLAN』

闘いを終えた人々への鎮魂歌。正義を、信じる者たちへ。

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。中川五郎監修の日本独自企画。



2019年1月23日発売予定 CD:解説・歌詞・対訳付 ●価格¥2,400+税 ●高品質Blu-spec CD2 ●SICP 31227

<収録曲>

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. アイ・ウォント・ユー

3. ブルーにこんがらがって

4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド 

5. イフ・ナット・フォー・ユー

6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

7. スウィートハート

8. レイ・レディ・レイ

9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

10. ラヴ・マイナス・ゼロ

11. 北国の少女

12. ザ・マン・イン・ミー

13. 天使のような君

14. ボーン・イン・タイム

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズダウン

<ボーナス・トラック>

17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)

18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

 

●ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』(アナログEP)

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を限定アナログ・シングル・リリース

EP:4曲収録 ●解説・歌詞・対訳付 ●価格¥1,852+税 ●完全生産限定カラー・レコード ●SIKP 6

A-1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

A-2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

B-1. おれはさびしくなるよ

B-2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ

 

【映画『七つの会議』について】




■<タイトル>『七つの会議』


■<公開時期> 2019年2月1日(金)より全国東宝系 にて公開

■<監督> 福澤克雄

■<原作>池井戸潤 『七つの会議』(集英社文庫刊)

■<出演者> 野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也

■<クレジット>©2019映画「七つの会議」製作委員会

■<ストーリー>

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。

ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

■<主題歌>ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』

 

【映画『七つの会議』予告】

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ボブ・ディラン、映画『七つの会議』主題歌に、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が決定! (2018.11.27)



 

ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1998年のグラミー賞最優秀アルバム賞受賞作『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されたバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が映画『七つの会議』の主題歌に決定。日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後、初となる。愛そのものを唄い上げた名曲が闘いを終えた人々への鎮魂歌として響き渡る。

 

映画『七つの会議』は、企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける池井戸潤原作によるもの。『陸王』、『下町ロケット』、『オレたちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズほか、その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』がついに、スクリーンへ登場する。「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。「働く事」の正義とは?そして守るべき信念とは何か?

 

主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。更には、今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣が勢揃い。メガホンをとるのは、『私は貝になりたい』(08)、『祈りの幕が下りる時』(18)を手掛け、その確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いたその手腕で、複雑な心情の変化を緻密に、ストーリー展開をダイナミックに描き出す。

 

ボブ・ディランは歌う、「嵐が来て、海が荒れても / 後悔だらけの道のりだったとしても / 変化の風は必ず吹く 強く、自由に / あなたはまだ知らないだけ 私みたいな人のことを」と。

【映画『七つの会議』予告AURL】


 

企業としての正解を信じ守る事で社会的に「正しい」事を置き去りにしてしまった企業戦士たち、企業の中で葛藤しながらも自らの信念を貫き通そうとする「正しい」者たち、そんな彼等たちが闘い疲れ自らを振り返った時に心に深く響いてくる歌が、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」である。疲れ果て不信に満ちた者たちに癒しと力を与えるこの歌は、ボブ・ディランが低迷していた90年代、転機を迎えた時に生まれた美しいメロディのバラードで、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランらを始めとして数多くのアーティストがカヴァーしている名曲である。ノーベル賞受賞後初の来日公演となった2018年7月のフジロックでも、この曲を披露。曲が始まった途端、約4万人の観客から大喝采を浴びた日本のファンから特に愛されている曲でもある。

 

ノーベル文学賞受賞後初、日本映画へ楽曲提供!



 

この曲を選んだプロデューサーの伊與田氏は、若い頃からのディラン・ファンで歌の力を信じていた。いつかディランの歌を使ってみたいという制作者としての思いはノーベル賞受賞後により強いものとなる。大作に相応しい名曲。ビリー・ジョエルがカヴァーした「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は愛の歌として感銘を受けるが、オリジナルのディランの歌には、より広範に渡って人を包み込む優しさや癒しというものを感じ、これしかないと意を強くする。『七つの会議』の制作に着手すると同時にディランの楽曲使用を打診。ノーベル賞受賞後は世界各国より同様の要望が多数舞い込み一筋縄ではいかない。何度も楽曲使用の交渉が続く中で、夏にフジロックで来日したディランがこの曲を演奏したことで一層の力を得て、「正義」を問いそれが晴らされた印象的な場面、企業戦士が戦い終わった時の「鎮魂歌」として、疲れ切ったサラリーマンに癒しと希望を与えたいことを強調できると、さらに熱望した。そして、およそ一年に渡る交渉の末、平成最後の企業エンターテインメント映画『七つの会議』を彩る主題歌となった。

 

2019年1月23日には、映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集、日本独自企画『フィール・マイ・ラヴ 〜 Love Songs of BOB DYLAN』と、7インチ・アナログ・シングル「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」(限定カラー・レコード)をリリースすることも決定した。



 

また、ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』のソニーミュージックショップ限定での世界初販売も決定している。ノーベル文学賞受賞ボブ・ディランの歌詞と未発表写真満載の365日分の日めくりカレンダーは、本体のみの通常版と、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版の2種類発売。11/28(水) 17:00より予約開始(12月下旬より順次配送予定)。



 

【「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」について】

■歌・作詞・作曲:ボブ・ディラン。ディランが56歳の時の作品である。

■1997年発表のオリジナル・アルバムとしては30作目となる『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録された曲。

■低迷した90年代ながら、アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』はボブ・ディランのキャリアにおいて傑作の一枚に数えられる。

■アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。

■ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーラン、ブライアン・フェリー、ガース・ブルックス、ケリー・クラークソン、ニール・ダイアモンド、ティモシー・シュミット等の多くのアーティストがカヴァーしている。

 

【映画『七つの会議』について】



■<タイトル>『七つの会議』

■<公開時期> 2019年2月1日(金)より全国東宝系 にて公開

■<監督> 福澤克雄

■<原作>池井戸潤 『七つの会議』(集英社文庫刊)

■<出演者> 野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也

■<クレジット>©2019映画「七つの会議」製作委員会

■<ストーリー>

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。

ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

 

【映画『七つの会議』予告AURL】

https://youtu.be/DvpeYU87ePI

 

【リリース情報】

●ボブ・ディラン『フィール・マイ・ラヴ 〜 Love Songs of BOB DYLAN』



闘いを終えた人々への鎮魂歌。正義を、信じる者たちへ。

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。中川五郎監修の日本独自企画。

2019年1月23日発売予定 CD:解説・歌詞・対訳付 ●価格¥2,400+税 ●高品質Blu-spec CD2 ●SICP 31227

<収録曲>

1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー

2. アイ・ウォント・ユー

3. ブルーにこんがらがって

4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド 

5. イフ・ナット・フォー・ユー

6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

7. スウィートハート

8. レイ・レディ・レイ

9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

10. ラヴ・マイナス・ゼロ

11. 北国の少女

12. ザ・マン・イン・ミー

13. 天使のような君

14. ボーン・イン・タイム

15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン

16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズダウン

<ボーナス・トラック>

17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)

18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

 

●ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』

映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を限定アナログ・シングル・リリース

EP:4曲収録 ●解説・歌詞・対訳付 ●価格¥1,852+税 ●完全生産限定カラー・レコード ●SIKP 6

A-1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

A-2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)

B-1. おれはさびしくなるよ

B-2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ

 

●『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』



ソニーミュージックショップ限定発売!世界初発売!

2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!

ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画「日めくりカレンダー」。見たことのない蔵出し写真満載。カレンダー本体のみの通常版と、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版をソニーミュージックショップ限定販売。11/28(水) 17:00より予約開始。 12月下旬より順次配送予定。

■限定版:限定番号入り化粧箱、特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き ¥5,800(税込)

■通常版:¥3,800(税込)

ご予約方法など詳細は11/28(水) 17:00以降に以下のサイトで発表

https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

 

【近年のボブ・ディランについて】

<ボブ・ディランの近年の作品について>

●1997年:『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナ・ディスクを獲得、アルバム・オブ・ザ・イヤー他、複数のグラミー賞を受賞。

●2001年:『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞。

●2006年:『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってさらに2つのグラミー賞をもたらした。

●2009年:『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。

●2010年:日本では3月に来日公演、初のZeppツアーに合わせて、みうらじゅん選曲日本企画『DYLANがROCK』を発売

●2012年:『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回った。

●2014年:日本では3月から4月にかけて来日公演、2度目のZeppツアーに合わせて、全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品を紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCDも発表。11月『ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』を発表

●2015年:1月にフランク・シナトラのトリビュート作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリース。11月に1965年〜1966年の黄金期の未発表録音集『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』を発表

●2016年:日本では来日公演を記念して3月に日本独自企画のアナログ赤盤「メランコリー・ムード」、4月にはCD5枚組全集『DYLAN Revisited』を発売。5月にシナトラ・カヴァー集第二弾『フォールン・エンジェルズ』発表。11月に1966年のツアーをまとめたCD36枚組『ライヴ1966』とCD2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』を発売

●2016年12月にノーベル文学賞の受賞を記念し、次世代のディラン・ファンへの入門編CD『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』を発売

●2017年:3月にカヴァー集第三弾3枚組の大作『トリプリケート』を発売。11月に物議を醸した時期の未発表録音集『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』を発表する

●2018年:7月に来日記念盤『ライヴ:1962ー1966〜追憶のレア・パフォーマンス』を発売。11月に傑作『血の轍』セッション時の全録音をまとめたシリーズ最強となる『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』を発売

 




<近年の主な受賞歴他動き>

●2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で主題歌賞を受賞

●2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・イン。

●2005年マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』放映。

●2008年ピューリッツァー賞特別賞受賞。 「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられる

●2009年初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付。

●2012年アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章。授賞式ではバラク・オバマ大統領は自身がディランのファンであることを明かしている。

「ボブが23歳になる頃には、その強く独特で、とてもパワフルな声の力で、単にその音楽だけでなく、音楽の伝えるメッセージ性や、どのように人々の心を捉えるかといったことまでを革新的に変えたのです。今日、ブルース・スプリングスティーンからU2に至るまで、誰もがボブに感謝しています。アメリカの音楽の歴史で彼以上に偉大な人物はいないでしょう。正直、本当に大ファンなんです。大学時代にボブの曲を聴いて、彼がこの国の極めて重要な何かを捉えていたので、私の世界が広がっていったのを覚えてます」(バラク・オバマ大統領)

●2013年フランスのレジオンドヌール勲章 オフィシエ受章

●2016年12月10日ノーベル文学賞受賞。 

「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」(ノルウェー・ノーベル委員会)授賞式に本人は現れなかったが代理で登場したパティ・スミスが感動的な「はげしい雨が降る」を披露し話題を呼んだ。

 




【プロフィール】

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在77歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

 

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、38作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

 

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

 

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソング・ブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

 

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。

 

2016年10月、「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。

 

2018年2月、武道館での日本初公演から40周年を迎える。

2018年、2年振りの来日公演は、日本のロック・フェス初参戦のFUJI ROCK FESTIVALとなり、最終日となる7月29日のヘッドライナーを務めた。来日記念盤となる『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』を日本先行発売。

11月には四半世紀を超える長期シリーズで、発表の度に高い評価を得ている“ブートレッグ・シリーズ”の第14集『モア・ブラッド、モア・トラックス』を発売。

 

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『ボブ・ディランを追いかけて〜2018.11.23 NY Beacon Thertre』 by 菅野ヘッケル (2018.11.26)





ディランを追いかけて〜ヘッケル


2018年USツアー



心地よい夕暮れの風に吹かれながら過ごしたフジロックでのボブ・ディラン。あれから4か月、2018年を締めくくるボブのUSツアーの終盤を見るために、ぼくはニューヨークにやってきた。もちろんビーコン・シアターでの7回公演が目当てだ。聖地でのショーに先立って、11月17日にアトランティックシティのハードロック・ホテルズ&カジノのコンサートとウォーターベリーのコンサートも見た。ハードロック・ホテル&カジノはかつてトランプ大統領が経営していたタージマハールが今年に身売りしたホテル。ウォーターベリーのパレスシアターは1975年にローリング・サンダー・レヴューの会場になったことのある由緒ある歴史的な劇場だ。


2018年のボブ



2018年のボブは3月22日から4月27日までスペイン、イタリア、ドイツなどヨーロッパで26回のコンサートをおこなった。7月27日のソウル公演で始まった夏のツアーはフジロック、台北、香港、シンガポールを経由してオーストラリア&ニュージーランドの各地を8月28日まで16回のコンサートを行った。そして10月4日から秋のUSツアーが始まった。アメリカ南部を中心に回ったあとツアーは北上し、ボブ・ディランのライヴ会場の聖地となりつつあるニューヨークのビーコン・シアター7公演を含むアメリカ北東部を周り、12月3日にフィラデルフィアで最終日を迎える42回のコンサートとなる長丁場だ。

1988年6月、ボブが47歳の時に始めたネヴァーエンディング・ツアーは31年目に突入している。毎年世界各地で100回近いコンサートをおこなってきたのだからすごいとしか言いようがない。こんなアーティストはほかにそれほど多くないだろう。77歳となったボブは今年も84回のコンサートをおこなうことになる。さまざまにバックミュージシャンを変えたり、あるいは日替わりでセットリストを変えたり、パンクロック、カントリーロック、ジャムバンドなど音楽スタイルも変化し続け、評判もいい時のボブを見たら最高、時には最悪な時さえあるとまで言われたネヴァーエンディング・ツアーだったが、近年は固定ミュージシャン、固定セットリストで、出来不出来の波はない。毎年各地ですばらしいショーを続けている。

US秋ツアー



秋のUSツアーは大きな変化で始まった。10年以上不動のバックバンドだったが、サイドギターのスチュ・キンボールがバンドを去り、現在はベースのトニー・ガーニエ(1989年〜)、ギターのチャーリー・セクストン(1999年〜途中抜けていた時期もあるが)、ドラムズのジョージ・リセリ(2001年〜)、ペダルスティール、マンドリン、バンジョー、ヴァイオリンのドニー・ヘロン(2005年〜)、この4人編成のバンドになっている。もっとも最大の変化は、ギターとハーモニカだったボブが、今ではピアノとハーモニカに変わったことだろう。

さらに秋のUSツアーではセットリストに大きな変化も起きている。近年のコンサートではシナトラに代表されるアメリカン・ソングブックの歌を多く歌っていたボブだったが、このツアーでは1曲も歌わなくなった。アメリカン・ソングブックをカヴァーし始めたころは、多くのファンが違和感を感じたものだったが、歌わなくなると寂しく思う人もいるだろう。そう、ファンはいつだって身勝手なものだ。でも、ボブはファンに媚びを売るようなことはしない。自分が歌いたい歌を、聞かせたいアレンジや新たな歌詞で歌うだけだ。それでいい。お見事。だから一度ボブのファンになってしまったら、その魅力から逃れることができなくなる。魔力に惹かれるように、何度でも見たくなるのだ。





11月23日、ビーコン・シアター



会場の入り口に空港で見かけるような本格的な金属探知ゲートが設置されている。そのために入場に時間がかかる。結果、開演がボブにしてはめずらしく10分遅れてしまった。もちろん場内は満員、ソールドアウトだ。ステージには初めて見たがカーテンが下されている。今まではスチュが抜けたのでイントロのギター演奏はない。代わりに「西部開拓史のテーマ」が流れてコンサートが始まったのだが、ビーコン初日はなんの前触れも音楽もなく、8時10分、場内の灯りが消され、カーテンが上がりコンサートが始まった。すでにボブもミュージシャンたちも持ち場についていいて、すぐにスタートというわけだ。ステージの配置は変わらない。まるでスチュに代わってだれかが加入するのかなと思わせるような配置だ。ステージに向かって左にジョージのドラム、その隣にトニーのベース、中央にチャーリーのギター、やや右寄りにボブのピアノ、そして右端にドニーのペダルスティール。照明はやや明るさを増したものの、もちろんピンスポットはない。オスカー像や胸像も飾られている。ボブもバンドも黒っぽいステージ衣装だ。もちろん帽子はかぶっていない。



オープニングは「シングス・ハヴ・チェンジド」。ボブのヴォーカルとピアノが大きく聞こえうようにミキシングされている。力強い声で明瞭に歌うボブ。確実に聴衆に伝わる。伝達力にこれほど長けたアーティストはボブ以外にほかにいない。ボブは最高の歌い手だなと再認識させられる。歌のうまさはどれだけ聞き手に伝えられるかで判断できる。アメリカン・ソングブック時代にボブは歌を伝える力にますます磨きをかけたと思う。最近のこの曲のパフォーマンスではメジャーコードで歌うブリッジ部分にやや違和感を感じていたが、今夜は感じない。ようやくぴったり合うアレンジを見つけたようだ。あまり目立たないが、この曲も少しづつ変化し続けている。続く「悲しきベイブ」や「追憶のハイウェイ61」でもおなじように思った。優しく語りかけても、激しく揺さぶっても、確実に聞き手に伝わってくる。

『モア・ブラッド、モア・トラックス』の発売直後だったので「運命のひとひねり」はさらなる感動を与えてくれる。この曲でハーモニカが初めて登場した。観客から歓声が上がる。ボブもていねいに心を込めて吹いているようだ。久しぶりにセットリストに復帰した「クライ・ア・ホワイル」はボブが得意とするヘヴィーなブルースに仕上がっている。目立ったソロを演奏するわけではないが、チャーリーのギターがずっしりと響き渡る。スチュが抜けて4人編成になっても、厚みのあるサウンドは迫力に満ちている。



2018年のハイライトの1曲となった「マスターピース」はボブのピアノ弾き語りで始まり、やがてスローだがザ・バンドのオリジナルを連想させるヘヴィーなリズムに変わっていく。歌詞もすこし変えているようだ。激しいロックの「オネスト・ウィズ・ミー」ではボブのピアノとチャーリーのギターが火花を散らすように掛け合う。「トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン」はかなり軽快に歌われる。『タイム・アウト・オブ・マインド』のような悲壮感は薄らいでいる。死生観に変化が生じたのだろうか。



メインセットのハイライトは「スカーレット・タウン」だ。ずっとピアノの席にとどまっていたボブは、初めてステージのセンターに移動し、マイクを斜めに持って歌った。ドニーのバンジョーをバックに神秘的な世界、不思議なストーリーを語るように歌う。果たして終末は近いのか。スカーレット・タウンは救いの理想郷なのか。観客も初めてスタンディング・オベーションで感動を伝えた。多くのアーティストがカヴァーしたこともあり、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は近年のボブの代表曲となった。陳腐な歌詞と批判する人がいてもかまうもんか。これほど説得力を込めて歌われると真実だと感じてしまう。強力なラヴソングだ。ボブのハーモニカ演奏にも熱が込められている。



「ペイ・イン・ブラッド」は毒を感じさせるオリジナルと違って、かなり軽快なリズムに乗せて歌われる。ぼくは軽快に歌われるより、怒りを込めて突き刺すように歌ってくれる方が好きだ。もちろん「わたしはまだ死んでいない」という気持ちは健在だ。今年の話題の一つ、セットリストに戻ってきた「ライク・ア・ローリング・ストーン」もオリジナルと比べると、痛烈な批判というよりも嘆きを込めて歌われる。しかもコーラス部分に入る前はかなりスローに引き伸ばして歌う。これでは観客もいっしょに歌おうとしても難しい。オリジナルが「ラ・バンバ」からインスパイヤされた曲であることはまったくわからない。初めて2018年版「ライク・ア・ローリング・ストーン」を聞いたときは、ロック史上の最高傑作と評価されるこの歌はこんな風に歌われるべきではないと思っていたが、回を重ねるにつれてよくなってきた。コーラス部分がより強調されて伝わる。「アーリー・ローマン・キング」に大きな変化はない。シンコペーションを効かせたヘヴィーなリズムに乗せて歌われる。



「くよくよするなよ」もハイライトの1曲。軽快なギターピッキングが特徴だったオリジナルと打って変わって、ピアノの弾き語りでしっとりと歌い上げる。若さと生意気さが消え、経験を積み重ねた男の親切なアドバイスのように聞こえる。すばらしい。ハーモニカもじつにいい。出色の仕上がりだ。観客の歓声も一段と盛り上がる。11月17日のアトランティックシティまではステージ中央に出てきてヴォーカルに専念していた「ラヴ・シック」だが、ニューヨークではピアノを演奏しながら歌った。さすがにチャーリーのギターとドニーのペダルスティールだけでは鋭い厚みが出せないのだろう。スチュが抜けた穴が大きく響いたと感じたのかもしれない。ぼくの好きな近年のボブの代表曲の一つ。いつまでも歌い続けてほしい。





すでになんども聞いているが、フジロックでもそうだったが「サンダー・オン・ザ・マウンテン」の特徴的なリフに乗せた新しいアレンジはなかなかなじめない。セットリストの中ではもっとも力強いロックサウンドだろう。チャーリーのギターが鳴り響き、ジャム演奏に展開していく。めずらしくトニーのベースソロも一瞬あるし、きわめつけはジョージのドラムソロだ。ボブのコンサートでドラムソロを聞くのはめずらしい。「スーン・アフター・ミッドナイト」はアメリカン・ソングブックで発揮したヴォーカル・テクニックが生かされている。



今年もっとも驚いたことは「ガッタ・サーヴ・サムバディ」がセットリストに加わったことだ。しかもメインセットを締めくくる扱いだ。まさかこの曲を毎回歌うとは思っていなかった。オリジナルとは歌詞が変えられ、宗教色が薄らいだロックに仕上がっている。曲の終わり近くでボブはピアノの席を立ち、ひょこひょこと踊るように歩いてスタージセンターに向かった。メインセットの終わりを知らせるためだろう。それにしてもひょこひょこ歩くボブの姿はいつ見てもほほえましい。



秋のUSツアーの前半ではアンコールが日替わりで変わっていた。「風に吹かれて」は毎回歌ったが、もう1曲に「ムーン・リヴァー」を歌ったこともある。ジェームス・ブラウンの代表曲「イッツ・ア・マンズ・ワールド」もなんども歌った。「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」の時もあった。ニューヨークに近ずくと「見張り塔からずっと」が歌われるようになった。これがいい。オリジナルとも、ジミ・ヘンドリックス・ヴァージョンとも違うレゲエ風の新ヴァージョンだ。特徴的なあのコード進行ではないが、じつに心地いい。いつまでも聞いていたい気にさせる仕上がりだ。しかしもともと短い曲だっこともあり、すぐに終わってしまう。あっという間にドラマティックなエンディング・フレーズで終わってしまう。もっと聞きたい。「風に吹かれて」は今後も時代を超越した偉大な曲であり続けるだろう。ヴァイオリンをフィーチャーした今のアレンジもいいが、この先どんな新しいアレンジで歌われるのかも楽しみだ。



アンコールを歌い終わったボブは、いつものようにバンドメンバーと横一列に並んで、観客の反応を確かめるようにポーズをとる。一瞬、頷いたようにも見えた。ボブを含む5人が並んだまま、カーテンが下された。まさにショーが終わった感じだ。ボブのコンサートでカーテンを使って始まりと終わりが体験できるなんて思ってもいなかった。新鮮な気分がした。



ビーコン・シアター7回公演の初日が終わった。果たして、残りの6回も初日とおなじなのだろうか、それとも変わるのだろうか。楽しみと期待が交錯する。





Beacon Theatre
November 23, 2018

1. Things Have Changed (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
2. It Ain't Me, Babe (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
3. Highway 61 Revisited (Bob on piano, Donnie on lap steel)
4. Simple Twist Of Fate (Bob on piano and harp, Donnie on pedal steel)
5. Cry A While (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
6. When I Paint My Masterpiece
(Bob on piano and harp, Donnie on pedal steel)
7. Honest With Me (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
8. Tryin' To Get To Heaven (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
9. Scarlet Town (Bob center stage, Donnie on banjo, Tony on standup bass)
10. Make You Feel My Love (Bob on piano and harp, Donnie on pedal steel)
11. Pay In Blood (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
12. Like A Rolling Stone (Bob on piano, Donnie on pedal steel, Tony on standup bass)
13. Early Roman Kings (Bob on piano, Donnie on lap steel, Tony on standup bass)
14. Don't Think Twice, It's All Right
(Bob on piano and harp, Donnie on pedal steel, Tony on standup bass)
15. Love Sick (Bob on piano, Donnie on pedal steel)
16. Thunder On The Mountain (Bob on piano, Donnie on electric mandolin)
17. Soon After Midnight (Bob on piano. Donnie on pedal steel)
18. Gotta Serve Somebody (Bob on piano, Donnie on lap steel)

(encore)
19. All Along the Watchtower (Bob on piano, Donnie on lap steel)
20. Blowin' In The Wind
(Bob on piano and harp, Donnie on violin, Tony on standup bass)

(Bob Linksより)

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世界初!『BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー』の日本限定発売が決定! ソニーミュージックショップ限定発売!2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに! (2018.11.23)



世界初!『BOB DYLAN日めくり・リリック・カレンダー』の日本限定発売が決定!


 

ソニーミュージックショップ限定発売!世界初発売!

2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!

『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

 

ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修の元、日本独自企画「日めくりカレンダー」が遂に実現。マネジメント及び米ソニーから取り寄せた、見たことのない蔵出し写真満載。カレンダー本体のみの通常版と、切ったページを収納できる「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版を、それぞれ完全生産限定にてソニーミュージックショップ限定での販売となる。11/28(水) 17:00より予約開始。 12月下旬より順次配送予定。



 

2016年12月にノーベル文学賞を受賞した、ロックの神様ボブ・ディラン。その受賞理由は「偉大なるアメリカ音楽の伝統の中で新たな詩的表現を生み出した功績による」。ディランの「詩」は短いフレーズで「格言」のような言葉が多く、時にその言葉で人生が変わったり、励まされ、勇気をもらうことができる。今回の『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』には、そんな歌詞の「“グッとくる”フレーズ」の数々を貴重な写真とともに1年365日分、365枚制作。毎日1枚1枚めくって、ボブ・ディランのカッコイイ写真とともに綴られたロックの神様のお言葉とともに、一日をスタートするのはいかがだろうか?



 



【商品情報】

●『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』

■限定版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)

*「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入り

*限定版のみの特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き 

*価格:税込 5800円 

■通常版: カレンダー本体(365日 日めくりカレンダー)のみ  

*価格:税込3800円

 

ご予約方法など詳細は11月28日17:00にこちらのサイトで発表します(現在はまだアップされておりません)

https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

 

【ボブ・ディラン最新作品情報】

●『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』

<デラックス・エディション>



完全生産限定盤:▼未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック▼英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31211〜6(CD6枚組)▼¥20,000+税

『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!

 

<スタンダード・エディション>



通常版:▼英文の完全翻訳▼書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31210▼¥2,400+税

1975年発表の最高傑作『血の轍』。NYで行われた4日間に渡るセッションに焦点をあて、当初発売予定していたアルバム内容に近い作品を再現、収録の11曲中10曲が未発表テイク。

 

【リンク】

*日本公式 http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

*アーティスト公式 http://www.bobdylan.com/

*『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』特設サイト http://www.110107.com/dylan_more

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『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』 デラックス・エディション / ボブ・ディランに関するお詫びとお知らせ (11月7日発売 国内盤:SICP- 31211、11月2日発売 海外盤:19075858962) (2018.11.16)

いつもありがとうございます。
11月7日発売の『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』デラックス・エディション(商品番号:SICP- 31211)付属のフォト・ブックは海外で製造されたものです。この中に、ディランの手書きで歌詞を書き留めたノートブックを複製しておりますが、海外での編集中に見落としがあり、P.44〜47にあたる4ページが抜け落ちていることが判りました。日本国内で販売されている海外盤(品番:19075858962)にも同じトラブルがございます。

以来、原盤国への確認を進めてまいりましたが、原盤国で追加修正したフォト・ブックを再版せず、欠落している4ページについてお客様に以下のURLよりダウンロードしていただくこととなりました。

つきましては、大変恐れ入りますが日本国内でご購入くださったお客様におかれましても、原盤国の対応に準じ下記URLをご確認いただき、必要に応じてダウンロードしていただけますようお願いいたします。

 

ダウンロードURL

https://cdn.smehost.net/bobdylancom-uscolumbiaprod/wp-content/uploads/2018/10/BobDylan_MBMT_pages.pdf

 

このようなこととなり誠に申し訳ございませんが、御了承くださいますようお願いいたします。

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シリーズ最強『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』 デラックス・エディション、本日発売! (2018.11.07)



デラックス・エディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨーク・セッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。ブートレッグ・シリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラック・セッション・テープが使われている。ただ、ミネアポリス・サウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラック・マスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。

この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めたノートブックを複製したハードカバーのフォト・ブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。

 

▼デラックス・エディション“開封の儀”で、この豪華版の中身が明かされる!特設サイトで、公開中!

→ http://www.110107.com/dylan_more

 

日本語字幕付完成!

ディランとの契約をまとめデビュー作のプロデュースを行った伝説的なプロデューサー、ジョン・ハモンドがディランのA&Rを務めたドン・デヴィートと対談しながら『血の轍』を語る、大変貴重なビデオも公開中!

▼John Hammond and Don DeVito discuss Blood On The Tracks

https://www.facebook.com/108559452522942/posts/1982939525084916/



 

 

TV特番『ジョン・ハモンドの世界』出演時の「運命のひとひねり」公開

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』の発売に合わせて、1975年12月にアメリカで放映されたTV特番『ジョン・ハモンドの世界』出演時の演奏が公開された。バックを務めるのはロブ・ストーナー(b)、ハワード・ワイエス(dr)、スカーレット・リヴェラ(vn)の3人で、時期的には『欲望』のレコーディングとローリング・サンダー・レビューを実施していた頃にあたる。今回公開となったのは「運命のひとひねり」で、シンプルな演奏をバックに力感と自信溢れるディランの歌が大変素晴らしく、ピークを迎えていた姿がつぶさに見てとれる。

 

▼「運命のひとひねり」

https://www.youtube.com/watch?v=m8GB8gnRj1A



 

 

既に公開になっているリリック・ビデオは以下の2曲で、今回の『ブートレッグ第14集』に収録されたテイクだ。

「彼女にあったら、よろしくと」はボブ・ディラン手書きの詩が歌に合わせて綴られ、修正した詩までもが丁寧に映し出されるビデオになった。

 

▼「彼女にあったら、よろしくと(テイク1)」

https://www.youtube.com/watch?v=yl6GOxZsZsg



 

ニューヨークの『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』のセッションの初日、最初に録音した曲。テイク1の最初の30秒間で、ディランはシンガー・ソングライターの定義を書き換え、同時にこれまで『血の轍』ができるまでについて言われていた事すべてを意味のないものにした。このセッションには間違いなく特別な力が働いていた。すぐに終わってしまうテイク1のディランのパフォーマンスには、テープに残されたものとしてはかつてこれ以上ないぐらい張りつめて迫力がある。ディランの声が心に突き刺さる。

 

「きみは大きな存在」も「彼女にあったら、よろしくと」と同様にディランの手書きの詩が、写真をコラージュした映像を背景にカラオケの様に浮かんでは消えてゆく作りになっている。この歌はまるで、ディランが観る人だけのために歌ってくれているかのような錯覚に陥る信じられないテイクだ。

 

▼「きみは大きな存在(テイク2)」

https://www.youtube.com/watch?v=Vj_dLuRTjUQ



 

ほとんど欠点のない上質の曲とパフォーマンスだが、最終的にアルバム『血の轍』から除外された。「よく知られているように、ボタンがカチカチいう音が聞こえる。フィル・ラモーンはどうして『ボブ、そのベストを脱ぐかボタンをよけるかしてくれ』と言わなかったのかと皆が思っている。おかしな話だが、あの時のスタジオ内は、畏敬の念と興奮と怯えが混じった複雑な状態にあった。とても濃密な時間だった」と当時のエンジニアは語る。

 

この曲は、表面は感傷的な別れの歌に見えるが、意味するところはもっと深い。ディランの作品にしてはめずらしく、動揺と諦観の感覚が全体を貫いていて、特にこの初期のテイクを聞くと、ディランの私生活がのぞける曲という誤解が生まれた理由がよく解る。

 

 

 

<商品情報>

聖杯を求めるように、待ち続けてきた。もう一つの轍があらわになるまで。

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』



 

本日発売

← デラックス・エディション →



『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!

完全生産限定盤未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック▼英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31211〜6(CD6枚組)▼¥20,000+税

 

 

好評発売中!

← スタンダード・エディション →



1975年発表の最高傑作『血の轍』。NYで行われた4日間に渡るセッションに焦点をあて、当初発売予定していたアルバム内容に近い作品を再現、収録の11曲中10曲が未発表テイク。

英文の完全翻訳▼書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31210▼¥2,400+税

 

 

好評発売中のスタンダード・エディション(CD1枚)は、オリジナル・アルバム『血の轍』の10曲が、すべてニューヨーク・セッションでの別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収録。

ブートレッグ・シリーズ最強となるこの最新作では、未発表で謎多き1974年に行われた『血の轍』のレコーディング・セッションが初めて発表される。『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨーク・セッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。

 

 

<リンク>

*『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』特設サイト http://www.110107.com/dylan_more

*アーティスト公式 http://www.bobdylan.com/

 

 

<動画情報>

▼日本語字幕入りJohn Hammond and Don DeVito discuss Blood On The Tracks(Facebook動画になります)

https://www.facebook.com/108559452522942/posts/1982939525084916/

 

 

▼「運命のひとひねり」

https://www.youtube.com/watch?v=m8GB8gnRj1A

 

 

▼「彼女にあったら、よろしくと(テイク1)」

https://www.youtube.com/watch?v=yl6GOxZsZsg

 

▼「きみは大きな存在(テイク2)」

https://www.youtube.com/watch?v=Vj_dLuRTjUQ

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ボブ・ディラン、シリーズ最強『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』 スタンダード・エディション、本日世界同時発売! (2018.11.02)

 

本日、11月2日発売のスタンダード・エディション(CD1枚)は、オリジナル・アルバム『血の轍』の10曲が、すべてニューヨーク・セッションでの別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収録。

 

ブートレッグ・シリーズ最強となるこの最新作では、未発表で謎多き1974年に行われた『血の轍』のレコーディング・セッションが初めて発表される。『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨーク・セッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。


●TV特番『ジョン・ハモンドの世界』出演時の「運命のひとひねり」公開
『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ第14集)』の発売に合わせて、1975年12月にアメリカで放映されたTV特番『ジョン・ハモンドの世界』出演時の演奏が公開された。バックを務めるのはロブ・ストーナー(b)、ハワード・ワイエス(dr)、スカーレット・リヴェラ(vn)の3人で、時期的には『欲望』のレコーディングとローリング・サンダー・レビューを実施していた頃にあたる。今回公開となったのは「運命のひとひねり」で、シンプルな演奏をバックに力感と自信溢れるディランの歌が大変素晴らしく、ピークを迎えていた姿がつぶさに見てとれる。

 

▼「運命のひとひねり」


既に公開になっているリリック・ビデオは以下の2曲で、スタンダード・エディションに収録されたテイクだ。
「彼女にあったら、よろしくと」はボブ・ディラン手書きの詩が歌に合わせて綴られ、修正した詩までもが丁寧に映し出されるビデオになった。

 

▼「彼女にあったら、よろしくと(テイク1)」


 

ニューヨークの『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』のセッションの初日、最初に録音した曲。テイク1の最初の30秒間で、ディランはシンガー・ソングライターの定義を書き換え、同時にこれまで『血の轍』ができるまでについて言われていた事すべてを意味のないものにした。このセッションには間違いなく特別な力が働いていた。すぐに終わってしまうテイク1のディランのパフォーマンスには、テープに残されたものとしてはかつてこれ以上ないぐらい張りつめて迫力がある。ディランの声が心に突き刺さる。

「きみは大きな存在」も「彼女にあったら、よろしくと」と同様にディランの手書きの詩が、写真をコラージュした映像を背景にカラオケの様に浮かんでは消えてゆく作りになっている。この歌はまるで、ディランが観る人だけのために歌ってくれているかのような錯覚に陥る信じられないテイクだ。

 

▼「きみは大きな存在(テイク2)」



 

ほとんど欠点のない上質の曲とパフォーマンスだが、最終的にアルバム『血の轍』から除外された。「よく知られているように、ボタンがカチカチいう音が聞こえる。フィル・ラモーンはどうして『ボブ、そのベストを脱ぐかボタンをよけるかしてくれ』と言わなかったのかと皆が思っている。おかしな話だが、あの時のスタジオ内は、畏敬の念と興奮と怯えが混じった複雑な状態にあった。とても濃密な時間だった」と当時のエンジニアは語る。

この曲は、表面は感傷的な別れの歌に見えるが、意味するところはもっと深い。ディランの作品にしてはめずらしく、動揺と諦観の感覚が全体を貫いていて、特にこの初期のテイクを聞くと、ディランの私生活がのぞける曲という誤解が生まれた理由がよく解る。

ディランとの契約をまとめデビュー作のプロデュースを行った伝説的なプロデューサー、ジョン・ハモンドがディランのA&Rを務めたドン・デヴィートと対談しながら『血の轍』を語る、大変貴重なビデオも公開中!

 

▼John Hammond and Don DeVito discuss Blood On The Tracks



 

 

artist photo © Barry Feinstein

 




 

|商品情報|

聖杯を求めるように、待ち続けてきた。もう一つの轍があらわになるまで。
『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』

 

●11月2日世界同時発売
<スタンダード・エディション>


1975年発表の最高傑作『血の轍』。NYで行われた4日間に渡るセッションに焦点をあて、当初発売予定していたアルバム内容に近い作品を再現、収録の11曲中10曲が未発表テイク。
英文の完全翻訳|書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット|Blu-Spec CD 2|SICP31210|¥2,400+税

 

●11月7日発売
<デラックス・エディション>


『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!
完全生産限定盤未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック|英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット|Blu-Spec CD 2|SICP31211〜6(CD6枚組)|¥20,000+税

デラックス・エディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨーク・セッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。ブートレッグ・シリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラック・セッション・テープが使われている。ただ、ミネアポリス・サウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラック・マスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。
この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めた57ページのノートブックを完全複製したハードカバーのフォト・ブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。

▼デラックス・エディションのパッケージ仕様、公開!


 

 

●『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』特設サイト
商品詳細はこちらから
http://www.110107.com/dylan_more

 

 

<まだ間に合います!ボブ・ディラン『モア・ブラッド、モア・トラックス』 デラックス・エディション、予約特典対象期間が延長となりました!>

【予約特典期間延長のご案内】
ご好評につき予約特典対象期間の延長が決定しました!
発売日までに『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』デラックス・エディション 完全生産限定盤を、ご予約頂いた方に、予約特典として、『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。
※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。

≪予約特典 対象期間≫
発売日までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。
※先着順のため、特典予定数に達し次第となりますので予めご了承ください。

≪予約特典≫
『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』
モア・ブラッド、モア・トラックスのジャケット写真と、過去のブートレグシリーズのジャケット写真絵柄の缶バッチです

※こちらの写真はイメージ図になります / ※缶バッチのサイズは38mm×38mmです



 

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シリーズ最強『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』の発売日決定! (2018.10.25)



スタンダード・エディションは、11月2日世界同時発売!

デラックス・エディションは、11月7日発売決定!

 

スタンダード・エディション(CD1枚)では、オリジナル・アルバム『血の轍』に収録された10曲が、すべてニューヨーク・セッションでの別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収められている。

 

そのスタンダード・エディションとデラックス・エディションの双方に収録されている2曲が既にリリック・ビデオで公開されている。

 

「彼女にあったら、よろしくと」はボブ・ディラン手書きの詩が歌に合わせて綴られ、修正した詩までもが丁寧に映し出されるビデオになった。

 

▼「彼女にあったら、よろしくと(テイク1)

https://www.youtube.com/watch?v=yl6GOxZsZsg

 

 

ニューヨークの『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』のセッションの初日、最初に録音した曲。テイク1の最初の30秒間で、ディランはシンガー・ソングライターの定義を書き換え、同時にこれまで『血の轍』ができるまでについて言われていた事すべてを意味のないものにした。このセッションには間違いなく特別な力が働いていた。すぐに終わってしまうテイク1のディランのパフォーマンスには、テープに残されたものとしてはかつてこれ以上ないぐらい張りつめて迫力がある。ディランの声が心に突き刺さる。

 

「きみは大きな存在」も「彼女にあったら、よろしくと」と同様にディランの手書きの詩が、写真をコラージュした映像を背景にカラオケの様に浮かんでは消えてゆく作りになっている。この歌はまるで、ディランが自分のためだけに歌ってくれているかのような錯覚に陥る信じられないテイクだ。

 

▼「きみは大きな存在(テイク2)」

https://www.youtube.com/watch?v=Vj_dLuRTjUQ

 

 

ほとんど欠点のない上質の曲とパフォーマンスだが、最終的にアルバム『血の轍』から除外された。「よく知られているように、ボタンがカチカチいう音が聞こえる。フィル・ラモーンはどうして『ボブ、そのベストを脱ぐかボタンをよけるかしてくれ』と言わなかったのかと皆が思っている。おかしな話だが、あの時のスタジオ内は、畏敬の念と興奮と怯えが混じった複雑な状態にあった。とても濃密な時間だった」と当時のエンジニアは語る。

 

この曲は、表面は感傷的な別れの歌に見えるが、意味するところはもっと深い。ディランの作品にしてはめずらしく、動揺と諦観の感覚が全体を貫いていて、特にこの初期のテイクを聞くと、ディランの私生活がのぞける曲という誤解が生まれた理由がよく解る。

 

ディランとの契約をまとめデビュー作のプロデュースを行った伝説的なプロデューサー、ジョン・ハモンドがディランのA&Rを務めたドン・デヴィートと対談しながら『血の轍』を語る、大変貴重なビデオが公開された!

 

▼John Hammond and Don DeVito discuss Blood On The Tracks

https://www.youtube.com/watch?v=lqMxzkRj75Q&t=157s

 

 

ブートレッグ・シリーズ最強となる最新作では、未発表で謎多き1974年に行われた『血の轍』のレコーディング・セッションのすべてが初めて発表される!

『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨーク・セッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。

 

デラックス・エディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨーク・セッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。ブートレッグ・シリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラック・セッション・テープが使われている。ただ、ミネアポリス・サウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラック・マスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。

この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めた57ページのノートブックを完全複製したハードカバーのフォト・ブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。

 

▼デラックス・エディションのパッケージ仕様、公開!中身はこんな感じです!

https://www.youtube.com/watch?v=4BlQH7I5JME



 

 

|商品情報|

聖杯を求めるように、待ち続けてきた。もう一つの轍があらわになるまで。

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』

 

 スタンダード・エディション 



1975年発表の最高傑作『血の轍』。NYで行われた4日間に渡るセッションに焦点をあて、当初発売予定していたアルバム内容に近い作品を再現、収録の11曲中10曲が未発表テイク。

英文の完全翻訳▼書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31210▼¥2,400+税

 

← デラックス・エディション →



 



『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!

完全生産限定盤未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック▼英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31211〜6(CD6枚組)▼¥20,000+税

 

●『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』について詳しくは

→ https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/499255

 

 

ボブ・ディラン『モア・ブラッド、モア・トラックス』 ←デラックス・エディション→ 、予約特典対象期間が延長となりました!

 

|予約特典期間延長のご案内|

ご好評につき予約特典対象期間の延長が決定しました!

発売日までにモア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 ←デラックス・エディション→完全生産限定盤を、ご予約頂いた方に、予約特典として、『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。

※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。

 

≪予約特典 対象期間≫

発売日までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。

※先着順のため、特典予定数に達し次第となりますので予めご了承ください。

 

≪予約特典≫

『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』

モア・ブラッド、モア・トラックスのジャケット写真と、過去のブートレグシリーズのジャケット写真絵柄の缶バッチです


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シリーズ最強となる『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』から「きみは大きな存在(テイク2)」が本日解禁! また、デラックス版のパッケージ仕様も公開! (2018.10.19)

▼「きみは大きな存在(テイク2)」公開!ディランが自分のためだけに歌ってくれているかのような錯覚に陥る信じられないテイク!

https://www.youtube.com/watch?v=glqRFB9ymlg

 

 

ほとんど欠点のない上質の曲とパフォーマンスだが、最終的にアルバム『血の轍』から除外された。「よく知られているように、ボタンがカチカチいう音が聞こえる。フィル・ラモーンはどうして『ボブ、そのベストを脱ぐかボタンをよけるかしてくれ』と言わなかったのかと皆が思っている。おかしな話だが、あの時のスタジオ内は、畏敬の念と興奮と怯えが混じった複雑な状態にあった。とても濃密な時間だった」と当時のエンジニアは語る。

 

この曲は、表面は感傷的な別れの歌に見えるが、意味するところはもっと深い。ディランの作品にしてはめずらしく、動揺と諦観の感覚が全体を貫いていて、特にこの初期のテイクを聞くと、ディランの私生活がのぞける曲という誤解が生まれた理由がよく解る。

 

 

長らく待望していたブートレッグ・シリーズ最新作の内容が遂に明らかに!未発表で謎多き1974年に行われた『血の轍』のレコーディング・セッションのすべてが初めて発表される!

 

『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨーク・セッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。

 

スタンダード・エディション(CD1枚)では、オリジナル・アルバム『血の轍』に収録された10曲が、すべてニューヨーク・セッションでの別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収められている。

 

デラックス・エディションのパッケージ仕様、公開!中身はこんな感じです!

https://www.youtube.com/watch?v=4BlQH7I5JME

 

デラックス・エディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨーク・セッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。ブートレッグ・シリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラック・セッション・テープが使われている。ただ、ミネアポリス・サウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラック・マスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。

 

デラックス・エディションは完全生産限定盤として発売されるため、初回生産分が完売したあと、追加生産されることはない。この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めた57ページのノートブックを完全複製したハードカバーのフォト・ブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。

 

|商品情報|

聖杯を求めるように、待ち続けてきた。もう一つの轍があらわになるまで。

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』

 

 デラックス・エディション  



『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!

完全生産限定盤未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック▼英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31211〜6(CD6枚組)▼¥20,000+税

 

 スタンダード・エディション  



1975年発表の最高傑作『血の轍』。NYで行われた4日間に渡るセッションに焦点をあて、当初発売予定していたアルバム内容に近い作品を再現、収録の11曲中10曲が未発表テイク。

英文の完全翻訳▼書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31210▼¥2,400+税

 

●『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』について詳しくは

→ https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/499255

 

▼1975年作オリジナル

ボブ・ディラン

『血の轍』



好評発売中■完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30492■¥2,100+税

 

<収録曲>

1. ブルーにこんがらがって

2. 運命のひとひねり

3. きみは大きな存在

4. 愚かな風

5. おれはさびしくなるよ

6. 朝に会おう

7. リリー、ローズマリーとハートのジャック

8. 彼女にあったら、よろしくと

9. 嵐からの隠れ場所

10. 雨のバケツ

 

 

ボブ・ディラン『モア・ブラッド、モア・トラックス』 デラックス・エディション、予約特典対象期間が延長となりました!

 

|予約特典期間延長のご案内|

ご好評につき予約特典対象期間の延長が決定しました!

発売日までにモア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 デラックス・エディション 完全生産限定盤を、ご予約頂いた方に、予約特典として、『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。

※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。

 

≪予約特典 対象期間≫

発売日までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。

※先着順のため、特典予定数に達し次第となりますので予めご了承ください。

 

≪予約特典≫

『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』

モア・ブラッド、モア・トラックスのジャケット写真と、過去のブートレグシリーズのジャケット写真絵柄の缶バッチです



※こちらの写真はイメージ図になります / ※缶バッチのサイズは38mm×38mmです。

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『モア・ブラッド、モア・トラックス』 デラックス・エディション 、予約特典対象期間の延長が決定! (2018.10.12)

 【早期予約特典期間延長のご案内】

 

ご好評につき早期予約特典対象期間の延長が決定しました!

発売日までにモア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 ←デラックス・エディション→完全生産限定盤を、ご予約頂いた方に、早期予約特典として、『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。

※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。

 

≪早期予約特典 対象期間≫

発売日までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。

※先着順のため、特典予定数に達し次第となりますので予めご了承ください。

 

≪早期予約特典≫

『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』

モア・ブラッド、モア・トラックスのジャケット写真と、過去のブートレグシリーズのジャケット写真絵柄の缶バッチです

※特典写真はイメージ図になります / ※缶バッチのサイズは38mm×38mmです



 

 

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』

←デラックス・エディション→



『血の轍』の制作のため、六日間に渡る録音過程で生まれた未発表テイク71曲を含む全87曲収録。手書きで歌詞を書き留めたノートブックの複製写真も含むフォト・ブックを収録、長らく待望されたシリーズ最強企画!

完全生産限定盤未発表写真・資料満載の豪華フォト・ブック▼英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット▼Blu-Spec CD 2▼SICP31211〜6(CD6枚組)▼¥20,000+税

 

←デラックス・エディション→の商品詳細はこちらから

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/499255

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ボブ・ディラン、シリーズ最強となる『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』の完全生産限定デラックス版とスタンダード版、11月2日世界同時発売予定! (2018.09.20)



ボブ・ディラン、シリーズ最強となる『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』の完全生産限定デラックス版とスタンダード版、11月2日世界同時発売予定!


 

長らく待望していたブートレッグ・シリーズ最新作の内容が遂に明らかに!未発表で謎多き1974年に行われた『血の轍』のレコーディング・セッションのすべてが初めて発表される!

 

1991年『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』の発売以来、四半世紀を超える長期シリーズで、発表の度に高い評価を得ている“ブートレッグ・シリーズ”の最新作は、ボブ・ディランが1974年におこなった重要な6回のレコーディング・セッション ――ニューヨークの四日間(9月16、17、18、19日)とミネアポリスの二日間(12月27、30日)―― を収録。このセッションでディランは1975年発売の最高傑作『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』を完成させた。ディランの全キャリアの中でもベストセラーの1枚である『血の轍』は、モダン・ポップソング(1964〜5年頃に事実上ディランが創作したと言えるジャンル)の曲づくりの境界や構造を新たに書き換え、ビルボード誌のアルバムチャート200で1位を獲得し、RIAAダブルプラチナムに公認され、2015年にグラミー・ホール・オブ・フェイムの殿堂入りを果たした。

 

『血の轍』は、もともと1974年9月にニューヨーク・シティで四日間に渡って録音された。すぐにアルバムはマスタリングされ、テスト盤の配布も始まった。ところがその録音から3ヶ月後、ディランは、アルバムはもっと別のアプローチでつくられるべきだと感じ、12月末に収録曲のうちの5曲をミネアポリスのサウンド80スタジオで録音し直した。ニューヨーク・セッションのごく一部は海賊盤業者やコレクターに流出したが、いままで全貌はほとんどどんな形でも発表される事はなかった。

 

スタンダード・エディション(CD1枚)では、オリジナル・アルバムに収録された10曲が、すべてニューヨーク・セッション録音の感動的で心に響く別ヴァージョンによって姿を現す事となった。加えて「アップ・トゥ・ミー」の未発表別テイクも収められている。

 

デラックス・エディション(完全限定盤/CD6枚組)には、ニューヨーク・セッションのアウトテイク、未完成なども含めたすべてと、ミネアポリスのサウンド80セッションの現存する5曲が録音順にまとめられている。ブートレッグ・シリーズのプロデューサーたちが可能な限り良質な音源を探した結果、収録曲の多くにはオリジナルのマルチトラック・セッション・テープが使われている。ただ、ミネアポリス・サウンド80のセッションで残されていたテープは、発売された『血の轍』に収められた5曲のマルチトラック・マスターだけだった。このテープを『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』に収めるために、新たなミキシングとマスタリングがおこなわれた。



 

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』のライナーノーツにジェフ・スレイトはつぎのように記している。「スタジオのディランはヘッドフォンをつけることさえせずにライヴですばらしい演奏を――彼が録音したなかでも最高の演奏を――つぎつぎと録音している。ほかの多くの演奏者たちとちがって、サウンドの完成度を高めるためのオーヴァーダブもほとんど施していない。録音された曲のなかには、ディラン――ギターとハーモニカと一連な偉大な曲を携えたひとりのシンガー ――がいて、適切な箇所で聞く者の心を躍らせ、必要な箇所で聞く者の心を打ち砕く……またここに収められた歌と演奏は、ぼくたちが聞いたどのヴァージョンよりも純粋な状態にある。アルバム『血の轍』制作のとき、ディランはプロデューサーのフィル・ラモーンに命じて、ほとんどのマスターの速度を2パーセントから3パーセント、上げるよう指示した。この方法は、1960年代から70年代にかけて、とくにAMラジオ向けのレコードに頻繁に用いられた。そうすることで曲の勢いが増し、リスナーの気をひきやすいと考えられていたのだ。公式のものも非公式のものも、これまで発表されていたニューヨーク・セッションの曲のほとんどは、ディランの要請によって速度を上げたヴァージョンだった。『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』で初めて、ディランが録音したときのままの形の曲を聞くことができる」

 

スタンダード・エディションの『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』はニューヨークのA&Rスタジオ・セッションで録音された11曲を収めたCD1枚(LP2枚:輸入盤のみ発売)で発売される。

 

デラックス・エディションは完全生産限定盤として発売されるため、初回生産分が完売したあと、追加生産されることはない。この貴重なボックスセットには、ロック史研究家のジェフ・スレイトによるライナーノーツと、ディランの手書きで歌詞を書き留めた57ページのノートブックを完全複製したハードカバーのフォト・ブックも収容されている。このノートブックを読めば、『血の轍』に収められた歌が、どのように歌詞を書き換えながら完成させていったかがわかるだろう。



 

ボブ・ディラン・ブートレッグ・シリーズの過去の2作品が、グラミー賞で“ベスト・ヒストリカル・アルバム”を受賞している。2017年には『ボブ・ディラン:ザ・カッティング・エッジ1965ー1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』が、2016年には『ボブ・ディラン:ザ・ベースメント・テープス・コンプリート(ブートレッグ・シリーズ第11集)』がそれぞれ獲得した。

 

<動画情報>

先行試聴開始!

「彼女にあったらよろしくと(テイク1)」

ニューヨークでの『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』セッションの初日である1974年9月16日に、最初に録音した曲。テープに残されたものとしては、これ以上ないぐらい張りつめて迫力があり、ディランの声が心に突き刺さる。




 

 

<商品情報>

聖杯を求めるように、待ち続けてきた。そして、もう一つの轍があらわになる。

ボブ・ディラン

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 スタンダード・エディション

2018年11 月2日世界同時発売予定★英文完全翻訳掲載のカラー・ブックレット★書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★1枚組(SICP31210 / ¥2,400+税)

 

<収録曲>

1. ブルーにこんがらがって (9/19/74, Take 3, Remake 3)

2. 運命のひとひねり (9/16/74, Take 1)

3. 嵐からの隠れ場所 (9/17/74, Take 2)

4. きみは大きな存在 (9/16/74, Take 2)

5. 雨のバケツ (9/18/74, Take 2, Remake)

6. 彼女にあったら、よろしくと (9/16/74, Take 1)

7. リリー、ローズマリーとハートのジャック (9/16/74, Take 2)

8. 朝に会おう* (9/19/74, Take 1, Remake)

9. 愚かな風 (9/19/74, Take 4, Remake)

10. おれはさびしくなるよ (9/17/74, Take 1, Remake)

11. アップ・トゥ・ミー (9/19/74, Take 2, Remake)

*を除き全て未発表

 

All Tracks Recorded, A & R Studios, New York 9/16 – 9/19/1974

 

Tracks Recorded 9/16 & 18

Bob Dylan – vocals, guitar, harmonica

 

Tracks Recorded 9/17 & 19

Bob Dylan – vocals, guitar, harmonica

Tony Brown – bass

 

All songs written by Bob Dylan

 

ボブ・ディラン

『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 デラックス・エディション完全生産限定盤(6枚組)

2018年11 月2日世界同時発売予定★未発表写真満載の豪華フォト・ブック(輸入)★英文解説ブックレット(輸入)★三方背BOX(輸入)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2★6枚組(SICP31211-6 / ¥20,000+税)




<収録曲>

DISC 1         

A & R Studios, New York

September 16, 1974

1. 彼女にあったら、よろしくと(テイク 1)– solo

2. 彼女にあったら、よろしくと*(テイク2)– solo

3. きみは大きな存在(テイク 1)– solo

4. きみは大きな存在(テイク 2)– solo

5. 運命のひとひねり(テイク 1)– solo

6. 運命のひとひねり(テイク 2)– solo

7. きみは大きな存在(テイク 3)– solo

8. アップ・トゥ・ミー(リハーサル)– solo

9. アップ・トゥ・ミー(テイク 1)– solo

10. リリー、ローズマリーとハートのジャック(テイク 1)– solo

11. リリー、ローズマリーとハートのジャック(テイク 2)– solo

 

Bob Dylan – vocals, guitar, harmonica

 

DISC 2         

A & R Studios, New York

September 16, 1974

1. 運命のひとひねり(テイク 1A) – with band

2. 運命のひとひねり(テイク 2A) – with band

3. 運命のひとひねり(テイク 3A) – with band

4. コール・レター・ブルース(テイク 1)– with band

5. 朝に会おう*(テイク 1)– with band – edited version included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on Blood On The Tracks

6. コール・レター・ブルース*(テイク 2)– with band – previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991

7. 愚かな風(テイク 1)– with band

8. 愚かな風(テイク 1、リメイク)– with band

9. 愚かな風(テイク 3、インサート)– with band

10. 愚かな風(テイク 5)– with band

11. 愚かな風(テイク 6)– with band

12. おれはさびしくなるよ(リハーサル、テイク 1)– with band

13. おれはさびしくなるよ(テイク 2)– with band

14. おれはさびしくなるよ(テイク 3)– with band

15. おれはさびしくなるよ(テイク 4)– with band

16. おれはさびしくなるよ(テイク 5)– with band

17. おれはさびしくなるよ(テイク 6)– with band

18. おれはさびしくなるよ(テイク 6、リメイク)– with band

19. おれはさびしくなるよ(テイク 7)– with band

20. おれはさびしくなるよ(テイク 8)– with band

 

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica

Eric Weissberg, Charles Brown III, Barry Kornfeld: guitars

Thomas McFaul: keyboards

Tony Brown: bass

Richard Crooks: drums

Buddy Cage: steel guitar (5-6)

 

DISC 3         

A & R Studios, New York

September 16, 1974

1. ブルーにこんがらがって(テイク 1)– with bass

 

A & R Studios, New York

September 17, 1974

2. きみは大きな存在(テイク 1、リメイク)– with bass and organ

3. きみは大きな存在*(テイク 2、リメイク)– with bass, organ, and steel guitar –included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on Biograph

4. ブルーにこんがらがって(リハーサル)– with bass and organ

5. ブルーにこんがらがって(テイク 2、リメイク)– with bass and organ

6. スペイン語は愛の言葉(テイク 1)– with bass and piano

7. コール・レター・ブルース(リハーサル)– with bass and piano

8. おれはさびしくなるよ(テイク 1、リメイク)– with bass and piano

9. 嵐からの隠れ場所* (テイク 1)– with bass and piano – previously released on the Jerry McGuire original soundtrack

10. 雨のバケツ(テイク 1)– with bass

11. ブルーにこんがらがって(テイク 3、リメイク)– with bass

12. 雨のバケツ(テイク 2)– with bass

13. 嵐からの隠れ場所(テイク 2)– with bass

14. 嵐からの隠れ場所(テイク 3)– with bass

15. 嵐からの隠れ場所*(テイク 4)– with bass – previously released on Blood On The Tracks

 

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica

Tony Brown: bass

Paul Griffin: keyboards (2-9)

Buddy Cage: steel guitar (3)

 

DISC 4         

A & R Studios, New York

September 17, 1974

1. おれはさびしくなるよ(テイク 1、リメイク 2)– with bass

2. おれはさびしくなるよ*(テイク 2、リメイク 2)– with bass – previously released on Blood On The Tracks

 

A & R Studios, New York

September 18, 1974

3. 雨のバケツ(テイク 1、リメイク)– solo

4. 雨のバケツ(テイク 2、リメイク)– solo

5. 雨のバケツ(テイク 3、リメイク)– solo

6. 雨のバケツ(テイク 4、リメイク)– solo

 

A & R Studios, New York

September 19, 1974

7. アップ・トゥ・ミー(テイク 1、リメイク)– with bass

8. アップ・トゥ・ミー(テイク 2、リメイク)– with bass

9. 雨のバケツ(テイク 1、リメイク 2)– with bass

10. 雨のバケツ(テイク 2、リメイク 2)– with bass

11. 雨のバケツ(テイク 3、リメイク 2)– with bass

12. 雨のバケツ*(テイク 4、リメイク 2)– with bass – previously released on Blood On The Tracks

13. 彼女にあったら、よろしくと(テイク 1、リメイク)– with bass – previously included on Blood On The Tracks test pressing

14. アップ・トゥ・ミー(テイク 1、リメイク 2)– with bass

15. アップ・トゥ・ミー(テイク 2、リメイク 2)– with bass

16. アップ・トゥ・ミー(テイク 3、リメイク 2)– with bass

17. 雨のバケツ(リハーサル)– with bass

18. 朝に会おう*(テイク 1、リメイク)– with bass – previously released on the “Duquesne Whistle” 7” single

19. 朝に会おう(テイク 2、リメイク)– with bass

20. 雨のバケツ(テイク 5、リメイク 2)– with bass

 

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica

Tony Brown: bass (1-2, 7-20)

 

DISC 5         

A & R Studios, New York

September 19, 1974

1. ブルーにこんがらがって(リハーサル、テイク 1、リメイク 2)– with bass

2. ブルーにこんがらがって(テイク 2、リメイク 2)– with bass

3. ブルーにこんがらがって*(テイク 3、リメイク 2)– with bass – included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991

4. 運命のひとひねり(テイク 2、リメイク)– with bass

5. 運命のひとひねり*(テイク 3、リメイク)– with bass – previously released on Blood On The Tracks

6. アップ・トゥ・ミー(リハーサル、テイク 1、リメイク 3)– with bass

7. アップ・トゥ・ミー*(テイク 2、リメイク 3)– with bass – previously released on Biograph

8. 愚かな風(リハーサル、テイク 1−3、リメイク)– with bass

9. 愚かな風(テイク 4、リメイク)– with bass

10. 愚かな風(テイク 4、リメイク)– with organ overdub – included on Blood On The Tracks test pressing and previously released on The Bootleg Series, Vols. 1-3: Rare and Unreleased, 1961-1991

11. きみは大きな存在(テイク 1、リメイク 2)– with bass

12. 朝に会おう(テイク 1、リメイク 2)– with bass

13. 朝に会おう(テイク 2−3、リメイク 2)– with bass

 

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica

Tony Brown: bass

 

DISC 6         

A & R Studios, New York

September 19, 1974

1. きみは大きな存在(テイク 3−6、リメイク2)– with bass

2. ブルーにこんがらがって(リハーサル、テイク 1−2、リメイク 3)– with bass

3. ブルーにこんがらがって(テイク 3、リメイク 3)– with bass

 

Sound 80 Studio, Minneapolis, MN

December 27, 1974

4. 愚かな風*– previously released on Blood On The Tracks

5. きみは大きな存在*– previously released on Blood On The Tracks

 

Sound 80 Studio, Minneapolis, MN

December 30, 1974

6. ブルーにこんがらがって*– previously released on Blood On The Tracks

7. リリー、ローズマリーとハートのジャック*– previously released on Blood On The Tracks

8. 彼女にあったら、よろしくと*– previously released on Blood On The Tracks

 

Bob Dylan: vocals, guitar, harmonica, organ (4-5), mandolin (8)

Tony Brown: bass (1-3)

Chris Weber: guitar (4-6, 8)

Kevin Odegard: guitar (6)

Peter Ostroushko: mandolin (8)

Gregg Inhofer: keyboards (4-8)

Billy Peterson: bass (4, 6-7)

Bill Berg: drums (4-8)

 

All songs written by Bob Dylan except Spanish Is the Loving Tongue (traditional, arranged by Bob Dylan)

 

New York sessions originally engineered by Phil Ramone

 

Minneapolis sessions originally engineered by Paul Martinson

 

*を除き全て未発表

 

 

▼1975年作オリジナル

ボブ・ディラン

『血の轍』

好評発売中■完全生産限定盤■紙ジャケット仕様■解説・歌詞・対訳付■2013年リマスター■Blu-Spec CD 2■SICP30492■¥2,100+税



<収録曲>

1. ブルーにこんがらがって

2. 運命のひとひねり

3. きみは大きな存在

4. 愚かな風

5. おれはさびしくなるよ

6. 朝に会おう

7. リリー、ローズマリーとハートのジャック

8. 彼女にあったら、よろしくと

9. 嵐からの隠れ場所

10. 雨のバケツ

 

 

【早期予約特典決定のご案内】

2018年10月12日(金)までに『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』 デラックス・エディション完全生産限定盤を、ご予約頂いた方には、早期予約特典として、『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』をプレゼント致します。特典は、商品ご購入時に一緒にお渡し致します。

※一部CDショップ/オンラインショップを除きます。詳しくはお近くのCDショップまたはオンラインショップにお尋ねください。



≪早期予約特典 対象期間≫

2018年10月12日(金)までに、CDショップもしくはオンラインショップでご予約頂いた方が対象となります。

※先着順のため、特典予定数に達し次第となりますので予めご了承ください。

 

≪早期予約特典≫

『モア・ブラッド、モア・トラックス モア缶バッチコレクション(5個セット)』

モア・ブラッド、モア・トラックスのジャケット写真と、過去のブートレグシリーズのジャケット写真絵柄の缶バッチです

 

※こちらの写真はイメージ図になります / ※缶バッチのサイズは38mm×38mmです




 

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ボブ・ディラン、フジロック降臨!各曲ごとの詳細ライヴレポート到着。 そして、セットリストに基づくプレイリストが公開!  (2018.07.30)



 

日本が誇る歴史あるFUJI ROCK FESTIVAL、苗場で開催されるようになってから20周年となる。その最終日となった2018年7月29日(日)、ロックの神様ボブ・ディランが遂にフジロックに降臨!ノーベル文学賞受賞後初、日本においては初来日から40周年、日本通算101回目の公演となるもので、初の日本のロック・フェスへの参戦となった(2016年の来日以来2年ぶり。野外ステージとしては1994年東大寺で行われたAONIYOSHI以来24年ぶり)。

 

ボブ・ディランの出演時間には他の会場では一切ライヴが行われないという異例の状況の中、夕暮れ迫るグリーンステージに定刻の18時50分よりやや早くボブ・ディランはステージに登場。オープニングはアカデミー賞歌曲賞受賞「シングス・ハヴ・チェンジド」。時折強い風が吹く中、ディランは髪をなびかせながらピアノ演奏とともに力強い歌声を聞かせてくれた。前回2016年の来日公演時はアメリカン・ソングブック的スタンダード・カバー曲中心のセットリストだったが、それらは今回は1曲も演奏されず、1960年代の曲を6曲、1970年代を2曲、1990年代3曲、2000年代3曲、2010年代2曲と各ディケイド・年代ごとにバランスよく選曲。前回の来日公演では60年代の曲は2曲だけだったが、「悲しきベイブ」「追憶のハイウェイ61」「くよくよするなよ」「廃墟の街」などの前回の来日公演で演奏されなかった60年代の名曲が名を連ね、近年ほとんど演奏されなかった70年代の超レア曲「マスターピース」(ザ・バンド『カフーツ』収録。ディラン自身は1971年『グレイテスト・ヒッツ第二集』に収録)も披露。今年のツアーでは毎回「やせっぽちのバラッド」がラスト・ソングだったが、フジロックではそれを入れ替え、名曲「風に吹かれて」で締めくくる、フェスを意識したロック色の強いセットリストになっていた。

 

直前の韓国ソウル公演でギターを久々に弾いたことが話題となっていたが、フジロックではギター弾かなかったものの、前回の来日で見せたようなステージのセンターに立ちソロ・ヴォーカルをとることが一度もなく、全曲ピアノで演奏。。更には、昨年から今年のツアーではほとんど見られなかったハーモニカ演奏も「メイク・ユー・フィール・ラヴ」「やせっぽちのバラッド」「風に吹かれて」の3曲で披露。ライヴの間は一言も発せず、「風に吹かれて」が終わると睨むように会場中を見回し、満足気な表情をみせながらボブ・ディランはフジロックのステージを後にした。アレンジや歌い方を変えて進化する曲の数々、フジロックでもいつものように「現在進行形ボブ・ディラン」の姿を見せつけてくれたが、近年海外ではほぼ許されていない「スクリーン映像」が奇跡的に許諾され、ほぼ定点でディランのみを映し続けてくれたそのおかげで、歌う表情、立ち姿、そして、時折見せる「笑顔」や「さりがないお辞儀」をしっかりと見とどけることができたのも非常に貴重な瞬間だった。

 

フジロックのあの美しく雄大な自然の中、野外のシチュエーションで聴く、ボブ・ディランのライヴ。ちょっと涼しい風が肌に触れ、草木の匂い、暮れゆく空の色と、素晴らしきバックバンドの見事な演奏に絡むディランの歌声、野外ライヴでしか味わえない独特の極上の体験。フジロックで、そんなボブ・ディランを体感すことができたすべての方々は本当に貴重な体験ができたのではないかと思う。

 

ボブ・ディランの2018年のツアーは3月22日ポルトガルのリスボンを皮切りに始まり、スペイン、イタリア、スイス、ドイツ、オーストリア、チェコなど4月27日のイタリア、ヴェローナまで1st Leg26公演を行なった。2nd Legは7月27日〜8月28日までアジア、オセアニア・ツアー15公演が発表となっており、7月27日韓国ソウルからスタートし、7月29日に日本のフジロックに出演。その後、8月2日台湾、8月4日香港、8月6日シンガポール、8月8日から28日までオーストラリア、ニュージーランドで公演が行われる。今後秋から年末にかけてUSツアーが予定されている。今年5月24日で77歳「喜寿」を迎えたボブ・ディラン。昨年2017年のツアーはトータル84公演、今年も同じくらいの公演を行なうと思われるので、いまだに1年の4分の1は世界中をツアーで回っている。まさに文字通りのNever Ending Tourとなっている。

 

また、この日のセットリストに基づく、楽曲のプレイリストが公開された。今後伝説として語り継がれるであろう、ボブ・ディランのフジロックで演奏された曲はなんなのか?ライヴに参加した人も、参加できなかった人もプレイリストでオリジナル曲を追体験してみるのはいかがだろう?


»Apple Music, Spotify, LINE MUSIC にてプレイリスト公開中

https://SonyMusicJapan.lnk.to/BobDylanFFRSetlistAW

 

 

 


【Bob Dylan 2018/7/29 Fuji Rock Festival ‘18 Setlist】

  1. Things Have Changed (Bob on Piano) /シングス・ハヴ・チェンジド (『Wonder Boys"(OST)』 2001)
  2. It Ain't Me, Babe/悲しきベイブ(『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』1964)
  3. Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61 (『追憶のハイウェイ61』 1965)
  4. Simple Twist Of Fate/運命のひとひねり (『血の轍』1975)
  5. Duquesne Whistle/デューケイン・ホイッスル (『テンペスト』 2012)
  6. When I Paint My Masterpiece/マスターピース (『グレイテスト・ヒッツ第2集』 1971)
  7. Honest With Me/オネスト・ウイズ・ミー (『ラヴ・アンド・セフト』 2001)
  8. Tryin' To Get To Heaven/トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
  9. Don't Think Twice, It's All Right/くよくよするなよ (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 1963)
  10. Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン (『モダン・タイムズ』 2005)
  11. Make You Feel My Love/メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
  12. Early Roman Kings/アーリー・ローマン・キングズ (『テンペスト』 2012)
  13. Desolation Row/廃墟の街 (『追憶のハイウェイ61』 1965)
  14. Love Sick/ラヴ・シック (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
  15. Ballad Of A Thin Man/やせっぽちのバラッド (『追憶のハイウェイ61』 1965)
  16. Blowin' In The Wind/風に吹かれて (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 1963)


 

 

●各曲ごとの詳細なレポートはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/497442
 


 

【商品情報】

●<来日記念盤>ボブ・ディラン『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』



 

●ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』(ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコード洋楽第2弾 )



 

»特設サイト
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

 

 

 

【関連サイト】


●速報、ボブ・ディラン フジロック レポート
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12394255801.html

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フジロック・セットリスト各曲ごとの詳細レポート! (2018.07.30)





「雲の動きは素早く、雨はあがらず」の一節が思い浮かび「どこにもいけない」気分になる位に不安定な天候の中、幸い雨が降る事はなく、未だ日が暮れきってはいない7月29日18時50分の定刻を少し早まる頃にステージは始まった。バンドが音合わせをしながら、いつものようにディランが演奏を開始する。これまでライヴハウスやホールでのステージをさんざん見てきた者にとって、気付くといつの間に始まった感が強かったのは、フェスティバルであるからこそのオープニングに慣れないからなのだろう。四方を囲む壁はなく、緑多き山々や見上げれば星が瞬く空があると観る方もジタバタしないものだ。

 

 

1       シングス・ハヴ・チェンジド

ディランはピアノ。いつものオープニング曲を軽く歌い始め淡々と歌詞をなぞるように歌う。声を抑え気味にしているのだろうか。途中でディランのピアノソロが入るが跳ねるような演奏だ。

 

2       悲しきベイブ

ディランはピアノ。久々の演奏だからだろう、歌い出しが聞こえにくかったが、後半にかけ特にサビ部分で盛上りをみせる。

 

3       追憶のハイウェイ61

ディランはピアノ。奔放に歌い始まりロックで自由な歌い振りながらもディランとバンドの全体の演奏がまとまってくる。後半のピアノ演奏は鍵盤をヒットしているかのようで、ノリが素晴らしい。

 

4       運命のひとひねり

歌詞の一語一語を大切にかみしめるように歌っているせいか、囁いているようにも聞こえた。ディランはピアノで、奇妙なメロディを奏でる。会場がいつしか薄暗くなり、照明が映えるようになってきた。

 

5       デューケイン・ホイッスル

ジャムの様な演奏で始まりディランは歌詞を投げ捨てる様に歌い進めるが、そのせいかグルーブが生まれバンドの演奏も高まりをみせる。この歌が全体の流れの中でこの順番で披露されるのは構成の妙だ。

 

6       マスターピース

久々のライヴでの演奏。ノーベル賞を受賞をしたからこそ取り上げたのかというこちらの勝手な思い込みを他所に淡々と歌い進んでいく。スティール・ギターとディランのピアノ演奏が絡み合うのだが、強風がやたらとディランの髪をあおっているのが気にかかる。

 

7       オネスト・ウイズ・ミー

切れ味よく歌い進む。ディランはピアノで、そのテンポ良い演奏がバンドを軽快に引っ張ってゆくようだ。

 

8       トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン

穏やかな感じのヴォーカルで曲に入りながらも、やがて自信に満ちた確固たる歌い振りに変わってゆくのを聴くと、ディランの歌の上手さを再認識する。ディランはピアノ。

 

9       くよくよするなよ

音合わせえの後のドラムの演奏をきっかけに、ささやく様に歌い始める。良く知られたサビを歌うと歓声が湧き上がる。カントリータッチの軽快なバンドの演奏にディランの積極的なピアノソロが絡む。

 

10    サンダー・オン・ザ・マウンテン

曲が始まったもののアレンジが大幅に変わっているので何の曲か解らなかった。テンポ良く展開しディランのピアノが曲を引っ張りギターが絡んでゆく。ピアノの演奏の後半で立ちあがったディラン、出来に満足したのだろう。

 

11    メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ

ディランはピアノで、ゆったりと一言一句をかみしめるように歌う。曲調に合うようには思えないのだが、ディランのハーモニカでこの歌を終える。

 

12    アーリー・ローマン・キングズ

ドスが効いて重たいビートが印象的なこの歌でディランはピアノ。アジる様な歌い方とそれに同調する様なバンド演奏により、曲をどんどんドラマチックに盛り上げてゆく。

 

13    廃墟の街 

お馴染の歌だけに一部の観客から歓声が上がる。強弱をつけて表現豊かに歌い進め、後半では素晴らしいマンドリンの演奏に呼応するかのように立ち上がってのピアノ演奏が、印象に残る。

 

14    ラヴ・シック

これまでのツアーで後半を盛り上げる、ライヴに欠かせない曲の一つだが、囁く様に歌い始めまろやかな印象で終えたのは、やはりディランならではの変容振りか。ディランはピアノ。

 

15    やせっぽちのバラッド

バンドメンバーが音を探るようにしながら曲が始まり淡々と言葉をかみしめるように歌は展開する。今夜のディランは最後まで丁寧に歌っている。ディランはピアノとハーモニカ、両手を広げるポーズがあった。

 

16    風に吹かれて 

ヴァイオリンとピアノの演奏が絡み合うようにして曲が始まる。やや長めのインストの後にディランが歌い始めると大歓声が起こり、この日のハイライトとなった。のびのびと歌う様は気持ちよさそうで、観ている方も開放的に。会場全体が一体感で包まれた瞬間だ。

 

 

最後はバンドメンバーとボブ・ディランが揃ってステージに並び、見得を切るように客席全体を見廻し一言も発せずステージを去ってゆく。こうして長らく待望したディランのフェスティバル出演は90分のステージで終えた。いつしか辺りは闇に包まれ、熱気だけがくすぶるように残っている。

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【速報】ボブ・ディラン、フジロック降臨!7/29セットリスト&レポート (2018.07.30)



夕暮れ時から、だんだん暗くなっていく美しい空、少し涼しい感じで穏やかな気候。そんな中ボブ・ディランは定刻よりもやや早く、18:48頃登場し、いきなり演奏がスタート。ボブはピアノ。アカデミー賞歌曲賞受賞「シングス・ハヴ・チェンジド」でフジロックのステージは幕を開けた。そして・・・なんとビックリ!スクリーン映像が映った!近年はほとんど許されていなかったし、あのデザート・トリップでさえほとんどなかったようなもの(写った時もチラッとあったけどモノクロだったそう)。なので、フジロックで実現したのはホント奇跡的。苗場のやや強い風でディランの髪がなびいている姿や(あんなにおでこ見えちゃってるの映しちゃって大丈夫か?なんて変な心配しちゃったりして)、ちょっとお辞儀した姿とか、ちょっとニカっと笑ったような姿とかしっかり見えました。
 
セットリスト的にはしばらくやってなかった「悲しきベイブ」や超レア曲「マスターピース」が聴けたのはラッキー!そして、「サンダー・オン・ザ・マウンテン」が、まったくアレンジが変わっててこれまたビックリ!60年代の曲を6曲、70年代を2曲、90年代3曲、2000年代3曲、2010年代2曲と各ディケイド・年代ごとにバランスよく選曲。通常のセットリストよりも60年代の曲を多めに入れ込み、かつ、ラストを入れ替え「風に吹かれて」で締めたのも(今年は毎回「やせっぽちのバラッド」が最後)、フェスを意識した選曲にしたのかも。あと、遂にシナトラ・カバー(アメリカン・ソングブック的カバー)が一曲も演奏されなかったということも特筆すべきことかと。
 
ギター弾かなかったけど、一度もセンターマイクに行くことなく、全曲ピアノで演奏。これも珍しい。更には久々のハーモニカ演奏も。そして、いつもの如くのショーの間一言も発せず、ラストは「どーだ、今日の俺はどーや」と言わんばかりの会場中に睨みをきかせる、あの頭を下げないキメポーズ。フェスでも全く動ぜず、いつもの姿を見せつけるとともに、アレンジや歌いかたも変えて、またまた進化しちゃった曲もあったりと。全16曲、約一時間半のフジロックでのライヴ、今日も「現在進行形のボブ・ディラン」の姿を見せてくれました。
 
とにかく音が素晴らしかったし、スクリーン映像も奇跡的、あの美しく、雄大な自然の中、野外のシチュエーションで聴く、ボブ・ディランのライヴ。
 
とにかく気持ちよかったー。
 
というのが一番の感想です。その場にいないとわからない、日が暮れてゆく空の色とディランの音楽との視覚的な融合。ちょっと涼しい風が肌に当たり、草や木々の匂いと音楽との触感・嗅覚的な融合。そして、素晴らしきバックバンド(皆さん同じスーツで決めてましたね)の見事な演奏に絡むディランの声との聴覚融合。ライヴならではの独特の体験というか、ディランは何回も見てますけど、それらとはある種全く別物の極上の体験でした(もちろん屋内のライヴも当然全く別物の素晴らしさがあるんですけど)。フジロックでそんなディランの姿を見ることができた方すべての皆さん本当に本当に貴重な体験できたんじゃないですかね。
 
初めて見た人はどう思ったのかな?曲がわからなくても当たり前(オリジナルとアレンジ全然違いますし)、でも、とにかく体感して何かを感じてくれたとしたら嬉しいなと。また次に来てくれるときは、またまた違う姿を見せてくれるはずですし!
 
(写真はNGでしたので、ジャック・ジョンソンが終わった直後のスクリーン写したものを張り付けてみました)
  
【Bob Dylan 2018/7/29 Fuji Rock Festival 2018 Setlist】
1    Things Have Changed (Bob on Piano) /シングス・ハヴ・チェンジド (『Wonder Boys"(OST)』 2001)
2    It Ain't Me, Babe/悲しきベイブ(『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』1964) 
3    Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61 (『追憶のハイウェイ61』 1965) 
4    Simple Twist Of Fate/運命のひとひねり (『血の轍』1975)
5    Duquesne Whistle/デューケイン・ホイッスル (『テンペスト』 2012) 
6    When I Paint My Masterpiece/マスターピース (『グレイテスト・ヒッツ第2集』 1971)
7    Honest With Me/オネスト・ウイズ・ミー (『ラヴ・アンド・セフト』 2001)
8    Tryin' To Get To Heaven/トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
9    Don't Think Twice, It's All Right/くよくよするなよ (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 1963)
10  Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン (『モダン・タイムズ』 2005)
11  Make You Feel My Love/メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
12  Early Roman Kings/アーリー・ローマン・キングズ (『テンペスト』 2012) 
13  Desolation Row/廃墟の街  (『追憶のハイウェイ61』 1965)
14  Love Sick/ラヴ・シック (『タイム・アウト・オブ・ マインド』 1997)
15  Ballad Of A Thin Man/やせっぽちのバラッド (『追憶のハイウェイ61』 1965)
16  Blowin' In The Wind/風に吹かれて  (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 1963)
 
BOB DYLAN & HIS BAND:
ボブ・ディラン:ヴォーカル、ピアノ
トニー・ガーニエ:ベース
ジョージ・リセリ:ドラムズ
チャーリー・セクストン:ギター
スチュ・キンボール:ギター
ドニー・ヘロン:ペダルスティール、ラップトップ、マンドリン、ヴァイオリン

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ディラン、フジロック降臨まであと2日。今、聴くべきディラン作品について音楽サイト「TURN」で、岡村詩野さんと井草七海さんによる“ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・ボブ・ディラン”! (2018.07.27)



ディラン、フジロック降臨まであと2日。フジロック・フェスティバル2018最終日に登場するこの機会に、今、聴くべきディラン作品について音楽サイト「TURN」で、岡村詩野さんと井草七海さんによる“ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・ボブ・ディラン”をお届け!フジロックに行く人も行かない人もぜひご一読を。

 


http://turntokyo.com/features/features-bobdylan/

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ボブ・ディラン、フジロック降臨まであとわずか!日本企画の来日記念盤、世界が追随しディランのカタログに加わる! 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』7月18日発売。 (2018.07.18)

いよいよフジロック降臨まであとわずか!7月29日にフジロック初参戦を果たすボブ・ディラン。7月18日発売となった来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』が7/17付オリコン洋楽デイリー・ランキングで1位を獲得した。

この作品はフジロックでの来日決定後、「フジロックでのライヴということで、ライヴにフォーカスした選曲での来日記念盤をリリースできないか?」と日本側から選曲アイディアをボブ・ディランのマネージメントにぶつけたところ、ディランのマネージメントから「逆にこういったものはどうだ?」というようなやりとりがあって、最終的に今回発売となるレア音源を多数収録した曲目に至った。また、ジャケット写真やブックレット内で使用している貴重な写真もディランのマネージメント側から提供され、それを元に日本人デザイナーがデザインし、オールカラー16ページのブックレットを日本制作。まさに日本とディラン側との共同作業で作り上げた日本のファンのための来日記念盤といえるだろう。そして、最終的にディラン側が非常にこの日本企画盤を気に入ってくれて「ワールドワイドでもリリースしたい」ということになり、日本企画・日本制作の来日記念盤が全世界でも発売されることになった。海外は7月下旬から8月にかけて随時発売される。

元々は日本のみの企画だったので、海外リリースとの差別化のため日本盤のみのボーナストラックが許可された。日本盤ボーナストラックとして収録される曲は、ボブ・ディランの1966年5月17日英国マンチェスター公演での”ユダ!(裏切り者)”と呼ばれた「ライク・ア・ローリング・ストーン」。ビートルズの“シェア・スタジアム”、ローリング・ストーンズの“オルタモント”などと並ぶ伝説の事件、語り継がれる重要なライヴの一つと呼ばれている。エレキギターをもって歌おうとするディランは「ユダ!(裏切者)」と観客からなじられるが、バックバンドを振り返り「Play it fuckin’ Loud!(でかい音でやろうぜ)」と叫び、挑むようにこの曲を演奏し始めるという、ロックがロックであった頃の証ともいえるシビれるようなカッコいい瞬間。まさにその一部始終を収めた貴重なライヴ・テイクが日本盤のみに収録される。

今も歌い継がれる名曲「風に吹かれて」が書かれたその当日のライヴ。エレクトリックで演奏するディランへの非難渦巻く中で演奏された波乱の“ニューポート・フォーク・フェスティヴァル”での「悲しみは果てしなく」。“ワシントン大行進”時にジョーン・バエズと共に歌った「船が入ってくるとき」。「ミスター・タンブリン・マン」執筆後初めてライヴ演奏した時の録音など、ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的瞬間を捉えた超貴重なライヴ音源の数々を収録。ライヴだからこそ伝わる時代や社会が生み出す空気やムード。フォークからロックへと表現の幅を広げ、詩人としてアーティストとして成熟してゆくディランの姿が、つぶさに見てとれるような歌の数々が並ぶ。収録曲の詳細は来日記念特設サイトをご覧いただきたい。


<ボブ・ディラン来日記念特設サイト>
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる7月29日のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となるもの。初来日公演から40周年を迎えた記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴを記念する今作は、60年代初頭のライヴ音源より当時を代表する曲ながらレアな音源をまとめたもの。主に『The 50th Anniversary Collection』と称してヨーロッパで発売された、入手困難なLPから名演の数々をセレクト。CD-Rとして発売されたものが一部あるが、66年録音ライヴの6曲を除けば世界初CD化となる。ディランのキャリアにおいてフォークからエレクトリックへと変遷する、賛否渦巻いたドラマチックな時期の録音。また同時期に残した傑作のスタジオ録音作に対してライヴではどのように演奏したのか、興味深い内容になった。いかに時代を経ようとも、未だに魅力を放つ歌の数々。そして、同じ時代に生きた喜びを目撃する。

ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコードの洋楽第2弾 『追憶のハイウェイ61』のLPも来日記念盤として7月18日同時発売となった。こちらも7/17付オリコン洋楽デイリー・ランキングで3位を獲得した。

<商品情報>
ボブ・ディラン: 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』


BOB DYLAN: "Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 
2018年7月18日発売●特別価格¥2,800+税●SICP31180-31181(2CDs)●解説・歌詞・対訳付

<収録曲>
Disc 1
1. 風に吹かれて (April 16, 1962)
2. コリーナ、コリーナ (April 16, 1962)
3. ジョン・ブラウン (April 12, 1963)
4. くよくよするなよ (April 12, 1963)
5. ボブ・ディランの夢 (April 12, 1963)
6. 七つののろい (April 12, 1963)
7. スペイン革のブーツ (April 12, 1963)
8. 戦争の親玉 (October 26, 1963)
9. ハッティ・キャロルの寂しい死 (October 26, 1963)
10. 船が入ってくるとき (August 28, 1963)
11. 時代は変る (May 17, 1964)
12. 北国の少女 (May 17, 1964)
13. ミスター・タンブリン・マン (May 17, 1964)
14. 悲しきべイブ (May 17, 1964)
15. ラモーナに (July 26, 1964)
16. 自由の鐘 (May 17, 1964)


Disc 2
1. いつもの朝に (June 1, 1965)
2. イッツ・オールライト・マ (April 30, 1965)
3. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (May 1, 1965)
4. エデンの門 (May 7, 1965)
5. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー (May 1, 1965)
6. シー・ベロングス・トゥ・ミー (May 10, 1965)
7. マギーズ・ファーム (September 3, 1965)
8. 悲しみは果てしなく (July 25, 1965)
9. 廃墟の街 (April 13, 1966)
10. 連れてってよ (May 11, 1966)
11. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー (May 11, 1966)
12. やせっぽちのバラッド (May 20, 1966)
13. ジョアンナのヴィジョン (May 6, 1966)
日本盤のみのボーナス・トラック
14. ライク・ア・ローリング・ストーン (May 17, 1966)

▲世界初CD化(1966年録音は除く)

<『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』のポイント>
*日本発企画で、FIJI ROCKへの初出演を記念したライヴ盤。全世界でも発売が決定!
*封入オールカラー16Pブックレットは、ディランのマネージメントが今作のために提供してくれた、65〜66年のツアーの模様を主とした写真を元に表1と4を除く中面を日本で独自にデザイン
*64ページのブックレットには菅野ヘッケル氏による詳細なデータを含む一曲ごとの全曲解説(約1万2千字)を収録する他、全30曲の歌詞・対訳付
*ヨーロッパのみ100セット限定でCDRやLPで発売された、通称『The Copyright Collections』からの一般には入手困難だったライヴ音源を収録。
(1962年版は2012年にヨーロッパで100セットのCDRで限定発売。1963年版は2013年にヨーロッパでLP100セット限定発売。1964年版は2014年にヨーロッパでLPを限定発売。1965年&1966年版はブートレッグ・シリーズの特別限定BOXに収録、もしくは特典DL音源として発表された)
*収録曲のほとんどが、これまで日本では正式発売されたことのない希少な作品ばかりで、世界初CD化が30曲中24曲
*ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的ライヴを収録


<特設サイト>
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966


<来日記念同時発売> ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコードの洋楽第2弾
ボブ・ディラン 『追憶のハイウェイ61』(1965年作品)


2018年7月18日発売●¥3,800+税●SIJP1003●全9曲●LP1枚組
<SIDE A>
1. ライク・ア・ローリング・ストーン
2. トゥームストーン・ブルース
3. 悲しみは果てしなく
4. ビュイック6型の想い出
5. やせっぽちのバラッド


<SIDE B>
1. クイーン・ジェーン
2. 追憶のハイウェイ61
3. 親指トムのブルースのように
4. 廃墟の街

【公演情報】
■FUJI ROCK FESTIVAL’18
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/
▲ボブ・ディランのフジロック出演は29日(日)ヘッドライナーのみ。
http://fujirockfestival.com/news/?id=3769

*2018年7月27日〜29日に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVALの29日(日)に、日本ではノーベル文学賞受賞後初出演。
*1978年の初来日から40周年。
*日本での公演は今回のフジロック出演で101回目となる。
*2018年5月24日の誕生日で77歳となり、“喜寿”を迎えた。
*2016年の来日公演以来の来日で、日本のロック・フェス初参戦。
*2018年のフジロックの最終日を飾るヘッドライナーでの出演となる。

【関連リンク】
●アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/

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いよいよ本日7/17(火)東阪Zeppで『ドント・ルック・バック』ライヴハウス上映!そして、あのディラン・ウィスキー「HEAVEN'S DOOR」が飲める(かも)!? (2018.07.17)



いよいよ本日7/17(火)開催される映画『ドント・ルック・バック』Zepp DiverCityでの上映イベントにて、話題のボブ・ディランが共同開発したオリジナル・ウィスキー「HEAVEN'S DOOR」3種類のうちいづれか1本を、ディラン23歳のドキュメンタリーに因んで「23杯限定(シングル)」でご提供致します。どれを開けるかは当日のお楽しみ♪DiverCity限定です…関西エリアのみなさまごめんなさい…これ、ほとんど日本では手に入らないので(まだ日本から買えないようで)、まだ現物を見たことない方も多いんじゃないでしょうか。パッケージがカッコいいんですよね。

●7/月17日(火)映画『DONT LOOK BACK』一夜限りのライヴハウス上映!
”東京ボブディラン”ゲスト出演決定、ライヴも!(東京のみ。19時前にはお席にどうぞ)本日当日券ございますので、是非!会場では明日7/18発売来日記念盤も販売します!チケット詳細はこちら
https://SonyMusicJapan.lnk.to/DontLookBackMovie



●ウィスキー「HEAVEN'S DOOR」についてはこちらを
https://www.heavensdoor.com





<明日発売!来日記念盤>
ボブ・ディラン: 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』
BOB DYLAN: "Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 


2018年7月18日発売●特別価格¥2,800+税●SICP31180-31181(2CDs)●解説・歌詞・対訳付
<特設サイト>

http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

<来日記念同時発売>

ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコードの洋楽第2弾 
ボブ・ディラン 『追憶のハイウェイ61』(1965年作品) 
2018年7月18日発売●¥3,800+税●SIJP1003●全9曲●LP1枚組



いよいよFUJI ROCK降臨まであとわずか!
【公演情報】
■FUJI ROCK FESTIVAL’18
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日) 
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00 
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場 
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/
▲ボブ・ディランのフジロック出演は29日(日)ヘッドライナーのみ。
http://fujirockfestival.com/news/?id=3769

【「DONT LOOK BACK」一夜限りのライヴハウス上映7/17決定@ZEPP東阪】
半世紀前のボブ・ディランの姿を追ったドキュメンタリー映画「DONT LOOK BACK」が7月17日(火)、東京・大阪のZeppにて、一夜限りのライヴハウス上映が決定!


ドキュメンタリー・フィルム『ドント・ルック・バック』 
原題|DONT LOOK BACK
日程|2018年7月17日(火) Tuesday 17th July, 2018
開場|6:30pm 開映|7:30pm(東京ボブ・ディランの出演は19時頃になります)
会場|Zepp DiverCity(TOKYO)、Zepp Namba(OSAKA)
【1967年|アメリカ|96分|BD|ドルビーデジタル・モノラル|モノクロ|4:3|リマスター版|日本語字幕(寺尾次郎氏新訳)】

キネマ最響上映 公式ホームページ|http://www.110107.com/zepp-de-zekk
*チケットなど詳細はこちら
http://www.110107.com/s/oto/page/zepp_dylan?ima=1237

 

【関連リンク】
●アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/

 
 





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【イベント】7/21(土)代官山蔦谷書店で『追憶のハイウェイ61』アナログレコード発売記念イベント開催! (2018.07.15)



ノーベル文学賞受賞後初の来日公演となるFUJI ROCK出演も決定しているボブ・ディラン。ディラン60年代の決定的名盤『追憶のハイウェイ61』のアナログレコードの発売を記念し、代官山 蔦屋書店にて、音楽評論家・菅野ヘッケル氏をお迎えしてのトークイベントと、オーディオファンにはお馴染みの国内音響機器メーカーの老舗「DENON」音響機器を使用してのアナログレコード店頭試聴会を開催いたします。



更に、イベントの開催を記念して、アナログレコードをご購入の方に、先着でブックカバーの特典をご用意いたしました。ディランの最高傑作とも呼ばれるアルバムを、アナログレコードで、良質な音質でぜひご体験ください。



会期 :2018年07月21日(土)

定員 :100名

時間 :17:00〜19:00(予定)

会場 :代官山 蔦屋書店 (3号館2階 音楽フロア)

問い合わせ先 :03-3770-2525

詳しくはこちら
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2018/07/61.html


【参加条件】
・イベントは観覧無料でご参加いただけます。
・アナログレコードをご予約・ご購入のお客様に優先して整理番号付き観覧優先券をお渡し致します。
・整理番号付き観覧優先券は、お電話または店頭にてご予約・ご購入頂けます。


【お申込み方法】
・お電話 (3号館2階 音楽フロア):03-3770-2525
・店頭 (3号館2階 音楽フロア)

 

【対象商品】
2018年7月18日(水)発売
ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』アナログレコード

品番:SIJP-1003
価格:4,104円(税込)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/494842


【ご注意事項】
・店頭でのアナログレコードは7月18日より、代官山 蔦屋書店 3号館2階 音楽フロアにて販売を開始いたします。
・特典のお渡しは、イベント当日の引き換えとなります。お買い上げレシート、または整理番号付き観覧優先権を当日ご提示、引き換えとさせて頂きます。

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映画『トラブル・ノー・モア』をNHK BSで放映! (2018.07.11)

ボブ・ディランのコンサート映画『トラブル・ノー・モア』(2017年制作)が、フジロック開催が迫った7/15 0:15〜(7/14深夜)にNHK BSでオンエアー決定!

この映画の内容は、主に1980年カナダ・トロントでのライブが中心になっており、ディランがキリスト教に傾倒しゴスペルのような曲を次々と発表していた時期のもの。ステージではジム・ケルトナーやフレッド・タケット、スプーナー・オールダムらの実力派ミュージシャンに、黒人女性ボーカルも加わりソウルフルで力強く表情豊かなパフォーマンスを繰り広げます。また、この映画では、歌の間に俳優マイケル・シャノン(映画「シェイプ・オブ・ウォーター」ほか)演じる宣教師の一人芝居が挿入されましたが、番組ではその部分の日本語吹替えを吉田鋼太郎さんが演じています。

 

【放送日時】

BSプレミアム 7月15日(日)午前0時15分〜 ※14日(土)深夜

 

【声の出演】吉田鋼太郎

【ナビゲーター】みうらじゅん

 

詳しくはこちら

http://www4.nhk.or.jp/P4653/

 

●来日記念盤ボブ・ディラン『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』

http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

 

●映画『トラブル・ノー・モア』を収録した『ブートレッグ・シリーズ第13集』(デラックス・エディション)

http://www.110107.com/dylan_bootleg13 

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ボブ・ディランが「風に吹かれて」を書きあげた数時間後の初ライヴ音源が世界初CD化! 時代が変る歴史的瞬間を捉えた超貴重なライヴの数々を収録した来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』7月18日に日本先行発売。 (2018.07.04)

いよいよ7月29日にフジロック初参戦を果たすボブ・ディラン。7月18日発売となる来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』に、ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的瞬間を捉えた超貴重なライヴ音源の数々が収録されることが発表された。1曲目には今も歌い継がれる名曲「風に吹かれて」が書かれた、その当日のライヴを収録。この曲は1962年7月9日にコロンビア・スタジオで録音されたが、それから遡る事、およそ3カ月前の4月16日午後、ディランはコーヒーショップでこの歌を書きあげ、数時間後に行われたライヴで初めて披露。その歴史的な録音が初めてCD化となる。

ボブ・ディランがフォークからロックへ転換する、まさに時代の変革の瞬間を切り取ったパフォーマンスも収録される。日本盤のみにボーナストラックとして収録される曲は、1966年5月17日英国マンチェスター公演で起きた事件、エレキギターをもって歌おうとするディランは「ユダ!(裏切者)」と観客からなじられるが、バックバンドを振り返り「Play it fuckin’ Loud!」と指示し、挑むように演奏を始める「ライク・ア・ローリング・ストーン」。ロックがロックであった頃の証ともいえるライヴ。そして、1965 年7月25日の“ニューポート・フォーク・フェスティヴァル”にて、エレクトリックで演奏するディランへの非難渦巻く中演奏された「悲しみは果てしなく」も収録。

さらに、1963年8月、人種差別に反対する公民権運動が高まりを見せ、約25万人がリンカーン記念堂前のワシントン記念塔広場に集結し、マーティン・ルーサー・キングによる「私には夢がある」という演説でも知られる“ワシントン大行進”時にジョーン・バエズと共に歌った「船が入ってくるとき」や、ザ・バーズのデビュー曲で1965年6月、全米1位を獲得した事で知られる「ミスター・タンブリン・マン」の、ディランがこの歌を執筆後に初めてライヴ演奏した1964年5月17日の録音なども収録。ライヴだからこそ伝わる時代や社会が生み出す空気やムード。フォークからロックへと表現の幅を広げ、詩人としてアーティストとして成熟してゆくディランの姿が、つぶさに見てとれるような歌の数々が並ぶ。収録曲の詳細は本日公開された来日記念特設サイトをご覧いただきたい。


<ボブ・ディラン来日記念特設サイト>
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる7月29日のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となるもの。初来日公演から40周年を迎えた記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴを記念する今作は、60年代初頭のライヴ音源より当時を代表する曲ながらレアな音源をまとめたもの。主に『The 50th Anniversary Collection』と称してヨーロッパで発売された、入手困難なLPから名演の数々をセレクト。CD-Rとして発売されたものが一部あるが、66年録音ライヴの6曲を除けば世界初CD化となる。ディランのキャリアにおいてフォークからエレクトリックへと変遷する、賛否渦巻いたドラマチックな時期の録音。また同時期に残した傑作のスタジオ録音作に対してライヴではどのように演奏したのか、興味深い内容になった。ニューヨークやロンドンでの録音に加えニューポートでの録音も収録。いかに時代を経ようとも、未だに魅力を放つ歌の数々。そして、同じ時代に生きた喜びを目撃する。


<商品情報>
ボブ・ディラン: 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』
BOB DYLAN: "Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 


2018年7月18日発売●特別価格¥2,800+税●SICP31180-31181(2CDs)●解説・歌詞・対訳付

<収録曲>
Disc 1
1. 風に吹かれて (April 16, 1962)
2. コリーナ、コリーナ (April 16, 1962)
3. ジョン・ブラウン (April 12, 1963)
4. くよくよするなよ (April 12, 1963)
5. ボブ・ディランの夢 (April 12, 1963)
6. 七つののろい (April 12, 1963)
7. スペイン革のブーツ (April 12, 1963)
8. 戦争の親玉 (October 26, 1963)
9. ハッティ・キャロルの寂しい死 (October 26, 1963)
10. 船が入ってくるとき (August 28, 1963)
11. 時代は変る (May 17, 1964)
12. 北国の少女 (May 17, 1964)
13. ミスター・タンブリン・マン (May 17, 1964)
14. 悲しきべイブ (May 17, 1964)
15. ラモーナに (July 26, 1964)
16. 自由の鐘 (May 17, 1964)


Disc 2
1. いつもの朝に (June 1, 1965)
2. イッツ・オールライト・マ (April 30, 1965)
3. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (May 1, 1965)
4. エデンの門 (May 7, 1965)
5. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー (May 1, 1965)
6. シー・ベロングス・トゥ・ミー (May 10, 1965)
7. マギーズ・ファーム (September 3, 1965)
8. 悲しみは果てしなく (July 25, 1965)
9. 廃墟の街 (April 13, 1966)
10. 連れてってよ (May 11, 1966)
11. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー (May 11, 1966)
12. やせっぽちのバラッド (May 20, 1966)
13. ジョアンナのヴィジョン (May 6, 1966)
日本盤のみのボーナス・トラック
14. ライク・ア・ローリング・ストーン (May 17, 1966)

▲世界初CD化(1966年録音は除く)

<『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』のポイント>
*日本発企画で、FIJI ROCKへの初出演を記念したライヴ盤。全世界でも発売が決定!
*封入オールカラー16Pブックレットは、ディランのマネージメントが今作のために提供してくれた、65〜66年のツアーの模様を主とした写真を元に表1と4を除く中面を日本で独自にデザイン
*64ページのブックレットには菅野ヘッケル氏による詳細なデータを含む一曲ごとの全曲解説(約1万2千字)を収録する他、全30曲の歌詞・対訳付
*ヨーロッパのみ100セット限定でCDRやLPで発売された、通称『The Copyright Collections』からの一般には入手困難だったライヴ音源を収録。
(1962年版は2012年にヨーロッパで100セットのCDRで限定発売。1963年版は2013年にヨーロッパでLP100セット限定発売。1964年版は2014年にヨーロッパでLPを限定発売。1965年&1966年版はブートレッグ・シリーズの特別限定BOXに収録、もしくは特典DL音源として発表された)
*収録曲のほとんどが、これまで日本では正式発売されたことのない希少な作品ばかりで、世界初CD化が30曲中24曲
*ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的ライヴを収録


<特設サイト>
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966


<来日記念同時発売>

ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコードの洋楽第2弾
ボブ・ディラン 『追憶のハイウェイ61』(1965年作品) 
2018年7月18日発売●¥3,800+税●SIJP1003●全9曲●LP1枚組

<SIDE A>
1. ライク・ア・ローリング・ストーン
2. トゥームストーン・ブルース
3. 悲しみは果てしなく
4. ビュイック6型の想い出
5. やせっぽちのバラッド


<SIDE B>
1. クイーン・ジェーン
2. 追憶のハイウェイ61
3. 親指トムのブルースのように
4. 廃墟の街

【公演情報】
■FUJI ROCK FESTIVAL’18
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/
▲ボブ・ディランのフジロック出演は29日(日)ヘッドライナーのみ。
http://fujirockfestival.com/news/?id=3769

*2018年7月27日〜29日に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVALの29日(日)に、日本ではノーベル文学賞受賞後初出演。
*1978年の初来日から40周年。
*日本での公演は今回のフジロック出演で101回目となる。
*2018年5月24日の誕生日で77歳となり、“喜寿”を迎えた。
*2016年の来日公演以来の来日で、日本のロック・フェス初参戦。
*2018年のフジロックの最終日を飾るヘッドライナーでの出演となる。

【「DONT LOOK BACK」一夜限りのライヴハウス上映7/17決定@ZEPP東阪】
半世紀前のボブ・ディランの姿を追ったドキュメンタリー映画「DONT LOOK BACK」が7月17日(火)、東京・大阪のZeppにて、一夜限りのライヴハウス上映が決定!


ドキュメンタリー・フィルム『ドント・ルック・バック』
原題|DONT LOOK BACK
日程|2018年7月17日(火) Tuesday 17th July, 2018
開場|6:30pm 開映|7:30pm
会場|Zepp DiverCity(TOKYO)、Zepp Namba(OSAKA)
【1967年|アメリカ|96分|BD|ドルビーデジタル・モノラル|モノクロ|4:3|リマスター版|日本語字幕(寺尾次郎氏新訳)】

キネマ最響上映 公式ホームページ|http://www.110107.com/zepp-de-zekk
*チケットなど詳細はこちら
http://www.110107.com/s/oto/page/zepp_dylan?ima=1237

 

【関連リンク】
●アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/

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【イベント】ボブ・ディラン来日記念&来日記念盤発売記念、オーディオショップOTAIAUDIOプレゼンツによるイベントが7/24名古屋で開催! (2018.07.03)

<ボブ・ディランの芸術性、文学性に迫る。>

2018年ボブ・ディランの来日を記念してオーディオショップOTAIAUDIOプレゼンツによるディランの試聴会とゲストを招いて音楽と歌詞の内容を研究するイベントを名古屋で開催決定!



当日は、7/18発売ソニー一貫生産アナログ洋楽第2弾『追憶のハイウェイ61』をOTAIAUDIOが用意する高音質のシステムで再生し聴いてみる試聴会やボブ・ディラン検定クイズ(レアグッズ・プレゼント!)など盛りだくさん(当日の来場者全員にちょっとしたプレゼントもございます)。下記ご確認の上ご応募ください。

 

【ご注意】当イベントは抽選制(7/16(MON)締切)となっております。受付当選された方は7/17(TUE)にメールにて連絡を差し上げます。



●イベント・タイトル:『OTAIAUDIO presents【Knock on DYLAN’s door】ボブ・ディランの文学性』

●日時:2018/7/24(TUE)  OPEN:19:00 START:19:30 END:22:30予

●会場:NAGOYA SAKAE spazio rita https://spazio-rita.com/

          *30名限定の完全予約制となります

●チケット:2,000円(スペシャルフードBOB DYLAN丼&1ドリンク&ボブ・ディランお土産付き) ペアチケット3,800円

●参加方法:参加ご希望の方は下記アドレス応募ください(申し込み締め切り7/16(月)24:00)。

         *7/17(火)に受付当選された方にOTAIAUDIOよりメールにて連絡差し上げます(当選の発表は)。

●詳細はこちら(当日のオーディオ機器なども)

https://www.otaiweb.com/audio/event/bd_2018_7/

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来日記念 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』購入者特典が決定!!旧譜キャンペーンも同時開催! (2018.06.25)

日本独自企画の来日記念盤の「ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス」をご購入のお客様に先着でポスターをプレゼント!
※特典は先着とさせていただきます。なくなり次第終了となりますの、お早めにお買い求めください。

 

◆対象タイトル
2018年7月18日発売
ボブ・ディラン『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』(SICP-31180〜31181)

 

◆特典内容
特典名:オリジナルポスター(タワーレコードver.) 
対象店舗:TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)



 

特典名:オリジナルポスター(HMV ver.) 
対象店舗:HMV全店(HMV&BOOKS Online含む/一部店舗除く)



 

特典名:オリジナルポスター(応援店ver.)


対象店舗はこちら

[北海道]

コーチャンフォー 新川通り店
コーチャンフォーミュンヘン大橋店
コーチャンフォー 旭川店
コーチャンフォー 釧路店
コーチャンフォー 美しが丘店
コーチャンフォー 北見店
リラィアブルブックス  根室店
TSUTAYA あいの里店
TSUTAYA 室蘭店
函館 蔦屋書店

[岩手県]

MORIOKA TSUTAYA

[宮城県]

蔦屋書店 アクロスプラザ富沢西店
蔦屋書店 仙台泉店
TSUTAYA 大崎古川店

[秋田県]

TSUTAYA 能代店
TSUTAYA 川尻店
TSUTAYA 大館店
高桑書店TSUTAYA 湯沢店
TSUTAYA 大仙店

[福島県]

TSUTAYA 桑野店
BOOKACE 植田店
TSUTAYA 須賀川東店
TSUTAYA イオンタウン郡山店
TSUTAYA 会津アピオ店
TSUTAYA 上荒川店

[茨城県]

BOOKACE 茨大前店
TSUTAYA LALAガーデンつくば
蔦屋書店 ひたちなか店
TSUTAYA OUTLET 神栖店
蔦屋書店 龍ケ崎店

[栃木県]

ビッグワンTSUTAYA さくら店
TSUTAYA 黒磯店
TSUTAYA 自治医大店
TSUTAYA 小山城南店
TSUTAYA 今市店
TSUTAYA 400号西那須野店
TSUTAYA 栃木城内店

[群馬県]

蔦屋書店 伊勢崎宮子店
蔦屋書店 前橋みなみモール店

埼玉県]

蔦屋書店 フォレオ菖蒲店
蔦屋書店 東松山店
TSUTAYA 所沢山口店
TSUTAYA 北本店

[千葉県]

TSUTAYA 成田赤坂店
TSUTAYA 木更津店

[東京都]

コーチャンフォー 若葉台店
ディスクユニオン お茶の水駅前店
ディスクユニオン 新宿ロック新品ストア
ペットサウンズ
TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
蔦屋書店 上野店
TSUTAYA グランデュオ蒲田店
SHIBUYA TSUTAYA
代官山 蔦屋書店
TSUTAYA 町屋店
TSUTAYA 武蔵小金井店
TSUTAYA 福生店
TSUTAYA イオンモール日の出

[神奈川県]

ディスクユニオン 横浜関内店
蔦屋書店 港北ミナモ店
精文館書店 下瀬谷店
TSUTAYA 横山店

[新潟県]

蔦屋書店 長岡古正寺店
蔦屋書店 新潟万代
蔦屋書店 佐渡佐和田店
蔦屋書店 県央店
TSUTAYA 上越インター店
蔦屋書店 新発田店

[富山県]

TSUTAYA 福田店
TSUTAYA 砺波店
TSUTAYA 明文堂滑川店
TSUTAYA 明文堂富山掛尾店
明文堂書店 TSUTAYA 高岡射水店
TSUTAYA 富山豊田店

[石川県]

TSUTAYA 金沢店
TSUTAYA 金沢野々市店

[山梨県]

TSUTAYA 甲府昭和店
TSUTAYA 甲府バイパス店

[長野県]

平安堂長野店
平安堂更埴店
平安堂若槻店
平安堂あづみ野店
平安堂伊那店
蔦屋書店 佐久小諸店
TSUTAYA 若里店
蔦屋書店 中野店

[岐阜県]

TSUTAYA 大垣店

[静岡県]

TSUTAYA 静岡流通どおり店
TSUTAYA 佐鳴台店
TSUTAYA 領家店
蔦屋書店 静岡平和町店
蔦屋書店 静岡本店
TSUTAYA 藤枝瀬戸新屋店
TSUTAYA 御殿場店
TSUTAYA 沼津学園通り店
TSUTAYA すみや三島店
TSUTAYA すみや富士中央店
TSUTAYA すみや函南店
TSUTAYA 清水春日店

[愛知県]

TSUTAYA バロー戸田店
TSUTAYA 汐田橋店
TSUTAYA 三ノ輪店
TSUTAYA ウイングタウン岡崎店
TSUTAYA 岡崎インター店
名豊 M.C.C.刈谷店
TSUTAYA 高蔵寺店
TSUTAYA 豊明店
ヨシヅヤ津島北テラス TSUTAYA 新津島店
TSUTAYA 瀬戸店
TSUTAYA 春日井店

[三重県]

TSUTAYA 笹川店
TSUTAYA ミタス伊勢店

[滋賀県]

TSUTAYA 水口店

[京都府]

JEUGIA [Basic.]
JEUGIA 三条本店 1F
TSUTAYA AVIX福知山店

[大阪府]

ディスクピア 日本橋店
TSUTAYA EBISUBASHI
TSUTAYA あべの橋店
枚方 蔦屋書店
TSUTAYA BOOK GARAGE 枚方ベルパルレ
TSUTAYA 香里園店

[兵庫県]

TSUTAYA 三宮店
TSUTAYA 熊見店
TSUTAYA 姫路広峰店
TSUTAYA 宝塚店
TSUTAYA 川西能勢口店
TSUTAYA AVIX豊岡店
TSUTAYA BOOK STORE パークタウン加古川ミーツテラス

[鳥取県]

TSUTAYA 角盤町店

[岡山県]

TSUTAYA 大安寺店

[山口県]

TSUTAYA 徳山店
TSUTAYA 防府店

[香川県]

TSUTAYA 高松サンシャイン通り店
TSUTAYA 丸亀郡家店

[愛媛県]

TSUTAYA フジグラン西条店

[高知県]

TSUTAYA 土佐道路店
TSUTAYA 中万々店
TSUTAYA 高須店

[福岡県]

ダウンビート
蔦屋書店 コマーシャルモール博多
TSUTAYA 天神駅前福岡ビル店
TSUTAYA コスタ行橋店
蔦屋書店 イオンモール筑紫野
TSUTAYA 積文館書店 ゆめタウン大牟田店

[佐賀県]

TSUTAYA 武雄店
TSUTAYA 鳥栖店

[長崎県]

TSUTAYA 遊ING浜町店
TSUTAYA 島原店
TSUTAYA ココアドバンス大村店
TSUTAYA BOOK STORE させぼ五番街店

[熊本県]

蔦屋書店 熊本三年坂
TSUTAYA AVクラブ 健軍店
蔦屋書店 嘉島
蔦屋書店 小川町
TSUTAYA 天草店

[オンラインショップ]



TSUTAYA オンラインショッピング
Amazon.co.jp
楽天ブックス
潟lオ・ウィング


 

【同時開催!「ボブ・ディラン来日記念!」旧譜キャンペーンも実施決定!】

キャンペーン期間:2018/7/17(火)〜
※配送の都合により、エリアや店舗によってスタート日が異なる可能性がございます

 

対象店舗にて、対象旧譜商品をご購入いただいた方に先着でオリジナルスクエア型缶バッチをプレゼント!
絵柄は全部で13種、何が当たるかは袋を開けてみてからのお楽しみ♪
この機会にボブ・ディランの歴史をおさらいしてくださいね!

 

特典内容:オリジナルスクエア型缶バッチ(全13種ランダム配布)


 

対象商品:ボブ・ディランの主要旧譜84タイトル

商品リストはコチラ
品番 発売日 アーティスト タイトル(漢字)
SICP-31099 2017/11/08 BOB DYLAN トラブル・ノー・モア
SICP-5302 2017/03/31 BOB DYLAN トリプリケート
SICP-31035 2016/12/07 BOB DYLAN ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン
SICP-5099 2016/11/23 BOB DYLAN リアル・ロイヤル・アルバート・ホール
SICP-5101 2016/11/23 BOB DYLAN Live 1966
SICP-4784 2016/05/25 BOB DYLAN フォールン・エンジェルズ
SICP-4761 2016/04/13 BOB DYLAN Dylan Revisited 〜All Time Best〜
SICP-4760 2016/03/23 BOB DYLAN メランコリー・ムード
SICP-4391 2015/02/04 BOB DYLAN シャドウズ・イン・ザ・ナイト
SICP-30580 2014/12/24 BOB DYLAN アンダー・ザ・レッド・スカイ
SICP-30581 2014/12/24 BOB DYLAN グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー
SICP-30582 2014/12/24 BOB DYLAN 奇妙な世界に
SICP-30583 2014/12/24 BOB DYLAN MTVアンプラグド
SICP-30584 2014/12/24 BOB DYLAN タイム・アウト・オブ・マインド
SICP-30585 2014/12/24 BOB DYLAN ラヴ・アンド・セフト
SICP-30586 2014/12/24 BOB DYLAN モダン・タイムズ
SICP-30587 2014/12/24 BOB DYLAN トゥゲザー・スルー・ライフ
SICP-30588 2014/12/24 BOB DYLAN クリスマス・イン・ザ・ハート
SICP30721 2014/11/19 BOB Dylan & The Band ザ・ベースメント・テープス・コンプリート
SICP30727 2014/11/19 BOB Dylan & The Band ザ・ベースメント・テープス・ロウ:ブート
SICP-30571 2014/08/27 BOB DYLAN セイヴド
SICP-30572 2014/08/27 BOB DYLAN ショット・オブ・ラブ
SICP-30573 2014/08/27 BOB DYLAN インフィデル
SICP-30574 2014/08/27 BOB DYLAN リアル・ライブ
SICP-30575 2014/08/27 BOB DYLAN エンパイア・バーレスク
SICP-30576 2014/08/27 BOB DYLAN ノックト・アウト・ローデッド
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SRCS-2305 2000/06/21 BOB DYLAN ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン VOL.2
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「きみならいっしょにやってくれると信じてる」 ディランが信頼した作家による伝説本『ノー・ディレクション・ホーム』、遂に6月8日発売! (2018.06.07)

「ねえ、ぼくはぜんぶ断ったんだよ、ロバート。きみにすべてをまかせたい。きみならいっしょにやってくれると信じてる」とディランは語った。

 

 

本書の著者、ロバート・シェルトンがボブ・ディランに会ったとき、若きシンガーはニューヨークに降り立ったばかりだった。シェルトンはすぐにディランの友人となり、擁護者となる。ディランの信頼を受けた著者は、膨大な歳月を注ぎ、ディランと関わった人たちへのインタヴューを敢行。ディランの家族、幼少期を過ごしたヒビングの友人たち、ミネアポリスの同級生、スージー・ロトロ、そしてジョーン・バエズ、マリー・トラヴァース、ピート・シーガーといったミュージシャン仲間、マネージャーのアルバート・グロスマン、詩人アレン・ギンズバーグ……。
20年の歳月をかけて完成した本書は、巨大な時代のうねりのなかに閃光を放つ詩人と世界の関係を描いた、評伝文学の金字塔である。

 

▼詳しくはこちら
https://www.poplar.co.jp/pr/bob-Dylan/



 

■リリース情報
『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』
"Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 


フォークからエレクトリックへの時代を築いた名演の数々が遂に正式CD化!
2018年7月18日発売予定●解説・歌詞・対訳付●Blu-spec CD2●価格¥2,800+税●SICP31180-1(2CDs)

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日本企画の来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』、7月18 日発売決定! ボブ・ディラン、フォークからエレクトリックへの時代を築いた名演の数々が遂に正式CD化!  (2018.06.01)

ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる7月29日のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となるもの。初来日公演から40周年を迎えた記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴを記念する今作は、六十年代初頭のライヴ音源より当時を代表する曲ながらレアな音源をまとめたもの。主に『The 50th Anniversary Collection』と称してヨーロッパで発売された、入手困難なLPから名演の数々をセレクト。CD-Rとして発売されたものが一部あるが、66年録音ライヴの6曲を除けば世界初CD化となる。ディランのキャリアにおいてフォークからエレクトリックへと変遷する、賛否渦巻いたドラマチックな時期の録音。また同時期に残した傑作のスタジオ録音作に対してライヴではどのように演奏したのか、興味深い内容になった。ニューヨークやロンドンでの録音に加えニューポートでの録音も収録。
いかに時代を経ようとも、未だに魅力を放つ歌の数々。そして、同じ時代に生きた喜びを目撃する。

<62年から66年発表のスタジオ録音作>
1. 1962年 『ボブ・ディラン』
2. 1963年 『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』
3. 1964年 『時代は変る』
4. 1964年 『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』
5. 1965年 『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』
6. 1965年 『追憶のハイウェイ61』
7. 1966年 『ブロンド・オン・ブロンド』

<商品情報>
ボブ・ディラン: 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』
BOB DYLAN: "Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 


2018年7月18日発売予定●価格¥2,800+税●SICP31180-31181(2CDs)●解説・歌詞・対訳付

<収録予定曲>
Disc 1
1. 風に吹かれて (April 16, 1962)
2. コリーナ、コリーナ (April 16, 1962)
3. ジョン・ブラウン (April 12, 1963)
4. くよくよするなよ (April 12, 1963)
5. ボブ・ディランの夢 (April 12, 1963)
6. 七つののろい (April 12, 1963)
7. スペイン革のブーツ (April 12, 1963)
8. 戦争の親玉 (October 26, 1963)
9. ハッティ・キャロルの寂しい死 (October 26, 1963)
10. 船が入ってくるとき (August 28, 1963)
11. 時代は変る (May 17, 1964)
12. 北国の少女 (May 17, 1964)
13. ミスター・タンブリン・マン (May 17, 1964)
14. 悲しきべイブ (May 17, 1964)
15. ラモーナに (July 26, 1964)
16. 自由の鐘 (May 17, 1964)


Disc 2
1. いつもの朝に (June 1, 1965)
2. イッツ・オールライト・マ (April 30, 1965)
3. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (May 1, 1965)
4. エデンの門 (May 7, 1965)
5. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー (May 1, 1965)
6. シー・ビロングス・トゥ・ミー (May 10, 1965)
7. マギーズ・ファーム (September 3, 1965)
8. 悲しみは果てしなく (July 25, 1965)
9. 廃墟の街 (April 13, 1966)*
10. 連れてってよ (May 11, 1966) *
11. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー (May 11, 1966) *
12. やせっぽちのバラッド (May 20, 1966) *
13. ジョアンナのヴィジョン (May 6, 1966) *
14. ライク・ア・ローリング・ストーン (May 17, 1966) *

▲世界初CD化(*1966年録音は除く)

<来日記念同時発売>
ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』 が、ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードの洋楽第2弾に決定!今作は、ボブ・ディランの1965年8月に発表された通算6枚目のスタジオ・アルバム。史上最高のロックソングにも認定された名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」などを収録。時代の変革をヴィヴィッドな感性で捉え、アーティストとしてのアイデンティティを確立したといわれ、激動の60年代を象徴するようなロックの金字塔的作品。全米3位、全英4位を記録、プラチナ・ディスクも獲得。米ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500において4位にも選出されている名盤中の名盤である。

ボブ・ディラン 『追憶のハイウェイ61』(1965年作品) 


2018年7月18日発売●¥3,800+税●SIJP1003●全9曲●LP1枚組

<SIDE A>
1. ライク・ア・ローリング・ストーン
2. トゥームストーン・ブルース
3. 悲しみは果てしなく
4. ビュイック6型の想い出
5. やせっぽちのバラッド


<SIDE B>
1. クイーン・ジェーン
2. 追憶のハイウェイ61
3. 親指トムのブルースのように
4. 廃墟の街
詳しくはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/494842

■「DONT LOOK BACK」一夜限りのライヴハウス上映7/17決定@ZEPP東阪


半世紀前のボブ・ディランの姿を追ったドキュメンタリー映画「DONT LOOK BACK」が7月17日(火)、東京・大阪のZeppにて、一夜限りのライヴハウス上映が決定!
半世紀にわたって“変わることを変えなかった” ディラン、23歳の肖像。ZEPPの音量と音圧での体験はきっとたまらないはず!

ドキュメンタリー・フィルム『ドント・ルック・バック』
原題|DONT LOOK BACK

日程|2018年7月17日(火) Tuesday 17th July, 2018
開場|6:30pm 開映|7:30pm
会場|Zepp DiverCity(TOKYO)、Zepp Namba(OSAKA)

【1967年|アメリカ|96分|BD|ドルビーデジタル・モノラル|モノクロ|4:3|リマスター版|日本語字幕(寺尾次郎氏新訳)】

キネマ最響上映 公式ホームページ|http://www.110107.com/zepp-de-zekk
*チケットなど詳細はこちら
http://www.110107.com/s/oto/page/zepp_dylan?ima=1237

【関連リンク】
■アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/

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「DONT LOOK BACK」一夜限りのライヴハウス上映7/17決定@東阪ZEPP (2018.05.23)

明日2018年5月24日はボブ・ディランの誕生日。77歳、日本的には“喜寿”を迎えます。そして、今から53年前のボブ・ディランの姿を追ったドキュメンタリー映画「DONT LOOK BACK」が7月17日(火)、東京・大阪のZeppにて、 一夜限りのライヴハウス上映が決定! ZEPPの音量と音圧での体験はきっとたまらないはず!

 

ドキュメンタリー・フィルム『ドント・ルック・バック』
原題|DONT LOOK BACK


日程|2018年7月17日(火) Tuesday 17th July, 2018
開場|6:30pm 開映|7:30pm
会場|Zepp DiverCity(TOKYO)、Zepp Namba(OSAKA)


【1967年|アメリカ|96分|BD|ドルビーデジタル・モノラル|モノクロ|4:3|リマスター版|日本語字幕(寺尾次郎氏新訳)】
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの 半世紀前の姿を追ったドキュメンタリー映画を 7月17日(火)、東京・大阪のZeppにて、 一夜限りのライヴハウス上映! 半世紀にわたって“変わることを変えなかった” ディラン、23歳の肖像。

 

*チケットなど詳細はこちら
http://www.110107.com/s/oto/page/zepp_dylan?ima=1237

 

*予告編映像

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5月23日(水)<ボブ・ディラン・サミット 2018>開催! (2018.05.22)

喜寿を迎えるボブ・ディラン、77回目の誕生日を祝すイベント

<ボブ・ディラン・サミット 2018>開催!

7月29日、フジロックに出演するボブ・ディランからロックの詩魂を受け継いだミュージシャンによるスペシャル・イベントでディランの誕生日を歌で祝福する。

 

Koji Wakui presents BOB DYLAN SUMIT Happy Birthday Mr.D 2018

BOB DYLAN SUMIT 2018

5月23日(水)

『原宿クロコダイル』

http://www.crocodile-live.jp/index.html

18時:開場、19時30分:開演

出演:中山ラビ、中川五郎、小林啓子、モモナシ、和久井光司 ★ MATRIX -1:菊池琢己(g,vo)、フクムラサトシ(sax,vo)、藤原マヒト(k,vo)、JIGEN(b)、伴慶充(ds,vo)

前売予約 ¥3500、当日 ¥4000 + Order

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ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』 が、ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードの洋楽第2弾に決定! (2018.05.16)

ノーベル文学賞受賞後初の来日となるFUJI ROCK FESTIVAL '18への出演が決定したボブ・ディランの名盤中の名盤『追憶のハイウェイ61』が、ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードの洋楽第2弾として7月18日にリリースされることが決定した。



株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)が、同社のグループ会社でありディスク製造工場である株式会社ソニーDADCジャパン(以下DADJ)において、アナログレコード用のスタンパー製造設備を導入したことを発表。約29年ぶりにカッティングマスター制作からスタンパー製造、そしてプレスにおよぶアナログレコードの生産工程をすべて、ソニーミュージックグループ内にて一貫で行うことが可能となり、アナログレコード自社生産復活第1弾(洋楽)として、ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』が3月21日(水)にリリースされた(邦楽第一弾は、『EIICHI OHTAKI Song Book V 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」』が同日リリース)。



洋楽第2弾として選ばれたのは、ボブ・ディランの1965年8月に発表された通算6枚目のスタジオ・アルバム『追憶のハイウェイ61』。史上最高のロックソングにも認定された名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」などを収録。時代の変革をヴィヴィッドな感性で捉え、アーティストとしてのアイデンティティを確立したといわれ、激動の60年代を象徴するようなロックの金字塔的作品。全米3位、全英4位を記録、プラチナ・ディスクも獲得。米ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500において4位にも選出されている名盤中の名盤である。



2018年5月24日で77歳(喜寿)を迎えるボブ・ディラン。1978年の伝説の初来日公演からちょうど40周年となる今年、FUJI ROCK FESTIVAL '18の最終日7月29日(日)のヘッドライナーとして出演することが発表されている。ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードの洋楽第2弾『追憶のハイウェイ61』は、ノーベル?学賞受賞後初となる来?、?本での公演数101 回?の公演となるフジロック初参戦、その記念すべきライヴの来日記念盤となる。

 

【リリース情報】
●ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』(1965年作品) 


発売日:2018年7月18日(水)
価格:3,800円(税抜)
品番:SIJP1003
収録内容:全9曲 LP1枚組

<SIDE A>
1. ライク・ア・ローリング・ストーン
2. トゥームストーン・ブルース
3. 悲しみは果てしなく
4. ビュイック6型の想い出
5. やせっぽちのバラッド


<SIDE B>
1. クイーン・ジェーン
2. 追憶のハイウェイ61
3. 親指トムのブルースのように
4. 廃墟の街

本商品のポイント
@ ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコード、復活第二弾(洋楽)!
A ジャケット外装(A式ジャケット)
C日本盤初発売時のLP帯を復刻
D日本盤初発売時のインナースリーヴ(ライナーノーツほか)を復刻
E歌詞・対訳・ライナーノーツ掲載
F「買ったレコードを、スマホで今すぐカンタン再生♪」出来るプレイパス対応

(ボブ・ディランはその後『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『ブロンド・オン・ブロンド』を随時発売予定)

 

【公演情報】
■FUJI ROCK FESTIVAL’18
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/
▲ボブ・ディランのフジロック出演は29日(日)ヘッドライナーのみ。
http://fujirockfestival.com/news/?id=3769



【関連動画】
■「ライク・ア・ローリング・ストーン」(AUDIO)


https://youtu.be/IwOfCgkyEj0



【関連リンク】
■アーティスト公式:http://www.bobdylan.com/
■日本公式:https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

 

<ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードについて>

■ラッカー盤カッティングマシン(於:ソニー・ミュージックスタジオ)


マスター音源を入力してカッティング用の針を振動させることで、ラッカー盤に溝を彫る=“カッティング”を行う。(下記※1プレスリリース参照)
?Sony Music Entertainment (Japan) Inc.


■スタンパー製造用メッキ設備(於:DADJ 大井川工場)


溝が彫られたラッカー盤にメッキを施すことで、凸凹が逆に転写された超精密金型“スタンパー”を制作する。(同※3)
?Sony Music Entertainment (Japan) Inc.


■アナログレコード用のプレス機(於:DADJ 大井川工場)


熱で柔らかくした塩化ビニールをスタンパーでプレスすることにより、塩化ビニールの表面に凹盤を移し、アナログレコード盤が完成する。(同※2)
?Sony Music Entertainment (Japan) Inc.


【関連プレスリリース】
※1ソニー・ミュージックスタジオにアナログレコード用カッティングマシン導入 アナログレコード用マスター制作を開始
https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/NEWS00370
※2 ソニーDADCジャパンにアナログレコード用プレス機を導入 アナログレコードの制作・製造を本格的にスタート
https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/NEWS00755
※3 ソニーDADCジャパンにアナログレコード用スタンパー製造設備を導入 ソニーミュージックグループ内でアナログレコードの一貫生産が可能に
https://www.sme.co.jp/s/SME/pressrelease/detail/NEWS00780

 

【関連動画】
■自社一貫生産アナログレコードのプレス工程動画「アナログレコードができるまで」
・動画へのリンク
https://www.facebook.com/legacyjp/videos/1614290282000554/

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ボブ・ディラン、共同開発ウイスキー『ヘヴンズ・ドア』発売詳細情報! (2018.05.07)

5月に発売予定『ヘヴンズ・ドア』の商品化に至るまでの顛末とテイスティングを報じたニュースの全文訳になります。ディラン自身の関わり方も紹介された大変興味深い内容で、輸入されればいち早く飲んでみたいものです。

 




ボブ・ディラン、次の活動はウイスキー作り ?!
by ベン・シザリオ
2018年4月28日:ニューヨーク・タイムズ

2015年後半、酒造業界の業界紙に予想もしないひとりの名前が掲載された。それはボブ・ディランだった。

 

ボブ・ディランが「ブートレッグ・ウイスキー」という名称の商標登録を出願した。このニュースに気づいた人々のなかに、52歳のマーク・ブシャラがいた。彼は長年にわたるディラン・ファンであると同時に、酒造事業主でもあり、ちょうど彼が所有するバーボン・ブランド「エンジェルズ・エンヴィー」を1億5千万ドルで売却したところだった。ブシャラ氏は何週間も「ディランのウイスキーはどんなコンセプトがいいんだろう」と考え続けたという。

 

彼は連絡を取ることにした。ディランの代理人による身元調査を受けたあと、アメリカ中西部なまりで「フレーバープロファイル(香味分析)」や「ネームエクスプロレーション(名入れ)」といった業界用語を駆使して話すブシャラは、電話でディランにウイスキー製造に共同出資をしようと提案した。ただし彼は問題がひとつあると感じていた。それは「ブートレッグ」という名前だった。「ディラン学」で考えると最適な名前であるが、一流の酒の名前にはふさわしくない。はたしてノーベル文学賞受賞者であるディランが、名前の変更を受け入れてくれるだろうか?

 

「かなり厄介な問題だった」ブシャラは中西部なまりで語った。

 

しかし、ことはうまくいった。来月(5月)、彼とディランは「ヘヴンズ・ドア」と名付けた3種類のウイスキー(ストレート・ライ・ウイスキー、ストレート・テネシー・バーボン、ダブル・バレルド・ウイスキー)を販売する。有名人ブランドの酒がブームとなっている市場に、ディランは3種のウイスキーで参加するのだ。ディランは50年にわたって予想を裏切り人々を困惑混乱させ続けてきたが、ウイスキー市場への参入がディランとの最新の取り組み、まさにキャリアのひとひねりだ。

 

ディランはただ単に名前の使用を許可しただけではない。ヘヴンズ・ドア・スピリッツ社の協同経営者に就任し、ブシャラ氏よるとすでに投資家から3千500万ドルを集めたという。

 

「わたしは、それぞれ独自の特徴を持つアメリカン・ウイスキーを作りたいと思っていた。わたしは何十年間も旅を続けているので、いままで世界中で最高の酒を飲むことができた。その中でも、このヘヴンズ・ドア・ウイスキーは最高のひとつだ」と、ディランはニューヨーク・タイムズ紙に語っている。

 

有名人ブランドの酒のマーケティングは、有名人のライフスタイルに頼る傾向がある。たとえば、ジョージ・クルーニー・ブランドのカーサミーゴス・テキーラ(昨年イギリスの巨大酒造メーカーのディアジオに10億ドルで売却)を飲むのは、映画スターの優雅な生活を手に入れたような気分になりたいからだ。ジェイ・Zのようなパーティーをしたいのなら、彼のブランド、1本850ドルのアルマンドブリニャック・シャンペーンを購入したらいいだろう。

 

「妖精の粉だ」と、ヘヴンズ・ドアとは関わっていないが、ブランドライセンス・エージェント、ビーンストークの会長のマイケル・ストーンが語る。「人々は、有名人のライフスタイルから妖精の粉が振りかけられることを求めている」

 

ヘヴンズ・ドアは、ある部分ルネッサンス的教養人であり、ある意味で探検家でもあるディランの幅広いアイディアを魔法のように引き出すだろう。ボトルのラベルには、ディランが製作したカラスやスポーク車輪などを配置した田舎風の鉄工作品のシルエットがデザインされている。往年の映画スターのようなライティングで撮影された宣伝用写真では、タキシードを着用した76歳のディランが、薄暗いカクテルラウンジかレストランで手にグラスを持ってひとりで座っている。

 

アメリカン・スタンダード曲を歌った最近のアルバム同様、洗練された都会風であると同時に、感傷的歌手であるディランを見事に写真にとらえている。まさに、グラス片手に1日の終わりを迎えているのだろう。

「ディランの人間性はウイスキーに好印象を与える。彼は正真正銘の本物だ。彼は究極のアメリカ人だ。彼は思い通りに行動する。これらのことは良質なウイスキーにも当てはまる」と、ブシャラは語る。

 

ディランは近年拡大するクラフトウイスキー市場に参入する。蒸留酒協議会のデータ資料によると、カクテル人気のおかげで、過去5年にアメリカン・ウイスキーの販売額は52パーセントの伸びを示し、2017年には340億ドルを記録した。

 

長年に渡ってディランを熱心に聴き続けてきた人は、ウイスキーが何十年も前から彼の歌に登場していることを知っているだろう。古くは1963年のアウトテイク「ムーンシャイナー」、さらに1970年のアルバム『セルフ・ポートレイト』でカバーした「コパー・ケトル( ザ・ペール・ムーンライト)」ではウイスキー蒸留の工程を詳細に歌っている。(「きみに銅のやかんをあげよう、銅のコイルもあげよう/そこに作ったばかりのどろどろしたとうもろこしを山盛り入れれば、あとはもう何もすることはない」)

 

ブシャラは、ディランと4、5回直接会い(会う場所はいつもロサンゼルスのディランの鉄工作品製作スタジオ)、あるいは何度も電話でやり取りした結果、彼が本当にウイスキーの審美眼に長けた人物だとわかったと言う。

 

それでもコミュニケーションは簡単ではなかった。ブシャラと営業主任のライアン・ペリーはディランの要求を理解するのに手こずった。多くの場合、ディランの思いは謎めいた表現や、ただ目の合図だけで伝えられた。

 

「時には、じっと見つめられるだけの場合もあった。はたして嫌なのか、承認しているのかわからないこともあった」と、ブシャラは笑いながら言う。

ブシャラとペリーは、ディランがダブル・バレルの試作品をテイスティングした時に何かが足りないと言ったことを覚えている。「木造建築の内部にいる感じが必要だ」と、ディランは言った。

 

ディランの暗号のような謎めいたコメントを理解するのに苦しんだ。いったいどんな木造建築なんだろう? 教会かな? 木製車両かな? 納屋かな? 考えを巡らせたブシャラ氏とペリー氏は、まず手始めにノーズ(ウイスキーをグラスに注いだ時の最初に感じる香り)について徹底調査をし、続いてウイスキーを熟成させる樽の温め方をいろいろ変えて試してみた。

 

数カ月後、ふたりは「納屋の特有の、甘い、ややカビ臭い香り」を具現化できたと思う試作品をディランに届けると、ディランから承認を得ることができた。

ディランの遠回しの不思議なコメントのおかげで、「われわれは熟成過程で、今までと違った方法を思いつくことができた」と、ペリーは語る。

 

最初のヘヴンズ・ドアはコロラド州のブレッケンリッジ・ディスティラリーの酒職人、ジョーダン・ヴィアによって開発された。そのあと全員で様々な新しい熟成工程を試してみた。たとえばライの場合は、フランスのヴォージェス地区で乾燥させたオークで作った葉巻型の樽で熟成させた。

 

ディランが最初に商品登録したウイスキーの名前を保持するために、年に一度だけ限定版の「ブートレッグ・シリーズ」がディランの油絵や水彩画をデザインした陶磁器製の特製ボトルで販売される。最初に発売される25年物の「ブートレッグ・シリーズ」は1本300ドルほどで来年発売される予定だ。通常の「ヘヴンズ・ドア」は1本50ドルから80ドルで発売される。

 

ディランがコマーシャルに関わると、かならず怒りの声が上がる。たとえば2014年にスーパー・ボウルのTVコマーシャル2本に出演した時は一部のファンが「裏切り者」と非難した。1本はチョバーニヨーグルトのコマーシャルで音楽に「アイ・ウォント・ユー」が使われた。もう1本はクライスラーのコマーシャルで、出演したディランは自動車産業についてかなり愛国心的な内容のスピーチをしている。

 

しかしディランはコマーシャルに関わることを嫌っているわけではないし、長い目で見ると彼の評判が貶められたわけでもない。1994年、ディランはリッチー・ヘイヴンスが歌う「時代は変わる」を、保守的な会計会社クーパーズ&リブランド社がコマーシャルソングに使うことを許可した。2004年にはディラン本人がヴィクトリアズ・シークレットのコマーシャルに出演して失笑をかった(ディランが天使の羽を身につけたスーパーモデルに黒いカウボーイハットを投げる演技をしている)。そのあともアップル、キャデラック、ペプシ、IBM、グーグルなどのTVスポットにも出演している。

 

またディランは現在制作中のテレビドラマに彼の全楽曲の使用許可を与える特異な契約も交わしている。

 

ディランにインタヴューをしたこともあるベテランの音楽ジャーナリスト、ビル・フラナガンは彼をハンク・ウィリアムズやジョニー・キャッシュと同類に捉えている。つまり3人とも自力で成功したエンターテイナーで、コマーシャル市場に参入することもいとわないタイプだという。

 

さらに、ディラン自身が刺激的で絶対的な存在である。

 

「ディランは束縛されることに抵抗し続けている。人々が彼をフォークの王様と呼ぶようになった時、カウンターカルチャーの守護神と呼ぶようになった時、反商業主義左翼思想の最愛の象徴と呼ぶようになった時、かならずディランはそれを阻止する何らかの反対行動をとった」と、フラナガンは語る。

 

ヘヴンズ・ドアが成功するかどうかには、別の問題もある。ブシャラは、2011年に創立したエンジェルズ・エンヴィー社(高品質と革新さで成功を収め、4年後にバカルディ社に売却)の創立者のひとりだった。それでもウイスキー事業は年々激化し続けている。ニールセン調査によると、アメリカでは2万種以上の蒸留酒が販売されていて、ウイスキーに限ればその種類は2013年に比べて27パーセントも増加している。

 

ブシャラはディランに初めて会った時、「ウイスキー愛飲家には身勝手で偏屈な人が大勢いる」ので、これからスタートさせる事業が成功するかどうかは、ディランのイメージではなく、商品の品質によると告げたという。

 

最初の打ち合わせから数カ月後、ディランのノーベル文学賞授与が発表された時、ブシャラは震え上がるほど驚かされたと語る。とくに受賞受諾の返事をするまでの数週間、その間に受賞を断るのではないかという憶測まで飛び交った時に。「やめてくれ。広告戦略上最悪の悪夢だ!」ブシャラはそんな風に考えていたことを今でも覚えている。

 

だがすぐに予想を裏切ることはディランの「もっとも彼らしい商標」のような行動であると気づいた。ノーベル賞でのエピソード(結果、すべてうまくいった)と同じように、ウイスキー会社設立も成功するだろうと思った。

「ディランがウイスキーを作ったことに驚いた人たちは、本当の彼を知らない人だと思う。彼を知る人は、自分たちが想像もしないことを彼がすることを期待している」と、ブシャラは語った。

 

原文はこちら
https://www.nytimes.com/2018/04/28/business/media/bob-dylan-heavens-door.html

 

 

ボブ・ディランのウイスキー「ヘヴンズ・ドア」のテイスティングは?
by クレイ・ライゼン
2018年4月28日、ニューヨーク・タイムズ紙

古くからミュージシャンと酒作りの関係は深い。この数年だけでもポーグズやドレイクなどが彼らの名前を冠したウイスキーを作っている。今年、ボブ・ディランも自らのブランド「ヘヴンズ・ドア」を立ち上げ、7年物のストレート・テネシー・バーボン、ダブル・バレルド・アメリカン・ウイスキー、フランスのヴォージズのオーク樽で熟成させたストレート・ライ・ウイスキーの3種で彼らの仲間入りをした。

 

ディランが仲間と立ち上げた会社は、ウイスキーの原酒そのものを蒸留製造するわけではない。どこの蒸溜所かは明らかにされていないが、彼らは原酒を購入しそれに独自の手を加えて熟成完成させてボトル販売する。「ヘヴンズ・ドア」の3種のウイスキーを試飲したわたしは、ほかのウイスキーとの違いは何だろうかと考えた。以下がわたしのテイスティングの結果だ。

 

ストレート・テネシー・バーボン
49.99ドル
750ml
90プルーフ(45度)

ノーズ(香り)は典型的なバーボンで、特別大騒ぎするものではない。ただ、普通の7年物に予想する以上のオークの香り(カラメル、ヴァニラ、木炭)を感じる。それに白檀、皮、亜麻仁油の香りもある。さらにクリーミーコーラの香りもあるのでマッシュビル(粉砕麦芽の穀物の割合)にライ麦がかなり含まれていると思う(資料には、とうもろこしの割合を70パーセントに抑え、そのほかの麦芽の影響を強めている、と記されている)。パレート(味わい)は、まず最初にココアとバタークリームの味を感じる。続いて黒胡椒や葉巻たばこの味に移っていく。フィニッシュ(余韻)は、やや苦味とアトミックファイヤーボール飴のようなピリッとした甘味が残る。試飲した3種のなかでは、わたしはこれがもっとも気に入った。

 

ダブル・バレルド・ウイスキー
49.99ドル
750ml
100プルーフ(50度)

ほかと比べると、やや控えめなダブル・バレルド・ウイスキー(2種の原酒をブレンドしたものを別の樽に入れて熟成させる)のノーズは、ケーキ生地の香り、新鮮な過日の香り、幼児用咳止めシロップの香りがする。グラスに注ぐと、甘いワインが隠れているような少し苦い木の香りに変わる。味わいは、かなり渋い医薬のようで、これに香りが加わると、たばこ、オールスパイス、燻煙が混じり合った粉胡椒の香味が重なった滑らかな口当たりになっている。木製樽の影響がやや強すぎるかもしれないが、マンハッタンで飲むには、より高価なライの代わりにするといいかもしれない。

 

ストレート・ライ・ウイスキー
79.99ドル
750ml
92プルーフ(46度)

現在市場で販売されているライ・ウイスキーのほとんどがインディアナ州南部にあるミッドウエスト・グレイン・プロダクツ蒸溜所で作られている。ここで蒸留された原酒がディッケル社やブレット社などに供給される。この原酒を各々のブランドが独自の樽(古い樽や新品の樽など)に入れて熟成させる。ヘヴンズ・ドアの場合は、フランスのヴォージズで作られたオーク樽(ピノ・ノワール・ワインの熟成によく使われる樽)に入れて熟成させている。ヘヴンズ・ドア社は原酒の蒸溜所を公表していないが、ノーズ(香り)は間違いなくミッドウエスト・グレイン・プロダクツ蒸溜所のトレードマークといえるディルや香草の香りがする。また、甘い草のような香りや、ココアパウダー、たばこ、皮の香りもする。パレート(味わい)は、最初は驚くほど滑らかだが、すぐに香味が広がる。フィニッシュ(余韻)は、ピリッとしたビタースイート・チョコレートの香りが残る。

 

原文はこちら
https://www.nytimes.com/2018/04/28/business/dylan-whiskey-taste-test.html

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ボブ・ディラン、ウィスキーを共同開発! その名も『ヘヴンズ・ドア』ウィスキー。 (2018.05.02)



 

ボブ・ディランが名高い酒造家と共同開発したアメリカン・ウィスキー・コレクション、『ヘヴンズ・ドア』が5月に発売される。開発製造に数年、フランス北東部ヴォージュで3年間完全に乾燥させたオーク樽で貯蔵熟成させた3種のウィスキー、「テネシー・ストレート・バーボン」「ダブル・バレル・ウィスキー」「ストレート・ライ・ウィスキー」が誕生した。ボトルはディランが彼のブラック・バッファロー・アイアンワークス・スタジオで製作した溶接鉄製門扉で装飾されている。まさに芸術と工芸の見事な融合作品となっている。
尚、このウィスキー名の由来となった歌「天国への扉/Knockin' on Heaven's Door」は、ディランにとって初のサウンドトラック盤である1973年作『ビリー・ザ・キッド』に収録された名曲。数多くのカヴァーを生み、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼズの名演でも知られている。

 

▼ウィスキー発売のニュースはこちら
http://bobdylan.com/news/heavens-door-whiskey-is-here/

 

▼「天国への扉」はこの最新ベストで!


http://www.110107.com/s/oto/page/dylan_best?ima=4826

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ボブ・ディラン、ロッキング・オンで初の表紙に! 1972年に創刊以来、一度も表紙を飾っていなかったボブ・ディラン。創刊から通算して606号にあたる6月号(5月1日発売)で遂に表紙を獲得!!  (2018.04.24)

祝・フジロック降臨、ボブ・ディランがロッキング・オン誌の表紙を初めて飾ることが決定した。1972年に創刊以来、一度も同誌の表紙を飾ったことがなかったボブ・ディラン。創刊から通算して606号にあたる6月号(5月1日発売)で遂に表紙を獲得することになった。ロッキング・オン6月号は表紙とともに巻頭28ページのボブ・ディラン総力特集となる。ディランのソングライティングの神秘に迫る決定版となる3万字インタヴュー、そして、その謎めいた正体を探る徹底鼎談等も掲載した永久保存版のボブ・ディラン読本となる。


尚、ロッキング・オンの表紙を飾った写真はマーク・セリガーが1990年代に撮影したもの。彼はローリング・ストーン誌チーフ・カメラマンを務めた後にフリーとなり一躍名を知られることとなった。ディランでは傑作『タイム・アウト・オブ・マインド』のバックカバー写真を撮影した。

詳しくは
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144391


■FUJI ROCK FESTIVAL’18
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/
▲ボブ・ディランのフジロック出演は29日(日)ヘッドライナーのみ。


■リリース情報
『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』


ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編オール・タイム・ベスト盤
発売中●80P日本版ブックレット、歌詞・対訳付●特別価格¥2,500+税●高品質Blu-spec CD2●SICP31035
http://www.110107.com/s/oto/page/dylan_best?ima=3942

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ボブ・ディラン、フジロックフェスティバル出演日 2018年7月29日(日)に決定!  (2018.04.06)

ノーベル文学賞受賞後初の来日。それは見逃す事の出来ない、特別で歴史的な一夜となる。

ボブ・ディラン、フジロックフェスティバル出演日
2018年7月29日(日)に決定!

日本が誇る歴史あるFUJI ROCK FESTIVALの屋外ステージで、日本ではノーベル文学賞受賞後初となるステージが繰り広げられる。同じ様には歌わないが真理ある歌の数々。誰もが願って止まなかった舞台でライヴならではの演奏が夏の夜にたった一度だけ繰り広げられる。それは見逃す事の出来ない、特別で歴史的な一夜だ。

FUJI ROCK FESTIVAL’18への初出演
■2018年7月27日〜29日に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVALの29日(日)に、日本ではノーベル文学賞受賞後初出演。
■1978年の初来日から40周年。
■日本での公演は今回のフジロック出演で101回目となる。
■今年の5月24日の誕生日で77歳となり、“喜寿”を迎える。
■2016年の来日公演以来の来日で、日本のロック・フェス初参戦。
■2018年のフジロックの最後を飾るヘッドライナーでの出演となる。

FUJI ROCK FESTIVAL’18について
■1997年から誕生した国内最大級の野外ロック・フェスティバル。今年で22回目の開催。17年の来場者数は12万5000人。
■招聘元のsmashは長年に渡り、ディランのフジロック出演交渉を続けていたが、受賞後初という絶好のタイミングでついに悲願の出演が決定した。尚、出演日は29日のみ。
・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)
・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場
・主催 SMASH Corporation 問合せ:http://www.fujirockfestival.com/

リリース情報
▼来日記念盤として名作全4タイトルをアナログ復刻!▼
『フリーホイーリン』 『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』 『追憶のハイウェイ61』 『ブロンド・オン・ブロンド』
ソニー自社一貫生産アナログレコード洋楽第2弾は60年代の傑作の数々
2018年6月20日発売予定●完全生産限定盤●解説・歌詞・対訳付●新規LP帯●プレイパス封入●価格\3,800+税、\5,500+税(2枚組)

『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』
ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編オール・タイム・ベスト盤
発売中●80P日本版ブックレット、歌詞・対訳付●特別価格¥2,500+税●高品質Blu-spec CD2●SICP31035

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ボブ・ディラン、フジロック出演決定! (2018.03.16)

ノーベル?学賞受賞後初となる来?が、FUJI ROCK にて遂に決定!
1978 年の初来?から40 年、?本での公演数101 回?・・・
フジロック?年の悲願が遂に叶う、FUJI ROCK FESTIVAL '18!
それは?逃す事の出来ない、特別で歴史的な?夜だ。
 
ボブ・ディラン、フジロック出演決定!

(出演?は後?発表)
FUJI ROCK FESTIVAL '18
2018 年7 ?27 ?(?) 28 ?(?) 29 ?(?)
開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00
新潟県湯沢町苗場スキー場
主催:SMASH
fujirockfestival.com
 
プレスリリースはこちら
http://fujirockfestival.com/


 

ボブ・ディラン、フジロックフェスティバル初出演!
風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。日本が誇る歴史あるFUJI ROCK FESTIVALに出演することが決定致しました。日本ではノーベル文学賞受賞後初の公演となります。

今年の5月24日の誕生日で77歳“喜寿”を迎える、ボブ・ディラン。過去8度の来日公演と、東大寺で行なわれた『GME '94〜AONIYOSHI』のイベントで1回、計9回の来日を果たしており、これまでの日本での通算公演回数は100回。ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる今回のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となるもの。初来日公演から40周年となる記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴ。それは見逃す事の出来ない、特別で歴史的な一夜になることは間違いありません

 

【ボブ・ディランのフジロックフェスティバル初出演について】

■2018年7月27日〜29日に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVALの屋外ステージへ、日本ではノーベル文学賞受賞後初出演することが決定。

■1978年の初来日から40周年。

■日本での公演は今回のフジロック出演で101回目となる。

■今年の5月24日の誕生日で77歳となり、“喜寿”を迎える。

■2016年の来日公演以来の来日。日本のロック・フェス初参戦。

■ヘッドライナーでの出演となる。

 

【FUJI ROCK FESTIVAL’18について】

■1997年から誕生した国内最大級の野外ロック・フェスティバル。今年で22回目の開催。17年の来場者数は12万5000人。

■招聘元のsmashは長年に渡りフジロック出演の交渉を続けており、受賞後初という絶好のタイミングでついに悲願の出演が決定した。

・開催日 7月27日(金) 28日(土) 29日(日)

・開場/開演 開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演予定 23:00

・開催地 新潟県湯沢町苗場スキー場

・主催 SMASH Corporation http://www.fujirockfestival.com/

 

 

【近年のボブ・ディランについて】

<ボブ・ディランの近年の作品について>

●1997年:『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナ・ディスクを獲得、アルバム・オブ・ザ・イヤー他、複数のグラミー賞を受賞。

●2001年:『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞。

●2006年:『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってさらに2つのグラミー賞をもたらした。

●2009年:『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。

●2010年:日本では3月に来日公演、初のZeppツアーに合わせて、みうらじゅん選曲日本企画『DYLANがROCK』を発売

●2012年:『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回った。

●2014年:日本では3月から4月にかけて来日公演、2度目のZeppツアーに合わせて、全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品を紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCDも発表。11月『ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』を発表

●2015年:1月にフランク・シナトラのトリビュート作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリース。11月に1965年〜1966年の黄金期の未発表録音集『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』を発表

●2016年:日本では来日公演を記念して3月に日本独自企画のアナログ赤盤「メランコリー・ムード」、4月にはCD5枚組全集『DYLAN Revisited』を発売。5月にシナトラ・カヴァー集第二弾『フォールン・エンジェルズ』発表。11月に1966年のツアーをまとめたCD36枚組『ライヴ1966』とCD2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』を発売

●2016年12月にノーベル文学賞の受賞を記念し、次世代のディラン・ファンへの入門編CD『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』を発売

●2017年:3月にカヴァー集第三弾3枚組の大作『トリプリケート』を発売。11月に物議を醸した時期の未発表録音集『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』を発表する

 

<近年の主な受賞歴他動き>

●2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。

●2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・イン。

●2005年マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』放映。

●2008年ピューリッツァー賞特別賞受賞。 「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられる

●2009年初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付。

●2012年アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章。授賞式ではバラク・オバマ大統領は自身がディランのファンであることを明かしている。

「ボブが23歳になる頃には、その強く独特で、とてもパワフルな声の力で、単にその音楽だけでなく、音楽の伝えるメッセージ性や、どのように人々の心を捉えるかといったことまでを革新的に変えたのです。今日、ブルース・スプリングスティーンからU2に至るまで、誰もがボブに感謝しています。アメリカの音楽の歴史で彼以上に偉大な人物はいないでしょう。正直、本当に大ファンなんです。大学時代にボブの曲を聴いて、彼がこの国の極めて重要な何かを捉えていたので、私の世界が広がっていったのを覚えてます」(バラク・オバマ大統領)

●2013年フランスのレジオンドヌール勲章 オフィシエ受章

●2016年12月10日ノーベル文学賞受賞。 

「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」(ノルウェー・ノーベル委員会)授賞式に本人は現れなかったが代理で登場したパティ・スミスが感動的な「はげしい雨が降る」を披露し話題を呼んだ。

http://www.110107.com/dylan_best

 

【プロフィール】

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在75歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

 

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、38作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

 

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

 

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソング・ブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

 

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。大きな話題を呼んだ、2016年10月ノーベル文学賞受賞後の大騒動も記憶に新しい。

(ボブ・ディラン来日歴:これまでに本公演8回、東大寺で行なわれた『GME '94〜AONIYOSHI』のイベントで1回、計9回の来日を果たしている)

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/467646

 

2017年5月24日で77歳となる、ロックの神様ディラン。今でも世界各地で年間100ヶ所以上のライヴ・ツアーを行い、それはファンの間で“NEVER ENDING TOUR”と呼ばれている。



【リリース情報】

●ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン|The Very Best Of Bob Dylan


友よ、答えはこの中にある。

ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編オール・タイム・ベスト盤

2016年12月7日発売

80P日本版ブックレット、歌詞・対訳付

特別価格¥2,500+税●高品質Blu-spec CD2●SICP31035

 

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ディランの歌が新たな生命を深く鮮やかに宿った、オリジナル・ロンドン・キャストによるミュージカル『北国の少女』の再演が12月29日より12週限定で決定! (2017.12.22)



 

「ディランの楽曲は感情のパレットを広げてくれる。直接的でいて格言のようで、怒りに満ちながら何かを求めている」〜サンデー・タイムズ紙


「音楽がこの作品を作っている。ディランの偉大なる歌の数々を聞くと思わず心の中で口ずさんでしまうだろう…ディランのファンはチケットを手にする他ない」〜ザ・メール・オン・サンデー

 

ロンドンを訪れた際はぜひご覧下さい。
詳しくはこちら→https://www.girlfromthenorthcountry.london/

オリジナル・ロンドン・キャスト・レコーディングによるCD『北国の少女』、好評発売中!
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SICP000005644

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6月3日に公開された映画『ボブ・ディラン/我が道は変る 〜1961-1965 フォークの時代〜』の続編がDVDで発売されました! (2017.12.18)

ボブ・ディラン・ドキュメンタリー・シリーズ VOL.2
『ボブ・ディラン&ザ・バンド/ダウン・イン・ザ・フラッド 〜 1965-1975 地下室とビッグ・ピンクの時代〜』

 




 

ボブ・ディランのバックを務めた事をきっかけにアメリカを代表するグループとなり、現在も絶大な人気を誇るザ・バンド。彼らの1960年代〜70年代の代表曲・秘蔵映像の数々を紹介しながら豪華出演者たちと共に検証する、迫真のドキュメンタリー・シリーズ第2弾。

傑作『追憶のハイウェイ61』発表後の波乱に満ちた欧州ツアー、突然の事故による活動停止・隠遁、そしてウッドストック『地下室』にて原点回帰・・・ディランとザ・バンド、それぞれの軌跡を追いながらガース・ハドソン、ジョン・サイモンたちが“あの時代”を大いに語る。

 

発売元:ジェットリンク

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メディア情報更新(NHK総合「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム (前編/後編)」) (2017.12.05)

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メディア情報更新(日本経済新聞(夕刊)) (2017.11.30)

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メディア情報更新(日本経済新聞(夕刊)) (2017.11.30)

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『ボブ・ディランを追いかけて〜2017年最終版』 by 菅野ヘッケル (2017.11.26)

ボブ・ディランを追いかけて〜2017年最終版

菅野ヘッケル

 

 


2017年のネヴァーエンディング・ツアーの最終日を見ようとアメリカにやって来た。ニューヨークのビーコン・シアター5公演を見るのが最大の目的だが、その前にフィラデルフィアとボストンの公演も見ることにした。フィラデルフィアの会場は歴史のある古い劇場タワーシアターで、収容人数も3000人程度。11月11日と12日の2公演を見たが、めずらしくぼくが大好きな「スカーレット・タウン」が歌われるなど、すばらしいコンサートだった。ニューヨーク5公演への期待が高まる。

ボブのコンサートを見るのは5か月ぶりだ。大きな変化は予想しなかったが、2017年のネヴァーエンディング・ツアーを締めくくるニューヨーク5公演は見逃せない。会場はおなじみのビーコン・シアター。1995年以降、ボブはビーコン・シアターで何度もコンサートをおこなっている。本拠地公演というわけだ。ビーコン・シアターはセントラルパークの西側、ブロードウェイの74番ストリート付近にある100年近い歴史を持つ古い劇場で、3層に分かれた客席は約3000人を収容できる。内部には巨大なギリシャの女神の装飾が施されている。雰囲気は最高。今のボブには劇場が最適な会場だ。アリーナやスタジアムは避けてほしい。



 

夜7時30分にオープニング・アクトのメイヴィス・ステイプルズがステージに登場する。ギター、ベース、ドラムズのバンドに男性と女性のコーラスが加わった5人編成のバックバンド。今までメイヴィスの歌を聞き込んできたわけではないが、メイヴィスの観客を喜ばせる魅力は見事だ。ちょうど「ブートレッグ・シリーズ第13集』の発売でゴスペル時代のディランを聞いていたばかりだったこともあり、メイヴィスのゴスペル色の強い45分間のコンサートに酔いしれてしまった。メイヴィスは毎日セットリストを変えていた。最終日には「ザ・ウェイト」も歌った。

 



メイヴィスのステージが終わると、わずか15分でステージが模様替えされる。ステージ両サイドに彫像が飾られ、ステージ千歩にマイクスタンドが5本、天井には吊り下げ型大型照明が5台、ステージ上には6本の大きなスタンドライトと12個のランプのような照明装置が設置された。これまでよりもかなり明るいいステージに変わったが、他のミュージシャンのコンサートのような眩しいスポットライトはないし、ほとんどの光が逆光でボブの顔に当たるので、細かい表情は相変わらずわからない。8時30分に会場の照明が落とされるとステージ左手にスチュがエレクトリック・ギターで「ロイヤル・キャナル」か「ワイルド・マウンテン・タイム」のフレーズを演奏しながら現れた。続いてバンドのメンバー、最後にボブが登場し、そのままピアノの位置に向かって1曲目が始まった。

 

「シングス・ハヴ・チェンジド」

ビートを効かせた新しいアレンジは、ボンゴが強調されて効果的だ。途中でブレイク風の斬新なアレンジも加わった。ボブの声は驚くほど若く聞こえる。バンドのなかでリードを取る楽器はなく、強いて挙げればボブのピアノかな。ボブは椅子に座らずに、両脚を大きく広げ立ったままピアノを叩くように演奏し、歌う。きっとハイスクール時代のボブはこんな感じで歌っていたのだろうと想像してしまった。観客も総立ちで歓声をあげる。

 

「悲しきベイブ」

ボブはピアノの椅子に座って歌う。オリジナルの感じを残したままのまアーチ/ロック調のアレンジなので、観客は大喜び。ビーコン・シアターの客は滅多に立ち上がることはないとイアwれているが、今回のボブのコンサートは、立ち上がって踊りながら興奮を現すファンが多い。

 

「追憶のハイウェイ61」

バンドのアンサンブルがいい。突出する楽器はなく、うねるビートとドライヴ感に駆り立てられるハードロックに仕上がっている。バンドは一体となって分厚い音の壁を作り出している。時折ボブのピアノが突出して響く。「ハイウェイ・シックスティーン・ワーーーーーン」とヴァースの最後を吐き出すようなフレーイングがかっこいい。

 

「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」

ステージ前方に設置されているマイクのひとつをつかんでボブは後方に移動する。それもドラムセットの横、ベースのトニー、ギターのチャーリーの位置まで下がってしまう。下がりすぎだろう。最前列の観客は、ボブの顔しか見えないんじゃないかな。右半身の姿勢で両脚を大きく広げ、右手でマイクスタンドを斜めに持ち、左手でマイクを持って歌う。かっこよさに観客が歓声をあげる。それにしてもニューヨークの客はアメリカン・ソングブックを歌うボブに好感を抱いているようだ。自作曲と変わらない反応を示す。若い客もいるが、全体的には観客の年齢層は高い。

 

「サマー・デイズ」

ふたたびピアノに戻り、ドニーがヴァイオリンでブルーグラス、ケイジャン風の演奏を始める。ボブは立ったままピアノを弾きながら歌う。ジェリー・リー・ルイスを思い出してしまった。途中でボブ、チャーリー、トニーのジャム風演奏も久々に展開する。得意の下降上昇メロディを取り入れた、かなり新しいアレンジだ。

 

「メランコリー・ムード」

長いイントロが流れる間、ボブはステージをふらふら2往復ほど歩く。一箇所にじっとしていられないのだろう。客席から笑いが起こる。76歳のボブだが、幼い少年のような雰囲気を感じさせる。最後は、得意の決めのポーズ。これには観客から大歓声が沸き起こる。アメリカン・スタンダード曲に対する客の反応はすごくいい。オープニング・アクトのメイヴィス・ステイプルズが「ボブはグルーヴィーな動きをするの。見なきゃダメよ」とステージで語っていたが、たしかにボブの身振りはダンスでもなく、クールな動きだ。

 

「オネスト・ウィズ・ミー」

秋ツアーからセットリストに復活した曲だが、アレンジは以前とまったく違っている。ビーチ・ボーイズ(「ダンス・ダンス・ダンス」)風のサーフィン・ミュージックやチャック・ベリー風のツイスト・ミュージックを連想させるような軽快なロックンロールに仕上がっている。全体的に、秋のツアーはこれまでのようなスティールギターを強調したカントリー色が薄れて、ロック色の強いアレンジが増えたような気がする。



 

「トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン」

この曲も秋のセットリストで復活した曲だが、これまたアレンジがまったく違う。歌詞を聞き取るまでわからなかった人もいたと思う。オリジナルは人生最後の日を連想させるような厳粛な感じがしたが、今夜は力強いマーチ/ジャズ/ロック風アレンジで、「ドアが閉じられるまで」たくましく生きるんだと宣言しているようだ。

 

「ワンス・アポン・ア・タイム」

アメリカン・ソングブックを歌う時のボブは歌手に徹している。心をこめて、歌に感情を移入する。ボブは本当に歌がうまい。さらにこの曲では、優しさをふくませた高音も出せるんだと感心させられる。もちろん、観客の反応もすこぶるいい。

 

「ペイ・イン・ブラッド」

昨年まではツアーのハイライトの1曲だったが、秋のツアーではこれまでのような怒りはすこし薄まったような気がする。ボブは座ったままピアノを弾き歌う。ここでもリードを取るのはボブのピアノだけだ。

 

「ブルーにこんがらがって」

ネット上ではこの新しいアレンジは不評を買っているようだ。たしかにスタッカートを強調したロックナンバーのアレンジでは、説得力溢れるストーリーテラーのボブの魅力が少し薄れてしまっているような気がした。やはりこの曲にはGからG9thのコードを刻むイントロがないと寂しい。

 

「スーン・アフター・ミッドナイト」

バックに白い綿雲のようなライトショーが映し出される。詩の内容とは裏腹に、優しいムードが漂う。

 

「アーリー・ローマン・キングズ」

相変わらず力強いシカゴブルース風のアレンジで歌われる。

 

「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

久しぶりにセットリストに復活した。大好きな「スカーレット・タウン」が消えたのは悲しいが、レアな曲を聴くのはうれしい。アメリカン・スタンダード曲ではボブの歌のうまさが際立つ。

 




「廃墟の街」

かなりロック調にアレンジされているが、ボブの代表曲なので歌い出した瞬間から、観客が反応する。オリジナルで感じた幻想的、空想的な世界と違って、より現実的な世界が広がっているようにぼくにはは感じた。後半、エンディングに向かうヴァースは上昇下降メロディに変えられて歌われる。不朽の名作のひとつをこれほど大胆にアレンジするボブを見て、改めて天才だなと感心させられた。また、この曲ではめずらしくチャーリーが短いギターソロを演奏する。

 

「サンダー・オン・ザ・マウンテン」

もともと激しいロック曲だったが、ここではまたもサーフィンミュージックやツイストミュージックを連想させるリズムで心に残るリフが繰り返される。ネットではビーチ・ボーイズ(「シャット・ダウン・パート2」)のギターリフだという指摘もある。初めてだが、ジョージの短いドラムソロが楽しめる。トニーがスチュにジョージが観客からよく見えるように少し移動しろ、と指示を出す。ほとんどの曲をマレットやブラシでリズムを刻んでいるジョージだが、スティックで激しい見事なドラムさばきを披露する。最後は大ジャムセッションだ。

 

「枯葉」

この曲は、何度聞いてもボブの歌のうまさに感心させれる。見事な感情移入に拍手がやまない。

 

「ラヴ・シック」

ボンゴが加わった新しいアレンジは現実感が増した気がする。ただ悲壮感は薄れてしまった気もする。エンディングではボブとチャーリーが絡み合い、悲しさを演出する。

 

「風に吹かれて」

アンセム曲にふさわしい荘厳な雰囲気が伝わってくる。ボブのピアノとチャーリーのギターの掛け合いも演奏される。

 

「やせっぽちのバラッド」

オリジナルに近いアレンジで、コンサートを締めくくるのに最適な曲だ、もちろん観客も思わず立ち上がり歓声をあげる。

 

最後はいつものように全員が横一列に整列し、無言、不動の姿勢で数十秒間の挨拶をする。ボブは「どうだった?」と言いたげに両手を大きく広げてポーズを決める。

 

2017年のネヴァーエンディング・ツアーの終幕を飾るニューヨークの5公演が終わった。ファンは、今年の最後だから何か特別なことが起きるんじゃないかとか、メイヴィスといっしょに何か歌うんじゃないかと、勝手な来たいと想像を抱いていたようだ。しかし、ステージで歌うことが生活となっているボブには、きっとそれほど特別なことじゃないんだろう。いつもとのように、2017年が終了した。来年、2018年は4月にイタリア・ツアーで始まる。いつまでも若く、ボブ。



 

ボブ・ディラン

2017年11月20、21、22、24、25日

ビーコン・シアター、ニューヨーク

 

1 シングス・ハヴ・チャンジド(ボブ:ピアノ)

2 悲しきベイブ(ボブ:ピアノ)

3 追憶のハイウェイ61(ボブ:ピアノ)

4 ホワイ・トライ・トゥ・チャンジ・ミー・ナウ(ボブ:センターステージ)

5 サマー・デイズ(ボブ:ピアノ)

6 メランコリー・ムード(ボブ・ピアノ)

7 オネスト・ウィズ・ミー(ボブ;ピアノ)

8 トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン(ボブ;ピアノ)

9 ワンス・アポン・ア・タイム(ボブ・ピアノ)

10 ペイ・イン・ブラッド(ボブ・ピアノ)

11 ブルーにこんがらがって(ボブ:ピアノ)

12 スーン・アフター・ミッドナイト (ボブ:ピアノ)

13 アーリー・ローマン・キングズ(ボブ・ピアノ)

14 フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ(ボブ:センターステージ)

15 廃墟の街(ボブ・ピアノ)

16 サンダー・オン・ザ・マウンテン(ボブ:ピアノ)

17 枯葉(ボブ:センターステージ)

18 ラヴ・シック(ボブ:ピアノ)

(アンコール)

19 風に吹かれて(ボブ:ピアノ)

20 やせぽっちのバラッド(ボブ:ピアノ)

 

ボブ・ディラン:ヴォーカル、ピアノ

トニー・ガーニエ:ベース

ジョージ・リセリ:ドラムズ

チャーリー・セクストン:ギター

スチュ・キンボール:ギター

ドニー・ヘロン:ペダルスティール、ラップトップ、マンドリン、ヴァイオリン

 

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ボブ・ディラン、『トラブル・ノー・モア』が堂々の第8位! (2017.11.14)

11/20付週間オリコンチャートでTOP10入りを果たし第8位に輝きました。
約40年前の音源をまとめた充実のブートレッグ・シリーズ第13弾、時を超えて大きな評価を得ています。

 

デラックス・エディションのDisc3に収録の「ガッタ・サーヴ・サムバディ(Outtake – May 4, 1979)」が公開されました!


https://www.youtube.com/watch?v=ngXC2rAjFKA

 

『トラブル・ノー・モア』の詳細はこちらから
http://www.110107.com/dylan_bootleg13

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メディア情報更新(『レコード・コレクターズ』12月号) (2017.11.14)

メディア情報を更新しました。

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約40年前の遺産が快挙!11/7付オリコン・デイリー洋楽チャートで『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)』1位を獲得! (2017.11.09)

デイリーのチャートですが、約40年前の遺産が快挙!

ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)』11/7付オリコン・デイリー洋楽チャートで1位を獲得。

 



 

海外でも高評価を獲得中!

 

“・・・ディランのもっとも情熱的でしびれるような演奏の一部である・・・”  ロサンゼルス・タイムズ紙

 

“これらの演奏は啓示である。ディランの歌がこれほど没頭して聴こえることはめったになく、ディランのバンドが彼をこれほどの切迫感とキレで映し出すこともめったにない”  ニューズウィーク誌

 

“数十年を経て姿を現したこれらのレコーディングは、ディランの紛れもない情熱であり、使命感だ”  ニューヨーク・タイムズ紙

 

ディランのキャリアの中で最もファンを驚かせ、物議を醸し、触発された時期に彼が作曲し演奏した音楽を紹介した『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)』の詳細はこちらから

http://www.110107.com/dylan_bootleg13

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信念を貫くヴォーカルと最強のバックバンドによる見事な演奏で前評判高し! ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』の完全生産限定デラックス・エディションとスタンダード・エディション、本日発売! (2017.11.08)

      

貴重な未発表素材を綿密に発掘し、丁寧で愛情豊かに編集するボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ。

完全生産限定のデラックス・エディションには14曲の未発表曲を含む100曲の未発表ライヴ及びスタジオ音源を収録し、1980年のツアーからの貴重な映像を織り込んだ長編コンサート映画『Trouble No More: A Musical Film』が日本語字幕付の特典DVDとして付く。

『トラブル・ノー・モア1979 - 1981』は、彼のキャリアの中で最もファンを驚かせ、物議を醸し、触発された時期に彼が作曲し、ライヴで演奏した音楽を紹介。1970年代が終わりを迎え、1980年代が始まると、ディランは新しい時代の幕開けに対し、『スロー・トレイン・カミング』(1979)、『セイヴド』(1980)、『ショット・オブ・ラヴ』(1981)の3部作で応じる。キリスト3部作とも称される、これらに収録された楽曲はかつてないほど深く私的で、強い信念と信仰心はファンを戸惑わせた。

そして、この時代のコンサートでは、彼のキャリアの中で最も歓喜に満ち、ずば抜けた演奏が聴ける。この時期、ツアーでバックを務めた演奏陣は、ジム・ケルトナー(dr)、ティム・ドラモンド(b)、フレッド・タケット(g)、スプーナー・オールダム(key)、テリー・ヤング(key)らの腕利きミュージシャンとクライディ・キングやレジーナ・マックレイらによるバックグラウンド・ヴォーカル。最強の布陣が、ディランの歌を力強く、喜びに満ち、表情豊かに彩っている。ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』はディランのファン、そして音楽愛好家たちにとって、ディランの類い稀な時期を初めて存分に味わえる絶好の機会なのだ。

『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』デラックス・エディションの曲は、「イェ・シャル・ビー・チェンジド」を除けば全て未発表音源である。14曲の未発表曲を含む、多くの未発表ライヴ音源、貴重なスタジオ・アウトテイクが収められている。

デラックス・エディションのボックス・セットにはディラン学者のベン・ロリンズによる紹介文及びアマンダ・ペトルーシク、ロブ・ボウマンそしてペン・ジレットによるライナー・ノーツを収めたハードカバーのブックレットが付く。それに、ディランの1980年ツアーからの未公開映像と、作家リュック・サンテが書き下ろし、アカデミー賞ノミネート歴のあるマイケル・シャノンが読み上げる説教を含む新作長編映画『Trouble No More: A Musical Film』の日本語字幕付DVDが付属され、ジェニファー・ルボーが監督した『Trouble No More』は名誉ある2017年ニューヨーク映画祭で初上映された。
尚、DVD収録の特典映像には、1981年アヴィニヨン公演の「ショット・オブ・ラヴ」の貴重なパフォーマンスが含まれる。

ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』は、デラックス・エディションの冒頭2枚を収めた2枚組CDのスタンダード・エディションも発売。

<公開音源(11月8日現在)>
Disc 1
1.スロー・トレイン (Nov. 16, 1979)


https://www.youtube.com/watch?v=_GjKIh8_EPk

4. ホェン・ユー・ゴナ・ウェイク・アップ (July 9, 1981)


https://www.youtube.com/watch?v=oerPhBas2ko

Disc 2
1.スロー・トレイン (June 29, 1981)


https://www.youtube.com/watch?v=Ot7lyo-YgC0

14. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター (Nov. 13, 1980)


https://www.youtube.com/watch?v=X1k0tYy6p-I

Disc 3
1. スロー・トレイン (Soundcheck – Oct. 5, 1978)


https://www.youtube.com/watch?v=vXHFJWcDuPw

Disc 4
1.スロー・トレイン (Rehearsal – Oct. 2, 1979)


https://www.youtube.com/watch?v=ebFUFUgKb0M

3. メイキング・ア・ライアー・アウト・オブ・ミー (Unreleased song – Sept. 26, 1980)


https://www.youtube.com/watch?v=dh5FQhbirrc

15. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド (Rehearsal – Sept. 26, 1980)


https://www.youtube.com/watch?v=lhJaENjDEME

Disc 8
5. ソリッド・ロック (Live in London)


https://www.youtube.com/watch?v=FNlZXwyYoao

<商品情報>
ボブ・ディラン
●『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』 デラックス・エディション完全生産限定盤(9枚組)
●●『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 81』 スタンダード・エディション(2枚組)



2017年11 月8日発売★未発表写真満載の豪華カラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2
●9枚組(Disc 1-8, DVD / SICP31090-98 / ¥30,000+税 / 完全生産限定盤)
●●2枚組(Disc 1-2 / SICP31099-100 / ¥3,600+税)

収録曲はこちら



 

<スペシャル・サイト>
http://www.110107.com/dylan_bootleg13

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人生において最も影響を受けたのは、ボブ・ディラン! (2017.10.13)

ボブ・ディラン、ノーベル文学賞受賞の第一報は、10月13日夜のテレビのニュース速報でした。
あれからはや一年・・・2017年の文学賞はカズオ・イシグロに。
彼の受賞を祝う記事が数々出ており、「人生において最も影響を受けたのは、ボブ・ディラン!」と語っています。
若き日のカズオ・イシグロにギターを弾き始めるきっかけを与えたディラン。「新たな詩的表現を創造した」としてミュージシャンでは初の授賞となり物議を醸しましたが、今こうして振り返ってみれば、ディランの授賞は必然だったのかも知れません。

カズオ・イシグロとボブ・ディランについては、以下に詳しく。

»https://www.buzzfeed.com/jp/eimiyamamitsu/kazuo-ishiguro?utm_term=.lrxNY7Y42#.rkDRDEDX9

» https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-10-06-2

» http://bunshun.jp/articles/-/4453

 

ディランの最新作はブートレッグ・シリーズの第13弾。
11月8日発売予定『トラブル・ノー・モア:デラックス・エディション』の中から、現在公開中音源を以下で!


「ホェン・ユー・ゴナ・ウェイク・アップ」(Oslo, Norway - July 9, 1981) [Audio]


 

「スロー・トレイン」(Sound check - Largo, MD - Oct. 5, 1978) [Audio]


 

「メイキング・ア・ライアー・アウト・オブ・ミー」 (rehearsal, unreleased song - Sept. 26, 1980) [Audio]


 

 

●11月8日発売予定『トラブル・ノー・モア:デラックス・エディション』


商品詳細はこちら»

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『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』より「When You Gonna Wake Up」のライヴ音源公開! (2017.09.21)

11月8日発売予定ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』より1981年7月9日ノルウェイのオスロ公演より「When You Gonna Wake Up」のライヴ音源公開!

 

●Bob Dylan - When You Gonna Wake Up (Oslo, Norway - July 9, 1981) [Audio]

 

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ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』の完全生産限定デラックス版とスタンダード版、11月8日発売予定!  (2017.09.21)



貴重な未発表素材を綿密に発掘し、丁寧で愛情豊かに編集するボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ。
1991年『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』の発売以来、四半世紀を超える長期シリーズとなったが、発表の度に高い評価を得ている。今回発売となる第13集は、デラックス版9枚組(8CD/1DVD)のボックス・セットとスタンダード版(2CD)で、彼のキャリアにおける最重要時期を振り返る決定盤。



完全生産限定のデラックス版には14曲の未発表曲を含む100曲の未発表ライヴ及びスタジオ音源を収録し、1980年のツアーからの貴重な映像を織り込んだ長編コンサート映画『Trouble No More: A Musical Film』が日本語字幕付の特典DVDとして付く。

 

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ソニー・ミュージックより、ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』が11月8日に発売予定されている。尚、輸入盤のデラックス版(8CD+DVD)、スタンダード版(2CD)、アナログ版(4LP+2CD)は11月3日に先行して発売される。

 

非常に高い評価を得ているボブ・ディランのブートレッグ・シリーズの最新作、『トラブル・ノー・モア1979 - 1981』は、彼のキャリアの中で最もファンを驚かせ、物議を醸し、触発された時期に彼が作曲し、ライヴで演奏した音楽を紹介。1970年代が終わりを迎え、1980年代が始まると、ディランは新しい時代の幕開けに対し、『スロー・トレイン・カミング』(1979)、『セイヴド』(1980)、『ショット・オブ・ラヴ』(1981)の称賛、崇拝、信仰心についての魂を込めた気迫溢れる楽曲を収めた3部作で応じる。これらの楽曲はかつてないほど深く私的であり、詩学が詰め込まれていたが、演奏に表れている強い信念と信仰心は一部のファンを戸惑わせた(1965年にディランのエレキへの転身がフォーク純粋主義者たちを遠ざけてしまったように)。

 

このディランの歴史においても極めて重要な時代のコンサートでは、彼のキャリアの中で最も歓喜に満ち、ずば抜けた演奏が聴ける。この時期、ツアーでバックを務めた演奏陣は、ジム・ケルトナー(dr)、ティム・ドラモンド(b)、フレッド・タケット(g)、スプーナー・オールダム(key)、テリー・ヤング(key)らの腕利きミュージシャン。ディランの歌を表情豊かに彩っている。ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』はディランのファン、そして音楽愛好家たちにとって、ディランの音楽的旅路におけるこの類い稀な時期を初めて存分に味わえる絶好の機会なのだ。

 

1991年にリリースされた『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』に収録された「イェ・シャル・ビー・チェンジド」を除けば、『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』デラックス版の曲は全て未発表音源である。14曲の未発表曲を含む、多くの未発表ライヴ音源、貴重なスタジオ・アウトテイクが収められている。



 

デラックス版のボックス・セットにはディラン学者のベン・ロリンズによる紹介文及びアマンダ・ペトルーシク、ロブ・ボウマンそしてペン・ジレットによるライナー・ノーツを収めたハードカバーのブックレットが付く。それに、ディランの1980年ツアーからの未公開映像と、作家リュック・サンテが書き下ろし、アカデミー賞ノミネート歴のあるマイケル・シャノンが読み上げる説教を含む新作長編映画『Trouble No More: A Musical Film』の日本語字幕付DVDが付属され、ジェニファー・ルボーが監督した『Trouble No More』は名誉ある2017年ニューヨーク映画祭で初上映される。

尚、DVD収録;の特典映像には、1981年アヴィニヨン公演の「ショット・オブ・ラヴ」の貴重なパフォーマンスが含まれる。

 

ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』は、デラックス版の冒頭2枚を収めた2枚組CD及び4枚組アナログ・レコード(輸入盤での取り扱い)も発売される。

 

ブートレッグ・シリーズの前2作である『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965 – 1966 (ブートレッグ・シリーズ第12集)』が2017年に、そして『ベースメント・テープス・ロウ(ブートレッグ・シリーズ第11集)』が2016年に、それぞれその年のグラミー賞最優秀歴史的アルバムに輝いている。

 

<商品情報>

ボブ・ディラン

●『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』 デラックス・エディション完全生産限定盤(9枚組)

『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 - 1981』 スタンダード・エディション(2枚組)

 

2017年11 月8日発売予定★未発表写真満載の豪華カラー・ブックレット★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット★Blu-Spec CD 2

●9枚組(Disc 1-8, DVD / SICP31090-98 / ¥30,000+税 / 完全生産限定盤)

●2枚組(Disc 1-2 / SICP31099-100 / ¥3,600+税)

収録曲

Disc 1: Live                 

1. スロー・トレイン/ Slow Train (Nov. 16, 1979)

2. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody (Nov. 15, 1979)

3. アイ・ビリーヴ・イン・ユー/ I Believe in You (May 16, 1980)

4. ホェン・ユー・ゴナ・ウェイク・アップ/ When You Gonna Wake Up? (July 9, 1981)

5. ホェン・ヒー・リターンズ/ When He Returns (Dec. 5, 1979)

6. マン・ゲイヴ・ネームズ・トゥ・オール・ジ・アニマルズ/ Man Gave Names to All the Animals (Jan. 16, 1980)

7. プレシャス・エンジェル/ Precious Angel (Nov. 16, 1979)

8. コヴィナント・ウーマン/ Covenant Woman (Nov. 20, 1979)

9. ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オブ・シンキング/ Gonna Change My Way of Thinking (Jan. 31, 1980)

10. ドゥ・ライト・トゥ・ミー・ベイビー/ Do Right to Me Baby (Do Unto Others) (Jan. 28, 1980)

11. ソリッド・ロック/ Solid Rock (Nov. 27, 1979)

12. ホワット・キャン・アイ・ドゥ・フォー・ユー/ What Can I Do for You? (Nov. 27, 1979)

13. セイヴド/ Saved (Jan. 12, 1980)

14. イン・ザ・ガーデン/ In the Garden (Jan. 27, 1980)

                       

Disc 2: Live                 

1. スロー・トレイン/ Slow Train (June 29, 1981)

2. エイント・ゴナ・ゴー・トゥ・ヘル・フォー・エニバディ/ Ain't Gonna Go to Hell for Anybody (Unreleased song - Apr. 24, 1980)

3. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody (July 15, 1981)

4. エイント・ノー・マン・ライチャス、ノー・ナット・ワン/ Ain't No Man Righteous, No Not One (Unreleased song - Nov. 16, 1979)

5. セイヴィング・グレイス/ Saving Grace (Nov. 6, 1979)

6. ブレスト・イズ・ザ・ネイム/ Blessed Is the Name (Unreleased song - Nov. 20, 1979)

7. ソリッド・ロック/ Solid Rock (Oct. 23, 1981)

8. アー・ユー・レディ/ Are You Ready? (Apr. 30, 1980)

9. プレッシング・オン/ Pressing On (Nov. 6, 1979)

10. ショット・オブ・ラヴ/ Shot of Love (July 25, 1981)

11. デッドマン・デッドマン/ Dead Man, Dead Man (June 21, 1981)

12. ウォータード・ダウン・ラヴ/ Watered-Down Love (June 12, 1981)

13. イン・ザ・サマータイム/ In the Summertime (Oct. 21, 1981)

14. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター/ The Groom's Still Waiting at the Altar (Nov. 13, 1980)

15. カリビアン・ウィンド/ Caribbean Wind (Nov. 12, 1980)

16. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド/ Every Grain of Sand (Nov. 21, 1981)

                       

Disc 3: Rare and Unreleased              

1. スロー・トレイン/ Slow Train (Soundcheck – Oct. 5, 1978)

2. ドゥ・ライト・トゥ・ミー・ベイビー/ Do Right to Me Baby (Do Unto Others) (Soundcheck – Dec. 7, 1978)

3. ヘルプ・ミー・アンダースタンド/ Help Me Understand (Unreleased song – Oct. 5, 1978)

4. ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オブ・シンキング/ Gonna Change My Way of Thinking (Rehearsal – Oct. 2, 1979)

5. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody (Outtake – May 4, 1979)

6. ホェン・ヒー・リターンズ/ When He Returns (Outtake – May 4, 1979)

7. エイント・ノー・マン・ライチャス、ノー・ナット・ワン/ Ain't No Man Righteous, No Not One (Unreleased song – May 1, 1979)

8. トラブル・イン・マインド/ Trouble in Mind (Outtake – April 30, 1979)

9. イェ・シャル・ビー・チェンジド/ Ye Shall Be Changed (Outtake – May 2, 1979)

10. コヴィナント・ウーマン/ Covenant Woman (Outtake –February 11, 1980)

11. スタンド・バイ・フェイス/ Stand by Faith (Unreleased song – Sept. 26, 1979)

12. アイ・ウィル・ラヴ・ヒム/ I Will Love Him (Unreleased song – Apr. 19, 1980)

13. ジーザス・イズ・ザ・ワン/ Jesus Is the One (Unreleased song – Jul. 17, 1981)

14. シティ・オブ・ゴールド/ City of Gold (Unreleased song – Nov. 22, 1980)

15. シーフ・オン・ザ・クロス/ Thief on the Cross (Unreleased song – Nov. 10, 1981)

16. プレッシング・オン/ Pressing On (Outtake – Feb. 13, 1980)

                       

Disc 4: Rare and Unreleased              

1. スロー・トレイン/ Slow Train (Rehearsal – Oct. 2, 1979)

2. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody (Rehearsal – Oct. 9, 1979)

3. メイキング・ア・ライアー・アウト・オブ・ミー/ Making a Liar Out of Me (Unreleased song – Sept. 26, 1980)

4. ヤンダー・カムズ・シン/ Yonder Comes Sin (Unreleased song – Oct. 1, 1980)

5. 1980年1月, ポートランドでの公演告知ラジオスポット/ Radio Spot January 1980, Portland, OR show

6. カヴァー・ダウン、プレイ・スルー/ Cover Down, Pray Through (Unreleased song – May 1, 1980)

7. ライズ・アゲイン/ Rise Again (Unreleased song – Oct. 16, 1980)

8. エイント・ゴナ・ゴー・トゥ・ヘル・フォー・エニバディ/ Ain't Gonna Go to Hell for Anybody (Unreleased song – Dec. 2, 1980)

9. ザ・グルームズ・スティル・ウエイティング・アット・ジ・オルター/ The Groom's Still Waiting at the Altar (Outtake – May 1, 1981)

10. カリビアン・ウィンド/ Caribbean Wind (Rehearsal – Sept. 23, 1980)

11. ユー・チェンジド・マイ・ライフ/ You Changed My Life (Outtake – April 23, 1981)

12. ショット・オブ・ラヴ/ Shot of Love (Outtake – March 25, 1981)

13. ウォータード・ダウン・ラヴ/ Watered-Down Love (Outtake – May 15, 1981)

14. デッドマン・デッドマン/ Dead Man, Dead Man (Outtake – April 24, 1981)

15. エヴリィ・グレイン・オブ・サンド/ Every Grain of Sand (Rehearsal – Sept. 26, 1980)

                       

Disc 5: Live in Toronto 1980              

1. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody (April 18, 1980)

2. アイ・ビリーヴ・イン・ユー/ I Believe In You (April 18, 1980)

3. コヴィナント・ウーマン/ Covenant Woman (April 19, 1980)

4. ホェン・ユー・ゴナ・ウェイク・アップ/ When You Gonna Wake Up? (April 18, 1980)

5. ホェン・ヒー・リターンズ/ When He Returns (April 20, 1980)

6. エイント・ゴナ・ゴー・トゥ・ヘル・フォー・エニバディ/ Ain't Gonna Go To Hell For Anybody (Unreleased song - April 18, 1980)

7. カヴァー・ダウン、プレイ・スルー/ Cover Down, Pray Through (Unreleased song - April 19, 1980)

8. マン・ゲイヴ・ネームズ・トゥ・オール・ジ・アニマルズ/ Man Gave Names To All The Animals (April 19, 1980)

9. プレシャス・エンジェル/ Precious Angel (April 19, 1980)

                       

Disc 6: Live in Toronto 1980              

1. スロー・トレイン/ Slow Train (April 18, 1980)

2. ドゥ・ライト・トゥ・ミー・ベイビー/ Do Right To Me Baby (Do Unto Others) (April 20, 1980)

3. ソリッド・ロック/ Solid Rock (April 20, 1980)

4. セイヴィング・グレイス/ Saving Grace (April 18, 1980)

5. ホワット・キャン・アイ・ドゥ・フォー・ユー/ What Can I Do For You? (April 19, 1980)

6. イン・ザ・ガーデン/ In The Garden (April 20, 1980)

7. バンド紹介/ Band Introductions (April 19, 1980)

8. アー・ユー・レディ/ Are You Ready? (April 19, 1980)

9. プレッシング・オン/ Pressing On (April 18, 1980)

                       

Disc 7: Live in Earl's Court, London – June 27, 1981             

1. ガッタ・サーヴ・サムバディ/ Gotta Serve Somebody

2. アイ・ビリーヴ・イン・ユー/ I Believe In You

3. ライク・ア・ローリング・ストーン/ Like A Rolling Stone

4. マン・ゲイヴ・ネームズ・トゥ・オール・ジ・アニマルズ/ Man Gave Names To All The Animals

5. マギーズ・ファーム/ Maggie's Farm

6. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー/ I Don't Believe You

7. デッドマン・デッドマン/ Dead Man, Dead Man

8. 北国の少女/ Girl From The North Country

9. やせっぽちのバラッド/ Ballad Of A Thin Man

                       

Disc 8: Live in Earl's Court - London - June 27, 1981            

1. スロー・トレイン/ Slow Train

2. レッツ・ビギン/ Let's Begin

3. レニー・ブルース/ Lenny Bruce

4. ミスター・タンブリン・マン/ Mr. Tambourine Man

5. ソリッド・ロック/ Solid Rock

6. 女の如く/ Just Like A Woman

7. ウォータード・ダウン・ラヴ/ Watered-Down Love

8. いつまでも若く/ Forever Young

9. ホェン・ユー・ゴナ・ウェイク・アップ/ When You Gonna Wake Up

10. イン・ザ・ガーデン/ In The Garden

11. バンド紹介/ Band Introductions

12. 風に吹かれて/ Blowin' In The Wind

13. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー/ It's All Over Now, Baby Blue

14. 天国への扉/ Knockin' On Heaven's Door

                       

Disc 9: Bonus DVD                 

Trouble No More – A Musical Film

DVD EXTRAS:

            ショット・オブ・ラヴ/ Shot of Love

            カヴァー・ダウン、プレイ・スルー/ Cover Down, Pray Through

            井戸端の女/ Jesus Met the Woman at the Well (Alternate version)

            エイント・ゴナ・ゴー・トゥ・ヘル・フォー・エニバディ/ Ain't Gonna Go to Hell for Anybody (Complete version)

            プレシャス・エンジェル/ Precious Angel (Complete version)

            スロー・トレイン/ Slow Train (Complete version)

 

 

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いよいよ今週末開催!
『大人の音楽談義2017 第1回:ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』
 (2017.06.30)

音楽評論家、萩原健太が自著『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』をサブテキストに、ディランの魅力を語ります。
東京ボブ・ディランのミニライヴあり。

 

日時:2017年7月2日(日) 開場13:30 開演14:00
会場:富山市民プラザ3F マルチスタジオ
入場料:前売り 2,300円(当日2,800円) *全席自由
http://www.siminplaza.co.jp/?tid=102805

 

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『ボブ・ディランを追いかけて〜特別編』 菅野ヘッケル  (2017.06.16)



ボブ・ディランを追いかけて〜特別編

菅野ヘッケル

 

76歳になったボブが6月13日から7月27日までアメリカ東部とカナダ全域を回るサマー・ツアーをスタートさせた。春のヨーロッパ・ツアーは見に行かなかったぼくは、初日となるキャピトル・シアターの3日間を見ることにした。

 

会場のキャピトル・シアターは1926年に建てられた古い映画館で、70年代からコンサート会場に使われてきたが90年代末に一時閉鎖された。2012年9月4日にボブ・ディランのコンサートで再開場し、再会場500回目の記念コンサートもボブが務めることになった。ニューヨークのグランドセントラルターミナルからメトロノース鉄道で40分、ポートチェスター駅と道路を挟んだ場所にあるので、旅行者にはとても行きやすい会場だ。収容人数2000人ほどだが、有名アーティストが連日出演している。2012年のボブは全席指定席だったが、今回は1階がスタンディング、2階バルコニー席が指定席で行われた。ちょうどゼップで行った日本公演のような感じだ。ただし2階バルコニー席も1000人近く入るので、高齢者には都合がいい。もちろんぼくは2階席に座った。

 

ぼくは昨年10月のデザート・トリップ以来なので、7カ月ぶりのライヴということになる。まず3日間のセットリストを書いておく。バンドは、トニー・ガーニエ、チャーリー・セクストン、ドニー・ヘロン、ジョージ・リセリ、スチュ・キンボールの不動の5人。この編成になってから10年以上になる。

 

6月13日

1. Things Have Changed.

2. Don't think Twice, It's All Right

3. Highway 61 Revisited

4. Beyond Here Lies Nothin'

5. I Could Have Told You

6. Pay In Blood

7. Melancholy Mood

8. Duquesne Whistle

9. Stormy Weather

10. Tangled Up In Blue

11. Early Roman Kings

12. Spirit On The Water

13. Love Sick

14. All Or Nothing At All

15. Desolation Row

16. Soon After Midnight

17. That Old Black Magic

18. Long And Wasted Years

19. Autumn Leaves

(encore)

20. Blowin' In The Wind

21. Ballad Of A Thin Man

 

6月14日

1. Things Have Changed

2. To Ramona (Bob on GUITAR)

3. Highway 61 Revisited

4. Stormy Weather

5. Summer Days

6. Scarlet Town

7. Duquesne Whistle

8. Melancholy Mood

9. This Nearly Was Mine

10 Pay In Blood

11. Why Try To Change Me Now

12. Early Roman Kings

13. Desolation Row

14. All Or Nothing At All

15. Soon After Midnight

16. That Old Black Magic

17. Long And Wasted Years

18. Autumn Leaves

(encore)

19. Blowin' In The Wind

20. Ballad Of A Thin Man

 

6月15日

1. Things Have Changed

2. Don't Think Twice, It's All Right (Bob on GUITAR)

3. Highway 61 Revisited

4. Stormy Weather

5. Summer Days

6. Scarlet Town

7. Duquesne Whistle

8. Melancholy Mood

9. This Nearly Was Mine

10 Pay In Blood

11. Why Try To Change Me Now

12. Early Roman Kings

13. Desolation Row

14. All Or Nothing At All

15. Soon After Midnight

16. That Old Black Magic

17. Long And Wasted Years

18. Autumn Leaves

(encore)

19. Blowin' In The Wind

20. Ballad Of A Thin Man

 

セットリストを見て気づいたと思うが、初日は前回ヨーロッパ・ツアー最終日と比べると5曲目が 「アイ・クッド・ハヴ・トールド・ユー」に変わっただけで、ほぼ同じだ。インターネットの時代なので、ヨーロッパ・ツアーのほとんどの音源はすでに聞いていたので、初日を終えた時点で、サマー・ツアーも同じスタイルで続行すると判断して、ぼくは少しばかりがっかりした。もちろんテープやYouTubeで楽しむのと、実際に生で見るのとは雲泥の差があるが。ダンスやジェスチャーは少なくなったが、ボブの声はさらに張りと力強さを増したようだ。

 

正直に告白すると、初日にあまり変化がなかったので、2日目も見に行くかどうか一瞬迷った。なぜならセントラルパークで毎年開かれるサマーステージの14日はクレズマー&イディッシュ・ミュージックだったからだ。ぼくが密かに好きだと思っているクレズマーを生で楽しむことは、日本は論外だが、アメリカでもそれほど多くない。そこで、ボブをスキップして見に行こうかと一瞬思ったが、ボブの行動はだれにも予想できない。何が起きるかわからない。さらに大枚を払ってチケットを購入していたので、ボブのコンサートに行くことにした。

 

正解だった。やはり邪な考えを抱いてはいけない。セットリストでわかるように、大幅な変更がなされた。1番目の驚きはボブが2曲目でギターを持って歌ったことだ。「ラモーナに」は美しいワルツに仕上げられている。もちろんリードギターはボブ、チャーリーがボブのリフに呼応するようにツインリードの様相でついて行く。何十年も見慣れていたはずなのに、ぼくの目にはボブがギターを弾く姿が少々奇異に映った。ボブもバンドも全員同じ淡いグレーベージュの上下スーツを着用していたことと、ボブがサンバースト・ストラトギターのネックをかなり斜めにして弾いていたので、格好だけ見るとややダサい。しかし3日目の「くよくよするなよ」では違った。格好いい。黒の上下を着用したボブはギターのネックがほぼ水平になるように持って演奏した。もちろんリードはボブだ。かつてのような単音や3連音符を執拗に繰り返すフレーズではなく、シンコペーションを効かせたリフを次々に繰り出す。呼応するチャーリーとのツインリードは見事。

 

2番目の驚きは「サマー・デイズ」がセットリストに戻ってきたことだ。しかも新しいアレンジで。以前はトニーがウッドベースをくるくる回転させ、50年代風のロックンロールだったが、今年のヴァージョンはまったく違う。まず、ドニーのフィドルで始まる。ダグ・カーショウを連想させるようなケイジャン風のフィドルだ。泥臭い南部のケイジャン/ザイデゴ/ブルーグラス風に味付けされた軽快なカントリー・ナンバーに仕上がっている。最近のボブのライヴはカントリー色が薄れてきていたので、この新アレンジはひときわ目立つ。それにしても夏のツアーを始めたばかりなのに、「夏の日々は過ぎさってしまった。夏の夜も終わってしまった」と歌うなんて、ボブらしいな。もっとも「枯葉」を年中歌い続けているので、実際の季節なんて関係ないのだろう。もしかしたらボブは人生の夏が過ぎ、秋に向かっていると思っているのかな? どうだろう。

 

3番目の驚きはぼくの大好きな「スカーレット・タウン」が戻ってきたことだ。アレンジも少し変わっている。コーラス部分のないこの曲だが、繋ぎの箇所でチャーリーとドニーが印象的なリフを繰り返し単調さを打ち消している。

 

4番目の驚きは、当然かもしれないが『トリプリケート』から新たに「ディス・ニアリー・ウォズ・マイン」が歌われたことだ。初披露の14日はややぎこちなさを感じたが、15日は完璧だった。

 

5番目の驚き、いや、ショックは、「ブルーにこんがらがって」「ラヴ・シック」がセットリストから消えてしまったことだ。「ブルーにこんがらがって」を歌わないコンサートは何年ぶりのことだろう。初日に聞いた「ブルーにこんがらがって」はヨーロッパ・ツアーの途中から始めた新しいアレンジだった。この曲の特徴の一つであったギターでG-G9thのコードを刻むイントロがなくなり、歌が始まらないとわからないほどまったく新しいアレンジに変えたばかりだったのに、もう歌わないのかな? あるいは新アレンジにしっくり感じていないのかもしれない。

 

「ラヴ・シック」も消えてしまったので70、80、90年代の曲はセットリストから1曲も無くなってしまった。ボブの自作曲に限れば、今回のセットリストは60年代の作品が5曲、2000年以降の作品が8曲。自作曲以外にアメリカン・スタンダード曲が7曲という構成だ。相変わらずボブは不思議な人だ。

 

毎日「廃墟の街」を聴きながら、ぼくはふとノーベル賞受賞レクチャーを思い出した。ボブの最高の詩の一つとされる「廃墟の街」だが、読まれるのではなく、歌われるべき詩なのだという思いを込めて歌っているんじゃないかと感じた。ボブのピアノとチャーリーのギター、ドニーのマンドリンでしつこいぐらいに繰り返すジャムを展開。ところでボブのノーベル賞レクチャーに対して、一部では『白鯨』の説明を語る部分で他からの引用が多過ぎるとか、盗作ではないかといった批判が出ているようだが、ボブの言動には必ず批判も付いて回る。有名税みたいなものと、ぼくは思っている。もう一つノーベル賞レクチャーのボブの語りバックに流れるピアノの演奏がアラン・パスカだとは驚いた。パスカ1978年初来日の時のメンバーだ。

 

アメリカン・スタンダード曲の中では「ザット・オールド・ブラック・マジック」が珠玉の出来に聞こえた。5人編成のバンドなのに、まるでビッグバンドのような華やかさを感じる仕上がりになっている。「メランコリー・ムード」では、イントロでもあまりフラフラ歩き回らずに、得意の決めポーズを披露した。マイクスタンドの上部を左手で、中ほどを右手でつかんで斜めに構え、やや左半身で軽く膝を曲げる。この時のポイントはやや内側、X脚風にすることだ。当然ボブはそのことを知っている。憎い。

 

昨年の日本公演と違い、ボブは途中に休憩を取らずに90分間歌い続ける。もちろん本編最後の「枯葉」が終わるまで一言も発しない。アンコールが」終わると恒例となった整列して観客に視線を送るだけだ。ただ、2日目はこの整列が長かった。「どうだ」とでも言いたげにステージに立ち尽くすボブ。ボブも観客も満足した1夜だったことの証明だろう。

 

今回のツアーで気づいたことをいくつか挙げておこう。ステージバックに照明効果が使われなくなった。スチュがオープニングで奏でるギターリフが変わったことだ。これまでは「フォギー・デュー」のフレーズを弾いていたが、今回は確認できないが聞き覚えのあるトラディショナル曲、「ザ・スター・オブ・カウンティ・ダウン」か「ワイルド・マウンテン・タイム」のフレーズのようだ。ステージ前方にスタンド付きマイクが5本、横1列に設置されている。ボブが使うのは向かって左から2本目のマイク。ギターを持って歌うときは右から2本目。残りは飾りだろう。ステージ右隅の台の上にオスカー像と胸像が並べられている。

 

入場時のセキュリティチェックも厳しくなった。必ず一人ずつボディチェックを行う。タバコの箱の中まで調べる。また、携帯電話は電源を切るように指示され、会場内ではカメラ機能はもちろんだが、通話もメールも一切使用できないと再三注意される。一瞬でも携帯の画面が明るくなるとセキュリティがフラッシュライトで照らし駆けつけてくる。

 

ニューヨークの3日間が終わった。ぼくは21日のプロヴィデンスのj公演を見て日本に帰る予定だ。サマー・ツアーの後のスケジュールはまだ発表されていないが、秋のツアーはヨーロッパだとか、オーストラリアだとか、アメリカだとか、色々と噂が流れ始めている。日本はどうなんだろう。



 

 

 

 

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必読!ノーベル文学賞受賞、ボブ・ディラン記念講演、全文訳を公開! (2017.06.13)

「我々の歌は生きている人たちの世界でこそ生きるものなのだ。でも歌は文学とは違う。歌は歌われるべきものであり、読むものではない。」―ボブ・ディラン

 




ノーベル財団は、6月5日にボブ・ディランの記念講演をホームページで音声にて公開したが、およそ27分間に渡るこの講演の中で、「この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う」と切り出し、音楽に身を投じる事になったきっかけを「全ての始まりはバディ・ホリーだった」と語り「自分自身で歌を書き始めた際、自分が唯一知っているフォークという表現形態を存分に使った」とも。歌を書いていく中で礎となった3冊の本、メルヴィルの『白鯨』、ルマルクの『西部戦線異常なし』とホメロスの『オデュッセイア』については各書物を深く掘り下げ、「歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている」とし「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」というホメロスの言葉で締めている。

 

この記念講演の全文を翻訳したものを下記公開。ディランの作品を理解する上でも、大変興味深い内容になっている。

 

■ノーベル財団:Bob Dylan - Nobel Lecture(音声と原文)

https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/literature/laureates/2016/dylan-lecture.html

 

●ボブ・ディラン最新作『トリプリケート』スペシャル・サイト・・・アルバムの詳細はこちらをどうぞ


http://www.110107.com/dylan_triplicate

 

Nobel Lecture


記念講演の全文訳

 

 この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う。回りくどい説明になるかもしれないが、私の話に価値があり、意味あるものになることを願う。

 

 全ての始まりはバディ・ホリーだった。私が18歳のときに彼は22歳で他界したが、彼の音楽を初めて聴いた時から近いものを感じた。まるで兄であるかのように自分と通じる何かを感じたのだ。自分が彼に似ているんじゃないかとさえ思えた。バディは私が愛して止まない音楽を奏でた。私が子供のころから慣れ親しんだ音楽、即ちカントリー・ウェスタン、ロックンロールとリズム&ブルースだ。3つの異なる音楽要素を彼は絡み合わせ、そこから新しいジャンル、彼ならではの音を生み出した。そしてバディは「歌」を書いた。美しいメロディー、そして独創的な歌詞の歌を。しかも歌声も素晴らしく、様々な声色を使い分けた。彼こそがお手本だった。自分にはない、でもなりたいものを全て体現していた。彼が亡くなる数日前に、一度だけ彼を観たことがある。長旅をして彼の演奏を見に行ったのだが、期待通りだった。

 

 彼は力強く、刺激に満ちていて、カリスマ性があった。かぶりつく様な距離で観ていた私はすっかり心を奪われた。彼の顔、手、リズムを取る足、大きな黒の眼鏡、その眼鏡の奥の瞳、ギターの持ち方、立ち方、粋なスーツ、彼の全てを目に焼き付けた。とても22歳とは思えなかった。彼には永久に色あせない何かを感じ、私は確信したのだ。すると、突然、信じられないことが起きた。彼と目が合った瞬間、何かを感じた。それが何だかわからなかったが、背筋がゾクっとした。

 

 確かその1日か2日後に彼は飛行機事故で亡くなった。そして私は一度も会ったことのない誰かから「コットン・フィールド」を収録したレッドベリーのレコードを手渡されたのだ。その一枚のレコードとの出会いが私の人生を変えた。それまで知らなかった世界に引き込まれ、まるで爆発が起きたかのようだった。真っ暗なところを歩いていたら光がさしたかのように。誰かが手を差し伸べてくれたみたいだった。そのレコードを100回は聴いただろう。

 

 初めて知るレーベルだった。レコードには、所属する他のアーティストを宣伝するブックレットが入っていた。ソニー・テリーとブラウニー・マギー、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ、ジーン・リッチー、どれも初めて聞く名前ばかりだった。でもレッドベリーと同じレーベルなら良いに違いないから絶対に聴かねばと思った。知り尽くしたいと思ったし、自分もこういう音楽がやりたいと思った。子供の頃から慣れ親しんだ音楽にも思い入れはあったが、その時点では忘れてしまった。考えることもなかった。自分にとっては過去のものとなったのだ。

 

 この時点ではまだ家を出ておらず、いつか出たいと思っていた。これらの音楽を自分でも覚え、やっている人たちに会いたかったからだ。そして遂に家を飛び出し、自分でもその音楽を弾くようになった。それまで聞いていたラジオでかかる音楽とは違い、力強く、人生をありのまま映し出していた。ラジオでは運次第でヒットが出るが、フォークの世界では関係なかった。私には全てがヒットで、メロディーが弾ければそれでよかった。曲によって覚え易いものもあれば、そうでないものもあった。古いバラードやカントリー・ブルースは体に染み付いていたが、他は全てゼロから覚えなければならなかった。当時は少ないお客さんの前でしか演奏できず、部屋に4、5人のときや街角で弾くこともあった。レパートリーが豊富でなければいけなかったし、どう言う場面で何を弾くべきかわかってなければいけなかった。親密な歌もあれば、シャウトしないと伝わらない歌もあった。

 

 初期のフォーク・アーティストをとことん聞き、彼らの歌を自分で歌うことで、固有の表現が身についた。そしてラグタイム・ブルース、ワーク・ソング、ジョージア・シーシャンティ、アパラチアン・バラッド、カウボーイ・ソングといったあらゆる形で歌った。そうすることで細部までが見えてくる。何のことを歌っているのかがわかるのだ。拳銃を抜いて、またポケットに戻す。馬に鞭を打って往来を駆け抜ける。暗闇で語り合う。スタッガー・リーが悪党で、フランキーがいい娘だったこともわかる。ワシントンはブルジョワの街だと知り、ジョン・ザ・レヴェレイターの低音の声も聞いたし、タイタニック号が沼の小川に沈むのも見た。仲間は荒くれ者のアイルランド人の流離人や気の荒い植民地の若造だ。篭った太鼓の音や低く鳴り響く横笛の音も聞こえる。好色のドナルド卿が妻をナイフで刺すのを見たし、多くの同志が戦死して行くのも見た。

 

 フォーク特有の表現を全てマスターした。気の利いた言い回しも覚えた。機材、テクニック、秘密、謎、全てが頭に入っていた。そしてそれが歩んできた決して注目されることのない軌跡も知り尽くしていた。全てを結びつけて、今の時代に当てはめることができた。自分自身で歌を書き始めた際、自分が唯一知っているフォークという表現形態を存分に使った。

 

 でもそれだけではない。自分なりの信条、感性、培った世界観も持っていた。若い時から備わっていた。小学校で学んだのだ。『ドン・キホーテ』『アイバンホー』『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記」『二都物語』といった誰もが小学校で読んだことのある本を通して、人生観、人間性への理解、価値観が養われた。歌詞を書き始めた時、それらを糧にした。そういった本の題材が私の多くの歌の中に入り込んだ。意図的であるときもそうでない場合もある。誰も聞いたことのないような歌を書きたいと思ったのだ。そしてこうしたテーマは私の歌の礎となった。その中でも特に私の心に残る3冊の本についてここで触れたい。メルヴィルの『白鯨』、ルマルクの『西部戦線異常なし』とホメロスの『オデュッセイア』だ。

 

『白鯨』は興味の尽きない一冊だ。見せ場が絶えず、印象的なセリフで溢れている。非常に読み応えのある本だ。筋書きは単刀直入だ。捕鯨船ピークォド号の謎めいたエイハブ船長は義足を付けた病的に自己中心的な人物で、自分の片足を奪った天敵である白いマッコウクジラのモビィ・ディックに復讐心を燃やす。大西洋から喜望峰を周り、インド洋まで彼は鯨を追う。地球の裏側まで追いかけるのだ。目指すものはあまりに漠然とし、確実なものはない。彼はモビィを皇帝と呼び、悪魔の化身と見なしている。エイハブはナンタケットに残した妻と子供に時々想いを馳せる。そして何が起きるかは予想できるだろう。

 

 乗組員は様々な人種から成り立っていて、鯨を見つけた者には褒美として金貨が与えられる。多くの星座に纏わる記号、宗教寓話の引用や既成概念が登場する。エイハブは他の捕鯨船に遭遇すると、その船長にモビィの情報を聞き出そうとする。奴を見たか?ある捕鯨船にガブリエルというイカれた預言者が乗っていて、彼はエイハブの破滅を予言する。曰く、モビィは「シェーカー教徒の神の化身」であり、彼に関わった者達は災難に見舞われる。エイハブ船長にそう伝えるのである。また別の船のブーマー船長も、モビィに片腕を奪われている。でも彼はそれを受け入れ、生きているだけで幸せだと感じている。彼にはエイハブの執拗なまでの復讐心が理解できないのだ。この本は、同じ経験をしても人によって反応が違うことを教えてくれる。旧約聖書のからの引用が多く登場する。ガブリエル、ラケル、ヤロブアム、ビルダー、エリヤ。異教徒の名前もまた多く登場する。タシテゴ、フラスク、ダッグー、フリース、スターバック、スタッブ、マーサズ・ヴィニヤード。異教徒たちは偶像を崇拝する。中には小さな蝋の人形を崇拝するものもいれば、木彫りの偶像を崇拝する者もいれば、火を崇拝する者もいる。ピークォド号の名前はインディアンの種族が由来だ。

 

 『白鯨』は心を揺さぶれる話である。船員の一人で語り手である男が言う。「イシュメイルと呼んでくれ」と。ある人に何処の出身だと聞かれると彼は「どの地図にも載っていない。本物の場所は載らないのさ」と言う。スタッブは何事にも意味はないと思っている。全ては起こるべくして起こるのだと。イシュメイルは生まれてからずっと帆船に乗ってきた。彼にとっては帆船がハーバードでありイエールだと言う。人とは距離を置いている。ピークォド号が台風に直撃する。エイハブ船長は吉兆だと捉える。スターバックは悪い兆しだとしてエイハブの暗殺を考える。嵐が去った直後、乗組員の一人が船のマストから落ちて溺れてしまう。これから起こることを暗示しているかのように。クエーカー教徒の平和主義の神父を装った、残忍なビジネスマンがフラスクに言う。「負傷を負った者の中には神に導かれるものもいるが、他の者は苦痛が待ち受けている」と。

 

 全てが織り交ぜられている。あらゆる神話、ユダヤ教キリスト教聖書からインド神話、イギリスの伝説、聖ジョルジュ、ペルセウス、ヘラクレス(全て捕鯨船員)、ギリシャ神話、そして血なまぐさい鯨の解体まで。事実もまた多く盛り込まれている。地理、鯨油について(君主の即位にいい)、捕鯨産業の名士など。鯨油は王を清める聖油に使われるのだ。鯨の歴史、骨相学、古典哲学、偽の科学的理論、差別の正当化など、あらゆるものを含んでいるが、理にかなってるものは一つもない。教養のある人、ない人。幻想を追いかける、死を追いかける。巨大なマッコウクジラはシロクマの如く白く、白人の如く白い、皇帝であり、天敵であり、悪魔の化身である。モビィをナイフで攻撃しようとして片足を失った狂気の船長。

 

 我々には物事の表面しか見えない。その裏に何があるかは解釈次第だ。船員たちは人魚の声を探して甲板を歩き回り、サメやハゲワシが船の後をつける。頭蓋骨や顔の表情を本のように読み取ろうとする。ここに顔がある。君の前に置こう。読めるものなら読んでみるがいい。タシテゴは自分が一度死んで生まれ変わったのだと言う。余分に与えられた日々は贈り物だと。自分はキリストに救われたのではないと彼は言う。キリスト教徒ではない人間に助けられたのだと。そしてキリストの復活の下手な模倣をする。

 

 スターバックがエイハブに「過ぎたことは忘れろ」と言うと、憤慨した船長は「私に不敬を言うとはけしからん。私を侮辱するものはたとえ太陽であっても切りつける」と言い返す。エイハブもまた雄弁な詩人である。「私の揺るぎない目的までの道には鉄製のレールが敷かれていて、私の魂はその溝に沿って走るのだ」或いは、「目に見える物は全て薄っぺらい仮面でしかない」と語る。引用したくなる詩的なフレーズであり、これを超えるものはない。

 

 そしていよいよエイハブはモビィを見つけ、銛を出す。ボートが降ろされる。エイハブの銛は血で洗礼されている。モビィはエイハブのボートを攻撃し、破壊する。翌日彼はまたモビィを見つける。再びボートが降ろされる。モビィはまたもエイハブのボートを破壊する。3日目、また別のボートが乗り込む。ここでも宗教的引用の登場だ。彼は再び現れた。モビィは再び攻撃してくる。ピークォド号に激突し、沈める。エイハブは銛の紐に絡まってしまい、船から投げ出され、海の藻屑となる。

 

 イシュメイルだけが生き残る。彼は棺桶の上で海に浮かんでいる。というのが物語の全てだ。ここで語られるテーマとそれが暗示しているものは、私の歌の幾つかにも登場する。

 

 『西部戦線異常なし』もまた影響を受けた一冊だ。『西部戦線異常なし』はホラーだ。これは、童心、意味のある世界への信頼、他人への関心を失う話だ。悪夢から抜け出せない。死と苦悩の謎めいた渦に吸い込まれてしまう。抹殺から自分を守っている。地球上から消されようとしているのだ。嘗てはコンサート・ピアニストになるという大きな夢を抱いていた純粋な若者だった。嘗ては人生、そしてこの世界を愛していたが、今はそれを粉々に撃ち砕いている。

 

 来る日も来る日も、蜂に刺され、ミミズに血を吸われる。窮地に追いやられた動物だ。どこにも居場所はない。降りしきる雨は単調だ。絶え間ない攻撃、毒ガス、神経ガス、モルヒネ、燃え盛るガソリンの川、食べ物を求めて残飯を漁る、インフルエンザ、チフス、赤痢。周りで命が次々と失われ、破裂弾が鳴り響く。これは地獄の下層部である。泥、有刺鉄線、ドブネズミだらけの塹壕、死体の内臓を食い漁るドブネズミ、汚物と排泄物だらけの塹壕。誰かが叫ぶ、「おい、そこのお前。立ち上がって戦え」これが一体いつまで続くか誰にわかると言うのだ?戦争に終わりはない。自分は殺されようとしている。足は出血多量だ。昨日は人を殺し、その死体に話し掛けた。戦争が終わったら君の家族の面倒を死ぬまで見ると伝えた。一体誰が得をしているのだ?指揮官や将軍達は名声を得て、他にも経済的に潤う人たちが大勢いる。しかし、手を汚しているのは自分達だ。同志の一人に「ちょっと待て、何処に行くんだ?」と聞かれ、「好きにさせてくれ、直ぐに戻るから」と言い、肉片を求めて死の狩の森に入っていく。普通の生活を送っている人たちが何を生きがいにしているのかもはやわからない。みんなの不安や欲望などもう理解できない。

 

 さらに機関銃が鳴り響き、死体の一部が幾つもぶら下がっている。腕や脚や頭部が転がっているところに蝶々が歯の上に止まっている。悍ましい傷口、あらゆる毛穴から膿が出ている。肺の傷、身体には耐えきれないほどの大きな傷、ガスを放射する死体、吐き気がしそうな音を立てる死体の数々。死がそこら中にある。どうすることもできない。自分も誰かに殺され、死体は射撃練習の的に使われるだろう。ブーツにしてもそうだ。今は自分の貴重な所有物だが、直ぐに誰かの足にとって変わるだろう。

 

 木の間からフランス人達がやってくる。容赦ない奴らだ。破裂弾も底を尽きてきた。「そんなに直ぐにまた攻めてくるなんて卑怯だ」と言ってみる。同志の一人が土の中に倒れていて、野戦病院に連れてってやりたいと思う。他の誰かが言う。「無駄足さ」「どう言うこと?」「そいつをひっくり返してみろ。俺の言ってることがわかるさ」

 

 その知らせを待ち続ける。戦争がなぜ終わらないのか理解できない。兵力不足が深刻化し、召集した若者達は使い物にならない者ばかりだ。それでも人員が足りないから採用するしかない。病気と屈辱で心はズタズタだ。親にも、学校の校長にも、牧師にも、政府にさえも裏切られた。

 

 ゆっくりと葉巻を吸う将軍にも裏切られた。彼のせいで自分は暴漢と殺し屋にと化したのだ。できることなら彼の顔に銃弾を浴びせてやりたい。司令官にもだ。金があったら、どんな手を使っても構わないから奴を殺してくれた男に謝礼を約束することを妄想する。もしその人がそれで命を落としたら、謝礼は遺族に行けばいい。キャビアとコーヒーが好物の大佐も同罪だ。公認の売春宿に入り浸っている。彼にも死んでもらおう。呑んだくれの兵士が次々とやってくる。20人殺しても、20人また替えがやってくる。鼻の奥まで匂ってくるだけだ。

 

 まるで拷問室のようなこの狂気の沙汰に自分を送り込んだ上の世代を軽蔑するようになる。周りを見渡せば同志が次々と死んでいく。腹部の傷、両足切断、坐骨粉砕で死んでいくのを見ながら思う。「まだ20歳だと言うのに、もはや誰だって殺せる。自分を狙ってきたら父親さえも殺せる」

 

 昨日、傷ついた軍用犬を助けようとしたら誰かが叫んだ。「馬鹿なことをするな」と。一人のフランス人が喉を鳴らしながら足元で倒れている。彼の腹に短剣を突き刺すが、まだ生きている。息の根を止めるべきなのはわかっているが、それができない。本物の鉄十字に貼り付けにされ、ローマ兵に酢を染み込ませたスポンジを口元に当てられている。

 

 何ヶ月か過ぎ、一時休暇で帰郷する。父親とは話ができない。「入隊しないのは卑怯者だ」と彼は言う。母親もだ。再び戦場に戻る際、「フランス人娘には気をつけなさい」と言う。狂気はさらに続く。一週間、或いは一ヶ月戦って、やっと10ヤード前進する。でも次の月にはまた元に戻される。

 

 プラトン、アリストレス、ソクラテス、1000年前の文化、哲学、知恵はどうなってしまったと言うのだ?こんな事態は防げたはずだ。家に思いを馳せる。ポプラ並木を歩いた学生時代に戻る。楽しい思い出だ。小型飛行船からさらに爆弾が降ってくる。気持ちを引き締めなければいけない。何か誤算が起きるのが怖くて誰のことも見ることができない。共同墓地。他に残された可能性はない。

 

 すると桜の花に気づく。そして自然は全く影響を受けていないことに気づく。ポプラ並木、赤い蝶々、儚い花の美しさ、太陽。自然は全く意に介さないのを目の当たりにする。人類によるあらゆる暴力も苦悩も自然は気づきもしない。あまりにも孤独だ。すると爆弾の金属片が側頭部に当たり死んでしまう。排除されたのだ。削除されたのだ。駆除されたのだ。私はこの本を置き完全に閉じた。戦争小説はもう2度と読みたくないと思い、2度と読むことはなかった。

 

 ノース・カロライナ出身のチャリー・プールがこの話に通じる歌を書いた。「ユー・エイント・トーキン・トゥ・ミー」という歌で、歌詞はこうだ。



ある日街を歩いていたら窓の中に張り紙を見つけた

入隊して世界をこの目で見よう、と書いてあった

楽しい仲間と刺激的な場所を見るだろう

面白い人たちと出会い、彼らの殺し方も覚えるだろう

僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ

僕は頭がイカれているかもしれないけど、分別はある

僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ

銃で殺すなんてちっとも楽しそうじゃない

僕に言っても無駄さ

 

 『オデュッセイア』も素晴らしい一冊で、そこで語られている題材の数々は多くのソングライターのバラッドに取り上げられている。「早く家へ帰りたい」「思い出のグリーングラス」「峠の我が家」、私の歌でもだ。

 

 『オデュッセイア』は戦争で戦い終えて帰郷しようとする男の不思議な冒険物語だ。長い帰路の旅であり、途中にはいくつもの罠や落とし穴が待ち受ける。彼は呪にかかったように彷徨い続ける。常に海に放り出され、毎回九死に一生を得る。巨大な岩の塊が彼の船を揺らす。怒らせてはいけない人の怒りを買ってしまう。乗組員に問題児もいる。背信。船員たちが豚にさせられたかと思うと、今度は若い色男に変身する。彼は常に誰かを救助しようとする。彼は旅人だが、足止めを食らうことが多い。無人島に流れ着く。人けのない洞窟を見つけ、そこに隠れる。巨人に出くわすが、「お前は最後に食べる」と言われる。そして巨人から逃げる。家に帰ろうとするが、風に振り回される。容赦ない風、冷たい風、不吉な風。遠くまで行ったと思うと、風にまた押し戻される。

 

 毎回次に何が待ち構えているかあらかじめ警告を受けるが、触ってはいけないと言われたものをつい触ってしまう。進む道が二つあったら、そのどちらも凶。どちらも危険を伴う。一方は溺れる可能性があり、もう一方は飢える可能性がある。狭い海峡に入って行き、泡の渦巻きに飲み込まれる。牙の鋭い6つの頭を持った怪物と出くわす。雷に打たれる。突き出した枝に飛びついて荒れ狂う川から身を守る。彼を守ろうとする女神や神々もいれば、彼を殺そうとする者もいる。彼は素性を幾度も変える。疲れ果て、眠りに就くと笑い声で目がさめる。見知らぬ人に自分の話をする。旅に出てから20年になる。何処かに放り出されて、置いていかれたのだ。ワインに薬を入れられたこともある。苦難に満ちた道のりだった。

 

 色々な意味で、これらのことは誰にでも起きり得る。ワインに薬を入れられたことがあるだろう。間違った女性と一夜を共にしたことがあるだろう。摩訶不思議な声、甘い声、聴き慣れないメロディーに魅了されたことがあるだろう。遠い道のりをやっと辿り着いたと思ったらまた押し戻されたことがあるだろう。そして九死に一生を得たことも、怒らせてはいけない人を怒らせたこともあるだろう。この国中を取り止めもなく彷徨ったことだってあるだろう。そして、凶をもたらすあの不吉な風を感じたことがあるだろう。しかし、これだけでは終わらない。

 

 家に辿り着いても事態は決して喜べるものではなかった。妻の親切心につけ込んだ悪党達に家を乗っ取られていたのだ。しかも人数が多すぎる。いくら彼が彼らよりも偉大で、大工としても、狩人としても、動物に関するに知識にしても、海男としても、何をやらせても一流だったとしても、勇気で身を守ることはできない。機転を利かせる他ない。

 

 ゴロツキ達には彼の家を汚した代償を払わせなければいけない。彼は小汚い乞食に変装すると、横柄で馬鹿な下手人が彼を階段から突き落とす。下手人の横柄さに嫌悪感を抱くが、彼は怒りを抑える。百対一にも関わらず、彼らを全員やっつける。一番の強者をもだ。彼は何者でもない。そしてようやく家に帰ると彼は妻と一緒に座り、彼女に冒険談を話すのである。

 

 つまりどういうことか。私自身、そして他のソングライター達も、これらと同じテーマに影響を受けてきた。そしてそれらは無数の解釈ができる。ある歌に心を動かされたのであれば、それで十分なのだ。その歌の意味を知る必要なんてない。私は自分の歌に色々なことを込めてきたが、それらが何を意味しているか案じるつもりはない。メルヴィルが旧約聖書や新約聖書からの引用や科学的理論、プロテスタント教義、そして海や帆船や鯨に関する知識を全て一冊の本に込めた際、彼もそれらが何を意味しているのか案じたとは思わない。

 

 ジョン・ダン然り。シェイクスピアの時代に生きた詩人/聖職者は綴っている。「彼女の乳房のセストスとアビドス。二人の恋人ではなく、二つの愛であり、巣である」これが何を意味しているのかは私もわからない。でも良さげに聞こえる。自分の歌も良さげに聞こえてほしいのだ。『オデュッセイア』に登場するオデュッセウスが英雄アキレスに会いに冥府を訪れた際、平和で幸せな長寿と引き換えに名誉と栄光に満ちた短命を手にしたアキレスはオデュッセウスに全ては間違いだったと語る。「私はただ死んだ。それだけだ」と。そこには名誉はなかった。不朽の名声などない。そして、もし可能であるなら、黄泉の国の王でいるよりも、地球上で小作人の元に仕える奴隷として生きることを選ぶ。どんなに辛い人生であろうと、死ぬよりましだと語っている。

 

 歌も同じだ。我々の歌は生きている人たちの世界でこそ生きるものなのだ。でも歌は文学とは違う。歌は歌われるべきものであり、読むものではない。シェイクスピア劇の言葉の数々は舞台で演じられる為のものであるのと同様に、歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている。コンサート、或いはレコード、或いは今時の音楽の聴き方でも構わない。

 

最後に再びホメロスの言葉で締めたいと思う。「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」

BOB DYLAN

 

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映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版
今週のゲストは中川五郎さん
 (2017.06.08)

絶賛公開中、映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版
今週末も上映に合わせてゲストを招き、ディランを語り歌います!

6月10日(土)18:40〜(17:00の上映終了後)
中川五郎(フォークシンガー、訳詞家) *ミニライブあり




どうぞこの機会をお見逃しなく!

■映画「ドント・ルック・バック」オフィシャルサイト
http://dontlookback.onlyhearts.co.jp/

 

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いよいよ6月3日公開!『ボブ・ディラン/我が道は変る 〜1961-1965 フォークの時代〜』 (2017.06.01)

いよいよ6月3日公開!
『ボブ・ディラン/我が道は変る 〜1961-1965 フォークの時代〜』

 

はじまりは1961年、初冬のニューヨーク。
若くして生まれた名曲「風に吹かれて」「時代は変る」・・・ディランは如何にして創作したのか? 
同時代に生きた人々の証言を積み重ねながらディランを探る必見のドキュメンタリーが、ついに登場。
斬新な歌詞や他者に無いカリスマで、デビュー後まもなくフォーク・シンガーの象徴となったディランの原点を時系列に追っていく、これぞ至福の2時間。

 

▼詳しくはこちら
http://dylanmovie.jp/

 

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絶賛公開中、映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版、ゲスト・トークショーを今週も開催! (2017.05.31)

絶賛公開中、映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版
今週末も上映に合わせてゲストを招き、ディランを語ります!


6月2日(金)18:40〜(17:00の上映終了後)
湯浅学(音楽評論家)×東京ボブ (ミュージシャン、ディランバー "POLKADOTS” オーナー)*ミニライブあり

 

▼湯浅学(音楽評論家)



 

▼東京ボブ



 


■6月3日(土)18:40〜(17:00の上映終了後)
サエキけんぞう(音楽家)*歌あり

 

▼サエキけんぞう


 


どうぞこの機会をお見逃しなく!
■映画「ドント・ルック・バック」オフィシャルサイト

http://dontlookback.onlyhearts.co.jp/

 

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ボブ・ディラン、誕生日おめでとう。
5月24日に76歳となったディランを祝って、後輩たちの企画アルバムを発売!
 (2017.05.24)



オールド・クロウ・メディスン・ショー
『ブロンド・オン・ブロンド』50周年記念ライヴ

 

「僕はボブ・ディランが大好きだ。というか、愛している。対句と韻、ということであれば、ボブ・ディランの右に出る者はシェイクスピア以降存在しない。僕が音楽を生業にしているのも、単純にボブのようになりたい、ということ以外、なんの自然界の力も意志も理由も働いていない。」 〜ケッチ・シーコア(オールド・クロウ・メディスン・ショー)

 



 

オールド・クロウ・メディスン・ショーはナッシュヴィルを拠点に1998年から活動するバンドで、古き良きアメリカの伝統音楽であるカントリー、ブルーグラス、フォーク、ブルース等を自分らの音楽に巧みに取入れ、現代に活かし人気を得てきました。約20年のキャリアを通じてインディーレーベルから9枚のアルバムを発表。2014年の前作『REMEDY』はグラミー賞のベスト・フォーク・アルバム部門賞を獲得し、その人気と実力を不動のものにしました。今作は2016年5月にナッシュヴィルで行われた『ブロンド・オン・ブロンド』完全再現公演をライヴ録音したもの。ボブ・ディランの傑作をオリジナル・アルバムと同様の曲順で独自の解釈により演奏。50年を経ても未だに豊潤な音楽性を持った作品として、未来に問う企画となりました。

 

≫詳しくはこちら
http://www.110107.com/old_crow

 

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菅野ヘッケル(ディラン愛好家)×大森さわこ(映画評論家)トークショーが決定 (2017.05.23)

公開間近!トークショーが決定しました!
映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版の上映に合わせ、ゲストを招き、ディランを語ります!

◆第1回
5月27日(土)18:40〜(17:00の上映終了後)
菅野ヘッケル(ディラン愛好家)×大森さわこ(映画評論家)

どうぞこの機会をお見逃しなく!

■映画「ドント・ルック・バック」オフィシャルサイト
http://dontlookback.onlyhearts.co.jp/

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5月24日(水)<ボブ・ディラン・サミット 2017>開催! (2017.05.22)

“心の師”ボブ・ディラン、76回目の誕生日を祝すイベント
<ボブ・ディラン・サミット 2017>開催!
単なるトリビュートではなくディランからロックの詩魂を受け継いだミュージシャンによるスペシャル・イベント。
ディランを“共通項”に参加アーティストがそれぞれ代表曲を演奏し、未だツアーを続けるディランの誕生日を歌で祝福する。

 



Koji Wakui presents Happy Birthday Bobby!

BOB DYLAN SUMIT 2017
5月24日(水)
『原宿クロコダイル』
http://www.crocodile-live.jp/index.html
18時:開場、19時30分:開演
出演:PANTA(頭脳警察)、中山ラビ、モモナシ、和久井光司★MATRIX-1(菊池琢己 g、藤原マヒト kbd、フクムラサトシ sax、JIGEN b、伴慶充 ds、KW vo/g)
ゲスト:小室等
前売予約 ¥3500、当日 ¥4000 + Order

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映画『ドント・ルック・バック』デジタル・リマスター版
5月27日より東京を皮切りにロードショー
 (2017.05.15)

ディランは振り返らない。
映画『ドント・ルック・バック』
デジタル・リマスター版にて5月27日より東京を皮切りにロードショー

 

この作品は「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」がヒットしていた1965年4月から5月にかけて、英国ツアー中のボブ・ディランを追ったドキュメンタリー。フォークからロックへと変革しようとしていたディランの姿を鮮やかに捉える傑作映画。世界初のPVとも謳われたオープニングからディランの数々の演奏、舞台裏の風景、ライヴ後のパーティでの悪ふざけ、記者へのこき下ろし、熱烈なファンの様子などを、鬼才ペネベーカー監督が特注の同時録音方式の16ミリカメラで記録してゆく・・・

 

■映画「ドント・ルック・バック」オフィシャルサイト
http://dontlookback.onlyhearts.co.jp/

 

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ボブ・ディラン、ノーベル文学賞を正式に受賞。 (2017.04.07)

2017年4月6日、ボブ・ディラン公式サイト(US)でニュースがアップされました。

先週末、ストックホルムにおいて内々でのセレモニーがありボブ・ディランは正式にノーベル文学賞を受賞。ディランは現在、3枚組の新作『トリプリケート』発売に伴うツアーの為、ストックホルムに滞在しており、12名のスウェーデンアカデミー会員と会う時間をつくり、そこでメダルを受け取り、シャンパンを酌み交わして、2,3曲演奏した、とガーディアン紙が伝えました。アカデミーのサラ・ダニウス事務局長によれば、そのセレモニーの参席者は主に賞自体について語り「ディランは金のメダルの裏面に美しく施された、ローレルの木の下でミューズを聞いている青年の肖像を、じっと見つめていた」とブログに投稿。セレモニーは彼女のアカウントによれば「シャンぺーンと共に、気持ちも嬉々とした」というように、実際和やかなものだったようです。

 

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ボブ・ディラン、最新作『トリプリケート』本日世界同時発売! (2017.03.31)

ノーベル文学賞受賞者ボブ・ディラン。4月1日にストックホルムから開始されるワールドツアーに合わせて発売された、スタジオ録音アルバムとしては通算38作目の『トリプリケート』。今作には新たに録音したアメリカン・スタンダード珠玉の名曲30曲が収録され、ディランのオリジナル作品としては初の3枚組となった。3枚のディスクにはそれぞれ『ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』、『デヴィル・ドールズ』、『カミン・ホーム・レイト』と個別にタイトルがつけられ、テーマを考慮した曲順で10曲毎収録。偉大なソングライターたちの30曲すべてでヴォーカリスト、アレンジャー、バンドリーダーをつとめるディランの特異な素晴らしい才能が展開される。ジャック・フロスト(ディランの別名義)をプロデューサーとする『トリプリケート』は、2016年春にリリースされた『フォールン・エンジェルズ』以来の新作となる。

 

つい先日公開されたインタビューで、今作についてディランは「自分なりに曲が意味することを少しはわかっているつもりだった。だが、そこに込められた人生の本質や人間の有りようがこれほどだったとは気づいていなかった。歌詞とメロディがこれほど完璧なまでに絡み合い、今の時代にも意味を持ち、非物質的なことを歌っているか、気づかされたよ。」と語っている。
尚、この大変興味深いボブ・ディラン最新インタビューの全文翻訳(なんと23,000字超え!)はこちらから
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/480087

 

4月1日にはスウェーデンから今年のNEVER ENDING TOURがスタートする。ノーベル文学賞受賞に対して、本国スウェーデンでディランが何を語るのか?全世界が再び注目している。

 

【商品情報】



ボブ・ディラン『トリプリケート』
Bob Dylan/Triplicate
2017年3月31日全世界同時発売

価格¥4,000+税 SICP-5302〜5304(3CD)
メタリック・デジパック仕様 日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳付)72ページ

 

<収録曲>
disc1:“ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン”
1. アイ・ゲス・アイル・ハフ・トゥ・チェンジ・マイ・プレース
2. わが人生の九月
3. アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー
4. ワンス・アポン・ア・タイム
5. 荒れ模様
6. 殆ど私のもの
7. ザット・オールド・フィーリング
8. イット・ゲッツ・ロンリー・アーリー
9. ただひとつの恋
10. トレード・ウィンド

 

disc2:“デヴィル・ドールズ”
1. ブラッギン
2. 時の過ぎゆくままに
3. イマジネーション
4. 愛は海より深く
5. P・S・アイ・ラヴ・ユー
6. ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム
7. バット・ビューティフル
8. あの雨の日が
9. ホェアー・イズ・ザ・ワン
10. ゼアーズ・ア・フロー・イン・マイ・フルー

 

disc3:“カミン・ホーム・レイト”
1. デイ・イン、デイ・アウト
2. 恋に眠れぬ夜
3. センチメンタル・ジャーニー
4. サムウェア・アロング・ザ・ウェイ
5. 青春の思い出
6. 思い出のたね
7. 忘れられぬ君
8. スターダスト
9. イッツ・ファニー・トゥ・エヴリワン・バット・ミー
10. ホワイ・ワズ・アイ・ボーン

  itunes

  

◆新作『トリプリケート』スペシャル・サイト
http://www.110107.com/dylan_triplicate

 

◆見逃すな!『ノー・ディレクション・ホーム』再放送決定!
NHK BS1:2017年4月2日午前0時00分より
詳しくは番組HPへ
http://www4.nhk.or.jp/P4233/

 

artist photo (c) William Claxton

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見逃すな!
ボブ・ディラン『ノー・ディレクション・ホーム』の再放送決定!
 (2017.03.30)

いよいよ4月1日から、ストックホルムを皮切りにワールドツアーを開始するボブ・ディラン。それに合わせて、ディランの貴重なインタビューで綴られる、誰も見たことないような凄い映像満載のマーティン・スコセッシ監督によるディランの60年代にフォーカスをあてた話題のドキュメンタリー映像作品『ノー・ディレクション・ホーム』が放送されます。

 



NHK BS1
2017年4月2日
午前0時00分より
番組HP:http://www4.nhk.or.jp/P4233/

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3月31日発売 ボブ・ディラン『トリプリケート』CDショップ購入者特典のお知らせ (2017.03.29)

3月31日発売 ボブ・ディラン『トリプリケート』(SICP-5302)を、対象のCDショップにてお買い上げの方に先着で購入特典を差し上げます。一部の店舗では取り扱っていない場合がありますので、詳細は各CDショップにお問い合わせください。

※特典は先着とさせていただきます。なくなり次第終了となりますの、お早めにお買い求めください。
※下記日程より、下記対象商品をご購入いただいた方が対象となります。対象店舗外でお買求めいただきましても特典はつきませんので、ご注意ください。

 

 

【対象商品】



3月31日発売

ボブ・ディラン『トリプリケート』(SICP-5302) 

 

 

【特典内容】

■TOWER RECORDS全店(オンライン含む、一部店舗除く)
http://tower.jp/artist/174688/Bob-Dylan 



▲ボブ・ディラン『トリプリケート』オリジナルしおり

 


 


■ディスクユニオン各店(オンラインショップ含む)
http://diskunion.net/rock/ct/detail/XAT-1245665773 



▲ボブ・ディラン『トリプリケート』オリジナルミニ缶バッジ(サイズ:3.5cm×3.5cm)
 


 

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『ディラン、新作を語る ~ビル・フラナガンとのインタビュー』全文翻訳公開 (2017.03.28)

続きはこちら >

『ディラン、新作を語る ~ビル・フラナガンとのインタビュー』
ボブ・ディラン、約23,000字に及ぶ最新インタビューを全文翻訳公開!



Q: これでスタンダード作が3作続くことになりました。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は嬉しくも大きな驚き、『フォールン・エンジェルズ』が愛すべきアンコールだとしたら、今回は基準をさらに高めた気がします。2枚を作られた後で、未完の仕事があると感じたのですか?

 

BD: ああ、自分が思っていた以上にあることに気づいた。つまり2枚のレコードを足しても、まだ全体像の一部でしかないと気づいたので、さらにそのまま進んで、あれを作ったというわけだ。

 

Q: 3枚組でリリースしようと思った理由は?

 

BD: テーマ的に繋がっているから、同じ時期に出した方がいいと思った。互いが互いの続編であり、それぞれが前作を解く作品だからだ。

 

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ボブ・ディランが歌う名曲中の名曲!最新作『トリプリケート』から第三弾「スターダスト」の試聴開始! (2017.03.11)



 


3月31日にアメリカと同時発売となるボブ・ディラン最新作『トリプリケート』から、先行して第三弾となる「スターダスト」の試聴が開始された。






 

スタンダード中のスタンダードとも言われるこの曲「スターダスト」は、ホーギー・カーマイケルによる1927年の作品でカーマイケル自身による演奏盤が同年にリリース。後にミッチェル・パリッシュが歌詞をつけから一気に広まり、スタンダード・ナンバー化した。30年代から60年代にかけて、全米チャート入りしたこの曲のシングルは20枚近く。他のカヴァー盤も含めれば1500種以上の録音が世に出ており、もっとも多く歌われた20世紀のポピュラー・ソングの名曲のひとつにディランがツアー・バンドを中心としたバックメンバーと共に新たなアプローチで取り組む。

 

既に公開された2曲はこちら。



第一弾「アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー」

 

第二弾「ただひとつの恋」

 

ノーベル文学賞受賞者ボブ・ディラン。4月1日にストックホルムから開始されるワールドツアーに合わせて発売される、スタジオ録音アルバム『トリプリケート』には新たに録音したアメリカン・スタンダード珠玉の名曲30曲が収録され、ディランのオリジナル作品としては初の3枚組。3枚のディスクにはそれぞれ『ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』、『デヴィル・ドールズ』、『カミン・ホーム・レイト』と個別にタイトルがつけられ、テーマを考慮した曲順で10曲を収録。『トリプリケート』では、偉大なソングライターたちの30曲すべてでヴォーカリスト、アレンジャー、バンドリーダーをつとめるディランの特異な素晴らしい才能が展開される。ジャック・フロスト(ディランの別名義)をプロデューサーとする『トリプリケート』は、ボブ・ディランの通算38作目のスタジオ録音で、2016年春にリリースされた『フォールン・エンジェルズ』以来の新作となる。



 

●ボブ・ディラン『トリプリケート』

Bob Dylan/Triplicate

2017年3月31日発売 価格¥4,000+税 SICP-5302〜5304(3CD)

デジパック仕様 解説・歌詞・対訳付

 



<収録曲>

disc1:“ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン”

1. アイ・ゲス・アイル・ハフ・トゥ・チェンジ・マイ・プレース

2. わが人生の九月

3. アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー

4. ワンス・アポン・ア・タイム

5. 荒れ模様

6. ディス・ニアリー・ウォズ・マイン

7. ザット・オールド・フィーリング

8. イット・ゲッツ・ロンリー・アーリー

9. ただひとつの恋

10. トレード・ウィンド

 

disc2:“デヴィル・ドールズ”

1. ブラッギン

2. 時の過ぎゆくままに

3. イマジネーション

4. 愛は海より深く

5. P・S・アイ・ラヴ・ユー

6. ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム

7. バット・ビューティフル

8. あの雨の日が

9. ホェアー・イズ・ザ・ワン

10. ゼアーズ・ア・フロー・イン・マイ・フルー

 

disc3:“カミン・ホーム・レイト”

1. デイ・イン、デイ・アウト

2. 恋に眠れぬ夜

3. センチメンタル・ジャーニー

4. サムウェア・アロング・ザ・ウェイ

5. 青春の思い出

6. 思い出のたね

7. 忘れられぬ君

8. スターダスト

9. イッツ・ファニー・トゥ・エヴリワン・バット・ミー

10. ホワイ・ワズ・アイ・ボーン

 

●iTunes

https://itunes.apple.com/jp/album/triplicate/id1199674486



【リンク】

●新作『トリプリケート』スペシャル・サイト

 http://www.110107.com/dylan_triplicate

 

●ボブ・ディラン日本公式

 https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan




 

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3月11日 “読む、聞く、語る”のボブ・ディラン読書会開催 (2017.03.08)

いよいよ今週土曜日!
3月11日14時から!!
“読む、聞く、語る”のボブ・ディラン読書会開催。

 

課題本は、萩原健太著『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』。
ノーベル文学賞受賞者、ボブ・ディラン。50年を超えるキャリアの中で作られ、カバーされ、歌い継がれてきた歌の数々。その膨大な作品の中から何をどう聴いていったらよいのか・・・。猫町倶楽部 東京藝術部がゲストに萩原健太氏をお招きしてボブ・ディラン読書会&レクチャーを開催します。ディランファンはもちろんのこと、聴いたことがない、イマイチよさがわからないというディラン初心者も大歓迎の会になります。

 

•詳しくはこちらから
http://www.nekomachi-club.com/schedule/42399

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第31回日本ゴールドディスク大賞 特別賞を受賞! (2017.02.27)

第31回日本ゴールドディスク大賞にてボブ・ディランが特別賞を受賞しました。

 

• 第31回日本ゴールドディスク大賞


http://www.golddisc.jp/award/31/index.html

 

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ノーベル文学賞受賞者ボブ・ディラン。ニュー・アルバム『トリプリケート』リリース決定!
新たに録音したアメリカン・スタンダード珠玉の名曲30曲を収録したオリジナルとしては初の3枚組アルバム。3月発売!
 (2017.02.01)




ノーベル文学賞受賞者ボブ・ディラン。ニュー・アルバム『トリプリケート』リリース決定!
新たに録音したアメリカン・スタンダード珠玉の名曲30曲を収録したオリジナルとしては初の3枚組アルバム。3月発売!



 

●オリジナルアルバムとしては、キャリア初となる3枚組となる大作

●3枚のディスクには、それぞれテーマを意識した10曲が収録。

●アメリカの偉大なソングライターたちの30曲をディランがヴォーカリスト、アレンジャー、バンドリーダーとして、独自の芸術感覚に基づいて新たな解釈をおこなった。

●通算38作目のスタジオ録音で、2016年春の『フォールン・エンジェルズ』に続く新作

●4月1日にスウェーデン・ストックホルムから開始されるワールドツアーに合わせて発売

 



昨年ノーベル文学賞受賞で一世を風靡したボブ・ディラン。ニュー・アルバム『トリプリケート』が、スウェーデン公演直前の3月31日に急遽リリースとなることが発表された。この作品には新たに録音したアメリカン・スタンダード珠玉の名曲30曲が収録され、ディランのオリジナル作品としては初の3枚組。3枚のディスクにはそれぞれ個別にタイトルがつけられ、テーマを考慮した曲順で10曲づつ収録。偉大なソングライターたちの30曲を、ディランがヴォーカリスト、アレンジャー、バンドリーダーとして、独自の芸術感覚に基づいて新たな解釈をおこなった。『トリプリケート』は、ボブ・ディランの通算38作目のスタジオ録音で、2016年春にリリースされた『フォールン・エンジェルズ』以来の新作となる。プロデューサーはジャック・フロスト。

 

『トリプリケート』は3種類のパッケージ ―― 8面デジパックに収容した3枚組CD、3枚組LP盤セット(輸入盤のみ)、通し番号入り特別ケースに収容した限定版3枚組LP盤セット(海外のみ) ―― で発売される。また『トリプリケート』はiTunesで予約購入もでき、収録の「アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー」の1曲のみストリーム視聴がYouTubeで開始された。

 

「Bob Dylan - I Could Have Told You」 (Audio)


https://www.youtube.com/watch?v=BJdKQ92-H_c

 

ディランは『トリプリケート』の制作にあたって、ツアーバンドをハリウッドのキャピトル・スタジオに集め、アメリカの偉大なソングライターたちの膨大な作品の中から自ら選び出した曲を録音した――チャールズ・ストローズ&リー・アダムス(「ワンス・アポン・ア・タイム」)、ハロルド・アーレン&テッド・コーラー(「荒れ模様」)、ハロルド・ハップフィールド(「時の過ぎゆくままに」)、サイ・コールマン&キャロリン・レイ(「ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム」)。尚、3枚のディスクは『ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』、『デヴィル・ドールズ』、『カミン・ホーム・レイト』とそれぞれに個別のタイトルがつけられている。

 

ディランがアメリカン・スタンダード曲を録音した過去の2枚のアルバム  ――2016年の『フォールン・エンジェルズ』と2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』 ―― は、どちらも世界中でヒットを記録し、ともにグラミー賞”ベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム”にノミネートされた。『フォールン・エンジェルズ』はイギリス、アメリカ、イタリア、オランダ、オーストリアなど12カ国のチャートで初登場10位以内にチャート・イン。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はイギリス、アイルランド、スウェーデン、ノルウェイのチャートで初登場1位を達成、17カ国で初登場10位以内にチャート・インした。

 

この2枚のアルバムは、世界各地の批評家から高評価を受けた。たとえば『フォールン・エンジェルズ』について、ロサンゼルス・タイムズ紙のランディ・ルイスはこう語っている。

「ディランは、それぞれの曲が生まれ育ったビッグバンド/大編成オーケストラから曲を解放した……こうした曲の奥底にあるブルース、悲痛な心情に到達した。そして、大音量のオーケストラやバックコーラス、そして感情移入よりもいかに美しく歌うかに力を注いだ歌手たちが覆い隠してしまっていたブルース、恋慕や失恋に伴う痛みを表出させた」

 

また、テレグラフ紙のニール・マコーミックはレビューで『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に満点の5つ星を与え、こう語っている。

「この25年で最高のディランのヴォーカルは、寂しくてほろ苦く、強く心を揺さぶる」と書いた。ニューヨーク・タイムズ紙のレビューにジョン・ペアレスは「ディランはまたも違った声を聞かせてくれる……静かで伸びのある声……『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、過去を悔い、現在を悲しみ、そのはざまで恋に苦しむ心で貫かれている」

 

ボブ・ディランの過去7枚のスタジオ録音アルバムは、彼の長いキャリアの中で、商業的成功と評価の両面で新たな次元に到達した傑作との世界的な評価を得ている。1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナレコード(100万枚)を記録し、”最優秀アルバム”など複数のグラミー賞を獲得した。続く『ラヴ・アンド・セフト』も連続してプラチナレコードを達成し、グラミー賞の複数部門にノミネートされ、”最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム”賞を獲得した。

 

2006年にリリースされた『モダン・タイムズ』はディランの中でもっとも売れたアルバムの一枚で、全世界で250万枚以上を売り上げ、2部門でグラミー賞を獲得した。『トゥゲザー・スルー・ライフ』は、ディランのアルバムとして初めてアメリカ、イギリス、そのほか5カ国で初登場1位を記録し、100万枚に迫る売れ行きを続けている。『テンペスト』は発売と同時に全世界で絶賛され、14カ国で5位以内に初登場した。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と『フォールン・エンジェルズ』は、豊かな芸術的才能が発揮された独自の解釈がファンに歓迎され、批評家たちにも賞賛された。

 

これら7枚のアルバムは過去19年間に発売されたものだが、この期間には、2001年に映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌でオスカーとゴールデン・グローブ賞を獲得した「シングス・ハヴ・チェンジド」、2004年に全世界でベストセラーとなり、19週間にわたってニューヨーク・タイムズ・ベスト・セラーのリストに入っていた『ボブ・ディラン自伝』の出版、2005年にはマーティン・スコセッシ監督によるドキュメント映画『ノー・ディレクション・ホーム』の公開などもあった。さらに2009年には、初めてのクリスマス・アルバム『クリスマス・イン・ザ・ハート』がリリースされた。このアルバムから得られるアーティスト印税は現在に至るまですべて、世界各地の飢餓に苦しむ人々に向けたチャリティに寄付されている。

 

2016年12月、ディランはスウェーデン・アカデミーから「アメリカの伝統音楽の中で、新しい詩の表現を創造した」として、ノーベル文学賞を授与された。2012年には、アメリカで一般民間人に与えられる最高の栄誉、大統領自由勲章を授与され、2008年には「卓越したパワーを持つ詩からなる歌によって、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に多大な貢献をした」として、“ピュリッツアー・プライズ特別賞”を授与された。さらに2013年のフランスのレジオンドヌール勲章オフィシエ、2000年のスウェーデンのポーラー・ミュージック・アワード、このほかセントアンドリュース大学とプリンストン大学の博士号など多数の名誉賞を授与されている。

 

全世界でボブ・ディランのレコードの総売上枚数は1億2500万枚を超えている。

 

(参考:トリプリケートtriplicateとは、全く同じ 3 つのもの、(同文 3 通の文書)の 3 つ目のもの、(同文の)3 通、(書類が)3通から成る、 (手順などが)3回同じ方法でディランはアメリカン・スタンダード曲を録音した3作目の作品、同時に今回は3枚組アルバムであることから『トリプリケート』とタイトルをつけたと想像できる。)

 

【アルバム情報】

●ボブ・ディラン『トリプリケート』

Bob Dylan/Triplicate

2017年3月31日発売予定 価格¥4,000+税 SICP-5302〜5304(3CD)

デジパック仕様 解説・歌詞・対訳付

 



<収録曲>

disc1:“ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン”

1. アイ・ゲス・アイル・ハフ・トゥ・チェンジ・マイ・プレース

2. わが人生の九月

3. アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー

4. ワンス・アポン・ア・タイム

5. 荒れ模様

6. ディス・ニアリー・ウォズ・マイン

7. ザット・オールド・フィーリング

8. イット・ゲッツ・ロンリー・アーリー

9. ただひとつの恋

10. トレード・ウィンド

 

disc2:“デヴィル・ドールズ”

1. ブラッギン

2. 時の過ぎゆくままに

3. イマジネーション

4. 愛は海より深く

5. P・S・アイ・ラヴ・ユー

6. ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム

7. バット・ビューティフル

8. あの雨の日が

9. ホェアー・イズ・ザ・ワン

10. ゼアーズ・ア・フロー・イン・マイ・フルー

 

disc3:“カミン・ホーム・レイト”

1. デイ・イン、デイ・アウト

2. 恋に眠れぬ夜

3. センチメンタル・ジャーニー

4. サムウェア・アロング・ザ・ウェイ

5. 青春の思い出

6. 思い出のたね

7. 忘れられぬ君

8. スターダスト

9. イッツ・ファニー・トゥ・エヴリワン・バット・ミー

10. ホワイ・ワズ・アイ・ボーン

 

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「Bob Dylan Daily Calendar 2017」本日2017年1月1日より、Bob Dylan日本限定企画スタート! (2017.01.01)

あけましておめでとうございます!
今日からBOB DYLAN日めくりカレンダー・スタート!
 
本日2017年1月1日より、Bob Dylan日本限定企画スタート!
「Bob Dylan Daily Calendar 2017」
日替わりでBob Dylanの楽曲を当時の貴重な写真と共に振り返っていきます。世界が認めた珠玉の詩(ことば)たちを再度皆さんで振り返りませんか?

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ボブ・ディラン2017カレンダー:2017年1月1日より、日本限定企画「Bob Dylan Daily Calendar 2017」特設サイトがスタートします!詳細は後日公開! (2016.12.30)

ボブ・ディラン2017カレンダー
2017年1月1日より、日本限定企画「Bob Dylan Daily Calendar 2017」特設サイトがスタートします!詳細は後日公開!



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ボブ・ディランへの各界著名人コメント第三弾! (2016.12.27)

ボブ・ディランのノーベル文学賞授賞記念『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』の発売に合わせて、国内のミュージシャンや各界の著名人がメッセージを寄せた。第三弾としてLOVE PSYCHEDELICOのNAOKI(ミュージシャン、サウンドプロデューサー)をはじめ、ディランにゆかりの深い、天辰保文(音楽評論家)、北中正和(音楽評論家)、東京ボブ(ミュージシャン/ディランバー“POLKADOTS”オーナー)、中川五郎(フォーク歌手・翻訳家)、三浦久(フォーク歌手・翻訳家)、湯浅学(音楽評論家)の各氏7名が追加された。全メッセージは『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』特設サイト内のスペシャル・ページ「HOW DOES IT FEEL?」に掲載され、各人のボブ・ディランへの想いや好きな曲、アルバムについてコメントを寄せている。

 

特設ページ「HOW DOES IT FEEL?」
http://www.110107.com/Message_toD/

 

12月10日に行われた2016年ノーベル賞授賞式では、ボブ・ディラン自身は欠席したものの、ノーベル平和賞を授賞したサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の一節を引用してスピーチ、パティ・スミスがボブ・ディランの名曲「はげしい雨が降る」を歌い、駐スウェーデン米国大使がボブ・ディランの授賞コメントを代読。医学・生理学賞を授賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授も「あの瞬間はボブ・ディランが会場にいるような雰囲気になった」とコメントし、ここ日本でも大きな反響と話題を呼んでいる(ノーベル賞授賞式について詳しくはこちら:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/476484)。また、来年4月のスウェーデンで公演を行なうことが正式に発表され、ストックホルムでのノーベル文学賞授賞記念講演も期待されている(http://bobdylan.com/on-tour/)。

 

また、12月20日に米NBC TVでゴールデンタイムに全米放映された、今もなお現役で活躍する米音楽界の宝・生きる伝説トニー・ベネットの90歳を祝う特別番組『“Tony Bennett Celebrates 90: The Best Is Yet to Come”?』にボブ・ディランがビデオで出演。トニー・ベネットやフランク・シナトラらが歌ったスタンダード曲「Once Upon a Time」をツアー・バンドとともにライヴ・パフォーマンスした。ボブ・ディランのパフォーマンスはノーベルの賞受賞後10月28日米バーミンガムの小さなホールWORKPLAYで極秘収録された。

 

12月7日に発売となった『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』は、ボブ・ディランの50年にも及ぶ「歌」の歴史を詰め込んだ、ノーベル文学賞授賞記念新規オールタイム・ベスト盤で、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲を収録、最新リマスター音源、高品質Blu-spec CD2仕様での発売となる。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ノーベル文学賞授賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々には最適なボブ・ディランの入門編となっている。

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メディア情報更新(safari) (2016.12.27)

メディア情報を更新しました。

詳細はこちら

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放送大学『ボブ・ディラン −音楽に文学を重ねた男』無料公開講演会を開催! (2016.12.26)

放送大学東京文京学習センターは、アメリカ文学とポピュラー音楽・文化の研究者である佐藤良明放送大学教授を講師とした無料の公開講演会『ボブ・ディラン −音楽に文学を重ねた男』を開催する事になりました。尚、参加は先着順となりますので、御了承下さい。

 

1.講師による講演内容概要

いま世界で、人々を隔てる動きが進行中です。米国でも「偉大な国」を守る「壁」の必要を訴える大統領が当選しました。
半世紀前、世界を揺さぶっていたのは、これと逆向きの、人々を「融合」へと導く力でした。当時のフォークやロック音楽を訪ねることで、その力がどのように働いていたかを実感してみたいと思います。人種、階級、そして(高尚/低俗の)文化の壁を打ち破ったヒーローとして、ボブ・ディランを取り上げます。

 

2.講演会概要



【日時】


2017年1月14日(土) 13:30開場 14:00開講


【会場】


放送大学東京文京学習センター 多目的講義室1(地下1階)

文京区大塚3-29-1 ※東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」下車徒歩3分


【ご注意】


要予約で、定員に達し次第、締切りとなります。


 

 

詳しくはこちら
http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/tokubetu/20170114.html

 

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『ボブ・ディラン30周年記念ライブ』がBS日テレで12月24日(土)21:00〜22:54放映! (2016.12.23)

 
『ボブ・ディラン30周年記念ライブ』がBS日テレで12月24日(土)21:00〜22:54放映!

豪華スター達が熱演!
〜ボブ・ディラン30周年記念ライブ〜
 
1992年10月16日NYマジソン・スクエア・ガーデンで行われた、
ディランのデビュー30周年を祝う伝説のトリビュートコンサート。
ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー等、ディランならではの超豪華な出演陣がディランの楽曲を演奏した夢の協演!
 

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ボブ・ディランが『輝け!第19回みうらじゅん賞』受賞! (2016.12.22)

去る12月20日、『輝け!第19回みうらじゅん賞』が発表されました。
注目された今年の受賞者に、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン!これによりW受賞を果たしました!

 

 

『輝け!第19回みうらじゅん賞』受賞者一覧



■ボブ・ディラン

<受賞理由>

中学3年のときレコードを買ってもらってから今までずっと聞き続けてきたくらい大好きで憧れの人です。いつ渡そうか・・・と考えながら第19回まできてしまったがようやく渡すことが出来ました。ボブから僕に賞をくれることはないだろうから、こっちから渡すことで関係性を作れたら。。。

 

■安住紳一郎

■Since 1624
■月船さらら
■御陣乗太鼓


「みうらじゅん賞」総評

間違いない選出であり、発表であったと思います。
今回はボブ・ディランさんではなく、東京ボブ・ディランさんにお渡ししましたが、どれだけご本人に伝わるかが、今後の課題かと思いますが、これからはGYAO!を見て(世界的に)広がっていくと良いなと思います。



 

 

――「みうらじゅん賞」とは?――
漫画家・イラストレーターのみうらじゅん主催、みうらじゅんの独断によって選考・贈呈される賞です。昨年発表された第18回では、松本人志やGLIM SPANKYが受賞し話題となりました。
現在開設中の特設サイトにて、今回の第19回受賞の模様をアーカイブ配信。過去の、第16回(2013年)、第17回(2014年)、第18回(2015年)の映像を無料配信しております。

関連リンク

*『輝け!第19回みうらじゅん賞』特設サイト
http://gyao.yahoo.co.jp/special/miuraaward/

当日の様子は、「GYAO!」にてアーカイブ配信中。栄えあるボブ・ディランの発表のシーンは上記サイトの01:25:15頃からになります。

リリース情報

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どんな時にも今がリアルタイムでありますように。いかなる過去のイメージに縛られることなく、今、ロックを感じることができますように・・・

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ボブ・ディランへ各界著名人がコメント第二弾!  (2016.12.20)

ボブ・ディランのノーベル文学賞授賞記念『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』の発売に合わせて、国内のミュージシャンや各界の著名人がメッセージを寄せた。第二弾としてASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんと、モデル・ミュージシャンの土屋アンナさんのコメントが本日公開された。全メッセージは『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』特設サイト内のスペシャル・ページ「HOW DOES IT FEEL?」に掲載され、各人のボブ・ディランへの想いや好きな曲、アルバムについてコメントを寄せている。

 

●特設ページ「HOW DOES IT FEEL?」

http://www.110107.com/Message_toD/

 

12月10日に行われた2016年ノーベル賞授賞式では、ボブ・ディラン自身は欠席したものの、ノーベル平和賞を授賞したサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の一節を引用してスピーチ、パティ・スミスがボブ・ディランの名曲「はげしい雨が降る」を歌い、駐スウェーデン米国大使がボブ・ディランの授賞コメントを代読。医学・生理学賞を授賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授も「あの瞬間はボブ・ディランが会場にいるような雰囲気になった」とコメントし、ここ日本でも大きな反響と話題を呼んでいる(ノーベル賞授賞式について詳しくはこちら:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/476484)。また、来年4月のスウェーデンで公演を行なうことが正式に発表され、ストックホルムでのノーベル文学賞授賞記念講演も期待されている(http://bobdylan.com/on-tour/)。

 

12月7日に発売となった『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』は、ボブ・ディランの50年にも及ぶ「歌」の歴史を詰め込んだ、ノーベル文学賞授賞記念新規オールタイム・ベスト盤で、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲を収録、最新リマスター音源、高品質Blu-spec CD2仕様での発売となる。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ノーベル文学賞授賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々には最適なボブ・ディランの入門編となっている。

 

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パティ・スミスがノーベル賞授賞式について振り返る (2016.12.19)

ノーベル賞授賞式から1週間経ちましたが、パティ・スミスが授賞式でのパフォーマンスについて語る素敵な記事がありましたので、ご参照ください。

●ローリングストーン誌
パティ・スミスが語る、ノーベル賞授賞式:W極度の緊張状態Wだった



パティ・スミスが語る、ノーベル賞授賞式:W極度の緊張状態Wだったhttps://t.co/9oAH2psH55#ボブ・ディラン #パティ・スミス pic.twitter.com/bjHno1FcH3 — ローリングストーン日本版 (@rollingstonejp) 2016年12月15日


●BARKS
パティ・スミス、ノーベル賞授賞式でのパフォーマンスを振り返る


パティ・スミス、ノーベル賞授賞式でのパフォーマンスを振り返るhttps://t.co/pXLoPWsfgh#PattiSmith — BARKS編集部 (@barks_news) 2016年12月15日


●ro69
パティ・スミス、ノーベル賞授賞式でディランの歌を歌った経験を寄稿



パティ・スミス、ノーベル賞授賞式でディランの歌を歌った経験を寄稿 - 中村明美の「ニューヨーク通信」 https://t.co/s4B69lPDfA — RO69(アールオーロック)総合 (@ro69_jp) 2016年12月15日

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作家・村上龍氏がボブ・ディラン、ノーベル文学賞受賞に寄せた言葉。 (2016.12.19)

 

作家・村上龍氏がボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に寄せた言葉、最新刊『星に願いを、いつでも夢を』にも収録された「We Love Dylan」が、BEST TIMESで特別配信されています!詳しくは下記をご覧ください。


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ボブ・ディラン、ノーベル文学賞授賞記念『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』に寄せて各界著名人がコメント (2016.12.15)

ボブ・ディランのノーベル文学賞授賞記念『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』の発売に合わせて、国内のミュージシャンや各界の著名人がメッセージを寄せた。全メッセージは『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』特設サイト内のスペシャル・ページ「HOW DOES IT FEEL?」に掲載され、ボブ・ディランへの想いや好きな曲、アルバムについてコメントを寄せている。

●特設ページ「HOW DOES IT FEEL?」
http://www.110107.com/Message_toD/

12月10日に行われた2016年ノーベル賞授賞式では、ボブ・ディラン自身は欠席したものの、ノーベル平和賞を授賞したサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の一節を引用してスピーチ、パティ・スミスがボブ・ディランの名曲「はげしい雨が降る」を歌い、駐スウェーデン米国大使がボブ・ディランの授賞コメントを代読。医学・生理学賞を授賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授も「あの瞬間はボブ・ディランが会場にいるような雰囲気になった」とコメントし、ここ日本でも大きな反響と話題を呼んでいる(ノーベル賞授賞式について詳しくはこちら)。また、来年4月のスウェーデンで公演を行なうことが正式に発表され、ストックホルムでのノーベル文学賞授賞記念講演も期待されている(http://bobdylan.com/on-tour/)。

12月7日に発売となった『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』は、ボブ・ディランの50年にも及ぶ「歌」の歴史を詰め込んだ、ノーベル文学賞授賞記念新規オールタイム・ベスト盤で、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲を収録、最新リマスター音源、高品質Blu-spec CD2仕様での発売となる。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ノーベル文学賞授賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々には最適なボブ・ディランの入門編となっている。

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再放送決定!NHKスペシャル「ボブ・ディランノーベル賞詩人 魔法の言葉」 (2016.12.13)

再放送の日程は以下の通りです。

12月17日(土)(16日深夜)NHK総合午前0:10〜0:59
「ボブ・ディランノーベル賞詩人 魔法の言葉」
≫番組HP

お見逃しなく!

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ボブ・ディラン祝ノーベル文学賞受賞記念!
「鏡開き〜ディラン特製升で振る舞い酒」日本のファンがお祝い!
 (2016.12.12)




12月10日(日本時間12月11日早朝、スウェーデンのストックホルムで行われた2016年ノーベル賞授賞式に合わせて、12月11日タワーレコード渋谷店にて、ボブ・ディランのノーベル文学賞を日本のファンとともにお祝いするイベントが開催され、日本式の「鏡開き」でボブ・ディランの栄誉を讃えた。渋谷タワーレコードには早朝にも関わらず長蛇の列ができ、約200名の日本のファンが集まり、スタート時間の10時になると 彷徨い続ける永遠のニセモノ「東京ボブ・ディラン」がゲストで登場。ボブ・ディランはノーベル賞授賞式に参列せず、パティ・スミスが「はげしい雨が降る」を歌唱披露したが、ここ日本では「東京ボブ・ディラン」がディラン・ファンと喜びを分かち合うために駆けつけ、日本風に「鏡開き」を開催。この日だけの記念品として「ディラン特製枡」が、ディランの年齢に合わせた75個用意され、ディラン・グッズを持参したお客様に先着順でプレゼントされた。その枡に祝い酒が振舞われ、二度とないだろうと思われる歴史的な慶事を、約200人の日本のファンとともに祝賀した。

 
 


12月7日に発売となった、ボブ・ディランの50年にも及ぶ「歌」の歴史を詰め込んだノーベル文学賞受賞記念『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』は、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲CD2枚に詰め込んだオールタイム・ベスト盤。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ノーベル文学賞授賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々には最適なボブ・ディランの入門編となっている。ミュージシャンとして初のノーベル文学賞を授与されたボブ・ディランの作品の数々に是非この機会に触れてみてはいかがだろうか。


 

【東京ボブ・ディラン プロフィール】



93年頃からボブ・ディラン潮来としてライヴ活動を始めると、マニアの間で急速に噂が広まり、みうらじゅん氏等によってメディアに紹介され、ファンの間では東ボブ(とうぼぶ)の愛称で親しまれるようになる。2001年にファーストCDをリリース、2003年にはザ・バンドのメンバー等も参加しているボブ・ディラントリビュート盤に1曲参加し、ヨーロッパBMGから世界発売された。2006年には池袋にボブ・ディランをコンセプトにしたカフェバーPolkaDots(ポルカドッツ)をオープン。2015年9月には初のロンドン・ツアーを成功させるなど、今現在も精力的な活動を続けている。

http://www.polkadots.jp/to_bob/index2.html

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詳しくはこちら

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【ノーベル賞授賞式レポート】授賞式でパティ・スミスが名曲「はげしい雨が降る」を歌う。晩餐会で米国大使がボブ・ディランからの授賞スピーチを代読。ノーベル平和賞授賞式ではサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の一節を語る! (2016.12.11)



Read the Nobel Banquet speech by Nobel Laureate Bob Dylan, given by the US Ambassador to Sweden Azita Raji: https://t.co/MCPaAvVF5Q pic.twitter.com/dhE3nPdprP — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月10日



ボブ・ディランにノーベル文学賞授与!
授賞式でパティ・スミスが名曲「はげしい雨が降る」を歌う。


晩餐会で米国大使がボブ・ディランからの授賞スピーチを代読。
ノーベル平和賞授賞式ではサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の一節を語る!


 

12月10日(日本時間12月11日早朝)、スウェーデンのストックホルムで行われた2016年ノーベル賞授賞式にて、音楽家として初のノーベル文学賞を授賞したボブ・ディラン。本人は授賞式を欠席したが、ディランに多大な影響を受け、愛弟子ともいえるパンクの女王パティ・スミスがディランの代表曲の一つである名曲「はげしい雨が降る」(1963年発表アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録)をオーケストラをバックに歌った。感極まったあまり途中で歌い直す場面もあったが、「ごめんなさい。緊張してしまって、歌い直すわ」と語ると、会場中から温かい拍手が巻き起こり、最後まで感動的にエモーショナルに歌いあげた。ステージ上のスウェーデン国王やノーベル賞各受賞者、そして会場中から大きな温かい拍手が鳴り止まず、観客の中には涙するものもいた。

 

●パティ・スミス「はげしい雨が降る」パフォーマンス映像


Standing ovations! What a moving performance by soloist Patti Smith of Bob Dylan’s A Hard Rain’s A-Gonna Fall at the Nobel Prize Award Ceremony at Stockholm Concert Hall. Nobel Prizeさんの投稿 2016年12月10日


https://www.facebook.com/nobelprize/videos/10154138857909103/

 

授与式でのノーベル文学賞プレゼンタ―・スピーチでは、スウェーデン・アカデミー・ノーベル文学賞委員会メンバーのホレス・エングダール氏がボブ・ディランへの授与に関して「ボブ・ディランはその全作品により、詩というものの概念や詩はどうあるべきかという私たちの考え方を大きく変えた」と語った。

 

その後行われた晩餐会にて、ボブ・ディランから届いた授賞スピーチを駐スウェーデン米国大使のアジタ・ラジ氏が代読。スピーチは7分間にも渡り、その真摯なメッセージに対して会場中から大きな歓声と拍手が沸き起こり、スタンディング・オベーションでボブ・ディランの授賞を讃えた。以下ボブ・ディランの授賞スピーチより抜粋。

 

『今回同席できないことを残念に思いますが、気持ちの上では間違いなく皆さんと共にいること、また、このような名誉ある賞を光栄に思っていることをご承知おきください。ノーベル文学賞を受賞することは、わたしがこれまで想像も予測もし得なかったことでした。学校の教室で教えられ、世界中の図書館に置かれ、敬意を込めて語られてきた文学の巨匠たちの作品には、常に深い感銘を与えられてきました。そのようなリストに名前を連ねることになったことには、まったく言葉で言い表せない思いです。もし、わたしがノーベル文学賞を受賞するチャンスがほんの少しでもあると誰かにかつて聞かされていたなら、その可能性は月面に立つのと同じくらいと思わざるを得なかったでしょう。この驚くべき知らせを受けたときツアー中だったわたしが、この知らせを理解するには時間がかかりました。わたしはウィリアム・シェイクスピアに思いを馳せるようになりました。彼の言葉は舞台のために書かれたものであり、読まれるためではなく語られることを意図していたのです。「これは文学なのだろうか?」という疑問は、シェイクスピアの心から最も離れたところにあったに違いありません。わたしの行動のすべての中心にあったのは、わたしの「歌」でした。わたしの「歌」があらゆる文化を超えて多くの人々の人生に居場所を見いだしたように見受けられることに感謝しています。世の中には400年経っても決して変わらないことがあるものです。「わたしの歌は文学なのだろうか?」そう自分に問うた機会は今まで一度もありませんでした。したがって、スウェーデン・アカデミーには、まさにその「問い」について考えるお時間を割いてくださったこと、そして、究極的には、このような素晴らしい「答え」を出してくださったことに感謝しています。』(ボブ・ディラン)



(スピーチ全文訳はこちら: https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/476477 )

 

また、オスロで行われたノーベル平和賞授賞式では、コロンビアのサントス大統領が授賞スピーチの中で、ボブ・ディランの「風に吹かれて」歌詞の一節を引用してこう語った。



「戦争が原因で命を落としたのは、20世紀だけで1億8700万人にのぼる。残念なことに、新世紀において犠牲者の数は増える一方だ。ボブ・ディランが60年代に歌い、私を含め本当にたくさんの若者たちの心を打った、あの忘れられない質問を、今こそ思い出そうではないか。”どれだけ人が死んだら あまりにも多くの人たちが死んでしまっていることに気づくのだろう?その答は、友よ、風に吹かれている。その答は風の中に舞っている・・・”」

 

ボブ・ディランの50年にも及ぶ「歌」の歴史を詰め込んだ『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』が12月7日に日本発売となった。史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲CD2枚に詰め込んだオールタイム・ベスト盤である。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ノーベル文学賞授賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々には最適なボブ・ディランの入門編となっている。

ミュージシャンとして初のノーベル文学賞を授与されたボブ・ディランの作品の数々に是非この機会に触れてみてはいかがだろうか。
●ボブ・ディランに授与されたノーベル文学賞メダル映像(ノーベル賞公式ツイッターより)


Bob Dylan is awarded the 2016 #NobelPrize in Literature "for having created new poetic expressions within the great American song tradition" pic.twitter.com/yfa0kxNMRq — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月10日


 

【リリース情報】

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http://www.110107.com/dylan_best

 

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ノーベル賞授賞式でのパティ・スミスが歌う「はげしい雨が降る」パフォーマンス映像 (2016.12.11)

ノーベル賞公式フェイスブックで、2016年12月10日ノーベル賞授賞式にてパティ・スミスが歌う「はげしい雨が降る」の映像がアップされました。「はげしい雨が降る」を歌う中、途中ストップしてしまい「ごめんなさい。緊張してしまって、歌い直すわ」と言うと、会場中から温かい拍手。そして歌いなおし、最後は感動的にエモーショナルに歌いあげました。ステージ上の受賞者たちや国王、そして会場全体鳴りやまぬ拍手!必見です!!




Standing ovations! What a moving performance by soloist Patti Smith of Bob Dylan’s A Hard Rain’s A-Gonna Fall at the Nobel Prize Award Ceremony at Stockholm Concert Hall. Nobel Prizeさんの投稿 2016年12月10日

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ノーベル平和賞授賞スピーチでサントス・コロンビア大統領が「風に吹かれて」の歌詞を引用 (2016.12.11)



Nobel Lecture "Peace in Colombia: From the Impossible to the Possible" by @JuanManSantos https://t.co/exuJwOyGMt #NobelPrize pic.twitter.com/bjKTtmsfU1 — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月10日



フアン・マヌエル・サントス コロンビア大統領


ノーベル平和賞受賞スピーチ(2016年12月10日、オスロ)

(受賞スピーチでディランに言及している箇所のみ抜粋)

 

歴史家たちの推測によると、戦争が原因で命を落としたのは、20世紀だけで1億8700万人に上るそうです。1億8700万人!その1人1人が貴重な人間の命であり、家族や大切な者たちに愛されていました。残念なことに、新世紀において犠牲者の数は増える一方です。



私のノーベル賞受賞者仲間であるボブ・ディランが60年代に歌い、私を含め本当にたくさんの若者たちの心を打った、あの忘れられない質問を、今こそ思い出そうではありませんか。



「どれだけ人が死んだら あまりにも多くの人たちが死んでしまっていることに気づくのだろう? 
その答は、友よ、風に吹かれている その答は風の中に舞っている」


 
Nobel Lecture by Juan Manuel Santos, Oslo, 10 December 2016.


 

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ノーベル文学賞授与式でのスウェーデン・アカデミー、ホレス・エングダール氏Award Ceremony Speech訳 (2016.12.11)



Quote from presentation speech to 2016 Literature Laureate Bob Dylan @ the #NobelPrize Award Ceremony. Read it here: https://t.co/kOKjkQlqY5 pic.twitter.com/b1onrZewR9 — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月10日



ノーベル文学賞授与式:プレゼンタースピーチ


プレゼンター:ホレス・エングダール氏

(スウェーデン・アカデミー、ノーベル文学賞委員会メンバー)

Award Ceremony Speech



今回シンガーソングライターがノーベル文学賞の受賞者になったからといってセンセーションが起こるべきではありません。はるか昔はすべての詩が歌われていたり、旋律をつけられて詠唱されていたのですから。詩人たちは熱狂的な表現者であり、吟遊詩人とも言われていました。「歌詞(lyrics)」という単語も「リラ(lyre、古代ギリシャの民族楽器)」が由来となっています。しかしボブ・ディランの功績は、ギリシャ人やプロヴァンス人の時代への回帰ではありませんでした。彼は代わりに全身全霊を20世紀のアメリカのポピュラー・ミュージックに捧げたのです。それらはプロテスト・ソング、カントリー、ブルース、初期のロック、ゴスペルといったメインストリーム・ミュージックであり、ラジオ局や蓄音機から流れてくるような、あらゆる人種の市井の人々のための音楽でした。

 

大衆がポップ風のフォーク・ソングを期待する中、1本のギターを抱えて佇む1人の若者がストリートと聖書の言葉を融合させて生み出したものは、世界の終わりを無用な再生のように感じさせることになります。

 

ボブ・ディランにノーベル賞を授与することによってその革命(的な功績)を認めることが大胆な決断に感じられたのは授与以前のみの話であり、今では既に当然のことに思われます。しかし彼は文学というシステムを混乱させたことにより賞を与えられるのでしょうか?そういう訳ではありません。もっとシンプルな理由があります。それは彼が永遠に続けているツアーの会場のステージ前で胸を躍らせながら、あの魅惑の声を待っている皆さんと同じ思いによるものです。

 

ボブ・ディランはその全作品により、詩というものの概念やその作用に関する私たちの考えを変えました。もし文学界の人々が不満の声を上げるのであれば、神様とは書くのではなく踊り歌うものであることを彼らに思い出させるべきでしょう。

Presentation Speech by Professor Horace Engdahl, Member of the Swedish Academy, Member of the Nobel Committee for Literature, 10 December 2016.



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ボブ・ディラン:ノーベル賞受賞スピーチ全文訳 (アジタ・ラジ 駐スウェーデン米国大使 代読) (2016.12.11)



Read the Nobel Banquet speech by Nobel Laureate Bob Dylan, given by the US Ambassador to Sweden Azita Raji: https://t.co/MCPaAvVF5Q pic.twitter.com/dhE3nPdprP — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月10日



ボブ・ディラン:ノーベル賞受賞スピーチ


(アジタ・ラジ 駐スウェーデン米国大使 代読)

 

今回同席できないことを残念に思いますが、気持ちの上では間違いなく皆さんと共にいること、またこのような名誉ある賞を光栄に思っていることをご承知おきください。ノーベル文学賞を受賞することは、私がこれまで想像も予測もし得なかったことでした。

 

私は幼い頃から、(ラドヤード・)キップリング、(バーナード・)ショー、トーマス・マン、パール・バック、アルベール・カミュ、(アーネスト・)ヘミングウェイといった、そのような栄誉に相応しいと判断された人々の作品を読み、吸収してきました。学校の教室で教えられ、世界中の図書館に置かれ、敬意を込めて語られてきた彼ら文学の巨匠たちの作品には、常に深い感銘を与えられてきました。そのようなリストに名前を連ねることになったことには、まったく言葉で言い表せない思いです。

 

彼らがノーベル賞という栄誉を自分のものとして考えたことがあるかは定かでありませんが、本、詩、戯曲を書く者であれば、恐らく誰でもその秘密の夢を心の奥底に隠し持っているのではないでしょうか。あまりに奥深いところに埋もれているため、本人たちも気づいていないのでしょう。

 

もし誰かに私がノーベル文学賞を受賞するチャンスがほんの少しでもあると聞かされていたなら、その可能性は月面に立つのと同じくらいと思わざるを得なかったでしょう。実際、私が生まれた年、そしてその後数年間(注:1940-1943年)は、世界中のどんな人でも(私が)ノーベル賞を受賞するほど優れているなんてこれっぽっちも見なされていなかったのですから。控えめに言っても仲間が非常に少ないことは認識しています。

 

この驚くべき知らせを受けたときツアー中だった私が、この知らせを理解するには時間がかかりました。私はウィリアム・シェイクスピアに思いを馳せるようになりました。恐らく、彼は自身のことを劇作家だと考えていたと思います。自分が文学を書いていたという考えは彼の頭になかったことでしょう。彼の言葉は舞台のために書かれたものであり、読まれるためではなく語られることを意図していたのですから。『ハムレット』を書いていたとき、彼は様々なことを考えていたに違いありません。「これらの役割に相応しい役者たちは誰だろう?」「これはどのように演出すべきだろう?」「本当にデンマークが舞台でいいのか?」…(注→ここで笑いが起こる)…彼の創造的なヴィジョンや野心は間違いなく心の中で重要な位置を占めていたでしょうが、一方で「資金はあるのだろうか?」「ご贔屓筋のための良い席は十分にあるだろうか?」「人間の頭蓋骨はどこで手に入れるのだろう?」といった世俗的なことも考え対処する必要がありました。「これは文学なのだろうか?」という疑問は、シェイクスピアの心から最も離れたところにあったに違いありません。

 

10代で歌を書くようになってから、そして自分の能力に何らかの名声を得るようになっても、これらの歌に対する私の大志もその程度でしかありませんでした。コーヒー・ハウスやバー、後にはカーネギー・ホールやロンドン・パラディアムで聴いてもらえるようになることは想像していました。本当に大きな夢を描いていたとしても、レコードを制作したり、その後自分の歌をラジオで聴いたりすることを想像するのが関の山でした。レコードを制作したり、ラジオで自分の歌を聴いたりすることは自分の音楽が多くの聴衆の耳に届くこと、そして自分が始めた生業(なりわい)を続けることができるかも知れないことを意味したからです。

 

さて、今ではこの生業が長くなりました。私は何十枚ものレコードを制作し、世界中で何千回ものコンサートを行なってきました。しかし、私の行動のほぼすべてにおいて、生命の中枢にあったのは私の歌でした。私の歌があらゆる文化を超えて多くの人々の人生に居場所を見いだしたように見受けられることに感謝しています。

 

しかし、どうしても申し上げたいことがあります。私はパフォーマーとして5万人の前でも、50人の前でも演奏したことがありますが、50人の前で演奏することの方が難しいものだと言えます。5万人の人格はひとつともいえますが、50人はそうはいきません。それぞれが独立したアイデンティティと独自の世界を持っているのです。彼らはより明瞭にものごとを知覚することができます。正直さと、才能の極みとの共感度が問われるのです。ノーベル委員会がとても小規模であるという事実は私にも理解できます。

 

しかし、シェイクスピアのように、私もまた、創造的な試みの追求や、日々のあらゆる世俗的なものごとの対処に忙しいことが多いのです。「これらの歌に最適なミュージシャンは誰だろう?」「私は(この作品に)ふさわしいスタジオで録音しているのだろうか?」「この歌のキーは正しいだろうか?」と。

 

世の中には400年経っても決して変わらないことがあるものです。

「私の歌は文学なのだろうか?」そう自分に問うた機会は今まで一度もありませんでした。したがってスウェーデン・アカデミーには、まさにその問いについて考えるお時間を割いてくださったこと、そして究極的には、このような素晴らしい答えを出してくださったことに感謝しています。

 

Bob Dylan

 

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12/11(日)23時50分から1 時間45分にも及ぶ特番『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』の詳細が明らかに! (2016.12.10)



12/11(日)23時50分から1 時間45分にも及ぶ特別番組
『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』の詳細が明らかに!


1994年奈良・東大寺での「はげしい雨が降る」も登場!



ノーベル文学賞受賞ボブ・ディラン、12月11日(日)の23時50分から1時間40分に渡って放映されるスペシャル番組『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』の詳細が明らかになり、放映されるセットリストが発表された!

1971年バングラデシュ・コンサート、1975年シカゴでのTVライヴ、1986年シドニー公演、1994年ウッドストック、1996年ハイドパーク公演、そして、1994年奈良の東大寺でオーケストラをバックに歌った貴重なライブ映像や、ミュージックビデオ、テレビ出演など、さまざまな映像で、その音楽と詩の世界を紹介する。

ナビゲーターは俳優の松重豊氏、解説は菅野ヘッケル氏によって世界各地のディランの貴重な映像がオンエアーされる素晴らしい内容となっている。こちらもお見逃しなく!



第1部
ミスター・タンブリンマン (ニューポート・フォーク・フェスティバル1964)
風に吹かれて (バングラデシュ・コンサート1971)
天国への扉(アンプラグド1995)
イッツ・オール・オーバー・ナウ・ベイビー・ブルー(@1965)
ブルーにこんがらがって(@ボストン1975)
レ二ー・ブルース(@シドニー1986)
自由の鐘(ニューポート・フォーク・フェスティバル1964)
はげしい雨が降る(@奈良・東大寺1994)

休憩中

やせた男のバラッド(「ノ―・ディレクション・ホーム」)
サブタレニアン・ホームシック・ブルース(「ドント・ルック・バック」)

第2部
マギーズ・ファーム(ニューポート・フォーク・フェスティバル1965)
ライク・ア・ローリング・ストーン(同上)
ハリケーン(WTTW スタジオライブ1975)
親指トムのブルースのように(@ハイドパーク1996)
ラヴ・シック (グラミー賞1997)
見張塔からずっと(ウッドストック94)
マイ・バック・ペイジズ(30周年記念ライブ1992)
時代は変る (1964〜1978〜1995)

 

●12月11日(日) 23:50〜25:35 NHKBSプレミアム

『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』

http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan02.html



50年以上の音楽キャリアを持ち、75歳となった今も年間100本のライブをこなし、毎年のように新作を発表、衰えを知らぬ創作意欲で新しい表現に挑み続けているボブ・ディラン。600を超えるとされる楽曲の中から、選りすぐった代表曲を貴重なライブ映像やミュージックビデオ、テレビ出演などさまざまな映像で紹介し、その音楽と詩の世界を紹介する。



 

「風に吹かれて」「時代は変わる」「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリングストーン」「天国への扉」・・・。フォーク、ロック、カントリー、ゴスペルと常にスタイルを変えながらポピュラー音楽の歴史に偉大な足跡を残してきた、ボブ・ディランの軌跡をたどる。

 

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ボブ・ディランNHKスペシャルの番組詳細が明らかに。
ノーベル賞授賞式に合わせてディラン特別番組が続々。
 (2016.12.09)

ノーベル文学賞受賞記念、入門編オールタイムベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』を12月7日に発表し、いよいよ明日12月10日(土)21時から海外ミュージシャン初のNHKスペシャルが放映となるボブ・ディラン。そのNHKスペシャルの番組内容が明らかになった。番組の正式タイトルは『NHKスペシャル「ボブ・ディラン ノーベル賞詩人 魔法の言葉」』に決定。「ボブ・ディラン」とは何者なのか?詩に込められた真意とはどのようなものなのか?NHKは未公開の「秘蔵メモ」や映像を独自に取材、ひとつの歌が生まれるまで、ディランがどう時代と向き合い、詩へと凝縮させてきたのか、知られざる創作の秘密に迫っていく。


●番組正式タイトル:NHKスペシャル「ボブ・ディラン ノーベル賞詩人 魔法の言葉」
放映日:2016年12月10日(土) 午後9時00分〜9時49分
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161210


世界に衝撃が走った、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞。番組では、ボブ・ディランの未公開の“創作メモ”や“貴重映像”の数々を紹介。謎めいた歌詞は一体どのようにして生まれるのか?舞台裏を取材。 6000点を超すボブ・ディランの「未公開資料」は必見。手書きのメモや貴重な映像など、知られざるディランの実像に迫る。ディランを知るアル・クーパーら大物インタビューも。世界を魅了し続けた“詩”を俳優のオダギリジョーさんが朗読。世界で初めてミュージシャンとしてノーベル文学賞したボブ・ディラン。授賞式当日、世界を魅了し続ける“魔法の言葉”の秘密に迫っていきます。


出演者
朗読・オダギリジョー
語り・長塚圭史




更に、NHKBSプレミアムで12月11日(日)23時から放映される『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』では、1971年バングラデシュ・コンサート、1975年シカゴでのTVライヴ、1986年シドニー公演、1994年ウッドストック、1996年ハイドパーク公演、そして、1994年奈良の東大寺でオーケストラをバックに歌った貴重なライブ映像や、ミュージックビデオ、テレビ出演など、さまざまな映像で、その音楽と詩の世界を紹介する。番組ナビゲーターは俳優の松重豊氏。解説は菅野ヘッケル氏。


●12月11日(日)23:50〜25:35 NHKBSプレミアム 『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』
http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan02.html




また、NHK BS1ではボブ・ディランの決定版伝記映画が二夜に渡って放映されるなど、ノーベル賞授賞式を挟んでボブ・ディランの様々なテレビ特別番組が予定されている。


●12月10日(土)0:00〜1:53 NHKBS1 『ノー・ディレクション・ホーム』 (前編) ※9日深夜
●12月11日(日)0:00〜1:35 NHKBS1 『ノー・ディレクション・ホーム』 (後編) ※10日深夜
http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan01.html



(その他、ノーベル賞関連の特集番組の情報はこちら)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/476236


12月10日のノーベル賞授賞式では愛弟子的なパティ・スミスが「はげしい雨が降る」を歌い、また、ボブ・ディランの授賞コメントは晩餐会の場で代読されることが公式に発表されている。


日本でも12月11日(日)午前10時から渋谷タワーレコードにて、ファンの皆さんとともに鏡開きで祝うイベントも実施される

≫イベントの詳細

ボブ・ディランの50年の歴史を2枚のCDに詰め込んだ入門編オールタイム最新ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』は12月7日に日本発売。ノーベル文学賞受賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々のための決定版ベスト・オブ・ベスト。史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲CD2枚に詰め込んだオールタイム・ベスト。2013年最新リマスター、日本盤のみ高品質Blu-spec&#160;CD2仕様となる。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ボブ・ディランの入門編として最適な内容になっている。

 

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本日12/7(水)23時〜BS-TBS「SONG TO SOUL」で「風に吹かれて」オンエアー (2016.12.07)



多くの人々の心に響き続けるソング(名曲)のルーツを辿りながら音楽を生み出したソウル(魂)と音楽に魅せられたソウル(魂)をつないでいく、新しいジャンルの音楽番組BS-TBS「SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜」、本日12/7(水)23時からボブ・ディランの「風に吹かれて」がオンエアーとなります。ゆったりと繰り広げられるハイビジョン映像。ミュージシャンたちがその音楽に込めた魂と音楽シーンや時代を大きく変えた魅力を探りながら、「永遠の一曲」の源流に迫っていきます。



 

BS-TBS「SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜」

ボブ・ディラン「風に吹かれて」

12月7日午後11時〜BS-TBS

http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/onair_14.html

 


<放送内容>

今回取り上げる一曲は、フォーク・ロックの先駆者、ボブ・ディランの「風に吹かれて」。 
20世紀を代表する天才アーティスト、ボブ・ディラン。彼の初期を代表する一曲「風に吹かれて」はフォークの名作であり、この歌の持つメッセージに世界中の若者が共鳴し、現代に至るまで広く聴かれ歌われてきた。若き日のディランは、芸術家が多く集まるNY・グリニッジ・ヴィレッジで音楽活動を開始する。当時のグリニッジ・ヴィレッジを代表するフォーク歌手だったオデッタが歌う「競売はたくさんだ(No More Auction Block)」に影響を受けたディランは、名曲「風に吹かれて」を生み出す。オデッタは当時の印象を「ディランは私と良く似た感性を持った人」と話す。しかし、この曲が世間に知れわたったのはディラン自身が歌ったものではなくピーター・ポール&マリー(以下PPM)がカヴァーしたバージョンだった。PPMのメンバーで、ディランとはアーティスト仲間だったピーター・ヤーロウは当時を振り返り「初めて聴いた時からすぐにレコーディングしたいと思わせる曲だった」と明かす。その後のディランは、フォークのみならずロックの世界を切り開き、史上初のプロモーションビデオを制作するなど、まさに音楽界の歴史を作るオンリーワンのアーティストとして確固たる地位を築いていく。最後にピーター・ヤーロウはこう語る。 
「『風に吹かれて』の価値や美しさは色褪せない。いまのヒットチャートに入っていなくても、世界中の人の心に、この歌はあるよ。」 
他、ディランのジャケット写真を撮った写真家、ダニエル・クレイマーやボブ・ディラン研究家の菅野ベッケル氏にインタビューも。マニア必見の1時間。

 

<出演者>

ピーター・ヤーロウ(PPMメンバー)

オデッタ(フォークシンガー)

ダニエル・クレイマー(フォトグラファー)

マイケル・ライドン(評論家)

菅野ヘッケル(ボブ・ディラン評論家)

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ボブ・ディラン祝ノーベル文学賞受賞記念「お祝い」イベント12/11に開催!
東京ボブ・ディランが渋谷タワーレコードにやってくる!
 (2016.12.07)




本日12月7日ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへの入門編オール・タイム・ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』が発売されたボブ・ディラン。2016年12月11日(日)午前10時から、渋谷タワーレコードにて、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞を記念した「お祝い」イベントが、“東京ボブ・ディラン”をお迎えして開催されることが決定しました。12月10日(土)にストックホルムで行われるノーベル賞授賞式、日本時間では深夜となるため、翌11日午前10時に渋谷タワーレコード原宿側エントランスにて、日本のファンの皆さんと一緒にボブ・ディランの栄誉を讃え、日本的な「鏡開き〜ディラン特製升で振る舞い酒」でお祝いしようというイベントです。ボブ・ディランはノーベル賞授賞式に参列しませんが、パティ・スミスが「はげしい雨が降る」を歌い、ボブ・ディランの受賞コメントも当日発表されると公式に発表となりました。日本においてはこの日のために“彷徨い続ける永遠のニセモノ”東京ボブ・ディランが来店、当日店頭にディラン・グッズ(CD、LP、書籍、Tシャツなど)をご持参の上お越しいただいた方には、先着でこの日の為に用意された<メモリアル焼印入りディランお祝いの特製升>をプレゼントいたします(*特製枡プレゼントは無くなり次第終了となります。ご了承ください)。


尚、タワーレコード渋谷店では、この日から1F、5Fにてボブ・ディラン関連作品(CD、DVD、アナログ、書籍)を最大規模で展開。イベント当日限定で、タワーレコード渋谷店にてボブ・ディランの国内盤をご購入いただいたお客様には先着で「祝!ノーベル文学賞ステッカー」をプレゼントいたします。「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」ということでノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン・・・歌手としては初めての偉業。二度とないだろうと思われる歴史的な慶事を、皆さんでお祝いしましょう。


祝ノーベル文学賞受賞
東京ボブ・ディランが渋谷タワーレコードにやってくる



@ノーベル文学賞受賞記念 鏡開きイベント

[会場]
タワーレコード渋谷店 1F店頭特設会場 ※原宿側エントランス
(東京都渋谷区神南1−22−14  http://tower.jp/store/kanto/Shibuya

[日時]
2016年12月11日(日)10:00〜11:00
※整理券の配布は9:00〜よりタワーレコード渋谷店 原宿側エントランスにて行います

[ゲスト]
東京ボブ・ディラン

[「お祝い会」内容]
 “彷徨い続ける永遠のニセモノ”東京ボブ・ディランが来店してお祝いの「鏡開き」を行い、祝い酒を振る舞います(*未成年の方にはホットコーヒーを振る舞います。なお、お酒並びにコーヒーは無くなり次第、終了となります)。また、当日店頭にディラン・グッズ(CD、LP、書籍、Tシャツなど)をご持参の上お越しいただいた方に先着で、この日の為に用意された<メモリアル焼印入りディランお祝いの特製升>をプレゼントいたします。尚、渋谷タワーレコードの原宿側エントランスで午前9時から整理券を配布予定。特製枡は無くなり次第、終了となります。ご了承ください。




▲ 特製枡


[注意事項]
※当日はお客様の年齢を確認できるものを必ずお持ちください、係りの者が確認させていただく場合がございます
※整理券は数に限りがございます
※お祝い酒用特製枡には数に限りがございます。お祝い酒用特製枡の配布数が終了次第、それ以降ご参加いただくお客様には紙コップでお祝い酒をご提供いたします。
※整理券をお持ちの方でも実施期間中にお越しにならなかった場合、整理券は無効となります
※未成年のお客様にはお祝い酒の代わりにコーヒーをプレゼント致します
※お祝い酒・コーヒー共になくなり次第、配布終了となりますので予めご了承ください
※当日、場所取りの為に会場周辺に私物等を置くことは禁止とさせて頂きます。同じく徹夜による会場での待機も禁止とさせて頂きます。
※イベント当日、取材等により、カメラが入る場合がございます。お客様が映りこむ可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
※当日の天候によりイベントを中断もしくは中止させて頂く場合がございます。また予告なくイベントの内容が変更になる場合がございます。



A1日限定「祝!ノーベル文学賞ステッカー」プレゼント!


[対象店舗]
タワーレコード渋谷店

[対象期間]
2016年12月11日(日)10:00〜23:00 ※1日限定

[対象商品]
ボブ・ディラン国内盤全商品

[特典内容]
対象商品を1枚ご購入につき「祝!ノーベル文学賞ステッカー」を1枚プレゼント




▲ 特典ステッカー

[注意事項]
※特典は数に限りがございますので予めご了承ください
※対象期間は12/11(日)タワーレコード渋谷店の営業時間内のみとさせていただきます

東京ボブ・ディラン プロフィール




93年頃からボブ・ディラン潮来としてライヴ活動を始めると、マニアの間で急速に噂が広まり、みうらじゅん氏等によってメディアに紹介され、ファンの間では東ボブ(とうぼぶ)の愛称で親しまれるようになる。2001年にファーストCDをリリース、2003年にはザ・バンドのメンバー等も参加しているボブ・ディラントリビュート盤に1曲参加し、ヨーロッパBMGから世界発売された。2006年には池袋にボブ・ディランをコンセプトにしたカフェバーPolkaDots(ポルカドッツ)をオープン。2015年9月には初のロンドン・ツアーを成功させるなど、今現在も精力的な活動を続けている。
http://www.polkadots.jp/to_bob/index2.html


最新リリース

ボブ・ディラン『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』
The Very Best Of Bob Dylan


2016年12月7日発売 SICP31035〜6(2CD) 特別価格¥2,500+税 高品質Blu-spec CD2 

80P日本版ブックレット 歌詞・対訳付 2013年の最新リマスター音源

友よ、答えはこの中にある。
ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編
オール・タイム・ベスト盤。

 

詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_best

 


<伝説の1966年ツアー50周年記念、未発表音源を満載して遂に商品化!


ボブ・ディラン『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』(2CD)
Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert


2016年11月23日発売 SICP-5099〜100 (2CD)  ¥3,000+税  解説・歌詞・対訳付


詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_RRAH66

 


●ボブ・ディラン『ライヴ 1966』(36CD)
Bob Dylan: The 1966 Live Recordings


2016年11月23日発売 完全生産限定盤 SICP-5101〜5136(36CD) ¥25,000+税 輸入盤国内仕様ボックスセット 日本版ブックレット(英文ブックレット訳・解説・歌詞・対訳)付


詳しくはこちら

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264

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ノーベル授賞式でディランの曲をパティ・スミスが披露&ディランから受賞演説原稿が届き晩餐会で代読! (2016.12.06)


Photo@Yoshie Tominaga



ボブ・ディランが受賞演説用の原稿をノーベル賞側に届けたということと、パティ・スミスが授賞式で「はげしい雨が降る」を歌うということが公式に発表されました

ディランはノーベル賞に行かないけれど、愛弟子的なパティ・スミスが代わりに歌う姿は、きっと次の日のニュースとかで取り上げられると思います(日本時間11日の深夜から早朝にかけて入ってくるのではないかと)。






また、ノーベル賞側に届いた、ディランからのノーベル文学賞受賞に関する原稿はノーベル賞の晩さん会でノーベル財団側の委員のどなたかによって代読されるそうです。

 

▼ノーベル賞の公式Twitterより



Patti Smith will perform Bob Dylan’s A Hard Rain’s A-Gonna Fall at the #NobelPrize Award Ceremony 10 December. pic.twitter.com/xoshAq74HX — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年12月5日



<掲載メディア>
朝日

http://www.asahi.com/articles/ASJD56TTCJD5UHBI03S.html

ロイター

http://jp.reuters.com/article/patti-smith-idJPKBN13V01U

BARKS

https://www.barks.jp/news/?id=1000135738

NME

http://nme-jp.com/news/30540/

 



いよいよ明日、12月7日は『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』の発売日です。

ロッキンオンのレビューより

http://ro69.jp/blog/ro69plus/152503



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ノーベル・ウィークへ突入!テレビ露出まとめ (2016.12.05)

いよいよノーベル・ウィークへ突入!ボブ・ディランは不参加を表明してますが、12月10日の授賞式へということで、いろいろな番組がノーベル賞について取り上げます。海外ミュージシャン初の「NHKスペシャル」を始め、様々なTV露出がありますので、わかる範囲でまとめました。12月7日には入門編ベスト『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』が発売となります。



【TV】

●12月7日(水) 23:00〜 BS TBS
SONG TO SOUL 『風に吹かれて』(再)


http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/onair_14.html

 

●12月9日(金) 23:00〜23:30 BS朝日
ベストヒットUSA 『祝ノーベル文学賞!ボブ・ディラン特集!』


http://www.bs-asahi.co.jp/usa/

 

●12月10日(土) 0:00〜1:53 NHKBS1
『ノー・ディレクション・ホーム』 (前編) ※9日深夜


http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan01.html

 

●12月10日(土) 18:00〜18:30 BSジャパン
あの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜 『1963年「ボブ・ディラン/風に吹かれて」』


http://www.bs-j.co.jp/anotoshi/

 

●12月10日(土) 21:00〜21:49 NHK総合
NHKスペシャル 「ボブ・ディラン 〜ノーベル賞詩人の素顔〜 (仮)」


http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161210

 

●12月11日(日) 0:00〜1:35 NHKBS1
『ノー・ディレクション・ホーム』 (後編) ※10日深夜


http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan01.html

 

●12月11日(日) 午前0時45分〜 午前1時15分 NHKBSプレミアム
笑う洋楽展 『ノーベル文学賞作品』


http://www4.nhk.or.jp/warauyo/

 

●12月11日(日) 23:00〜25:35 NHKBSプレミアム
『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』


http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan02.html

 

●12月12〜16日 TOKYO MX
“5時に夢中”のエンディングで“風に吹かれて”が決定


http://s.mxtv.jp/goji/

 

●12月25日(日) 18:00〜20:00 ミュージックエア
「ボブ・ディラン:ダウン・イン・ザ・フラッド」



●1225(日) 20:00〜22:15 ミュージックエア
「ボブ・ディラン:ボス・エンズ・オブ・ザ・レインボー 1978-1989」



●1225(日) 22:15〜24:00 ミュージックエア
「ボブ・ディラン:ネヴァー・エンディング・ストーリー」


https://www.musicair.co.jp/special/?id=1899


最新リリース

ボブ・ディラン
『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』The Very Best Of Bob Dylan


2016年12月7日発売

友よ、答えはこの中にある。
ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編
オール・タイム・ベスト盤。

 

SICP31035〜6(2CD) 特別価格¥2,500+税 高品質Blu-spec CD2 

80P日本版ブックレット 歌詞・対訳付 2013年の最新リマスター音源


詳しくはこちら

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/474741


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ボブ・ディラン、1966年の未発表ライヴ映像公開!当時のエンジニアが初めて語る貴重なドキュメンタリー映像を日本語字幕付きで公開。 (2016.12.02)

ボブ・ディランの1966年伝説のライヴ『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』と36枚組限定ボックス『ライヴ1966』の発表に合わせて、オフショット映像も含めた1966年のツアーの未発表ライヴ映像と、サウンドエンジニアとしてツアーに同行したリチャード・オルダーソンのインタビューとともに綴ったミニ・ドキュメンタリーが日本語字幕付きで公開された。当時の模様を紐解く貴重な証言とともに、当時を振り返りながら流れる映像により、その舞台裏が浮かび上がる貴重な映像である。



https://www.facebook.com/legacyjp/videos/1148466465249607/

 

『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』は1966年5月26日(ディランの25歳の誕生日の2日後)の英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演を収録した2枚組ライヴ盤。話題となった海賊盤のせいで何十年もの間、1966年5月17日のマンチェスターのフリー・トレード・センターのライヴが間違って『ロイヤル・アルバート・ホール』とされてきたが、ようやく「本当の」ロイヤル・アルバート・ホール公演が初めて商品化されることになった。バックをつとめるのは後にザ・バンドを結成する面々。フォークからロックへの移行期に当たるこの時期はエレクトリック・サウンドが気に入らない観客が多く、ブーイングが渦巻く中、観客が求めるものに対して、殻を破って新たな創造の道を突き進むディランの生の姿を確認することができる。この公演も前半がアコースティック、後半がエレクトリックという構成で、後半はまるで戦いのようにステージと客席が対峙する曲間の模様もそのまま全て収録したドキュメンタリー作品。1966年5月歴史的名盤『ブロンド・オン・ブロンド』(ロック界初の2枚組)発表直後、ロックの歴史が変わる瞬間を捉えた歴史的にも貴重で重要なライヴ音源といえる。また、同時発売で1966年の現存するディランのライヴ音源をすべて詰め込んだ36枚組限定ボックス『ライヴ1966』も発売となっている。


▼36枚組限定ボックス『ライヴ1966』
≫ 商品の詳細はこちら 


またノーベル賞授賞式が行われる12月10日の午後9時からNHK総合でボブ・ディランの『NHKスペシャル』が放映されることが決定した。タイトルは「ボブ・ディラン 〜ノーベル賞詩人の素顔〜 (仮)」。NHKスペシャルで海外ミュージシャンを単独で取り上げるのは史上初となる。番組の詳細は下記。

 

●番組タイトル:NHKスペシャル「ボブ・ディラン 〜ノーベル賞詩人の素顔〜 (仮)」

放映日:2016年12月10日(土) 午後9時00分〜9時49分

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161210

 

更にNHK BSでもNHKスペシャルの前後に、下記ボブ・ディラン関連の映像作品を放映する

 

●12月10日(土)0:00〜1:53 NHKBS1 『ノー・ディレクション・ホーム』 (前編) ※9日深夜

●12月11日(日)0:00〜1:35 NHKBS1 『ノー・ディレクション・ホーム』 (後編) ※10日深夜

http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan01.html

●12月11日(日)23:00〜25:35 NHKBSプレミアム 『BOB DYLAN Master Of Change〜ディランは変わる〜』

http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/dylan02.html



 

次世代へボブ・ディランのレガシー(遺産)を受け継いで行こうというキャンペーン『DYLANがROCK』も実施中。その中のリード商品として、ボブ・ディランの50年の歴史を2枚のCDに詰め込んだ入門編となるオールタイム最新ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』も12月7日に日本発売となることが決定している。ノーベル文学賞受賞で初めてボブ・ディランを知った方々や、名前は知ってはいるものの何をどこから聴いたらいいかわからないという方々のための決定版ベスト・オブ・ベストで、史上最高のロックソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼス他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」他、2012年のオリジナル作品『テンペスト』までの約50年間の代表曲・重要曲を35曲CD2枚に詰め込んだオールタイム・ベストで、2013年最新リマスター、日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様となる。日本版ブックレットには解り易いバイオと曲目解説に加え、それぞれの歌詩から訳者である中川五郎氏が“グッとくる”格言のようなフレーズをセレクトした「この一行とこの一言」、みうらじゅん氏と浦沢直樹氏がベストの次に聴くべき10枚を推薦する「わたしの10枚」なども収録し、ボブ・ディランの入門編として最適な内容になっている。


 

最新リリース

●ボブ・ディラン『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』 The Very Best Of Bob Dylan

2016年12月7日発売 SICP31035〜6(2CD) 特別価格¥2,500+税 高品質Blu-spec CD2 

80P日本版ブックレット 歌詞・対訳付 2013年の最新リマスター音源

友よ、答えはこの中にある。
ノーベル文学賞受賞記念、次世代のディラン・ファンへ入門編
オール・タイム・ベスト盤。

 

詳しくはこちら

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/474741

 


<伝説の1966年ツアー50周年記念、未発表音源を満載して遂に商品化!


●ボブ・ディラン『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』(2CD) Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert

2016年11月23日発売 SICP-5099〜100 (2CD)  \3,000+税  解説・歌詞・対訳付


詳しくはこちら

http://www.110107.com/dylan_RRAH66

 


●ボブ・ディラン『ライヴ 1966』(36CD) Bob Dylan: The 1966 Live Recordings


2016年11月23日発売 完全生産限定盤 SICP-5101〜5136(36CD) \25,000+税 輸入盤国内仕様ボックスセット 日本版ブックレット(英文ブックレット訳・解説・歌詞・対訳)付


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https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264

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メディア情報更新(TV Bros. (2016/12/3号)) (2016.11.30)

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メディア情報更新(NHK BSプレミアム「BOB DYLAN Master Of Change 〜ディランは変わる〜」) (2016.11.28)

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メディア情報更新(NHK総合「ボブ・ディラン 〜ノーベル賞詩人の素顔〜」) (2016.11.28)

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メディア情報更新(TFM/JFN「ON THE PLANET」) (2016.11.25)

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『ボブ・ディランの21世紀』(音楽出版社)刊行記念 湯浅 学×北中正和 トーク・イベント (2016.11.25)

『ボブ・ディランの21世紀』(音楽出版社)刊行記念 
湯浅 学×北中正和 トーク・イベントが開催決定しました!

開催日時:2016年12月11日(日) 〜
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メディア情報更新(@Living) (2016.11.22)

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ミュージック・マガジン12月号(11月19日発売)でボブ・ディランが表紙&巻頭特集(オールカラー35P) (2016.11.17)

ミュージック・マガジン12月号(11月19日発売)でボブ・ディランが表紙&巻頭特集。オールカラー35ページの大特集です。



ミュージック・マガジン12月号の詳細が出ています。

【特集】文学としてのボブ・ディラン
【特集】ヴォーカル・エフェクトの可能性

ルーマー/オウガ・ユー・アスホール/あがた森魚/矢野顕子/タイマーズ/ロメア/岡田徹 ほかhttps://t.co/SOvZ4Pf6jH pic.twitter.com/LnS6JbTNBp — ミュージック・マガジン (@MMRC_magazine) 2016年11月16日


【特集】文学としてのボブ・ディラン





10月13日に報じられたボブ・ディランにノーベル文学賞が授与されるというニュースは、世界に衝撃を与えた。ミュージシャンが同賞を受けるのはもちろん史上初。それゆえに賛否両論が飛び交った。彼の作品が文学として評価されたポイントはどこなのか。そもそもボブ・ディランとはどのようなアーティストなのか。一気にその深淵に触れる緊急特集!
  • 歌ありて、という詩人であること(小倉エージ)
  • ボブ・ディランはディランを発明しつづける(みうらじゅん×湯浅学)
  • 活動の軌跡──“概念”から逃げてきた“謎の男”(和久井光司)
  • 文学よ、“feel”の声を響かせよ──詩人ボブ・ディランとは(堀内正規)
  • ボブ・ディラン わたしの一曲(青山陽一、あがた森魚、市川紗椰、浦沢直樹、遠藤賢司、おおはた雄一、大和田俊之、岡田拓郎、奥田英朗、金子勝、KUMI/ラブサイケデリコ、桜井芳樹/ロンサム・ストリングス、佐藤良成/ハンバート ハンバート、柴田元幸、菅野ヘッケル、曽我部恵一、高田漣、高橋修、東京ボブ、直枝政広/カーネーション、中川五郎、中川敬/ソウル・フラワー・ユニオン、中村まり、中森康弘/ヒックスヴィル・ましまろ、ピーター・バラカン、細馬宏通、前野健太、真島昌利/クロマニヨンズ、町山智浩、森達也)
  • 『ライヴ 1966』──歴史的ライヴ音源が36枚組で登場(宇田和弘)
  • 復刻〜日本初登場のLP『ボブ・ディラン』ライナーノーツ(中村とうよう)

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ボブ・ディランがノーベル文学賞の授賞式に出席できないことをスウェーデンのアカデミーが公式サイトで発表 (2016.11.17)

ボブ・ディランがノーベル文学賞の授賞式に出席できないという連絡があったことをノーベル賞選考委員会であるスウェーデン・アカデミーが公式サイトで発表しました。




Bob Dylan will not be able to attend the Nobel Prize Award Ceremony in Stockholm. He emphasizes how very honored he is... Nobel Prizeさんの投稿 2016年11月16日


●ローリングストーン紙より



ボブ・ディラン、ノーベル賞授賞式を欠席する意向https://t.co/GyoYHpJ2KL#ボブ・ディラン pic.twitter.com/DS6y6G8Rmm — ローリングストーン日本版 (@rollingstonejp) 2016年11月17日

●NHKニュース映像より



ボブ・ディランさん ノーベル賞の授賞式を欠席へ #nhk_news https://t.co/sGBzifUzpi — NHKニュース (@nhk_news) 2016年11月16日

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ボブ・ディランは何故絵を描くのか――ディラン自ら語る! (2016.11.10)




Bob Dylan 
In His Own Words

ボブ・ディランが自らアートについて語る!

 

11月5日からロンドンのハルシオン・ギャラリーで開催されているボブ・ディラン絵画展「The Beaten Path」。ハルシオン・ギャラリの公式サイトでディラン自身がアートについて語っている文章を寄稿しています。

http://bobdylan.halcyongallery.com/dylans-words/

 

下記翻訳しましたので、是非ご一読を!

 

In His Own Words: Why Bob Dylan Paints

ボブ・ディランは何故絵を描くのか

――本人の言葉による説明

 

1974年、私はザ・バンドと共演した。彼らとは何度も共演したが、この時は確か8年ぶりだった。私たちはシカゴのホッケー場にいた。多分18,000人ほどの観客がいた。私たちのショウが沢山の混乱、騒動、怒りを引き起こしたため、ザ・バンドとは1966年以来公の場では演奏していなかった。今、私たちはシカゴでまた初めからやり直している。何が起こるかは予測知る由もなかった。私たちはコンサートの終わりまでに25〜30曲を演奏し、ステージから観客側を見渡していた。客席は薄暗くなっていた。突然1人がマッチに火を点すと、別の1人もマッチに火を点した。間もなくマッチの火の海がアリーナのあちこちにできた。その後数秒のうちに、アリーナ全体が炎に包まれたかのように見え、アリーナにいた全員がマッチを擦ってその場所を燃やし尽くすかの勢いだった。ザ・バンドと私は誰も焼け死にたくなかったので、ステージから一番近い出口を探した。何も変わっていなかったように感じられた。昔一緒に回ったツアーの反応が極端に感じられたとしても、これは大惨事になる可能性があった。ステージ上の面々は1人残らず、今回こそしくじってしまったと考えた。ファンたちがアリーナを燃やしてしまうだろうと思ったのだ。私たちは明らかに間違っていた。私たちは観客たちの反応を誤解してしまったのだ。私たちに対する非難に思えたものは、実は大いなる肯定のジェスチャーだったのだ。ものは見かけによらないことがあるものだ。

 

この一連の絵画も目的は、私にも他の誰にも誤解されることのない絵を描くことだった。ハルシオン・ギャラリーから展示会用にアメリカの風景を描く話を持ちかけられたとき、彼らは1回持ちかけるだけでよかった。説明を少々してもらった私はその話を歓迎し、着手した。これらの作品に共通するテーマは、アメリカの風景と関係がある。国を縦横に移動しながら、あくまで自分の見え方による景色である。メインストリームからは距離を保ち、自由民のスタイルで来た道を戻る。私は、未来への鍵は過去の面影にあると信じている。現在形の中に自分のアイデンティティを認められるようになるには、自分自身の時代のイディオムを極めなければならない。自分の過去は自分の生まれた日に始まる。それを見過ごすことは、本当の自分に目をつぶってしまうことなのだ。

 

私の意図はものごとをシンプルに保ち、外に見えるものだけを取り上げるということだった。これらの絵はぎりぎりまでリアリズムを表現している。古風で、大半は静止しているものの、その外観は震えている。現代世界とは矛盾しているのだ。しかしながら、それが私のなりわいだ。サンフランシスコのチャイナタウンは、大企業の窓のない建物からほんの2ブロックほどしか離れていないところにある。しかしこれらの冷たく巨大な建造物は、私が見る世界、あるいは私が見たり、その一部になったり、入り込んだりすることを選ぶ世界の中では何の意味も持たない。コーニー・アイランド(注:ブルックリンの外れにある観光地)のホットドッグ・スタンドから半ブロック先を見やれば、空には高層ビルがいくつも聳えている。私はそれも見ないことを選ぶ。道路を進むと、『林の中にある山小屋』からハイウェイを渡ったところには手入れの行き届いたゴルフコースがある。しかしそれも、私に語りかけてくる、一見何の価値もないように思われる掘っ立て小屋と比べれば、殆ど何の意味もなさない。『アラバマ・サイド・ショー』はあらゆる方向を木々に囲まれている。サイド・ショー(大道芸)は空き地の中でやっており、そこには泥道を辿って行く。私はどこまでも続く林の代わりに、サイド・ショーを描く事を選んだ。他にもこれが真実となる作品が数え切れないほどある。

 

すべての図像は判意識的に使用されている。私のイメージ選びは、それらが私にとって持つ意味に基づいており、繰り返すイメージの中にそのパターンを見ることができる。道路、掘っ立て小屋、桟橋、自動車、街路、バイユー(入り江などの湿地帯)、鉄道の線路、橋、モーテル、トラック・ストップ(長距離トラックの給油・休憩用施設)、送電線、農家の庭、映画館の看板、教会、看板や標識などなど…すべてがある種の構造的価値を確立している。目的はシンプルで、非実験的かつ非探索的なものといえよう。

 

これらの作品の中には、ディテールが非常に複雑なものもあれば、あまり多くを求めてこないものもある…私の手が、自分の目が知覚したものを再現できなかったこともあった。そこで私はカメラ・オブスクラのメソッドに向かった。カメラ・オブスクラとは1600年代に発明された原始的なカメラで、イメージを逆さに投影し、画家はそれをもとに作品を描くことができた。これは本物のカメラだったが、イメージを印刷することはできなかった。見るか書き込むかしかできなかったのだ。カラヴァッジョは自作の絵画のほぼすべてにこれを使用していた。ファン・エイクやフェルメールもそうだった。最近はそこまで骨を折る必要もない。本物のカメラを使用すればよいのだ。私は中古のニコンD3300 AF-Pに58-mm 0.43xの広角レンズを取り付けることにより、『ダウンタウン・バンク』、『カッツ』、『ネイサンズ』、『ラス&ドーターズ』、『ロイズ』、『ブルー・ライン』といったかなり多くの絵画に思い通りの効果を手に入れることができた。それがうまくいかなかったときは古いガラクタ店で見つけたRCA製24x 20インチテレビ用のプレキシガラス製凸状スクリーンを通して世界を覗いた。アリゾナのカリー・ロードでは古映画のフレームを使用したが、他にもいくつかその手法を使用した絵がある。ストレートに描いたものも同じ数だけある。『トパンガ・ランチ』、『アイス・クリーム・ファクトリー』、『トラック・ストップス』、『フラット・トップ・マウンテン・ダイナー』、そして『デル・リオ・カンティーナ』。特定の修正レンズを使用したメソッドは、効果を十分に発揮するために使用された。その他多くの場合、私が必要としたのは直定規、コンパス、そしてT定規をその時の状況に応じて使用し、伝統を捨てることも、あらゆる慣習や審美的原理に固執することもしなかった。

 

ここで使われている水彩絵の具やアクリル絵の具は敢えて感情を殆どあるいは全く表現していないが、私に言わせれば、それらは必ずしも厳しい感情を表現している訳ではない。現実やイメージを理想化させることなく、あるがままの姿で表現するための試みだったのだ。一般化した普遍的で特定しやすい物体に取り組むことにより、安定性を生み出す作品を作ることが目的だった。その過程全体を通じて、生と死のシーン自体を描写しようとする試みがある(『アイス・クリーム・シャック』、『アーケイド』、『スレッテニング・スカイズ』)。ダ・ヴィンチはぼやけた絵画を描く。線は見えなくとも、様々な色をした雲が互いに溶け込んでいく。反対にモンドリアンやゴッホは厳格な線が空間の容積を決めている。その中間のどこかに位置するのがカンディンスキーやルオーだろう。これらの絵画は恐らくこのカテゴリーに当てはまる。

 

ここでは作品を非人格化する試みがなされた。幻想を削ぎ落としたのだ。作品はすべて何の変哲もない専用の環境に、合理的に定められたスペースの範囲内に配置されている。ピントを合わせる箇所は重要であり、時には珍しい場所に合わせられている。背景と全景は簡単に定義づけることができない。『アミューズメント・パーク・アリーウェイ』では、ピントが背景の観覧車に合わせられている。前景ではオレンジ色のシボレーのトラックが中心にあるかも知れないが、それが焦点ではないのだ。『モーニング・イン・ピッツバーグ』の場合、ピントは前景にある大きな倉庫ではなく、背景にある橋に合わせられている。『フラット・トップ・ダイナー』と同様、ピントが実際に緑の木々に置かれているかも知れない。私は数学的体系を使用し、2次元的なイメージを作り出そうとした。時には前景と背景が合流する。メインにあるのは必ず自然風景である。これらは込み入った構図ではない。基本的な構造を使用し、感情や考えを表現している。完璧な均衡とロジックが、感情の代わりに存在するのだ。認識できるものを強調する美しさ、線、様式、形、そして風合いのありのままの姿が、自然風景が主な特徴となるハーモニーを生み出す。

 

私は伝統的な題材を取り上げるという制約を自分に課し、物事を浅くまたはけばけばしいものとしてとらえないようにした。シンプルなホットドッグの屋台は伝統的な特徴を持ち得るものであり、私はそういうものだととらえている(『ドーナツ・ショップ』、『ハイ・ワイヤー』)。ホイップラッシュ・カーヴ(注:アール・ヌーヴォー様式のモチーフ)、フライング・バットレス(注:ゴシック建築の特徴)、尖塔、アーチ、そしてウェーブ模様。それらはすべてそこにあり、あらゆる時代を反映させている。劇的な、または芝居じみた照明効果から敢えて距離をおき、自然主義を前面に出しているのだ。

 

絵によっては、反射する光の明るさが、明らかな筆の運びによって前面に出されていることもある。時には特定の場所に当たる日の光が影の部分と深いコントラストを成すこともある(『サンセット・オン・ザ・プレーリー』、『スレットニング・スカイズ』)。歪曲された遠近感や人口の光を避けるようにはしたが、時には避けようがなかった。エキスパートの画家は色のセオリーの達人であり、マーク・ロスコの絵の如く色彩の値の複雑なシステムを用いることにより、白を黒へと姿を変えさせることができる。しかし『ザ・ビートゥン・パス』は色における探索が反映されており、時にはあまりはっきりしない色や、あまり正確でない輪郭を用いている。また、モノクロへと傾いていくときもある(『オイル・リガーズ・シャック』、『トワイライト・アフター・ダスク』)。

 

流れるような曲線はもうひとつの視覚的な手段となり、風景画の中で遠い距離を示唆する。建築そのものは常に重要なアイデアやインスピレーションの源となるが、『ザ・ビートゥン・パス』は、可視界におけるものごとのとらえ方という伝統的な知覚のメソッドに立ち戻ろうとしており、コントラスト、場所、隔離、収束を使用することにより、3次元を3次元へと変換する。

 

この絵画集にサウンドトラックがあるとすれば、ピーティー・ウィートストローの作品をある箇所に、チャーリー・パーカーを別の箇所に、クリフォード・ブラウン、ブラインド・レモン、もしかしたらギター・スリムもあり得ると言えよう。彼らの曲を聴くと心がずっと広くなる。そうあるべきなのだ。間違いなく。

 

ここにはマスメディア、商業芸術、セレブリティ、消費者、製品のパッケージング、看板、続き漫画、雑誌広告といった消費者文化や大衆文化を退けるという意図的な試みがあった。『ザ・ビートゥン・パス』の作品は、消費者文化の日常的なイメージからの様々な題材を象徴している。これらの絵画がジークムント・フロイトの著書にインスピレーションを受けただとか、夢やファンタジーの世界の中で生まれる心理的なイメージ、宗教的な神秘思想、あるいは曖昧な題材に基づいていることを示唆するものは何もない。どの絵画をとってみても、鑑賞者はそれが実在する物体なのか妄想の産物なのかを考える必要はない。もし鑑賞者がその絵に描かれた景色が実在する場所を訪れることがあれば、彼らはまったく同じ景色を見ることになるだろう。それこそが私たちをひとつにするのだ。

 

●ギャラリーの中を3D/VRで体験できる!

<Take a Virtual Tour of Bob Dylan’s London Art Exhibit>

http://bobdylan.halcyongallery.com/exhibition-vr/

 

●HALCYON GALLERY

The Beaten Path
Nov 5 - Dec 11

144-146 New Bond Street
London, W1S 2PF
E: [email protected]
T: +44(0)20 7100 7144
 

Opening Hours:
Monday-Saturday 10am-6pm
Sunday 11am-5pm






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【メディア情報】11/13(日)TOKYO FM SUNDAY SPECIAL ボブ・ディラン「LIVE1966」 放送決定 (2016.11.09)

11月13日(日) 19:00〜19:55 
TOKYO FM SUNDAY SPECIAL
ボブ・ディラン「LIVE1966」



23日の発売が待たれる ボブ・ディラン 伝説のライブアルバム「リアル・ロイヤル・アルバートホール」を特集しての55分です。
出演:ジョージ・カックル、栗原憲雄
http://www.tfm.co.jp/

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新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』発売記念
ハイレゾでもっとリアルに!ボブ・ディラン スペシャルイベント
 (2016.11.07)




 ソニー株式会社、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズは、ボブ・ディランの新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』の発売を記念して、ハイレゾリューション・オーディオ(以下、ハイレゾ)音源*1と 200 インチの大型スクリーンで、ボブ・ディランの楽曲をお楽しみいただける「新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』発売記念 ハイレゾでもっとリアルに! ボブ・ディラン スペシャルイベント」を 2016 年 11 月 11 日(金)〜11 月 25 日(金)の期間、東京・銀座 ソニービル 8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)にて開催いたします。
 当イベントは、ボブ・ディランの新譜『リアル・ロイヤル・アルバー
ト・ホール』の 11 月 23 日(水・祝)発売に先駆けて、「ライク・ア・ローリング・ストーン」、代表作「風に吹かれて」、『ボブ・ディラン 30 周年コンサート』より「マイ・バック・ペイジズ」、「天国への扉」、近年作から「ノット・ダーク・イェット」、「デューケイン・ホイッスル」の 6 曲を上映致します。
 ハイレゾ音源だからこそ感じることができ、細かい音まで忠実に再現された原音に迫る音質と 200 インチの大型スクリーンによる迫力ある映像美をお楽しみいただけます。
 
 長年愛され続けるボブ・ディランの歌声と世界観を、ハイレゾ音源と 200 インチの大型スクリーンでリアルに感じることのできる貴重なイベントになります。是非、この機会に東京・銀座 ソニービルへお立ち寄り下さい。


*1 ハイレゾリューション・オーディオ音源とは、一般に CD(44.1kHz/16bit)、および DAT(48kHz/16bit)を超える情報量(サンプリング 周波数、もしくは、ビット数のいずれかにおいて)を持つ、PCM や DSD フォーマットの音源を指します。




新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』発売記念
ハイレゾでもっとリアルに! ボブ・ディラン スペシャルイベント

開催期間 : 2016 年 11 月 11 日(金)〜11月25日(金)※11月12日(土)を除く

開催時間 : 11:00〜19:00 ※入場無料
開催場所 : 東京・銀座 ソニービル 8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス) [東京都中央区銀座 5-3-1 アクセス ]
詳しくはこちら: http://www.sonybuilding.jp/eventspace/opus/bobdylan/


イベント期間や内容は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さいませ。

8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)

ソニーのスピーカーの最上位機種であるリファレンスモデル“R”シリーズ「SS-AR1」2 台と、高品位な音楽再生が可能なステレオアンプ「TA-A1ES」を使用し、美しいハイレゾ音源をお楽しみいただけます。200 インチの大型スクリーンで見る迫力のある映像は音の臨場感を更に引き立てます。ボブ・ディランの新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』の 11 月 23 日(水・祝)発売に先駆けて「ライク・ア・ローリング・ストーン」、代表作「風に吹かれて」、『ボブ・ディラン 30周年コンサート』より「マイ・バック・ペイジズ」、「天国への扉」、近年作より「ノット・ダーク・イェット」、「デューケイン・ホイッスル」をご視聴いただけます。圧倒的なホールサウンドと、大画面による臨場感で、実際に目の前でボブ・ディランが歌っているような感覚が味わえます。
SS-AR1 TA-A1ES  


 

   
■上映・再生内容

<リアル・ロイヤル・アルバート・ホール>
- ライク・ア・ローリング・ストーン


<代表曲>
- 風に吹かれて


<ボブ・ディラン 30 周年コンサート>
- マイ・バック・ペイジズ
- 天国への扉


<近年作>
- ノット・ダーク・イェット
- デューケイン・ホイッスル


※約30分の映像を繰り返し、上映いたします。
※上映内容など、予告なく変更になる場合がございます。

 

ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座

ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座のシアタールームでは、『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』に収録される楽曲の一部を、シアタールームのハイレゾ対応スピーカーやウォークマン(R)とヘッドホンでお楽しみいただけます。また、11 月 12 日(土)、11 月 13 日(日)には、The Headphones Park イベントを開催いたします。ソニーのヘッドホンハイエンドモデル、MDR-Z1R で極上のボブ・ディランの世界観をじっくりとご体感ください。


■楽曲試聴場所
ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座 (GINZA PLACE 5F オーディオコーナー/シアタールーム)


■The Headphones Park イベント

実施期間:11月12日(土)、11月13日(日)14:15〜/15:15〜/16:15〜 各回約20分
実施場所:ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座 (GINZA PLACE 5F オーディオコーナー/シアタールーム)

※ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座は GINZA PLACE にてリニューアルオープンを致しました。
イベント詳細、店舗情報は下記 URL をご覧ください。
http://www.sony.jp/store/retail/ginza/index.html



プレゼント

★イベントオリジナル壁紙プレゼント

@Twitter フォロワープレゼント
OPUS 公式 Twitter アカウント(@opus_event)をフォローし、応募用ハッシュタグを付けて感想などをツイートしていただくと、全員に本イベントオリジナル壁紙をプレゼントいたします。(※タブレット用、スマートフォン用壁紙各種サイズをご用意)
実施期間:2016年11月11日(金)〜11月25日(金)


Aイベント会場でのアンケート回答者プレゼント
イベントアンケートにお答えいただくと、全員に本イベントオリジナル壁紙(Twitter フォロワーとは別バージョン)をプレゼントいたします。(※タブレット用、スマートフォン用壁紙各種サイズをご用意)
実施期間:2016 年 11 月 11 日(金)〜11 月 25 日(金) 11:00〜19:00
実施場所:8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス) ホワイエ


ボブ・ディラン、オリジナル“ブックマーク(栞)3 枚セット”をプレゼント



スタンプラリー
ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座と、山野楽器銀座 本店 B1 の 2 ヶ所に設置しているスタンプを台紙に押して、ソニービル 8F OPUS(オーパス)のインフ ォメーションカウンターにお見せいただくと、ボブ・ディラン、オリジナル“ブックマーク(栞)3 枚セット”をプレゼントいたします。
実施期間: 2016 年 11 月 11 日(金)〜11 月 25 日(金) 11:00〜19:00
実施場所: ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座 5F、山野楽器銀座 本店 B1
引換場所: 8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス) インフォメーションカウンター



※スタンプの台紙はソニー ショールーム/ソニーストア 銀座 5F と、銀座山野楽器 本店 B1F に設置致します。
※OPUSで開催される「新譜『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』発売記念 ハイレゾでもっとリアルに! ボブ・ディラン スペシャルイベント」につきましては、11月12日(土)のみ実施いたしません。 

商品情報

<最新作>伝説の1966年ツアー50周年記念、未発表音源を満載して遂に商品化!
●ボブ・ディラン『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』(2CD)
Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert
2016年11月23日発売
SICP-5078〜9 (2CD) ¥3,000+税 解説・歌詞・対訳付

≫商品の詳細はこちら
http://www.110107.com/dylan_RRAH66



●ボブ・ディラン『ライヴ 1966』(36CD)

Bob Dylan: The 1966 Live Recordings
2016年11月23日発売 完全生産限定盤
SICP-5101〜5136(36CD) ¥25,000+税
輸入盤国内仕様ボックスセット 日本版ブックレット(英文ブックレット訳・解説・歌詞・対訳)付

≫商品の詳細はこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264


【ハイレゾ音源配信】

音楽ダウンロードサービス「mora 〜WALKMAN®公式ミュージックストア〜」にてハイレゾ音源を配信中。

BOB DYLAN ハイレゾ音源ダウンロードページ:http://mora.jp/artist/36748/h

-音楽ダウンロードサービス「mora」 に関して-

最新ヒット曲から邦楽、洋楽の名盤、アニメ他、話題のハイレゾまで、充実のラインナップ。豊富な決済方法でパソコン、スマホ(Android/iPhone)等から簡単に購入、再生ができます。購入した楽曲はいろいろな端末で 10 回まで再ダウンロードできます。ハイレゾ音源の楽しみ方は、「mora」 “ハイレゾの楽しみ方”ページ(http://mora.jp/etc/highreso)で紹介しています。

「mora 〜WALKMAN®公式ミュージックストア〜」:http://mora.jp/index_hires

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1966年伝説のライヴ『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』の全曲試聴がスタート! (2016.11.04)



ノーベル文学賞受賞、ボブ・ディランの最新作『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が11月23日発売となるが、その全曲試聴がNPRでスタートした。
http://www.npr.org/2016/11/03/500057219


『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』は1966年5月26日(ディランの25歳の誕生日の2日後)の英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演を収録した2枚組ライヴ盤。話題となった海賊盤のせいで何十年もの間、1966年5月17日のマンチェスターのフリー・トレード・センターのライヴが間違って『ロイヤル・アルバート・ホール』とされてきたが、ようやく「本当の」ロイヤル・アルバート・ホール公演が初めて商品化されることになった。バックをつとめるのは後にザ・バンドを結成する面々。フォークからロックへの移行期に当たるこの時期はエレクトリック・サウンドが気に入らない観客が多く、ブーイングが渦巻く中、観客が求めるものに対して、殻を破って新たな創造の道を突き進むディランの生の姿を確認することができる。この公演も前半がアコースティック、後半がエレクトリックという構成で、後半はまるで戦いのようにステージと客席が対峙する曲間の模様もそのまま全て収録したドキュメンタリー作品。1966年5月歴史的名盤『ブロンド・オン・ブロンド』(ロック界初の2枚組)発表直後、ロックの歴史が変わる瞬間を捉えた歴史的にも貴重で重要なライヴ音源といえる。また、同時発売で1966年の現存するディランのライヴ音源をすべて詰め込んだ36枚組限定ボックス『ライヴ1966』も発売となる。


次世代へボブ・ディランのレガシー(遺産)を受け継いで行こうというキャンペーン『DYLANがROCK』も実施中。その中のリード商品として、ボブ・ディランの50年の歴史を2枚のCDに詰め込んだ入門編となるオールタイム最新ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』も12月7日に日本発売することが決定している。≫詳しくはこちら

商品情報

<最新作>伝説の1966年ツアー50周年記念、未発表音源を満載して遂に商品化!
●ボブ・ディラン『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』(2CD)
Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert
2016年11月23日発売
SICP-5078〜9 (2CD) \3,000+税 解説・歌詞・対訳付

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●ボブ・ディラン『ライヴ 1966』(36CD)

Bob Dylan: The 1966 Live Recordings
2016年11月23日発売 完全生産限定盤
SICP-5101〜5136(36CD) \25,000+税
輸入盤国内仕様ボックスセット 日本版ブックレット(英文ブックレット訳・解説・歌詞・対訳)付

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11/1発売ロッキング・オンで1984年のボブ・ディランの秘蔵インタビュー掲載! (2016.11.02)

11/1発売のロッキング・オンで1984年の秘蔵インタビューを掲載。

「私が死んでこの世からいなくなったら、みんなもようやく気づくのだろう。
そして、謎を問い明かす。
私がこれまでやってきたことについて、
その狙いをおぼろげにでも言い当てて人はいないと思うね」

今、誰もが知りたいボブ・ディランというアーティストの謎に、本人自ら答えた貴重で面白いインタヴュー、こちらも必読です。
http://ro69.jp/blog/rockinon/150842





BOB DYLAN
またまた偉業達成! ノーベル文学賞受賞で世間を賑わせたボブ・ディラン。飄々と流れ続ける伝説の男、その人物像に迫る1984年のインタヴュー



雑誌情報『rockin'on』2016年12月号 2000年代以降究極のモダン・ポップ100曲/ベック/ボブ・ディラン/グリーン・デイ/オアシス/リアム・ギャラガー/アンダーワールド https://t.co/Sy5ZaedPDY pic.twitter.com/HKHcyoqaof — RO69(アールオーロック)洋楽 (@ro69_yogaku) 2016年11月1日

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<ノーベル文学賞受賞記念>次世代へボブ・ディランのレガシーを受け継いで行こう!
『DYLANがROCK』キャンペーンがスタート。
ディラン50年の歴史を詰め込んだディラン名曲網羅、究極のオール・タイム・ベスト盤の発売も決定!
 (2016.11.02)


次世代へボブ・ディランのレガシー(遺産)を受け継いで行こうというキャンペーン『DYLANがROCK』がスタートする。その中のリード商品として、ボブ・ディランの50年の歴史を2枚のCDに詰め込んだ、一番わかりやすいディランの名曲を網羅した入門編となる最新ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』を日本発売することが決定した。史上最高のロック・ソング「ライク・ア・ローリング・ストーン」、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」、エリック・クラプトンやガンズ・アンド・ローゼズ他様々なアーティストもカバーした「天国への扉」などの代表曲から2012年『テンペスト』収録曲までの35曲を収録したオールタイム・ベスト盤。また最新リマスター盤なので初心者からコア・ファンまで納得のできる究極のベスト盤となっている。

ノーベル文学賞受賞で一躍時の人になってしまったボブ・ディラン。ディランの名前を初めて知った人や、名前は今回知ったけど音楽は聴いたことがないような、そんなディラン初心者にも “わかりやすく”“カッコいい”ディラン像を伝えていくのが『DYLANがROCK』キャンペーンのポイント。日本ではボブ・ディランは「難解」というイメージを持っている方々もいるとは思うが、ディランの「詩」は短いフレーズで「格言」のような言葉が多く、時にその言葉で人生が変わったり、励まされ、勇気をもらうことができる。今回のベスト盤の日本盤ブックレットにはそんな「“グッとくる”フレーズ」の数々をわかりやすく収録。入門編プロフィールや1曲ごとの丁寧な曲目解説、そして英詞対訳をきっちり収録し、初心者の皆さんにもノーベル文学賞を受賞したディランの歌の世界を解説。

■日本盤のブックレットに入る内容
・デビューからこれまでのディランの入門編プロフィール
・収録曲の解説(全35曲)
・英語詞と日本語対訳詞
・名曲の訳詞の前に曲ごとの「“グッとくる”フレーズ」を抜粋
・みうらじゅんさん、浦沢直樹さんがそれぞれセレクトした“私の10枚”
(ディランの熱狂的なファンとして知られるみうらじゅんさんと浦沢直樹さんによる私のディランのベスト作品10枚、ベスト盤の次に聴くディランのアルバムを10枚推薦していただき、お二人からご提示いただいております)

また、『DYLANがROCK』キャンペーンではディランの全作品を対象としたポスター・プレゼント・キャンペーンも実施する(ポスター・プレゼント実施店等詳しくはこちら https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/474632

▼『DYLANがROCK』ポスター


商品情報


ボブ・ディラン 『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』

Bob Dylan/The Very Best Of Bob Dylan
2016年12月7日発売
SICP31035〜6(2CD)
●解説・歌詞・対訳付
●Blu-spec CD2
●特別価格¥2,500+税


DISC 1
1. ライク・ア・ローリング・ストーン
2. 風に吹かれて
3. サブタレニアン・ホームシック・ブルース
4. レイ・レディ・レイ
5. 天国への扉
6. アイ・ウォント・ユー
7. 見張塔からずっと
8. ブルーにこんがらがって
9. くよくよするなよ
10. ハリケーン
11. 女の如く
12. ミスター・タンブリン・マン
13. 悲しきベイブ
14. 時代は変る
15. デューケイン・ホイッスル
16. ベイビー・ストップ・クライング
17. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ
18. サンダー・オン・ザ・マウンテン

DISC 2
1. マギーズ・ファーム
2. 雨の日の女
3. 北国の少女
4. 寂しき4番街
5. はげしい雨が降る
6. 嵐からの隠れ家
7. ミシシッピー
8. マイティ・クイン
9. アイ・シャル・ビー・リリースト
10. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
11. いつまでも若く
12. ガッタ・サーヴ・サムバディ
13. シングス・ハヴ・チェンジド
14. ジョーカーマン
15. ノット・ダーク・イエット
16. 鐘を鳴らせ
17. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン



【“グッとくる”フレーズ例(一部抜粋)】

●「ライク・ア・ローリング・ストーン」(DISC1 M-1収録)
どんな気分だい?
まったくのひとりぼっちで、家に帰るあてもなく
誰からも相手にされず、転がる石のように生きるのは?

●「風に吹かれて」(DISC1 M-2収録)
どれだけ大砲の弾が撃たれれば
もう二度と撃たれないよう禁止されることになるのだろう?
その答は、友よ、風に吹かれている
その答は風の中に舞っている

●「天国への扉」(DISC1M-5収録)
ママ、俺の銃を地面に置いておくれ
俺はもう撃てないよ
大きな暗雲がたちこめてきている
どうやら俺は天国の扉を叩いているようだね

●「時代は変る」(DISC1 M-14 収録)
今は敗者でもやがては勝者になるのかもしれない
今は一番の者もやがてはビリとなる
だって時代は変わっていくのだから

●「ミスター・タンブリン・マン」(DISC1 M-12 収録)
あんたが見ているのは、そいつが追いかけている影法師にしかすぎない。


 
 

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【対象店舗 11/9更新】
君と同い歳のディランから聴いてみよう!「DYLANがROCK」キャンペーン・スタート!
 (2016.11.01)

10月13日にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの素晴らしき作品を次世代へ受け継いで行こう!「DYLANがROCKキャンペーン」がスタートします。
どのアルバムから聴いたらいいかわからないという方は、あなたと同い歳のディランのアルバムを聴いてみてはいかがでしょうか?
これまでリリースされた全旧譜アルバム(国内盤)を対象店舗にてご購入のお客様には、先着で「DylanがRock」絵柄B2ポスターをプレゼント!!この機会にぜひ、ボブ・ディランの歴史をおさらいしてみてください!


※特典は先着とさせていただきます。なくなり次第終了となりますので、お早めにお買い求めください。
※下記日程より、下記対象商品をご購入いただいた方が対象となります。その他参加店舗も随時更新予定!


◆キャンペーン開始日
2016/11/1(火)〜 ポスター終了まで
※配送の都合により、エリアや店舗によってスタート日が異なる可能性がございます


◆対象タイトル
これまでリリースされた全旧譜アルバム(国内盤)
※今後リリースの新譜は対象外となりますのでご了承ください


◆対象店舗
対象店舗一覧はこちら


◆特典内容
「DylanがRock」絵柄B2ポスター
※ソニックアカデミーフェスでお配りしたポスターとはデザインが異なります(一部色味が異なります)。



対象店舗一覧 *対象店舗は随時更新中![最終更新:16.11.9]

全店対象チェーン

TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)

HMV全店(ローチケHMV除く/一部店舗除く)

TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く)

オンラインショップ

Sony Music Shop

https://www.sonymusicshop.jp/m/sear/groupShw.php?cd=M002045

銀座山野楽器オンラインショップ

https://www.yamano-music.co.jp/docs/soft/index.jsp

その他店舗 エリア別一覧

【北海道エリア】

WonderGOO 苫小牧店

コーチャンフォー 新川通り店

コーチャンフォー 旭川店

コーチャンフォーミュンヘン大橋店

コーチャンフォー 美しが丘店

コーチャンフォー 北見店

コーチャンフォー 釧路店

リラィアブルブックス  根室店

コーチャンフォー 若葉台店

吉崎レコード楽器店

玉光堂四丁目店

玉光堂イオンモール旭川駅前店

玉光堂イオン釧路店

We'sイオンモール旭川西店 

We's室蘭店 

We's石狩緑苑台店 

紀伊國屋書店 札幌本店

 

 

【東北エリア】

銀座山野楽器 仙台店

新星堂 八戸ニュータウン店(青森県)

WonderGOO 十和田店(青森県)

WonderGOO つがる柏店(青森県)

新星堂 エスパル山形店(山形県)

新星堂 鶴岡店(山形県)

轄ラ川蓄音器店(秋田県)

WonderGOO 大崎古川店(岩手県)

新星堂 エスパル郡山店(福島県)

WonderGOO 小名浜店(福島県)

WonderGOO いわき鹿島店(福島県)

 

【甲信越エリア】

We's長岡店(新潟県)

紀伊國屋書店 新潟店(新潟県)

 

ライオン堂(長野県)

平安堂Music長野店(長野県)

平安堂東和田店(長野県)

平安堂川中島店(長野県)

平安堂更埴店(長野県)

平安堂若槻店(長野県)

平安堂諏訪店(長野県)

平安堂座光寺店(長野県)

平安堂飯田店(長野県)

平安堂上田しおだ野店(長野県)

平安堂あづみ野店(長野県)

平安堂伊那店(長野県)

 

【関東エリア】

WonderGOO 高崎店 (群馬県)

WonderGOO 伊勢崎店 (群馬県)

WonderGOO 渋川店 (群馬県)

WonderGOO 富岡店 (群馬県)

WonderGOO 館林店 (群馬県)

WonderGOO 藤岡店 (群馬県)

紀伊國屋書店 前橋店 (群馬県)

 

新星堂 水戸店 (茨城県)

新星堂 日立店 (茨城県)

WonderGOO 岩瀬店 (茨城県)

WonderGOO 東海店 (茨城県)

WonderGOO 鹿島店 (茨城県)

WonderGOO 石岡店 (茨城県)

WonderGOO 那珂店 (茨城県)

WonderGOO 大穂店 (茨城県)

WonderGOO 波崎店 (茨城県)

WonderGOO 土浦店 (茨城県)

WonderGOO 高萩店 (茨城県)

WonderGOO 水戸笠原店 (茨城県)

WonderGOO ひたち野うしく店 (茨城県)

WonderGOO 古河店 (茨城県)

WonderGOO 鎌ヶ谷店 (茨城県)

WonderGOO 竜ヶ崎店 (茨城県)

WonderGOO 守谷店 (茨城県)

WonderGOO 千代田店 (茨城県)

WonderGOO 鉾田店 (茨城県)

WonderGOO 日立中央店 (茨城県)

WonderGOO 常陸大宮店 (茨城県)

WonderGOO 下館店 (茨城県)

WonderGOO 江戸崎店 (茨城県)

WonderGOO 東店 (茨城県)

WonderGOO 境Fiss店  (茨城県)

WonderGOO 北茨城店  (茨城県)

WonderGOO つくば店  (茨城県)

WonderGOO 水戸南店  (茨城県)

WonderGoo 玉造店  (茨城県)

WonderGOO 日立田尻店  (茨城県)

WonderGOO ひたちなか店  (茨城県)

WonderGOO 友部店  (茨城県)

WonderGOO 石下店  (茨城県)

 

新星堂 ララスクエア宇都宮店 (栃木県)

新星堂 イオン佐野新都市店 (栃木県)

WonderGOO 足利店 (栃木県)

WonderGOO 鹿沼店 (栃木県)

WonderGOO 小山店 (栃木県)

WonderGOO 大田原店 (栃木県)

WonderGOO 下野店 (栃木県)

WonderGOO 真岡店 (栃木県)

 

銀座山野楽器 そごう大宮店(埼玉県)

銀座山野楽器 ららぽーと新三郷店(埼玉県)

銀座山野楽器 イオンモール北戸田店(埼玉県)

銀座山野楽器 ワルツ所沢店(埼玉県)

銀座山野楽器 丸広川越店(埼玉県)

銀座山野楽器 丸広上尾店(埼玉県)

銀座山野楽器 丸広入間店(埼玉県)

銀座山野楽器 そごう川口店(埼玉県)

新星堂 春日部店 (埼玉県)

新星堂 熊谷店 (埼玉県)

新星堂 アリオ深谷店 (埼玉県)

新星堂 飯能店 (埼玉県)

新星堂 和光店 (埼玉県)

新星堂 草加駅ビル店 (埼玉県)

新星堂 新越谷駅ビル店 (埼玉県)

新星堂 上福岡店 (埼玉県)

新星堂 錦町ヨーカドー店 (埼玉県)

新星堂 桶川マイン店 (埼玉県)

WonderGOO 越谷店 (埼玉県)

WonderGOO 旭店 (埼玉県)

WonderGOO 入間店 (埼玉県)

WonderGOO 三郷店 (埼玉県)

WonderGOO 加須店 (埼玉県)

WonderGOO 本庄店 (埼玉県)

バンダレコード 所沢本店 (埼玉県)

紀伊國屋書店 さいたま新都心店 (埼玉県)

 

銀座山野楽器 本店(東京都)

銀座山野楽器 成城コルティ店(東京都)

銀座山野楽器 西武池袋店(東京都)

銀座山野楽器 イオンモール東久留米店(東京都)

銀座山野楽器 小田急新宿店(東京都)

銀座山野楽器 府中フォーリス店(東京都)

銀座山野楽器 セレオ八王子店(東京都)

銀座山野楽器 調布パルコ店(東京都)

銀座山野楽器 日本橋三越店(東京都)

新星堂 阿佐ヶ谷店(東京都)

新星堂 武蔵境ヨーカドー店(東京都)

新星堂 西新井店(東京都)

Tea for Two R.立川店(東京都)

新星堂 昭島店(東京都)

新星堂 浅草店(東京都)

新星堂 東久留米店(東京都)

新星堂 赤羽ヨーカドー店(東京都)

新星堂 大井町ヨーカドー店(東京都)

新星堂 アルカキット錦糸町店(東京都)

新星堂 東村山店(東京都)

新星堂 八王子ヨーカドー店(東京都)

新星堂 葛西ヨーカドー店(東京都)

新星堂 東大和ヨーカドー店(東京都)

新星堂 大森ヨーカドー店(東京都)

新星堂 アトレ吉祥寺店(東京都)

新星堂 サンシャインシティ アルパ店(東京都)

紀伊國屋書店 新宿本店(東京都)

ペットサウンズ(東京都)

 

銀座山野楽器 そごう千葉店(千葉県)

銀座山野楽器 新浦安店(千葉県)

新星堂 ニッケコルトンプラザ店(千葉県)

新星堂 成田ユアエルム店(千葉県)

新星堂 イクスピアリ店(千葉県)

新星堂 八千代店(千葉県)

新星堂 レスポック四街道店(千葉県)

新星堂 ユアエルム八千代台店(千葉県)

新星堂 船橋ヨーカドー店(千葉県)

新星堂 イオンおゆみ野店(千葉県)

新星堂 イオンマリンピア店(千葉県)

新星堂 イオンモール木更津店(千葉県)

WonderGOO 千葉NT店(千葉県)

WonderGOO 八街店(千葉県)

WonderGOO 富里店(千葉県)

WonderGOO 成東店(千葉県)

WonderGOO 八千代店(千葉県)

WonderGOO 江戸川台店(千葉県)

WonderGOO 増尾店(千葉県)

WonderGOO 東金店(千葉県)

WonderGOO 茂原店(千葉県)

紀伊國屋書店 流山おおたかの森店(千葉県)

 

銀座山野楽器 本厚木ミロード店(神奈川県)

銀座山野楽器 新百合ケ丘エルミロード店(神奈川県)

銀座山野楽器 ラスカ平塚店(神奈川県)

銀座山野楽器 ミウィ橋本店 (神奈川県)

銀座山野楽器 たまプラーザ テラス店(神奈川県)

銀座山野楽器 辻堂店(神奈川県)

銀座山野楽器 相模大野ステーションスクエア店(神奈川県)

銀座山野楽器 そごう横浜店 (神奈川県)

新星堂 横浜ジョイナス店(神奈川県)

新星堂 港南台店(神奈川県)

新星堂 海老名店(神奈川県)

新星堂 ライフ三ツ境店(神奈川県)

新星堂 上大岡店(神奈川県)

新星堂 港北東急店(神奈川県)

新星堂 小田原ダイナシティ店(神奈川県)

新星堂 大和鶴間店(神奈川県)

新星堂 湘南台店(神奈川県)

新星堂 立場ヨーカドー店(神奈川県)

新星堂 綾瀬タウンヒルズ店(神奈川県)

新星堂 アピタ長津田店(神奈川県)

新星堂 ショッパーズプラザ横須賀店(神奈川県)

新星堂 トレッサ横浜店(神奈川県)

新星堂 モザイクモール港北店(神奈川県)

バンダレコード湘南平塚店(神奈川県)

ヤジマレコード サニーズミュージック(神奈川県)

エディオン 青葉台東急スクエア店(神奈川県)

勝木書店KaBoS宮前平店(神奈川県)

M.S.BIG 金沢八景店(神奈川県)

 

 

【北陸・東海エリア】

松木屋エルパ店(福井県)

紀伊國屋書店 福井店(福井県)

平和書店 アル・プラザ鯖江店(福井県)

勝木書店KaBoS大野店(福井県)

勝木書店Super KaBoS敦賀店(福井県)

勝木書店Super KaBoS鯖江店(福井県)

勝木書店KaBoSベル店(福井県)

勝木書店Super KaBoS新二の宮店(福井県)

 

新星堂 アピタ松任店(石川県)

BOOKSなかだ イオンかほく店(石川県)

BOOKSなかだ 小松大領店(石川県)

きくざわ書店アルプラザ鹿島店(石川県)

北国書林Vサウンド アルプラザ金沢店(石川県)

北国書林Vサウンド辰口店(石川県)

勝木書店KaBoS上荒屋店(石川県)

勝木書店KaBoS大桑店(石川県)

 

紀伊國屋書店 富山店(富山県)

BOOKSなかだ 魚津店(富山県)

BOOKSなかだ ファボーレ店(富山県)

 

新星堂 豊橋店(愛知県)

新星堂 セントラルパーク店(愛知県)

新星堂 アピタ名古屋南店(愛知県)

新星堂 アピタ名古屋北店(愛知県)

新星堂 アピタ阿久比店(愛知県)

新星堂 名古屋店(愛知県)

新星堂 アピタ長久手店(愛知県)

新星堂 アピタ岡崎北店(愛知県)

新星堂 アピタ千代田橋店(愛知県)

新星堂 アピタ江南西店(愛知県)

新星堂 イオンモール名古屋みなと店(愛知県)

新星堂 リーフウォーク稲沢店(愛知県)

新星堂 イオンタウン千種店(愛知県)

新星堂 アスナル金山店(愛知県)

新星堂 テラスウォーク一宮店(愛知県)

新星堂 イオン八事店(愛知県)

新星堂 ポートウォークみなと店(愛知県)

WonderGOO 碧南店(愛知県)

名豊ミュージック豊橋本店(愛知県)

紀伊國屋書店 名古屋空港店(愛知県)

サウンドベイリパブリック金山店(愛知県)

ミュージックショップ リバー(愛知県)

M.S.BIG 常滑店(愛知県)

 

新星堂 アピタ岐阜店(岐阜県)

新星堂 カラフルタウン岐阜店(岐阜県)

新星堂 アクアウォーク大垣店(岐阜県)

M.S.BIG 大垣南店(岐阜県)

M.S.BIG 岐阜店(岐阜県)

 

新星堂 イオン桑名店(三重県)

WonderGOO 鈴鹿店 (三重県)

WonderGoo 桑名店 (三重県)

M.S.BIG 東員店(三重県)

 

新星堂 三島店(静岡県)

新星堂 アピタ静岡店(静岡県)

 

【甲信越エリア】

アベレコード 長野(長野県)

新星堂 甲府駅ビル店(山梨県)

新星堂 ラザウォーク甲斐双葉店(山梨県)

 

【近畿エリア】

銀座山野楽器 イオンモール鶴見緑地店(大阪府)

銀座山野楽器 西武八尾店(大阪府)

ディスクピア日本橋店(大阪府)

新星堂 吹田店(大阪府)

新星堂 難波店(大阪府)

新星堂 古川橋駅前店(大阪府)

新星堂 守口店(大阪府)

新星堂 天王寺ミオ店(大阪府)

新星堂 京橋店(大阪府)

新星堂 イオンモール四條畷店(大阪府)

新星堂 イオン高槻店(大阪府)

紀伊國屋書店 梅田本店(大阪府)

紀伊國屋書店 グランフロント大阪店(大阪府)

紀伊國屋書店 本町店(大阪府)

平和書店アル・プラザ枚方店(大阪府)

平和書店アル・プラザ香里園店(大阪府)

平和書店 アル・プラザ茨木店(大阪府)

M.S.BIG 堺鉄砲町店(大阪府)

 

平和書店アル・プラザ宇治東店(京都府)

平和書店アル・プラザ京田辺店(京都府)

平和書店TSUTAYA小倉店(京都府)

平和書店TSUTAYA太秦店(京都府)

平和書店TSUTAYA京都リサーチパーク店(京都府)

TSUTAYA 松井山手駅前店(京都府)

平和書店TSUTAYAアル・プラザ城陽店(京都府)

富士書房 アルプラザ木津店(京都府)

M.S.BIG 高の原店(京都府)

 

 

新星堂 生駒店(奈良県)

新星堂 イオン奈良登美ヶ丘店(奈良県)

M.S.BIG 大和郡山店(奈良県)

 

新星堂 加古川店(兵庫県)

新星堂 明石ヨーカドー店(兵庫県)

エディオン JR尼崎駅店 (兵庫県)

エディオン 太子店 (兵庫県)

エディオン 垂水店 (兵庫県)

毎日舎蓄音器店(兵庫県)

紀伊國屋書店 加古川店(兵庫県)

M.S.BIG 赤穂店(兵庫県)

M.S.BIG 猪名川店(兵庫県)

M.S.BIG 三田店(兵庫県)

 

平和書店TSUTAYA守山店(滋賀県)

ハイパーブックス かがやき通り店(滋賀県)

 

TSUTAYA WAY岩出店(和歌山県)

 

【中国・四国エリア】

フクハラレコード(広島県)

新星堂 福山店(広島県)

新星堂 ゆめタウン広島店(広島県)

ヒサマツレコード(広島県)

エディオン広島本店 B1Fディスクシティ(広島県)

エディオン 福山本店 ディスクシティコーナー(広島県)

エディオン 東広島本店(広島県)

 

エディオン倉敷本店 DISC Cityコーナー(岡山県)

エディオン 津山本店 (岡山県)

ブックセンターコスモ津山店(岡山県)

 

新星堂 下関店(山口県)

新星堂 宇部店(山口県)

エディオン 柳井店 (山口県)

M.S.BIG 周南店(山口県)

M.S.BIG 防府店(山口県)

 

エディオン DISC CITY米子店(鳥取県)

 

M.S.BIG 出雲店(島根県)

 

エディオン 松山本店 (愛媛県)

M.S.BIG 今治新都市店(愛媛県)

 

紀伊國屋書店 丸亀店(香川県)

紀伊國屋書店 高松店(香川県)

M.S.BIG 高松店(香川県)

オオサカヤ 観音寺店(香川県)

 

紀伊國屋書店 ゆめタウン徳島店(徳島県)

紀伊國屋書店 徳島店(徳島県)

平惣 阿南センター店(徳島県)

平惣 羽ノ浦国道店(徳島県)

平惣 小松島店(徳島県)

平惣レコード 徳島店(徳島県)

平惣 田宮店(徳島県)

平惣 川内店(徳島県)

平惣 タクト店(徳島県)

 

【九州・沖縄エリア】

新星堂 イオンモール宮崎店(宮崎県)

 

新星堂 ゆめタウン光の森店(熊本県)

新星堂 ゆめタウン八代店(熊本県)

 

新星堂 長崎夢彩都店(長崎県)

 

新星堂 小倉駅アミュプラザ店(福岡県)

新星堂 サンリブシティ小倉店(福岡県)

新星堂 キャナルシティ博多店(福岡県)

WonderGOO コスタ行橋店(福岡県)

ミュージックプラザインドウ(福岡県)

紀伊國屋書店 ゆめタウン博多店(福岡県)

M.S.BIG 小倉駅前店(福岡県)

ダウン ビート(福岡県)

 

紀伊國屋書店 佐賀店(佐賀県)

 

紀伊國屋書店 大分店(大分県)

 

紀伊國屋書店 鹿児島店(鹿児島県)

We's鹿児島店(鹿児島県)

ブックスミスミ オプシア(鹿児島県)

ブックスミスミ 七ツ島店(鹿児島県)

ブックスミスミ加治木バイパス店(鹿児島県)

ブックスミスミ 鹿屋店(鹿児島県)


参加店舗は随時更新予定!

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沈黙を破ったボブ・ディランの名言。 英デイリー・テレグラフ紙に語った最新インタビューより。 (2016.10.29)



沈黙を破ったボブ・ディランの名言。
英デイリー・テレグラフ紙に語った最新インタビューより。

「100の悪い曲を書いてやっと1つの良い曲が書けるものだ。その過程は自分独りで進むもの。自分だけの運命の星を追いかけなければならないのさ」


2016年10月13日(木)「アメリカ伝統音楽にのせて 新しい詩の表現を創造した」として、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン(75)が遂に沈黙を破った。11月5日から英ロンドンのハルシオン・ギャラリーで開催される自身の絵画展についての英デイリー・テレグラフ紙のインタビューの中で、ノーベル賞の受賞について「信じ難いことだ」、第一報を受けた時は「驚いたよ。すごいことだ。そんなことは誰も夢にも思わないだろう?」、授賞式に出席するかどうかについては「勿論さ。可能な限りね」と語った。また、これまで沈黙を守っていたことについては「でも、今はここにいるだろう?」と語り、それ以上は何も説明しなかったという。

 

このインタビューの最後で今後のことについて聞かれたところ、ボブ・ディランらしい「名言」でインタビューを締めた。

 

「やりたいことはたくさんある。インディアナポリスのサーキットでレーシングカーを運転してみたいし、NFLのフットボールの試合でフィールド・ゴールを決めてみたい。野球で時速100マイルの球を打ってみたい。でも自分の居るべきところはわきまえておかなければならない。自分の才能を超えたところに存在するものがあるかも知れないからね」

 

「やる価値のあるものというのは時間がかかるものだ。100の悪い曲を書いてやっと1つの良い曲が書けるものだ。それに、予期せぬ犠牲をたくさん払わなければならない。好もうと好まざろうと、その過程は自分独りで進むもの。自分だけの運命の星を追いかけなければならないのさ」

 

このインタビューではノーベル賞の件だけではなく、絵画展について、曲と絵画との関係、ビル・クリントン元大統領に贈った鉄製の作品についてなど幅広く語っている。

 

●ノーベル財団のサラ・ダニウスがディランの文学への貢献をホメーロスやサッポーといった古代ギリシャの作家たちになぞらえてコメントしたことについて
(ディランはいささか抵抗があるようである)

「確かにある意味そうかも知れないね。“ブラインド・ウィリー・マクテル”、“ホリス・ブラウンのバラッド”、“ジョーイー”、“はげしい雨が降る”、“ハリケーン”などは、間違いなくホメーロス的な価値観だと思う」

「(自分の歌詞が)何であるかを決めるのは他の人たちに任せるよ。学者たちは知っているだろうから。僕はあまりそうする立場にいないんだ。自分には何の意見もないよ」


●絵画について

「絵画にはあまりこだわりがないんだ(笑)僕のすべてではないからね」


●曲作りと絵画の関係について

「曲を書くことにはある程度の激しさが存在する。何故その曲を書くのか、誰のためなのか、何のためなのかを念頭に置いておかなければならない。絵画や映画はプロパガンダを目的として作ることができるけれど、曲はあり得ない」


●ハルシオン・ギャラリーでの絵画展について

「(今回アメリカの風景を取り上げたのは)私が一番良く知っている土地だし、ハルシオン・ギャラリーもそれを知っていたんだろうね。最初は人のいない風景画だけを頼まれたのでそうした。山、湖、川、野原みたいな景色だね。それからしばらくして、都市のファサードや橋、自動車、ストリート、劇場なんかも入れて、屋外にあるものなら何でもと言ってきた。自分では思いつかないね。親しみは感じるけれど」


●描かれているものについて

「様々な人々が、見たものから様々なものを読み取るものだ。すべては主観的なものさ」


●絵をいつ描くのか

「ただ描くだけだよ。自分の居るところならどこでも。スケッチブックはどこにでも持ち歩けるし、水彩絵の具は使いやすいからね。どこでだってセットアップが可能なんだ。イーゼルも絵の具も持ち運べるしね。アクリルや油の絵の具は、納屋のようなスタジオや広いスペースがあるときに使う。僕は他の画家のスタジオでも作業できるんだ。人通りの多いストリートは通常避けるようにしている。自分にとってしっくりくる見晴らしのいいところを探さないといけない、それだけだ。そういうことはみんな時間がかかるし、すべて一度でできるものでもない。大体の構図ができたら、あとでピクセル化された画像や写真、広告、光学装置なんかを使って絵を完成させることができる。プロセスがあるんだ。通常は一度に複数の絵画に取り組んでいる。それぞれがシンプルだったり複雑だったりして異なるんだ。みんな出来上がるまでの時間も違う」



●ビル・クリントン元米大統領に贈った鉄製の「門(ゲート)」について

「ふるさとにいた頃から鉄を繋ぎ合わせていたよ(ミネソタ州ヒビングは鉄鋼採掘の街)。ただの趣味に過ぎなかったけれど、やったことがない時期が思いだせない。誰かが興味を持ってくれるだろうと思って始めただけじゃないんだ。私の鉄製の作品は、近年の作品まで、友人や家族、自分自身のためだけに作っていた」

 



Congrats @bobdylan on a well-deserved Nobel for wise, powerful lyrics that touched minds & hearts. And TY for this amazing orig. sculpture! pic.twitter.com/YdhpIMHiDh — Bill Clinton (@billclinton) 2016年10月13日


 

ノーベル賞のオフィシャル・ページでも公式にボブ・ディランが受賞するということを発表している。スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長にボブ・ディラン側から連絡があり、賞に関して「私が賞を受けとるかって?もちろんだ」、「ノーベル賞のニュースを聴いて言葉もない」「とても栄誉なことでありがたく思う」と語ったとのこと。
http://www.nobelprize.org/press/#/publication/5813bb6c3f5fa7030006bb32/552bd85dccc8e20c00e7f979?&sh=false



 


Bob Dylan: “If I accept the prize? Of course.” Nobel Foundation Press Release on the 2016 Literature Laureate: https://t.co/Xez34XGlbN — The Nobel Prize (@NobelPrize) 2016年10月28日

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ベスト盤が10/31付オリコン週間洋楽アルバムランキングで7位へ急上昇! (2016.10.27)



オリコン週間チャートですが『The Best Of Bob Dylan』が洋楽アルバムランキングでは圏外から7位へ、洋邦の総合アルバムランキングでは240位から26位へ急上昇しました(しばらく品切れしてましたので、解消後3日間くらいの数字です)。


いずれにしても『The Best Of Bob Dylan』は1997年発売のベスト盤なので19年振りのチャートインということになります(『The Best Of Bob Dylan vol.2』は2000年発売)。現段階での最新ベストは2007年発表の『DYLAN THE BEST』。こちらも品切れが解消し、34位まで上昇してきました


週間 洋楽アルバムランキング
2016年10月31日付(2016年10月17日〜2016年10月23日)
http://www.oricon.co.jp/rank/wa/w/2016-10-31/



7位 ベスト・オブ・ボブ・ディラン
34位 ディラン・ザ・ベスト
50位 ベスト・オブ・ボブ・ディラン VOL.2

 

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「ボブ・ディランがノーベル文学賞に値する理由を熱く語ろう」 (2016.10.27)




ボブ・ディランの人物像について日本中でいろいろと勝手な臆測も含めて語られていますが、こちらの記事は違う角度で切り込んだ、大変素晴らしい文章でしたので是非ご一読いただければと。

ディランの歌は、文学か? ディランは、詩人なのか?

「筆者は、詩の定義を、知らない。しかし、風邪を引いたとき、心の洞穴に風が吹いているとき、答えが見えなくなったときに、歌いたくなる詩、聴きたくなる詩は、よく知っている。」



ボブ・ディランがノーベル文学賞に値する理由を熱く語ろう https://t.co/CQhI3K92WZ #wasahi #asahi_pub — dot.(ドット)AERA×週刊朝日 (@dot_asahi_pub) 2016年10月26日

10月24日発売の「AERA」に掲載中です
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18538

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「書物の中で畏まっていた言葉たちを慌てさせ、リズムが躍る新しい世界へと引っ張り出した」ボブ・ディラン。 (2016.10.27)




ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞について、それがふさわしいのか?そうではないのか?様々な議論がなされていますが、下記の文章がとても言い得ている気がしましたので、是非ご一読してみてください。

『「米国の歌の伝統の中に、新たな詩的表現をもたらした」というのが、今回の授賞の理由だ。実際に彼は、韻を踏ませたり、比喩を使ったり、誰にも考えつかない創意を注ぎながら、歌の可能性を飛躍的に推進させた。書物の中で畏まっていた言葉たちを慌てさせ、リズムが躍る新しい世界へと引っ張り出した。声にだし、唇にのせることで、言葉たちがもっと生き生きするような歌を沢山作った。』

https://entertainmentstation.jp/54186



ボブ・ディランが教えてくれた、生きるということ、そして音楽の果てしない醍醐味#ボブ・ディランhttps://t.co/wFtmCfrWzH — エンタメステーション (@essite_official) 2016年10月26日

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ボブ・ディランは「無礼で傲慢」報道の真実は? (2016.10.27)




ノーベル文学賞の受賞が決定してから、声明を発表せず、選考委員からの連絡に応じないボブ・ディラン。委員会のメンバーが「無礼で傲慢」とコメントしたことがメディアで報道されました。実はこのコメントは「無礼で傲慢だ。でもそれが彼ってものだ」と続く内容で、そのあとも「我々は待つ。彼が何と言おうと彼が受賞者だ」で締めくくられ、全体を読むとディランへの敬意と愛のある言葉だったと分かります。 こちらの記事が一番わかりやすく、事の顛末を語ってくれていますので、是非。 訳し方と、切り取り方でこうも違ってしまうんですね。
https://twitter.com/ro69_yogaku/status/790751752672862208



ノーベル文学賞受賞のボブ・ディランに対する「傲慢だ」発言、その本当の意味 - 洋楽ニュース https://t.co/08pxQW3H6p — RO69(アールオーロック)洋楽 (@ro69_yogaku) 2016年10月25日

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メディア情報更新(NHK総合「あさイチ」) (2016.10.20)

メディア情報を更新しました。

詳細はこちら

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】特別編:”Desert Trip” のボブ・ディラン (2016.10.18)




【ディランを追いかけて〜ヘッケル】特別編:
ボブ・ディラン 2016年10月14日(金) ”Desert Trip”




ボブは天才だ!

生涯一度の世紀コンサートと言われれば、見に行かないわけにいかない。デザート・トリップと名付けられた3日間のロック・フェスティヴァルがそれだ。若者に人気のコーチェラ・フェスティヴァルとおなじ会場、カリフォルニア州インディオにあるエンパイア・ポロ・グラウンドに毎日7万5千人を集めてコンサートがおこなわれる。ただし従来のロック・フェスティヴァルとちがって出演アーティストは1日2組だけに限られている。初日はボブ・ディランとローリング・ストーンズ、2日目がニール・ヤングとポール・マッカートニー、3日目はザ・フーとロジャー・ウォーターズと年配のロック・ファンは想像できないような豪華な組み合わせのアーティストを見られるチャンス。まさに生涯一度の世紀のコンサートだ。また、若いファンにはロック・ミュージック界のレジェンドたちの音楽を、生で体験できるチャンス。見逃すわけにいかない。

デザート・トリップに出発した日、ぼくはノーベル文学賞受賞のニュースを飛行機に乗る直前に聞いた。毎年、10月になりノーベル賞のシーズンになると、ボブが文学賞を授与されるのではないかと心の準備を続けてきたが、今年はないと決めつけ、全く受賞するなんて考えていなかった。すごいなボブ。ボブは天才だ!

ノーベル文学賞と1週目デザート・トリップの評判がかさなり2週目デザート・トリップのディランのコンサートにぼくの期待は高まるばかりだった。ボブはファンの予想や期待を裏切ることが多い。しかし、デザート・トリップのボブはちがった。すごかった。あらためてボブは天才だと思った。

6時40分、ステージの照明が落とされ、スチュがエレクトリック・ギターで演奏するトラディショナル曲「フォギー・デュー」の一節が流れる。ステージ背後を占拠する巨大なプロジェクターは3分割されてモノクロ映像を映し出す。両サイドの2画面にはステージ上で歌うその夜のボブの映像が、中央の画面には1930〜50年代のアメリカ社会をとらえたニュース映像のようなものがやはりモノクロで映し出される。この演出は最後まで変わらなかった。そう、ボブが歌っている映像が最後まで映し出されたのだ。デザート・トリップ第1週では、頭の数曲はボブの映像が映し出されたが、その後はボブの映像は全く映し出されず、代わりにアメリカ社会の様子がモノクロで映し出されたという。これには観客から不満の声が上がった。当然だろう。巨大なフェスティヴァル会場でステージの様子をみるにはプロジェクターを頼るしかない。それなのに、ボブの映像が映し出されなかったのだから、不満が爆発したのは当然だ。その反省から、2週目ではボブの映像がコンサートの最後まで映し出されたのだろう。写真や映像が嫌いなボブが、めずらしくファン・サービスをしたというわけだ。




ただし、プロジェクターにボブの映像が映し出されると、観客の視線は画面に集中する。ライヴ・コンサートを見るために集まったにもかかわらず、カメラマンの意図で切り取られたステージの一部分しか見なくなってしまう。極論すれば、パブリック・ビューイングのようなものだ。一方、プロジェクターには、客席からは見えない映像も多数含まれていた。ステージ背後から撮影するカメラには観客をバックに歌うボブの姿がとらえられていた。頭上から撮影するカメラは、ボブがいかに軽やかな身のこなしでマイクスタンドを操っているかをとらえていた。客席からでははっきりわからなかったが、ボブは一度も用意された椅子に腰を下ろすことなく、立ったままピアノを演奏して歌った。とにかく元気だ。日本公演のステージではストレッチをなんどもしていたが、今回はまったくしない。

ボブは帽子をかぶらずにステージにたった。よく見えないがシャツを着ずに素肌に黒いカントリースーツを着ているように見える。確かに暑い夜だ。アメリカン・スタンダード曲を組み込んだ最近の「ザ・セット」とはまったくちがうセットリスト、ボブのヴォーカル・デリヴァランスの巧みさ、バンドが支える完璧なサウンド、どれをとっても今夜のショーは最高だ。確かにボブ・ディランはノーベル文学賞受賞に値する、資格のあるアーティストだと、ぼくは確信した。

1. Rainy Day Women #12 & 35 (Bob on piano)
2. Don’t Think Twice, It’s All Right (Bob on piano)
3. Highway 61 Revisited (Bob on piano)
4. It’s All Over Now, Baby Blue (Bob on piano)
5. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
6. Simple Twist Of Fate (Bob center stage with harp)
7. Early Roman Kings (Bob on piano)
8. Love Sick (Bob center stage)
9. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on piano with harp)
10. Lonesome Day Blues (Bob on piano)
11. Make You Feel My Love (Bob on piano)
12. Pay In Blood (Bob center stage)
13. Desolation Row (Bob on piano)
14. Soon After Midnight (Bob on piano)
15. Ballad Of A Thin Man (Bob center stage, then on piano)
(encore)
16. Like A Rolling Stone (Bob on piano)
16. Why Try To Change Me Now (Bob center stage)

ほかのミュージシャンのことも簡単に書いておこう。3日間のフェスティヴァル出演者6組を良かった順に、もちろんぼくの好みに合っているかどうかという基準で順位をつけてみた。1位は当然ボブ・ディラン、2位はニール・ヤング、3位はロジャー・ウォーターズ、4位はローリング・ストーンズ、5位はザ・フー、6位がポール・マッカートニーという結果になった。

ボブは、エンターテインメントやショービズの世界とは無関係なアーティストだなとあらためて感じた。自分の頭の中にある音楽を、その時その場の刺激に反応させて、自分流に表現する。観客のためではない。自分のためでもない。芸術家として、その瞬間のアートを表現しているように感じる。この姿勢は時代や流行とは一切無縁だ。だからこそボブの音楽は普遍なんだ!

ニール・ヤングはブーマー世代が育って来た60年代ロック・スピリットを今も持ち続けていると感じた。しかも体型は大きく変わってしまったが、ヴォーカルとギターに衰えはない。若いルーカス・ネルソンのバンドとも何の違和感もなく溶け込み、競い合っている。コンサート終了時にはステージ上で全員が肩を組んでエンジンを作り、何度もぴょんぴょん飛び跳ねていた。若いな!

ロジャー・ウォーターズは野外の巨大フェスティヴァルにもかかわらず、会場各地に設置されたスピーカーを巧みに使って、サラウンド音響を実現させていた。プロジェクターの使い方も見事。単にステージ上の様子を拡大するだけでなく、ピンク・フロイドの時から得意として来たヴィジュアル効果を究極にまで高める手段として使っていた。フェスティヴァルでのプレゼンテーション方法のお手本というべきものだった。

ストーンズはエンターテインメント・ショーとしてのロックとはこれだ、というべき楽しい内容だった。やや衰えたとはいえミックは相変わらず超人的な動きをするし、キースは想像以上に元気で陽気に演奏していた。キースはボブのノーベル賞受賞を素直に褒め称え、ミックは少し斜に構えたことばでおめでとうをステージ上から伝えた。

ザ・フーは前半はかなり興奮させられたが、途中からやや単調な気がした。ポールは、ファンの人には申し訳ないが、ぼくのテイストから外れている。途中で帰って来てしまった。ごめん。

菅野ヘッケル 2016年10月16日、デザート・トリップにて

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ボブ・ディランがノーベル賞文学賞受賞!
ブルース・スプリングスティーンが感動の祝辞「ボブ・ディランは俺の国の父だ・・・」
 (2016.10.14)

2016年10月13日(木)午後8時すぎ、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン(75)がノーベル文学賞を受賞した。ミュージシャンとしては初となる快挙で、スウェーデンのストックホルムにある選考委員会はその理由を「アメリカ伝統音楽にのせて 新しい詩の表現を創造した」と発表した。ボブ・ディランは50年以上に及ぶ長いキャリアの中でロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)、フランスの芸術文化勲章、スウェーデンのポーラー音楽賞など数々の賞を受賞。2008年には音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞、2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の大統領自由勲章授与されている。ノーベル文学賞の授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。

受賞の一報とともに、各CDショップではボブ・ディラン特設コーナーが設けられ、本日10月14日(金)は午前中の段階でトータル2万枚以上のバックオーダーが殺到。特にベスト盤が軒並み品切れて、急遽増産体制に入っている。CDのバック・オーダーはベスト盤とともに、ボックス・セットや、2014年にリリースした43タイトルの紙ジャケット仕様の全オリジナル・アルバムを含めて満遍なく来ており、チャート状況としてはAMAZONのベストセラーランキングでベスト盤が3位まで上昇、iTunes総合チャートではTOP200圏外から、8タイトルがランク・イン、iTunesロック・チャートでは13タイトルがランク・インした。その中でベスト盤が5位まで上昇、前日比121倍のダウンロード数となっている。

ボブ・ディランの日本の担当レーベルであるソニー・ミュージックジャパンインターナショナルでは「ボブ・ディランの素晴らしい作品を、まだ知らない人々や若い世代に知ってもらう絶好の機会と考えており、次世代へボブ・ディランのレガシー(遺産)を受け継いでいくために、今後大きなキャンペーンを企画したい」と発表。ボブ・ディランの最新プロダクツとしては、11月23日に“フォークからロックへの転換期”1966年の全盛期のライヴを収録した36枚組のボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売となる。

36枚組のボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』
≫ 商品詳細 


また、10月16日(日)には、ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式ボブ・ディラン ファンミーティング〜ソニックアカデミーフェスが開催され、萩原健太氏と東京ボブ・ディラン氏によるトークセッションと、東京ボブディランのライブも行なわれる。≫ イベント詳細 
今回のボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に際し、下記のコメントが発表されている

●スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長
「彼(ボブ・ディラン)は英語文学における素晴らしい詩人であり、伝道者なのです。とても独創的な伝道者です。54年にわたって伝統を体現してきました。それを邁進し、絶え間なく自分自身を再発明してきました。ボブ・ディランは、耳で楽しむための詩を書きます。しかし、それは目で読んでも完璧なのです。これは彼の目覚ましい韻の構成力と絵画的思考力を示す、並はずれた証拠です。歴史を遠くさかのぼると、ホメーロスやサッポーの存在が思い浮かびます。彼らが書いた詩は、聴かれ、演奏され、楽器と共に奏でられるべきものであって、これはボブ・ディランの詩も同じことです。我々は現在もホメーロスやサッポーの詩を読み、楽しんでいます。ボブ・ディランも同様です。よく読まれているだけでなく、読まれるべき存在なのです。彼は歴史ある英語文化における、偉大な詩人です。私も、彼の音楽に以前より感謝するようになりました。今ではすっかり、ボブ・ディラン愛好家です。」


●ブルース・スプリングスティーン



『ボブ・ディランは俺の国の父だ。『追憶のハイウェイ61』や『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』は素晴らしいアルバムだっただけでなく、俺が物心ついて初めて、自分が暮らしていた場所の真実を見せてもらった出来事だったのだ。そこには闇も光もみな存在し、幻想や偽りのヴェールは脇へと引き裂かれていた。彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界はすべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。そしてそれはテレビを通じて俺たちの隔離された家庭に映し出されていたものの、コメントされることはなく、静かに認められていったのだ。彼は俺にインスピレーションを与え、俺に希望を与えてくれた。彼は他の誰もが、特に15歳の少年にとって、怖すぎて質問できない質問を投げかけてきた。「自分独りでいるのは…どんな気がする?」世代間に劇的なギャップが生まれ、突如歴史の流れの真っ只中で孤立したような、捨てられたような気分になった。方位磁針は回りっぱなし。心がホームレスになったのだ。ボブは真北を指し示し、アメリカが姿を変えた新しい荒野の中、自分の道を突き進む手助けとして導いてくれた。彼は旗を立て、曲を書き、その時代に欠かせない歌詞を歌った。当時の数多くの若きアメリカ人たちの心と魂を生き永らえさせるために。ボブがケネディ・センター名誉賞を受賞したとき、彼のために「時代は変る」を歌う機会があった。俺たちはほんの少しの間、ふたりきりで裏口の吹き抜けの階段を下りていた。彼は俺が来たことに礼を言うと「もし君のために何かできることがあれば…」と言ってくれたのだ。俺は「冗談だろう?」と思い、こう答えた。「もうとっくにしてくれているじゃないか」』
(原文:http://brucespringsteen.net/news/2016/bruce-springsteen-on-bob-dylan


●菅野ヘッケル(元ボブ・ディラン担当で1978年の初来日公演をライヴ・レコーディングしライヴ盤『武道館』を制作、ディランの自伝など翻訳も数多く行なったディラン研究の第一人者)

『フォーク、ブルース、ロックなど米英に流れる伝統を受け継ぎ、未知の世界を切り開き、社会を刺激し、人の心に響くことばを吐き出すディランは、今もクールな詩人であり続ける。「自分で歌いたい歌がなかったので自分でつくることにした」と語ったディランは、歌手であることに重点を置き、毎年百回近くのコンサートを世界中で行なっている。だれもディランのように歌えない。同時代に生きるわれわれは幸せだ』


●みうらじゅん(イラストレーター)

『あなたのやったようなことをやった人がそれほどいない」と、憧れのウッディ・ガスリーに捧げた歌詞がそのまま今のあなたになりました。当時、難解と言われた歌詞もこの受賞によって全ての謎が解けることでしょう。今なお、現役でしかも新譜を歌い世界を回っておられるディラン、あなたがやったようなことをやった人はそれほどいないどころか、確実にいない。フォーエバーヤングに祝福を!』


ボブ・ディランは現地時間10月14日(金)にカリフォルニア州インディオで開催される、ロック・レジェンドが集結するメガ・フェス「デザート・トリップ」にローリング・ストーンズとともに出演する。

ボブ・ディラン バイオグラフィ

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/profile/

商品情報

<最新プロダクツ>
●『ライヴ 1966』 『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』
11月23日発売。伝説の1966年ツアー50周年記念、豪華36枚組ボックス・セット『ライヴ1966』と2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』が発売となります。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/473264


<ベスト盤/ボックス>
●5CD『ディラン・リヴィジテッド』
今年の来日記念でリリースしたボブ・ディラン50年の歴史を網羅した日本独自企画5枚組CDボックス。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466940

●1CD『DYLAN THE BEST』
2007年発売のベスト盤。全18曲収録。主要曲を網羅。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/discography/SICP-1556


<オリジナル・アルバム(カタログ)>

●ディランの「全て」のオリジナルアルバム43タイトルは2014年に最新リマスターで紙ジャケットにて発売しております。
https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/bobdylan/140326/sono2/menu/

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ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に際して
ブルース・スプリングスティーンのコメント
 (2016.10.14)

ブルース・スプリングスティーンがノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランへの祝辞をオフィシャルサイトで発表しました。



ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に際して
ブルース・スプリングスティーンのコメント

ボブ・ディランは俺の国の父だ。『追憶のハイウェイ61』や『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』は素晴らしいアルバムだっただけでなく、俺が物心ついて初めて、自分が暮らしていた場所の真実を見せてもらった出来事だったのだ。そこには闇も光もみな存在し、幻想や偽りのヴェールは脇へと引き裂かれていた。彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界はすべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。そしてそれはテレビを通じて俺たちの隔離された家庭に映し出されていたものの、コメントされることはなく、静かに認められていったのだ。彼は俺にインスピレーションを与え、俺に希望を与えてくれた。彼は他の誰もが、特に15歳の少年にとって、怖すぎて質問できない質問を投げかけてきた。「自分独りでいるのは…どんな気がする?」世代間に劇的なギャップが生まれ、突如歴史の流れの真っ只中で孤立したような、捨てられたような気分になった。方位磁針は回りっぱなし。心がホームレスになったのだ。ボブは真北を指し示し、アメリカが姿を変えた新しい荒野の中、自分の道を突き進む手助けとして導いてくれた。彼は旗を立て、曲を書き、その時代に欠かせない歌詞を歌った。当時の数多くの若きアメリカ人たちの心と魂を生き永らえさせるために。


ボブがケネディ・センター名誉賞を受賞したとき、彼のために「時代は変る」を歌う機会があった。俺たちはほんの少しの間、ふたりきりで裏口の吹き抜けの階段を下りていた。彼は俺が来たことに礼を言うと「もし君のために何かできることがあれば…」と言ってくれたのだ。俺は「冗談だろう?」と思い、こう答えた。「もうとっくにしてくれているじゃないか」。

原文はこちら
http://brucespringsteen.net/news/2016/bruce-springsteen-on-bob-dylan

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ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞!ミュージシャンとして初の快挙 (2016.10.14)

2016年10月13日(木)午後8時すぎ、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン(75)がノーベル文学賞を受賞しました。ミュージシャンとして初の快挙です。スウェーデンのストックホルムにある選考委員会はその理由を「アメリカ伝統音楽にのせて 新しい詩の表現を創造した」と発表しました。

ボブ・ディランは50年以上に及ぶ長いキャリアの中でロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)、フランスの芸術文化勲章、スウェーデンのポーラー音楽賞など数々の賞を受賞しています。2008年には音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞、2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の大統領自由勲章授与しています。

 

今回のノーベル文学賞受賞について、スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長は下記のように語りました。

 

「彼(ボブ・ディラン)は英語文学における素晴らしい詩人であり、伝道者なのです。とても独創的な伝道者です。54年にわたって伝統を体現してきました。それを邁進し、絶え間なく自分自身を再発明してきました。

 

ボブ・ディランは、耳で楽しむための詩を書きます。しかし、それは目で読んでも完璧なのです。これは彼の目覚ましい韻の構成力と絵画的思考力を示す、並はずれた証拠です。

 

歴史を遠くさかのぼると、ホメーロスやサッポーの存在が思い浮かびます。彼らが書いた詩は、聴かれ、演奏され、楽器と共に奏でられるべきものであって、これはボブ・ディランの詩も同じことです。我々は現在もホメーロスやサッポーの詩を読み、楽しんでいます。ボブ・ディランも同様です。よく読まれているだけでなく、読まれるべき存在なのです。彼は歴史ある英語文化における、偉大な詩人です。

 

私も、彼の音楽に以前より感謝するようになりました。今ではすっかり、ボブ・ディラン愛好家です。」

 

 

授賞式は12月10日、ストックホルムで行われます。

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ボブ・ディラン伝説の1966年ツアー50周年記念、豪華36枚組ボックス・セットで11月に発売!
“Play it fuckin’ loud !” 遅れて来た君たちに、ロックがロックだった頃の証を聴かせよう。
 (2016.09.27)


★論争を呼んだ1966年のツアー、存在が確認されている音源をまとめ36枚のCD BOXに!
★収録曲のほとんどは、今まで世間に出回ることはなかった初登場音源!!
★綿密で丁寧な復元により活き活きと蘇った1966年の記念すべき記録が特製BOXに。
★後にザ・バンドに発展するバックメンバーを従え、熱くほとばしる演奏の数々!
★本当のロイヤル・アルバート・ホール・コンサートもCD2枚組となって遂に正式に発売!



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伝説的な論争の的となったボブ・ディランの1966年ツアー。アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアを回ったツアーのうち、存在が確認されているライヴ・レコーディングのすべてを収録する36枚組の歴史的なボックスセット『ライヴ 1966』が11月23日にリリースされることになった。このボックスセットには、これまで未発表だったサウンドボード・レコーディング、正式ライヴ・アルバムを制作するためにCBSが録音したモービル・レコーディング、観客が密かに録音したオーディエンス・テープ、に残された感動的な音楽と闘争的な観客の反応のすべてが収録されている。このコレクションに収録されたライヴ・レコーディングの多くは、テープ、レコード、CDなど、どんな形態でも今まで世間に出回ることはなかった。その後の世界中のロック&ポップ・ミュージックの目指すべきサウンドと方向を、永遠に決定付けることになったディランの感動的なライヴ・パフォーマンスから50周年。そのライヴ・パフォーマンスをありのままに音で記録した記念作品だ。


商品情報

■『ライヴ 1966』
Bob Dylan: The 1966 Live Recordings
2016年11月23日発売予定
完全生産限定盤

輸入盤BOX(36CD、ブックレット)+日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳)付

¥25,000+税●SICP5101
1. She Belongs to Me
2. 4th Time Around
3. Visions of Johanna
4. It's All Over Now, Baby Blue
5. Desolation Row
6. Just Like a Woman
7. Mr. Tambourine Man
8. Tell Me, Momma
9. I Don't Believe You
(She Acts Like We Never Have Met)
10. Baby, Let Me Follow You Down
11 Just Like Tom Thumb's Blues
12. Leopard-Skin Pill-Box Hat
13. One Too Many Mornings
14. Ballad of a Thin Man
15. Like a Rolling Stone
以上、収録予定曲


Disc 1 - Sydney, April 13, 1966 (Soundboard recorded by TCN 9 TV Australia)
Disc 2 - Sydney, April 13, 1966 (Soundboard recorded by TCN 9 TV Australia)
Disc 3 - Melbourne, April 20, 1966 (Soundboard / unknown broadcast)
Disc 4 - Copenhagen, May 1, 1966 (Soundboard)
Disc 5 - Dublin, May 5, 1966 (Soundboard)
Disc 6 - Dublin, May 5, 1966 (Soundboard)
Disc 7 - Belfast, May 6, 1966 (Soundboard)
Disc 8 - Belfast, May 6, 1966 (Soundboard)
Disc 9 - Bristol, May 10, 1966 (Soundboard / audience)
Disc 10 - Bristol, May 10, 1966 (Soundboard)
Disc 11 - Cardiff, May 11, 1966 (Soundboard)
Disc 12 - Birmingham, May 12, 1966 (Soundboard)
Disc 13 - Birmingham, May 12, 1966 (Soundboard)
Disc 14 - Liverpool, May 14, 1966 (Soundboard)
Disc 15 - Leicester, May 15, 1966 (Soundboard)
Disc 16 - Leicester, May 15, 1966 (Soundboard)
Disc 17 - Sheffield, May 16, 1966 (CBS Records recording)
Disc 18 - Sheffield, May 16, 1966 (Soundboard)
Disc 19 - Manchester, May 17, 1966 (CBS Records recording)
Disc 20 - Manchester, May 17, 1966 (CBS Records recording except Soundcheck / Soundboard)
Disc 21 - Glasgow, May 19, 1966 (Soundboard)
Disc 22 - Edinburgh, May 20, 1966 (Soundboard)
Disc 23 - Edinburgh, May 20, 1966 (Soundboard)
Disc 24 - Newcastle, May 21, 1966 (Soundboard)
Disc 25 - Newcastle, May 21, 1966 (Soundboard)
Disc 26 - Paris, May 24, 1966 (Soundboard)
Disc 27 - Paris, May 24, 1966 (Soundboard)
Disc 28 - London, May 26, 1966 (CBS Records recording)
Disc 29 - London, May 26, 1966 (CBS Records recording)
Disc 30 - London, May 27, 1966 (CBS Records recording)
Disc 31 - London, May 27, 1966 (CBS Records recordings)
Disc 32 - White Plains, NY, February 5, 1966 (Audience tape)
Disc 33 - Pittsburgh, PA, February 6, 1966 (Audience tape)
Disc 34 - Hempstead, NY, February 26, 1966 (Audience tape)
Disc 35 - Melbourne, April 19, 1966 (Audience tape)
Disc 36 - Stockholm, April 29, 1966 (Audience tape)



■『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』
Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert
2016年11月23日発売予定

2CD、解説・歌詞・対訳付

¥3,000+税●SICP5078



■『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(デラックス10周年エディション)』

2016年11月18日発売予定 ≫ 詳しくはこちら  http://www.universal-music.co.jp/bob-dylan/

イベント情報

ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式ボブ・ディラン ファンミーティング〜ソニックアカデミーフェスにて開催決定!!
今もなおネヴァー・エンディングで転がり続けているボブ・ディランを徹底解剖する生誕75周年イベントが開催される。来日記念盤としてリリースされた『DYLAN Revisited〜All Time Best』を監修した萩原健太氏と、彷徨い続ける永遠のニセモノ、東京ボブディラン氏を迎えボブ・ディランのビジュアル&アートワークを徹底解析!あの時ディランはこうだった…当時のディランのファッションや佇まい、ビジュアルワーク等から、ボブ・ディランの生き様や当時の楽曲について萩原氏と東京ボブ氏のお二人の意見を交えたトークセッションを実施。また、ご参加頂くお客様から当日「ディランにまつわるアンケート」を募集し回収したアンケートの中からテーマを選び、即興トークセッションも行なわれる。さらに第二部では、東京ボブディランによるライヴも開催!東京ボブならではのレア曲も披露される予定。

●ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式 ボブ・ディラン ファンミーティング〜
<講師>
萩原健太
東京ボブ
<詳細>
日時:2016年10月16日(日)
開場:16:00
開演:16:30〜18:00
会場:Future SEVEN 港区南青山6-10-12 フェイス南青山1F
金額:早期割引 5,000円 (※早期割引にて500円OFF!お申込みは8月22日23:59まで!)/ 通常価格 5,500円 8/23〜


申込方法など詳細はこちら

http://fes.sonicacademy.jp/2016/class/tokyobob/

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ルーム・ディラン、参加者特典のお知らせ! (2016.09.12)


一部のショップの予約購買特典として極少数枚のみ流通したマニア人気の高い貴重な
『君と同い歳のディランから聞いてみてよ!』ポスター、1997年初版、2010年改訂版に続く2016年版を
ソニーミュージック公式 ボブ・ディラン ファンミーティング「ルーム・ディラン」にご参加頂いた方々全員に特別プレゼント!

多くのファンから熱望されていたこの最新版ポスター。
今回のソニアカフェスでしか手に入らない非売品です!!

沢山あり過ぎて何処から聴き始めたら良いのやら・・・
そんなあなたにみうらじゅん提案の「同い歳のディラン」が入口。
自分自身の年齢と照らし合わせながら、ディランの作品に浸ってくださいね。


●ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント
「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式 ボブ・ディラン ファンミーティング〜

<講師>
萩原健太
東京ボブ
<詳細>
日時:2016年10月16日(日)
開場:16:00 
開演:16:30〜18:00
会場:Future SEVEN 港区南青山6-10-12 フェイス南青山1F
金額:早期割引 5,000円 (※早期割引にて500円OFF!お申込みは8月22日23:59まで!)/ 通常価格 5,500円 8/23〜

申込方法など詳細はこちら
http://fes.sonicacademy.jp/2016/class/tokyobob/

【プロフィール】
●萩原健太(音楽評論家/DJ/プロデューサー)
主なプロデュース作品として、米米クラブ『Go Funk』『5 2/1』『米米クラブ』/五木ひろし『五木』/憂歌団『知ってるかい!?』/山崎まさよし『Home』/FREEBO『Smoking Blues』『Blue Moon』等々を手掛ける。書籍は、『70年代シティ・ポップ・クロニクル』(エレキングブックス)/『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』(エレキングブックス)/『ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド』(ミュージック・マガジン)/『ロック・ギタリスト伝説』(アスキー新書)/『ポップス・イン・ジャパン』(新潮文庫)/『はっぴいえんど伝説』文庫版(シンコー・ミュージック)等を出版。日本テレビ『誰も知らない泣ける歌』、NHK『熱血おやじバトル』、テレビ朝日『タモリ倶楽部』等、他にも多数出演。
http://nothingbutpop.wordpress.com/

●東京ボブ
93年頃からボブ・ディラン潮来としてライヴ活動を始めると、マニアの間で急速に噂が広まり、みうらじゅん氏等によってメディアに紹介され、ファンの間では東ボブ(とうぼぶ)の愛称で親しまれるようになる。2001年にファーストCDをリリース、2003年にはザ・バンドのメンバー等も参加しているボブ・ディラントリビュート盤に1曲参加し、ヨーロッパBMGから世界発売された。2006年には池袋にボブ・ディランをコンセプトにしたカフェバーPolkaDots(ポルカドッツ)をオープン。2015年9月には初のロンドン・ツアーを成功させるなど、今現在も精力的な活動を続けている。
http://www.polkadots.jp/to_bob/

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ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式ボブ・ディラン ファンミーティング〜ソニックアカデミーフェスにて開催決定!! (2016.08.19)


2016年4月、感動の日本公演も記憶に新しいロックの神様ボブ・ディラン。5月24日で75歳の誕生日を迎え、新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』をリリースし、今もなお現役でネヴァー・エンディングで転がり続けているボブ・ディランを徹底解剖する生誕75周年イベントが開催される。来日記念盤としてリリースされた『DYLAN Revisited〜All Time Best』を監修した萩原健太氏と、彷徨い続ける永遠のニセモノ、東京ボブディラン氏を迎えボブ・ディランのビジュアル&アートワークを徹底解析!あの時ディランはこうだった…当時のディランのファッションや佇まい、ビジュアルワーク等から、ボブ・ディランの生き様や当時の楽曲について萩原氏と東京ボブ氏のお二人の意見を交えたトークセッションを実施。また、ご参加頂くお客様から当日「ディランにまつわるアンケート」を募集し回収したアンケートの中からテーマを選び、即興トークセッションも行なわれる。さらに第二部では、東京ボブディランによるライブも開催!東京ボブならではのレア曲も披露される予定。

●ボブ・ディラン生誕75周年記念イベント「ルーム・ディラン」〜ソニーミュージック公式 ボブ・ディラン ファンミーティング〜
<講師>
萩原健太
東京ボブ
<詳細>
日時:2016年10月16日(日)
開場:16:00 
開演:16:30〜18:00
会場:Future SEVEN 港区南青山6-10-12 フェイス南青山1F
金額:早期割引 5,000円 (※早期割引にて500円OFF!お申込みは8月22日23:59まで!)/ 通常価格 5,500円 8/23〜

申込方法など詳細はこちら
http://fes.sonicacademy.jp/2016/class/tokyobob/

【プロフィール】
●萩原健太(音楽評論家/DJ/プロデューサー)
主なプロデュース作品として、米米クラブ『Go Funk』『5 2/1』『米米クラブ』/五木ひろし『五木』/憂歌団『知ってるかい!?』/山崎まさよし『Home』/FREEBO『Smoking Blues』『Blue Moon』等々を手掛ける。書籍は、『70年代シティ・ポップ・クロニクル』(エレキングブックス)/『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』(エレキングブックス)/『ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド』(ミュージック・マガジン)/『ロック・ギタリスト伝説』(アスキー新書)/『ポップス・イン・ジャパン』(新潮文庫)/『はっぴいえんど伝説』文庫版(シンコー・ミュージック)等を出版。日本テレビ『誰も知らない泣ける歌』、NHK『熱血おやじバトル』、テレビ朝日『タモリ倶楽部』等、他にも多数出演。
http://nothingbutpop.wordpress.com/

●東京ボブ
93年頃からボブ・ディラン潮来としてライヴ活動を始めると、マニアの間で急速に噂が広まり、みうらじゅん氏等によってメディアに紹介され、ファンの間では東ボブ(とうぼぶ)の愛称で親しまれるようになる。2001年にファーストCDをリリース、2003年にはザ・バンドのメンバー等も参加しているボブ・ディラントリビュート盤に1曲参加し、ヨーロッパBMGから世界発売された。2006年には池袋にボブ・ディランをコンセプトにしたカフェバーPolkaDots(ポルカドッツ)をオープン。2015年9月には初のロンドン・ツアーを成功させるなど、今現在も精力的な活動を続けている。
http://www.polkadots.jp/to_bob/




【ボブ・ディラン商品情報】

●ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』 <NEW ALBUM> 
音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲をカバー。
2016年5月25日発売 SICP-4784 \2,400+税
■収録曲など詳細はこちら
http://www.110107.com/dylan_album37



●ボブ・ディラン『Dylan Revisited ~All Time Best~』
CD5枚組(全87曲)SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)価格:\10,800(税込)\10,000(税抜)
【生誕75周年日本独自企画】 監修:萩原健太(選曲・解説) 歌詞・対訳:中川五郎
■別冊ブックレット付(解説・歌詞・対訳・200P) ■特製BOXに収納
■収録曲など詳細はこちら
http://www.110107.com/dylan_box



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webサイト“OTONANO”の人気番組に浦沢直樹氏出演! (2016.08.05)

浦沢直樹:「ある時、自分に向けて歌ってる歌だ」と気付いたんです。

ソニー・ミュージックダイレクトが運営するwebサイト“OTONANO”の人気番組に浦沢直樹氏出演!伊藤銀次氏とボブ・ディランの魅力を2週に渡って語ります。
第一回配信は8月5日(金)昼よりスタート。


漫画家として数々の名作を世に送り出している浦沢直樹さん。ディラン・マニアとしても知られており、またそのディラン愛を見事に自身の音楽として昇華してみせた『半世紀の男』(2008年)、『漫音』(2016年)といった音楽作品を発表しています。そんな浦沢さんならではのディラン観を、伊藤銀次さんとともにじっくり掘り下げます。ディランの持つ多面性やスーパースターながらも人間臭い所など、愛情豊かに語るディラン像は大変興味深い内容に。
どうぞお楽しみ下さい!
http://www.110107.com/popfilereturns


尚、番組でも紹介されるボブ・ディラン最新作『フォールン・エンジェルズ』、日本独自企画5枚組『DYLAN Revisited 〜All Time Best〜』(限定盤)は好評発売中です!

●『フォールン・エンジェルズ』
http://www.110107.com/dylan_album37
●『DYLAN Revisited 〜All Time Best〜』
http://www.110107.com/dylan_box

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メディア情報更新(RO69) (2016.05.25)

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メディア情報更新(Pen) (2016.05.24)

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5/24はボブ・ディラン75歳の誕生日。新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が生誕75周年に合わせて5/25発売。 (2016.05.24)


2016年4月、感動の日本公演を行なったロックの神様ボブ・ディラン。本日5月24日は75回目の誕生日。この生誕75周年を記念した新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が、いよいよ明日5月25日に日本発売となる。


新作『フォールン・エンジェルズ』は、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。プロデュースはジャック・フロスト(ディランの変名)、ハリウッドのキャピトル・スタジオにて、フランク・シナトラを含む20枚以上の作品でグラミー賞を受賞している伝説的エンジニア、アル・シュミットが制作、現在のツアー・バンドとともにレコーディングは行なわれた。2015年1月に発売した『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く、通算37作目となる新作で、生誕75周年記念“の第一弾リリースとなる。先の来日公演でも、新作からいち早く「メランコリー・ムード」「オール・オア・ナッシング・アット・オール」「ザット・オールド・ブラック・マジック」の3曲が披露された。
来日公演でも演奏された「メランコリー・ムード」はこちら。

*「メランコリー・ムード」
https://www.youtube.com/watch?v=T2xBaX5awlc




ボブ・ディランはフォーク・ソングに対する想いと同じように、古いアメリカのポップソングやスタンダード曲を後世に伝え残したいと考え、このフランク・シナトラに代表されるアメリカのスタンダード集をリリースしたと言われている。2015年のミュージッケアーズ授与式のスピーチで「わたしがつくる歌には先立つものがあった。わたしの歌は伝統的なフォーク・ミュージック、伝統的なロックンロール、伝統的なビッグ・バンドのスウィング・オーケストラ・ミュージックからきている」と語っている。近年のディランはがなるような怒鳴り声が目立っていたが、スタンダードを歌うときはシャウト唱法をやめてソフトに歌うことで、見事なまでにメランコリックなムードを生み出し、ビッグバンドやオーケストラをバックに歌われることが当たり前と思われていたスタンダード曲を、シンプルな5人のツアーバンド向けにアレンジし、曲の本質だけを抽出している。


2015年ボブ・ディラン自身もこう語っている。
「このアルバムを作ることは本当に名誉なことだった。こういうものをずっとやりたいと思っていたが、30人編成向けの複雑なアレンジを5人編成のバンド用に精製する勇気を持つことがなかなかできなかった。今作の演奏はすべてそれが鍵になっている。私たちはこれらの曲をこれ以上ないくらい熟知していた。すべて一発録り(ライヴ)で録音した。すべて1回か2回のテイクで撮り終えた。オーバーダブもしなかった。ヴォーカル・ブースもヘッドホンも使わなかった。トラックを分けた録音もしなかった。そして何よりも、録音された時と同じように、そのままミキシングを行なった。私はこれらの曲はどう見てもカヴァーとは思っていない。もう十分カヴァーされてきた曲ばかりだから。実際カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまっている。私とバンドがやっていることは、基本的にその覆い(カヴァー)を外す作業だ。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」


本日、最新のプレスリリースで新作『フォールン・エンジェルズ』に対する世界各国の有力紙の最新レビューが発表された。


●ローリング・ストーン誌:
「時には悲痛、時には愉快な彼のフレージングは今もなお聴きごたえがあり、演奏は崇高である」(ウィル・ハームズ)


●ロサンゼルス・タイムズ紙:
「(ディランは)収録曲をビッグ・バンド/ビッグ・オーケストラの世界から即座に解放し、核心にあるブルースに触れている。これまでオーケストラやバックの合唱団、優雅なヴォーカルの音や声に飲み込まれてしまうことが多かった、これらの楽曲の、恋愛における思慕や喪失感の痛みを引き出している」(ランディ・ルイス)


●エンタテインメント・ウィークリー誌:
「ディランはこれらの歌詞を皮肉たっぷりのデリカシーで輝かせる。失われつつあった慈しまれた愛の歌を、燃えるような情熱ではなく経験からくる物哀しさを込めて歌う。これらの追憶の曲はディランによって献身的に語られ“今の歌”となった。これらのようなスタンダードとともに、ディランがこれまで作り上げてきた自作の曲は、アメリカを象徴する曲として崇敬されていく」(ジム・ファーバー)


●ザ・テレグラフ紙:★★★★★(5つ星満点)
「(フランク・)シナトラのように――ディランは歌詞を効果的に伝える魅力的な才覚をかねてから持ち合わせてきた。騒がしい朝に耳元で囁くにしろ(彼は自作曲のほとんどを夜明けごろに書いた)、街角で怒鳴りつけてくるにしろ、彼はすべての言葉を重要なものにした。今回彼はジョニー・マーサーなどソングライター達の書いた名曲を風化から守り、現在のものとした。これらの録音には、長い間自分たちだけで演奏し続けるバンドのくつろいだ親密さがある」(ヘレン・ブラウン)


●トロント・NOW誌:★★★★★(5つ星満点)
「ディランは自身の多面的かつ特徴ある声の最も美しいヴァージョンを自由に操りながら、クルーニング(囁くような優しい歌い方)という芸術を強調する。このアルバムはおふざけではない。中にはその楽曲の新しい決定版となる録音もあるだろう。『フォールン・エンジェルズ』は昔からよくある裏切りのいたずらもそうだったように、たくさんの謎めいた紆余曲折を内包する、漠然かつ大らかな歴史の教訓である。ロマンス、ヒロイズム、人同士の繋がりの典型が覆され、人間の見地についてもっと邪悪な何かを明らかにする。それは極上の美しさを持つミュージシャンシップにまとめられているのだ」(ヴィッシュ・カンナ)
 
ボブ・ディランはこのあと、6月4日から全米ツアーをスタート。10月には米カリフォルニア州インディオで、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、ザ・フー、ロジャー・ウォーターズが出演する超大型フェスティヴァル、“デザート・トリップ”の開催も発表され、チケットは瞬く間に完売した。
http://deserttrip.com/

ボブ・ディラン8度目の来日公演は4月4日東京オーチャードホールを皮切りに東京、仙台、大阪、名古屋、横浜と5都市16公演を行ない、トータル45,000人を動員、神がかり的なパフォーマンスを連日繰り広げた。日本最終公演の4月28日(木)パシフィコ横浜公演は1978年2月の初来日公演以来、ボブ・ディラン来日通算100回目となる記念すべき公演となった。全16公演のライヴ・レポートと全公演のセットリストは、以下のソニー・ミュージックのボブ・ディラン・オフィシャルサイトにて公開されている




【バイオグラフィー】
1941年5月24日ミネソタ生まれ。大学を中退してニューヨークに向かい、カフェでフォーク・ソングを歌い始める。プロデューサーのジョン・ハモンドの目に留まり、1962年にレコード・デビュー。他人が取り上げた「風に吹かれて」のヒットにより、まずはソングライターとして知られるようになる。公民権運動やベトナム戦争で揺れるアメリカにおいて彼の歌はプロテスト・ソングとして若者から支持を得てゆき、やがてロックの要素を取り入れ表現の幅を拡げていった彼は、ビートルズと並ぶ影響力と人気を得るに至る。定型に押し込められる事を極端に嫌う彼は、カントリーに接近したり、映画、フェスティバルやライブに出演、キリスト教に傾倒した時期もあったりと話題に事欠かない60年代と70年代を過ごしたが、この時期には数多くの名作アルバムも残した。80年代末から開始したツアーは現在も続き、「ネヴァー・エンディング・ツアー」とも呼ばれている。「ライク・ア・ローリング・ストーン」は“史上最高のロックソング”に選出され、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の他、大統領自由憲章(民間人への勲位としては全米最高位)、ピューリッツァー賞特別賞、レジオン・ドヌール勲章(フランスの最高勲位)、スウェーデンのポーラー音楽賞、セント・アンドリュース大学やプリンストン大学の(名誉)博士号など多数の栄誉に輝いている。未だに話題多き、ポピュラー音楽界の最も重要なアーティストの1人。ボブ・ディランはこれまでに全世界で1億2,500万枚以上ものアルバムを売り上げている。




【ボブ・ディランの来日公演歴】
ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月武道館8公演と大阪3公演、11公演を行ない、その模様はライヴ盤『武道館』として全世界発売となった。以降、1986年にはトム・ぺティ&ハートブレイカーズとともに来日し4公演、1994年には単独11公演に加えて、奈良東大寺で行なわれた“AONIYOSHI”3公演にも出演し、1997年は東京国際フォーラムのこけら落とし公演含む11公演、2001年13公演、2010年初のライヴハウスツアー14公演、2014年連続ライヴハウスツアー17公演、そして今年2016年全16公演。その16公演目、日本最終公演の4月28日パシフィコ横浜での公演で、めでたく来日通算100公演を達成した。
ボブ・ディランの来日公演歴の詳細はこちら(日程・会場他)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/467646

photo by 土居政則




【動画情報】
*「メランコリー・ムード」
https://www.youtube.com/watch?v=T2xBaX5awlc
*「オール・ザ・ウェイ」

https://www.youtube.com/watch?v=zPuyT6EtRQ0




【商品情報】
●【NEW ALBUM】 ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』
2016年5月25日発売 SICP-4784 \2,400+税


<収録曲>
1.ヤング・アット・ハート/Young At Heart
2.メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There
3.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス/Polka Dots And Moonbeams
4.オール・ザ・ウェイ/All The Way
5.スカイラーク/Skylark
6.ネヴァザレス/Nevertheless
7.オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All
8.オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore
9.イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You
10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood
11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic
12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine


【リンク】
*『フォールン・エンジェルズ』スペシャル・サイト
http://www.110107.com/dylan_album37
*ボブ・ディラン日本オフィシャル・サイト
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan
*ボブ・ディラン海外公式サイト

http://www.bobdylan.com/


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【イベント】5/25(水)「ボブ・ディラン・サミット2016」 (2016.05.20)





ボブ・ディランの75歳の誕生日の翌日5月25日(水)に下記イベントが行なわれます。


『ボブ・ディラン・サミット 2016』
5月25日(水)18時開場 19時30分開演
@原宿クロコダイル
前売・予約 ¥3000 当日 ¥3500(+オーダー)
出演:PANTA from 頭脳警察
   中山ラビ
   モモナシ
   和久井光司スーパーバンド


「『ボブ・ディラン・サミット』はディランのトリビュート・コンサートではなくて、20世紀のポップ・ミュージックに革命を起こした一方(もう一方はもちろんビートルズ)であるディランから、我々が何を受け継いでいるかを自問自答するためにやっている。だから出演者にも、どうしてもディランの曲をやってくれとは言っていない。それぞれの判断で「ボブ・ディランとロックと自分」を表現してくれたらいいと私は思っている。今回私はPANTAさんに『マラッカ』からのナンバーをリクエストした。それはそのアルバムが日本のロックの最高峰に位置する一枚だからだし、エンケンさんの『東京ワッショイ』と並ぶ、「ディランのロックを源流とした作品」と思っているから。『マラッカ』の曲は本気にならないと演奏できない。そういう真剣勝負が『ボブ・ディラン・サミット』の独特の「空気」なのである。」(和久井光司)



≫チケットなど詳しくはこちら
http://www.crocodile-live.jp/

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ありがとう、ボブ・ディラン。来日通算100公演目となる日本最終公演レポート&5/25新作から「オール・ザ・ウェイ」公開 (2016.04.30)



ありがとう、ボブ・ディラン。来日通算100公演目となる日本最終公演レポート&5/25新作から「オール・ザ・ウェイ」公開

ボブ・ディランの2016年来日公演、全16公演が遂に4月28日(木)パシフィコ横浜にて最終公演を迎えた。同時に、この日本最終公演は1978年2月の初来日公演以来、ボブ・ディラン来日通算100回目となる記念すべき公演となった。

ボブ・ディラン来日公演は4月4日東京オーチャードホールを皮切りに東京、仙台、大阪、名古屋、横浜と5都市16公演を行ない、トータル45,000人を動員、神がかり的なパフォーマンスを連日繰り広げた。日本最終公演にして、来日通算100公演目となった4月28日(木)パシフィコ横浜公演の模様をディラン研究の第一人者菅野ヘッケル氏が完全レポート。1曲ごとのパフォーマンスの一挙手一同や、楽曲の詳細解説、また2016年日本ツアー全体を総括するような、感動が甦る内容となっている。

●【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月28日(木)日本最終パシフィコ横浜公演ライヴレポート
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/467638

5月24日で75歳の誕生日を迎えるボブ・ディランは、その翌日の5月25日に通算37作目となる新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』を発表する。『フォールン・エンジェルズ』には、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。今回の来日公演でも新作からの楽曲を披露した。2015年1月に発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く新作で、生誕75周年記念“の第一弾リリースとなる。
来日公演でも演奏された「メランコリー・ムード」はこちら。

●Bob Dylan - "Melancholy Mood" (Audio)



また新作からの第二弾音源として「オール・ザ・ウェイ」が公開された。

●Bob Dylan - "All The Way (Audio)"



ボブ・ディランは日本公演のあと、6月4日から全米ツアーをスタートさせる。10月には米カリフォルニア州インディオで、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、ザ・フー、ロジャー・ウォーターズが出演する超大型フェスティヴァルの開催も噂されている。

菅野ヘッケル氏による全16公演のライヴ・レポートと全公演のセットリストは、以下のソニー・ミュージックのボブ・ディラン・オフィシャルサイトにて公開されている。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/

【ボブ・ディランの来日公演歴】
ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月武道館8公演と大阪3公演、11公演を行ない、その模様はライヴ盤『武道館』として全世界発売となった。以降、1986年にはトム・ぺティ&ハートブレイカーズとともに来日し4公演、1994年には単独11公演に加えて、奈良東大寺で行なわれた“AONIYOSHI”3公演にも出演し、1997年は東京国際フォーラムのこけら落とし公演含む11公演、2001年13公演、2010年初のライヴハウスツアー14公演、2014年連続ライヴハウスツアー17公演、そして今年2016年全16公演。その16公演目、日本最終公演の4月28日パシフィコ横浜での公演で、めでたく来日通算100公演を達成した。

ボブ・ディランの来日公演歴の詳細はこちら(日程・会場他)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/467646

●【NEW ALBUM】 
ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』



2016年5月25日発売 SICP-4784 \2,400+税

<収録曲>
1.ヤング・アット・ハート/Young At Heart
2.メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There
3.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス/Polka Dots And Moonbeams
4.オール・ザ・ウェイ/All The Way
5.スカイラーク/Skylark
6.ネヴァザレス/Nevertheless
7.オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All
8.オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore
9.イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You
10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood
11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic
12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine

詳しくはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738

●【日本独自5CD BOX】
ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』



2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)

詳しくはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466940

●【来日記念シングル】 
ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』



2016年3月23日発売 SICP-4760  税込1,200円(通常盤)

詳しくはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/465793

【リンク】
ボブ・ディラン日本オフィシャル
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan
LEGACY Facebook・・・来日追っかけレポート掲載
https://www.facebook.com/legacyjp/

*ライヴ写真フォトクレジット:土居政則(4/4オーチャードホール公演より)

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5/25発売新作『フォールン・エンジェルズ』より第二弾音源「オール・ザ・ウェイ」公開! (2016.04.29)




感動の来日公演全16公演を4月28日パシフィコ横浜にて無事終了したばかりのボブ・ディラン。5月24日75歳の誕生日の翌日、5月25日に発表する通算37作目のニュー・アルバム『フォールン・エンジェルズ』より、第二弾音源「オール。ザ・ウェイ」が公開された。

●Bob Dylan - "All The Way (Audio)"




「オール・ザ・ウェイ」は1957年、フランク・シナトラが映画『抱擁(The Joker Is Wild)』の中で歌い、シングルも発売され大ヒット。アカデミー賞「ベスト・ソング」を受賞した名曲中の名曲。他にもビリー・ホリデイ、ニール・セダ力、ルー・口ウルズ、レイ・プライス、リチヤード・ヘル&ザ・ヴォイドイズなど、さまざまなアーテイストがレコーディングしている。1999年にセリーヌ・デイオンはシナトラの歌にデュエットで録音し、グラミー賞で「ベスト・コラボレーション」を受賞している。

通算37作目となる新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』には、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。今回の来日公演でも新作からの楽曲を披露した。2015年1月に発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く新作で、生誕75周年記念“の第一弾リリースとなる。


新作から第一弾音源として公開され、来日公演でも演奏された「メランコリー・ムード」はこちら。 来日記念盤として世界に先駆けて日本で先行発売されたシングルのタイトルトラック。

●Bob Dylan - "Melancholy Mood" (Audio)





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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】遂に最終回!ボブ・ディラン2016年4月28日(木)日本最終パシフィコ横浜・ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.29)






ボブ・ディラン
4月28日、パシフィコ横浜


You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go


4月4日に渋谷オーチャードホールからスタートした2016年ネヴァーエンディング・ツアーのファーストレグ:日本ツアーは、今夜、このパシフィコ横浜のコンサートで最終日を迎える。今回は、東京、仙台、大阪、名古屋、横浜で計16回の公演をおこなったがわけだが、初来日の1978年2月20日日本武道館公演から数えると、今夜は通算100回目、記念すべき節目のコンサートだ。



今回の日本ツアーは、ボブの自作曲の間にグレート・アメリカン・ソングブックと称されるスタンダード曲が8曲も組み込まれている「ザ・セット」という固定セットリストでおこなわれた。これらのスタンダード曲のすべてをフランク・シナトラも歌っているので、シナトラ・カヴァー曲と指摘する声も一部にあるようだが、ボブはシナトラを意識しているわけではない。ロックが誕生する以前、50年代を中心にするプロの作詞作曲家たちがつくったすばらしい歌にスポットライトを当てて、みんなが忘れてしまわないように、伝えていきたいと思っているのだ。ボブがスタンダード曲を歌うなんて考えられないという人がいたかもしれないが、ボブはジャンルにとらわれずに好きな歌、気に入った曲を何度もなんども繰り返し聞き、そこから自作の歌をつくりだしてきたのだ。



ボブの新しい「ザ・セット」に対して、日本のファンがどのような反応を示すか楽しみだったが、全16公演を見たぼくの耳には、絶賛の声しか入ってこなかった。「いいね」「すごいな」「かっこいい」観客は興奮を抑えきれないように口々に感想を漏らしている。16公演、出来不出来の差がほとんどない。ファンの人に「どの日がよかってですか?」とよく聞かれたが、ぼくは「すべてよかった。あえて選ぶなら、あなたが見た日ですよ」と答えてきた。2016年日本ツアーのボブは、本当にすごかった。



さて、今夜のパシフィコ横浜のショーはどうだろう。ボブはワインカラーの刺繍飾りのついた黒のスーツで現れた。今夜も帽子をかぶっている。結局、今回の日本公演では、一度も帽子は取らなかった。バンドはグレーのスーツ。スチュがアコースティック・ギターで演奏する「フォギー・デュー」が第1幕の開始を告げる。



1曲目は「シングス・ハヴ・チェンジド」。2013年のツアーからオープニング曲としてこの歌を歌い続けている。ボブはステージセンターに設置されたマイクの前で歌う。歌い出しから調子の良さを感じる。フリー度のアップしたヴォーカルで「人々は狂気に取りつかれ、時代はおかしなことになっている/ぼくは厳重に閉じ込められ、射程外にいる/これまでは気にしていたけど、いろんなことが変わってしまった」と歌う。崩した歌い回しなど、「ボブ節」も飛び出してくる。世の中が変わってしまったことを嘆いているのか、自分が年老いてしまったことを嘆いているのか、いろいろと考えさせられる内容だ。



2曲目は「シー・ビロングス・トゥ・ミー」。「ザ・セット」で歌われる60年代の作品は、この歌とアンコールの「風に吹かれて」だけだ。「彼女は自分に必要なものを全て手にしてる/アーティストで、後ろを振り向かない/夜の中から闇を取り出し/昼を黒く塗りつぶすことができる」。ボブもドント・ルック・バック、後ろを振り向かないし、過去の栄光にすがることはない。常に変化しながら、前に向かって進み続けている。50年以上も前の歌だが、今日つくったと言われても信じてしまうだろう。ボブのハーモニカとチャーリーのギターが効果的なブレークを演出する。客席から大歓声が沸き起こる。



3曲目は、ボブがピアノに移動して歌う「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」。ボブが「アイ・ラヴ・ユー・プリティ・ベイビー」と歌い出しただけでゾクッとしてしまう。今夜のボブは、ピアノでメロディアスなリフを繰り返しながら歌う。ボブのピアノに応じるようにチャーリーがギターですばらしいリフを奏でる。「この先には何もない/何もなさなれないし、何も語られない」と歌ったあと。短いジャムをくりひろげ、最後はボブがピアノから立ち上がってエンディングを決める。


4曲目は「ホワットル・アイ・ドゥ」。ステージセンターのマイクの前に戻ったボブは、アメリカン・スタンダード曲をソフトな声でていねいに歌う。「わたしは何をしようか?/一枚の写真に向かってしか/この悩みを打ち明けられない時」。客席から拍手が起きた。スタンダード曲を歌うボブを、観客は歓迎しているのだ。昨年、ミュージッケアーズ授与式スピーチで、ボブは「わたしがつくる歌には先立つものがあった。わたしの歌は伝統的なフォーク・ミュージック、伝統的なロックンロール、伝統的なビッグ・バンドのスウィング・オー ケストラ・ミュージックからきている」と語った。ボブは、スタンダード曲が消えてしまわないように、後世に伝えていきたいと考えているのだろう。ボブは自作曲と同じように、スタンダード曲の中に入り込み、心を込めて歌う。だからこそ、感動が聴き手に伝わるのだ。


5曲目は「デュケーン・ホイッスル」。ピアノに移動したボブは右足を大きく上下させてリズムを刻み、バレルハウス風ピアノを叩きながら「鳴り響くあのデュケーンの汽笛を聞いてみな/これが最後だというかのように鳴り響く」と歌う。この歌は疾走する列車のように力強いスピード感がみなぎっている。ピアノにチャーリー、スチュ、ドニーのトリプル・ギターが加わったジャム演奏は見事だ。観客も熱い。あちこちから掛け声が上がる。


6曲目は「メランコリー・ムード」。今夜もステージ背景に大粒の雪模様が投影され、幻想的な雰囲気に包まれる。長いイントロが流れる間、ボブは暗闇で上体を揺らして踊っている。ボブの好きなボクシングの動きを連想させるようなダンスだ。「あの人をわたしのもとに返しておくれ/ああ、物悲しいこの気分よ」思うようにならない恋に悩む男の悲哀を歌っていて、歌の主人公は憂鬱な気分だが、聞き手にはずっと聞いていたい気分になるほど心地よく響く。日本で先行発売された来日記念盤CDシングルの収録曲で、もちろん5月25日にリリースされるニューアルバム『フォールン・エンジェルズ』にも入っている。


7曲目は「ペイ・イン・ブラッド」はムードが一変して、ハード・ロッカー・ボブに変身する。軽くヘッドバンギングをしながらボブは力を込めて歌う。この歌は「戦争の親玉」を連想させるプロテスト・ソングだ。相手を指差して非難する。「わたしたちの国家は救済されて、自由に解放されなければならない/あなたは殺人罪で訴えられてきた、あなたはどんな弁明をするのだろう?こんな風にわたしは自分の日々を過ごしている/わたしは賞賛するためではなく、埋め去るためにやってきた/わたしは思う存分飲んで、ひとりぼっちで眠ろう/わたしは血で支払う、でもわたしの血ではない」また、「わたしの意識ははっきりしている、あなたはどうだ?」など、レコードとは歌詞が一部書き換えられている。”ボブ・ダンス”を交えて歌うボブに観客は熱狂する。最後は両手を大きく広げて、エンディング・ポーズを決めた。


8曲目は「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」“うっとりタイム”だ。ボブのヴォーカルがはじまると、客席は聞き惚れるのだろう、静かに聞き耳を立てて酔いしれる。「あなたをほしがるなんて愚かなわたし……でも正しかろうが間違っていようが/わたしはあなたなしではやっていけないんだ」。こんなことばを聞かされたら、今夜もウルウルする人も大勢いただろう。それにしても、ボブの間の取り方は絶妙だ。タメを取り込んだ間の取り方が、感情の高まりを見事に表現する。愛の前では、男なんて愚かなものなのだと、ひしひしと同感する。3千人近い観客が集まっているのに、まるでボブがすぐそばで歌いかけてくれる気になる。ぼくは『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』収録曲のなかで、この歌が一番気に入っている。


9曲目は「ザット・オールド・ブラック・マジック」。スローな曲調の歌が多い中で、この歌はラテン風のリズムを取り入れた軽快な歌だ。来日記念ニューシングルCD収録曲だが、今夜の観客はこの歌に大きな拍手を送り、歓声をあげる。ボブも機嫌良さそうに、リズムに合わせて手で合図を送り続ける。楽しそうだ。「わたしは愛のきりもみ状態の真ただ中/愛というあのおなじみの黒魔術の魔法にかけられて」ツアー前半と比べると、ボブはどんどん自分流に崩して歌うようになっている。ことばの入れ方、シンコペーションの効かせ方、タイミングの取り方など、自作曲と同じようにディラン節が炸裂する。


第1幕を締めくくる10曲目は「ブルーにこんがらがって」。今夜は歌の出だしから、とてもドラマティックに歌っている。500曲を超えるボブの自作曲の中で、ライヴで歌われた回数がもっとも多いのがこの歌だ。75年の傑作『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』の収録曲だが、ボブはライヴでいろいろと書き換えて歌い続けている。完成形いつできあがるのだろう。「ライク・ア・ローリング・ストーン」に匹敵する曲なので、いっしょに歌いたいファンも大勢いるだろう。でも、無理だ。ボブといっしょに歌うなんて、だれにもできない。ボブのリズム感、タイミング、フレージング、ことばの入れ方を真似ることはできない。特にボブはリズムの天才だ。ステージセンターでヴァースを3番歌い、見事なハーモニカを吹きまくったあと、ピアノに移動して「ぼくらはいつでも同じように感じていた/ただものの見方が違っていただけさ/ブルーにこんがらがって」と最後のヴァースを歌う。ピアノが先導するジャムもいい。


「ミナサン、ドウモアリガトウ。ステージを離れるけど、すぐに戻ってくるよ」

歌い終わったボブがひょこひょこ歩いてステージセンターのマイクの前に移動して、スムーズな日本語を交えて観客に告げた。

20分の休憩が終わり、スチュがエレクトリックギターで演奏する「Eのブルース」が第2幕の開幕を告げる。


11曲目は「ハイ・ウォーター」。今夜のボブは手でいろいろなジェスチャーを交えて歌う。両手の指先で合図を出したり、上体でボクシングのダッキングのような動きをしたり、体の動きが軽やかだ。絶え間なく鳴り響くドニーのバンジョーが迫り来る洪水の切迫感を煽る。「水かさがどんどん増して、おれの頭上15センチにも達している/とにかくめちゃくちゃなことになっている/いたるところ洪水だ」最後は、ボブが両腕を高く上げてエンディングを決める。


12曲目は「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。今夜もソフトな声でていねいに歌う。「わたしはどうしてもっとありきたりの人間になれないのだろう/でもやっぱり自分には向いていない/どうして今わたしを心変わりさせようとするの?」もちろんスタンダード曲なので、ボブが書いたわけではないが、自分のことを歌っているように聞こえる。ボブの心を変えることなんて、だれにもできないことだ。スローで静かな歌だが、間奏のたびにボブはちょこちょこ歩き回る。落ち着かない人だ。


13曲目はピアノに移動して「アーリー・ローマン・キングズ」。想像を超える薄暗い照明のステージが続く中で、この歌は比較的明るい照明が当てられる。それでも、すべてのライトがステージの背後や上部から照らされ、ボブの顔を直接照らす照明はひとつもない。「わたしはまだ死んでいない、わたしの鐘はまだ鳴り続けている/わたしは指を重ねて幸運を祈り続けている、あのうんと昔のローマの王様たちのように」古代ローマの王様を引き合いに、現代を含む様々な時代のことを歌う。ボブは時折客席に視線を送りながら、最後はたちあがってエンディングを決める。


14曲目は「ザ・ナイト・ウィ・コールド・ア・デイ」。ステージセンターのマイクの前に立つボブの姿は、夜の人影だ。ボブはソフトな高音で心を込めて歌う。ソフィスティケートな雰囲気、ハードボイルドの世界が広がるような気分がする。「月は沈んで星も消え去ってしまった/でも夜明けとともに太陽は昇らなかった/言い残したことはもう何もなかった/二人がおしまいにしたその夜に」


15曲目はピアノに移動して「 スピリット・オン・ザ・ウォーター」。シンコペーション、スタッカート、3連音符を強調したコードをピアノで弾きながら、ボブは淡々とストーリーを展開する。よほどボブはこの歌を気に入っているんだろう。もう何年もライヴで歌い続けている。最後のヴァース「わたしが歳をとりすぎてるってあなたは思っているんだね/もう盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね/あなたに何があるのか見せておくれ/わたしたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」と歌うと、その一語一句に観客は熱い反応で答える。ステージと客席が一体となる瞬間だ。最後は、ピアノからたちあがってエンディングを決めた。


16曲目はステージセンターに移動して「スカーレット・タウン」。今夜のボブは両拳を胸に当てて歌う。「スカーレット・タウンで、終末は近づいていた/世界の七不思議がここにはある/善と悪とが隣り合わせ/あらゆる人の姿は全て賞賛されるみたい。もし恋が罪なら、美しさは犯罪となるだろう/人々の時間の中では何もかもが美しい/黒と白、黄色に褐色の肌の人/ここスカーレット・タウンでは、あなたのためにすべてがある」。ボブの最大の魅力のひとつは、ストーリーテラーにあるとぼくは思っている。果たしてスカーレット・タウンは終末の世界なのか、神秘の庭なのか、パラダイスなのか、世界の七不思議が集まる場所とは、聴き手を物語の世界に引きずり込んでいくボブの歌唱に脱帽するしかない。すごいな。ぼくはこの歌が大好きだ。両手を大きく広げてエンディングのポーズを決めるボブに、客席から大きな拍手に混じって、「ビューティフル!」と声もかかる。


17曲目は「オール・オア・ナッシング・アット・オール」。小さなジャズクラブにいるような感じにさせるボブの軽妙なヴォーカルと、ミュートを効かせたチャーリーのギターが心地よく響く。「すべてかまったく何もなしか/愛の場合、その中間はない」とどちらかを選べと迫る。その通りだ。恋には、時にはおどしも必要だということだろう。来日に合わせて発売されたばかりの新曲だが、歌の途中で客席から拍手も上がる。AARP誌のインタヴューで「ロマンスは廃れない」と語ったボブのことばが真実であることが証明された気がする。


18曲目は「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。今夜は力強い変形ラップのような仕上がりだ。ややダミ声を交え、シャウトするように短いメロディを繰り返す。ひとつのヴァースが終わるたびに、観客は歓声をあげる。二つの列車が並走するシーンで「わたしはあなたのもとへとやって来たんだ/だってあなたはわたしの友だちなのだから」とボブが歌うと、客席から一段と大きな声で「ワー!」と歓声が湧き上がる。最後に「冷え切って霜で覆われた朝にわたしたちは泣き叫んだ/わたしたちの魂が引き裂かれたから泣き叫んだんだ/涙はもうこれまで/長く無駄に費やされた歳月はもはやここまで」と締めくくる。歌い終えるとボブは両手を大きく広げて「どうだ」のポーズで決める。かっこいいよ、ボブ。


第2幕を締めくくる19曲目は「枯葉」。興奮を沈めるように、ボブのヴォーカルが生々しく会場に広がる。「でも何よりも恋しく思うのは、愛しい人よ、あなた/枯葉が舞い落ち始めると」ボブのヴォーカルに合わせ、ペダルスティールとギターがゆらゆらと木の葉の揺れを奏でる。1枚の木の葉が地上に落ちた瞬間、バンドがピタリと演奏を止め、同時に照明が落とされる。ボブとミュージシャンたちは無言でステージを去っていく。完璧な終幕に心を奪われていた観客は、ふと我に返って、一斉に拍手を送り、アンコールを要求する。


アンコール1曲目(通算20曲目)はピアノを弾きながら「風に吹かれて」。ギター1本で歌われるオリジナルを忘れてしまうほど、今のアレンジはいい。単音を主体にしたピアノから次第にジャムに移っていく。最後はたちあがってエンディングを決める。だれもが知っている歌なので、いっしょに歌おうとする観客もいるだろう。でも、あきらめたほうがいい。ボブといっしょに歌える人はいない。ボブのリズム感とタイミングの取り方は天性のものであり、ボブが天才と言われる要素のひとつだ。ボブのヴォーカルは真似することができない。この曲は衰えることなく、将来に歌い継がれていく。


アンコール2曲目(通算21曲目)は「ラヴ・シック」。最後の曲はヘヴィロッカー・ボブだ。スチュのギターが鋭いナイフのようにリズムを刻む。ジョージのボンゴが効果的に鳴り響く。照明もじつに効果的だ。ボブはダンスを交えながら、会場のあちこちに視線を送る。「わたしは恋の病をわずらっている、あなたになんか会わなければよかった/わたしは恋にはもううんざりなんだ。必死になってあなたのことを忘れてしまおうとしている」ボブはフレーズに合わせて指でリズムを刻み続ける。どうしようもないやるせなさ、心の痛手、悲しさ、辛さがひしひしと伝わってくる。最後は「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるのなら、わたしは何もかも投げ出してしまうよ」と締めくくる。このことばは、観客に向かって投げかけているようにも聞こえる。ドラマティックな終わりだ。ありがとう、ボブ


いつものように、ステージ上ではボブを中央に、メンバーたちも横に並んで観客の声援に応える。ことばは発しない。ボブは何度か両手を挙げながら、会場のあちこちに視線を送り、華客の表情を観察する。しばらくすると、満足した表情を浮かべてステージから去って行った。


ボブとバンドがステージを去っても観客の拍手はやまない。もしかするとアンコール3曲目が実現するのか? しかし、淡い期待を打ち消すように場内の明かりが点灯し、ストラヴィンスキーの「春の祭典」が流れはじめる。その調べに送られて、観客は会場を後にした。


2016年、ボブ・ディラン日本ツアーの16公演がすべて終わった。寂しさもあるが、それ以上に喜びと満足感が残った。ありがとう。ドウモアリガトウ。


Forever Young


追記:会場で多くの人が、ぼくに声をかけてくれた。このレポートを読んでいると言ってくれた人も大勢いた。この場で感謝する。一部で「ボブ・ロス」ということばも聞こえてきたが、ぼくは使わない。「ロス」は死んだ相手に使うことばだ。ボブは、まだまだ元気だ。きっとまた日本に来て歌ってくれるだろう。だからぼくは「ミナサン。101回目のコンサートで、また会いましょう」と言うことにした。ありがとう。(完)
(菅野ヘッケル)



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ボブ・ディラン-2016年4月28日日本最終公演@パシフィコ横浜・セットリスト&レポート (2016.04.28)



ディランDay16、遂に日本最終公演にして、記念すべき来日通算100回目となるパシフィコ横浜公演無事終了!遂に終わってしまった〜!セットリストは一緒。二日目以降は固定でしたね。でも毎日違う。



今日は最後の最後で、御辞儀!



「ラヴ・シック」が終わると大きく両手広げ、最後の睨みをきかせる整列のとこでは、手を広げたたまま、前に2、3歩。右手を前に差し出し、そして、次に左手を前に差し出し、最後の最後はひょこっと御辞儀!ずずずいっとみたいな。って歌舞伎??祝100回記念、御大も嬉しかったのかもしれません!



今日はピアノ・ナイト。ピアノ弾きたいモードだったんでしょうか、かなりいつもよりも弾きあげてるような気が。あまりにピアノに熱中しすぎて、入るところ間違えちゃったり、でもバンドが何事もなかったかのようにカバー。



「オールド・ブラック・マジック」、この曲は5月の新作に入るんですが、ライブの人気曲になっちゃいましたね。盛り上がるから、ディランも二日目からはこれで行こうとおもったんでしょう!今日は指差し確認もビシバシ。チャーリーの「ぴょ〜ん」というギターの弦叩いて出す音にあわせて指を左右に差しだして。「ぴょ〜ん」にあわせて両手パカッと開いたりも。



ボブ・ディラン休憩前の今日の一言、日本最終、最後の日本語は
「ミナソォーン、ドーモ、アリガロン」
って聞こえました。



終演後、会場の外にでてみると、ボブ看板が鎮座してました。最後は皆さん名残惜しそうに写真を撮っていました。ボブ看板もお疲れさまでした!





長いようで短かったディランとともに1ヶ月。これにて16公演、無事終了。

皆さんもお疲れさまでした。そして、お付き合いいただきありがとうございました!!





「こんな気がする」ディランを観て第十五弾 ● 2016年4月28日



都心から約一時間、みなとみらいの駅で降りて、雨降る中を会場のパシフィコ横浜に向かう。海に面した会場だけに潮の香りが漂う。あんなに楽しみにしていたディランの日本ツアーも今夜で最後。終わってしまう寂しい思いを抱えながらも、一カ月近く滞在したディランに何らかの特別な思いはあるのだろうか、今夜が日本で100公演目だと誰かが伝えただろうか、セットリストは変えるだろうか、余計に曲をやるだろうか・・・今夜を期待する気持が溢れ出てくる。
そして定刻の19時にショーは始まった。


1.シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。穏やかに淡々と歌い始め、声を駆使して表現豊かに歌い進める。今夜はやや鼻にかかった声だ。間奏中にゆっくりと一回転するが体が重いか・・・

2.シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。ラフに語るように歌い始める。感情を抑えながら歌に専念して淡々と綴ってゆく。落ち着き払ったヴォーカルに対比させるかのようにハーモニカ演奏は奔放で自由だ。

3.ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。バンドメンバーでスタートの音を探すような雰囲気で始まりリセリのカウントで曲が始まる。突き放すようなヴォーカルでの歌い出しがいなたくてカッコいい。バンドの演奏でアツくなってきたせいか、立ちあがって演奏するディランを見ていると気持ちが伝わってくる。

4.ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。演奏にのって自然に軽やかに歌い始まる。やや鼻声で軽く歌っているのだが、今夜のヴォーカルには失望が滲み出ているようだ。

5.デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。ディランのピアノは気ままだが、スティールギターを中心とした楽器がイントロの音を探すようにして始まる。軽く歌い出すが強弱を上手く使ってクールに歌い進める。相変わらずディランの自由なピアノ演奏がありながらもバンド演奏はまとまってゆき最後はピアノから立ちあがってしめた。

6.メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。イントロの聴きどころであるチャーリーのギターに合わせ上半身をユラユラさせながらリズムを取るディラン。落ち着いたヴォーカルで崩さずに正しく歌う。エンディングではヒョイヒョイと踊るような仕草を。

7.ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。軽く歌い始める。リセリの刻むリズムがこの歌の強力なアクセントになっていて話はテンポ良く進んでゆく。ディランの声がやや鼻にかかっている。間奏でのヒョイヒョイ踊りの後、両手を横に広げて曲をしめた。

8.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。諦めが漂う歌い方で聴いているうちに切なさがこみあげてくる。気持ちを乗せて丁寧に歌うバックには、控え目ながらツボを抑えたバンドの素晴らしい演奏が。

9.ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。かすれた声で歌を進める。やや崩しながら、声の出し方も変えながら表情豊かに曲を盛り上げてゆく。

10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。静かに語るように歌い始め、淡々と綴ってゆく。ディランの自由なハーモニカ演奏のせいか、バンドも徐々にアツくなってこの曲の魅力を引き出してゆく。


今夜は「みなそぉーん、どうも、ありがと」と前回よりも崩した日本語で挨拶してはけた。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。スチュのブルージーなギターに会場が手拍子する中、ディランは静かに歌い始める。淡々と話を伝える事に専念して進めてゆく。最後は両手を上げてしめた。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。軽いタッチで歌い始めるが、今夜は苦しい胸の内が伝わる歌唱で大変印象的な出来だった。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。軽い歌い出しで始まり徐々に力強さが増してくるヴォーカルで、バンドもそれに応えるように荒々しく刺々しい演奏に。最後はジャム風セッションの中、チャーリーとヘロンに合図を送ってしめた。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。やや崩しながらも丁寧に歌う。今夜はやや鼻にかかった声ながら独特の味が出ていて歌の巧みさを思い知る。最後は両手を横に広げてしめる。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。軽く崩しながら歌い始めるが、余裕ある歌い方にいつしか歌の世界に引き込まれる。バンドの腕前がよくよく解る曲で、チャーリーのギターの出来が歌の良さを左右するような趣もある。やがてグルーヴが生まれ、最高のエンディングを立ちあがって演奏していたディランがしめた。

16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。最後のレポートなので書いてしまうが、毎回「スカーレットタウン」と歌っている部分が「つかれたん」と聴こえてしまって集中できなくていた。今夜もそうなのだが・・・。ドスを利かせた声で物語を描いてゆくのをディランは楽しんでいるようだ。リズムを取りながらヒョイヒョイし、両手を横に広げてエンディングを迎える。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。軽く歌い始めるが苦悩に振り回されるような心情を声をコントロールしながら表情豊かに歌い進める。チャーリーの素晴らしいギターがこの曲をクールにしている。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。力ある歌い出しで始まり、声に芯があって言葉を投げ捨てるように歌う姿はカッコいい。ディランがロックだ!今夜のハイライトで、出来が良かったからだろう、最後に両手を横に広げ<どんなもんだい>ってポーズでしめた。

19.枯葉
センターでヴォーカル。今夜の歌い出しは誠に素晴らしい。諦観があるからこその余裕を声に持たせ、歌いきるところが見事だった。エンディングに頭を下げるような仕草を2度ほどする。


本編が終わり暗転と共に客席からアンコールの拍子が。


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。今夜もバイオリンの音色が会場の空気を入れ替えるように流れ、やがてバンドの演奏が始まると、ディランは静かな歌い出しでアンコールを始めた。一語一語を大切に歌う姿が印象的。ジャム風のエンディングでは立ちあがってピアノを演奏。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。暗いステージの中、シルエットで浮かびあがったディランは静かな歌い出しで最後の曲を始めた。徐々に凄みを利かせて歌は展開。リズムを取るように右手を何度も横に出すのは、リセリのドラミングを<そうだ!>とばかりに伝えるように見えた。表情豊かに歌い進み日本ツアー最後の曲を終えた。

ステージ中央に集まるバンドメンバーとディラン。最初から両手をあげ右手左手と片手ずつあげ最後はお辞儀をした。最終公演といえども曲数は変わらず、特別な事は最後に両手を長くあげた事。でも気持ちは伝わるものだ。


全公演に一日足りない15回に渡って、「こんな気がする」レポートをお届けしました。最新情報を待ってらっしゃるみなさんに向けて書いてきましたが、何年か後にはこのレポートが自分への贈り物になっているかもしれません。駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました。

近い将来、またここでお会いしたいものです。



《ボブ・ディラン-2016年4月28日@パシフィコ横浜・セットリスト》




Act 1:

1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)

2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)

3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)

4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)

6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)

8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:

11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)

12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)

16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)

17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:

20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)

21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)








●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738




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ボブ・ディランの来日公演歴 (2016.04.27)



ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月武道館8公演と大阪3公演、11公演を行ない、その模様はライヴ盤『武道館』として全世界発売となった。以降、1986年にはトム・ぺティ&ハートブレイカーズとともに来日し4公演、1994年には単独11公演に加えて、奈良東大寺で行なわれた“AONIYOSHI”3公演にも出演し、1997年は東京国際フォーラムのこけら落とし公演含む11公演、2001年13公演、2010年初のライヴハウスツアー14公演、2014年連続ライヴハウスツアー17公演、そして2016年はホールで全16公演。その16公演目である日本最終公演4月28日パシフィコ横浜公演で、めでたく来日100公演を達成した。2018年はフジロックのみの出演で来日。2020年には日本ツアー15公演を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を受け中止となる。2023年、7年振りとなる日本ツアー11公演が決定した。

 


1978年  
2/20(月)東京 日本武道館
2/21(火)東京 日本武道館
2/23(木)東京 日本武道館
2/24(金)大阪 松下電器体育館
2/25(土)大阪 松下電器体育館
2/26(日)大阪 松下電器体育館
2/28(火)東京 日本武道館
3/1(水)   東京 日本武道館
3/2(木)   東京 日本武道館
3/3(金)   東京 日本武道館
3/4(土)   東京 日本武道館 <追加>

計 11回


1986年
ボブ・ディラン・ウィズ・トム・ペティ & ザ・ハ−ト・ブレイカ−ズ
3/5(水)   東京   日本武道館            
3/6(木)   大阪   大阪城ホ−ル           
3/8(土) 名古屋  愛知県体育館           
3/10(月) 東京  日本武道館            

計 4回


1994年  
2/5(土)  仙台  仙台サンプラザ         
2/7(月)  横浜  横浜文化体育館         
2/8(火)  東京  日本武道館           
2/9(水)  東京  日本武道館           
2/11(金) 名古屋 センチュリーホール         
2/12(土) 大阪  大阪城ホール            
2/14(月) 福岡  九州厚生年金会館          
2/15(火) 福岡  九州厚生年金会館         
2/16(水) 広島  広島厚生年金会館        
2/18(金) 埼玉  浦和市文化センター<追加> 
2/20(日) 東京  NHKホール<追加>      

計 11回


1994年
GME'94 AONIYOSI  
5/20(金) 奈良 東大寺・大仏殿前庭  
5/21(土) 奈良 東大寺・大仏殿前庭  
5/22(日) 奈良 東大寺・大仏殿前庭
計 3回

1997年  
2/9(日)  東京  東京国際フォーラム ホールA    
2/10(月) 東京  東京国際フォーラム ホールA    
2/11(火) 東京  東京国際フォーラム ホールA 
2/13(木) 岡山  倉敷市民会館            
2/14(金) 福岡  福岡サンパレス           
2/16(日) 名古屋 センチュリーホ−ル
2/17(月) 大阪  フェスティバルホール
2/18(火) 大阪  厚生年金会館大ホール  
2/20(木) 仙台  仙台サンプラザ    
2/22(土) 秋田  秋田県民会館      
2/24(月) 北海道 札幌厚生年金会館     

計11回                      
    
2001年  
2/25(日) 大宮    ソニックシティ
2/27(火) 仙台    仙台サンプラザ
2/28(水) 秋田    秋田県民会館
3/2(金)    横浜    パシフィコ横浜
3/3(土)    東京    東京国際フォーラム ホールA<追加>
3/4(日)    東京    東京国際フォーラム ホールA<追加>
3/6(火)    大阪    厚生年金会館
3/7(水)    大阪    厚生年金会館
3/9(金)    福岡    福岡サンパレス
3/10(土) 広島    広島厚生年金会館
3/12(月) 名古屋 名古屋市公会堂
3/13(火) 浜松    アクトシティ浜松
3/14(水) 東京    日本武道館

計 13回


2010年
3/11(木)    大阪    ZEPP OSAKA
3/12(金)    大阪    ZEPP OSAKA
3/13(土)    大阪    ZEPP OSAKA
3/15(月)    大阪    ZEPP OSAKA
3/16(火)    大阪    ZEPP OSAKA
3/18(木)    名古屋 ZEPP NAGOYA
3/19(金)    名古屋 ZEPP NAGOYA
3/21(日)    東京    ZEPP TOKYO
3/23(火)    東京    ZEPP TOKYO
3/24(水)    東京    ZEPP TOKYO
3/25(木)    東京    ZEPP TOKYO
3/26(金)    東京    ZEPP TOKYO
3/28(日)    東京    ZEPP TOKYO
3/29(月)    東京    ZEPP TOKYO
計14回


2014年
3/31(月)  東京    Zepp DiverCity
4/1(火)    東京    Zepp DiverCity
4/3(木)    東京    Zepp DiverCity
4/4(金)    東京    Zepp DiverCity
4/5(土)    東京    Zepp DiverCity<再追加>
4/7(月)    東京    Zepp DiverCity
4/8(火)    東京    Zepp DiverCity
4/9(水)    東京    Zepp DiverCity<追加>
4/10(木)  東京    Zepp DiverCity<追加>
4/13(日)  札幌    Zepp Sapporo
4/14(月)  札幌    Zepp Sapporo
4/17(木)  名古屋 Zepp Nagoya
4/18(金)  名古屋 Zepp Nagoya
4/19(土)  福岡    Zepp Fukuoka
4/21(月)  大阪    Zepp Namba
4/22(火)  大阪    Zepp Namba
4/23(水)  大阪    Zepp Namba
計17回

2016年
4/4(月)    東京    オーチャードホール
4/5(火)    東京    オーチャードホール
4/6(水)    東京    オーチャードホール
4/9(土)    仙台    東京エレクトロンホール宮城
4/11(月)  大阪    フェスティバルホール
4/12(火)  大阪    フェスティバルホール
4/13(水)  大阪    フェスティバルホール<追加>
4/15(金)  名古屋 センチュリーホール
4/18(月)  東京    オーチャードホール
4/19(火)  東京    オーチャードホール
4/21(木)  東京    オーチャードホール<追加>
4/22(金)  東京    オーチャードホール<追加>
4/23(土)  東京    東京ドームシティホール<再追加>
4/25(月)  東京    オーチャードホール
4/26(火)  東京    オーチャードホール
4/28(木)  横浜    パシフィコ横浜
計16回

 

2018

7/29(日) 新潟 湯沢町苗場スキー場 FUJI ROCK FESTIVAL

 

2023

4/6(木) 大阪 フェスティバルホール

4/7(金) 大阪 フェスティバルホール

4/8(土) 大阪 フェスティバルホール

4/11(火) 東京 ガーデンシアター (有明)

4/12(水) 東京 ガーデンシアター (有明)

4/14(金) 東京 ガーデンシアター (有明)

4/15(土) 東京 ガーデンシアター (有明)

4/16(日) 東京 ガーデンシアター (有明)

4/18(火) 名古屋 愛知県芸術劇場

4/19(水) 名古屋 愛知県芸術劇場

4/20(木) 名古屋 愛知県芸術劇場

計11回




All photo by 土居政則(4/4オーチャードホール公演より)

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ボブ・ディラン、遂に来日100公演を達成!
記念すべき100公演目は明日4/28(木)日本最終パシフィコ横浜公演、見逃すなこの奇跡!
 (2016.04.27)


photo by 土居政則

大絶賛の嵐のボブ・ディランの2016年来日公演。全16公演がいよいよ明日4月28日(木)のパシフィコ横浜公演で最終公演を迎える。そして、この日本最終公演はボブ・ディラン来日100公演目となる記念すべき公演となる。

ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月武道館8公演と大阪3公演、11公演を行ない、その模様はライヴ盤『武道館』として全世界発売となった。以降、1986年にはトム・ぺティ&ハートブレイカーズとともに来日し4公演、1994年には単独11公演に加えて、奈良東大寺で行なわれた“AONIYOSHI”3公演にも出演し、1997年は東京国際フォーラムのこけら落とし公演含む11公演、2001年13公演、2010年初のライヴハウスツアー14公演、2014年連続ライヴハウスツアー17公演、そして今年2016年全16公演。その16公演目である日本最終公演が明日4月28日にパシフィコ横浜公演、ここで、めでたく来日100公演を達成する。

現在74歳、2016年5月24日には75歳となるボブ・ディラン。来日公演は4月4日を皮切りに東京、仙台、大阪、名古屋、横浜と5都市16公演を行ない、計45,000名を動員する。神がかり的な次元の違う、ある種すべてを超越したパフォーマンスには誰もが感動するとともに、ディラン特有の見どころも満載!「日本語で挨拶」「ウロウロ・ひょこひょこ歩き」「ボブ・ダンス」「ストレッチ・ダンス」「ドレミファ・リフ」「うっとりタイム」「仁王立ち」「どうだポーズ」etc.毎夜見るたびに違う姿を見せてくれる。
素晴らしいライヴの模様は、ディラン研究の第一人者菅野ヘッケル氏による全公演追っかけライヴ・レポート「ディランを追いかけて〜ヘッケル」がソニー・ミュージックのオフィシャルサイトで掲載中。

日本滞在中に通算37作目となる新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が5月25日(海外は5月20日)に発売することを発表。ボブ・ディランの75歳の誕生日である5月24日の翌日に発売、生誕75周年に合わせた記念のリリースとなる。『フォールン・エンジェルズ』には、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。ディランはこのアルバムで、ヴォーカリスト、アレンジャー、バンド・リーダーとしてのユニークなすばらしい才能を披露する。ジャック・フロスト(ディランの別名)がプロデュースを手がけたアルバムはボブ・ディランにとって37枚目のスタジオ作品となり、2015年1月に発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く新作となる。
来日公演でも演奏されている「メランコリー・ムード」はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=T2xBaX5awlc



明日4月28日(木)、ボブ・ディラン・パシフィコ横浜日本最終公演、来日100回目となる記念すべき公演の当日券が当日の17時より会場にて販売されることが決定。



見逃すなこの奇跡!



photo by 土居政則

【ボブ・ディランの来日公演歴】

1. 1978年
2月20、21、23日 東京 日本武道館
2月24、25、26日 大阪 松下電器体育館
2月28日、3月1、2、3、4日 東京 日本武道館
計11回

2. 1986年
3月5日 東京 日本武道館
3月6日 大阪 大阪城ホ−ル
3月8日 名古屋 愛知県体育館
3月10日 東京 日本武道館
計4回(ボブ・ディラン・ウィズ・トム・ペティ & ザ・ハ−ト・ブレイカ−ズ)

3. 1994年
2月5日 仙台 仙台サンプラザ
2月7日 横浜 横浜文化体育館
2月8、9日 東京 日本武道館
2月11日 名古屋 センチュリーホール
2月12日 大阪 大阪城ホール
2月14、15日 福岡 九州厚生年金会館
2月16日 広島 広島厚生年金会館
2月18日 埼玉 浦和市文化センター
2月20日 東京 NHKホール
計11回

4. 1994年
5月20、21、22日 奈良 東大寺・大仏殿前庭
計3回 (GME'94 AONIYOSI)

5. 1997年
2月9、10、11日 東京 東京国際フォーラム ホールA
2月13日 岡山 倉敷市民会館
2月14日 福岡 福岡サンパレス
2月16日 名古屋 センチュリーホ−ル
2月17日 大阪 フェスティバルホール
2月18日 大阪 厚生年金会館大ホール
2月20日 仙台 仙台サンプラザ
2月22日 秋田 秋田県民会館
2月24日 北海道 札幌厚生年金会館
計11回

6. 2001年
2月25日 大宮 ソニックシティ
2月27日 仙台 仙台サンプラザ
2月28日 秋田 秋田県民会館
3月2日 横浜 パシフィコ横浜
3月3、4日 東京 東京国際フォーラム ホールA
3月6、7日 大阪 厚生年金会館
3月9日 福岡 福岡サンパレス
3月10日 広島 広島厚生年金会館
3月12日 名古屋 名古屋市公会堂
3月13日 浜松 アクトシティ浜松
3月14日 東京 日本武道館
計13回

7. 2010年
3月11、12、13、15、16日 大阪 Zepp Osaka
3月18、19日 名古屋 Zepp Nagoya
3月21、23、24、25、26、28、29日 Zepp Tokyo
計14回

8. 2014年
3月31日、4月1、3、4、5、7、8、9、10日 東京 Zepp DiverCity
4月13、14日 札幌 Zepp Sapporo
4月17、18日 名古屋 Zepp Nagoya
4月19日 福岡 Zepp Fukuoka
4月21、22、23日 大阪 Zepp Namba
計17回

9. 2016年
4月4、5、6日 オーチャードホール
4月9日 仙台 東京エレクトロンホール宮城
4月11、12、13日 大阪 フェスティバルホール
4月18、19、21、22、23、25、26日 東京 オーチャードホール
4月28日 横浜 パシフィコ横浜
計16回


【商品情報】
●【NEW ALBUM】ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』
2016年5月25日発売 SICP-4784 \2,400+税

<収録曲>
1.ヤング・アット・ハート/Young At Heart
2.メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There
3.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス/Polka Dots And Moonbeams
4.オール・ザ・ウェイ/All The Way
5.スカイラーク/Skylark
6.ネヴァザレス/Nevertheless
7.オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All
8.オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore
9.イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You
10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood
11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic
12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine

詳しくはこちら


●【日本独自5CD BOX】ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』
2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)

詳しくはこちら


●【来日記念シングル】 ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』

2016年3月23日発売 SICP-4760  税込1,200円(通常盤)

詳しくはこちら


【来日公演スケジュール】 
詳細はこちら
http://udo.jp/Artists/BobDylan/

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月26日(火)東京オーチャードホール(東京10公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.27)




ボブ・ディラン
4月25日、オーチャードホール



今回の日本ツアーの特徴は、比較的小さな劇場をめぐるという、世界じゅうのファンがうらやむ形式だ。しかも、ボブがひとつの都市、東京で10回公演をするのは過去に例がない。そんな東京のコンサートも今夜が最後だ。もっともっと続くといいのにと思っていたファンも大勢いるだろう。


開演時間のすこし前、いつものようにステージ上ではクルーがセットリストが書かれた1枚の紙を所定の位置に置いて回っている。何気なく見ていると、セットリストの紙にペンで何やら書き込んでいる。もしかしたら、何らかの変更があるのかな。じつに思わせぶりな動きだ。気になる。


7時ちょうど、スチュが演奏するアコースティックギター(「フォギー・デュー」)が流れ、ボブがステージに姿を現した。初日とおなじ黒のカントリースーツを着ている。1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまったが、ヴォーカルが聞こえない。ステージ・モニターでは正常なんだろう、ボブはいつものように歌っている。場内PAのミスだ。ワンフレーズ歌ったあとで、ようやく場内PAが息を吹き返した。よかった。ボブはリズムに合わせて左足を大きく動かしながら歌う。今夜のボブはよく動く。「ユー・キャント・ウィン・ウィズ・ア・ルージング・ハンド」の箇所では、「ハンド」を1オクターブ上げて歌う。最近はあまり使わなくなったが、ファンの間でも賛否が分かれる、ボブ独特の「アップシング唱法」だ。久しぶりに聞くと「アップシング」も新鮮で、ボブっぽいなと感じた。


2曲目「シー・ビロングス・トゥ・ミー」は、もちろん力強い。今夜のハーモニカ・ブレークははっきりしていて効果的だ。エンディングのポーズも決まっている。
ピアノに移って3曲目の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」は、美しいメロディアスなコードを叩き出した。マイナー調のロックで、ドラマティックなミニブレークが効果的だ。エンディングは、ボブが立ち上がって指示を出す。ボブがバンドリーダーだ。


ボブがひょこひょこ歩きでステージセンターに戻り、アメリカン・スタンダード曲がはじまる。4曲目「ホワットル・アイ・ドゥ」のイントロが流れるだけで拍手が起きた。スタンダード曲を歌うボブを待ちわびるファンも大勢いるということだろう。右手でマイクスタンドを握って歌っていたボブは、歌の中に入り込んでいるのだろう、「あなたの夢ばかり見ている」と歌う箇所ではかならず左拳を胸に当てる。


ペダルスティールから5曲目「デュケーン・ホイッスル」のイントロが流れた瞬間、客席から「キャー!」と嬌声がが上がる。今夜もバレルハウス風の弾むピアノだ。ボブもノッテいる。スタッカートを効かせたヴォーカル、やや崩した歌い方も飛び出す。客席を見回して最後のヴァースを歌うと、壮絶なジャムに突入した。まさに快走する列車、ボブ号だ。ムードが一変して6曲目「メランコリー・ムード」に変わる。ミョクの前半は、チャーリーのややミュートのかかったギターが心地よく流れるインストゥルメンタル、後半にボブのヴォーカルがはじまる。ボブはため息を吐くように「ああ、憂鬱な気分」と別れた恋人への悲しい未練を歌う。歌い終わったボブは、ドラムの前でくるりとダンスターンを決めた。


7曲目は激しい「ペイ・イン・ブラッド」。ボブはマイクスタンドを握りしめ、上半身を揺らしながら、力強いヴォーカルで怒りを吐き出す。時にはヘッドバンギングのような振りも見せる。「奪えば奪うほど、わたしはもっと与える。死ねば死ぬほど、わたしはもっと生きる」「わたしの意識ははっきりしている、あんたはどうだ」など、印象的なフレーズが次々に飛び出してくる。もちろん最後は「わたしは血で支払う、でもわたしの血ではない」と締めくくる。


つぎはお待ちかねのうっとりタイム、8曲目の「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」だ。もちろん客席から拍手が上がる。甘い切なさが漂い、テンポを変えてマックスに向かう。最後は「わたしはあなたなしではやっていけないんだ」と告白する。恥ずかしくなるような陳腐なことばかもしれないが、ボブが歌うとちがって聞こえる。アメリカン・スタンダード曲が続く。甘いラヴソングからムードが変わって、9曲目は「ザット・オールド・ブラック・マジック」。ラテン風のリズムに乗せて、華麗な世界が広がる、軽快な歌だ。ボブは右手をマイクに、左手を腰に置いて歌う。最後は両手を大きく広げてポーズを決める。洒落男、ボブ。


1幕を締めくくる10曲目は「ブルーにこんがらがって」。リズムギターがこの歌のコードをかき鳴らした瞬間、客席から大歓声が湧き上がる。ボブに欠かせない代表曲だが、カヴァーするアーティストは少ない。ボブにしか歌えない歌なのだ。特に、今夜の「魂で書かれたことばがページからこぼれ出す」と歌う箇所はすごかった。こんな歌い方は、ボブにしかできない。3番まで歌ってから、ハーモニカを演奏する。今夜も吹きまくるといった感じだ。いい。ピアノに移動して4番を歌い、エンディングを迎える。観客の大歓声が場内に響く。歌い終わったボブは、ひょこひょこと歩いてステージセンターのマイクの前に立ち、休憩を告げる。歌以外に、ボブがことばを発するのはこの時だけだ。

(開演前のセットリストへの書き込みはなんだったのだろう。曲目に変化はなかった。気づかなかったけど、キーを変えたのかな? セットリストの紙には曲目の後にキーが記されている)


「ミナサン。ドウモ、アリガトウ。ステージを離れるけど、すぐに戻るよ」


スチュが弾くエレクトリック・ブルース(タイトル不明)が流れ、2幕がはじまる。11曲目は「ハイ・ウォーター」。仁王立ちのボブが、圧倒的にことばの多いストーリーを克明に綴る。うまい。時折、ヘッドバンギング、ボブ・ダンスも見せてくれる。最後は両手を大きく広げてエンディングのポーズを決める。12曲目はアメリカン・スタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。ボブの歌い方には、まるで聴き手の耳元で歌っているような説得力が感じられる。

「わたしはどうしてありきたりの人間になれないんだろう〜でもやっぱり自分には向いてないよ」と歌うボブは、そのことばを自分自身に当てはめているようだ。ボブを変えることなんて、だれにもできない。ボブは心で歌う。だから観客に伝わる。


13曲目はピアノに移動して「アーリー・ローマン・キングズ」。ムードは一変して、ボブの得意なヘヴィーなアーバンブルースだ。ステージの照明が明るくなる。といっても主に背後からの光なので、ボブの顔にスポットライトが当たるわけではない。逆光にスーツが光る。まさにシャークスキンのスーツのように見える瞬間だ。ボブはピアノでコードを叩きながらことばを吐き出す。チャーリーのギターから、印象的なリフが流れ出す。最後、ボブはピアノから立ち上がって、「どうだ」とエンディングを決める。すごい。14曲目はステージセンターに移動して「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」。辛い別れを決めた夜を、ボブはセクシーな低音と伸びのあるソフトな高音を使って歌う。ため息をつくような間合いの取り方も見事だ。ボブは、歌がうまい。


15曲目の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は、毎回感じが変わる。今夜は低音部を主体にしたメロディアスなコードを繰り返しながら歌う。チャーリーがギターですばらしいリフを演奏する。観客が反応を示そうと待ち受ける最後のヴァース「わたしが歳をとりすぎてるってあなたは思っているんだね/もう盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね/あなたに何があるのか見せておくれ/わたしたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」も歌われた。さらにボブはピアノで単音主体のリフを叩き出し、バンドをリードしてエンディングに向かう。最後はスクッと立ち上がって終わる。


16曲目の「スカーレット・タウン」は、艶やかな低音のていねいに歌う。ストーリーテラーのボブの魅力がこの歌に詰まっている。「スカーレット・タウンの空はくっきり晴れ渡っている/あなたは神に願うことだろう、ここにいさせてくださいと」の箇所では、神に懇願するように「いさせてください」を強調して歌った。理想郷であるスカーレット・タウンの光景が、目に浮かぶように展開する。だが、スカーレット・タウンにも終末は迫り来る。聴き手は歌の中に引き込まれていく。薄暗いステージ、ドニーのバンジョー、チャーリーのギターが不思議な不気味さを増殖する。毎回書いているが、ぼくはこの歌が好きだ。まちがいなくボブの名曲だ。


ムードが変わって17曲目は軽快な「オール・オア・ナッシング・アット・オール」。ボブの軽妙なヴォーカルとチャーリーのミュートギターが心地いい。「すべてか、まったく何もなしか」とどちらかを選べと迫る。恋には、時には脅しも必要だということだろう。ボクシングの練習で身につけたのかもしれないが、ボブの動きは軽快だ。今夜はダンシング・ボブ。最後に両手を上げて、エンディングを決める。


18曲目「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、ハードロッカー・ボブの出番だ。ゆったりしたペースのヘヴィーなリズムに乗せて、短いひとつのメロディーを繰り返す。別れた恋人と、20年後によりを戻すラヴストーリーなんだろうか、様々な人間模様が歌われる。1フレーズを歌うたびに客席から大歓声が上がる。今夜の観客は熱い。「涙はもうこれまで/長く無駄に費やされた歳月はもはたここまで」最後はハッピーエンドなのだろうか。


2幕の締めくくりは「枯葉」。イントロが流れる間、ボブはピアノの背に手を置いてたたずんでいる。その姿は、シャドウズ・イン・ザ・ナイトそのものだ。トニーのボウベースが物悲しさを強調し、ボブは「何よりも恋しく思うのは、愛しい人よ、あなた」と観客に向かって歌う。ロマンティック・ムードの極みだ。歌い終わると、いつものようにギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ちる。同時に照明が消えて、ボブとバンドは無言でステージを去っていく。完璧なショーのエンディングだ。あちこちから、「ボビー!」「ボビー!」と嬌声も上がる。


アンコール1曲目の「風に吹かれて」に観客は大歓声を上げて興奮する。今夜のボブは、コードを主体としたメロディアスなピアノを弾きながら、シンコペーションを効かせたヴォーカルで歌う。ボブのヴォーカルは真似することができない。ボブのリズム感とタイミングの取り方は天性のものであり、ボブが天才と言われる要素のひとつだ。ボブのピアノから上昇&下降リフ、単音リフも飛び出す。チャーリーがギターで、ドニーがヴァイオリンでボブに応える。見事な。い最後は、ビッグ・エンディングで終わる。


アンコール2曲目は、スチュのギターが鋭いナイフのようにリズムを刻む「ラヴ・シック」。この歌はロッカー・ボブの出番。照明もじつに効果的だ。右手でマイクスタンドを握り、半身に構えたボブは上半身をやや反り返らせて歌う。格好いい。悲しさ、辛さがひしひしと伝わってくる。恋煩い、恋の病に年齢は無縁だ。チャーリーが印象的なソロを弾きまくる。最後に「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」と、ボブが観客に向かって投げかける。ドラマティックな終わりだ。ありがとう、ボブ。


こうして東京の10公演はすべて終わった。日本ツアーもあと1回、横浜公演を残すだけだ。ぼくの中では、すばらしいショーを見た感激と、歩み寄る寂しさが微妙に絡まった気分が渦巻いている。


(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月26日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.26)




 



ディランDay15、遂に東京全10公演、オーチャードホールは9回目となる公演が終了!今日はチケット即完だったので、3階席までとにかくパンパン。東京最終ということもあるのか、開場前から何か盛り上がってる感じ。グッズもどんどん売り切れて続出で、湯飲み、ポスター、Tシャツもサイズがどんどんなくなっていく。即売特典の面子も残り二種類のみ。



今日もノリノリ・ディランでした。ボブ・ダンス、ひょこひょこ歩き、どーだポーズきめまくり。指差し確認も連発(いろんな方向に指差してる。なんなんだろ?)。「オールド・ブラック・マジック」ではクルっと一回転!びっくりした。最後両手を広げて仁王立ち、「どーだお前たち!」と客席に睨みをきかせる親分とギャングたちって感じ。客席の大歓声も凄かった。最後はスタンディングオベーションでステージを去るディランを見送る。オーチャードありがとう!そして、あとは残すところ横浜一公演のみ。ボブ・ロス必至か!




「こんな気がする」ディランを観て第十四弾 ● 2016年4月26日



遂に東京公演最後の夜となった。

 

1.シングス・ハヴ・チェンジド 

センターでヴォーカル。PAトラブルで歌い出しのディランのヴォーカルが聴こえずドキドキしたがすぐに対応したのだろう、荒々しく低い声で歌う声が聴こえてきた。声が出ていて気分が良いのかリズムを取りながら、今夜もヒョイヒョイと身軽に動いている。

 

2.シー・ビロングズ・トゥ・ミー 

ディランはセンター。ラフな感じで歌い始め崩しながらもテンポ良く言葉を繰り出してゆく。自由なハーモニカ演奏とそれを上手くまとめてゆくバンドの巧みさ。見ていて愉快だ。

 

3.ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング

ディランはピアノでヴォーカル。ハリがあって良い感じで歌い始め、強弱をつけながらやや崩して歌う。ピアノ演奏で同じフレーズを繰り返すが、効果絶大でバンドが驚くほどまとまってゆく。最後は立ちあがってしめた。

 

4.ホワットル・アイ・ドゥ 

センターでヴォーカル。とても丁寧な歌い出しで正しく歌っている。歌う時の落ち着き具合とは異なり間奏になると身軽な感じでヒョイヒョイと歩く姿が微笑ましい。シセリに向けて右手を横にだし曲を終わらせる。

 

5.デューケイン・ホイッスル

ディランはピアノでヴォーカル。イントロの音をメンバーそれぞれが探すようにして始まりディランは気ままなピアノ演奏をしながら歌い始めたのだが、声の力強さが素晴らしい。声を使い分けながら展開してゆくとバンド演奏もまとまってゆく。最後は立ちあがってジャム風演奏に興じながらしめた。

 

6.メランコリー・ムード

センターでヴォーカル。チャーリーのギターが歌っているかのような錯覚を覚えるほど素晴らしい。やや崩しながら軽く歌う。ご機嫌で体が軽いのかエンディングに向けての演奏時ヒョイヒョイしながらくるりと時計回りに1回転。リセリを指さすようにしてエンディング。

 

7.ペイ・イン・ブラッド

センターでヴォーカル。いきなり凄みを利かせて歌い始め、そのまま歌い進む。毎回そうだが、この曲をやるとバンドのまとまりが俄然良くなる。リセリに右手で合図してエンディング。

 

8.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

センターでヴォーカル。歌い出すと会場から拍手が沸き起こる。感情過多にならない様に軽く、強弱もつけながら歌う事で深みを上手に出している。最後は曲を包み込むような歌唱で終えた。リセリに右手で合図を出した後、両手を上げ<こんなもんさ>ポーズ。

 

9.ザット・オールド・ブラック・マジック

センターでヴォーカル。乾いた声でテンポ良く歌い綴るが、やや声がかすれている。後半にかけて荒れた声で歌うようになり、演奏と共に盛り上がって洒落たエンディングを迎える。

 

10.ブルーにこんがらがって 

センターでヴォーカル。消え入りそうな小さな声で歌い始め、徐々に崩しながらクールな雰囲気で歌い進める。ディランの声が出てくるとグッと盛り上がる。丁寧に演奏し始まったハーモニカも独特のフレーズを繰り返す。最後はピアノから立ちあがって曲をしめた。

 

今夜も「みなさん、どうも、ありがとう」、と上達した日本語で挨拶してはけた。

 

11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)

ディランはセンター。スチュのブルージーなギターが会場を盛り上げる中、ディランは落ち着き払って軽く歌い始める。途中でヒョイヒョイといった風の動きもありながら穏やかに歌い綴ってゆく。最後は両手を上げてしめた。

 

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 

センターでヴォーカル。軽いタッチで崩さずに曲のあるがままに歌うが、控え目なバッキングがいっそうこの曲を魅力的にしている。あきらめの思いが漂う出来で最後は両手を上げてしめる。

 

13.アーリー・ローマン・キングズ

ピアノ演奏でヴォーカル。さりげない感じで歌い始めるが凄みを利かせながら曲を進めてゆく。ディランの声が出てくるとバンドのまとまりも良くなり迫力十分に。リセリのドラムが素晴らしく最後はジャム風にまとめる。

 

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

センターでヴォーカル。歌の中の主人公になりきって、声をコントロールしながら歌うディラン。ディランならではの表現ができるのもこの素晴らしいバンドがあるからこそだと確信するような出来。手を広げてしめのポーズを決める。

 

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター 

ピアノ演奏とヴォーカル。軽く歌い始め、やがて声を低くしてバンドの演奏を引っ張るようにして歌う。歌うにつれて力が籠ってきて、つられたように勢いあるバンドの演奏に。気ままなディランのピアノ演奏に合わせるバンド、コンビネーションに惚れ惚れする。

 

16.スカーレット・タウン 

センターでヴォーカル。憔悴しきってやってられないといった風の雰囲気で歌が進んでゆく。凄みの利いたヴォーカルと深みを描くチャーリーのギターによって重々しい物語が進んで行く。歌の合間にステップを踏むようにしてヒョイヒョイと不思議な動きのディラン。

 

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール

センターでヴォーカル。軽く歌い始めるが諦めが入り混じった歌い方で淡々と進んでゆく。バンドとの演奏と見事にマッチするヴォーカル。ヒョイヒョイ動きも登場。両手を横に広げてエンディングを迎えた。

 

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 

センターでヴォーカル。覚悟を決めたような歌い出しがかっこ良くてイキナリやられる。今夜は表情豊かなヴォーカルでバンドとのコンビネーションもバッチリだから歌の世界が広がってゆく。今夜のハイライトだ。

 

19.枯葉

センターでヴォーカル。今夜はガーニエの弾くコントラバスベースが凄く良く聴こえる。静まりかえった会場に染みわたるディランのヴォーカル。素晴らしいと思いながらも僅かな戸惑いが残っているのは私だけなのだろうか。

 

本編を終了し暗転、客席からアンコールの拍子が起こる。

 

20.風に吹かれて

ピアノ演奏とヴォーカル。静かな落ち着いた歌い出しで始まる。今夜はとても品がある出来上がりだ。落ち着き自信溢れる歌い方に無性に感動する。声がちょっと鼻にかかっているか。チャーリーのギターソロがもっとクリアに聴こえればよいのに。

 

21.ラヴ・シック

センターでヴォーカル。暗いステージから浮かび上がるように歌い始まるディラン。ややかすれて荒れた声で曲を引っ張ってゆく。チャーリーのギターで不思議なダンスを披露。両手を広げてどうだポーズをして終える。

 

ステージ中央にメンバーたちとディラン。両手を何度か広げて観客に一瞥。いつもより長い時間観客を見まわし、東京公演を終えた。
 



《ボブ・ディラン-2016年4月26日東京@オーチャードホール・セットリスト》






Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)


    




●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738

 
 
 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月25日(月)東京オーチャードホール(東京9公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.26)





ボブ・ディラン
4月25日、オーチャードホール


東京公演も残り2夜となってしまった、とほほ。楽しい時間にも終わりはある。悲しいな。さて、いつものように7時ちょうどにステージが暗くなり、スチュがアコースティック・ギターでトラディショナル曲「フォギー・デュー」を弾きながら、左手から登場する。ジョージがドラムセットに座ると、残りのミュージシャンたちがぞろぞろと姿を現した。最後にボブが出てくる。まだ暗いステージ奥で、ボブは2度ほど両腕を大きく上げる。準備体操なのか、それとも気合いを入れたのか。暗いとはいえ、客席からその様子は丸見えだ。衣装は黒のカントリースーツ。前身頃下部と袖着地に刺繍飾りがほどこされているが、何度か着用していた銀色の派手な刺繍のスーツとはちがう。一体、何着用意してきたのだろう。おしゃれだな。


1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまった。歌い出しからボブのエネルギーに満ちている。休み明けなので、元気がみなぎっているようだ。23日と比べると、やや、崩してシャウト気味に歌うヴォーカルは若々しい。今夜も調子良さそうだ。2曲目「シー・ビロングス・トゥ・ミー」もロッカー・ボブ全開だ。50年前の歌だが、ジョージのドラムとトニーのベースが刻むヘヴィーなビートをバックに、ボブは当時と同じようなパワーを発散させる。ハーモニカも力強い。今夜は「ロッカー・ボブ」と名付けよう。


ピアノに移って3曲目、「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」では、メロディアスなコードを繰り返しピアノで叩き出しながら歌う。何度聞いても、歌い出しの「アイ・ラヴ・ユー・プリティ・ベービー」にはドキッとさせられる。ステージセンターに移動して、4曲目はアメリカン・スタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥ」。今夜もイントロがはじまると拍手が起きる。みんな、自作曲を歌うボブだけでなく、スタンダードを歌うボブも好きなんだなあ。純粋フォークの世界にエレクトリック・ロックを持ち込んで野次られたり、カントリー&ポップソングを歌って非難されたり、キリスト教に傾倒して糾弾されたり、ラスヴェガス風に堕落したと評されたりした過去が嘘のようだ。つくづく時代は変わったと思う。


5曲目「デュケーン・ホイッスル」ではイントロから洒落たピアノが聞こえる。今夜のボブは複雑なコードをピアノで弾きまくりながら歌う。バレルハウスピアノだ。ラグタイムといった方がいいかもしれない。とにかくノリノリの演奏を聴かせてくれる。ムードが一変する。ステージセンターに移動して、6曲目「メランコリー・ムード」がはじまる。ステージバックに投影された大粒の雪模様が幻想的な雰囲気をかもしだす。曲の前半はインストゥルメンタルだ。ビッグバンド全盛期は、ヴォーカリストは楽団の一メンバーだったので、インストゥルメンタルの長い演奏の後、付け足すようにヴォーカルが歌われる構成の曲が多かった。この曲はそんな時代の歌だ。心地いいインストゥルメンタルが流れている間、ボブは暗闇で上半身をかすかに揺らしながら踊っている。曲の後半になってボブのヴォーカルがはじまる。タイトル通り憂鬱な気分が歌われるが、「ああ、憂鬱な気分」と恋しい人に会えない悲しい気持ちがため息のように吐き出される。


7曲目の「ペイ・イン・ブラッド」は再びロッカー・ボブの登場だ。マイクスタンドを握りしめ、ダンスをするように上体を揺らして歌う。この歌にはスローガンになるような決め言葉がたくさん詰まっている。「奪えば奪うほど、わたしはもっと与える。死ねば死ぬほど、わたしはもっと生きる」、「人生は短いものだが、あんたの人生はもっと短い」、「わたしの意識ははっきりしている、あんたはどうだ」、「わたしは血で支払う、でもわたしの血ではない」。何て格好いいことばなんだろう。いつか機会があれば、使いたいな。曲の最後、ボブが両手を広げてエンディングの指示を出した。

ここで「うっとりタイム」。8曲目「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」がドラマティックなまでにロマンティック・ムードを高める。トニーが弓で弾く

ベースが効果的だ。トニーは1989年からボブのバックで演奏している。ウッドベース、エレクトリックベース、ボウベースを操り、ロック、カントリー、ジャズ、ブルース、ロカビリーとあらゆるジャンルをこなす。30人編成のビッグバンドが演奏するアメリカン・スタンダード曲を、5人編成のバンド用にアレンジできたのもトニーがいたからだと思う。トニーは、今のボブの音楽に欠かせないミュージシャンだ。ロマンチックなムードは華麗なラテンの世界に変わる。9曲目の「ザット・オールド・ブラック・マジック」はラテン風のリズムを強調した軽快な歌だ。


1幕を締めくくる10曲目は「ブルーにこんがらがって」。500曲を超えるボブの自作曲の中で、ライヴで歌われた回数がもっとも多いのがこの歌だ。「ライク・ア・ローリング・ストーン」や「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」よりも多い。75年の傑作『血の轍(ブラッド・オン・ザ・トラックス)』の収録曲だが、ボブはライヴでいろいろと書書き換えて歌い続けている。完成形いつできあがるのだろう。今夜はハーモニカもいい。ひょこひょこダンスも飛び出した。最後はピアノに移動して締めくくる。満員の会場から大歓声と拍手が沸き起こる。


「ミナサン。ドウモアリガトウ。ちょっとステージを離れるけど、すぐに戻ってくる」


スチュが弾くエレクトリック・ブルース(タイトル不明)が流れ、2幕がはじまる。11曲目は「ハイ・ウォーター」。ドニーが弾くバンジョーが鳴り響き、ボブは迫り来る洪水の危機を伝える。ヘッドバンギング、ボブ・ダンス、ひょこひょこ歩きも見せてくれる。「いたるところ(エーーーーヴリウェア)洪水だ」と歌うボブはじつに格好いい。中腰で斜めに立つポーズも決まっている。12曲目はアメリカン・スタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。ボブは心で歌う。だから観客に伝わる。曲の途中で拍手も起きる。自作曲ではないが「わたしはどうしてありきたりの人間になれないんだろう〜でもやっぱり自分には向いてないよ」と歌うボブは、自分に当てはめているかのようだ。そう、ボブを変えることなんて、だれにもできないさ。


ピアノに移動して13曲目「アーリー・ローマン・キングズ」でムードは一変する。得意なアーバン・ブルースで、今夜はことばの入れ方が鋭い。最後の1フレーズは、立ち上がってピアノを弾き、エンディングのポーズを決める。ジェリー・リーみたいだ。かっこいい。ボブ。14曲目はステージセンターに移動して「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」。辛い別れを決めた夜。ふたりの悲しみを含む決意が伝わってくる。ボブは、ハードボイルドの主人公を見事に演じきる。


15曲目の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は、夜毎進化し続けている。今夜は経過なジャズ・ナンバーのように聞こえる。シンコペーション、スタッカートを強調したピアノに乗せて、ボブは淡々とストーリーを展開する。最後のヴァース「わたしが歳をとりすぎてるってあなたは思っているんだね/もう盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね/あなたに何があるのか見せておくれ/わたしたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」に、観客は熱い反応で答える。


16曲目の「スカーレット・タウン」では、艶やかな低音のボブが魅力的だ。「スカーレット・タウンの空はくっきり晴れ渡っている/あなたは神に願うことだろう、ここにいさせてくださいと」そんな理想郷であるスカーレット・タウンにも終末は迫り来る。果たして結末はどうなるのか。聴き手は歌の中に引き込まれていく。ストーリーテラー・ボブの面目躍如といったところだ。やはり、ぼくはこの歌が好きだ。まちがいなくボブの名曲だ。ライヴで歌ってくれて、ありがとう。


17曲目は、ムードが変わって軽快な「オール・オア・ナッシング・アット・オール」。軽快でおしゃれなジャズナンバーだ。ボブの軽妙なヴォーカルとチャーリーのミュートギターが心地いい。18曲目「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、ふたたびロッカー・ボブの登場だ。ゆったりしたペースのヘヴィーなロックにい上がっている。別れた恋人と、20年後によりを戻すラヴストーリーをベースに、様々な人間模様が歌われる。1フレーズを歌うたびに観客は歓声をあげて答える。「戻っておいで、ベイビー/あなたの気持ちを傷つけたのだとしたら、謝るよ」「だってあなたは私の友だちなのだから」「涙はもうこれまで/長く無駄に費やされた歳月はもはたここまで」最後はハッピーエンドなのだろうか。


1幕もそうだったが、2幕もあっという間に終わりを迎える気がする。締めくくりは「枯葉」。トニーのボウベースが物悲しさを強調する。ボブが観客一人一人に向かって「何よりも恋しく思うのは、愛しい人よ、あなた」と歌っているように聞こえる。ロマンティックな気分が極みに達する。しかしボブが歌い終わると、いつものようにギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ちる。同時に照明が消えて、ボブとバンドは無言でステージを去っていく。完璧なショーのエンディングだ。観客は、感動の余韻に浸る。


アンコール1曲目の「風に吹かれて」は代表曲なので、歌詞を覚えている人も大勢いるだろう。いっしょに歌いたい人もいるだろう。でも、ボブに合わせて歌える人はいない。歌いたい人は勝手に歌えばいい。今夜のボブは、コードを主体としたメロディアスなピアノを弾きながら、シンコペーションを効かせたヴォーカルで歌う。ボブのヴォーカルは真似することができない。ボブのリズム感とタイミングの取り方は天性のものであり、ボブが天才と言われる要素のひとつだ。この曲は衰えることなく、将来にも歌い継がれていくことだろう。


アンコール2曲目は「ラヴ・シック」。ロッカー・ボブの出番。しかもヘヴィーロッカー・ボブに変身だ。スチュのギターが鋭いナイフのようにリズムを刻む。ジョージのボンゴが効果的に鳴り響く。照明もじつに効果的だ。ボブはダンスを交えながら、会場のあちこちに視線を送る。どうしようもないやるせなさ、心の痛手、悲しさ、辛さがひしひしと伝わってくる。最後にボブが「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」。このことばは、観客に向かって投げかけているように聞こえる。ドラマティックな終わりだ。ありがとう、ボブ。

(菅野ヘッケル)

 

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ボブ・ディラン-2016年4月25日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.25)






オーチャードに戻った、ディランDay14無事終了。今日は絶好調!良かったですね〜!ふわふわ、ヒョコヒョコ、ステップ・ボブ!


ボブ・ダンスからのヒョコヒョコ歩き。ステップまで踏んだりして、なんか今日は「軽やかディラン」って感じ。「オール・オア・ナッシング・アット・オール」の時にはちょっと小走りまでしてた気も。何か跳ねるように歩いてましたね。横断歩道渡るみたいに手を大きく前後に振りながら。


休み明けのせいか、声の調子も抜群にいい。スタンダードでもドスきかせたり、はたまたソフトに歌ったり、見事なヴォーカルの強弱のバランス、メリハリ。ピアノも凄かったですね。あまりにも自由!「デューケイン・ホイッスル」の時とか、ちょっとはずした感じの不協和音にも聞こえるくらいのテンションコード連発、大胆なフレーズにチャーリーがギターで合わせていく様も素晴らしい。「アーリー・ローマン・キング」の”ダン・ダン”とピアノを打ちつけるようなフレーズに周りも合わせていくアレンジは23日の東京ドームシティホールあたりからやってました。


「ウェイステッド・イヤーズ」では手を広げるあのポーズも連発。「ラヴ・シック」も強力で凄かった。今までで一番良かった気がするほど。最後「ラヴ・シック」終わって仁王立ち、会場中睨みきかせるとこは、両手広げるポーズが2回も飛び出し「お前ら、どーだ!」ってな雰囲気。会場中スタンディングオベーション!


休憩前の今日のディランのひとことは
「ミナッサァーン、ドーモ、アリガトゥ」
very smooth〜!どんどん、まともになってる!日本語うまくなっとります。

明日オーチャード最終、木曜の横浜で最後。いよいよあと2回。


即売特典のディラン面子は、黒のアイロゴverが遂になくなっちゃいました。






「こんな気がする」ディランを観て第十三弾 ● 2016年4月25日

半世紀以上のキャリアを誇るアーティストのライヴは、通常で考えればグレーテストヒット的な内容になるだろう。同時代を生きた人が自らの人生を照らし合わせるようにしてその時々のヒット曲を聴いて懐かしみ楽しむからだ。しかしディランは違う。かつてのヒットを聴いても直ぐには解らないほど変えて演奏する。そして最近作からの歌を積極的に歌うのだ。今回のツアーでみてみると、この5月発売の新譜を含めた最近の3作から13曲披露、21曲中13曲も近年作だ。誰もの心に刻まれた歌をその思い出通りに演奏すれば観客が喜ぶのは間違いない。しかしそれをせず、馴染の無い新曲と原形を留めないヒット曲という構成なのだ。観客が望むものを演奏する事よりステージと客席との緊張感を生む事でより良いものが・・・だから、ドント・ルック・バックという事か。

1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。静かな歌い出しでライヴが始まったが今夜の観客はアツい。徐々に凄みを利かせながら緩急をつけたヴォーカルはコントロールされていて流石だ。


2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。言葉を投げ捨てるように歌うがやがて声を駆使しながら自信に満ちた歌い方になってゆく。自由なハーモニカ演奏がバンドの演奏を覆ってしまうほど大きく迫力がある。


3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。喉の調子が良いようだ。声に強弱を上手くつけながら歌い進む。ディランのピアノが繰り出す同じフレーズにバンドが巧みに合わせながら、この曲独特のグルーヴが生まれてゆく。


4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。枯れた味満載。この曲をかような味わいで歌う人はいないだろうと言うような自負があるのか堂々たる歌いっぷり。誰かが乗り移った如きのヴォーカルは素晴らしい。


5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。メンバーによる音を探るような出だしでディランは音を合わせる気など無いかのような気ままなピアノ演奏で始まる。しかし、歌い出しの声は素晴らしい。徐々に声が出て来てバンドを引っ張ってゆくようなヴォーカルを披露した。両足でリズムを取りながらピアノ演奏をしていたが途中で立ちあがって演奏しエンディングを決める。早くも今夜のハイライトだ。


6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。イントロのインストゥルメンタルが長いこの曲でディランが何をするのかその様子が毎回楽しみだが、なんと今夜は軽くステップを踏んで踊っている。きっとウキウキなのだろう、自分の声を楽しんでる風な歌い方だった。


7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。軽く流すような感じで歌い始めるが、凄みを徐々に利かせるヴォーカルとリセリの切れのいいドラムが曲を次第に盛り上げる。間奏時のディランはウロウロじゃなくてヒョイヒョイと言った感じで楽しそうだ。右手を横に出してリセリに合図して曲をしめる。


8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。自然と心から発するような歌声が素晴らしい。泰然とした様から想像するに余裕があるのだろう。強弱の付け方や気持ちがのっている歌にはハリと力があった。


9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。崩して歌うもののテンポよく言葉が飛び出してくる。今夜はコンディションが良いのか後半にかけて自分の歌い方、ディラン節が登場。


10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。静かな歌い出しで崩してはいるものの一語一語をはっきりと歌う。奔放にハーモニカを吹いた後、ピアノに移って落ち着いたヴォーカルを聴かせる。同じフレーズを繰り返し、自由にピアノの演奏をするディラン。そこから生まれたちょっとした混乱をバンドの面々が見事にまとめ上げる。

今夜は「みなさーん、どうも、ありがとう」、と自然な感じの日本語で挨拶してはけた。

11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。軽い感じで語るように曲を進めてゆく。歌詞で、「エーーーブリウェア」と声を伸ばして歌う部分が広がりをイメージさせる絵画的な表現だった。今夜は、間奏時にウロウロではなくヒョイヒョイと動くのが目に焼きつく。


12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。丁寧に正しく、優等生的にディランが歌うからこそ説得力が生まれている。ただ曲の後半にかけて節回しがいつものディランになってきて歌う事を楽しんでいる様が伝わってきた。


13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。軽い歌い出しで淡々と綴ってゆくような感じで曲は進むがやがて荒々しい歌い方になりヴォーカルとバンド演奏が熱を帯びてくる。そうして一つにまとまり素晴らしいエンディングを迎えた。


14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。余裕を持ってゆったりと歌う。声がしっかりと出ているが故の表現は豊かで力強い。かような好演を生んでいるのは、決して出しゃばる事の無いバンドがあってこそだ。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。軽く歌い始め、淡々と語るように曲を描いてゆく。バンドはそうしたディランを軽快な演奏で支える。ディランの自由なピアノ演奏に応えるチャーリー。いつしかバンドはまとまりをみせながらジャム風な演奏でしめる。


16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。崩さずに淡々と歌い始め、曲が進むにつれて凄みを利かせる。チャーリーのギターソロ演奏時にまたしてもヒョイヒョイと動くのは、今夜は体がよっぽど軽いのか。ただ声には芯があって迫力のある出来となった。エンディングでは満足げに両手を広げバンドを制した。


17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。不安げな雰囲気をまとって歌い始まり、寂しげな表情をみせる展開となる。珍しくやや崩して歌っているようだ。チャーリーのギター演奏時に、チャップリンを思わせる無声映画的な不思議な動きが。


18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。崩して歌い始まり今夜は観客を挑発するような響きのこもったヴォーカルだ。ノッているのだろう、挑発が説教のようなニュアンスとなり、観客もジッと耳を傾ける雰囲気に。なんと素晴らしい!


19.枯葉
センターでヴォーカル。一語一語に気持ちを乗せて歌うものの、感情過多になっていないところが素晴らしい。特に今夜は適度にドラマチックにすべく声をコントロールしているようだ。

ここで本編を終了、客席からアンコールの拍子が。

20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。バイオリンとギターが絡むようにして演奏が始まり、ディランは軽い感じで歌い始まる。語りかけるように歌うのはこの曲に相応しいのだが後半にかけて強弱をつけての歌い方になり、巧みにそれに合わせるバンド。適度な緊張感がこの歌をより良いものにしている。


21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。軽く歌い始めるが、やがて投げやりな感じや強弱をつけながら歌い、声をコントロール。チャーリーのギターが情けない内容の歌を切り刻むような演奏で一層盛り上げる。

最後、ステージ中央のメンバーたち。ディランは観客に一度両手を上げ客席を見回しもう一度両手を上げまた観客を見まわし、去っていった。

 

 
《ボブ・ディラン-2016年4月25日東京@オーチャードホール・セットリスト》





Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)







●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738

 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月23日(土)東京ドームシティホール(東京8公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.24)



ボブ・ディラン
4月23日、東京ドームシティホール



ボブ・ディラン2016年日本ツアーの東京での8回目の公演。会場が変わり、夕方5時開演なので、なんだか通常とはちがう気分がする。ボブは、前身頃下部と袖に銀色の刺繍が施された黒いカントリースーツを着用して現れた。3度目の着用だ。相変わらず帽子も被っている。スチュのギターによる「フォギー・デュー」が終わり、1曲目「シングズ・ハヴ・チェンジド」がはじまった。歌い出しはソフトな感じに聞こえる。3日連続のステージなので、すこし疲れているのかなと心配したが、そんなことはない。むしろていねいに歌っているのかもしれない。チャーリーのギターがいつになく哀愁感を感じさせる。ボブが「ユー・キャント・ウィン・ウィズ・ア・ルージング・ハンド」(持ち札が負けているのに、勝つことなんてできない)と歌った時、ぼくの頭の中に来月発売されるニューアルバム『フォールン・エンジェルズ』のジャケットが浮かんだ。


2曲目「シー・ビロングス・トゥ・ミー」はいつものように力強い。ジョージのドラムとトニーのベースがヘヴィーなビートを正確に刻む。ボブは首をやや左に傾けてハーモニカを吹く。74歳といえば、普通は老人と呼ばれるのかもしれないが、ハーモニカを聞いているとそんなことは微塵も浮かばない。きっと肺活量もすごいのだろう。ピアノに移って3曲目ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」。今夜はレコードと同じ「アイ・ラヴ・ユー・プリティ・ベイビー〜」と歌い出した。ややピアノの音が小さいように感じるが、ボブはメロディアスなリフを叩き出している。いい感じだ。最後は、ボブが立ち上がってエンディングを決める。


ステージセンターに戻り、スタンダード曲がはじまる。4曲目「ホワットル・アイ・ドゥ」のイントロが流れた瞬間、客席から「キャー!」と嬌声が湧き上がる。新しいボブが見たくて会場にやってくるファンも大勢いるようだ。この歌では甘く切ない常套句が歌われるが、ボブが歌うと真実に聞こえる。ヒョコヒョコとピアノに移動し、5曲目「デュケーン・ホイッスル」でもピアノの音がやや小さい気がしたが、会場が変わったせいなのか、ぼくが座っている位置のせいなのか、オーチャードホールとはちがったバランスに感じる。しかも満員の観客のノリもすごい。熱気を感じる大歓声が沸き起こる。ボブはいつも以上に、ことばをスタッカートで歌う。「ボブ節」の炸裂だ。椅子席でなければ、みんながカントリーダンスを踊り出すような楽しさが会場に広まる。快走列車が停車すると、次はムードが一変する。

6曲目「メランコリー・ムード」、来日に合わせて発売されたニューシングルだ。この歌でも「キャー!」と嬌声が上がる。ステージバックに大粒の雪模様(?)が投影され幻想的な雰囲気が漂い、ボブが憂鬱な気分を歌うが、なぜか聞き手はその心地よさに酔いしれる。最後はボブが両手を上げてエンディングを指示する。7曲目は激しさが噴き出す「ペイ・イン・ブラッド」、ヘッドバンギング・ソングだ。この歌はレコードと歌詞がすこし変えられている。(政治家に向かって)人生は短いと言われるが、あんたの人生はもっと短い。明日だれかがあんたを絞首刑にするだろう。わたしは血で支払う。でもわたしの血ではない。過激なプロテスト・ソングだと思う。


お待ちかねの「うっとりタイム」だ。8曲目「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」は、いつ聞いても飽きることはない。陳腐な甘いことばで「わたしはあなたなしではやっていけないんだ」と告白されるのだが、ボブに言われると心は揺らぐ。9曲目「ザット・オールド・ブラック・マジック」は華やかな世界が広がる。ボブは2枚のアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と『フォールン・エンジェルズ』でグレート・アメリカン・ソングブックを歌っているが、その多くはスローなテンポの切ないラヴソングで占められている。その中で、この歌はラテン風のリズムが軽快に響く。ビッグ・バンド用の華麗な歌を、見事なまでに5人編成バンド向きに変えている。



1幕を締めくくる10曲目は「ブルーにこんがらがって」。リズムギターがこの歌のコードをかき鳴らした瞬間、いつも高揚感が吹き出てくる。ボブに欠かせない代表曲だ。歌の登場する3人とは、自伝的な歌なのだろうか、ストーリー展開に引きずり込まれる。観客の反応も熱くなる。歌詞の3番まで歌った後、ハーモニカを演奏し、ピアノに移動して4番の歌詞で終わる。もっと長く歌ってほしい。


「みなさ〜ん。ドーモ、アリガトウ。ステージからいなくなるけど、すぐ戻ってくるよ」


スチュが弾くエレクトリック・ブルースが流れ、2幕がはじまる。もちろん11曲目は「ハイ・ウォーター」。ステージセンターのマイクの前に立つボブの姿は美しい。リズムに合わせてかすかに頭を振りながら、迫り来る洪水の危機を淡々と歌う。ドニーのバンジョーが切迫感を煽るようになり続ける。間奏が流れるとき、ボブはひょこひょこと歩き回る。ボブの一挙一動がファンには可愛く映る。最後、ボブが両手を大きく広げてエンディングの指示を出した。12曲目はアメリカン・スタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。今夜の客は熱い。スタンダード曲のイントロがはじまると拍手が沸き起こる。「いつだってわたしはあなたのピエロだったことを忘れてしまったのかい? どうして今わたしを心変わりさせようとするの?」ふと、ぼくは思った。ボブの心を変えることなんて、だれにもできないと。この歌でも、ボブは両手を大きく広げてエンディングの指示を出す。


ピアノに移動して13曲目「アーリー・ローマン・キングズ」。ムードは一変して、ボブの得意なヘヴィーなアーバンブルースだ。ピアノを叩きながら、ことばを吐き出す。ボブのタイミング良さと天性のリズム感の良さにいつも圧倒される。ボブの後ろに位置するドニーは、ボブの指の動きに視線を集中させながら、ペダルスティールで呼応する。最後は、ピアノから立ち上がってエンディングを決める。ステージセンターのマイクに戻って14曲目、「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」では、ソフトな伸びのある高音で別れた夜を歌う。この歌の途中でも拍手が起きる。プロモーション・ビデオの影響かもしれないが、ぼくは都会的なハードボイルドの匂いを感じる。


15曲目「スピリット・オン・ザ・ウォーター」。昨夜は何故だかわからないが最後のヴァース、観客が熱い反応を投げ返す「ピークを過ぎたと思ってるのかい?」と歌うヴァースを省いて歌い、単音主体のピアノ・リフを繰り広げる離れ業を披露したが、今夜はどうだろう。今夜も単音リフは健在だ。よほど気に入ったのだろう。歌詞も、最後のヴァースまで歌った。もちろん観客は大歓声をあげた。


16曲目の「スカーレット・タウン」の魔力に、ぼくは虜になっている。金貨が流通するスカーレット・タウン。ここは理想郷だ。ただ、ここにも終末が迫ってくる。泣いたところで何の役にも立たない。ストーリーテラーのボブの魅力がこの歌に詰まっている。頭上に設置されている、昔の映画で使われてた大きな照明も消され、ステージに立てられた何本か街灯のような明かりだけが照らす薄暗いステージ、ドニーのバンジョー、チャーリーのギターが不思議な不気味さをかもし出す。まれもなく、この歌は「廃墟の街」「エイント・トーキン」などと並ぶ名曲だ。


17曲目は、軽快なジャズナンバー「オール・オア・ナッシング・アット・オール」。両手を広げるジェスチャーを交えながら、ボブは軽妙なヴォーカルを聞かせる。うまい。ボブに音楽ジャンルの壁はない。ジャンル分けの壁をつくっているのは、聞き手の方だ。かつては「ディランは歌えない」なんてわかったような批判する人もいたが、そんな人に今夜のステージを見せてあげたい。ボブは歌がうまい。


18曲目「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、打って変わってロッカー・ボブだ。コーラスやブリッジを取り入れない曲づくりはボブの特徴のひとつ。短いひとつのメロディーを繰り返すだけで、聞き手を惹きつける。すごい人だ。ボブが「だってあなたはわたしの友だちなのだから」と歌うと、観客は大喜びで歓声をあげる。みんな自分のことだと思うのだ。それでいい。「長く無駄に費やされた歳月はもはやここまで」ということだ。


2幕を締めくくる「枯葉」が物悲しさを募らせる。終わってほしくないと思っても、いつかはショーの終わりは来る。「何よりも恋しく思うのは、愛しい人よ、あなた」。そう、きっとボブは観客一人一人に歌っているのだろう。ギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ちた。ボブとバンドは無言でステージを去っていった。完璧なショーの幕切れだ。


アンコール1曲目は「風に吹かれて」。今夜はややソフトに高音で歌い出し、ピアノからドレミファ・リフの変形も飛び出した。ギター1本のオリジナルもいいが、今のアレンジの方がいい。単音を強調するボブのピアノ、リズム感とタイミングの取り方は見事だ。チャーリーがそれに合わせてギターで、ドニーがヴァイオリンで呼応する。見事な演奏だ。いっしょに歌えなくても構わない。大満足だ。この曲は衰えることなく、将来にも歌い継がれていくことだろう。


アンコール2曲目は「ラヴ・シック」。スチュのギターが鋭いナイフのようにリズムを刻む。ジョージのボンゴが効果的に鳴り響く。ステージ背景にボブの影が暗く映し出され、すぐに縦線の光に変わる。照明もじつに効果的だ。ボブの歌から、どうしようもないやるせなさ、心の痛手、悲しさ、辛さがひしひしと伝わってくる。チャーリーが印象的なソロを弾きまくる。最後にボブが「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」観客に訴える。ドラマティックな終わりだ。ありがとう、ボブ。


会場がちがうこともあるが、今夜の観客は特別熱かった。会場の明かりが点くまで、拍手と歓声はやまない。「サンキュー、ボブ」の声があちこちで飛び交う。しかし場内に流れるストラヴィンスキーの「春の祭典」に追いたてられて、後ろ髪を引かれながらも人々は家路につく。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月23日東京公演@東京ドームシティホール・セットリスト&レポート (2016.04.23)




ディランDay13無事終了!17:00過ぎ開演、19・15終演。今日は東京公演で唯一オーチャードホールと会場が異なる「東京ドームシティホール」公演。ここはすり鉢状のほぼ円形に近いホール、ミニ武道館、ミニ・ロイヤル・アルバート・ホール(言いすぎ?)的なイメージなので、見やすいし、たぶんステージからもいい感じで客席が見えるんだと思われる。
 
今日は3階の上の上まで満杯、お客さんの声援が素晴らしく「ボビー」「ボブー」時折「キャー」という声援まで飛んで、お客さんの盛り上がりも凄かった。きっとボブもステージから会場中を見渡していい気分だったんじゃないかと。
 
今日もセットリストは同じでしたが、またもや昨日とは全然違うパフォーマンスを見せてくれました。ピアノのリフが特徴的なのやってましたね。あとはちょっと疲れてるのか?ストレッチ的なポーズが多かった気が?バンドがディランの声の邪魔にならないように抑えるところは抑え、行くべき時には行く、今日は特に強弱がはっきりしていた気がする。完全にディランを引き立てるための最善を尽くす。素晴らしいバンドですね
 
恒例の第一部最後の日本語は今日もていねいヴァージョン「ミナサーン、ドーモ、アリガトウ」。今日は今までで一番スムーズ、こちらも進化形!
 
最後LOVE SICKが終わると三階席の上の方々までスタンディング・オベーション!今日は本当にお客さん素晴らしかったですね。熱気で暑いのか、冷房まで入ってました。
 
明日休みで、25、26月火オーチャード、そして最終日は28のパシフィコ横浜。遂にあと3回となりました。


「こんな気がする」ディランを観て第十二弾 ● 2016年4月23日
 
今夜のディランはいつも以上に声をコントロールしながら歌っていた。テクニカルな術がなければ到底できない事である。2010年のZEPPツアーでの日替わりメニューのような曲の入れ替えは、今回は無い。曲が変わったのは1曲で一日だけ。だから基本的に毎日同じセットリストが続く。しかし同じ歌ながら異なる表情をまとっている。それはディランが同様に歌うのを嫌うのか、バンドとのコンビネーションなのか、観客の反応か、会場の違いによるものか、体調によるものか・・・それは聴いた者が感じ取るしかないだろう。
 
1. シングス・ハヴ・チェンジド 
センターでヴォーカル。やや小さめの声で歌い始め、その後も声をセーブしたように歌っている。同じ東京ながら会場が変わったので音のなり方が違って聴こえるのか。PAの音量を落としているのかもしれない。
 
2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
ディランはセンター。崩して歌い始めるも、巧みに声をコントロールしながら歌う。ヴォーカルが聴こえやすくなった。自由なハーモニカ演奏を披露し、後半はディラン節のヴォーカルになる。
 
3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。ラフな感じで崩しながら歌い始める。声は抑制気味だが歌詞をじっくりと歌い込んでいる。バッキングが徐々にまとまってくる。

4. ホワットル・アイ・ドゥ 
センターでヴォーカル。曲が始まると女性の黄色い声が聞こえてきた。やや崩して歌っているが、今夜は気持ちが過剰に入り込まない様に歌っているかのようだ。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。曲が始まると歓声が上がる。ディランの自由なピアノ演奏にバンドが何とか合わせながら曲が進んでゆく。軽い感じでテンポ良く歌っており、リセリが素晴らしいドラミングを聴かせる。バンドがホットになってくるとディランの声もが前に出てくる。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。イントロが始まると嬌声があがり、チャーリーのギターソロでディランはウロウロと。崩すことなくきちっと歌い、チャーリーのギターソロも一音一音が綺麗に聴こえる。出来に満足したのだろうか、両手を横に広げ曲を締める。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。バンドの演奏が締まっていて素晴らしく特にリセリのドラムの切れが良くて惚れ惚れする。そんなバンドに煽られたのかディランの声はより力強くなった。

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。ディランのヴォーカルマイクの音量を上げたのではないかと思えるほどすぐそばで歌っているように聴こえる。一語一語を大変丁寧に歌っており、静かな感動を呼ぶ出来となった。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。軽快に歌い始め徐々にディラン流の崩しに変わった。この曲の軽快なテンポを生み出すリセリのドラムが誠に素晴らしい。

10.ブルーにこんがらがって 
センターでヴォーカル。軽い感じで歌い始め声の強弱をつけることなく語るように歌い綴る。自由なハーモニカ演奏の後、ピアノに移るが、今日はやけに落ち着いたヴォーカルだ。ただバンドの素晴らしいまとまりによりエンディングにかけて一気に盛り上がる。
 
今日は「みなさぁーん、どうも、ありがとー」、とやや上達した日本語で挨拶してはけた。
 
11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。軽い歌い方で語るように言葉を繰り出してゆく。軽く歌っているようだが、その歌唱には味がある。バンドは広がりのある見事な演奏を展開し曲の魅力を再確認させた。両手を広げて曲をしめた。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
センターでヴォーカル。余計な力を入れずに歌っており軽いタッチの歌唱になった。そのせいだろうか、寂しげで枯れたニュアンスが強く伝わってくる。最後はきっちりと決めた。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。声をだいぶコントロールしているようだ、かなりソフトに歌い始める。曲が進むと共に声に力がみなぎって来てバッキングもそれに応えるようにまとまりをみせる。上手くいった証か、立ったままピアノ演奏をして曲をしめた。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。震えるような声での歌い出しだったのでドキリとしたが、今日の歌唱スタイルに合った曲調のため良い出来となった。グーッと沈み込んでゆくような歌い方に気持ちが揺さぶられる。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
ピアノ演奏とヴォーカル。乾いた声で落ち着き払ったヴォーカルを活かして曲を進めてゆく。チャーリーのギターソロに呼応するディランのピアノ演奏は同じフレーズのくり返しだったりするので、あえてバンドを煽っているような印象を受ける。ピアノから立って客席を観るディラン。

16.スカーレット・タウン 
センターでヴォーカル。声を巧みにコントロールしているのだろう。バンドの控え目ながら手堅い演奏が歌の陰影を演出するのに大きな役割を果たしている。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。歌の内容を色濃く反映させたのか、ある種投げやりな雰囲気で歌い始まる。サラッと歌い流すかのようなヴォーカルに対し、チャーリーのギターは安定していて信じられないフレーズを連発。気分良く歌いきったのか、両手を広げてしめた。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
センターでヴォーカル。いつもよりも抑えて歌っている。バンドは淡々とまとまりのある演奏を続け、曲の後半に入って観客からの反応も作用したのか良い感じでアツくなってきた。

19.枯葉
センターでヴォーカル。イントロが流れると拍手が起こる。きちっと歌おうとする姿勢が強烈に伝わってくる。今日はオリジナルよりもスタンダードの方が良い出来だった気がする。
 
暗転して本編を終了、客席からアンコールの拍子が続く。
 
20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。バイオリンが流れ歓声がわく中で落ち着き悟りきったような声で崩して歌い始めるが、歌詞の一語一語はハッキリと聴こえる。チャーリーとディランが繰り広げるジャム風の演奏を他のメンバーが用心深くフォローする様は緊張感があってよい。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。今日のラヴ・シックはバンドの演奏に力があったからだろう、後半に向けて声が出てきてアンコールに相応しい内容となった。
 
最後、メンバーたちはステージ中央へ。暗くて見えなかったのだがお辞儀をするような仕草があり、手を上げ客席を見回しやや頷きながら、ディランは去っていった。




《ボブ・ディラン-2016年4月25日東京@東京ドームシティホール・セットリスト》





Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)







●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月22日(金)東京(7公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.23)






ボブ・ディラン
4月22日、オーチャードホール




今夜のボブは黒のカントリースーツ。上着には派手な飾り刺繍はなく、襟の後部がブラウンになっているだけのシンプルなもので、パンツの両サイドに赤い縦線が入っている。初めて見る衣装だが、日本ツアーに向けて、一体何種類を用意してきたのだろう。意気込みが感じられる。1曲目の「シングス・ハヴ・チェンジド」はニュアンスを込めて、ていねいに歌う。今夜もよさそうだ。期待が膨らむ。「これから先の60秒はまるで永遠のような長さ」の箇所では、いつも以上に、「エターーーナティ」と思い切り伸ばして歌った。細かいことだが、ファンはこうした些細なことが気になるのだ。ダンスも早々と披露してくれた。



2曲目「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」では、ことばが明瞭に聞こえる。今夜はヴォーカル・ナイトとなるかもしれない。ハーモニカも力強い。耳をつんざくばかりの大音量で鳴り響く。とても74歳とは思えないほどの肺活量だ。ボブもトレーニングをしているのかな? 3曲目「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」の歌い出しは何度聞いてもぞくっとする。「アイ・ラヴ・ユー・ハニー・ベイビー」今夜はまとまりがすごい。



アメリカン・スタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥ」に観客は大きな反応を見せる。イントロがはじまると、会場から「ワオー!」、1番が終わったところで拍手がわいた。スタンダード曲を目当てに会場に足を運ぶファンが増えているようだ。うれしいな。5月25日にはグレート・アメリカン・ソングブックの第2集『フォールン・エンジェルズ』も発売される予定だ。



5曲目「デュケーン・ホイッスル」は今夜も快走する。トニーのスタンダップベースが力強く一定のリズムを刻む。一方、ジョージのドラムズの音がすこし小さいような気がした。鍵盤を叩くボブの指の動きを注視しながら、ドニーがペダルスティールで追いかける。今夜は気分がいいのだろう、ボブのヴォーカルから「ディラン節」も飛び出してきた。



雰囲気が一変して6曲目「メランコリー・ムード」がはじまった。長いイントロが流れている間、ボブは暗闇の中で中腰の姿勢でダンスをする。ボブは美しい伸びのある声を出せるんだ、と感心させられるヴォーカルだ。特にアルバム『テンペスト』や『クリスマス・イン・ザ・ハート』ではダミ声のボブが目立ったが、今夜のボブは力のある美しいヴォーカルを聞かせてくれる。きっと色々な声を思いのままに出せるのだろう。



7曲目の「ペイ・イン・ブラッド」ではラフな声に切り替えて歌う。右手を上げて、ボブ・ダンスやヘッドバンギングを混ぜながら痛烈なメッセージを投げかける。昨夜も思ったが、この歌は政治家たちに向けて「死ねばいい」と歌った「戦争の親玉」に通じるものを感じる。「わたしは血で支払う、でもわたしの血ではない」という歌詞が、聴き手の頭に残る。



8曲目は、お待ちかねのうっとりタイム。「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」がはじまると、観客が大きな拍手で歓迎する。ボブのヴォーカルがはじまると、客席は聞き惚れるのだろう、静かになる静かに聞き耳を立てて酔いしれる。「あなたをほしがるなんて愚かなわたし……でも正しかろうが間違っていようが/わたしはあなたなしではやっていけないんだ」。こんなことばを聞かされたら、ウルウルする人も大勢いるだろう。9曲目は軽快な「ザット・オールド・ブラック・マジック」。早口で歌う歌詞はボブの得意だ。シンコペーション、タイミング、どれも他の人には真似ができない。ボブはリズムの王者だ。客席から歓声が沸き上がった。



1幕を締めくくるのは、もちろん「ブルーにこんがらがって」。ボブらしく、かなり崩して歌う箇所が増えてきた。そんな姿を見ていると、若いロッカーの姿と重なる。チャーリーのギターからすばらしいリフも飛び出してきた。ボブのハーモニカも、すごくいい。もちろんボブの代表曲なので、完成は一段と大きくなる。あっという間に50分間の1幕が終わった。



「ミナサン。ドウモ、アリガトウ。すぐに戻ってくるよ」



20分の休憩をはさんで、2幕がはじまる。バンジョーがなり続ける「ハイ・ウォーター」は終末の世界なのだろうか。川の水が氾濫して、いたるところが洪水になる。「ハイ・ウォーター・エーーーヴリウエア」と長く伸ばすボブの歌い方で、迫り来る危機感が一層高まる。最後、両手を上に上げてエンディングを決めた。



一転してスタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」が歌われる。「いつだってわたしはあなたのピエロだったことを忘れてしまったのかい? どうして今わたしを心変わりさせようとするの?」訴えかけるように、ボブはソフトなヴォーカルを聞かせる。途中で客席から拍手も上がる。最後は両手を上げてエンディングを決めた。今夜のボブは、機嫌がいいのだろう、エンディングで両手をあげる曲が多い。



「アーリー・ローマン・キングズ」は毎回ステディな仕上がりだ。ピアノで上昇&下降リフを叩きながら。ボブは半ばシャウトするようにことばを吐き出す。チャーリーのギターから大胆なリフも飛び出す。アーバン・ブルースの熱気が会場を包み込む。最後は、ピアノから立ち上がってボブがエンディングを決めた。続くスタンダード曲「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」左手を水平に伸ばしながら、ソフトな、伸びのある高音で、ていねいに歌った。この曲の最後も、ボブは両手を上げてポーズを決めた。



今夜の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」はおもしろい。ボブが単音を主体にして、ピアノを弾きまくる。ボブがリードギターに夢中で取り組んでいた時に、しばしば3連音を多用する単音ソロを弾きまくっていたのを思い出した。今夜はピアノで同じことを試みているようだ。チャーリーもボブのピアノに応えて、すばらしいリフを弾く。会場が興奮に包まれる。こんな人は他にいない。



今夜の客は暖かい。「スカーレット・タウン」の途中で何度も拍手が起きる。チャーリーの低音を強調した不気味さ漂うギターに乗せて、ボブは淡々と物語を進めていく。「スカーレット・タウンで、終末は近づいていた/世界の七不思議がここにある/善と悪が隣り合わせ/あらゆる人の姿はすべて賞賛されるみたい」。スカーレット・タウンは神秘の庭なのだろうか、地獄なのだろうか、理想郷なのだろうか。謎は解明されない。



スタンダード曲「オール・オア・ナッシング・アット・オール」を歌うボブはソフィストケートされた、しゃれ男だ。チャーリーもいいリフをギターで生み出す。良質のジャズ・ヴォーカルの世界が広がる。それにしてもボブの音楽は幅広い。決してひとつの枠に収まらない。ロック、フォーク、ブルース、ジャズ……何でもありだ。広義に解釈すれば、これこそアメリカーナと言うのかもしれない。



今夜の客は反応が大きい。格好良く決めまくるロッカー・ボブが歌う「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」に、随所で歓声と拍手が沸き起こる。特に「だってあなたはわたしの友だちなのだから」の箇所では客席から「ワー!」と歓声もあがった。ボブも両手を上げてエンディングを決める。



2幕を締めくくる「枯葉」には、非の打ち所がない。冷たい秋風と寂しさを象徴するように、1枚の木の葉が枝からゆらゆらと地上に舞い落ちる。ペダルスティールとギターがその儚さを音で表現する。木の葉が」地上に落ちた瞬間、ドラムの音が響き、ステージの照明が落とされる。幕は降りた。ボブとバンドは無言で去っていく。お見事。



アンコール1曲目は「風に吹かれて」。今夜のボブのヴォーカルは一段と説得力が増したように聞こえる。ピアノからドレミファ・リフの変形も飛び出す。それにめげることなくチャーリーがギターで印象的なリフを弾きだす。何度も書くが、オリジナルを忘れてしまうほど、今のアレンジはいい。よく知っている歌なので、いっしょに歌おうとする観客もいるだろう。でも、あきらめたほうがいい。ボブといっしょに歌える人はいない。この曲は衰えることなく、将来にも歌い継がれていくと確信する。



最後はロッカー・ボブで締めくくる。アンコール2曲目の「ラヴ・シック」では、ステージ背景にボブの影が映し出され、すぐに光の縦線に変わる。実に効果的だ。恋のやまいをわずらっている男の本音が正直に歌われ、ドラマティックに展開する。はたして特定の人に向けた歌なのか、社会に向けた歌なのか。最後にボブが観客に投げかける「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」。ボブ、ありがとう。



今夜のボブは大満足だったようだ。最後の整列の時、観客の大歓声に対してボブは両手を上げて客席のあちこちに体全体を向け、いいつもより長く応えていた。ボブとバンドがステージを去り、場内の明かりが点灯し、ストラヴィンスキーの「春の祭典」が流れはじめる。その調べに送られて、観客は会場を後にした。観客も満足したはずだ。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月22日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.22)





ディランDay12。三連チャンの二日目。定刻開演、21時07分終了。今日も良かったですね〜!そして、今日もウロウロ、ヒョコヒョコ歩き頻発!手を横に広げたり、ポーズ決めまくり。お客さんの「ボブーー!」という歓声もイイ感じで、御大も喜んでたんじゃないかと。デューケイン・ホイッスルの最後ニカっと笑ってました。



毎回第一部の最後、休憩前に発する毎回ちょっとづつ進化する日本語。今日の一言は「ミナサーン・ドーモ・アリガトゥ!」ドーモがついて丁寧になった!


セットリストは一緒ですが、パフォーマンスは毎夜変化!
現段階での最新アルバム2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から5曲、その前の2012年『テンペスト』から5曲、60年代2曲、70年代1曲、90年代1曲、2000年代4曲、そして2016年来日記念盤の『メランコリー・ムード』から3曲、全21曲演奏。21曲中17曲が21世紀になってからの曲。うち8曲がアメリカン・グレート・スタンダード。現在進行形のディランの姿を見せつけてくれます!



毎日素晴らしいジャパンツアーも残すところあと4公演になってしまいました。明日は東京で唯一異なる会場、東京ドームシティホールです!


こちらはディラン追加公演のSS席特典の「ビップPASS」。和風です!


  


「こんな気がする」ディランを観て第十一弾 ● 2016年4月22日



今夜は特別な夜だ。11回目にして初めて前方の席で観たのだ。当たり前のことだが音の聞こえ方、メンバーや照明そしてステージ上の楽器やアンプ、小物の類、とてもくっきりと見え後方とは全く異なる空気が漂っている。そして観客の熱気も一味違ったものだ。ステージが始まるとディランとメンバー間のあうんの呼吸や時によっては気持ちの揺れさえもが伝わってくるようだ。そうしてみると席料が高いのも頷けるが、視界に入ってくる情報が多すぎて歌に集中できなくなったりする。全体を俯瞰しながら、ホールの空間を鳴らしている音を聴くにはやはり後方に限るのだろう。ディランの観客はリピーターが多いと聞く。熱心なあまり前方の席ばかり狙うのは解らないではないが、聴く場所によって違った印象を受けるという贅沢をお勧めしたいものだ。

ディランの公演はまだ4回残っている。



1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。抑え気味の声で歌い始めるが次第に荒れた声で展開。昨夜に続き今夜も動きは良いのか、軽く踊りながらウロウロし最後はしめのポーズ。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。歌い出しはさほど崩さずに言葉も解り易く歌っているが、自由なハーモニカ演奏で何かが吹っ切れたのか、崩して歌いながらエンディングを迎える。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。軽く歌い始めたがそのうち荒々しい声で崩しながら歌う。チャーリーのギターを軸にしてバンドがまとまってゆく流れがたまらない。

4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。泰然と構え余裕しゃくしゃくな雰囲気で歌う。間違いなく体の中にフランク・シナトラがいるのだろう。両手を広げてしめた。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。ディランが音を探るようなピアノ演奏をしているうちに曲が始まり、ぬけが良いヴォーカルで痛快に歌い進む。後半に向けて演奏がまとまりをみせ、ディランはどこか心地良さそうだ。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。声がややかすれ気味だが基本的には崩さず歌う。チャーリーのギターソロを今夜は大分気に入ったのか、演奏に合わせるように軽く踊っている。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。軽い感じで始まるものの言葉を投げ捨てるように歌っているからか声が徐々に荒れてきた。と共にバンドの演奏がタイトにシャープさを増す。この曲でも踊るような仕草を行い、両手を挙げてしめた。

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。歌い始めると拍手が沸き起こる。歌詞の中の「ウォント」の歌い方が耳に残るほど独特だった。曲に身をゆだねているからだろう、心地良さ気に歌いきった。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。乾いた声でテンポよく歌い綴る。このテンポが生みだすグルーヴ感がとにかく気持ちが良く、観客もアツくなって歓声を上げる。何かに急いでいるかのように後半はやや崩して歌う。

10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。少し小さい声で内緒話でもするかのように歌い始めるが、歌を崩し始めると声が出てきたようだ。エンディングより早めにピアノから立ち上がりバンドを見渡して演奏をしめた。


今夜は一言多く「みなそぉーん、どうも、ありがとぉー」、と言ってはけ。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。荒れた声ながら穏やかに歌い始める。低い声でコントロールしながら歌い進め、時々声を伸ばすようにして歌う。いつものようにギターソロでウロウロし、ダンスのような仕草も見せ、最後は両手を挙げてしめた。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。気持ちが入っているのだろう、どこか寂しげだが余裕を持って歌う姿が素晴らしい。一語一語を丁寧に歌う声も良く出ている。例のウロウロをした後に両手を広げてしめる。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。最初の声は低いが歌い方を変えながら徐々に凄みを利かせたものに。チャーリーのギター演奏はいつものように控え目ながらキラリと光るフレーズを放つ。ピアノからいつもより早く立ち上がり、バンドの演奏をしめた。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。潤いのある声で崩すことなくしっかりと歌う。バンドの過不足無いバッキングは流石で、今のディランに彼ら以外は考えられないほど見事だ。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。大分崩して自由に歌っているせいか言葉がスムースに次々と湧き出てくるような感じさえもする。ディランの気ままなピアノ演奏に柔軟に呼応するチャーリーのギターソロはとても品があるもので見事としか言いようがない。演奏に満足したのだろう、ピアノから立ち上がって演奏をしめる。

16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。同じメロディが繰り返される演奏を聴いていると邪悪なものに吸い込まれていきそうなイメージが生まれてくる。決して大そうに歌わないところが妙味でもある。エンディングで両手を横にあげる。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。乾いた声で淡々と歌いながらも見事に緩急をつけて深みを出している。でもこの曲はチャーリーの曲みたいなもので、彼のギター演奏が細心で大胆で柔軟で控え目で、なんと素晴らしい事か。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。ディランの声に挑発するようなニュアンスをはらんでおり、ハリがあって力があった。観客に向かって言葉を投げつけるような歌い方のせいか、この歌が始まるととにかく引き付けられる。

19.枯葉
センターでヴォーカル。歌い始める前にディランの姿を見て連想したのはリングに上がる前のボクサー。しっかりと歌わなければ、間違いなく伝えなければ、と言ったような覚悟と気合を感じた。

暗転して本編を終了、客席からアンコールの拍子が続く。


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。今夜は大分崩して歌っているが、それ以上にピアノ演奏は自由だ。歌にステージに立つ全員の気持ちが乗り移っているかのような錯覚を覚えた。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。サラリとした感じで歌い始めるもののバッキングの厚味ある演奏に押されてディランの声も段々と力強くなってゆく。チャーリーのソロで踊るような仕草が。

最後、メンバーたちはステージ中央へ。客席を見回し両手を広げやや頷きながら、ディランは去っていった。



《ボブ・ディラン-2016年4月22日東京@オーチャードホール・セットリスト》





Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)







●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738






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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月21日(木)東京(6公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.22)






ボブ・ディラン
4月21日、オーチャードホール



名古屋公演のレポートで、今回の日本ツアーに用意してきたステージ衣装はすべてお披露目したと書いたが、あれはまちがいだった。今夜のボブは上着丈が太ももまでの黒のスーツ姿、ジョニー・キャッシュを思い出すような、まさに「黒いロングコートの男」だ。1曲目「シングズ・ハヴ・チェンジド」は、ややダミ声で「みんなは頭がおかしいし、時代も妙なことになっている。いろんなことが変わってしまった」と歌う。休み明けということもあり、声もよく出ているし、早々とボブ・ダンスも見せてくれる。フリー度が増している。それに、チャーリーのギターから印象的なリフが次々に飛び出してくる。



今夜の「シー・ビロングス・トゥ・ミー」はなぜかセクシーな感じがする。ハーモニカのブレークも決まっている。調子いいみたいだ。ここでもチャーリーのギターがいい。3曲目の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」では、ボブのピアノからメロディアスなフレーズが飛び出してきた。固定セットリストでも、毎回ちがう印象に聞こえる。この曲でも、チャーリーのギターがすごくいい。



アメリカン・スタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥ」がはじまると客席のあちこちから「キャー!」「ワー!」と歓声が上がる。ボブの歌うスタンダード曲が聞きたくて足を運んだ人も増えてきているようだ。会えない寂しさを、写真に向かって打ち明ける男の切ない気持ちが、痛いほど伝わってくる。ボブは歌がうまいな。

「デュケーン・ホイッスル」では、ボブがピアノで前回とはちがったリフを叩き出した。「鳴り響くあのデュケーンの汽笛を聞いてみな/まるで俺の世界をかっさらっていくかのように鳴り響く」。疾走する列車は何を象徴するのだろうか。ボブが左足を上下に踏みならしてリズムをとりながら、ピアノがリードするジャム演奏に突入。最後はボブが立ち上がって一瞬客席に視線を送り、エンディングの指示を出す。



「メランコリー・ムード」の長いイントロの間、ボブは暗闇の中でダンスをするように軽く動いている。思うようにならない恋に悩む男の悲哀、ひとりぼっちで憂鬱な気分を歌っているが、ずっと聞いていたい気分になるほど心地いい。一瞬、ボブが好きなアーティストの一人に名前を挙げていたレオン・レッドボーンを思い出してしまった。一転して激しい「ペイ・イン・ブラッド」では、両手を高く上げるジェスチャーも飛び出した。「わたしたちの国家は救済されて、自由に解放されなければならない/あなたは殺人罪で訴えられてきた、あなたはどんな弁明をするのだろう?」と「戦争の親玉」を連想させるような、痛烈なことばで(政治家を)非難する。レコード・ヴァージョンにはなかった「おれの意識ははっきりしてる、あなたのはどうかな?」という歌詞が心に突き刺さる。



さあ、今夜もうっとりタイムだ。「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」ほど、切ない男心を見事に表現した歌はない。愛の前では、男なんて愚かなものなのだ。ボブは、まるで自作曲のように歌の中に入り込み、心から歌っている。だからこそ聴き手に直接届くのだ。2千人以上の観客が集まっていても、まるでボブがすぐそばで歌いかけてくれている気がする。ボブの魔法にかかったみたいに心は揺れる。ぼくは『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』収録曲のなかで、この歌が一番気に入っている。9曲目の「ザット・オールド・ブラック・マジック」を聞いていると、ボブはすばらしいジャズ・ヴォーカリストだと思った。軽快なリズムの曲もボブに似合う。



1幕の最後「ブルーにこんがらがって」は70年代のボブの代表曲だけあって、歓声が一段と大きくなる。基本的には男と女と語り手の3人が登場する物語だが、何度聞いても、こんがらがってよくわからなくなってしまう。だからこそ何度も聞きたくなるのだが。この歌ではステージセンターでボブがハーモニカを熱演し、ピアノに移動してフィニッシュに向かう。今夜のピアノはちがったリフを叩き出す。レコード・ヴァージョンは7番まで歌詞があるが、最近のライヴは大幅に歌詞を書き換えたり、3、4、6番を省略したりして歌っている。全部聞きたい。



「ミナサーーン、アリガトウ。ステージを離れるけど、すぐに戻るよ」



2幕は「ハイ・ウォーター」ではじまる。1幕に比べるとボブ・ダンスの動きが派手になったようだ。体全体で踊る瞬間さえあった。若いなあ。次の「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」はスタンダード曲で、ディランがつくった歌ではないが、「わたしはどうしてもっとありきたりの人間になれないのだろう/みんなはあれこれとお喋りして、ジロジロ遠慮なく見つめる/だからわたしもやってみよう/でもやっぱり自分には向いていないな」と歌われると、なんとなくディラン本人を連想してしまう。自伝的な歌のように聞こえてならない。



「アーリー・ローマン・キングズ」を歌うボブはエネルギーいっぱいで格好いい。ボブのピアノに呼応してチャーリーもいいリフを繰り出す。アーバンブルースの手本のような仕上がりだ。すごいジャム演奏を終えると。ボブはピアノから立ち上がって客席に視線を投げかけた。どうだ。続いてソフトにていねいに歌う「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」では、ドラマティックな夜の出来事を感情を込めて歌う。見事な対比だ。



今夜の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は語るように歌った。ピアノからドレミファ変形リフも飛び出す。先日、ボブはハイノートが嫌いなのかもしれないと書いたが、今夜はハイノートでピアノを叩き、パラダイスのくだりでは、お得意の単音ソロも飛び出した。余韻を残すエンディングもよかった。「スカーレット・タウン」には、毎回感動させられる。「スカーレット・タウンの空はくっきり晴れ渡っている/あなたは神に願うことだろう、ここにいさせてくださいと」の箇所で、チャーリーのスプーキーなギターが印象的に聞こえる。最後に「もし恋が罪なら、美しさは犯罪となるだろう/人々の時間の中では何もかもが美しい/黒と白、黄色に褐色の肌の人/ここスカーレット・タウンではあなたのためにすべてがある」と歌われると、やはりスカーレット・タウンは理想郷なのだろうか。



軽快なジャズ・ナンバー「オール・オア・ナッシング・アット・オール」を歌うボブはソフィストケートされた、おしゃれ男のようだ。「すべてかまったく何もなしか/愛の場合、その中間はない」その通りだ。来日に合わせて発売されたばかりの新曲だが、歌の途中で客席から拍手も上がる。AARP誌のインタヴューで「ロマンスは廃れない」と語ったボブのことばが真実であることが証明された気がする。



「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は格好良く決めまくるロッカーのボブだ。両手を上げて「どうだ」ポーズも飛び出す。二つの列車が並走するシーンで「あなたが行く必要はない、わたしはあなたのもとへとやって来たんだ/だってあなたはわたしの友だちなのだから」とボブが歌うと、客席から「ワー!」と歓声が湧き上がる。今夜はノリノリのボブだ。



あっという間に2幕の終わりを告げる「枯葉」が歌われる。去って行ってしまった恋人、冷たい秋風、寂しさ、これほど終幕にふさわしい歌はない。見事なセッットリストだ。ギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ち、ボブとバンドは無言でステージを去っていった。



アンコール1曲目は「風に吹かれて」。今夜も高音で歌い出し、ドレミファ変形も飛び出した。今夜はボブのピアノとチャーリーのギターが絡み合っている。アンコール2曲目は「ラヴ・シック」。最後はロッカー・ボブで締めくくる。「時には沈黙が雷鳴のように思えることもあれば/自分がバラバラになってしまっているように思えることもある」恋の病はそういうものなのだ。最後にボブが観客に投げかける「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」。



整列のとき、ボブはめずらしく両手を上げて観客に答えた。ボブも満足した一夜だったのだろう。ボブ、ありがとう。


(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月21日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.21)



ディランDay11無事終了!あいにくの雨。 しかし、パフォーマンスはアツかった。19:06開演、21:09終演。休み明けだったからか、今日はとにかくヴォーカルが凄かった。安定してるし、これまでの中でも一番良かった気がする。上下に自由にスムーズに。スタンダードも、ディランらしい崩し方で歌うようになってきた。

あとはチャーリーのギターが目立ってましたね。オール・オア・ナッシングとか良かったなあ〜。今日は三階から見てましたが、三階でも音が抜群。一つ一つの楽器、ボブの声、ばっちりでした。


今日も様々な姿を見せてくれました。ヘッケルさんのレボートにも書かれてる見事な表現の数々。上半身をリズムに合わせて揺らす「ボブ・ダンス」、脚を伸ばしながらの「ストレッチ・ダンス」、ギターソロの間とかでの「ヒョコヒョコ歩き」、スタンダードの「うっとりタイム」、「ロッカー・ボブ」は「仁王立ち」「どーだポーズ」、ピアノの「ドレミファ・リフ」はどんどん進化、毎日違う、見所満載!



毎回第一部の最後、休憩前に発する日本語も見逃せない。毎回ちょっと違う。今日は「ンナソーン、アリガトロン」って聞こえた気が。。。


セットリストは一緒。現段階での最新アルバム2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から5曲、その前の2012年『テンペスト』から5曲、60年代2曲、70年代1曲、90年代1曲、2000年代4曲、そして2016年来日記念盤の『メランコリー・ムード』から3曲、全21曲演奏。21曲中17曲が21世紀になってからの曲。うち8曲がアメリカン・グレート・スタンダード。現在進行形のディランの姿を見せつけてくれます!




「こんな気がする」ディランを観て第十弾 ● 2016年4月21日



今夜の出来はどうだったのだろう。公演回数が多いライヴだと自分が行った日の出来が気になったりするものだ。今回のツアーを観はじめて、今夜で丁度10回を数えるが、それぞれのショー毎にそんなに大きな出来の差は無い。ヴォーカルを中心に据えたライヴなので声が出ているかどうかが決め手。『ネヴァー・エンディング・ツアー』と称して30年近く続けられているのは、喉が強いからだろうし完璧に管理されているからだろう。今夜は巧みにヴォーカルをコントロールしているが故の素晴らしさがあった。「恋の歌」が多いステージをこなすための深みや彩りが声に出ていたからである。

追加公演だったせいか空席が目立つ夜となったが、観客の入りに関係なくディランは歌う。だから、どれだけ知っているか、どれだけ好きなのかなど気にせず、アメリカが生んだ偉大な歌手の歌う姿を見に来て欲しいと思う。日本公演はもう5回しかないではなく、まだ5回あるのだから。


1.シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。荒々しく凄みを利かせて自由に歌う。声を延ばすようにして歌うところもあった。今夜の喉の調子を確かめているのだろうか・・・。


2.シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。喉の調子が良いのだろう。変化に富んで表情豊かな歌い方で曲を盛り上げてゆく。自由なハーモニカ演奏も活き活きとしている。


3.ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。ピアノを弾きながら軽い感じで演奏を始める。今夜のピアノ演奏は自由過ぎるのか、バンドメンバーが合わせにくいようだ。難問を投げかける教授のようだ。


4.ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。大分軽い感じで歌い始めヴォーカルを引き延ばすように歌う様は演歌歌手のようだ。聴いていて諸々の雑感を持つが、最後は穏やかにしめる流れは見事だった。


5.デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。イントロからのジャム風演奏がぐっと引きつける。ディランの自由過ぎるピアノ演奏にバンドが一生懸命合わせようとしているが、結局まとまったのはディランのヴォーカルによってだ。声が良く出ており曲をグイグイ引っ張って最高の出来となった。早くもハイライトを迎えた。


6.メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。チャーリーのギターが始まると拍手が起こる。声を巧みにコントロールしながらクールな雰囲気で歌う。出来に満足したのだろう、両手を挙げてしめた。


7.ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。あえてだろう、たどたどしい感じで歌い始めながらも、歌い進むにつれ先を急いでいるかのような歌唱に切り替える。間奏でリズムを取りながら踊っているのか、フラフラしているだけなのか、ご機嫌な様子が見て取れる。


8.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。歌詞の一字一句をとても大切に気持ちを乗せて歌う。声も良く伸びていて、満足な出来になったのだろう。両手を挙げてしめた。


9.ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。軽快なテンポで歌と演奏が進んでゆく。喉の調子が良いせいかやや崩して歌う。リセリのドラムのノリが良くて、そのグルーヴで曲自体を牽引しているかのようだ。


10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。静かな歌い出しで抑えたようなヴォーカルだったが歌うにつれ崩し始め、声が出るのを楽しんでいるかのような印象を受けた。今夜のハーモニカ演奏は、よく鳴っていて大変素晴らしい。


今夜は「みなそぉーん、ありごとぅーう」、と言ってはける。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。乾いた声で軽く歌い始め、間奏でつま先をちょっと蹴りあげる様な、踊りなのかリズムを取っているのか、その姿によって不思議な空間がステージ中央に生まれる。今夜は見るからに機嫌が良いのだ。


12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。これ以上は無いだろうと思うくらいの余裕を持って、緩やかに穏やかに歌う。スティールギターの演奏時、ウロウロしながら膝の屈伸運動のような事をしていた。今夜はとにかく体を良く動かしている。


13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。声をコントロールしながら物語を綴るように歌う。チャーリーのギターがいつもと違うフレーズで曲を盛り上げ、彼のギターソロを軸にしてまとまるエンディングが素晴らしい。


14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。今夜はやや自由に崩して歌っている。またもやウロウロ歩きが登場するが、手を中心に体全体を使って表現する様は何者かになりきっているかのようだ。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。崩しながらも低い声で抑えて歌う。ヴォーカルとは異なりピアノ演奏は奔放なのでチャーリーとヘロンが苦戦している様が伝わってくる。しかし凄いバンドだ。リセリとガーニエの繰り出すリズムが全体をまとめ見事なエンディングとなった。


16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。リセリの好演が光る。彼の刻むリズムが曲にメリハリを与え不気味に物語は進んでゆく。ディランは演出過多にならないよう落ち着き払った歌い方に終始する。


17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。いつもよりテンポが速いのだろうか、軽快に歌い進むディラン。チャーリーの繰り出すフレーズがいつもと異なり、そのせいか素晴らしいソロを聴かせる


18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。しっかり理解してくれと言わんばかりに一語一語を丁寧に歌い綴る。声もしっかり出ており徐々に煽るような歌い方に。そしてバンドは最高のまとまりをみせ、ディランは両手を挙げてしめる。今夜も最高の出来だ。


19.枯葉
センターでヴォーカル。膝が痛むのだろうか歌う前に大きく屈伸した。抑え気味な歌い方で演歌歌手を思わせる歌唱法だ。じっくりと落ち着き払って歌いあげる。

暗転して本編を終了、客席からアンコールの拍子が続く。


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。ディランは自らの自由なピアノ演奏に合わせて独特な入り方で歌い始める。いつもより崩して歌っているがサビになると歓声が沸き起こる。ディランに目で合図を送られたチャーリーのギターがバイオリンと絡みながら最高潮に。


21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。余裕を持たせた歌い方で始まったからだろうか、「恋の病」の歌は自嘲気味に聴こえる趣があった。今夜は、手の動きが多いし、ウロウロするし、踊るような姿も見せる。言い方を変えると一番落ち着きが無い夜だった。



エンディングで立った観客を前にメンバーたちはステージ中央へ。両手をゆっくり挙げ、客席を見回して、ディランは去っていった。

 


《ボブ・ディラン-2016年4月21日東京@オーチャードホール・セットリスト》

 



Act 1:

1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)

2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)

3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)

4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)

6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)

8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:

11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)

12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)

16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)

17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:

20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)

21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)

 

 

 

●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月19日(火)東京(5公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.20)



ボブ・ディラン
4月19日、東京オーチャードホール



今夜のボブは、前身頃下部と袖に銀色の刺繍が施された黒いカントリースーツを着用して現れた。12日の大阪と同じ衣装だ。相変わらず帽子も被っている。1曲目「シングズ・ハヴ・チェンジド」。快調なな出だしだ。ボブらしく「ユー・キャント・ウィン・ウィズ・ア・ルーーーージング・ハンド」(持ち札が負けているのに、勝つことなんてできない)と、ことばを思い切り伸ばして歌う。昨夜はあまり動きを見せなかったが、今夜はちがう。ヒョコヒョコ歩きはダンスなのか。若い頃のステージが、チャップリンを連想させると評されることもあったようだが、たしかに今夜のボブの動きは喜劇的な要素を感じさせる。



「シー・ビロングス・トゥ・ミー」は、右手でマイクスタンドをつかみ、左手の拳を右胸に当てて歌う。ヘヴィーなビートに乗せて歌い、パワーあふれるハーモニカで会場を沸かせる。今夜の観客は、拍手をしたり、歓声をあげたりかなり賑やかだ。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」はピアノの低音域を叩きながら「愛してるよ、可愛い人。愛する人はおまえだけ」と歌いだす。マイナー調の軽快なラテン・タンゴ風のリズムで心地いいジャム演奏が展開する。それにしてもボブはピアノの高音域はあまり使わない。ハイノートは嫌いなのか?



一転して、ボブの自作曲からグレート・アメリカン・ソングブック(アメリカン・スタンダード曲)に移る。「ホワットル・アイ・ドゥー」は、愛する人に会えない男が写真位向かって「わたしは何をしようか?」と訴えかける。陳腐な常套句であっても、ボブが歌うと真実に聞こえる。観客のスタンダード曲に対する反応もいい。ボブがスタンダード曲を歌うことに違和感や懐疑心を持つのは、年寄りのファンだけかもしれない。若い世代は、歓迎しているようだ。事実、会場に設置されたレコード即売場では、用意してきた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が売り切れてしまったという。



「デュケーン・ホイッスル」のイントロがはじまる前、ボブはピアノで得意なリフを叩いていた。歌に入ってもボブはそのリフを繰り返し弾き続ける。気に入ったフレーズやリフをしつこいくらいに続けるのは、ボブの特徴のひとつ。それにしても、ボブのリズム感はすばらしい。「レッツ・ゴー・トゥ・ザ・ホップ」を連想させるリフに乗せて疾走する列車が頭の中に浮かんでくる、アメリカのフォークソングでは列車は自由の象徴として歌われることが多いが、この歌はどうだろう。自由に向かう列車なのか、それとも終末に向かう列車なのだろうか。



ステージ背後に大粒の雪模様が投影され「メランコリー・ムード」の長いイントロがはじまると、ボブは膝に手を当ててストレッチのように脚を延ばす。これは運動なのか、それともボブの新しいダンスの一部なのか。この曲は一段と大きな拍手を集める。人気曲になっているのかな? 憂鬱な気分が歌われるが、聴き手にはなぜか心地よく響く。ムード漂うステージは、激しい怒りに一変する。パワーに満ちたヘヴィーな「ペイ・イン・ブラッド」だ。「奪えば奪うほど、わたしはもっと与える。死ねば死ぬほど、わたしはもっと生きる」「わたしは血で支払う、でもわたしの血ではない」「わたしの意識ははっきりしている、あなたはどうだ?」など、スローガンのように記憶に残る名言が次々に飛び出してくる。ボブは時折ヘッドバンギングのように上半身を動かしてリズムを取り、エンディングでは両手を大きく広げてポーズを決める。かっこいいロッカー・ボブだ。



今夜もうっとりタイムのはじまりだ。「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」。客席から「ワーッ!」と歓声も上がる。ソフトな声で「わたしはあなたなしではやっていけないんだ」と告白する。うっとりしたっていいだろう。日本ツアーの初日には「ザット・ラッキー・オールド・サン」を歌ったが、2日目以降、9曲目は「ザット・オールド・ブラック・マジック」に固定されたようだ。ボブが取り上げるアメリカン・スタンダード曲の多くはスローな歌だが、この歌はちがう。軽快なラテン系のリズムに乗せて、愛という名の黒魔術の魔法にかけられた男のやるせなさを歌う。この歌は、回を重ねるごとにボブ流の崩しも大きくなる。ことばの入れ方、シンコペーションの効かせ方、タイミングの取り方など、ディラン節が炸裂する華やかで賑やかなスタンダード曲になっている。



1幕を締めくくるのは、もちろん代表曲「ブルーにこんがらがって」だ。この曲をぼくは何十回、いや何百回聴いただろか、それでも聞き飽きる事はない。聞くたびに新鮮な驚きを発見する。なんといってもボブの若さあふれるヴォーカルに圧倒させられる。ハーモニカもいい。チャーリーのギターもいい。長くなっても構わないので、歌詞を省略せずにすべて歌って欲しいと思う。



「ミナサーーーン、アリガトウ。ハッ、ハッ、ハッー。すぐ戻るよ」



2幕はいつものように「ハイ・ウォーター」ではじまる。仁王立ちで歌うボブを見ていると、ふと預言者のように見える瞬間があった。なぜだろう。上半身をリズムに合わせて揺らす「ボブ・ダンス」や、新たに開発した「ストレッチ・ダンス」も飛び出してくる。危機感をあおるように鳴り続けるドニーのバンジョー、まさに洪水があちこちに迫り来るようだ。2曲目はスタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。左手を大きく伸ばし歌の中に入り込むように「いつだってわたしはあなたのピエロだったことを忘れてしまったのかい? どうして今わたしを心変わりさせようとするの?」と訴える。



「アーリー・ローマン・キングズ」はマディ・ウォーターズを彷彿とさせるアーバン・ブルース。ただ、歌詞は難解だ。ローマン・キングズとは、混乱した社会を牛耳る悪魔の帝王たちのことなのだろうか。ボブはピアノで足をストンピングさせながらダミ声を交えながら力強く訴えかける。歌の最後は立ち上がって「どうだ」のポーズで決める。かっこいい。対照的に次の「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」はソフトな伸びのある高音で「ふたりがおしまいにした夜」の出来事を聞かせてくれる。



「スピリット・オン・ザ・ウォーター」がはじまる前、ボブがピアノで何やら弾き出した。そのリフが気に入ったのか、そのまま歌に入っていく。ラグタイム風のピアノに乗せて長いストーリーが展開する。「パラダイスでわたしはあなたといっしょにいたい/わたしはもうパラダイスには戻れない」。最後に「わたしが歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね/もう盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね/あなたに何があるのか見せておくれ/わたしたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」と結ぶ。観客はその一語一語に大きな反応を示す。チャーリーが投げ込むマイナー調のリフもいい。



「スカーレット・タウン」は、聴き手を惹きつける魔力を持っている。チャイルド・バラッドの「バーバラ・アレン」をベースにした歌だが、ボブは手を大きく動かしながら感情を込めて歌う。今夜はアニメーテッド・ボブだ。「スカーレット・タウンで、週末は近づいていた/世界の七不思議がここにはある/善と悪が隣り合わせ/あらゆる人の姿は全て賞賛されるみたい」破滅と混乱に向かう時代の理想郷なのか。チャーリーのギターが不気味さを強調する。



「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は軽快なジャズナンバーに仕上がっている。ここではボブが高音を使って軽妙なヴォーカルを聞かせる。ミュージッケアーズ授賞式のスピーチでボブは「評論家たちはデビュー当初からわたしにきつく当たっていた。わたしが歌えない、カエルみたいにゲロゲロ鳴いているって言っていた」と語っていたが、この歌を聞けば評論家たちが間違っているとわかるだろう。ボブはじつに歌がうまい。最後は両手を上げて、バンドにエンディングを指示する。ボブはバンド・リーダーでもあるのだ。



「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」で、ボブはかっこいいロッカーの一面を見せてくれる。コーラスもブリッジもない、ひとつのメロディーの繰り返しだけで物語は進んでいく。ボブは、コーラス部分のない歌が好きなのか。エンディングはカッコつけて決める。どうだ。



あっという間に2幕も終わりを迎える。もちろん今夜も「枯葉」で締めくくられる。毎回同じことを書くが、これほどこの歌の中に入り込んで歌える人はボブの他にいない。ギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ちた。ボブとバンドは無言でステージを去っていった。完璧なショーの幕切れだ。



アンコール1曲目は「風に吹かれて」。今夜は高音で歌い出し、ピアノからドレミファ・リフの変形も飛び出した。昨夜も書いたが、ギター1本で歌われたオリジナルを忘れてしまうほど、今のアレンジはいい。ボブのリズム感とタイミングの取り方は見事だ。よく知っている歌なので、いっしょに歌おうとする観客もいるだろう。あきらめたほうがいい。ボブといっしょに歌える人はいない。この曲は衰えることなく、将来にも歌い継がれていくことだろう。



アンコール2曲目は「ラヴ・シック」。ステージ背景にボブの影が映し出され、すぐに光の縦線に変わる。実に効果的だ。チャーリーが印象的なソロを弾きまくる。ボブはシャドーボクシングのような動作も見せながら、ポーズを決めまくる。最後にボブが観客に投げかける「何をすればいいのかまるで見当がつかないんだ/あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」。ボブ、ありがとう。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月19日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.19)






ディランDay10無事終了!調子がどんどん上がってる。
今日は動きあり!なんといっても、ディラン笑った!それもグブブと声だして!第一部の最後の唯一のMC、それも日本語で行なう場面。


”ミナスーン(グブブ笑)アーリガトゥ!(ハッハッハッーーー)


何が刺さったのかはわからず。なんか照れてるような笑い方。自分が言った日本語に思わず笑ったのか?なにか失敗しちゃったのか?理由は全くわかりませんが、あれだけマイクに入っちゃう形で笑い声を聴けたのは相当珍しいんじゃないかなと。



ウロウロ動き、ポーズもきめまくり、曲の締めでビシッとブレイクさせたり、なんといっても「自由」です!歌もピアノもハーモニカも、フリー度があがっております。ちょっとやそっとの入り間違いとかはなんのその。バンドがばっちり合わせてくれます。ウェイステッド・イヤーズとか最高に良かった!



現段階での最新アルバム2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から5曲、その前の2012年『テンペスト』から5曲、1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』〜2009年『トゥゲザー・ スルー・ライフ』までの作品で5曲、60年代2曲、70年代1曲、そして2016年来日記念盤の『メランコリー・ムード』から3曲、全21曲演奏。現在進行形のディランの姿、毎日何かしらの変化し、新たなディランを見ることができます。

「こんな気がする」ディランを観て第九弾 ● 2016年4月19日


譜面やプロンプターを見ずにライヴを行っているディランは脅威である。特に言葉の多い自作曲などメロディや歌い方を変えながらも、しっかりと歌いきるのはとても人間技とは思えない。如何に長年ツアーを続け何度も同じ歌を歌っているとはいえ、歌詞を見ずに2時間以上のステージをこなすディランは、もうすぐ75歳を迎えるのだ。やはり天才たるゆえんなのだろう。そして天才であるがゆえに、その一挙手一投足に注目が集まる。チャーリーのギターソロになると、ステージ中央でウロウロするか屈伸運動を始める。微笑ましくもあり謎な動きでもある。またバンド演奏をコントロールする動きは手を使ってやっている。特にドラマーのリセリに向かって行う仕草は派手な場合もあるし目で合図して行う時もある。こうして生まれるバンドとの絶妙なコンビネーションは、見ていてワクワクするものだ。
そして今夜も幕を開ける。
 
1. シングス・ハヴ・チェンジド 
センターでヴォーカル。やや荒れた声で緩急をつけながらも淡々と歌う。歌が表情豊かで今夜は調子が良さそうだ。バンドのバランスも良くてヴォーカルを引き立てる。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
ディランはセンター。自由な歌い方をしながらも言葉はしっかりと崩さずに歌う。リセリのドラムが良いせいかバンド全体の演奏に力と手堅さがある。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。メンバーの演奏がリフを繰り返し、ディランがグッとくる歌い出しで曲が始まった。余裕があるのだろう、歌う言葉がキチンと聴こえる。ピアノのリフとチャーリーのギターが絡み合って盛り上がりをみせた。

4. ホワットル・アイ・ドゥ 
センターでヴォーカル。乾いた声で落ち着き払って歌うが、なんと説得力のある事か。スティールギターの好演もあって素晴らしい出来となった。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。ヘロンのスティールギターが軽快で今夜のバンドはリラックスしている。ディランは足でリズムを取りながら気持ち良さそうに歌う。バンドが快適に転がってゆくようだ。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。チャーリーのギターが最高のトーンでこの曲を彩ってゆく。ディランはややかすれた声で崩して歌い、ギターソロになるとウロウロしながらドラムの前で構え最後はリセリに目で合図か。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。リセリのドラミングがタイトで素晴らしい。物語を訥々と語ってゆく趣があり、それに寄り添うバンドがまとまりをみせる。軽く踊っている姿をみせ、最後は両手を挙げてしめた!

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。歌い始まると拍手が起きる。やさぐれた感じながらも丁寧に歌っており気持ちが入り込んでいる。切ない表現が極まったのは完璧なバッキングがあるからこそ。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。歌い方を巧みに変えながら曲の持つ良さを最大限引き出そうとしているようだ。変化に富むヴォーカルにする事で魅力的な出来となった。

10.ブルーにこんがらがって 
センターでヴォーカル。崩しながら語るように歌う。気持ち良く、言葉が湧き出るように歌う様はディランならでは。やや遅れ気味に吹き始まったハーモニカソロは同じフレーズをくり返しながらバンドを鼓舞してゆく。
 
今夜は「みなさぁーん、ありがとう」、と言い放ちながら、なんとグフフと笑った!。
 
11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。穏やかに歌い始まるものの少しずつ凄みを利かせる歌い方は見事である。チャーリーのギターソロになると決まってのウロウロ。思うような出来だったのだろう、両手を広げてエンディングとなる。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
センターでヴォーカル。声が出ていて余裕や雄々しさが漂う。観客は身動きせずにジッと聴き入り、静かなる感動が徐々に押し寄せる出来となった。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。声に緩急をつけながら綴ってゆく。声の迫力が少しずつ増してゆくとバンドとのまとまりもよくなってホットな演奏を繰り広げてゆく。見事なエンディングとなった。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。声をフルに駆使して雄大なヴォーカルを聴かせる。チャーリーがギターソロを展開するといつもの屈伸運動を始める。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
ピアノ演奏とヴォーカル。自由なピアノ演奏で始まり、それに呼応するようにチャーリーのギターがフォローする。軽快な演奏でバンドが軽やかに転がってゆくようだ。ジャム風の演奏でエンディングを迎えるが、まとまった時の素晴らしさは比類なきものだ。

16.スカーレット・タウン 
センターでヴォーカル。凄みを利かせながらも抑えた感じの歌い方は迫りくるような怖さがある。またもやチャーリーのギターソロで屈伸運動のような仕草を披露。そして歌いながら左手を伸ばすのは演奏をコントロールする指揮者のようだ。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。軽く歌っているようだが表情豊かに曲の世界を描いている。そして、その世界に入り込んでいるのだろう、両手を挙げて演奏をしめる。今夜は手がよく動く。そして今夜は、右手で右目、右耳、右側の首筋をなでるような仕草を頻繁にしている。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
センターでヴォーカル。今夜も充実した素晴らしい演奏で観客を圧倒する。21世紀の「ライク・ア・ローリング・ストーン」と言っても良いような歌だ。リセリを指さして演奏を終える。

19.枯葉
センターでヴォーカル。歌い出すと同時に拍手が起きる。この曲でも左手を指揮者の用にあげて演奏をコントロールしているようだ。歌に相応しくさりげなく終わったのが印象的だ。
 
ステージは暗転して後半を終了、客席からはアンコールの手拍子が続く。
 
20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。会場内に伸びやかに響きわたるバイオリンに合わせてバンド演奏と歌が始まるが、ディランの声が良く出ていて、気持ちがのって歌っている様が伝わってくる。ディランのピアノとチャーリーのギターが絡みながら曲を作り上げてゆき、今夜のエンディングはやや長めのジャム風演奏でしめた。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。かすれ気味のこれぞロックヴォーカルといった風に歌い始まる。両手を広げどうだと言わんばかりに挑みかかるような姿が雄々しい。チャーリーのギタープレイの間に屈伸運動のような動きを披露。
 
スタンディングの観客を前にメンバーたちはステージ中央へ。今夜はやや時間をかけて何度もうなずき客席を見回して、ディランは去っていった。


 


《ボブ・ディラン2016年4月19日東京@オーチャードホール セットリスト》





Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997)







●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月18日(月)東京(4公演目)ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.19)






ボブ・ディラン
4月18日、東京オーチャードホール


ボブは前身頃と背中に赤い刺繍飾りがほどこされた黒のカントリースーツを着用して登場した。大阪公演でも着ていたスーツだが、今回の日本ツアーに用意したワードローブの中では、ぼくがもっとも好きなエレガントな1着だ。もちろんパンツの両サイドにも赤い刺繍のラインが入っている。1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまった。おお、今夜も調子いいようだ。ヴォーカルは若い頃のボブを彷彿させるように、力強くことばを吐きだして歌っている。2日間の休みが好結果をもたらしたのかもしれない。音のバランスもいい。若さをみなぎらせたまま2曲目「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」に突入。ヘヴィーなビートに乗せて突き進む。ハーモニカにもパワーが感じられる。


「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」では、ボブのピアノがリードする派手なジャムが展開する。ボブのピアノに呼応するように、チャーリーのギターから短い印象的なリフが飛び出す。いい感じだ。ムードは一転してスタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥー」に移る。イントロがはじまった瞬間、客席から拍手があがる。ボブが歌うスタンダード曲を楽しみに会場に足を運んだファンも、かなりいるようだ。今夜のボブは、まるで自分がつくった歌のように、やや崩して歌っている。それだけ歌の中に入り込んでいるのだろう。


「デュケーン・ホイッスル」は、いつもよりヴォリュームが上げられたのか、ボブのピアノがよく聞こえる。左足を上下にストンプさせながら、個性的なフレーズをピアノで叩き出す。チャーリーがそれにすてきなリフで応える。もっと長く聞いていたいと思うジャムが展開するが、すぐに終わってしまった。今回のツアーはどの曲も短い。もっと聞きたいと思う間もなく、終わってしまう。


「メランコリー・ムード」のイントロがはじまると客席から「キャー!」と嬌声が上がった。ニューシングルだが、すでにかなり知られている。人気曲になっているようだ。ステージ背後に大きな雪模様らしき写真が映し出され、雰囲気を醸し出している。「ペイ・イン・ブラッド」はプロテストソングだ。ことばに怒りが込められているように聞こえる。


うっとりタイムのはじまり。もちろん「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」だ。ペダルスティールの物悲しい響きに乗せて、ソフトだが伸びのあるヴォーカルで、愛を切々と訴えかける。スタンダード曲が続くが、ムードは一変する。「ザ・オールド・ブラック・マジック」は、ビッグバンドでなく、5人編成バンドでも華やかなステージを作り出せることを証明する好例だ。


楽しい時間はアッという間に終わる。1幕を締めくくる「ブルーにこんがらがって」がはじまる。今夜のボブのヴォーカルは、シンコペーションを効かせ、絶妙のタイミングでことばを吐き出す。「これぞ、ボブ」と叫びたくなったのは、ぼくだけだろうか。だれにも真似することのできない歌い方。ことばの入れ方がすごい。ハーモニカもいい。ピアノに移ってからは、ドレミファ・リフも飛び出してきた。自由で、パワーと若さにあふれる熱演だ。


「ミナサン。アリガトウ。すぐに戻ってくる」


「ハイ・ウォーター」で2幕がはじまる。ほとんど仁王立ちで歌うボブがかっこいい。今夜はあまり動きを見せないボブだが、この曲では上半身をわずかに揺らして「ボブ・ダンス」を披露。切迫感をあおるように鳴り続けるドニーのバンジョーの合間に、チャーリーが印象的なリフをはさむ。最後はボブが両手を大きく広げてエンディングを決めた。カッコイイよ、ボブ。


スタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」の途中で拍手が起きる。ボブの自作曲に混ぜてスタンダード曲をちりばめたセットリストが成功したようだ。ヘヴィーなビートが響く「アーリー・ローマン・キングズ」はボブが得意とするアーバンブルースだ。もちろん近年のボブの特徴のひとつであるパワーあふれるダミ声も混じる。対照的に「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」は、ソフトな声でていねいに歌う。つくづくボブは歌がうまいと感じる。多彩な声とヴォーカル表現力を持ち合わせている。


「スピリット・オン・ザ・ウォーター」でボブは気に入ったリフが浮かんだのだろう、ピアノで下降メロディのリフをしつこいぐらいに弾き続ける。そこに絡むようにチャーリーがソフトなリフを重ねる。いいね。もちろん「ピークを過ぎたと思っているのかい?」のくだりでは観客から「ノー!」と大きな歓声が返ってきた。今のボブこそ、絶頂期だ。「スカーレット・タウン」ではチャーリーが低音を強調したリフで不気味さを倍増させ、ボブのヴォーカルが聴き手を不思議な世界に引きずり込んでいく。ボブのストーリーテラーとしての才能と魅了があふれる名曲だ。


スタンダード曲「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は今夜もソフトな仕上がりだ。洒落男ボブの本領発揮といったところだろう。」チャーリーがトレモロを取り入れた素敵なソロを聞かせる。いいね。「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、ボブの得意中の得意、ボブしか歌えない曲だ。他のだれも歌えない。短いフレーズを繰り返し歌う。パワーの込められたヴォーカルが聴き手に突き刺さるように響く。ボブは両手を高々と上げるポーズを交えて歌った。


2幕は「枯葉」で終わる。ソフトに、ていねいに歌う。最上級のパフォーマンスだ。聞き飽きるほど有名な歌だが、これほどこの歌の中に入り込んで歌える人はボブの他にいない。ギターとペダルスティールの響きに乗せて、1枚の木の葉が風にゆらゆらと地上に舞い落ちた。完璧はエンディングだ。ボブとバンドは無言でステージを去っていった。


アンコール1曲目は「風に吹かれて」。高音ではいるか、低音で入るか、迷ったのかもしれない。ボブはめずらしく歌い出しでふらついた。これも愛嬌だ。ピアノからドレミファ・リフの変形も飛び出した。ギター1本で歌われたオリジナルを忘れてしまうほど、今のアレンジはしっくり馴染む。この曲は衰えることなく、将来にも歌い継がれていくことだろう。2曲目は「ラヴ・シック」。ステージ背景に光の縦線が投影される。実に効果的だ。チャーリーが印象的なソロを弾きまくる。しつこいようだが、今夜も同じことを書いておく。最後にボブが観客に投げかける「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」は、何度聞いても心に響く。今夜も、ありがとう。


全てが終わって、ステージに全員が整列する。いつもはほとんど動かずに立っているだけだが、今夜のボブは軽く頷きながら1階席、2階席、3階席に視線を送っていた。ボブもきっと満足したのだろう。いや、今夜の観客はボブ以上に満足したはずだ。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月18日東京公演@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.18)






ディランDay9無事終了!19:00スタート、21:08終了。セットリストは一緒。なんというか、空間に広がって、上から舞い降りてくるとでもいいましょうか、ヴォーカル、声がとにかく素晴らしかったですね。手を横にあげるポーズ、ブレイクでひょいっと手を下から上にあげるような仕草、首を上下にリズムとる感じとか、明らかにノってたんじゃないかなと。



セットリストは固定化してますが、毎夜毎夜変わるんですよね。現段階での最新アルバム2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から5曲、その前の2012年『テンペスト』から5曲、1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』〜2009年『トゥゲザー・ スルー・ライフ』までの作品で5曲、60年代2曲、70年代1曲、そして2016年来日記念盤の『メランコリー・ムード』から3曲、全21曲。最新型現在進行形のディランの姿を見せつけてくれます!


「こんな気がする」ディランを観て第八弾 ● 2016年4月18日



来日記念盤が出そろったCDとDVDの即売所は今夜も大賑わい。特典にメンコをつけているせいか人の波が途絶えない。一番売れているのは来日記念シングル『メランコリー・ムード』。お手頃な価格が買いやすくしているのだろう。

今夜は外人の姿が非常に目につく。彼らのお目当ては『メランコリー・ムード』のアナログ盤。「明日販売分を今夜売ってくれ」とか「値段を倍出すからお願い」とか、とにかく交渉してくる。海外から遠く日本までツアーを観に来た風でもあるので何とかしてあげたいのだが、そうもいくまい。明日早く来てくれれば買えるかもと言って納得してもらう。そんな熱気は、まさに<ディラン祭り>だ。





1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。今夜はいつもより乾いた声で歌い始めた。テンポが良い演奏のせいもあって全体的に軽い感じで歌っている。ウロウロしながらしめのポーズはいつも通り。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。歌詞を確かめるかのように、そんなに崩さずに歌う。ただ声が荒れている感じがする。ハーモニカは自由に吹きまくった。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。バンドメンバーが合わせどころを探るようにして演奏が始まった。作為なのかピアノで同じフレーズを繰り返すディランによってバンドの演奏は徐々にホットになり、後半のジャム演奏で見事にまとまった。

4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。声に深みがありながらもすごく身近に感じる。ディラン自身にとって歌いやすい曲なのだろう。快適に感じるテンポで満足そうに歌う。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。バンドの自由な演奏がジャム風に展開し曲が始まる。歌い放つようなディランの歌唱スタイルとピアノ演奏のテンポの取り方に引っ張られてバンドが熱を帯び始めた。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。名古屋と同様にイントロが流れ始まると悲鳴のような声が上がる。今夜は抑え気味のチャーリーの演奏によってあっさりとした感触の出来になったが返す返すも短い曲だ。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。バンドとの音合わせがいつもより長く、歌は一語一語をきちっと表現するしっかりしたものでまとまりの良さが際立った出来となった。

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。とてもリラックスした歌い出しに素晴らしい演奏のスティールギターが効果的に響く。ここでも丁寧な歌い方が印象に残り、上品に曲を終えた。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。今夜は随分と軽いタッチで歌っているせいか会場内が明るい空気に包まれる。後半にかけて凄みを利かせた歌い方をして、この曲に緩急をつけた。

10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。大分、肩の力を抜いたかのようにサラリと歌い出し、いつもよりやや崩して歌う。ハーモニカソロの入りが遅かったためチャーリーがディランを探るようにして演奏している様が印象的だった。

中央で、今夜も「みなさーん、ありがとう」、と言ってはける。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。軽く淡々と歌うディランに過不足無いチャーリーのギターが深みを与える。チャーリーのギターソロの時に、いつものようにディランはウロウロ。力を抜いたかのようにして始まったヴォーカルも後半は凄みをきかせ、最後は両手を挙げてしめのポーズで曲を終える。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。ディランの声がクリアに良く聴こえる。陰影のある歌い方に悲哀をブレンドし素晴らしい出来となった。控え目なバンドの演奏も歌に寄り添った風で見事。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。抑え気味の歌い方で始まったものの徐々に力を入れながら煽るように歌った。各楽器の音が個々に良く聴こえ、バンドとしてまとまっている。ディランのピアノでのリフにバンドがいつの間にか合わせて迎えた素晴らしいエンディング。今夜のハイライトになった。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。「ボビー!」と呼ぶ声が会場のあちこちで起こる。リラックスしているのだろう、やや崩して歌う姿からは歌の上手さが伝わる。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。ディランのピアノ演奏は同じフレーズを繰り返すもので、バンドへの緊張感を与えているのか。一方でヴォーカルは穏やかで抑制されたもの。歌う事よりも演奏する事を楽しんでいるのだろう、足でリズムを取り、最後はジャム風にしめた。これまた今夜のハイライトとなった。

16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。怨念が籠った歌い方で凄みを利かせ、色を幾重にも上塗りして行くような不気味な怖さが漂う。ライティングの演出もシンプルながらも効果的だ。バンドのバランスが良い。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。クールな歌い出しながらも徐々に熱を帯び大らかに歌う。この曲のカギを握るのはチャーリーのギター。ミラクルなソロを挟みながら全体の色合いを決める演奏力は本当に素晴らしい。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。バンドの突き抜けるようなまとまった演奏がディランのヴォーカルをいっそう素晴らしいものにしている。歌も演奏も最高にバランスが良く、やったぜとばかりにしめのポーズをシセリに向かってするディラン。

19.枯葉
センターでヴォーカル。やはりこの歌が始まると共に拍手が起こる。今夜のディランはどこか淋しげに歌っているのが印象的だった。


ステージは暗転して後半を終了、客席からはアンコールの手拍子が続く。


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。独特な入り方で歌い始まったものの、そんなに崩さずに歌う。今回の日本ツアーで、この曲を聴く度にディランは素晴らしいバンドと共にしているという事実を再確認する。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。バンドの演奏が最高のバランスで聴こえてくる。スチュとチャーリーのギターによって支配されるこの曲は、情けない内容を際立たせるギタープレイが鍵を握っている。今夜もチャーリーのギターが控え目ながらも雄弁に物語を語る。



スタンディングの観客を前にメンバーたちはステージ中央へ。ディランは右手を上げたりしながら何度もうなずき客席を見回して去っていった。



《ボブ・ディラン2016年4月18日東京@オーチャードホール セットリスト》




Act 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997)


   




●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月15日(金)名古屋公演ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.16)






ボブ・ディラン2016年4月15名古屋、センチュリーホール



ボブは初日と同じ黒のカントリスーツ、これで日本ツアーに用意してきた衣装はすべてお披露目したということだろう。1曲目の「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまった。今夜は音のバランスもいい。スチュのサイドギターだけが際立った大音量ということもない。それにしても「聖書が正しければ、世界は破裂するだろう」という歌詞は、終末が来ると言っているのだろうか。何度聞いても、すんなりと理解できない内容だ。ボブのことばが突き刺すようなパワーで聴き手に浴びせられる。今夜はチャーリーが印象的なフレーズをギターから生み出した。とてもいい。2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」は、いつものようにヘヴィーでステディなリズムに自然に体が動く。ボブのハーモニカがリードするミニブレークで、チャーリー興味深いリフで反応した。それにしても、ボブのヴォーカルは60年代を思い出させるほど、力強く若々しい。


「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」では、ボブのピアノ、チャーリーのギター、ドニーのエレクトリックマンドリンがすばらしいジャム演奏を繰り広げる。一転してスタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥー」は、ボブがソフトな声で歌う。想像以上に高音も出ている。ボブは色々な声を自由に操ることができるようだ。スタンダード曲を歌うボブを聞いて、改めてディランは歌がうまいと感じた人は大勢いるだろう。


ステージが明るくなり、「デュケーン・ホイッスル」もバランスの良いサウンドだ。ボブの調子も上がってきているのだろう、ボブ流のことばを崩す歌い方も飛び出してきた。エンディングはピアノから立ち上がって、両手を上げてポーズを決めた。かっこいい!「メランコリー・ムード」がはじまると客席から「きゃー!」と嬌声が上がる。このムードたっぷりの素敵な歌を心待ちにしていたファンもかなりいるようだ。歌い終わると一段と大きな拍手がわいた。


ボブはチャーリーとかなり大きな声で話をした後、「ペイ・イン・ブラック」がはじまった。「われわれの国は救われ、解放されなければならない」とアメリカの現状を憂いているのだろうか。考えさせられる内容だ。この曲で、もやはおなじみとなったストレッチを組み込んだ「ボブ・ダンス」を披露。スタンダード曲「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」は溶けてしまうのではないかと感じるほど、甘いヴォーカルで歌う。しかも「きみがいなければ、ぼくは生きていけない」と歯の浮くようなおきまりのことばで締めくくる。ボブにうっとり、メロメロになってしまう。


「ザット・オールド・ブラック・マジック」はスタンダード曲の中では唯一軽快なリズムの歌。ジョージが叩くシンバルの音が効果的にはさまれ、ボブの調子も上がる。1幕の最後「ブルーにこんがらがって」は、ますます自由度が増している。「タングルド・アップ・イン・ブルーーーー」とアップシングも飛び出した。今夜はハーモニカがすごくいい。


右手を上げて客席を指しながら「ミナサン」、一瞬間をおいて同じように右手で合図をしながら「アリガトウ。すぐに戻ってくるよ」


2幕は「ハイ・ウォーター」ではじまる。今夜もパワフルなパフォーマンスだ。間奏に入るとボブはヒョコヒョコと歩いてマイクを離れ、ストレッチを組み込んだボブ・ダンス、最後にジョージに「よかった」というように頷いて合図を送った。一転してスタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」ではソフトなヴォーカルを聞かせ、会場はロマンティックなムードに包まれる。


ステージが明るくなり、「アーリー・ローマン・キングズ」がはじまる。ボブは荒々しいダミ声を混ぜながら、ことばを明瞭に吐き出す。パワーあふれる熱演だ。スタンダード曲「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」は、もちろんソフトな高音を効かせた伸びのあるヴォーカルで歌う。ボブのヴォーカル・パフォーマンスは様々に変化する。器用な人だ。ここでもボブはストレッチをしていた。足や腰が疲れたのか、あるいは新しいダンスの一種なのか。


「スピリット・オン・ザ・ウォーター」では、チャーリーがいいリフを演奏した。大阪ではスチュのサイドギターの音にかき消されて、チャーリーのギターがよく聞こえなかったが、今夜は調整されたのか、見事なバランスを生み出している。ボブはピアノでロマンチックなリフを叩き出す一方、ほとんど単音だけで演奏するソロも聞かせてくれた。


「スカーレット・タウン」では、今夜も淡々と不思議な恐ろしいストーリーが展開する。はたして世界の終わりは近いのだろうか。ジョージが叩くコンガが効果的に響き、バンジョーとドラムズが不気味さを強調する。チャーリーもすばらしいリフを生み出していた。スタンダード曲「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は、今夜も軽快なジャズ・ナンバーに仕上がっている。左手でマイクをつかみ、握った右手を胸に当てて歌うボブがかっこいい。それにしても、ボブはかなりの高音まで出せるんだな、と関心させれれる。


「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」のパワーは衰えることない。ボブの「若さ」が全面いでている。ただ、途中でダミーで設置されていると思われる古いタイプのノイマンマイクに向かって歌い出し、あわててセンターの本来のヴォーカルマイクに向かったのは愛嬌だ。ボブはちょっとした仕草で、いつも笑わせてくれる。楽しいな。


2幕を締めくくる「枯葉」の前に、またもストレッチを繰り返す。歌がはじまると、まるでスローモーションのようにゆっくりと体を動かしながら、説得力に満ちたすばらしいヴォーカルを聞かせてくれた。今夜も、1枚の木の葉がひらひらと地上に舞い落ち、ステージの照明が落とされた。感動的なエンディングだ。ボブとバンドは何も告げずに、去って行った。


アンコールの「風に吹かれて」は、ラップのように崩して、アップシングを取り入れながら歌う。スタッカートのようにボブはことばをはめ込んでいく。ピアノから、お得意のドレミファ・リフも飛び出してきた。もちろん、よく知っている歌なのでボブに合わせていっしょに歌おうと試みたファンもいただろうが、おそらく成功した人はいなかっただろう。ボブのように歌える人はいない。


パワフルな「ラヴ・シック」は最後にふさわしい。両手を挙げるジェスチャーがかっこいい。最後のことば「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」は、何度聞いても心に響く。今夜も、ありがとう。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月15日名古屋公演@センチュリー・ホール・セットリスト&レポート (2016.04.15)




ディラン8公演目。名古屋公演。19時03分開演、21時08分終了。セットリストは大阪と一緒。落ち着いた感じでステージをこなす。インターミッションに入る前の一言、ややかんだのか、「みなそーん、ありがとう」って感じだったような気か!?今夜のディランはノビノビし過ぎてて、ピアノでキーとか気にせずに自由にやっていた。ノビノビディランです。ここまで8公演、ちょうど折り返し地点です。次は再び東京へ!残り8公演


「こんな気がする」ディランを観て第七弾 ● 2016年4月15日

 

名古屋駅から電車を乗り継いで15分くらいだろうか、日比野駅で降り5分ほど歩くとセンチュリーホールに着く。平成になってから建った施設だけにしっかりとした造りで約3000人のキャパを誇る。商圏を考えると大きい部類に入るホールになるのだろうけど、客席からステージは大変見易い会場だった。ロビーも広いせいか、即売所では平台に全てのCDを並べて販売。50種類近い作品が並ぶと壮観だ。残念なことに客席はやや空席が目立ったがグッズとCDの販売所は大賑わい。大阪でのお客さんに比べ若い世代が目についたのが嬉しい。

19時3分、ほぼ定時に会場が暗転するとアコースティックギターの演奏が始まり歓声に包まれてメンバーそしてディランがステージに現れる。

1. シングス・ハヴ・チェンジド 

センターでヴォーカル。いつもに比べ大分声を抑えて歌い始める。抑えてはいるものの一語一語がしっかり聞こえるのは声に芯があるからだろう。今回のツアーは喉の調子が良いようだ。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー 

ディランはセンター。言葉を投げ捨てるように歌いながら凄みをみせる。かと思えば声がハネているかのように軽く歌う。自由自在のヴォーカルで観客を魅了した。


3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。キー、リズムとも外すようなピアノ演奏を時々するのはバンドもしくは観客への緊張感を高めるためなのか衝動なのか。大阪ではスチュのギターの音量が出過ぎていて残念な思いをしたが、今夜はチャーリーのギター音量が小さいのでよく聞こえない。


4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。今夜の観客は明らかに大阪とは違っていた。歌が始まっても拍手はまばらで静かに聴き入る。だからではないのだろうがディランは丁寧に大切に崩さず歌う。まるでそうする事で安心するかのように。


5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。ディランの自由すぎるピアノ演奏にバンドがマッチしないようだ。この曲の演奏か何かを変えたくて試行錯誤しているように見えたのは私だけだろうか。声は良く出ている。


6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。イントロが流れると悲鳴のような歓声が上がる。だが曲はチャーリーのギターに導かれてまさにメランコリーな世界に染まってゆく。ギターソロになると必ず控えの姿勢を取るディランが微笑ましい。


7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。凄みを効かせたヴォーカルで煽るように歌う。ディランの声が出ていてバンドの演奏もタイトで良くなってきた。スタンダードの間にこうした歌を挟むのはメリハリがあって聴いていても楽しいものだ。


8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の1曲目に収録だからだろうか、程度の差はあれ、どの会場でも拍手が起こる。愚直なまでの愛の歌を歌詞をかみしめるように歌う。何度観ても違和感は拭えないのだが今夜も心情が伝わる素晴らしい出来だ。


9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。軽快なテンポに乗って緩急をつけながら楽しそうに歌う。場内も一気に華やいだ雰囲気になり、女性から「ボビー!」と掛け声が起こった。


10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。穏やかに歌い始めたものの適度に崩しながら気持ち良さそうに歌う。これまでに何回歌ったのだろうか、一度として同じ様に歌った事など無いだろうと確信めいたものまで生まれてきた。ピアノを自由過ぎる位な感じで演奏している。


ステージ中央で、ちょっとかんだのか「みなそーん、ありがとう」、と言ってはける。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。曲のトーンはイントロのバンジョーで決まる。淡々としたヴォーカルで歌い始めながらも徐々に気持ちが入ったかのような充実した歌いっぷりを披露して曲を終える。チャーリーのギターが今夜は聴こえ難いのは何故だろうか。


12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。若い観客が目立つ名古屋ではまだ馴染んでいないのだろうか、初めて聞くような体で耳を傾けている。間奏のスティールギターの時、ステージを右に左にウロウロするディランの姿は微笑ましい。


13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。何者かに憑かれたように言葉を紡ぎながら歌が進んでゆく。チャーリーのギターがやっとしっかり聴けたが、歌に深みを与える素晴らしい演奏だ。


14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。自分の声を駆使してどこまで歌え表現できるかを試すように歌っている様だ。エンディング間近で屈伸運動をしているかのようなポーズをみせる。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。自分の歌となるとやはり崩すのか。歌い方に変化をつけながら表現の妙をみせる。チャーリーのギターがほとんど聴こえないのが残念である。


16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。ドラムとバンジョーが絡み合いながらイントロが始まる。凄みを効かせたヴォーカルがホラーのように不気味さを増しながら展開。チャーリーのギターソロが素晴らしく、不気味さを加速させているようだ。


17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。覚めたムードで歌い綴る姿はクール。このバンドだからこそ出来うる表現があり、チャーリーの素晴らしいギターソロに惚れ惚れする。この曲を支配しているのは紛れもなくチャーリーのギターだ。両手を挙げ広げながら、しめのポーズをとった。


18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。軽やかなスタートを切ったが、ディランのヴォーカルは声が出ていて素晴らしい。バンドの演奏も控え目ながらかゆい所に手が届くバランスの良い演奏で今夜のハイライトとなった。


19.枯葉
センターでヴォーカル。流石にこの曲だけは歌い出すと同時に拍手が起こる。歌いながら陶酔しているのでは無いかと思うほど歌に同化している。心地良さそうな声が聴いていても快感だ。


ステージは暗転して後半を終了


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。いとおしむような歌い方がこの歌をいっそう美しくしている。チャーリーのギタープレイがよく聴こえないのが惜しい。前向きに吹っ切れたかのような見事なヴォーカルなのに残念だ。


21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。迫力があり挑みかかるようなディランの歌い方が痺れる。二人のギターのバランスがよく間奏での各々のプレイはスリルがあって引き込まれる。チャーリーが信じられないようなプレイをして歌を盛り上げた。


エンディングを迎えメンバーたちはステージ中央へ。ディランは右手を上げたりしながら何度もうなずき客席を見回して去っていった。



《ボブ・ディラン2016年4月11日大阪@フェスティバルホール セットリスト》









Set 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Set 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)


 

東京3公演のあと、仙台、大阪3回、名古屋と回って、再び東京へ戻って、残り8公演!
次は4月19日(月)オーチャードホール。



●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月13日(水)大阪フェスティバルホール・ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.14)



ボブ・ディラン

2016年4月13日、大阪フェスティヴァルホール



今夜はめずらしく会場は満員とならなかった。いままで何度も大阪でコンサートを見てきたぼくは、その度に熱いファンの盛り上がりに驚かされてきたので、開演前にはたして今夜はどうなるのだろうかと少し不安を感じていた。しかしすぐにそんな不安は消えてしまった。今夜も、昨夜と遜色のないほどすばらしい夜になった。


ボブはまたしても新調したと思われるスーツで登場した。黒をベースにしたカントリースーツで、襟と上着の上部がベージュとなっている。もちろんパンツの両サイドには、ベージュのラインが入っている。バンドは黒のスーツ。今回の日本公演のボブ・ディランは、毎回衣装を変えている。しかもほとんどがいままで見たことのない新調したものばかりだ。日本ツアーへの意気込みが感じられる。


オープニングの「シングズ・ハヴ・チェンジド」は、いつものようにステディなリズムで歌われる。ボブが得意とするミッドテンポのマイナー調ロックは、フォークロックの原点を感じさせる。ヘヴィーな「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」は、リズムを刻むスチュのサイドギターが際立っている。今夜は全体を通して、スチュのサイドギターが目立って聞こえる夜だった。軽やかに歌われる「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」には、バーバンドのような若さがあふれている。


グレート・アメリカン・ソングブックと呼ばれるポピュラー・スタンダード曲を歌う時、ボブはソフトな声で歌の本質を聞き手に伝えようとていねいに歌う。「ホワットル・アイ・ドゥー」を歌うボブに、観客は聞き惚れてしまっているようだ。一転して「デュケーン・ホイッスル」快走する列車のように、この曲でもリズムを刻むスチュのサイドギターが鳴り響く。まとまりのある演奏に乗せて、ボブは足をストンピングさせてピアノを叩きながら歌う。ボブのピアノがリードするジャムは聞きものだ。チャーリーのギターからすてきなリフも飛び出してきた。


日本で先行発売された新曲「メランコリー・ムード」はイントロが1分近く続く。バンドが演奏している間、チャーリーの側に立ったボブが時折何やら彼に話しかける。ボブに受け答えをしながらチャーリーは美しいリフを弾き続ける。さすがだ。「ペイ・イン・ブラッド」では、ハリのある高音を聞かせてくれた。また最後にはストレッチを組み込んだような「ボブ・ダンス」を披露。若さが目立つ好演だ。


「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」では照明が変わった。めずらしくボブの顔に前方の低い位置から光が当てられ、ボブの影が背景のカーテンに浮かび上がる。ただし、3本のマイクが邪魔だ。ボブの表情はよく見えない。「あなたがいないと、ぼくは生きていけない」と歌う熱烈なラヴソングに、観客はうっとりする。ロマンティックなムードから一転して「ザット・オールド・ブラック・マジック」がはじまる。今回の日本ツアーではスタンダード曲が8曲歌われるが、この歌はその中でもっとも華やかなムードを持っている。ただしアップテンポでことばが多く詰め込まれた歌なので、途中からまるでボブがつくった歌のように、シンコペーションを効かせた、ボブ流のタイミングと歌い方に変わっていく。


1幕を締めくくる「ブルーにこんがらがって」は、若い頃の自由な歌い方の」ボブが戻ってきたようだった。いつも以上にハーモニカをパワフルに、自由に吹いている。今回のツアーでは、スタンダード曲では、歌の本質を崩さないようにていねいに歌う姿が目立つ。一方、自作曲は日によってかなり自由に変えて歌っている。


「ミナサン、アリガトウ。ステージを離れるけど、すぐに戻ってくるよ」
今夜の「ミナサン、アリガトウ」は昨夜ほど違和感を感じなかった。


2幕は「ハイ・ウォーター」ではじまった。ボブはマイクの前に仁王立ちで立ち、淡々と物語を歌っていく。最後には、上半身を動かす「ボブ・ダンス」も見せてくれた。「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」にはセンチメンタルな気持ちが込められ、観客はロマンチックなムードに包まれる。


ムードが一変してヘヴィーなリズムに乗せて「アーリー・ローマン・キングズ」が歌われる。スチュが懸命に振るマラカスが効果的にリズムを刻み、ボブがパワフルなヴォーカルでストーリーを展開する。「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」はソフトに歌われるが、そこではハードボイルドの世界が展開する。

「スピリット・オン・ザ・ウォーター」では、昨夜と同じようにスチュがリズムを刻むサイドギターがやや大きすぎるのではないかと感じるほどの音量で響く。今夜の観客もボブの歌詞に呼応して歓声を上げる。ボブのピアノとチャーリーのギターが絡み合って、美しいリフを演奏する。特に、ボブのピアノがいい。「スカーレット・タウン」は「エイント・トーキン」「ハイランズ」などを連想させる。ゆったりとしたテンポで、不思議なストーリーが歌われる。


「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は軽快なジャズ・ナンバーだ。ボブを支える5人のツアーバンドは、多彩なジャンルの音楽をこなすことができる才能あふれるミュージシャンたちだ。今回のツアーを見ていると、本当にすごいバンドだな、と何度も感じる。


「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」のパワーに圧倒される。マイクの前に左半身で立つボブの姿がじつに美しい。男前のボブを感じる。短いひとつのメロディーを繰り返すだけの歌で、これほど観客を酔わせることができるアーティストはボブ以外にいない。


2幕を締めくくる「枯葉」のイントロがはじまる前、ボブはピアノにもたれて体を休めている。それは暗闇に浮かぶ洒落男の姿のように、ぼくの目に映った。ボブは切ない思いを込めてソフトに歌った。チャーリーとドニーがひらひらと風に揺られて地上に落ちる1枚の木の葉をギターの音で表現する。木の葉が地上に落ちた瞬間、ステージの証明が落とされ、2幕は終了する。何度見ても。感動的なエンディングだ。


アンコールの「風に吹かれて」はだれもが知っている歌だ。歌詞を覚えている人も大勢いるだろう。でも、シンコペーションを効かせたボブの歌に合わせて歌える人はいない。ボブのヴォーカルは真似することができない。ボブのリズム感とタイミングの取り方は天性のものであり、ボブが天才と言われる要素のひとつだ。


パワフルな「ラヴ・シック」は最後にふさわしい歌だ。いろいろなことが変わってしまったと嘆き、終末に向かう運命を悲しむことが多いボブだが、最後には「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」と、愛に焦がれる一面もさらけ出す。ありがとう、ボブ。

(菅野ヘッケル)

 

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ボブ・ディラン-2016年4月13日大阪公演3日目@フェスティバルホール・セットリスト (2016.04.13)

 



ディラン7公演目。そして大阪3日連続の最終日3日目。セットリストは昨日と一緒だが、今夜は更に良い。一部の最後の挨拶は、昨夜に引き続き今夜も「ミナサン、アリガトゥ」!!次は名古屋!

 


《ボブ・ディラン2016年4月13日大阪@フェスティバル・ホール セットリスト》





Act 1:

1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)

2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)

3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)

4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)

6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)

8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Act 2:

11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)

12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)

16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)

17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:

20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)

21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)






●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
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ディランが日本だけに発売を認めた記念すべき決定盤オールタイム・ベスト!
ボブ・ディラン日本独自企画5枚組CDボックス『ディラン・リヴィジテッド』が来日ツアー真っ最中の4月13日に発売!
 (2016.04.13)


現在、感動の日本ツアーを敢行中のロックの神様ボブ・ディラン。日本独自企画EP『メランコリー・ムード』に続き、もうひとつの来日記念盤として、こちらも日本独自企画の5枚組CDボックス『ディラン・リヴィジテッド〜オール・タイム・ベスト〜』が、来日真っ最中の4月13日に発売となった。このボックス・セットは2016年5月24日に75歳となるボブ・ディランが日本だけに発売を認めた、記念すべき決定盤オールタイム・ベスト盤で、ソングライター、フォークシンガーとしてキャリアをスタートさせたディランの多岐に渡る音楽性、比類なき表現力を持って描く詩の世界、時代を切り開いた革新性を的確に網羅。半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を含めて全87曲が5枚のCDに時代順に収録され、現段階での最新作2015年発表『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の楽曲までをも網羅した集大成ベストは今のところ全世界でも今作だけとなる。選曲と解説は萩原健太で、アメリカン・ミュージックを広く深く愛する氏ならではのディランの作品解題は当全集の大きな魅力の一つになっている。解説・歌詞・対訳を含む約200ページに渡る詳細なブックレット付き、特製ボックスに収納される。5枚のディスクには下記時代の名曲の数々を収録。

DISC1:フォーク界期待の新人と謳われてリリースしたデビュー作から、やがてフォーク・ロックの旗手としてシーンにとてつもない衝撃を与えることになる66年までの代表曲がずらりと並ぶ
DISC 2:オートバイ事故によって隠遁生活を余儀なくされたことをプラスに転じ、米国音楽の遙かなる源泉へと思いを馳せ、自らの立脚点を明確にしながら示唆に満ちた新たな音楽を模索する時代の作品。
DISC 3:定型に押し込められる事を嫌うディランが迎えた迷いの時期。キリスト教への傾倒と離脱、時の人と組んでのアルバム制作など八十年代は迷走するものの『オー・マーシー』が不満と不安を吹き飛ばす。
DISC4:過去の名声や評価の呪縛から逃れトラディショナルな偉人の仲間入りを果たした時代のディラン。ルーツ音楽なり伝統文化なりを現役の音楽/文化としてとらえ、音楽活動が再び濃密なものになっていく。
DISC5:レア音源が満載の『ブートレッグ・シリーズ』から未発表曲を中心に収録したディスク。ディランの歩みを別視点からたどり直す裏ベスト的内容だが、改めて往年の彼の凄みを力強く再認識させる。
≫それぞれの収録曲はこちら

『ディラン・リヴィジテッド〜オール・タイム・ベスト〜』は、一般流通での販売に加え、通信販売での取り扱いも同時にスタートする。

ボブ・ディランの来日公演は4月4日を皮切りに21日(木)、22日(金)の「追加公演」を含め、オーチャードホール公演9公演、その他にも仙台、大阪、名古屋でも行なわれ、4月28日(木)のパシフィコ横浜での最終公演まで5都市16公演を行ない、計45,000名を動員予定。75歳の誕生日(5月24日)の翌日、5月25日には37作目の新作『フォールン・エンジェルズ』が発売されることも発表されている。
≫ボブ・ディラン2016来日公演の全公演追っかけライヴ・レポートはこちらで掲載中



【商品情報】
<来日記念盤>

●『ディラン・リヴィジテッド〜オール・タイム・ベスト〜』
Dylan Revisited ~All Time Best~
2016年4月13日発売CD5枚組(全87曲)SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)価格:\10,800(税込)\10,000(税抜)
【来日記念盤生誕75周年日本独自企画】監修:萩原健太(選曲・解説)歌詞・対訳:中川五郎
■別冊ブックレット付(解説・歌詞・対訳・200P)
(*アーティストの意向により英詞の掲載を割愛した曲があります。御了承下さい。)
■特製BOXに収納
≫収録曲はこちら  
≫『ディラン・リヴィジテッド〜オール・タイム・ベスト〜』の通販でのお取り扱いはこちら  

<来日記念盤>

●ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』
2016年3月23日発売解説:菅野ヘッケル対訳:中川五郎
【CD-12】SICP-4760 税込1,200円(通常盤)
≫詳細はこちら 


<NEW ALBUM>

●ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』
音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲をカバー。
2016年5月25日発売SICP-4784 \2,400+税
≫詳細はこちら



【来日公演スケジュール】
2016年



4/ 4(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 5(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 6(水)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 9(土)【仙 台】東京エレクトロンホール宮城
4/11(月)【大 阪】フェスティバルホール
4/12(火)【大 阪】フェスティバルホール
4/13(水)【大 阪】フェスティバルホール(追加公演)
4/15(金)【名古屋】センチュリーホール
4/18(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/19(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/21(木)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/22(金)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/23(土)【東 京】TOKYO DOME CITY HALL(再追加公演)

4/25(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/26(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/28(木)【横 浜】パシフィコ横浜 国立大ホール


計16公演


詳細はこちら
http://udo.jp/Artists/BobDylan/


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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月12日(火)大阪フェスティバルホール・ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.13)






ボブ・ディラン

2016年4月12日、大阪フェスティバルホール


今夜のボブは気合が入っている。新調したと思われる黒のカントリースーツを着てステージに現れた。上着の前身頃下部と両袖に派手な銀色の刺繍、襟にも白いラインが入っている。もちろんパンツの両サイドにはボブの衣装に欠かせないラインも入っている。バンドは黒のスーツ。


気になっているファンもいるだろうから、ステージに飾られている胸像について簡単に書いておく。向かって右手、ボブの水が用意されていいる台の上にオスカー像のレプリカと女性の白い胸像が置かれている。この胸像はアントニオ・ガレッラの1901年の作品「バスト・オブ・ポエジー」(ギリシャの詩の女神の雪花石膏製の胸像)と思われる。2015年のステージから飾られるようになったのだが、最初はボブのピアノの上に堂々と鎮座していた。その後今の位置に設置されるようになったのだ。もうひとつ、気づいていないファンもいるかもしれないがチャーリーとドニーに間に置かれたアンプの上に、小さなベートヴェンの胸像を飾られている。また、ステージ中央にマイクが3本立てられているが、実際にボブがヴォーカルとハーモニカで使用するのは中央の1本だけで、両側の古い時代のマイクは、どうやら飾りのようだ。すべて、ボブの指示で飾られていると思われるが、本当に不思議な人だ。


1曲目の「シングズ・ハヴ・チェンジド」は、ややおとなしい感じではじまったが、まとまりはすごい。曲の最後には、ボブがピョコンと飛び上がって終わる可愛い仕草を見せてくれた。「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」のボブは若い。「ドント・ルーーーック・バック」と特徴的な音を伸ばす唱法も聞かせてくれた。ハーモニカ演奏にも力が入っている。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」も軽やかさよりもていねいを感じる歌い方だ。大阪公演はていねいさが目立っている。

スタンダード曲の1曲目、「ホワットル・アイ・ドゥー」では暖かい拍手がわき起こった。観客もボブが歌うスタンダード曲に期待を膨らませているのがよくわかる。期待に応えるようにボブもソフトなヴォーカルを披露する。今夜も「デュケーン・ホイッスル」は列車のように、力強い響きを撒き散らす。決して脱線することはない。


長い「メランコリー・ムード」のイントロが流れる間、ボブはいつものように歩き回らず、トニーの前にじっと立っていた。この歌には、毎回うっとりさせられる。シナトラがデビューシングルのB面に吹き込んだ曲で、あまり知られていなかった小品だが、ボブが歌うことで魅惑たっぷりな歌に生まれ変わった。

「ペイ・イン・ブラッド」のボブは、両足を大きく広げて仁王立しながら歌う。時折混ぜる「ボブ・ダンス」が微笑ましく映る。「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」は毎回大きな拍手を集める。ロマンチックな甘い切ない思いが心地よく漂う、これぞスタンダード曲のお手本といった仕上がりだ。ボブの歌のうまさが光る1曲。今回のツアーの9曲目は「ザット・オールド・ブラック・ナジック」に固定されるようだ。初日こそ「ザット・ラッキー・オールド・サン」を歌ったが、2日目以降はこの曲に固定されている。ボブが歌うスタンダード曲の中では、最も華やかな雰囲気とテンポを持つ歌なので、ショーの構成にピッタリ合う曲なのだろう。「カッコイイ!」観客席から掛け声がかかった。


1幕を締めくくる今夜の「ブルーにこんがらがって」は、ハーモニカ演奏が輝いていた。一人称の「I」で歌われるアルバム・ヴァージョンを初めて聴いた時は、自伝的な歌と思ったりもしが、近年は三人称の「he」や「she」で歌うことが多いので、はたしてどうだろう。


「ミナサン、アリガトウ。ステージを離れるけど、また戻ってくるよ」
日本語が増えたのはうれしいが、「ミナサン」より「ミンナ」の方がボブに合っている気がするのはぼくだけだろうか。


2幕は当然「ハイ・ウォーター」ではじまる。いつも以上に親近感を感じさせるややソフトなヴォーカルで歌った。まとまりのあるサウンドが迫り来る洪水の危機を伝える。ボブもヒョコヒョコ歩きながらボブ・ダンスを披露した。いつものようにエンディングは、ボブが両手を右方向に向けたポーズで合図を送る。「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」でボブは右手の拳を右胸に当て、左手を腰に置いて「アイム・センチメンタル〜」と歌った。うっとりさせられた。


「アーリー・ローマン・キングズ」は、スチュが振るマラカス、ジョージのドラムズ、トニーのベースがステディなリズムを刻み、ボブのピアノとチャーリーのギターがスパイスのように刺激的なリフを生み出す。「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」のプロモビデオでボブはピストルを撃つ男を演じているが、まさにハードボイルドの世界がこの歌で広がる。


「スピリット・オン・ザ・ウォーター」ではスチュがサイドギターでリズムを大きな音で刻む。ボブは左足を上下に大きくストンピングさせてピアノを叩く。観客はボブの歌詞に大歓声で反応する。「スカーレット・タウン」ではチャーリーが不気味なギターリフをはさむ。ステージと客席が一体となり、ボブの世界に入り込む。丘のふもとにある謎めいたスカーレット・タウン、そこは天国だろうか、それとも地獄だろうか。すごいな。何度聞いても、ぼくはこの歌が好きだ。この歌とともに、アルバム『テンペスト』収録曲の「ティン・エンジェル」も、いつかライヴで聴きたいと願っている。わがままな願いだろうか。


ボブはスチュのそばに行き、何やら話をした後「オール・オア・ナッシング・アット・オール」がはじまった。新曲ながら、軽妙なジャズ・サウンドに観客は拍手を送る。チャーリーが心地いいリフを演奏する。「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」はいつ聴いても、何度聞いてもそのパワーに圧倒される。


楽しい時間は早く終わる気がする。あっという間に2幕を締めくくる「枯葉」がはじまる。イントロが流れる間、ボブはステージ奥で膝の屈伸や腰のストレッチをしている。薄暗いとはいえ、観客には丸見えだ。「見えてるよ、ボブ」とぼくは心の中で叫んだが、ボブは気にしていないようだ。いつものようにチャーリーのギターが、ひらひらと地上に舞い落ちた木の葉を表現した瞬間、ステージが暗くなり2幕が終了する。完璧なエンディングだ。


アンコールはもちろん「風に吹かれて」と「ラヴ・シック」。今夜の「風に吹かれて」は、ボブが高音で歌い出し、途中で2階席、3階席に視線を送りながら力強いパフォーマンスを繰り広げた。50年以上も前につくられた歌とは思えない。衰えることを知らない、永遠のメッセージ・ソングだ。最後の「ラヴ・シック」からは、どうしようもないやるせなさ、心の痛手、悲しさ、辛さが伝わってくる。「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」と、ボブは懇願するように、最後に観客にメッセージを投げかける。別れた恋人に向けた歌かもしれないが、じつはファンに向けた歌なのかもしれない。


最後の整列、昨夜もそうだったが、いつも以上に長く、ステージの証明が落ちるまでボブは客席を見続けていた。大阪が好きなんだろう。ありがとう、ボブ。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月12日大阪公演2日目@フェスティバルホール・セットリスト&レポート (2016.04.12)




ディラン6公演目。そして大阪3日連続の2日目、19:01に始まりに21:09に終了。セットリストは昨日と一緒だが、今夜は凄く良い。音のなり方が違う。一部の最後の挨拶は、これまで毎回「アリガトゥ」だったが、今夜は「ミナサン、アリガトゥ」と初めて言った!小躍りするようなシーンもあって御機嫌ボブでした。



「こんな気がする」ディランを観て第六弾 ● 2016年4月12日


新しくなった大阪フェスティバルホールは、ホールはもとよりロビーからトイレに至るまでスペースを最大限活かした造りになっている。ホールのためにビルの何フロアをぶち抜いたのだろう、1階席は5階にある。相当な容量の空間を鳴らすには大音量で済むという簡単な話ではないだろう・・・などと考えながら会場に向かった。既にグッズ販売コーナーは大盛況。CD即売所には明日発売の日本独自企画CD5枚組『ディラン・リヴィシテッド』が既に並べられている。今夜も年齢層が高いお客さんが目につく。



入場時のBGMが流れないせいか、定時に暗転しアコースティックギターの演奏が始まるのが新鮮で効果的だ。いつものようにメンバーとディランがステージに現れる。



1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。声を抑えた歌い方ながらしっかりとしたヴォーカルなので歌詞が聞き取りやすい。ご機嫌なのか左足でリズムを取りながら歌う。間奏ではなんとちょっと踊った。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。自身のある歌い方で言葉が大変解り易い。音のバランスが良いからだろうか、ヴォーカルがしっかりと聞こえるのだ。観客のじっと耳を傾けている姿が印象的。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。喉の調子が明らかに良い。ハッキリとした歌い方が曲全体のクオリティを高め充実の内容となった。曲の後半にかけて演奏に熱を帯びてきた。

4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。ディランが歌い始めると歓声が上がる。だいぶ余裕を持たせた歌い方をしており、最後はお決まりの左腰の上に左手を乗せ見えを切った。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。昨夜同様、音を探すようにそれぞれが自由な演奏を繰り広げジャム風のイントロになった。声に張りが合ってバンドの面々を引っ張っているようだ。そして何よりも彼らは楽しそうに演奏している。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。チャーリーのギターが憂鬱なムードを生み出し、ディランは一切崩したりひねる事無く正面から歌う。あっという間に終わる曲だけにもう少し酔いしれていたい欲望だけが残る。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。シャープな演奏だけに切れ味がひときわ心地よい。ヴォーカルも思い切った歌い方をしているので広いホールの空間を効率的にならしているようだ。上手くまとまったからだろう、曲終りにシセリのほうをさっと指さす決めのポーズをする。

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。メロディが流れると拍手と歓声が起こる。ディランがこの曲を歌うのを待ち焦がれていたようだ。別人になりきるくらい気持ちを乗せて歌っている。誠に素晴らしい出来で勝ち誇ったような「どうだ!」のポーズも飛び出す。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。明るくなった会場で軽快に飛ばしながら歌う。緩急のつけ方が巧みで声の細やかな表情までもが伝わってくる。楽しくなる歌と演奏だ。

10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。チャーリーと何やら話した後にイントロのギターが始まる。サラッとした歌い方を聴いていると大分リラックスしているようだ。左足でリズムを取りながらのハーモニカ演奏は喜びを感じるものだ。ピアノに移ってエンディングをしめる。


ステージ中央に歩き、日本語で「みなさん、ありがとー」、そして英語で休憩を告げる。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。ディランはこの曲を語るように歌い始め凄みを利かせながら盛り上げてゆく。リズムを取りながらウロウロしステップを取るのは歌に入り込んでいるからだろう。アクション大きめのしめのポーズで曲を終えた。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。切なげなスティールギターの音色が流れると拍手が沸き起こる。そこには万感の思いを込め、感情に流されること無く丁寧に歌うディランがいる。観客の反応が良い。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。淡々としながらも気持ちがのったヴォーカルで、バンドをグイグイ引っ張っていくような演奏が誠に素晴らしい。後半に向けて徐々にグルーヴし、客席から掛け声が出るくらいアツくなった。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。声を駆使して崩したりすること無く、歌そのものをそのまま歌っている。だからであるからだろう。心に直接訴える素晴らしいヴォーカルとなった。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。今夜はこの曲においても歌詞を丁寧に歌っている。落ち着いたヴォーカルにクールなバンド、足でリズムを取るノリノリのディランと控え目なチャーリーのギタープレイ。チャーリーは必殺フレーズを連発するもののスチュのギターとの音量のバランスが取れておらず、残念だ。

16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。歌に合わせた照明がいっそう不気味さを醸し出している。コントロールしながらも凄みのある声で歌の世界を見事に表現した。チャーリーのギターソロでステージ中央をフラフラと。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。声のひだまでが聞こえてきそうなくらいに研ぎ澄まされた歌となった。チャーリーのギターソロが奇跡的なフレーズを連発する。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。声が気持ち良いくらいに伸びて、煽るように歌う事で徐々にバンドも観客もアツくなってゆく。非常に素晴らしい出来栄えに喝采を浴びながら曲は終わる。

19.枯葉
センターでヴォーカル。歌い始めると大きな拍手が起こる。数多くの先達がこの曲をカヴァーしたのだが、最も正しいカヴァーは俺の歌だと言わんばかりの自負を感じる。もはやカヴァーを超えていると言ったほうが正しいのだが。

ステージは暗転して後半を終了


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。鳴り響くバイオリンに合わせて演奏が始まる。僅かながら歌い方を変えてはいるものの今夜は力強い歌唱だ。自作の曲をスタンダードとして取り上げた趣がある。

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。スチュの弾くギターの音量がやや大きいせいか、バランスがやや不満だ。情けない内容の歌を挑みかかるようにロックしながら歌う74歳はそういない。



エンディングを迎えたメンバーたちはステージセンターへ。ディランは何度もうなずきながら客席を見回して消えていった。

 


《ボブ・ディラン2016年4月11日大阪@フェスティバルホール セットリスト》

 



Set 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Set 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)
19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)


明日いよいよ大阪最終公演。当日券が出るようですので、まだ見てない皆さん、是非歴史の目撃者になってください!

 



●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738



 

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「洋楽世代ボブ・ディラン」漫画家浦沢直樹Xディラン研究家菅野ヘッケル対談全文掲載! (2016.04.12)

【漫画家浦沢直樹Xディラン研究家菅野ヘッケル対談】


本日4/12の朝日新聞朝刊で漫画家浦沢直樹さんのライヴレポートが掲載されましたが、こちらのサイトでは浦沢直樹さんとボブ・ディラン研究家菅野ヘッケルさんのディラン愛溢れる対談が掲載されてます。ライブの待ち時間でも是非お読みいただければと。充実の内容です!


BOB DYLAN 来日記念特番「完全版」をWEB限定公開!
先日BS-TBSにてオンエアされ、大反響を呼んだ特番「洋楽世代ボブ・ディラン」。番組をご覧になった方はもちろん、番組をご覧になれなかった方の為に、放送時間の都合でオンエア出来なかった未放送部分(なんと放送時間の約2倍のボリューム!)を含む「完全版」をWEB限定で公開します。


ディラン愛が溢れる、漫画家浦沢直樹さんとボブ・ディラン研究家菅野ヘッケルさんのトークをたっぷりとご堪能下さい。

http://udo.jp/Artists/BobDylan/tv.html

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本日4/12(火)の朝日新聞朝刊「文化欄」で浦沢直樹さんのライブレポートが掲載! (2016.04.12)

本日4/12(火)の朝日新聞朝刊「文化欄」で浦沢直樹さんのライブレポートがかなりの大きさで掲載されてます。ライブを見たあとに描いた書き下ろしイラストも!



浦沢直樹が見たディラン 「飽きる大切さ教えてくれる」 https://t.co/OMsBuuEwMQ — 朝日新聞文化・芸能取材班 (@asahi_bunka) 2016年4月11日

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月11日(月)大阪フェスティバルホール・ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.12)



ボブ・ディラン


2016年4月11日、大阪フェスティバルホール

 

大阪3日間の初日、ボブは新調したと思われる黒のカントリースーツ、胸と袖口にワインレッドの刺繍とラインストーンの飾りがほどこされている。もちろんパンツの両サイドにも同色の装飾ラインが入っている。今夜もグレーの帽子をかぶっている。バンドは日本初披露の濃紺色のスーツ。相変わらずおしゃれだ。

 

夜7時ちょうどに、いつものようにスチュがアイリッシュ・トラディショナル「フォギー・デュー」を弾きながらステージに姿を現し、やがて全員がそれぞれの位置につき、ステージ中央のマイクの前に立ったボブが「シングス・ハヴ・チェンジド」を歌いはじめる。やや控えめな歌い方に聞こえた。ぼくの客席の位置のせいかもしれないが、全体的に音量が抑えられているように感じる。ただし、歌い方はとてもていねいに聞こえる。ボブの調子は今夜もいい。最後は両手を上げてポーズを決めた。

 

ボブはチャーリーと何やら打ち合わせをした後、すぐに「シービロングズ・トゥ・ミー」がはじまる。重々しいマーチのリズムに乗せて、両手を大きく広げて歌うボブがセクシーに見える。ハーモニカも力強く演奏された。もちろん観客は大歓声を上げる。ただし、ぼくが予想していたよりは、おとなしい。1978年の初来日公演以来、大阪公演ではいつも熱狂的な大歓声が湧き上がるのだが。会場のせいかもしれないし、よく観察しなかったが、年齢層が変わったのかもしれない。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」でのバンドのまとまりは見事。ボブが最後に立ち上がってエンディングの合図を送る。

 

大阪で初披露となるスタンダード曲カヴァーは、はたしてどんな風に受け止められるのかなと思っていたが、ぼくの予想以上に観客は好感を持って楽しんでいるようだ。ボブがソフトな声で優しくていねいに歌い、観客は1番ごとに拍手を送った。「デュケーン・ホイッスル」は衰えを知らない列車のように、今夜も快走する。ボブも立ち上がってポーズを決める。

 

雰囲気が一転して「メランコリー・ムード」。何という心地よさなんだろう。憂鬱な気分が歌われるが、聴き手には夢見心地の心地よさが湧いてくる。薄暗いステージを見ていると、ぼくの頭の中に場末の酒場で演奏するバンドの映像が思い浮かんできた。もっとも、こんなすばらしいバンドだったら、ぼくは毎夜その酒場に足を運んでしまうだろう。もっと長く続いて欲しいと思うのに、スタンダード曲はどれも短い。観客も大きな拍手で思いを伝える。

 

ボブがめずらしくスチュと何やら話をしてから、「ペイ・イン・ブラッド」がはじまった。それほど派手ではなかったが、「ボブ・ダンス」を交えながら、ボブは中腰の姿勢で手を腰に当て、にらみを効かせるように客席に視線を送る。「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」は大きな拍手を集めた。みんなこの曲が好きなんだろう。ボブのロマンティックな一面を垣間見ることができる。ニュアンスたっぷりに、ていねいに歌うボブ。スタンダード曲をただカヴァーするのではなく、自作の曲と同じように、歌の中に入り込み、心の底から歌っているのが伝わってくる。うまい。「ザット・オールド・ブラック・マジック」は、シナトラではなく、ボブがDJをつとめたラジオ番組「テーマ・タイムラジオ・アワー」で放送したルイ・プリマ&キーリー・スミスのヴァージョンをベースにしていることを、友人のソニー・ボーイが教えてくれた。ボブのファンや研究者たちは、ぼくの知らない情報を惜しげなく教えてくれる。いつもありがとう。

 

「ブルーにこんがらがって」は、いつ聞いても間違いない。1、3、5番の歌詞を歌ってから、ハーモニカを演奏し、ピアノに移動して7番の歌詞を歌って終わる。75年のアルバム・ヴァージョンとは人称が変えられ、何箇所か歌詞も書き換えられている。ボブの中では、もっとも多くの違った歌詞が存在する作品のひとつだ。今夜は、ワイルドさよりも、ていねいにストーリーを伝えるように歌っていた。

 

「アリガトウ。ステージを離れるけど、帰らないでくれ。すぐに戻ってくるよ」

 

いつも通り、スチュのブルース演奏で2幕がはじまる。バンジョーが鳴り続ける「ハイ・ウォーター」だが、チャーリーのギターの音量が小さかったような気がする。前にも書いたが、ぼくの席のせいだったのか全体的に今夜は音量が抑えめだったような気がした。そのため、ワイルドな一夜というよりは、やさしい、ていねいな歌い方の目立つ一夜だと言った方がいいかもしれない。ボブは両手を腰の位置に置いて「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」を歌う歌う。できればもう少しおしゃれに着飾って見にくればよかったと思うほど、ボブはおしゃれな男に見える。

 

ステージが明るくなって「アーリー・ローマン・キングズ」がはじまる。ここでも突き刺すようなワイルドなヴォーカルではなかったが、ノリノリの演奏を聞かせてくれた。ボブの音楽はジャンルの壁を超えて広がっている。バンドは、様々な音楽を見事に演奏し、ボブの世界を支えている。ボブは、歌手だけでなく、バンドリーダーとしての役割も見事にこなしている。ボブはいままで多くのバンドを組んできたが、現在の編成が、最適にして最強のバンドだと、ぼくは思っている。一転してスタンダード曲「ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ」。もちろん観客は拍手を送る。

 

「スピリット・オン・ザ・ウォーター」ではチャーリーの繊細なギターリフが目立つ。観客の反応もすごかった。ボブが「ぼくのピークは過ぎたと思ってるのかい?」と歌うと、観客は「ノー!」と叫ぶ。ボブが「楽しい時を過ごせると思うよ」、観客は「イェー!」と答える。決して観客を虜にするのは、代表曲やヒット曲だけではない。ボブはパフォーマンスで観客を自分の世界に引きずり込むパワーを持っている。本物だ。

 

「スカーレット・タウン」を歌うボブは終始半身の姿勢を保っている。物語が進むにつれ、観客は不気味な神秘の世界に引き込まれていく。はたして行き着く先は天国なのか、地獄なのか。大きな拍手がわき上がった。一転して「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は軽快なおしゃれなジャズに仕上がっている。ボブがグレート・シンガーであることを証明する曲だ。

 

「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、ややテンポを遅くして歌っているようだ。その分、迫力が増加した気がする。短い小節を繰り返し歌うこの曲を聴いていると、改めてボブのリズム感のよさと、タイミングの取り方のうまさに感動する。天才だ。2幕を締めくくる「枯葉」に観客はうっとりする。何の予備知識や先入観を持たずにボブを見に来る人がいたとしても、かならずボブの虜になるはずだ。ひとひらの木の葉が地上に落ちた瞬間、ステージは終了しボブは去っていく。

 

アンコールはいつものように「風に吹かれて」と「ラヴ・シック」。「風に吹かれて」はラップを思い出させるような調子で歌い出した。50年以上経過した歌だが、今の時代には今夜のヴァージョンが合っている気がする。それほど、新鮮に聴き手に心に響く。「ラヴ・シック」は今回の日本ツアーのハイライトの1曲になりつつある。ソフトでやさしいスタンダード曲が多く歌われた今夜のセットの中で、エッジの効いた鋭いナイフのように際立った1曲だ。ツインリードの間奏の後、「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」と、ボブは懇願するように、最後に観客にメッセージを投げかける。

 

最後の整列、いつも以上に長く、ステージの証明が落ちるまでボブは客席を見続けていた。ありがとう、ボブ。ぼくは、今夜も心の中で叫んだ。



(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月11日大阪公演@フェスティバルホール・セットリスト&レポート (2016.04.11)




1997年2月17日以来となる19年ぶりの大阪フェスティバルホール公演。フェスは2008年に一度建て替えのため取り壊し、2012年に新しいビルに生まれ変わってますので、前回のディラン公演は旧ホール。今回ディランご一行様は新しくなったフェスで初めて公演を行なったわけですが、音の良さで知られるホールなだけに、御大どう感じたんでしょうかね?



「こんな気がする」ディランを観て第五弾 ● 2016年4月11日



新築した大阪フェスティバルホール。会場入り口は長い階段を登りきったところで、早くも開場前のグッズ販売コーナーに人だかりが。今回のアーティストグッズは、定番のTシャツやバンダナに交じって湯呑みが売られているのだが、人気が高く開演前には売り切れる勢い。CD特典のメンコも評判が高くボブ・ディランを日本化したノベルティが受けるのは、ファンの高齢化に伴うものなのだろうか・・・そう言えば今夜は客席に年配の人が目立っていた。



大阪独特のお祭り的な雰囲気の中、ホールが暗転すると歓声があがりアコースティックギターの演奏が始まる。いつものようにメンバーらとディランがステージに現れる。今夜は何が起きるのだろうか。



1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。大歓声の中、ややかすれた声で歌い始まった。バンドの演奏は軽快で、軽やかに歌うディランを見事にフォローする。最後は両手を挙げ、決めのポーズも。


2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。余裕を持たせた歌い方をしているせいか表現力を増したヴォーカルが綺麗に聞こえる。会場の音響効果によるものだろうか。「She wears an Egyptian ring」と歌った後に歌詞を失念したかのような場面があった。


3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。幻想的なライティングの中、ピアノで同じフレーズを何度も繰り返しながら歌う。コンビネーションは良くないものの、なんと心に響く事か。


4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。スティールギターの演奏が始まると、明らかにこの曲を待っていたかの様な拍手と歓声が湧く。ライティングが戸惑う心模様を映し出すようだ。


5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。バンドのそれぞれが音を探るような演奏で始まる。ディランの縦横無尽な歌い方が楽しい。ピアノを演奏しながら今夜のディランは早めに椅子を立ち上がって曲をしめた。


6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。歌い出しのタイミングを見失ったのだろうか、今夜は前奏が長くなった。ブルーな歌ながら声に張りがあるせいでセンチメンタルになりすぎずにまとまった。


7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。声を抑え気味にして、いつもより崩した歌い方を披露。歌の世界に入りきったように左手を腰に乗せ構える。最後は機嫌よくしめのポーズを。


8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。今夜の観客は解っているのだろう、曲が始まると大きな拍手が湧いた。声が良く伸びて自信を持った歌い方だ。感極まったような掛け声が客席からおこる。


9. ザット・オールド・ブラック・マジック
センターでヴォーカル。曲が始まると嬌声があがる。会場内が明るく楽しくなる軽快なテンポでディランの声も心地良さそうに響く。客席もアツくなってきた。


10.ブルーにこんがらがって
  センターでヴォーカル。イントロのギターが始まると歓声が上がる。落ち着き払ったヴォーカルが歌の世界を制しているように聞こえる。相手を煽るようなハーモニカ演奏とそれに応える見事なバンド。

ステージの中央に戻り、日本語で「ありがとぉー」、そして休憩を告げる。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
  ディランはセンター。ブルージーなギター演奏に合わせて客席から手拍子が起こり歓声の中、バンジョー演奏が始まる。感情を抑えたヴォーカルが洪水の凄さを倍増させている。バンドの間奏に移るとディランはステージ中央をウロウロ。


12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
  センターでヴォーカル。暗いステージの中央で声を自由にあやつるように歌う。全てはヴォーカルのために控えめな演奏を心掛けるバンドの素晴らしさはディランが一番よく解っているだろう。


13.アーリー・ローマン・キングズ
  ピアノ演奏でヴォーカル。前曲とは一転し明るくなったステージ。歌い紡ぐイメージで物語が進んでゆく。控えめでバランスのとれた演奏により歌自体が浮かび上がってくる。


14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
  センターでヴォーカル。イントロが始まると拍手が起き、この歌の登場を待ち焦がれていたようだ。ディランの声の表情が有り余るほど豊か。スティールギターとチャーリーのギターが素晴らしく決めのポーズも満足げだ。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
  ピアノ演奏とヴォーカル。キーを確かめるような各々の演奏があり、やがてディランがピアノを弾き始めるとそれにバンドが付いてくる。徐々に盛り上がる曲だが、控え目ながらもジャム風の演奏で個性を出したチャーリーのギターが秀逸。


16.スカーレット・タウン
  センターでヴォーカル。夜の林の中に迷い込んだようなライティングの中で歌われる。ここでもチャーリーのギターが素晴らしいが出しゃばらずに手堅い演奏をするバンドを忘れてはいけない。


17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
  センターでヴォーカル。落ち着いた声のトーンにより説得力が溢れる出来になった。今夜はチャーリーのギターが随所で泣かせるプレイを披露しており、歌に奥行きを与えている。


18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
  センターでヴォーカル。既に定番となったような風格を備えた曲だ。ディランが歌い出すと客席から拍手が沸き起こった。声と演奏のバランスが奇跡的によく取れている歌だ。


19.枯葉
  センターでヴォーカル。寂しげなスティールギターが流れた後の歌い出しの最初のフレーズで今夜一番の歓声が上がった。ステージ中央で歌ってるのは本当にディランだろうか。細やかに情感を伝えるヴォーカルに酔いしれているうちに歌は終わる。

ステージは暗転して後半を終了


20.風に吹かれて
  ピアノ演奏とヴォーカル。自分が50年以上も前に書いた曲を慈しむように歌う。但しまるで誰かが書いたスタンダードのように歌う。今夜はチャーリーの日だ。ここでも見事な演奏で唸らせる。


21.ラヴ・シック
  センターでヴォーカル。言うまでもなくギター無くして成立しない歌だ。これぞロックといったふうでチャーリーとスチュの弾くギターが絡み合いながら歌の世界を彩ってゆく。


そしてステージセンターのディランは一つ大きくうなずき後は何度も軽くうなずきながら客席を見回して消えていった。


大阪らしい観客の盛り上がりを期待していたが、今夜の観客は大人だった。彼らはディランと共に年齢を重ね、今回の方向性に心から納得しているような趣があった。特にスタンダード曲での好反応はディランの方向性に違和感を感じていない証のようなものである。70歳を超えてやっと辿り着いたグレート・アメリカン・ソングブックの世界。邪心無く無垢に歌っている姿を観るとディランは神から多くのものを授かったのだなと再確認する。

《ボブ・ディラン2016年4月11日大阪@フェスティバルホール セットリスト》





Set 1:

1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)

2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)

3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング 
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)

4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル 
(『テンペスト/Tempest』 2012)

6 Melancholy Mood メランコリー・ムード 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド 
(『テンペスト/Tempest』 2012)

8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Set 2:

11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン) 
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)

12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)

16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012)

17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール 
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012)

19 Autumn Leaves 枯葉 
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:

20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)

21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)





●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738



 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月9日(土)仙台・東京エレクトロンホール宮城 ライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.10)



ボブ・ディラン
2016年4月9日、東京エレクトロンホール宮城



2001年以来、15年ぶりの仙台公演だ。ボブは日本初披露の黒のカントリースーツを着ている。上着の前身頃下部と袖、パンツの両サイドに銀色の刺繍がほどこされている。おしゃれ。相変わらず、帽子をかぶっている。バンドはグレーのスーツ。



開演が夕方5時30分だったので、外はまだ明るい。入場待ちに並んでいるファンを観察して築いたが、東京に比べると結構若い人が多いように思った。いつものようにスチュの弾く「フォギー・デュー」が流れ、バンドが登場し、ボブがステージセンターに立った。1曲目「シングズ・ハヴ・チェンジド」がはじまる。今夜のボブは、音をたっぷり伸ばし、ますます自由度がアップしている。観客の反応もすごい。「シー・ビロングス・トゥ・ミー」のハーモニカがリードするブレークを取り入れた新アレンジも板についてきた。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」ではボブがピアノでバンドを引っ張ってエンディングに向かう。ゾクゾクする。ボブがピアノから立ち上がって、エンディングを決める。



スタンダード曲「ホワットル・アイ・ドゥ」は、ボブが両手を腰に当てて「どうだ」のポーズで歌う。曲の途中で会場が暗くなった。気づかなかったが、館内の非常灯がつけっぱなしだったので、暗いステージと同じとまでは言わないが、客席も同じように薄暗いままだったのだ。今夜はピアノ・ナイトか。ボブは左足を大きく上下にストンピングしながら「デュケーン・ホイッスル」を歌う。「レッツ・ゴー・トゥ・ザ・ホップ」のリフも飛び出してきた。ノリノリのボブを見るのはうれしい。ジェリー・リー・ルイスを思い出させるように、ボブはピアノを叩く。最後はもちろん立ち上がった。


「メランコリー・ムード」の長いイントロの間、あいかわらずボブはステージをフラフラと歩きまわる。チャーリーの自由度を増したギターが心地いい。新曲でも観客の反応もすごい。日本先行発売されたシングルが売れているのだろう。館内のCD即売所の人によると、用意したシングルは休憩時間までに売り切れてしまったそうだ。


「ペイ・イン・ブラッド」もパワーが増している。上半身でリズムに合わせて踊る「ボブ・ダンス」もお披露目だ。一転して「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」ではボブの歌のうまさが光る。ハードなロックナンバーの時とは変えて、ソフトな甘い声を聞かせてくれる。説得力に満ちている。聞き手の中には「うるうる」と夢心地になった人も大勢いただろう。日替わりスロットなのかと思っていた9曲目は、3夜連続で明るいカリプソ調の「ザット・オールド・ブラック・マジック」が歌われた。軽快な曲を歌うボブの姿を見て、おしゃれだなと感じたのはぼくだけだろうか。


1幕の締めくくりは、もちろん「ブルーにこんがらがって」。何百回と聞いている曲だが、聞くたびに印象が変わる。「ライク・ア・ローリング・ストーン」に匹敵する代表曲の1曲なので、いっしょに歌いたいファンも大勢いるだろう。でも、無理だ。ボブといっしょに歌うなんて、だれにもできない。ボブのリズム感、タイミング、フレージング、ことばの入れ方を真似ることはできない。ボブはリズムの天才だ。センターで見事なハーモニカを吹きまくった後、ピアノに移動してエンディングを迎える。


「アリガトウ。ステージを離れるけど、すぐに戻ってくるよ」


スチュがエレクトリックギターで弾くブルースフレーズで2幕ははじまる。バンジョーが特徴的に鳴り響く「ハイ・ウォーター」。洪水が迫ってくる危機を実感するような気分になる。「ボビー、カッコイイ!」女性ファンの掛け声も上がった。ボブ・ダンスも一段と大きくなった気がする。一転して「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミ・ナウ」ではロマンチック・ボブの全開だ。2幕は館内の非常灯を消さないつもりか。客席は薄暗いままだ。消してくれ。


ステージは今夜一番の明るさで「アーリー・ローマン・キングズ」がはじまる。ステージのすべての照明が点灯するが、すべてバンドの上部と背後に設置されているので、ボブの顔に光はほとんど当たらない。バンド・メンバーの方が明るく照らされているほどだ。スチュがマラカスを振り続け、ボブのピアノから新しいドレミファ・リフも飛び出してきた。いいね。歌い終わったボブはステージ上でチャーリーとトニーと話をする。一瞬、曲を変えるのかな、と思ったけど予定通り「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」がはじまった。ボブの感情の入れ方に若さを感じる。74歳だが、心は若い。


「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は、チャーリーのギターが聞こえないほどスチュのサイドギターが大きな音量でリズムを刻む。ボブのピアノも大きい。間奏とエンディングでは、チャーリーのギターも音量が増し、ボブのピアノと掛け合いでジャムセッションを繰り広げる。ボブは左足を大きく上下に揺すり、リズムを取る。まさにノリノリの演奏だ。


「スカーレット・タウン」ボブが歌う神秘的な不気味な世界に引き込まれていく。客の反応もすごい。それにしても館内を薄暗す照らす非常灯を消してくれ。雰囲気がぶち壊されるよ。新曲「オール・オア・ナッシング・アット・オール」も認知度は高く、観客の反応は大きい。仙台ではニューシングルが売れているのだろう。ステージで歌うボブは、おしゃれな伊達男のイメージと重なった。


「ロング・アンド・ウェイテッド・イヤーズ」はハイライトの1曲だが、今夜は全体的に音量が抑えられている気がした。もっと大音量で聞きたい。昔からボブは大音量が好きなはずだ。1978年初来日の武道館で、あまりにすごい大音量に驚かされたこと覚えている。この曲のボブはシャウト、がなり声を混ぜながらパワフルに歌う。観客は一番ごとに大きな歓声をあげる。最後にボブは両手を
あげてポーズを決めた。


2幕を締めくくる前に、ボブはドラムセットの前で足の屈伸を繰り返す。そして「枯葉」がはじまった。客席のどこからか「すごいな」という声が聞こえてきた。風に揺られて1枚の木の葉が地上に落ちた。これほど見事なエンディングはないだろう。ボブとバンドはそのままステージから消えていった。


アンコールは「風に吹かれて」と「ラヴ・シック」。「風に吹かれて」は高音で「ハウ・メニー・ローズ〜」と歌いだした。熱いファンの熱気に煽られて、ボブの気分も高揚したのだろう。「ラヴ・シック」でもスチュの鋭いカッティングリズムが響き、そこにチャーリーが加わってツインリードのように展開する。「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」


最後の整列。観客の反応を確かめようと、いつものように無言で客席を見回すボブ。それに応えようと、赤い水玉シャツの二人組、花束を持って女性たち、LPジャケットを高く掲げた男性など、大勢のファンがステージに押し寄せた。こうして熱狂の仙台の夜は終わった。

(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月9日仙台公演@東京エレクトロンホール宮城・セットリスト&レポート (2016.04.09)



ディラン4日目、15年振りの仙台公演無事終了!

東京3公演のあとは杜の都「仙台」へ。ディランが仙台に来るのは2001年以来15年振り。前回は仙台サンプラザ公演だった。今回の会場は東京エレクトロンホール宮城(旧宮城県民会館)。1964年に建てられた伝統的なホール。キャパは1590席。完全ソールドアウト



いやー盛り上がりましたね!今日もほぼ定刻17時31分開演、19時38分終演。とにかく仙台のファンの皆さんはアツイ。お客さんの歓声、大拍手が素晴らしく、イイところで歓声あげてくれるから、その分ボブがノッてくる。指揮者のように両手を広げて、肩の下あたりの高さあたりまで腕を上げて、曲の最後で手首くるりと回して、演奏ピタリと終わる、なんてのも数回やったりと。キメボーズも多かった気がする。お次の大阪の皆さん、どんどん歓声あげたり、「ボビィィィィ〜!」って呼び掛けるといいかもですね!



?全21曲、セットリストは前回と同じ。

?グリーンの非常灯が最初は点いていたが、ホワットル・アイ・ドゥの途中で突如全部消えた。でもなぜか第二部は点いていた。

?第一部の最後の日本語での「ありがとう」は頭が高くて、降りてく感じのアクセント。?アーリガトゥ?っていうか。。(わかります?)

?最後は会場中がスタンディングオベーション。拍手喝采。それを見つめるボブはなんか「うんうん」頷いてるような気が!?

詳しくは下記レポートを!



「こんな気がする」ディランを観て第四弾 ● 2016年4月9日



今回の日本ツアーで初の地方公演となった仙台の会場は東京エレクトロンホール宮城だった。久々の仙台公演だからか開場前のCDやグッズ販売は盛り上がりを見せていた。今夜も満員となったホールが暗転すると歓声が高まりアコースティックギターの演奏が始まる。メンバーそしてボブ・ディランが登場。入場時には整然としていた観客が一気に熱を帯びる。今宵の歓声はこれまでで一番。仙台のファンはアツい。


1. シングス・ハヴ・チェンジド
センターでヴォーカル。荒々しい声で歌い始まったディラン。なんと間奏毎に歓声と拍手が湧き、バンドの演奏がまとまりをみせてくる。お客さんの反応が活きている。



2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
ディランはセンター。凄みのある声で歌い出すと同時に観客からの歓声が上がる。ハーモニカを奔放に吹いているのが聴いていて心地よい。ジョージ・リセリのドラムスが歌っていて、バンドの演奏も力強い。



3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。声がよく出ていて、それをしっかりとコントロールしながら、異彩を放つピアノ演奏でバンドを煽り徐々に熱を帯びてくる。


4. ホワットル・アイ・ドゥ
センターでヴォーカル。うっとりするようなスティールギターが流れ見事なライティングの中でディランが歌い始めると既にそこは別世界になっていた。観客が一瞬戸惑うほどの空間が生まれる。


5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。ディランの自由なピアノ演奏の合わせどころを探るようなバンドの面々。今夜のディランは崩して歌いたいようだ。声が良く出ているからだろうか、バンドの演奏もつられるように素晴らしく今夜のハイライトとなった。


6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。幻想的なライティングの中でディランが歌い出すと共に観客から歓声が沸き起こる。チャーリーのギターもよく歌っており、これぞ今のディランなのだが、それを喜ぶ観客がいっそう演奏にマジックをもたらしている。


7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。切れのある演奏に乗って力強く歌う。表情豊かなヴォーカルがゆえに歌世界が目の前に現れるようだ。バンドとの絶妙なバランスが奇跡的だ。


8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。スティールギターの切ないメロディに乗って歌い始めるや拍手が起こる。色々な表情を持ったヴォーカルが懐かしさや思い出を呼び起こすようだ。


9. ザット・オールド・ブラック・マジック
軽快なテンポに乗って自分の声を楽しむように歌う。緩急入り混じった見事なパフォーマンスは、決して出すぎる事の無いバンドのツボをおさえたフォローがあってのものだ。


10.ブルーにこんがらがって
センターでヴォーカル。歌詞を丁寧に歌い始め気持ちが乗り移っているからか、心に入り込んでくる。歓声に応えるかのように徐々にヴォーカルにハリが出て来てハーモニカ演奏も素晴らしい。


ステージセンター、日本語で「ありがとー」、そして休憩を告げる。


11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。力のこもったディランのヴォーカルがバンドの演奏を引っ張る。水が溢れ洪水が迫りくる様子を見事に表現し、この歌の意味を再認識させる。いつしか震災の事を思い返していた。


12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
センターでヴォーカル。今夜最高のスティールギターの演奏で始まった歌は切なさとやるせなさが入り混じり誠に素晴らしいものとなった。今夜のハイライトだ。自分の声の良さをよく知ってコントロール、間奏のスティールギターも泣ける。スタンダードを歌うディランが辿り着いた一つの到達点だ。


13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。控えめな演奏に乗ったヴォーカルが最初は穏やかに始まるものの徐々に熱を帯びてくる。バンドとのコンビネーションを見せつけたタイトにしめるエンディングが見事。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。観客の歓声が歌を一層盛り上げる。抑制されたヴォーカルと手堅いバンド演奏には過不足無い。間奏の間、ステージセンターでリズムを取るディラン。


15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター
ピアノ演奏とヴォーカル。軽快な演奏に乗りながら歌詞をしっかりと歌う芯のあるヴォーカルが全体の演奏をグイグイと引っ張っている。後半のジャム風な演奏はどちらに向かうか解らないような楽しさがあり歌を煌めくものにしている。


16.スカーレット・タウン
センターでヴォーカル。歌い出すと観客から歓声が上がり、不気味さを増しながら歌が転がってゆく。チャーリーのギタープレイに合わせて体を左右に動かす姿が微笑ましい。


17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。洒落たギター演奏で始まる。切なく苦しい胸の内を打ち明けるような歌唱は見事だ。思いのほか上手く表現出来たのだろうか、エンディングでやや両手を挙げた。


18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
センターでヴォーカル。歌が始まると共に待ってましたとばかりに客席から歓声が上がる。ヴォーカルを自由自在にあやつり、文句のつけようがない。バンドの演奏も歌っているかのように響く。そしてディランはどうだと言わんばかりに両手を挙げしめのポーズもキメる。


19.枯葉
センターでヴォーカル。メロディが流れると歌い出す前から拍手が起こる。そして静まりかえって聴き入る観客に表情豊かに歌うディラン。歌う息遣いまでもが聞こえてきそうなほど、細やかさを伝えるヴォーカル。この曲も今夜のハイライトとなった。


ステージは暗転して後半を終了


20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。イントロのヴァイオリンの音色が会場の隅々まで染みてゆく。今夜のヴォーカルは綺麗になりすぎないように崩して歌うが、声が気持ち良いくらいに出ている。


21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。ややもすると情けない男の恋心を振り切るように歌う事でこの曲に深みが出ている。印象的な「枯葉」で終えてもアンコールでこの歌を最後にする事で、よく知るディランが甦るのだ。

そしてディランはいつものように何度か軽くうなずきながら客席を見回して消えていった。


二日の休養を経てのステージは素晴らしいものであった。古い造りのホールには染みついた臭いのようなものが漂い独特の雰囲気を醸し出していた。何よりも観客の反応が温かく素直で、喜びや感動が波動で伝わってくる。今夜はスタンダードの曲の出来が素晴らしく目指すスタイルに一歩近づいたかのような趣があった。
歌は生きている。それはディランと観客によって、生きているのである。





《ボブ・ディラン2016年4月9日仙台@東京エレクトロンホール宮城 セットリスト》

 



Set 1:

1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)

2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)

3 Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)

4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012)

6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012)

8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

9 That Old Black Magic ザット・オールド・ブラック・マジック
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)


Set 2:

11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)

12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)

16 Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』 2012)

17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』 2012)

19 Autumn Leaves 枯葉
(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


Encore:

20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)

21 Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)





●ボブ・ディラン来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html



●NEW ALBUM 5月25日発売 『フォールン・エンジェルズ』
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466738



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ボブ・ディランのライヴ・レポートが続々! (2016.04.08)

ボブ・ディランの来日公演東京3日間がまずは終了。次は明日の仙台公演です。ライヴレポートが続々でてますが、その一部をお知らせします。今後明日から19日頃にかけて、その間で一般新聞にも続々掲載されると思いますので!

<ro69>



ボブ・ディラン@Bunkamura オーチャードホール - 洋楽ライヴレポート https://t.co/INpc7s1nBC — RO69(アールオーロック)総合 (@ro69_jp) 2016年4月6日


ボブ・ディランの来日ツアー初日を観た! - 山崎洋一郎の「総編集長日記」 https://t.co/oWI7lBWTAy — RO69(アールオーロック)総合 (@ro69_jp) 2016年4月5日


ボブ・ディランの余韻からまだ抜けない…@渋谷オーチャードホール2日目 - rockin'on 編集部日記 https://t.co/zp7Sgpy0YO — RO69(アールオーロック)洋楽 (@ro69_yogaku) 2016年4月6日

<billboard>


ボブ・ディラン来日公演2日目のレポートがビルボードジャパンのサイトに掲載されました。 https://t.co/4Y5jwnkdI4 — ウドー音楽事務所 (@UDO_ArtistsINC) 2016年4月6日

<HMV>


ボブ・ディランの来日公演から、超満員となった初日オーチャードホールの最新ライブレポが到着!1997年以来19年振りに撮影することができた日本でライブ写真共にどうぞ!#ボブディラン https://t.co/vAKO46puYM pic.twitter.com/98QHKVkCTp — ローチケHMV (@lt_hmv) 2016年4月5日

<BARKS>


【ライブレポート】ボブ・ディラン、日本語で「アリガトウ」 #BARKS https://t.co/A2uKV1VVIc pic.twitter.com/l2XXYCi3tl — BARKS編集部_編集長 (@itm_barks) 2016年4月5日

<NME JAPAN>


ボブ・ディラン、来日公演初日のセットリストとライヴ写真が公開に | NME Japan https://t.co/qcXFpCQm8O

#NMEJAPAN #NME — NME JAPAN (@NMEJAPAN) 2016年4月5日

<Tunegate>


ボブ・ディランが日本語で「アリガトウ」! ディランの来日公演が遂にスタート!|TuneGate.me https://t.co/nrLDAY97x7 pic.twitter.com/GDZeOcF5fC — TuneGate(チューンゲート) (@tunegate_me) 2016年4月5日

<Musicman-Net>


ボブ・ディランが日本語で「アリガトウ」、2年ぶりとなる日本ツアーがスタート https://t.co/6yvNZuplXi pic.twitter.com/0jjNK9UcIC — ミュージックマンネット (@musicman_net) 2016年4月5日

<CD Journal>


[最新ニュース] ボブ・ディラン、15年ぶりのジャパン・ホールツアーがスタート 日本語で“ありがとう” (2016/04/06掲載) https://t.co/aJdVYHdXvI pic.twitter.com/nLUeK6UoFc — CDJournal News (@cdjournal_news) 2016年4月6日

<日刊スポーツ>


ボブ・ディラン「ありがとう」21曲8度目来日公演 - 音楽 @nikkansportsさんから https://t.co/p22rIAMPbr #ボブディラン #ボブ・ディラン — 日刊スポーツ (@nikkansports) 2016年4月4日

<スポーツ報知>


ボブ・ディラン、来日公演で貫禄の21曲「アリガト!」 https://t.co/of6mZYZZAR #芸能ニュース #スポーツ新聞 pic.twitter.com/6xI3IHs07D — スポーツ報知 (@SportsHochi) 2016年4月4日

<デイリースポーツ>
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2016/04/04/0008958052.shtml

<スポーツニッポン>
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/04/05/kiji/K20160405012344980.html

<サンケイスポーツ>
http://www.sanspo.com/geino/news/20160405/geo16040505010004-n1.html

<東京中日スポーツ>
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2016040502000132.html

<夕刊フジ>
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20160405/enn1604051205018-n1.htm

<産経WEST>
http://www.sankei.com/west/news/160405/wst1604050020-n1.html

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来日中のボブ・ディラン、新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が生誕75周年に合わせて5月25日発売決定! (2016.04.07)




現在日本ツアーを敢行中のロックの神様ボブ・ディラン。日本滞在中に通算37作目となる新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が5月25日(海外は5月20日)に発売されることが本日正式に発表された。ボブ・ディランの75歳の誕生日である5月24日の翌日に発売、生誕75周年に合わせた記念のリリースとなる。

 

『フォールン・エンジェルズ』には、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。ディランはこのアルバムで、ヴォーカリスト、アレンジャー、バンド・リーダーとしてのユニークなすばらしい才能を披露する。ジャック・フロスト(ディランの別名)がプロデュースを手がけたアルバムはボブ・ディランにとって37枚目のスタジオ作品となり、2015年1月に発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く新作となる。

 

アルバム収録曲の「メランコリー・ムード」は日本では来日記念盤として4曲入りEPとして限定7インチ・アナログと通常盤CDでリリース。限定2500枚のアナログ盤は発売とともに即完売となった。

本日よりiTunesでアルバム予約が始まり、予約すると先行で「メランコリー・ムード」を入手できるようになっている(https://itunes.apple.com/jp/album/fallen-angels/id1099677284?app=itunes&ls=1)。

また同曲はYouTubeで音源が公開された (http://smarturl.it/melancholymood)。

 


『フォールン・エンジェルズ』の制作にあたり、ディランはジョニー・マーサー、ハロルド・アーレン、サミー・カーン、キャロリン・リーといった幅広いソングライター陣の作品から曲を選び、ツアー・バンドとともに録音に臨んだ。アルバムの録音は2015年、ハリウッドのキャピトル・スタジオで行われた。ディランがアメリカの往年の名曲を歌った前回のアルバムは2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』。同作は17ヶ国でトップ10入りを果たし、アメリカでは7位を記録。イギリス、アイルランド、スウェーデン、ノルウェーでは初登場1位となった。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は世界的に高く評価され、ザ・テレグラフ紙のニール・マコーミックは5点満点中5点をつけ「ここ25年におけるディランの最高の歌唱が聴ける、不気味でほろ苦く、うっとりするほど心を動かされる」作品と形容した。ニューヨーク・タイムズ紙のジョン・パレレスも「ディラン氏がまたもや彼の新たな声を披露。抑えの利いた長く延びる音である。『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はその風変わりな雰囲気を維持している。それは慰めようのない現在と過去の後悔すべての間で宙ぶらりんになりながら、恋わずらいになって囚われているのだ」と記した。

 

ボブ・ディランの近年のスタジオ・アルバム6作は、歴史に名高い彼のキャリアの中でも最高傑作として広く絶賛されている。プラチナ・ディスクを記録した1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』はアルバム・オブ・ザ・イヤーを始め複数のグラミー賞を受賞し、2001年の『ラヴ・アンド・セフト』は連続してプラチナ・アルバムを記録し、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門を受賞した。2006年の『モダン・タイムズ』はディラン史上最大級の人気となった作品となり、全世界で2,500万枚を売り上げ、ディランはさらに2部門のグラミー賞を獲得。2009年『トゥゲザー・スルー・ライフ』はこのアーティストのアルバムとしては初めて全米と全英両方のチャートで1位になり、他にも5ヶ国で1位を獲得。売上枚数は100万枚を超えようとしている。2012年『テンペスト』は全世界の批評家たちからあまねく絶賛され、14ヶ国でトップ5入りを果たした。一方『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』ではディランの洞察に優れた非凡な芸術性がファンからも批評家たちからも讃えられた。

 

これら6作は18年の創作活動の間にリリースされたものだが、この間には、映画『ワンダー・ボーイズ』(2001年)の主題歌としてアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞した楽曲「シングス・ハヴ・チェンジド」や、世界的ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストに19週間登場し続けた回顧録『ボブ・ディラン自伝』(2004年)の発売、マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』(2005年)の公開も行われている。また2009年には自身初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からのアーティスト印税は世界中の飢餓対策チャリティに全額寄付された。

 

近年ボブ・ディランは民間人への勲位としては全米最高位にあたる“大統領自由憲章”を受賞。2008年には「たぐいまれな詩の力を持つ叙情的な楽曲を特徴とする、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化における重大な影響」を讃えられ、ピューリッツァー賞の特別賞が授与された。また、2013年にはレジオン・ドヌール勲章(フランスの最高勲位)を受勲し、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドリュース大学やプリンストン大学の(名誉)博士号など多数の栄誉に輝いている。ボブ・ディランはこれまでに全世界で1億2,500万枚以上ものアルバムを売り上げている。

 

現在74歳、2016年5月24日には75歳となるボブ・ディラン。来日公演は4月4日を皮切りに21日(木)、22日(金)の「追加公演」を含め、オーチャードホール公演9公演、その他にも仙台、大阪、名古屋でも行なわれ、4月28日(木)のパシフィコ横浜での最終公演まで5都市16公演を行ない、計45,000名を動員する。

(ボブ・ディラン東京初日公演ライヴレポートはこちら: https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/466613 )

 

●『フォールン・エンジェルズ』収録曲について


1.  
ヤング・アット・ハート/Young At Heart

ビング・クロスビーが最初に歌ったが、フランク・シナトラは1953年に歌い大ヒットを記録。同じタイトルで1954年に映画化され、ドリス・デイと共に主役を演じる。

2.   メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There

ゴードン・ジェンキンスのヒットで知られ、数多くのカバーが存在する。シナトラは1957年の初のステレオ・アルバム『Where Are You』に収録した。

3.   ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビーム/Polka Dots And Moonbeams

トミー・ドーシー楽団におけるフランク・シナトラの最初のヒット。

4.   オール・ザ・ウェイ/All The Way

1957年、シナトラが映画『抱擁(The Joker Is Wild)』の中で歌いシングルも発売。近年、セリーヌ・ディオンがスクリーン上のシナトラとこの曲をデュエットして話題に。

5.   スカイラーク/Skylark

数多くのカバーが存在するジョニー・マーサーとホーギー・カーマイケルによるスタンダード曲だが不思議な事にシナトラは録音していない。

6.   ネヴァザレス/Nevertheless

ミルス・ブラザーズが1950年にヒットさせて広く知られるようになったこの曲を、シナトラも同年に発表している。

7.   オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All*

1939年にシナトラはハリー・ジェームス楽団と録音、その後も度々この曲を録音している。ディランは2015年のツアーで何度も歌った。

8.   オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore

無名だったフランク・シナトラを見出したハリー・ジェームス楽団が、彼のヴォーカルをフューチャーして1939年に録音した。

9.   イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You

1924年に多くの録音が行われたが、後によく映画で使われたポピュラーソング。映画『恋人たちの予感』でハリー・コニックjr.のヴァージョンがテーマとして使われた。

10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood*

1939年にシナトラがハリー・ジェームス楽団と録音した彼にとってのファースト・シングル。

11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic*

1942年にグレン・ミラー楽団がヒットさせた曲で、シナトラは1954年と61年に録音した。

12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine*

1946年、サイ・オリヴァーとトミー・ドーシー楽団が録音したものがオリジナルだが、シナトラは1962年のアルバム『シナトラ&ストリングス』に収録。ディランは2015年のツアーでお披露目している。

 

*日本先行来日記念シングル「メランコリー・ムード」(SICP4760)に収録

 

 

【商品情報】

●【NEW ALBUM】 ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』

2016年5月25日発売 SICP-4784  \2,400+税



 


<収録曲>

1.ヤング・アット・ハート/Young At Heart

2.メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There

3.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビーム/Polka Dots And Moonbeams

4.オール・ザ・ウェイ/All The Way

5.スカイラーク/Skylark

6.ネヴァザレス/Nevertheless

7.オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All*

8.オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore

9.イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You

10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood*

11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic*

12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine*

 

●【来日記念盤】 ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』

2016年3月23日発売 解説:菅野ヘッケル 対訳:中川五郎

【CD-12】SICP-4760  税込1,200円(通常盤)

【7インチ・アナログ盤】 SIKP-1  税込2,000円 (完全生産限定盤)* 2500枚限定/カラー・レコード(Red Vinyl)東洋化成プレス




収録曲:

1 メランコリー・ムード Melancholy Mood

2 オール・オア・ナッシング・アット・オール All Or Nothing At All

3 カム・レイン・オア・カム・シャイン Come Rain Or Come Shine

4 ザット・オールド・ブラック・マジック That Old Black Magic

(アナログは1,2がSideA、3,4がSideB)

 

●【来日記念盤】 ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』

2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)監修:萩原健太(選曲・解説)対訳:中川五郎




2016年4月の来日を記念して日本独自となるCD5枚組ベスト。

2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの、半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、

DISC 5では未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲を中心にベスト選曲。

 

収録曲はこちら

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=SICP000004761

 

 

【来日公演スケジュール】 

2016年

4月4日(月)    東京       Bunkamura オーチャードホール   

4月5日(火)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月6日(水)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月9日(土)    仙台       東京エレクトロンホール宮城            

4月11日(月)   大阪       フェスティバルホール                      

4月12日(火)   大阪       フェスティバルホール                      

4月13日(水)   大阪       フェスティバルホール                     【追加】

4月15日(金)   名古屋    センチュリーホール                        

4月18日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月19日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月21日(木)   東京       Bunkamura オーチャードホール      【追加】

4月22日(金)   東京       Bunkamura オーチャードホール      【追加】

4月23日(土) 東京    東京ドームシティホール           【再追加】

4月25日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール       

4月26日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール    

4月28日(木)   横浜       パシフィコ横浜国立大ホール   

全16公演

 

詳細はこちら

http://udo.jp/Artists/BobDylan/

 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月6日(水)オーチャード・ホール ライヴレポートby菅野ヘッケル (2016.04.07)




Live Photo by 土居政則(4/4)


ボブ・ディラン

2016年4月6日、オーチャードホール

ほぼ同じセットリストのショーが、3日間連続で繰り広げられたというのに、一瞬たりとも注意力が反らされることはない。むしろ3日目の今夜は、あっという間に時が過ぎて行ってしまった感じがする。休憩時間に耳に入ってきた観客たちの会話も、「いいね」「すごかったな」などと絶賛する内容ばかりだ。過去の来日では、絶賛の声に混じって「何を歌ってるのかわからなかった」「ギターを弾いてくれ」と言ったやや冷めた感想も聞こえてきたが、今回はまったくない。少なくともぼくの耳には入ってこない。2016年のボブは本当にすごい。

ボブは、初日と同じ黒のカントリースーツに相変わらず帽子をかぶって登場した。昨年秋のヨーロッパ・ツアーでは帽子はかぶっていなかった。バンドはグレーのスーツを着用している。セットリストは昨夜と同じ。ステージ上に置かれたセットリストが書かれた紙を見ると、まるで演劇のように「ACT 1」「 ACT 2」と分けて表記されている。何か意図があるのだろう。もしかしたら、演劇やミュージカルのように、ショー全体でひとつのテーマをもたせているのかもしれない。なんとかして解明したいな。

ステージの明かりが落とされ、左手から懐中電灯に足元を照らされたスチュがアコースティックギターで「フォギー・デュー」の一節を弾きながら登場。やがてバンド・メンバーもぞろぞろと姿を現し、最後に出てきたボブがステージ中央のマイクの前に立つと1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」が始まる。日本ツアーから取り入れた、ミニブレークを組み込んだ新しいアレンジがじつに効果的だ。「シングス・ハヴ・チェンジド」は2013年のツアーからオープニング曲として歌い続けている。コーラス部分で繰り返し歌われる「人々は狂気に取り付かれ、時代はおかしなことになっている/ぼくは厳重に閉じ込められ、射程外にいる/これまでは気にしていたけれど、いろんなことが変わってしまった」という歌詞に、複雑な思いが浮かんでくるのはぼくだけだろうか? 3日連続だが今夜も声が出ている。むしろ一番いいかもしれない。

ヘビーな行進曲のアレンジで歌われ、「ドント・ルック・バック(振り返らない)」とい歌詞が有名な「シー・ビロングス・トゥ・ミー」に、年寄りのファンは感激するはずだ。(余談だが、会場に置かれていた映画『ドント・ルック・バック」上映会のチラシを見たぼくはあきれた。大きな書体でBOB DYRANと書かれている。なんという誤植だ)。第1期ピークと言われ多くの傑作を生み出した60年代の歌は、今回の日本ツアーではほとんど歌われないだろう。ボブの自作曲に限れば、この曲とアンコールで歌われる「風に吹かれて」だけだ。70年代の歌は「ブルーにこんがらがって」1曲。80年代の歌は1曲も歌われない。ぼくが大好きな「ブラインド・ウィリー・マクテル」を歌ってくれないかな。90年代の歌は、アンコールで歌われる「ラヴ・シック」1曲。あとは全て21世紀に入ってからの歌、特に『テンペスト』の収録曲5曲で占められている。

自作曲の間にグレート・アメリカン・ソングブックと称されるスタンダード曲が、8曲もちりばめられている。ボブがカヴァーするスタンダード曲のすべてをフランク・シナトラも歌っているので、シナトラ・カヴァー曲と指摘する声も一部にあるようだが、ボブはシナトラを意識しているわけではない。ロックが誕生する以前、50年代を中心にするプロの作詞作曲家たちがつくったすばらしい歌にスポットライトを当てて、みんなが忘れてしまわないように、伝えていきたいと思っているのだろう。ボブがスタンダード曲を歌うなんて考えられないという人がいるかもしれないが、ボブはジャンルにとらわれずに好きな歌、気に入った曲を何度もなんども繰り返し聞き、そこから自作の歌をつくりだしてきたのだ。

いまでまも、デビュー・アルバムの大半はブルース曲のカヴァーで占められていたし、カントリー・ミュージックから傑作『ナッシュヴィル・スカイライン』をつくったし、カヴァー曲を収録した『セルフ・ポートレイト』、トラディショナル曲を中心にした『グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー』『ワールド・ゴーン・ロング(奇妙な世界に)』といったアルバムを発表している。そして昨年、大きな影響を受けたものの、いままであまり歌ってこなかったスタンダード曲を集めた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を発表し、今年の5月には続編と言われる『フォールン・エンジェルズ』を発表する予定だ。

いまのボブは自作曲よりも、こうしたスタンダード曲を歌いたいと思っているのではないかとぼくは勝手に想像している。さらにもしかするとゴスペル・ミュージックの方向に興味を移していくのかもしれない。昨年秋のツアーを見たときに、観客の大半がスタンダード曲を歌うボブにスタンディング・オベーションで賛同の拍手を送っていたのを経験したぼくは、はたして日本公演ではどんな反応を見せるのかなと思っていたが、東京の3日間を見た限りでは、ヨーロッパのファンと同じように日本のファンも絶賛の声を上げている。仮に批判的な気持ちで会場に来た人がいてとしても、実際にライヴを聞けば、ボブの世界に引き込まれただろう。それほど、ボブはスタンダード曲の中に入り込み、心の底から、魂を込めて歌っている。カヴァーという表現はまちがいだ。

4曲入り来日記念盤が発売されているが、このうちすでに3曲を3日間で歌っている。この後の日本ツアーで「カム・レイン・オア・カム・シャイン」も歌うだろうし、まだだれも知らない『フォールン・エンジェルズ』の収録曲を日本で初めて歌ってくれるかもしれない。楽しみは増すばかりだ。

全て良かったが、3日目の第1幕で特にぼくの印象に残っているのは、ボブがノリノリの動きや表情を見せた「ペイ・イン・ブラッド」と歌のうまさが際立つ「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」だ。もちろん「メランコリー・ムード」に酔いしれたことは言うまでもない。ただ、あっけなく終わってしまうきがする。もっといつまでも続いてほしいと思う。

「アリガトウ。これからステージを離れるけど、すぐに戻ってくる」コンサートでボブが語りを入れるのは、休憩を告げることばだけだ。当然、余計なMCはない。メンバー紹介もない。

スチュの弾くエレクトリックギターのブルース曲が流れ、第2幕が始まる。毎回、スチュは同じフレーズを弾くのだが、なんという曲なのか知っている人がいれば教えてほしい。1曲目、バンジョーが特徴的な「ハイ・ウォーター」で始まった。後半も調子はいいようだ。ただ、「ホワイ・トライ・トォ・チェンジ・ミー・ナウ」では間奏の間ボブはピアノにもたれて休んでいた。当然疲れも感じるだろう。それでも74歳とは思えないエネルギーでショーは続く。それにしても、ボブは歌がうまい。リズム感、タイミング、音程、表現力のすばらしさに圧倒されっぱなしだ。すごい人だ。

「スピリット・オン・ザ・ウォーター」ではチャーリーのギターから見事なリフが飛び出した。ボブも初日のようなドレミファ・パターンではなく、チャーリーに応えるようにピアノを叩いた。「ピークを過ぎたと思っているのかな?」とボブが歌うと、「ノー!」と大歓声が帰ってきた。感動的な「スカーレット・タウン」、挑発的な「ロング・アンド・ウェイテッド・イヤーズ」、そして第2幕を締めくくる、ひらひらと風に揺られて地上に舞い落ちる「枯葉」。もちろんアンコールの2曲「風に吹かれて」「ラヴ・シック」は連日、甲乙つけがたい出来栄えだ。感動の一夜は終わった。ありがとう、ボブ。
(菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン-2016年4月6日@オーチャードホール・セットリスト&レポート (2016.04.06)





  


ディラン3日目無事終了!19時2分過ぎスタート、21時9分終演。全21曲、セットリストは昨日と一緒。ディランの声とピアノ、バンドの楽器一つ一つの音の粒がしっかりと綺麗に聞こえるのが凄い。ディランのピアノはお得意の執拗なまでの1フレーズ・リフレインが一層増えてきてる気がする。今日も第一部の最後で、ボブが日本語で「アリガトゥ?」。そしてアンコール最後は今日はお辞儀せず!明日明後日2日間の休みを挟んで土曜日は仙台です!
「こんな気がする」ディランを観て第三弾 ● 2016年4月6日

3日連続の満員となったディラン公演は、今日も儀開場時間を10分繰り上げての入場。ほぼ定時に会場が暗転すると歓声が高まりアコースティックギターの演奏が始まる。そしてメンバーがそれぞれに所定の位置につくころ、ボブ・ディランが登場。大きな歓声に包まれると、日増しに観客の熱気が高まっている気がする。
 
1.シングス・ハヴ・チェンジド 
センターでヴォーカル。荒れた声で突き放すように歌う。歌に集中を高めてる姿勢が伝わるが今夜の声はややザラついている。

2.シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
ディランはセンター。丁寧に歌っているせいか声が良く伸びている。タイトな演奏をバックに気ままにも思えるような、ディランのハーモニカ演奏が印象的だ

3.ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはピアノでヴォーカル。軽くいなすように歌うディラン。バンドメンバーが個々に楽しみながら演奏している様子が伝わって来て好感が持てる。

4.ホワットル・アイ・ドゥ 
センターでヴォーカル。素晴らしいスティールギターの演奏で始まる。気持ちの入ったディランの歌を見事なライティングが引き立てる。観客の反応も良い。

5.デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノでヴォーカル。バンドメンバーを煽るようなヴォーカルは、声にハリと力強さがあって充実した出来となった。それに呼応するように観客が手拍子を取り始める。みるみるうちにまとまってゆく演奏のせいか、見事なエンディングとなった。

6.メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。歌い始める前にウロウロ。スタンダードを歌う際に見せるやや落ち着かない感じは新曲に対する慣れのせいか。見ているほうはもっと慣れていないのだが。

7.ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。切れの良いディラン節が炸裂。軽く踊ったのは歌に入り込んでいるからだろう。決めのポーズで曲を終える。

8.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。スティールギターの切ないメロディに乗って歌い始める。やるせない愛の歌を真っ直ぐに歌うディラン、そして決めのポーズ。何かが乗り移っているようだ。

9.ザット・オールド・ブラック・マジック
軽快なテンポに乗って楽しそうに歌うディランを観ていると古き良き時代のアメリカにタイムスリップしたような感覚に陥る。

10.ブルーにこんがらがって 
センターでヴォーカル。全く違う曲を歌い始めたかと勘違いする程、今日も崩して歌い始める。崩しながらもヴォーカルと演奏のコンビネーションが流石でこの歌の奥深さを再認識する。

今夜も日本語で「ありがとー」、そして休憩を告げてはける。
 
11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。バンドは確かな演奏ではあるが控えめであるため歌をさりげなく引き立てており、ディランが好むストーリーを展開してゆくという典型的なパターンの出来となった。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
センターでヴォーカル。スティールギターとゆったりとしたテンポによりディランの歌世界に気付いたら引きずり込まれているような出来である。ライティングも綺麗。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。メリハリの利いた演奏をバックに丁寧に歌う様は、絵画を精緻に描こうとしているかのようだ。その一方で余裕を感じさせるのは、表現を巧みにコントロールしている独特の術があるからだろう。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。自信から生まれるのだろうか、慌てず焦らず悠然とした歌と演奏の魔力。カバーではないかのようだ。

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
ピアノ演奏とヴォーカル。軽快に軽やかに強弱を付けたヴォーカルが素晴らしい。バンドとのアンサンブルも見事。すべては歌のために奇跡的なまとまりを見せるバンド。チャーリーの控えめながら濃密なギタープレイに唸る。

16.スカーレット・タウン 
センターでヴォーカル。織物を幾重にも織り込んでゆくような演奏が、徐々に不気味なイメージを生み出していき多分に絵画的な歌となった。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。重々しい歌の後にこの軽快さは編成の妙と言えよう。足でリズムを取りながら正しく歌う。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
センターでヴォーカル。極めてシャープな演奏をバックに自由気ままなヴォーカル。演奏をコントロールするかのような歌いっぷりには惚れ惚れする。

19.枯葉
センターでヴォーカル。今夜、最初の歌い出しで一番拍手が起きたのはこの曲か。ディランと同時代に生きた人にはディランの枯葉も必然なのだろう。
 
ステージは暗転して後半を終了
 
20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。なんと品があって豊かな作品に仕立て上げたのだろうか。すべてを悟ったかのような歌い方とそれを存分に引き出すバンドの演奏には心ひかれる。 

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。スタンダードを多めに散りばめたライヴの最後を飾るに相応しい選曲。愛の歌に囚われた自らを評している、「ラヴ・シック」と。
 
演奏後、ディランは何度か軽くうなずきながら客席を見渡す。そして舞台袖へと消えていった。
 
三日目ともなるとリラックスしているのだろうか、初日にあったような全開で歌うようなシーンは見受けられなかった。観客の反応が今夜が一番良かったのはディランの今を楽しんで観る事が出来る客が多かったからであろう。

捕まえようとすれば逃げられジッとしていると離れていくばかり・・・そんなディラン体験をした人は今のディランをなんて思っているのだろうか。



<ボブ・ディラン2016年4月6日@オーチャード・ホール セットリスト>


 



 
Set 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
   (『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
   (『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3 Beyond Here Lies Nothin'  ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
   (『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic  ザット・オールド・ブラック・マジック 
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
10 Tangled Up in Blue  ブルーにこんがらがって 
   (『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
 
Set 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
   (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
   (『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years  ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
19 Autumn Leaves 枯葉
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
 
Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
   (『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
   (『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997) 


 

 



 
●ボブ・ディラン来日公演スケジュール

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月5日(火)オーチャード・ホールライヴレポート by 菅野ヘッケル (2016.04.06)

ボブ・ディラン2016年4月5日(火)オーチャード・ホール<Day2>ライヴレポート by 菅野ヘッケル



うれしい驚きだ。日本ツアーの2日目、来日に合わせて先行発売された4曲入りCD『メランコリー・ムード』の4曲目に収録されている「ザット・オールド・ブラック・マジック」が初めてライヴで歌われたのだ。1幕8曲目の哀しく切ない「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」に続いて、9曲目に「愛という名のあのお馴染みの黒魔術の魔法にかけられて/わたしは愛のきりもみ状態の真っ只中」とカリプソ調のリズムに乗せて軽快な歌声が流れる。ライヴ初登場の「ザット・オールド・ブラック・マジック」だ。こんな2曲を続けて歌われると、だれもがボブにメロメロになってしまうだろう。9曲目は、昨夜は2015年に1回しか歌わなかった『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』版の「ザット・ラッキー・オールド・サン」が歌われたスロットなので、もしかしたら毎回違った曲がここで歌われるのだろうか。5月発売予定のニューアルバム『フォールン・エンジェルズ』収録曲が、今後のライヴで初披露されるかもしれない。期待と楽しみが増してくる。



今夜のボブは短い丈の黒いカントリースーツ。パンツの両サイドには赤いストライプが装飾されている。なかなか格好いい。昨夜と同様、グレーの帽子をかぶっている。昨年秋のヨーロッパ・ツアーでは帽子をかぶらなかったが、今回の日本ツアーは帽子を着用し続けるつもりなのか。昨夜からミニブレークを取り入れ、よりドラマティックになった新アレンジの1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」では、チャーリーが短いが見事なギターソロを演奏した。近年、チャーリーのギタープレイが抑えられているように感じていたファンも大勢いると思うが、この日本ツアーでは自由にのびのびとしたギタープレイを聞かせてくれる。



2曲目の「シー・ビロングス・トゥ・ミー」は60年代にタイムスリップしたように、ボブがハーモニカソロをでブレイクを演出し、若々しい力強いヴォーカルを聞かせてくれた。3曲の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」では、スージ背景の黒いカーテンに美しいライトショーが照らし出され、雰囲気が一転し、ボブがピアノでバンドをリードしながらチャーリーとのジャムセッションを繰り広げる。



4曲目、ハワイアンスティール・ギターのようなサウンドに乗せて、ボブがソフトなヴォーカルでスタンダード曲「ホットル・アイ・ドゥ」を歌った。昨年のミュージッケアーズ授与式のスピーチで「わたしがつくる歌には先立つものがあった。わたしの歌は伝統的なフォーク・ミュージック、伝統的なロックンロール、伝統的なビッグ・バンドのスウィング・オー ケストラ・ミュージックからきている」と語ったボブは、グレート・アメリカン・ソングブックと呼ばれるスタンダード曲が消えてしまわないように、後世に伝えていきたいと考えているのだろう。カヴァー曲であっても表面的に歌うのではなく、ボブは自作曲と同じように歌の中に入り込み、心を込めて歌う。だからこそ、感動が聴き手に伝わる。



5曲目の「デュケーン・ホイッスル」はまるで疾走するトレインのように力強いスピード感がみなぎっている。チャーリー、スチュ、ドニーのトリプル・ギターのジャム演奏に、時折スチュが汽笛のようなギターをかき鳴らす。見事だ。雰囲気が一転して「メランコリー・ムード」の長いインストルメンタルのイントロが流れる。歌い出しまで、ボブは所在なさそうにステージを歩き回る。メランコリーなのに、なぜだか微笑ましい、面白い人だなと思ってしまった。



7曲目の「ペイ・イン・ブラッド」はビートを効かせたハードロックに仕上がっている。「ぼくの意識ははっきりしている。きみはどうかな」ドキッとさせられる痛烈な歌詞が聴き手に突き刺さる。8、9曲目は冒頭に書いたように「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」と「ザット・オールド・ブラック・マジック」が歌われた。



第1幕を締めくくったのは、ボブの代表曲「ブルーにこんがらがって」。75年に発表して以来、最も多くライヴで歌われてきた歌だが、年ごとに歌詞を書き変え続けている。今年のヴァージョンは落ち着くのだろうか。今後も歌詞が気になる1曲だ。センターでハーモニカを交えて歌っていたボブは、曲の後半でピアノに移動して続ける。



「アリガトウ。すぐに戻ってくるよ」最近は、かつてのようなメンバー紹介もしなくなったので、コンサートでボブが言葉を発するのはこれだけだ。20分の休憩。



第2幕は「ハイ・ウォーター」で始まった。切迫する洪水の危険を示唆するようにバンジョーがかき鳴らされ、チャーリーのリードギターがそれに絡む。ボブは両手を広げるジェスチャーを混ぜながら歌う。前回の日本公演に比べると、ボブの動きに派手さがなくなったように思うが、それでも細かいジェスチャーを時折見せてくれる。相変わらず、元気だな。



スタンダード曲「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」をしっとり歌った後、ピアノに移動して「アーリー・ローマン・キング」が始まった。想像を超える薄暗いステージが続いたが、この曲で今夜1番という明るいステージが出現した。といっても、すべてのライトが背後や上部から照らされるので、ボブの顔を直接照らす照明はひとつもない。ボブは脚でリズムを刻みながら、ピアノを打ち鳴らして歌う。すぐに薄暗い照明に戻って、「ザ・ナイト・ウィー・コール・イット・ア・デイ」が始まる。ステージ中央のマイクの前に立つボブの姿が、夜の人影に見える。実に効果的だ。



第2幕15曲めの「スピリット・オン・ザ・ウォーター」では特徴的なピアノ、ドレミファソラシド・パターンも飛び出してきた。お洒落なジャズっぽいジャムセッションが繰り広げられ、「ぼくは頂点を過ぎたと思っているのかい?何ができるか教えてあげるよ」と歌う箇所では、昨夜は聞こえなかったが、今夜は観客が反応する掛け声も聞こえた。ファンも、2日目になると少しリラックスしてショーを楽しむ余裕ができたのかもしれない。



16曲目はぼくのお気に入り「スカーレット・タウン」。ライトショーで不気味さの増したステージで、淡々と歌われる。ボブの最大の魅力のひとつは、ストーリーテラーにあると思っている。果たしてスカーレット・タウンは終末の世界なのか、神秘の庭なのか、パラダイスなのか、世界の七不思議が集まる場所とは、聴き手を物語の世界に引きずり込んでいくボブの歌唱に脱帽だ。すごい。



17曲目、来日記念盤に収録されている「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は、スチュのエレクトリックギターが刻むリズムが軽快に響くなスウィングジャズに仕上がっている。18曲目の「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、16小説の短いメロディーが繰り返し歌われる。サビもコーラスもない、強烈なエレクトリックブルースだ。ボブは「どうだ!」と言いたげに両手を広げた。



2幕を締めくくるのに「枯葉」ほどふさわしい歌はないだろう。昨夜のレポートでも書いたが、木の枝を離れたひとひらの木の葉が、風に揺れながら地上に落ちるのを見つめる主人公が「秋の木の葉が落ち始めた」とつぶやく。ボブのヴォーカアルに合わせ、ギターが木の葉の揺れを奏でる。地上に落ちた瞬間、バンドがピタリと演奏を止め、照明が落とされる。ボブとミュージシャンたちが無言でステージから去っていった。



アンコールの2曲は、どちらも非のうちようがない。完璧だ。ボブは、50年以上前につくった「風に吹かれて」を昨夜と同じように歌の中に入り込み、正直な心を込めて歌う。何度も聞いてきた歌、だれもが知っている歌であるが、今夜も新鮮な響きで聴き手の心を打ったはずだ。最後の「ラヴ・シック」は、間違いなく今回のツアーのハイライトの1曲だ。ナイフのような鋭いギターのリズムに乗せて、ボブが「恋に患っている。あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」と告白する。間奏部分では、スチュとチャーリーが見事なツインリードを演奏する。



こうして2日目は終わった。初日よりも良かったという声が多く聞かれたが、ぼくはどちらが良かったかわからない。どちらも同じように素晴らしいコンサートだった。
(菅野ヘッケル)

●ボブ・ディラン2016来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html

 

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ボブ・ディラン2016年4月5日@オーチャードホール ・セットリスト&レポート (2016.04.05)


(Photo by 土居政則 4/4)


BOB DYLAN JAPAN TOUR ● 2016年4月5日
 
本日も満員のディラン公演は、開場時間を10分繰り上げての入場となった。昨夜と同様、ほぼ定時に会場が暗転するとアコースティックギターの演奏が始まり、メンバーそしてボブ・ディランの順に登場。今夜は、心なしか昨夜のお客さんよりヒートアップしている気がする。
 
1. シングス・ハヴ・チェンジド 
ディランはセンターでヴォーカル。昨夜に比べやや抑え気味のヴォーカルだが演奏とのバランスが良く、歌がハッキリと聴こえる。決めのポーズが目立つのは、今夜は機嫌が良いせいだろうか。

2. シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
ディランはセンター。かみしめるように歌っているせいか声が良く通る。曲半ばでのハーモニカ演奏もさほど崩さず、歌全体のバランスが良い出来となった。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
ディランはグランドピアノを演奏しながら歌う。バンドの演奏を引っ張るように歌う様子は、バンドメンバーとの演奏を楽しんでいるかのようである。

4. ホワットル・アイ・ドゥ 
センターでヴォーカル。穏やかでゆったりしたテンポにのせ歌う姿は別人の面持ちである。この曲を歌いたかったという気持ちが伝わってくる。

5. デューケイン・ホイッスル
ディランはピアノ。音を探すようなバンドメンバーのそれぞれの演奏から始まるこの曲は今夜のハイライトとなった。剛柔織り交ぜたヴォーカルにバンドの見事なまでに引き締まった演奏。大変素晴らしい出来となった。

6. メランコリー・ムード
センターでヴォーカル。新曲のせいか観衆の反応が鈍いが、これぞディランの新境地。しっかりと歌い終わった後の決めのポーズは、どうだと言わんばかりのものだった。

7. ペイ・イン・ブラッド
センターでヴォーカル。引き締まった演奏をバックに力溢れる歌を聴かせる。決めのポーズやわずかながらも踊っている姿を見ると今夜はノリノリディランか?

8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
センターでヴォーカル。かようなパフォーマンスをするディランを誰が想像していただろうか。一語一語を丁寧に歌うディランを演奏がしっかりと支え見事な出来栄えとなった。

9. ザット・オールド・ブラック・マジック
軽快な歌をディラン節満開で。この曲でもバンドの演奏が素晴らしい。

10.ブルーにこんがらがって 
  センターでヴォーカル。歌がバンドを引っ張ってゆくような力強さを感じる。奔放なハーモニカの演奏からは心地よさを感じるほどだ。ステージの様子からすると今夜は明らかにリラックスしている。
 
昨夜に比べるとよく聞き取れなかったが、日本語で「ありがとう」そして休憩を取る事を告げてメンバーとはける。
 
11.ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
ディランはセンター。時折リズムを取りながらリラックスした様子で歌う。

12.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
センターでヴォーカル。緩やかなテンポで雄大に歌い素晴らしい出来なのだが、所在なげにステージをうろうろする姿が印象的だった。

13.アーリー・ローマン・キングズ
ピアノ演奏でヴォーカル。今夜一番の出来と言えるほど素晴らしい内容で、演奏と対峙しているかのような歌い回しが際立っていた。チャーリーのギターが歌を色付けしバンドの素晴らしさを再確認するような、歌の隅々までが見事にコントロールされた出来上がりだった。

14.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
センターでヴォーカル。ゆったりとしたテンポに身をゆだねるようにして歌う。ステージをウロウロしているのが気になったが、カバーを歌う時に必ず出てしまう癖みたいなものか?

15.スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
ピアノ演奏とヴォーカル。軽やかな演奏に乗る軽快なディランのヴォーカル。バンドのメンバー同士でお互いを探るような演奏がクールで、歌の表情を豊かにした。

16.スカーレット・タウン 
センターでヴォーカル。歌の持つ不気味なイメージを巧みにヴォーカルで色付けしている。曲を完璧に理解したようなチャーリーのギタープレイが素晴らしい。

17.オール・オア・ナッシング・アット・オール
センターでヴォーカル。軽快な演奏がゆえに切なさが出る愛の歌を表情豊かに歌う。バンドの手堅い演奏が歌に深みを与えており、分けてもチャーリーのギターが素晴らしい。

18.ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
センターでヴォーカル。実に素晴らしい演奏が奔放に歌うディランを盛り上げる。それに応えるかのように観客の反応も良く、歌い終わった後にどうだと言わんばかりに両手を広げたディランの姿がたまらなくカッコいい。今夜のハイライトのひとつ。

19.枯葉
センターでヴォーカル。ひねる事もなくオーソドックスに歌うディランから枯れた味わいがにじみ出てくる。最後にこの曲を歌う事に今のディランの思いがある。
 
ステージは暗転して後半を終了
 
20.風に吹かれて
ピアノ演奏とヴォーカル。何度歌ったか数知れないほどのこの曲を今表現出来うる最高の形にした。世代や時代を超えても生き続けるという事を自ら示しているのである。 

21.ラヴ・シック
センターでヴォーカル。切れの良い演奏にディラン自身も触発されたのかリズムを取ったり、踊るような仕草を見せる。切なくさせるこの歌をアンコールに持ってきた事で、このツアーの主題がいっそう明確なものになっている。
 
演奏後、ディランはにこやかな表情で何度も軽くうなずきながら客席を見渡す。そして最後に一度お辞儀をして舞台袖へと消えていった。
 
今夜のディランは機嫌が良かった。ステージ上でのしぐさの端々から、それは感じられた。そして歌う事の喜びを見せつけられた。「どんな気がする」風情のディランは、そこにはいないのである。シックなライティングの中で柔軟性溢れるバンドをバックに典型的なスタンダードを表情豊かに歌うために日本に来ているのだ。

<ボブ・ディラン2016年4月5日@オーチャード・ホール セットリスト> 


 

 

  Set 1:
1 Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
   (『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)
2 She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
   (『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3 Beyond Here Lies Nothin'  ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
   (『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4 What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ 
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
5 Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
6 Melancholy Mood メランコリー・ムード
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
7 Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
8 I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
9 That Old Black Magic  ザット・オールド・ブラック・マジック 
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)

10 Tangled Up in Blue  ブルーにこんがらがって 
   (『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
 
Set 2:
11 High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パッ トン)
   (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
12 Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ 
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
13 Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
14 The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
15 Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォー ター 
   (『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
16 Scarlet Town スカーレット・タウン 
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
17 All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール
   (来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)
18 Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
   (『テンペスト/Tempest』 2012) 
19 Autumn Leaves 枯葉
   (『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)
 
Encore:
20 Blowin' in the Wind 風に吹かれて 
   (『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)
21 Love Sick ラヴ・シック
   (『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997) 





 
●ボブ・ディラン来日公演スケジュール


 



 

 

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【ディランを追いかけて〜ヘッケル】ボブ・ディラン2016年4月4日(月)オーチャード・ホール初日ライヴレポートby菅野ヘッケル (2016.04.05)

ボブ・ディラン2016年4月4日(月)オーチャード・ホール<Day1>

初日ライヴレポート by 菅野ヘッケル




 

「よかった」「すごいな」コンサートが終わった直後、観客たちの会話があちこちから聞こえてきた。そう、本当によかった。大満足だ。



ボブ・ディランが2016年のネヴァーエンディング・ツアーを東京からスタートさせた。今回の日本ツアーは、東京10回、大阪3回、名古屋1回、仙台1回、横浜1回の計16回。2年前の来日公演はオールスタンディングのライヴハウス・ツアーだったが、今回は2001年以来となる全席指定のホール・ツアーだ。


7時ちょうどにステージが暗くなり、左手からスチュ・キンボールがアコースティック・ギターでトラディショナル曲「フォギー・デュー」を弾きながら姿を現した。同時にジョージ・リセリがドラムセットに座る。しばらくすると右手からトニー・ガーニエ、チャーリー・セクストン、ドニー・ヘロンが姿を見せる。最後にボブ・ディランが登場し、ステージ中央のマイクの前に立った。すぐに1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまった。ミニブレークを取り入れたアレンジで、軽快、かつ力強い歌声が会場に流れる。第1幕のはじまりだ。


ボブは黒のカントリースーツ、上着の前身頃と袖後ろ、パンツの両サイドに白い2本のストライプの飾り模様が施されている。おそらく2016年用に新調したのだろう。頭にはグレーのスペイン帽子をかぶっている。靴は白と黒のコンビのカントリーブーツ。5人のバックバンドも全員黒のスーツを着ている。マイクに前のボブは右半身で左手を腰に当て、「どうだ」とでも言いたげな姿勢で歌う。格好いいな。



 

2曲目「シー・ビロングス・トゥ・ミー」でボブがハーモニカを吹くと、どこの国でもそうだが観客は大歓声を上げる。みんなハーモニカが好きなんだ。でもハーモニカを吹くのは、この曲と「ブルーにこんがらがって」の2曲だけだ。4曲目、日本では初登場のフランク・シナトラに代表されるグレート・アメリカン・ソングブックのレパートリーから「ホワットル・アイ・ドゥー」。スタンダード曲をカヴァーするボブは、日本でどのような受け取られるのかなと思っていたが、観客はイントロがはじまった瞬間から歓声をあげる。ぼくが想像していた以上に好感を抱いているようだ。6曲目の「メランコリー・ムード」は、世界に先駆けて日本で先行発売されたばかりのニューレコードだ。この曲はオリコン・シングル・チャートで初登場23位にランクインした。ボブのシングルがオリコン・チャートにランクインしたのは、これが初めてということだ。うれしいな。


第1幕は10曲(昨年までは9曲だった)で構成されているが、そのうち4曲がスタンダード曲のカヴァーだ。スタンダード曲は歌詞がわかりやすい。しかもボブの声の調子も最高で、ヴォーカルが前面に出て明瞭に聞こえる。スタンダード曲を完全に自分のものとし、心の奥から魂を込めて歌っている。ぼくはメモに「うまい」と書き留めた。非の打ち所がないほど、完璧なステージを披露した。特にロマンティックな「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」、マイクスタンドをつかんで歌った神聖な「ザット・ラッキー・オールド・サン」(86年にも歌っているが、まったく違うアレンジ)はすごかった。第1幕を締めくくったのは75年の代表曲「ブルーにこんがらがって」。


「アリガトウ。すぐに戻ってくる」ボブは一言そう言ってステージを後にした。20分の休憩。


第2幕はバンジョーを効かせた「ハイ・ウォーター」ではじまった。第2幕は9曲で構成されているが、そのうち4曲がスタンダード曲だ。ザ・ナイト・ウィー・コール・イット・ア・デイ」で聞かせてくれたソフトで伸びのある高音のヴォーカルは見事としか言いようがない。第2幕を締めくくった「枯葉」のエンディングは感動的だった。木の枝を離れたひとひらの木の葉が、風に揺れながら地上に落ちる。「秋の木の葉が落ち始めた」ボブのヴォーカアルに合わせ、ギターが木の葉の揺れを奏でる。地上に落ちた瞬間、バンドがピタリと演奏を止め、照明が落とされる。完璧な終幕だ。

 




近年のコンサートではおなじみの曲となっている「スピリット・オン・ザ・ウォーター」だが、ボブが「ぼくのピークは過ぎてしまったと思っているのか?」と問いかけるように歌う箇所で、いつもなら観客は「ノー!」と叫ぶのだが、今夜はあまり反応がなかったようだ。ちょっと、寂しかった。今回のツアーではスタンダード曲とアルバム『テンペスト』の収録曲5曲が多く歌われる。『テンペスト』収録曲はいずれもすばらしいが、ぼくのお気に入りは「スカーレット・タウン」だ。

アンコールは「風に吹かれて」と「ラヴ・シック」。50年以上も前につくった曲で、数多くのアーティストがカヴァーしているボブの代表曲「風に吹かれて」だが、まるで最近つくったのかと思うほど力強いアレンジで歌われる。現在のボブの魂がこの歌にも棲みついているのだろう。最後に「ラヴ・シック」でボブが歌う。「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げだそう」


こうして、ボブの初日が終わった。ロック、フォーク、カントリー、ブルース、ジャズ、スタンダード曲。多種多彩な音楽が楽しめる特別な一夜に大満足した。ありがとう、ボブ。
(菅野ヘッケル)



Live Photo by 土居政則



 

ボブ・ディラン
東急文化村オーチャード・ホール、東京
2016年4月4日



1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on piano)
4. What'll I Do (Bob center stage)
5. Duquesne Whistle (Bob on piano)
6. Melancholy Mood (Bob center stage)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. I'm A Fool To Want You (Bob center stage)
9. That Lucky Old Sun (Bob center stage)
10. Tangled Up In Blue (Bob center stage with harp)

(intermission)
11. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
12. Why Try To Change Me Now (Bob center stage)
13. Early Roman Kings (Bob on piano)
14. The Night We Called It A Day (Bob center stage)
15. Spirit On The Water (Bob on piano)
16. Scarlet Town (Bob center stage)
17. All Or Nothing At All (Bob center stage)
18. Long And Wasted Years (Bob center stage)
19. Autumn Leaves (Bob center stage)

(encore)
20. Blowin' In The Wind (Bob on piano)
21. Love Sick (Bob center stage)

 

●ボブ・ディラン2016来日公演スケジュール
http://udo.jp/Artists/BobDylan/index.html

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ディランが日本語で「アリガトウ」!ボブ・ディラン15年振りの劇場公演が遂にスタート!超満員、初日オーチャードホール公演は極上のサウンド、「歌手・ディラン」を見た。 (2016.04.05)

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続ける、ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。1978年の初来日公演以来通算8回目、来日公演史上最速の間隔で2014年以来2年ぶりの公演が東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールでスタートした。来日に先駆けて発売した、ツアー直後の5月に発売されるニュー・アルバム『フォールン・エンジェルズ』からの日本限定先行EP『メランコリー・ムード』は、4月4日付のオリコン週間シングルランキングで初登場23位、週間ROCKシングルランキング6位を記録したばかりであるが(ディラン史上初めて日本のシングルチャートにランク・イン)、その新曲を含めて、これまで日本のライヴでは演奏されたことがなかった8曲もの日本初登場曲が披露され、「風に吹かれて」や「ブルーにこんがらがって」などの代表曲を含む全21曲演奏、約2時間15分、抜群の音響環境のホールでの極上のサウンドとともに、超満員の2000人の観客を魅了した。

 




2年振りの東京公演初日は、オーチャードホールでほぼ定時である午後7時に幕を開けた。超満員の会場が暗転すると、待ちわびた客席からは大歓声が上がる。アコースティックギターの演奏が始まり、メンバーそしてボブ・ディランの順に登場。オープニングは「シングス・ハヴ・チェンジド」、2001年の映画『Wonder Boys』主題歌でアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したナンバーだ。ディランは曲に身を委ねるような歌い方でセンターで歌う。半円状にカーテンを仕切ったステージは品があって、歌と演奏を引き立てる。2曲目は1965年の名盤『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム』収録、「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」。ディランはセンターで大きく動く事もなく歌に専念する。曲半ばでラフなハーモニカ演奏を聴かせるが、何よりも声に力があり、早くも健在ぶりを発揮する。

 

初めてグランド・ピアノに移動して3曲目の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」。そして、4曲目は昨年1月発表された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』より「ホワットル・アイ・ドゥ」 。今回のツアーの見どころの一つともいえる、日本では初登場のフランク・シナトラに代表されるグレート・アメリカン・ソングブックの曲だ。スティール・ギターで始まった演奏は心地よく、歌う本人が癒されているかのような錯覚を覚えるほど、今のディランに相応しい出来となった。5曲目は『テンペスト』収録「デューケイン・ホイッスル」。ピアノを演奏しながら、左足を時折上げたりリズムを取ったりしながら心地良さそうに歌う。バンドとのアンサンブルも決まっている。今回のツアーでも『テンペスト』からの曲が5曲演奏されるが、いずれもセットリストの中で重要な位置にしっかりと置かれている。

 

6曲目の「メランコリー・ムード」も日本初登場。5月に発売が予定されているニュー・アルバム『フォールン・エンジェルズ』に収録される曲で、日本のファンのために一足先に来日記念で発売されたEP盤のリードトラックだ。「これぞ、歌手、ディラン」ともいえる素晴らしいヴォーカルを聴かせながら、ステージ上を動き回る。7曲目の「ペイ・イン・ブラッド」ではステージセンターで凄みのある声でまくしたてるように歌い、足を開いて左手を腰に置く決めのポーズ。歌の世界にどっぷりと入り込んでいるようだ。8曲目と9曲目も日本初登場。シナトラ・カバーより「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」と「ザット・ラッキー・オールド・サン」。ライティングが効果的に使われ、気持の入ったハリのある声で力強く歌い、無垢にも聞こえる歌唱法は驚きでもある。見事なヴォーカルは前半のハイライトとなった。第一部最後の曲は、1975年『血の轍』収録、「ブルーにこんがらがって」。代表曲でさえも痛快な位に原形を留めないのは、いつものディラン流。センターで何度も決めのポーズを取りながら、ハーモニカを演奏した後にピアノに移って演奏した。

 




第一部の最後で、これまで一切MCを入れなかったディランが、観客に向かって話しかけた。それも、日本語で「アリガトウ」と!普段ほとんどMCを語ることのないディランだが、日本のファンの熱い反応に相当気分がよかったのかもしれない。ディランの滅多にないサービスに会場中がどよめき、大歓声を上げた。ディランは満足げに、休憩に入る旨告げて第一部が終了。20分の休憩を挟んで、後半の第二部へ。

 

第二部のオープニングは2001年発表『ラヴ・アンド・セフト』より「ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)」。ディランはセンターでやや崩して歌うものの、手堅い演奏が曲全体を支え安心感を与える。次に再び日本初登場のシナトラ・カバーの「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」。センターでゆったり雄大に歌うさまが印象的で、歌う喜びが全身から溢れ出ているようだ。決めのポーズも頻発。『テンペスト』からの「アーリー・ローマン・キングズ」では、左足でタイミングを取りながら確かなピアノ演奏を披露する。何処か不気味ささえも感じさせる出来映えだ。「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」も日本初登場のスタンダード・ナンバー。ディランはセンターでヴォーカルに専念する。スティール・ギターの演奏の間に決めのポーズを取り、自作の歌よりも言葉をしっかりと歌っているのが微笑ましい。

 

ショーもいよいよ後半に突入。15曲目の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」では、ピアノを演奏しながら高い声で軽やかに歌い、演奏中は左足でタイミングやリズムを取りつつ、腕達者なバンドとの演奏を楽しむ様子が伝わってくる。16曲目の「スカーレット・タウン」はセンターで歌いながら様々なポーズを取り、歌の主題を全身を使って伝えようとしているようだ。荒れた声を活かした歌唱は曲に凄みを与えている。17曲目の「オール・オア・ナッシング・アット・オール」は5月発売予定のニュー・アルバムに収録され、来日記念EPにも収録されている日本初登場曲。軽快な演奏に乗せて快適に歌う。歌を正面からとらえてしっかりと歌う姿勢が好ましい。声に表情があり、歌う時のしぐさもこの曲の完成度を高めている。

 

18曲目の『テンペスト』収録「ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ」は前回の来日公演でも最大の山場となった曲で、アルバムとライヴでこれほどまでに違うものかと感動的だったが、今回も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。表情力、表現力豊かに歌い、腰の座ったヴォーカルが全てと言えるような痛快な出来。「どーだ」と言わんばかりのディランの決めポーズやドヤ顔を何度も見ることができるこの曲は、確実に後半のハイライトであり、誰もが何度でも味わいたいと思う瞬間であろう。そして、第二部の最後を飾るのも、日本初登場曲であり、日本でも有名なスタンダード・ナンバー「枯葉」。何度耳にしても、この曲を歌うこと自体が驚きであるが、寂寥感がにじみ出るディランの歌を聴いていると必然だったということか。

 

ステージは暗転して後半第二部が終了。アンコールへと突入する。

 

アンコールの一曲目は名曲中の名曲「風に吹かれて」が登場。ピアノを弾きながら、歌詞をさほど崩さずに歌う事によって、元々あるこの歌の美しさを演奏含めて綺麗に表現した。自信に満ちたバンドの演奏がこの歌をより良いものにしている。そして、ショーの最後を飾ったのがグラミー受賞『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されていた「ラヴ・シック」。センターで切れの良い演奏に乗って切なくも吐き捨てるように歌う。バンド演奏とのコンビネーションで、今夜、もっともロックな出来上がりになったともいえるだろう。演奏後、ディランは手を広げるようにして、今夜の喜びを表現した。バンド全員でまるで見栄をきるように会場中を見回し、そうして舞台袖へと消えていった。

 

今夜私は「歌手ボブ・ディラン」を観た。自分の書いた曲は崩して歌うが、シナトラ・カバーは言葉をしっかりと歌うディラン。歌うことの喜び、歌の持つ違う側面を発見した驚き、そんな事などを噛みしめているかのようであった。

 

現在74歳、2016年5月24日には75歳となるボブ・ディラン。ディランのライヴは決して過去を振り返ることなく、数限りない様々な名曲があるのに、ステージでは新しい曲を中心に披露し、過去の名曲ですら全く新しい形にして提示する。グレイテスト・ヒッツ的な選曲で懐メロ・ライヴを行なうアーティストばかりの作今、74歳にして今もなお現役アーティストとして、現在進行形の姿を観客に見せつけてくれる。こんなアーティストは他にいない。1988年以来行われている “NEVER ENDING TOUR”は、今もなお年間約90公演を敢行し精力的にライヴ活動を行なっている。来日公演は4月4日を皮切りに21日(木)、22日(金)の「追加公演」を含め、オーチャードホール公演9公演、その他にも仙台、大阪、名古屋でも行なわれ、4月28日(木)のパシフィコ横浜での最終公演まで5都市16公演を行ない、計45,000名を動員する。ディランの終りなき旅は続く。

 
photo by 土居政則



【ボブ・ディラン2016年4月4日@オーチャード・ホール セットリスト】  

*カッコ内は収録作品

Set 1:  

1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド       

(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN THE BEST(2007)』他)


2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー          

(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)


3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング      

(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009)


4.What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ  

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


5.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル  

(『テンペスト/Tempest』 2012)


6.Melancholy Mood メランコリー・ムード        

(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)


7.Pay in Blood   ペイ・イン・ブラッド   

(『テンペスト/Tempest』 2012)


8.I'm a Fool to Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー    

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


9.That Lucky Old Sun ザット・ラッキー・オールド・サン    

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


10.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって            

(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)

                                  

Set 2:              

11.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)  

(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)


12.Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ     

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


13.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ

(『テンペスト/Tempest』 2012)


14.The Night We Called It a Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ   

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)


15.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター    

(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)


16.Scarlet Town  スカーレット・タウン            

(『テンペスト/Tempest』 2012)


17.All or Nothing at All オール・オア・ナッシング・アット・オール      

(来日記念EP『メランコリー・ムード』2016)


18.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ           

(『テンペスト/Tempest』 2012)


19.Autumn Leaves 枯葉           

(『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/Shadows In The Night』2015)

                                  

Encore:            

20.Blowin' in the Wind 風に吹かれて        

(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)


21.Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997)



【商品情報】

●ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』


2016年3月23日発売 解説:菅野ヘッケル 対訳:中川五郎

【CD-12】SICP-4760  税込1,200円(通常盤)

【7インチ・アナログ盤】 SIKP-1  税込2,000円 (完全生産限定盤)* 2500枚限定/カラー・レコード(Red Vinyl)東洋化成プレス

収録曲:

1.メランコリー・ムード Melancholy Mood

2.オール・オア・ナッシング・アット・オール All Or Nothing At All

3.カム・レイン・オア・カム・シャイン Come Rain Or Come Shine

4.ザット・オールド・ブラック・マジック That Old Black Magic

(アナログは1,2がSideA、3,4がSideB)

 

●ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』

2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)監修:萩原健太(選曲・解説)対訳:中川五郎



2016年4月の来日を記念して日本独自となるCD5枚組ベスト。

2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの、半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、

DISC 5では未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲を中心にベスト選曲。

収録曲はこちら

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=SICP000004761

 

【来日公演スケジュール】 

2016年

4月4日(月)    東京       Bunkamura オーチャードホール   

4月5日(火)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月6日(水)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月9日(土)    仙台       東京エレクトロンホール宮城            

4月11日(月)   大阪       フェスティバルホール                      

4月12日(火)   大阪       フェスティバルホール                      

4月13日(水)   大阪       フェスティバルホール【追加】

4月15日(金)   名古屋    センチュリーホール                        

4月18日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月19日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月21日(木)   東京       Bunkamura オーチャードホール 【追加】

4月22日(金)   東京       Bunkamura オーチャードホール 【追加】

4月23日(土) 東京   東京ドームシティホール  【再追加】

4月25日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール       

4月26日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール    

4月28日(木)   横浜       パシフィコ横浜国立大ホール   

全16公演

詳細はこちら

http://udo.jp/Artists/BobDylan/

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ボブ・ディラン半世紀のキャリアで日本のシングル・チャートに初ランクイン!
来日記念盤「メランコリー・ムード」4/4付オリコン週間シングルランキングで初登場23位。いよいよ来週から日本公演スタート。
 (2016.03.30)


いよいよ来週4月4日(月)から通算8度目となる来日公演、15年振りの劇場ツアーがスタートするロックの神様ボブ・ディラン。来日を記念して3月23日にリリースされたシングル「メランコリー・ムード」が4/4付オリコン週間シングルランキングで初登場23位となった。意外にもボブ・ディランのシングル盤が日本のシングルチャートにランク・インとなるのは、1962年のデビュー以来54年目にして、なんと初のチャート・イン!「メランコリー・ムード」はボブ・ディランの日本盤シングルとしては、アナログは1985年「タイト・コネクション」以来31年振り、CDは2000年「シングス・ハヴ・チェンジド」以来16年振りにリリースされたものだった。「メランコリー・ムード」は、5月25日発売予定の通算38作目となるニュー・アルバム『フォールン・エンジェルズ』より4曲収録したもので、来日を記念して日本先行で7インチ・アナログ・シングルとCDの2種類が発売された。ジャケットはディラン側で制作されたものだが、昭和の日本女性の写真と日本語もデザインに取り入れてくれている。デビューから50年以上のキャリアを持つボブ・ディランが、新しいレコードを母国以外で先行発売するのは過去、1978年に日本でのライヴ・アルバム『武道館』(1979年に全世界で発売された)など数回しかない。

 

更に4月13日には2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲までを網羅した5枚組ベスト盤『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』もリリースされる。ディランのベスト盤は数多くあれど、最新作やブートレッグ・シリーズまでを網羅した正真正銘のオール・タイム・ベスト盤は現段階では今作のみ。ディラン側が来日を記念して日本のみリリースを許諾してくれた日本独自特別企画となる。

 

約1ヵ月間に渡って日本縦断全16公演を行なうボブ・ディラン。いよいよ来週4月4日(月)からジャパン・ツアーがスタートする。チケットも売り切れ続出で、追加公演3公演発表後、更に再追加公演として4月23日の東京ドームシティホール公演が発表されている。ロックの歴史を作った一人でもあるボブ・ディラン、日本の地で果たしてどんなステージを見せてくれるのか?日本への特別な思いが、ライヴに、レコードに結実する。

 

【商品情報】

●ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』

2016年3月23日発売 解説:菅野ヘッケル 対訳:中川五郎


【CD-12】SICP-4760  税込1,200円(通常盤)

【7インチ・アナログ盤】 SIKP-1  税込2,000円 (完全生産限定盤)* 2500枚限定/カラー・レコード(Red Vinyl)東洋化成プレス

収録曲:

1 メランコリー・ムード Melancholy Mood

2 オール・オア・ナッシング・アット・オール All Or Nothing At All

3 カム・レイン・オア・カム・シャイン Come Rain Or Come Shine

4 ザット・オールド・ブラック・マジック That Old Black Magic

(アナログは1,2がSideA、3,4がSideB)

 



●ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』

2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)監修:萩原健太(選曲・解説)対訳:中川五郎

 

2016年4月の来日を記念して日本独自となるCD5枚組ベスト。

2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの、半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、

DISC 5では未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲を中心にベスト選曲。

 

収録曲はこちら

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=SICP000004761

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世界中のディラン・ファン垂涎!ボブ・ディラン来日記念、限定2500枚アナログEP(Red Vinyl)と日本独自企画オール・タイム・ベスト(5CD BOX)発売! (2016.03.15)

2016年4月、2年振り通算8度目となる来日公演、15年振りの劇場ツアーが実現するロックの神様ボブ・ディラン。来日を記念して、5月発売予定のニュー・アルバム『フォールン・エンジェルズ』からの新作を収めた、7インチ・アナログ盤が3月23日日本先行リリースされる。アナログは限定2500枚のレッド・カラー・レコードで日本の東洋化成プレス。ボブ・ディランの日本プレスのアナログ盤は1986年『ノックト・アウト・ローデッド』以来30年振りとなるもの。通常盤としてCDも同時発売する。デビューから50年以上のキャリアを持つボブ・ディランが、新しいレコードを母国以外で先行発売するのは過去、1965年にヨーロッパで先行発売されたシングル「イフ・ユー・ガッタ・ゴー・ゴー・ナウ」、1978年に日本でのライヴ・アルバム『武道館』(1979年に全世界で発売された)、2001年の来日記念盤『ボブ・ディラン・ライヴ1961−2000:39イヤーズ・オブ・グレート・コンサート・パフォーマンス』など数回しかない。

 

更に、4月13日には2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲までを網羅した5枚組ベスト盤『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』をリリース。ディランのベスト盤は数多くあれど、最新作やブートレッグ・シリーズまでを網羅した正真正銘のオール・タイム・ベスト盤は現段階では今作のみ。ディラン側が来日を記念して日本のみリリースを許諾してくれた日本独自特別企画となる。

 

約1ヵ月間に渡って日本縦断全16公演を行なうボブ・ディラン。いよいよ来日まで1カ月を切り、チケットも売り切れ続出で、再追加公演として4月23日の東京ドームシティホール公演も発表となったばかり。来日公演を記念して日本先行発売となる“世界がうらやむディランの赤盤”EPと日本独自企画オール・タイム・ベストBOXは世界中のディラン・ファン垂涎のアイテムとなること間違いなし!

日本への特別な思いが、ライヴに、レコードに結実する。

 


【商品情報】


●ボブ・ディラン『メランコリー・ムード』

2016年3月23日発売 解説:菅野ヘッケル 対訳付


【7インチ・アナログ盤】 SIKP-1  税込2,000円 (完全生産限定盤)* 2500枚限定/カラー・レコード(Red Vinyl)東洋化成プレス

【CD-12】SICP-4760  税込1,200円 (通常盤)

 

世界がうらやむ“ディランの赤盤”!

ボブ・ディランがニューレコードを世界に先駆け日本で先行発売。

限定アナログ・シングル(4曲入EP/Red Vinyl)と通常盤CDと2形態リリース!

 

収録曲:

1 メランコリー・ムード Melancholy Mood

2 オール・オア・ナッシング・アット・オール All Or Nothing At All

3 カム・レイン・オア・カム・シャイン Come Rain Or Come Shine

4 ザット・オールド・ブラック・マジック That Old Black Magic

(アナログは1,2がSideA、3,4がSideB)

 

 

●ボブ・ディラン『DYLAN Revisited〜All Time Best〜』

2016年4月13日発売 SICP-4761〜4765(通販:DYCP-3240〜3244)5枚組CD BOX 価格:¥10,800(税込)監修:萩原健太(選曲・解説)対訳:中川五郎

 

2016年4月の来日を記念して日本独自となるCD5枚組ベスト。

2016年5月24日で75歳となるボブ・ディランの、半世紀を超えるキャリアから生まれたヒット曲や代表曲を年代順にセレクトし、

DISC 5では未発表音源の発掘シリーズであるブートレッグ・シリーズからの曲を中心にベスト選曲。

>>収録内容はこちら 

 


【来日公演スケジュール】

東京再追加公演決定!4月23日(土)東京ドームシティホール
 


2016年

4月4日 (月)    東京       Bunkamura オーチャードホール   

4月5日 (火)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月6日 (水)    東京       Bunkamura オーチャードホール      

4月9日 (土)    仙台       東京エレクトロンホール宮城            

4月11日(月)   大阪       フェスティバルホール                      

4月12日(火)   大阪       フェスティバルホール                      

4月13日(水)   大阪       フェスティバルホール【追加】

4月15日(金)   名古屋    センチュリーホール                        

4月18日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月19日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール     

4月21日(木)   東京       Bunkamura オーチャードホール【追加】

4月22日(金)   東京       Bunkamura オーチャードホール【追加】

4月23日(土) 東京  東京ドームシティホール【再追加】

4月25日(月)   東京       Bunkamura オーチャードホール       

4月26日(火)   東京       Bunkamura オーチャードホール    

4月28日(木)   横浜       パシフィコ横浜国立大ホール   

全16公演

 

詳細はこちら http://udo.jp/Artists/BobDylan/

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ボブ・ディラン東京再追加公演決定 (2016.03.14)

ソールドアウト続出のジャパン・ツアー、東京追加公演を発売したばかりで、ツアーが始まるまで一ヶ月を切っているこのタイミングで、東京再追加公演が緊急決定しました。



IN SHOW & CONCERT !
ボブ・ディラン
BOB DYLAN
AND HIS BAND
Japan Tour 2016


《再追加公演》


【東京】4/23(土)TOKYO DOME CITY HALL

 

□ チケット発売:3/19(土)開始
□ 料金:SS¥25,000[特典 付(アーティスト特製VIPラミネート・パス)]  S¥16,000 A¥13,000(各税込)
□ INFO ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp/


4/ 4(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)
4/ 5(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 6(水)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)
4/ 9(土)【仙 台】東京エレクトロンホール宮城(SOLD OUT!)
4/11(月)【大 阪】フェスティバルホール
4/12(火)【大 阪】フェスティバルホール
4/13(水)【大 阪】フェスティバルホール(追加公演)
4/15(金)【名古屋】センチュリーホール
4/18(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/19(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/21(木)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/22(金)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/23(土)【東 京】TOKYO DOME CITY HALL(再追加公演)

4/25(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/26(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)

4/28(木)【横 浜】パシフィコ横浜 国立大ホール


計16公演

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3/2(水)BS-TBS「SONG TO SOUL」で「風に吹かれて」特集オンエアー (2016.02.24)

来日記念!「SONG TO SOUL」の「風に吹かれて」を再放送

放送日時:2016年3月2日(水)23:00〜

 

取り上げる一曲は、フォーク・ロックの先駆者、ボブ・ディランの「風に吹かれて」。

20世紀を代表する天才アーティスト、ボブ・ディラン。彼の初期を代表する一曲「風に吹かれて」はフォークの名作であり、この歌の持つメッセージに世界中の若者が共鳴し、現代に至るまで広く聴かれ歌われてきた。若き日のディランは、芸術家が多く集まるNY・グリニッジ・ヴィレッジで音楽活動を開始する。当時のグリニッジ・ヴィレッジを代表するフォーク歌手だったオデッタが歌う「競売はたくさんだ(No More Auction Block)」に影響を受けたディランは、名曲「風に吹かれて」を生み出す。オデッタは当時の印象を「ディランは私と良く似た感性を持った人」と話す。しかし、この曲が世間に知れわたったのはディラン自身が歌ったものではなくピーター・ポール&マリー(以下PPM)がカヴァーしたバージョンだった。PPMのメンバーで、ディランとはアーティスト仲間だったピーター・ヤーロウは当時を振り返り「初めて聴いた時からすぐにレコーディングしたいと思わせる曲だった」と明かす。その後のディランは、フォークのみならずロックの世界を切り開き、史上初のプロモーションビデオを制作するなど、まさに音楽界の歴史を作るオンリーワンのアーティストとして確固たる地位を築いていく。最後にピーター・ヤーロウはこう語る。

「『風に吹かれて』の価値や美しさは色褪せない。いまのヒットチャートに入っていなくても、世界中の人の心に、この歌はあるよ。」

他、ディランのジャケット写真を撮った写真家、ダニエル・クレイマーやボブ・ディラン研究家の菅野ベッケル氏にインタビューも。マニア必見の1時間。 

website



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BOB DYLAN 来日記念特番のオンエアが決定!
3/1日(火) 23時 BS-TBS「洋楽世代 ボブ・ディラン」
 (2016.02.24)

3/1日(火) 23時よりBS-TBSにて来日記念特番「洋楽世代 ボブ・ディラン」のオンエアが決定!ボブ・ディランの熱烈なファンで知られる漫画家の浦沢直樹さんと、日本におけるディラン研究の第一人者の管野ヘッケルさんの両氏が、ディランの魅力と今回の来日公演の見どころに迫る内容になります。

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東京・大阪追加公演が決定! (2016.02.22)

〜ソールドアウト続出!
“神様”=ボブ・ディラン、15年ぶりとなるホール・ツアーでの来日は早くも大盛況の予感!!
待望の追加公演が決定しました。



「どんな気分だい?」 訊かれるたびにその答えを探しています。
「毎日がステージ」という人生を選んだディラン。ご機嫌でも不機嫌でも、パフォーマンスは楽しい。そんな気分で僕も毎日描いている。

────浦沢直樹(漫画家)


今回の来日にあたり、『MASTERキートン』、『YAWARA!』、『MONSTER』、『20世紀少年』などの代表作で知られる漫画家〜ディランを敬愛してやまない〜浦沢直樹さんからコメントを寄せていただきました。

 


IN SHOW & CONCERT !
ボブ・ディラン
BOB DYLAN
AND HIS BAND
Japan Tour 2016


《追加公演》


【東京】4/21(木)、22(金)渋谷Bunkamuraオーチャードホール

【大阪】4/13(水)フェスティバルホール



□ チケット発売:3/5(土)開始
□ 料金:SS¥25,000[特典 付]  S¥16,000 A¥13,000(各税込)
□ INFO ウドー音楽事務所 03-3402-5999/大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506 udo.jp/


4/ 4(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)
4/ 5(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 6(水)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)
4/ 9(土)【仙 台】東京エレクトロンホール宮城(SOLD OUT!)
4/11(月)【大 阪】フェスティバルホール
4/12(火)【大 阪】フェスティバルホール
4/13(水)【大 阪】フェスティバルホール(追加公演)
4/15(金)【名古屋】センチュリーホール
4/18(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/19(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/21(木)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/22(金)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(追加公演)

4/25(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール

4/26(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール(SOLD OUT!)

4/28(木)【横 浜】パシフィコ横浜 国立大ホール


計15公演



最新リリース情報
『ザ・カッティング・エッジ1965-1966 ブートレッグ・シリーズ第12集』
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディランを聴いて歌って描きまくった!浦沢直樹展記念イベント開催。「ライブ・ドローイング」に誰もが感動! (2016.02.02)

浦沢直樹氏初の本格的個展『浦沢直樹展描いて描いて描きまくる』を記念して、浦沢作品のルーツたるボブ・ディランとの関係性に迫る特別イベント『ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる』が1月31日(日)世田谷文学館にて行なわれました。会場は応募抽選の上入場したファン200名で満杯、イベントは約一時間半にも渡り大盛況のうち終了。



イベントでは、浦沢直樹氏がディランの曲に日本語詞を付けたものや、自身の最新作からの楽曲をアコースティック・ギターで演奏。浦沢氏所有のボブ・ディランの貴重なアナログ盤から「日本盤」「US初版」「45回転盤LP」「モノ盤」「プロモ盤」などを最高の機器で聴き比べ。ボブ・ディラン作品の各アルバムのジャケット写真をスクリーンに投影しながら、その時代時代における出来事やジャケットにまつわるエピソードをトーク。そして、ディランの曲を聴きながらその場でイメージする絵を描きあげる「ライブ・ドローイング」には誰もが圧倒されました。「ライブ・ドローイング」は、まず浦沢氏自身がギターでディランの曲のフレーズをつま弾き、それをループで流しながら、下書きもなしに一気に描き上げていき、完成後その絵を写しながら曲を演奏するという試みで、浦沢直樹ファン、ディラン・ファンにとっても非常にたまらない貴重な瞬間となりました。会場にはボブ・ディランの歴史を浦沢氏が絵で書いた年表が展示されるなど、浦沢氏のボブ・ディランへの想いが詰まったイベントとなりました。


『YAWARA!』、『MONSTER』、『20 世紀少年』、『PLUTO』、『BILLY BAT』などでおなじみの漫画家浦沢直樹氏は大のボブ・ディラン・ファンとしても有名で、『週刊文春』の連載タイアップ企画「青春ロック!」“ボブ・ディランと僕の関係”に出演したことをきっかけにこのイベントが実現。
浦沢直樹氏初の本格的個展『浦沢直樹展描いて描いて描きまくる』は3月31日まで世田谷文学館にて開催中。


ボブ・ディランは4月に2年振り、通算8度目の来日公演が決定しています。4月4日の東京オーチャード・ホール公演を皮切りに、28日の横浜まで全国4都市、12公演が予定されています。(http://udo.jp/


photo by Yuki Kuroyanagi

【展覧会情報】
●「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」
2016年1月16日(土)〜3月31日(水)世田谷文学館
http://www.setabun.or.jp/
凄まじい原稿量、圧倒的な画力、比類なき物語性——
現役漫画家の最高峰・浦沢直樹のペン先のすべてがここに!


鬼才・浦沢直樹。『パイナップルARMY』『YAWARA!』『MASTERキートン』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』『BILLY BAT』——発表してきた作品すべてを「代表作」と呼べる、稀代のヒットメーカー。本展では、単行本一冊丸ごと分の原稿展示をはじめ、ストーリーの構想メモ、ネーム、秘蔵のイラストやスケッチ、少年時代の漫画ノートまで、浦沢直樹のペン先の熱量に触れることができる膨大な手稿を公開。「描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の創作を、是非目撃していただきたい。


●浦沢直樹 うらさわ・なおき
漫画家。1960年、東京生まれ。1983年、『BETA!』でデビュー。スポーツものからSF、ミステリーまで、幅広いジャンルの漫画作品で読者を魅了し続け、世界的に人気が高い。手塚治虫文化賞、メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞(フランス)をはじめ、数々の漫画賞を受賞。最新作『BILLY BAT』(ストーリー共同制作:長崎尚志)を「モーニング」で連載中。


【ボブ・ディラン商品情報】
ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』はディランの最重要期、絶頂期1965〜1966年の『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚の未発表レコーディング・セッションを収録。超豪華パッケージの6CDデラックス・エディションとベスト・テイクを集めた2CDスタンダード・エディションが発売されている。6CDデラックス・エディションには「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源も収録、あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。

6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像はこちら。


●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)
SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)
SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

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浦沢直樹作品のルーツ“ボブ・ディラン”との関係性に迫るイベント「ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる」の一部生配信が決定! (2016.01.29)

現在、世田谷文学館にて大好評開催中の浦沢直樹氏初の本格的個展『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる』。

この展覧会の開催を記念して、1月31日(日)に行われる浦沢作品のルーツたるボブ・ディランとの関係性に迫る特別イベント『ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる』が、一部ライブ配信サービス「SHOWROOM」にて生配信されることが決定しました。

 

『YAWARA!』、『MONSTER』、『PLUTO』、『20 世紀少年』、『BILLY BAT』などでおなじみの漫画家浦沢直樹氏は大のボブ・ディラン・ファンとしても有名ですが、『週刊文春』の連載タイアップ企画「青春ロック!」“ボブ・ディランと僕の関係”に出演したことをきっかけにこのイベントが実現しました。

 

イベントでは、紙面で反映出来なかった貴重なトーク、浦沢氏所有のボブ・ディランの貴重なアナログ盤試聴、アコースティック・ライブ、そして、ディランの曲を聴きながらその場でイメージする絵を描きあげるという貴重な機会も予定されています。

SHOWROOM番組では、その中の「アコースティック・ライブ」「ライブ・ドローイング」を生配信する予定です。

 

応募抽選となったイベントはすでにソールド・アウト。浦沢直樹ファン、ディラン・ファンにとって貴重なイベントの生配信をお見逃しなく。


photo : 浦沢直樹 , 20世紀少年(C)浦沢直樹・スタジオナッツ/小学館
 

【番組詳細】

●『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる』開催&ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』発売記念イベント 生配信

浦沢直樹「ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる」

1月31日(日)15:30〜(予定)

出演:浦沢直樹

番組視聴URL:https://www.showroom-live.com/urasawanaoki


【展覧会情報】


●「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」

2016年1月16日(土)〜3月31日(水)世田谷文学館 http://www.setabun.or.jp/

凄まじい原稿量、圧倒的な画力、比類なき物語性——

現役漫画家の最高峰・浦沢直樹のペン先のすべてがここに!

 

鬼才・浦沢直樹。『パイナップルARMY』『YAWARA!』『MASTERキートン』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』『BILLY BAT』——発表してきた作品すべてを「代表作」と呼べる、稀代のヒットメーカーである。本展では、単行本一冊丸ごと分の原稿展示をはじめ、ストーリーの構想メモ、ネーム、秘蔵のイラストやスケッチ、少年時代の漫画ノートまで、浦沢直樹のペン先の熱量に触れることができる膨大な手稿を公開する。「描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の創作を、是非目撃していただきたい。

 

●浦沢直樹 うらさわ・なおき

漫画家。1960年、東京生まれ。1983年、『BETA!』でデビュー。スポーツものからSF、ミステリーまで、幅広いジャンルの漫画作品で読者を魅了し続け、世界的に人気が高い。手塚治虫文化賞、メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞(フランス)をはじめ、数々の漫画賞を受賞。最新作『BILLY BAT』(ストーリー共同制作:長崎尚志)を「モーニング」で連載中。

 

【ボブ・ディラン商品情報】

ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』はディランの最重要期、絶頂期1965〜1966年の『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚の未発表レコーディング・セッションを収録。超豪華パッケージの6CDデラックス・エディションとベスト・テイクを集めた2CDスタンダード・エディションが発売されている。6CDデラックス・エディションには「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源も収録、あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。

 

6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像はこちら。




●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

収録曲や詳細はこちら

ボブ・ディラン日本オフィシャル https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディラン来日公演決定!15年振りのホール・ツアー!! (2015.12.21)

ボブ・ディランの2014年以来2年振り、通算8度目の来日公演が決定!2016年4月4日渋谷Bunkamuraオーチャードホールを皮切りに、東京、仙台、大阪、名古屋、横浜と全国5都市12公演が発表となりました。2010年、2014年はライヴハウス公演でしたが、今回は15年振りのホール・ツアーとなります。詳しくは下記ご参照ください。



劇場で、ボブ・ディラン。
ときめき。新しいディランとの出会い。
15年ぶりに劇場でボブに会える。夢かなうプレミアム・コンサート。



伝説の初来日武道館8公演(1978年)、興奮の日本限定ライブハウス公演(2010、14年)など、過去7回来日しているボブは日本のファンが大好きなんだろう。今年のディランは15年ぶりに劇場公演。パワフルな次作代表曲に加え、艶やかなヴォーカルで歌うアメリカン・スタンダード曲を組み込んだ驚きのセットリスト。音響環境の整った素晴らしい劇場で、新しいステージが繰り広げられる。アメリカで75年を生きてきたディランだからこそ歌える真理がある。これぞ本当のボブ・ディラン。アメリカン・ミュージックの真髄だ。最後にボブは歌う。「あなたといっしょにいられるというのなら、わたしは何もかも投げ出してしまう。」ボブの人間味あふれる歌声がきみを包み込む。ときめく極上の一夜。



IN SHOW & CONCERT !
ボブ・ディラン
BOB DYLAN
AND HIS BAND
Japan Tour 2016


4/ 4(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 5(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 6(水)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/ 9(土)【仙 台】東京エレクトロンホール宮城
4/11(月)【大 阪】フェスティバルホール
4/12(火)【大 阪】フェスティバルホール
4/15(金)【名古屋】センチュリーホール
4/18(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/19(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/25(月)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/26(火)【東 京】渋谷Bunkamuraオーチャードホール
4/28(木)【横 浜】パシフィコ横浜 国立大ホール


計12公演

http://udo.jp/

料金:SS¥25,000[1978年 初来日公演ポスター特別復刻版 付] S¥16,000 A¥13,000(各税込)
発売:東京・横浜・大阪・名古屋 1/16(土)、仙台 2/6(土)開始
INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp/
アーティスト公式サイトwww.bobdylan.com
最新リリース情報
『ザ・カッティング・エッジ1965-1966 ブートレッグ・シリーズ第12集』
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディランからの一足早いクリスマス・プレゼント!
究極の18CDボックス追加販売決定&208曲の1965年ライヴ音源もプレゼント。
(Sony Music Shop限定販売:緊急入荷40セット)
 (2015.12.17)

100セットが即日完売した、ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の究極のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション18枚組CDボックスセットが緊急入荷。Sony Music Shop限定で40セットのみ追加販売されることになった。海外では市販されず、全世界でわずか5000セットのみオフィシャルサイトBobDylan.comで販売、日本では100セットがSony Music Shopで限定販売されたものの即日完売。今回予備分として確保されていた40セットが追加で輸入可能となり、本日からSony Music Shopで販売される。

 

更にボブ・ディランからの一足早いクリスマス・プレゼントとして、購入者はボブ・ディランの1965年の歴史的ツアーから14公演の完全収録をはじめ、トータル10時間以上に及ぶ未発表ライブ音源(アコースティック・セット、エレクトリック・セット、テレビ・パフォーマンス、ホテルの部屋での録音など)合計208曲をダウンロードすることができることも急遽決定した(MP3/ダウンロード・リンクを後日発送  *注:これまでにご購入いただいた皆様にもお送りしております)。

 

このCD18枚組のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションにはロック界最重要アーティスト・ボブ・ディランの最重要期、絶頂期である1965年〜1966年に行なわれた『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3作のレコーディングセッションで録音された、現存する音源が一つ残らず収録される。



>>Sony Music Shop


音源はすべてスタジオのトラッキング・テープの原本から純粋な状態でトランスファーとミキシングが行われ、不必要な1960年代のスタジオ音声処理などは取り除かれている。全セッション録音、ロンドンのサヴォイ・ホテル(1965年5月4日)、グラスゴーのノース・ブリティッシュ・ステーション・ホテル(1966年5月13日)、コロラド州デンバーのホテル(1966年3月12日)といった、珍しいホテルの部屋での録音が18枚のCDに収録され、また、この時期にリリースされたモノラル録音の45回転アナログ・シングル9作品も復刻。2冊のハードカバーブック(未発表写真やメモラビアの写真を収録)や『ドント・ルック・バック』のオリジナル映画フィルム・セル1片とともに、限定シリアル・ナンバー入り豪華ボックスに収納される。

 

●18枚組ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=2gB305OESUE




ベスト・テイクを収録した6CDデラックス・エディション『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)【デラックス・エディション】』と2CD『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』も高品質Blu-spec CD2で好評発売中。こちらの内容を紹介するEPK(日本語字幕入り)で一部の音源も公開されている。あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。

 


  Posted by Legacy Recordings JP on 2015年10月5日


 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚は、ソングライターとして、そしてパフォーマーとしてのディランの名声を確実なものにすると同時に、ポピュラー・ミュージックとその文化の流れに重大な影響を与えた。『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の収録曲は、ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。



 

【商品情報】

●ボブ・ディラン 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』(ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション)

【直輸入盤】 品番:8887512440- 2 価格:¥95,000(税込)

 

■Sony Music Shop追加販売:限定40セット!

■CD18枚+45回転7インチ・アナログ盤9枚

■限定シリアル・ナンバー入り

■紙ジャケット仕様

■2冊のハードカバーブック(未発表写真やメモラビアの写真を収録)

■18CDのハイレゾ音源 / 1965年の未発表ライブ音源 計208曲 のダウン・ロードリンクをSony Music Shop より送付

■映画『Don’t Look Back』のオリジナル・プリントからのフィルム・セル

■豪華ボックス仕様

■商品サイズ:タテ約32cm×ヨコ約32cm×高さ約 11cm、重さ:約6.8kg

※在庫がなくなり次第終了となります。お早めにお買い求め下さい。

 

お買い求めはこちらより

【Sony Music Shop】

http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=8887512440-2

 

【収録曲】

http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=8887512440-2

 

 

関連商品
●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)


SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション) SICP-30597〜8  \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

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レコード・コレクターズ2016年1月号(12/15発売)で57P特集 (2015.12.14)

【特集】ボブ・ディラン 1965-1966(57ページにも渡る特集です)

 

ボブ・ディランの“ブートレッグ・シリーズ”の最新作は、歴史的な名盤3枚を残した1965〜66年のレコーディングの様子を捉えた6枚組です。『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』という、フォーク・ファンから賛否両論を呼んだバンド編成で演奏し始めたアルバムと、「ライク・ア・ローリング・ストーン」という大ヒット曲も残されたこの時期は、ディランの歴史の中でも最も充実した活動が繰り広げられたことで知られています。マイク・ブルームフィールドやアル・クーパーらが参加したその「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、ディスク1枚まるごとを使って制作過程を伝えるものとなっています。全盛期のディランのスタジオに潜入するようなスリルを味わえるボックスの登場です。




 >>レコード・コレクターズ ウェブサイト

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浦沢直樹展開催記念イベント、浦沢作品のルーツ“ボブ・ディラン”との関係性に迫る
「ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる」開催決定!
 (2015.12.11)



浦沢直樹


浦沢直樹氏初の本格的個展『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる』を2016年1月16日(土)〜世田谷文学館にて開催します。

この展覧会の開催を記念して、浦沢作品のルーツたるボブ・ディランとの関係性に迫る特別イベント『ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる』が2016年1月31日(日)世田谷文学館にて開催されることが決定しました。



『YAWARA!』、『MONSTER』、『PLUTO』、『20 世紀少年』、『BILLY BAT』などでおなじみの漫画家浦沢直樹氏は大のボブ・ディラン・ファンとしても有名ですが、『週刊文春』の連載タイアップ企画「青春ロック!」“ボブ・ディランと僕の関係”に出演したことをきっかけにこのイベントが実現しました。

イベントでは、紙面で反映出来なかった貴重なトーク、浦沢氏所有のボブ・ディランの貴重なアナログ盤試聴、アコースティック・ライブという貴重な機会も予定されています。

まさに「聴いて」、「歌って」、「描きまくる」、浦沢直樹ファン、ディラン・ファンにとって貴重なイベントとなることは間違い有りません。

 



『20世紀少年』(C)浦沢直樹・スタジオナッツ


 

【イベント詳細】

『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる』開催&ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』発売記念イベント

●浦沢直樹「ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる」

1月31日(日)15:00開演/16:30終演予定

出演:浦沢直樹

参加費:2000円(オリジナルグッズのお土産付き!) 定員:150名

主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント/世田谷文学館

協力:文藝春秋

―――――――――――――――――

■申込方法

□Eメール ([email protected]) にて@氏名(ふりがな)※2人まで連名可A年齢B〒・住所C電話番号Dイベント開催日を明記し、タイトルに「イベント名」を記載してお送りください。応募者多数の場合抽選。

□〆切り:2016年1月17日(日)(必着)

―――――――――――――――――


【展覧会情報】


●「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」

2016年1月16日(土)〜3月31日(水)世田谷文学館 http://www.setabun.or.jp/

凄まじい原稿量、圧倒的な画力、比類なき物語性——

現役漫画家の最高峰・浦沢直樹のペン先のすべてがここに!

 

鬼才・浦沢直樹。『パイナップルARMY』『YAWARA!』『MASTERキートン』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』『BILLY BAT』——発表してきた作品すべてを「代表作」と呼べる、稀代のヒットメーカーである。本展では、単行本一冊丸ごと分の原稿展示をはじめ、ストーリーの構想メモ、ネーム、秘蔵のイラストやスケッチ、少年時代の漫画ノートまで、浦沢直樹のペン先の熱量に触れることができる膨大な手稿を公開する。「描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の創作を、是非目撃していただきたい。

 

●浦沢直樹 うらさわ・なおき

漫画家。1960年、東京生まれ。1983年、『BETA!』でデビュー。スポーツものからSF、ミステリーまで、幅広いジャンルの漫画作品で読者を魅了し続け、世界的に人気が高い。手塚治虫文化賞、メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞(フランス)をはじめ、数々の漫画賞を受賞。最新作『BILLY BAT』(ストーリー共同制作:長崎尚志)を「モーニング」で連載中。

 


【ボブ・ディラン商品情報】


ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』はディランの最重要期、絶頂期1965〜1966年の『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚の未発表レコーディング・セッションを収録。超豪華パッケージの6CDデラックス・エディションとベスト・テイクを集めた2CDスタンダード・エディションが発売されている。6CDデラックス・エディションには「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源も収録、あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。

 

6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=Bc0YDFyYZvU



●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

>>収録曲や詳細はこちら

 

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12/11 BS朝日『ベストヒットUSA』でボブ・ディラン、オンエアー (2015.12.09)

BS朝日『ベストヒットUSA』 2015年12月11日(金)(夜11:00〜11:30放送)でボブ・ディランの映像が放映されます。


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☆タイム・マシーン〜大物のレア映像初出しSP〜

大物の未公開レア映像特集!ボブ・ディラン!スライ&ザ・ファミリー・ストーン!ブルース・スプリングティーン!米国音楽を彩ってきた大物ミュージシャンたちを紹介!


[他の放送]
・ABC朝日放送(関西広域):毎週火曜 深夜3時13分〜3時38分
・東京MXテレビ:毎週日曜(S2)午前11時30分〜11時54分

>>番組HP
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『ロッキング・オン』1月号(12/1発売号)にボブ・ディラン・インタビュー掲載! (2015.12.09)

『ロッキング・オン』1月号(12/1発売号)にボブ・ディラン・インタビュー掲載!


1月18日にブートレッグ・シリーズの第12弾となる『ザ・カッティング・エッジ 1965-1966』をリリースしたボブ・ディラン。彼がこれまでに影響を受けてきたアーティスト、そしてロックンロールやフォーク・ミュージックなど、音楽に関するあらゆる事柄について多岐にわたり語ったインタヴューが、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号(12/1発売号)に掲載中!

>>詳しくはこちら(ro69 ウェブサイト)

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ボブ・ディラン最新ビデオ「親指トムのブルースのように」を公開! 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』からの第三弾映像は60年代のレア映像満載、ジョン・レノンもちらり登場! (2015.12.07)

ボブ・ディランのブートレッグシリーズ第12集『カッティング・エッジ1965-1966』より最新ビデオ「親指トムのブルースのように/Just Like Tom Thumb’s Blues」が公開となった。

https://www.youtube.com/watch?v=CcRNSHqiH7A


 

この映像は1965年と1966年の伝説の英国ツアーの際に撮影されたドキュメンタリー映像からのもので、車に同乗しているジョン・レノンの姿もちらりと映るなど、非常に貴重でレアな映像で構成されている。この映像に使用されている音は『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグシリーズ第12集)』に収録されている同曲の「テイク3」で、オリジナル正規版よりも少しスローなテンポのヴァージョンになっている。『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』からのミュージック・ビデオとしては、史上初のプロモ・ビデオと呼ばれる「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」の別カット・バージョン、「ジョアンナのヴィジョン」のニュー・ビデオに続く第三弾となるもの。

 

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン、最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』は全米チャートの「全米ロック・アルバム・チャート」(TOP ROCK ALBUMS)と「全米フォーク・アルバム・チャート」(TOP FOLK ALBUMS)の両チャートで初登場1位を獲得(11月28日付)。超豪華パッケージ6枚組豪華ボックスのデラックス・エディションには“史上最高のロック・ソング”「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源が収録されており、名曲の制作過程、完成へ至る道のりを聴くことができる。また、ベスト・テイクを集めた2枚組『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)』も発売中。日本盤は高品質Blu-spec CD2仕様、作品を紐解く詳細な日本版ブックレットなども付随する。

 

【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8  \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

>>収録曲など詳細はこちら

 



photo@Jerry Schatzberg

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ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』、
全米チャート「ロック・アルバム」と「フォーク・アルバム」両チャートで初登場1位獲得!
 (2015.11.19)



photo@Jerry Schatzberg


ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン、最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』が全米チャートの「全米ロック・アルバム・チャート」(TOP ROCK ALBUMS)と「全米フォーク・アルバム・チャート」(TOP FOLK ALBUMS)の両チャートで初登場1位となった(11月28日付)。

ディランにとって全米ロック・アルバム・チャートの1位を獲得するのは今回で4作目、今年2作目(2015年2月に発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』も1位獲得)。『ブートレッグ・シリーズ』としては全米チャートにおいて初のNo.1獲得となる。『ブートレッグ・シリーズ』のこれまでの全米ロック・アルバム・チャート最高位は『ザ・ウィットマーク・デモ(ブートレッグ・シリーズ第9集)』の最高位4位だった(2010年11月6日付)。 同時に、全米ロック・アルバム・チャートで『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の6枚組のデラックス・エディションが6位、18枚組のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションも47位にチャート・インした。

 

『ブートレッグ・シリーズ』は24年前にスタート。これまでに下記10作がリリースされている。

1991年 ブートレッグ・シリーズ第1〜3集

1998年 ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集)

2002年 ローリング・サンダー・レヴュー(ブートレッグ・シリーズ第5集)

2004年 アット・フィルハーモニック・ホール(ブートレッグ・シリーズ第6集)

2005年 ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ブートレッグ・ シリーズ第7集)

2008年 テル・テイル・サインズ(ブートレッグ・シリーズ第8集)

2010年 ザ・ウィットマーク・デモ(ブートレッグ・シリーズ第9集)

2013年 アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)

2014年 ザ・ベースメント・テープス・コンプリート(ブートレッグ・シリーズ第11集)

2015年 ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集)

 

『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の超豪華パッケージ6枚組豪華ボックスのデラックス・エディションには“史上最高のロック・ソング”「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源が収録されており、名曲の制作過程、完成へ至る道のりを聴くことができる。また、ベスト・テイクを集めた2枚組『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』も発売中。日本盤は高品質Blu-spec CD2仕様、作品を紐解く詳細な日本版ブックレットなども付随する。

 

同作からは史上初のビデオ・クリップと呼ばれている、1965年発表『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」の別ヴァージョンが最新ミュージック・ビデオとして公開された。

「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」(オルタネイト・ミュージック・ビデオ)

https://www.youtube.com/watch?v=2Mb3CoWwNyY




6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=Bc0YDFyYZvU



 

【商品情報】



●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8  \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

【リンク先】

オフィシャル

http://www.bobdylan.com

日本オフィシャル https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ディランBS12発売まであと1日!いよいよ明日発売!
「The Story Of Cutting Edge」(日本語字幕入り)でもう一度辿るディランの最重要期
 (2015.11.17)

ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。
この作品へ至る道のり、この作品の背景となっているディランにとっての1965年〜1966年という時代をコンパクトにまとめたプロモーション映像「The Story Of Cutting Edge」を日本語字幕入りで再編集。アルバム発売の前に是非こちらをご覧ください

 


  Posted by Legacy Recordings JP on 2015年10月5日



【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)【限定盤】
SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)
SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像

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ディランBS12発売まであと2日!
あなたもディランのレコーディング・スタジオを体験できる。
 (2015.11.16)

ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。

ディランの数多くの名盤を録音したColumbia Studio Aの雰囲気を体感することができる特設ページ「STUDIO A ――REVISITED」がオープン。

「Jam Session」ページでは「Like A Rolling Stone」をあなたならではのミックスで楽しむことができるようになっている。詳しいやり方などはこちらの動画をご参照。



https://www.youtube.com/watch?v=RU5APa8a2_k




また「Listening Session」ページではスタジオのコンソール・ルームにいるような雰囲気でレコーディングセッションを聴くことができる。プロデューサーの指示や会話なども入っている。

「Singing Session」ページもこれから新たにアップされる予定

 

「Jam Session」ページ

*Like A Rolling Stoneの4Ch Mixをファンが自由に決められるインタラクティブなページ

*@ 「ヴォーカル+ギター」A「ピアノ+ベース」B「オルガン+ドラム」C「ソロギター」の4パート

*今後も楽曲が追加されていく。次回は「One of Us Must Know (Sooner or Later)」

 

「Listening Session」ページ

*まるでコンソールルームで聞いてるかのような体験ができる。プロデューサーの指示や会話も聞くことができる。

 

「Singing Session」ページ

*Coming Soon

 



<特設ページ>

http://thecuttingedge.bobdylan.com/





【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)【限定盤】
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SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像

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ディランBS12発売まであと3日!
<ディランの歩き方>第三回目『ブロンド・オン・ブロンド』のアルバム・ジャケット撮影現場を訪ねて
 (2015.11.15)

ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。

ディランの数々の名盤のジャケット撮影場所を探訪する、「NYボブ・ディランの歩き方」的な映像が公開。第三回目は1966年発表『ブロンド・オン・ブロンド』が撮影された場所を紹介します。有名なアルバム・カヴァーの撮影場所を教えてくれるサイトPopSpotsのボブ・イーガンが案内します。

 

Bob Dylan - The story of the "Blonde On Blonde" album cover

https://www.youtube.com/watch?v=A3qXRfHIeuY





 

こちらの記事もご参照

ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』のジャケット写真はなぜぶれているのか
http://ro69.jp/news/detail/133136


ボブ・ディラン、『ブロンド・オン・ブロンド』のジャケット写真がぶれたのは寒かったからと写真家が明かす
http://nme-jp.com/news/7457/


 





【商品情報】

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ディランBS12発売まであと4日!
<ディランの歩き方>第二回目は『追億のハイウェイ61』のアルバム・ジャケット撮影場所探訪
 (2015.11.14)

ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。 ディランの数々の名盤のジャケット撮影場所を探訪する、「NYボブ・ディランの歩き方」的な映像が公開。第二回目は1965年発表『追億のハイウェイ61』が撮影された場所を紹介します。有名なアルバム・カヴァーの撮影場所を教えてくれるサイトPopSpotsのボブ・イーガンが案内します。


The story of the "Highway 61 Revisited" album cover

https://www.youtube.com/watch?v=cMuSA_zyO7Q





 





【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)【限定盤】
SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)
SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像

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ディランBS12発売まであと5日!
<ディランの歩き方>第一回目は『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のアルバム・ジャケット撮影場所探訪
 (2015.11.13)

ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。本日からカウントダウンで、様々なニュースを掲載していきます。
ディランの数々の名盤のジャケット撮影場所を探訪する、「NYボブ・ディランの歩き方」的な映像が公開。第一回目は1965年発表『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』が撮影された場所を紹介します。有名なアルバム・カヴァーの撮影場所を教えてくれるサイトPopSpotsのボブ・イーガンが案内します。


The story of the "Bringing It All Back Home" album cover

https://www.youtube.com/watch?v=AUfG95KAqgw









【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)【限定盤】
SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付
●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)
SICP-30597〜8 \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付


6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像

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ボブ・ディランの“ザ・ブートレッグ・シリーズ”第12弾『ザ・カッティング・エッジ1965-1966』に合わせて丸ごと一冊ディラン本発売! (2015.11.13)


シンコー・ミュージック・ムック

THE DIG Special Edition ボブ・ディラン ザ・カッティング・エッジ 1965-1966

 

最新ブートレッグ・シリーズで歴史的3作品の裏側公開。

全曲解説を軸に、60年代ディランの6枚組を徹底検証!

 

ボブ・ディランの恒例お蔵出し作品集“ザ・ブートレッグ・シリーズ”第12弾『ザ・カッティング・エッジ1965-1966』が、6枚組と2枚組の2フォーマットで発売に。同作では『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』という「ロック史に燦然と輝く」級の名盤3枚、そのスタジオ・セッションでのアウトテイクが100曲以上も一気に大公開! しかもあの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」はディスク3丸ごと使って20のテイク違いを収録という鬼仕様! 本書ではその全曲検証はもとより、参加ミュージシャン解説、65年当時の長尺記者会見の完全版をテキスト化、関係者インタヴューなどなど盛りだくさん。オフィシャルサイト「bobdylan.com」で限定発売の同作の18枚組仕様についても全トラック・リストを掲載、運が良ければその全曲解説(379トラック!)や当時のインタヴューも…!?

 

【CONTENTS】

1965年ロックに転じたボブ・ディラン

オリジナル・アルバム・ディスコグラフィ:1965-1966

『ブリンギング・イット・オールバック・ホーム』1965

『追憶のハイウェイ 61』1965

『ブロンド・オン・ブロンド』1966

 

ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集

ザ・カッティング・エッジ 1965-1966全曲解説

ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ 1965-1966

 

セッションに参加したミュージシャン

アル・クーパー

マイク・ブルームフィールド

 

ディラン・スピークス!

1965年12月3日サンフランシスコ、記者会見全文

 

ブートレッグ・シリーズ再々訪〜デモ/アウトテイク編

 

次作、シリーズ第13集は何だ?

書籍『幻のアルバム』より『Blood On The Tracks』

 

トーキング・アバウト・ボブ・ディラン

関係者・評者が語る『ザ・カッティング・エッジ』の時代のボブ・ディラン

 

パート0[総論]

自伝が一番嘘くさい!

 

パート1[映画]

『ドント・ルック・バック』とビジュアル・イメージから

 

パート2[監督]

D.A.ペネベイカー・インタヴュー

 

パート3[ルーツ]

ディランはフォーク・シンガーにあらず

 

パート4[裏舞台]

ジョー・ボイド・インタヴュー

〜ニュー・ポート・フォーク・フェス 1965の裏舞台!

 

パート5[サイケ]

ディランとサイケどっちが先か

 

パート6−その1[ファクトリー]

ジェラルド・マランガ・インタヴュー

〜ウォーホルとディランの残念な邂逅

 

パート6−その2[ゴジラ対モスラ]

本質的には似た者同士、のはず

 

なんでもベスト10×10


CD18枚組『ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション』収録曲目


>>商品詳細ぺ―ジ(シンコー・ミュージック ウェブサイト)



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ボブ・ディラン未発表映像公開!「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」(別ヴァージョン)&「ジョアンナのヴィジョン」(New Video) (2015.11.13)

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』がいよいよ11月18日発売。発売に合わせて最新映像が公開された。

 

1965年発表『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録の「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」は史上初のビデオ・クリップと呼ばれており、ディランが手書き歌詞の書かれた紙を曲に合わせてめくっていく有名な映像であるが、今回公開になった映像はそれとは全く別の場所で撮影されている未発表映像。 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』収録の未発表スタジオ・テイクに合わせて新たに編集され「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」(オルタネイト・ミュージック・ビデオ)として公開。



 

1965年の「サブタレニアン・ホーム・シック・ブルース」のオリジナル・ヴァージョンはこちら



 

続けて今回のブートレッグ・シリーズのために新たに制作されたNEW VIDEO「ジョアンナのヴィジョン」も公開



 

6枚組デラックス・エディションの豪華パッケージの内容が一目でわかるプロモーション映像はこちら



 

超豪華パッケージの6CDデラックス・エディション『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)【デラックス・エディション】』とベスト・テイクを集めた2CD『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』は11月18日に高品質Blu-spec CD2で日本発売される。収録内容や背景を収めたEPK「The Cutting Edge Story」の日本語字幕入り映像はこちら。あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。6CDデラックス・エディションには「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存する全セッション音源も収録される。

 


  Posted by Legacy Recordings JP on 2015年10月5日


 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚は、ソングライターとして、そしてパフォーマーとしてのディランの名声を確実なものにすると同時に、ポピュラー・ミュージックとその文化の流れに重大な影響を与えた。『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の収録曲は、ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。

 

【商品情報】

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8  \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 
>>商品詳細・特設ページ




【リンク先】

オフィシャル

http://www.bobdylan.com

日本オフィシャル

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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『The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series Vol.12 (Collector's Edition)(18CD)』11/13発売日決定 (2015.11.13)

【Sony Music Shopより】
お待たせしました。輸入盤商品「ボブ・ディラン / The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series Vol.12 (Collector's Edition)(18CD+9 7inch Single) 完全生産限定盤 [US輸入盤]」」(8887512440-2)の発売日が2015年11月13日に決定いたしました!商品到着まで今暫くお待ち下さいますようお願い申し上げます。

 

また、お買い上げにあたりまして、当社ホームページの購入サイト上に「18CDのハイレゾ音源ダウンロード・コードを封入」と表記しておりましたが、海外の発売元より連絡があり、ダウンロードの方法が「ご購入者様宛にメールにてダウンロード・リンクを送付」に変更となりました。

※ボックスセットには、「ダウンロード・コード」は封入されておりません。

 

近日中に、ダウンロードの手順及びダウンロード・リンクを記したメールをご購入者様宛にお送りいたします。※現在のところ、11月20日頃を予定しております。

>>Sony Music Shop商品ページ

>>商品詳細ページ

国内盤デラックス・エディション6CDとスタンダード・エディション2CDは11月18日発売となります!

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浦沢直樹が語るボブ・ディラン(週刊文春) (2015.11.12)

週刊文春の「青春ロック」というコーナーでボブ・ディランに影響を受けた著名人の皆さんの“ボブ・ディランと僕の関係”が3週に渡って掲載されます。
みうらじゅんさん、六角精児さんに続く第三回目。最新の11月17日号(11月12日発売)では漫画家の浦沢直樹さんが「ライク・ア・ローリング・ストーンの衝撃」を語ります。

>>週刊文春ウェブサイト

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六角精児が語るボブ・ディラン(週刊文春) (2015.11.06)

週刊文春の「青春ロック」というコーナーでボブ・ディランに影響を受けた著名人の皆さんの“ボブ・ディランと僕の関係”が3週に渡って掲載されます。
みうらじゅんさんに続く第二回目。最新の11月12日号(11月5日発売)では俳優の六角精児さんが「音楽の広がりと深さを教えてくれた“先輩”」を語ります。



>>週刊文春 ウェブサイト


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Sony Music Shopより「ボブ・ディラン/The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series Vol.12 (Collector's Edition) (18CD+9 7inch Single)」発売日変更のお知らせ (2015.11.06)

Sony Music Shopをご利用頂きありがとうございます。
「ボブ・ディラン/The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series Vol.12 (Collector's Edition) (18CD+9 7inch Single) 完全生産限定盤 [US輸入盤]」(8887512440-2)につきまして、
商品到着の遅れのため、発売日が変更となりましたので、ご案内申し上げます。

変更前発売日:2015年11月6日予定 
  ↓
変更後発売日:2015年11月13日予定

よろしくお願い申し上げます。

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みうらじゅんが語るボブ・ディラン(週刊文春) (2015.11.02)

週刊文春の「青春ロック」というコーナーでボブ・ディランに影響を受けた著名人の皆さんの“ボブ・ディランと僕の関係”が3週に渡って掲載されます。
最新の11月5日号(10月29日発売)ではみうらじゅんさんが「ボブ・ディランをこじらせた青春時代」を語ります。



>>週刊文春 ウェブサイト



 

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ボブ・ディラン・パリ公演ライヴレポートby菅野ヘッケル (2015.10.19)



ボブ・ディラン 2015年10月18日(日)
ル・ドーム・ド・パリ  パリ、フランス



1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What'll I Do
5. Duquesne Whistle
6. Melancholy Mood
7. Pay In Blood
8. I'm A Fool To Want You
9. Tangled Up In Blue
(intermission)


10. High Water (For Charley Patton) 11. The Night We Called It A Day
12. Early Roman Kings
13. Why Try To Change Me Now
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. All Or Nothing At All
17. Long And Wasted Years
18. Autumn Leaves
(encore)
19. Blowin' In The Wind
20. Love Sick



ディランがいなかったら、パリに来ることはなかっただろう。初めてのパリだ。10月1日にオスロからはじまったディランの2015年秋ヨーロッパツアーは全40公演の長丁場。その年のツアーの最終はニューヨークが恒例になっていたが、今年はヨーロッパで終わりになりそうなので、急遽、パリとロンドンの公演を見ることにした。


パリの初日が終わった。予想以上に感動した。熱心なファンのおかげで最近のコンサートのほとんどを、数日遅れでネットで聞くことができる時代になったので、実際に会場にいなくてもおおよその雰囲気はわかったつもりでいたが、生で体験するとまるでちがう。やっぱり、ボブは最高だ!


8時ちょうどにスチュ・キンボールがアコースティック・ギターで「フォギー・デュー」の一節を弾きながら暗がりのステージに登場した。続いてバンドのメンバー、最後にボブが登場し、ステージの照明が点灯する。日本公演よりも、やや明るい。それでも一般的なコンサートと比べたら、恐ろしく暗い照明だ。ボブは、ハンク・ウィリアムスが着たら似合うだろうと思うような、前身頃をターコイズ色のラメ刺繍で飾った派手なカントリースーツを着て、グレーのスペイン帽をかぶっている。1曲目から、体がよく動く。今夜はアニメーテッド・ボブだ。


セットリストを見て感じるように、ボブのオリジナル曲が少ないのは残念だが、シナトラの曲もCDで聞くよりも、もっと艶かしく感じる。ボブのヴォーカルのうまさに魅せられる。ロック世代のクルーナーだ。休憩をはさんだ2時間余りのステージは、完成されたパッケージショーだと思う。IBMワトソンが「ボブの歌は過ぎ行く時と、消えゆく愛がテーマだ」と分析しているが、そのことを念頭にコンサートのセットリストを解析すると興味深い結果が得られそうな気がするがどうだろう。ネット上には、ボブはひとつのストーリーを伝えようとしているのでなないか、という意見も掲載されている。


2015年版ボブのショー、もちろん主役、演出もボブ自身だ。聴衆に媚びるような妥協は一切ない。だから、固定セットリストで各地を回るのだ。客の反応はそれぞれかもしれないが、ぼくは感動した。(菅野ヘッケル)


 
 
 


photo by 菅野ヘッケル

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ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』
究極の18枚組ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションが限定100セットのみ日本でも販売決定!
 (2015.10.09)

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年の未発表レコーディング・セッションを収録した 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の究極のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション18枚組CDボックスセットが、日本でも100セットのみ販売されることが決定。元々海外では市販されず、全世界でわずか5000セットのみオフィシャルサイトBobDylan.comで販売されることになっていたが、日本では100セットのみ輸入可能となり、Sony Music Shopで限定販売されることになった。このCD18枚組のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションには1965年〜1966年に行なわれた『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3作のレコーディングセッションで録音された、現存する音源が一つ残らず収録される。



SONY MUSIC SHOP 商品ページ


 

音源はすべてスタジオのトラッキング・テープの原本から純粋な状態でトランスファーとミキシングが行われ、不必要な1960年代のスタジオ音声処理などは取り除かれている。全セッション録音、ロンドンのサヴォイ・ホテル(1965年5月4日)、グラスゴーのノース・ブリティッシュ・ステーション・ホテル(1966年5月13日)、コロラド州デンバーのホテル(1966年3月12日)といった、珍しいホテルの部屋での録音が18枚のCDに収録され、また、この時期にリリースされたモノラル録音の45回転アナログ・シングル9作品も復刻。2冊のハードカバーブック(未発表写真やメモラビアの写真を収録)や『ドント・ルック・バック』のオリジナル映画フィルム・セル1片とともに、限定シリアル・ナンバー入り豪華ボックスに収納される。

 

ベスト・テイクを収録した6CDデラックス・エディション『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集)【デラックス・エディション】』と2CD『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』は11月18日に高品質Blu-spec CD2で日本発売される。こちらの内容を紹介するEPK(日本語字幕入り)で一部の音源も公開された。あの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が最初はワルツだったこともわかる。

https://www.facebook.com/legacyjp/videos/870596456369944/ 

 


  Posted by Legacy Recordings JP on 2015年10月5日


 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚は、ソングライターとして、そしてパフォーマーとしてのディランの名声を確実なものにすると同時に、ポピュラー・ミュージックとその文化の流れに重大な影響を与えた。『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』の収録曲は、ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。

アーティスト写真@Don Hunstein

 

 

【商品情報】

●ボブ・ディラン 『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』(ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション)

【直輸入盤】
発売日:2015年11月13日予定
品番:8887512440-2
価格:¥95,000(税込) 

 

■Sony Music Shop限定販売:限定100セット!

■CD18枚+45回転7インチ・アナログ盤9枚

■限定シリアル・ナンバー入り

■紙ジャケット仕様

■2冊のハードカバーブック(未発表写真やメモラビアの写真を収録)

■18CDのハイレゾ音源ダウンロード・リンクを Sony Music Shop よりメールにて送付

■映画『Don’t Look Back』のオリジナル・プリントからのフィルム・セル

■豪華ボックス仕様

■商品サイズ:タテ約32cm×ヨコ約32cm×高さ約 11cm、重さ:約6.8kg

※在庫がなくなり次第終了となります。お早めにお買い求め下さい。

 

お買い求めはこちらより

【Sony Music Shop】

http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=8887512440-2

 

 

【収録予定曲】

Disc 1 - CD

1. Love Minus Zero/No Limit – Take 1 (1/13/1965) Breakdown.

2. Love Minus Zero/No Limit – Take 2 (1/13/1965) Complete.

3. I’ll Keep It With Mine – Take 1 (1/13/1965) Released on Biograph, 1985.

4. It’s All Over Now, Baby Blue – Take 1 (1/13/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

5. Bob Dylan’s 115th Dream – Take 1 (1/13/1965) Fragment. Released on Bringing It All Back Home, 1965.

6. Bob Dylan’s 115th Dream – Take 2 (1/13/1965) Complete.

7. She Belongs To Me – Take 1 (1/13/1965) Complete.

8. Subterranean Homesick Blues – Take 1 (1/13/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

9. Outlaw Blues – Take 1 (1/13/1965) Complete.

10. On The Road Again – Take 1 (1/13/1965) Complete.

11. Farewell Angelina – Take 1 (1/13/1965) Released on Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

12. If You Gotta Go, Go Now – Take 1 (1/13/1965) Complete.

13. You Don’t Have to Do That – Take 1 (1/13/1965) Incomplete.

14. California – Take 1 (1/13/1965) Complete.

15. Love Minus Zero/No Limit – Take 3 remake (1/13/1965) Complete.

16. She Belongs To Me – Take 2 remake (1/13/1965) Complete.

17. Outlaw Blues – Take 1 remake (1/13/1965) False start.

18. Outlaw Blues – Take 2 remake (1/13/1965) Complete.

19. Love Minus Zero/No Limit – Take 1 remake (1/14/1965) Complete.

20. Love Minus Zero/No Limit – Take 2 remake (1/14/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

21. Love Minus Zero/No Limit – (1/14/1965) Insert.

22. Subterranean Homesick Blues – Take 1 remake (1/14/1965) Complete.

23. Subterranean Homesick Blues – Take 2 remake (1/14/1965) False start.

24. Subterranean Homesick Blues – Take 3 remake (1/14/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

25. Outlaw Blues – Take 1 remake (1/14/1965) False start.

26. Outlaw Blues – Take 2 remake (1/14/1965) Fragment/breakdown.

27. Outlaw Blues – Take 3 remake (1/14/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

 

Disc 2 - CD

1. She Belongs To Me – Take 1 remake (1/14/1965) Complete.

2. She Belongs To Me – Take 2 remake (1/14/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

3. Bob Dylan’s 115th Dream – Take 1 (1/14/1965) False start.

4. Bob Dylan’s 115th Dream – Take 2 (1/14/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

5. On The Road Again – Take 1 (1/14/1965) False start.

6. On The Road Again – Take 2 (1/14/1965) Complete.

7. On The Road Again – Take 3 (1/14/1965) False start.

8. On The Road Again – Take 4 (1/14/1965) Complete.

9. Maggie’s Farm – Take 1 (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

10. On The Road Again – Take 1 remake (1/15/1965) Complete.

11. On The Road Again – Takes 2-6 remake (1/15/1965) False starts/complete.

12. On The Road Again – Take 7 remake (1/15/1965) Complete.

13. On The Road Again – Takes 8-9 remake (1/15/1965) False starts.

14. On The Road Again – Take 11 remake (1/15/1965) False start.

15. On The Road Again – Take 12 remake (1/15/1965) False start.

16. On The Road Again – Take 13 remake (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

17. It’s Alright, Ma (I’m Only Bleeding) – Take 1 (1/15/1965) False start.

18. It’s Alright, Ma (I’m Only Bleeding) – Take 2 (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

19. Gates Of Eden – Take 1 (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

20. Mr. Tambourine Man – Takes 1-2 (1/15/1965) False starts.

21. Mr. Tambourine Man – Take 3 (1/15/1965) Breakdown.

22. Mr. Tambourine Man – Takes 4-5 (1/15/1965) Breakdown.

23. Mr. Tambourine Man – Take 6 (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

24. It’s All Over Now, Baby Blue – Take 1 remake (1/15/1965) Released on Bringing It All Back Home, 1965.

 

Disc 3 - CD

1. If You Gotta Go, Go Now – Take 1 (1/15/1965) Complete.

2. If You Gotta Go, Go Now – Take 2 (1/15/1965) Complete.

3. If You Gotta Go, Go Now – Take 3 (1/15/1965) Complete.

4. If You Gotta Go, Go Now – Take 4 (1/15/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

5. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 1 (6/15/1965) Complete.

6. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Takes 2-3 (6/15/1965) Fragments.

7. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 4 (6/15/1965) Breakdown.

8. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Takes 5 (6/15/1965) False start.

9. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Takes 6 (6/15/1965) Breakdown.

10. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 7 (6/15/1965) Insert.

11. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 8 (6/15/1965) Complete.

12. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 9 (6/15/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

13. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Take 1 (6/15/1965) Rehearsal and breakdown.

14. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Take 2 (6/15/1965) Complete.

15. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Take 3 (6/15/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

16. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Take 2 (6/15/1965) Edited version. Complete.

17. It Takes A Lot to Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 1 remake (6/15/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

18. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Takes 4-5 (6/15/1965) False starts.

19. Sitting On A Barbed-Wire Fence – Take 6 (6/15/1965) Complete.

20. Like A Rolling Stone – Takes 1-3 (6/15/1965) Rehearsal.

21. Like A Rolling Stone – Take 4 (6/15/1965) Rehearsal. Partially released on The Bootleg Series Vol. 1-3, 1991.

22. Like A Rolling Stone – Take 5 (6/15/1965) Breakdown.

 

Disc 4 - CD

1. Like A Rolling Stone – Rehearsal remake (6/16/1965) Rehearsal.

2. Like A Rolling Stone – Take 1 remake (6/16/1965) Rehearsal.

3. Like A Rolling Stone – Takes 2-3 remake (6/16/1965) False starts.

4. Like A Rolling Stone – Take 4 remake (6/16/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

5. Like A Rolling Stone – Take 5 remake (6/16/1965) Rehearsal.

6. Like A Rolling Stone – Take 6 remake (6/16/1965) False start.

7. Like A Rolling Stone – Take 8 remake (6/16/1965) Breakdown.

8. Like A Rolling Stone – Takes 9-10 remake (6/16/1965) False starts.

9. Like A Rolling Stone – Take 11 remake (6/16/1965) Complete.

10. Like A Rolling Stone – Take 12 remake (6/16/1965) False start.

11. Like A Rolling Stone – Take 13 remake (6/16/1965) Breakdown.

12. Like A Rolling Stone – Take 14 remake (6/16/1965) False start.

13. Like A Rolling Stone – Take 15 remake (6/16/1965) Breakdown.

14. Like A Rolling Stone – (6/16/1965) Master take, guitar.

15. Like A Rolling Stone – (6/16/1965) Master take, vocals, guitar (BD).

16. Like A Rolling Stone – (6/16/1965) Master take, piano, bass.

17. Like A Rolling Stone – (6/16/1965) Master take, drums, organ.

 

Disc 5 - CD

1. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 1 (7/29/1965) Breakdown.

2. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 2 (7/29/1965) False start.

3. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 3 (7/29/1965) Incomplete.

4. Tombstone Blues – Take 1 (7/29/1965) Complete.

5. Tombstone Blues – Takes 2-3 (7/29/1965) False starts.

6. Tombstone Blues – Take 4 (7/29/1965) Complete.

7. Tombstone Blues – Takes 5-7 (7/29/1965) False starts, rehearsal.

8. Tombstone Blues – Take 9 (7/29/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

9. Tombstone Blues – Take 10 (7/29/1965) False start.

10. Tombstone Blues – Take 11 (7/29/1965) Breakdown.

11. Tombstone Blues – Take 12 (7/29/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

12. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 1 (7/29/1965) Complete.

13. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 2 (7/29/1965) False start.

14. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 3 (7/29/1965) Complete.

15. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry – Take 4 (7/29/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

16. Positively 4th Street – Takes 1-3 (7/29/1965) False starts.

17. Positively 4th Street – Take 4 (7/29/1965) Complete.

18. Positively 4th Street – Take 5 (7/29/1965) Complete.

19. Positively 4th Street – Take 6 (7/29/1965) Breakdown.

20. Positively 4th Street – Take 7 (7/29/1965) Breakdown.

21. Positively 4th Street – Take 8 (7/29/1965) Breakdown.

22. Positively 4th Street – Take 10 (7/29/1965) Breakdown.

23. Positively 4th Street – Take 12 (7/29/1965) Released as a single, 1965.

 

Disc 6 - CD

1. Desolation Row – Take 1 (7/29/1965) Released on The Bootleg Series Vol. 7, 2005.

2. From A Buick 6 – Take 1 (7/30/1965) False start.

3. From A Buick 6 – Take 2 (7/30/1965) False start.

4. From A Buick 6 – Take 4 (7/30/1965) Accidentally released on the first pressing of Highway 61 Revisited, 1965.

5. From A Buick 6 – Take 5 (7/30/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

6. Can You Please Crawl Out Your Window? – Takes 1-4 (7/30/1965) False starts.

7. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 1 (7/30/1965) Complete.

8. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 2 (7/30/1965) False start.

9. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 3 (7/30/1965) Complete.

10. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 4 (7/30/1965) False start.

11. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 5 (7/30/1965) Complete.

12. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 6 (7/30/1965) Rehearsal/false start.

13. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 7 (7/30/1965) False start.

14. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 8 (7/30/1965) False start.

15. Can You Please Crawl Out Your Window? – Takes 10-11 (7/30/1965) False starts.

16. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 12 (7/30/1965) Complete.

17. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 14 (7/30/1965) Breakdown.

18. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 15 (7/30/1965) Breakdown.

19. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 17 (7/30/1965) Accidentally Released as B-side of first pressing of Positively 4th Street single.

20. Highway 61 Revisited – Take 1 (8/02/1965) False start.

21. Highway 61 Revisited – Take 2 (8/02/1965) False start.

22. Highway 61 Revisited – Take 3 (8/02/1965) Complete.

23. Highway 61 Revisited – Take 4 (8/02/1965) False start.

24. Highway 61 Revisited – Take 5 (8/02/1965) Complete.

25. Highway 61 Revisited – Take 5 (mis-slate) (8/02/1965) Complete.

26. Highway 61 Revisited – Take 6 (8/02/1965) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

27. Highway 61 Revisited – Take 7 (8/02/1965) False start.

28. Highway 61 Revisited – Take 8 (8/02/1965) False start.

29. Highway 61 Revisited – Take 9 (8/02/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

 

Disc 7 - CD

1. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 1 (8/02/1965) Breakdown.

2. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 3 (8/02/1965) Complete.

3. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 4 (8/02/1965) Rehearsal.

4. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 5 (8/02/1965) Released on The Bootleg Series Vol. 7, 2005.

5. Just Like Tom Thumb’s Blues – Takes 9-10 (8/02/1965) Breakdown.

6. Just Like Tom Thumb’s Blues – Takes 11-12 (8/02/1965) False starts.

7. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 13 (8/02/1965) Complete.

8. Just Like Tom Thumb’s Blues – Takes 14-15 (8/02/1965) False starts.

9. Just Like Tom Thumb’s Blues – Take 16 (8/02/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

10. Queen Jane Approximately – Take 1 (8/02/1965) Rehearsal.

11. Queen Jane Approximately – Take 2 (8/02/1965) Complete.

12. Queen Jane Approximately – Take 3 (8/02/1965) False start.

13. Queen Jane Approximately – Take 4 (8/02/1965) False start.

14. Queen Jane Approximately – Take 5 (8/02/1965) Complete.

15. Queen Jane Approximately – Take 6 (8/02/1965) Complete.

16. Queen Jane Approximately – Take 7 (8/02/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

17. Ballad Of A Thin Man – Take 1 (8/02/1965) False start.

18. Ballad Of A Thin Man – Take 2 (8/02/1965) Breakdown.

19. Ballad Of A Thin Man – Take 3 (8/02/1965) Released on Highway 61 Revisited, 1965.

20. Ballad Of A Thin Man – Take 4 (8/02/1965) Insert.

 

Disc 8 - CD

1. Desolation Row – Takes 1-2 remake (8/02/1965) False start/breakdown.

2. Desolation Row – Take 3 remake (8/02/1965) Breakdown.

3. Desolation Row – Take 4 remake (8/02/1965) False start.

4. Desolation Row – Take 5 remake (8/02/1965) Complete.

5. Tombstone Blues – Take 1 (8/03/1965) Complete. Vocal overdub.

6. Tombstone Blues – Take 2 (8/03/1965) Complete. Vocal overdub.

7. Tombstone Blues – Take 3 (8/03/1965) Complete. Vocal overdub.

8. Desolation Row – Take 1 (8/04/1965) Rehearsal.

9. Desolation Row – Take 2 (8/04/1965) Rehearsal.

10. Desolation Row – Take 1 (8/04/1965) Complete (with insert).

11. Desolation Row – Take 5 (8/04/1965) Complete master without acoustic guitar overdub. Released on Highway 61 Revisited, 1965.

12. Desolation Row – Take 6 (8/04/1965) Guitar overdub.

13. Desolation Row – Take 7 (8/04/1965) Guitar overdub

14. Tombstone Blues – Take 1 (8/04/1965) Harmonica overdub.

15. Medicine Sunday – Take 1 (10/05/1965) Incomplete.

16. Medicine Sunday – Take 2 (10/05/1965) Incomplete.

17. Jet Pilot – Take 1 (10/05/1965) Released on Biograph, 1985.

18. I Wanna Be Your Lover – (10/05/1965) Rehearsal.

19. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 1 (10/05/1965) Fragment.

20. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 2 (10/05/1965) Fragment.

 

Disc 9 - CD

1. I Wanna Be Your Lover – Take 1 (10/05/1965) Fragment.

2. I Wanna Be Your Lover – Take 1 Edit 1 (10/05/1965) Complete.

3. I Wanna Be Your Lover – Take 1 Edit 2 (10/05/1965) Complete.

4. I Wanna Be Your Lover – Take 2 (10/05/1965) Complete.

5. I Wanna Be Your Lover – (10/05/1965) Rehearsal.

6. I Wanna Be Your Lover – Take 3 10/05/1965) Complete.

7. I Wanna Be Your Lover – Take 4 (10/05/1965) Complete.

8. I Wanna Be Your Lover – Take 5 (10/05/1965) Complete

9. I Wanna Be Your Lover – Take 6 (10/05/1965) Complete.

10. I Wanna Be Your Lover – Take 6 (mis-slate) (10/05/1965) Released on Biograph, 1985.

11. Instrumental – Take 1 (10/05/1965) Fragment.

12. Instrumental – Take 2 (10/05/1965) Complete.

13. Visions Of Johanna – Take 1 (11/30/1965) Rehearsal.

14. Visions Of Johanna – Take 2 (11/30/1965) Rehearsal.

15. Visions Of Johanna – Take 3 (11/30/1965) Rehearsal.

16. Visions Of Johanna – Take 4 (11/30/1965) Complete.

17. Visions Of Johanna – Take 5 (11/30/1965) Complete.

18. Visions Of Johanna – Take 6 (11/30/1965) Rehearsal.

19. Visions Of Johanna – Take 7 (11/30/1965) Complete.

20. Visions Of Johanna – Take 8 (11/30/1965) Released on The Bootleg Series, Vol.7, 2005.

 

Disc 10 - CD

1. Visions Of Johanna – Takes 9-12 (11/30/1965) False starts.

2. Visions Of Johanna – Take 13 (11/30/1965) Breakdown.

3. Visions Of Johanna – Take 14 (11/30/1965) Complete.

4. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 1 (11/30/1965) False start.

5. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 2 (11/30/1965) False start, rehearsal.

6. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 3 (11/30/1965) False start.

7. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 4 (11/30/1965) False start, rehearsal.

8. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 6 (11/30/1965) Complete.

9. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 7 (11/30/1965) Breakdown.

10. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 8 (11/30/1965) Complete.

11. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 9 (11/30/1965) False start.

12. Can You Please Crawl Out Your Window? – Take 10 (11/30/1965) Released as a single in October, 1965.

13. She’s Your Lover Now – Take 1 (1/21/1966) Breakdown.

14. She’s Your Lover Now – Take 2 (1/21/1966) Rehearsal.

15. She’s Your Lover Now – Take 3 (1/21/1966) Breakdown.

16. She’s Your Lover Now – Take 4 (1/21/1966) Incomplete.

17. She’s Your Lover Now – Take 5 (1/21/1966) Rehearsal.

18. She’s Your Lover Now – Take 6 (1/21/1966) Complete.

19. She’s Your Lover Now – Take 7 (1/21/1966) False start.

20. She’s Your Lover Now – Take 8 (1/21/1966) Rehearsal.

21. She’s Your Lover Now – Take 9 (1/21/1966) Rehearsal.

22. She’s Your Lover Now – Takes 10-11 (1/21/1966) Rehearsal.

23. She’s Your Lover Now – Take 12 (1/21/1966) Rehearsal.

24. She’s Your Lover Now – Take 13 (1/21/1966) Rehearsal.

 

Disc 11 - CD

1. She’s Your Lover Now – Take 14 (1/21/1966) Breakdown.

2. She’s Your Lover Now – Take 15 (1/21/1966) Released on The Bootleg Series, Vol. 1-3, 1991.

3. She’s Your Lover Now – (1/21/1966) Rehearsal.

4. She’s Your Lover Now – Take 16 (1/21/1966) Complete.

5. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 1 (1/25/1966) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

6. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 2 (1/25/1966) Complete.

7. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 1 (1/25/1966) Rehearsal.

8. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 2 (1/25/1966) Rehearsal.

9. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 3 (1/25/1966) Fragment.

10. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 4 (1/25/1966) Rehearsal.

11. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 5 (1/25/1966) Rehearsal.

12. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Takes 6-8 (1/25/1966) Rehearsal.

13. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 9 (1/25/1966) Rehearsal.

14. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Takes 10-14 (1/25/1966) Rehearsal.

15. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 15 (1/25/1966) Complete.

16. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Takes 16-17 (1/25/1966) False starts.

17. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 18 (1/25/1966) Complete.

18. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – (1/25/1966) Rehearsal.

19. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 19 (1/25/1966) Complete.

20. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Takes 21-22 (1/25/1966) Breakdown.

 

Disc 12 - CD

1. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 23 (1/25/1966) Complete.

2. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – Take 24 (1/25/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

3. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – (1/25/1966) Master take, guitar (BD) and organ.

4. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – (1/25/1966) Master take, vocal.

5. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – (1/25/1966) Master take, piano and drums.

6. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) – (1/25/1966) Master take, guitar and bass.

7. Lunatic Princess – Take 1 (1/27/1966) Incomplete.

8. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Takes 1-2 (1/27/1966) False start, incomplete.

9. Leopard-Skin Pill-Box Hat – (1/27/1966) Insert.

10. I’ll Keep It With Mine – (no date listed) Rehearsal. Partially released on The Bootleg Series, Vol.1-3, 1991.

11. Fourth Time Around – Take 1 (2/14/1966) Rehearsal.

12. Fourth Time Around – Take 2 (2/14/1966) Breakdown.

13. Fourth Time Around – Takes 3-4 (2/14/1966) Rehearsal.

14. Fourth Time Around – Take 5 (2/14/1966) Complete.

15. Fourth Time Around – Takes 6-7 (2/14/1966) Rehearsal.

16. Fourth Time Around – Take 8 (2/14/1966) Rehearsal.

17. Fourth Time Around – Takes 9-10 (2/14/1966) False starts.

 

Disc 13 - CD

1. Fourth Time Around – Take 11 (2/14/1966) Complete.

2. Fourth Time Around – Takes 12-13 (2/14/1966) False starts.

3. Fourth Time Around – Takes 14-16 (2/14/1966) False starts.

4. Fourth Time Around – Takes 17-18 (2/14/1966) False starts.

5. Fourth Time Around – Take 19 (2/14/1966) Breakdown.

6. Fourth Time Around – Take 19 again (2/14/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

7. Visions Of Johanna – Take 1 (2/14/1966) False start.

8. Visions Of Johanna – Take 2 (2/14/1966) Breakdown.

9. Visions Of Johanna – Take 3 (2/14/1966) False start.

10. Visions Of Johanna – Take 4 (2/14/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

11. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Takes 1-2 (2/14/1966) Rehearsal.

12. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 3 (2/14/1966) Complete.

13. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Takes 4-5 (2/14/1966) Rehearsal.

14. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 6 (2/14/1966) Breakdown.

15. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 6 again (2/14/1966) Rehearsal.

16. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 8 (2/14/1966) Complete.

17. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 9 (2/14/1966) Breakdown.

18. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 10 (2/14/1966) False start.

19. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 11 (2/14/1966) Breakdown.

20. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 12 (2/14/1966) False start.

21. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 13 (2/14/1966) Complete.

22. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 1 (2/15/1966) Rehearsal.

23. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 2 (2/15/1966) Rehearsal.

24. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 3 (2/15/1966) Rehearsal.

25. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 4 (2/15/1966) Rehearsal.

26. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 5 (2/15/1966) Rehearsal.

27. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Takes 6-7 (2/15/1966) Rehearsal.

28. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 8 (2/15/1966) Rehearsal.

29. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 8 again (2/15/1966) Complete.

30. I’ll Keep It With Mine (instrumental) – Take 9 (2/15/1966) Complete.

 

Disc 14 - CD

1. Sad-Eyed Lady Of The Lowlands – Take 1 (2/16/1966) Complete.

2. Sad-Eyed Lady Of The Lowlands – Take 2 (2/16/1966) Rehearsal.

3. Sad-Eyed Lady Of The Lowlands – Take 3 (2/16/1966) Complete.

4. Sad-Eyed Lady Of The Lowlands – Take 4 (2/16/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

5. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 1 (2/17/1966) Rehearsal.

6. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – (2/17/1966) Rehearsal.

7. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 1 (2/17/1966) Breakdown.

8. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Takes 2-3 (2/17/1966) Rehearsal.

9. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 4 (2/17/1966) Breakdown.

10. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 4 (mis-slate) (2/17/1966) False start.

11. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 5 (2/17/1966) Released on The Bootleg Series, Vol. 7, 2005.

12. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Takes 6-8 (2/17/1966) False starts.

13. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 9 (2/17/1966) Breakdown.

14. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 10 (2/17/1966) False start.

15. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Takes 11-12 (2/17/1966) Breakdown.

16. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 13 (2/17/1966) Breakdown.

 

Disc 15 - CD

1. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 14 (2/17/1966) Complete.

2. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again – Take 15 (2/17/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

3. Absolutely Sweet Marie – (3/07/1966) Rehearsal.

4. Absolutely Sweet Marie – Take 1 (3/07/1966) Complete.

5. Absolutely Sweet Marie – Take 2 (3/07/1966) False start.

6. Absolutely Sweet Marie – Take 3 (3/07/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

7. Absolutely Sweet Marie – (3/07/1966) Insert.

8. Just Like A Woman – Take 1 (3/08/1966) Complete.

9. Just Like A Woman – Take 2 (3/08/1966) Complete.

10. Just Like A Woman – Take 3 (3/08/1966) Complete.

11. Just Like A Woman – Take 4 (3/08/1966) Complete.

12. Pledging My Time – Take 1 (3/08/1966) Breakdown.

13. Pledging My Time – (3/08/1966) Rehearsal.

14. Pledging My Time – Take 2 (3/08/1966) False start.

15. Pledging My Time – Take 3 (3/08/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

16. Just Like A Woman – Take 5 (3/08/1966) False start.

17. Just Like A Woman – Take 6 (3/08/1966) Breakdown.

 

Disc 16 - CD

1. Just Like A Woman – Take 8 (3/08/1966) Complete.

2. Just Like A Woman – Takes 9-10 (3/08/1966) False start, breakdown.

3. Just Like A Woman – Takes 11-12 (3/08/1966) Rehearsal.

4. Just Like A Woman – Take 13 (3/08/1966) Breakdown.

5. Just Like A Woman – Takes 14-15 (3/08/1966) Rehearsal.

6. Just Like A Woman – Take 16 (3/08/1966) Complete.

7. Just Like A Woman – Take 17 (3/08/1966) Breakdown.

8. Just Like A Woman – Take 18 (3/08/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

9. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 1 (3/09/1966) Complete.

10. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 2 (3/09/1966) Rehearsal.

11. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 3 (3/09/1966) Rehearsal.

12. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 4 (3/09/1966) Rehearsal.

13. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 5 (3/09/1966) Breakdown.

14. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) – Take 6 (3/09/1966) Released on Blonde on Blonde, 1966.

15. Temporary Like Achilles – Take 1 (3/09/1966) Complete.

16. Temporary Like Achilles – Take 2 (3/09/1966) False start

17. Temporary Like Achilles – Take 3 (3/09/1966) Complete.

18. Temporary Like Achilles – Take 4 (3/09/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

19. Rainy Day Women #12 & 35 – (3/10/1966) Rehearsal.

20. Rainy Day Women #12 & 35 – Take 1 (3/10/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

 

Disc 17 - CD

1. Obviously Five Believers – Take 1 (3/10/1966) False start.

2. Obviously Five Believers – Take 2 (3/10/1966) Breakdown.

3. Obviously Five Believers – Take 3 (3/10/1966) Complete.

4. Obviously Five Believers – Take 4 (3/10/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

5. Leopard-Skin Pill-Box Hat – Take 1 (3/10/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

6. I Want You – (3/10/1966) Rehearsal.

7. I Want You – Take 1 (3/10/1966) Complete.

8. I Want You – Take 2 (3/10/1966) Breakdown.

9. I Want You – Take 3 (3/10/1966) Rehearsal, false start.

10. I Want You – Take 4 (3/10/1966) Complete.

11. I Want You – Take 5 (3/10/1966) Released on Blonde On Blonde, 1966.

12. I Want You – Take 5b (3/10/1966) Insert, guitar overdub.

 

Disc 18 - CD

1. Remember Me – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

2. More And More – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

3. Blues Stay Away From Me – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

4. Weary Blues From Waitin’ – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

5. Lost Highway – (5/04/65) Savoy Hotel, London.

6. I’m So Lonesome I Could Cry – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

7. Young But Daily Growing – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

8. Wild Mountain Thyme – (5/04/1965) Savoy Hotel, London.

9. I Can’t Leave Her Behind [1] – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

10. I Can’t Leave Her Behind [2] – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

11. On A Rainy Afternoon – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

12. If I Was A King [1] – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

13. If I Was A King [2] – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

14. What Kind Of Friend Is This – (5/13/1966) North British Station Hotel, Glasgow, Scotland.

15. Positively Van Gogh [1] – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

16. Positively Van Gogh [2] – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

17. Positively Van Gogh [3] – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

18. Don’t Tell Him, Tell Me – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

19. If You Want My Love – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

20. Just Like A Woman – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room.

21. Sad-Eyed Lady Of The Lowlands – (3/12/1966) Denver, Colorado Hotel Room

 

7" Vinyl-1

A1. Subterranean Homesick Blues (mono version)

B1. She Belongs to Me (mono version)

 

7" Vinyl-2

A1. Like a Rolling Stone (mono version)

B1. Gates of Eden (mono version)

 

7" Vinyl-3

A1. From a Buick 6 (mono version)

B1. Positively 4th Street (mono version)

 

7" Vinyl-4

A1. Can You Please Crawl out Your Window? (Single Version (Mono))

B1. Highway '61 Revisited (mono version)

 

7" Vinyl-5

A1. One of Us Must Know (mono version)

B1. Queen Jane Approximately (mono version)

 

7" Vinyl-6

A1. Rainy Day Women #12 & 35 (mono version)

B1. Pledging My Time (mono version)

 

7" Vinyl-7

A1. I Want You (mono version)

B1. Just Like Tom Thumb's Blues (Mono, Live)

 

7" Vinyl-8

A1. Just Like a Woman (mono version)

B1. Obviously 5 Believers (mono version)

 

7" Vinyl-9

A1. Leopard-Skin Pill-Box Hat (mono version)

B1. Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine (mono version)

 

 

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6(完全生産限定盤)6枚組 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)

SICP-30597〜8  \3600+税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

【リンク先】

オフィシャル

http://www.bobdylan.com

日本オフィシャル

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

 

【動画素材】

●EPK(日本語字幕入り) https://www.facebook.com/legacyjp/videos/870596456369944/

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ボブ・ディランが人工知能「ワトソン」と会話する (2015.10.07)

『ザ・カッティング・エッジ1965-1966 (ブートレッグ・シリーズ第12集)』を11月に発売するボブ・ディランがIBMのCMに登場!

ボブ・ディランの歌詞をすべて知っているというワトソンが歌詞を分析。するとディランが「一緒に曲を書いたほうがいいかもね」と語る面白いCMです

  https://www.youtube.com/watch?v=pwh1INne97Q


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ボブ・ディラン2015ヨーロッパ・ツアー・スタート (2015.10.02)

10月1日、オスロからスタートしたディランの秋のヨーロッパ・ツアー。
初日のセットリストではフランク・シナトラのカヴァーを7曲演奏。
アルバムに入ってない歌も2曲披露しています。

Bob Dylan
Oslo, Norway
Oct 1 2015

1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. The Night We Called It A Day
5. Duquesne Whistle
6. Why Try To Change Me
7. Pay In Blood
8. I'm A Fool To Want You
9. Tangled Up In Blue

(intermission)

10. High Water (For Charley Patton)
11. Full Moon and Empty Arms
12. Early Roman Kings
13. Come Rain or Come Shine
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. All Or Nothing At All
17. Long And Wasted Years
18. Autumn Leaves

(encore)

19. Blowin' In The Wind
20. Love Sick

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ボブ・ディランの最重要期の1965年〜1966年の未発表セッション
『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ第12集』11月発売!
「ライク・ア・ローリング・ストーン」全セッションも完全収録!
 (2015.09.24)

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン最重要期、絶頂期1965〜1966年のレコーディング・セッションが遂に登場!『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』のセッションからこれまで聴かれたことのなかった曲、アウトテイク、リハーサル・トラック、別ヴァージョンなど未発表スタジオ録音を収録する、ディランの名ブートレッグ・シリーズの最新版『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』は11月6日海外発売。日本盤は高品質BSCD2仕様でCD6枚組のデラックス・エディションと、セッションからのハイライト楽曲をまとめたCD2枚組ベストを11月18日発売予定。更にCD18枚組のウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションがBobDylan.comにてのみ発売され、そこには一連の名高いセッションで録音された音が一つ残らず収録される。

<CD6枚組>
『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』
 
<CD18枚組>
『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』
ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディション


 

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』の名作3枚は、ソングライターとして、そしてパフォーマーとしてのディランの名声を確実なものにすると同時に、ポピュラー・ミュージックとその文化の流れに重大な影響を与えた。『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12」の収録曲は、ディランのスタジオにおけるクリエイティヴなプロセスを探索させてくれる貴重な作品であり、ファンはボブ・ディランの重要期に生まれた楽曲や録音の進化を辿ることにより、彼を別の側面から体験することができる。音源はすべてスタジオのトラッキング・テープの原本から純粋な状態でトランスファーとミキシングが行われている。

 

6CDデラックス・エディションの『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12(Deluxe Edition)』はディランの作品全体の中でも最も人気の高い録音の多くが初めて1つの作品集にまとめられている。6枚のCDには、これまで聴かれたことのなかったディランの楽曲、スタジオでのアウトテイク、リハーサル・トラックなど馴染み深いヒット曲の制作途中に生まれた別ヴァージョンが収録されている。そして注目すべきはディスク3、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の現存するセッション音源をすべて完全収録!史上最高のロック・ソングの制作過程がすべて明らかにされる。また、ベストテイクを収めた『ザ・ベスト・オブ・ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』はCD2枚組と12インチのLP3枚組で発売され、作品集の音楽的ハイライトをまとめたものとなっている。

 

『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』のCD18枚組ウルトラ・デラックス・コレクターズ・エディションは、BobDylan.comにて限定発売される。全世界でわずか5,000セットの限定プレスとなるこのCD18枚組のエディションは、1965年から1966年にかけて行われたセッションで録音された音をひとつ残らず、テイク違いや歌詞違いもすべて収録する。未発表録音はすべてオリジナルのスタジオ・トラッキング・テープを音源としてミキシングが施され、不必要な1960年代のスタジオ音声処理や技巧を取り除いている。CD18枚組のエディションにはこの時期にリリースされたモノラル録音の45回転オリジナル・シングル9作と、ロンドンのサヴォイ・ホテル(1965年5月4日)、グラスゴーのノース・ブリティッシュ・ステーション・ホテル(1966年5月13日)、コロラド州デンバーのホテル(1966年3月12日)といった、珍しいホテルの部屋での録音や、『ドント・ルック・バック』のオリジナル映画フィルム1片が含まれる。

 

『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』には豪華ブックレットが付随、何百枚もの未発表写真や、グッズの写真、ビル・フラナガンとショーン・ワイレンツがこのコレクションのために新たに書き下ろしたライナー・ノーツが収録される。

 

’60年代ロックの黄金時代に最も重要かつ影響力の大きなアルバムに数えられている3枚『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』(2枚組)は、わずか1年2ヶ月(1965年1月〜1966年3月)の間に作曲とレコーディングが行われた。プロデューサーはトム・ウィルソン(『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、「ライク・ア・ローリング・ストーン」)がニューヨークで、ボブ・ジョンストンがニューヨーク(『追憶のハイウェイ61』)とナッシュヴィル(『ブロンド・オン・ブロンド』)で手がけている。

 

●ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)

SICP-30591〜6 ¥20,000 +税 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

ディスク 1:

1. Love Minus Zero/No Limit - テイク 1 (1965年1月13日) アコースティック、未完成

2. Love Minus Zero/No Limit - テイク 2 (1965年1月13日) アコースティック

3. Love Minus Zero/No Limit - テイク 3 リメイク (1965年1月13日) アコースティック

4. Love Minus Zero/No Limit - テイク 1 リメイク (1965年1月14日) エレクトリック

5. I’ll Keep It with Mine - テイク 1 (1965年1月13日) ピアノ・デモ、初出『バイオグラフ』(1985年)

6. It’s All Over Now, Baby Blue - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック、初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.7』(2005年)

7. Bob Dylan’s 115th Dream - テイク 1 (1965年1月13日) アコースティック、未完成

8. Bob Dylan’s 115th Dream - テイク 2 (1965年1月13日) アコースティック

9. She Belongs to Me - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

10. She Belongs to Me - テイク 2 リメイク (1965年1月13日) アコースティック

11. She Belongs to Me - テイク 1 リメイク (1965年1月14日) エレクトリック

12. Subterranean Homesick Blues - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック、初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.1-3』(1991年)

13. Subterranean Homesick Blues - テイク 1 リメイク (1965年1月14日) エレクトリック

14. Outlaw Blues - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

15. Outlaw Blues - テイク 2 リメイク (1965年1月13日) エレクトリック

16. On the Road Again - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

17. On the Road Again - テイク 4 (1965年1月14日) エレクトリック

18. On the Road Again - テイク 1 リメイク (1965年1月15日) エレクトリック

19. On the Road Again - テイク 7 リメイク (1965年1月15日) エレクトリック

20. Farewell, Angelina - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック、 初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.1-3』(1991年)

21. If You Gotta Go, Go Now - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

22. If You Gotta Go, Go Now - テイク 2 (1965年1月15日) エレクトリック

23. You Don’t Have to Do That - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック、未完成

 

ディスク 2:

1. California - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

2. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) - テイク 1 (1965年1月15日) アコースティック、デモ

3. Mr. Tambourine Man - テイク 1 - 2 (1965年1月15日) バンドとの録音(未完成)

4. Mr. Tambourine Man - テイク 3 (1965年1月15日) バンドとの録音(未完成)

5. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry  - テイク 1 (1965年6月15日)

6. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry  - テイク 8 (1965年6月15日)

7. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry  - テイク 3 (1965年7月29日)

8. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry  - テイク 3 リメイク (1965年7月29日)

9. Sitting on a Barbed Wire Fence - テイク 2 (1965年6月15日)

10. Tombstone Blues - テイク 1 (1965年7月29日)

11. Tombstone Blues - テイク 9 (1965年7月29日) 初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.7』(2005年)

12. Positively 4th Street - テイク 1-3 (1965年7月29日)

13. Positively 4th Street - テイク 4 (1965年7月29日)

14. Positively 4th Street - テイク 5 (1965年7月29日)

15. Desolation Row - テイク 1 (1965年8月4日)

16. Desolation Row - テイク 2 (1965年8月4日) ピアノ・デモ

17. Desolation Row - テイク 5 リメイク (1965年8月2日)

18. From a Buick 6 - テイク 1 (1965年7月30日)

19. From a Buick 6 - テイク 4 (1965年7月30日) 『追憶のハイウェイ61』の初回プレス盤に誤って収録されたもの(1965年)

 

ディスク 3:

1. Like a Rolling Stone - テイク 1-3 (1965年6月15日)

2. Like a Rolling Stone - テイク 4 (1965年6月15日)

3. Like a Rolling Stone - テイク 5 (1965年6月15日)

4. Like a Rolling Stone - リハーサル (1965年6月16日)

5. Like a Rolling Stone - テイク 1 (1965年6月16日)

6. Like a Rolling Stone - テイク 2-3 (1965年6月16日)

7. Like a Rolling Stone - テイク 4 (1965年6月16日) 初出『追憶のハイウェイ61』(1965年)

8. Like a Rolling Stone - テイク 5 (1965年6月16日)

9. Like a Rolling Stone - テイク 6 (1965年6月16日)

10. Like a Rolling Stone -テイク 8 (1965年6月16日)

11. Like a Rolling Stone - テイク 9-10 (1965年6月16日)

12. Like a Rolling Stone - テイク 11 (1965年6月16日)

13. Like a Rolling Stone - テイク 12 (1965年6月16日)

14. Like a Rolling Stone - テイク 13 (1965年6月16日)

15. Like a Rolling Stone - テイク 14 (1965年6月16日)

16. Like a Rolling Stone - テイク 15 (1965年6月16日)

17. Like a Rolling Stone - Master テイク - リード・ギターのみのトラック

18. Like a Rolling Stone - Master テイク - ヴォーカルとギターのみのトラック

19. Like a Rolling Stone - Master テイク - ドラムスとオルガンのみのトラック

20. Like a Rolling Stone - Master テイク - ピアノとベースのみのトラック

 

ディスク 4:

1. Can You Please Crawl Out Your Window - テイク 1 (1965年7月30日)

2. Can You Please Crawl Out Your Window - テイク 17シングル「寂しき4番街」の初回プレス盤に誤って収録されたもの(1965年7月30日)

3. Highway 61 Revisited - テイク 3 (1965年8月2日)

4. Highway 61 Revisited - テイク 5 (1965年8月2日)

5. Highway 61 Revisited - テイク 7 (1965年8月2日)

6. Just Like Tom Thumb’s Blues - テイク 1 (1965年8月2日)

7. Just Like Tom Thumb’s Blues - テイク 3 (1965年8月2日)

8. Just Like Tom Thumb’s blues - テイク 13 (1965年8月2日)

9. Queen Jane Approximately - テイク 2 (1965年8月2日)

10. Queen Jane Approximately - テイク 5 (1965年8月2日)

11. Ballad of a Thin Man - テイク 2 (1965年8月2日) 未完成

12. Medicine Sunday - テイク 1 (1965年10月5日)

13. Jet Pilot - テイク 1 (1965年10月5日) 初出『バイオグラフ』(1985年)

14. I Wanna Be Your Lover - テイク 1 (1965年10月5日)

15. I Wanna Be Your Lover - テイク 6 (1965年10月5日)

16. Unknown Instrumental - テイク 2 (1965年10月5日)

17. Can You Please Crawl Out Your Window - テイク 5-6 (1965年11月30日)

18. Visions of Johanna - テイク 1 (1965年11月30日)

19. Visions of Johanna - テイク 5 (1965年11月30日)

 

ディスク 5:

1. Visions of Johanna - テイク 7 (1965年11月30日)

2. Visions of Johanna - テイク 8 (1965年11月30日) 初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.7』(2005年)

3. Visions of Johanna - テイク 14 (1965年11月30日)

4. She’s Your Lover Now - テイク 1 (1966年1月21日)

5. She’s Your Lover Now - テイク 6 (1966年1月21日)

6. She’s Your Lover Now - テイク 15 (1966年1月21日) 初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.1-3』(1991年)

7. She’s Your Lover Now - テイク 16 (1966年1月21日) ソロ・ピアノ

8. One of Us Must Know (Sooner or Later) - テイク 2 (1966年1月25日)

9. One of Us Must Know (Sooner or Later) - テイク 4 (1966年1月25日)

10. One of Us Must Know (Sooner or Later) - テイク 19 (1966年1月25日)

11. Lunatic Princess - テイク 1 (1966年1月27日)

12. Fourth Time Around - テイク 11 (1966年2月14日)

13. Leopard-Skin Pill-Box Hat - テイク 3 (1966年2月14日)

14. Leopard-Skin Pill-Box Hat - テイク 8 (1966年2月14日)

 

ディスク 6:

1. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - テイク 1 (1966年2月17日)

2. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - リハーサル (1966年2月17日)

3. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - テイク 5 (1966年2月17日) 初出『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.7』(2005年)

4. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - テイク 13 (1966年2月17日)

5. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - テイク 14 (1966年2月17日)

6. Absolutely Sweet Marie - テイク 1 (1966年3月7日)

7. Just Like a Woman - テイク 1 (1966年3月8日)

8. Just Like a Woman - テイク 4 (1966年3月8日)

9. Just Like a Woman - テイク 8 (1966年3月8日)

10. Pledging My Time - テイク 1 (1966年3月8日)

11. Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) - テイク 1 (1966年3月9日)

12. Temporary Like Achilles - テイク 3 (1966年3月9日)

13. Obviously 5 Believers - テイク 3 (1966年3月10日)

14. I Want You - テイク 4 (1966年3月10日)

15. Sad-Eyed Lady of the Lowlands - テイク 1 - (1966年2月16日)

 

 

●ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』

SICP-30597〜8  \3600 日本盤:BSCD仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付

 

ディスク 1

1. Love Minus Zero/No Limit - テイク 2 (1965年1月13日) アコースティック

2. I’ll Keep It with Mine - テイク 1 (1965年1月13日) ピアノ・デモ

3. Bob Dylan’s 115th Dream - テイク 2 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

4. She Belongs to Me - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

5. Subterranean Homesick Blues - テイク 1 (1965年1月14日) 別テイク

6. Outlaw Blues - テイク 2 (1965年1月13日) 別テイク

7. On the Road Again - テイク 4 (1965年1月14日) 別テイク

8. Farewell, Angelina - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

9. If You Gotta Go, Go Now - テイク 2 (1965年1月15日) 別テイク

10. You Don’t Have to Do That - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

11. California - テイク 1 (1965年1月13日) ソロ・アコースティック

12. Mr. Tambourine Man - テイク 3 (1965年1月15日) バンドとの録音(未完成)

13. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry  - テイク 8 (1965年6月15日) 別テイク

14. Like a Rolling Stone - テイク 5 (1965年6月15日) リハーサル

15. Like a Rolling Stone - テイク 11 (1965年6月16日) 別テイク

16. Sitting on a Barbed Wire Fence - テイク 2 (1965年6月15日) 未発表テイク

17. Medicine Sunday - テイク 1 (1965年10月5日) 「時にはアキレスのように」の初期バージョン

18. Desolation Row - テイク 2 (1965年8月4日) ピアノ・デモ

19. Desolation Row - テイク 1 (1965年8月4日) 別テイク

 

ディスク 2

1. Tombstone Blues - テイク 1 (1965年7月29日) 別テイク

2. Positively 4th Street - テイク 5 (1965年7月29日) 別テイク

3. Can You Please Crawl Out Your Window - テイク 1 (1965年7月30日) 別テイク

4. Just Like Tom Thumb’s Blues - テイク 3 (1965年8月2日) リハーサル

5. Highway 61 Revisited - テイク 3 (1965年8月2日) 別テイク

6. Queen Jane Approximately - テイク 5 (1965年8月2日) 別テイク

7. Visions of Johanna - テイク 5 (1965年11月30日) リハーサル

8. She’s Your Lover Now - テイク 6 (1966年1月21日) リハーサル

9. Lunatic Princess - テイク 1 (1966年1月27日)

10. Leopard-Skin Pill-Box Hat - テイク 8 (1966年2月14日) 別テイク

11. One of Us Must Know (Sooner or Later) - テイク 19 (1966年1月25日) 別テイク

12. Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again - テイク 13 (1966年2月17日) 別テイク

13. Absolutely Sweet Marie - テイク 1 (1966年3月7日) 別テイク

14. Just Like a Woman - テイク 4 (1966年3月8日) 別テイク

15. Pledging My Time - テイク 1 (1966年3月8日) 別テイク

16. I Want You - テイク 4 (1966年3月10日) 別テイク

17. Highway 61 Revisited – テイク 7 (1965年8月2日) フライング(出だしの失敗)

 

すべて未発表トラック(ただし下記2曲を除く)

ディスク1の2曲目:初出『バイオグラフ』

ディスク1の8曲目:初出『ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol. 1-3』

 

【リンク】

オフィシャル

http://www.bobdylan.com

日本オフィシャル

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディラン未発表曲などナッシュヴィル重要録音を収めた歴史的コンピレーション発売!
ジョニー・キャッシュ、ポール・マッカートニー&ウイングス、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン、ザ・バーズ、レナード・コーエン、サイモン&ガーファンクルらの楽曲を収録
 (2015.05.12)

ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、レナード・コーエン、ザ・バーズ、サイモン&ガーファンクル、ポール・マッカートニーらをはじめ数多くのアーティストのゆかりの地である「ナッシュヴィル」をテーマにした歴史的なコンピレーションCD『ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』が7月22日に発売される。米国テネシー州のナッシュヴィルは、50年代からカントリー・ミュージック、60年代から70年代のロック/フォーク/ポップスなどの重要なアーティスト・録音物・文化を輩出してきた “音楽の街”。本コンピレーションCDは、ナッシュヴィルのカントリー・ミュージック殿堂博物館®で今年3月より開催されているエキシビジョン『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』と連動した内容となり、ボブ・ディランの未発表音源「イフ・ナット・フォー・ユー」をはじめとして、1960年代と1970年代にナッシュヴィルで録音された36の極めて重要な楽曲が2枚組CDに収録される。他には、ジョニー・キャッシュ、ポール・マッカートニー&ウイングス、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン、ザ・バーズ、レナード・コーエン、サイモン&ガーファンクルらの楽曲が収録される。

 

ナッシュヴィルは1960年代まではポピュラー・ミュージックの最新トレンドから取り残されて保守的な街と評されてきたが、ボブ・ディランが1966年にこの地で名盤『ブロンド・オン・ブロンド』をレコーディングしたことで転機が訪れた。ディランはNYで行われた前作『追憶のハイウェイ』のレコーディングの際に、プロデューサー:ボブ・ジョンストンの下でナッシュヴィル出身の凄腕ミュージシャン達に出会い、次作をナッシュヴィルでレコーディングすることを決意したのだ。その後、レナード・コーエン、ザ・バーズ、サイモン&ガーファンクル、ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、リンダ・ロンシュタット、ザ・モンキーズといった当時ミュージック・シーンに多大な影響を与えたミュージシャンたちも、1960年代終わりから1970年代初めにかけてナッシュヴィルを訪れ、この地の多才なセッション・ミュージシャン、いわゆる「ナッシュヴィル・キャッツ」とレコーディングを行った。

 

カントリー・ミュージック殿堂博物館®にて現在開催中のエキシビション『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』では、ナッシュヴィル・サウンドのクロスオーヴァーの可能性を初めて引き出した画期的な2アーティスト、ボブ・ディランとジョニー・キャッシュ、そしてナッシュヴィル・キャッツの歴史を紹介し、ディランをこのミュージック・シティに導いた出来事もまとめられている。同博物館ではアルバムの発売を記念して、2015年7月7日午後6時より、5番街のデモンブルーン通りとコリアン・ヴェテランズ・ブルヴァードの間(注:同博物館の所在地)にてコンサートを行う。出演者は近日発表予定。エキシビジョンは2016年12月31日まで行われる。

 

エキシビジョン、そしてその魅力を凝縮したコンピレーションCDを通じ、ナッシュヴィルのセッション・プレイヤーや永遠に残る録音にロック、ポップス、カントリー・ミュージックを称えながら、境界線やカテゴリにとらわれない音楽の普遍的なスピリットを体現することができるのだ。

 

<以下メディア評>

ニューヨーク・タイムズ紙

「1960年代終わりと1970年代初めには、何十ものロックやフォークのアーティストたちがテネシー州を訪れ、思いがけない提携の連続により、驚くほどの大ヒットや名録音を携えて現れた。そんな時代が記録されているのが、『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ミュージック・シティ』。この野心的な展示では、ミュージック・ロウ(注:音楽業界のオフィスや施設が集まる、ナッシュヴィルの地域)のスタジオへの移動に最も重要な役割を果たした3つの力を取り上げている。ボブ・ディランが1966年にアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』をこの地で録音するに至った経緯。1969年から1971年までライマン公会堂で収録されていたABCテレビのシリーズ『ザ・ジョニー・キャッシュ・ショー』。そして、非公式に“ナッシュヴィル・キャッツ”という名前で知られ、ニール・ヤング、レナード・コーエン、リンダ・ロンシュタット、サイモン&ガーファンクル、そしてビートルズのメンバー4人中3人のアルバムをはじめ、これらの録音のほぼすべてに何らかの形で参加していた、たぐいまれなセッション・ミュージシャンのグループである」。

 

タイム誌

「ナッシュヴィルが名声を博しているのは当然のことである。テネシー州のこの都市はカントリー・ミュージックのふるさとなのだから。しかし、カントリー・ミュージックの殿堂の新しい展示が示唆するように、その当然の名声は、ナッシュヴィルの音楽的視野がひとつのジャンルに留まることを意味する訳ではないのだ」。


 

【商品情報】



『ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』

輸入盤:2015年6月19日発売

日本盤:2015年7月22日発売

 

【CD】

Disc-1

01.アブソリュートリー・スイート・マリー/ボブ・ディラン

02.ハープーン・マン/チャーリー・マッコイ&ザ・エスコーツ

03.悲しきベイブ/ジョニー・キャッシュ

04.ダウン・イン・ザ・フラッド/フラット&スクラッグス

05.ザ・ウェイ・アイ・フィール/ゴードン・ライトフット     

06.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト/ボブ・ディラン

07.ゴーイング・ノーホエア/ザ・バーズ

08.火の車/イアン&シルヴィア

09.ジェントル・オン・マイ・マインド/ジョン・ハートフォード

10.サム・オブ・シェリーズ・ブルース/ザ・モンキーズ

11.ターン・アラウンド/ザ・ボー・ブランメルズ

12.アイム・ソー・ロンサム・アイ・クッド・クライ/トレイシー・ネルソン

13.ハンク・ウィリアムスが嫌いなら (1968デモ)/クリス・クリストファーソン

14.電線の鳥/レナード・コーエン

15.ヒッコリーウィンド/ザ・バーズ

16.ブローイング・ダウン・ザッツ・ダスティ・ロード/カントリー・ジョー・マクドナルド

17.ボクサー/サイモン&ガーファンクル

18.ストーン・フォックス・チェイス/エリアコード615

ボーナス・トラック

19.『ロデオの恋人/ザ・バーズ』 ラジオ広告

 

Disc-2

01.北国の少女/ボブ・ディラン&ジョニー・キャッシュ

02.ドリフティン・ウェイ・オブ・ライフ/ジェリー・ジェフ・ウォーカー

03.ビハインド・ザット・ロックト・ドア/ジョージ・ハリスン

04.クレイジー・ママ/J.J.ケイル

05.ボークー・オブ・ブルース/リンゴ・スター

06.ゴーイング・トゥ・ザ・カントリー/スティーブ・ミラー・バンド

07.孤独の旅路/ニール・ヤング

08.イフ・ナット・フォー・ユー(未発表ヴァージョン)/ボブ・ディラン with ロイド・グリーン

09.シティ・オブ・ニューオリンズ/スティーヴ・グッドマン

10.オールド・デキシー・タウン/ジョーン・バエズ

11.ブルー・リヴァー/エリック・アンダースン

12.セヴン・ブリッジズ・ロード(1972 ナッシュヴィル・ヴァージョン)/スティーヴ・ヤング

13.永遠の絆/ニッティ・グリッティ・ダート・バンド

14.サリー・G/ポール・マッカートニー&ウイングス

15.シルヴァー・ウィングス/アール・スクラッグス with リンダ・ロンシュタット

16.ア・シックス・パック・トゥ・ゴー/レオン・ラッセル

17.マッチボックス(ジョニー・キャッシュ・ショウのライヴ)/デレク&ドミノス with ジョニー・キャッシュ&カール・パーキンス

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ボブ・ディランがDJを担当するラジオ番組 InterFM「Bob Dylan's Theme Time Radio Hour」
3月29日(日)ついに「Goodbye」(最終回)! 未発表エピソード「Kiss」も特別オンエア!
 (2015.03.27)

ロック界の最重要アーティスト、ボブ・ディランがDJ として2006 年から2009 年にかけて、アメリカの衛星ラジオで合計100 回担当した番組「Bob Dylan's Theme Time Radio Hour」。日本ではInterFM が2013 年4 月から初めてレギュラー放送でお届けしてきましたが、今月末の放送で最終回を迎えます。
最終回となる3 月29 日(日)の放送は、豪華2 本立て。24 時からは、アメリカの衛星ラジオで放送されなかった未発表のエピソード「Kiss」を特別にオンエア!そして、25 時30 分からは、120 分間にわたり、最終回「Goodbye」をオンエアします。
今年2 月には通算36 作目となる3 年ぶりの新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を発表し、今なお精力的に活動を続ける、ボブ・ディラン。そんなボブ・ディラン自身が選曲し、語りかけてくれる貴重なラジオ番組をお聴き頂けるラストチャンスです。各エピソードの後には、ピーター・バラカンによる日本語解説もあります。ぜひお聴きください。



Inter FM「Bob Dylan's Theme Time Radio Hour」
DJ:ボブ・ディラン 解説:ピーター・バラカン
◆ 放送日時:3月29日(日)
・ 24時00分〜25時15分 「Kiss」(未発表のエピソード)
・ 25時30分〜27時30分 「Goodbye」(最終回)
◆番組WEBサイト:http://www.interfm.co.jp/bobdylan/




<InterFM聴取方法>
●関東エリア (東京都23区および横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市を含む首都圏地域) - 周波数:76.1MHz または 76.5MHz
●東海エリア (愛知県名古屋市および瀬戸市・豊田市・岡崎市・常滑市・豊橋市を含む中京圏地域) - 周波数:79.5MHz
●パソコンやスマートフォンのアプリで聴取可能なradiko.jp(http://radiko.jp)にて、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木の1 都6 県にお住まいの方は無料でお聴きいただけます。

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ボブ・ディラン、ハードボイルド映画のような最新MV公開!
ディランが演技!裏切る!走る!ピストル!ロマンス!クロロホルム!
 (2015.03.03)

ボブ・ディランの最新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』より、初のミュージック・ビデオ「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ/The Night We Called It A Day」が公開された。

映像は全編モノクロームで、フィルム・ノワール(1940年代〜1950年代にかけてアメリカで制作された犯罪映画)へのオマージュを込めた作品ともいえる内容。1944年の映画『深夜の告白』や1951年の『巴里のアメリカ人』を意識しているような作りとなっている。

https://www.youtube.com/watch?v=iOxy_hy22CA



 

監督はナッシュ・エドガートン。出演はボブ・ディラン、ロバート・ダヴィ、トレーシー、フィリップス。ボブ・ディランはこのミュージックビデオの中で主人公を演技。ひとりの女性をめぐるふたりの男の争い。殺人。裏切り。エンゲージリング。ピストル。クロロホルム。都会の夜の非常階段。車。まさにハードボイルドの世界が描かれている。ボブ・ディランがこれだけの演技を見せるのは大変珍しく、貴重な映像といえる。

 

ロバート・ダヴィはギャング役で知られる俳優。1977年にフランク・シナトラのTV映画『マンハッタン特捜官/Contract On Cherry Street』でデビュー、『ダイ・ハード』『007 消されたライセンス』他数多くの映画、TVに出演。歌手としても活動しており、ラスヴェガスでシナトラ・トリビュートにも出演し、アルバム『Davi Sings Sinatra - On The Road To Romance』を発売。トレイシー・フィリップスはダラス・カウボーイズのコーチ、ウェイド・フリップスの娘。監督ナッシュ・エドガートンは「Beyond Here Lies Nothin’」「Must Be Santa」「Duquesne Whistle」と最近のディランのビデオをすべて監督している。

 

「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」はファンタジー溢れる失恋の歌で、1942年にフランク・シナトラが録音。1957年にも再録している。チェット・ベイカー、ドリス・デイ、ダイアナ・クロール、ミルト・ジャクソン&ジョン・コルトレーンなど、多くのアーティストがカヴァーする有名なスタンダード・ナンバー。

 

2月4日に発売されたボブ・ディランの最新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はすべて1発録りによる全曲アメリカン・クラシックスのカバー・アルバム。一切公式には発表になっていないが、収録曲は全曲今年生誕100周年を迎えるフランク・シナトラが歌ったものであり、シナトラに捧げた作品とも呼ばれている。今作は2月14日付の全英アルバム・チャートで初登場1位を獲得するなど、世界各国のチャートを席巻している。また、全世界中から大絶賛のレビューが寄せられている。https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/450135

 

また、「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2月6日の授賞式で行われたボブ・ディランによる40分にもわたる「伝説のスピーチ」は、その素晴らしい内容が全世界を席巻大きな話題を呼んでいる。

 

「40分スピーチ」全文訳はこちら 



「後日談」全文訳はこちら   

 

 

【「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」MV】

https://www.youtube.com/watch?v=iOxy_hy22CA

 

 


【ニュー・アルバム情報】


ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税



購入する

配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

 

●ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!

 

 

●『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』関連動画

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM




「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk

 

 

●ボブ・ディラン日本公式サイト
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ミュージケアーズでのスピーチの後のインタビューでディラン語る。 (2015.02.20)

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーでボブ・ディランが行なった40分にも渡る「伝説のスピーチ」は、その素晴らしい内容を全世界のメディアが即取り上げ大きな話題を呼びましたが、その後日談として、ローリングストーン誌のビル・フラナガンによるインタビューがボブ・ディランの公式サイトに掲載されました。スピーチの内容で自分の意図と違った形で伝えられていることがあり、それに対してのディランならではの回答といった感じのこれまた興味深いインタビューです。コンサートに参加したアーティスト達のことにも触れ、ブルース・スプリングスティーンの「天国への扉」については

「私はノスタルジックな方じゃないけれど、一瞬すべてが蘇ったよ。(サム・)ペキンパー(映画監督)、スリム・ピケンズ(俳優)、ケティ・フラド(女優)、ジェームズ・コバーン(俳優)、デュランゴ(コロラド州)の埃っぽい無法地帯、最初の妻、小さかった頃の子供たち…一瞬蘇ったんだ。それほどパワーを感じた。ブルースはとてもひたむきな男だ。その証拠があのパフォーマンスにはあったよ。みんなの心に、私の心に訴えかけるものがあるんだ」と大絶賛。

インタビューの全文は下記をご覧ください



http://www.bobdylan.com/us/news/post-musicares-conversation-bill-flanagan


Musicares後のインタビュー(インタビュアー:ビル・フラナガン)


イベントに出席しなかった人の中には、あなたのスピーチのトランスクリプトを読んで、皮肉が含まれていることに気づかなかったようですね。「主よ、なぜ私が?」というのもあなたは笑いながら言っていましたし、オーディエンスも笑っていました。活字になると、真面目に言っているのだと思った人もいたようです。


ボブ・ディラン(以下B):そうだね。その場にいないと分からないよ。


Musicareの出演者はどのように決めたのでしょうか。選ぶのは大変でしたか。


B:そうでもなかったよ。ほぼ全員がカヴァー・ヴァージョンを出した後だったしね。ガース(・ブルックス)は「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をナンバーワン・ヒットにしたし、トム・ジョーンズの「ホワット・グッド・アム・アイ」のカヴァーも素晴らしい。ベックは「ヒョウ皮のふちなし帽 (Leopard skin Pillbox Hat)」を録音した。ボニー(・レイット)は「スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ」や「ミリオン・マイルズ」の圧倒的なカヴァーを録音した。ジョン・ドウは「プレッシン・オン」をあの映画(『アイム・ノット・ゼア』)で歌ったけど、あれはまたとない録音だったね。ロス・ロボスも「こんな夜に (On A Night Like This)」をやった。クロスビー・スティルス・アンド・ナッシュも同じだね。彼らの「北国の少女 (Girl From The North Country)」の美しいヴァージョンを聴いたことがあるよ。だから人選はそんなに難しくなかった。アラニス・モリセットが「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」を歌うのもどこかで観たことがある。彼女があんなにモノにするとは信じられなかったね。私は全くできなかったから。ニール(・ヤング)は言うまでもなく「風に吹かれて」を長い間やっている。しかるべきやり方で歌っているから、あの歌は彼のためにある必要があったんだ。中には(企画が持ち上がってから)すぐに出演したいと電話してきた人もいたから、ドン・ウォズが何曲か選んだんだ。あとは大概、かつてカヴァーした曲を歌ってくれたんだ。アーロン・ネヴィルの歌う「シューティング・スター」以外は。私はいつも彼が歌う姿を想像していたよ。彼は私の他の曲をカヴァーしていて、みんな素晴らしかったけれど、私は何故か「シューティング・スター」のことをずっと考えていた。彼がこの曲を録音したことはなかったけれど、きっと歌えると確信していたんだ。曲を書いていたときからね。何と言っても彼はレコーディング史上最高にソウルフルなシンガーなんだから。もし天使が歌うのなら、あの声で歌うに違いない。とにかく素晴らしい才能を持っていると思うんだ。あの男は非の打ち所がない。最初から私のお気に入りのシンガーのひとりだったよ。「恋はきどらず (Tell It Like It Is)」、あれは私のテーマ・ソングのようなものだ。彼が人の曲をその人より上手くカヴァーできても、他の人は彼の曲を彼より上手くカヴァーできない。そんな人なんだ。アーロン・ネヴィルのことは語りつくせないよ。彼みたいな人は二度と出てこないだろうね。あとはエリック(・クラプトン)に出てもらいたかったね。彼は私の曲を沢山録音しているから。みんな素晴らしいヴァージョンだ。だけど無理強いはしたくなかった。彼はもう演奏活動をしないような気がするからね。ロッド(・スチュワート)も私の初期の曲をいくつかやっていた。彼に声をかけようとは何故か思いつかなかったけど、声をかければよかったんだろうな。他にもトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ、クリッシー・ハインド、スティーヴィー・ワンダー、ローリング・ストーンズまで考えたけど、少し経つと手に負えなくなってくる。全員には到底声をかけられないからね。


マール(・ハガード)のことを糾弾していた(ディスっていた)ように聞こえていた、あれは何だったのでしょうか。


B:いや、そんなことは全くないよ。少なくとも私の知っているマールについては。あれは大昔、60年代終わりくらいの話だよ。マールが「ファイティング・サイド・オブ・ミー」という曲を出した頃、彼のインタビューを読んだことがあったんだ。彼はヒッピーやディランや他のカウンター・カルチャーの話をしていた。それが心に残ってしまって傷ついたんだ。彼が好きじゃないと言っていた色んなことと一緒にね。でも勿論、時代も変わったし、彼も変わった。ヒッピーが今も存在していたら彼は味方になっていただろうし、彼自身もカウンター・カルチャーの一部だからね。そう、だから、物事は変わるものなんだ。彼とはツアーしたこともあるし、彼のことは最高に尊敬しているよ。彼の歌も才能も。あるアルバムでは、彼にフィドルを演奏してもらいたいと思ったこともあるくらいなんだ。彼のジミー・ロジャースへのトリビュート・アルバムは愛聴盤のひとつだし、何度聴いても飽きないよ。それに彼はちょっと哲学者風でもある。真面目でもあればふざけるときもある。完璧な男だ。最近は仲がいいよ。共通点も多いからね。でもあの頃はバック(・オーウェンズ)とマールが近い関係にいたね。彼らはベーカーズフィールド・サウンドを確立したんだ。あの頃バックは私に手を差し伸べてくれて、私が落ち込んでいるときには気分を盛り立ててくれた。本当に落ち込んでいたんだ。色んな意味で圧迫されていたから、バックがそうやってくれたことは大きな意味があった。マールのことを批判なんて全くしていなかったんだ。あの頃は人間的に違っていたということさ。あの頃は辛い時期だったから、打撃が今よりもずっと堪えたんだ。


(ジェリー・)リーバーと(マイク・)ストーラーも?


B:ああ、彼らのこともね。


ブルース(・スプリングティーン)のパフォーマンスはいかがでしたか。


B:素晴らしかったよ!彼はあの曲をレコードと同じようにやったんだ。私自身がやったこともなかったのに。そんな価値があるとすら思ったこともなかった。ひとつのバンドではマンパワー的に難しかったのかも知れないね。分からないけれど、考えたことがなかったんだ。正直言って、どうやるべき曲かも忘れてしまったしね。ブルースは今まで誰もやらなかったような形で、あの曲からパワーとスピリチュアル性と美しさをすべて引き出したんだ。アルバムのヴァージョンに本当に忠実だった。明らかに、あのヴァージョンをやりたかったんだろうね。私はノスタルジックな方じゃないけれど、一瞬すべてが蘇ったよ。(サム・)ペキンパー(映画監督)、スリム・ピケンズ(俳優)、ケティ・フラド(女優)、ジェームズ・コバーン(俳優)、デュランゴ(コロラド州)の埃っぽい無法地帯、最初の妻、小さかった頃の子供たち…一瞬蘇ったんだ。それほどパワーを感じた。ブルースはとてもひたむきな男だ。その証拠があのパフォーマンスにはあったよ。みんなの心に、私の心に訴えかけるものがあるんだ。


彼はオリジナル録音にはない、激しいギターを弾いていましたね。


B:そう、あれがブルースのブルースたるゆえんだよ。彼はああいうプレイができるってことを印象づけないといけないからね。でも耐え間なくやっていた訳ではないし、曲そのものへの興味をそぐようなものではなかった。さっと弾いてさっと引っ込んだ感じだったね。彼は何かを投入したり引き揚げたりするときのタイミングを心得ているんだ。あらゆる意味で素晴らしいパフォーマーだよ。


評論家たちについてのコメントは本心だったのでしょうか。全員が気に障るわけではないでしょう。


B:いや、全然。評論家たちには何の敵意もないよ。エルヴィス(・プレスリー)も言っていたように、「仕事だって分かっているから」ね。他者より優れた評論家は存在する。他者よりよく文章が上手かったり、よく考えられたり、見たものへの理解が深かったり、よく聴いていたりする。人生経験も豊かでね。色んな種類の評論家がいるけど、誰もが同じレベルじゃないんだ。それに、悪いことを書かれていないときは頭数に数えないこともあるからね。彼らの支持があるのは素敵なことだけれど、一方色んな意味で関係なかったりする。(価値を)決めるのは人々だからね。訳もなく不快なことばかり書く者もいるけれど、その辺りは理解しないと。公の場に立って自分らしさが1秒でも出せないとどんなことになるか、彼らには見当も付かないんだから。私は優越感を持って上から目線で「私は知っているけれど君たちは知らないんだろう」という感じで語る者が特に好きじゃないね。彼らの支持があるのは素敵なことだけれど、なかったとしても、気にすることはない。彼らは演奏家じゃないんだから。彼らに対しては何の他意もないよ。全く。


ブルースがシュトラウスのワルツとアラビア音楽のヴァイオリンの融合だと言われた、あれは何だったのでしょうか。どこでそんな話を?


B:音楽学の本で読んだんだ。1600年代か1700年代に、アフリカの部族の争いがあって、彼らは今みたいに敵を虐殺するんじゃなくて、捕虜を縄で縛ると、アラビアの奴隷商人に売ったんだ。彼らは奴隷貿易の中間業者だった。奴隷たちは上陸していた船のところに行進させられたんだ。オランダ船、イギリス船、スペイン船なんかがあった。その行進は長く退屈なもので、時には何百マイルも歩かなければならなかった。夜になるとアラブ人たちは焚き火の周りでヴァイオリンを弾いた。それが彼らの夢の中に流れ込んで行ったんだろうな。これらの奴隷の多くは、船に辿り着く前に死んでしまったのが多かった。彼らは港に着くと船長に売られて、今度は新世界に向かってまた長い航路に出たんだ。そういう厳しい試練を実際に生き延びたのが何人いたか、はっきりしたことは分からない。アメリカの仲介業者は奴隷たちを船長から買って、それからプランテーションの地主に売った。奴隷達は新しい世界で、プランテーションのパーティでメヌエットをよく耳にするようになった…その本によるとそういう2つの影響があってブルースが生まれたらしい。とても興味深かったよ。12小節のブルース・パターン、あれはまた別の話だ。あれはどうやらフィールドホラー(訳注:19世紀の黒人労働歌の歌い方)からきている。ひとりがフレーズを歌って、他の人たちがみんなでそのフレーズを繰り返して、その後今度は3番目のフレーズがあることもある。そういうのがみんな混ざり合っているんだ。本の内容すべてを憶えている訳ではないけれど、その1章に魅了されたんだ。それはデルタ・ブルースと関連のある記述で、その手の音楽としては理に適っていた。ノース・カロライナの音楽とジョージアとフロリダの歌は違う。あまり鼻声訛りがなくて、もっとメロディアスでね。もっとワルツのメヌエットの雰囲気が強かった。恐らく奴隷たちが誰であったか、また彼らがどんな音楽に触れてきたかというのが関係しているんだろう。デルタ・ブルースは昔から不気味な感じでサスペンスに満ちていた。中近東風の音色でね。だから私には納得がいったよ。私は小さな子供の頃、ブルースが何か分からなかった頃から、特別な感情を持っていたんだ。特にデルタ・ブルースのサウンドにね。恐らく私のDNAに入っているんだろう。私にはアラブ(音楽)とワルツのリズムのヨーロッパの血が流れているに違いないと思うね。


あなたはロックンロールが’60年代初頭に終わったと語っていましたね。確かに、初期のロックンロールはブリティッシュ・インヴェイジョンとモータウンに取って代わられました。ですが「ロックンロールの殿堂」はもっと解釈が広く、その最初の爆発(初期のロックンロールのこと)から枝分かれしたものは、レッド・ツェッペリンからPファンク、トム・ウェイツまで同じロックンロールの木の一部であり、殿堂入りをする資格があるという考えです。その話には乗らないのでしょうか。


B:要らない話には乗らないよ。でも言いたいことは解る。私の見方は恐らく杓子定規なんだろう。もしかしたら、しない方がいい見方かも知れないな。


ビリー・リー・ライリー以外に殿堂入りに推薦したいパフォーマーはいますか。


B:勿論。例えばウィリー・デヴィルだね。彼の存在感、声、プレゼンテーションは、今頃そうなっていてしかるべきだったと思う。


そうですね。彼は見落とされていたのかも知れませんね。彼は多くの歴史を背負っていましたから。ドリフターズ、ベン・E・キング、ソロモン・バーク、ストリート・コーナー・ドゥー・ワップ、ジョン・リー・フッカーの影響を受けていますからね。


B:私もそう思うよ。


あなたは、殿堂入りを果たしたアーティストの中には本当のロックンロール・アーティストではない者もいるとして、ママス&パパス、アバ、アリス・クーパーなどを挙げられました。私はスティーリー・ダンの肩を持たずにはいられません。彼らがやったもののすべてがロックンロールではないかも知れませんが、「菩薩 (Bodhisattva)」、「ショウ・ビズ・キッズ」、「マイ・オールド・スクール」などは嫌というほどロックしていました。


B:そうだね。嫌というほどロックしていたかも知れないし、していなかったというつもりもないよ。でも、そういう曲をかけてからウィリーの「イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・モーメント」や「ステディ・ドライヴィング・マン」、あるいは「キャディラック・ウォーク」なんかをかけてごらん。スティーリー・ダンをけなすつもりはないけれど、違いはあるよ。

 

 

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ボブ・ディラン新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界13カ国でTOP10入り! (2015.02.13)

ボブ・ディラン通算36作目の新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が全世界13カ国でTOP10入りを果たした。全英チャート、スウェーデン、アイルランドが初登場1位。オランダ、スイスが初登場2位、オーストリア、スペイン、日本が初登場3位。ドイツ、ベルギーが初登場6位。フィンランドが8位、カナダが初登場10位。全米チャートは初登場7位となりUSでは17作目の初登場TOP10入りとなった。 

 

2月6日にLAにて行なわれた Musicares Person Of The Yearの授賞式では、Neil Young, Bruce Springsteen, John Mellencamp, Norah Jones, Jack White, Willie Nelson, Beck, Bonnie Raitt 他豪華アーティストがディランの名曲をパフォーマンス、祝福した。また、そこで行なわれたディランの40分にも渡るスピーチがあまりにも素晴らしいと全世界のメディアで取り上げられている。このイベントでチケット代などで700万ドル以上がMusiccaresに寄付された。

< 伝説のスピーチ全文訳はこちら>

< Musicares Person Of The Year授賞式の模様はこちら>

 

新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はアメリカン・クラシックの名曲を独自の解釈でカバーしたもので、米ローリング・ストーン誌では「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これは甘い囁きなどではない。サスペンスなのだ」と称賛。LAタイムズ紙「深遠で、テーマ的には痛烈でもある」、テレグラフ紙「類稀なアルバム」など、全世界中から大絶賛のレビューが寄せられている。

<世界各地のレビュー訳はこちら>

 

また、ディランはアルバムリリースに先駆け、米国最大の定期刊行物『AARP(全米退職者協会)・ザ・マガジン』のインタビューに答えた。ディランがインタビューに答えるのは約3年。合計1万字にわたるインタビューの中では、新作のレコーディングの裏話、フランク・シナトラからアーヴィング・バーリンにまで多岐にわたるアーティストたちへの思い、そしてアメリカのバラードの名曲をレコーディング・アーティストとしての人生におけるこの時期に解釈しようと決めたかなどが語ったAARPとは、以前は「American Association of Retired Person」(全米退職者協会)と呼ばれていた、会員4000万人、50歳以上の人なら誰でも会員になることができる全米最大の「非営利団体」。その定期刊行物でもある「AARP ザ・マガジン」は米国最大の発行部数を誇っている。
<AARPインタビューのハイライトなどはこちら>



【ニュー・アルバム情報】


ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税



購入する

配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」
by Bob Dylan


 

●詳細はこちら

●超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼント

 

●『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』関連動画

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM



「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk



 

●ボブ・ディラン日本公式サイト

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディラン MusiCares Person Of The Year スピーチ全文 (2015.02.09)

ボブ・ディラン”MusiCare Person Of The Year”での40分にも及ぶ伝説のスピーチ訳掲載

 

グラミー賞を主催する全米レコード芸術科学アカデミーによって、アーティストとしての活動と慈善活動の両方に貢献したミュージシャンに贈られる「MusiCares Person Of The Year」。2015年2月6日LAのコンヴェンション・センターにて行なわれたトリビュート・ コンサートの中で、早くも「伝説のスピーチ」と呼ばれている、ボブ・ディランのスピーチのの日本語訳をいち早く掲載いたします。当初10分の予定だったものが大幅にオーバーして40分にも渡り、デビュー当時の恩人、自分の曲を取り上げてくれたミュージシャンへの謝辞、影響を受けた音楽、自分を揶揄してきた評論家への攻撃、そして自身の音楽についてなど、大変興味深い内容となっております(全てを網羅してはおりませんが、できるだけ訳して掲載致しました。追加事項ありしだいアップデイトしていきます)




 

この壮大なイベントを開催してもらい、感謝したい人々がいる。ニール・ポートノウ、デイナ・タマーキン、ロブ・ライト、ブライアン・グリーンバウム、ドン・ウォズ。そして、カーター(元)大統領、お越しいただき感謝します。今夜は長い宴だった。あまり長く話したくはないが、いくつか話をしようと思う。

 

私は自分の曲がこのような栄誉に預かったことを嬉しく思っている。でも、曲がひとりでにこうなった訳じゃない。長い道のりや沢山のことを経てきたんだ。私の曲は、シェイクスピアが少年時代に見て育った「神秘劇」(訳注: 15世紀中世ヨーロッパで発達した宗教劇)のようなものだ。私がやっていることはそこまで遡ることができると思う。当時も今も異端でね。ハードな立場に置かれてきたような音がする。

 

ここまでに至らせてくれた人々の名前を数人挙げたいと思う。ジョン・ハモンドは挙げるべきだね。コロンビア・レコーズ(米ソニー・ミュージック)の素晴らしいタレント・スカウトだ。彼は私が何者でもなかった頃に私をあのレーベルと契約してくれた。それには多くの信念が必要だったし、嘲りもされただろうけれど、彼は主体性と勇気があった。それには永遠に感謝している。彼が私の前に発掘したのはアレサ・フランクリンだった。その前はカウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、その他にも沢山の、売れていないアーティストと契約していたんだ。

 

ジョンはトレンドには関心がなかった。私はとても売れそうになかったけれど、彼は私と共にいてくれた。私の才能を信じてくれた、大切なのはそれだけだったんだ。彼には感謝してもしきれないね。ルー・レヴィーが経営するリーズ・ミュージックが私のごく初期の歌を出版しているけれど、あまり長い間そこには所属していなかった。

 

レヴィーとも古い付き合いだ。彼は私をあの会社と契約してくれて、私の曲を録音してくれた。テープ・レコーダーに吹き込んだんだ。彼は私に対して率直にこう言った。私のやっていることには先例がない。時代に先駆けているのか出遅れているかのどちらかだってね。私が「スターダスト」のような曲を持って行けば、古すぎるといって却下されたものだよ。

 

彼が言うには、彼自身いまひとつ確信が持てないものの、もし私が時代に先駆けているのであれば、世間が追いつくのに3年から5年はかかるだろうから、心の準備をしておけと。そして実際その通りになった。問題は、世間が実際に追いついたときには、私は既に3年から5年先を行っていたから、事情が複雑になっていたということだった。でも彼は励ましてくれたし、私のことを決め付けることもなかった。それはいつまでも忘れない。

 

彼の次に音楽出版契約してくれたのが、ウィットマーク・ミュージックのアーティ・モーガルだった。とにかく曲を書き続けろ、そうしたら何かしらモノになるかも知れないからと言われた。彼もまた私を支え、私が次に何を書くかをいつも心待ちにしてくれていた。私はそれまで自分のことをソングライターだなんて思ったことすらなかったのに。そういうスタンスでいてくれたことにも、彼にはいつまでも感謝するよ。

 

また、頼まれもしないのに、ごく、ごく、ごく初期の私の曲を録音してくれた、昔のアーティストの名前も挙げなければならないね。ピーター、ポール&マリーにお礼を言いたい。彼らのことは結成前から個別に知っていたんだ。私は他人が歌う曲を書く自分なんて考えもしなかったけれど、そういうことになりつつあった。これ以上素晴らしいグループとは実現しなかったと思う。

 

彼らは私のアルバムの中で埋もれていた昔の録音をヒット曲にしてくれた。私がやったであろう形ではなく、立ち直らせてくれたんだ。以来、何百万人もの人々がその曲を録音してくれたけれど、彼らがいなかったらそんなことは起こらなかっただろう。彼らが始めたことが私のためになったことは確かだ。

 

ザ・バーズ、ザ・タートルズ、ソニー&シェール。彼らは私の曲をトップ10ヒットにしてくれたけれど、私はポップス・ソングライターではなかった。なりたいと思ったことすらなかった。でもそういうことになったのはよかったよ。彼らのヴァージョンはコマーシャルみたいだったけど、私は特に気に留めなかった。50年経ったら、私の曲がコマーシャルに使われることになったんだから。それも良かったね。そういうことになってよかったし、彼らが取り上げてくれて嬉しかった。

 

パーヴィス・ステイプルズとステイプル・シンガーズ。彼らはスタックスの前はエピックに所属していて、ずっとお気に入りのグループの一つだったんだ。彼らに会ったのは’62年か’63年だったね。彼らが私の曲をライヴで聴いて、パーヴィスがそこから3、4曲を録音したいと言い出して、ステイプルズ・シンガーズとやった。彼らのようなアーティストに私の曲を録音して欲しかったんだ。

 

ニーナ・シモン。 彼女とはニューヨークのヴィレッジ・ゲートというナイトクラブですれ違っていたね。彼女を私は尊敬していたんだ。楽屋で彼女に直接歌って聞かせた私の曲をいくつか録音してくれた。素晴らしいアーティストであり、ピアニストであり、シンガーだった。とても強い女性で、歯に衣を着せない人だったね。彼女が私の曲を録音してくれたことで、私の存在意義がすべて証明されたんだ。

 

ジミ・ヘンドリックスを忘れる訳にはいかない。私がジミの演奏を実際に観たのは、彼がジミー・ジェームズ・アンド・ザ・ブルー・フレームズとかいう名前のバンドにいた頃だった。ジミは歌ってすらいなかった。ただのギタリストだったんだ」とディランは言った。「彼は誰も全く注目していなかったような俺の些細な曲を上部成層圏の隅まで轟かせて、どれも名曲にしてくれた。ジミにも感謝しなければ。彼がここにいてくれたらと思う。

 

ジョニー・キャッシュもまた、初期に私の曲をいくつか録音してくれた。「彼に出会ったのは’63年辺り、彼が骨と皮ばかりに痩せこけていた頃だった。彼は長く過酷な道を行っていたけれど、私にとってはヒーローだった。彼の曲をたくさん聴いて育ってきたからね。自分の曲よりもよく知っていた。「ビッグ・リヴァー」、「アイ・ウォーク・ザ・ライン」、「ハウ・ハイズ・ザ・ウォーター・ママ」とかね。「イッツ・オールライト・マ(アイム・オンリー・ブリーディング)」は、あの曲が頭の中で鳴り響く中で書いたんだ。今でも”How high is the water, mama?”と口ずさんでいるよ。ジョニーは気性の激しい人だった。私がエレクトリック・ミュージックをやっていることを批判されているのを知った彼は、雑誌に「黙ってアイツを歌わせろ」と、彼らを叱る手紙を投稿したんだ。

 

ジョニー・キャッシュの生きていたハードコアな南部のドラマの世界では、そんなものは存在しなかった。誰も誰かに何を歌えとか、何を歌うなとか、指図したことなんてなかったんだ。どういう訳かそういうことはしなかった。 ジョニー・キャッシュにはそういう意味で一生感謝する。キャッシュは心の大きな、正義感の強い男性(man in black)だった(訳注:キャッシュの曲”Man In Black”に登場する、正義感の強い男性にかけている)。彼との友情は最期まで大切にするよ。

 

ああ、それから、 ジョーン・バエズの名前を出さなかったら私の怠慢になってしまうね。彼女は昔も今もフォーク・ミュージックの女王だった。私の曲を気に入ってくれて、コンサートで共演させてくれたんだ。そこでは何千人もの人々が、彼女の美貌と声に魅了されていたね。

 

「そこのみすぼらしくてむさ苦しい浮浪児をどうするっていうんだ?」と野次が飛んでも、彼女はいつもきっぱりこう言っていた。「お黙りなさい。歌を聴くのよ」何曲か一緒にプレイしたりもしたね。ジョーン・バエズはこの上なくタフな心の持ち主だったよ。しかも自由で独立心旺盛だった。彼女がやりたくないものは誰も彼女にやらせることはできなかった。彼女からは沢山のことを学んだよ。圧倒的に正直な人だったね。そして彼女のような愛情と献身は一生かかっても返しきれない。

 

これらの曲はどこからともなく生まれてきた訳じゃない。でっち上げた訳でもないんだ。ルー・レヴィーが言っていたのとは逆で、先立つものがあったんだ。伝統的なフォーク、ミュージック、伝統的なロックンロール、伝統的なビッグ・バンドのスウィング・オーケストラ・ミュージックからきている。

 

私はフォーク・ソングの歌詞を学んで、そこから歌詞の書き方を覚えた。それらを演奏もしたし、誰もやっていなかった頃にそれらをやっていたほかの人々とも出会った。フォーク・ソング以外は何も歌わなかったけど、彼らはすべてのものがすべての人のものだという考えで、すべてのコードを与えてくれたんだ。

 

3−4年くらいはフォークのスタンダード曲ばかり聴いていたね。フォーク・ソングを歌いながら床に就いていたよ。クラブ、パーティ、バー、喫茶店、野外、フェスティヴァル、どこに行ってもフォーク・ソングを歌っていた。そんな中で出会った、同じ生業のシンガーたちと、お互い曲を学びあったんだ。私は1回聴いただけで、1時間後には歌えるようになっていたね。

 

「ジョン・ヘンリー」(訳注:伝説上の、アフリカ系アメリカ人の労働者の英雄を歌った曲。ウッディ・ガスリーやブルース・スプリングスティーンが歌っている)という曲を私ほど沢山歌ったことがあるなら…-

­‐-­‐ "John Henry was a steel-­‐driving man / Died with a hammer in his hand / John Henry said a man ain't nothin' but a man / Before I let that steam drill drive me down / I'll die with that hammer in my hand."

 (「ジョン・ヘンリー」をそらんじる)

 

この曲を私ほと沢山歌ったことがあるなら、あなたはきっと"How many roads must a man walk down?" (訳注:「風に吹かれて」の一節)と書いたことがあるだろう。

 

ビッグ・ビル・ブルーンジーの曲に「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」というのがある。

"I've got a key to the highway / I'm booked and I'm bound to go / Gonna leave here runnin' because walking is most too slow." (同曲をそらんじる)

…あれもよく歌ったね。あれを沢山歌うと、思わずこういう歌詞を書いてしまうものだ。

 

"Georgia Sam he had a bloody nose

Welfare Department they wouldn’t give him no Clothes

He asked poor Howard where can I go

Howard said there’s only one place

I know Sam said tell me quick man I got to run

Howard just pointed with his gun

And said that way down on Highway 61 "

 (「追憶のハイウェイ61」をそらんじる)

 

「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」を私ほど沢山歌ったことがあるなら、あなたもこういう曲を書いたことだろう。

 

"Ain't no use sit 'n cry / You'll be an angel by and by / Sail away, ladies, sail away." (訳注:ジョーン・バエズの「セイル・アウェイ・レディース」の一節)。

"I'm sailing away my own true love." (訳注:「スペイン革のブーツ」の一節)。

「スペイン革のブーツ」だね。今さっきシェリル・クロウが歌ってくれた。

 

"Roll the cotton down, aw, yeah, roll the cotton down / Ten dollars a day is a white man's pay / Roll the cotton down/A dollar a day is the black man's pay / Roll the cotton down." (労働者ソングの「ロール・ザ・コットン・ダウン」をそらんじる)

 

あの曲を私ほど沢山聴いたことがあるなら、あなたも"I ain't gonna work on Maggie's farm no more”(訳注:「マギーズ・ファーム」の一節)と歌ったことがあるだろう。

 

ロバート・ジョンソンが“Better come in my kitchen, ‘cause it’s gonna be raining out doors”(訳注:「カム・オン・イン・マイ・キッチン」の一節)と歌うのを私ほど沢山聴いたことがあるなら、のちに「はげしい雨が降る」を書いてしまうだろう。

 

私は「みんなおいで」的な曲を沢山歌ってきた。山ほどあるからね。数え切れないくらいだ。"Come along boys and listen to my tale / Tell you of my trouble on the old Chisholm Trail." (訳注:1870年代の労働者ソング「オールド・チソム・トレイル」の一節)とか、"Come all ye good people, listen while I tell / the fate of Floyd Collins a lad we all know well / The fate of Floyd Collins, a lad we all know well”(訳注:探検家のフロイド・コリンズのことを歌った曲「デス・オブ・フロイド・コリンズ」の一節)とか。

 

(引き続き「フロイド・コリンズ」をそらんじる)

"Come all ye fair and tender ladies / Take warning how you court your men / They're like a star on a summer morning / They first appear and then they're gone again." And then there’s this one, "Gather 'round, people / A story I will tell / 'Bout Pretty Boy Floyd, the outlaw / Oklahoma knew him well."

 

こういった「みんなおいで」的な曲ばかり歌っていると、(と「時代は変る」をそらんじる)

"Come gather 'round people where ever you roam, admit that the waters around you have grown / Accept that soon you'll be drenched to the bone / If your time to you is worth saving / And you better start swimming or you'll sink like a stone / The times they are a-­‐ changing."

 

こういう歌詞も書いてしまうはずだ。何の秘密もない。無意識のうちにやってしまうんだ。それで十分だし、私はそういうのしか歌わなかったからね。私にとって大切なのはそういう曲だけだったんだ。そういう曲だけが私にとって意味が通っていた。

 

"When you go down to Deep Ellum keep your money in your socks / Women in Deep Ellum put you on the rocks."(トラディショナルな曲「ディープ・エルム・ブルース」の一節)あの曲をしばらく歌っていると、こういうフレーズを思いつくようになる。

 "When you're lost in the rain in Juarez and it's Easter time too / And your gravity’s down and negativity don't pull you through / Don’t put on any airs / When you’re down on Rue Morgue Avenue / They got some hungry women there / And they really make a mess outta you."

 (「親指トムのブルース」をそらんじる)

 

これらの曲はみんな繋がっているんだ。騙されちゃいけない。私は違う扉を違うやり方で開いただけなんだ。違うだけで、言っていることは同じだ。私は(自分の曲が)並外れたものだとは思わなかった。

 

まあ、自分では自然なことだと思っていただけで、私の曲は最初から何故か軋轢を招いてしまっていた。人々を対立させてしまってね、どうしてかは全く分からなかった。怒る者もいれば、とても気に入ってくれた者もいた。どうして賛否両論なのか分からなかった。自分の曲を投入するには不思議な環境だったけれど、それでも私はそうしたんだ。

 

私がどんな曲を書くかを誰が気にするかは、ほとんど考えたことがなかった。私はただ書いていただけなんだ。人と違うことをやっているという自覚はなかった。ただ(伝統からの)延長線を描いていただけだと思っていたんだ。多少常軌を逸していたかも知れないけれど、単に状況を詳しく書いていただけだった。つかみどころがなかったかも知れないけれど、だから何だ?他にもとらえどころのないやつらはいっぱいいる。やり過ごすだけだ。

 

(ジェリー・)リーバーと(マイク・)ストーラー(訳注:アメリカの作詞作曲コンビ)が私の曲をどう思うかなんて、特に気にもしなかった。

 

彼らには気に入ってもらえなかったけれど、ドク・ポーマス(訳注:ロックンロールの作詞家として有名)は気に入ってくれた。彼らが気に入らないのは別に構わない。私も彼らの曲を好きになったことなんてなかったしね。

"Yakety yak, don't talk back." "Charlie Brown is a clown," "Baby I'm a hog for you." (リーバー&ストーラーの歌詞を数曲そらんじる)

 

…目新しい曲だったけれど、何も深刻なことは言っていなかった。ドクの曲の方が良かった。「ディス・マジック・モーメント」、「ロンリー・アヴェニュー」、「ラスト・ダンスは私に (Save The Last Dance For Me)」…

 

ああいった曲には心が張り裂けそうになったよ。リーバー&ストーラーよりもドクの曲の承認を受けたいと思ったね。

 

アーメット・アーティガンは私の曲をあまり気に留めなかったけれど、サム・フィリップス(訳注:エルヴィス・プレスリーを発掘したことで知られる)は気にかけてくれた。アーメットはアトランティック・レコーズを創立した。レイ・チャールズ、ルース・ブラウン、ラヴァーン・ベイカーをはじめ、素晴らしいアルバムを沢山プロデュースした人だ。

 

(アトランティック・レコーズには)素晴らしいアルバムが沢山あったのは疑いもない。でもサム・フィリップス、彼はエルヴィス(・プレスリー)やジェリー・リー(・ルイス)、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュを録音した人だ。人類の真髄を揺るがした、先鋭的な着眼点の持ち主だ。スタイルにおいても視野においても革命的だった。骨の髄まで先鋭的だった。骨を切られるほどに先鋭的だった。すべての面で反逆的で、朽ちることのない、今も響き続ける曲を作った。そうだな、(リーバー&ストーラーよりは)サム・フィリップスに認められたいものだ。

 

マール・ハガードは私の曲をあまり気にも留めなかった。そう面と向かって言われたことはないけれど、分かるんだ。バック・オーウェンズは気に留めてくれたね。私の初期の曲をいくつか録音してくれたから。マール・ハガードは…「ママ・トライド」、「ザ・ボトル・レット・ミー・ダウン」、「悲しき逃亡者 (I’m a Lonesome Fugitive)」を歌っていたけれど、ウェイロン・ジェニングスが「ザ・ボトル・レット・ミー・ダウン」を歌うのは想像できないな。

「トゥゲザー・アゲイン」、あれはバック・オーウェンズだね。あれはベーカーズフィールド・サウンド(訳注:カリフォルニア州ベーカーズフィールドで発祥したカントリー・ミュージックの1ジャンル)から出てきたどんな曲よりも素晴らしい。バック・オーウェンズとマール・ハガードならどっちかって言うと、誰かに認められたいと思うなら…答えは自分で決めてくれ。私が言いたいのは、私の曲がどうやら人々を分裂させてしまうようだということだ。音楽コミュニティ内でさえもね。

 

ああ、そうだ。評論家たちはデビュー当初から私にきつく当たっていたね。私が歌えない、カエルみたいにゲロゲロ鳴いているんだって言っていた。同じことをトム・ウェイツに言わないのは何でだろうね?評論家たちは私の声がイカレているという。私に声なんてものはないってね。同じことをレナード・コーエンに言わないのは何でだろうね?どうして俺は特別扱いなんだろうね?評論家たちは私が1曲も歌い通せない、曲をトークしているって言う。そうかい?ルー・リードに対して同じことを言っているのは聞いたことがない。どうして彼は無罪放免なんだろうね?こんな風に特別な目で見られるなんて、私が何をしたって言うんだ?

主よ、なぜ私が?

 

声域がないって?ドクター・ジョンについてそう書かれているのを最後に読んだのはいつだっただろうね?ドクター・ジョンについてそんな記事は読んだこともないじゃないか。何で同じことを彼には言わないんだろうね?私の言葉をろれつが回っていない、洗練されていないと非難するけれど、そういう評論家たちがチャーリー・パットン、サン・ハウス、あるいはウルフなんかを一度でも聴いたことがあるのか疑問だね。ろれつが回っていない、洗練されていないといえば。でも彼らについてそういう話は全く出てこない。

 

「主よ、なぜ私が?」私ならそう言うね。

 

評論家たちは私がメロディをズタズタにしている、認識不可能な演奏の仕方をするという。そうかね?一言言わせてもらおう。数年前、フロイド・メイウェザーがプエルトリコ人の男と対決するボクシングの試合を観た。プエルトリコの国歌を誰かが歌っていたのが美しかった。心に訴えかけてくるものがあった。

 

その後、今度はアメリカ国歌の番になった。大人気の、ソウルを歌う女性歌手が歌うことになっていた。彼女は存在する音も存在しない音も歌っていたよ。メロディをズタズタにするという話でいえば、音節1つの単語を15分くらい引き伸ばしたらどうなる?その女性は空中ブランコみたいにヴォーカルの器械体操をやっているかのようだった。私にとっては面白くなかったけれどね。(あの時)評論家たちはどこにいたんだ?歌詞をズタズタにしていた?メロディをズタズタにしていた?宝物のような曲をズタズタにした?いや、責められるのは私だ。でも自分がそんなことをしているとは、どうも私には思えないね。私がそうしていると評論家たちが言っていると思うだけで。

 

サム・クックは声の美しさを褒められたときこう言ったという。「優しいお言葉をありがとう。でも声というものはその美しさで決められるものではないんだ。真実を歌っていると説得できることこそが大切なんだ」。次回歌を聴くときに考えて欲しい。

 

時代はいつでも変わるもの。本当だ。次にやってくる予期せぬものへの準備を常にしておかなければならない。ずっと昔、ナッシュヴィルでアルバムを作っていた頃、トム・T・ホール(訳注:カントリー・ミュージックの作曲家)のインタビューを読んだことがある。彼は最近の曲について文句を言っていた。意味が分からないってね。

 

いいかい、トムは当時、ナッシュヴィルで最も卓越したソングライターのひとりだったんだ。沢山の人が、彼自身も、彼の曲を録音していた。でも彼はジェームズ・テイラーの「カントリー・ロード」という曲にいちゃもんをつけていたんだ。「ジェームズはカントリー・ロード(田舎道)のことなど一言も歌っていない。田舎道で感じることを歌っているだけだ。私には理解できない」ってね。

 

いいかい、トムが素晴らしいソングライターだったという人もいる。それは私も疑いもしない。彼がそのインタビューを受けていたとき、私はラジオで彼の曲を聴いていたくらいだから。

 

「アイ・ラヴ」という曲だった。レコーディング・スタジオで聴いていたその曲は、彼が愛するものについての歌だった。人と繋がろうとする、ごく普通の曲だったね。彼も私も同じなんだなと思わせるような曲だった。みんな同じものが大好きで、みんな同じ立場だって。トムはアヒルの赤ちゃんや、ゆっくり走る列車や雨が大好きだ。古いピックアップ・トラックや、田舎の小川が好きだ。夢のない睡眠。グラスに入ったバーボン。カップに入ったコーヒー。つる付きトマト、それからタマネギも。

 

いいか、聴いてくれ、私はまたソングライターを糾弾する(ディスる)つもりはない。悪い曲だというつもりもないけれど、ちょっと作りこみすぎた曲かも知れないと言っているんだ。それでもその曲はトップ10入りを果たした。トムとその他数人のソングライターで、ナッシュヴィルのシーンは独占されていたんだ。自分の曲をトップ10入りさせたかったら、彼らに頼るしかなかった。

 

同じ頃、ウィリー・ネルソンが頭角を現して、テキサスに移住した。彼は今もテキサスに住んでいるね。すべてが順風満帆だった。…(クリス・)クリストファーソンが登場するまではね。彼は野良猫のようにナッシュヴィルに現れて、ヘリコプターでジョニー・キャッシュの裏庭に乗りつけたんだ。いわゆる普通のソングライターじゃなかったね。そうして書いたのが「サンデー・モーニング・カミング・ダウン」だった。

 

Well, I woke up Sunday morning

With no way to hold my head that didn't hurt.

And the beer I had for breakfast wasn't bad

So I had one more for dessert

Then I fumbled through my closet

Found my cleanest dirty shirt

Then I washed my face and combed my hair

And stumbled down the stairs to meet the day.

 (「サンデー・モーニング・カミング・ダウン」をそらんじる)

 

ナッシュヴィルのクリス登場前と登場後を見比べるといい。彼がすべてを変えたんだ。あの1曲がトム・T・ホールの世界をメチャメチャにした。そんなことになるとトムは思ってもみなかったんだ。あの曲は彼を精神科送りにしたかも知れないね。彼が私の歌を1曲でも聴いたらとんでもないことになるだろう。

 

You walk into the room

With your pencil in your hand

You see somebody naked

You say, “Who is that man?”

You try so hard

But you don’t understand

Just what you're gonna say

When you get home

But you don’t know what it is

Do you, Mister Jones?”

 (「やせっぽちのバラッド」をそらんじる)

 

「サンデー・モーニング・カミング・ダウン」がトムを怒らせて精神科送りにしたとしたら、私の曲なら間違いなく彼の脳みそを吹き飛ばしただろうね、精神科に一直線に。聴いていなかったことを願うよ。

 

最近スタンダード曲のアルバムを出したんだ。通常はマイケル・ブーブレ、ハリー・コニックJr.がやるような曲をね。ブライアン・ウィルソンやリンダ・ロンシュタットもやったことがあるかも知れない。でも彼らのアルバムのレヴューは、私のそれとは違うんだ。

 

彼らのレヴューでは誰も何も言わない。私のレヴューの場合はみんな何か言おうとしらみつぶしにネタを探すんだ。ソングライターの名前を全員挙げてね。まあ、それは別に構わない。つまるところみんな素晴らしいソングライターだし、スタンダード曲だからね。届いたレヴューを見たけど、レヴューの半分はソングライターの名前で埋まっている。誰もが知っているかのようにね。バディ・ケイ、サイ・コールマン、キャロリン・リーなど、今は誰も聞いたことがないような名前だけれど。

 

まあでも、彼らの名前が挙げられて私は嬉しいよ。彼らの名前が記事になったんだから。時間はかかったかも知れないけれど、やっと載ったんだ。どうしてこんなに時間がかかったのかと不思議に思うしかないけれど。唯一残念なのは、彼らの生きている間ではなかったことだね。

 

トラディショナルなロックンロールはリズムが命だ。ジョニー・キャッシュは「リズムだ。ブルースをやるときはリズムをモノにしろ」と最高の言い方をしていた。リズムのあるプレイをしているロックンロール・バンドは今非常に少ない。それが何だか分からないんだ。ロックンロールはブルースのコンビネーションだ。2つのパートが組み合わさってできた不思議なものなんだ。多くの人は気付いていないけれど、アメリカ音楽であるブルースは、みなさんが思っているようなものじゃない。アラビアのヴァイオリンとシュトラウスのワルツが組み合わさったものなんだ。本当のことだよ。

 

ロックンロールのもう片割れはヒルビリーしかあり得ない。これは蔑称とされているけれど、そういうことじゃない。デルモア・ブラザース、スタンレー・ブラザース、ロスコー・ホルコム、クラレンス・アシュリー…そういった輩を指す言葉だ。凶暴な酒類密造者。泥道を走る高速車。そういう組み合わせがロックンロールを作るんだ。科学の実験室やスタジオででっち上げられるものじゃない。

 

この手の音楽をやるには、正しいリズムがなければならない。フェイクすることはできるけど、本当の意味ではできないんだ。

 

評論家たちは、私が人々の期待を裏切り続けてきたことを非難することでキャリアを築いてきた。本当かって?私がやっているのはそれがすべてだからね。期待を裏切る、私はそう思っているんだ。

 

「あなたは何を生業としているのですか?」

「ああ、期待を裏切っているのですよ」

 

仕事の面接で「あなたは何をする人ですか?」と訊かれて「期待を裏切っています」と言ったら、「その職務は既に人員がいますので、また連絡してください。または私たちがいつか連絡しますよ」となるだろうね。期待を裏切る。それが何を意味するかって?「主よ、なぜ私が?私は彼らを裏切ったそうです。その方法を知らないのに」というところだね。

 

ブラックウッド・ブラザース(訳注:ゴスペル・グループ)は私に、一緒にアルバムを作らないかと誘ってくれている。そうなったら期待を裏切ることになるかも知れないけれど、そうなってはならないんだ。勿論ゴスペルのアルバムにあるだろう。私にとってはごく普通のことにしかならないだろうね。ブラックウッド・ブラザースの「スタンド・バイ・ミー」を歌おうかと考えているんだ。ポップ・ソングの「スタンド・バイ・ミー」じゃないよ。本物の「スタンド・バイ・ミー」だ。

 

When the storm of life is raging / Stand by me / When the storm of life is raging / Stand by me / When the world is tossing me / Like a ship upon the sea / Thou who rulest wind and water / Stand by me

 

In the midst of tribulation / Stand by me / In the midst of tribulation / Stand by me / When the hosts of hell assail / And my strength begins to fail / Thou whomever lost a battle / Stand by me

 

In the midst of faults and failures / Stand by me / In the midst of faults and failures / Stand by me / When I do the best I can / And my friends don't understand/ Thou who knowest all about me / Stand by me

 (ブラックウッド・ブラザースの「スタンド・バイ・ミー」をそらんじる)

 

こういう曲だ。私はポップ・ソングの方より好きだね。このタイトルの曲を1つ録音するとしたら、この曲になる。それから、あのアルバムではないけれど、「悲しき願い (Oh, Lord, Please Don’t Let Me Be Misunderstood)」も録音しようと考えているんだ。

 

ともあれ、主よ、どうして私が。私が何をしたというのでしょう?ということだ。

 

ともあれ、今晩MusiCaresに出席していることを誇りに、これほど沢山のアーティストが私の曲を歌ってくれたことを光栄に思っている。これほど素晴らしいことはない。素晴らしいアーティストたち(拍手にかき消されて声が聞こえず)。みんな真実を歌っていることが、彼らの声から分かるんだ。

 

私はMusicaresのことをよく考える。彼らは沢山の人々を手助けしてくれた。私たちのカルチャーに貢献してきた沢山のミュージシャン。個人的には、友人のビリー・リー・ライリーにしてくれたことに感謝の意を表したいと思う。Musicaresは彼が病気で働くことが出来なかった6年間、彼を手助けしてくれた。ビリーもまた、ロックンロールの申し子であることは言うまでもない。

 

彼は真のオリジナルだった。演奏も歌も作曲もできて。ジェリー・リーが登場しなければもっと大スターになっていただろうね。ああいう人が登場してしまうと、どうにも何の見込みもなくなってしまうものだから。

 

そうしてビリーはいわゆる一発屋になってしまった。でも時には、一発屋が、20曲や30曲ヒットを連発しているスターよりも強力なインパクトを残すことができるんだ。ビリーのヒット曲は「レッド・ホット」という曲で、本当にレッド・ホット(灼熱の)曲だった。頭がぶっ飛んでハッピーになって、人生が変わるくらいにね。

 

彼はそれをスタイリッシュに優雅にやってのけた。彼はロックンロールの殿堂にはいない。メタリカはいる。アバもいる。ママス&パパスもいるのは知っている。ジェファーソン・エアプレイン、アリス・クーパー、スティーリー・ダン…ソフト・ロック、ハード・ロック、サイケデリック・ポップ。彼らやそういう音楽に他意はないけれど、「ロックンロールの殿堂」という名前なのに。ビリー・リー・ライリーは「まだ」いないんだ。

 

彼とは年に数回会っていた。彼がロカビリー・フェスティヴァルの「あの人は今」的なものを回っているときなんかに、時々一緒になったんだ。そんなときはいつも一緒に過ごしていたよ。私のヒーローなんだ。「レッド・ホット」を聴いたとき、私は多分15、6歳だった。今も印象深い曲だよ。

 

あの曲は聴き飽きたことがない。ビリー・リーのパフォーマンスを見飽きたこともなかった。一緒にいるときは夜遅くまで喋ったりプレイしたりしていた。奥の深い、誠実な男だった。世知辛くも、ノスタルジックになることもなく、状況を受け入れていた。自分自身に満足していたんだね。

 

ところがある日彼は病気になってしまった。今日も真実を歌ってくれた友人のジョン・メレンキャンプが歌うように、「ある日病気になって治らなかった」んだ。ジョンの曲「ロンゲスト・デイズ」からの一節なんだけどね。ここ数年の中で最高の曲のひとつだよ。嘘じゃなくて。

 

MusiCaresが友人の医療費や住宅ローンを肩代わりしてくれて、彼の出費を手助けしてくれたのも嘘じゃない。彼の人生を、少なくとも最期まで快適で耐え得るものにしてくれたんだ。これは返すことのできないもの(恩)だと思う。そんなことをしてくれる団体のために私は祈らずにはいられない。

 

そろそろ終わりにしておいとましようと思う。恐らく沢山の人を挙げそびれて、一部の人のことは言い過ぎてしまっただろう。でもそれでいい。スピリチュアルの曲のように、「私もまだヨルダン川を渡っている途中」なのだから(訳注:黒人霊歌「深い河」に言及しているものと思われる。ヨルダン川の向こうには約束の聖地があるという内容)。またお会いできますように。いつの日か。そしてもしお会いできるのであれば、ハンク・ウィリアムスの歌っていたように、それは「主のよき思し召しによるもの」(訳注:ハンク・ウィリアムスの曲”If The Good Lord’s Willin” [And The Creeks Don’t Rise]”とかけている)ということでしょう。

 

(以上)



*注:そらんじる=歌詞を朗読、暗唱してるという意

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ボブ・ディラン”MusiCare Person Of The Year”受賞。
豪華アーティスト集結トリビュート・コンサート開催! ディラン40分にも及ぶ伝説のスピーチ!
自分の作品を取り上げてくれたアーティスト達へ謝辞。
 (2015.02.09)



毎年恒例グラミーの前夜祭的に行なわれる「MusiCares Person Of The Year」授賞式。2015年、今年の受賞者はボブ・ディラン。3年ぶり通算36作目の新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』リリース直後のUS時間2月6日に、ロサンゼルスのコンヴェンション・センターにて授賞式典と豪華アーティストによるボブ・ディラン・トリビュート・コンサートが行なわれた。ディランにゆかりのあるブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウンをはじめ、BECK、ノラ・ジョーンズ、ジャック・ホワイトなどディランズ・チルドレン的な若手アーティストまで、総勢17組のボブ・ディランをリスペクトするスーパースター達が彼の数々の名曲を独自の解釈でパフォーマンスした。

 

ブルース・スプリングスティーンが「天国への扉」を演奏した後、元米大統領ジミー・カーター氏が登壇し、ボブ・ディランを紹介。今夜の主役であるボブ・ディランが登場し、受賞スピーチを行なったが、当初10分の予定だったところ、過去例をみない40分にも及ぶものとなり、普段ほとんどインタビューを受けることがないボブ・ディランの「伝説のスピーチ」として今後語り継がれるものになった。その中でも多くを割いたのが、自分の作品をとりあげてくれたピーター、ポール&マリー、ザ・バーズ、ザ・タートルズ、ソニー&シェール、パーヴィス・ステイプルズ、ステイプルズ・シンガーズ、ニーナ・シモン、ジミ・ヘンドリックス、ジョニー・キャッシュ、ジョーン・バエズへの感謝の言葉。

 

ザ・バーズ、ザ・タートルズ、ソニー&シェールへは「彼らは僕の曲をトップ10ヒットにしてくれたけれど、わたしはポップ・ソングライターではなかった。なりたいと思ったことすらなかった。でもそういうことになったのはよかったよ。彼らのヴァージョンはコマーシャルみたいだったけど、わたしは特に気に留めなかった。50年経ったら、わたしの曲がコマーシャルに使われることになったんだから。それもよかったね。そういうことになってよかった」。

 

ジミ・ヘンドリックスへは「ジミ・ヘンドリックスを忘れる訳にはいかない。わたしがジミの演奏を実際に観たのは、彼がジミー・ジェームズ・アンド・ザ・ブルー・フレームズとかいう名前のバンドにいた頃だった。ジミは歌ってすらいなかった。ただのギタリストだったんだ。彼は、誰も全く注目していなかったようなわたしの些細な曲を、成層圏の隅まで轟かせて、どれも名曲にしてくれた。ジミにも感謝しなければ。彼がここにいてくれたらと思う」。

 

またジョニー・キャッシュへは「わたしにとって彼はヒーローだ。ジョニーは気性の激しい人だった。わたしがエレクトリック・ミュージックをやっていることを批判されているのを知った彼は、雑誌に黙ってアイツを歌わせろ“と、彼らを叱る手紙を投稿したんだ。ジョニー・キャッシュの生きていたハードコアな南部のドラマの世界では、そんなものは存在しなかった。誰も誰かに何を歌えとか、何を歌うなとか、指図したことなんてなかったんだ」。

 

60年代初期、プロテスト・ソングを共に歌った盟友ジョーン・バエズへは「今も昔もフォーク・ミュージックの女王だった」と称賛。ディランはまた、自身の歌声を酷評する評論家たちを揶揄し、ちょっと皮肉も込めた攻撃も忘れなかった。「彼らが同じことをレナード・コーエンに言わないのは何でだろうね?。どうして俺は特別扱いなんだろうね?」

 

そして、「わたしの曲に対してこのような評価を与えてもらって光栄だ。ここまでの道のりは長く、厳しく、努力もした。わたしが作った曲はシェークスピアが若い時に見た歌劇のようなものかもしれない。当時も的外れだし、今も的外れだ。わたしは今もなお、もがき続けている。いつかまた会うことを願っている」と語り、ボブ・ディランはステージを後にした。

 

この夜、ボブ・ディラン自身のパフォーマンスは行なわれなかったが、このスピーチのあとニール・ヤングが「風に吹かれて」を感動的に披露。トリビュート・コンサートのラストを飾り、歴史に残る、夢のような奇跡の夜は幕を閉じた。

 

ボブ・ディランは、これまでにグラミー賞を10度受賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、ロックの殿堂、ソングライターの殿堂、ピューリッツァー賞特別賞、アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章他、数々の栄誉を受賞。ここ10数年はノーベル文学賞候補として毎年取りざたされている。今回のMusicCares Person Of The Yearの受賞でまた一つ輝かしい栄誉を獲得した。ボブ・ディランの全世界トータル・アルバム・セールスは1億2500万枚以上。

 

新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はアメリカン・クラシックの名曲を独自の解釈でカバーしたもので、米ローリング・ストーン誌では「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これは甘い囁きなどではない。サスペンスなのだ」と称賛。LAタイムズ紙「深遠で、テーマ的には痛烈でもある」、テレグラフ紙「類稀なアルバム」など、全世界中から大絶賛のレビューが寄せられている。

 

日本では超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼントするキャンペーンも実施中。

 

MusicCares Person Of The Year 2015のセットリストはこちら。

 

【MusicCares Person Of The Year 2015 Set List】

1. Beck "Leopard-Skin Pill-Box Hat"
ベック「ヒョウ皮のふちなし帽」(1966『ブロンド・オン・ブロンド』収録曲)
2. Aaron Neville "Shooting Star"
アーロン・ネヴィル「シューティング・スター」(1989年『オー・マーシー』収録曲)
3. Alanis Morissette "Subterranean Homesick Blues"
アラニス・モリセット「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」(1965年『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録曲)
4. Los Lobos "On A Night Like This"
ロス・ロボス「こんな夜に」(1974年『プラネット・ウェイヴス』収録曲)
5. Willie Nelson "Señor (Tales Of Yankee Power)"
ウィリー・ネルソン「セニョール (ヤンキー・パワーの話)」(1978年『ストリート・リーガル』収録曲)
6. Jackson Browne "Blind Willie McTell"
ジャクソン・ブラウン「ブラインド・ウィリー・マクテル」(1991年『ブートレッグ・シリーズ第一集』収録曲)
7. John Mellencamp "Highway 61 Revisited"
ジョン・メレンキャンプ「追憶のハイウェイ61」(1965年『追憶のハイウェイ61』収録曲)
8. Jack White "One More Cup Of Coffee"
ジャック・ホワイト「コーヒーもう一杯」(1976年『欲望』収録曲)
9. Tom Jones "What Good Am I?"
トム・ジョーンズ「ホワット・グッド・アム・アイ?」(1989年『オー・マーシー』収録曲)
10. Norah Jones "I'll Be Your Baby Tonight"
ノラ・ジョーンズ「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」(1967年『ジョン・ウェズリー・ハーディング』収録曲)
11. Dereck Trucks And Susan Tedeschi "Million Miles"
デレク・トラックス&スーザン・テデスキ「ミリオン・マイルズ」(1997年『タイム・アウト・オブ・マインド 』収録曲)
12. John Doe "Pressing On"
ジョン・ドー「プレッシング・オン」(1980年『セイヴド』収録曲)
13. Crosby, Stills & Nash "Girl From The North County"
クロスビー・スティルス&ナッシュ「北国の少女」(1963年『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録曲)
14. Bonnie Raitt "Standing In The Doorway"
ボニー・レイット「スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ」(1997年『タイム・アウト・オブ・マインド 』収録曲)
15. Sheryl Crow "Boots Of Spanish Leather"
シェリル・クロウ「スペイン革のブーツ」(1963年『時代は変る』収録曲)
16. Bruce Springsteen "Knockin' On Heaven's Door"
ブルース・スプリングスティーン「天国への扉」(1973年『パット・ギャレット&ビリー・ザ・キッド』収録曲)
   
―The 39th President of the United States Jimmy Carter introduces Bob Dylan―
 
17. Neil Young Blowin' In The Wind"
二―ル・ヤング「風に吹かれて」(1963年『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録曲)



開演前のレッド・カーペットではレディー・ガガ&トニー・ベネット、アークティック・モンキーズ、リッチー・サンボラ&オリアンティ、ジョシュ・グローバン、トム・モレロ、ジェフ・ブリッジス、ダーニ・ハリスン(元ビートルズ・ジョージ・ハリスンの息子)、デヴィッド・フォスター、ポール・ウィリアムス、ラン・ラン、リック・オケイセック(The Cars)、ドン・ウォズ、アル・ゴア他錚々たる面々が登場。会場には元ビートルズのリンゴ・スターの姿もあった。



 

【MusiCare Person Of The Yearについて】

詳しくはこちら


 



【ニュー・アルバム情報】


ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税

購入する

配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」
by Bob Dylan


 

●ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!

 

●超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼント

 

●『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』関連動画

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM



「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk



 

●ボブ・ディラン日本公式サイト

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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ボブ・ディラン新作発売記念『ドント・ルック・バック』極音音響特別上映決定! (2015.02.06)

ボブ・ディラン3年振り新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の発売を記念し、1965年の英国ツアーの模様をディランの当時の心象風景と共に切り取った音楽ドキュメンタリー『ドント・ルック・バック』を2月16日に一夜限り、音響家による特別調整した「立川シネマ・ツー」の極上の音響で上映することが決定した。ボブ・ディランとの親交があり、日本盤ライナーノーツなども手掛け、日本でディランを最もよく知っているとされる菅野ヘッケル氏をお招きしてのスペシャル・トークも行なわれる。

 

2月4日に発売されたボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、アメリカン・クラシックの名曲10曲を彼一流の芸術的な解釈で取り上げたもので、本来30人編成のオーケストラでやるべき複雑なアレンジがディランのツアー・バンドたった5人で行なわれてるということも、聴きどころだ。世界中から大絶賛のレビューが届いており、米ローリング・ストーン誌ではデヴィッド・フリック氏が「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これは甘い囁きなどではない。サスペンスなのだ。」と語っている。日本では超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼントするキャンペーンも実施中。 

 

【イベント情報】

2/16(月)【極音ナイト-SPECIAL-】『ボブ・ディラン ドント・ルック・バック』上映決定!

ボブ・ディランのニューアルバム発売を記念して、一夜限定の【極音ナイトスペシャル】が決定しました。菅野ヘッケルさんによるトークショーつきです!

 

日時■2月16日(月) 19:30〜

劇場■立川シネマ・ツー(映画館音響のシーンをリードし続ける音響特化型劇場)

立川駅北口モノレール沿 立川市曙町2-42-26

料金■1800円均一/有料会員シネマシティズン1000円

http://cinemacity.co.jp/

 

【ニュー・アルバム情報】

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税



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配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」
by Bob Dylan


 

●ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!

 

●超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼント

 

●『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』関連動画

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM



「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk



 

●ボブ・ディラン日本公式サイト

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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超レアお宝必至!正真正銘「ディラン直筆サイン入りLPジャケット」を日本で1名様にプレゼント
ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!
 (2015.02.04)

ボブ・ディランの3年ぶり、通算36作目のアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』がいよいよ本日2月4日発売。アルバム発売を記念して日本のファンの皆様にディランから最高の贈り物。なんと正真正銘ディラン直筆サインの入った『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のLPジャケットを日本で1名様のみにプレゼント。このサインは全世界で今回のキャンペーンのために全世界で数枚のみ直筆で書かれたもので、ディランのマネージメントより提供されたもの。そのうちの1枚が日本にやってくる。応募方法は『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を聴いてアルバムの感想を送るというシンプルなもの。応募方法の詳細はLegacy Recordings JPのFacebookページ『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』特設サイトにて告知されている。締め切りは2015年3月31日。

 

アメリカン・クラシックの名曲10曲を彼一流の芸術的な解釈で取り上げた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、ディランにとって36枚目のスタジオ・アルバムであり、世界的ヒットとなった2012年の『テンペスト』以来となる作品である。ジャック・フロスト(ボブ・ディラン自身)がプロデュースを手がけたこの作品は、本来30人編成のオーケストラでやるべき複雑なアレンジがディランのツアー・バンドたった5人で行なわれてるということも、聴きどころだ。これまで数多くのアーティストが「アメリカン・クラシック」ものをリリースしてきたが、『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はそのどれとも全く違う。このディランの独創的でユニークなアプローチに対する反応は熱烈なものがあり、世界中から大絶賛のレビューが届いている。ローリング・ストーン誌ではデヴィッド・フリック氏が「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これはクルーニング(囁くような歌い方)ではない。サスペンスなのだ」と語り、ロサンゼルス・タイムズ紙ではランドール・ロバーツ氏が「一生分の壮大な感情。それがこの優美で、ときに息を呑まされる。奥が深く、テーマ的には痛烈であり、本質を感じ取ることができるように見事に監督されている」と語り、また、UKでもザ・ガーディアン紙、MOJO誌でどちらも5つ星の満点を獲得している。

    

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の各誌の絶賛レビュー詳細はこちら

 

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のリリースと時を同じくして、AARP・ザ・マガジンにはディランとの約10,000字にわたるインタビューが掲載される。同誌編集長のロバート・ラヴによるインタビューはディランのキャリアの中でも有数の長さであり、フランク・シナトラの不朽の影響力、アーヴィン・バーリン、新作のレコーディング、若者が'40年代や'50年代の曲を「陳腐」と思うかどうか、アメリカにおける大企業の影響力、1960年代半ばに自身が送っていた隠遁生活、テレビなしで育ったことをはじめ、幅広いトピックが網羅されている。

 

(フランク・シナトラがこのアルバムを聴いたらどう思うと思うか?という質問に対して)

「これらの曲をわたしたちが5人編成のバンドでやったってことに驚くと思うよ。ある意味誇りに思ってくれるんじゃないかな」。

 

(若者たちがこれらの曲を聴いて陳腐だと考えると思うか?という質問に対して)

「これらの曲は素晴らしい美徳を持った曲なんだ。今日、人々の生活は、あらゆる悪徳やその罠に満ちている。野心、貪欲さ、身勝手さはみな悪徳と関係があることを、遅かれ早かれ見抜かなければならない。さもないと生き延びることはないからね。…悪徳が破滅させる人々のことは見えない。わたしたちはその華やかな部分を毎日見ているに過ぎないんだ。ビルボードの広告から映画、新聞、雑誌まで、わたしたちが見るところすべてにね。わたしたちはあちこちに人生の破滅とその嘲りを見ている。これらの曲はああいうものとは程遠い。」

 

( 最近のあなたの曲は老いを取り上げたものが多いですね?という質問に対して)

「いいかい、人は歳を取るものだ。情熱は若者のものだ。若者は情熱を持つことができる。年寄りはもっと賢くないといけない。もう随分と生きているんだから、若者に譲るべきものもある。自分が若者みたいに振舞うもんじゃない。ものすごく痛手になることだってあるんだから」

 

【ニュー・アルバム情報】

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税



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配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」 by Bob Dylan

 

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM



 

「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」
https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk


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ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー! (2015.02.03)

ボブ・ディランの3年ぶりのアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』がいよいよ2月4日発売。アメリカン・クラシックの往年の名曲10曲を彼一流の芸術的な解釈で取り上げた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、ディランにとって36枚目のスタジオ・アルバムであり、世界的ヒットとなった2012年の『テンペスト』以来となる作品である。ジャック・フロスト(ボブ・ディラン自身)がプロデュースを手がけたこの作品におけるディランのユニークなアプローチは、30人編成のオーケストラ向けの複雑なアレンジを、自身の5人編成のバンドで演奏する独特の洗練化を施したもの。

 

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に対する反応は熱烈なものがあり、世界中から大絶賛のレビューが届いている。ローリング・ストーン誌ではデヴィッド・フリック氏が「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これはクルーニング(囁くような歌い方)ではない。サスペンスなのだ」。ロサンゼルス・タイムズ紙ではランドール・ロバーツ氏が「一生分の壮大な感情。それがこの優美で、ときに息を呑まされる。奥が深く、テーマ的には痛烈であり、本質を感じ取ることができるように見事に監督されている」。また、UKでもザ・ガーディアン紙、MOJO誌でどちらも5つ星の満点を獲得。

    

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のレビューはこちら

 

●ローリング・ストーン誌

★★★★(5点満点中)

「静かに扇動的であり、説得力がある。…明日には手にすることのできないものを静かに享受しているような感触を思わせる。  本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。ディランの焦点の合わせ方や歌い方は、テンポの存在感が微かな中、彼が言葉や音を伸ばし、風変わりな形でリズムに乗る様子が、60年代後半当時の彼の振る舞いや鮮やかさを思い起こさせる。これはクルーニング(囁くような歌い方)ではない。サスペンスなのだ」・・・デヴィッド・フリック(ローリング・ストーン誌)

 

MOJO

★★★★★ (5点満点中)

「数え切れないほどの同年代のアーティスト達がグレイト・アメリカン・ソングブックの作品集を録音してきた中、このコンセプトに対しディランが全面的に見事な貢献を果たした『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、どんな定義をもってしても過去の焼き直しではない。『シャドウズ』における彼の歌は、スタジオ内外を通じて、長年の中でも最高の歌唱である。彼はメロディとともに滑空し、ゆったりとメロディの中へ入り込んでいきながら、これらの珠玉の楽曲が与えてくれる旅を楽しんでいる。…その多くは、年季の入った素材から死を取り上げた曲まで、初老を感じさせるテーマによって構成されている。しかしこの類稀なアルバムは、死に際の虫の息というよりはむしろ新鮮さがほとばしっている。そしてそのタイムレスな魅力は、死よりも生に向けて語りかけられているのだ」・・・マイケル・シモンズ(MOJO誌)

 

●ロサンゼルス・タイムズ紙

「10曲。34分間。野外に腹から着地するリスクを厭わず、スピン反転しながら崖から飛び降りる者のような怖いもの知らずの心が伝えてくれる、一生分の壮大な感情。それがこの優美で、ときに息を呑まされる『シャドウズ』でディランと彼のバンドが見せてくれる姿なのだ。…奥が深く、テーマ的には痛烈であり、本質を感じ取ることができるように見事に監督されている。…『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はじっと座って、大音量で集中して意図的に聴くと、最も良さが味わえるアルバムである。ディランがまたもや予測を覆し、そのような経験に満ちたキャリアをまたもや転換させながら、自身の英知を聴き手に分け与えつつ、他者たちの中で独自性を際立たせている作品なのだ」・・・ランドール・ロバーツ(ロサンゼルス・タイムズ紙)

 

●ザ・ガーディアン紙

★★★★★ (5点満点中)

「ディランの作品としては『タイム・アウト・オブ・マインド』以来の、最もストレートに楽しめるアルバムかも知れない。彼はスタンダードに取り組んだロック・スター達がギッシリと名を連ねる中に加わる、意外な候補者である。それもそのはず、これらの曲を彼以前にフランク・シナトラがすべて歌っているにも関わらず、彼は彼らしいやり方で、まばゆい効果を見せているのだ」・・・アレックス・ペトリディス(ザ・ガーディアン紙)

 

●ザ・テレグラフ紙

★★★★★ (5点満点中)

「『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はかなりゴージャスな作品である。耳に残る感動的な演奏の中、老人が思い出、失われた愛、後悔、勝利の喜び、色褪せてゆく希望について語り続けるというサウンドである。不気味でもあり、ほろ苦くもあり、うっとりするほど心を動かされるこの作品は、この25年間の中でも最高のディランの歌唱を聴かせてくれる。…類稀なアルバムである」・・・ニール・マコーミック(ザ・テレグラフ紙)

 

USAトゥデイ紙

「ディランほどの名声を持ったソングライターが解釈的な歌に挑戦するというのは祝福に値する。自分のものとは違うアメリカのポップスの伝統や、曲や歌詞に対する彼の誠実な心配りや認識は、素晴らしいものである」・・・イライサ・ガードナー(USAトゥデイ紙)

 

●ノー・ディプレッション誌

「『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のサウンドは水のような透明感がある。ディランが歌う言葉の一つ一つ、音符の一つ一つが聞こえるだけでなく、歌い始める前に息を吸い込む音や、メロディラインを吐息で終えるところまで聞こえるのだ。楽器の音は、たまに聞こえるホーン・セクションや柔らかく繊細なドラムスですら、彼の声をかき消すことがない。聴き手がマイクに近づいているかのような感触は、このアルバムを作り手本人と恐らく同じくらいにパーソナルなものに感じさせる。ディランはこれらの曲を親密に歌っている。時には会話のように、感情やユーモアを込めながら。…『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は私たちへの早めのバレンタイン。誰かの腕の中で、忘れかけた往年のフォーマルなステップを踊りながら聴きたい音楽である。聴きながら記憶を辿り、夢を見、そして何よりも感じたいアルバムだ」・・・アン・マーガレット・ダニエル(ノー・ディプレッション誌)


『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のリリースと時を同じくして、AARP・ザ・マガジンにはディランとの約10000字にわたるインタビューが掲載される。同誌編集長のロバート・ラヴによるインタビューはディランのキャリアの中でも有数の長さであり、フランク・シナトラの不朽の影響力、アーヴィン・バーリン、新作のレコーディング、若者が'40年代や'50年代の曲を「陳腐」と思うかどうか、アメリカにおける大企業の影響力、1960年代半ばに自身が送っていた隠遁生活、テレビなしで育ったことをはじめ、幅広いトピックが網羅されている。


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ボブ・ディラン、米国最大の定期刊行物『AARP(全米退職者協会)・ザ・マガジン』の独占インタビューに答え、来たる新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を語る (2015.01.29)

「AARP ザ・マガジン」HPはこちら


ボブ・ディランが、36作目のスタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が2月4日に発売されるのに先駆け、米国最大の定期刊行物『AARP(全米退職者協会)・ザ・マガジン』のインタビューに答えた。AARPとは、以前は「American Association of Retired Person」(全米退職者協会)と呼ばれていた、会員4000万人、50歳以上の人なら誰でも会員になることができる全米最大の「非営利団体」。その定期刊行物でもある「AARP ザ・マガジン」は米国最大の発行部数を誇っている。(http://www.aarp.org/magazine/


ボブ・ディランがインタビューに答えるのは約3年ぶりのこと。合計1万5000字にわたるインタビューの中では、新作のレコーディングの裏話、フランク・シナトラからアーヴィング・バーリンにまで多岐にわたるアーティストたちへの思い、そしてアメリカのバラードの名曲をレコーディング・アーティストとしての人生におけるこの時期に解釈しようと決めたかなどが語った。ジャック・フロスト(ボブ・ディラン)がプロデュースを手がけた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、2012年に世界的ヒットを博した『テンペスト』以来、ボブ・ディランが放つ初めての新しい音楽となる。


インタビューのハイライトは以下の通り。


<フランク・シナトラの影響やアーヴィング・バーリンについて>
•フランク・シナトラの偉大さについて:
「…彼がいなくなったことなんてなかった。わたしたちがここに残るはずだと思っていたものは、実際には消え去ってしまったけどね。でも彼がそうなったことはない」



•フランク・シナトラがもしこのアルバムを聴いたら:
「まず、これらの曲を我々が5人編成のバンドでやったってことに驚くと思うよ。ある意味誇りに思ってくれるんじゃないかな」



•アーヴィング・バーリンについて(アメリカを代表する偉大な音楽家。代表作は「ホワイト・クリスマス」「ゴッド・ブレス・アメリカ」など。今作では「ホワットル・アイ・ドゥ」が彼の作品)
「何から何までやった男というのを僕はひとりだけ知っている。それがアーヴィン・バーリンだった。彼はメロディも歌詞も書いたんだ。あの男は全くの天才だったね。というか、彼はとにかく留まるところなく才能を与えられ続けていたんだ。…」



<音楽とレコーディングについて>
•音楽を生演奏で録音することについて:
「これらの曲は僕にとってたったひとつの方法でしか録音できないものなんだ。それはごく少ない数のマイクを使って、フロアで生演奏することだった。ヘッドホンもオーバーダブもヴォーカル・ブースも、個別のトラッキングもない。昔ながらのやり方だっていうのは分かっているけど、わたしにとっては、こういう曲をやるのにうまくいく唯一の方法なんだ。ヴォーカル的には、マイクから6インチ(約15cm)くらいしか離れていないところで歌ったような気がする」

<カルチャーとミュージック・ビジネスについて>

•若者たちが’40年代や’50年代の曲を“corny”(陳腐)だと思うかどうかについて:
「これらの曲は受け入れるにしろ拒むにしろ、少なくとも素晴らしい美徳を持った曲なんだ。これらの曲はそういうものだ。それらが古臭く陳腐に聞こえるのであれば、それについてはそれだけだね。でも今日、人々の生活は、あらゆる悪徳やその罠に満ちている。野心、貪欲さ、身勝手さはみな悪徳と関係があることを、遅かれ早かれ見抜かなければならない。さもないと生き延びることはないからね。…悪徳が破滅させる人々のことは見えない。わたしたちはその華やかな部分を毎日見ているに過ぎないんだ。ビルボードの広告から映画、新聞、雑誌まで、わたしたちが見るところすべてにね。わたしたちはあちこちに人生の破滅とその嘲りを見ている。これらの曲はああいうものとは程遠い。ロマンスは永遠に廃れることがない、急進的なものなんだ。今のメディア・カルチャーからは外れているかも知れないけど…」



•アメリカにおける大企業の影響力について:
「この国は大企業に乗っ取られてしまった。レコーディング・スタジオの中でもね。大陸の端から端まで見ても、みんな同じ服を着て、同じことを考えて、同じものを食べている。何もかもが加工されてしまっているんだ」



<本人の人生と時代について>
•1966年の隠遁生活の時期が、子供たちを守るためだったかどうかについて:
「全くその通りだよ。芸術を諦めてそうしたんだ…」「確かにそうしたよ。そうしなければならなくなったのは辛かったね。でもそれ以外選択肢がなかったんだ」



•テレビなしで育ったことについて:
「わたしはテレビなしで育った最後か、それにかなり近い世代だったんじゃないかな。だからわたしたちはラジオをよく聴いていた。…わたしたちにとってはこれがテレビみたいなものだった。耳にしたものすべてを、どんな姿か想像することができたからね。ラジオで耳にするシンガーも、どんな姿か見ることができなかったから、どんな姿か想像したんだ。…そういうことのおかげで、今のリスナーとしてのわたしがある。ドアがバタンと閉まる音とか、車の鍵がジャラジャラ鳴る音とか、小さなものに耳を澄ますようになったんだ。木々の間を吹きぬける風、鳥たちの歌、足音、ハンマーが釘を打つ音とかね。そういうランダムな音さ。牛のモーと鳴く声もね。そういうのをみんなギターで爪弾いて、歌にすることができたんだ」

ボブ・ディランは、これまでにグラミー賞11度受賞、ロックの殿堂入り、ソングライターの殿堂入り、英セント・アンドルーズ大学と米プリンストン大学からは名誉博士号を授与された他、数々の栄誉を受賞。ここ10数年はノーベル文学賞候補として毎年取りざたされている。近年のボブ・ディランは“新たな全盛期”ともいえる大活躍ぶりで詳しくは下記を参照していただきたい。ボブ・ディランの全世界トータル・アルバム・セールスは1億2500万枚以上。2014年日本では今年3月から4月にかけて来日公演が行なわれ、それに伴うキャンペーン”ディラン祭り”を実施。全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品をすべて紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCD、11月19日には歴史的作品『ベースメント・テープス・コンプリート:シリーズ第11集』を発表、12月24日には究極の神ジャケ・プロジェクト第4弾として1990年から2000年代までのオリジナル作10タイトルが再発され、43作品が遂に完結した。2015年2月4日早くも新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が発売となる。




【近年のボブ・ディランについて】
<ボブ・ディランの近年のスタジオ録音5作について>
ここ15年の間に5作はリリース。いずれも最高峰の評価を得る
●1997年:『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナ・ディスクを獲得、アルバム・オブ・ザ・イヤー他、複数のグラミー賞を受賞。
●2001年:『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞した。
●2006年:『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってさらに2つのグラミー賞をもたらした。
●2009年:『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。
●2012年:『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回った。コンサートでは、このアルバムからの楽曲を中心にセットリストに加えている。



<近年の受賞歴他動き>
●2000年スウェーデンのポーラー音楽賞を受賞
●2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。
●2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・イン。
●2005年マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』放映。
●2008年ピューリッツァー賞特別賞受賞。 「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられる
●2009年初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付されている。
●2012年アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章授賞式ではバラク・オバマ大統領は自身がディランのファンであることを明かしている。
「ボブが23歳になる頃には、その強く独特で、とてもパワフルな声の力で、単にその音楽だけでなく、音楽の伝えるメッセージ性や、どのように人々の心を捉えるかといったことまでを革新的に変えたのです。今日、ブルース・スプリングスティーン
からU2に至るまで、誰もがボブに感謝しています。アメリカの音楽の歴史で彼以上に偉大な人物はいないでしょう。正直、本当に大ファンなんです。大学時代にボブの曲を聴いて、彼がこの国の極めて重要な何かを捉えていたので、
私の世界が広がっていったのを覚えてます」(バラク・オバマ大統領)
●2013年フランスのレジオンドヌール勲章受章
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/




【ニュー・アルバム情報】
ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。
2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム


ボブ・ディラン / BOB DYLAN
『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』
2015年2月4日発売 SICP-4391 ¥2400+税

予約・購入する

<収録曲>
1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
3.ステイ・ウィズ・ミー
4.枯葉
5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・メー・ナウ
6.魅惑の宵
7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ
8.君よいずこ?
9.ホワットル・アイ・ドゥ
10.ザット・ラッキー・オールド・サン



「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」 by Bob Dylan



「Stay With Me」音源公開

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM



すでに公開中の「Full Moon And Empty Arms」はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk

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ボブ・ディラン、2015年「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出 (2015.01.27)

2月4日に新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を発売するボブ・ディランが2015年の「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出され2月6日にトリビュート・コンサートが行なわれます。

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー(MusiCares Person Of The Year)はアーティストとの活動と慈善活動の両方に貢献した ミュージシャンを称えるもので、グラミーの直前に行なわれる、その功績を称えるトリビュート・ コンサートからの収益は助けを必要とするミュージシャンたちを支援するミュージケアへと寄付される。 2015年でちょうど25周年となる。


●2015年2月6日トリビュート・コンサート!豪華アーティストが参加し、ディランの名曲を演奏
ブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウン出演が追加発表!
出演アーティスト:Beck, The Black Keys, Norah Jones, Los Lobos, Taj Mahal, Alanis Morissette, Willie Nelson, Aaron Neville, Bonnie Raitt, Bruce Springsteen, Derek Trucks &Susan Tedeschi of the Tedeschi Trucks Band,Jack White, and Neil Young, Crosby Stills & Nash, John Mellencamp, Eddie Vedder, Jackson Browne, John Doe.  元大統領のJimmy Carterがディランへのプレゼンターの模様。


●ミュージケアーズ・ファンデーションとザ・レコーディング・アカデミーのニール・ポートナウCEO
「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーのトリビュート25周年を記念して、その作品でアメリカをはじめ世界中の文化に奥深く持続的な形で大いに貢献してきたボブ・ディランを称えることは最もふさわしいと言えます」


●ミュージケアーズ・ファンデーション・ボードのビル・シルヴァ会長
「ボブ・ディランの作曲能力は比類なく、このような素晴らしいアーティスト達にその作品が披露されることで、その晩は特別なものとなるでしょう」


<ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー歴代受賞者>
1991 David Crosby  1992 Bonnie Raitt  1993 Natalie Cole 1994 Gloria Estefan  1995 Tony Bennett 1996 Quincy Jones 1997 Phil Collins  1998 Luciano Pavarotti 1999 Stevie Wonder 2000 Elton John 2001 Paul Simon 2002 Billy Joel 2003 Bono 2004 Sting 2005 Brian Wilson 2006 James Taylor 2007 Don Henley 2008 Aretha Franklin 2009 Neil Diamond 2010 Neil Young 2011 Barbra Streisand 2012 Pau l McCartney  2013 Bruce Springsteen 2014 Carole King 2015 Bob Dylan

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2/4発売ボブ・ディラン新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から「Stay With Me」が公開! (2015.01.26)

2月4日に新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』からの第二弾「Stay With Me」がこちらで聴けます!

Bob Dylan - Stay With Me



https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM

 

「Stay With Me」はオリジナルはオットー・プレミンジャー監督映画『枢機卿』(原題:The Cardinal)のメインテーマで、1963年にフランク・シナトラが歌った。2014年ネヴァーエンディング・ツアーの10月26日ハリウッドのドルビー・シアターのアンコールで突然「ステイ・ウィズ・ミー」を歌い、観客を驚かせ、その日以降、ツアー最終日の12月3日まで、ディランはショーの最後に毎回この歌を歌い続けた。ライヴではレコードとちがって、ディランはピアノを弾きながら歌っていた。

 

すでに公開中の「Full Moon And Empty Arms」の音源はこちら


https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk
セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第3楽章をベースにつくられたこの曲は、1945年にフランク・シナトラが歌ってヒットした。ほかにもエロール・ガーナー、エディ・フィッシャー、ロバート・グーレ、サラ・ヴォーン、ジェリー・ヴェイルなども歌っている。2014年5月14日、シナトラの命日に、この曲がディランの公式ウエッブサイトbobdylan.comに掲載され世界中のファンが驚いた。



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2014年ディラン祭り完結記念!
年末ディラングッズ大放出キャンペーン開催!

 (2014.12.24)

「ディラン祭り」の2014年が間もなく終わろうとしています。
本年の皆さまへの感謝の印として、30名様に「ディラン祭り」のグッズをプレゼントさせていただきます! 



特設サイトはこちら!

2014年を振り返れば、3月から4月に行われた5都市17公演のジャパン・ツアーを中心に、『サイド・トラックス』、『30周年記念コンサート』、『ベースメント・テープス完全版』といった歴史的意義の深い商品や、年間を通した「神ジャケ復刻プロジェクト」として合計43作品を紙ジャケ/高品質Blu-spec CD2で発売いたしました。他にも一部名盤をハイレゾで配信開始したり、ファンの皆さまと共に濃い時間を過ごすことができた1年となりました。皆さまお一人一人に、感謝申し上げます。ありがとうございました。

来年2015年も新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を2月4日に発売いたします。引き続きボブ・ディランをご愛顧いただけますよう、何卒お願い申し上げます。本キャンペーンもぜひ奮ってご応募ください。


ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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ボブ・ディラン新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』2015年2月4日発売!
3年振り通算36作目

 (2014.12.10)

2014年来日公演を行ない日本全国を感動の渦に巻き込んだボブ・ディランが新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が2015年2月4日に発売することが発表した。ジャック・フロスト(=ボブ・ディラン)がプロデュースを手がけ、10曲からなるこのアルバムは、ボブ・ディランにとって36作目のスタジオ・アルバムであり、全世界で大絶賛された2012年の『テンペスト』以来のアルバムとなる。ボブ・ディランはこの新作について下記のように説明している。

 

「このアルバムを作ったのは本当に光栄なことだった。こういうものをずっとやりたいと思っていたが、30人編成の複雑なアレンジを5人編成のバンドで行なう勇気を持つことがなかなかできなかった。今作の演奏はすべてそれが鍵になっている。私たちはこれらの曲をこれ以上ないくらい熟知していたから、すべて一発録りで録音した。曲によっては2テイクくらいはかかったが、オーバーダブも施していなければヴォーカル・ブースもヘッドホンも使わず、別々のトラッキングも行なわなかった。そして何よりも、録音されたままの形でミキシングを行なった。自分ではこれらの曲はどう見てもカヴァーとは思っていない。もう十分カヴァーされてきた曲たちだから。というか、カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった。私とバンド・メンバーがやっているのは、基本的にそのカヴァーを外す作業だ。本質を墓場から掘り起こして、新たな命を吹き込んだのだ」

 

米コロンビア・レコーズの会長、ロブ・ストリンガーはこう説明する。

「ストリングスも、あからさまな管楽器も、バック・グラウンド・ヴォーカルも、スタンダードなバラードのアルバムによく見られる他の仕掛けも一切ない。その代わり、ボブはこれらの曲に新しい命を吹き込み、今日的な意味を見いだしたのだ。素晴らしい作品であり、もうすぐ世界にお届けすることを私たちは非常に楽しみにしている」

 

ボブ・ディランの近年のスタジオ録音5作は、その歴史に名高いキャリアの中でも最高傑作と絶賛され、新たなレベルの商業的成功を収め高い評価を博した。プラチナ・ディスクを獲得した1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』はアルバム・オブ・ザ・イヤー他複数のグラミー賞を受賞。『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞した。2006年にリリースされた『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってはさらに2つのグラミー賞をもたらした。『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。2012年『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回ったコンサートでは、このアルバムからの楽曲を中心にセットリストに加えている。(最新ライヴ・レポート:ボブ・ディランUSツアー・レポート2014年11月25日

 

ここ15年の間にこれら5作はリリースされたが、この間2001年には映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・インした。また、2005年にはマーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』が放映されている。ボブ・ディランはさらに初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』を2009年にリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付されている。

 

近年、ボブ・ディランはアメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」の受章者となり、2008年には「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられ、ピューリッツァー賞特別賞を受賞。また、2013年には(フランスの)レジオンドヌール勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞し、セント・アンドルーズ大学(イギリス)とプリンストン大学(アメリカ)からは名誉博士号を授与された他、数々の栄誉を受賞している。

 

ボブ・ディランはこれまでに全世界で1億2500万枚以上のアルバムを売り上げている。

 

日本では今年3月から4月にかけて来日公演が行なわれ、それに伴うキャンペーン”ディラン祭り”を実施。全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品をすべて紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCD、11月19日には歴史的作品『ベースメント・テープス・コンプルート:ブートレッグ・シリーズ第11集』を発表、12月24日には究極の神ジャケ・プロジェクト第4弾として1990年から2000年代までのオリジナル作10タイトルが再発される。

 

 

ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』

2015年2月4日発売


収録曲目:

1.  I'm A Fool To Want You

2.  The Night We Called It A Day

3.  Stay With Me  

4.  Autumn Leaves  

5.  Why Try to Change Me Now  

6.  Some Enchanted Evening 

7.  Full Moon And Empty Arms  

8.  Where Are You?   

9.  What'll I Do  

10.  That Lucky Old Sun

 

●ボブ・ディラン日本オフィシャル・サイト

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

”ディラン祭り”詳細はこちら。ディラン究極の神ジャケ・プロジェクト全43作品完結!

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「あなたもディランが旅した同じルートを辿れる」3分間のタイムラプス映像公開!ナレーションはアカデミー主演男優賞受賞のジェフ・ブリッジス
ボブ・ディラン&ザ・バンド『ザ・ベースメント・テープス完全版』発売記念、NYから"ビッグピンク"へのロード・トリップを3分で体験できるショート・フィルム『フロム・ザ・ヴィレッジ・トゥ・ザ・ベースメント』!

 (2014.12.04)

ボブ・ディラン&ザ・バンドの『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ザ・ブートレッグ・シリーズVol.11』の発売を記念して、ジェフ・ブリッジス(2009年映画『クレイジー・ハート』で第82回アカデミー賞主演男優賞受賞)のナレーションによる新作ショート・フィルム「フロム・ザ・ヴィレッジ・トゥ・ザ・ベースメント」がボブ・ディランのオフィシャルFacebookページで公開された。

 


「フロム・ザ・ヴィレッジ・トゥ・ザ・ベースメント」は、ボブ・ディランとザ・バンドがビッグ・ピンクに向かってマンハッタンからウェスト・ソーガティズまで旅したルートを辿る、ヴァーチャルなロード・トリップ。映像を制作した米レガシー・レコーディングスのトム・ミュランは、InstagramのHyperlapse機能を意識して、グリニッジ・ヴィレッジのワシントン・スクエア・ホテル前の歩道に始まり、ニューヨーク州を北上し、最終的に『ベースメント・テープス』が1967年に録音されたことで有名な“ビッグ・ピンク”の私道に入るまで、12,000枚以上もの写真を長編の低速度撮影トラッキング・ショットに凝縮した。

 

ナレーターのジェフ・ブリッジスがツアー・ガイド役を務め、『ザ・ベースメント・テープス』の歴史やミステリー、アメリカン・ミュージックに与えた影響、そしてこれらの録音から始まったブートレッグ文化について、まるで一緒ドライブしているかのように語りかけてくれる。旅のBGMとして、ボブ・ディランのマネージャーのジェフ・ローゼンがボブ・ディラン&ザ・バンドの「火の車」を選曲している。

 

11月19日発売となった『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ザ・ブートレッグ・シリーズVol.11』は、ボブ・ディランがのちのザ・バンドとして自身の名声を獲得するツアー・アンサンブルのメンバーたちと1967年に行ったレコーディング・セッションを詳細に至るまで復刻した作品である。このセットでは最近発掘された31のトラックを含む118の未発表録音が初お目見えしている。これらの録音の最も重要な38曲をCD2枚組に凝縮し特別編纂した『ザ・ブートレッグ・シリーズVol.11:ザ・ベースメント・テープス・ロウ』も同時発売。これらの商品は、今回公開されたショート・フィルムの続き、ビッグピンクの地下室で26歳のボブ・ディランとザ・バンドの演奏を聞いているような体験をさせてくれるだろう。

 

『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート』については歴史的な価値とともに大絶賛のコメントが寄せられている

 

●「決して作るつもりのなかった、ボブ・ディランの最高傑作」ローリング・ストーン誌(★★★★★レビュー5つ星獲得)

●「生き永らえる作品をアーティストが作るには、商業のルールを打ち破らなければならないことを思い知らされる」 MOJO誌(★★★★★レビュー5つ星)

●「この音楽を総括するのには、5つ星では勿論足りない。このミステリーは…深遠で甘美なミステリーは私たちの心をとらえ、押し潰し、砕く。そして何よりも、不朽なのである」 アメリカン・ソングライター誌

 

【ボブ・ディラン&ザ・バンドの『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ザ・ブートレッグ・シリーズVol.11』】

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/443907

 

【商品情報】

●ボブ・ディラン&ザ・バンド『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』(デラックス・エディション)

BOB DYLAN&THE BAND  The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11

完全生産限定盤 限定5000セット 超豪華BOX 6枚組 全138曲収録

2014年11月19日発売/6CD/Blu-spec CD2/SICP-30721-6 ¥20,000+税


仕様: 2冊の豪華ハードカヴァー・ブック(豪華写真集+6CD収納ブック)が約7インチサイズの外箱に収納される(前作の『アナザー・セルフ・ポートレイト』デラックス・エディションと同様)

*パッケージのみ輸入。CDプレス&日本盤ブックレットは日本制作)

*日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様+日本制作ブックレット付(日本盤ブックレットには英文ブックレット完全翻訳+補足解説+対訳を収録)

購入する

 

●ボブ・ディラン&ザ・バンド『ザ・ベースメント・テープス・ロウ:ブートレッグ・シリーズ第11集』(スタンダード・エディション)

BOB DYLAN&THE BAND The Basement Tapes Raw: The Bootleg Series Vol. 11

【スタンダード・エディション】通常盤 2枚組 全38曲収録

2014年11月19日発売/2CD/Blu-spec CD2/ SICP-30727-8 ¥3,600+税


仕様:いつものブートレッグ・シリーズ仕様(三方背ボックス/2枚組CD/英文ブックレット+日本版ブックレット)
*日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様+日本制作ブックレット付(日本盤ブックレットには英文ブックレット完全翻訳+補足解説+対訳を収録)

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ヘッケルのボブ・ディランUSツアー・レポートVol.1(2014年11月25日) (2014.11.26)

ヘッケルのボブ・ディランUSツアー・レポートVol.1
2014年11月25日

3月31日に東京からスタートした今年のボブ・ディラン・ネヴァーエンディング・ツアーは、6−7月にヨーロッパ、8−9月のにオーストラリア&ニュージーランドを回り、10月からはじまったUSツアーで締めくくられる。しかも、今年の最終日はニューヨークだ。日本公演のすべてを見たばかりだというのに、どうしてもまた見たくなったので、フィラデルフィア、ニューアーク、ニューヨークと最後の9公演を見ることにした。インターネットのおかげで、かなりの情報はすでに知っている。固定セットリスト、マイクが3本(4本のときもある)、オスカー像に加えてポージーとベートーヴェンの胸像が置かれている、アンコールの最後はフランク・シナトラのカヴァー曲「ステイ・ウィズ・ミー」など、もちろん音源も当然ながら入手していた。というわけで、それほど大きな期待を持たずにフィラデルフィアにやってきた。フィラデルフィアでは74年のザ・バンドを従えたアメリカ・ツアーを見て以来、87年のグレイトフル・デッドとのジョイントコンサートなど、何度も来ている。昨年もディランのアメリカーナラーマ・コンサートを見る予定でフィラデルフィアにいたのだが、あまりの豪雨のためにコンサート会場の近くまで行っておきながら、あきらめた因縁の地でもある。

今年のディランは、アカデミー・オブ・ミュージックという全米最古のオペラハウスが会場だ。収容人数2500人なので、Zepp DiverCityとそれほど変わらない。ステージの横幅もほぼ同じだが、客席の奥行きはかなり短い。古い劇場で円形に近い1階客席の周りを取り囲んで垂直に4階建てのボックス席がそびえ立っている。もちろん、室内の装飾もみごとだ。ぼくは、11月21日に1階中程の左寄り、22日に2階バルコニーやや右寄りの最前列、23日にオーケストラボックスのやや右寄り最前列で見た。フィラデルフィア・オーケストラが100年以上も本拠地にしてきた劇場というだけに、席が違っても音響のすばらしさに毎夜驚かされた。ボブは1965年にホークスをバックに歌ったことがある。じつに49年ぶりに戻ってきたということになる。念のために3日間のセットリストを書いておこう。

セットリスト(boblinks.comより転載)
1. Things Have Changed
(Bob center stage, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
2. She Belongs To Me
(Bob center stage with harp, Donnie on pedal steel)
3. Beyond Here Lies Nothin'
(Bob on piano, Donnie on electric mandolin, Stu on acoustic)
4. Workingman's Blues #2
(Bob center stage, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
5. Waiting For You
(Bob on piano, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic, Tony on standup bass with bow)
6. Duquesne Whistle (Bob on piano, Donny on lap steel, Tony on standup bass)
7. Pay In Blood
(Bob center stage, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
8. Tangled Up In Blue
(Bob center stage with harp then on piano, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
9. Love Sick
(Bob center stage, Donnie on electric mandolin)

(Intermission)

10. High Water (For Charley Patton)
(Bob center stage, Donnie on banjo, Tony on standup bass)
11. Simple Twist Of Fate
(Bob center stage with harp, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
12. Early Roman Kings
(Bob on piano, Donnie on lap steel, Stu on acoustic, Tony on standup bass)
13. Forgetful Heart
(Bob center stage with harp, Donnie on viola, Stu on acoustic, Tony on standup bass with bow)
14. Spirit On The Water
(Bob on piano, Donnie on pedal steel, Tony on standup bass)
15. Scarlet Town
(Bob center stage, Donnie on banjo, Stu on acoustic, Tony on standup bass)
16. Soon After Midnight
(Bob on piano, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)
17. Long And Wasted Years
(Bob center stage, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic)

(encore)
18. Blowin' In The Wind
(Bob on piano, Donnie on violin, Stu on acoustic, Tony on standup bass)
19. Stay With Me (song by Jerome Moross and Carolyn Leigh)
(Bob on piano, Donnie on pedal steel, Tony on standup bass)

日本公演と比較してもそれほど大きな変化はない。最大の違いはアンコールでフランク・シナトラの曲「ステイ・ウィズ・ミー」をカヴァーすることだろう。かつては、ディランが何を歌うかファンは賭けの対象にしたほどだったが、そんな時代は遠くに過ぎ去った。2年ほど前から、まれに驚くほどの例外もあるが、毎回ほぼ固定セットリストだ。これによって、観客の反応も変わってきた。かつてはレアな曲が歌われるだけで大満足していたものだが、近年はどのように歌うかに耳をそばだてるようになったと思う。そう、同じセットリストでも、日によって歌い方やバンドの演奏が変わるのだ。同じセットリストだからといって、決してルーティン化したわけではない。だから、ファンは何度でも見たくなる。ボブとバンドはいまでも毎日本番の前に入念にサウンドチェックをおこなっている。同じ曲であっても、毎回ちがったリフが演奏される。ボブも歌詞を書き換え続けている。ステージ上でメンバーの視線はボブに釘付けだ。緊張感が伝わって来る。絶対に客席に向けることはない。

開演予定時刻の8時ちょうど、場内の照明が消され、耳をつんざくほどの大音量の銅鑼の音が場内に3回響き、スチュ・キンボールが弾くアコースティック・ギターの音が流れる。ぼくには大好きなタウンズ・ヴァン・ザントの「ダラー・ビル・ブルース」のリフに聞こえるのだが、はたしてどうだろう。すぐにボブを含む全員がステージに現れ、1曲目の「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまる。ボブはセンターステージに立ち、3本設置されたマイクの中央で歌う。日本公演とくらべると、動きが少なくなった。とくに膝を曲げて腰を落とすポーズは皆無。間奏部分でマイクから離れ、ドラムセットの前に両足を大きく広げて立ち、左手を腰に当てて得意なポーズを決めるだけだ。曲の終わりもかならず茶目っ気と威厳を混ぜ合わせたような「どうだ!」と言いたげな微笑ましいポーズで決める。フィラデルフィアのコンサート評でも、ボブは1曲歌い終わると毎回客席に向かって「Look, I’m Bob Dylan」と左手を腰に当ててポーズを決めると書かれていた。だれもが、同じように感じるようだ。

1曲ごとの詳細は省かせてもらうが、ぼくにとってのハイライトだけを書いておこう。「シー・ビロングス・トゥ・ミー」で聞かせたハーモニカは最近では傑出したものだった。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」や「デュケーン・ホイッスル」でボブのピアノがリードする緊張感あふれるジャムがみごとだ。とくにチャーリーのギターが日本公演とくらべると全面に押し出され、本領発揮といった感じがする。ほかの曲でもチャーリーは長いソロは弾くわけではないが、じつに繊細な短いリフを押し挟む。「ラヴ・シック」のスチュ・キンボールのアコースティック・ギターとドニー・ヘロンのエレクトリック・マンドリンが鋭利なナイフのような鋭いリズムを刻む。もちろん、「ワーキング・マンズ・ブルース#2」、ぼくにはアメリカの現状に対するプロテストのように聞こえる「ペイ・イン・ブラッド」、代表曲「ブルーにこんがらがって」もすごい。1部はあっという間に終わってしまう。じつによく考えられたセットリストだ。

2部のハイライトはもちろん「フォーゲットフル・ハート」だ。アルバムが発売されたとき、ぼくは瞬時にこの曲が好きになったが、何度もライヴで聞くたびにその思いは深まるばかりだ。ボブが卓越したソングライター/パフォーマー/ヴォーカリストであることをこの1曲を聴けばわかるだろう。「スピリット・オン・ザ・ウォーター」で「トップを過ぎたと思っているんだろう? ぼくの時代は終わったと思っているんだろう?」とボブが歌うと観客は大声で「ノー!」と叫ぶ。これは日本公演でも同じだった。「スカーレット・タウン」は聞くたびに、物語に惹かれる。そして、最近のツアーのハイライトになっている「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。独特の「ボブ・ダンス」や派手な手の動きをすることのなかったボブが、最終日に初めて左手を頭上まで掲げるジェスチャーを交えてこの曲を歌った。

アンコールの最後はフランク・シナトラが歌った1963年の映画『枢機卿 The Cardinal』のテーマ曲「ステイ・ウィズ・ミー」。事前に聞いていた感じでは、特別な印象を持てなかった曲だが、ライヴで聞くとまるでちがった。「いろいろなことが起きたが、これからもいっしょにいてくれるかい?」とボブが訴えているように聞こえるのだ。残念ながら、古い時代のポップ曲なので3分余りで終わってしまう。

ボブは今年の日本公演の前に、ハリウッドのキャピトル・スタジオでフランク・シナトラのカヴァー・アルバムをレコーディングしたようだ。その中からbobdylan.comで1曲「Full Moon And Empty Arms」が発表され、アルバム『Shadows In The Night』のジャケットも公開され、秋に発売される予定だったが、ブートレッグ・シリーズ『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート』と重なるので、2015年に延期された模様。正式ではないが、レコーディングした曲は以下のように伝えられている。
Some Enchanted Evening
We Kiss in a Shadow
London by Night
It’s Only a Paper Moon
That Lucky Old Sun
Full Moon & Open Arms
Night after Night
If You Stub Your Toe on the Moon
(I Offer You the Moon) Senorita
The Night We Called It a Day
Night and Day
(Once Upon) a Moonlight Night
Lost in the Stars
This is the Night
Somewhere in the Night
The Moon was Yellow
Stars in your Eyes
What makes the Sunset?
Saturday Night (Is the Loneliest Night of the Week)
A Lovely Way to Spend and Evening
I Couldn’t Sleep a Wink Last Night
それにしても、1976年の『欲望』、1980年の『セイヴド』の収録曲も事前のコンサートで歌ったことがあったが、ボブが発売前に収録曲をライヴで披露するのはめずらしい。

フィラデルフィア余談
11月23日午後3時30分、信じられない出来事が起きた。ボブ・ディランはたったひとりの観客のためにプラヴェート・コンサートをおこなったのだ。会場は本来の会場と同じ2500人収容のアカデミー・オブ・ミュージック。スウェーデンのPAFという会社の企画で「Experimennt Aloneひとりで体験する」賭け企画があり、スウェーデン人の熱狂的ディラン・ファンでポッドキャスターでもあるフレデリック・ウィルキンソンの「ボブ・ディランのコンサートをひとりで見る」という願いが叶ったようだ。ボブはバンドを従えて、20分間彼のためにカヴァー曲4曲を歌ったという。この模様は15分のドキュメントビデオで12月15日にYouTubeで公開される予定だという。詳細を知りたい人は日本のサイト、「ボブのニュースBob Dylan and other music news」や「How to Follow Bob Dylanボブ・ディランの追いかけ方」を見るといい。このふたつのサイトは、ファンの知りたいことを、いち早く、じつに細かなことまで、ていねいに知らせてくれる。世界に誇れるディラン・サイトだと思う。

ヘッケルのボブ・ディランUSツアー・レポートVol. 2はニューヨーク・ビーコン・シアター5日間を中心に報告させてもらう予定だ。

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11月19日発売 ザ・ベースメント・テープス/ボブ・ディラン&ザ・バンド(SICP 30721〜6/30727)キャップ誤表記 お詫び (2014.11.21)

11月19日発売 ザ・ベースメント・テープス/ボブ・ディラン&ザ・バンド(SICP 30721〜6/30727)につきまして、商品のキャップ(外帯部分)に誤表記がございました。



誤:解説・歌詞・対訳付  ==> 正:解説・対訳付
(「解説・歌詞・対訳付」と記載がございますが、アーティストの意向により今作に「英詞」は収録しておりません)


ご迷惑をおかけすることとなり誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。

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ボブ・ディラン『ベースメント・テープス完全版』日本のみ全曲解説収録が決定! (2014.10.23)

ディラン・ファン誰もが最も待ち焦がれていた“ブートレッグ・シリーズ”。『ザ・ベースメント・テープス』完全版のパッケージショットと日本盤の仕様が決定しました。

デラックスの日本版のブックレットのみ今回の発掘に多大な尽力を果たしたベン・ロリンズ氏による全曲曲目解説(DISC6以外)の収録が決定!日本盤だけです!!


実はこちらは元々オリジナルの英文ブックレットには入っていないテキストで、発売日以降にdylan.comで今度展開するアプリ(英語)で見ることができるようになるのですが、アプリは英語のみで、日本語の訳を見ることができないのでなんとか日本だけ今回のブックレットに掲載するができないか?と何度も交渉し、ようやくなんとかOKがでました

きっとこの完全版の歴史を紐解くための良いテキストになるのではないかと。たとえば「I Shall Be Released」ではこんな感じ。

I Shall Be Released (Take 1)
ディランが「アイ・シャル・ビー・リリースト」をレコーディングした最初の音源が初めて見つかった。理由はわからないが、いままで海賊盤業者もこのすばらしい音源を発見できなかったのだ。テイク2とちがって、このテイク1ではリチャード・マニュエルはまだ裏声のハーモニーをつけていない。さらに、歌詞も完成していない。しかし、ロビー・ロバートソン特徴的な美しいギター演奏を聞きのがさないように、注意深く聞いてほしい。

I Shall Be Released (Take 2)
1975年の『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』の最大の欠陥は、すばらしいパフォーマンスを聞かせる「アイ・シャル・ビー・リリースト」を入れなかったことだ。もちろん1975年以前に、ディランはハッピー・トラウムとレコーディングした別ヴァージョンを、1971年の『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第2集』で正式にリリースしているのだが。この歌は「ベースメント・テープ」のなかでもっとも多くのカヴァーヴァージョンが生まれた曲だ。ここで裏声で歌っているのはリチャード・マニュエルで、これをひな型にしてザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』で発表したヴァージョンは生まれた


デラックスの日本盤ブックレットはこれだけ収録されます!

●何がほんとうか、テープの真実「ベースメント・テープ」と呼ばれる
 テープの歴史についてのメモ・・・クリントン・ヘイリン
●ベースメント・テープの重要性・・・シド・グリフィン
●スタジオからのメモ・・・ジャン・ハウスト
●プロデューサー・ノート
●全曲曲目解説・・・ベン・ロリンズ
((DISC6除く/実際のブックレットには入っておらず、dylan.comのアプリでのみみられるもので、今回日本盤のブックレットにのみ翻訳掲載!)
●追記・・・菅野ヘッケル


(ちなみにDisc6はボーナス扱いで、音質は悪いけれども重要なセッションが収められたそうです)

【商品情報】
ボブ・ディラン&ザ・バンド / BOB DYLAN&THE BAND
『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集 (デラックス・エディション)』

The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11(Deluxe Edition)
【デラックス・エディション】 完全生産限定盤 限定5000セット 超豪華BOX 6枚組 全138曲収録



●2014年11月19日発売/6CD/BSCD2/SICP-30721-6 ¥20,000+税 
●仕様: 2冊の豪華ハードカヴァー・ブック(豪華120ページ写真集+6CD収納ブック)が約7インチサイズの外箱に収納される(前作の『アナザー・セルフ・ポートレイト』デラックス・エディションと同様)。
*日本盤はパッケージのみ輸入。CDプレス&日本版ブックレットは日本制作。
*日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様+日本制作ブックレット付
(日本盤ブックレットには英文ブックレット完全翻訳+補足解説+対訳を収録)。

★日本盤ブックレットにはベン・ロリンズによる全曲曲目解説訳収録決定!!(DISC6除く100曲以上の1曲ごとの詳細な曲解説/実際のオリジナル・ブックレットには入っておらず、dylan.comのアプリでのみ見ることができるもので、今回日本盤のブックレットにのみ翻訳全掲載!)

★新たに発見されたオリジナルのマルチ・トラックおよびマスター・テープから修復復元され綿密に復刻!ボブ・ディランとザ・バンドの1967年の伝説的セッションの記録、完全版6枚組138曲収録。
★『ベースメント・テープス・コンプリート』からのハイライト楽曲を収録した特別編集盤2枚組も発売。

 Amazon   TOWER RECORDS   HMV   Sony Music Shop 

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2014年11月、『ザ・ベースメント・テープス』完全版が
ブートレッグ・シリーズ第11弾として遂に登場!
 (2014.08.27)

   Amazon   TOWER RECORDS   HMV   Sony Music Shop   
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■新作について

今年の3月から4月にかけて日本全国縦断ライヴ・ハウス・ツアーを敢行した、ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。最新作『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』が海外は11月4日、日本は11月19日にリリースされることが発表された。収録される音源の多くは、最近になって新たに発見されたオリジナル・テープから修復復元され、ボブ・ディランとザ・バンドとの伝説となった1967年のレコーディング・セッションの記録を6枚のCDに完全収録した歴史的なアイテムとなる。ザ・バンドのガース・ハドソン等の監修により、1967年当時のサウンドにできる限り近づけられ、収録曲はガース・ハドソンの記録に基づいた時系列に沿って収録される。


また、『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート』のハイライト楽曲を2枚組に収めた『ザ・ベースメント・テープス・ロウ:ブートレッグ・シリーズ第11集』も同日リリースされる(こちらは180グラムのアナログ盤LP3枚組としても発売(輸入盤のみ))。


ボブ・ディランが数多く打ち立てた文化的金字塔の中でも、伝説の『ベースメント・テープス』は長年に渡り様々な世代のミュージシャン、ファン、批評家たちを魅了し続けてきた。1960年代初期、音楽と文化を変容させたディランは1965年から1966年にかけて、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追億のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』と3枚の歴史的傑作をリリース、画期的な転機となったシングル「ライク・ア・ローリング・ストーン」、1965年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルで物議を醸し伝説となった“エレクトリック”なパフォーマンス、そして評価が真っ二つに分かれたアメリカ、ヨーロッパ、イギリスへのツアーにより、キャリアの頂点を極めていた。しかし1966年7月、突如としてすべてが中断されることになる。ニューヨーク州北部でオートバイの事故によって重傷を負ったのだ。


しばらくの間公の場から姿を消していたディランは、ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、リヴォン・ヘルムとともに、ニューヨーク州ウェスト・ソーガティーズの彼らが「ビッグ・ピンク」と呼んでいた小さな家の地下室に身を潜めていた。のちにボブ・ディラン&ザ・バンドとして知られるようになるこの集団は、その後数ヶ月にわたって100以上もの楽曲を録音。伝統楽曲のカヴァー、皮肉をこめたユーモラスな流行歌、即席のパフォーマンス、そしてボブ・ディランの書き下ろしの新曲を何十曲も録音した。その中には未来の名曲となる「アイ・シャル・ビー・リリースト」、「マイティ・クイン」、「火の車」、「どこにも行けない」などもあった。


これらの録音の噂やレアなアセテート盤の存在が表面化すると、ミュージック・ビジネスに全く新しいカテゴリーの誕生を促し、好奇心を煽った。それが“ブートレッグ・レコード”(海賊盤)である。1969年、『グレイト・ホワイト・ワンダー』というミステリアスなタイトルのついたアルバムが、全米のレコード店に登場し、そこにはディランが1967年夏に録音した楽曲の数々が収められていたのである。生ける伝説ボブ・ディランの新曲を聴きたいあまりにこのレアな禁制品を求めるファンの数は年を追うごとに増えていった。


しかし、オフィシャルのリリースは1975年まで待たねばならなかった。『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』としてリリースされたオフィシャル・アルバムにはディランとザ・バンドの膨大な地下室のセッションからわずか16曲のみが収録された(ザ・バンドがディラン抜きで録音した新曲8曲も収録されている)


『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』はアメリカとイギリスでトップ10入りを果たす大ヒットとなり、批評家からも大絶賛された。ニューヨーク・タイムズ紙のジョン・ロックウェルは「アメリカのポピュラー・ミュージック史上最高のアルバムのひとつ」と評し、ローリング・ストーン誌のポール・ネルソンは「自分の知る限り最も硬派で、タフで、愛らしく、悲しく、愉快で、聡明な曲たち」と賞賛。また、ワシントン・ポスト紙は「ディランは現代のアメリカにおけるポップ・ミュージックが生んだ、唯一無二の最高のアーティストとランク付けされるべき」とし、ロバート・クリストゴウがA+の評価をつけたヴィレッジ・ヴォイス紙では、毎年恒例の評論家による人気投票「パズ&ジョップ」の1位を獲得した。


『ザ・ベースメント・テープス』の録音曲はディラン研究家たちにとって、捜し求める“聖杯(Holly Grail)”伝説となっていった。その残りのリールには何が録音されたのだろうか?と・・・。そして、それは遂に見つかったのである。最近になってニューヨーク州北部にあるディランの自宅の“レッド・ルーム”から初期の原石たちを含むテープが新たに発見された。そこから救出可能だったすべての音源はガース・ハドソン(ザ・バンド)とカナダの音楽アーカイヴィスト兼プロデューサーのジャン・ハウストの手によって、劣化しつつあったテープを元の状態に修復復元、今回初めてデジタル保存され、『ザ・ベースメント・テープス』をできるだけ完全な形で発表するという決断がなされた。今回の『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート』は1975年のオフィシャル盤とは異なり、1967年夏に初めて録音された当時のサウンドにできるだけ近づけられ、収録楽曲はガース・ハドソンの記録に基づいた時系列に沿って収録されている。

 


本当のレコーディングとは、落ち着いたリラックスできる環境、窓が開けられて、
床に犬が寝そべっている地下室みたいなところでするのがいい

―――ボブ・ディラン1969

 

おれたちが地下室で演奏していたときは、ボブとツアーしたときとも、ロニー・ホーキンスといっしょだったときともちがっていた。まったく別人になったようで……時間を超越した人格になっていた

―――ロビー・ロバートソン

 

ディランという人物を知ることはできないだろう。しかしアーティストとしてのディランは知ることができる。ことばで語ったことはないが、アーティストとしてのディランは「自分自身に正直であれ」と示し続けている。ベースメント・テープスは数ヶ月間にわたってくりひろげられたセッションのスナップショット。
26歳の若いディランの情熱と信念が映し出されている。情念や信念は手で触れることはできないが、聞くことができる。だからこそ、ぼくたちはベースメント・テープスを聞くのだ。

―――シド・グリフィン

 

消去されることもなく、適正にリリースされたこともない膨大なオープンテープを、ガース・ハドソンの助けを借りながら長時間かけて修復した。復元したテープをデジタルに変換し、ミキシングとバランス調整をおこない、当時ガースが意図していた2チャンネルモノラルマスターを再現した。

―――ジャン・ハウスト

 

1975年にロビー・ロバートソンがオーヴァーダブや新録音を加えて編集した『地下室』とはちがい、この『ザ・ベースメント・テープス:ブートレッグ・シリーズ第11集』の目的は、1967年夏、地下室でオープンリールに録音された音楽を忠実に復元することだ。

―――ベン・ロリンズ

 

タイムマシーンを操って1967年夏のウッドストックにワープし、ビッグピンクの地下室の片隅で26歳のボブ・ディランと仲間たちの演奏を聞いているような気分にさせてくれるだろう。

―――菅野ヘッケル



6枚組デラックス・エディションは2冊の豪華ハードカヴァー・ブックが約7インチサイズのボックスに収納されるパッケージ(前作の『アナザー・セルフ・ポートレイト』デラックス・エディションと同様)。120ページにも及ぶハードカヴァー・ブックにはセッションについての詳細な解説の他、レアな未発表写真も収録。
日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様となる。
8月27日にはディラン究極の「神」ジャケ復刻プロジェクト第3弾 『DYLAN 80’s』 9タイトルが紙ジャケット仕様でリリースとなる。
詳しくはこちら=> https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan/


 

 


 

 


■収録曲 

ボブ・ディラン&ザ・バンド / BOB DYLAN&THE BAND


『ザ・ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集 (デラックス・エディション)』

The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11(Deluxe Edition)



【デラックス・エディション】 完全生産限定盤 限定5000セット 超豪華BOX 6枚組 全138曲収録

●2014年11月19日発売/6CD/BSCD2/SICP-30721-6 ¥20,000+税

●仕様: 2冊の豪華ハードカヴァー・ブック(豪華120ページ写真集+6CD収納ブック)が約7インチ

サイズの外箱に収納される(前作の『アナザー・セルフ・ポートレイト』デラックス・エディションと同様)。

*日本盤はパッケージのみ輸入。CDプレス&日本盤ブックレットは日本制作。

*日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様+日本制作ブックレット付

(日本盤ブックレットには英文ブックレット完全翻訳+補足解説+対訳を収録)。

【収録曲】 (all songs written by Bob Dylan unless otherwise noted)

CD 1

1. エッジ・オブ・ジ・オーシャン Edge of the Ocean

2. マイ・バケッツ・ガット・ア・ホール・イン・イットMy Bucket's Got a Hole in It

(written by Clarence Williams)

3. ロール・オン・トレイン Roll on Train

4. ミスター・ブルー Mr. Blue (written by Dewayne Blackwell)

5. ベルシャザール Belshazzar (written by Johnny Cash)

6. 忘れじの人 I Forgot to Remember to Forget

(written by Charlie A Feathers and Stanley A Kesler)

7. ユー・ウィン・アゲイン  You Win Again (written by Hank Williams)

8. スティル・イン・タウン Still in Town (written by Hank Cochran and Harlan Howard)

9. ワルツィング・ウィズ・シン Waltzing with Sin (written by Sonny Burns and Red Hayes)

10. ビッグ・リヴァー(Take 1) Big River (Take 1) (written by Johnny Cash)

11. ビッグ・リヴァー Big River (Take 2) (written by Johnny Cash)

12. フォルサム・プリズン・ブルース Folsom Prison Blues (written by Johnny Cash)

13. リムニーのベル Bells of Rhymney (written by Idris Davies and Peter Seeger)

14. スペイン語は愛の言葉 Spanish is the Loving Tongue

15. アンダー・コントロール Under Control

16. オール・ロージン・ボー Ol' Roison the Beau (Traditional, arranged by Bob Dylan)

17. アイム・ギルティ・オブ・ラヴィング・ユー I'm Guilty of Loving You

18. クール・ウォーター Cool Water (written by Bob Nolan)

19. ジ・オールド・トライアングル The Auld Triangle (written by Brendan Francis Behan)

20. ポ・ラザルス Po' Lazarus (Traditional, arranged by Bob Dylan)

21. アイム・ア・フール・フォー・ユー(Take 1) I'm a Fool for You (Take 1)

22. アイム・ア・フール・フォー・ユー(Take 2) I'm a Fool for You (Take 2)

 

CD 2

1. ジョニー・トッド Johnny Todd (Traditional, arranged by Bob Dylan)

2. トゥペロ Tupelo (written by John Lee Hooker)

3. キッキン・マイ・ドッグ・アラウンド Kickin' My Dog Around (Traditional, arranged by Bob Dylan)

4. シー・ユー・レイター・アレン・ギンズバーグ(Take 1) See You Later Allen Ginsberg (Take 1)

5. シー・ユー・レイター・アレン・ギンズバーグ(Take 2) See You Later Allen Ginsberg (Take 2)

6. タイニー・モンゴメリー Tiny Montgomery

7. ビッグ・ドッグ Big Dog

8. アイム・ユア・ティーンエイジ・プレイヤー I'm Your Teenage Prayer

9. フォー・ストロング・ウィンズ Four Strong Winds (written by Ian Tyson)

10. ザ・フレンチ・ガール(Take 1) The French Girl (Take 1) (written by Ian Tyson and Sylvia Tyson)

11. ザ・フレンチ・ガール(Take 2) The French Girl (Take 2) (written by Ian Tyson and Sylvia Tyson)

12. ジョシュア・ゴーン・バルバドス Joshua Gone Barbados (written by Eric Von Schmidt)

13. アイム・イン・ザ・ムード I'm in the Mood (written by Bernard Besman and John Lee Hooker)

14. ベイビー・エイント・ザット・ファイン Baby Ain't That Fine (written by Dallas Frazier)

15. ロック・ソルト・アンド・ネイルズ Rock, Salt and Nails (written by Bruce Phillips)

16. フール・サッチ・アズ・アイ A Fool Such As I (written by William Marvin Trader)

17. ソング・フォー・カナダ Song for Canada (written by Pete Gzowski and Ian Tyson)

18. ピープル・ゲット・レディ People Get Ready (written by Curtis L Mayfield)

19. アイ・ドント・ハート・エニィモア I Don't Hurt Anymore

(written By Donald I Robertson and Walter E Rollins)

20. ビー・ケアフル・オブ・ストーンズ・ザット・ユー・スロウ Be Careful of Stones That You Throw (written by Benjamin Lee Blankenship)

21. ワン・マンズ・ロス One Man's Loss

22. ロック・ユア・ドア Lock Your Door

23. ベイビー、ウォント・ユー・ビー・マイ・ベイビー Baby, Won't You be My Baby

24. トライ・ミー・リトル・ガール Try Me Little Girl

25. アイ・キャント・メイク・イット・アローン I Can't Make it Alone

26. ドント・ユー・トライ・ミー・ナウ Don't You Try Me Now



CD 3

1. ヤング・バット・デイリー・グローイング Young but Daily Growing (Traditional, arranged by Bob Dylan)

2. ボニー・シップ・ザ・ダイアモンド Bonnie Ship the Diamond (Traditional, arranged by Bob Dylan)

3. ザ・ヒルズ・オブ・メキシコ The Hills of Mexico (Traditional, arranged by Bob Dylan)

4. ダウン・オン・ミー Down on Me (Traditional, arranged by Bob Dylan)

5. ワン・フォー・ザ・ロード One for the Road

6. アイム・オールライト I'm Alright

7. 100万ドルさわぎ(Take 1) Million Dollar Bash (Take 1)

8. 100万ドルさわぎ(Take 2) Million Dollar Bash (Take 2)

9. おもいぞパンのビン(Take 1) Yea! Heavy and a Bottle of Bread (Take 1)

10. おもいぞパンのビン(Take 2) Yea! Heavy and a Bottle of Bread (Take 2)

11. アイム・ノット・ゼア I'm Not There

12. おねがいヘンリー夫人 Please Mrs. Henry

13. 堤防決壊(ダウン・イン・ザ・フラッド)(Take 1) Crash on the Levee (Take 1)

14. 堤防決壊(ダウン・イン・ザ・フラッド)(Take 2) Crash on the Levee (Take 2)

15. ロー・アンド・ビホールド(Take 1) Lo and Behold! (Take 1)

16. ロー・アンド・ビホールド(Take 2) Lo and Behold! (Take 2)

17. どこにも行けない(Take 1) You Ain't Goin' Nowhere (Take 1)

18. どこにも行けない(Take 2) You Ain't Goin' Nowhere (Take 2)

19. アイ・シャル・ビー・リリースト(Take 1) I Shall be Released (Take 1)

20. アイ・シャル・ビー・リリースト(Take 2) I Shall be Released (Take 2)

21. 火の車 This Wheel's on Fire (written by Bob Dylan and Rick Danko)

22. なにもないことが多すぎる(Take 1) Too Much of Nothing (Take 1)

23. なにもないことが多すぎる(Take 2) Too Much of Nothing (Take 2)

 

CD 4

1. 怒りの涙(Take 1) Tears of Rage (Take 1) (written by Bob Dylan and Richard Manuel)

2. 怒りの涙(Take 2) Tears of Rage (Take 2) (written by Bob Dylan and Richard Manuel)

3. 怒りの涙(Take 3) Tears of Rage (Take 3) (written by Bob Dylan and Richard Manuel)

4. マイティ・クイン(Quinn The Eskimo) (Take 1) Quinn the Eskimo (Take 1)

5. マイティ・クイン(Quinn The Eskimo) (Take 2) Quinn the Eskimo (Take 2)

6. ドアをあけて(Take 1) Open the Door Homer (Take 1)

7. ドアをあけて(Take 2) Open the Door Homer (Take 2)

8. ドアをあけて(Take 3) Open the Door Homer (Take 3)

9. なにもはなされなかった(Take 1) Nothing Was Delivered (Take 1)

10. なにもはなされなかった(Take 2) Nothing Was Delivered (Take 2)

11. なにもはなされなかった(Take 3) Nothing Was Delivered (Take 3)

12. オール・アメリカン・ボーイ All American Boy (written by Bobby Bare)

13. サイン・オン・ザ・クロス Sign on the Cross

14. オッズ・アンド・エンズ(Take 1) Odds and Ends (Take 1)

15. オッズ・アンド・エンズ(Take 2) Odds and Ends (Take 2)

16. ゲット・ユア・ロックス・オフ Get Your Rocks Off

17. 物干しづな Clothes Line Saga

18. リンゴの木(Take 1) Apple Suckling Tree (Take 1)

19. リンゴの木(Take 1) Apple Suckling Tree (Take 2)

20. ヘンリーには言うな Don't Ya Tell Henry

21. バーボン・ストリート Bourbon Street

 

CD 5

1. 風に吹かれて Blowin' in the Wind

2. いつもの朝に One Too Many Mornings

3. ア・サティスファイド・マインドA Satisfied Mind (written by Joe Hayes and Jack Rhodes)

4. 悲しきベイブ It Ain't Me, Babe

5. エイント・ノウ・モア・ケイン(Take 1) Ain't No More Cane (Take 1)

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

6. エイント・ノウ・モア・ケイン(Take 2) Ain't No More Cane (Take 2)

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

7. マイ・ウーマン・シーズ・ア・リーヴィン My Woman She's A-Leavin'

8. サンタフェ Santa-Fe

9. メアリー・ルー、アイ・ラヴ・ユー・トゥー Mary Lou, I Love You Too

10. ドレス・イット・アップ、ベター・ハヴ・イット・オール Dress it up, Better Have it All

11. ミンストレル・ボーイ Minstrel Boy

12. サイレント・ウィークエンド Silent Weekend

13. ホワッツ・イット・ゴナ・ビー・ホエン・イット・カムズ・アップ What's it Gonna be When it Comes Up

14. 900マイルズ・フロム・マイ・ホーム 900 Miles from My Home

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

15. ワイルドウッド・フラワー Wildwood Flower (written by A.P. Carter)

16. ワン・カインド・フェイヴァー One Kind Favor (Traditional, arranged by Bob Dylan)

17. シール・ビー・カミング・ラウンド・ザ・マウンテン She'll be Coming Round the Mountain

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

18. イッツ・ザ・フライト・オブ・ザ・バンブルビー It's the Flight of the Bumblebee

19. ワイルド・ウルフ Wild Wolf

20. アカプルコへ行こう Goin' to Acapulco

21. ゴナ・ゲット・ユー・ナウ Gonna Get You Now

22. イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター If I Were A Carpenter (written by James Timothy Hardin)

23. コンフィデンシャルConfidential (written by Dorina Morgan)

24. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム(Take 1) All You Have to do is Dream (Take 1)

25. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム(Take 2) All You Have to do is Dream (Take 2)

 

CD 6

1. 2ドル99セント 2 Dollars and 99 Cents

2. ジェリー・ビーン Jelly Bean

3. エニィ・タイム Any Time

4. ダウン・バイ・ザ・ステーション Down by the Station

5. ハレルヤ、アイヴ・ジャスト・ビーン・ムーヴド Hallelujah, I've Just Been Moved

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

6. ザッツ・ザ・ブレイクス That's the Breaks

7. プリティ・メアリー Pretty Mary

8. ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン Will the Circle be Unbroken (written by A.P. Carter)

9. キング・オブ・フランス King of France

10. シーズ・オン・マイ・マインド・アゲイン She's on My Mind Again

11. ゴーイング・ダウン・ザ・ロード・フィーリング・バッド Goin' Down the Road Feeling Bad

(Traditional, arranged by Bob Dylan)

12. オン・ア・レイニー・アフタヌーン On a Rainy Afternoon

13. アイ・キャント・カム・イン・ウィズ・ア・ブロークン・ハート I Can't Come in with a Broken Heart

14. ネクスト・タイム・オン・ザ・ハイウェイ Next Time on the Highway

15. ノーザン・クレイム Northern Claim

16. ラヴ・イズ・オンリー・マイン Love is Only Mine

17. シルエット Silhouettes (written by Bob Crewe and Frank C Slay Jr.)  

18. ブリング・イット・オン・ホーム Bring it on Home

19. カム・オール・イェ・フェア・アンド・テンダー・レディース Come All Ye Fair and Tender Ladies (Traditional, arranged by Bob Dylan)

20. ザ・スパニッシュ・ソング(Take 1) The Spanish Song (Take 1)

21. ザ・スパニッシュ・ソング(Take 1) The Spanish Song (Take 2)

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ボブ・ディラン&ザ・バンド / BOB DYLAN&THE BAND

『ベースメント・テープス・ロウ:ブートレッグ・シリーズ第11集(スタンダード・エディション)』

The Basement Tapes Raw: The Bootleg Series Vol. 11



【スタンダード・エディション】 通常盤 2枚組 全38曲収録

●2014年11月19日発売/2CD/BSCD2/ SICP-30727-8 ¥3,600+税

●仕様:いつものブートレッグ・シリーズ仕様(三方背ボックス/2枚組CD/英文ブックレット+日本版ブックレット)。 *日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様+日本制作ブックレット付(日本盤ブックレットには英文ブックレット完全翻訳+補足解説+対訳)。



【収録曲】 (all songs written by Bob Dylan unless otherwise noted)
CD 1
1. ドアをあけて(Restored version) Open the Door, Homer (Restored version)
2. オッズ・アンド・エンズ(Alternate version) Odds and Ends (Alternate version)
3. 100万ドルさわぎ(Alternate version) Million Dollar Bash (Alternate version)
4. いつもの朝に(Unreleased) One Too Many Mornings (Unreleased)
5. アイ・ドント・ハート・エニィモア(Unreleased) I Don't Hurt Anymore (Unreleased)
(written by Donald I Robertson and Walter E Rollins)
6. エイント・ノウ・モア・ケイン(Alternate version) Ain't No More Cane (Alternate version)
(Traditional, arranged by Bob Dylan)
7. 堤防決壊(ダウン・イン・ザ・フラッド)(Restored version) Crash on the Levee (Restored version)
8. 怒りの涙(Without overdubs) Tears of Rage (Without overdubs)
(written by Bob Dylan and Richard Manuel)
9. ドレス・イット・アップ、ベター・ハヴ・イット・オール(Unreleased)
Dress it up, Better Have it All (Unreleased)
10. アイム・ノット・ゼア I'm Not There (Previously released)
11. ジョニー・トッド(Unreleased)  Johnny Todd (Unreleased) (Traditional, arranged by Bob Dylan)
12. なにもないことが多すぎる(Alternate version) Too Much of Nothing (Alternate version)
13. マイティ・クイン(Quinn The Eskimo) (Restored version) 
Quinn the Eskimo (Restored version)
14. ゲット・ユア・ロックス・オフ(Unreleased) Get Your Rocks Off (Unreleased)
15. サンタフェ Santa-Fe (Previously released)
16. サイレント・ウィークエンド(Unreleased)Silent Weekend (Unreleased)
17. 物干しづな(Restored version)  Clothes Line Saga (Restored version)
18. おねがいヘンリー夫人(Restored version) Please, Mrs. Henry (Restored version)
19. アイ・シャル・ビー・リリースト(Restored version) I Shall be Released (Restored version)


CD 2

1. どこにも行けない(Alternate version) You Ain't Goin' Nowhere (Alternate version)
2. ロー・アンド・ビホールド(Alternate version) Lo and Behold! (Alternate version)
3. ミンストレル・ボーイ Minstrel Boy (Previously released)
4. タイニー・モンゴメリー(Without overdubs) Tiny Montgomery (Without overdubs)
5. オール・ユー・ハヴ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム(Unreleased) All You Have to do is Dream (Unreleased)
6. アカプルコへ行こう(Without overdubs) Goin' to Acapulco (Without overdubs)
7. 900マイルズ・フロム・マイ・ホーム(Unreleased) 900 Miles from My Home (Unreleased)
(Traditional, arranged by Bob Dylan)
8. ワン・フォー・ザ・ロード(Unreleased) One for the Road (Unreleased)
9. アイム・オールライト(Unreleased) I'm Alright (Unreleased)
10. 風に吹かれて(Unreleased) Blowin' in the Wind (Unreleased)
11. リンゴの木(Restored version) Apple Suckling Tree (Restored version)
12. なにもはなされなかった(Restored version) Nothing Was Delivered (Restored version)
13. フォルサム・プリズン・ブルース(Unreleased) Folsom Prison Blues (Unreleased)
(written by Johnny Cash)
14. 火の車(Without overdubs) This Wheel's on Fire (Without overdubs)
(written by Bob Dylan and Rick Danko)
15. おもいぞパンのビン(Restored version) Yea! Heavy and a Bottle of Bread (Restored version)
16. ヘンリーには言うな  Don't Ya Tell Henry (Alternate version)
17. ベイビー、ウォント・ユー・ビー・マイ・ベイビー(Unreleased) 
Baby, Won't You be My Baby (Unreleased)
18. サイン・ザ・クロス(Unreleased) Sign on the Cross (Unreleased)
19. どこにも行けない(Without overdubs) You Ain't Goin' Nowhere (Without overdubs)
--------------------------------------------------------------------------------------------
<ミュージシャン>:
ボブ・ディラン Bob Dylan/ロビー・ロバートソン Robbie Robertson/リック・ダンコ Rick Danko/
リチャード・マニュエル Richard Manuel/ガース・ハドソン Garth Hudson/リヴォン・ヘルム Levon Helm

(リード・ヴォーカルはボブ・ディランが担当。ハーモニーや楽器の割り当ては不明。参加ミュージシャンが全員複数の楽器を演奏するヴォーカリストで、記録も残されていないため。)

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≪ディラン究極の「神」ジャケ復刻プロジェクト、購入者特典スペシャル・ボックスに関するお知らせ≫ (2014.12.18)

ディラン究極の「神」ジャケ復刻プロジェクト、購入者特典スペシャル・ボックスに多数のご応募をいただきましてありがとうございます。

 

第四弾「ボブ・ディラン90’s-00’s紙ジャケット作品全10タイトル(12/24発売)」のスペシャル・ボックスについて
詳細は下記の通りです。ご応募お待ちしております。



【対象10タイトル:12月24日発売】
・SICP-30580 『Under the Red Sky / アンダー・ザ・レッド・スカイ』
・SICP-30581 『Good as I Been to You / グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー』
・SICP-30582 『World Gone Wrong / 奇妙な世界に』
・SICP-30583 『MTV Unplugged / MTVアンプラグド』
・SICP-30584 『Time Out of Mind / タイム・アウト・オブ・マインド』
・SICP-30585 『Love and Theft /ラヴ・アンド・セフト』
・SICP-30586 『Modern Times / モダン・タイムズ』
・SICP-30587 『Together Through Life /トゥゲザー・スルー・ライフ』
・SICP-30588 『Christmas in the Heart / クリスマス・イン・ザ・ハート』
・SICP-30589 『Tempest / テンペスト』


【応募要項】
対象商品についている応募券(10タイトル分)をはがきに貼り付けて、
下記の必要事項をご記入の上、郵送でご応募ください。
(もしくは応募券を封書に封入してお送りいただいても結構です)



▼下のような紙が対象商品の中に入っています。
右下部分が応募券になっています。
(表)(裏)


<記入事項>
ハッキリと楷書でご記入下さい。なおご記入頂きました個人情報は、特典の発送以外の目的では使用致しません。
●お名前(フリガナ)●〒郵便番号 ●ご住所 ●電話番号 ●年齢
(応募締め切り:2015年2月27日消印有効)

*ソニー・ミュージックの洋楽リイシューや紙ジャケット商品に関するリリース情報をe-mailでもお送り致します。ご希望の方は、メール・アドレスをご記入下さい。
*郵送以外では受け付けておりませんので、ご注意ください。
*特典の発送は2015年3月中旬から開始する予定です。

*特典のお届け先は日本国内に限らせていただきます。


<応募先>
〒177-8691 日本郵便株式会社 石神井郵便局 郵便私書箱32号
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
ディラン90’s-00's スペシャル・ボックス プレゼント係







第一弾「ボブ・ディラン60’s紙ジャケット作品全10タイトル(3/26発売)」のスペシャル・ボックスにつきましては、
当初のご案内より発送が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。
現在、順次お送りしており、8月1日(金)頃までに発送を終了する予定です。




第二弾「ボブ・ディラン70’s紙ジャケット作品全14タイトル(4/23発売)」のスペシャル・ボックスにつきましては、
8月8日(金)から順次発送させていただく予定です。




第三弾「ボブ・ディラン80’s紙ジャケット作品全9タイトル(8/27発売)」のスペシャル・ボックスについて
順次お送りしております。





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ボブ・ディラン、ジャパン・ツアー全公演終了!「アリガトウ。ボブ。トモダチより」

神ジャケ復刻プロジェクト第二弾「DYLAN70’s」もリリース!
デイリー・チャートでTOP10に3タイトル・チャート・イン
 (2014.04.24)

3月31日から4月23日まで東京、札幌、名古屋、福岡、大阪と24日間で5都市で17公演行われてきた「ロックの神様」ことボブ・ディランの日本公演が、4月23日のZepp Namba(OSAKA)公演をもって、遂に終了した。最終公演では日本のファンの大歓声に対して、今回のツアーで初めて「トモダチ」と日本語で語りかけ、続けて「アリガトウ」とコメントした。観客は驚きと感激の大歓声で呼応。こんな素晴らしいライヴを魅せてくれたボブ・ディランに、日本からも心をこめて贈りたい―――「アリガトウ。ボブ。トモダチより」。
(日本のディラン研究の第一人者菅野ヘッケル氏による全17公演のライヴ・レポートはこちらのサイトの「インフォメーション」欄でご覧いただけます:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

この最終公演に合わせて、ボブ・ディランの1970年代の名盤が復活!1970年『セルフ・ポートレイト』から1979年『スロー・トレイン・カミング』まで1970年代に発表された14タイトルが、当時のLPを完全再現した紙ジャケット仕様で4月23日に発売された。なかでも1973年発表『ディラン』と『ビリー・ザ・キッド』、1976年発表『激しい雨』、1978年発表『武道館』は、今回が初紙ジャケ化、初リマスターとなる。4月22日付オリコン・デイリー・チャート(洋楽)では『ディラン』が4位、『激しい雨』6位、1978年発表『武道館』7位と、約40年前の作品がTOP10に3タイトル・チャート・インする快挙を成し遂げている。

1973年『ディラン』はボブ・ディラン本人の意向で長年にわたって再発が許可されなかった作品で、日本で発売されるのは約22年ぶりとなる。また、名曲「天国の扉」が収録されている『ビリー・ザ・キッド』は当時の日本盤初版LPに付いていた“全面帯”が復刻されている(CD内に封入)。今回発売される14タイトルのうち、3タイトルがライヴ盤。ボブ・ディラン初のライヴ盤『偉大なる復活』(バック・バンドを務めたのは、ザ・バンド)、ローリング・サンダー・レヴュー・ツアーの名ライヴ盤『激しい雨』、そして1978年の初来日公演の模様を収めた『武道館』の3タイトルだ。『武道館』は、当時日本盤初版LPについていた特典ポスターやブックレットまで復刻され、36年前の興奮が最新リマスター音源で再現されている。先日亡くなった、ルービン・ハリケーン・カーター(殺人の冤罪で投獄された黒人のプロ・ボクサー)の無実を訴えた名曲「ハリケーン」を収録した1975年発表の傑作『欲望』も今回リイッシューされている。

今年は、1年かけてボブ・ディランの全アルバムを復刻していく「神ジャケ復刻プロジェクト」が進行中。本プロジェクトでは、過去作品のオリジナルLPジャケットを復刻するのはもちろんのこと、帯、内袋、特典ポスターなどの他、US初版LPにのみ貼られていた告知ステッカーなど当時の付属物も再現している。音源は現段階での最新マスター使用の上高品質Blu-spec CD2仕様が採用され、パッケージも音もこだわりあげて日本の匠の技で仕上げた、入魂の特別仕様となっている。

来日に合わせた「ディラン祭!」として、3月26日に『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』(Blu-ray Disc, DVD, CD)、『サイド・トラックス』(日本のみ単独CD化が許可されたレア音源集)、そして神ジャケ第一弾「DYLAN60’s」(1960年代に発表された10タイトルを紙ジャケ化+Blu-spec CD2仕様+新規ライナ/対訳付+おまけ付きで復刻)が発売されている。4月23日発売の神ジャケ第二弾「DYLAN70’s」とともに、詳細情報は「ディラン祭!」特設サイトで「おまけ」絵柄含めて見ることができる。

●来日記念「ディラン祭!」特設サイト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/



【ディラン祭!】
ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/
来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に! :https://www.facebook.com/legacyjp
来日期間中限定:追っかけレポートを、Facebookページで投稿セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ。今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定。

【2014ボブ・ディラン来日公演】
東京
3/31(月) Zepp DiverCity 
4/1(火) Zepp DiverCity 
4/3(木) Zepp DiverCity 
4/4(金) Zepp DiverCity 
4/5(土) Zepp DiverCity 
4/7(月) Zepp DiverCity 
4/8(火) Zepp DiverCity
4/9(水) Zepp DiverCity
4/10(木) Zepp DiverCity
札幌
4/13(日) Zepp Sapporo 
4/14(月) Zepp Sapporo 
名古屋
4/17(木) Zepp Nagoya 
4/18(金) Zepp Nagoya 
福岡
4/19(土) Zepp Fukuoka 
大阪
4/21(月) Zepp Namba 
4/22(火) Zepp Namba 
4/23(水) Zepp Namba 

INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999  www.udo.jp

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B.ディラン2014年4月23日Zepp Namba:第17夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.24)



ボブ・ディラン・ジャパン・ツアー2014。ついにラスト大阪公演第三夜となる4/23 Zepp Namba公演、菅野ヘッケルさんからの日本公演通算第17夜最終公演ライヴレポートです!!

「ボブ・ディラン2014年日本ツアーの全日程が終了した。アリガトウ。ボブ。トモダチより」

【ボブ・ディラン、2014年4月23日Zepp Namba:最終日ツアー17日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月23日
Zepp Osaka


とほほ……。3月31日からはじまった日本ツアーが今夜の17回目のコンサートで終わるぼくの頭のなかでは『血の轍』の収録曲、「ユーア・ゴナ・メイク・ミー・ロンサム・ウェン・ユー・ゴー」が流れている。ボブが去って行くと思うと、どうしても寂しくなってしまう。だが、そんな寂しさを吹き飛ばしてくれるすばらしい夜がはじまった。

午後7時、会場が暗くなり、3連チャイムの音と同時にスチュがアコースティックギターを弾きながら登場する。いつもとちがったリフを奏でている。暗闇のステージに残りのメンバーとボブも登場した。ボブは昨夜とおなじ刺繍のついた黒のカントリースーツに白いスペイン帽をかぶっている。バンドメンバーたちはグレーのスーツを着用している。ステージの照明が点灯して1曲目の軽快なテンポのマイナー調ロックナンバー、「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまった。客席から大歓声がわき起こる。観客も最後の夜を楽しもうとしているのだろう。 「人々は狂っている、時代は謎に満ちている」と、ボブはややダミ声で歌ったり、アップシングを取り入れたり、高音を張り上げるように伸ばしたりしながら、多彩なヴォーカルを披露する。いつも思うのだが、ボブのリズム感のよさに関心させられる。ボブはタイミングの天才だ。今夜は、ロッキング・ボブだ。

2曲目もステージセンターで「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」を歌う。ことばの末尾まではっきりと聞こえる、ていねいな歌い方だ。1965年の『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の収録曲だが、過去を振り返らない大胆なアレンジによってすっかり生まれ変わっている。ただ、3夜連続の最終日ということで、やや疲れているのか、あるいは今夜の気分がそうさせているのかわからないが、いつも以上にダミ声に聞こえる。途中、ハーモニカをひと吹きしただけで大歓声がわき起こる。3曲目はピアノに移動して「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」を歌う。ボブは座ってピアノを演奏しているが、今夜のタッチは強い。サルサを感じさせる軽快なマイナー調ロックにのせて「愛しているよ。きみは生涯ただ一人の恋人だ」と熱烈なラヴソングを歌う。ボブがメロディアスなピアノリフでリードをとり、チャーリーが追いかけるように切ないリフをギターで奏でる。みごとだ。

4曲目はステージセンターに移動して「ホワット・グッド・アム・アイ?」を歌う。ボブは説得力を込めた、ニュアンス豊かな優しいヴォーカルで「わたしの何がいいのか?」と尋ねる。セクシーな低音で訊かれたら、拒否することはできない。ヴォーカリスト・ボブの虜になってしまう。5曲目もステージセンターに留まって「ハックス・テューン」を歌う。2007年の映画『ラッキー・ユー』のエンドロールで流れるこの歌は、映画のサウンドトラック盤以外に、08年の『ザ・ブートレッグ・シリーズ第8集:テル・テイル・サインズ』にも収録されている。あまり知られていない歌だったが、「ウェイティング・フォー・ユー」の入れ替え曲として4月4日に世界初ライヴデビューした。今回の日本ツアーで6回目の登場ということになる。美しい韻を踏むワルツ曲をボブは右手でマイクスタンドをつかみ、左手を伸ばしながら感情を込めて歌う。女との別れを決意する男の心情を扱った歌だと思うが、どうだろう。最後はポーズを決めて終わる。

6曲目はピアノに移動して「デュケーン・ホイッスル」を歌う。列車をモチーフに、オールドタイム、ロカビリー、ジャズの要素が入り交じった軽快なこの歌こそ、アメリカーナと呼ぶにふさわしい。ボブのピアノとドニーのラップトップを中心に展開するジャム演奏はみごとだ。観客から「格好いい!」と声がかかった。7曲目はステージセンターに移動して、日本ツアーのハイライトの1曲となった「ペイ・イン・ブラッド」を歌う。右手をマイクスタンドに、左手を腰に当てる得意ポーズを取り、軽くヘッドバンギングでリズムを取りながら、ことばをはっきりと吐き出し、「血で償うが、おれの血ではない」と糾弾する。じつに若い。到底72歳には見えない若さを感じる。最後は両手を上げてポーズを決めた。

8曲目もステージセンターに留まって「ブルーにこんがらがって」を歌う。ステージ背後の黒幕に雲模様が投影され、ステージの照明が明るくなる。と言っても一般的なステージと比べたら、そうとう暗いままだが。1975年の『血の轍』の収録曲で、代表曲のひとつだが、ボブはこの歌の歌詞を書き直し続けているので、今夜のライヴで歌った歌詞はレコードとはかなりちがっている。ダミ声やアップシングを取り入れて歌うボブを聞いていると、ボブのことばを押し込むテクニックに圧倒させられる。ボブのリズム感とタイミングの取り方はだれにも真似ができない。天才だと思う。3番のヴァースを歌い終えると、みごとなハーモニカを演奏し、ピアノに移動して最後のヴァースを歌った。

1部の締めくくりとなる9曲目は「ラヴ・シック」。ふたたび照明が極端に暗くなり、ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブは不気味さを感じさせるヘヴィーなサウンドをバックにダミ声を混ぜながら「恋に病んでいる。いっそ会わなきゃよかったのに」と男の苦しみを表現する。昨夜はハンドマイクで歌ったが、今夜はマイクスタンドを斜めに倒して歌う。観客はボブが吐き出すことばと動きに大歓声を上げて反応する。チャーリーが印象的なギターを聞かせた後、最後にボブは「きみといっしょにいるためなら何でもするよ」と締めくくる。観客の満足度は頂点に達する

「トモダチ! アリガトウ!」ボブは日本語でそう叫ぶと、すぐに戻ってくると言い残してステージから去っていった。

20分間の休憩が終わり、8時12分に3連チャイムに合わせてスチュがエレクトリックギターを弾きながらステージに戻ってきた。すぐに暗闇のステージにほかのバンドメンバーとボブも戻ってきて2部がはじまる。10曲目はドニーのバンジョーをフィーチャーした「ハイ・ウォーター」。ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブは、パワフルなダミ声で迫りくる洪水の危機を歌う。軽くヘッドバンギングでリズムを取りながら、チャーリーのギターやドニーのバンジョーに耳を傾ける。最後はストップ&リスタートを取り入れて終わる。11曲目もステージセンターに留まって「運命のひとひねり」を歌う。背後の黒幕に柳の木のような模様が投影される。ボブはニュアンス豊かなやさしい声にダミ声を混ぜながら、ストーリーを展開する。みごとだ。最後はハーモニカのリードでエンディングに向かう。

12曲目はピアノに移動して「アーリー・ローマン・キング」を歌う。ヘヴィーなブルースに観客の反応が盛り上がる。シャークスキンスーツこそ着用していないが、ボウタイを締めたボブはギャング団のボスのようにも見える。パワーあふれるピアノとヴォーカルを聞かせたボブは、最後に立ち上がって正面を向いてポーズを決める。13曲目はステージセンターに移動して「フォーゲットフル・ハート」を歌う。ムードは一変して哀愁感が広がる。トニーの弓で弾くスタンドアップベース、ドニーのヴァイオリンが物悲しい雰囲気をかもしだす。「以前のようにどうして愛し合えないんだろう?」ボブはやや崩し気味に、それでも明瞭にことばを伝える。自由なヴォーカルによって、悲しみがより深まる。切なさが募る。悲しみが広がる。ぼくの席の近くから「ええなあ」と声が聞こえてきた。ハーモニカによって哀愁感がさらに増幅する。

14曲目はピアノに移動して「スピリット・オン・ザ・ウォーター」を歌う。軽快なジャズナンバーに観客が手拍子で応える。もはやファンにはおなじみとなった「ドレミファソラシド」のリフも飛び出す。もちろん「わたしが歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、わたしが盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」の下りで観客の歓声が上がる。軽快なジャム演奏で終えると、ボブはピアノの椅子から立ち上がって正面を向き、軽く会釈して観客に応えた。15曲目は「スカーレット・タウン」。昨夜は1フレーズ歌うごとに、観客が「ウォー」とあいづちを打つように大声を上げていたが、今夜はストーリーに聞き入っている。1ヴァースが終わるごとに拍手と歓声が沸く

16曲目はピアノに移動して「スーン・アフター・ミッドナイト」を歌う。背後に無数の星が輝く美しい夜空のような模様が投影される。いつ聞いても心地いいポップスの調べに心が和まされる思いがする歌だが、歌詞の内容は甘いポップスではない。2部を締めくくる17曲目は「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。照明が明るくなり、歓声が上がる。ボブは若い声でパワフルなヴォーカルを聞かせる。1965年のシングル「寂しき4番街」を連想させるような構成で、短い9小節のメロディが繰り返し歌われる。今夜のセットリストのなかで、もっとも印象に残る曲のひとつだろう2部が終わって整列してあいさつをすると思っていたら、何もなくステージから去っていった日本ツアー最終日なので、もしかしたら2度目のアンコールをするための布石かもしれない、と勝手に妄想と期待を膨らませてしまった。

アンコール1曲目はもちろん「見張り塔からずっと」。ボブが帽子を脱いでピアノの前に座る。スチュがアコースティックギターでだれもが知るコードをかき鳴らす。ボブは自由なヴォーカルで不気味さと不吉な予兆を暗示する。途中、ドラムとベースがプレーをやめて、静かにボブのピアノのフリープレーが展開する。やがて静から動に一気にフルパワーで盛り上がっていく。ボブはピアノの高音部で単音を叩きながら思いついたリフを演奏する。ライヴでもっとも多く歌われている曲が、新しいアレンジでよみがえる。最後は立ち上がって正面を向き「どうだ!」と、ドヤ顔で決める。アンコール2曲目は「風に吹かれて」。ボブはアップシングを取り入れながら、パワフルなヴォーカルを披露する。長い1行の詩を短い小節に押し込むボブの歌い方に脱帽させられる。ボブのリズム感の良さと、タイミングの取り方のセンスの良さに驚かされる。最後はステージセンターに移動してハーモニカ演奏で終わる。すぐにボブを中心にバンドメンバーが横1列に整列する。会場のあちこちに視線を送り、観客の反応を確かめると、ボブは無言だが、満足そうに去っていった。残された観客はもしかしたら、という期待を込めてアンコールを求め続ける。だが奇跡は起きなかった。場内の明かりが点灯して、ボブ・ディラン2014年日本ツアーの全日程が終了した。アリガトウ。ボブ。トモダチより。(菅野ヘッケル)



Bob Dylan
April 23, 2014
Zepp Namba




ボブ・ディラン日本最終公演4月23日Zepp Nambaセットリスト

1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド (Bob center stage)
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー (Bob center stage with harp)
(『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング(Bob on grand piano)
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4.What Good Am I? ホワット・グッド・アム・アイ? (bob center stage)
(『オー・マーシー/Oh Mercy』1989)
5.Huck's Tune ハックス・チューン(Bob center stage)
(『ラッキー・ユーOST』2007)/『ザ・ブートレグ・シリーズ第8集:テル・テイル・サインズ』)
6.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル(Bob on grand piano)
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
7.Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド (Bob center stage)
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
8.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって (Bob center stage then on grand piano) 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック (Bob on center stage with harp)
(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997) 

休憩 

10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)(Bob center stage)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命のひとひねり(Bob center stage with harp) 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ (Bob on grand piano)
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
13.Forgetful Heart フォゲットフル・ハート (Bob center stage with harp)
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
14.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター (Bob on grand piano)
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
15.Scarlet Town スカーレット・タウン (Bob center stage)
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
16.Soon after Midnight スーン・アフター・ミッドナイト (Bob on grand piano) 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
17.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ(Bob center stage) 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 

Encore: 

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと (Bob on grand piano)
(『ジョン・ウェズリー・ハーディング/John Wesley Harding』1967年) 
19.Blowin in the wind/風に吹かれて(Bob on grand piano with harp then center stage)
(『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)


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B.ディラン2014年4月22日Zepp Namba:第16夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.23)



ボブ・ディラン・ジャパン・ツアー2014。大阪公演第二夜となる4/22 Zepp Namba公演、菅野ヘッケルさんからの日本公演通算第16夜ライヴレポートです!!ついに本日4/23最終公演日!

【ボブ・ディラン、2014年4月22日Zepp Namba:ツアー16日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月22日
Zepp Namba


あと2日。東京、札幌、名古屋、福岡と回ってきたボブ・ディランの2014年日本ツアーは、今夜を含めてあと2回の公演を残すだけだ。すこし寂しさを抱きながら大阪公演の2日目に足を運んだ。午後7時、会場が暗くなり、3連チャイムと同時にステージ左手からスチュがアコースティックギターを弾きながら登場する。続いて残りのバンドメンバー、最後にボブが登場した。今夜のボブは派手な刺繍がほどこされた黒のカントリースーツ、頭には白いスペイン帽をかぶっている。バンドメンバーは黒のスーツを着用している。オープニング曲は今夜も「シンググス・ハヴ・チェンジド」。ボブはアップシングを混ぜたり、高音をのばしたり、かなり自由に、しかも微妙なニュアンスをこめてパワフルに歌う。ボブがメロディを崩して歌うと、チャーリーがそれに合わせたリフをギターで弾く。今夜のボブはラフなロッカーのようだ。観客の反応もすごい。2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」でも濁声やアップシングを取り入れて歌う。歌い方と同調するように、ハーモニカにも熱が入る。今夜のボブはワイルドだ。

3曲目はピアノに移動して「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」。愛を込めて「アイ・ラヴ・ユー・プリティ・ベイビー」と歌いだしたボブはとても72歳とは思えない。愛らしさとセクシーさを感じてしまう。ジョージが叩くみごとなドラムのビートにのせて、ボブはメロディアスなリフをピアノで奏で、チャーリーが切なさを感じさせるリフをギターで重ねる。熱烈なラヴソングはすばらしいジャム演奏で終わる。今夜の4曲目は「ホワット・グッド・アム・アイ?」。ステージセンターに出てきたボブは、まるで恋人の耳元でささやくように、セクシーな低音でていねいに、明瞭に歌う。こんな風に言われたら拒否できない。ボブのヴォーカルに思わず酔いしれてしまう。5曲目はピアノに移動して「ウェイティング・フォー・ユー」。濁声をうまく混ぜながら優雅なカントリーワルツを歌う。ボブはピアノで3連を多用したメロディアスなリフを奏で、チャーリーが美しいギターリフで応える。最後はピアノの椅子から立ち上がり、「どうだ」とポーズを決めた。

6曲目は「デュケーン・ホイッスル」。やや崩したヴォーカルで力強く歌う。ボブがピアノの椅子から立ち上がって合図を送ると、トニーの指ではじくスタンドアップベース、ジョージの軽快かつ力強いドラムズ、スチュの正確なリズムギターに支えられながら、ボブのピアノとチャーリーのギター、ドニーのラップトップがジャム演奏がはじまる。今夜のボブはピアノを自由に演奏している。特に高音部で叩きだす美しいリフが印象的だ。たしかに今夜はワイルド・ボブだ。7曲目はステージセンターに移動して「ペイ・イン・ブラッド」。ボブは右手でマイクスタンドをつかみ、左手を腰に当てる得意ポーズを取り、かすかにヘッドバンギングをしながら力強くことばを吐き出す。

8曲目は「ブルーにこんがらがって」。ボブの代表曲であるが、レコードとはかなり歌詞が書き換えられている。今夜のボブはアップシングを取り入れながら、かなり自由なヴォーカルを聞かせる。3番のヴァースを歌い終えるとハーモニカの出番となり、同じリフを10回ほどくりかえす。最後のヴァースはピアノに移って歌い終える。1部を締めくくる9曲目は「ラヴ・シック」。一段と暗くなったステージで。ボブはハンドマイクを持ってこの歌をうたう。観客の反応がとてもいい。暗い、不気味さが漂うステージ中央付近で、両膝を曲げて腰を落として歌うボブの魅力に、思わず「ゾクッ」とした人も多かったはずだ。ボブは左手を真っすぐのばして「恋に病んでいる。いっそ会わなきゃよかったのに」と告白する。観客が歓声を上げる。「恋に病んでいる。きみを忘れようとしたのに」。観客が歓声を上げる。最後にボブは懇願するように「どうしたらいいかわからない。きみといっしょにいるためなら何でもするよ」と締めくくる。こんなにセクシーなボブはめずらしい。観客の興奮は頂点に達する。歌い終わったボブは「アリガトウ。すぐに戻ってくる」と言い残してステージを去った。

午後8時10分、3連チャイムと同時にスチュがエレクトリックギターを弾きながらステージに戻ってきた。やがて全員がステージに戻り、ステージセンターに立ったボブが2部の1曲目「ハイ・ウォーター」を歌いはじめる。洪水の混乱を表すようにボブのヴォーカルは自由でワイルドだ。ボブはマイクスタンドをつかんで、軽くヘッドバンギングをしながら、チャーリーのみごとなギターや、ドニーのバンジョーに耳を傾ける。ロバート・ジョンソンの「クロスロード」をベースにしたリフも演奏される。最後はストップ&リスタートで終了する。今夜も観客から「格好いい!」と声が飛ぶ。次もステージセンターに留まったまま、1975年の傑作『血の轍』の収録曲「運命のひとひねり」を歌う。ときに濁声を混ぜながら、ボブはやさしく、明瞭にストーリーを伝える。完璧と言える歌い方だ。ハーモニカにも心が込められている。最後はフェイドアウトで終了する。

ボブがピアノに移動して「アーリー・ローマン・キング」を歌う。ボブは得意なヘヴィーブルースを声を張り上げるように力強く歌う。歌い終えるとボブは立ち上がって正面を向きポーズを決める。一転して、2部4曲目はステージセンターに移動して「フォゲットフル・ハート」。トニーの弓で弾くスタンドアップベース、ドニーのヴァイオリンが物悲しい雰囲気をかもしだす。ボブはことばを明瞭に観客に伝える。寂しさが生まれる。切なさが募る。悲しみが広がる。ハーモニカが哀愁感をさらに雰囲気を増幅させる。つぎはピアノに移動して「スピリット・オン・ザ・ウォーター」。軽快なジャズナンバーに仕上げられたこの歌でも、ボブは説得性の高いみごとなパフォーマンスを繰り広げる。途中におなじみの「ドレミファソラシド〜ドシラソファミレド」と音階を上下するリフを何度も繰り返す。「わたしが歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、わたしが盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」ボブはユーモアたっぷりに観客に問いかける。曲の終わり、ボブは立ち上がってポーズを決めた。

ステージセンターに移動したボブがハンドマイクで「スカーレット・タウン」を歌う。今夜も1フレーズ歌うごとに、観客が「ホー」とあいづちを打つように大声を上げる。これまでマイクスタンドが立つ位置から大きく離れることはなかったが、今夜のボブはちがう。ときにドラムセットの前にまで移動して両膝を大きく曲げ、腰を落とす姿勢を何度もする。今夜はアニメーテッド・ボブだ。黒人、白人、黄色人、褐色人、だれもがスカーレット・タウンに集まってくる。スカーレット・タウンは天国なのだろうか? 地獄なんだろうか? ミスティック・ガーデンのなかにあるのだろうか? 次はピアノに移動して「スーン・アフター・ミッドナイト」がはじまる。ステージの背景に張られた黒い布に、星空のような幻想的は映像が投影される。チャーリーの哀愁を帯びたギターの音色が甘く響く。歌っている内容を別にすると、何度聞いても心地いいポップスの調べに心が和む。2部を締めくくるのは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。今回の日本ツアーで歌われるなかで、もっともヘヴィなロックナンバーであるこの歌にはコーラスもブリッジもない。ただひとつの短い9小節のメロディが6回繰り返されるだけだ。だからこそ印象に残る。2部が終わると、ボブを中心にバンドメンバーが横一列に整列する。観客の様子を調べるように見回したボブはお辞儀をしてステージを去っていった。

アンコールに戻ってきたボブはピアノに座って「見張り塔からずっと」をはじめる。不気味なイントロに続いて、スチュのアコースティックギターがだれもが知る、あのリズムを刻みだす。ボブは自由に不気味さをこめて歌う。途中、ドラムもベースもプレーをやめ、ボブがピアノでフリープレーを展開する。自由なピアノ演奏がしばらく続き、やがてスチュが、あのリズムを刻みはじめる。これを合図に全員がプレーを再開し、トニーの指示で一気にフルスロットルのジャム演奏に戻る。みごとなアレンジによって、聞き慣れた「見張り塔からずっと」は、あたらしい生命をもらったようによみがえった。最後は「風に吹かれて」。ボブはニュアンス豊かに、アップシングを取り入れながら、力強く歌う。歌の最後は、ステージセンターに移動して、ハーモニカで終えた。2度目の整列に並んだミュージシャンは、全員満足そうな表情を浮かべているように見える。中心に立って客席を見回していたボブは、1度お辞儀をしてステージから去っていった。(菅野ヘッケル)



Bob Dylan
April 22, 2014
Zepp Namba


Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. What Good Am I? (bob center stage)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)

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B.ディラン2014年4月21日Zepp Namba:第15夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.23)



ボブ・ディラン・ジャパン・ツアー2014。いよいよ最終地大阪公演へ。4/21 Zepp Namba公演、菅野ヘッケルさんからの日本公演通算第15夜ライヴレポートです!!ついにLast 2 Days。残すところ本日22日とあす23日!

【ボブ・ディラン、2014年4月21日Zepp Namba:ツアー15日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月21日
Zepp Namba(OSAKA)


各地で絶賛の嵐を巻き起こしてきたボブ・ディラン2014年日本ツアーも最終目的地である大阪での3公演を残すだけとなった。いつものように7時きっかりに開演を告げる3連チャイムが鳴ると同時に、スチュがアコースティックギターを弾きながらステージ左手から登場する。スチュが暗闇のステージセンター付近でいつものリフを演奏している間に、残りのバンドメンバーが、そして最後にボブが登場し、いよいよ1部がはじまる。ボブはエレガントな黒いカントリースーツで帽子はかぶっていない。バンドメンバーたちはダークグレイのスーツを着用している。1曲目、ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブが、2000年アカデミー主題歌賞に輝いた「シングス・ハヴ・チェンジド」を歌いだす。前日が休養日だったことが功を奏したのだろう、出だしからヴォーカルに心がこもっている。1曲目から観客の反応もいい。2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」もていねいな歌い方で、ことばが明瞭に伝わってくる。ステージの照明がいつもよりもやや明るいせいか、落ち着かなさそうに体を動かすボブの元気な様子も確認できる。とはいえ通常のコンサートに比べると、格段に暗いステージであることに変わりはないが。

ピアノに移動して3曲目「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」がはじまる。今夜もボブは座ってピアノを演奏している。イントロから感じたが、今夜のボブはピアノでメロディアスなリフを叩きだしている。マイナー調の軽快なロックナンバーは、ボブのピアノがリードしてチャーリーのエレクトリックギターとドニーのペダルスティールとのジャム演奏に発展する。ボブがステージセンターに移動して4曲目がはじまったが、いつもとイントロがちがう。「おや?」と思った瞬間、「ワーキングマンズ・ブルース#2」がはじまった。17日の名古屋公演で一度だけ歌ったが、2006年の『モダン・タイムズ』収録ヴァージョンとはかなり歌詞が書き換えられている。説得力を持つヴォーカルでことばをていねいに伝える歌い方は今夜のハイライトのひとつだ。マイナー調のブリッジが効果的にはさまれる。

5曲目はピアノに移動して「ウェイティング・フォー・ユー」。ボブのメロディアスなピアノのリフにチャーリーが美しいリフを重ねる。ボブはニュアンス豊かに愛情を込めてこのカントリーワルツを歌う。途中でボブが3連音を多用した自由なピアノを中心にジャム演奏に発展する。次もピアノで最新作『テンペスト』収録曲の「デュケーン・ホイッスル」が歌われる。2001年の「サマー・デイズ」を連想させる軽快なロカビリーナンバーで、トニーがスタンドアップベースを指で叩くように生み出すはじけるリズムにのせて、ボブのピアノ、チャーリーのみごとなギターリフ、ドニーのラップトップが力強く疾走する列車のようなジャム演奏を繰り広げる。ステージセンターに移動したボブは7曲目の「ペイ・イン・ブラッド」に移る。ジョージのバスドラが重いリズムを刻み、チャーリーが軽妙なギターリフを演奏する。ボブはヘッドバンギンギングを交えながら「おれの意識ははっきりしている/おまえはどうなのか」と、きっぱりとことばを吐き出す。これはプロテストソングだ。

ステージセンターに留まったまま、「ブルーにこんがらがって」がはじまる。1975年の傑作『血の轍』収録曲だが、ボブは歌詞を何度も書き換えている。ライヴで1300回以上歌っているが、歌い慣れた曲であっても歌うたびに新しい魅力が加えられるようだ。ハーモニカを聞かせた後、ピアノに移動して終了する。1部を締めくくるのは「ラヴ・シック」。ステージセンターに移動したボブが、めずらしくハンドマイクで歌いはじめる。ボブが1フレーズ歌うたびに、観客が大歓声をあげる。とりわけ今夜は女性の歓声が大きいように聞こえる。右手でマイクを持ち、左半身の姿勢で左手を突き出しながら歌うボブはセクシーで、プレスリーのようにも見えた。歌い終わったボブは「アリガトウ・フレンズ。少しの間いなくなるけど、すぐに戻ってくる」と言い残してステージから去っていった。明るくなった1階席を見ていると、今夜は若いファンが、女性客が多いように感じた。

8時11分、3連チャイムを合図にスチュのエコーのかかったエレクトリックギターのリフが響く。やがて全員がステージに戻り、ボブがセンターマイクの前に立って「ハイ・ウォーター」がはじまった。1部よりもボブのヴォーカルが大きく聞こえる。それにしても今回の日本ツアーのボブは声の調子がいい。ドニーのバンジョーにのせて、ときおりアップシングを取り入れながら自由なヴォーカルを聞かせる。さらに軽くヘッドバンギングしながら、「どうだ」のポーズを何度もとる。最後はストップ&リスタートで終わった。次もセンターに留まったまま「運命のひとひねり」がはじまる。ボブは若い、つやのある声で優しく歌う。感情が込められたハーモニカが演奏されると、観客の満足感は一気に高まる。

ピアノに移動して「アーリー・ローマン・キング」がはじまる。ボブの得意なヘヴィーブルースだ。今夜はステージの照明がいつもより明るい。「女たちはみんな夢中で気も狂わんばかり/うんと昔のローマの王様たちに」と歌われるが、今夜のボブこそ、ローマの王様だ。歌い終わると立ち上がってドヤ顔を決める。すかさず観客のひとりが「格好いい! ボビー」と叫んだ。一転して次はステージセンターに移動して静かに「フォーゲットフル・ハート」を歌う。この歌を聞いていると、年老いた男の悲しさが伝わってくる。ボブは右手を上に掲げ、言い聞かせるように嘆きを歌う。ボブのていねいな歌い方は、たとえことばがわからなくてもボブの思いは観客に充分に伝わったはずだ。ハーモニカの切ない響きがその思いを倍増させる。今夜のボブは気分がいいのだろう、いつもよりも自由に崩して歌った。

続いてピアノに移動したボブは「スピリット・オン・ザ・ウォーター」を歌いはじめる。
「きみがいない人生なんて何の意味もない/きみといっしょにいられないのなら、ぼくは愛を暗い海の底に捨てるでしょう」と歌う。相手は恋人だろうか、女神だろうか? この歌でボブは自由奔放なピアノを演奏する。「ドレミファソラシド〜ドシラソファミレド」と音階を上下するリフを何度も繰り返すボブを見ていると、じつに楽しそうだ。「歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」ボブはユーモアたっぷりに観客に問いかける。最後は立ってピアノを演奏した。ステージセンターに移動して「スカーレット・タウン」がはじまる。ボブはこの歌をめずらしくハンドマイクで歌った。ボブが1フレーズ歌うたびに、観客が大歓声を上げる。ストーリーを聞かせるバラッドにしては、異様とも思えるほどの盛り上がりだ。これが大阪人パワーなんだろうボブはノリノリで両膝を深く曲げたり、左手を大きくのばしたり、歓声に応える。

2部も終わりに近づく。ピアノに移動したボブは「スーン・アフター・ミッドナイト」をうたいはじめる。甘いポップスのような調べが心地よく響く。今夜のボブはすべての歌でていねいなヴォーカルを聞かせている。一方で、ピアノはかなり自由なリフを叩きだしている。最後はステージセンターに移動して「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ステージの隅々まで見えるほど照明が明るくなる。今回の日本ツアーでこれほど明るいステージは今までなかった。ヘヴィーで印象的な短いメロディが繰り返され、ボブは歌うというよりもことばを吐き出すように観客にぶつける。「わたしはあなたのもとへとやって来たんだ/だってあなたはわたしの友だちなのだから」最後は「どうだ」とドヤ顔で決める。2部が終わると、19日の福岡でしたように、ボブを中心にバンドメンバーが横一列に整列した。昨年までそうしていたように、2部の終わりにも整列することにしたようだ整列しながら、ボブはめずらしく4回お辞儀をして、観客の歓声に応えた。うれしかったにちがいない。

アンコール1曲目はもちろん「見張り塔からずっと」。不気味なピアノのイントロに続いてスチュのアコースティックギターが聞き慣れたあのリズムを刻む。ボブは1番のヴァースから、ピアノで「ドシラソファミレド」音階を上から下になぞるようなリフを叩きながら、かなり自由に崩して歌う。さらにメロディアスなピアノのリフにチャーリーのエレクトリックギターがからみ、ジャム演奏もはじまる。フルパワーだ。トニーがドラムズの前まで歩み出て、バンド全体をしっかりコントロールする。「馬に乗ったふたりの男が近づいてくる/風が吹き荒れだした」フリーフォーム・ピアノで嵐の前の混乱が表現される。終末が迫っているのか? アポカリプスは近いのだろうか? 観客の興奮は頂点に達する。アンコール2曲目はスローなロッカバラッドのアレンジで、よりパワーを増した「風に吹かれて」。歌の最後はボブがピアノを離れ、ステージセンターに出てハーモニカを吹いて終わる。すべてが終わった。大阪の初日は、すばらしかった。2度目の整列で観客に応えたボブは、いつもなら不動の姿勢で客席の様子を観察するだけなのに、今夜は6回もお辞儀をするようにうなずいた。(菅野ヘッケル)


Bob Dylan
April 21, 2014
Zepp Namba(OSAKA)





Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. Workinman's Blues #2 (bob center stage)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)


●最新情報はこちら。追っかけレポート
https://www.facebook.com/legacyjp


●来日記念ディラン祭り!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/


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B.ディラン2014年4月19日Zepp Fukuoka:第14夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.21)



ボブ・ディラン13年ぶりの福岡公演。4/19 Zepp Fukuoka公演、菅野ヘッケルさんからの日本公演通算第14夜ライヴレポートです!!ついにLast 3 Daysお次は4・21,22,23大阪公演へ!

【ボブ・ディラン、2014年4月19日Zepp Fukuoka:ツアー14日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月19日
Zepp Fukuoka


ボブ・ディランが福岡でコンサートをおこなうのは、2001年以来、じつに13年ぶりだ。しかも、オールスタンディングで収容人数2000人のライヴハウスは初めてとなる。土曜日のコンサートは6時開演だ。ボブはのコンサートはいつも時間通りにはじまる。今夜も6時きっかりに3連チャイムが鳴り、スチュがアコースティックギターを弾きながら左手から登場した。暗闇のステージにほかのメンバーたちも登場し、最後にボブがステージセンターのマイクスタンドの前に立つ。ステージの照明がつけられると、すぐにオープニング曲「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまる。あいかわらず薄暗い照明の下で見ると、ボブは派手な刺繍のついた黒い上下を着用し、帽子はかぶっていない。バンドは全員黒色のスーツだ。今夜もボブはていねいに歌っている。ただ、全体的に音が小さい。そのためか、やや迫力に欠ける気がする。ドラムズのビートに体が揺らされるほどではない。2曲目は「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」。行進曲風にアレンジされたこの歌をボブはつややかな低音のヴォーカルを駆使して歌う。スチュがエレクトリックギターで刻むリズムが印象的に響く。途中でハーモニカの演奏をはさみながら、ボブはやや崩したメリハリの利いたヴォーカルを披露する。自由度は高い。今夜もボブは、気分がいいのかもしれない。

ボブがピアノに移動して3曲目の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」がはじまる。薄暗いステージ、全体的に低めの音量で聞いていると、かつてブルースマンたちはこんな感じで、各地のジュークジョイントを回っていたのかなと想像してしまった。ボブのピアノとチャーリーのギターがマイナー調の心地いいリフを生み出す。途中でボブは、オリジナルメロディを崩して下から上に音階をたどるように歌う。新しい魅力が生まれた瞬間だ。こうした楽しみこそ、ライヴの醍醐味であり、ボブのコンサートに何度も足を運ぶ理由のひとつである。ボブがステージセンターに移動して「ホワット・グッド・アム・アイ?」に移る。ボブは感情たっぷりに低音のヴォーカルで言い聞かせるように、ていねいに歌っている。ドニーがペダルスティールで、チャーリーがギターでメロウなリフを奏でる。

今夜の5曲目は「ウェイティング・フォー・ユー」。2日前にレアな「ワーキングマンズ・ブルース#2」を歌ったスポットなので、何か変化があるかなと思っていたが、定番曲に戻った。ドニーのペダルスティールとトニーのストリングベースが奏でる美しいサウンドに、ボブが自由奔放なピアノを重ねてジャム演奏をくりひろげる。優雅なワルツが終わると、最新アルバム『テンペスト』の収録曲で陽気なロカビリーナンバー「デュケーン・ホイッスル」がはじまる。列車をテーマにしたオールドタイミーなこの曲では、途中でビッグジャム演奏が繰り広げられる。曲の後半、ボブは立ち上がってピアノを叩きながらノリノリの演奏をした。観客は大歓声で応えた。

つぎも『テンペスト』の収録曲が続く。ボブがステージセンターに移動して「ペイ・イン・ブラッド」がはじまる。手でマイクスタンドをつかみ、体をねじって半身で立つボブは、ヘッドバンギングをするようにリズムを刻むように軽く頭を上下に振る。その姿はまるでヤングロッカーのように見える。「おれの意識ははっきりしている/おまえはどうなのか」とボブが糾弾する。ステージセンターに留まったまま、代表曲「ブルーにこんがらがって」に移る。「一つ一つのことばが真実に響く/きみのためにぼくの魂が書いたことば」と歌っているが、たとえすべての意味がわからなくても、耳に飛び込んできた、印象に残る単語がいくつかあるはずだ。それだけで充分。ひとつの単語からイメージは広がる。この歌でボブはすばらしいハーモニカ演奏も聞かせてくれる。最後のパートをピアノに移動して歌い終えた。

1部を締めくくるのは、もちろん「ラヴ・シック」だ。マイクスタンドをつかんで歌うボブは、歌詞に合わせたジェスチャーをしながら、最高のパフォーマンスを見せてくれた。バンドもしまった演奏で、とりわけチャーリーが泣けるリフで、ボブのヴォーカルを支える。もちろん観客も満足感に満ちた歓声で応える。「アリガトウ。少しの間いなくなるけど、すぐに戻ってくる」、ボブはそう告げるとステージから消えた。

8時8分、3連チャイムに続けてスチュのエコーを効かせたエレクトリックギターのリフが流れはじめる。全員がステージに戻ると、2部のはじまりだ。まず、「ハイ・ウォーター」。絶え間なく響くドニーのバンジョーをバックに、ボブはことばをはっきりと、ていねいに歌っている。濁声やアップシングは使わない。観客からドニーのバンジョーソロに拍手が起きる。いつものようにストップ&リスタートで歌い終わると、ボブはめずらしく軽くお辞儀をした。ステージセンターに残ったまま「運命のひとひねり」がはじまる。よく知られた歌なので、観客から拍手が起きる。それに後押しされるように、ボブは感情を込めて、ことばを明瞭に伝わるように歌っている。ハーモニカ演奏にも感情が込められている。

曲間の暗闇のなか、ピアノに歩いていくボブに「かっこいい!」と客席から若い女性の声がかけられる。72歳のボブに「かっこいい」と声がかけられるのだ。これこそいまさにカリスマというのだろう。ピアノに移動したボブが「アーリー・ローマン・キング」を歌う。ピアノ、ラップトップ、ギターが厚みのあるブルースを奏で、ボブは1フレーズごとに上体を揺らしてパワフルな歌を展開する。エンディングでは立ち上がって、ポーズを決める。今夜の、とりわけ2部のボブはノッている感じがする。次はぼくの好きな「フォゲットフル・ハート」の番のはずだ。ノッているボブを見ていて、期待が高まる。しかし、いつもと様子がちがう。イントロがちがう。そう、今夜は「ハックス・テューン」が歌われた。4月4日の東京公演で世界で初めてライヴで歌われた、女に別れを告げる内容の歌だが、今夜が4回目のライヴとなる。今夜は両手でことばの意味に合わせたジェスチャーを交えながら、みごとなヴォーカルで歌われた。エンディングではハーモニカも演奏された。

ピアノに移動して「スピリット・オン・ザ・ウォーター」が歌われる。イントロがはじまっても、観客の反応はいまひとつ燃え上がらない。そんなときこそ逆にボブの心は騒ぎ始める軽快なジャズナンバーのこの歌を、ボブはやさしくソフトに伝えたいという思いを込めて歌っているように聞こえる。スチュがリズムを鋭く刻み、ボブはピアノでメロディアスなリフを叩きだす。チャーリーもメロウなリフを重ねる。ついに、ボブが「歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」と歌うと、観客は「ノー」と応える。ボブが「とんでもなくすばらしい時をいっしょに過ごせる」と結ぶと、観客から大歓声がわき起こった。ボブがパフォーマンスの力で観客の心を勝ち取った瞬間を見たような気がした。

照明がやや明るくなり、ステージセンターに移動したボブはマイクスタンドを右手でつかむ決めのポーズで「スカーレット・タウン」を歌う。1バース歌うたびに、観客から拍手と歓声が沸き起こる。ボブは完全に観客の心をつかんだ。ボブの思いが伝わったのだ。ピアノに移動して「スーン・アフター・ミッドナイト」がはじまる。ドニーのペダルスティールがもの悲しいストリングスのような効果を出している。ステージ背景に星空のような模様が投影され、甘いポップスのような調べが会場を包み込む。だが、実際に歌われる世界は、甘い心地のいい世界ではない。「ノット・ダーク・イエット」で扱ったような宿命を歌っているように聞こえる。

ステージセンターに移動したボブは、2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」を歌う。明るくなったステージに立つボブの姿は、勝ち誇ったヤングロッカーのようにぼくの目に映った。9小節の心に焼き付くメロディにのせて、ボブはことばを吐き出していく。その度に、ドヤ顔でポーズを決めまくる。最後に手を挙げて「ローーーング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」と締めくくると、軽くお辞儀をして客席を見回した。いつもならここで照明が落とされ、ボブはステージを去っていくのだが、今夜はちがった。2部が終わった時点で、ボブを中心にバンドメンバーが横一列に整列したのだ。すぐに照明が落とされボブとバンドはステージを去っていった。

アンコールを求める観客の拍手と歓声は高まるばかりだ。しばらくするとボブがステージに戻ってきた。アンコール1曲目はもちろん「見張り塔からずっと」。スチュがアコースティックギターで聞き慣れたリズムを刻む。ボブは1バース目から大胆にメロディを崩して、自由なヴォーカルを聞かせる。観客は大興奮だ。ボブはピアノでも自由なリフを叩きだす。上から下に降りてくる音階のようなピアノのリフに、ヴォーカルも合わせて歌われる。いままでステージ左端でベースを弾いていたトニーがステージセンター近くまで出てきて、ピアノを叩くボブの手の動きに合わせて、バンド全体をコントロールしている。2000回以上ライヴで歌われてきたこの歌に、新しいエネルギーが注入された瞬間だ。もちろん、最後は立ち上がって「どうだ」のポーズを決める。アンコール2曲目は「風に吹かれて」。アップシングを取り入れた今夜のヴォーカルはすばらしい。観客も大歓声を上げる。ボブは、ときに詩の1行を無理矢理1小節に押し込んで歌う。抜群のリズム感を持つボブにしかできない歌い方だ。最後はピアノを離れ、ステージセンターに出てきて、ハーモニカを演奏してすべてを終えた。そして2度目の整列で観客に応えてから、ステージを去っていった。(菅野ヘッケル)



Bob Dylan
April 19, 2014
Zepp Fukuoka


Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
  (『Bringing It All Back Home』 1965)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
(『Together Through Life』2009)
4. What Good Am I? (bob center stage)
(『Oh Mercy』1989)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
(『Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood』)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
(『Tempest』 2012) 
7. Pay In Blood (Bob center stage)
(『Tempest』 2012) 
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
(『Blood on the Tracks』1975) 
9. Love Sick (Bob on center stage)
(『Time Out of Mind』 1997)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
(『Love and Theft』2001)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
(『Blood on the Tracks』1975)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
(『Tempest』 2012) 
13. Huck's Tune (Bob center stage)
(『Lucky You OST』2007&『The Bootleg Series:Tell Tale Signs』)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
(『Modern Times』2006)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
(『Tempest』 2012) 
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
(『Tempest』 2012) 
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)
(『Tempest』 2012) 

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
(『John Wesley Harding』1967) 
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)
(『The Freewheelin Bob Dylan』1963)

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B.ディラン2014年4月18日Zepp Nagoya:第13夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.21)



ボブ・ディラン名古屋第二夜。4/18Zepp Nagoya公演、菅野ヘッケルさんからの日本公演通算第13夜ライヴレポートです!!ついに終盤、お次は本日4/19(土)13年ぶりの福岡公演へ!

【ボブ・ディラン、2014年4月18日Zepp Nagoya:ツアー13日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月18日
Zepp Nagoya


いつものように7時きっかりに3連チャイムが鳴り、スチュがアコースティックギターを弾きながら左手から姿を現す。暗闇のなかでスチュがニール・ヤングの「オハイオ」を連想させるリフを奏でている間に、右手からバンドメンバーとボブも姿を見せる。ミュージシャンがそれぞれの位置に立ち、ボブがステージセンターのマイクスタンドの前に立つと、1曲目の「シングス・ハヴ・チェンジド」がスタートした。今夜も調子はよさそうだ。照明はあいかわらず信じられないほど暗い。ボブは優しい声で、ていねいに歌っている。今夜のボブの衣装は黒の上下だが、昨夜の派手な刺繍がほどこされた衣装とはちがう。今回の日本ツアーで初披露となるエレガントなステージスーツだ。上着の両サイドのポケットにレザーっぽく見える縁取りがある。ズボンにはもちろん白のストライプが入っている。頭にはいつもとおなじグレーのスペイン帽をかぶっている。バンドメンバーたちはグレーのスーツに身を包んでいる。アップシングを取り入れながら、ボブは右手でマイクスタンドをつかみ、左手を腰に当てる見慣れたポーズで歌い終わる。そのままその場に留まり、2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」に移る。65年の作品だが、力強い行進曲風にアレンジされているので、レコードとはまるでちがう。ボブが「シー・ドント・ルック・バック」と歌った時に、初めてあの曲だと気づくファンもいたかもしれない。スチュのオープンコードのように響くリズムギターにのせて、ボブは強弱をつけたヴォーカルで歌い、この歌でハーモニカも演奏する。

ボブがステージ右サイドのピアノに移動して、3曲目の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」がはじまる。今夜もボブは座ってピアノを演奏する。マイナー調のロックナンバーのこの曲で、ジョージがブラシで叩きだす正確なビートにのせて、ボブはメロディアスなリフをピアノで生み出す。それにチャーリーがギターで繊細なリフを重ねる。ボブは気に入ったリフが生まれると、それを執拗に繰り返す傾向があるが、この曲でも後半はおなじリフを繰り返し何度も叩きだす。つづいてボブはステージセンターに移動して、「ホワット・グッド・アム・アイ?」を歌う。ソフトでテンダーなヴォーカルを聞いているとボブの愛に包まれているような気分になる。無関心だったり、優しさが足らなかったり、悲しませたりするのに「ぼくのどこがいいのか?」と訊かれても、すべてと答えるだけだ

昨夜は5曲目にレアな「ワーキングマンズ・ブルース#2」を歌ったが、今夜はいつものセットリストに戻って「ウェイティング・フォー・ユー」だ。ピアノを演奏しながら、説得力あふれるヴォーカルを聞かせるボブは、強調する箇所を濁声で歌う。いったいボブは何種類の声を使い分けられるのだろうか? 優雅なワルツにアレンジされたこの歌では、ボブがピアノでリードを取り、チャーリーがそれにギターで合わせる。つづく「デュケーン・ホイッスル」は、オールドタイミーな、陽気なダンスナンバーだ。トニーのスタンドアップベースが弾けるリズムを叩きだし、ボブはメロディを崩して歌う。途中で繰り広げられるジャム演奏に観客から拍手がわき起こる。前回の来日公演のおなじような調子の「サマー・デイズ」では、トニーがスタンドアップベースをくるりと回転させたりしたものだが、今回はそうした派手な動きはない。

ボブがステージセンターに移動して「ペイ・イン・ブラック」がはじまる。この曲は回を重ねるごとに強く心に突き刺さる。この歌を聞いてぼくは「戦争の親玉」を連想する。怒りはだれに向けられているのだろうか? 次はボブの代表曲、ライヴで1000回以上歌っている「ブルーにこんがらがって」。短いハーモニカのイントロから入って、ていねいに、全体的にややソフトに歌われるが、「一つ一つのことばが真実に響く/きみのためにぼくの魂が書いたことば」のバースを力強く歌ったあと、すごいハーモニカプレーを聞かせる。最後はピアノに移動し、ミニジャム演奏で終わった。1部を締めくくる「ラヴ・シック」では、スチュがエレクトリックギターで鋭いリズムを刻み続け、チャーリーがメローでスプーキーなリフを重ねる。ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブは自由なヴォーカルで男の苦しみを、手でジェスチャーを交えながら歌う。最近のヒット曲のひとつなので、観客の歓声は一段と大きくなる。歌い終えたボブは「アリガトウ。数分いなくなるけど、待っててくれ。戻ってくるよ」と言い残してステージを去っていった。

休憩時間に耳にする観客の声は、いつもどこでもおなじだ。要約すると「知っている歌は少なかったけど、すごいパフォーマンスだった。感動した」ということになる。たしかに熱狂的なファン以外には、今回のセットリストはあまり知られていない曲が多く並べられているかもしれない。しかしライヴパフォーマンスは、新しい未知の魅力を感じる場とも言える。思い出を確認する場ではない。ファンの思い出を蘇らせようと、レコードヴァージョンをライヴで再現し、ノスタルジーにすがるアーティストも大勢いる。ボブはちがう。ボブはノスタルジーとは無縁だ。観客に媚を売る気もない。ボブは、今現在の自分を歌で表現し、はたして観客に伝わるかどうか、受け入れられるかどうかを確認したいと思っているのではないか、とぼくは勝手に想像している。今夜の観客を観察する限り、ボブは成功したと思う。しかもボブとは何十歳も年の離れた若い世代までも感動させたと思う。72歳のボブを見て、格好いいと話す若い女性の姿も大勢見かける。

2部も、スチュのギターリフではじまった。今夜のスチュはいつもとちがうリフをエレクトリックギターで弾いている。ステージに全員がそろうと「ハイ・ウォーター」がはじまった。ボブのヴォーカルに迫力があふれている。強烈なヴォーカルデリバリーだ。右手でマイクスタンドをつかみ、体をひねってスチュを見ながらリズムに合わせて体を動かす。「ハイ・ウォーター・エーーーヴリウェア」とあちこちに迫りくる洪水の危機が切迫感をもって伝わってくる。ドニーがすばらしいバンジョーを聞かせたあと、ストップ&リスタートを取り入れて終了した。つぎはハーモニカのイントロで「運命のひとひねり」がはじまる。この歌でも、ことばが明瞭に、ニュアンスを込めて優しく歌われる。最後はハーモニカの余韻を残してフェードアウトで終わった。

ピアノに移動して「アーリー・ローマン・キング」がはじまる。ボブは若さを感じさせるパワフルなヴォーカルを聞かせる。座ってピアノを弾くボブは、昨夜は1フレーズごとにリズムに合わせて左足を大きく上下させていたが、今夜はややおとなしい動きだ。今夜はテンダーナイトだ。つぎはボブがステージセンターに移動し、ハーモニカの短いイントロで「フォゲットフル・ハート」がはじまる。ボブは、ニュアンスを込めて、ソフトに、説得するように歌う。年老いた男の物悲しさ、悲哀、哀れみが、まるで魔術をかけたかのように観客を引きつける。感動で覚醒する。すごいな

次はピアノに移動し、一転して軽快な「スピリット・オン・ザ・ウォーター」がはじまる。スチュがギターで正確なリズムを刻み、チャーリーがノリノリのリフを加える。ボブはピアノで得意の「ドレミファソラシド」と音階をなぞるリフを繰り返しながら、ストーリーを展開させていく。軽妙なジャズナンバーのように聞こえる。ボブがステージセンターに移動して「スカーレット・タウン」がはじまる。今夜のスカーレット・タウンは、不安さと不気味さが強く伝わる。チャーリーの繊細なギターリフが心に響く。スカーレット・タウンは天国ではなく、終末を迎えた世界なのだろうか。この歌を聞いていると、ボブはストーリーテラーの天才だと再認識させられる。はたしてボブはどこに連れて行ってくれるのだろう

「スーン・アフター・ミッドナイト」は何度聞いても甘い調べが心地いいポップスのように聞こえる。ドニーのペダルスティールと、チャーリーの低音で奏でるギターの音色が甘さを倍増させる。ただし歌っている内容はちがう。甘さではなく、苦しみを歌っている。ボブがステージセンターに移動し、2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」がはじまる。ここで今夜初めてステージの照明が明るくなった。やや動きのすくなかったボブも、この歌では手でジェスチャーを交えながら、吠えるように、ある時は吐き出すように、ことばを放つ。観客の興奮もピークに近づく。最後は決めポーズで終わった。今夜のボブは、歌い終わった後、お辞儀を2回したように見えた

アンコール1曲目はもちろん「見張り塔からずっと」だ。帽子を脱いだボブは座ってピアノを弾きながら、ヴォーカルに合わせたリフを叩きだす。観客の反応は頂点に達した。昨夜のボブは、あまりに自由にピアノを演奏したために、やや崩れかけた箇所があった。今夜はおなじことが起きないように、トニーがボブの近くまで出てきて、見守っているようだ。それが功を奏して、すばらしい仕上がりになった。ボブも、途中でいままでにない歌い方も披露した。ドラムス以外がすべて演奏をやめて、ボブがフリーフォームでピアノを弾く箇所も楽しめた。今夜の「見張り塔からずっと」は、すべてがボブの思い通りに決まった感じがするボブも最後にドヤ顔を決めたように見えた。そして軽く3回お辞儀をしたようにも見えた。きっと満足したのだろう。最後の「風に吹かれて」をボブはかなり大胆に崩して歌った。ボブがピアノで、チャーリーがギターで、ドニーがヴァイオリンで、美しいリフを生み出す。本来なら観客もいっしょに歌いたいと思う曲かもしれないが、それはさせないと言わんばかりに、アレンジを変えている。歌の最後、ボブはハーモニカを吹きながらステージセンターに出てきて、すべてが終わった。あいさつに代えて整列したボブとバンドメンバーに、今夜も花束が送られる。ボブは両手に持った2個の花束を胸に当て、お礼を言うように軽くお辞儀をして去っていった。(菅野ヘッケル)



Bob Dylan
April 18, 2014
Zepp Nagoya


Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. What Good Am I? (bob center stage)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)

●最新情報はこちら。追っかけレポート
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●最新オリジナルアルバム『テンペスト』
(全9曲中6曲を本ツアーで演奏!)
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B.ディラン2014年4月17日Zepp Nagoya:第12夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.21)



ボブ・ディラン名古屋第一夜。4/17Zepp Nagoya公演初日、菅野ヘッケルさんからの第12夜ライヴレポートです!!

名古屋公演、日本公演中もっとも小さい会場、いや世界中で考えてもこんなに小さな会場でやるのは超レア!そんなこともあって海外のディラン・ファンのみなさまが結構お越しになっておりました。どこからもステージから近い!そんな親近感からか、名古屋のファンはラッキー!『モダン・タイムス』からの「Workingman's Blues #2」が日本初登場!最後はファンの方から投げ込まれた花束を受け取って、かかえて去っていきました!

【ボブ・ディラン、2014年4月14日Zepp Sapporo:ツアー11日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月17日
Zepp Nagoya


ボブは不思議な人だ。今夜はだれも予想しなかった曲を歌ったのだ2006年のアルバム『モダン・タイムズ』の収録曲、「ワーキングマンズ・ブルース#2」を歌った。19曲のほぼ固定リストでおこなわれている今回の日本ツアー、いままでにレアな歌は「ブラインド・ウィリー・マクテル」と「ハックス・テューン」の2曲だけだったが、今夜3曲目のレア曲が登場したというわけだ。Zepp Nagoyaは収容人数が1800人、今回の日本ツアーでもっとも小さなライヴハウスだ。この少人数のファンだけが、生で貴重なボブの1曲を聞くことができた。

午後7時きっかり、場内の明かりが消され、いつものようにスチュがアコースティックギターを弾きながら左手から暗闇のステージセンターに出てきた。やがて右手からバンドメンバー、最後にボブが登場し、それぞれが定位置に着いた。すぐに「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまる。バンドは黒のスーツ、ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブは、派手な刺繍飾りのついた黒の上下を着用し、帽子はかぶっていない。オープニング曲からボブのヴォーカルは生き生きとしている。自由度の増したフレージング、歌にとけ込んアップシング、ニュアンス豊かに崩した歌い方、今夜はヴォーカルナイトになりそうだ。2日間の休養がボブの声にいい影響を与えたようだ。ビッグエンディングで歌い終わると、2曲目「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」に移る。マーチ風にアレンジされたこの歌でも、アップシングを交えて自由に歌う。途中のハーモニカブレークも決まった。今夜のハーモニカは力強い。ボブがピアノに移動して「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」がはじまる。今夜もボブは座ってピアノを弾いている。ピアノの低音域を中心に、下から上に流れていくリフを繰り返し何度も何度も演奏する。ボブは気に入ったリフを見つけると、それをしつこいくらいに繰り返し演奏する傾向がある。4曲目はステージセンターに移動して「ホワット・グッド・アム・アイ?」。ボブのヴォーカルの低音が艶やかに伸びる。ていねいにことばを伝えるように歌うボブに、親密感を抱いてしまう。

5曲目に異変が起きた。いつもなら優雅なワルツ曲「ウェイティング・フォー・ユー」が歌われるのだが、ボブはステージセンターにとどまったまま、聞き慣れないイントロがはじまる。一瞬とまどったが、すぐに「ワーキングマンズ・ブルース#2」だと判明した。しかも、曲の途中にマイナー調のブレークを入れた新しいアレンジで歌われた。「ワーキングマンズ・ブルース#2」は、2010年のツアーで25回(うち1回は東京)ほど歌われたが、その後は11年に1回、12年は0回、13年に1回(ピアノで歌った)と、ほとんどライヴで歌われなくなった曲だ。レアな曲の登場にファンは熱狂する。観客の興奮が冷める間もなく、ピアノに移動したボブが「デュケーン・ホイッスル」を歌いだす。トニーのスタンドアップベースが機関車のエンジン音のように心地よく響く。ボブもことばをはっきりと歌う。ボブは座っているが、上体をを大きく揺らしてリズムを取り、今にも立ち上がりそうなほどノリノリのピアノ演奏を聞かせる。最後は全員で楽しそうにジャム演奏を繰り広げる。

ボブがステージセンターに移動して「ペイ・イン・ブラッド」を歌う。右手でマイクスタンドをつかみ、左手を腰に当てる得意ポーズで、軽くヘッドバンギングをしながら歌う姿は格好いい。それにしてもボブのヴォーカル・デリヴァリーのすごさに、改めて脱帽させられる。ただただ「すごい」の一言だ。ボブはステージセンターに立ったまま「ブルーにこんがらがって」を歌いだす。ボブのストーリーテラーとしての本領が遺憾なく発揮される歌だ。濁声やアップシングを混ぜながら、自由なフレージングで物語を伝えていくボブを聞いていると、ボブがだれにも真似することができないリズムとタイミングを持ち合わせた達人、ヴォーカリストであることがわかる。最後はピアノに移動して終わる。1部を締めくくるのは「ラヴ・シック」。スチュがエレクトリックギターで歯切れのいいリズムを刻み、チャーリーが不気味さを倍増させるようなリフを加える。ステージセンターのマイクスタンドの前で、ボブは腕をのばしてリズムを取りながら、ポーズを決める。最後は両腕を前方に突き出し、得意の決めポーズを残して1部は終了した。「アリガトウ」と日本語で告げ「すこしいなくなるけど、すぐに戻ってくる」と言い残してステージを去っていった。

(ブレーク)
「東京で見たけど、あまりによかったので、急遽、なんとか都合を付けて名古屋まで見に来た」休憩時間に会った知り合いが話してくれた。おなじような話を、ほかからも聞いた。そう、ボブのパフォーマンスの魅力に取り付かれた人が大勢いる。もちろん全公演を追いかける熱狂的なファンは何人もいるだろう。同時に今回の日本ツアーは熱烈な新しい多くのファンも続々と生み出しているようだ。

午後8時20分、3連チャイムが鳴り、いつものようにスチュのエレクトリックギターのリフで2部がはじまった。まず「ハイ・ウォーター」。ステージセンターのマイクスタンドの前に立ったボブは、右手でスタンドをつかみ、左手を腰に当てたポーズで歌う。危機感が伝わるボブのヴォーカルのバックで、スチュがエレクトリックギターでオープンコードのリズムを刻み、ドニーがバンジョーで洪水が迫ってくる切迫感をかきたてる。チャーリーがブルージーでメロディアスなリフを加える。ストップ&リスタートを組み込んだエンディングが効果的だ。2曲目はハーモニカのイントロで「運命のひとひねり」がはじまる。優しさの極みとでもいうべきボブのヴォーカル、自由なフレージング、効果的なアップシングに引きつけられる。

ボブがピアノに移動して強烈なピアノブルース「アーリー・ローマン・キング」がはじまる。座ってピアノを弾くボブは、1フレーズごとにリズムに合わせて左足を上下させる。時には正面を向いてポーズを決める。若い。格好いい。まさにライヴの醍醐味だ。一転して、ボブがステージセンターに移動して「フォーゲットフル・ハート」がはじまる。この歌はいつ聞いても、何度聞いても感動がこみ上げてくる。トニーの弓で弾くベース、ジョージが素手で叩くコンガ、ドニーのヴァイオリン、スチュのフィンガーピックのようなアコースティックギター、チャーリーの効果的なリフをバックに、ボブはことばを一言一言ていねいに伝わるように歌う。切なさ、悲しさ、寂しさなど、人生をある程度歩んできた男の心情がみごとに伝わる。最近のディラン芸術の極致だと言っても決して過言ではない

次は、ボブがピアノに移動してジャズ風の軽快な「スピリット・オン・ザ・ウォーター」がはじまる。ボブがピアノの低音部を中心に自由なリフを叩きだし、それに呼応してチャーリーがメロディアスなリフを重ねる。まさにジャズだ。ボブはときおり右手1本でピアノを弾きながら、座ったまま体を正面に向けてポーズを決める。続いてステージセンターに移動して「スカーレット・タウン」がはじまる。両足を大きく広げてマイクスタンドの前に立ったボブは、右手でスタンドをつかみ、左手を腰に当てる得意ポーズで、歌う。ぼくはこの歌を聞きながら「ボブはヴォーカルの魔術師」だと思った。ボブの歌の世界に引き込まれたら、そこから抜け出すことはできない。

ボブがピアノに戻って「スーン・アフター・ミッドナイト」がはじまる。今夜もステージ背後の黒幕に星空模様が投影され、ポップスのような甘い調べが流れる。チャーリーも甘い単音のリフを低音部で奏でる。心地いいサウンドに酔いしれるが、最期を迎えつつある男の思いを歌っているのかもしれない。どうだろう? 2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」はパワフルなパフォーマンスだ。いままでずっと信じられないほど薄暗い照明のステージが続いていたが、この歌ですこし明るくなる。ようやく遠目からでもボブの表情がすこしわかる程度になった。ブリッジもコーラスもない、短い9小節のメロディを繰り返すだけの単純な構成の歌だが、ボブのパフォーマンス力によって、いまでは1フレーズごとに観客が大歓声で応える代表曲となった。ボブは歌うというよりも、かなり派手に手を動かしながら、吐き出すように、あるいは吠えるようにことばを聞き手にぶつける。もちろん最後はドヤ顔。「どうだ」と決める。

アンコールは不動の2曲。「見張り塔からずっと」と「風に吹かれて」。今夜のボブは自由気まま、フリー度が高い。ヴォーカルに入れ込みながら、ピアノで新しいリフを探し出す。思いついたリフが気に入ると、それをしつこいぐらいに繰り返す。「見張り塔からずっと」の途中、不安さと不気味さを引き出そうとバンドが押さえた演奏から次第に盛り上げて一気に爆発させる箇所で、ボブは自分が弾いているリフに夢中になりすぎたのか、バンドの盛り上がるタイミングとずれそうになった。トニーがあわててボブの近くに移動し、ボブの思いを確かめながらバンドをコントロールしていく。卓越したミュージシャンたちだから、最後はうまくまとめることができた。「風に吹かれて」でもボブの自由奔放なパフォーマンスが続いた。最後はピアノを離れ、ステージセンターに出てきて、ハーモニカの演奏で終えた。別れのあいさつ代わりに整列したボブとバンドメンバーに、今夜も花束が投げ込まれる。ボブは花束を拾い上げ、ポーズを決めて去っていった。(菅野ヘッケル)



Bob Dylan
April 17, 2014
Zepp Nagoya


Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. What Good Am I? (Bob center stage)
5. Workingman's Blues #2 (Bob center stage)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)

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B.ディラン2014年4月14日Zepp Sapporo:第11夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.21)



ボブ・ディラン札幌第二夜。4/14Zepp Sapporo公演、菅野ヘッケルさんからの第11夜ライヴレポートです!!

お次は名古屋へ!

【ボブ・ディラン、2014年4月14日Zepp Sapporo:ツアー11日目ライヴ・レポート】


ボブ・ディラン
2014年4月14日
Zepp Sapporo


時報とまちがった人がいたかもしれないが、会場の明かりが消され、午後7時きっかりに3連チャイムが鳴り、スチュがアコースティックギターを弾きながら登場した。いつもとすこしちがったリフを弾いている。やがてバンドメンバーとボブが右手からステージに登場する。バンドは全員黒のスーツ、ボブは日本ツアーの初日に着用していたのとおなじ、ジャケットの袖、前身頃下部、ズボンの両サイドに銀色のハデな刺繍がほどこされたカントリースーツで登場した。グレーのスペイン帽子もかぶっている。

1曲目はもちろん「シングス・ハヴ・チェンジド」だ。昨夜は全体的にサウンドがややこもったように聞こえたが、ヴォーカルのヴォリュームを少し下げたのか、今夜はバランスが改善されて各楽器の音もクリアーに聞こえる。ステージ中央のマイクスタンドの前に立ったボブは、アップシングを混ぜながら、自由度の増したヴォーカルで歌い終えると、今夜の客の様子を確かめるように左右に視線を送る。続く「シー・ビロングス・トゥ・ミー」でもアップシングを混ぜながら歌う。マーチ風にアレンジされたこの曲ではスチュが刻むリズムギターがドローン、あるいはオープンコードのように響く。コンサート全体に言えることだが、トニーのベース、ジョージのドラムズ、スチュのギター、この3人のリズムセクションはいつも完璧だ。この曲で初めてハーモニカが登場するが、いつものような明白なハーモニカブレークはなかった。

ボブがピアノに移って、3曲目「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」がはじまった。いつもは用意されている椅子に座らず、立ってピアノを演奏していたが、今夜のボブはめずらしく椅子に座ってピアノを演奏する。立ったままだと体に負担がかかりすぎるからだろうか? ただ座って演奏することで、ピアノのパワーが増したようだ。ボブは得意とするマイナー調ロックのこの曲で、低音部でノリのいいリフを叩きだす。「ホワット・グッド・アム・アイ?」はていねいな歌い方で聞き手を引きつける。スチュのサイドギターも聞こえる。ジョージがマレットで叩き出す呪いを込めたようなビートとトニーのメロディアスなベースも魅力的だ。昨夜に比べると、今夜はサウンドのバランスがいい。「ウェイティング・フォー・ユー」では、ボブのピアノとチャーリーのギターがミニジャム演奏で優雅なワルツを奏でる。ピアノを座って演奏するボブに、刺繍が目立つステージ衣装は一段と映える。そのせいなのか、今夜のボブのピアノはみごとだ。曲調ががらりと変わって「デュケーン・ホイッスル」に移る。トニーが指ではじくスタンドアップベースとジョージがブラシで叩くドラムがオールドタイムなジャズバンドの雰囲気を高める。ボブも伸びやかな声で軽快に歌う。曲の終わりが近づくと、ボブも立ってピアノを叩き、ビッグジャム演奏になった。

ボブがステージ中央のマイクスタンドの前に移動して「ペイ・イン・ブラッド」がはじまった。両足を大きく広げて歌うボブは、片手を腰に当てる得意ポーズやヘッドバンギングを交え、パワフルに歌う。この歌では怒り、不安、不気味さが伝わってくる。観客も大歓声で応える。続いてスチュがアコースティックギターで刻む、よく知られるリズムがはじまる。代表曲「ブルーにこんがらがって」だ。歌いだしはソフトな感じだが、やがてアップシングを交え、メロディをくずし、「テイーーングルド・アップ・イン・ブルー」と自由度が増していく。すばらしいハーモニカを聞かせた後、ピアノに移って曲は終わった。1部の最後「ラヴ・シック」は圧巻のパフォーマンスだった。スチュがエレクトリックギターで鋭いリズムを刻み、ボブは両手を大きく動かしながら歌う。ボブはいつのまにか帽子を脱いでいる。チャーリーも切なさを感じさせる絶妙なソロを聞かせてくれた。マイクスタンドの前で得意ポーズを繰り出しながら歌うボブの姿を見ながら、ぼくはエルヴィスの影を重ねていた。どんどん様になってきた日本語を交えて、ボブは「アリガトウ。すぐに戻ってくるよ」と言い残してステージから消えた。

(ブレーク)
「最近のアルバムを買ってなかったけど、今の見たら買わなければならないな。『テンペスト』を買って帰ろう」混雑する喫煙所で若者たちの話がぼくの耳に入ってきた。たとえあまりなじみのない歌であったとしても、観客は感動するこれがパフォーマンスの力だろうボブのパフォーマンス力に衰えはない。体力が続く限り、ボブはライヴで歌い続けるはずだ。

8時10分、3連チャイムの合図でスチュが登場し、エコーをかけたエレクトリックギターでいつもとちがうリフを弾き始めた。すぐに全員がステージに戻り、「ハイ・ウォーター」がはじまった。ボブは帽子をかぶったままマイクスタンドの前に立ち、手を大げさに動かしながら歌う。ボブのヴォーカルは楽器であり、しかもこのバンドのなかでリードを取る唯一の楽器だとぼくは考えている。最近のボブのコンサートでは、ある楽器が長いソロを演奏することはない。ボブはインタヴューで「楽器のソロ演奏を聞くために、コンサートに来る訳ではない」といったようなことを語っていた。その通り。その場、その瞬間にしか体験できないボブを見たいのだ。固定セットリストでも不満は感じない。だれにも真似のできないフレージングなど、ボブの歌い方や表現の仕方は毎回変わる。それだけで充分だ。ハーモニカのイントロで「運命のひとひねり」に移る。75年の傑作『血の轍』の収録曲であり、代表曲のひとつであるこの歌では、説得力にあふれるヴォーカルに歓声があがる。次はピアノに移動して、新作『テンペスト』収録曲「アーリー・ローマン・キング」でヘヴィーなピアノブルースを聞かせてくれた。ボブのピアノ、ドニーのラップトップ、チャーリーとスチュのギターがビッグジャム演奏を展開する。

ボブが帽子を脱いでステージ中央のマイクスタンドの前に移動し、ハーモニカのイントロで「フォゲットフル・ハート」を歌いだす。いつもとちがって、頭上の6台の照明が点灯し、ステージがやや明るくなった。ハーモニカをくりかえし吹きながら、悲しさ、切なさを表現する。彼女の「ドア」は開いていたのだろうか? ボブは「ドア」ということばに感情を込める。一転して、ピアノの前に座ったボブが軽快なテンポのジャズナンバー風の「スピリット・オン・ザ・ウォーター」歌いだす。ボブはヴォーカルがリードするピアノリフを演奏する。「ドレミファソラシド」と音階をたどるリフを何度も繰り返し演奏する。こんなピアノを弾く人は、ボブのほかにはいない。

中央のマイクスタンドの前に戻って「スカーレット・タウン」がはじまる。観客は静まり返り歌の世界に引き込まれていく。ストーリーテラー・ボブの真骨頂だ。チャーリーがギターで、ドニーがバンジョーでメロディアスなリフを演奏する。『テンペスト』の収録曲が続く。ピアノに戻って歌う「スーン・アフター・ミッドナイト」は甘い調べのポップス風だが、ぼくは「ノット・ダーク・イエット」と通じる人生観、死生観を歌っているのかもしれないと思うようになってきた。どうだろう? 

中央に移って2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」がはじまる。右手を高く上げたり、両手を広げたり、斜めの決めポーズを取ったり、今夜のボブはさまざまなジェスチャーを交えながら、吠えるようにことばを吐き出す。観客の興奮も頂点に達する。ことばを伝えたいという思いからか、歌詞の意味に合わせたジェスチャーもときおり交える。「シェキナ・ベイビー、ツイスト・アンド・シャウト/きみたちには何のことだかわかるよね」と歌いながら観客席を指差す、といった具合だ。最後は「どうだ」とドヤ顔で決める。そして、めずらしく軽くお辞儀をして、ステージから去っていった。

観客が速いテンポでアンコールを求める手拍子を打つ。ステージに戻ってきたボブとバンドが「見張り塔からずっと」を歌う。ボブは濁声を交え、吠えるように歌う。途中のピアノ・ブレークからの盛り上がりもすごい。今夜はロック版「見張り塔からずっと」だ。アンコール2曲めはもちろん「風に吹かれて」。ピアノを弾きながらボブが「ブロウイン・イーーーーーン・ザ・ウィンド」とのばして歌い、チャーリーがメロディアスなリフでバックアップする。最後はピアノからボブがハーモニカを吹きながらマイクスタンドの前に移動して終わる。

恒例の整列では、最前列の女性が投げ込んだ花束をボブは拾い上げ、鼻に押し当ててにおいを嗅ぐ。ほかにもいくつも花やプレゼントが投げ込まれる。まるでフィギュアスケートのリンクのように、トニーがステージに投げ込まれた花を集めてボブに渡した。照明が落とされてしまったので確認できなかったが、ボブは笑顔を浮かべていたにちがいない。微笑ましい光景を見たぼくは、ファンを大切にするボブの一面を見たような気がした。同時に、ボブは日本のファンが好きなんだなとも確信した。(菅野ヘッケル)




Bob Dylan
April 13, 2014
Zepp Sapporo


Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. What Good Am I? (bob on grand piano)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)

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B.ディラン2014年4月13日Zepp Sapporo:第10夜ライヴレポートby菅野ヘッケル (2014.04.21)



ボブ・ディラン東京9Days終了後、いよいよ全国縦断へ。4/13,14Zepp Sapporo!ディランの札幌公演は1997年2月24日北海道厚生年金会館以来17年ぶり2度目となります。

菅野ヘッケルさんからの昨日の札幌公演初日、第10夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月13日Zepp Sapporo:ツアー10日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月13日
Zepp Sapporo


絶賛の嵐を巻き起こした東京での9日間のコンサートを終えたボブ・ディラン&ヒズ・バンドは、2日間の休養日をはさんで第二の目的地である札幌に移動した。札幌はまだ冬だ。日曜日ということで開演は午後5時、外は明るい。5時ちょうどに3連チャイムが鳴ると同時に、いつものように左手からスチュがアコースティックギターを弾きながら、ステージ中央まで出てきた。しばらくすると右手からバンドメンバー、最後にボブが登場した。ステージの照明が点灯され、1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまる。今夜のボブは、オフホワイトのカントリースーツに帽子をかぶっている。バンドはグレーのスーツ。ただし、あいかわらず照明が暗いので、全員同色の衣装を着用しているようにしか見えない。何度も書くが、それほどステージが暗いのだ。まるで、おれたちは視覚に訴えるバンドではない。音で勝負するんだと主張しているように感じる。

今夜のボブは、声もいいし、元気そうに見える。休養日の効果だろう。ただ、東京の9日間とはちがった感じがする。パワフルなサウンドだが、各楽器が重なり、ややこもったように聞こえ、ヴォーカルもエコーが強めにかかって聞こえる。会場に設置されたPAスピーカーが変わったせいもあるのだろう。ライヴハウスらしい雰囲気が高まった感じがする。べつの表現をするなら、迫力が増したように聞こえる。「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」はアップシングをまぜながら、艶のある低音も聞かせる。この曲では全体的にサウンドのヴォリュームが大きくなったような気がした。会場がすこし小さいからなのだろうか? もちろんハーモニカを演奏しただけで、観客は大喜びだ。バンドが一瞬プレイをやめるハーモニカ・ブレークも入る。左手でハーモニカを持ち、体を斜めによじりながら右手をマイクスタンドに添える姿はセクシーだ。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」でもその雰囲気は続いた。ボブがピアノでメロディアスなリフを弾くと、すかさずチャーリーもギターでメロディアスなリフを弾く。おなじ曲でも、毎回すこしずつちがった風に聞こえる。不動のセットリストでも、かまわない。「ホワット・グッド・アム・アイ」も優しさを込めたパワフルなヴォーカルで歌われた。

「ウェイティング・フォー・ユー」でボブとチャーリーがシンコペーションを効かせたジャムを展開する。サウンド全体のヴォリュームが大きくなったせいか、ボブのピアノのタッチが強くなったように聞こえる。次の曲に移る前、ボブはステージ右端に移動して水を口にした。ステージが小さいので、観客の見える位置に水がおかれている。ボブがピアノに戻ると「デュケーン・ホイッスル」がはじまる。軽快な曲に観客も歓声をあげる。ボブは両膝を曲げ、上体を大きく前にかがめて、リトル・リチャードやジェリー・リーのようにピアノを叩き、ビッグ・ジャムが展開する。今夜の列車はどこに向かうのだろう。

ここから1部の山を迎える。いつものように赤みがかった照明の下で「ペイ・イン・ブラッド」がはじまる。ボブは両足を大きく開いてマイクスタンドの前に立ち、片手でスタンドを持ちながらポーズを決める。ほんとうにかっこいい! 短いハーモニカのイントロで「ブルーにこんがらがって」がはじまる。ややスローなテンポで、ヴォーカルの自由度がますます高まっている。「あなたのために、ぼくの魂が書いたような詩」と歌う箇所にゾクッとさせられた。こんな歌い方ができるのはボブだけだ。ハーモニカソロのあと、ピアノに移って曲は終わる。1部の締めくくりは「ラヴ・シック」。スチュのエレクトリックギターが鋭いリズムを刻む。アップシング、伸びのある低音、濁声、自由な歌い回しをするボブを見ていたぼくは、このパフォーマンスをワイルド・ボブと名付けた。今夜のチャーリーのギターソロは最高だ。「アリガトウ。すぐに戻ってくるよ」ボブは、そう言ってステージから去っていった。

(ブレーク)
過去、ボブが札幌でコンサートをおこなったのは、1997年日本ツアーの最終日の2月24日、1回だけだ。客席2300人の厚生年金会館で開催されたこの時のコンサートでは、世界で初めて歌った「ヴィオラ・リー・ブルース」を含む15曲だったが、今夜のセットリストと重なる曲は3曲しかない。当然かもしれない。あれから17年という年月が経過したのだから。今回は収容人数は前回とそれほど変わらない2000人。しかし、客席で鑑賞するコンサートと、ライヴハウスで体験するコンサートでは、臨場感がまるでちがう。今夜のボブは、あの時よりもずっと若い。観客の年齢層も若い。ボブが現役のトップアーティストであり続ける証だろう。

2部も3連チャイムを合図にスチュがエレクトリックギターを弾きながら登場する。1曲目は「ハイ・ウォーター」。ボブは濁声や鼻にかかった声をうまく混ぜながら、いつもよりも崩した自由なヴォーカルを聞かせる。会場の音響のせいもあるが、切迫感は薄れたものの、不気味さが高まるパフォーマンスだ。チャーリーが効果的なリフを演奏する。「運命のひとひねり」がハーモニカのイントロではじまった。ここでもアップシングを混ぜながらニュアンスを込めたソフトなヴォーカルを聞かせる。一転してヘヴィな「アーリー・ローマン・キング」。ボブのピアノとチャーリーのギターの掛け合いが興奮を生む。最後はジャム演奏。それにしても今夜のチャーリーのギターはいいリフを奏でている。

左手に持ったハーモニカで短いイントロを吹いた後、ボブが「フォーゲットフル・ハート」をうたい出す。右手でマイクスタンドを持って立つボブの姿は、じつにセクシーだ。たしかに彼女のドアは開いていたときもあったのだと、思い込みたい男の心情が切ないほど伝わってくる。大騒ぎをしていた観客も、食い入るようにボブに視線を集中させ、聞き耳を立てる。感動が会場を埋め尽くす。続いて軽妙な「スピリット・オン・ザ・ウォーター」がはじまる。アップシングを取り入れながら、ボブはピアノの低音部ですてきなリフをたたき出す。やがて「ドレミファソラシド〜ドシラソファミレド」と音階を練習するようなリフをくりかえす。よほど気に入ったのか、このリフを何度も何度も、10回近く演奏した。曲の最後はビッグジャム演奏で締めくくった。

「スカーレット・タウン」は、ボブがストーリーテラーとしての本領を発揮するパフォーマンスを展開する。はたしてスカーレット・タウンに希望はあるのだろうか? それとも終末を迎える最期の地なのだろうか? 歌の途中でボブは一瞬シャドーボクシングをするようなポーズを取ったように見えたのは、ぼくだけだっただろうか。「スーン・アフター・ミッドナイト」は、やはり甘いポップスの調べに聞こえる。チャーリーがゆったりとしたリフを奏で、ドニーがペダルスティールで雰囲気を高める。ボブもソフトなヴォーカルを聞かせる。だが、歌の内容は甘いラヴソングではない。

2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は、今夜も強烈だ。ややスローなテンポで、ボブがポーズを決めまくりながら歌う。片手でマイクスタンドをつかみ、片手を腰に当てる。お得意のポーズだ。「シェキナ・ベイビー・ツイスト・アンド・シャウト」の下りで大歓声がわき起こるのもいまや恒例となったようだ。最後は、もちろん「どうだ」と決める。最高!

アンコールは「見張り塔からずっと」と「風に吹かれて」の不動の2曲。音響のちがいからか、スチュがナイフのように鋭く刻むリズムギターが強調されないので、かなり雰囲気が変わって聞こえる。ボブもいつもとちがうリフをピアノでたたき出す。「風に吹かれて」はいつもにも増して自由度が高まっている。ボブのヴォーカルもピアノも今夜の気分に合わせて、自由に操られているように聞こえる。まさに、フリーホイーリン・ボブといったところだ

最後の整列でも、バンドメンバーたちは不動の姿勢を保っているが、ボブは落ち着かなさそうに、ゆらゆらと体を動かし、観客の反応を確かめようと視線をあちこちに向ける。こうして、17年ぶり2度目の札幌公演が終了した。明かりのついた会場には、ストラヴィンスキーの「春の祭典」がBGMで流されていた。(菅野ヘッケル)

(ボブとは関係ないが、会場のゼップ・サッポロにはやや不満が残った。客の入退場、ドリンク購入に時間がかりすぎる。人でごった返す一階通路に設営された喫煙所は、改善してほしい。2階にほとんど人のいない通路があるのに)



Bob Dylan
April 13, 2014
Zepp Sapporo


1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You 
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick

(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

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●『テンペスト』
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ロックの神様ボブ・ディラン東京全公演終了。日本語で「ありがとう」! (2014.04.11)

「ディラン祭!」特設サイトに東京全公演レポ掲載!日本縦断ツアー中!奇跡は更に日本全国をかけめぐる。



風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続ける、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン。現在72歳、2014年5月24日には73歳となる。2010年以来4年ぶり、1978年の初来日公演以来通算7回目の来日公演が実現した。1988年以来、今でも世界各地で年間100ヶ所以上のライブツアーを行い、ファンの間ではそれが“NEVER ENDING TOUR”と呼ばれている。この終りなきツアーが、日本においては、またもや特別にライヴハウス・ツアーとなった。会場は全てZeppで、3月31日から4月23日まで東京、札幌、名古屋、福岡、大阪と24日間でなんと5都市17公演。4月10日のZepp DiverCity公演をもって、まずは東京の9公演が終了。東京公演はチケットがすべて即完売。



ボブ・ディランは連日神懸かったパフォーマンスを繰り広げ、唯我独尊で、決して迎合せずに進化する「最新型」の姿を東京のファンに見せつけてくれた。セットリストには基本パターンがあるものの、日によって部分的に曲が差し替えられていく。全公演で、最新オリジナル作『テンペスト』収録9曲のうち6曲を披露している。『テンペスト』収録曲の中でも本編最後の「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は日を追うごとに観客からの歓声が大きくなり、連夜のライヴの中で「最高の瞬間のひとつ」となった。「風に吹かれて」や「見張り塔からずっと」などの有名曲も演奏されるが、全く新しいものを創造しているかのように原曲のイメージは叩き壊され、それぞれの曲が進化を見せた。ステージは仄暗く、バンドは全員グレーの揃いのスーツでビシっと決め、場末のバーで演奏してるジャズバンドのよう。ディランはそんな怪しい奴らを仕切る、元締め的なマフィアのボスのような佇まいを見せる。アンコール後はバンドのメンバーとともに並んで再び会場中を見廻すが、決して頭は下げない。ただただ、「今日の俺たちのライヴはどうだ?満足したか?どんな気分だ?」と自信満々な「ドヤ顔」で会場を見つめ、さっとステージ奥へと去る。


今回のジャパン・ツアーでは、他国ではありえない、めずらしい光景が見受けられる。今までライヴで一度も演奏したことがない曲を日本で全世界初披露したり、ステージで花束を受け取ったり、ステージ上でサイン対応までしたのだ!日本の観客の大きな歓声やレスポンスがそうさせたのだろう。そして、最後の4公演では、前半が終了しインターミッション(休憩)に入る前、日本語で大声で一言「ありがとう」と観客に伝えている。


日本公演はこの東京公演がちょうど折り返し地点で、このあと札幌、名古屋、福岡、大阪と8公演があり、「奇跡」はこれから日本を縦断する!ソニー・ミュージックが立ち上げた「ディラン祭!」の特設サイトで、日本のディラン評論の第一人者菅野ヘッケル氏による東京全9公演の臨場感あるライヴレポートが掲載されている。https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/


【東京全9公演ライヴレポート】
●2014年3月31日 Zepp DiverCity初日ライヴレポート
「時には優しく、時には力強く、時には60年代を思い出させるような若々しいヴォーカルを聞かせてくれた。」
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438475


●2014年4月1日 Zepp DiverCity第2夜ライヴレポート
「浦沢直樹氏と話をした。彼は「最新型のようなディラン」と結論づけ、最近見たポールやストーンズが過去の歌に頼っているのにくらべて、ボブはほとんど新作しか歌わない。今現在のボブが聞けたのがうれしい。これこそアーティストだ、と」
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438547


●2014年4月3日 Zepp DiverCity第3夜ライヴレポート
「中山ラビさんと話をする機会があった「すごいね。いいね。前回(2010年)よりもいいわ」。、「フォーゲットフル・ハート」に特に感動したとも語ってくれた。」
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438615


●2014年4月4日 Zepp DiverCity第4夜ライヴレポート
全世界のディラン・ファンが驚愕!全世界をニュースが走る!あっと驚く「ハックス・チューン」全世界初披露!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438668


●2014年4月5日 Zepp DiverCity第5夜ライヴレポート
「和久井光司さんと話をした。彼は" 「ピアノが自由でいい。ヴォーカルも自由でいい」と絶賛していた。こんなピアノを弾く人はいない。だからボブは自分でピアノを弾くのだろう。」
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438669


●2014年4月7日 Zepp DiverCity第6夜ライヴレポート
なんと、日本語で「ありがとう」!ステージ上でファンが差し出した雑誌とタオルにサインをする!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438672


●2014年4月8日Zepp DiverCity 第7夜ライヴレポート
珍事!ボブ途中退場、二度と聞けないであろうジャムセッションも!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438783


●2014年4月9日Zepp DiverCity第8夜ライヴレポート
最前列のファンが差し出す花束を見つけると、前に出て受け取った。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438802


●2014年4月10日Zepp DiverCity第9夜ライヴレポート
ディランがかすかにお辞儀!?「コンサート終了後にみうらじゅんさんはコメントを紙に書いてくれた。渡されたメモ用紙には「スゲーカッコ良かったです。ディランの生きている時代に生まれて幸せです。みうらじゅん」と書かれていた」
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438835


【2014年4月10日セットリスト】
1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド (『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー (『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4.What Good Am I? ホワット・グッド・アム・アイ? (『オー・マーシー/Oh Mercy』1989) ...
5.Waiting for you(『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)
6.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル(『テンペスト/Tempest』 2012)
7.Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド(『テンペスト/Tempest』 2012)
8.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997)
休憩
10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン) (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命のひとひねり (『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ(『テンペスト/Tempest』 2012)
13.Forgetful Heart フォゲットフル・ハート(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
14.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
15.Scarlet Town スカーレット・タウン (『テンペスト/Tempest』 2012)
16.Soon after Midnight スーン・アフター・ミッドナイト (『テンペスト/Tempest』 2012)
17.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ (『テンペスト/Tempest』 2012)
Encore:

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと (『ジョン・ウェズリー・ハーディング/John Wesley Harding』1967年)
19.Blowin in the wind/風に吹かれて (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン)


【メンバー】
ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar


【ディラン祭り!】
ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/
来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に! :https://www.facebook.com/legacyjp
来日期間中限定:追っかけレポートを、Facebookページで投稿セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ。今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定。


【ボブ・ディラン来日公演】
東京
3/31(月) Zepp DiverCity 
4/1(火) Zepp DiverCity 
4/3(木) Zepp DiverCity 
4/4(金) Zepp DiverCity 
4/5(土) Zepp DiverCity 
4/7(月) Zepp DiverCity 
4/8(火) Zepp DiverCity
4/9(水) Zepp DiverCity
4/10(木) Zepp DiverCity
―――以上終了―――
今後のスケジュール

札幌
4/13(日) Zepp Sapporo 
4/14(月) Zepp Sapporo 


名古屋
4/17(木) Zepp Nagoya 
4/18(金) Zepp Nagoya 


福岡
4/19(土) Zepp Fukuoka 


大阪
4/21(月) Zepp Namba 
4/22(火) Zepp Namba 
4/23(水) Zepp Namba 


INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999  www.udo.jp

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ボブ・ディラン 2014年4月10日Zepp DiverCity第9夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.11)



昨晩4月10日のZepp DiverCity公演をもって、まずは東京の9公演が終了。東京公演はチケットはすべて即完売。連日神懸かったパフォーマンスを繰り広げ、唯我独尊、我が道を行く、決して迎合しない進化する「最新型」ボブ・ディラン!お次は札幌です!

菅野ヘッケルさんからの昨日の4/10東京最終公演第9夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月8日Zepp DiverCity7日目ライヴ・レポート】


ボブ・ディラン
2014年4月10日
Zepp DiverCity

今夜は3連チャイムの合図でスチュが弾くアコースティックギターのリフがはじまった。やがて右手からバンドメンバー、最後にボブが登場する。今夜のボブは3日目に着用していたのとおなじオフホワイトの上下、いつもの黒白のカウボーイブーツ、頭にグレーのスペイン帽をかぶっている。1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がはじまる。出だしから調子がいいように聞こえる。加えて観客の反応もすごくいい。アップシング、音の引き延ばしなど、ニュアンスたっぷりのヴォーカルはさらに自由度を増しているようだ。「シー・ビロングス・トゥ・ミー」のボブはパワーにあふれている。今夜はロッキン・ボブ、あるいはドライビング・ボブなのか? ボブがハーモニカをひと吹きしただけで、大歓声がわき起こる。観客のテンションも上がりっぱなしだ。それに応えるかのように、ボブもみごとなハーモニカ演奏を聞かせる。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」はボブが得意とする軽快なマイナー調のロック/ブルースだ。今夜のボブはメロディアスなピアノのリフでバンドを先導する。一転して告白するように、あるいはつぶやくように「ホワット・グッド・アム・アイ」がはじまる。ステージの照明はほんとうに暗い。2階席から見ていると、ボブもバンドメンバーとおなじダークグレーのスーツを着ているようにしか見えない。ボブの低音が魅力的に響き、強い意志が込められているように聞こえる。チャーリーが繊細なギターで雰囲気を高める。

5曲目に移る前に、ボブがステージ左手に立っているトニーのところに歩いて行き、なにやら相談している。「もしかしてセットリストを変更するのかな?」とぼくは一瞬思ったが、早とちりだった。5曲目はいつもとおなじ「ウェイティング・フォー・ユー」。ドニーのペダルスティールにチャーリーがメローなリフを重ねるワルツに合わせ、ボブは右手だけでピアノを弾きながら感情を込めて歌う。うまく行かなくなったふたりの仲、幸せだった日々が戻ってくることを待ち続ける男の歌なのだろうか。3連音を多用するボブのピアノソロもフィーチャーされる。ムードが一変して「デュケーン・ホイッスル」が軽快にはじまる。列車デュケーン号の最終運行をテーマにしたこの歌を聞くと、ぼくはいつもスティーヴ・グッドマンの作品で、アーロ・ガスリーやウィリー・ネルソンで知られる「シティ・オブ・ニューオリンズ」を連想する。ボブのピアノとチャーリーのギターがパワー全開のジャム演奏を繰り広げ、観客の熱気は高まるばかりだ。

ステージがすこし赤みがかった照明に変わり「ペイ・イン・ブラック」がはじまる。じつに不気味で、おどろおどろしい歌だ。ヘヴィーなリズムに乗せて、一部を書き換えた歌詞を歌うボブの1行1行に観客が大声で応える。途中からハンドマイクに持ち替えたボブが、片手でつかんだマイクスタンドを斜めに傾ける。まさにハードロッカーの姿だ。ヘッドバンギングでリズムをとるボブは、とても若く見える。かっこいい。クールだ。次はボブの代表作「ブルーにこんがらがって」。ボブがこの歌をライヴで歌った回数は歴代4位、1000回をはるかに越える。レコードで発表してから40年近く経つが、いまでも進化を続けているこの歌は、いつ聞いても、何度聞いても新鮮に響く。だれにも真似することができない歌い回しでストーリーを展開し、感動的なハーモニカソロを聞かせた後、ピアノに移ってエンディングを迎えた。

1部を締めくくる「ラヴ・シック」も赤みを帯びた薄暗い照明のステージで歌われる。恋の病に落ちた苦しみが、強烈に伝わってくる。チャーリーのギターソロが心地よく流れる。ソイボムの乱入したグラミー賞授賞式でも、ボブもこんなギターを演奏したかったのだろう、とぼくは勝手に想像した。「沈黙が雷鳴のように思える」時、チャーリーが弦をこすって効果を高める。ハンドマイクを持ったボブが右手を伸ばした後、両腕を広げてエンディングのポーズを取る。決まっている。「アリガトウ。少しのあいだいなくなるけど、すぐに戻ってくる」日本語を交えたことばを残して、1部が終わった。

(ブレーク)
近くの席にいたみうらじゅんさんに感想を聞いてみた。コンサート終了後にみうらじゅんさんはコメントを紙に書いてくれた。渡されたメモ用紙には「スゲーカッコ良かったです。ディランの生きている時代に生まれて幸せです。みうらじゅん」と書かれていた。その通り。しかも、ぼくたちは世界がうらやむライヴハウス公演を体験しているのだ。日本に住んでて良かった。ボブの要請だとしても、収容人数のすくない小さなライヴハウスで9公演(東京)を実現してくれたプロモーターのウドーミュージックにもお礼をいいたい。

2部も3連チャイムの合図に続き、スチュのエレクトリックギターのリフが流れた後、帽子をかぶったまま登場したボブが「ハイ・ウォーター」を歌いだした。ドニーが弾き続けるバンジョーにのせて、ボブはややしゃがれ声で歌う。ドニーは歌によって、ペダルスティール、ラップトップ、エレクトリックマンドリン、ヴァイオリン、バンジョーと異なる楽器を演奏し、多彩な才能を発揮している。ボブの背後に位置するドニーの視線は、一瞬たりともボブから離れない。ほかのミュージシャンもそうだが、彼らの視線は客席にむける余裕はないと言わんばかりに、つねにボブに集中している。ボブの歌い方やピアノの弾き方に合わせて、柔軟に対応するためだ。すばらしいバンドだ。1988年にスタートしたネヴァーエンディング・ツアーは26年目に入った。この間、ボブはバンドメンバーをいろいろ入れ替えてきたが、現在のバンドが最高だとぼくは思っている。

スチュのアコースティックギターとドニーのペダルスティールが物悲しい雰囲気を創り出し、ボブが説得力を込めたやさしいヴォーカルで「運命のひとひねり」を歌う。余韻を残すハーモニカも印象的だ。ステージの照明が明るくなり「アーリー・ローマン・キング」では、ボブのヴォーカルに若さを感じる。観客も大歓声をあげる。ボブのピアノが先導するノリノリのジャム演奏に興奮は高まるばかりだ。ボブの指の動きを確かめようと、チャーリーが何度もピアノに近寄り鍵盤をのぞき込む。「フォーゲットフル・ハート」では短いハーモニカソロに続いて静かにボブが歌いだす。「忘れっぽい心」を持った人に切々と訴えかける男の心情を歌っているとぼくは理解しているが、どうだろう。些細なことまですべて覚えていると思われる主人公のせつなさと嘆きが聞き手の心にしみる。感動的な曲だ。

軽妙なジャズナンバー「スピリット・オン・ザ・ウォーター」に移る。ボブがピアノで低音部から高音部に流れて行くリフを何度も弾く。すぐにバンドがそのリフに合わせて演奏を重ねる。長い物語のなかで「パラダイスには戻れない。人を殺してしまったから」と歌うが、水上に漂う霊魂とな何を指しているのかな? 続く大好きな「スカーレット・タウン」を聞くと、ぼくはいつも「エイント・トーキン」や「ハイランズ」、「クロス・ザ・グリーン・マウンテン」を思い出す。半世紀近く前に初めて「ローランドの悲しい目の乙女」を聞いて以来、長い物語を歌うボブが大好きになった。アコースティックギター1本で歌っていたフォークシンガー時代のボブが好きだと言うファンも、この歌に胸を打たれるはずだ。

「スーン・アフター・ミッドナイト」は、何度聞いても甘いポップスの魅力を感じる。テーマとして真夜中の殺人が歌われなければ、多くのアーティストにカヴァーされるようなポピュラーソングになったかもしれない。2部の締めくくりは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ステージの照明が明るくなる。この時初めて気づいたが、ボブはいつのまにか帽子を脱いでいた。頭頂部がかなり盛り上がったカーリーヘアーのボブは若く見える。9小節の短い歌詞が10番まで続くが、2小節歌うたびに観客が大歓声をあげる。今回の日本ツアーで最大の興奮状態だ。ボブも笑顔で応じているように見える。白いカントリースーツのボブがマイクスタンドを片手で持って歌っている姿に、ズートスーツを着込んだ古き良き時代のロックンローラーの影が重なって見えた。かっこいい。もちろん「シェキナベイビー、ツイスト・アンド・シャウト」とボブが吠えると、大歓声が沸き起こる。「どうだ」とドヤ顔を決め込んでステージを去って行った。クールだ。

アンコールはボブがピアノで弾く思わせぶりなリフではじまる。おや? と思う間もなくすぐにスチュがアコースティックギターでおなじみのコードをかき鳴らし「見張り塔からずっと」がはじまる。ボブが歴代ライヴで歌った回数ではこの歌が第1位。ちなみに2位は「ライク・ア・ローリング・ストーン」、3位は「追憶のハイウェイ61」、4位は「ブルーにこんがらがって」、5位が「風に吹かれて」となっている。新作『テンペスト』からの6曲を組み込んだ今回の固定セットリストに、代表曲をもっと聞きたいと思っていたファンもいるかもしれない。でも、あまりなじみのない新しいい曲を聞いて、虜に鳴った人も大勢いるだろう。むしろ、そうしたファンの方が多いのではないかとぼくは思う。ボブの魅力がここにある。過去の遺産ではなく、ボブが今夜ステージで生み出したアートに聞き手は惹かれるのだ。最後の「風に吹かれて」を歌い終わったボブは、ピアノから離れ、チャーリー・チャップリンを思い出させるような歩き方でひょこひょことステージ中央に出てきて、ハーモニカで曲を終えた。こうして9日間の東京公演がすべて終わった。

最後の整列あいさつで、ボブはことばを発したわけではないが、かすかにお辞儀をした。ボブも満足したのだろう。ボブのベストコンサートを体験できたぼくも満足だ。詳しく書けないが、コンサート終了後に会ったミュージシャンたちも、みな満足したようだった。(菅野ヘッケル)


Bob Dylan
April 10, 2014
Zepp DiverCity




1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You 
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick

(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

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ボブ・ディラン 2014年4月9日Zepp DiverCity第8夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.10)

菅野ヘッケルさんからの昨日の4/9東京第8夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月9日Zepp DiverCity8日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月9日
Zepp DiverCity


会場の明かりが消え、7時3分チャイムが2回鳴ると同時にスチュがアコースティックギターで弾くいつものリフが流れはじめる。暗闇のステージにバンドメンバー、最後にボブが現れ所定の位置に着く。頭上の照明が点灯され、ドラムがビートを叩き出す。1曲目「シングス・ハヴ・チェンジド」がスタートした。バンドは黒いスーツ、ボブはズボンの両サイドに刺繍の入った白のカントリースーツ、帽子をかぶっている。やや落ち着かない様子で、客席に視線を送る。ジェットコースターライドのようだった昨夜の混乱から一夜明けた今夜は、落ち着いた雰囲気ではじまった。ボブはアップシングを取り入れながら、ていねいに、やさしく歌う。ビシッとシャープなエンディングが決まっている。今夜も「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」で途中にハーモニカ・ブレークを取り入れる。アップシングと対比する低音が、今夜はとくにいいようだ。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」ではジョージがときおりダブルビートを効果的に叩き出し、チャーリーが切ないメロディのリードを弾く。ボブの心を込めたやさしいヴォーカル・デリヴァリーは変らない。今夜はテンダー・ヴォーカル・ナイトなのかな? 

「ホワット・グッド・アム・アイ」で確信した。ニュアンス豊かに、魅力的な低音を聞かせてくれる。マイクスタンドを右手で持って歌うボブは、熟練した最高のヴォーカリストだ。曲の終わりはハーモニカで締める。「ウィティング・フォー・ユー」でも別れた恋人を待ちわびる苦しみや切なさが切々と伝わってくる。ムードは一変して軽快なジャズナンバーのような「デュケーン・ホイッスル」に移る。トニーがスタンドアップベースで刻むリズムが列車を一定のスピードで走らせているようだ。数年前までのコンサートの定番曲だった「サマー・デイズ」とおなじように軽やかなジャムが繰り広げられる。

「ペイ・イン・ブラッド」はプロテストソングなのか? 「わたしは血で支払う/でもわたしの血ではない」いったい、だれを責めているんだろう。それにしても、強い決意が伝わってくる。ギャング団に狙われたような、怖さを感じるのはぼくだけか。歌詞の一部が書き換えられたこの歌を歌うボブは、わずかにヘッドバンギングをするように見える。熱心なファン以外の人は、続く代表曲「ブルーにこんがらがって」の登場にほっとするかもしれない。今夜は長めのハーモニカのイントロではじまり、歌の出だしからボブは完璧なヴォーカルで歌いだす。ボブのタイミングの取り方とリズム感は、だれにも真似することはできない。まして代表曲だから、歌詞を覚えているからといって、いっしょに歌うなんてとうてい無理だ。1部の最後「ラヴ・シック」でボブはステージ中央に立ち、ハンドマイクでポーズを決めまくりながら歌う。「きみといっしょにいられるというのなら/わたしは何もかも投げ出してしまうよ」長く引き延ばしたヴォーカルで1部が終わった。

「アリガトウ。サンキュー、すこしの間いなくなるよ。すぐに戻ってくる」休憩を告げるとき、3日前から日本語で「アリガトウ」と言いはじめた。日本が好きだと言われているボブの、精一杯のファン・サービスなんだろう。

2部もチャイムが鳴り、スチュがエレクトリックギターで弾くリフに続けて「ハイ・ウォーター」ではじまった。今夜も帽子を脱いできた。絶え間なく響くバンジョーに乗せて、ボブは語るように歌う。この歌には「チャーリー・パットンに捧げる」というサブタイトルがついている。1920、30年代に活躍したキング・オブ・デルタ・ブルースと称されたブルースマンだ。次はハーモニカのイントロで「運命のひとひねり」がはじまる。今夜はじつに低音が魅力的に聞こえる夜だ。ときおりアップシングを取り入れ、すばらしいハーモニカも聞かせてくれたこの歌を聞きながら、説得力あふれるボブのパフォーマンスに酔いしれる。ぼくは今夜をテンダー・ヴォーカル・ナイトと決定した。

ヘヴィーなブルース「アーリー・ローマン・キング」でボブがピアノで得意の3連音のリフを叩き出す。やさしさから激しさまで、充実したパフォーマンスが持続する。テンダー・ヴォーカル・ナイトの頂点が「フォーゲットフル・ハート」で訪れた。いつも以上にボブのヴォーカルがオンに聞こえる。バランスを調整したのかな? 細部にいたるまで、細かいニュアンスを込めて歌う。ことばがすべて明瞭に聞き手に伝わる。ハーモニカが嘆きの調べを奏でる。まるで部屋のそばで歌ってくれているような錯覚におちいった。すばらしい。

一変して軽快なジャズナンバーのような「スピリット・オン・ザ・ウォーター」では、例のダミ声も交えて歌う。最後に「わたしたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」とボブが歌う。その通り。観客が賛同の歓声を上げる。感動の夜は続く。大好きな「スカーレット・タウン」がはじまる。ハンドマイクで歌うボブは、セクシーだ。右手でマイクスタンドを握り、左手を曲げて腰に当ててポーズを決める。チャーリーが絶妙なギターを弾く。どこにあるのか定かではないが、世界の七不思議が集まるスカーレット・タウンに終末が迫りくる。ストーリーテラーのボブに引き込まれる。

甘いポップスの調べに乗せて「スーン・アフター・ミッドナイト」が歌われるが、真夜中を過ぎたばかり、殺人事件は起きたのだろうか? 謎の残る歌だ。2部を締めくくるのは定番曲となった「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ようやく一般的な明るさに照らされたステージで、ボブが短い9小節に乗せて吠えるようにことばを吐き出す。
「シェキナベイビー、ツイスト・アンド・シャウト。何のことだかわかるだろう」ボブが吠える。観客が大歓声で応える。最後は、「どうだ」とドヤ顔を決め込んで終わる。

アンコールはいつもとおなじ。今夜は「見張り塔からずっと」ですばらしいピアノを聞かせてくれた。静から動へ一気に盛り上げていくアレンジも決まっている。1974年1月3日、ザ・バンドをバックにライヴ演奏して以来、この歌は2200回以上ライヴで歌われている。ボブのコンサートに欠かせない歌だが、決してマンネリにおちいることはない。ツアーごとにアレンジが変わり、パフォーマンスも変る。だから、何回、何十回と聞いても飽きることはない。聞くたびに新鮮な魅力を感じる。ボブのコンサートはレコードで慣れ親しんだ歌を聞きに行くのではない。その場。その瞬間にボブが創り出すパフォーマンスを見に行くのだ、とぼくは思っている。たまたま、知っている歌が歌われる夜があるかもしれない。逆に曲名さえも思い出せない夜があるかもしれない。ノスタルジーを確認するのではなく、その瞬間に生まれる作品を、あるいは芸術空間を共有するのだ。最後は「風に吹かれて」。アップシングを取り入れ、「ブローイン・イーーーーン・ザ・ウィンド」と引き延ばして歌う。観客も満足感で笑顔を浮かべているように見える。

最後は整列でコンサートが終わる。以前はジョージを除いた全員が横一列に整然と並んだが、最近はややバラバラになっている。ボブは観客の反応を確かめるべく、視線を送る。やがて最前列のファンが差し出す花束を見つけると、前に出て受け取った。めずらしい光景が、日本ツアーで見られる。ボブも気分よくコンサートを終えた満足感に浸っているのだろうか。こうして4夜連続の過密スケジュールの3日目が終わった。明日は9回連続公演という新記録を打ち立てた東京公演の最終日だ。ますます期待が高まる。(菅野ヘッケル)


Bob Dylan
April 9, 2014
Zepp DiverCity

1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4.What Good Am I? ホワット・グッド・アム・アイ? 
(『オー・マーシー/Oh Mercy』1989) ...
5.Waiting for you
(『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)
6.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
7.Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
8.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997)

休憩 

10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン) (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命のひとひねり 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
13.Forgetful Heart フォゲットフル・ハート 
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
14.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
15.Scarlet Town スカーレット・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
16.Soon after Midnight スーン・アフター・ミッドナイト 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
17.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 

Encore: 

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと 
(『ジョン・ウェズリー・ハーディング/John Wesley Harding』1967年) 
19.Blowin in the wind/風に吹かれて 
(『フリーホイーリン・ボブ・ディラン

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ボブ・ディラン 2014年4月8日Zepp DiverCity 第7夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.10)

菅野ヘッケルさんからの第7夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月8日Zepp DiverCity7日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月8日
Zepp DiverCity

「何かが起こっているのに/あんたはそれが何なのかわからない」
7時の時報を告げるようにチャイムが鳴り、スチュが弾くアコースティックギターのリフが流れ出す。いつものように暗闇のステージにバンドメンバー、最後にボブが出てくる。照明が点灯され、オープニング曲「シングス・ハヴ・チャンジド」がはじまった。バンドは黒いスーツ、ボブは2日目とおなじ白いカントリースーツとグレーのスペイン帽子という格好だ。1曲目から今夜もボブの調子はいい。ヴォーカルを思いのまま自由にコントロールしている。エンディングも決まった。今夜も期待が高まる。「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」でも自由なヴォーカルが持続する。新たなアレンジとして、途中バンドが演奏をやめてハーモニカのソロだけが流れるブレークが取り入れられた。今夜もハーモニカ・ナイトになるのかもしれない。だが、軽快な「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」の途中でトニーがベースの音を気にするような行動をとりはじめた。アンプの調子が悪いのかノイズが混じる、やがてハウリングも発生、歌が終わる直前にはボブのピアノもノイズに埋もれる。サウンドテックがすぐに現れ、調整を試みるがノイズ、ハウリングは止まない。ピアノの下に何人かが潜り込んで、内蔵マイクを修理しているように見える。この間、ボブはピアノで何やらリフを弾き続ける。バンドたちも「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」のマイナー調のコード進行でボブに合わせる。即興演奏は数分間、1曲分に相当するほど長くつづいた。ボブが叩き出すリフがとてもいい。まるで新曲をつくる過程を見せられているような気がした。心地よい即興曲が終わってもトラブルは回復しない。

「エヴリシング・イズ・ブロークン」何もかもが壊れてしまった。バンドリーダーのトニーがボブとなにやら相談しながらすステージから消えた。サウンドテックはステージモニターのコントロールボードに集まって修理を続けている。観客の不安な気持ちを和らげようと、スチュがステージに現れ一人芝居のような仕草をする。しばらくするとボブとトニーが出てきて、万が一のために用意されているボブの白いギターの前で立ち止まる。一瞬、ピアノがだめなのでギターを弾くことにするのか、と期待を持たせるような行動だ。だが、そのまま左手に消えて行った。トラブルは思った以上に深刻だったようだ。7時30分には日本語で「機材トラブルで中断しています。復旧次第再開します」といったむねがアナウンスされ、会場の明かりもつけられた。結局、30分ほどの中断でコンサートは再開した。

「イッツ・オール・グッド」再開したコンサートはどうなるかと思っていたが、まるで何事もなかったかのように、調子が狂うことなく、日本ツアー3回目の登場となる「ハックス・チューン」が歌われた。すばらしい。さすがにプロだなとぼくは思った。「デュケーン・ブルース」ではトニーのスタンドアップベースとジョージのブラシで刻むビートが列車が一定のスピードで疾走する雰囲気をみごとに描き、ボブのピアノとチャーリーのギターがジャム演奏を展開する。チャーリーのギターが光る一曲だ。「ウェイティング・フォー・ユー」でもボブのピアノとチャーリーのギターが美しいワルツを奏でる。「ペイ・イン・ブラッド」はドラムのビートが呪いを込めてたように、おどろおどろしく響く。歌詞の一部が書き換えられているように聞こえるが、どうだろう。「ブルーにこんがらがって」ではボブのヴォーカルも絶好調だ。みんなに愛される代表曲なので、観客もいっしょに歌いたい気分にかられるが、とんでもない、ボブの歌い回しはだれにも真似できない。いっしょに歌うなんて、到底無理だ。あきらめた方がいい。今夜は、自由度の増したヴォーカルとハーモニカが魅力的だ。1部の最後の「ラヴ・シック」では。スチュのエレクトリックギターが鋭いカッティングリズムを刻み、チャーリーが嘆きを込めたようなフレーズでボブをバックアップする。休憩前のことばはどうするのかな、と思っていたらボブは大きな声ではっきりと告げた。「アイガトウ。今夜はトラブルがあったのに、我慢してくれてありがとう。すぐ、戻ってくる」

2部はもちろん「ハイ・ウォーター」ではじまる。背景に投影される抽象模様を目立たせるためなのだろう、歌の初めではステージ頭上の照明が消される。あいかわらず、薄暗いステージだ。今夜は、ドニーが印象的なバンジョーソロを弾いた。スチュがトニーの背後に移動してアンプの前で巨体を揺らしながらリズムギターを弾いている。なにか気になることがあるのだろうか? 「運命のひとひねり」で、ボブがハーモニカを吹きまくる。今夜もハーモニカ・ナイトかな。「アーリー・ローマン・キング」では、いつも以上にステージが明るくなった。昔のローマの王様たちのように、ヘヴィーなピアノブルースが力強く響く。今夜も「フォーゲットフル・ハート」が歌われた。優しくていねいに歌うボブのヴォーカルに酔いしれるのはぼくだけではないはずだ。「おまえだけが私の祈りに答えてくれた」ぐいぐいと歌の世界に引き込まれていく。トラブルがあったことなんて。忘れてしまった。「スピリット・オン・ザ・ウォーター」ではっきりわかった。今夜はピアノ・ナイトだ。ミスタッチなんか気にしない。ボブは思いついたリフをしつこく繰り返す。軽妙なリズムに体が動く。「ぼくたちはとんでもなく素晴らしい時をいっしょに過ごせるよ」たしかに、その通りだ。「スカーレット・タウン」は、やはり今回の日本ツアーのハイライトのひとつだ。好きだ。終末が近づくスカーレット・タウンはどこにあるんだろう。いつものように甘く優しいポップスのような「スーン・アフター・ミッドナイト」に続いて、2部の締めくくり「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。曲間の暗転の後、ステージが段と明るくなる。中央に両足を大きく開いてボブが立っている。かっこいい! 「シェキナベービ・ツイスト・アンド・シャウト」で大歓声が上がる。左手を腰に当てポーズを決めるボブは。ヘヴィーロッカーだ。じつに若く見える。

アンコールでボブがピアノで何やらいつもとちがうリフを叩きはじめた。一瞬、べつの歌かと思ったが、すぐにスチュが例のリズムを刻みだした。「見張り塔からずっと」だ。最後は「風に吹かれて」。出だしの1行をマイクが拾わない。機材トラブルの後遺症が残っているのかなと、やや不安を感じた。しかしボブは関係ないよと言わんばかりに、すばらしいピアノを演奏する。「ダダダーーダン」と尻上がりの3連音を多用したリフを繰り返す。やはり、今夜はピアノ・ナイト。あるいはピアノ・ナイトになるはずの夜だった。最後のあいさつ。ボブがひょこひょこと歩いて中央に立ち、バンドメンバーが両サイドに並ぶ。やや時間をかけて、観客の反応を確かめてから、何も言わずに去って行った。

昨夜から、終了後の会場にBGMが流されるようになった。クラシックに疎いぼくにはわからないが、ネット情報によるとストラヴィンスキーの「春の祭典』の一部らしい。また、終了後に伝え聞いた話によると、機材トラブル中断後に再開した4曲目以降、ステージ上のモニターはダウンしたままだったという。真偽のほどは確かでないが、そんな不安要素を感じさせないすばらしい出来だったと思う。(菅野ヘッケル)





Bob Dylan
April 8, 2014
Zepp DiverCity


1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'

(PAトラブル発生。マイナーコードに乗せてボブとバンドが即興ですばらしい演奏を10分近く演奏する。30分中断)

4. Huck's Tune
5. Duquesne Whistle
6. Waiting For You
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick

(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

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ボブ・ディラン 2014年4月7日 Zepp DiverCity第6夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.08)



見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!
東京6日目4/7(月)、なんと日本語で「ありがとう」!ステージ上でサイン!!

菅野ヘッケルさんからの第6夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月7日Zepp DiverCity6日目ライヴ・レポート】


ボブ・ディラン
2014年4月7日
Zepp DiverCity


「ありがとう」ボブの口から日本語が飛び出した。うれしい。今回の日本ツアーでは、1部が終わって休憩に入る前にボブのしゃべりことばが聞ける唯一の機会が訪れる。毎日、すこしずつことばはちがう。初日はていねいに「サンキュー。これから15分ほどステージから消えるよ。きみたちも休憩してくれ」とやや長くしゃべったが、回を重ねるにつれ、だんだん短くなってきた。今夜も簡単なことばを残すだけだろうと思っていたら、「サンキュー。アリガトウ。5分で戻ってくるよ」と告げたのだ。そう、日本語をしゃべった。一言だけだったが、めずらしい。今夜のボブは気分がよかったのだろう。

コンサート終了時には、さらなる奇跡が起きた。いつものように横1列の並んで観客の反応を見渡していたボブが、前方に出てきて前屈みになって、最前列中央の女性ファンが差し出すプレゼントを受け取った。それだけではない。その女性のとなりにいたふたりのファンが求めるサインに応じたのだ。ボブはその場に腰を落とし、ひとりにはタオルに、もうひとりにはボブが表紙のローリング・ストーン誌に、かなり時間をかけてサインをしたのだ。何度もコンサートを見ているが、ステージ上でサインをすることなどありえなかった。まさに奇跡だ

今夜は7時ちょうどに場内が暗くなり、スチュのアコースティックギターのリフが流れはじめた。スチュは毎回おなじリフを弾いている。何かの曲の一部なんだろうか? 今夜の衣装は、バンドはグレーのスーツ。ボブは前身頃と背中が淡いグリーンとブラックのブロックパターンで分けられたジャケットを着用している。昨年秋のヨーロッパツアーでも来ていたステージ衣装だ。日本ツアーに向けて、5種類のステージ衣装を用意してきたようだ。おしゃれなボブらしい。

オープニングの「シングス・ハヴ・チェンジド」から今夜はていねいに感情を込めて歌っている気がする。ジョージがマレットで叩く行進曲風のビートが響く「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」でも、ボブのヴォーカルのよさが感じられる。バンドの音量がすこし上がったようにも感じた。ボブのハーモニカもいい。「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」ではドニーのエレクトリックマンドリンが効果的にリズムを刻む。ボブはピアノの低音部を中心にリフを繰り返す。つぎは定番セットリストから「ホワット・グッド・アム・アイ?」。アップシングを多用しながら、やさしくていねいにワルツを奏でる。さまざまな種類の声を使い分けるボブだが、今夜は深みのある低音も聞かせてくれた。それにしても暗いステージだ。一段と照明が暗くなったように思う。2階席から見ていると、一瞬ボブがどこにいるのかわからなくなるときがあるほどだ。エンディングではハーモニカも吹いた。日によってちがうが、今夜はハーモニカの演奏頻度が高い。ハーモニカ・ナイトかな

続く「ウェティング・フォー・ユー」でもボブの低音が美しい。ジョージがブラシで刻むワルツのリズムにのせて、ボブのピアノ、ドニーのペダルスティール、チャーリーのギターが優雅なカントリーワルツを展開する。一転して「デュケーン・ホイッスル」になると、めずらしく照明が明るくなった。ようやく一般的な明るさのステージだ。ただし、ピンスポットはない。軽快なリズムで『テンペスト』収録曲を歌う。途中でかなり派手なジャム演奏もくりひろげる。ノリノリだ。このまま明るい照明のステージが続くかなと思ったら、いつものような暗さに戻り、「ペイ・イン・ブラッド」がはじまった。この曲はビートを効かせたロックナンバーに仕上がっている。最後は「どうだ?」と言いたげに、ボブが仁王立ちのポーズを決める。代表曲「ブルーにこんがらがって」では、頭上の照明も消されてしまった。いままでいちばん暗いステージだ。ほとんど暗がりのなかで歌っているように見える。この歌ではボブの自由なヴォーカルとハーモニカがみごとだ。1部を締めくくる「ラヴ・シック」でも頭上の照明は消されたままだ。その効果もあって、より不気味さが増す。恋に悩む男の苦しみを吐き出すように、ボブのヴォーカルは説得力にあふれている。それに呼応するように、観客も大歓声をあげる。今夜は観客の反応が目立つ。ボブも派手に両手を動かすジェスチャーを交える。こんな夜は、すばらしいコンサートが生まれるチャンスだ。

休憩中に1階フロアを見て、観客は思ったよりも若いことに気づいた。もちろん古くからボブを聞き続けているだろう思われる高齢者もいる。日本まで見に来たと思われる外国人も大勢いる。それでも72歳のアーティストを見に来る観客にしては、年齢層が若い。ボブが、過去のアーティストではなく、いまでも新しいことに挑戦し、進化を続ける現役のアーティストである証だろう。新しくファンの仲間入りをする若者達が多くいるということだ。シェイクスピア、バッハ、ピカソなど天才アーティストと言われる人は何人かいる。ただ、みんな歴史上の人物だ。でも、ディランはちがう。ボブという天才とおなじ時代、おなじ空間に生きていて幸せだとぼくは思う。そんなことを考えていると、ドラムセットの前に置かれていた白いエレクトリックギターが片付けられる光景が目に入ってきた。ボブはギターを弾かなくなって久しいが、万が一のために毎回ボブのギターが準備されているが、今夜はそれも片付けられた。

2部、ボブは帽子をかぶらずに登場し「ハイ・ウォーター」がはじまった。ボブのヴォーカルは、歌うとも、しゃべるともちがう独特なフレージングだ。だれにも真似のできないリズム感に圧倒される。ボブは片手でマイクスタンドをつかみ、わずかにヘッドバンギングのような動きを見せる。迫る洪水の恐怖を表すようなドニーのバンジョーをバックに、ボブのヴォーカルが切迫感を伝える。「運命のひとひねり」は、どうしてこんなにやさしい歌い方ができるのだろうと思うほど、ニュアンスを込めながら愛で聞き手を包み込む。この曲でもハーモニカが印象的に響く。代わって激しいピアノブルース「アーリー・ローマン・キング」。叩くようなピアノとギターの掛け合い、ヘヴィーなサウンドに乗せてボブのヴォーカルがクリアに伝わる。つぎは「ハックス・チューン」ではなく、定番の「フォゲットフル・ハート」に戻った。レアな歌はもちろん聞きたいが、ぼくは「フォゲットフル・ハート」が省かれるのは嫌だ。ハーモニカのイントロでスタートしたこの歌でも、トニーのストリングベースとドニーのヴァイオリンが奏でる物悲しいサウンドに乗せて、ボブのヴォーカルがクリアに聞こえてくる。本当にドアがあったことさえも、忘れてしまったのだろうか? 一転して軽妙な「スピリット・オン・ザ・ウォーター」でも、ボブのヴォーカルはみごとだ。今夜はハーモニカナイトであり、同時にヴォーカルナイトでもある。曲の終わりでジャム演奏が繰り広げられる。

「スカーレット・タウン」はヴォーカルナイトを象徴するできだ。ボブは最高のヴォーカリストであり、最高のストーリーテラーでもある。コーラス部分のない歌なので、いつまでもエンディングを迎えることなく、永遠に聞き続けたい気分にさせられたのはぼくだけか? 「スーン・アフター・ミッドナイト」は星空の下で聞く、甘い調べのポップスのようだが、歌のなかの世界では殺人事件が起きているようだ。2部の締めくくりは、もちろん定番となった「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ようやく明るくなったステージの中央にボブが大きく足を広げて立っている。帽子を脱いだボブは若々しく見える。コンサートの興奮がピークに達した瞬間だ。長く無駄に費やされた歳月があったしても、もはやここまで。両手を延ばしてボブなりの派手なアクションを交え、短い歌詞を叫ぶようにくりかえす。観客はワイルドな反応を返す。こんなに大騒ぎをする観客は初めてだ。歌の最後、ボブは右手を上げて決めポーズで2部が終わった。今夜は最高の夜になった

アンコールの「見張り塔からずっと」では、何かが起きる不安さを示唆するかのように、鍵盤に頭ぶつかるんじゃないかと思うほど前屈みでピアノを叩くボブを中心にジャムが展開する。ハーモニカのイントロで「風に吹かれて」がはじまる。ボブのピアノとドニーのヴァイオリンがユニゾンのように同期する。すべてが終わって整列したとき、冒頭に書いた奇跡は起きたボブはその日の反応を確かめるために、整列して観客の様子を観察するのだ、とぼくは思っている。今夜のようにすばらしい反応を返してくれた観客に対しては、ボブもプレゼントを受け取ったり、ありえないことだがステージ上でサインをしたりして応える。さて、今夜から4日間連続でコンサートは続く。この後どうなるだろう。ぼくの心のなかで楽しみが暴走する。今夜のコンサートは、記憶に残る一夜だった。ありがとう、ボブ。ありがとう、今夜の観客のみなさん。(菅野ヘッケル)

Bob Dylan
April 7, 2014
Zepp DiverCity




1.Things Have Changed
2.She Belongs To Me
3.Beyond Here Lies Nothin'
4.What Good Am I?
5.Waiting For You
6.Duquesne Whistle
7.Pay In Blood
8.Tangled Up In Blue
9.Love Sick

(Intermission)

10.High Water (For Charley Patton)
11.Simple Twist Of Fate
12.Early Roman Kings
13.Forgetful Heart
14.Spirit On The Water
15.Scarlet Town
16.Soon After Midnight
17.Long And Wasted Years

(encore)
18.All Along The Watchtower
19.Blowin' In The Wind

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ボブ・ディラン 2014年4月5日 Zepp DiverCity第5夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.07)



見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!
東京5日目4/5(土)、東京はちょうど折り返し地点。

菅野ヘッケルさんからの第5夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月5日Zepp DiverCity5日目ライヴ・レポート】

ボブ・ディラン
2014年4月5日
Zepp DiverCity 

3夜連続公演の3日目、しかも午後5時というかなり早い開演時間なので、どうだろうと思っていたが、まったく関係なかった。回を重ねるごとに、自由度が増してきているように感じる。どんどんよくなってくる。ディランのコンサートは日によって、当たり外れがあると、よく言われてきたが、そんなことはない。今回の日本ツアーはいまのところ外れの日は1日もない。すごいな。

5時過ぎ、場内の明かりが落とされ、いつものようにスチュがアコースティックギターでリフを弾きながらひとりで暗いステージに登場する。そう、今回のツアーでは開演前の会場内にBGMも流されない。注意事項のアナウンスもない。2010年のときは、ケルアックの朗読テープが流されたように記憶している。また、古いモノクロのドキュメントフィルムが上映されたこともあったが。とにかく開演時間になると突然場内が暗くなり、ギターの音が聞こえ始め、残りのミュージシャンたちが所定の位置につき、最後にボブが現れ中央のマイクスタンドの前に立ってショーがスタートする。

今夜のボブは2日目に着用していた白いカントリースーツのジャケットにサイドに銀色の刺繍が入ったズボンの組み合わせだ。ダークグレーのスペイン帽をかぶっている。毎回衣装を変えていたが、おなじジャケットが登場したということで、日本ツアーには4種類の衣装を用意してきたのかな? バンドメンバーは黒のスーツ。

1曲目はもちろん「シングス・ハヴ・チェンジド」。「人々はおかしい、時代も変だ。以前は気にしたけど、何もかも変わってしまった」オープニングにふさわしい。気分がいいのだろう「チェーーーンジド」と引き延ばして歌う。2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」は今夜も力強いマーチのように響く。伸びのある高音、艶のある低音、押しつぶした濁声など巧みに声を使い分ける。歌の最後はワイルドなハーモニカも聞かせてくれる。ドキュメント映画『ドント・ルック・バック』のタイトルが取られた65年の代表作のひとつなので、だれもが知っているはずだが、それなのにまるで初めて聞く新曲のように感じたファンもいるだろう。次の「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」ではチャーリーがピアノを叩くボブの指の動きを確認しながら、かなり自由なギターを演奏する。ドニーがエレクトリックマンドリンで軽快さを味付けする。

さて、問題の4曲目。昨夜はパニックを引き起こした「ハックス・チューン」だったが、今夜は定番の「ホワット・グッド・アム・アイ」が復活した。ニュアンスをこめたアップシングを取り入れたこの歌は、まるで部屋のなかのすぐそばで歌ってくれているような気分にさせてくれる。次に新作『テンペスト』から「デュケーン・ホイッスル」が登場。この歌ではエンジン音を轟かせて疾走する列車の様子が浮かんでくるようなジャム演奏が展開する。続いてあまり知られていない2002年の「ウェイティング・フォー・ユー」が歌われる。トニーがストリングベースを弾き、ボブのピアノ、チャーリーのギター、ドニーのペダルスティールが優雅なワルツを奏でる。そして代表曲「ブルーにこんがらがって」を「どうだ」と言わんばっかりに自信たっぷりに、やや崩して歌う。一転してヘヴィな「ペイ・イン・ブラッド」。『テンペスト』から2曲目だが、ボブも調子を上げてきたのだろう、やや崩して歌う。じつにいい。 「血で支払うよ。おれのじゃないけど」と言うが、だれの血なんだろう。1部を締めくくるのは「ラヴ・シック」。スチュのカッティング演奏、ドニーのマンドリン、チャーリーの解き放されたようになリードギター、凄みと不気味さがどんどん増幅しているように感じる。ボブが「……メドウ……ウィンドウ……シャドウ」とわかりやす韻を踏んで歌う箇所が好きだ。「サンキュー。すぐ戻ってくる」休憩前のことばが、どんどん簡単になってきた。

(ブレーク)
2007年に『ディランを唄う』というディラン公認のカヴァーアルバムを発表した和久井光司さんと話をした。彼は" 「ピアノが自由でいい。ヴォーカルも自由でいい」と絶賛していた。たしかにボブは自分のやりたいようにやっている気がする。90年代にボブはエレクトリックギターでソロをよく演奏した。そのときは単音の3連音が特徴だったが、今回のピアノでもしつこいぐらいに3連音が演奏される。こんなピアノを弾く人はいない。だからボブは自分でピアノを弾くのだろう。94年に幸運にもボブと話す機会があったが、「ぼくが弾いてほしいと思うようなギターを弾くミュージシャンがいない。だから自分で弾く」と語ってくれたことを思い出した。そういう意味でも、チャーリーはボブの理想のギタープレーヤーかもしれない。ボブが弾きたいと思うギターを彼は代わって弾いてくれる

2部は当然「ハイ・ウォーター」で始まった。それにしても音がいい。各楽器の分離がいい。ライヴ会場なのにレコードを聞いているような錯覚を覚えるくらいい音で聞こえる。この歌の終わりは、ストップ&リスタートを取り入れたビッグエンディングだった。『血の轍』の収録曲「運命のひとひねり」ではみごとにコントロールされたヴォーカルを聞かせてくれた。歌詞の一部が書き換えられたかな? しつこいほどに繰り返されるハーモニカも聞き応えがある。つぎは『テンペスト』から3曲目となる「アーリー・ローマン・キング」。力強いこのブルースでもボブの3連音を強調したピアノ演奏が印象的だ。チャーリーがピアノのそばまで近より、ボブの指の動きを確認しながら呼応するフレーズをギターで演奏しているように見える。これにドニーのラップトップが加わりかけ合いの演奏に体が揺さぶられる。

これまでのセットリストでは、ここでぼくの大好きな「フォゲットフル・ハート」が歌われたのだが、今夜は代わって「ハックス・チューン」が歌われた。昨夜世界で初めてライヴで歌われ、ぼくをふくめて多くのファンが驚き、一瞬パニックに陥った歌が2夜連続で登場というわけだ。ラスベガスを舞台に活躍するプロのポーカーギャンブラーを主人公とする映画『ラッキー・ユー』のエンディングロールで流れる美しい曲だ。ライヴでもレコードとそれほど変わらないアレンジで歌われる。入念にリハーサルをおこなったはずなので、1回しか歌わないのはもったいない。昨夜のできに満足したのだろう、だから今夜も歌ったのだと思う。もちろんこの歌もいいが、「フォゲットフル・ハート」もどこかで復活させてほしいと思う。

「スピリット・オン・ザ・ウォター」は軽妙なジャズのように響く。ボブの自由度はさらに増していく。3連音に加え、お得意のディセントスケールのようなピアノも演奏する。このあと『テンペスト』から続けて3曲が歌われる。まず、「スカーレット・タウン」。ぼくは思わず「いい声だね」と心のなかでつぶやいていた。低音も出せる。やはりアップシングで歌うのはコントロールされたテクニックなのだ。一部のファンが指摘するように、けっして低音が出なくなったのでアップシングで歌うわけではない。それにしてもスカーレット・タウンはどこにあるのだろうか? ミスティック・ガーデンにあるのだろうか? 

「スーン・アフター・ミッドナイト」はチャーリーが弾く甘い低音を強調したギターがロマンティックな雰囲気を高める。2部を締めくくる「ロング・アンド・ウェイステッッド・イヤーズ」は今回の日本ツアーのハイライト曲になりつつあると思う。数年前までは「やせっぽちのバラッド」がコンサート本編を締めくくる曲だったが。これからは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」だ。ボブの手の動きが一段と派手になり、観客も盛り上がる。まさにパワー全開の熱演だ。決めポーズを取るボブも満足しているだろう。

アンコール1曲目は「見張り塔からずっと」。何度聞いても飽きない。途中でボブのピアノとチャーリーのギターが押し殺したようなミュートで掛け合い演奏を繰り広げ、しだいにヴォリュームを上げていき、最後はフルスロットルで終える。観客の興奮もピークに達する。そして最後は「風に吹かれて」。これまでとちがって今夜は1番の部分はすべてハーモニカで演奏した。最後はピアノの位置からステージセンターに出てきて終えた。最後の横1列に並ぶあいさつは、全員が並ぶ前に明るくなってしまったので、整然というわけにはいかず、かなりバラバラになってしまった。これも愛嬌だ。ボブはめずらしく、右手をかすかに振ってファンの声援に応えた。1日休養を取り、7日からは4夜連続でコンサートが続き、東京での公演はすべて終了する。 (菅野ヘッケル)

Bob Dylan
April 5, 2014
Zepp DiverCity




Act 1
1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Huck's Tune
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

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ボブ・ディラン 2014年4月4日 Zepp DiverCity第4夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.07)



見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!
東京4日目4/4(金)、雨のZEPP DiverCity。あっと驚く全世界初披露「ハックス・チューン」演奏!

菅野ヘッケルさんからの第4夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月4日Zepp DiverCity4日目ライヴ・レポート】


ビッグ・サプライズ! あまり知られていない2007年の隠れた名曲「ハックス・チューン」が、今夜ライヴで初めて歌われた

4日目のZepp DiverCity、7時過ぎに場内が暗くなり、いつものようにスチュが弾くアコースティックギターのリフが流れるなか、メンバーたちがステージに現れ、最後にボブがめずらしく左手から歩いて出てきた。今夜の格好は、前夜とはちがうがおなじような白いスーツ。ズボンのサイドにシルヴァーの刺繍が入っている。これで4日間ともステージ衣装を変えてきたことになる。初日は黒だったが、あとの3日間は春を意識したのか微妙に異なる白っぽい衣装で登場した。あいかわらず、スペイン帽をかぶっている。昨年秋のヨーロッパツアーでは帽子をかぶっていなかったが、今回の日本ツアーでは帽子をかぶることにしたようだ。おしゃれだな。

1曲目はもちろん「シングス・ハヴ・チェンジド」。ステージ中央のマイクスタンドの前で、アップシングを取り入れながら歌う。今夜も調子がいいようだ。2曲目の「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」では、ブレークを入れたハーモニカ、だれにも真似のできない得意のフレージングなども聞かせてくれる。これまでの3日間を見て、日本ツアーも固定セットリストでおこなうものと決め込んでいたので、いつもの「ホワット・グッド・アム・アイ?」を飛ばして3曲目に「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」を歌ったときに、一瞬「あれ、今夜はどうしたのかな? もしかしたらぼくの好きな『ブラインド・ウィリー・マクテル』を歌ってくれるかもしれないな」ぐらいに思っていた。それにしてもいい音がいい。スチュの刻むアコースティックギターのリズムが小切れよく響き、ボブもシンコペーションを効かせたピアノを演奏する。ボブのリズム感のよさに圧倒される。つぎは「ウェイティング・フォー・ユー」。ボブとチャーリーの掛け合いが美しい。トニーが弓を持ったままウッドベースでリズムを刻んでいるのに気づいた。曲のエンディングはストリングベースだったのだ。つづいて「デュケーン・ホイッスル」。ピアノ、ラップトップ、ギターが重なって警笛のような効果をだしながら力強く列車は走っていった。この時点でぼくは、今夜は1曲少なくなるのかな、と思っていた。

6曲目、美しい調べが流れてきた。過去3日間には登場しなかった何か新しい曲であることはすぐに気づいた。歌詞の一部からタイトルを割り出そうと聞き耳を立てるが、わからない。中央のマイクスタンドで歌っていたボブは、途中からピアノに移る。まだ。何の曲かわからない。パニックだ。ディランの歌ならほとんどわかると思い込んでいたが、無理だった。休憩時間になって、まわりのディラン通の何人かに教えてもらおうと聞いても、だれもが知らないという。もちろん観客のなかには、すぐにわかった熱心なファンもいただろうが、とにかくインターネットであれこれ調べた結果、ようやく「ハックス・チューン」だったと判明した。40年前にも似たような経験をした。1974年1月3日、シカゴでぼくは初めてディランのコンサートを見た。まだ若かったが、それなりにディラン通を自負していたぼくだったが、オープニング曲がわからない。周りに聞いても知らないという。このときは数週間後にようやく「ヒーロー・ブルース」だったことを知った。時代は変わった。いい時代になったものだと思う。

「ハックス・チューン」2007年の映画『ラッキー・ユー』のサウンドトラックに収録されている歌で『ザ・ブートレグ・シリーズ第8集:テル・テイル・サインズ』も入っている。ボブはほんとうに不思議な人だ。自分のアルバム収録曲ではなく、あまり知られていない歌を、しかも世界で初めてライヴで歌ったのだ。2003年の映画『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』のサウンドトラックから「ウェイティング・フォー・ユー」を歌ったり、もちろんオープニング曲の「シングス・ハヴ・チェンジド」も2000年の映画『ワンダー・ボーイ』の主題歌だし、ボブの選曲基準はまったくわからない。どうせなら、サウンドトラックシリーズで『ゴッズ&ジェネラルズ』から「クロス・ザ・グリーン・マウンテン」とか、『ノース・カントリー』から「テル・オール・ビル」とかも歌ってくれないかな、とぼくは叶わぬ夢をいだいている。

ショックが残ったままだったが、コンサートはつづく。ポーズを決めまくる「ペイ・イン・ブラッド」、やや崩して、執拗なピアノリフを繰り返す「ブルーにこんがらがって」、1部を締めくくるノリノリの「ラヴ・シック」で、ボブは満足そうな表情を浮かべているように見えた。「サンキュー。すぐ戻ってくるよ」短いことばを残してステージから消えた。休憩時間には会場で見かけた著名人からコメントをもらうつもりだったが、今夜はそれもできなかった。

2部は順当に「ハイ・ウォーター」ではじまった。ボブが頭を上下に揺らしてリズムを取る。友人がヘッドバンギング・ボブみたいだねとつぶやく。たしかにそんな風にも見える。「運命のひとひねり」では、アップシングを混ぜながらじつに優しいヴォーカルを聞かせてくれる。また、力のこもったハーモニカの熱演も聞かせてくれた。ピアノブルースの「アーリー・ローマン・キング」ですごみを見せたあと、つづく「フォーゲットフル・ハート」は一転して苦悩に満ちた男の心が切々と伝わってくるような説得力のあるヴォーカルで観客の心を打つ。トニーのストリングベース、ジョージのボンゴ、ドニーのヴァイオリン、そしてボブのハーモニカ、すべてが完璧だ。良質なPAのおかげで、ことばのひとつひとつが聞き手の心にしみわたる。「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は、だみ声を混ぜながら軽快に歌う。歌詞に呼応するように観客の反応も高まる。ここでもスチュがアコースティックギターで刻むリズムがアクセントとなっている。ボブのコンサートは何回も見てきたが、これほどいいサウンドで楽しめる機会は滅多にない。 「スカーレット・タウン」は歌詞が6番まである長いバラッドだが、ライヴでは3番の歌詞を省略して短くしている。昨年のヨーロッパツアーとちがって、ピアノから解放されたボブはマイクスタンドの前で片手を延ばすジェスチャーを取りながらヴォーカルに専念する。結果、みごとなまでにストーリーが伝わってくる。「スーン・アフター・ミッドナイト」では、甘いサウンドと脚韻を踏むヴォーカルが心地よく響く。2部を締めくくるのは「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ボブの表情がすこし遠くに離れるとわからないほど、極端に薄暗いステージ照明だったが、この歌でようやく一般的な明るさになる。それでもピンスポットは用意されていない。明るくなったステージ中央に、両足を大きく広げてボブが立っている。格好いい! 短いメロディを何度も繰り返し、両腕を広げたり、頭でリズムを取ったり、ボブにしては派手な動きを見せる。観客の声援も一段と大きくなった。歌い終えると、ひとことも発せずにステージから消える。2部の終了だ。

もちろん観客はアンコールを求めて、大声を出し、拍手を続ける。アンコールはいまのところ定番の「見張り塔からずっと」「風に吹かれて」の2曲だが、ボブのことだからどこかでべつの歌に突然変えるかもしれない。アンコールは観客を盛り上げるためにサービス精神を発揮するミュージシャンが多く見られるが、ボブはちがう。ボブはパワフルな伝わるヴォーカル力を持っている。伝える力こそアートだボブはその日のコンサートで自分の歌がどれだけ伝わったか、最後に確認するためにバンドメンバーといっしょにステージに横一列に並んで、客席を見回し、反応を確かめるのだろう。だから、ことばを発するとか、手を振るといった、あいさつはいっさいしないまま、ステージから去って行く。ありがとう、と叫ぶのは観客だ。

会場を出たところで、伊藤さんという親子連れに声をかけられた。父親はボブを見るために山形から、東京に住む息子を誘ってきたという。4年前のツアーもふたりで見たという。息子の友也さんは高校生のときに初めてボブを見て以来、虜になったと語ってくれた。いつも感じることだが、ボブのコンサートはじつに幅広い年齢層の客が集まる。そんななかに親子連れも多く見かける。ボブの歌が時代を超えて、世代を超えて支持されている証だろう。同時に、ボブがノスタルジーとは無縁の進化を続けるアーティストだから、若い新しい人をも魅了する。そしてひとたびファンになった人は、ボブから離れられなくなってしまう。(菅野ヘッケル)

Bob Dylan
April 4, 2014
Zepp DiverCity, Tokyo




Act 1
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. Waiting For You (Bob on grand piano)
5. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
6. Huck's Tune (Bob center stage then on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(Intermission)

Act 2
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(encore)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)

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ボブ・ディラン 2014年4月3日 Zepp DiverCity第3夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.04)



ボブ・ディラン2014年4月3日Zepp DiverCity第3夜ライヴレポートby菅野ヘッケル 
見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!
東京3日目4/3、雨のZEPP DiverCity。セットリストは2日目と同じ!今日は初日2日目よりももっといい!昨日の休みはさんでディラン様さらに絶好調!

菅野ヘッケルさんからの第3夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月3日Zepp DiverCity3日目ライヴ・レポート】

東京で連続9日間という長丁場の3日目、休養日を1日取ったボブになにか変化があるかな? 「すごい、最高!」の一色にそまった2日間の観客の反応に、きっとボブも満足しているだろう、とぼくは勝手に想像した。緊張感が和らぎ、ややリラックスしてきたのか、7分遅れて場内が暗くなり、スチュの弾くアコースティックギターのリフが流れ、バンドメンバーが現れる。最後にボブが登場。バンドメンバーたちはダークグレーのスーツ、ボブは一見すると2日目とおなじように見えるが、ポケットや着丈などディテールがちがう白っぽい衣装に白いスペイン帽をかぶっている。靴は白黒のコンビのカウボーイブーツだ。

オープニングは「シングス・ハヴ・チェンジド」。どうやら昨年から取り入れた固定セットリストで日本ツアーもおこなうようだ。昨年は、ファナティックなファンは、セットリストが毎回ちがうことに喜びを感じ、どれだけめずらしい歌を直接聞けたかを自慢するようになっていたので、固定セットリストに不満の声をあげたりもしたが、今回の日本ツアーではいまのところ不満の声は聞こえてこない。固定セットリストで毎回おなじ曲を歌うといっても、ボブの場合は毎晩歌い方が変る。バンドもボブの気分に合わせて変るからだ。ほかの多くのアーティストのように、あらかじめしゃべりや動きまでを決めておき、それを毎回繰り返すわけではない。

3日目のボブは、オープニングの「シングス・ハヴ・チェンジド」からノリがいい。ヴォーカルにパワーが増し、特徴的な押しつぶされたヒキガエルのような声をもときおり混ぜ込む。そして歌いながら、何度も決めポーズを取る。「いいね!」ぼくは心のなか思わず叫んだ。2曲目「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」はビートを効かせた行進曲のようだ。もちろんこの歌でハーモニカも演奏された。観客は毎回ボブがハーモニカをひと吹きしただけで大歓声をあげるが、今夜のハーモニカは格別、大歓声に値する。3曲目「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」ではボブがピアノでリードを取り、しつこいぐらいにおなじリフを繰り返す。この時あらためて感じたが、PAも会場の音響環境もすばらしい。2階席で聞いていても、各楽器の音がバランスよく聞こえるし、なによりもボブのヴォーカルが明瞭に伝わってくる。アメリカで何度か見たこともあるが、生で聞くよりも後日入手したテープで聞いた方がいいサウンドだったといったケースもあったほどなので、今回の日本ツアーはサウンド面でも最高だ。「ホワット・グッド・アム・アイ?」ではボブの低音に艶と伸びがあるのに気づいた。一部のファンは、声の音域が狭くなったので、アップシングを多用するようになったと指摘したりしているが、そんなことはない。出そうと思えば、ボブはいまでも艶ややかな低音も、伸びのある高音も、鼻にかかった、あるいはしわがれた特徴的なヴォーカルも、何だって出せるのだ。すべてその瞬間の気分でコントロールしているのだろう。「デュケーン・ホイッスル」はまさにエンジン音を轟かせて突っ走る列車のような雰囲気をみごとにかもしだしている。「ウェイティング・フォー・ユー」ではボブとチャーリーが聞き応えのあるバトルを交わす。代表曲「ブルーにこんがらがって」はまるで陽気なボブのように、かなり派手なジェスチャーを交え、ピアノに移動してからは執拗に同じリフをくりかえす。これもボブのコンサートの醍醐味のひとつだ。「ペイ・イン・ブラッド」でも気分よさそうにジェスチャーを混ぜ、腰に手を当てて微妙なダンスを見せてくれた。1部の締めくくりは「ラヴ・シック」。不気味さが増幅され、「恋のやまいを患っている」と告白するボブは、年をとっても男の色気を発散させる。チャーリーもたまったものを吐き出すようにリードを演奏する。「サンキュー。15分待っててくれ。戻ってくるから」ボブはそう言い残して、ステージから消えた。

(ブレーク)
休憩時間にすぐ近くにいた中山ラビさんと話をする機会があった。彼女は1978年の初来日以来、来日するたびにかならず見ているというファンでもある。ディランの作品をベースに日本語の歌もつくったりしていることがきっかけで、ぼくはラビさんのファンになった。「すごいね。いいね。前回(2010年)よりもいいわ」。そうボブは回を重ねるごとに何かしら新しい魅力を与えてくれるのだ。だから、何回も見たくなるし、見逃すことはできないコンサートが終わった後で、「フォーゲットフル・ハート」に特に感動したとも語ってくれた。中山ラビさんも現役で歌と演劇の世界で活動を続けている。フォーエヴァー・ヤング、ラビ!。

スチュが弾くエレクトリックギターリフが流れ2部がはじまる。まずドニーのバンジョーをフィーチャーした「ハイ・ウォーター」。つづいてハーモニカのイントロではじまる「運命のひとひねり」。不朽の名盤『血の轍』収録曲だけあって、観客の歓声も一段と高まる。今回の日本ツアーは、2000年代以降、とくに最新作『テンペスト』収録曲が中心となっている。19曲のセットリストのなかで、古い時代の作品は、60年代の「シ・ビロングズ・トゥ・ミー」「見張り塔からずっと」「風に吹かれて」、70年代の「ブルーにこんがらがって」「運命のひとひねり」、80年代の「ホワット・グッド・アム・アイ?」、90年代の「ラヴ・シック」だけだ。2部は2000年以降の歌が続く。「アーリー・ローマン・キング」では、ボブのピアノとチャーリーのギターの掛け合いがブルースの醍醐味を醸し出す。最近のボブが得意とするスタイルだ。シャークスキン・スーツではないが、バンドメンバーの黒いスーツがギャング団のようにも見える。ヘヴィーに飛び跳ねるブルースから一転、ハーモニカのイントロで「フォーゲットフル・ハート」がはじまる。アップシングを取り入れながら、優しさ、悲しさ、いらだち、裏切り、許し、ののしりなど、男のさまざまな葛藤や心情がこの切ないラヴソングにこめられる。ていねいに演奏されるハーモニカをふくめ、最高だ!

つづく「スピリット・オン・ザ・ウォーター」は軽妙なジャズの雰囲気。ボブが「歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」と問いかける。ぼくたちは「ノー」と答える。だから「とんでもなくすばらしい時をいっしょに過ごせる」んだ。ここでハイライトのひとつ「スカーレット・タウン」が登場する。ボブが魅力あふれる、なつかしいやや鼻にかかった低音を聞かせてくれた。3番と4番の歌詞が入れ替わっていたように聞こえたが、ぼくの記憶ちがいかな。あとで調べてみよう。「スーン・アフター・ミッドナイト」はステージ背景の黒幕に星空模様が投影され、ペダルスティールがストリングスのような調べを奏で、ボブも甘いポップスのようにやさしく歌う。そして最後の「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。3コード、9小節の短いコード進行に乗せてボブは歌うというよりも、叫ぶようにことばを吐き出すようにくりかえす。ボブの口から「シェイキンアップ・ベイビー、ツイスト・アンド・シャウト」が吐き出されるなんて、想像しなかっただろう。歌い終わると、ステージの照明が落とされ、ボブとバンドメンバーが消えた。昨年までは、ここで一度横一列に並んで、2部の終了を観客に伝えていたが、日本ツアーではそれもしなくなった。

アンコールを求める拍手や声援がしばら続いたあと、ボブとバンドメンバーがステージに戻り、定番の「見張り塔からずっと」、そして最後は「風に吹かれて」でコンサートは終了した。アンコールの時、ボブのヴォーカルがすこし弱く感じたのは、ぼくだけだっただろうか。疲れたのか? いや、心配することはない。最後はステージ前方に横一列に並んで、ボブだけが観客の反応を確かめるように視線を送る。観客のなかで際立つ反応を送る一団に対して、うなずいて応える。ことばはない。ボブの精一杯のサービスだろう。ほかのバンドメンバーは不動で立ち尽くすだけだ。東京9公演のうちすでに3公演が終わった。残りの公演はどうなのか? 楽しみだけが増幅していく。(菅野ヘッケル)


ボブ・ディラン日本公演4月3日Zepp DiverCityセット リスト



1.Things Have Changed シン グス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4.What Good Am I? ホワッ ト・グッド・アム・アイ? 
(『オー・マーシー/Oh Mercy』1989) 
5.Waiting for you
(『ヤァヤァ・シスターズの聖 なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)
6.Duquesne Whistle デューケ イン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
7.Pay in Blood ペイ・イン・ ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
8.Tangled Up in Blue ブルー にこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997) 

休憩(約20分) 

10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター (フォー・チャーリー・パッ トン) (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命 のひとひねり 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アー リー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
13.Forgetful Heart フォゲッ トフル・ハート 
(『トゥゲザー・スルー・ラ イフ/Together Through Life』2009) 
14.Spirit on the Water スピ リット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
15.Scarlet Town スカーレッ ト・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
16.Soon after Midnight スー ン・アフター・ミッドナイト 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
17.Long and Wasted Years ロ ング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 

Encore: 

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと 
(『ジョン・ウェズリー・ ハーディング/John Wesley Harding』1967年) 
19.Blowin in the wind/風に吹 かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)



ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar

【ディラン祭り!】
■ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

■来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に! :https://www.facebook.com/legacyjp

来日期間中限定:追っかけレポートを、Facebookページで実施。セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ予定。今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定。

【ボブ・ディラン来日公演】
東京
3/31(月) Zepp DiverCity  
4/1(火) Zepp DiverCity 
4/3(木) Zepp DiverCity 
4/4(金) Zepp DiverCity 
4/5(土) Zepp DiverCity 
4/7(月) Zepp DiverCity 
4/8(火) Zepp DiverCity
4/9(水) Zepp DiverCity
4/10(木) Zepp DiverCity

札幌
4/13(日) Zepp Sapporo 
4/14(月) Zepp Sapporo  

名古屋
4/17(木) Zepp Nagoya 
4/18(金) Zepp Nagoya 

福岡
4/19(土) Zepp Fukuoka 

大阪
4/21(月) Zepp Namba 
4/22(火) Zepp Namba 
4/23(水) Zepp Namba 

■INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999  udo.jp

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ボブ・ディラン 2014年4月1日 Zepp DiverCity第二夜ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.02)



見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!
東京2日目4/1、ZEPP DiverCity。本日初日と比べて1曲差し替え!今日も絶好調。2012年の最新オリジナルアルバム『テンペスト』収録曲9曲のうち6曲も演奏。現役バリバリのスタンスです!しかし曲は進化しつづける、全く原曲のイメージをたたき壊し、新しいものを創造してるかのような・・・。

バンド全員グレーの揃いのスーツでビシっと決めステージは暗く、場末のバーで演奏してるジャズバンドかのような雰囲気でディランは怪しい奴らを仕切る、元締め的なマフィアのボスか???怪しい…怪しすぎる。。

最後にバンドのメンバーとともに並んでディランが会場を見まわす、決して礼をするわけではなく、ただただ睨み付けるかのような。いつもの「ドヤ顔」、最高でした。バンドの皆さんも一緒になって、ドヤ顔。で、さっとはける。ん〜カッコいい!

写真があるといいのですが、今回もライヴ写真撮らせてくれないんですよ。。。残念。。

菅野ヘッケルさんからの第二夜ライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年4月1日Zepp DiverCity2日目ライヴ・レポート】

すごいー! 初日の興奮と驚きを抑えて、2日目の今夜はすこし冷静になろうとしたが、そんなことはできなかった。

午後7時ジャストに場内の照明が落とされ、暗闇のステージにスチュ・キンボールがアコースティックギターで何かのリフを弾きながら登場。続いてほかのメンバーたちも所定の位置に着く。最後にボブが現れ、ステージ中央のマイクスタンドの前に立ち、「シングス・ハヴ・チェンジド」を歌い始める。ステージに薄暗い照明が点される。ボブはグレーっぽいオフホワイトのスーツに白いスペイン帽をかぶっている。もちろんズボンのサイドには黒いストライプが入っている。靴は昨夜とおなじ黒と白のコンビ。バンドメンバーは昨夜とおなじグレーのスーツ。ぼくの席の近くにいたファンが「かっこいいー!」と叫んだ。たしかにクールに決まっている。まるでシカゴからやってきたギャング団のようにも見える。もちろん親分はボブだ。昨夜は気づかなかったが、ドラムセットの前に1枚の鏡が置かれている。2年ほど前のツアーからステージ上に客席に向けて鏡が何枚も、多いときは7枚も、置かれるようになっている。一説には風水によるものと言われているが、真偽のほどは定かでない。これまた気づかなかったが、ピアノの近くにオスカー像のレプリカもやはり飾られていた。

2曲目は「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」。ヘヴィーなビートに乗せてボブはアップシング(本来の音よりも1オクターブ高音)を取り入れて歌う。2002〜3年頃、ほとんどの歌をアップシングで歌ったので一部のファンが非難の声を上げたものだが、今夜はちがう。じつに効果的な歌い方だ。それにしてもボブのヴォーカルはいい。長い休み明けのツアーでは、いつもかなり声の調子がいいのだが、今回は特別調子がいいようだ。低音も高音も、シャウトもささやきも、みごとなまでにコントロールされている。押しつぶれたヒキガエル声はどこかに飛んで行ってしまったのだろう。

「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」で「愛しているよ、可愛い人/愛する人はおまえだけ」と言われたと思うと、つぎは「ホワット・グッド・アム・アイ」。優しいヴォーカルで「わたしにどんないいところがあるのだろうか?」と直接訊かれているような気分になる。もちろん、すべてを許してしまう。4曲目は昨夜とちがって「ウェイティング・フォー・ユー」が歌われた。2002年の映画『ヤー・ヤー・シスターズ』のサウンドトラックにしか入っていないので、知らないファンもいるかもしれない。2005年に2度ライヴで歌ったことがあったが、昨年10月からのヨーロッパツアーではほぼ毎日歌っていた。ボブのピアノ、チャーリーのギター、ドニーのスティールによる三重奏は優雅な宮廷ワルツのように聞こえた。「ブルーにこんがらがって」「デュケーン・ホイッスル」ではボブとチャーリーが掛け合いでミニジャムのような要素を聞かせてくれた。前半を締めくくるのは「ペイ・イン・ブラッド」「ラヴ・シック」。マイクスタンドに片手で寄りかかりながら、ボブが腰を落としてダンスを披露する。体調もよさそうだ。ボブのピアノ以外に各楽器のソロ演奏はほとんどないが「ラヴ・シック」ではチャーリーが短いソロを聞かせてくれた。「サンキュー。15分ぐらいしたら戻ってくる」とだけ言い残して前半が終わった。ちなみに昨夜は「サンキュー、15分ぐらいステージからいなくなるよ。きみたちも休憩してくれ」と言い残して去っていった。

休憩時間に小倉エージ氏と立ち話をした。初日を2階席で見たエージさんは、今夜は1階スタンディング席で見てるという。「昨夜よりも声がいいよ。ヴォーカルが聞き取れる。バンドのアンサンブルもいい。サウンドチェックで調整を変えたのかな?」と大満足で語ってくれた。たしかに「ホワット・グッド・アム・アイ」は、2階席で聞いていたぼくにも、まるでボブが部屋に来てすぐそばで歌ってくれているように、クリーアに届いた。ほんとうに、声もいいし、会場の音響も最高だ。

近くの席に座っていた浦沢直樹氏とも話をした。彼は「最新型のようなディラン」と結論づけ、最近見たポールやストーンズが過去の歌に頼っているのにくらべて、ボブはほとんど新作しか歌わない。今現在のボブが聞けたのがうれしい。これこそアーティストだ、と感想を聞かせてくれた。また、すこし前にテレビ番組の企画で佐野元春とニューヨークに行き、ヴィレッジの「カフェ・ホワッ?」やウッドストックの「ビッグ・ピンク」で撮影したことも教えてくれた。ビッグ・ピンクの地下室は現在も録音ができる状態に保たれていたそうだ。この模様は4月5日(土)夜10時にNHK-Eテレ「SWITCH」で放送される。見逃せない。
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2014-04-05/31/7150/

また、本日発売された週刊朝日に「ライク・ア・ボブ・ディラン対談:浦沢直樹、泉谷しげる」が掲載されている。この記事を読んだぼくは、ふたりとも真のディラン・ファンだなと再確認した。

やや長めの休憩が終わり、場内が暗くなるとスチュが弾くエレクトリックギターのリフが聞こえてきた。やがて全員がステージに戻りドニーのバンジョーが響く「ハイ・ウォーター」がはじまった。初日はそこまで気が回らなかったが、今夜はステージ背景を取り囲む黒い幕に、曲ごとに雲、雪、雨などを連想させる抽象的なさまざまな映像が投影ていることにも気づいた。もっとも想像をこえる薄暗いステージなのでバックの映像も目立つことはない。「運命のひとひねり」は多くのファンが知っている歌なのだろう、大きな歓声がわき起こった。前半もそうだったが曲間には拍手と歓声が渦巻くが、ボブが歌いだすと場内は静かになる。観客はひとことも聞き漏らしたくないとばかりに、ステージに注目する。ボブが日本が好きだというのも、こうした熱心なファンが大勢いるからだろう。アメリカでは、会場が大きいこともあるが、ただ騒ぎたいためにだけコンサートにくるような人もいる。繊細な「運命のひとひねり」に続いて、こんどは一転してヘヴィなピアノブルース「アーリー・ローマン・キング」だ。『追憶のハイウェイ61』の頃を思い出させるような若々しいヴォーカルで歌われる。本当に72歳なのだろうか? ところで「デトロイトが滅びた日……」と歌ったとき、皮肉にも先日のスーパーボウルで流れたクライスラーのCMを思い出した人もいたかもしれない。やはりボブは不思議な人だ。

2部4曲目は「フォゲットフル・ハート」。トニーのストリングベースとドニーのヴァイオリンが物悲しさを倍増させる。男の悲哀なのだろうか、去って行った女への想いが伝わってくる。ドアが開いているといいのに。一転して軽快な「スピリット・オン・ザ・ウォーター」に移る。ボブのリードピアノが全体をぐいぐい引っ張って行く。ここから後半を締めくくる『テンペスト』収録曲の3曲が続く。まず「スカーレット・タウン」。昨年秋のツアーではピアノを弾きながら歌っていたが、今年はステージ中央でヴォーカルに集中するように変った。この歌を聞けば、ボブが表現力豊かな最高ののヴォーカリストであることがわかるだろう。「スーン・アフター・ミッドナイト」ではチャーリーの低音を強調したギターソロを弾く。ロイ・オービソンの歌を思い出させるような甘い調べに酔いしれる。第2部最後は、はやくも日本ツアーのハイライトとの評判が立ち始めた「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。この曲でようやくステージの照明もやや明るくなり、ボブの表情もみえるようになった。コーラスもブリッジもない、Aメロだけが繰り返されるこの歌はヘヴィなロックに仕上がっている。マイクスタンドの前で、ボブは何度も膝を曲げて腰を落とし、「どうだ」と言わんばかりにポーズを決めまくる。若い! 歌が終わると照明が落とされ、全員ステージから消えた。昨年までは、ここで一度全員がステージに横一列に並んで、終わりの合図を送っていたが、日本ツアーからこれもなくなった。しばらくしてコンサートが終わったと気づく。観客がアンコールも求めて歓声を上げ、拍手を浴びせる。

アンコールはだれもが知っている「見張り塔からずっと」「風に吹かれて」。「見張り塔からずっと」では、アコースティックギターで正確なリズムを刻んでいたスチュがめずらしく中央近くまで出てきて、バンドをあおりまくる。間奏ではボブのピアノとチャーリーのギターが繊細な駆け引きを繰り返した。最後の「風に吹かれて」は、ほかの歌手なら観客もいっしょに歌いだすような歌だが、ボブはちがう。ハーモニカを吹き、アップシングを混ぜながら、タイトなビートに乗せて、力強くことばを吐き出す。すべてが終わった。

ボブを中心にバンドメンバーが横一列に並ぶ。ボブは場内のあちこちに視線を送り、反応を確かめる。ひときわ大喝采を送り続けていた右手最前列の集団が気になったのか、何度もその集団に向かって歩き出しそうな動きも見せる。コンサートを終えたボブは、その日の観客が喜んだ表情を浮かべているのを確認した時、いちばんうれしそうに見える。今夜もドヤ顔のボブに、そんな表情を感じた。(菅野ヘッケル)


ボブ・ディラン日本公演4月1日Zepp DiverCityセット リスト



1.Things Have Changed シン グス・ハヴ・チェンジド 
(『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ ビロングズ・トゥ・ミー 
(『ブリンギング・イット・ オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965) 
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ ナッシング
(『トゥゲザー・ スルー・ライフ/Together Through Life』2009) 
4.What Good Am I? ホワッ ト・グッド・アム・アイ? 
(『オー・マーシー/Oh Mercy』1989) 
5.Waiting for you
(『ヤァヤァ・シスターズの聖 なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)

6.Duquesne Whistle デューケ イン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
7.Pay in Blood ペイ・イン・ ブラッド
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
8.Tangled Up in Blue ブルー にこんがらがって 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・ マインド/Time Out of Mind』 1997) 

休憩(約20分) 

10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター (フォー・チャーリー・パッ トン) (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命 のひとひねり 
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アー リー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
13.Forgetful Heart フォゲッ トフル・ハート 
(『トゥゲザー・スルー・ラ イフ/Together Through Life』2009) 
14.Spirit on the Water スピ リット・オン・ザ・ウォー ター 
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006) 
15.Scarlet Town スカーレッ ト・タウン 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
16.Soon after Midnight スー ン・アフター・ミッドナイト 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 
17.Long and Wasted Years ロ ング・アンド・ウェイステッ ド・イヤーズ 
(『テンペスト/Tempest』 2012) 

Encore: 

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと 
(『ジョン・ウェズリー・ ハーディング/John Wesley Harding』1967年) 
19.Blowin in the wind/風に吹 かれて 
(『フリーホイーリン・ボ ブ・ディラン)



ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar

【ディラン祭り!】
■ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

■来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に!:
https://www.facebook.com/legacyjp

来日期間中限定:追っかけレポートを、Facebookページで実施。セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ予定。今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定。

【ボブ・ディラン来日公演】
東京
3/31(月) Zepp DiverCity  
4/1(火) Zepp DiverCity 
4/3(木) Zepp DiverCity 
4/4(金) Zepp DiverCity 
4/5(土) Zepp DiverCity 
4/7(月) Zepp DiverCity 
4/8(火) Zepp DiverCity
4/9(水) Zepp DiverCity
4/10(木) Zepp DiverCity

札幌
4/13(日) Zepp Sapporo 
4/14(月) Zepp Sapporo  

名古屋
4/17(木) Zepp Nagoya 
4/18(金) Zepp Nagoya 

福岡
4/19(土) Zepp Fukuoka 

大阪
4/21(月) Zepp Namba 
4/22(火) Zepp Namba 
4/23(水) Zepp Namba 

■INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999  udo.jp

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ボブ・ディラン 2014年3月31日 Zepp DiverCity初日ライヴレポート by菅野ヘッケル (2014.04.01)



見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演ZEPPツアー!ついにスタート!!
東京初日となる3/31、ZEPP DiverCity超満員!圧巻のステージ。


風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続ける、ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。2010以来4年ぶり、1978年の初来日公演以来通算7回目の来日公演が実現した。現在72歳、2014年5月24日には73歳となるディラン。今でも世界各地で年間100ヶ所以上のライブツアーを行い、それはファンの間で“NEVER ENDING TOUR”と呼ばれているが、1988年以来行われている、ディランの終りなきツアーには、日本だけ特別にまたもやライヴハウス・ツアーが実現。3月31日から4月23日まで東京、札幌、名古屋、福岡、大阪と24日間でなんと5都市17公演。会場は全てZEPP。

菅野ヘッケルさんからのライヴレポートです!!

【ボブ・ディラン、2014年3月31日Zepp DiverCity初日ライヴ・レポート】

驚きだ! 2014年日本ツアーの初日を見て、最初に感じたのはディランの声の良さだった。昨年11月末にロンドンで見たときよりもいい。4ヶ月間の休みの効果だろう。マイアミでレコーディングをしていたといううわさ話もあるのだが。ヒキガエルを押しつぶしたような声、と皮肉っぽく形容されることもあった最近の特徴的なヴォーカルはすっかり消えていた。代わって時には優しく、時には力強く、時には60年代を思い出させるような若々しいヴォーカルを聞かせてくれた

午後7時、場内暗くなると同時にスチュ・キンボールが弾くアコースティックギターのリフが流れはじめる。薄暗いステージにグレーのスーツを着たメンバーが出てくる。最後に黒い衣装を着たディランが現れ、中央のマイクスタンドの前に立った。昨年秋のツアーでも着用していた両袖と前身頃に大きな刺繍が施された黒いジャケット、両側に白い飾りの入ったパンツを着ている。靴は白と黒のコンビ

オープニング曲は、予想通り「シングス・ハヴ・チェンジド」だ。2曲目は「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」。この曲ではハーモニカを吹き、60年代を思い出させるような引き延ばしたヴォーカルも聞かせてくた。ボブがグランドピアノに移動し、3曲目「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」、4曲目「ホワット・グッド・アム・アイ」と続けた。ここまでは昨年秋後半のツアーと同じだ。5曲目にボブはステージ中央に移って「ブラインド・ウィリー・マクテル」をストップ&スタートを2回も取り入れていて歌った。すばらしい。ぼくの大好きな歌だが、歌詞の一部が書き換えられているように聞こえたのであとで調べてみなければ。

この後、「デューケイン・ホイッスル」「ペイ・イン・ブラッド」と最新作『テンペスト』収録曲が続いた。そして代表作「ブルーにこんがらがって」「ラヴ・シック」が歌われ、9曲、50分の前半が終わった。ボブが「サンキュー・フレンド。これから休憩をとる。15分で戻ってくるから、帰らないでくれ」と言い残して、ステージから消えた。メンバー紹介をしなくなったので、ボブのしゃべりが聞けるのはこのときだけだ。

きっかり15分後、「ハイ・ウォーター」で後半は始まった。背景に雲のような模様が投影される。つづいて「運命のひとひねり」。比較的新しい歌が中心になっている最近のコンサートなので、この歌には重みを感じる。次は「アーリー・ローマン・キング」では、ボブのピアノがリードをとる。伸びのあるヴォーカルとハリのある声によって、この歌は圧倒的な迫力のブルースナンバーに仕上がっている。かつてコンサートの大半を占めていたヘヴィなロックやジャムバンドを彷彿させるようなアレンジが少なくなった最近のステージでは、際立つ1曲に聞こえる。

後半4曲目はがらりと変わって、感傷的な「フォーゲットフル・ハート」。『トゥゲザー・スルー・ライフ』を代表するぼくの好きな歌だ。ハーモニカのイントロにつづいてトニーのストリングベースが重々しく響き、ボブのヴォーカルがていねいにことばを伝える。続く「スピリット・オン・ザ・ウォーター」

「頂点を過ぎたと思ってるんだろ、絶頂期は過ぎ去ったと思ってるんだろ」

のくだりでは、お決まりの観客の叫び声が一部で上がる。会場全体から上がるともっといいのに。6曲めは今夜のハイライトのひとつ「スカーレット・タウン」まさにバラッドとはかくあるべきとでも言いたくなるほど、みごとなできだ。ストーリーを伝えるボブのヴォーカル力のすさまじさを感じさせてくれた。後半の最後は「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。この歌のときだけ照明が明るくなりどうにかボブの表情をみることができる。「寂しき4番街」を連想させる短いフレーズを繰り返すこの歌は、ギターが中心のヘヴィナンバーに仕上がっている。マイクスタンドに片手を添えてポーズを決めまくるボブ。最後は「今夜はどうだった?」とでも言いたげなドヤ顔に見えたのは、ぼくだけだっただろうか。

アンコールは定番の「見張り塔からずっと」「風に吹かれて」。何度聞いても飽きない。そして最後はステージ前方にボブを中心にメンバーが横一列に並ぶ恒例の「あいさつ」。もちろん、一言も発しない。ファンの喜ぶ顔を見回して、そのまま会場から去っていった。ありがとう、ボブ。

昨年秋のコンサートとセットリストはほとんど同じで、休憩もあった。収容人数2500人のライヴハウスで9日間、いったい二日目以降はどんな風になるのだろう。(菅野ヘッケル)

<ボブ・ディラン日本公演初日3月31日Zepp DiverCityセットリスト>



1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド
(『Wonder Boys"(OST)』2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー
(『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』1965)
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4.What Good Am I? ホワット・グッド・...アム・アイ?
(『オー・マーシー/Oh Mercy』1989)
5.Blind Willie McTell ブラインド・ウィリー・マクテル
(『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集/The Bootleg Series Volumes 1–3』)
6.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル
(『テンペスト/Tempest』2012)
7.Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド
(『テンペスト/Tempest』2012)
8.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック
(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』1997) 

休憩(約15分)

10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)
(『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命のひとひねり
(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ
(『テンペスト/Tempest』2012)
13.Forgetful Heart フォゲットフル・ハート
(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
14.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター
(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
15.Scarlet Town スカーレット・タウン
(『テンペスト/Tempest』2012)
16.Soon after Midnight スーン・アフター・ミッドナイト
(『テンペスト/Tempest』2012)
17.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ
(『テンペスト/Tempest』2012)

Encore:

18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと
(『ジョン・ウェズリー・ハーディング/John Wesley Harding』1967年)
19.Blowin in the wind/風に吹かれて
(『フリーホイーリン・ボブ・ディラン/The Freewheelin' Bob Dylan』1963)



ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar

【ディラン祭り!】
■ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

■来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に! :https://www.facebook.com/legacyjp

来日期間中限定:追っかけレポートを、Facebookページで実施。セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ予定。今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定。




【ボブ・ディラン来日公演】
東京
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4/3(木) Zepp DiverCity 
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札幌
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ボブ・ディランがやってくる!日本公演がいよいよ来週3月31日(月)からスタート! (2014.03.28)



ソニー・ミュージックが【ディラン祭!】を開催!Facebookで追っかけレポート実施!スペシャルサイトもオープン!

〜さあ、いよいよロックの神様ボブ・ディランがやってくる!〜


昨年11月のポール・マッカートニーの来日公演に始まり、今年に入ってからもローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、そしてポール・マッカートニーの再来日公演も発表された。このように、ロックの歴史を作ったレジェンド達の来日が続いているが、遂に「ロックの神様」ボブ・ディランがやってくる!来週3月31日(月)から全国5都市17公演、日本ツアーがスタート。4年振り通算7回目の来日公演は、世界がうらやむライヴハウス(Zepp)でのツアー。ボブ・ディランは約1カ月近くもの間日本に滞在する。


ソニー・ミュージックでは来日を記念して「ディラン祭!」を実施。今は亡きジョージ・ハリスンを始め、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダーなど豪華ゲストを迎えた奇跡の夜を収録した『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』(Blu-ray Disc/DVD/CD)や1960年代発売当時の初版LPを完璧なまでに復刻した紙ジャケCD(当時の告知ステッカーまで再現)などを続々リリース。また、過去の名盤のハイレゾ配信もmoraで開始。スペシャル・サイトで、これらを事細かく紹介している。

ボブ・ディラン・スペシャル・サイト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/



また来日期間中、ソニー・ミュージックの担当ディレクターによる追っかけレポートを、Facebookページで実施。セットリストやライヴ情報他、小ネタも含めて、様々なディラン情報をタイムリーにアップ予定。

来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に!
https://www.facebook.com/legacyjp



これらのサイトやFacebookページで、今後ボブ・ディランのレアなグッズのプレゼント・キャンペーンの実施も予定されている。


日本ツアー直後の5月24日の誕生日で73歳となるボブ・ディラン。ネヴァー・エンディング・ツアーがスタートしたと言われるのが1988年。約25年、年間100回近くのライヴを続けているが、これは果てしなくネヴァーエンディングで続いてゆく。


【ディラン祭!】
ボブ・ディラン・スペシャル・サイト
来日期間限定ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に!
前回2010年の日本公演追っかけレポートはこちら
2013年11月、47年ぶりにロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた公演ライヴ・レポートはこちら


【ボブ・ディラン来日公演】
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4/8(火) Zepp DiverCity
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札幌
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4/14(月) Zepp Sapporo 

名古屋
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4/22(火) Zepp Namba 
4/23(水) Zepp Namba 


■INFO:ウドー音楽事務所 03-3402-5999  http://www.udo.jp/


【バイオグラフィー】
1941年、ミネソタに生まれたボブ・ディランは大学を中退してニューヨークに向かい、カフェでフォーク・ソングを歌い始めます。プロデューサーのジョン・ハモンドの目に留まり、1962年にレコード・デビュー。他人が取り上げた「風に吹かれて」のヒットにより、まずはソングライターとして知られるようになる。公民権運動やベトナム戦争で揺れるアメリカにおいて彼の歌はプロテスト・ソングとして若者から支持を得てゆく。やがてロックの要素を取り入れ表現の幅を拡げていった彼は、ビートルズと並ぶ影響力と人気を得るに至る。定型に押し込められる事を極端に嫌う彼は、カントリーに接近したり、映画、フェスティバルやライブに出演、キリスト教に傾倒した時期もあったりと話題に事欠かない60年代と70年代を過ごしたが、この時期には数多くの名作アルバムも残した。80年代末から開始したツアーは現在も続き、1997年には新作がグラミー最優秀アルバム賞に選出されるなど長きに渡って活躍。未だに話題多き、ポピュラー音楽界の最も重要なアーティストの1人。

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ボブ・ディランの名盤8タイトル、ハイレゾ配信スタート! (2014.03.27)

いよいよ3/31から日本公演をスタート“ロックの神様”ボブ・ディラン。
ロック史に燦然と輝く名盤「Highway 61 Revisided」「Blonde On Blonde」他重要作品8タイトルがハイレゾ配信開始。

 

*The Freewheelin' Bob Dylan

*Bringing It All Back Home

*Highway 61 Revisited

*Blonde On Blonde

*John Wesley Harding

*Blood On The Tracks

*Time Out Of Mind

*Love And Theft




http://mora.jp/artist/36748/all

 


【来日記念ディラン祭り】 https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

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【BOB DYLAN60’s】紙ジャケット全10タイトル購入者にスペシャル・ボックスをプレゼント (2014.03.28)

対象商品、全10タイトルをお買い上げのうえ、ご応募いただいた全ての方に、紙ジャケット全10タイトルを収納できるスペシャル・ボックスをプレゼント致します。


【対象10タイトル:3月26日発売】
@『ボブ・ディラン』(SICP-30471)
A『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』(SICP-30472)
B『時代は変る』(SICP-30473)
C『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』(SICP-30474)
D『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』(SICP-30475)
E『追憶のハイウェイ61』(SICP-30476)
F『ブロンド・オン・ブロンド』(SICP-30477〜8)
G『ボブ・ディランのグレーテスト・ヒット』(SICP-30479)
H『ジョン・ウェズリー・ハーディング』(SICP-30480)
I『ナッシュヴィル・スカイライン』(SICP-30481)


【応募要項】
対象商品に付いている応募券(10タイトル分)をはがきに貼り付けて、
下記の必要事項をご記入の上、郵送でご応募ください。
(もしくは応募券を封書に封入してお送りいただいても結構です)

(下のような紙が対象商品の中に入っています。右下部分が応募券になっています。)




<記入事項>
ハッキリと楷書でご記入下さい。なおご記入頂きました個人情報は、特典の発送以外の目的では使用致しません。
●お名前(フリガナ)●〒郵便番号 ●ご住所 ●電話番号 ●年齢
*ソニー・ミュージックの洋楽リイシューや紙ジャケット商品に関するリリース情報をe-mailでもお送り致します。
ご希望の方は、メール・アドレスをご記入下さい。
(応募締め切り:2014年5月30日消印有効)*郵送以外では受け付けておりませんので、ご注意ください。


<応募先>
〒177-8691 日本郵便株式会社 石神井郵便局 郵便私書箱32号
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
ディラン60‘s スペシャル・ボックス プレゼント係

特典の発送は7月上旬(予定)です。
*特典のお届け先は、日本国内に限らせて頂きます。予めご了承ください。

 

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BOB DYLAN 「ボブ・ディラン30周年記念コンサート」2週連続で放送決定。 (2014.03.12)

NHK BSプレミアム

【前編】3/16(日)23:00〜24:29

【後編】3/23(日)22:50〜24:19


92年10/16、NYマジソン・スクエア・ガーデンにジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、ニール・ヤングなど夢のような顔ぶれが集まり、ディランの名曲を繰り広げた。このライブは開発されて日も浅いNHKのハイビジョン技術によって収録され幻の番組とも言われていた。

今はもう見ることのできないジョージ・ハリスンやルー・リードのパフォーマンス。

そして全員での「天国の扉」。

歴史を刻んだ伝説のコンサート!  この奇跡も見逃すな。


番組HP
http://www.nhk.or.jp/yougaku80/program/bd30.html

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2月17日(月)〜20日(木)InterFM『Barakan Morning』でボブ・ディラン追加公演の先行予約を実施! (2014.02.17)

2月17日(月)〜20日(木)の4日間、InterFM『Barakan Morning』でボブ・ディラン追加公演の先行予約が実施されます。


番組では、<ボブ・ディラン祭>と題して、ディラン・グッズのプレゼントやスペシャルゲストも登場予定。
ディランの楽曲のカヴァーリクエストも受け付けています。


先行予約の受付電話番号は、毎朝、番組内で発表されますので、お聴きのがしなく。


InterFM『Barakan Morning』
放送日時:月曜-木曜 朝7:00-10:00
DJs:ピーター・バラカン、稲葉智美
番組WEBサイト:http://www.interfm.co.jp/barakan/

放送はradiko.jpにてパソコンやスマートフォンでもお聴きいただけます。(※首都圏エリアのみ)
radikoへのアクセスはこちら ⇒ http://radiko.jp/#INT

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本日2月4日(23:00~23:54)、BS朝日「ベスト・ヒットUSA」はまるごと一時間ディラン特集! (2014.02.04)

3月末から日本ツアーのために来日するボブ・ディランを記念してベストヒットUSAでは、初のボブ・ディラン特集を行う。
ミュージック・クリップの原型を作った有名曲から、最新曲まで1時間まるごとディラン!
ロック史上最も偉大なアーティストのひとり、ボブ・ディランが、これまで半世紀にわたり、残してきた功績とは?!
今だからこそ、ディランを振り返る時期!老若男女、必見です!


小林克也さんの番組紹介
http://www.bs-asahi.co.jp/usa/
番組初!1時間まるごとボブ・ディラン特集!『ベストヒットUSA』
http://news.ameba.jp/20140204-82/


●ボブ・ディラン東京・名古屋・福岡公演,発売即ソールド・アウト!
東京追加2公演発表!
4/9,10 ZEPP DIVERCITY TOKYO
http://udo.jp/Artists/BobDylan/


●大阪心斎橋「ディラン神社」明日2/5まで
http://udo.jp/Artists/BobDylan/jinja.html
行ってきました「ディラン神社」。おみくじ引いたら大吉でました!こんな感じです
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11763863187.html


●スーパーボウルの合間のCMになんとディランのお姿が!!
ディラン様がちょこっと演技してる!ナレーションも
https://www.youtube.com/watch?v=KlSn8Isv-3M&feature=youtu.be


●【来日記念ディラン祭り】
『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』他詳しくは追って!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/435813

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『ボブ・ディラン 30周年記念コンサート』が遂に初DVD/ブルーレイ化!CD2枚組エディションとともに同時発売!来日公演直前に緊急リリース決定! (2014.01.22)


『ボブ・ディラン 30周年記念コンサート』が3つの形態(CD2枚組、DVD2枚組、ブルーレイ・ディスク)でリリースされることが決定した。発売日はUSが2014年3月4日、日本では奇跡のライヴハウスツアー、通算7度目の来日公演直前の3月26日に発売予定。音源は最新リマスタリングを施し、新しいハイビジョン・ビデオ・マスターから制作された『30周年記念コンサート』は、スーパースター達が一堂に会した豪華絢爛夢の共演、歴史的な音楽イベントとなった「奇跡の夜」の初DVD/ブルーレイ化商品。

 

『30周年記念コンサート』の2枚組DVDおよびブルーレイ・ヴァージョンには、貴重な舞台裏のリハーサル風景、インタビューなど、40分間の未発表映像と本編未収録ライヴ映像が3曲収録される。また2枚組CDのオーディオ・エディションには、コンサートのサウンド・チェックから、2つの未発表音源が収録(シニード・オコナー「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」と、エリック・クラプトンの「くよくよするなよ」)される。ポップ・ミュージックの歴史評論家のビル・フラナガンによる書き下ろしライナーノーツも収録。



   



1992年10月16日NYのマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた、ボブ・ディランのデビュー30周年を祝う、豪華絢爛ゲスト陣を迎えた伝説のトリビュート・コンサート、通称“BOBFEST”(ニ―ル・ヤングによって名づけられた)。完全ソールドアウト18,000人のオーディエンスを前に、スーパースター達が、彼らを長年にわたって感動させ影響を与えてきたディランの名曲を演奏するというものだった。今は亡きジョージ・ハリスン(アメリカでのコンサート出演としては当時18年ぶり)、ジョニー・キャッシュ、ルー・リードをはじめ、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、ジョニー・キャッシュ、ジューン・カーター・キャッシュ、ザ・クランシー・ブラザーズ、リッチー・ヘヴンズ、ジョニー・ウィンター、ロジャー・マッギン、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ウィリー・ネルソン、クリス・クリストファーソン、ロン・ウッド、クリッシー・ハインド、オージェイズ、エディ・ヴェダー(パール・ジャム)、シニード・オコナー、トレイシー・チャップマンといったアーティストやアイコンによって、前代未聞のラインナップが実現した。ショウを通じて音楽のバッキングを務めたのは、ブッカー・T&MG’sのメンバー3人、ギターにG.E.スミス、ドラムスにジム・ケルトナーとアントン・フィグを含む、ドリーム・チームのアンサンブルだった。「奇跡の夜」はオール・スターのジャム・セッションによる「天国の扉」で大団円を迎えた。

 

今作は一度1993年にVHSとLDでリリースされたが、権利的な問題が生じ廃盤。長らく市場から消えていたが、ついにDVD/BD化が実現。全てのボブ・ディラン・ファンが待ち望んでいた復刻といえる。

下記URLの映像に『30周年記念コンサート』の魅力がつまっております
http://www.rollingstone.com/music/videos/bob-dylans-fantastic-30th-anniversary-concert-being-reissued-20140121




CD 
DVD 
Blu-ray


 

『ボブ・ディラン 30周年記念コンサート デラックス・エディション』曲目

ライク・ア・ローリング・ストーン:ジョン・メレンキャンプ

風に吹かれて:スティーヴィー・ワンダー

フット・オブ・プライド:ルー・リード

戦争の親玉:エディ・ヴェダー / マイク・マクレディ

時代は変る:トレイシー・チャップマン

悲しきベイブ:ジューン・カーター・キャッシュ / ジョニー・キャッシュ

ワット・ワズ・イット・ユー・ウォンテッド:ウィリー・ネルソン

アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト:クリス・クリストファーソン

追憶のハイウェイ61:ジョニー・ウィンター

セヴン・デイズ:ロン・ウッド

女の如く:リッチー・ヘヴンズ

船が入ってくるとき:ザ・クランシー・ブラザーズ、ロビー・オコネル(スペシャル・ゲスト:トミー・メイケム)

ウォー:シニード・オコナー

親指トムのブルースのように:ニール・ヤング

見張塔からずっと:ニール・ヤング

アイ・シャル・ビー・リリースト:クリッシー・ハインド

ラヴ・マイナス・ゼロ:エリック・クラプトン(DVD・ブルーレイのみ)

くよくよするなよ:エリック・クラプトン

エモーショナリィ・ユアーズ:ジ・オージェイズ

マスター・ピース:ザ・バンド

どこにも行けない:メアリー・チェイピン・カーペンター / ロザンヌ・キャッシュ / ショーン・コルヴィン

アブソリュートリー・スイート・マリー:ジョージ・ハリスン

ライセンス・トゥ・キル:トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

雨の日の女 (#12 & 35):トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

ミスター・タンブリン・マン:ロジャー・マッギン

イッツ・オールライト・マ:ボブ・ディラン

マイ・バック・ペイジズ:ボブ・ディラン / ロジャー・マッギン / トム・ペティ / ニール・ヤング / エリック・クラプトン / ジョージ・ハリスン

天国への扉 :全員

北国の少女 :ボブ・ディラン

 

【DVD/BD ボーナス・トラック】

ヒョウ皮のふちなし帽:ジョン・メレンキャンプ

スペイン皮のブーツ:ナンシー・グリフィスwithキャロリン・ヘスター

ガッタ・サーヴ・サムバディ:ブッカー・T&MG’s

 

【DVD/BDボーナス映像】

未発表の舞台裏映像40分(リハーサルの様子、インタビューなど)

 

【CDボーナス・トラック】

シニード・オコナー「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」(サウンド・チェックより:未発表音源)

エリック・クラプトン「くよくよするなよ」(サウンド・チェックより:未発表音源)

 

【BOB DYLAN and His Band来日公演日程】

見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演。神様(ディラン)がライヴハウスにやってくる。

●3/31(月)4/1(火)3(木)4(金)7(月)8(火)7:00pm 東京・Zepp DiverCity

●4/13(日)5:00pm 14(月)7:00pm 札幌・Zepp Sapporo 

●4/17(木)/18(金)7:00pm 名古屋・Zepp Nagoya 

●4/19(土)5:00pm 福岡・Zepp Fukuoka 

●4/21(月)22(火)23(水)7:00pm 大阪・Zepp Namba

〈お問い合わせ〉ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp/

 


2014来日記念“ディラン祭り

 

●全てのディラン・ファンが待ち望んでいた、あの豪華絢爛夢の共演が遂に初DVD/BD化!High Definition (16 x 9) ビデオ・マスター!リマスター・オーディオ!で甦る奇跡の夜。

dvd Blu-ray 

BOB DYLAN The 30th Anniversary Concert Celebration

『ボブ・ディラン30周年記念コンサート(DVD/BD)』

3月26日発売予定(海外3/4)

2DVD:SIBP-241〜2  ¥4,700+税

Blu-ray:SIXP-16  \5,700+税

 

★超貴重ボーナス映像が凄い!:コンサートとは別の日に行なわれたリハーサル風景やインタビューなど約40分の未発表映像を収録(日本語字幕付)

 

●「奇跡の夜」の模様が最新リマスター、ボーナストラックを追加してリニューアルCD化!


BOB DYLAN The 30th Anniversary Concert Celebration

『ボブ・ディラン30周年記念コンサート(CD)』

3月26日発売予定(海外3/4)

2CD:日本盤のみBlu-Spec CD2 SICP-30550〜30551¥3,600+税

 

★CDのみのボーナストラック2曲追加収録

Eクラプトンの「くよくよするなよ」と、シニード・オコナーが本当は本番で歌うはずだった「アイ・ビリーヴ・ユー」をリハーサル音源から収録。(この公演の少し前に『サタデー・ナイト・ライブ』でローマ法王の写真を破り、全米に物議をかもしだしていた中、本番当日観客からの大ブーイングによって予定していた曲を歌えず、『サタデー・ナイト・ライブ』と同じく「War」を歌った、という事件。DVD/BDにはその時の模様も収録されている)

 

【バイオグラフィー】

1941年、ミネソタに生まれたボブ・ディランは大学を中退してニューヨークに向かい、カフェでフォーク・ソングを歌い始めます。プロデューサーのジョン・ハモンドの目に留まり、1962年にレコード・デビュー。他人が取り上げた「風に吹かれて」のヒットにより、まずはソングライターとして知られるようになる。公民権運動やベトナム戦争で揺れるアメリカにおいて彼の歌はプロテスト・ソングとして若者から支持を得てゆく。やがてロックの要素を取り入れ表現の幅を拡げていった彼は、ビートルズと並ぶ影響力と人気を得るに至る。定型に押し込められる事を極端に嫌う彼は、カントリーに接近したり、映画、フェスティバルやライブに出演、キリスト教に傾倒した時期もあったりと話題に事欠かない60年代と70年代を過ごしたが、この時期には数多くの名作アルバムも残した。80年代末から開始したツアーは現在も続き、1997年には新作がグラミー最優秀アルバム賞に選出されるなど長きに渡って活躍。未だに話題多き、ポピュラー音楽界の最も重要なアーティストの1人。

 

【リンク先】

・ボブ・ディラン海外公式サイトhttp://www.bobdylan.com ・ボブ・ディラン日本公式サイトhttps://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

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2014年3月〜4月、ボブ・ディランの来日公演(4年ぶり7回目)が決定!! 見逃すな、この奇跡。世界がうらやむ日本限定特別公演。ディラン(神様)がライブハウスにやってくる。  (2013.12.24)

日本のロック・ファンの度肝を抜き、話題騒然となったライヴハウス・ツアーが帰ってくる!ロックの神様、ボブ・ディラン待望の来日公演はZEPPツアー!!

 

昨年2012年にはデビュー50周年を迎え、2012年9月には通算35作目のニュー・アルバム『テンペスト』、今年2013年9月にはブートレッグ・シリーズ第10集『アナザー・セルフ・ポートレイト』、更に11月には42作品を集大成したボックス『『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクション』(47CD BOXとハーモニカ型USB)を発売するなど、今もなお現役で第一線で走り続けるボブ・ディラン。4年振り通算7回目の来日公演は世界中のディラン・ファンがうらやむ日本限定の特別公演。

 

近々のディランのツアーはホール、アリーナ・クラス(ロンドンでは47年振りのロイヤル・アルバート・ホール公演)でのライヴだが、日本のみ2000〜2500クラスのキャパのライヴハウス・ツアー。世界のディランファンからすれば、なんで日本だけこんな小さな会場でやるんだ!???という話になるわけです。今回は3月31日の東京を皮切りに、東京6回、札幌2回、名古屋2回、福岡、大阪3回、14回の日本縦断ZEPP TOUR。約1カ月近くもの間日本に滞在する。

 

2013年5月24日の誕生日で72歳、来年2014年の日本ツアー直後には73歳となるボブ・ディラン。ネヴァー・エンディング・ツアーがスタートしたと言われるのが1988年。25年、年間100回近くのライヴを続け、それは来年もまたネヴァーエンディングで続いてゆく。

 

来日公演の詳細は以下の通り。



東京

3/31(月) Zepp DiverCity 19:00開演

4/1(火) Zepp DiverCity 19:00開演

4/3(木) Zepp DiverCity 19:00開演

4/4(金) Zepp DiverCity 19:00開演

4/7(月) Zepp DiverCity 19:00開演

4/8(火) Zepp DiverCity 19:00開演

 

札幌

4/13(日) Zepp Sapporo 17:00開演

4/14(月) Zepp Sapporo 19:00開演

 

名古屋

4/17(木) Zepp Nagoya 19:00開演

4/18(金) Zepp Nagoya 19:00開演

 

福岡

4/19(土) Zepp Fukuoka 18:00開演

 

大阪

4/21(月) Zepp Namba 19:00開演

4/22(火) Zepp Namba 19:00開演

4/23(水) Zepp Namba 19:00開演

 

■ 料金:1Fスタンディング¥13,000 2F指定席¥22,000(税込) ドリンク代¥500別途必要

[東京]1F&2Fスタンディング¥13,000 2F指定席¥22,000(税込) ドリンク代¥500別途必要

■ 発売:[東京・大阪・名古屋]1/18(土) [福岡]1/25(土)*札幌公演は未定です

 

□INFO:ウドー音楽事務所  03-3402-5999  udo.jp/

□アーティスト公式サイト: http://www.bobdylan.com

□日本公式サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

 
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●ボブ・ディランの数々の名曲が駆け抜けるビデオはこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=Yy0VR_Szl1Q



 

●ボブ・ディラン、計42作品を網羅した「CDボックス・セット(47CD)」と「ハーモニカ型USB」を発売!

『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクション』

http://legacyrecordings.jp/?p=4573

 

●『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクション』に合わせて、革新的なインタラクティブ・ビデオを公開!50年前の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」の史上初の公式ビデオ!

http://legacyrecordings.jp/?p=4747

 

●2013年11月、47年ぶりにロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた公演の最新ライヴ・レポートはこちら

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/434028

 

●前回2010年の日本公演追っかけレポートはこちら http://ameblo.jp/high-hopes/theme-10027453684.html

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【ライヴ・レポート】新たな歴史を刻んだロイヤル・アルバート・ホールの3日間。 (2013.12.02)

新たな歴史を刻んだロイヤル・アルバート・ホールの3日間。

by 菅野ヘッケル

 

じつに47年ぶりだ。ボブ・ディランがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでコンサートをおこなった。観客のひとりに「ユダ!(裏切り者)」と叫ばれ、ステージ上のディランは「おまえはうそつきだ。おまえなんか信じない。でかい音で演奏しよう」と「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌い始める。1966年のイギリスツアーでの有名な事件。実際にはマンチェスター公演での出来事だったが、一般的には『ロイヤル・アルバート・ホール』として伝わり、後にブートレッグ・シリーズでも発売された。あれから47年、ディランは2013年秋のヨーロッパ・ツアーをロイヤル・アルバート・ホールの3日連続コンサートで締めくくった。

 

今年は7月にディランの『アメリカーナラーマ:フェスティヴァル・オブ・ミュージック』を数回見たし、ヨーロッパはあまり好きじゃなかったのでどうしようか迷っていたが、ロイヤル・アルバート・ホールのチケットが数時間で完売したといった情報が耳に入ると、やはり見ておかなければならないと思って初めてのイギリス行きを決断した。しかしチケットは完全売り切れだ。頼りのソニーミュージックを通じても無理だという。それでも、どうにか3日間のチケットが入手できた。合法的ダフ屋とでもいえばいいのか、イギリスでは転売が許されているのだろう、やや割高ではあるがネットでも購入できた。

 

3日間のコンサート、初日はエクセレント、2日目はアベレージ、最終日はエモーショナルと結論できる。とくに初日はこの数年間でも最高のパフォーマンスだった。オープニングの「シングス・ハヴ・チェンジド」から最後の「ロール・オン・ジョン」まで、すべてが完璧だった。

 

1871年に開場したロイヤル・アルバート・ホールは、直径約80メートル、高さ40メートルの楕円形劇場で6000人を収容する内部はアリーナ席、1階ストール席、2、3、4階ボックス席。5階ストール席、6階立ち見席、さらにステージ後方のコーラス席に分かれている。ステージ裏には天井まで届く巨大なパイプオルガンも設置されている。このため、ステージの天井はかなり低く抑えられている。開演前には、このパイプオルガンにディランの「アイロゴ」が投影されていた。また、ドーム天井にはキノコを逆さに吊るしたような音響効果装置もぶらさがっている。

 

7時35分、場内が暗くなりステージ左手からスチュ・キンボールがアコースティックギターを弾きながら登場する。なにやら聴いた事があるようなリフが演奏される中、残りのメンバーが、そして最後に黒いロングコートを着たボブが登場し、ステージ中央のマイクの前に立つと、すぐに「シングス・ハヴ・チェンジド」を歌い始めた。あいかわらず照明は驚くほど暗い。街灯のような6本の明かりがステージを照らしているが、ボブの表情は暗がりに埋もれてよくわからない。むしろバンドのメンバーたちのほうが明るく照らされている。ボブの調子は良さそうだ。ヴォーカルもクリア。いつものように左手を腰に当て体全体でリズムをとりながら、時折膝を曲げるダンスを交える。聴き手の想いも加わって、最初から引き込まれる。ボブはステージセンターに立ったまま2曲目の「シー・ビロングス・トゥ・ミー」を歌いだす。かなりヘヴィーなリズムにのせて60年代の代表曲を歌う。この歌は47年前のこの会場でも歌われた。歴史の重みとボブの歌の普遍性を感じる。この曲でボブはハーモニカの演奏も披露した。観客は大歓声をあげる。みんなボブのハーモニカが好きだ。夏まで使っていたハーモニカ専用マイクはなくなり、ヴォーカルマイクだけだ。結果、ボブはあまり動き回らなくなった。2曲を歌い終えたボブはステージ右手のピアノに移り、「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」「ホワット・グッド・アム・アイ?」「デュケーン・ホイッスル」「ウェイティング・フォー・ユー」を歌った。映画『ヤー・ヤー・シスターズ』のためにつくったあまり知られていない「ウェイティング・フォー・ユー」がセットリストに加わっている。さらにステージ中央に移動して「ペイ・イン・ブラッド」、ピアノに戻って「ブルーにこんがらがって」、ふたたびステージ中央に移動して「ラヴ・シック」。この3曲は1部のハイライトだ。

 

夏のヨーロッパ・ツアーで大きく変わったことのひとつは、コンサートが15分間の休憩をはさんで1部(9曲)と2部(8曲)&アンコール(2曲)に分けられたことだ。おかげで1部の終わりにボブのことばが聴けるようになった。「サンキュー・フレンズ。短いブレークをとるけど、15分で戻ってくる」。今年になってからメンバー紹介もしなくなっていたので、歌以外でボブのことばが聴けるのはめずらしい。

 

きっかり15分、会場内が暗くなりステージ左手からスチュがエレクトリックギターを弾きながら登場する。続いてほかのメンバーが、最後にボブが姿を現し、ステージ中央に立ってダニーの弾くバンジョーのイントロで「ハイ・ウォーター」が歌われた。ピアノに移って感動的な「運命のひとひねり」、力強い「アーリー・ローマン・キングズ」と続く。ここから2部のハイライトが始まる。トニーがストリングベースを弾き、ステージ中央に立ったボブが「フォーゲッタフル・ハート」を歌いだす。会場にだれもいないかのような静寂が広がり、観客はひとことも聞き漏らしたくないと言わんばかりにステージのボブに集中する。「ドアは永久に閉ざされてしまったのか、もっともドアがあったとしてことだが」ボブが最後の歌詞を歌い終わると、今夜一番の大きな拍手喝采がわき起こった。すぐにピアノに移ったボブは「スピリット・オン・ザ・ウオーター」を歌う。前曲の余韻に浸るひまもなく、ボブが「ピークが過ぎたと思っているのか?」と歌うくだりでは観客が大声で「ノー!」と応える。次は神秘的な「スカーレット・タウン」、続いて唯一ステージ後方に雪模様のような照明が投影された「スーン・アフター・ミッドナイト」、そして2部を締めくくるパワフルな「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。ここで初めて照明がやや明るくなり、ボブの表情もどうにか見える。

 

いつものようにステージ前方に、ボブを中央にバンドメンバーたちが横一列に並んで、観客に別れを告げてステージから去っていった。興奮した観客はアンコールを求めて拍手声援を投げかけ続ける。すぐにアンコールが始まった。まず、ピアノを弾きながら「見張り等からずっと」を歌う。最後は「風に吹かれて」だろうと思っていたら、ステージの上でボブとトニーが何やら相談している様子が見えた。そして大きなサプライズとともに「ロール・オン・ジョン」が歌われた。2日前のブラックプールのコンサートでライヴ初登場した曲だ。ロンドンの初日ロイヤル・アルバート・ホールの魔力がボブにレノンを思い出させたのかもしれな。この歌を聴いているとき、リムジンの後部座席で会話をするボブとジョンの映像が頭に浮かんできた。最後にふたたび横一列に並んで、観客に別れを告げると9時50分、ボブはステージを去っていった。

 

ぼくは毎年ボブのコンサートを見ているが、ここ数年間でロイヤル・アルバート・ホールの初日はトップにランクできる最高のできだった。今年のネヴァー・エンディング・ツアーから、ボブは固定セットリストを採用するようになった。しかも最新アルバム『テンペスト』から6曲も選んでいる。ただし、ローマの2公演は、まったく異なるセットリストでおこなった。もしかしたら、『コンプリート・アルバム・コレクションVol.1 』の発売を意識したのか? とにかく、レアな曲が歌われるだけで満足した時代は終わり、その日のできによって観客の満足度が変わるというわけだ。今回のヨーロッパ・ツアーはこれまでのようなロック色やブルース色、ジャムバンドの要素が薄れ、洗練された芸術的なショーに変わってきている。ボブのピアノが主体となり、トニー、スチュ、ジョージが揺るぎのないリズムを叩き出し、派手さはないがチャーリーとダニーが、的確な短いリフを加える。現在のバンド構成は最高かもしれない。

 

「やあ、ヘッケル。こんなところで何やってんだ?」2日目のコンサート終了後、久しぶりにステージドアで出待ちをした。もちろんボブはアンコールを求める観客の声援が響いている間に、ホテルに戻ってしまうことはわかっていた。でもバンド・メンバーたちはちがう。数十人のファンが集まっていたが、1時間近く待っていると、帰り支度を終えたトニー夫妻が出てきて、ぼくを見つけて声をかけてくれた。「最高だったよ」短い会話をかわした後、満足感に満ちたぼくは歩いてホテルに向かった。

 

もうひとつエピソードを書いておこう。最終日のアンコールを終え、横一列に並んで声援に応えていたとき、ボブは数歩前に出て、最前列の何人かのファンと握手を交わした。めずらしい光景だった。おそらく今年のツアー最終日、47年ぶりのロイヤル・アルバート・ホール、コンサートのできの満足感などが組み合わさり、ボブも感情的になったのかもしれない。エモーショナルな一瞬だった。

 

今年は『アナザー・セルフ・ポートレイト』『コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』が発売されたし、来年はおそらく『コンプリート・ブラッド・オン・ザ・トラックス』も発売されるだろう。また、毎年年末になると、来日のうわさも流れてくる。はたして、実現するのだろうか?




SETLISTS at Royal Albert Hall, London, England

Nov.26

 

Set 1:

1.Things Have Changed

2.She Belongs to Me

3.Beyond Here Lies Nothin'

4.What Good Am I?

5.Duquesne Whistle

6.Waiting for You

7.Pay in Blood

8.Tangled Up in Blue

9.Love Sick

 

Set 2:

10.High Water (For Charley Patton)

11.Simple Twist of Fate

12.Early Roman Kings

13.Forgetful Heart

14.Spirit on the Water

15.Scarlet Town

16.Soon after Midnight

17.Long and Wasted Years

Encore:

18.All Along the Watchtower

19.Roll on John*

(*27,28日は19曲目のRoll On JohnがBlowin' in the Windに変更)

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ボブ・ディランが革新的なインタラクティブ・ビデオを公開! (2013.11.20)

50年前の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」の史上初の公式ビデオ!全TV番組でディラン!



本日11月20日(日本時間)にボブ・ディランの公式サイト(www.bobdylan.com)にて、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の革新的なインタラクティブ・ビデオが公開された。本楽曲がリリースされた1965年当時当時はミュージック・ビデオが作成されることはなかったが、半世紀近く経った今、革新的なテクノロジーを用いて、本楽曲の初めての公式ビデオが作成されのだ。本企画はボブ・ディランのディスコグラフィを全て網羅した47枚組CDボックス・セット『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』の発売を記念したもの。

 

 

Interlude社によって制作されたこのインタラクティブ・ビデオの中で、視聴者は役割を担い、インタラクティブな映像体験が可能。視聴者は仮想のテレビの中で、16個のTVチャンネルを上下の矢印で自由に切り替えられる。これらのチャンネルで放送されているのは「よくある」アメリカのテレビ番組。ただし、どの番組を観ても、出演者・司会者・俳優の口の動きが「ライク・ア・ローリング・ストーン」の歌詞とシンクロしているのだ。実在のテレビ番組がモチーフとなっていたり、実在のタレントが出演していることに気がつく人もいるだろう。また、ボブ・ディランについて詳しい者であればこれらの架空の番組が、ボブ・ディランの歌詞や、彼の50年以上のキャリアの中での重要な出来事との結びついていることにも気がつくかもしれない。本映像はPCだけでなくiPhoneやiPadでも視聴可能な上、ソーシャル・メディアへの共有も簡単。

 

以下関係者コメント:

 

「我々は、アーティストや音楽の魅力を説得力を持って伝えられる、並ならぬクリエイティブな手法を常に探しています。今回のInterlude社によるインタラクティブ・ビデオは、ユニークでありながらも誰でも楽しめるので、より広い層のファンとボブ・ディランの魅力が強く結びつくことができると考えています。」

アダム・ブロック 米ソニー・ミュージックグループ、レガシー・レコーディングス会長

 

「私自身も音楽をたしなむ者の一人なので、今回のプロジェクトで歴史上最も素晴らしい曲の一つと関わることができ、これ以上に光栄なことは考えられません。ボブ・ディランはその革新的な芸術表現によって、世界中の音楽ファンやクリエイターを感化しました。弊社としても、これからも世界中のクリエイティブな人々がユニークな方法でそれぞれのストーリーを語る手助けをしていきたいです。」

ヨニ・ブロッホ Interlude社CEO

 

本映像が制作されるきっかけとなった『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』は、彼のディスコグラフィを全て網羅した壮大なCDボックス・セット。これまで発売されたスタジオ・アルバム35作、ライヴ盤6作に加え、「サイド・トラックス」と名付けられたアルバム未収録シングル、コンピレーション限定曲、映画挿入曲などのレア・トラックを初めて収録した2枚組も同梱される。収録作品のうち14作は今回のリリースに合わせて最新リマスタリングが施されている。更に、クリントン・ヘイリンの書き下ろしによる各アルバムの長編ライナー・ノーツと、ビル・フラナガンの書き下ろしによる紹介文を擁するハードカバー本も収められている。また、本作品は通し番号の付けられた豪華ボックス入り「ハーモニカ型USBスティック」としても限定発売され、こちらには全楽曲がMP3とFLACのフォーマットで収録されている。これらの商品は日本においては輸入版のみの発売となり、ソニー・ミュージックジャパンから出荷される商品には限定特典として、長編ライナー・ノーツと、ハードカバー本を日本語翻訳したスペシャル・ブックレットが封入される。


ボブ・ディランは今年10月にiOS向け無料アプリ「Bob Dylan Bootleg」を発表して話題を呼んだ。本アプリは、iTunes上で所有するボブ・ディランの曲と同期して、その曲にまつわる情報のロックを解除することができるという内容のもの。72歳になった今も、ボブ・ディランは最新のメディア・テクノロジーを駆使して革新的な創造活動を続けている。

 

【映像はこちら】

http://www.bobdylan.com

※クレジット一覧

http://video.bobdylan.com/credits.html

 

【商品情報】

『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』


スタジオ・アルバム35作、ライヴ盤6作、2枚組“サイド・トラックス” 14タイトルは最新リマスタリング

クリントン・ヘイリンの書き下ろしによる各アルバムの長編ライナー・ノーツ、ビル・フラナガンの書き下ろしによる紹介文を擁するハードカバー本も同梱

 

★ソニー・ミュージックジャパン 限定特典★

長編ライナー・ノーツと、ハードカバー本の日本語翻訳スペシャルブックレットが封入されます。
※ソニー・ミュージックジャパンから出荷される商品にのみに封入される、日本製作の特典

ご購入はこちら:http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=00DE000092431

 

MP3+FLAC音源入りの「ハーモニカ型USB」も発売(こちらもソニー・ミュージックジャパン 限定特典対象): http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=1917&cd=00CE000077314


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ボブ・ディラン/The Complete Album Collection Vol. One (47CD BOX)
及び The Complete Album Collection Vol. One (USB) 発売日変更のお知らせ
 (2013.11.01)

11/5全米発売の ボブ・ディラン『The Complete Album Collection Vol. One (USB)』及び、『The Complete Album Collection Vol. One (47CD BOX)』につきまして、ソニー・ミュージックジャパンが取り扱う輸入商品の発売日は下記の通りとなります。

 

11/8発売  【USB】The Complete Album Collection Vol. One (USB) (品番:8888377314- 5)

 

11/19発売【47枚組 CDボックス】The Complete Album Collection Vol. One (47CD BOX) (品番:8869192431- 2)

 

 

尚、ソニー・ミュージック・ジャパンが輸入するこれらの商品には、下記オリジナル特典がつきます。

<ソニー・ミュージックジャパン限定特典:全56ページ・スペシャルブックレット>

ビル・フラナガンの書き下ろしによる新たなライナーノーツと、クリントン・ヘイリンの書き下ろしによる全42タイトルの各アルバムの長編ライナー・ノーツを完全翻訳した日本語のブックレットです。

 

(*注:ソニー・ミュージック・ジャパン正規ルート以外の並行輸入盤などには特典は付きません。詳しくはご購入予定のお店のサイトなどをご確認ください)

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【輸入盤】 Bob Dylan /The Complete Album Collection Vol. One ソニー・ミュージック・ジャパン・オリジナル特典決定! 英文ブックレット翻訳全56ページスペシャルブックレット (2013.10.29)

ボブ・ディランのオリジナル35作+ライヴ6作+ボーナスCD、計42作品を網羅した『ザ・コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』47CD「CDボックス・セット」と限定No入り「ハーモニカ型USB」を輸入盤オンリーでリリース!ソニー・ミュージック・ジャパン正規ルート輸入盤に関してのみ、下記オリジナル特典をつけます。

●ソニー・ミュージック・ジャパン・オリジナル特典決定!:全56ページ・スペシャルブックレット

ビル・フラナガンの書き下ろしによる新たなライナーノーツとクリントン・ヘイリンの書き下ろしによる全42タイトルの各アルバムの長編ライナー・ノーツを完全翻訳した日本語のブックレットを「特典」として同梱。全42アルバムの新規解説を収録した非常に興味深い内容となっています。

●対象商品
*ボブ・ディラン『ザ・コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』47CD「CDボックス・セット」
*ボブ・ディラン『ザ・コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』限定No入り「ハーモニカ型USB」

(*注:ソニー・ミュージック・ジャパン正規ルート以外の並行輸入盤などには特典は付きません。詳しくは購入予定のお店のサイトなどをご確認ください)

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【輸入盤】 Bob Dylan /The Complete Album Collection Vol. One (USB)収録音源の詳細ご案内 (2013.10.29)

「Bob Dylan / The Complete Album Collection Vol. One 」(USB) に収録されている音源につきまして、下記の通り決定しましたのでご案内いたします。
=> FLAC (16bit 44.1KHz) / MP3 (320kbps)
(※海外のボブ・ディラン オフィシャルサイトにて、当初 FLAC (24bit 44.1KHz)と案内されておりましたが、正しくは(16bit 44.1Khz) となります。予めご了承ください。)

 

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【ご使用の前にお読みください】
ボブ・ディラン “The Complete Album Collection Vol. One (USB)”
 (2013.11.07)

ボブ・ディラン

“The Complete Album Collection Vol. One (USB)”

商品詳細はこちら


<こちらはUSB本体に同梱されている注意書き(英文)の日本語訳です。>

 

本商品はパソコン向け商品です。パソコンをお持ちでない方はお楽しみ頂けません。予めご了承下さい。

 

“The Complete Album Collection Vol. One (USB)”ご使用の前にお読み下さい。

 

<動作環境>

USB対応のPentium搭載PCもしくはMacintoshコンピュータ。

PC:Pentium 3プロセッサ以上 Windows 2000以上

Mac:G4、G5 もしくはインテル プロセッサ、OS X 10.4。RAM1Gb以上。

カラーモニターおよびサウンドカード。MP3もしくはFLACファイルが再生可能なメディアプレーヤー。

 

<ご注意>

本製品は現状のまま、一切の保証を伴わずに提供されます。本製品の品質と性能に関する全てのリスクはご使用者が負うことになります。本製品に欠陥がある場合や、本製品が起因となりご使用者の所有物が破損した場合、修理費用はご使用者の負担となります。

ソニー・ミュージックエンタテインメントは一切の金銭的救済を行う責任を負わず、それには間接損害や懲罰的損害その他の損害の賠償も含まれます。

唯一の償還手段は、購入から30日以内に製品を返却することです。

(ご購入販売店に領収書を添えてご相談ください。)

 

 

VistaやWindows 7、Windows8をお使いの方

USBポートに本USBスティックを差し込み、「マイコンピュータ」もしくは「コンピュータ」から、USBドライブを選び、USBスティック内のPCStart.exeファイルをダブルクリックして起動してください。

 

 

Mac をお使いの方

USBポートに本USBスティックを差し込むと、「Bob Dylan」というドライブがデスクトップ上に現れます。ドライブをダブルクリックすると開き、次にMacStartをダブルクリックすると専用ソフトの再生が始まります。

 

 

◆MP3ファイル

MP3ファイルは、すべて本USBスティックのMusic/MP3フォルダに格納されています。ファイルをメディアプレーヤーにインポートする際に、設定によってはハードディスクにファイルがコピーされないことがありますのでご注意下さい。

iTunesでは、メニューの「設定」または「環境設定」から「詳細」タブで表示される[iTunes Media]フォルダの場所をご確認下さい。

Windows Media PlayerもしくはWinAmpをお使いの場合は、Music/MP3フォルダ内にある各アルバムのフォルダをプレーヤーのウィンドウにドラッグするか、「ファイル」メニューの「ライブラリに追加」でインポートしたいファイルを選ぶことで、アルバムをインポートすることができます。

 

 

◆FLACファイル

本USBスティックのMusic/Flacフォルダには、16bit 44.1KHz FLAC (Free Lossless Audio Codec) ファイルが格納されています。このFLACファイルを再生するには、FLACデコンプレッサをインストールする必要があります。

PCをお使いの方は、FLACコーデックがデフォルトで含まれているWinAmp (http://www.winamp.com/player) をインストールするのが最も簡単です。

Macをお使いの方は、FLACファイル再生に対応している無料のプログラムFluke (https://code.google.com/p/flukeformac/)をインストールするのが最も簡単です。

FLACフォーマットについての詳しい情報や、FLACが利用可能なメディアプレーヤーへのリンクについては、http://flac.sourceforge.net/index.htmlを参照してください。

  以上

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ボブ・ディラン、計42作品を網羅した「CDボックス・セット」と「ハーモニカ型USB」を発売! (2013.09.26)



★ボブ・ディランの全てのスタジオ・アルバムとライヴ盤を網羅した壮大なボックスセット『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』が2013年11月5日に全米発売

★1962年のデビュー作『ボブ・ディラン』から2012年の『テンペスト』まで、アメリカの音楽文化を定義づけてきた50年間をまとめた決定的ライブラリー

★アルバム未収録シングル、シングルB面曲、その他のレア楽曲をまとめた2枚組“サイド・トラックス”も同梱

★限定ナンバー入り「ハーモニカ型USB」も発売

 

この半世紀余り、自身の歌やサウンドの作品により多大な影響を与え、フォーク、ポップス、ロック・ミュージックに革命をもたらしてきた、ボブ・ディラン。彼ののディスコグラフィを全て網羅した壮大なボックス・セット『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』が2013年11月5日(火)に全米で発売される。日本国内は輸入版のみの取り扱いとなる予定。

 

『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』は、デビュー作『ボブ・ディラン』から始まり、シンガー、ソングライター、コンサート・パフォーマー、スタジオ・アーティストとしてたゆまず変化を続け、世俗的な経験を音楽によって表現し続けてきたディランの軌跡を辿るもの。スタジオ・アルバム35作(1973年の『ディラン』は北米では初のCD化となる)、ライヴ盤6作に加え、過去にリリースされたアルバム未収録シングル、『バイオグラフ』やその他のコンピレーションに収録された曲、映画挿入曲などレア・トラックを豊富に収録した初の2枚組“サイド・トラックス”も同梱される。収録作品のうち14タイトルは今回のリリースに合わせて最新リマスタリングが施されている。更に、クリントン・ヘイリンの書き下ろしによる各アルバムの長編ライナー・ノーツと、ビル・フラナガンの書き下ろしによる紹介文を擁するハードカバー本も収められる。

 

また、『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』は通し番号の付けられた豪華ボックス入り「ハーモニカ型USBスティック」としても限定発売され、全楽曲がMP3とFLACのフォーマットとハードカバー・ブックレットのデジタル版が収録される。

 

ライヴおよびスタジオ音源をまとめた名高いブートレッグ・シリーズの最新作『アナザー・セルフ・ポートレイト』が評価的にも商業的にも成功を収めているが、来年リリースされる予定の『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.2』では、ブートレッグ・シリーズが初めて全作網羅される予定。

 

「アメリカ音楽の歴史において、彼以上の偉人は存在しません」

2012年5月29日、アメリカの文民に贈られる中で最も栄誉ある「大統領自由勲章」授与式において、バラク・オバマ大統領はそう発言した。

 

「現代の吟遊詩人、ボブ・ディランは、20世紀における最も影響力の大きなミュージシャンの一人としての地位を確立しました。その豊かな歌詞はポピュラー・ソングの新たな可能性を切り拓き、数多くの世代にインスピレーションを与えました。彼のメロディは古代からの伝統を現代に持ち込みました。ボブ・ディランはそのキャリア開始から50年以上を経ても、国内外の話題において大きな存在感を放ち続けているのです」。 バラク・オバマ

 

ボブ・ディランは数々のグラミー賞に加え、大統領自由勲章、ピューリッツァー賞(「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に大きな影響を与えた」として、2008年に特別賞を授与されている)、アカデミー賞の最優秀オリジナル歌曲賞(「シングス・ハヴ・チェンジド」)を受賞した、恐らく唯一のレコーディング・アーティストである。

 

ボブ・ディランはこの秋、10月10日のオスロ公演を皮切りに、バンドと共に全英・全欧ツアーを行う。

 

【商品情報】

『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』

2013年11月5日(火)に全米発売

スタジオ・アルバム35作、ライヴ盤6作、2枚組“サイド・トラックス” 14タイトルは最新リマスタリング

クリントン・ヘイリンの書き下ろしによる各アルバムの長編ライナー・ノーツ、ビル・フラナガンの書き下ろしによる紹介文を擁するハードカバー本も同梱

MP3+FLAC音源入りの「ハーモニカ型USB」も発売

 

【『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』収録タイトル一覧】

*…新規リマスター音源

 

1 Bob Dylan (1962)

2 The Freewheelin' Bob Dylan (1963)

3 The Times They Are a-Changin' (1964)

4 Another Side of Bob Dylan (1964)

5 Bringing It All Back Home (1965)

6 Highway 61 Revisited (1965)

7&8 Blonde on Blonde (1966) 

9 John Wesley Harding (1967)

10 Nashville Skyline (1969)

11 *Self Portrait (1970) 

12 New Morning (1970)

13 *Pat Garrett & Billy the Kid (1973)

14 *Dylan (1973)

15 Planet Waves (1974)

16&17 Before the Flood (1972)

18 Blood on the Tracks (1975)

19&20 The Basement Tapes (1975) 

21 Desire (1976)

22 *Hard Rain (1976)

23 *Street Legal (1978)

24&25 *Bob Dylan at Budokan (1979)

26 Slow Train Coming (1979)

27 *Saved (1980)

28 Shot of Love (1981)

29 Infidels (1983)

30 *Real Live (1984)

31 *Empire Burlesque (1985)

32 *Knocked Out Loaded (1986)

33 *Down in the Groove (1988)

34 Dylan & the Dead (1989)

35 Oh Mercy (1989)

36 *Under the Red Sky (1990)

37 *Good as I Been to You (1992)

38 *World Gone Wrong (1993)

39 MTV Unplugged (1995)

40 Time Out of Mind (1997)

41 Love and Theft (2001)

42 Modern Times (2006)

43 Together Through Life (2009)

44 Christmas in the Heart (2009)

45 Tempest (2012)

 

<Bonus CD>

46&47 "Side Tracks"

収録曲:

1 Baby, I'm in the Mood for You

2 Mixed-Up Confusion

3 Tomorrow Is a Long Time (live)

4 Lay Down Your Weary Tune

5 Percy's Song

6 I'll Keep It with Mine

7 Can You Please Crawl Out Your Window?

8 Positively 4th Street

9 Jet Pilot

10 I Wanna Be Your Lover

11 I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) (live)

12 Visions of Johanna (live)

13 Quinn the Eskimo

14 Watching the River Flow

15 When I Paint My Masterpiece

16 Down in the Flood

17 I Shall Be Released

18 You Ain't Goin' Nowhere

19 George Jackson (acoustic version)

20 Forever Young

21 You're a Big Girl Now

22 Up to Me

23 Abandoned Love

24 Isis (live)

25 Romance in Durango (live)

26 Caribbean Wind

27 Heart of Mine (live)

28 Series of Dreams

29 Dignity

30 Things Have Changed

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「このクソは何だ?」と評価されたディラン『セルフ・ポートレイト』の新たな解釈!
ブートレッグ・シリーズ最新作発売!
 (2013.07.17)

ボブ・ディランの『アナザーサイド・オブ・セルフポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』9月18日発売
35曲のレア音源&未発表録音からなるディランの名ブートレッグ・シリーズ!
2枚組スタンダード・エディションと4枚組デラックス・エディションで発売!
デラックス・エディションには1969年8月ワイト島音楽祭での歴史的パフォーマンスを
オリジナル音源からの新規リミックスにより初めて完全収録
日本盤はBlu-Spec CD2仕様!デラックス盤限定発売!




 

ソニー・ミュージックはボブ・ディランの『アナザーサイド・オブ・セルフポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』(以下『アナザー・セルフ・ポートレイト』)を8月27日にリリースする(日本盤は9月18日発売)。「ディランの最も賛否両論を呼んだ時期が、最もクリエイティヴで多作な時期でもあった」というフレッシュな視点を提供する内容となっている。35曲のレア音源や未発表音源などを収録した本作品は、高い評価を博したディランのブートレッグ・シリーズの最新作。2枚組のスタンダード・エディションと4枚組のデラックス・ボックス・セットで登場する。ジャケットの絵は、タイトル通り「ディランが新たに描きおろした自画像」である。日本盤はBlu-Spec CD2仕様となる。

 

『アナザー・セルフ・ポートレイト』に収録される未発表録音、デモ、別テイクは、主に1970年のスタジオ・レコーディング・セッションからのもの。これらのセッションからは、1970年に『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け(New Morning)』の2作が正規リリースされているが、『アナザー・セルフ・ポートレイト』は今もなお進行中の音楽的進化過程にあるディランの基幹的で極めて重要な時期に新しい光を投げかける。

 

本作品についてのトレーラー映像がYouTube上で公開されている。キーボードとギターを担当したアル・クーパーは「(本作において)我々は”ボブ・ディランが絶対にやらなそうなこと”をレコーディングすることから始めたんだ」と語っている。

 

1970年6月にリリースされた『セルフ・ポートレイト』のオリジナル盤は、ディランにとって10作目のスタジオ・アルバムであると同時に、初めて音楽媒体から本格的に酷評された作品でもあった。(グリール・マーカスがローリング・ストーン誌に書いたレヴューは実際に『What is this shit?[このクソは何だ?]』という一文で始まっている。また、ロバート・クリストゴウもヴィレッジ・ヴォイス紙のレヴューで“Cプラス”の評価をつけた。)それにも関わらず、『セルフ・ポートレイト』はアメリカのビルボード200では4位、全英アルバムチャートでは1位となっている。

 

オリジナル『セルフ・ポートレイト』のセッションで、ディランは少人数のアンサンブルと共に曲を演奏した。主なメンバーはデヴィッド・ブロムバーグ(ギター)とアル・クーパー(キーボード、ギター)。プロデューサーのボブ・ジョンストンが、のちにナッシュヴィルで基本トラックにオーバーダブを加えている。『アナザー・セルフ・ポートレイト』は、オリジナル・セッションのマスターを初めてオーバーダブ抜きで収録した。

 

『アナザー・セルフ・ポートレイト』は、ディランが自作の曲とともに新旧のフォーク・ミュージックを再現していく中で垣間見せる、ヴォーカリストとしての才能の新鮮な側面を露わにする。「カントリー・パイ」、「アイ・スルー・イット・オール・アウェイ」といった楽曲では自然体のパフォーマンスを聴かせ、ディランは『ナッシュヴィル・スカイライン』からやってきたカントリー・シンガーであることが実感させる。一方で「リトル・セイディ」、「プリティー・サロ」においては、伝統的フォークの解釈者であることを感じさせる。「ジプシーに会いに行った」や「サイン・オン・ザ・ウィンドウ」といった自身の新曲以外にも、トム・パクストンの「アニーズ・ゴナ・シング・ハー・ソング」やエリック・アンダーソンの「サースティ・ブーツ」といった同年代のアーティストたちの曲を自分のもののように歌っている。他にも、「オンリー・ア・ホーボー」の未発表ヴァージョンと、レコーディング・アーティストとして契約されてから10年も経っていないディランが未来に向けて「いつの日か俺が傑作を描く頃にはすべてがラプソディのようにスムーズに流れるだろう(Someday, everything’s gonna be smooth like a rhapsody, when I paint my masterpiece)」と歌う、「マスターピース(When I Paint My Masterpiece)」のデモ・ヴァージョンも収録される。

 

『アナザー・セルフ・ポートレイト』は2枚組のスタンダード・エディションと、4枚組のデラックス・エディションで発売される。デラックス・エディション(ボックス・セット)はスリップ・ケースに格納され、1969年8月31日にワイト島音楽祭で行われた、ボブ・ディランとザ・バンドによる歴史的パフォーマンスを初めて完全収録。デラックス・エディションには他にも、1970年のアルバム『セルフ・ポートレイト』がオリジナル盤と同じ曲順でリマスタリングを施して全曲収録されるとともに、グリール・マーカスによる、再評価のライナー・ノーツを擁するハードカバー本が2冊入れられる。Blu-Spec CD2仕様の日本盤は完全生産限定となり、Sony Music Shopでは予約受付が開始されている。http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SICP000030331

 

『アナザー・セルフ・ポートレイト』のアナログ盤にはアルバムの35トラックがLP3枚に分けて収録されるのに加え、12インチ(約30cm)四方のブックレットが付く。ハードコアなファンなら、2013年4月20日(土)のレコード・ストア・デイに限定盤7インチ・シングル「ウィグワム(デモ)」 c/w 「サースティ・ブーツ」(未発表音源)がリリースされたときに、『アナザー・セルフ・ポートレイト』をいち早く味わったことだろう。

 

『セルフ・ポートレイト』のオリジナル盤が、ディランの「世代の代弁者」としてのイメージを打ち砕く故意の偶像破壊行為であると同時に、ポップ・ミュージックと彼自身の作風の範囲を押し広げた一方、続いてリリースされた『新しい夜明け』はディランのソングライティングへの回帰を示す作品となった。『アナザー・セルフ・ポートレイト』は、1960年代の終わりから1970年代の初めにかけてのディランのアーティスティックな転換期を示す極めて重要な録音を再評価する機会をファンに与えてくれる。


 

【商品情報】

ボブ・ディラン『アナザーサイド・オブ・セルフポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』

Bob Dylan “The Bootleg Series, Vol. 10 - Another Self Portrait (1969-1971)”

海外:8月27日発売 日本盤:9月18日発売

トレーラー映像 http://youtu.be/GFdgwMhWcV4

 

デラックス・ボックス・セット 4枚組 SICP-30331 日本盤のみBlu-Spec CD2仕様

¥19,800(税込) 完全生産限定 ご予約受付中

http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SICP000030331

 

スタンダード・エディション 2枚組 SICP-30335 日本盤のみBlu-Spec CD2仕様

¥3,990(税込)ご予約受付中

http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SICP000030335

 

【トラックリスト】

CD 1

1 Went To See The Gypsy (demo) 

2 In Search Of Little Sadie (without overdubs, Self Portrait)

3 Pretty Saro (unreleased, Self Portrait)

4 Alberta #3 (alternate version, Self Portrait)

5 Spanish Is The Loving Tongue (unreleased, Self Portrait)

6 Annie's Going To Sing Her Song (unreleased, Self Portrait)

7 Time Passes Slowly #1 (alternate version, New Morning)

8 Only A Hobo (unreleased, Greatest Hits II)

9 Minstrel Boy (unreleased, The Basement Tapes)

10 I Threw It All Away (alternate version, Nashville Skyline)

11 Railroad Bill (unreleased, Self Portrait)

12 Thirsty Boots (unreleased, Self Portrait)

13 This Evening So Soon (unreleased, Self Portrait)

14 These Hands (unreleased, Self Portrait)

15 Little Sadie (without overdubs, Self Portrait)

16 House Carpenter (unreleased, Self Portrait)

17 All The Tired Horses (without overdubs, Self Portrait)

 

CD 2

1 If Not For You (alternate version, New Morning)

2 Wallflower (alternate version, 1971)

3 Wigwam (original version without overdubs, Self Portrait)

4 Days Of '49 (original version without overdubs, Self Portrait)

5 Working On A Guru (unreleased, New Morning)

6 Country Pie (alternate version, Nashville Skyline)

7 I'll Be Your Baby Tonight (Live With The Band, Isle Of Wight 1969)

8 Highway 61 Revisited (Live With The Band, Isle Of Wight 1969)

9 Copper Kettle (without overdubs, Self Portrait)

10 Bring Me A Little Water (unreleased, New Morning)

11 Sign On The Window (with orchestral overdubs, New Morning)

12 Tattle O'Day (unreleased, Self Portrait)

13 If Dogs Run Free (alternate version, New Morning)

14 New Morning (with horn section overdubs, New Morning)

15 Went To See The Gypsy (alternate version, New Morning)

16 Belle Isle (without overdubs, Self Portrait)

17 Time Passes Slowly #2 (alternate version, New Morning)

18 When I Paint My Masterpiece (demo)

 

Bob Dylan & The Band Isle of Wight - August 31, 1969

1 She Belongs To Me

2 I Threw It All Away

3 Maggie's Farm

4 Wild Mountain Thyme

5 It Ain't Me, Babe

6 To Ramona/ Mr. Tambourine Man

7 I Dreamed I Saw St. Augustine

8 Lay Lady Lay

9 Highway 61 Revisited

10 One Too Many Mornings

11 I Pity The Poor Immigrant

12 Like A Rolling Stone

13 I'll Be Your Baby Tonight

14 Quinn The Eskimo (The Mighty Quinn)

15 Minstrel Boy

16 Rainy Day Women #12 & 35

 

【ボブ・ディラン公式サイト】

海外 http://www.bobdylan.com/us/home

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4月4日(木)よりInterFMにて「Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour」が始まります!(毎週木曜20:00-21:15) (2013.04.03)

■ 番組名 : Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour
■ 放送日時 : 毎週木曜日20:00-21:15 / 再放送:毎週日曜日 22:00-23:15
■ DJ : ボブ・ディラン  (解説DJ:ピーター・バラカン)
■ 番組WEBサイト : http://www.interfm.co.jp/bobdylan/
■ 番組内容 :
ボブ・ディランがDJとして2006年から2009年にかけて、アメリカの衛星ラジオで合計100回担当したこの番組は、毎回1時間、日常的な テーマ(母、天気、酒、挨拶等々)に沿って、アメリカのルーツ・ミュージックを中心に本人が選曲し、自分のコレクションからかけるのが大きな特徴 です。 今どき珍しい実に古風なラジオ番組です。
全編英語の本編が終わった後、ピーター・バラカンがその日の話を日本語で要約し、番組ではかからない本人の音楽も紹介します。
twitterハッシュタグは #dylan761

【4月の放送テーマ】
第一回 :  4日(木)【再放送: 7日(日)】 Weather 「天気」
第二回 : 11日(木)【再放送:14日(日)】 Mother 「母親」
第三回 : 18日(木)【再放送:21日(日)】 Drinking 「飲酒」
第四回 : 25日(木)【再放送:28日(日)】 Baseball 「野球」



InterFM聴取方法
○ラジオで聴く
(周波数)76.1MHz または 76.5MHz  ※首都圏エリアでお聴きいただけます
○パソコン・スマートフォンで聴く
radiko.jp 【radiko.jp(InterFM)URL】 http://radiko.jp/#INT
※東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県でお聴きいただけます
○放送エリア外(全国)で聴く
LISMO WAVE http://www.au.kddi.com/iphone/service/app/lismo-wave/
App Store https://itunes.apple.com/jp/app/lismo-wave/id490884262?mt=8
iPhone、iPad等のアプリ(有料)で全国からお聴きいただけます

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ボブ・ディラン、2012年ツアー最終4公演を日本盤解説者:菅野ヘッケル氏が現地からライヴ・レポート (2012.11.26)

ボブ・ディランは2012年「ネヴァー・エンディング・ツアー」の最終レグを、マーク・ノップラーをオープニング・アクトに迎えて10月5日より11月21日まで33公演行った。今回はツアーを締めくくるボストン、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、ブルックリンの4公演を見られたので、思いつくままにライヴ・レポートを書いてみた。

2012年のディランは4〜5月に中南米ツアー、7月にフェスティヴァルを中心とするヨーロッパ・ツアー、8〜9月にカナダ・北米ツアー、10〜11月にマーク・ノップラーと組んだカナダ・全米ツアーと4回のレグに分けて全86公演をおこなった。25年目に入った「ネヴァー・エンディング・ツアー」の中ではやや少ない公演数だが、71歳を超えたディランは相変わらず精力的にライヴを続けている。これは凄いことだし、ファンとしてはただただ感謝するだけだ。

インターネットを中心とする情報社会になったおかげで、誰もが、どこにいてもディランのコンサートの模様を細部にわたって簡単に入手できるようになった。コンサート終了の数時間後にネット上に映像や音源がアップされたとしても、もはや驚くべきことではなくなった。これは、はたして良いことなのだろうか。実際にコンサートを観に行く前からかなりのことが予想でき遠い昔のようなドキドキ感は薄れてしまったものの、実際に現場で体感する興奮は格別だ。

昨年10〜11月にも、ディランはノップラーと組んでヨーロッパ・ツアーを行ったので、今回もその再現になるだろうと予想していた。また、今年は9月にニューヨーク北に再オープンしたキャピトル・シアターの歴史的コンサートを含め、3公演を見たばかりだったので、今回も観に行くべきかどうか、やや迷ったが、ディランもノップラーのニュー・アルバムを発表した直後なので、新曲をライヴで聴きたいという想いで観にきたというわけだ。

【レポート全文はこちら】
http://legacyrecordings.jp/?p=2667

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デビュー50周年記念!『テンペスト』日本盤購入していただいた方に抽選でプレゼント! (2012.09.27)

●ボブ・ディラン「直筆サイン入り」ブックレット 1名様
●ボブ・ディラン・シグネチャー・ハーモニカ 30名様

ボブ・ディランの新作『テンペスト』の日本盤を購入していただいた方の中から抽選にて、オフィシャルの「ボブ・ディラン・シグネチャー・ハーモニカ」を30名様にプレゼント!

そして急遽決定!なんと超貴重な「ボブ・ディラン本人の直筆サイン」が入った『テンペスト』ブックレットを1名様にプレゼントいたします!

* 急遽決定したため、商品添付ステッカーには「直筆サイン入りブックレット」の情報を入れ込むことができませんでしたが、日本盤『テンペスト』に添付されているステッカーで応募していただいた方全員を対象とし、その中から厳選の上抽選とさせていただきます。
* NYやロンドンで実施された特設ショップ「テンペスト・ストア」でサイン入りのCDが極少量(10枚〜15枚)販売され、超貴重なアイテムとしてニュースにもなっていましたが、今回の直筆サイン入りブックレットはその「テンペスト・ストア」用に書かれた十数枚の中から、日本のために特別に提供していただいたものです。アメリカ、イギリス、ドイツの「テンペスト・ストア」以外で初となります(実際の商品に封入されているブックレットにサインされています)

応募方法: 『テンペスト』日本盤に貼られている上記ステッカーを郵便はがきに貼り、お客様のお名前・郵便番号・ご住所をお書き添えの上、下記あてにご応募ください。
抽選にてプレゼントいたします。
応募先: 〒177-8691 郵便事業株式会社 石神井支店 私書箱32号「ディラン50」係
応募締切: 2012年11月30日(当日消印有効)
(当選の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます)

【注意事項】
* 希望賞品を選択することはできませんので、あらかじめご了承ください。
* 賞品の発送は12月中旬以降を予定しております。
* 賞品の発送は順次行ないますが、応募締切り後一ヶ月程度かかる場合があります。
* 賞品のお届け先は日本国内に限らせていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
This service will be for appliers from Japan only. We will not ship internationally.
● 弊社(株式会社ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)はお客様からご提供いただいた個人情報を、当企画の当選者照会のみに利用し、
これ以外の目的に利用することはありません。
● 弊社は、お預かりした個人情報を、漏洩や紛失、不正なアクセス等から保護するために必要な対策 を講じて厳重に保管いたします。
● 上記の利用目的を達した個人情報は、弊社が責任をもって再生不能な形式にてすみやかに破棄させていただきます。
● 弊社は今回ご応募いただいた個人情報を収集開始から6カ月を超えて保有することはございません。
● 15さいみまんのおきゃくさまは、ほごしゃのかたといっしょにお読みください。

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ボブ・ディラン新作が全世界iTunes Storeにて全曲フル試聴開始!「最高傑作」の一枚、「歴史的名盤」と評される (2012.09.05)

ボブ・ディランの通算35作目となる、ニュー・アルバム『テンペスト』が本日9月5日(水)から、全世界同時に、急遽iTunes Storeにて全曲先行試聴開始となった!亡き友、ジョン・レノンに捧ぐ心のこもったトリビュート曲「ロール・オン、ジョン」や、タイタニック号の悲劇を14分近くに渡って歌い紡ぐ「テンペスト」など、実に内容の濃い楽曲が収録された作品であることがわかった。

デビュー50周年となる本作は、事前に全曲を聴いていた全世界中のメディアから絶賛を浴び、注目を集めていた。

 ● 5つ星★★★★★=歴史的傑作。――Rolling Stone誌 
 ● 10点満点中10点。 ―― Uncut誌
 ● この十年来の最高傑作。――The Guardian紙 
 ● 恐るべし「テンペスト」。 ―― MOJO誌
 ● 71歳の今もなお、過去を振り返るどころか、恐れを知らない想像力で新しい境地に向かって突き進んでいる。――The Tellegraph紙

この注目作を聴ける日がやっときたのだ。ディランは本作に関して、「何でもありなのに、辻褄が合うと思わずにはいられない作品」とコメントしている。

本作のタイトル『テンペスト』は、奇しくもシェークスピアの最後の作品の名は『ザ・テンペスト』と同じタイトルということで、今や71歳となったアーティストの最後の作品になるのではないか?という噂もファンの間ではささやかれている。真相はいかに。iTunes Store上では先行試聴と同時に、予約も可能になっている。

また、アルバムからの1stシングル「デューケイン・ホイッスル」は遂にYouTubeでも公開となった(https://www.youtube.com/watch?v=mns9VeRguys)。なんと、近年ほとんどビデオには登場しないディラン本人もこのビデオに出演している。ビデオはチャーリー・チャップリンを彷彿とさせるようなライト・コメディーで始まり、その後は衝撃的な展開を迎える。ディランはキッスのジーン・シモンズ風の男などを引き連れる、親分的な人物として登場している。ディランの最高の「ドヤ顔」に必見である。

【商品情報】
伝説?とんでもない!Still Rolling
ロック最重要アーティスト、ボブ・ディラン71歳。デビュー50周年に解き放つ正真正銘全曲書き下ろしの通算35作目のオリジナル・ニュー・アルバム!

BOB DYLAN “TEMPEST”|ボブ・ディラン『テンペスト』

●配信商品情報
9月5日先行試聴、予約開始。9月12日発売
iTunes

●CD商品情報
2012年9月26日発売予定
日本盤解説:菅野ヘッケル 対訳:中川五郎
SICP-3664 ¥2,520 通常盤
SICP-3663 ¥2,800 初回生産限定盤
初回のみスペシャル・ブックレット付(ファン垂涎!世界各国の超レアな雑誌の表紙を集めた60ページにも渡るブックレット!)

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ボブ・ディラン、マフィアのボス役?で出演の新ミュージック・ビデオ公開! (2012.08.29)

9月26日に日本発売となるボブ・ディランの新作『テンペスト』から、1stシングル「Duquesne Whistle /デューケイン・ホイッスル」のビデオが「ザ・ガーディアン」紙のウェブサイト(guardian.co.uk) と ローリングストーンのウェブサイト(rollingstone.com)で世界初公開された。なんと、ディラン本人もこのビデオに出演している。ビデオはチャーリー・チャップリンを彷彿とさせるようなライト・コメディーで始まり、その後は一変して映画『グッドフェローズ』ばりの衝撃的な展開を迎える。ディランはキッスのジーン・シモンズ風の男などを引き連れる、親分的な人物として登場。



このビデオはLAのダウンタウンで撮影され、監督はディランの2009年の作品『トゥゲザー・スルー・ライフ』収録曲「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」のビデオクリップも手がけたナッシュ・エドガートン。彼はハリウッドのスタント俳優でもあり、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でオビ=ワン・ケノービのスタントを務めていた。

この新曲「デューケイン・ホイッスル」について、海外の人気ニュースサイトNPRではこのように評されている。

『「デューケイン・ホイッスル」はウェスタン映画の名作に見られるフェードインのようにシーンの途中から始まる。年季の入った快楽の殿堂で演奏されている雰囲気をかすかに漂わせて始まるこの曲では、ディランと共に延々とツアーを続けている屈強なバンド・メンバーたちが、その殿堂の片隅でロックンロール・ラグタイムを演奏している。エレクトリック・ギターがクラリネットのように聞こえ、全員がスウィングしているのだ!しかし遠くに聞こえるあれは何だろう。ディラン自身が曲の間中繰り返している不安定なギター・コード・チェンジは、機関車が暴走しているように聞こえる。彼はその機関車に飛び乗ろうとしているのだろうか。彼の愛する者が乗っているのだろうか。どちらもあり得る話である。』

今年初め、ボブ・ディランはアメリカの文民に贈られる最高の栄誉である大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)をオバマ大統領より授与された。

2008年にはその「たぐいまれなる詩の力でポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられ、ピューリッツァー賞の特別賞を受賞。また、長年にわたってノーベル文学賞の候補にノミネートされており、昨年は英ブックメーカーのオッズで一時一番人気になるなど、毎回有力候補として騒がれている。デビュー50周年となる今年は果たしてどうなるか。


guardian
Rollong Stone

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デビュー50周年!ボブ・ディラン新作『テンペスト』9月発売決定! (2012.07.18)

米コロンビア・レコーズ(ソニー・ミュージック)はボブ・ディランの新作スタジオ・アルバム『テンペスト』を全米で2012年9月11日に発売すると発表した。日本での発売は9月26日を予定している。本作品はボブ・ディラン書き下ろしの新曲10曲で構成される。今年2012年は、デビュー・アルバム『ボブ・ディラン』が発売された1962年から、実に50周年となる年である。ボブ・ディランにとって本作は35枚目のスタジオ・アルバムであり、2009年にリリースされ世界中でベストセラーとなった『トゥゲザー・スルー・ライフ』以来の約3年振りオリジナル・アルバムである。プロデュースはジャック・フロストが手掛ける。



ボブ・ディランの過去4作のスタジオ・アルバムは、その名高いキャリアの中でも最高の部類に入ると広く絶賛され、それまでに無かった規模の商業的成功を収めた。プラチナ・ディスクを獲得した1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』はアルバム・オブ・ザ・イヤーを含む複数のグラミー賞を受賞し、『ラヴ・アンド・セフト』はボブ・ディランのプラチナ・ディスク連続認定記録を伸ばし、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門のトロフィーを獲得した。2006年にリリースされた『モダン・タイムズ』は最も人気の高い作品となり、世界中で250万枚以上を売り上げたほか、グラミー賞をさらに2部門獲得した。2009年の『トゥゲザー・スルー・ライフ』はボブ・ディランにとって初めてとなる、全米と全英の両方および5ヶ国で初登場1位を記録し、現在売り上げ100万枚を越えようとしている。

これら4作がリリースされたこの濃密な12年の間には、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞した2001年の映画『ワンダー・ボーイズ』の収録曲「シングス・ハヴ・チェンジド」、2004年に発売されニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに19週間名を連ねた世界的ベストセラーである回想録「ボブ・ディラン自伝 (Chronicles Vol.1)」、マーティン・スコセッシ監督が手がけた2005年のドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』なども世に出た。また、2009年には初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』もリリースし、同作からの印税を全額世界中の飢餓救済チャリティ財団に寄付している。

今年に入ってのボブ・ディランは、アメリカの市民に与えられる最高位の勲章である大統領自由勲章を受章した。2008年には「類い稀なる詩の力を持つリリカルな作品の数々によりポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた重大な影響を与えた」として、ピューリッツァー賞の特別賞を受賞している。また、1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとする数大学で博士号などを多数受賞している。

ボブ・ディラン『テンペスト』
9月26日発売予定

【トラックリスト】
1 Duquesne Whistle
2 Soon After Midnight
3 Narrow Way
4 Long and Wasted Years
5 Pay In Blood
6 Scarlet Town
7 Early Roman Kings
8 Tin Angel
9 Tempest
10 Roll On John

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BOB DYLAN 70th Anniversay〜本日ボブ・ディラン70歳の誕生日 (2011.05.24)

転がり続けて70年、今もなお大現役で年間100回以上の “NEVER ENDING TOUR”を続ける、ロック最重要アーティスト、ボブ・ディラン。1941年5月24日生まれということで、本日で遂に70歳を迎えます。

●ボブ・ディラン5/24の70歳の誕生日を記念して、70th Anniversary記念、米Rolling Stone誌にて表紙&「The 70 Greatest Dylan Songs」という大特集。
http://www.rollingstone.com/
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-10893282416.html

●ディラン70歳の誕生日に合わせて5月25日にこちらの1963年の貴重なライヴ盤をリリース。今から48年前、ディラン22歳。


『ボブ・ディラン・イン・コンサート:ブランダイス・ユニヴァーシティ1963』
*地下室で発見された、神と呼ばれる直前のライヴ音源!
*1963年5月10−11日、マサチューセッツ州ウォルサムにある名門ブランダイス大学でのライブ音源
*Rolling Stone誌の共同創始者ラルフ・J・グリースンの地下室で40年以上

眠っていたものを、息子が片づけをしてるときに偶然発見。
*この年の5月24日で22歳の誕生日を迎える直前の、瑞々しき若きディランの声。

半世紀(48年)の時を超え、遂に正式リリース! 


内容はこちら
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-10858654005.html

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ボブ・ディラン本人の中国公演についてのコメントが自身のオフィシャルサイトbobdylan.comで発表になりました。 (2011.05.17)

5月13日、わたしのファンとわたしの音楽を聴いてくれる人たちへ。

一年前からさまざまなことが言われてきた中国の公演について、ここでいくつかの点を明確にしておきたい。まず、中国政府が公演を許可しなかったという事実はない。中国政府による公演禁止の話は、一年前、日本と韓国の公演のあとわたしを中国に招聘しようとしていた中国側のプロモーターが捏造したものだ。このプロモーターは、わたしたちが何の合意もしないうちに、チケットを印刷したり、一部の人たちにわたしの中国公演を約束したりしていたものと思われる。当時、こちらとしては中国公演をする気はまったくなく、この話がつぶれたとき、中国側のプロモーターは自分の面子を立てるため、中国政府がわたしの演奏を禁止しているという発表をして難局を逃れるしかなかったのだろう。あのとき公式な問い合わせをするという手間をかけてくれる人がいたなら、中国当局はいっさいを関知していなかったことが明らかになっていたはずだ。

今年、わたしたちは別のプロモーターのもとで中国公演をおこなった。『モージョー』誌は、コンサートに来たのはほとんどが中国に住んでいる外国人で、空席も多かったと報じた。それは事実でない。実際にコンサートに行った人にあたってみれば、そこにいたのはほとんどが中国の若い人々であったとわかるだろう。中国在住の外国人は少なかった。そういう人たちは、北京でなく香港に多かった。北京では1万3千席のうち1万2千席が売れ、残りは施設の子供たちに配られた。ただし中国のメディアは、わたしを60年代の生きた象徴と書き立てて、さまざまなところでわたしの写真をジョーン・バエズやチェ・ゲバラやジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグと並べた。コンサートに来たのは、おそらくそうした名前を知りもしない若い人たちだった。そして彼らは、わたしの最近の4、5枚のアルバムからの歌に熱狂的に反応した。実際にその場にいた人に訊けばわかる。とても若い人たちで、わたしの昔の歌など知るはずもないのだと感じた。

検閲については、中国政府は事前に、コンサートで演奏予定の曲名を訊いてきた。きちんと答えることなどできるはずもないので、こちらは過去3カ月のセットリストを提出した。たとえ検閲がおこなわれたとしても、禁止された曲や歌詞の一部があったとしても、わたしは何も聞かされず、コンサートでは演奏しようと思った曲はすべて演奏した。

周知のように、わたしについて書かれた本が大量に存在するし、これからも数多くの本が出版されるようだ。だから、わたしに会ったことがある人、わたしの声を聞いたことがある人、わたしの姿を見かけたことがあるだけの人でもいい、そうした人たち全員に自分で本を書くように呼びかけたい。そのなかからすばらしい本が生まれる可能性もある。

Bob Dylan海外オフィシャルサイトはこちら

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ランブリン・ジャック・エリオット37年ぶり奇跡の来日! (2011.03.05)

ランブリン・ジャック・エリオット37年ぶり、奇跡の来日公演決定!!
孤高のフォーク・シンガーにして、今なお現役で歌い続ける生きる伝説。フォークの神様ウディ・ガスリーと共に放浪の旅をして暮らした唯一の継承者でもある。若き日のボブ・ディランに絶大な影響を与え、ディラン自身が「ジャック・エリオットの息子」と公言するほどの、アメリカン・フォークミュージックシーンにおける最重要人物。1931年生まれ御年79歳、
今年80歳を迎える現役ミュージシャン。昭和ひとけた生まれですよ!凄い!これまた最後の来日となるでしょうからディラン・ファンはマストで見ていただきたいところです!!

●来日公演 ランブリン・ジャック・エリオット 来日ツアー2011
【横浜】2011年4月22日(金) 19:00 Open / 20:00 Start
会場:サムズアップ(横浜市西区南幸2-1-22 相鉄Movil3F)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット、友部正人
チケット:前売7,000円+オーダー
問い合わせ:サムズアップ(電話:045-314-8705)

【東京】ウォッチング・ザ・スカイ 2011
2011年4月24日(日) 13:00 Open / 13:30 Start
会場:上野水上音楽堂(東京都台東区上野公園)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット、曽我部恵一、アン・サリー、おおはた雄一、オーヴァー・ザ・ライン
チケット:前売6,000円(全自由/整理番号付/再入場可)
ウォッチング・ザ・スカイ 公式サイト:
http://www.wts-fes.com/

【京都】2011年4月25日(月) 18:00 Open / 19:00 Start
会場:磔磔(京都市下京区富小路仏光寺下がる)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット
チケット:前売7,000円+オーダー
問い合わせ:磔磔(電話:075-351-1321)


ウォッチング・ザ・スカイ 公式サイト

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なんとディランがグラミー出演か!? (2011.02.10)

先ほど入ってきた情報によるとボブ・ディランが今週日曜2/13(日本時間14日朝)のグラミー賞にいきなり出演することになった模様。グラミーでのパフォーマンスはあの乱入者SOY BOMB野郎が登場しても全く動じないディラン様が最高だった1997年、そして2002年以来?近年ほとんどギターを弾かないディランがアコギで3曲やるとか??果たして何をやるんでしょうか?

2月13日LAで行なわれる第53回グラミー賞でなんとボブ・ディランのパフォーマンスかも!?何やるかわかりませんが、LA Timesによるとマムフォード&サンズと、Avett Brothersをバックバンドにしてアコギ一本でなんと3曲もやるとか?アコギって?ほとんど最近ギター弾かないので本当だとしたら凄い!(といいつつ本番始まるまでは分からないと思いますが)。あれ?そういえば今年のグラミーってディランノミネートされてたっけ??

ディランのグラミーでのパフォーマンスといえば1997年発表『Time Out Of Mind』で最優秀アルバムを獲得したときの1998年のグラミー賞(ディランのパフォーマンスしてるときに乱入者がステージに出てきたことで有名。その時のパフォーマンスの模様はこちら。乱入者にも動じないディランのお姿をどうぞ!)
その後、2002年に出演しましたのでその時以来9年ぶりってことでしょうか

その他
アレサ・フランクリンのトリビュート(ジェニファー・ハドソンとクリスティーナ
・アギレラ他)、バーブラ・ストライサンドが超レアなパフォーマンス、
Mick JaggerとともにRaphael Saadiq.がソロモン・バークのトリビュートやったり

今年は豪華ですね!


1998グラミーでのパフォーマンス
グラミー・オフィシャル
日本時間2/14(月)9:30〜WOWOWで生中継

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限定5000モノ・ボックスのこだわりのポイント!付属物一覧 (2010.11.05)

『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』発売まであとわずか!
いよいよその全貌をお知らせします。



モノ・ボックスに収録される各アルバムの付属物一覧こちらにまとめました!
内袋やUS初版LPのシュリンクの上に貼られていた告知ステッカーまで復刻!

ステッカーはとっても小さいですから、お気をつけて!
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan/

それぞれのアルバムのこだわりのポイントはこちらでも展開中!
http://ameblo.jp/high-hopes/theme-10027452768.html

●『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』
【完全生産限定盤】 2010/11/10 ¥18,900(税込) SICP-2951

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タワーレコード渋谷店移転15周年記念スペシャル・トーク・イベント
“ボブ・ディラン「モノ・ボックス」&「ザ・ウィットマーク・デモ」を語ろう〜all along the watchTOWER Vol.2”
 (2010.11.02)

「DYLANがROCK」発売時以来のディラン・イベント第2弾が決定!

菅野ヘッケル氏!鈴木カツ氏!ディランを語るなら国内最高の両氏を迎えて最も爆発力のあるサウンドが聴ける「モノ・ボックス」、遂に明かされるディラン最初期音源「ザ・ウィットマーク・デモ」を語る夕べ!ディープなディラン探求者よ、集え!

日時;11/13(土) 17:00START
場所;7F TOWER BOOKS
内容;トークイベント&ディラン・グッズ・プレゼント抽選会
出演者;菅野ヘッケル/鈴木カツ

トーク内容; 
第一部 ディランのルーツ・ミュージックを解明する!
-「ザ・ウィットマーク・デモ」に影響を与えた、ルーツ・ミュージックの数々

第二部 「ディラン・モノ・ボックス」の魅力
-最新リマスター盤を中心に、ディラン・サウンドの核心に迫る!

ディラン・グッズ・プレゼント抽選会;
対象商品1点購入ごとに抽選券1枚を配布いたします。
抽選は当日トークイベント終了後に行います。

対象商品;
・「ブートレッグシリーズ第9集 ウイットマーク・デモ」国内盤10/26(火)午後入荷
・「ボブ・ディラン モノ・ボックス」国内盤11/9(火)午後入荷
・書籍「ボブ・ディランのルーツ・ミュージック」(白夜書房)*10/26(火)より対象となります。

☆10/26より対象商品お買上の方にはイベント当日の抽選券を差し上げます。
☆イベント観覧はフリーですが、座席予約制です。お席のご予約はお電話でも承ります。
尚、お立ち見の場合はご予約は不要です。

ご予約をいただいてもイベント開始までにいらっしゃらない場合はお座席キャンセル扱いとさせていただきますのでご了承下さい。

タワーレコード渋谷店 03-3496-3661

詳細は、タワレコ渋谷ブログ

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Bootleg Series vol.9『ウィットマーク・デモ』海外プレス大絶賛の嵐! (2010.10.24)

いよいよボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第9集『ザ・ウィットマーク・デモ』国内盤が10月27日(水)発売迫ってきましたが、海外プレスでは大絶賛の嵐!大変高い評価を得ています。ニューヨーク・タイムスではトレイラー映像のプレミアが!下記リンク先で見ることができます。ディラン最初期のレア・デモ音源、いよいよ明らかになります!<US>

●ニューヨークタイムス the Witmark Trailer:トレイラーがプレミア!
●ローリングストーン誌 ★★★★1/2(4 1/2 of 5)
(モノ・ボックスは5つ星獲得!★★★★★)
●MOJO誌 ★★★★
●USA TODAY ★★★★
(詳しくは下記リンクご参照!)

その他
●UNCUT ★★★★
●The Music Fix ★★★★★★★★★★(10 of 10)
●The Independent ★★★★★(5 of 5)
●THE GUARDIAN ★★★★ (4 of 5)
●THE SUN ★★★★★ (5 of 5)
●CLASSIC ROCK  ★★★★★★★★★ (9 of 10)

●ボブ・ディラン『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』
【完全生産限定盤】 2010/10/27 ¥3,780(税込) SICP-2960

●『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』
【完全生産限定盤】 2010/11/10 ¥18,900(税込) SICP-2951

W購入特典:未発表CD『Concert from 1963 at Brandeis University』 応募者全員にプレゼント!

曲目・内容・ジャケット他詳しくは下記ボブ・ディラン日本サイトご参照
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan/


- New York Timesトレイラー・プレミア:
- Rolling Stone誌
- MOJO
- USA TODAY
『ウィットマーク・デモ』『モノ・ボックス』詳細はこちら

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ボブ・ディランの絵画展が11月6日より東京・六本木で開催が決定! (2010.10.21)



数々の貴重な展示会を開催している六本木ヒルズのイベント・スペース「umu(ウム)」にて、2010年11月6日から21日まで、ボブ・ディランによって描かれた貴重な限定版絵画コレクションの展示会を開催することが決定しました。
1989年から1992年までのツアー中に書き留められた絵画やスケッチをもとに、2007年にボブ・ディラン自身により、水彩画やグァッシュ画として製作された“The Drawn Blank Series”には、彼が世の中に対して、発信し続けた珠玉の楽曲同様、散文的な詩や音楽の特徴が視覚的に響き渡っています。
この限定版絵画コレクションは、”The Drawn Blank Series”と呼ばれ、全て本人による直筆サインが入っています。ボブ・ディランは40年以上に渡り、多方面において才能を発揮するアーティストとして知られていますが、この絵画シリーズを通して、音楽史上、最も影響を与えたアーティストの一人、ボブ・ディランの知られざる一面を垣間見ることができます。

<展覧会名>
三井住友銀行 presents ボブディラン絵画展
BOB DYLAN EXHIBITION 〜THE DRAWN BLANK SERIES〜

<公演日>
2010年11月6日(土) 〜11月21日(日)
OPEN: 13:00 CLOSE: 20:00

<会場>
六本木ヒルズumu (住所:東京都港区六本木6-9-1)

<入場料>
無料 (※年齢制限なし)

【主催】テレビ朝日
【特別協力】Halcyon Gallery
【特別協賛】三井住友銀行
【協賛】日興コーディアル証券
【運営協力】サンライズプロモーション東京
【企画制作】テレビ朝日

詳しくはこちら

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W購入特典決定!未発表CD『Concert from 1963 at Brandeis University』応募者全員にプレゼント! (2010.09.10)

『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』と『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』の国内盤W購入特典として1963年にアメリカ、マサチューセッツのブランダイズ大学で行なわれた45分間の非常に貴重なコンサート音源をプレゼント!
下記対象商品に封入されているそれぞれの応募券2枚を官製はがきに貼りご応募いただくと、ご応募いただくと、もれなく全員に未発表ライヴCD『Concert from 1963 at Brandeis University』をプレゼントいたします!
応募方法など詳しくは商品封入されている応募券をご参照ください。
*上記のお届け先は日本国内に限らせていただいておりますので、あらかじめご了承願います
This service will be for appliers from Japan only. We will not ship internationally.

●対象商品
『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』
The Bootleg Series Volume 9:The Witmark Demos
-日本盤:10月27日発売予定 SICP-2960-1 税込¥3780(2枚組)

『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』
Bob Dylan – The Original Mono Recordings
−日本盤:11月10日発売予定 SICP-2951-9 (8アルバム/9CD) ¥18900

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『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』価格変更のお知らせ (2010.09.10)

11月10日発売予定のボブ・ディラン 『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』ですが、制作上の都合により価格を変更いたします

【価格変更】11/10(予定)SICP-2951〜2959『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』

≪変更前≫
¥25,000(税込)/¥23,809(税抜)
    ↓
≪変更後≫
¥18,900(税込)/¥18,000(税抜)

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ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン。録音から半世紀を経て遂に明らかになる貴重な音源集、最新ブートレッグ・シリーズと世界初CD化となる限定モノ・ボックスを今秋リリース決定!B (2010.08.25)

Aより続く

ボブ・ディラン『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』の収録曲はこちら。


『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』
The Bootleg Series Volume 9 – The Witmark Demos

-日本盤:10月27日発売予定 SICP-2960-1 税込¥3780(2枚組)
-完全生産限定盤/CD2枚組、三方背ボックス/英文ブックレット(未発表写真、ライナーノーツ他)/完全対訳日本版ブックレット(菅野ヘッケル氏監修)/歌詞・対訳付。

<収録曲>
Disc 1:
1.Man On The Street (Fragment)
2.Hard Times In New York Town
3.Poor Boy Blues
4.Ballad For A Friend
5.Rambling, Gambling Willie
6.Talking Bear Mountain Picnic Massacre Blues
7.Standing On The Highway
8.Man On The Street
9.Blowin’ In The Wind
10. Long Ago, Far Away
11. A Hard Rain’s A-Gonna Fall
12. Tomorrow Is A Long Time
13. The Death of Emmett Till
14. Let Me Die In My Footsteps
15. Ballad Of Hollis Brown
16. Quit Your Low Down Ways
17. Baby, I’m In The Mood For You
18. Bound To Lose, Bound To Win
19. All Over You
20. I’d Hate To Be You On That Dreadful Day
21. Long Time Gone
22. Talkin’ John Birch Paranoid Blues
23. Masters Of War
24. Oxford Town
25. Farewell

Disc 2
1.Don’t Think Twice, It’s All Right
2.Walkin’ Down The Line
3.I Shall Be Free
4.Bob Dylan’s Blues
5.Bob Dylan’s Dream
6.Boots Of Spanish Leather
7.Walls of Red Wing
8.Girl From The North Country
9.Seven Curses
10. Hero Blues
11. Whatcha Gonna Do?
12. Gypsy Lou
13. Ain’t Gonna Grieve
14. John Brown
15. Only A Hobo
16. When The Ship Comes In
17. The Times They Are A-Changin’
18. Paths Of Victory
19. Guess I’m Doing Fine
20. Baby Let Me Follow You Down
21. Mama, You Been On My Mind
22. Mr. Tambourine Man
23. I’ll Keep It With Mine

●1962年〜1964年にかけて音楽出版社のために録音された音源47曲(曲数は48曲ですが「Man On The Street」が2回入っているため)
●録音から50年にして初めて正式発売!
●「風に吹かれて」「はげしい雨が降る」「ミスター・タンブリン・マン」「時代は変る」他名曲中の名曲、
代表曲の最も初期のレコーディング。レア・ヴァージョンが初登場!
●アルバム未収録曲初登場音源多数(15曲)

ジャケ写はこちら

http://www.bobdylan.com/

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ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン。録音から半世紀を経て遂に明らかになる貴重な音源集、最新ブートレッグ・シリーズと世界初CD化となる限定モノ・ボックスを今秋リリース決定!A (2010.08.25)

@より続く

『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』には、ボブ・ディランの最初の8枚のアルバムが収められている。しかも当時のディラン自身が意図したアルバムの本来のサウンド、ひとつのチャンネルから飛び出すパワフルな、直接的で即効性を持っているモノラルミックスを入念に再現している。1950年代半ばには、すでにステレオ・レコーディングの技術が開発されていたが、1960年代のトップアーティストたちは、あいかわらずモノ・レコーディング、モノ・ミキシングを好んだ。結果として、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランも自分たちはモノ・ミックスに全情熱を注ぎ、ステレオ・ミックスはエンジニアに任せていた。

『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』には、ボブ・ディランの貴重な写真と著名な評論家であり長年にわたるディラン愛好家でもあるグリール・マーカスのすばらしいエッセイを掲載した豪華なブックレットが添付されている。また、それぞれのアルバムは1枚ごとにオリジナル・アートワーク、1960年代に発売されていたのと同じように、ステッカーやレーベルを忠実に復刻した紙ジャケットに入れられている(日本盤は独自に日本制作での紙ジャケ化。海外サイズとは異なる日本製紙ジャケ・サイズ13.5cmX13.5cmで、オリジナルMONO LPから精巧に再現)。

1962年3月に発売されたデビュー作『ボブ・ディラン』から、1968年1月に発売された『ジョン・ウェズリー・ハーディング』までの8枚のアルバムは、レコード史上に輝く重要な作品とだれもが認めている。『ザ・ウィットマーク・デモ』と『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』をあわせ聞けば、1960年代のボブ・ディランの幅広い作品を知ることができるし、駆け出しのソングライターから、世界でもっとも創造性に富む傑出したレコーディング・アーティストに成長していった驚異的な年代記でもある。

『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』
Bob Dylan – The Original Mono Recordings

−日本盤:11月10日発売予定 SICP-2951-9 (8アルバム/9CD) 税込¥25000
−完全生産限定5000セット/8枚組ボックスセット(Blonde On Blondeのみ2枚組)

<収録作品>
@『ボブ・ディラン Bob Dylan』 1962
A『フリーホイーリン・ボブ・ディラン The Freewheelin' Bob Dylan』 1963
B『時代は変る The Times They Are A-Changin'』 1964
C『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン Another Side Of Bob Dylan』 1964
D『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム Bringing It All Back Home』 1965
E『追憶のハイウェイ61 Highway 61 Revisited』 1965
F『ブロンド・オン・ブロンド Blonde On Blonde』(2枚組) 1966
G『ジョン・ウェズリー・ハーディング John Wesley Harding』 1968

●日本盤は完全生産限定5000セット/8枚組ボックスセット(Blonde On Blondeのみ2枚組)
●全て世界初CD化音源!
●ディランの全オリジナルMONO録音を最新のデジタル・サウンドで!
●60年代の名盤8作品のMONOマスターから最新リマスター
●オリジナルMONO LPを再現した紙ジャケット仕様(日本紙ジャケサイズ)
●64P英文ブックレット(未発表写真、アルバムのデータ、卓越したロック史研究家であるグリル・マーカスによるライナーノート)/完全対訳日本版ブックレット/歌詞・対訳付
●日本盤のみ帯(キャップ)付(STEREO初版帯を参考にします)
●完全初回生産限定盤ボックス。バラ売りはありません。

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ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン。録音から半世紀を経て遂に明らかになる貴重な音源集、最新ブートレッグ・シリーズと世界初CD化となる限定モノ・ボックスを今秋リリース決定!@ (2010.08.25)

ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディランがこの秋、ロック史に残る重要な2アイテムをリリースする。
一つは録音から半世紀を経て遂に明らかになる貴重な音源集『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』。2008年以来2年振りとなるブートレッグ・シリーズの新作は、ディランが音楽出版社用に録音した47曲のオリジナル・デモ・レコーディングを収録。「風に吹かれて」他音楽史上最も重要な不滅の名曲の数々の原石の輝きが遂に日の目を見る。そして、もう一つは、昨年狂乱の争奪戦となったビートルズ・モノ・ボックスの記憶も新しい中、世界初CD化となる『ボブ・ディラン・モノ・ボックス』(世界初CD化!日本は限定5000セット紙ジャケ仕様にて復刻。バラ売りはありません)。ボブ・ディランの初期の8枚の輝ける名盤アルバムが、新たにリマスタリングされたモノ・ヴァージョンの限定ボックスセットで甦る。

2000 Concerts, 600 Songs, 47 Albums, 5 Decades, 1 Artist---BOB DYLAN

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続けるロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン。今年3月の驚異の日替わりセットリストで行なったライヴハウス・ツアーは既に伝説化。2010年5月24日の誕生日で遂に69歳を迎えた。そんな“ロックの神様”ボブ・ディランの最新作は、最も初期のレコーディング音源の数々、音楽史上最も重要な不滅の名曲の数々の原石の輝きが遂に日の目を見る『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ/ The Bootleg Series Volume 9 – The Witmark Demos』(US発売:10月19日/日本発売は10月27日予定)とディランの初期の8枚のモノ・アルバムをボックスセットにした『ボブ・ディラン・モノ・ボックス/ Bob Dylan – The Original Mono Recordings』(US発売:10月19日/日本発売は11月10日予定)。両者はいずれも世界中のファンやコレクターが長年探し求めていたもので、『ザ・ウィットマーク・デモ』は録音から50年後に初めて正式発売。オリジナル・モノ・レコーディングは全て世界初CD化となる。半世紀前の若きボブ・ディランの姿をみごとに描き出す、20世紀の貴重な音楽遺産である。

『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』には、ディランが1962年1月に最初の音楽出版社であるリーズ・ミュージック用に録音した曲と、1962年から1964年にかけて2番目の出版社であるM・ウィットマーク&サンズ用に録音した曲、全47曲が収録されている。全曲、ディランが一人でアコースティックギター、ハーモニカ、何曲かはピアノで歌っている。これらの作品を聞けば、初期の作品「マン・オン・ザ・ストリート」「ランブリン・ギャンブリン・ウィリー」から、社会に向かって意見を主張する「風に吹かれて」「時代は変る」「戦争の親玉」、天才詩人の才能を開花させる「ミスター・タンブリン・マン」へと、ディランがソングライターとして成長していった過程を確認することができる。これらの曲を含め『ザ・ウィットマーク・デモ』に収録されたすべての歌は、ディランが24歳になるまでにつくり、録音したものだ。

『ザ・ウィットマーク・デモ』に収録された歌のなかには、音楽出版社のためだけに録音し、いままで一度も正式発表されたことのない15曲も含まれている。これらには、悲しみに満ちた「バラッド・フォー・ア・フレンド」、公民権運動の時代に刺激を受けて生まれた「ロング・アゴー・ファー・アウェイ」や「ザ・デス・オブ・エメット・ティル」、辛辣な「ゲス・アイム・ドゥーイング・ファイン」も含まれている。

『ザ・ウィットマーク・デモ』に収録された初期の作品の多くは、最終的にディラン自身のアルバムで発表されることになったが、ピーター・ポール&マリーとスティーヴィー・ワンダー(「風に吹かれて」)、ジュディ・コリンズ(「明日は遠く」)、ザ・バーズ(「ミスター・タンブリン・マン」)など、いち早く他のアーティストたちによって歌われた作品も多数含まれている。これらのデモが録音されて50年近く経つが、千人を超えるアーティストたちがカヴァーし続けていることは、これらの歌が不滅の作品であることを証明している。

『ザ・ウィットマーク・デモ』には、著名な音楽史家であるコリン・エスコットによる詳細なライナーノートと、これらのデモを録音した当時のボブ・ディランの貴重な写真を掲載した豪華なブックレットも添付される。

続く

http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan/

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ジェイコブ・ディラン、セカンド・ソロ・アルバム6月23日発売! (2010.06.18)

ボブ・ディランの息子であり、アメリカンロックの良心的継承者、ジェイコブ・ディランの待望の2ndソロ・アルバムが6月23日発売!
全米で400万枚を売り上げ、グラミー2部門受賞作であるザ・ウォールフラワーズの『ブリンギン・ダウン・ザ・ホース』を手がけたプロデューサー、T・ボーン・バーネットと14年ぶりにタッグを組み、ゲスト・ヴォーカルとしてニーコ・ケースとケリー・ホーガンを迎えたアメリカのロックと文化の原点を彷彿とさせるマスター・ピースがここに完成。日本盤にはボーナス・トラックとして「Ain't No Invisible Man 」を追加収録

Woman and Country/ウィメン・アンド・カントリー
Jakob Dylan/ジェイコブ・ディラン
SICP-2741/アルバム/2010.6.23/\2,520(税込)

>>詳しくはこちら
>>オフィシャルHP

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3/31 韓国ソウル公演セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART3) (2010.04.01)

(PART2より続く)

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 総立ちの観客の前でアンコールが始まる。日本ツアーで使われた客席にスポットライトが当てられる照明はない。後方席の客が前につめて通路が人で埋まる。ソウルのセキュリティーはかなり緩い。会場のあちこちでフラッシュがたかれる。カメラ付き携帯はもちろんだが、デジカメや本格的一眼レフで撮影するファンもいる。ボブは例によってヴォーカルを崩して歌うが、観客はかまわずにコーラス部分を大合唱する。ライヴハウスとはちがった、大ホールの迫力に圧倒される。

16. Jolene
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップスティール。
 ボブがオルガンアヴァンギャルドなソロを聞かせる。ボブはまちがいなく「王様」だ。ならば観客は「女王」か。大洪水のようなジャムを展開。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
 ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
 26日と28日の東京では「風に吹かれて」を歌ったために、この「見張り塔からずっと」は歌われなかったが、この曲を聞けなかったファンは残念に思っているはずだ。アイロゴの黒幕にまだら模様の照明が当てられる。スチュが鋭いリードギター、エネルギーのほとばしる自由な絡み合い、ドラマチックで突き抜けるような鋭い歌と演奏に観客は大歓声を上げる。今夜のボブは、下降メロディを多用し、今回のツアーのなかでももっとも自由な歌い方を披露。

曲が終わると、いつものようにボブを中心にミュージシャンたちが一列に整列した。ボブは小さく2回ガッツポーズをしてステージを去た。しかし拍手と歓声は止みそうもない。ある程度予想はしていたが、場内の明かりも点灯されない。そう、ソウルでも奇跡が起きた。ボブがミュージシャンといっしょに2回目のアンコールに戻ってきた。

18. Blowin' In The Wind
 ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ヴァイオリン。
 26日東京、28日東京、29日東京に続いて4度目の登場。チャーリーが低音を強調したリードギターを弾く。ロックビートを強調したメリハリのあるヴァージョンが、聞き手の心に突き刺さる。キーボードを離れ、ステージ中央に移ったボブは、深くしゃがみ込みながらハーモニカを演奏。最後にお辞儀をして終えた。

ふたたびボブを中心にミュージシャンが一列に整列する。ボブは両腕を90度に曲げ、左、右、中央の順に小さくガッツポーズを繰り返し、お辞儀をし、ことばこそ発しなかったが最後にうなづいて去っていった。

ボブが去っても場内の明かりがしばらく点かない。「もしかして、まさか」と一瞬思ったが、もちろん3回目のアンコールはなかった。気を持たせたが、やがて明かりが点灯し、会場を後にする観客は全員にこやかな笑顔をうかべていた。




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3/31 韓国ソウル公演セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2) (2010.04.01)

(PART1から続く)

8. Sugar Baby
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
 19日名古屋、21日東京、24日東京、26日東京に続いて5度目の登場。今夜もキーボードを弾かずに、最初からスタンドマイクで歌った。ドニーのペダルスティールが美しい旋律を奏で、ボブはブレークを組み込んだ自由なヴォーカルを聞かせた。さらにこの曲でもすばらしいハーモニカを披露。最後に余韻を残すように、トニーが感情を込めて弓でベースを弾いた。

9. High Water (For Charley Patton)
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース。
 11日大阪、15日大阪、25日東京、28日東京に続いて5度目の登場。日本ツアーではジョージのパワフルなドラムが目立ったが、今夜はドニーのバンジョーが際立っている。とくに間奏で聞かせたバンジョーソロ、ボブのハーモニカとの掛け合いはすばらしい。

10. Desolation Row
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ボンゴ。
 15日大阪、19日大阪、24日東京、29日東京に続いて5度目の登場。さまざまな人物が登場するこの曲は、何度見ても飽きない短編映画のようだ。日本でも何度も楽しませてくれたが、今夜もボブはオルガンで下降メロディのリフを奏でると、それに答えるようにヴォーカルも自由にメロディを変える。インプロヴィゼーションに富んだヴォーカルこそ、ボブの最大の魅力のひとつ。チャーリーの美しいギターとボブのオルガンが絡み合いが印象に残る。

11. Highway 61 Revisited
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。チャーリー:ボトルネック。
 日本ツアーでは使われなかった新しい照明が登場。日本では無数の輪がこんがらがった模様だったが、今夜は大理石、あるいは雲母のような模様の照明だ。毎日歌われるが、少しずつちがう。今夜のボブのオルガンは、アヴァンギャルドと表現したくなるほど自由だった。チャーリーもついていけないんじゃないかと感じさせるほど、ボブは自由奔放なリフを繰り返し、あおりまくる。大ジャム大会に観客は大歓声を上げる。

12. Shelter From The Storm
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 13日大阪、18日名古屋、21日東京、28日東京に続いて5度目の登場。もちろん2010年版の、チャーリー、スチュ、ドニーがそれぞれソロパートを取る新アレンジだが、回を重ねるごとに完成度が高まる。トニーのベースソロが組み込まれてもいいと思うのだが。

13. Thunder On The Mountain
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 スチュ:アコースティックギター。
 明るい照明に照らされ、今夜も興奮のジャムが繰り広げられる。チャーリーのギターによるイントロに続き、今夜のボブは歌の出だしから快調だ。さらにボブは、シャナナがリバイバルヒットさせたAt The Hopを連想するオルガンリフでミュージシャンたちを駆り立てる。今夜も大興奮のジャム大会だ。

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
 いつものように黒幕にシルエットが映し出され、ドラマチックな効果を生み出す。スチュがリードギターでイントロを弾き終えると、ボブは一瞬右手を頭上高く上げ、最初からハンドマイクで歌い始める。途中、めずらしく一般的なバンドのように、ボブを中心に左側にスチュ、トニー、ジョージ、右側にチャーリー、ドニーと並んで演奏する場面があった。みごとなハーモニカソロに、観客が大歓声を上げる。29日東京の日本最終公演では「いつまでも若く」が歌われたが、やはりメインセットの締めくくりはこの「やせっぽちのバラッド」がいい。セクシーポーズを決めながら「ミスター・ジョーーーンズ」と歌うボブに観客の歓声が止まない。ボブも軽くお辞儀をしてステージを去っていった。

(PART3へ続く)

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3/31 韓国ソウル公演セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート!(PART1) (2010.04.01)

3月31日
オリンピック第1体育館(15000収容)
ソウル
Olympic Gymnasium #1 (Gymnastics)
Olympic Park, Seoul, South Korea

日本ツアーと同じように、開演前のBGMはジャック・ケルアックの『路上』の朗読にバーバラ・ストライザンドの「追憶」などの音楽をかぶせたテープが流されていた。20時04分、チェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェクが1926年につくった『グラゴル・ミサ』の第8曲「イントラーダ」が響き、場内が暗くなり、いつもの紹介アナウンスがはじまった。暗闇のステージにミュージシャンたちが姿を現す。今夜のボブは黒の上下、パンツのサイドに白色のストライプ。グレーのスペイン帽子。黄色のシャツを着ている。バンドも黒の上下。初めて生でディランの姿を見た、会場を埋め尽くした韓国のファンが大歓声を上げる。なかには、50年近く待ち続けていた人もいるはずだ。

1. Rainy Day Women #12 & 35
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
 歴史的な韓国公演のオープニングは「雨の日の女」。今回のツアーでは、3月18日名古屋、29日東京に続いて3度目の登場。もちろん、「エヴリバディ・マスト・ゲット・ストーンド」の合唱が起こる。ちなみにソウルは朝から雨が降り止まない。

2. Lay Lady Lay
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。 
 ボブが何も持たずにステージ中央のスタンドマイクの前に立つ。日本ツアーでは、雪模様の照明と書いたが、大会場の今夜は雲のように見える。12日大阪、19日名古屋、26日東京に続いて4度目の登場。名古屋のようにギターを弾きながら歌うのもいいが、何も持っていない方が自由に体を動かせる。ペダルスティールの甘く切ない響きをバックに、ボブは左半身の決めポーズで立ったり、両手を広げたりしながら、感動的なハーモニカを披露。

3. I'll Be Your Baby Tonight
 ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール 。
 今夜は、ややスピードを速めた軽快なカントリーロックだ。13日大阪、15日大阪、21日東京に続いて4度目の登場。今夜のボブはローポジションに執着せずに、高音も弾きながらsyばらしいギターソロを聞かせる。何度も繰り返すが、ボブのようなギターを弾く人はいない。

4. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
 ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 曲の前半はかなりオリジナルに忠実に歌っていたが、後半は崩して自由なヴォーカルを聞かせる。13日大阪、15日大阪、23日東京、24日東京に続いて5度目の登場。

5. The Levee's Gonna Break
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
 11日大阪、12日大阪、15日大阪、18日名古屋、19日名古屋、25日東京、29日東京に続いて8度目の登場。ボブはこの曲を気に入っているようだ。スチュのリズムギターが、まるで洪水の泥水のように響く。ドニーのマンドリンを中心に、ボブのオルガンとチャーリーのギターによる大ジャム大会が展開される。ステージ上のミュージシャンたちの視線はボブに集中するなか、ボブの印象的なオルガンソロが響く。

6. Just Like A Woman
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースチックギター。ドニー:ペダルスティール。ジョージ:ブラシ。
 スチュがアコースティックギターでイントロを弾き始める。一瞬、「エヴリー・グレイン・オブ・サンド」かと早とちりしたファンもいるだろう。12日大阪、19日名古屋、25日東京に続いて4度目の登場。日本ツアーでもキーボードを弾いたり、弾かなかったり、日によってちがっていたが、今夜はキーボードで始め、途中からステージ中央に移り感動的なハーモニカを聞かせた。コーラス部分を一気に「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」とワンワードのように歌うので、いっしょに歌おうとしたファンは戸惑ったかもしれないが、今夜のハーモニカを聞けたのは幸せだ。

7. Honest With Me
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
 天井に反射した照明によって客席もかなり明るくなる。12日大阪、16日大阪、19日名古屋、23日東京、26日東京に続いて6度目の登場。スチュがリードを演奏し、ジョージが駆り立てるようにドラムを叩く。スチュのギターとボブのオルガンの掛け合いがすばらしい。

(PART2へ続く)

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3/29 東京7日目、通算14日目、最終公演セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART3) (2010.03.30)

(PART2より続く)

15.Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。ボブのヴォーカルの
崩しは少なかった。これなら観客もいっしょにコーラス部分を合唱できる。

16.Jolene/ジョリーン
(2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップスティール。
チャーリーがギターで、ボブがオルガンですばらしいソロを聞かせる。
トニーもウッドベースを回して乗りまくる。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。
しかし、昨夜とちがって、ドニーはヴァイオリンを持っていないので、
「見張り塔からずっと」の復活だとわかった。
しかも驚いたことに、ボブはメンバー紹介のとき、
「行きましょう」と日本語を交えてジョージを紹介した。

17.All Along The Watchtower/見張塔からずっと
(1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)

ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
25日東京以来の登場。スチュが鋭いリードギターを聞かせ、
今夜もエネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。
ドラマチックで突き抜けるような鋭い歌と演奏に、観客は大歓声を上げる。

曲が終わると、いつものようにボブを中心にミュージシャンたちが一列に
整列した。ついに14公演の日本ツアーがこれで終了したのか、
と寂しさが湧いてくる。同時にすばらしいステージを届けてくれたボブに
感謝したい気持ちも高ぶってくる。

会場を埋め尽くした2700人も同じ気持ちだった。ボブたちがステージを
去っても、拍手と歓声は止みそうもない。いつもなら、すばやく点灯される
場内の明かりも点きそうにない。やがて奇跡が起きた。
ボブがミュージシャンといっしょにステージに戻ってきた。

ボブが2度目のアンコールをすることは、ほとんどない。
奇跡としか言いようがない。
ファンの熱意がボブを動かしたのだ。また、ボブも日本が大好きなんだろう。

18. Blowin' In The Wind/ 風に吹かれて
(1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ヴァイオリン。
26日東京、28日東京に続いて3度目の登場。ロックビートを強調した
メリハリのあるヴァージョン。約半世紀も前につくられた歌が、
いまも衰えることなく聞き手の心に突き刺さる。

思いもかけなかった6分間のボーナスが終わり、ふたたびボブを中心に
ミュージシャンが一列に整列する。ボブが何度も小さなガッツポーズを
繰り返し、最後は深く頭を下げてお辞儀をして去っていった。
「サンキュー、トーキョー」なんて言わない。ことばなんていらない。
ボブの表情と動作がすべてを伝えている。ぼくは叫んだ。「ありがとう」。
会場を後にする観客も、全員にこやかな笑顔をうかべている。

PS:
3月31日、ソウルのコンサートで2010年ファーストレグは終了する。
ボブが韓国でコンサートをするのは初めてだ。ソウルの模様も、
このページでお伝えする。
 
(Reported by 菅野ヘッケル)

メンバー:
BOB DYLAN,
TONY GARNIER (bass),
DON HERRON (steel guitar / mandolin / violin / trumpet),
STUART KIMBALL (guitar),
GEORGE RECILE (drums / percussion),
CHARLIE SEXTON (guitar)

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan

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3/29 東京7日目、通算14日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2) (2010.03.30)

(PART1より続く)

8.Desolation Row/廃墟の街
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。
スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ボンゴ。
15日大阪、19日大阪、24日東京に続いて4度目の登場。さまざまな
人物が登場するこの曲では、10分間の短編映画を見ているように
ストーリーテラーとしてのボブの魅力がほとばしる。ボブはオルガンで
下降メロディのリフを奏でると、それに答えるようにヴォーカルも自由に
メロディを変える。オルガン、マンドリン、ギターが絡み合って印象に
残る熱演を繰り広げる。最後はトニーが弓でベースを弾いた。

9.The Levee's Gonna Break/ザ・レヴィーズ・ゴナ・ブレイク
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
11日大阪、12日大阪、15日大阪、18日名古屋、19日名古屋,
25日東京に続いて7度目の登場。固定曲以外では最多登場だ。
ボブは上半身を前後に大きく揺らしながらキーボードでリードをとり、
調子の良いシャッフルと言えるような奔放なジャムを展開。ステージ上の
ミュージシャンたちの視線はボブに集中している。
ボブはインプロヴィゼーションにあふれる自由なヴォーカルを披露。会場は大興奮。

10.When The Deal Goes Down/ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。
ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ブラシ。
25日東京に続いて2度目の登場。25日のイントロはボブのハーモニカ
だったが、今夜はちがう。スチュがアコースティックギターで美しいリフを
奏でると、チャーリーも負けじとセミアコでおなじように美しいメロディを演奏。
ボブはやさしさあふれるヴォーカルを聞かせた。
エンディングではトニーが弓でベースを弾いた。

11 Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。チャーリー:ボトルネック。 
毎日歌われるが、少しずつちがう。だから何度聞いても飽きない。
今夜はボブのオルガンがしつこいぐらいに同じリフを繰り返し、
あおりまくるジャム大会だ。ボブは両手を振り回す動きさえ見せる。
もちろん観客は大歓声を上げる。

12.Can't Wait/キャント・ウェイト
 (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。
11日大阪、18日名古屋、24日東京に続いて4度目の登場。
大阪と名古屋ではステージ中央で歌ったが、東京ではキーボードを
演奏しながら、ストップ&スタートを組み入れて歌う。ドラマチックな仕上がり。

13.Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 スチュ:アコースティックギター。
明るい照明に照らされ、今夜も興奮のジャムが繰り広げられる。チャーリー
のギターによるイントロに始まり、ボブがオルガンソロでミュージシャンたち
を駆り立てる。軽快なジャムはいつまでも聞き続けたい。曲が終わると
ボブがステージ中央に歩いて出てきた。すぐにトニーが近寄り、
ふたりで何やら相談しているように見える。「もしかすると、セットリストの
曲目を変えるのかな?」と思ったら、その通りとなった。

14.Forever Young /いつまでも若く
(1974『プラネット・ウェイヴス』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
スチュ:アコースティックギター。
2010年初登場曲。しかも2009年に2回、2008年にも2回しか歌っていない
レアな曲だ。ゆったりと、やさしく歌うボブを見ていると、東京の観客は幸せ
だと思った。歌の後半は、キーボードを離れ、ステージ中央に出てきて
スタンドマイクで歌い、ハーモニカも演奏。曲の最後はふたたびキーボード
に戻って続けた。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

(PART3へ続く)

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3/29 東京7日目、日本公演14日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.30)

3月29日(日本ツアー最終日)
ZEPP東京

ついに日本ツアー最終日。19時。ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに
白色のストライプ。グレーのスペイン帽子。ブルーグレーのシャツ
(ラインストーンの装飾?)とスカーフ。バンドは黒の上下。


1.Rainy Day Women #12 & 35 /雨の日の女
(1966『ブロンド・オン・ブロンド』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
18日名古屋に続いて2度目の登場。オープニングから客席は大興奮。
「エヴリバディ・マスト・ゲット・ストーンド」の大合唱がわき起こる。
チャーリーのギターも全開。

2.It's All Over Now, Baby Blue
(1965『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』)

ボブ:ギター。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
23日東京、25日東京に続いて3度目の登場。過去2回はステージ中央で
ハーモニカを持って歌ったが、今夜はちがう。ボブはギターを弾いて歌った。
間奏部分ではボブがチャーリーとツインリードを披露。
ローポジションを中心に弾くボブのギターは魅力的だ。後半では崩した
ヴォーカルで自由にギターリフを交錯させた。エンディングの指示もボブが出した。

3.Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)/我が道を行く
(1966『ブロンド・オン・ブロンド』)

ボブ:キーボード。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ラップスティール。
16日大阪、24日東京に続いて3度目の登場。24日はボブのハーモニカの
イントロではじまり、交互にハーモニカとヴォーカルを器用に入れ替える
歌唱法を披露してくれたが、今夜はハーモニカは演奏しない。代わりに
チャーリーがギターでおなじみのリフを繰り返す。ボブは笑顔を見せ、
後半はヴォーカルを自由に操っていた。とても楽しそうだ。

4.My Wife's Home Town /マイ・ワイフズ・ホーム・タウン
(2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:ギター。トニー:ウッドベース。ドニー:マンドリン。
雪模様の照明が灯り、ボブがふたたびギターを持ってステージ中央に立った。
何を歌ってくれるのかと緊張したが、すぐに判明した。2010年初登場となる
「マイ・ワイフズ・ホーム・タウン」だ。ヘヴィーブルースに仕上げたこの曲で
「わたしはただこう言いたいだけ/地獄とはわたしの妻のふるさとの町の
ことだと」と歌うボブの声がよく出ていることに改めて気づいた。
間奏ではボブとチャーリーがツインリードを聞かせる。ボブはストラト
キャスターのネックを顔に近づけず、かなり水平にして演奏した。

5.I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)/アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ)
(1964『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。スチュ:リード
11日大阪、16日大阪、18日名古屋、23日東京、25日東京に続き
6度目の登場。ボブはこの曲がとても気に入っているのだろう。ボブは
いつもと逆の姿勢、めずらしく右半身のポーズをとる。この曲が始まる前に、
客席の男性が「愛してるよ!」と大声で叫んだが、たしかにボブのポーズ
を見ていると、愛らしく感じる。セクシーだ。途中、みごとなリードハーモニカ
を聞かせ、さらにヴォーカルとハーモニカを交錯させる離れ業も披露した。

6.Spirit On The Water /スピリット・オン・ザ・ウォーター
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
トニー:ウッドベース。ジョージ:ブラシ。
11日大阪、15日大阪、19日名古屋に続く4度目の登場。4ビートジャズ
を連想するようなスタッカートリズムのバックに乗せて、チャーリーがしぶい
ギターソロを聞かせる。エンディングはハーモニカで締めくくった。

7.Cold Irons Bound/コールド・アイアンズ・バウンド
(1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
11日大阪、15日大阪、19日名古屋、24日東京に続いて5度目の登場。
ストップ&スタートを効果的に組み込み、今夜もドラマチックな仕上がり。
ボブは右手を高々と上げて決めポーズを取った後、熱のこもった
ハーモニカ演奏を披露。すごい。ジョージのヘヴィーなドラムにも圧倒される。

(PART2へ続く)

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3/28 東京6日目、通算13日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2
 (2010.03.29)

(PART1から続く)

9.High Water (for Charlie Patton)/ハイ・ウォーター
(2001『ラヴ・アンド・セフト』)

 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース。
 11日大阪、15日大阪、25日東京に続いて4度目の登場。ジョージが叩くフロアタムがパワフルに響く。ベースが手を休めて演奏されたバンジョーソロもすばらしかった。センターステージのマイクの前で歌うボブはじつに魅力的だ。

10.Tryin' To Get To Heaven /トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン
 (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

 ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
 15日大阪、21日東京に続いて3度目の登場。雪模様の照明の下、スローなテンポで歌われる「天国への扉が閉じられる前に、たどりつきたい」ということばが身にしみる。エンディングはハーモニカで決める。

11. Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61
 (1965『追憶のハイウェイ61』)
 
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。チャーリー:ボトルネック。
 毎日歌われるが、少しずつちがう。だから何度聞いても飽きない。今夜は炸裂するリズムのジャム大会だ。ボブが聞き応えのあるすばらしいオルガンソロを披露。

12. Nettie Moore/ネティ・ムーア
 (2005『モダン・タイムズ』)

 ボブ:キーボード。ドニー:ヴァイオリン。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
 2010年初登場曲。イントロがはじまった瞬間、「エイント・トーキン」かと早とちりしたが、すぐに「ネッティ・ムーア」と判明した。ボブのリズム感の良さと、早口でことばを入れる歌い方に感激させられる好演だ。後半には、まるで踊っているような自由なヴォーカルを聞かせてくれた。トニーのスライドベースも効果的。「ぼくはクレージーマンの長男、カウボーイバンドの一員だ」のくだりで歓声が上がったのを聞き、日本のファンもみんな聞き込んでいることがわかってうれしかった。

13. Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン
(2005『モダン・タイムズ』)
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 スチュ:アコースティックギター。
 明るい照明に照らされ、今夜も興奮のジャムが繰り広げられる。ボブが「これならどうだ」とでも言いたげに、オルガンソロでミュージシャンたちを駆り立てる。6分間、わくわくしっぱなしだ。
 
14. Ballad Of A Thin Man/やせっぽちのバラッド
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
 いつものように黒幕にシルエットが映し出され、ドラマチックな効果を生み出す。ボブは一瞬左手を頭上高く上げて歌い始める。3番からは、ハンドマイクで歌う。みごとなハーモニカソロに、観客が大歓声を上げる。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
 (1965『追憶のハイウェイ61』)
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。ボブのヴォーカルの崩しは少なかった。これなら観客もいっしょにコーラス部分を合唱できる。

16. Jolene/ジョリーン
 (2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップスティール。
 チャーリーがギターで、ボブがオルガンですばらしいソロを聞かせる。今夜もクールなジャムを展開。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. Blowin' In The Wind/ 風に吹かれて
 (1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

 ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ヴァイオリン。
 今夜もメンバー紹介の時、バックでドニーがヴァイオリンを弾いていたので、26日に続いて「風に吹かれてだと、すぐにわかった。ロックビートを強調したメリハリのあるヴァージョン。

アンコールが終わって、全員がステージ前方に整列して不動のポーズを取っているとき、ボブはめずらしく小さくガッツポーズをするように何度も両腕を振り、最後にお辞儀をして去っていった。14公演の日本ツアーは残すところあと1日となってしまった。早く明日のコンサートを見たいという気持ちと、明日が来なければいいという気持ちが入り交じり、複雑な心境だ。

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3/28 東京6日目、通算13日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.29)

3月28日
ZEPP東京

ボブは考え方を変えたのだろうか。日本公演13日目、東京公演6日目となる今夜のセットリストには、2010年初登場曲が5曲も含まれる。驚きだ。

19時8分、ステージにミュージシャンたちが姿を現し、紹介アナウンスがはじまった。今夜のボブは黒の上下、パンツのサイドにゴールドのストライプ。白のスペイン帽子。白色のシャツを着ている。バンドも黒の上下。

1.Gonna Change My Way Of Thinking/ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オブ・シンキング
(1979『スロー・トレイン・カミング』)
 
ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
2010年初登場曲。2009年秋の全米ツアーでもオープニング曲として登場したゴスペル時代のレアな曲が、東京でも登場した。ヘヴィー&ファンキーなリズムをバック、ボブのヴォーカルにはパワーがあふれている。昨日の休みがよかったのだろう、オープニングから伸びのあるヴォーカルだ。

2.Love Minus Zero/No Limit/ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット
(1965『ブリンギング・イット・オール・バック・ホ−ム』)

 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 2010年初登場曲。昨年は1回(11月5日)しか歌っていないレアな曲。ペダルスティールが「新しい夜明け」を連想させるリフを繰り返し、ゆったりとしたテンポでボブはやさしいヴォーカルを聞かせる。3番の歌詞まで歌い終わると、つづいてハーモニカで美しい間奏をたっぷり聞かせたあと、4番の歌詞に移った。ハーモニカとヴォーカルのすばらしさに、ただ酔いしれるしかない。

3.I'll Be Your Baby Tonight/アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
(1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)

 ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール 。
 13日大阪、15日大阪、21日東京に続いて4度目の登場。間奏でボブとチャーリーがツインリードを披露。ボブがローポジションで弾くギターソロは魅力的だ。ボブのようなギターを弾く人はいない。

4.Simple Twist Of Fate/運命のひとひねり
(1975『血の轍』)

 ボブ:ステージ中央→キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール 。
 2010年初登場曲。ペダルスティールのイントロが流れた瞬間、耳を疑った。予想しなかった「運命のひとひねり」の登場だ。2009年は3月29日に1度歌っただけのレアな曲。ヴォーカルとハーモニカのインタープレイをはさみながら、曲の後半はキーボードに移った。

5.Tweedle Dee & Tweedle Dum /トゥイードル・ディー&トゥイードル・ダム
(2001『ラヴ・アンド・セフト』)
 
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 12日大阪、13日大阪、18日名古屋、21日東京、26日東京に続いて6度目の登場。ステージ中央のスタンドマイクで歌ったり、今夜のようにキーボードを弾きながら歌ったり、日によってちがう。ジョージが叩くヴードゥー風リズムのドラムが体に響くなか、スチュとチャーリーがリードギターで掛け合いバトルを展開する。

6.Shelter From The Storm/嵐からの隠れ場所 
(1975『血の轍』)

 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 13日大阪、18日名古屋、21日東京に続いて4度目の登場。もちろん2010年版の、チャーリー、スチュ、ドニーがソロパートを取る新アレンジ。

7.Summer Days/サマー・デイズ
(2001『ラヴ・アンド・セフト』)

 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
 16日大阪、21日東京、23日東京、26日東京に続き5度目の登場。早口で歌う時のボブのリズム感の良さに脱帽。だれにもまねできない。チャーリーがすばらしいギターを聞かせる。後半のジャム大会では、ボブが3連音を強調したオルガンソロを披露。客席から大歓声が沸き上がる。

8.Workingman's Blues #2/ワーキングマンズ・ブルース#2
(2005『モダン・タイムズ』)

 ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 2010年初登場曲。スチュがアコースティックギターでイントロを弾き始めた瞬間、熱望していた曲だとわかる。ボブはていねいな歌い方でことばをクリアに伝える。後半はステージ中央に移り、ハーモニカを演奏。ボブの低音のヴォーカルが艶やかに響く。

(PART2へ続く)

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3/26 東京5日目、通算12日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2
 (2010.03.27)

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3/26 東京5日目、通算12日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2
 (2010.03.27)

(PART1から続く)

9. Honest With Me 
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
 12日大阪、16日大阪、19日名古屋、23日東京に続いて5度目の登場。崩したヴォーカルをまじえ、下降メロディを繰り返すジャムを展開。短冊型の照明の下、ヘヴィードラムを強調した仕上がり。

10. Po' Boy 
  ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。 スチュ:アコースティックギター。トニー:ウッドベース。
 12日大阪、16日大阪に続いて3度目の登場。

11. Highway 61 Revisited
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。  
 毎日歌われる不動の11番だが、今夜は18日名古屋で聞かせたのとおなじように、ハーモニカのイントロではじまった。毎日歌われるが、少しずつちがう。だから何度聞いても飽きない。

12. I Feel A Change Comin' On
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
 12日大阪に続いて2度目の登場。『トゥゲザー・スルー・ライフ』の曲をあまり歌わないのは、アコーディオンがないからなのだろうか。普通のアーティストなら、最新アルバムの収録曲を中心に歌うのに。

13. Thunder On The Mountain
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 スチュ:アコースティックギター。
 明るい照明に照らされ、チャーリーが弾く派手なイントロではじまった。今夜も興奮のジャムが繰り広げられる。トニーもドラムの前に出てきて演奏する。ボブが上昇メロディを多用したアヴァンギャルドなオルガンソロを聞かせてくれた。

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
 いつものように黒幕にシルエットが映し出され、ドラマチックな効果を生み出す。ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。まるで66年のステージを再現するかのように、一度だけ両手を型より高く上げてポーズを決める。みごとなハーモニカソロに、観客が大歓声を上げる。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。ボブのヴォーカルはどんどん自由度を増している。

16. Jolene
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップスティール。
 チャーリーがギターで、ボブがオルガンですばらしいソロを聞かせる。ジャズバンドのインプロヴィゼーションのようなジャムがクールだ。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. Blowin' In The Wind
 ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ヴァイオリン。
 メンバー紹介の時ドニーがヴァイオリンを持っていたので、もしかして曲目変更かと思ったが、結果はその通りだった。2009年7月以降、コンサートを締めくくる曲は「見張り塔からずっと」に固定されていたが、今夜、突然2009年7月まで歌われていた「風に吹かれて」に戻った。アレンジも、2009年前半とほぼ同じ。ロックビートを強調したメリハリのあるヴァージョンだ。
 
(Reported by 菅野ヘッケル)

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3/26 東京5日目、通算12日目、セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.27)

3月26日
ZEPP東京

開演前のBGMについて訂正しなければならない。アーサー・アレキサンダーの音楽と、ジャック・ケルアックの『路上』の朗読テープが流されたあと、開演を告げる音楽をアーロン・コープランドの『ホーダウン』と書いたが、これはまちがいだった。正しくはチェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェクが1926年につくった『グラゴル・ミサ』の第8曲「イントラーダ」だった(誤りを掲示板で指摘してくれた方に感謝)。

ステージにミュージシャンたちが姿を現し、紹介アナウンスがはじまった。今夜のボブは黒の上下、パンツのサイドに白色のストライプ。黒のスペイン帽子。黄緑色のシャツを着ている。バンドも黒の上下。

1. Leopard-Skin Pill-Box Hat
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 
 12日大阪、19日名古屋に続いて3度目の登場。ネヴァーエンディング・ツアーではめずらしい四日間連続コンサートの夜だったので、疲れているんじゃないかと心配していたが、はじまってみるとまったく問題なかった。最初からまとまりのあるサウンドをバックに、ボブは力強いヴォーカルを聞かせてくれた。

2. Lay, Lady, Lay
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。 
 2曲目も12日大阪、19日名古屋に続いて3度目の登場。名古屋ではギターを弾きながら歌ったが、今夜は大阪とおなじように何も持たずにステージ中央のスタンドマイクで歌った。ペダルスティールの甘く切ない響きをバックに、ボブは左半身の決めポーズで立ち、両手を何度も広げる。雪模様の照明の下、セクシーなボブに魅了される。

3. Just Like Tom Thumb's Blues
 ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
 2010年初登場曲。1番はアップシングを多用して歌い、2番以降は最近のお気に入りの下降メロディに崩して歌った。ボブはスタッカートの歯切れの良いオルガンソロを聞かせ、チャーリーは腰を落として美しいリードギターを弾いた。めずらしくトニーがドラムの前まで出てきてベースを弾く。エンディングはボブのすばらしいハーモニカ。

4. Every Grain Of Sand
 ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 19日名古屋に続いて2度目の登場。最初はスタッカートで演奏するキーボードで歌ったが、後半はステージ中央のスタンドマイクに移動し、このツアーから見せ始めているヴォーカルとハーモニカを交互に入れる器用な歌い方を披露。それにしてもステージは照明が暗すぎるんじゃないかと感じるほど薄暗い。

5. Summer Days
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
 16日大阪、21日東京、23日東京に続き4度目の登場。早口で歌う時のボブのリズム感の良さに脱帽。だれにもまねできない。後半は興奮のジャム大会。前屈みの体を上下に揺らしながらキーボードを熱演するボブに、客席から大歓声が何度も沸き上がる。

6. Sugar Baby
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
 19日名古屋、21日東京、24日東京に続いて4度目の登場。今夜はキーボードを弾かずに、最初からスタンドマイクで歌った。ボブの優しい歌い方に感動。最後はトニーが弓でベースを演奏して締めくくる。

7. Tweedle Dee & Tweedle Dum 
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 12日大阪、13日大阪、18日名古屋、21日東京に続いて5度目の登場。名古屋ではステージ中央のスタンドマイク歌ったが、今夜は大阪の時とおなじキーボードを弾きながら歌った。スチュとチャーリーがリードギターで掛け合いバトルを展開。ジョージが叩くヴードゥー風リズムに心が躍る。

8. Make You Feel My Love
 ボブ:ギター。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 12日大阪に続いて2度目の登場だが、大阪ではキーボードを弾きながら歌い、美しいハーモニカも聞かせたが、今夜はギターを弾きながら歌った。ボブの特徴であるシングルノートで展開するリードギターが魅力的に響く。それにしても元来ピアノ曲なのに、わざわざギターで歌ったのはなぜだろう。やはり不思議な人だ。

(PART2へ続く)

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3/25 東京4日目、通算11日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2) (2010.03.26)

(PART1より続く)

8. A Hard Rain's A-Gonna Fall/はげしい雨が降る
(1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:マンドリン。
スチュ:アコースティックギター。
11日大阪、18日名古屋に続いて3度目の登場。ちなみに昨年は10回しか
歌っていない。今夜の階段を昇降するような自由なヴォーカルに大歓声が
わき起こる。降り続く雨の影響だろうか、今夜は水に関係する歌が多く登場する。

9. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)/アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ)
(1964『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:リード
11日大阪、16日大阪、18日名古屋、23日東京に続き5度目の登場。
ボブはこの歌の新しいアレンジが気に入っているようだ。
歌の冒頭でボブは両手を高々と上に上げるポーズをとる。


10. Love Sick/ラブ・シック
 (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン
13日大阪、18日名古屋に続いて3度目の登場。
ヘヴィーなサウンドにのせてボブのヴォーカルが悲痛に響く。
チャーリーも悲しみに満ちたリードギターを弾いた。

11. Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61 
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
毎日歌われる不動の11番。チャーリーがときおりボトルネック奏法を
はさむ。ボブはヴォーカルにことばの頭をのばすアドリブを加えたり、
オルガンソロを披露したり、激しさが倍増したジャムをくりひろげる。
毎日、少しずつちがう。だから何度聞いても飽きない。

12. When The Deal Goes Down/ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン
 (2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。
ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ブラシ。
2010年初登場曲。イントロはボブのハーモニカ。スタッカートでリズムを
刻むオルガンにのせ、ボブはやさしさあふれるヴォーカルを聞かせた。
エンディングではトニーが弓でベースを弾いた。

13. Thunder On The Mountain /サンダー・オン・ザ・マウンテン 
 (2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
明るい照明に照らされ、今夜もノリ乗りのジャムが繰り広げられる。
ここからアンコールの最後まで不動の5曲が演奏される。
今夜はボブがかなりアヴァンギャルドなオルガンソロを聞かせながら、
チャーリーと掛け合い演奏を繰り返した。

14. Ballad Of A Thin Man /やせっぽちのバラッド 
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
いつものように黒幕にシルエットが映し出され、ドラマチックな効果を生み出す。
ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。
途中、みごとなハーモニカソロを披露した。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
いつものようにコーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene/ジョリーン 
 (2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップトップ。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower/見張塔からずっと
 (1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)

ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
スチュが鋭いリードギターを聞かせ、今夜もエネルギーのほとばしる
自由な絡み合いがステージで展開。階段を降りるような下降メロディに
崩したヴォーカルも聞かせた。

不動のアンコール3曲だが、毎回、少しずつ変えられている。
 
(Reported by 菅野ヘッケル)

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3/25 東京4日目、通算11日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.26)

3月25日
ZEPP東京

開演前のBGMは、アーサー・アレキサンダーの音楽に続いて、ジャック・
ケルアックの『路上』の朗読テープが流された。19時10分に場内の明かり
が落とされ、アーロン・コープランドの『ホーダウン』が流れると同時に、
ステージにミュージシャンたちが姿を現し、紹介アナウンスがはじまった。
ボブは黒の上下だが、ジャケットは23日とおなじロング・ブラック・コート。
パンツのサイドに紫色の2本のストライプ。白のスペイン帽子。
紫色のシャツを着ている。バンドはグレーの上下。

1. Watching The River Flow/河の流れを見つめて 
(1971『グレイテスト・ヒッツ第2集』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
11日大阪、15日大阪、21日東京に続いて、オープニング曲として4度目の登場。
今夜はイントロが長い。チャーリーのギターが冴える。

2. It's All Over Now, Baby Blue
(1965『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
スチュ:アコースティックギター。
23日東京に続いて2度目の登場。今夜もオリジナルヴァージョンをそれほど
崩さずに歌った。ステージ中央、スタンドマイクの前で斜に構えたボブの姿が
とてもセクシーだ。エンディングに向かって、みごとなハーモニカを聞かせた。

3. The Levee's Gonna Break/ザ・レヴィーズ・ゴナ・ブレイク
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
11日大阪、12日大阪、15日大阪、18日名古屋、19日名古屋に続いて
6度目の登場。固定曲以外では最多登場だ。ボブは上半身を前後に大きく
揺らしながらキーボードでリードをとり、奔放なジャムを展開。ステージ上の
ミュージシャンたちの視線はボブに集中している。

4. Just Like A Woman/女の如く
(1966『ブロンド・オン・ブロンド』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。キーボード、曲の終わりはキーボードに移動。
スチュ:アコースチックギター。ドニー:ペダルスティール。
12日大阪、19日名古屋に続いて3度目の登場。12日のボブはキーボードを
弾きながら最後だけステージ中央に移動、19日はキーボードに専念したが、
今夜は逆にステージ中央でほとんどを歌い、最後にキーボードをすこし弾いた。
コーラス部分では、1番は早口で一気に「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」と
ワンワードのように歌ったが、2番以降はゆったりと歌った。
これならファンもいっしょに歌える。

5. Things Have Changed
(2008『テル・テイル・サインズ』ブートレッグ・シリーズ第8集)

ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
11日大阪以来となる2度目の登場。大阪ではギター(デューセンバーグ)を
演奏しながら歌ったが、今夜はキーボードで歌った。スタッカート風にメリハリを
効かせたリズムにのせ、ボブはていねいな、みごとなヴォーカルを聞かせた。
最近のライヴでもよく歌われる曲だが、今夜のパフォーマンスはとびきりだ。
アンプの上に飾られたオスカー像も微笑んだにちがいない。

6. Girl Of The North Country/北国の少女
(1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブ:ステージ中央。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ブラシ。
昨年は8回しか歌わなかった曲だが、11日大阪、18日名古屋に続いて
早くも3度目の登場。大阪ではギター、名古屋ではヴォーカルとハーモニカ
だったが、今夜はギターに専念。雪模様の照明の下、ヴォーカルではアップ
シングを、ギターでは低音を主とするリードを披露した。

7. High Water (For Charley Patton)
(2001『ラヴ・アンド・セフト』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース。
11日大阪、15日大阪に続いて3度目の登場。鍵盤(短冊)模様の照明の下、
ボブはハンドマイクで歌った。ベースが手を休め、ハーモニカとバンジョーだけ
のソロも聞かせた。

(PART2)へ続く

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3/24 東京3日目、通算10日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2)  (2010.03.25)

(PART1から続く)

11. Highway 61 Revisited
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
 不動の11番。初日の大阪から連日かならず歌われる。チャーリーがときおりボトルネック奏法をはさむ。ボブはヴォーカルにアドリブを加え、オルガンでミュージシャンをあおりながら、自由奔放なジャムをくりひろげる。

12. If You Ever Go To Houston
 ボブ:キーボード。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 2010年初登場曲。不思議なことに、ボブは最新作『トゥゲザー・スルー・ライフ』収録曲を積極的に歌おうとしない。通常は、新作をプロモートするために、むしろ積極的に新曲を歌うのだが、ボブはちがう。この曲をふくめてようやく4曲目だ。

13. Thunder On The Mountain
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
 明るい照明に照らされ、今夜もノリ乗りのジャムが繰り広げられる。ここからアンコールの最後まで不動の5曲が演奏される。今夜はボブのオルガンとチャーリーのギターの掛け合いがみごと。ベースのトニーがめずらしくステージ中央まで出てきて、ボブと何かことばを交わした。

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
 ボブはキーボードを離れるとき、ハーモニカを持っていくのを忘れそうになり、すこしあわてた様子で急ぎ足で移動。後半はハンドマイクで歌う。黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。スタッカート歌唱、アップシングもすこし聞かせた。
16. Jolene
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップトップ。
 リードキーボードといわんばかりに、ボブがみんなを引っ張る。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
 ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
 スチュが鋭いリードギターを聞かせ、ストップ&スタートも組み込まれた。エネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。不動のアンコール3曲だが、毎回、少しずつ変えられている。

今夜で東京3公演が終わったが、東京ではすでに34曲の異なる歌を歌ったことになる。しかも今夜は最新作『トゥゲザー・スルー・ライフ』からの初登場曲もあった。公演後、「最高!」「すごくよかった!」というファンの声が聞こえてくる。たしかに、今回の日本公演はすばらしい出来だ。どの日が最高と言えない。毎日が最高だ。

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3/24 東京3日目、通算10日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1)  (2010.03.25)

3月24日
ZEPP東京

会場で開演前に流されているBGMが、東京初日の21日から変わったと書いたのはまちがいだった。正確には18日名古屋からジャック・ケルアックの『路上』を朗読したテープに変わったのだ。ちなみに大阪ではアーサー・アレキサンダーの音楽が流されていた。今夜もおなじ朗読テープが流れていた。

19時15分に場内の明かりが落とされ、アーロン・コープランドの『ホーダウン』が流れると同時に、ステージにミュージシャンたちが姿を現し、紹介アナウンスがはじまった。ボブは黒の上下。パンツのサイドに黄色のストライプ。白のスペイン帽子。黄色のシャツを着ている。バンドはベージュの上下。

1. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again 
 ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 昨夜6曲目に歌った曲が、今夜はオープニング曲。だれも予測できない。やはりボブは変わった人だ。13日大阪、15日大阪、23日東京に続いて4度目の登場。

2. It Ain't Me, Babe
 ボブ:ギター。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 2010年初登場曲。イントロからボブのリードギターが冴える。前回の来日公演ではファンが「ノー、ノー、ノー」と大合唱したが、今夜はそれを許さないアレンジで歌った。ボブといっしょに歌うのは至難の業だ。いや、不可能だ。

3. Rollin' And Tumblin'
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。チャーリー:ボトルネック。
 13日大阪に続いて2度目の登場。

4. Mr. Tambourine Man
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
 21日東京に続いて2度目の登場。雪模様の照明をバックに、しっとりと聞かせる。スタッカートを効かせたり、「タンーブーリーンマン」とことばを伸ばしたり、下降メロディを何度も繰り返したり、ボブの自由なヴォーカルに聞き入ってしまう。

5. Cold Irons Bound
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
 11日大阪、15日大阪、19日名古屋に続いて4度目の登場。ストップ&スタートを効果的に組み込み、ボブは深く膝を曲げながら熱のこもったハーモニカ演奏を披露。ジョージのヘヴィーなドラミングに圧倒される。

6. Sugar Baby
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。トニー:ウッドベース、ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
 19日名古屋に続いて2度目の登場。ボブは最初キーボードの位置でハーモニカを演奏したが、すぐにステージ中央に移動。両手を大きく広げたりしながら、すばらしいヴォーカルを聞かせる。最後はトニーが弓でベースを演奏して締めくくる。

7. Desolation Row
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ボンゴ。
 15日大阪、19日大阪に続いて3度目の登場。ストーリーテラーとしてのボブの魅力がほとばしる好演。オルガン、マンドリン、ギターが絡み合って印象に残る熱演を繰り広げる。

8. Blind Willie McTell
 ボブ:最初キーボード、すぐにステージ中央に移動、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:バンジョー。
 2010年初登場曲。80年代の最高傑作といわれる歌だが、近年のライヴではあまり歌っていない。昨年は7回歌っただけだ。今夜、この「ブラインド・ウィリー・マクテル」を聞いた人は幸せだ。5番の出だしの歌詞「神は天国にいる」を「窓の外を眺めている」と歌ったのは、単なるミスなのだろうか、それとも意図的にかえたのだろうか。いずれにしても、まちがいなく今夜のハイライトだ。

9. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
 ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ラップトップ。
 16日大阪に続いて2度目の登場だが、鍵盤(竹林)を連想させる照明の下、今夜はボブのハーモニカのイントロではじまった。さらに、交互にハーモニカとヴォーカルを器用に入れ替える歌唱法をこの曲で披露。

10. Can't Wait
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。
 11日大阪、18日名古屋に続いて3度目の登場。大阪と名古屋ではステージ中央で歌ったが、今夜はキーボードを演奏しながら、ストップ&スタートを組み入れて歌った。

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3/23 東京2日目、通算9日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2)
 (2010.03.24)

(PART1から続く)

10. Masters Of Warr/戦争の親玉
 (1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
トニー:ウッドベース(弓)。
16日大阪に続いて2度目の登場。ボブの説得力あふれるヴォーカルによって、
50年近く経ってもメッセージはまったく色褪せない。

11. Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
11曲目は「追憶のハイウェイ61」に固定されたようだ。
チャーリーがときおりボトルネック奏法をはさむ。ボブのオルガンがミュージシャン
をあおるように鳴り響き、自由奔放なジャムがくりひろげられる。

12. Shelter From The Storm/嵐からの隠れ場所 
   (1975『血の轍』)

ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。
ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
13日大阪、18日名古屋、21日東京に続いて4度目の登場。
雪模様の照明、エンディングはハーモニカでしめる。

13. Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン
 (2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
明るい照明に照らされ、今夜もノリ乗りのジャムが繰り広げられる。
ここからアンコールの最後まで不動の5曲が演奏される。

14. Ballad Of A Thin Man/やせっぽちのバラッド
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
ボブはブリッジ部分でハーモニカを演奏しながら数歩だけだったが、
ファンサービスのつもりなのか、左右に歩いた。後半はハンドマイクで歌う。
黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
 (1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。
今夜のキーボードはすごい。アップシングもすこし聞かせた。

16. Jolene/ジョリーン
 (2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。
ドニー:ラップトップ。
リードキーボードといわんばかりに、ボブがみんなを引っ張る。
いままでよりも、ヴォーカルを崩して歌った。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower/見張塔からずっと
  (1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)

ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
ボブが5人のミュージシャンをぐいぐいと引っぱり、
エネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。

2010年新登場は1曲だったが、東京初日とくらべると9曲が入れ替わったセットリストとなった。

(Reported by 菅野ヘッケル)

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3/23 東京2日目、通算9日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.24)

3月23日
Zepp 東京

会場で開演前に流されているBGMが、東京初日の21日から音楽ではなく本の朗読に変わった。正確かどうか定かでないが、情報によるとジャック・ケルアックの『路上』だという。今夜もおなじ朗読テープが流れていた。さらに、アーロン・コープランドの『ホーダウン』に変わることなく、突然、19時10分に場内の明かりが落とされ、ステージにミュージシャンたちが姿を現し、紹介アナウンスがはじまった。ボブは黒の上下。しかも上着丈の長いロング・ブラック・コートだ。パンツのサイドに赤のストライプ。黒のスペイン帽子。赤いシャツを着ている。バンドは黒の上下。

1. Cats In The Well
 ボブ:キーボード。ドニー:ヴァイオリン。
 16日大阪に続いて2度目の登場。ボブがめずらしく歌の途中で、キーボード脇に設置されていたマイクスタンドの位置をずらし、足下のスペースを広くした。踊りやすくするためだろう。1曲目からから熱のこもったキーボード演奏を披露。

2. It's All Over Now, Baby Blue
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 2010年初登場曲。フレーズの最後を高音で終えるアップシングも少し聞かせたが、全体的にはオリジナルヴァージョンをそれほど崩さずに歌った。エンディングはハーモニカ演奏でしめる。

3. Summer Days
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
 16日大阪、21日東京につづいて3度目の登場。トニーもかなり大きな動きを見せるほどのジャムを展開。

4. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
  ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:リード
 11日大阪、16日大阪、18日名古屋に続き4度目の登場。1番はキーボードで、2番以降はステージ中央で歌った。

5. Forgetful Heart
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ヴァイオリン。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ボンゴ。
 16日大阪に続いて2度目の登場。薄暗いステージに、頭の中を歩き回る影が映し出されたようなシルエットが投影され、物悲しさが漂う。ハーモニカの響きがもの悲しさを倍加させる、感動の1曲。

6. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。
 13日大阪、15日大阪に続いて3度目の登場。大阪で聞かせたような、1小節、あるいは1単語ごとにヴォーカルとハーモニカを交互にくりかえす驚きの奏法は聞けなかったが、エンディングに向かうハーモニカ演奏はみごと。鍵盤(竹林)模様の照明が使われる。

7. John Brown
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ :ブラシ。
 16日大阪に続いて2度目の登場。ボブのストーリーテラーのパワーに圧倒される。

8. Under The Red Sky
 ボブ:ギター。ドニー:ペダルスティール。
 16日大阪に続いて2度目の登場。大阪ではキーボードで歌ったが、今夜はギターで歌った。ボブはストラトキャスターでリードギターを演奏、途中チャーリーとのツインリードも披露。まさにギター弾きまくりだった。

9. Honest With Me
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
 12日大阪、16日大阪、19日名古屋に続いて4度目の登場。かなり崩したヴォーカルをまじえながら、階段を降りるようなリフを繰り返すジャムを展開。

10. Masters Of War
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。トニー:ウッドベース(弓)。
 16日大阪に続いて2度目の登場。ボブの説得力あふれるヴォーカルによって、50年近く経ってもメッセージはまったく色褪せない。

PART2へ続く

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3/21 東京初日、通算8日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2) (2010.03.22)

(PART1より続く)

11. Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61
   (1965『追憶のハイウェイ61』)
*ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。

12. Not Dark Yet ノット・ダーク・イェット 
   (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)
*ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。
*13日大阪に続いて2度目の登場。

13. Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン
   (2005『モダン・タイムズ』)
*ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。
*ここからアンコールの最後までの5曲はどうやら固定されているようだ。
 11日大阪初日から東京初日の今夜まで、不動の5曲が演奏される。
*チャーリーのソロ−>ディランのキーボード・ソロとソロの掛け合い!
*ディランがキーボードを押すようなしぐさ。ノッてる感じ!

14. Ballad Of A Thin Man/やせっぽちのバラッド
   (1965『追憶のハイウェイ61』)
*ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
   (1965『追憶のハイウェイ61』)
*ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
*コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene/ジョリーン
   (2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)
*ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。トニー:ウッドベース
*メンバー紹介:この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower/見張塔からずっと
    (1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)
*ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。

今夜、ツアー初登場曲は1曲だったが、東京公演はあと6回続く。
はたしてどんな歌が初登場するのだろうか。期待は高まるばかりだ。

(Reported by 菅野ヘッケル)

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3/21 東京初日、通算8日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.22)

3月21日
Zepp東京

東京セヴンデイズの初日。22年目に突入したネヴァーエンディング・ツアー
だが、同一会場で連続7回の公演は新記録だ。ボブは上下黒の衣装、
パンツのサイドに白色のストライプ。白のスペイン帽子。黒地に白の水玉模様
のシャツ。バンドは黒の上下。13日大阪と同じ。17:08 スタート

1. Watching The River Flow/河のながれを見つめて
   (1971『グレイテスト・ヒッツ第2集』) 
*ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
*11日大阪、15日大阪に続いて、オープニング曲として3度目の登場。
*ディランはステージ右端・横向きでキーボード演奏。チャーリーど真ん中

2. Don't Think Twice, It's All Right/くよくよするなよ
   (1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)
*ボブ:ステージ中央・ストラトキャスター。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ラップトップ。
*12日大阪に続いて2度目の登場。ボブはサンバーストのストラトを演奏。
 今回の日本ツアーでは、初日はデューセンバーグギターを演奏したが、
 2日目以降はすべてストラトを演奏している。
*味のあるディランのギターソロ。チャーリーは時折なぜか座って弾く。
*最後のほうでディランの合図でミッドテンポのブルーズに

3. I'll Be Your Baby Tonight/アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
    (1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)
*ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコースティックギター。
 ドニー:ペダルスティール 。
*13日大阪、15日大阪に続いて3度目の登場。

4. Sugar Baby/シュガー・ベイビー
   (2001『ラヴ・アンド・セフト』)
*ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ペダルスティール。
 スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。
*19日名古屋に続いて2度目の登場。
*ディランはハーモニカのみ持ってステージ中央で(楽器なし)。ちょっとしたしぐさ
 ポーズをつけるのもカッコイイ。最後はハープソロも

5. Tweedle Dee & Tweedle Dum/トゥイードル・ディー&トゥイードル・ダム 
   (2001『ラヴ・アンド・セフト』)
*ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
*12日大阪、13日大阪、18日名古屋に続いて4度目の登場。

6. Shelter From The Storm/嵐からの隠れ場所 
   (1975『血の轍』)
*ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
 スチュ:アコースティックギター。
*13日大阪、18日名古屋に続いて3度目の登場。もちろん2010年版の新アレンジ。
*キーボード弾きながら時折両腕を伸ばし「ヤ〜」って感じのポーズも

7. Summer Days/サマー・デイズ
   (2001『ラヴ・アンド・セフト』)
*ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
*16日大阪に続いて、2度目の登場。

8. Tryin' To Get To Heaven/トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン
   (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)
*ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
*15日大阪に続いて2度目の登場。

9. Cold Irons Bound/コールド・アイアンズ・バウンド
   (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)
*ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
*11日大阪、15日大阪、19日名古屋に続いて4度目の登場。

10. Mr. Tambourine Man/ミスター・タンブリン・マン
   (1965『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』
*ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップトップ。
 スチュ:アコースティックギター。
*2010年初登場曲。

PART2へ続く

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3/19 名古屋2日目、通算7日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART2) (2010.03.20)

(PART1より続く・・・)

11. Highway 61 Revisited
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。信頼できるドラム&ベースのリズムセクションに支えられたジャム演奏が繰り広げられる。毎回欠かすことのない曲だが、聞くたびに興奮する。飽きることはない。

12. Spirit On The Water
ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース。ジョージ:ブラシ。初日は「ピークが過ぎたと思っているのかい?」と歌う最後の部分で観客「ノー!」と反応したが、3度目の登場となる今夜は残念ながら聞こえなかった。

13. Thunder On The Mountain
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。ステージ全体が明るい照明に照らされ、ボブのリードオルガンに呼応するようにチャーリーのギターとドニーのラップトップが絡み合う。インプロヴィゼーションあふれるジャムを展開。

14. Ballad Of A Thin Man (Bob center stage on harp)
ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&ハーモニカ。黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。この曲は2010年ツアーのハイライトだ。

ニューアルバム『トゥゲザー・スルー・ライフ』の収録曲は1曲も歌わなかったメインセットが終わると、バックに大きなアイロゴの幕が飾られ、10分後にアンコールセットがはじまる。

15. Like A Rolling Stone
ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ボブがミュージシャンをあおるようにキーボードを演奏。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
ボブ:キーボード。スチュ:リードギター

ツアー初登場曲は2曲だったが、名古屋公演にかぎると2日間で27曲の異なる曲を歌った。この夜で2010年日本ツアーの半分が終わった訳だが、あいかわらず『トゥゲザー・スルー・ライフ』収録曲はあまり歌われない。東京公演で登場するのだろうか。

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3/19 名古屋2日目、通算7日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート(PART1) (2010.03.20)

3月19日 ZEPP名古屋
ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに白色のストライプ。黒のスペイン帽子。緑色のシャツ。バンドはグレーのスーツ。

1. Leopard-Skin Pill-Box Hat
ボブ:キーボード。オープニングは大阪2日目と同じだったが、照明が変わった。ばらばらに向いていたスポットライトが一瞬でステージに集められ、観客の意識も音楽に吸い込まれる。

2. Lay, Lady, Lay
ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。2曲目も大阪2日目と同じだったが、今夜はギターを弾きながら歌った。ハーモニカの演奏も、雪模様の照明もない。

3. Things Have Changed
ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。大阪初日はギターを弾きながら歌った曲だが、今夜はキーボードで歌った。ほんとに変わった人だ。ドローン効果のようにコードを奏でるキーボードに変わったことで、手の動きがリズムから解放されて、より歌い方が自由になったように聞こえた。最後のオルガン、ギター、ペダルスティールによるトリプルリードに興奮。

4. Just Like A Woman
ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。大阪2日目は最後にステージ中央に移動しハーモニカを演奏したが、今夜はキーボードに専念。客は大声でコーラス部分を歌うが、ボブの歌い方と合う訳もない。それでも、互いに楽しむかのようにチャレンジし続けた。

5. The Levee's Gonna Break
ボブ:キーボード、トニー:ウッドベース、ドニー:マンドリン。5曲目にして、初めて昨夜のセットリストと重なる。

6. Every Grain Of Sand
ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。2010年初登場曲。今夜ハーモニカが登場したのも初めて。このツアーから見せ始めているヴォーカルとハーモニカを交互に入れる器用な歌い方も披露。薄暗い照明の下で、間奏で感動的なハーモニカを聞かせた。

7. Cold Irons Bound
ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。ストップ&スタートを効果的に組み込み、熱のこもったハーモニカ演奏を披露。ジョージのパワフルなドラミングに圧倒される。

8. Sugar Baby
ボブ:キーボード、トニー:ウッドベース、ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ブラシ。2010年初登場曲。ボブの優しい歌い方に感動。最後はトニーが弓でベースを演奏して締めくくる。

9. Honest With Me
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。スチュがリードギターをとるパワフルなヘヴィーブルース。この曲で鍵盤(竹林)のような照明が使われる。

10. Desolation Row
ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ボンゴ。15日の大阪同様、ボブの物語を伝えるパワーに圧倒される。オルガン、マンドリン、ハーモニカが印象に残る熱演を繰り広げる。

(PART2へ続く・・・)

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3/18 名古屋初日、通算6日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート  (2010.03.19)

本日も菅野ヘッケルさんからのレポートです!!

3月18日
ZEPP名古屋

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに白色の太い2本のストライプ。
黒のスペイン帽子。紫色のシャツ。バンドは黒のラメ入りスーツ。

1. Rainy Day Women #12 & 35
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。小雨が降る夜にふさわしい初登場のオープニング曲。みんなぶっ飛んだにちがいない。

2. The Man In Me
ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:トランペット。大阪3日目よりも派手に両手を広げるジェスチャーをり返す。エンディングに向うハーモニカが感動的。

3. Beyond Here Lies Nothin'
ボブ:キーボード、ドニー:トランペット大阪2日目よりもトランペットが効果的に響く。

4. A Hard Rain's A-Gonna Fall
ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:マンドリン。スチュ:アコースティックギター。大阪初日のようなスタッカートで刻む歌い方ではなく、昇降メロディもない、かなり自然な仕上がり。

5. The Levee's Gonna Break
ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。はやくも4度目の登場。ボブは右手でキーボードを弾きながら、時折左手で客席を指差す動作を繰り返す。ボブのキーボードがリードをとり、奔放なジャムを展開。

6. Girl From The North Country
ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ブラシ。大阪初日はボブがギターを弾いたが、今夜はヴォーカルとハーモニカに専念。雪模様の照明の下、1フレーズごとにハーモニカをはさみこむ。

7. Tweedle Dee & Tweedle Dum
ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。大阪ではキーボードを弾きながら歌っていが、今夜は最初からステージ中央で歌う。みだれスポットライトが初登場。

8. Can't Wait
ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:マンドリン。大阪初日とちがってボブは前半をキーボードを弾きなが歌い、後半はステージ中央に移動。鍵盤模様の照明がここで使われる。

9. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:リード

10. Love Sick
ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン

11. Highway 61 Revisited
ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。これまでとちがって今夜はハーモニカのイントロではじめる。こんがらがった輪のような照明に新たに濃淡の揺れも加わる。

12. Shelter From The Storm
ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース(弓)。ドニー:ペダルスティール。ボブのキーボードとジョージがきざむドラムだけを残し、チャーリー、スチュ、ドニーと順にソロをとる新アレンジ。

13. Thunder On The Mountain
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。ボブが腰をくねらせるダンスを披露。

14. Ballad Of A Thin Man
ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。メインセットの最後に、めずらしく客席
に向かっておじぎをして去って行った。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。ボブがミュージシャンをあおるようにキーボードを演奏。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
ボブ:キーボード。スチュ:リードギター

名古屋初日は、初登場曲こそ1曲だけだったものの、
1800人の小さな会場ということもあり、
甲乙つけがたい盛り上がりをみせた。

(Reported by 菅野ヘッケル)

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3/16 大阪5日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート 
 (2010.03.19)

ディランは大阪5日目で大阪最終公演。これまた8曲初登場!5日間累計で既に48曲演奏!
「戦争の親玉 Masters Of War」「我が道を行く Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)」初登場!

3月16日
Zepp 大阪

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに赤のストライプ。
黒のスペイン帽子。赤いシャツ。バンドはグレーの上下。チャーリーだけ黒。

1. Cats In The Well*
 ボブ:キーボード。ドニー:ヴァイオリン。
 前日、3日サイクルのローテーションなのだろうかと書いたのは、まちがいだった。
 5回のショーを終えた時点でオープニング曲だけでも4つのちがった曲の登場。
 この曲でヴァイオリンが初めて演奏された。

2. This Wheel's On Fire*
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
 ボブは両手を広げるポーズを何度もとる。ハーモニカの演奏に圧倒される。
 今夜は、ハーモニカナイトの予感。

3. Summer Days*
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール。
 トニーがウッドベースをぐるりと回す乗りのポーズを見せるまでにはいたらなかったが、
 曲の後半は興奮のジャム大会。

4. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)

5. Forgetful Heart*
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。
 ドニー:ヴァイオリン。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ボンゴ。
 「ドアは永遠に閉じられたままなのか、そもそもドアがあるとしたなら」
 暗すぎると思うほどの薄暗いステージ、物悲しさが倍増される。今夜のハイライト。

6. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)*
 ボブ:キーボード。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ラップトップ。
 鍵盤を連想させる照明がここで使われる。

7. John Brown*
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。
 ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース。ジョージ :ブラシ。
 ボブのハーモニカに圧倒される。たしかに今夜はハーモニカナイトだ。

8. Under The Red Sky*
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 スチュとチャーリーがツインリードを披露。

9. Honest With Me
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
 張りつめたジャムを展開。

10. Masters Of War*
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
 トニー:ウッドベース。
 ボブがオルガンで昇降メロディを弾きながら説得力あふれるヴォーカルを聞かせる。
 50年近く経ってもメッセージは色褪せない。改めて歌の持つパワーに感動させられる。

11. Highway 61 Revisited
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。
 ボブのオルガンがミュージシャンをあおるように鳴り響き、自由奔放なジャムがくりひろげられる。

12. Po' Boy
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
 スチュ:アコースティックギター。トニー:ウッドベース。
 雪模様の照明が登場。

13. Thunder On The Mountain
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。 スチュ:アコースティックギター。
 明るい照明に照らされ、今夜もノリ乗りのジャムが繰り広げられる。

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
 ボブはブリッジでみごとなハーモニカを演奏、後半はハンドマイクで歌う。
 黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。
 まちがちがいなく2010年ツアーのハイライトだ。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。
 リードキーボードといわんばかりに、ボブがみんなを引っ張る。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
 ボブが5人のミュージシャンをぐいぐいと引っぱり、エネルギーのほとばしる
 自由な絡み合いがステージで展開。今夜も階段を昇降するようなヴォーカルはなかった。

今夜の新登場は8曲(=*)。結局、大阪5日間で48曲のちがった歌を披露。
こうして大阪のミラクル5日間は終わった。

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3/15 大阪5日目セットリスト (2010.03.17)

3月16日 ZEPP 大阪

1. Cats In The Well
2. This Wheel's On Fire
3. Summer Days
4. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
5. Forgetful Heart
6. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
7. John Brown
8. Under The Red Sky
9. Honest With Me
10. Masters Of War
11. Highway 61 Revisited
12. Po' Boy
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man
15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. All Along The Watchtower

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3/15 大阪4日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート (2010.03.16)

3月15日 ZEPP大阪

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドにラインストーンの輝くストライプ。
グレーのスペイン帽子。ブルーのラメ入りシャツ。バンドはグレーの上下。チャーリーだけ黒。

1. Watching The River Flow
ボブ:KEY。会場の横を流れる咲州キャナルに刺激されたのだろうか、4日目は初日と同じ曲ではじまった。

2. Señor (Tales Of Yankee Power)
ボブ:ステージ中央、HARP。ドニー:ラップトップ。黒幕に美しい雪模様のような照明、2010年初登場。「リンカーンカウンティロードでもハルマゲドンに向かうのでもいい、どこまでもボブについていくよ」と、心のなかで叫びたくなるほどの感動をおぼえる。はやくも今夜のハイライトの1曲。

3. I'll Be Your Baby Tonight
ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコギ。ドニー:ペダルスティール。デューセンバーグではなく、今夜もストラトでリードを演奏。ドニーのペダルスティールが13日よりも強調され、ボブのギターにチャーリーも加わって3人が展開するジャム演奏に興奮させられる。

4. High Water (For Charlie Patton)
ボブ:ステージ中央、HARP。ドニー:バンジョー。

5. The Levee's Gonna Break
ボブ:KEY。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。今年はやくも3度目の登場だ。

6. Tryin' To Get To Heaven
ボブ:KEY。ドニー:ペダルスティール。薄暗い照明のなかで、2010年初登場の「トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン」が歌われる。「天国への扉が閉じられる前に、たどりつきたい」という願いが心に突き刺さるほどの好演。

7. Cold Irons Bound 
ボブ:ステージ中央、HARP。ドニー:ラップトップ。両手を広げ、決めのポーズを何度もとる。

8. Desolation Row
ボブ:KEY。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。スチュ:アコギ。ボブの物語を伝えるパワーに圧倒される。廃墟の街から送られてきた手紙。そこにはシンデレラ、ロビンフッドに扮したアインシュタイン、カサノバが登場する。さまざまな奇妙な光景が、まるで現実のように浮かび上がる。

9. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again 
ボブ:KEY&HARP。スチュ:アコギ。ドニー:ペダルスティール。3日目のオープニング曲が、ここで登場。前曲の不思議な世界がそのまま続いているような世界が広がる。

10. Man In The Long Black Coat
ボブ:ステージ中央、ストラト。ドニー:ラップトップ。ビートを効かせ、スピードを速めたヴァージョン。薄暗い照明のなかで不気味な雰囲気が生まれる。今夜のハイライトの1曲。

11. Highway 61 Revisited
ボブ:KEY。ドニー:ラップトップ。こんがらがった輪っかのような照明が当てられ、ボブは上半身を上下に揺するノリノリダンスを披露。。

12. Spirit On The Water
ボブ:KEY&HARP。ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース。ジョージ:ブラシ。

13. Thunder On The Mountain
ボブ:KEY。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコギ。ステージ全体が明るい照明に照らされ、ボブのリードオルガンに呼応するようにチャーリーのギターが絡み合う。

14. Ballad Of A Thin Man
ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&HARP。黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。気が早すぎるかもしれないが、この曲は2010年ツアーのハイライトの1曲になるだろう。
  
ニューアルバム『トゥゲザー・スルー・ライフ』の収録曲は1曲も歌わなかったメインセットが終わると、バックに大きなアイロゴの幕が飾られ、10分後にアンコールセットがはじまる。

15. Like A Rolling Stone
ボブ:KEY。ドニー:ペダルスティール。コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
ボブ:KEY&HARP。トニー:ウッドベース。リードキーボードといわんばかりに、ボブがみんなを引っ張る。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。
メンバー紹介の途中で、客席からボブにギターが贈られる。後で聞くと、とあるギター工房の人が、ボブのためにつくったギターだという。ボブはうれしそうな表情で受け取った。

17. All Along The Watchtower
ボブ:KEY。スチュ:リードギター。ボブが5人のミュージシャンをぐいぐいと引っぱり、エネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。ニール・ヤングの「ライク・ア・ハリケーン」を連想するリフも演奏される。今夜は、階段を昇降するようなヴォーカルはなかった。

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目撃者、みたび。
2010/03/13 Bob Dylan ZEPP OSAKA
 (2010.03.14)

1. メンフィス・ブルース・アゲイン/Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again●▲
ディランはキーボード。軽快なテンポで始まり、音のバランスもよく素晴らしいオープニングとなった。

2. ザ・マン・イン・ミー/The Man In Me▲
ハーモニカを手に力強く歌う。ドニーのトランペット・プレイが目立つも、ディランの絶妙なハーモニカのソロがあり、曲の色合いが深まる。

3. 今宵はきみと/I'll Be Your Baby Tonight●▲
ディランはギター。オリジナルの曲調を殆ど留めていない。チャーリーと寄り添いながらの互いのギタープレイが歌の温度を上げていく

4. ラヴ・シック/Love Sick▲
ディランはキーボード。重々しいテンポのバンド演奏に負けじとディランのヴォーカルが映える。

5. ローリン・アンド・タンブリン/Rollin' And Tumblin'●▲
ディランはキーボード。ボトルネックによるお馴染みのフレーズで曲をぐいぐいと引っ張る演奏が耳に残る。

6. ハッティ・キャロルの寂しい死/The Lonesome Death Of Hattie Carroll▲
ディランはキーボードを演奏。ガーニエのアコーステック・ベースにハーモニカとキーボードか絡むようにして曲がスタート。言葉を紡ぐように歌うディランが印象的で、最後はハーモニカが締める。

7. トゥイードル・ディー&トゥイードル・ダム/Tweedle Dee & Tweedle Dum●
ディランはキーボード。ノリノリなこの曲は、まさに「ディランがロック」。今夜は出来が良かったのだろうか、曲の終わりに客席左手のほうをむき、一つ拍手をした姿が心に残った。

8. アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ/I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
ディランはキーボード。チャーリーのギターと絡むキーボードやハーモニカのディランのプレイを聴いていると、演奏することを心から楽しんでいるようだ。

9. ホリス・ブラウンのバラッド/Ballad Of Hollis Brown▲
ディランはマイクとハーモニカを手にステージセンターへ。股を広げ、まるで仁王立ちのような出で立ちで両手を広げ、表情豊かに歌う。説得力のあるヴォーカルと確かな演奏によって、今夜のハイライトになった。

10. 嵐からの隠れ場所/Shelter From The Storm●▲
ディランはキーボード。力強いドラムの演奏で幕を開け、曲の原型を留めていない。3人のギタリストが各々ソロを取るが、ドニーのスティールギターが魅力的に響く。

11. 追憶のハイウェイ61/Highway 61 Revisited●
ディランはキーボード。スピードある演奏で曲をグングンと押していく。ディランの奔放な歌唱法がバンドや観客を煽っているようで、チャーリーのギターがそれに呼応するように熱をおびる。今夜最高の盛り上がりをみせた。

12. ノット・ダーク・イエット/Not Dark Yet▲
ディランはセンターで大きく手を広げながら歌いこんでいく。歌のもつ表情をしっかりと伝えるかのように。

13. サンダー・オン・ザ・マウンテン/Thunder On The Mountain●
ディランはキーボード。アップ・テンポでまくし立てるような曲調のこの歌は、ヒートアップしたバンドのそれぞれの表情も伝える。突然、スッと腰を降ろし丁寧なギターソロを繰り出すチャーリーは、セクシーだ。

14. やせっぽちのバラッド /Ballad Of A Thin Man
ハーモニカを手にステージセンターに。手を広げ観客に向かって挑戦するかのようなヴォーカルに対し、観客も大歓声でそれに応える。最後の力強いハーモニカ・ソロもあり、今夜もクライマックスを迎えて本編を終える。

<アンコール>

15. ライク・ア・ローリング・ストーン/Like A Rolling Stone●
ディランはキーボード。イントロが始まると観客も大騒ぎ。今回のツアーでは、ディランとチャーリーがステージ上でよく動いているがここでのチャーリーは又、スッと腰を降ろしギターをプレイ。

16. ジョリーン/Jolene
ディランはキーボード。迫力あるヴォーカルでノリの良い歌だが、ここでのリセリによるドラムはしっかりとしたビートを刻みながらもおかずの入れ方が絶妙。この曲の後に、ディランがバンドメンバーを紹介。

17. 見張塔からずっと/All Along The Watchtower●
ディランはキーボード。ディランの弾くキーボードが音を探るように流れ、あるフレーズになると一斉にバンドが動き始める。オリジナルの原形は留めていないが、これぞロック。40年以上前に書かれた今の曲である。

●『DYLANがROCK』収録曲
▲初演奏曲

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3/13大阪3日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート
驚異の日替わりセットリスト!
 (2010.03.14)

Zepp 大阪 3月13日 17時10分ー19時5分

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに白色のストライプ。
黒のスペイン帽子。黒地に白の水玉模様のスカーフ襟シャツ。

1. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again 
 ボブ:キーボード。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール
 3夜連続でオープニング曲がちがう。こんなアーティストはほかにいない。今夜もセットリストの大幅変更が期待できる。

2. The Man In Me
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:トランペット
 予想していた雪模様の照明は使われなかった。

3. I'll Be Your Baby Tonight
 ボブ:ステージ中央、ストラトキャスター。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ペダルスティール
 昨夜と同様、デューセンバーグではなく、ストラトでリードを演奏

4. Love Sick 
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン

5. Rollin' And Tumblin'
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。チャーリー:ボトルネック

6. The Lonesome Death Of Hattie Carroll 
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:マンドリン
 ボブがヴォーカルで伸びのある艶やかな低音を聞かせる 

7. Tweedle Dee & Tweedle Dum 
 ボブ:キーボード 
 スチュとチャーリーが掛け合いでリードをとる

8. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) 
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:リード

9. Ballad Of Hollis Brown 
 ボブ:ステージ中央ハンドマイク、ハーモニカ。ドニー:バンジョー。トニー:ウッドベース(弓)
 薄暗いステージ、バックに映し出されるシルエット。サウスダコタの亡霊がうろついているような幻想的なムードに包まれる

10.Shelter From The Storm 
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ペダルスティール
 めずらしくジョージがきざむドラムだけを残し、チャーリー、スチュ、ドニーと順にソロをとるという新アレンジだ。この歌が登場するのは約2年ぶり。

11.Highway 61 Revisited 
ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ
ボブのオルガンリフに呼応してチャーリーがギターリフを演奏。ノリノリのジャムバンド。

12.Not Dark Yet 
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。
 雪模様の照明がここで使われた。今夜のハイライトの1曲。

13.Thunder On The Mountain
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。スチュ:アコースティックギター。

14.Ballad Of A Thin Man (Bob on center stage on harp)
 ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&ハーモニカ。ドニー:ラップトップ。
ボブはを広げ、得意ポーズをきめる。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone 
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene 
 ボブ:キーボード。ドニー:ラップトップ。トニー:ウッドベース

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
 ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。
 今夜は、連日聞かせてくれた階段を昇降するようなメロディが登場しなかった。

今夜の新登場は9曲。大阪3日間で、はやくも36曲のちがった歌を披露。14回の日本公演が終わる時には、いったい何曲に到達するのだろうか。

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目撃者は再び証言する。
2010/03/12 Bob Dylan ZEPP OSAKA
 (2010.03.13)

目撃者は再び証言する。
20100312 Bob Dylan ZEPP OSAKA

本来なら本日が日本公演初日。すでに完売となっていた日だけに会場は満員電車の如くぎっしり。昨日と大きく異なり、今夜を盛り上げる演出をしたのはギュウギュウ詰めの中歓声をあげ続けた観客でした。今夜こそは、年齢層は高いだろうと想像していましたが、昨夜同様、客層は若く、女性の姿も結構見かけました。

19:09に、昨夜同様リングアナウンスのような紹介と呼び込みによりディランとバンドが登場し、場内の興奮ははじけんばかりに。グレーのスーツのバンドメンバーに対し黒の上下のディランはキーボードに。

1. ヒョウ皮のふちなし帽/Leopard-Skin Pill-Box Hat▲
ディランはキーボード。昨夜の数倍に思える歓声に包まれながら突っ走る。

2. レイ・レディ・レイ/Lay, Lady, Lay▲
幻想的なライティングの中でハーモニカを手にステージセンターで熱唱。おなじみの曲なので歓声が凄い。

3. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン/Beyond Here Lies Nothin'●▲
ディランはキーボード。トランペットをフィーチャーするものの、グルーヴ感あふれるオリジナルとはやや異なる出来。

4. くよくよするなよ/Don't Think Twice, It's All Right▲
ギターを手に歌い始めると、ものすごい歓声に包まれる。後半でのギターの掛け合いが歌を盛り立てる。

5. ザ・レヴィーズ・ゴナ・ブレイク/The Levee's Gonna Break
ディランはキーボード。ドニーのギターをフィーチャーしながらもチャーリーがキレのあるギターでフォロー。

6. 女の如く/Just Like A Woman▲
ディランはキーボードを演奏。ここで、素晴らしいヴォーカルとハーモニカを聞かせ場内からの反応もすさまじい。

7. トゥイードル・ディー&トゥイードル・ダム/Tweedle Dee & Tweedle Dum●▲
ディランはキーボード。軽快なテンポで畳み掛けるような感じは、オリジナルに近い。ディラン、ハーモニカでソロを取る。

8. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ /Make You Feel My Love▲
ハーモニカで歌が始まる。ディランの気持ちが素直に現れたヴォーカルで今夜のベストトラックのひとつ。曲の終わりにボソッと言ったのは「サンキュー」だったか?

9. オネスト・ウィズ・ミー/Honest With Me●▲
ディランはキーボード。スピードが心地良いこの歌を、このバンドはまことに相応しく演奏し今夜のハイライトとなった。前曲から続くこの流れには圧倒される。

10. ポー・ボーイ/Po' Boy▲
ディランはキーボード。この歌はかくあるべしという感じでソウルフルなテイスト。

11. 追憶のハイウェイ61/Highway 61 Revisited●
ディランはキーボード。疾走するムードをロック色豊かに演奏し最高の出来となった。場内の興奮が歌と一体になる。

12. アイ・フィール・ア・チェンジ・カミング・オン/I Feel A Change Comin' On▲
ディランはキーボード。ゆったりとした曲調に乗ったディランのヴォーカルが染みる。ギター演奏の表情も素晴らしい。

13. サンダー・オン・ザ・マウンテン/Thunder On The Mountain●
昨夜に比べるとディランの声が出ていなかった気がするが、バンドの、特にチャーリーのギターが歌のトーンを支配していた。ディランはキーボードで、チャーリーとの掛合いがあった。

14. やせっぽちのバラッド /Ballad Of A Thin Man
ハーモニカを手にステージセンターで迫力あるヴォーカルを聞かせる。挑発する歌い振りに、観客も大歓声を上げ大きな盛り上がりを見せて本編を終える。

<アンコール>
15. ライク・ア・ローリング・ストーン/Like A Rolling Stone●
ディランはキーボード。昨夜と大きく異なるのは観客の熱気。「ハウ・ダズ・イット・フィール」と大合唱するさまは鳥肌ものです。

16. ジョリーン/Jolene
ディランはキーボード。アンコールで60年代のヒット曲に昨年のこの歌が挟まっても違和感なく、ノリが続く。この曲の後に、ディラン自らたどたどしくバンドメンバーを紹介。

17. 見張塔からずっと/All Along The Watchtower●
ディランはキーボード。チャーリーがステージのセンターを中心に右に左に。極端なアレンジなので、曲の道筋を見失ってしまいそうだ。

●『DYLANがROCK』収録曲
▲初演奏曲

演奏曲数は昨日と同じ17曲ながら、10曲を入れ替えている。今後、日替わりで何を演奏するのか、期待が膨らむ。

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3/12大阪2日目セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート (2010.03.13)

3月12日 ZEPP大阪

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに白のストライプ。
黒のスペイン帽子。グリーンのシャツ。バンドはグレーの上下。

1. Leopard-Skin Pill-Box Hat
 ボブ:キーボード 
 大阪2日目のオープニングが変わったことで、今夜は大幅なセットリストの変化の予感。

2. Lay, Lady, Lay
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ(1小節ごとに歌とハーモニカを交互にくりかえす)
 初日と同様、ステージを包むように設置された黒幕に美しい雪模様のように照明が当てられた。
 セットリスが変わっても、ライティングまでは変更できない。 

3. Beyond Here Lies Nothin' 
 ボブ:キーボード、ドニー:トランペット
 昨年秋よりもトランペットがより強調される。

4. Don't Think Twice, It's All Right 
 ボブ:ステージ中央、ギター。トニー:ウッドベース
 ボブはデューセンバーグではなく、サンバーストのストラトでチョーキングを多様する
 リードギターを演奏。

5. The Levee's Gonna Break 
 ボブ:キーボード、トニー:ウッドベース、ドニー:マンドリン
 5曲目にして、初めて初日のセットリストと重なる。

6. Just Like A Woman 
 ボブ:キーボード、曲の終わりはステージ中央に移動、ハーモニカ
 最後にハーモニカを投げた。

7. Tweedle Dee & Tweedle Dum 
 ボブ:キーボード、曲の終わりはステージ中央に移動、ハンドマイク&ハーモニカ

8. Make You Feel My Love
 ボブ:キーボード、ハーモニカ
 ハーモニカのイントロ、途中はリードハーモニカと言えるほど、今夜はハーモニカナイト。

9. Honest With Me 
 ボブ:キーボード
 パワフルなヘヴィーブルースの仕上がり。

10. Po' Boy 
 ボブ:キーボード&ハーモニカ、トニー:ウッドベース(弓で演奏)

11. Highway 61 Revisited 
 ボブ:キーボード
 ジャムバンドのパワーを発散。

12. I Feel A Change Comin' On
 ボブ:キーボード
 初日のメインセットでは『トゥゲザー・スルー・ライフ』から1曲も2わなかったのに、 
 今夜ははやくも2曲目だ。

13. Thunder On The Mountain 
 ボブ:キーボード

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、 ハーモニカ

  
メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール
 観客は初日以上にもりあがる。コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ

17. All Along The Watchtower
 ボブ:キーボード。スチュ:リードギター

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目撃者は証言する。
2010/03/11 Bob Dylan ZEPP OSAKA 3月11日初日ディラン来日レポート(by Sony Music Staff)
 (2010.03.12)

 やや肌寒いながら、快晴の中、コスモスクエア駅から歩くこと、およそ5分。横幅のあるステージと高い天井のZepp Osakaは、当ツアーにふさわしい小屋だろう。1F後方にはスペースがあり、東京の加熱振りとは様相を異にする。思っていた以上に客層は若く、30代が多かったのが嬉しいし、女性の比率が10%以上だったのは驚きだ。

 定刻より遅れること15分あまり、リングアナウンスのような紹介と呼び込みによりディランとバンドが登場。場内は一気に熱くなる。ボーラーハットを被ったディランはステージ上手のキーボードに。

01. 河のながれを見つめて/Watching The River Flow
原形をとどめないアレンジ。ディランはキーボードを演奏。

02. 北国の少女/Girl From The North Country
ディラン、ギターを手にする。ガーニエのベースが素晴らしいが、まだバンド全体としてまとまりに欠けている。

03. シングス・ハヴ・チェンジド/Things Have Changed●
ディラン、引き続きギター。耳馴染みの名曲が軽快に演奏されるがバンドメンバーがディランを伺いながら演奏するさまが可笑しい。

04. ラモーナに/To Ramona
原曲のイメージを若干残しながらも独特の節回しで歌い上げる。

05. ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)/High Water (for Charlie Patton)
ディランはハーモニカを携えヴォーカルに専念。この曲あたりからバンドのアンサンブルがよくなってくる。

06. スピリット・オン・ザ・ウォーター/Spirit On The Water
ディランはキーボードに戻る。キレの良い演奏にディランのヴォーカルが映える。最後はハーモニカで終わるが、今夜のベストトラックのひとつ。

07. ザ・レヴィーズ・ゴナ・ブレイク/The Levee's Gonna Break
ディランはキーボードに。バンドのパワフルな演奏が小気味良い。当ツアーで復帰したチャーリー・セクストンのギターがカッコイイ!

08. アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ/I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
ハーモニカを手に歌に専念。原曲の持つ小気味良さを残しつつヴォーカルでぐいぐい押していく。

09. コールド・アイアンズ・バウンド/Cold Irons Bound
ディランはステージセンターに。バンドの演奏のバランスがよく、ディランのヴォーカルも力強い。

10. はげしい雨が降る/A Hard Rain's A-Gonna Fall
ディランはキーボード。歌そして演奏共に力強い。

11. 追憶のハイウェイ61/Highway 61 Revisited●
ディランはキーボード。チャーリーがステージセンターに出てきては見事なギタープレイを聞かせる。彼の再加入によりロック色が強くなった。

12. キャント・ウェイト/Can't Wait
ディランはヴォーカル。バンドの一体感とチャーリーの深みと凄みのあるギターが素晴らしく今夜のハイライトのひとつ。カッコイイ!

13. サンダー・オン・ザ・マウンテン/Thunder On The Mountain●
前曲からメドレーのような形でこの曲に突入。ディランのヴォーカルが曲を引っ張るような趣だがディランのキーボードとチャーリーのギターの掛け合いも大きな聴き所になった。

14. やせっぽちのバラッド /Ballad Of A Thin Man
ハーモニカを手に歌に専念。ハーモニカのソロも。

<アンコール>
15. ライク・ア・ローリング・ストーン/Like A Rolling Stone●
ディランはキーボード。会場の興奮も最高潮。

16. ジョリーン/Jolene
ディランはキーボード。軽快なリズムにのりディラン節全開。この曲の後に、ディラン自らバンドメンバーを紹介。歌以外で口を開いたのはこの場面のみ。

17. 見張塔からずっと/All Along The Watchtower●
ディランはキーボード。大幅なアレンジに驚く。

最後にメンバーがステージ前に並び、客席を眺め回した後にはけ、日本の初日を終える。21:08終了なので、およそ2時間弱のステージに。

●『DYLANがROCK』収録曲

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3/11初日セットリスト:菅野ヘッケル氏レポート! (2010.03.12)

ボブ・ディラン3月11日 
ZEPP大阪 19時20分ー21時10分

ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに赤色のストライプ。
黒のスペイン帽子。ピンクのシャツ。

1. Watching The River Flow
ボブ:キーボード
 注目の2010年の幕開きは、2009年秋のツアーでもオープニングでよく歌われた「河の流れを見つめて」。

2. Girl From The North Country
 ボブ:ギター。トニー:ウッドベース
 ステージを包むように設置された黒幕に美しい雪模様のように照明が当てられた。
 ボブとチャーリーがツインリードで絡み合う。

3. Things Have Changed
 ボブ:ギター。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 ボブのリードギターが冴える。

4. To Ramona
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
 ボブが艶やかなヴォーカルを聞かせる。

5. High Water (For Charlie Patton)
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:バンジョー。
 ボブは両手を広げ、セクシーなポーズを決める。エンディング近くでハーモニカを演奏。

6. Spirit On The Water
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース。
 「ピークが過ぎたと思っているのかい?」と歌う最後の部分では、日本の観客も「ノー!」と反応した。

7. The Levee's Gonna Break
 ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
 照明が効果をあげる。

8. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
 ボブ:ステージ中央、ハンドマイク。ドニー:ペダルスティール。
 鍵盤のような縦縞の模様の照明がバックの黒幕にあてられる。

9. Cold Irons Bound
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
 両手を広げ、決めのポーズを何度もとる。

10. A Hard Rain's A-Gonna Fall
 ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:マンドリン。スチュ:アコースティックギター。
 スタッカートのリズムで美しいメロディを刻む。最後にボブは「どうだった」と問いただすかのような仕草を見せる。

11. Highway 61 Revisited
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 こんがらがった輪っかのような照明が当てられ、ボブは上半身を上下に揺するノリノリダンスを披露。
 ステージ上でミュージシャンたちがエネルギーをぶつけ合う。ジャムバンドの極みを見た。

12. Can't Wait
 ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:。マンドリン。
 バックの黒幕に映し出されたシルエットが幻想的でドラマチックなムードを高める。

13. Thunder On The Mountain
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
 この夜初めてステージ全体に明るい照明が当てられた。 
 ボブのリードオルガンに呼応するようにチャーリーのギターが絡み合う。

14. Ballad Of A Thin Man
 ボブ:ステージ中央、ハンドマイク&ハーモニカ。  
 黒幕にシルエットが映し出され、ボブは腰を深くかがめて得意ポーズを何度も決める。
 
メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15. Like A Rolling Stone
 ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
 コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。

16. Jolene
 ボブ:キーボード&ハーモニカ。トニー:ウッドベース。
 リードキーボードといわんばかりに、ボブがみんなを引っ張る。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。

17. All Along The Watchtower
 ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。
 ボブが5人のミュージシャンをぐいぐいと引っぱり、エネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。
 究極のジャムバンドの演奏をバックに、自由に歌うボブは、まさにことばの魔術師のようだ。

場内の明かりがついても、アンコールを求める拍手と歓声は静まらなかったが、ボブは戻ってこなかった。

(Report:菅野ヘッケル)

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ボブ・ディラン:『DYLANがROCK』3/10発売! (2010.03.11)

【日本人の想いが実現し、ロックの神様が日本のファンだけに贈る、 スペシャル・プレゼント!:その3】

17年越しの企画が実現!来日記念ディランの直撃ロック盤『DYLANがROCK』
(みうらじゅんイラスト・選曲) 3/10に限定発売!
*1993年に一度プロモーション盤として企画=>商品化目指すも  
そのときは残念ながらNG=>17年の月日を経て遂に実現!!

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/
https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/release/bob_dylan_1003/index.html

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ボブ・ディランXチロル・チョコが奇跡のコラボ! (2010.03.11)

【日本人の想いが実現し、ロックの神様が日本のファンだけに贈る、スペシャル・プレゼント!:その2】

ロック史上最重要アーティスト、ボブ・ディランが自身初となるコラボ相手に選んだのは!?
なんと日本の伝統チロル・チョコ!!
ディランの名盤50枚のジャケットを使ったチロル・チョコが日本ツアー会場限定発売決定!




ロック史上最重要アーティスト、ボブ・ディランの9年ぶりの来日公演、それも初のライヴ・ハウス・ツアーが3月11日からスタートします。チケットはもはや争奪戦!そんな“伝説のライヴ”となるであろう、来日公演にあわせてなんとあのチロル・チョコとボブ・ディランが初のコラボレーションした、全50枚のジャケットをパッケージに施した来日限定スペシャル・パッケージの発売が決定いたしました。小さなチロル・チョコを50種のボブ・ディランの名盤ジャケットでくるみ、25種類づつを2つのスペシャル・ボックス(箱の色もホワイトとブラウン)に入れた形で発売。2つ並べると50種類のジャケットが年代順に見事に並ぶ形になります。チョコの四方にはボブ・ディランの歌詞の一部も記され、非常に凝ったつくりになっています。
パッケージはCDサイズ、チョコを入れる箱も特別デザインで、ボブ・ディラン側がわざわざ送ってきたロゴを使用して、誰もが思わず手に取りたくなるような、非常にかわいいパッケージ。ツアー中におとずれるホワイト・デーのプレゼントにもぴったりです!?価格は50種のジャケットを1セットとして特別価格2000円(2箱1セット)です。 ※現時点では日本ツアー会場限定販売(予定))

ボブ・ディランがデビューした1962年、チロル・チョコも誕生。一つ一つ手作りでセットされた日本の職人芸的チョコと、ロックの神様との何か運命的な結びつき・・・。日本人の想いが実現し、日本の職人技で完成した、ロックの神様が日本のファンだけに贈る、スペシャル・プレゼント!

http://www.dylan07.jp/special/tirol_choco.html

<発売に至るまでの経緯>
所属レコード会社(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)の日本のボブ・ディラン担当者が、過去にボブ・ディランのジャケットを使った小さなシール(プリクラ・シール?)にした特典を作ったところから話しは始まります。それをチロル・チョコで作ったら面白いのではないかと考え、長年案を温めてきましたが、そうは言ってもあのボブ・ディラン側がそう簡単にOKを出すとは思えないし、ボブ・ディラン側へ話しをすることすら難しい。しかし、遂にボブ・ディランのマネージャーにまで辿り着くことができ、話しをする機会ができました。ボブ・ディランのマネージャーに日本の伝統的なチロル・チョコのアイデアをぶつけたところ、「それは面白い!」と。ただ、いくつものハードルがあり実現までには長い道のりがあったものの、今回のこの来日を期に突然マネージャーから連絡があり「是非やろう」と。日本側でも時間のない状況の中、通常ではあり得ないスケジュールにもかかわらず、チロル・チョコの社長も「ディランのためなら」と快諾していただき、遂に今回の発売が実現に至る。日本人のちょっとした想いがボブ・ディランへ伝わり、日本人の職人芸的な技でジャケットを模したスペシャル・チロル・チョコが完成した、というわけなのです。

●チロル・チョコ:http://www.tirol-choco.com/
明治36年: 田川郡伊田村(現 田川市)にて菓子製造業を始める
大正8年: 松尾製菓株式会社を設立
37年: チョコレート部門新設「チロル」のブランド名で売り出す
15年: 松尾製菓 創業100周年を迎える
平成16年: チロルチョコ株式会社設立(企画・販売部門を独立)

<来日公演日程>
3/11(木)、12(金)、13(土)、15(月)、16(火)【大 阪】ZEPP OSAKA 16:00 OPEN /17:00 START
3/18(木)、19(金)【名古屋】ZEPP NAGOYA 18:00 OPEN /19:00 START
3/21(日)、23(火)、24(水)、25(木)、26(金)、28(日)、29(月)【東 京】ZEPP TOKYO 16:00 OPEN /17:00 START

招聘:ウドー音楽事務所 http://www.udo.co.jp/Artist/BobDylan/


http://www.dylan07.jp/special/tirol_choco.html
http://www.tirol-choco.com/
http://www.udo.co.jp/Artist/BobDylan/

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ボブ・ディラン本日遂にツアー・スタート!伝説になるであろう最初で最後のライヴ・ハウス・ツアー!! (2010.03.11)

日本限定!最初で最後のライヴハウス・ツアーがいよいよ本日からスタートします。
NEVER ENDING TOURの今年最初のライヴは日本ということで、本日が2010年の初ライヴ!
果たしてどんなセットリストになるのか楽しみです。

来日にあわせてボブ・ディランのスペシャルサイトもオープン!
こちらで来日のレポートもしていければと!!

●来日にあわせたスペシャル・サイトも完成
https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan
*日本のファンが選ぶドリーム・セットリスト募集他 


【日本人の想いが実現し、ロックの神様が日本のファンだけに贈る、スペシャル・プレゼント!その1】

●最初で最後のライヴ・ハウス・ツアー全14公演! 
「2010年3月、あなたは目撃者になる。」

*終りなきツアーには、日本だけ特別にライヴハウスが用意されていた!
3月11日の大阪初演から29日の東京最終公演まで19日間でなんと14公演!

大阪:3月11日(木)・12(金)・13(土)・15(月)・16(火)/
名古屋:3月18(木)・19(金)
東京:3月21(日)・23(火)・24(水)・25(木)・26(金)・28 (日)・29(月)
http://www.udo.co.jp/Artist/BobDylan/

●来日予定メンバーはこちら:
BOB DYLAN, TONY GARNIER (bass), DON HERRON (steel guitar / mandolin
/ violin / trumpet), STUART KIMBALL (guitar),
GEORGE RECILE (drums / percussion), CHARLIE SEXTON (guitar)

チャーリー・セクストン復帰ですね!

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MUSIC ON! TVにてBOB DYLANを大特集! (2010.03.01)

放送:3/5(金)20:00〜21:00
番組:「Artist File International」
特集:BOB DYLAN

旬のアーティストにスポットを当て、過去の作品から最新のビデオクリップを
一挙に放送するMusic On! TV「Artist File International」。
3月に9年ぶりの来日ツアーを行うBOB DYLANを大特集!

リピート放送: 3/11(木)26:00〜27:00
リピート放送: 3/29(月)9:00〜10:00

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3月1日発売のロッキング・オン2010年4月号に
超貴重インタヴューを掲載!
 (2010.02.27)

9年ぶりとなる奇跡の来日を目前にしたボブ・ディラン。『トゥゲザー・スルー・ライフ』リリース時の超貴重インタヴューを掲載! 
さらに、01年来日時の回想録も!
 
 
ロッキング・オン2010年4月号
定価:650円(税込)
雑誌コード:09751-04

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USENにてボブ・ディランの特集が決定! (2010.02.24)

チャンネル:3月度 エヴァーグリーン邦楽/洋楽(B/F−57)

3/1〜1ヶ月間24時間オンエア

USEN

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ミュージックビデオ特集を2日間に渡って合計2時間オンエア! (2010.02.15)

ミュージックビデオ専門チャンネル/VMCで「BOB DYLAN」のミュージックビデオ特集を2日間に渡って合計2時間オンエア!

ARTIST’S INT’L / BOB DYLAN

【Vol.1】3/3(水)20:00-21:00、(再)3/11(木)13:00

【Vol.2】3/4(木)20:00-21:00、(再)3/12(金)13:00

VMC

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2010年3月:ボブ・ディラン◆9年振り6回目の来日公演決定! (2009.12.23)

「これまでも。これからも。」
終りなきツアーには、日本だけ特別にライヴハウスが用意されていた!

 ディランは前回の来日時、「日本でもアメリカで行っているオール・スタンディング形式のコンサートをやってみたい」と発言したと言われ、今回の来日公演は初来日から32年の時を経て、ディラン本人、そして日本のファンの長年の夢が遂に実現した形となります。ZEPPツアーで合計12回の公演となり、約30,000名を動員予定です。

<公演日程>
2010年3月
3/12(金)【大  阪】ZEPP OSAKA 18:00 OPEN /19:00 START  
3/13(土)【大  阪】ZEPP OSAKA 16:00 OPEN /17:00 START
3/15(月)【大  阪】ZEPP OSAKA 18:00 OPEN /19:00 START
3/16(火)【大  阪】ZEPP OSAKA 18:00 OPEN /19:00 START
3/18(木)【名古屋】ZEPP NAGOYA 18:00 OPEN /19:00 START
3/19(金)【名古屋】ZEPP NAGOYA 18:00 OPEN /19:00 START
3/21(日)【東 京】ZEPP TOKYO 16:00 OPEN /17:00 START  
3/23(火)【東 京】ZEPP TOKYO 18:00 OPEN /19:00 START
3/24(水)【東 京】ZEPP TOKYO 18:00 OPEN /19:00 START
3/25(木)【東 京】ZEPP TOKYO 18:00 OPEN /19:00 START
3/26(金)【東 京】ZEPP TOKYO 18:00 OPEN /19:00 START
3/29(月)【東 京】ZEPP TOKYO 18:00 OPEN /19:00 START
(2月9日の段階で追加情報:追加公演:3/11大阪、3/28東京も発表されました)

<チケット料金>
2F指定席:¥20,000 1F・2Fスタンディング:¥12,000

<チケット発売>
2010年1月16日(土)より発売開始

<招聘>
ウドー音楽事務所

<過去の来日公演の詳細>
●1978年2月
日本武道館×8回 大阪松下電器体育館×3回
2都市で計11公演、約100,000人を動員
●1986年3月
日本武道館×2回 大阪城ホール×1回 愛知県体育館×1回
3都市で計4公演、約30,000人を動員
●1994年2月
日本武道館×2回、NHKホール×1回 大阪城ホール×1回 名古屋センチュリーホール×1回 九州厚生年金会館×2回 仙台・埼玉・横浜・広島×各1回
8都市で11公演、約50,000人を動員
●1997年2月
東京国際フォーラムA×3回 大阪フェスティバルホール×1回 名古屋センチュリーホール×1回 北海道・秋田・仙台・岡山・福岡×各1回
8都市で11公演、約33,000人を動員
●2001年2〜3月
東京国際フォーラムA×2回、日本武道館×1回 大阪厚生年金会館×2回 名古屋市公会堂×1回 秋田・仙台・埼玉・横浜・浜松・広島・福岡×各1回
10都市で13公演、約42,000人を動員

http://www.udo.co.jp/Artist/BobDylan/index.html

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『Christmas In The Heart』をピックアップ! (2009.12.21)

12/25(金)19:00-21:00
InterFM「Evening Session」

ディラン初のクリスマス・アルバム『Christmas In The Heart』をピックアップ!
お聴き逃しなく!

InterFM「Evening Session」

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『ビッグイシュー日本版 133号』(発売中)にて
ボブ・ディラン・インタビューを先行掲載!
 (2009.12.17)

初のクリスマス・アルバムを発表したボブ・ディランが、チャリティ作品でもある『クリスマス・イン・ザ・ハート』について語った貴重なインタビューです。


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あるようでなかったディランの画期的な本が発売! (2009.10.06)

あるようでなかった画期的な永久実用携帯版!
弾き語り譜+原詞+写真&曲解説+証言

【収録証言者】
本人/ピート・シーガー/ジョン・レノン/ブルース・スプリングスティーン/フランク・ザッパ/レナード・コーエン/ボノ/ダニエル・ラノア/アレン・ギンズバーグほか。
紀伊國屋書店はじめ全国書店、タワーレコード、HMVほかで絶賛発売中!


『公認本 弾いて、歌ってボブ・ディラン』
菅野ヘッケル:訳
東邦出版 496ページ 2300円(税別)



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テレビ朝日「シルシルミシル」6/17(水)の放送で、
『サブタレニアン・ホームシック・ブルース』が紹介されます!!
 (2009.06.12)

テレビ朝日「シルシルミシル」(毎週水曜日23:15-放送中)来週6/17(水)の放送で、
ディランの『サブタレニアン・ホームシック・ブルース』が紹介されます。
お見逃しなく!

※番組の放送日などは予告なく変更される場合があります。
 また一部地域では放送時間が異なりますので、予めご了承ください。

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VMCで120分ディラン特集決定! (2009.06.02)

ミュージック・ビデオ専門チャンネルVMCにて、ボブ・ディラン2時間特集が決定!
◆VMC SPECIAL / BOB DYLAN
放送日時:6/21(日)21:00-23:00、6/27(土)22:00-、7/01(水) 26:00-、7/06(月) 13:00-


VMC SPECIAL

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名盤を高品質CD『Blu-spec CD™』で発売! (2008.12.16)

■高品質時代の最も新しいハイクオリティディスク
  現在お手持ちのCDプレーヤーで、小さなボリュームでも大音量でもその違いを実感できます。

■余すところなく伝わる臨場感
  コンサート会場のVIPシートで聴いているような、最高のバランスと臨場感を楽しめます。

■『Blu-spec CD™』は通常のCDと同じ構造ですので、従来のCDプレーヤーでお楽しみ頂けます。
  ご自宅のオーディオルームで、愛車の中で、アウトドアでお好きな場面で『Blu-spec CD™』のサウンドをお楽しみ下さい。


『Blu-spec CD™』の詳細や商品リストは『Blu-spec CD™』特集サイトをご覧ください。

特集サイトはコチラ(パソコン専用サイト)

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11/28 22:00〜NHK総合で映画「HEAVEN'S DOOR」のドキュメンタリー番組放送! (2008.11.21)

「プレミアム10 天国の扉をノックしろ〜長瀬智也・30歳のいま〜」
11月28日(金) 夜10:00〜10:59 NHK総合

映画「HEAVEN'S DOOR」のドキュメンタリー番組。
もちろん、この映画はディランなしでは語れない。
必見です!

NHK HP
映画「HEAVEN'S DOOR」HP

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【GyaO】「CLIP RING 洋楽」にて"Dreamin' Of You"がピックアップ中! (2008.11.07)

GyaOの洋楽クリップチャンネル『CLIP RING 洋楽』(毎週木曜更新)にて"Dreamin' Of You"がピックアップされました!

12/4までの期間限定でPVが無料で丸ごと見れちゃいますので、是非チェックしてみてくださいね♪

→CLIP RING 洋楽

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「Dreamin' Of You」ビデオ・クリップ! (2008.09.13)

『テル・テイル・サインズ』からのリードトラックである「Dreamin' Of You」のビデオクリップがUSのAmazon.comで見ることができます!
ブートレッグ・シリーズにふさわしい、ブートレッガー(海賊版業者)の物語。ディラン自身はでておらず、彼の写真やブートレッグが主人公。
出演は映画「パリ、テキサス」などでも有名なHarry Dean Stantonがブートレッガーを演じていますが、大変シブイ!カッコいい、素晴らしいビデオです!

下記是非チェックを!

http://www.amazon.com/Bob-Dylan/e/B000AP7NRI?ie=UTF8&sort=sales&page=5

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『テル・テイル・サインズ』日本盤のブックレットは注目です! (2008.09.13)

『テル・テイル・サインズ』の日本盤2枚組CDには、約60ページの日本版ブックレットが付きます!
英文ブックレットにはラリー・ラッツォ・スローマンによるライナーノーツと未発表写真が満載の60Pブックレットとなっていますが、
日本盤には「ボブ・ディラン自伝」を翻訳した、菅野ヘッケル氏による懇切丁寧な翻訳と解説、および「ボブ・ディラン詩集」で全曲ディランの詩を訳された、中川五郎氏による対訳がつきます。
別テイクなど現在発売されているものの歌詞と全く異なっていたりするので、聞き比べるのと同時に、詩も見比べてみると、とても驚くと思います!

<『テル・テイル・サインズ』日本版ブックレット内容>

@英文の長文ライナーの完全翻訳(読み物として面白いです!)
A全曲曲目解説曲目解説
Bブートレッグシリーズについて
Cブロンバーグ・シカゴ・セッションについて
Dボブ・ディラン、あらましな67年間
Eボブ・ディラン、最近の20年間〜テル・テイル・サインズ(年表)
Fディスコグラフィー…などなど
G全曲の対訳

日本盤ならではの資料的な価値のある丁寧なつくりになっておりますので、お楽しみに!

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『テル・テイル・サインズ』の日本盤は2CDのみの発売となります(3CD、1CDの発売はなくなりました) (2008.09.13)

ボブ・ディラン『テル・テイル・サインズ』の3枚組デラックスエディションですが、残念ながら日本盤としての発売はできなくなりました。本来であればリリースしたかったのですが、パッケージを輸入してCDは日本プレスで制作する予定でしたが、本国からの供給が困難となったため、作成することができなくなりました。輸入盤のみとなりますので、もしご購入をご希望される方はご予約をオススメします(同時に1CDも発売中止としました)。日本盤は「2CD」を発売します。

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完全リニューアル!オフィシャル・サイトbobdylan.comは凄い! (2008.07.30)

本日ディランのオフィシャル・サイトが全面リニューアルされました。
bobdylan.comでは新作の紹介はもちろん、新曲をフリーダウンロード、
パッケージの内容(めくるとブックレットの中身が!?)、アルバムや
全曲の歌詞はもちろん、レアな映像や写真まで、非常に充実した
内容にスケールアップしました。是非一度ご覧いただき、遊んでみて
ください!!いやーホントよくできたサイトです!!

「TOP」ページの右側の画像をクリックしていただくと
●新曲「Dreamin' Of You」がフリーダウンロードできます!
●『TELL TALES SIGN』アルバムページへ行くとトラックリスティング
 とVIEW BOOKへ行くとパッケージ見本を見ることできます
 =>ブックレット絵柄をめくるとシングル・ジャケットが!!
●DYLAN GEOではなんとくるくる回る地球儀の各都市のピンみたいなもの
 をクリックすると、その都市で行われたライヴのセットリストが見れます
 (結構面白いですよ!)

さらに
●「MEDIA」のページでは様々な映像と、レアな写真も見ることができます
●「FINE ART」のページでは先日ロンドンでも展覧会が行われた、ディラン
 が描いた絵の紹介と、なんと販売まで(買えちゃいます!)
さらにもろもろ!是非ご自身でいじってみてください!!


http://www.bobdylan.com/

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“The tunes, they are a-changin'…”ボブ・ディラン新作USA TODAY記事! 未発表ビデオも見ることが! (2008.07.30)

USではUSA TODAYとがっちり組むようで、一番早く下記記事が出ました。
“The tunes, they are a-changin'…”という書き出しから、今回の
新作についての詳細が書かれています。かつディランの歴史の中でも伝説
となっている1993年NYマンハッタンのサパー・クラブで行ったライヴから
未発表ライヴ映像〈Ring Them Bell〉を見ることができます。

下記USA TODAYのサイトをご参照ください
(記事の訳をごらんになりたい方は
http://ameblo.jp/high-hopes/
をご参照ください)

http://www.usatoday.com/life/music/news/2008-07-28-dylan-telltale-signs_N.htm?POE=click-refer

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ボブ・ディラン新作『TELL TALE SIGNS』10月発表! Bootleg Series第8弾はその名も「秘密の暴露」 (2008.07.30)

進化し続ける最重要ロック・アーティスト、ボブ・ディラン。
これまで発表されなかった名曲の数々が遂に日の目を見る
全くの新曲といっても過言ではない名曲の数々を収録した最新作は
近年の4部作の完結篇ともいえるブートレッグ・シリーズ第8弾!

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀…ロックの時代を作り、
時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続ける、ロック界
最重要アーティスト・ボブ・ディラン。映画「No Direction Home」から、
本「ボブ・ディラン自伝」、紙ジャケ、昨年2007年はディランを次の世代
へつなげていこうというDYLAN ICONキャンペーン実施し、豪華ボックス
『DYLAN』、究極のベスト盤『DYLAN THE BEST』、DVDの『Don't Look Back』
『Newport Folk Festival』、そして今春記憶に新しい映画とサントラ
『アイム・ノット・ゼア』。今年2008年は1978年の伝説の初来日公演から
ちょうど30年。その節目の年に、遂に通算45作目(ベスト盤・コンピレー
ション盤除く)となる新作をリリース。BOOTLEG SERIES第8弾となるものです。

タイトルは『TELL TALE SIGNS』で、意味としては「秘密の暴露」。
また"telltale"とワンワードにすると「悪口を言う、告げ口する」、
"telltale signs"となると「警告兆候」…非常に深い意味もあるのかも!?

先日ロンドンで試聴会がありまして、そこで聴いた音の印象としては
アウトテイクとか未発表曲という陳腐な言葉を超越した、まったくの
ディランの新曲、ニューアルバムと言われてもおかしくないしろもので、
近年のディランの『オー・マーシー』『タイム・アウト・オブ・マインド』
『ラヴ&セフト』『モダン・タイムズ』に続く、4部作の完結編といえる
と思います!

ライヴでは毎回毎回原曲の形を全く崩して演奏するので、サビがこない
とどの曲かわからないって感じなのですが、レコーディングでもそう
なんだ!と実感。曲が進化していくんですね。びっくりする曲ありますよ!

■The Bootleg Series vol.8『TELL TALE SIGNS』
国内盤10月22日発売予定(米発売10月7日)
スーパー・デラックス・エディション!(3CD)
含む現在3種類のパッケージをリリース予定!!!

●Single Version(1CD) 
 *一枚組13曲入り
 *JEWEL BOX 16p boklet付き
●Double CD Version(2CD)  
 *2枚組27曲入り
 *Briliant Box 60p booklet付き(w/O-Card)
 *ボーナスディスクには未発表LIVE Performanceなど貴重な音源収録
●Super Deluxe Version(3CD) 完全限定! 
 *上記Aの27曲+さらにボーナスCD付きの3枚組。
 *前代未聞の超強力パッケージ!
 *150p ハードカバーbooklet(なんと世界各国の超レアなシングル盤
  のジャケットを掲載。日本盤シングルも!)
 *さらに72p booklet(フォト、エッセイetc.)。
 *デラックスな洋書のようなイメージのハードケースに収納
(あまりにも凄すぎで日本盤として出せるかどうかはまだ未定…)

★曲目やパッケージ絵柄など詳しくは完全リニューアルされた
 オフィシャルサイトbobdylan.comを!

http://www.bobdylan.com/

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4/24売りのsmartでディラン5ページ特集中! (2008.04.24)

4/24発売の雑誌smartでは、「smart偉人伝」としてディランの5ページ特集中です!
浦沢直樹氏によるファッションイラストや、オシャレ有名人によるコメントも必見です!

→smartへ

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ジェイコブ・ディランのソロ作発売 (2008.03.05)

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ジェイコブ・ディランのソロ作発売
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ボブ・ディランの息子であり、ウォールフラワーズのフロントマン、
ジェイコブ・ディランの初のソロ作がコロンビア・レコーズより
発売となります。USではスターバックスより5/13発売予定。

日本はソニー・ミュージックより5月21日発売予定です。ただ現段階で
まだ詳細がわからず、若干延びる可能性もありますのでご了承ください。
いずれにしても待ちに待ったアルバムです。音の到着を待ちたいと思います。

プロデュースはあのリック・ルービン。彼のHollywood Hillsのホーム
スタジオで2007年からレコーディングされていたようです。
アルバム発売後ヘッドライン・ツアーを行う予定。ボナルーなどは
決まってるようです

『Seeing Things』
Track listing:
1. Evil Is Alive And Well
2. Valley Of The Low Sun
3. All Day And All Night
4. Everybody Pays As They Go
5. Will It Grow
6. I Told You I Couldn't Stop
7. War Is Kind
8. Something Good This Way Comes
9. On Up The Mountain
10. This End Of The Telescope


詳しくは追って!

http://www.myspace.com/jakobdylan

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リスナーの、リスナーによる、リスナーのための音楽大統領選挙【InterFM】 (2008.02.13)

InterFM Music Presidential Election 2008
 リスナーの、リスナーによる、リスナーのための音楽大統領選挙。



2008年2月22日(金)、InterFMが日本の洋楽史に新たなページを刻む・・・。
あなたの票が世界初の音楽大統領を決定します。

投票は2月18日(月)から受付開始!!
詳しい情報は下記URL、もしくはInterFMのトップページのWhat's Newからフォームにアクセスしてください。
http://www.interfm.co.jp/election2008/

音楽を愛する人なら誰もが有権者です!
あなたの一票でボブ・ディランが世界初の音楽大統領に選ばれるかも!?

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1/30 フジテレビ「めざにゅ〜」 名曲アライヴ
DVD『THE OTHER SIDE OF THE MIRROR/ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』を紹介!
 (2008.01.29)

ボブ・ディランのDVD
『THE OTHER SIDE OF THE MIRROR/ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965』を紹介!

1月30日(水) 4:00〜5:25
フジテレビ「めざにゅ〜」 名曲アライヴ内
早起きは三文の徳!


番組HPへはココから★

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映画『I'm Not There』でディランを演じたヒース・レジャーが1/22自宅で急死
 (2008.01.24)

映画『I'm Not There』でディランを演じたヒース・レジャーが1月22日、
ニューヨーク市内のアパートで遺体で発見されました。享年28歳でした。
死因は薬物過剰摂取ではないかと推測されてます。

『I'm Not There』の監督トッド・ヘインズは
「これは想像を絶する悲劇です。ヒースは真のアーティストであり、
非常に繊細な男で、才能があり、年齢以上に賢い探険家でした」
とコメントしています。

映画ではニューヨークに出て、歌い始めた頃のディラン(役名ジャック・
ロリンズ)と、ボーンアゲイン・クリスチャンの洗礼を受けた頃のディラン
(役名パスター・ジョン。牧師になって説法をし、ゴスペルを歌う)と
一人二役をつとめてます。映画とディランについて彼はこう語っています。

「濃密な素晴らしい作品だよ。トッド(監督)はすごく知的で、ディラン
をカテゴライズすることなく、敬意をもって彼の神秘性を表現したんだ」

「ディランは、カメレオンみたいな男さ。彼は大衆の要求や期待に迎合
しない能力を持ち、そして常に進化しているんだ」

1979年にオーストラリアで生まれたレジャーは、2005年に『ブロークバック・
マウンテン』の演技が認められ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。


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映画『I'm Not There』でディランを演じた女優ケイト・ブランシェッドがオスカー・ノミネート!
 (2008.01.24)

鬼才トッド・へインズ監督の新たなる挑戦!6人の豪華キャストが演じる
生ける伝説=ボブ・ディラン。映画「アイム・ノット・ゼア」で1965年
あたりのディランを見事に演じた女優ケイト・ブランシェッドが第64回
ゴールデン・グローブ賞助演女優賞獲得したのに続き、
http://www.goldenglobes.org/nominations/index.html

第80回アカデミー賞でも助演女優賞にノミネートされました!
また今回ケイト・ブランシェットは、主演女優賞でも『エリザベス
〜ゴールデン・エイジ』でノミネートされ、主演と助演女優賞の
2部門にダブル・ノミネート。アカデミー賞史上この2部門で
ダブルノミネートは今回で11回目だそうですが、実際にダブルで
受賞を果たした人はまだいないそう!そして、女性が男性役を演じて
ノミネートされたのは2度目という偉業!


http://www.oscar.com/nominees/

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最強のディラン・カヴァー集!映画『アイム・ノット・ゼア』サントラ盤2008/1/23発売! (2008.01.24)

エディ・ヴェダー(Pearl Jam)、Yeah Yeah Yeahsの紅一点Karen O、
ソニック・ユース、そして大人気のジャック・ジョンソン他、錚々たる面々
が参加した、最強のディラン・カヴァー集!サントラ盤は1月23日発売!

●オリジナル・サウンドトラック/Original Soundtrack
アイム・ノット・ゼア/I'm Not There
2008/1/23 SICP-1651〜1652 \3,780(税込)

http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=SICP-1651

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ディランDVD『ニューポート・フォーク・フェスティヴァル1963-1965』12/5発売! (2007.12.04)

ロック変革の瞬間を捉えたBob Dylan「ニューポート・フォーク・フェス
ティバル 1963〜1965」のDVDが12月5日リリース。
また好評のうちに完売した、DVD「ドント・ルック・バック」も限定数量
ながら再プレス決定!

詳しくはこちらをご参照ください
https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

*「ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965」のDVDトレイラー
http://youtube.com/watch?v=S1TKUk9nXjk

*キャディラックのTV CMに登場!
http://jalopnik.com/cars/ad-watch/bob-dylan-in-new-commercial-for-cadillac-drives-an-escalade-313631.php

*福山雅治さん参加!ディラン写真展「VISIONS OF DYLAN」
http://www.dylan07.jp/

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ディラン「はげしい雨が降る」を再録音  (2007.12.04)

ボブ・ディランは、63年の「はげしい雨が降る」の新ヴァージョンを録音
しました。これは、スペインのザラゴザで08年に行われる水の万博のため
です。また彼は、ザラゴザ出身の人気バンド、アマラルに、この曲のスペ
イン語ヴァージョンを録音させました。その2曲は今年の12月から始まる
TVスポットなど、万博のプロモーション・キャンペーンに使われます。

●EXPO SARAGOZA 2008のTVスポットはこちら
(「はげしい雨が降る」は、今年の春にナッシュヴィルでレコーディングしたニューヴァージョン)
http://www.expozaragoza2008.es/

YOUTUBEでもう少し大きな映像見れます
http://uk.youtube.com/watch?v=1w2HsctRgDA

こちらではディラン特集も!
http://www.unetealaexpo.com/

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ディラン伝記映画のサイトとコンサート (2007.11.14)

女性を含む6人の役者がボブ・ディランを演じるという、型破りな伝記映画『I'm Not There』。
この映画の専用サイトがオープンしています。
http://www.imnotthere-movie.com/
ここでは、2パターンの予告編を見ることができます。

また、NYのビーコン・シアターで11月7日、『I'm Not There Concert』が開かれました。
数多くのミュージシャンがディランの曲を演奏。
『追憶のハイウェイ61』に参加したアル・クーパーも出演。
詳細については、同サイトのI'm Not There Concertをクリックしてご覧ください。


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ドイツでボブ・ディラン美術展始まる
 (2007.10.30)

ボブ・ディランの美術展 "The Drawn Blank Series" が、
ドイツのケムニッツ市にあるKunstsammlungen Chemnitz美術館で始まりました。
89年から92年の間にディランが制作し、本として出版された作品や、
これまで未発表だったデッサンやスケッチを含む、
本人が選定した170作品が展示されています。
来年2月3日までの開催です。

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2000人近くのギタリストがディランを演奏!ギネス記録か!? (2007.10.30)

インドで1730人のギタリストが集まってディランの「天国への扉」を演奏!(これまでの記録は昨年カンサスシティで記録されたディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の1721人だったらしい!)なんていうおバカな世界記録が誕生。たぶんギネス記録になるでしょう!!でも、こんなこと毎年やってるとは知らなかった・・・。
詳しくはこちら。

http://www.barks.jp/news/?id=1000035197

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なんとディランがキャディラックのTV CMに登場!御大出てます!! (2007.10.27)

なーんと!ボブ・ディランが「出演」する、キャディラックのTVコマーシャル
がアメリカでスタートしました。商品はキャディラック・エスカレード
2008年モデル。

ディランがDJを務める番組を放送している衛星ラジオを聞けるチューナーを
標準装備していることが売りのひとつとなっています。
CMは下記サイトで見ることができます。

ディランが運転してる・・・歩いてる・・・しゃべってる・・・。
いやー時代は変る。。。

http://jalopnik.com/cars/ad-watch/bob-dylan-in-new-commercial-for-cadillac-drives-an-escalade-313631.php

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ロック変革の瞬間。ディラン「ニューポート」のDVDトレイラー (2007.10.27)

ロックの歴史を変えたあの瞬間を収めた、貴重なドキュメンタリー
12月5日発売「ニューポート・フォーク・フェスティヴァル1963-1965」の
DVDのトレイラーが公開になりました。なかなかカッコイイです


● Bob Dylan「ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963〜1965」
12/5発売 SIBP-97 DVD \3,990(税込)
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=SIBP000000097
“ボブ・ディラン”の超重要な未発表映像が完全な形で蘇る!
■特典映像:マレー・ラーナー・インタビュー(25分/日本語字幕付/
海外
1963〜1965 USロードアイランド州ニューポート収録

*福山雅治さん参加!ディラン写真展「VISIONS OF DYLAN」UP!
http://www.dylan07.jp/

http://youtube.com/watch?v=S1TKUk9nXjk

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映画「I'm Not There」公開前夜祭的なコンサートが開催! (2007.10.27)

異例の伝記映画?映画「I'm Not There」の11月21日全米公開の前夜祭的な
コンサートがNYのビーコンシアターにて11月7日に開催されることになりました。
サントラに収録されるアーティストを中心に16アーティストが参加予定。
12月に来日公演が決まったアル・クーパーの参加も決定してます

Jim James & Calexico ("Goin' to Acapulco")
Cat Power ("Stuck Inside of Mobile With the Memphis Blues Again")
Yo La Tengo w/Buckwheat Zydeco ("Fourth Time Around")
Mason Jennings ("Lonesome Death of Hattie Carroll")
John Doe "Pressing On," "I Dreamed I Saw St. Augustine Last Night")
Mark Lanegan ("Man in the Long Black Coat")
Lee Ranaldo ("Can't Leave Her Behind" plus "I'm Not There" with Sonic Youth).
その他
Terry Adams Rock & Roll Quartet
My Morning Jacket
Joe Henry
Michelle Shocked & Jimmy LeFave
the Roots
Ian Ball & Olly Peacock of Gomez
J Mascis
Al Kooper & Funky Faculty
Dan Hicks and the Hot Licks
and more.

http://www.variety.com/article/VR1117974737.html

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ディランがキャディラックのTVCMに登場 (2007.10.23)

ボブ・ディラン出演の、キャディラックのTVコマーシャルがアメリカでスタートしました。
商品はキャディラック・エスカレード2008年モデル。
ディランがDJを務める番組を放送している衛星ラジオを聞けるチューナーを標準装備していることが売りのひとつとなっています。
CMは下記サイトで見ることができます。

http://jalopnik.com/cars/ad-watch/bob-dylan-in-new-commercial-for-cadillac-drives-an-escalade-313631.php

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福山雅治さん参加ディラン写真展がオフィシャルWEBサイトへUP! (2007.10.23)

現在フジテレビの月9ドラマ「ガリレオ」で活躍中の福山雅治さんが
ボブ・ディランの功績や魅力を次世代に伝える全世界的キャンペーン
DYLAN ICONキャンペーンに参加していただけることになりました!


そのDYLAN ICONキャンペーンの一環として『VISIONS OF DYLAN』と題された
キャンペーンを実施。ロン・ウッド(The Rolling Stones)、パティ・スミス、
ブライアン・アダムス、ビートルズのポール・マッカートニーの長女で写真家
のメアリー・マッカートニー、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの娘で
写真家のスカーレット・ペイジ、スーパーモデルのリリー・コール他、
全世界の音楽・映画・ファッション・アート業界のディランを愛する著名人・
セレブリティ達が参加。自身のボブ・ディランへのパーソナルな想いや
ディランの音楽からインスパイアされたイメージなどを写真撮影し、
その作品を写真展とWEBに提供していただきました。

そして、ここ日本からも『VISIONS OF DYLAN』にミュージシャン、俳優、
そしてカメラマンとしても活躍する福山雅治氏の参加が決定!ディランを
イメージした作品「On And On」と題された作品を提供していただき
日本代表として参加いただくことになりました。

元々ディランを敬愛し、写真家としても活躍する福山雅治さんにクリエイター
として依頼。ディランから音楽的に強い影響を受け、独自の世界を築き上げて
いったこともあり、これを快諾していただき、作品に対して下記コメントを
寄せていただきました。

『ON AND ON』
「そして、彼の詩(歌)が聞こえた。1歩踏み出した。風が吹いた。
世界が変わった」


写真展はUKロンドンのコヴェント・ガーデンのギャラリー「The Hospital」
において2007年10月1日から2週間限定開催され、その展示された
作品の数々が遂にこちらのキャンペーン・サイトにて限定公開決定。
日本からもご覧いただくことができるようになりました!

福山さんの写真を含めて各アーティストの写真と紹介、ロンドンの
イベントのレポートなどこちらのサイトで本日アップしました!
(写真は下記サイトのPICTUREをご参照ください。一部はこれからのアップ
となります)



http://www.dylan07.jp/

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"MUSIC VIDEO PARK"に新着ビデオが登場! (2007.10.10)

MTVの新着ビデオ紹介コーナーに"Most Likely You Go Your Way (Mark Ronson Remix)"が登場。

いっぱい見てランク上位にあげちゃおう!

→MUSIC VIDEO PARK

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コーヒーを飲んでディラン楽曲を無料ダウンロード (2007.10.05)

米スターバックス・チェーンは、5,000万人に無料でデジタル楽曲をプレゼントするキャンペーンを始めました。
スターバックスで“今日の曲”カードをもらい、それを使ってiTunesストアから無料で楽曲をダウンロードできるという仕組みです。
ダウンロード楽曲は、まずはボブ・ディランの「ジョーカー・マン」。
これ以降は、ポール・マッカートニーやジョス・ストーン、ジョニ・ミッチェルなどの楽曲が用意されています。

※このキャンペーンはアメリカ国内だけのものです

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世界で一番有名なスネアドラムの音!LIKE A ROLLING STONEのイントロの音がPCのメール着信音に!? (2007.10.05)

DYLAN07.JPがリニューアル!
サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のビデオを使ってメッセージを送れる画期的な施策に続いて、
今度は「LIKE A ROLLING STONE」の世界一有名なイントロのスネア・ドラムの”タンッ!”って音がPCのメール着信音になる!という施策がスタート!
やってみましたがこれまた面白い!メールが届くたびに“タンッ”と音が鳴り響き、若干びっくりしますが、なかなかいい企画です(申し訳ありませんがウィンドウズのみです)。

詳しくは下記サイトでトライしてみてください
http://www.dylan07.jp/

他「我が道を行く」Mark Ronson Remixの最新ビデオクリップなども!

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MUSIC ON! TV ボブ・ディランのビデオ特集をオンエア (2007.10.03)

MUSIC ON! TVでボブ・ディランのビデオ特集がオンエアされます!

「Artist File International:BOB DYLAN」
10/12(金) 21:00-22:00 
10/17(水)26:00-27:00
お見逃しなく!!!



詳細はこちらから

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ディランのステージにコステロとホワイトが登場 (2007.09.24)

9月19日に行われた、ナッシュビルでのボブ・ディランのライヴに、
エルヴィス・コステロとジャック・ホワイト(ホワイト・ストライプス)
がサプライズ出演しました。

コステロは22日からディランのツアーのオープニング・アクトを務めますが、
彼のヒーローであるディランを驚かそうと、この日登場したようです。
また、ホワイトは会場の近所に住んでいることから、飛び入りとなったよう
です。コステロはアコースティック・セットで9曲を演奏、ホワイトは
ディランと「朝に会おう」を共演しました。

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ディランがライヴ・ハウスで演奏
 (2007.09.23)

ボブ・ディランの秋のUSツアーがスタート!
9月16日、テキサス州オースティンで、オースティン・シティ・
リミッツ・ミュージック・フェスティバルに出演しました。
その前日には、同地のスタッブスというライヴ・ハウスに登場。
アンコールで「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」が
演奏されるなどし、会場は大きな盛り上がりを見せたようです。

USツアー日程はこちら

http://www.bobdylan.com/moderntimes/tour/main.html

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ディラン最新ビデオクリップ「我が道を行く-MARK RONSON REMIX」完成!ワイクリフも出てます!
 (2007.09.22)

DYLAN ICONキャンペーンを引っ張ってる、世界初ディラン公認REMIX企画
「我が道を行く-MARK RONSON REMIX」のビデオクリップが完成!
下記サイトでみれます!あのジャケットでおなじみの、いろんな時代の
ディランが出てきます。後姿を演じるのはオーディションで集まってきた
ディランのそっくりさん達!カッコイイビデオです!

そして、このビデオには11月にニューアルバムを発売するワイクリフが
友情出演!これは彼の大ヒットアルバム『カーニヴァル』の「Gone Till
November」のクリップにディランが出演してくれたことへのお礼のようです。
聖歌隊の場面で出てくる一人だけオーバーな方がワイクリフ!

下記海外サイトのVIDEOのところで見ることができます

http://www.dylan07.com/

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ディランがあなたのメッセージを送ってくれる!?
 (2007.09.22)

ロック界初のビデオクリップとも言われている、ディランの最も有名な
ビデオ「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の映像を使って、
たくさんの方々にメッセージを送ることができる、とっても楽しく画期的な
システムができました!

ディランが手書きで書いた歌詞を曲に合わせて紙をめくっていくという映像
ですが、その紙に自分のメッセージを書き込むことができて(フォントも
ほぼ一緒!)、それを友達や知り合いに送ることができます!
ただし英語のみ対応。ローマ字で送っても味がありますよ。

これ口で言っても凄さが伝わらないと思いますが、是非下記でお試しを。
まずは自分あてに送ってみると面白いかも!
あたかもディランがメッセージを語ってくれてるかのよう!
ちょびっと嬉しい、何かトクした気分でした。。

友達にどんどん送ってみましょう!
ウケルこと間違いなしですよ!

DYLAN07.JPのTOPページの下の
「SEND THE MESSAGE TO YOUR FRIEND/SUBTERRANEAN HOMESHICK BLUES STYLE」
をクリックしてみてください。


http://www.dylan07.jp/

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ディラン伝記映画が受賞 (2007.09.14)

6人の俳優がディランを演じる伝記映画『I'm not there』は、先日のヴェネチア国際映画祭で「審査員特別賞」を受賞しました。
これは、金獅子賞(最優秀作品賞)、銀獅子賞(最優秀監督賞)に続く賞です。
また、女優でありながら60年代中期のディランを演じたケイト・ブランシェットが、優秀女優賞を獲得しました。

続いて9月6日〜15日までは、トロント国際映画祭にて上映されています。

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1CD、3CD曲目発表! (2007.09.06)

10月24日発売ディラン究極のベスト、1CD『DYLAN THE BEST』と究極のお宝ボックス『DYLAN』の曲目が
正式発表となりました。

『DYLAN THE BEST』には初回生産分のみボーナスCDが付くことも決定!
世界初ディラン公認REMIX「我が道を行く-MARK RONSON REMIX」が収録されることになりました。
更に日本盤のみには貴重なライヴ音源が一曲追加収録になります。

曲目はこちらの「ALBUM」をご覧ください

http://www.dylan07.jp/ 

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ディラン伝記映画『I'm not there』プレスリリース発表! (2007.08.29)

『I'm not there』

『ベルベッド・ゴールドマイン』『エデンより彼方へ』と話題作を連発するアメリカ・インディーズ界の雄トッド・へインズが、
いまブームが再燃しているボブ・ディランの世界の映像化に挑んだ最新作『I’m not there』(ハピネット・デスペラード共同配給)が、
2008年GWにシネマライズほか全国で公開される。
本作はアメリカ音楽界の“生きる伝説” ボブ・ディランの人生とその時代へ、想像も出来ないようなやり方で観客を誘う。
6人の俳優が代わる代わるディランを演じることで − アーティストとしてのディランからプライベートの、そして空想のディランまで −
決して捕らえることの出来ないアメリカのアイコンをリッチにカラフルに描きだすという意欲作で、
『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャー、『バットマン・ビギンズ』のクリスチャン・ベイル、
『消えた天使』のリチャード・ギア、『パフューム』のベン・ウィショウ、そしてオスカー女優のケイト・ブランシェットまでもがボブ・ディランを演じる。
その他『トゥモロー・ワールド』のジュリアン・ムーア、『恋愛睡眠のすすめ』のシャルロット・ゲンズブール、『ランド・オブ・プレンティ』のミシェル・ウィリアムズら豪華な顔ぶれが揃った。
全米では11月にワインスタイン・カンパニーの配給で公開が決定している。

監  督     : トッド・へインズ(「エデンより彼方に」/「ベルベット・ゴールドマイン」)
出  演     : ヒース・レジャー(「ブロークバック・マウンテン」)
            クリスチャン・ベール(「バットマン ビギンズ」)
            ケイト・ブランシェット(「アビエイター」)
            リチャード・ギア(「シカゴ」/「シャル・ウイ・ダンス」)
            ジュリアン・ムーア(「エデンより彼方に」)
            ベン・ウィショー(「パフューム」)

映画祭      : 07年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品
米国公開     : 2007年11月21日 (水)

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ディラン伝記映画完成 (2007.08.28)

この秋、ボブ・ディランの伝記映画『I'm Not There』が公開されます。
通常の伝記映画のように1人の俳優がディランを演じるのではなく、
女性を含む6人の俳優たちが、それぞれの時代の彼を演じています。
監督はトッド・へインズ。
ディランを演じるのは、クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、
ヒース・レジャー、マーカス・カール・フランクリン、ベン・ウィショー、ケイト・ブランシェットです。
サウンドトラックには、パール・ジャムのエディ・ヴェダー、ソニック・ユース、ジャック・ジョンソン、ロス・ロボスらが参加。
映画と同タイトルのディランの曲も収録されます。
9月4日、ベニス映画祭でプレミア上映される予定です。

また、この映画の予告編が、ネット上で公開されました。
ぜひチェックしてみてください。

『I'm Not There』予告編

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ディラン、秋のUSツアー (2007.08.17)

ボブ・ディランが秋にUSツアーを行います。
今のところは下記の2箇所のみが発表となっています。

9月22日/ジョージア州 ドゥルース
9月28日/メリーランド州 コロムビア

このツアーには、エルヴィス・コステロが参加します。
またツアーに先立つ16日には、テキサス州オースティンの、オースティン・シティ・リミッツ・ミュージック・フェスティヴァルにも出演の予定です。

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ジョー・ストラマー伝記映画『LONDON CALLING-ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』サントラに「コリーナ・コリーナ」収録。 (2007.08.16)

ザ・クラッシュ-デビュー30周年。ジョー・ストラマー没後5周忌となる2007年。
ジョーの伝記映画『LONDON CALLING-ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』が9月日本公開になりますが、そのサントラ盤にボブ・ディランの「コリーナ・コリーナ」が収録されます。
ディランを尊敬し、憧れてたジョーがよく自分の番組でかけていた曲だそうです。

●サントラ盤は好評発売中
『JOE STRUMMER/THE FUTURE IS UNWRITTEN』
NOW ON SALE MHCP-1363 \2,520
" target="_blank">詳しくはコチラ

●映画『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』
9月、渋谷アミューズCQN他全国順次公開!
www.londoncalling.jp

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「天国への扉」が主題歌の映画『サルバドールの朝』9月公開 (2007.08.15)

第59回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品。『デッドマン・ウォーキング』『白バラの祈り』につづく衝撃の感動作!
スペイン本国で大ヒットした映画『サルバドールの朝』の主題歌にボブ・ディランの「天国への扉」が決定!
映画も9月下旬日本公開が決定しました(シャンテシネほか全国順次ロードショー)

映画のサントラ盤も9月19日発売となります。ディランの他レナード・コーエン、ジェスロ・タル、リュイス・リャックなど収録。
●オリジナル・サウンドトラック盤『サルバドールの朝』
Original Soundtrack /Salvador
2007/09/19  SICP-1532 \2,520(税込)

映画の詳しい情報はこちら!

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ディランをテーマにした写真展  (2007.08.13)

10月1日、ロンドンのコヴェントガーデンのザ・ホスピタルで、ボブ・ディランをテーマにした写真展『ヴィジョンズ・オブ・ディラン』が開かれます。
撮影者がディランを自由に解釈した写真が展示されるとのこと。
出展者には、ロン・ウッド、ブライアン・アダムス、パティ・スミスほか、多くの有名人たちが予定されています。
また、写真はディランのサイト、Dylan07.com(日本サイトDylan07.jp)でも観ることができ、ファンも自分の写真を投稿できます。
優秀者にはデジカメがプレゼントされ、写真展に作品が飾られるそうです。

http://www.dylan07.com/

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ディランの曲をミックス (2007.08.10)

NYトップDJ/プロデューサー、マーク・ロンソンが、ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』('66年)収録曲、
「我が道を行く/Most Likely You Go Your Way (And I’ll Go Mine) 」をリミックスしました。
USでは8月11日にラジオ・オンエア解禁を迎えますが、ディランのサイト、Dylan07.comで、その一部を聴くことができます。
また、この曲が気に入ったかどうかの投票もできるようになっています。

http://www.dylan07.com/

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ドイツでディラン芸術を展示 (2007.08.10)

ボブ・ディランが描いた絵やスケッチが、ドイツの都市、ケムニッツで公開されます。
これは "The Drawn Blank Series" という展覧会。
'89年から'92年にディランが描いた絵/スケッチを収めた本が発表されていますが、その原画が展示されます。
この本に魅了された美術館の館長からの働きかけで実現することになったとのこと。
「私が描いたものに興味を持ってもらって、とてもうれしかった。何年も前に描いたものの中に私が見たヴィジョンを確認する気持ちが湧いたよ」
と、ディランは語っています。
展覧会は10月28日から来年2月3日までです。

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ボブ・ディラン・スペシャル・サイト「DYLAN07.JP」スタート!あなたの想いがライナーノーツに掲載されるかも!? (2007.08.09)

デビュー45周年、ディランを次世代へ繋げていこうという全世界規模でのディラン・キャンペーン「DYLAN ICON」の核となる
スペシャル・サイト「DYLAN07.JP」が本日よりスタート!

STORIESのコーナーでは日本人が選ぶディラン・ベスト・ソングを選出!また「Dylan In Me」と題して
ボブ・ディランの音楽に対する思いや、初めてディランを観た時、聞いた時の思い出などなど日本のファンの皆さんのディランへの想いを募集しています。
募集いただいた方の中から選考の上ライナーノーツに掲載させていただきます!
20代、30代、40代、50代、60代・・・あらゆる世代のディラン観、あなたのディランへの想いをどうぞ投稿してください!

(ライナーに掲載するため!第一次締め切りは8月31日!急いでご応募ください!)

●DYLAN ICONキャンペーン・スペシャル・サイト「DYLAN07.JP」
★「Trailer」:必見!貴重な写真や映像を散りばめた、カッコよく判りやすく、今回のキャンペーンの趣旨がよくわかる貴重な写真や映像を散りばめたものです。
★「Album」:ディラン・アイコン・キャンペーンのプロダクツ紹介
★「Stories」:日本人が選ぶディラン・ベスト・ソング選出!日本のファンの皆さんからパーソナルな想いを募集する「Dylan In Me」
  (募集いただいた中からライナーノーツに掲載!20代、30代、40代、50代、60代・・・あなたのディランへの想いがディランのライナーに掲載されます!)
★「Picture」:音楽・映画・ファッション業界などの、ディランを愛する著名人が、ボブ・ディランにインスパイアされた作品(写真)を投稿。8月下旬から随時アップしていきます。
★「HISTORY」:ディランの完全年表も完成!

詳しくはコチラ→http://www.dylan07.jp

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限定8000!コレクターズ・アイテム化必至の豪華ボックスセット『DYLAN』10/24発売! (2007.08.09)

デビュー45周年、ディランを次世代へ繋げていこうという全世界規模でのディラン・キャンペーン「DYLAN ICON」の第一弾!
CD3枚組集大成ボックス『DYLAN』10月24日発売。

【3CD】 DELUXE LIMITED EDITION 
ANTHOLOGY COVERING 45YEARS OF DYLAN'S MOST MEMORABLE WORK

約半世紀のキャリアを凝縮した3枚組CD
ボブ・ディラン集大成ボックス・セット『DYLAN』
限定8000!コレクターズ・アイテム化必至の豪華布製ボックスセット(3枚組+ポストカード10枚組&レア写真満載の豪華50Pブックレット)

●ボブ・ディラン『DYLAN』
2007/10/24 SICP-1553-1555(3枚組)  \6825(税込)\6,500(税別) 

<収録曲>
3枚組CD、全51曲収録予定。

★3枚組集大成ボックスセット。全51曲収録予定。【日本盤8000セット限定】
★布張りカバーのデラックス・エディション仕様
★中の3枚のCDは紙ジャケ仕様
★レアな写真を満載した50ページ強力ブックレット付!
★10枚組みの限定ポストカード付!(ディランの活動歴の中での重要な時期に焦点を合わせたもの)
★2007新規デジタルリマスター音源!
★日本盤ブックレット(詳細な解説、歌詞・対訳など)
★アートワークを手掛けたのはロンドンの気鋭デザイン集団Big Active(Beckなどでおなじみ)。

完全生産限定につき、ご予約はお早めに!

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ディランを次世代へ繋げていこう!「DYLAN ICON」キャンペーンが全世界的規模でスタート! (2007.08.09)

2000 Concerts, 600 Songs, 44 Albums, 5 Decades, 1 Artist--- BOB DYLAN

デビュー45周年、ボブ・ディランを次世代へ繋げていこうという全世界規模でのキャンペーン「DYLAN ICON」がスタートします。
まずはボブ・ディランの全軌跡を総括する集大成3枚組CDと究極のベスト・オブ・ベスト1CDが2007年10月全世界発売が決定
(日本発売は10月24日予定/USは10月1日予定)。作品タイトルは『DYLAN』。
常に革新的であり続けるディランの作品群と、それらがポピュラー・ミュージックとカルチャー全般に与えてきた、
比類のない多大な影響を知る上で、まさに決定版といえるクロニクルとなるでしょう。

「我々の後の世代が必ず知ることになること、それはこれまでの数十年に渡って
世界中の何百万という人々によって認知されてきた単純な事実です。
即ち、ボブ・ディランこそ、音楽とはどうあるべきかという問いに正しく応える
作品を世に出し続けてきた唯一無二の存在であるということです。
『DYLAN』は、我々の文化にインパクトを与え、毎年多くのファンを生み出し続ける
彼の音楽を包括的に知る上で、またとないアルバムになるだろうと考えています。」
― Sony BMG Commercial Music Groupプレジデント ジョン・イングレイシア

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第49回グラミー賞、2部門受賞! (2007.02.13)



現地時間2月11日(日本時間2月12日)LAのステープルズセンターで行われた第49回グラミー賞にて、ボブ・ディランが2部門を受賞しました!

<Best Solo Rock Vocal Performance>
「Someday Baby」

<Best Contemporary Folk/Americana Album>
「Modern Times」


Grammyオフィシャルサイト

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ボブ・ディランの連載記事が掲載! (2006.10.25)

【不定期連載】10/23発売スピリッツ 連載2回目 ゲストは、ザ・クロマニヨンズ
【連載】10/25店頭配布bounce 連載3回目『あの故郷へ帰ろうかな♪』
ボブ・ディランの連載記事が書店/TOWER RECORDS店頭に並んでます。
このコンテンツはパソコンからのみご覧いただけます。

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最新ビデオクリップをオンエア! (2006.10.06)

10月8日(日)放送のSHOWBIZ COUNTDOWN(24:00〜)でボブ・ディランの最新ビデオクリップ『When The Deal Goes Down』が紹介されます。
こちらのビデオ、本人は出演しておりませんがスカーレット・ヨハンソン出演、ベネット・ミラー監督(05年『カポーティ』他監督)によるホームムービー風の極上の仕上がり。
まだご覧になっていない方は要チェックです!

※番組の放送日などは予告なく変更される場合があります。
 また一部地域では放送時間が異なることがございますので、予めご了承ください。





SHOWBIZ COUNTDOWN

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ニュー・アルバムより着うた(R)/着うたフル(R)配信中! (2006.08.31)

昨日発売になったディラン、5年ぶり44作目のニュー・アルバム『MODERN TIMES』より「SOMEDAY BABY」の着うた(R)、着うたフル(R)が配信中です!
ボブ・ディラン携帯サイト、または本サイト内「着うた(R)など」欄よりアクセス!!

※着うた(R)などは有料のサービスで、対応機種のみお楽しみいただけます。

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『モダン・タイムズ』特集@【AOL】 (2006.08.31)

AOLのインターネットサイトにて『モダン・タイムズ』特集記事が掲載されています。(携帯電話からはアクセスできません)

AOL(外部サイト)

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ディラン通算44枚目、5年ぶりの新譜"Modern Times"発売!
 (2006.06.17)

ボブ・ディランの『ラヴ&セフト』以来5年ぶりとなるニュー・アルバム『Modern Times/モダン・タイムス』の発売が決定しました。US発売は8月29日予定。日本発売も同時期を予定しております。

通算44枚目となるニューアルバムは10曲入り、現在のツアー・バンドとともにレコーディング。ディランはヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカを担当。
 
現段階で判っている『モダン・タイムス』の楽曲は
"Thunder On The Mountain,"
"Spirit On The Water,"
"Workingman's Blues,"
"When The Deal Goes Down."
など。

ディランは5月24日、65歳の誕生日を迎えたばかり。アルバム通算1億枚!キャリアの中で1000回以上のショーを行い、最近ではラジオDJにも挑戦!衛星ラジオ、XMサテライト・ラジオで水曜午前10時からオン・エアの"Theme Time Radio Hour"という番組。20世紀のアメリカ音楽の旅、といった内容で、毎週異なったテーマで、彼自身の選曲による曲と、ナレーションが楽しめます。

自伝、NO DIRECTION HOMEと続いたディラン再評価ムーヴメント。6月21日にはパラマウントからDVD『No Direction Home』発売、同時に白夜書房よりディラン本『Like A Rolling Stone』も発売。今後みうらじゅんさんのディラン本も出るので、どんどんディラン・ムーヴメントは盛り上がってきます!

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5/24はボブ・ディランの65回目の誕生日 (2006.05.24)

本日5月24日はボブ・ディラン(本名Robert Allen Zimmerman)の誕生日。65歳となります!
2001年あの9月11日に発売となった"Love and Theft"以来となるニューアルバムを製作中との噂も!? - dropped, ironically, on Sept. 11, 2001.

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レコード・コレクターズにてディラン『ノー・ディレクション・ホーム』表紙・特集! (2006.01.18)

レコード・コレクターズ2月号(1月15日発売号)にて『ノー・ディレクション・ホーム』映画、サントラ盤で描かれている時代のボブ・ディランを特集
非常に詳細な内容で映画やCDを紐解く手助けに必ずなると思います。

<内容>
表紙:ボブ・ディラン
・ディラン怒涛の快進撃を生で目撃できなかったすべてのファンのためのドキュメンタリー(萩原健太)
・究極の伝記映画『ノー・ディレクション・ホーム』徹底ガイド(宇田和弘)
・『ボブ・ディラン自伝』登場人物名鑑(中村とうよう)
・1962〜1966年 オリジナル・アルバム全曲ガイド(鈴木カツ)
・アルバム未収録曲/ヴァージョン(津田和久)
・モノラル盤から始めるディラン再発見の旅(和久井光司)
・ニューポート・フォーク・フェスティヴァルのDVD(大江田信)

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★ディラン映画『ノー・ディレクション・ホーム』12/23公開!! (2005.12.16)

ボブ・ディランの映画『ノー・ディレクション・ホーム』がいよいよ来週12月23日(金)から公開です!試写会などでは、その素晴らしい内容に大絶賛の声高く、3時間半なんてあっという間な感じでした。本当にカッコイイ、ロックなディランの姿、そしてロックの歴史の中で最重要な瞬間の数々を確認することができます!

下記もご参照下さい。

<映画HP完成!>
http://www.imageforum.co.jp/dylan/

<NHKのディランページ>
(予告編や映画で使用された曲リストなども)
" target="_blank">http://www.nhk.or.jp/dylan/index.html


<映画予告編>
" target="_blank">http://www.barks.jp/watch/?v=1&id=1000009554

" target="_blank">http://www.nhk.or.jp/dylan/movie.html


<上映映画館>
渋谷イメージ・フォーラム
http://www.imageforum.co.jp/theater/scdl.html

渋谷シアターN
http://www.theater-n.com/movie_bob.html

吉祥寺バウスシアター
http://www.baustheater.com/

<『ノー・ディレクション・ホーム』CD>
https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/release/bob_dylan/index.html


http://www.imageforum.co.jp/dylan/

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ディランがDJに! (2005.12.16)

ボブ・ディランはその長いキャリアの中で初めて、音楽番組の司会を務めます。
アメリカの衛星ラジオ、MX・サテライト・ラジオ内の“ディープ・アルバム・ロック・チャンネル”でのことで、番組は来年の3月にスタート。
1時間番組で、ディランが選曲をします。
また、音楽やその他についてコメントをしたり、ゲストにインタヴューをしたり、リスナーからのEメールでの質問に答えたりもするそうです。
彼はこう語っています。
「私の多くの曲がラジオで流れてきた、でもこれは私が初めてマイクの違う側に立つ経験になる」

XM とはAM, FMに次ぐ第三のラジオ - satellite radioで昨年くらいからhertzでレンタカーすると、米国ではsirusだったか、XMが聞ける受信機が全車に装備されているようです!

http://www.billboard.com/bbcom/news/article_display.jsp?vnu_content_id=1001659545

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NO DIRECTION HOME、紙ジャケ他特集ページ公開中 (2005.09.27)

NO DIRECTION HOME、紙ジャケ他特集ページをHIGH-HOPESサイトで展開中です。特典のカーネギーホールCDの詳細や各プロダクツの詳細もろもろ、近々のニュースも含めて、しばらくはHIGH-HOPESのサイトの方でアップしていきますのでご参照下さい。

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

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ブートレッグ・シリーズ第7集『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック』ジャケット絵柄 (2005.08.13)

9月14日発売ブートレッグ・シリーズ第7集『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック』のジャケット絵柄及び詳細はこちら。
また今月末予定でHIGH-HOPESのサイトでブートレッグシリーズ詳細、紙ジャケのポイントなどなどディラン特集ページが出来上がりますのでご期待下さい。

http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCP000000794

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未発表ライヴCD「Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963」ジャケット絵柄公開! (2005.08.13)

9月14日発売ブートレッグ・シリーズ第7集『ノー・ディレクション・ホーム』と9月21日発売紙ジャケ4Tの全タイトル購入者特典の未発表ライヴCD「Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963」のジャケットがこちらで確認できます。
元々このジャケットは1964年に発売直前に中止となった"Bob Dylan In Concert"というライヴ盤に使用されるはずだった絵柄を使用しています(ちなみに、この中止となったライヴ盤は1963年4月12日のニューヨーク・タウンホールと10月26日のカーネギーホールのライヴレコーディングから9曲選曲したものでした)

http://www.sonymusicshop.jp/smdr/sms/shop/goods/artist_goods.aspx?artist=12042501

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1963年のカーネギーホールでの未発表ライヴ音源が日本の特典に!幻のジャケットデザインも復刻!! (2005.08.09)

ブートレッグシリーズと紙ジャケ購入者対象の特典として、ぎりぎりでしたが交渉の結果下記施策がOKになりました!

なんと63年10月26日NYのカーネギー・ホールで行なわれたライヴパフォーマンスより、未発表ライヴ音源を6曲収録したスペシャルCDです。この日の音源は『ノー・ディレクション・ホーム』にも2曲収録されていますが、今回の特典CDはそれ以外の6曲が収録(実際には当日19曲演奏されたらしい)。今回収録される楽曲は下記の通り。

Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963
1 The Times They Are A-Changin'
2 Ballad Of Hollis Brown
3 Boots Of Spanish Leather
4 Lay Down Your Weary Tune
5 North Country Blues
6 With God On Our Side
(all tracks previously unreleased)

そして、この"Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963"のジャケット表1には、1964年に発売直前に中止された"Bob Dylan In Concert"というライヴ盤に使用されるはずだった絵柄を使用(ちなみに、この中止となったライヴ盤は1963年4月12日のニューヨーク・タウンホールと10月26日のカーネギーホールのライヴレコーディングから9曲選曲したものでした)

<内容>
未発表ライヴCD「Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963」応募者全員に!

下記対象商品に封入されているそれぞれの応募券5枚+80円切手3枚(240円分)を封筒に入れてご応募下さい。住所・氏名・年齢を明記の上、下記宛先までご応募いただくともれなく全員に6曲入り未発表ライヴCD「Bob Dylan Live At Carnegie Hall 1963」をサービスいたします!

<対象商品>
<2005年9月14日発売 ブートレッグ・シリーズ第7集>
MHCP794〜795『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック(ザ・ブートレッグ・シリーズ第7集)』

<2005年9月21日発売 紙ジャケ4タイトル>
MHCP-835 ボブ・ディラン
MHCP-836 時代は変る
MHCP-837  グレイテスト・ヒッツ第一集
MHCP-838 839 グレイテスト・ヒッツ第二集

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ブートレッグ・シリーズ第7集『ノー・ディレクション・ホーム』9月14日で日本発売決定! (2005.08.09)

ビートルズの“アンソロジー・プロジェクト”のディラン版ともいえる、もの凄い音源の数々!ブートレッグ・シリーズ第7集『No Direction Home-Soundtrack』は日本盤は9月14日で発売決定いたしました。USは8月30日発売、約2週間遅れにはなりますが、日本盤には菅野ヘッケル氏による英文ブックレット完全対訳+追加情報を入れた80ページの"日本版ブックレット"が付きます!

★マーティン・スコセッシ監督の映像作品に対応するサウンドトラック
★400時間以上におよぶ録音テープを聴き、気が遠くなるような調査を経て、映画とサウンドトラック用の音源が選ばれた。
★28曲中26曲が完全未発表曲。デビュー前1959年の最古のオリジナル録音から1966年の歴史的名盤『ブロンド・オン・ブロンド』のアウトテイクまで。
★貴重なプライベート録音、コンサートライヴ録音、テレビ&歴史的フェスティヴァルの録音、アルバムセッションで録音したオルタナティヴテイク(別テイク)を収録。
★名盤アルバムの歴史的なレコーディングセッションからは12曲の別ヴァージョンを収録
★豪華パッケージ!貴重な写真やデータ満載の60ページ・ブックレット付(名盤達のジャケットのアウトテイクフォトには唖然としてしまいます!)

●BOB DYLAN
”NO DIRECTION HOME: THE SOUNDTRACK‐THE BOOTLEG SERIES VOL. 7”
ボブ・ディラン
『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック
(ザ・ブートレッグ・シリーズ第7集)』
2005/9/14 発売 
2枚組 MHCP-794 795 \3,780(税込) \3,600(税別)
英文60ページ・ブックレット&日本版80ページ・ブックレット付/箱入り豪華パッケージ

詳しい曲目などはこちら

http://bobdylan.com/updates/index.html#ndh-soundtrack

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ボブ・ディラン紙ジャケ第二弾05年9月21日全4タイトル発売! (2005.08.09)

昨年14タイトルリリースし好評だったディラン紙ジャケ第二弾!2005年9月21日に下記4タイトル発売!!

●『ボブ・ディラン』MHCP-835 
'62年春にリリースされた、ロックの至宝、ディランの記念すべきデビュー・アルバム。
<ポイント>
*2005年最新デジタルリマスター音源
*USオリジナルLPアートワーク再現!:Columbia CS 8579
*話題になること間違いなし!初版レーベル面”6eyes”
(WALKING EYEマークが6つデザインされている超レア盤!)再現!
*日本初版帯復刻:CBS Sony SONP 50210  

●『時代は変る』MHCP-836 
63年に発表されたプロテスト・フォークシンガーとしてのディラン像を確立した3rdアルバム。
<ポイント>
*2005年最新デジタルリマスター音源
*US初版LPアートワークを再現:Columbia CS 8905
*レーベル面は初版ブラックアロー盤を再現!
*日本初版帯復刻!:CBS Sony SONP 50240  

●『グレイテスト・ヒッツ第一集』MHCP-837  
神様・ディラン初のベスト!全部名曲!初期の名曲がズラリ
<ポイント>
*1999年デジタルリマスター音源
*ミルトン・グレイザー作ポスター付!
*US初版LPアートワークを再現:Columbia CS 8Columbia KCS 9643
*レーベル面は初版ホワイトアロー盤を再現
*日本初版帯復刻!:CBS Sony SONX 60044

『グレイテスト・ヒッツ第二集』MHCP-838〜839 
71年にリリースされた、2枚目のベスト盤。名曲「アイ・シャル・ビー・リリースト」収録!
<ポイント>
*1999年デジタルリマスター音源
*US初版LPアートワークを再現:Columbia KG 31120         
*レーベル面は初版ニューレッド盤を再現!
*日本初版帯復刻!:CBS Sony SONP 50450-50451 

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月刊プレイボーイにてディラン表紙!! (2005.07.26)

7月25日発売月刊プレイボーイ誌でディランが表紙!プロテスト・ソング時代にフォーカスを当てた充実の内容です!

ボブ・ディランとプロテスト・ソング
●ディランが切り開いたプロテスト・ソングの歴史
●ピーター・バラカンが選ぶプロテスト・ソング50曲
●ボブ・ディラン自伝を読む
●ディランの原曲を超えたカバーソング
●森 達也が斬る日本のプロテスト・ソング
●アル・クーパー・インタビューetc...

カバーはこちら
http://m-playboy.shueisha.co.jp/
内容はこちら

http://m-playboy.shueisha.co.jp/playboy_special/index.html

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映画「ボブ・ディランの頭の中(MASKED AND ANONYMOUS)」7月23日より渋谷シネパレスにて公開中! (2005.07.26)

『ボブ・ディランの頭のなか』
MASKED AND ANONYMOUS

監督:ラリー・チャールズ
脚本:ルネ・フォンテイン、セルゲイ・ペトロフ
出演:ボブ・ディラン、ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ジェシカ・ラング、ルーク・ウィルソン、エド・ハリス、クリスチャン・スレーターほか
提供:松竹


近未来。内戦で混乱する国で、一人の男が刑務所から出所した。彼の名はジャック・フェイト。ミュージシャンである彼は、かつてのマネージャーが企画するチャリティーコンサートに出演するため釈放されたのだ。無法地帯と化した乾いたこの地に、果たして彼の歌は平和をもたらすことができるのだろうか・・・。

http://www.xanadeux.co.jp/atamanonaka/

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「ボブ・ディラン自伝」日本版発売! (2005.07.26)

ボブ・ディランの半生が、今、自らの手によって明かされる! 昨秋発売されるや、全米で売上げ50万部を突破した自叙伝の日本語訳版ついに登場しました!
これまで謎に包まれていた彼の私生活やその折々の彼の心情が赤裸々に吐露されています。

『ボブ・ディラン自伝』
ボブ・ディラン 著
菅野ヘッケル 訳

http://store.sbpnet.jp/bm_detail.asp?sku=4797330708

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「ライク・ア・ローリング・ストーン」がNo.1ロック・ソングに (2004.11.20)

11月19日発売の米ローリング・ストーン誌特別号の“トップ500ロック・ソング”特集で、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」がNo.1に輝きました。これでこの曲は“全時代を通じて最も偉大なロック・ソング”に認定されたわけです。
「ほかのどんな曲も、これほど徹底的にビジネス上の決めごとやアーティストの慣例に対して、チャレンジしたり、変化させたりすることはできなかった。あの時代も、いつの時代も」と、ローリング・ストーン誌の編集者デヴィッド・フリックは語っています。
第2位はローリング・ストーンズの「サティスファクション」。第3位はジョン・レノンの「イマジン」。そして、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」、アレサ・フランクリンの「リスペクト」と続きます。
その他10位までは、「グッド・ヴァイブレーション」(ビーチ・ボーイズ)、「ジョニーB.グッド」(チャック・ベリー)、「ヘイ・ジュード」(ビートルズ)、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(ニルヴァーナ)、「ホワッド・アイ・セイ」(レイ・チャールズ)がランク・イン。

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ディランの自伝ついに発表 (2004.08.26)

噂されていたディラン執筆による正真正銘の「自伝」がいよいよ今秋アメリカで出版されることになりました。出版元はSimon&Schuster社より。自伝は全3巻。1巻目の『Chronicles: Volume One』は10月12日に発売されるそうです。
出版社曰く「非凡かつ啓発的で驚かされる」「美しく書かれた比類のない傑作」と、ディランの文章力を絶賛している。
この自伝に伴ってディランの歌詞集『Lyrics: 1962-2001』の最新版も同時期に発売される予定。

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ディラン紙ジャケ第一期7タイトル本日8月18日発売! (2004.08.17)

ディランがようやくOKしてくれた、紙ジャケ第一期7タイトルはいよいよ本日発売となります。オリジナルLPをできる限り忠実に再現し、帯は60年代後半に使用されていた珍しいソニー初版の帯を復刻。60年代の名盤はやっぱこの形がよく似合う!詳しくは下記HIGH-HOPESサイトでの特集をご覧下さい。

第二期7タイトルは9月23日発売。全14タイトルご購入の方には漏れなくスペシャルボックスもプレゼントいたします。応募方法やボックスの絵柄(動画で見れますよ!)など詳細は下記でご確認下さい。

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

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ディラン紙ジャケ特典ボックス画像UP!
<初>動画でも見れるようにしております〜箱はこんな感じで開きます!!
 (2004.08.11)


いよいよ来週に発売が迫ってきましたディランの紙ジャケ。第一期7タイトル8月18日、第二期7タイトルを9月23日に発売しますが、その全タイトル購入特典のスペシャルボックスの画像をアップしました。

そして今回、初の試み!スペシャルボックスを動画で見ることができます。くるっと一回転、そして箱がパカっと開くといった映像作ってみました。どうでしょう?

<SONY MUSIC SHOPでは、まとめ買いがお得な予約キャンペーン実施中!>

第1弾(7タイトル:8月18日発売)と第2弾(7タイトル:9月23日発売)を御予約していただくと・・・

◆8月18日と9月23日にそれぞれ7タイトルづつ、発売日にご自宅へ直送致します
◆もちろん送料は無料
◆更に予約特典としてスペシャル・ボックスを9月23日分お届けの際に
商品と一緒にお届けします
(応募券を切り取らなくて箱がお届けできるという形にしております)

※完全限定販売のため、SHOP分の在庫なくなり次第終了させていただきます。
もしご希望の方はお早めにお申し込みいただければと・・・。

HIGH-HOPESのサイトではディランの紙ジャケの大特集中です!!
 ↓

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

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ボブ・ディラン紙ジャケ特典決定!! (2004.07.23)

04年8月18日及び9月23日発売ボブ・ディラン紙ジャケ14タイトルの全タイトル購入していただいた方への特典がスペシャル・ボックスに決定!画像は追って下記HIGH-HOPESサイトでアップしますが、現在デザイン進行中ですがエアロの紙ジャケの特典もご好評いただいたこともあり、同じデザイナーで作っております。形態は変わるとは思いますが、ご期待に添えるようなものを考えておりますので乞うご期待!

上記紙ジャケに添付されているステッカーの右下三角の「応募券部分」を切り取って14枚分官製はがきに添付して住所・氏名・年齢・職業を明記の上、下記宛先までご応募いただければ、全14タイトル収納できる「スペシャル・ボックス」をもれなくプレゼントいたします!

またSONY MUSIC SHOPでは予約キャンペーン実施中!
全14タイトルを一括で御予約していただくと
 ・ 8月18日と9月23日にそれぞれ7タイトルづつ、発売日にご自宅へ直送いたします
 ・もちろん送料は無料
 ・更に予約特典として上記スペシャルボックスを9月23日分お届けの際一緒にお届けします

詳しくは下記サイトご参照!

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

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ディランの名盤が遂に紙ジャケ化!完全生産限定盤で8月18日7タイトル、9月23日7タイトル 全14タイトル・リリース! (2004.06.20)

ボブ・ディランの名盤が遂に紙ジャケ化!完全生産限定盤で8月18日7タイトル、9月23日7タイトル 全14タイトル・リリース!

<ディラン紙ジャケのこだわりポイントはここだ!>
1 USオリジナル初版を再現
実は結構探すのに苦労していたのですが、日本有数のディランコレクター氏から初版の状態のいいものを、すべてお借りすることができました!懐かしの当時のステレオマークやロゴなどのデザインも完全再現を目指します。たとえば。。。

★『ブロンド・オン・ブロンド』は見開きジャケ、その内側の絵柄には初版のみに使用されていた、女性の写真も入った、9つの写真を使っているものを再現します!
★『プラネット・ウェイブス』初版は金色のカバーが本来の裏ジャケを覆っているものを再現!
★『血の轍』はバックの文字の色が黒で、かつ紙質がかなりざらざらした感じの初版を再現
その他すべてUS発売当時の色合いや紙質などを合わせて復刻します

2 帯はソニー初版帯を復刻
もともとディランの60年代のカタログは日本コロンビアから発売されていたのですが、当時のCBSソニーにカタログが移った時の「ソニー初版帯」を復刻します(帯は何パターンかあるのですが、ソニー初版は当時そんなに出回らなかったようで、かなりレアで珍しいものだそうです)当時のカッティング方法だった「SX68サウンド」のロゴも!

3 インナー内袋を再現
60年代のカタログには現在他社に在籍しているアーティストのディスコグラフィーなどが入ってる内袋が付いていたものもありますが、残念ながらそれに関しては契約の問題もあり付けることができません。しかし、70年代のディランのカタログで内袋が付いているものに関してはすべて完全復刻いたします!

4 デジタル・リマスター音源
2004年6月1日にUSで発売されたデジタル・リマスターCD14タイトルのマスターテープを使用しております。昨年SACD/HYBRID盤が発売になったとき初めてデジタル・リマスターされたものです!

Bob Dylan
2004年8月18日発売7タイトル
MHCP369 フリーホイーリン・ボブ・ディラン
MHCP370 アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン
MHCP371 ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム
MHCP372 追憶のハイウェイ61
MHCP373 ブロンド・オン・ブロンド
MHCP374 ジョン・ウェズリー・ハーディング
MHCP375 ナッシュヴィル・スカイライン

2004年9月23日発売7タイトル
MHCP376 プラネット・ウェイヴス
MHCP377 血の轍
MHCP378 欲望
MHCP379 ストリート・リーガル
MHCP380 スロー・トレイン・カミング
MHCP381 インフィデルズ
MHCP382 オー・マーシー

詳しくは後日HIGH-HOPESサイトにてアップいたします
各アルバムの曲目は下記参照

http://www.sonymusicshop.jp/smdr/sms/shop/goods/artist_goods.aspx?artist=12042501

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奇跡の発売!ディランの日本企画盤『アイデン&ティティ』6月2日リリース!みうらじゅんさん書き下ろしのジャケット必見! (2004.05.25)

6月2日に奇跡のリリース決定!ディランの日本企画盤『アイデン&ティティ』。ジャケットにはみうらじゅんさんの書き下ろしイラストを採用。

発売に伴ってHIGH-HOPESのサイトで特集していますので、是非ご覧いただければと!!

アイデン&ティティ/IDEN & TITY
ボブ・ディラン/BOB DYLAN
6月2日発売 コメント:みうらじゅん
日本語詞付 MHCP166 定価\2,520(税抜価格\2,400)


01.マギーズ・ファーム
02.愚かな風
03.イフ・ドッグズ・ラン・フリー
04.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ
05.サブタレニアン・ホームシック・ブルース
06.ライク・ア・ローリング・ストーン
07.いつもの朝に
08.時代は変る
09.フランキー・リーとジュダス・プリーストのバラッド
10.嵐からの隠れ場所
11.悲しきベイブ
12.我が道を行く
13.雨のバケツ
14.フット・オブ・プライド
15.明日は遠く
16.イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
17.ウディに捧げる歌
18.アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ

詳しくはこちら↓

https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/index.html

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ブートレッグ・シリーズVol.6『アット・フィルハーモニック・ホール』4月7日発売決定! (2004.03.25)

ディランのフォーク時代を収めた貴重なライヴ録音が40年を経て甦る。
この作品は、1964年10月31日ニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行われたパフォーマンスをまとめたのもので、一部のファンやコレクターから<ハロウィーン・コンサート>と呼ばれていました。この時期は、ロックへのアプローチを色濃くした『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の発売前でありフォーク・ファンからのブーイングを全身に浴びたニューポート・フォーク・フェスティバルに出演する前の時期に当たります。収められた曲の数々は、まだ発表前であった『ブリンギング〜』からと『フリーホイーリン』『時代は変わる』『アナザー・サイド』の三作から選ばれています。ジョーン・バエズがヴォーカルでゲスト参加。若くしてその才能を開花させたボブ、充実のフォーク時代をライヴで伝える待望の作品です。又、今作はフォーク界のプリンスと言われ時代の寵児でもあったボブ・ディランを等身大で伝えるドキュメンタリーでもあります。
・解説:ショーン・ウィレンツ、小倉エージ、菅野ヘッケル、歌詞/対訳付

The Bootleg Series Vol.6 BOB DYLAN LIVE 1964-Concert At Philharmonic Hall
/アット・フィルハーモニック・ホール
BOB DYLAN/ボブ・ディラン

MHCP-248〜MHCP-249/アルバム
2004.4.7/\3,780(税込)

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2004年夏 ヨーロッパツアーも発表! (2004.03.25)

2004年夏 ヨーロッパツアーも発表されました。ネヴァー・エンディング・ツアーはまだまだ続く!

6/18 カーディフ(ウェールズ)Wales International Arena
6/22 ニューカス(イングランド) England Telewest Arena
6/23 グラスゴー(スコットランド) Scotland SECC
6/26 ベルファスト(アイルランド) Stormont Castle
6/27 ゴールウェイ(アイルランド)Pearse Stadium
6/29 ボン(ドイツ)
6/30 ウォルムス(ドイツ) Platz der Partnerschaft
7/2 ストラ(イアタリア) Villa Pisani
7/3 チェルノッビオ(イタリア)Villa Erba
7/5 サンエチエンヌ(フランス)
7/6 モントーバン(フランス)
7/7 バルセロナ(スペイン) Poble Espanyol
7/9 ベニドーム(スペイン) Plaza de Toros
7/12 コルドバ(スペイン) Plaza de Toros
7/13 ヘナレス(スペイン) Huerto del Palacio
7/15 レオン(スペイン) Plaza de Toros
7/16 サンチアゴ・デ・コンポステラ(スペイン) Monte de Gozo Festival
7/17 ラレド(スペイン)
7/18 ビラ・デ・ムロス(ポルトガル) Vilar de Mouros Festival

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ボブ・ディランCMに出演! (2004.03.25)

最近、ディランの歌がテレビコマーシャルに使われることは多い。しかし、ディラン自身が出演するCMは、ソニーミュージックがつくった『ラヴ&セフト』のCM以外に例がなかった。ところが、今年の春、ディランはアメリカで流されるヴィクトリアズシークレッツのテレビCMに出演している。ヴィクトリアズシークレッツは、通販でもおなじみの全米各地にある女性向けランジェリーの高級店。昨年、音だけだったがディランの「ラヴ・シック」がCMで使われファンの間で話題となったが、今年はついにディラン本人が映像としてCMに登場する。フィルム撮影は、1月24日にイタリアのヴェネチアでディランとスーパーモデルが出演しておこなわれたという。なお、ヴィクトリアズシークレッツはプロモーション用にディランの9曲入りCDサンプルもつくっている。

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ボブ・ディラン2004年春の北米ツアーはじまる。 (2004.03.25)

ボブ・ディランは、連続17年となる『ネヴァー・エンディング・ツアー』を2004年2月28日にオクラホマ州タルサからスタートさせた。2002年秋からディランはギターではなくエレクトリックピアノでコンサートを続けてきたが、やはり今年もギターを手にすることはないようだ。バックバンドは昨年と同じ、ラリー・キャンベル(ギター、ペダルスチール)、フレディ・コエラ(ギター、ヴァイオリン)、トニー・ガーニエ(ベース)、ジョージ・リセリ(ドラム)の4人、さらに元リトル・フィートのリッチー・ヘイワード(ドラム)が新たに加入して5人編成に変わった。

今年の特徴のひとつは、1都市で数回のコンサートを毎夜ちがった会場でおこなうことだ。とくにシカゴでは4夜連続のコンサートを毎日劇場を変えておこなった。当然、セットリストもオープニングの曲をふくめて毎回変わる。さらに、「悲しきベイブ」「ムーンライト」「北国の少女」はいままでとまったくちがった新しいアレンジで歌っている。うれしいことに、bobdylan.comのperfprmancesにはやくも2曲掲載されているので聞いてみるといい。

北米ツアーのあと、6月11日に9万人が集まるボナルー2004フェスティヴァル、さらに6〜7月はアイルランド、スペイン、イタリア、デンマークなど、ヨーロッパ公演が決まっている。

2/28 オクラホマ州タルサ (Cain's Ballroom)
3/1 ミズーリ州セントルイス (The Pageant)
3/2 ミズーリ州セントルイス (The Pageant)
3/3 ミズーリ州セントルイス (The Pageant)
3/5 イリノイ州シカゴ (Aragon Ballroom)
3/6 イリノイ州シカゴ (Riviera Theatre)
3/7 イリノイ州シカゴ (Vic Theatre)
3/8 イリノイ州シカゴ (Park West)
3/10 ミネソタ州セントポール (Roy Wilkins Auditorium)
3/12 ウィスコンシン州ミルウォーキー (Eagles Ballroom)
3/13 ウィスコンシン州ミルウォーキー (Eagles Ballroom)
3/15 ミシガン州デトロイト (State Theatre)
3/16 ミシガン州デトロイト (State Theatre)
3/17 ミシガン州デトロイト (State Theatre)
3/19 カナダ・オンタリオ州トロント (Ricoh Coliseum)
3/20 カナダ・オンタリオ州トロント (The Phoenix)
3/21 カナダ・オンタリオ州トロント (Kool Haus)
3/24 マサチューセッツ州ボストン (Avalon Ballroom)
3/25 マサチューセッツ州ボストン (Avalon Ballroom)
3/26 マサチューセッツ州ボストン (Avalon Ballroom)
3/29 ペンシルヴァニア州フィラデルフィア (Tower Theatre)
3/30 ペンシルヴァニア州フィラデルフィア (Electric Factory)
3/31 ペンシルヴァニア州フィラデルフィア (Trocadero Theatre)
4/2 ワシントンDC(予定)
4/3 ワシントンDC (Bender Arena, American University)
4/4 ワシントンDC (Warner Theatre)
4/6 ヴァージニア州ノフォーク (The Norva)
4/7 ノースカロライナ州ブーン (The Holmes Center, Appalachian State University)
4/9 ノースカロライナ州ブーン(予定)
4/10 サウスカロライナ州コロンビア (Township Auditorium)
4/12 ジョージア州アトランタ (The Tabernacle)
4/13 ジョージア州アトランタ (The Tabernacle)
4/14 ジョージア州アトランタ (The Tabernacle)

6/11 テネシー州マンチェスター (Bonnaroo 2004 Music Festival)

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BOB DYLAN REVISTED:ハイブリッドディスクになって、傑作甦る。 (2003.10.20)

新世代の高音質商品<ハイブリッドディスク>とは、CD層(PCM方式で記録されたコンパクトディスク)とSACD層(DSD方式で記録された高密度層のシングルレイヤーディスク)を貼り合わせた二重構造をもつディスクです。この二重構造により<ハイブリッドディスク>は、通常のCDプレイヤーならびにSACDプレイヤーの両方で楽しむことが出来ます。その<ハイブリッドディスク>、レガシーからの第一弾はボブ・ディラン。50枚近い彼の作品の中から、傑作に相応しい全15タイトルを三回に分けて年内発売を予定しています。

ラインナップ:
10月22日発売(全5T)
1.フリーホイーリン・ボブ・ディラン(‘63年作品)
2.アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン(‘64年作品)°
3.ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム(‘65年作品)°
4.追憶のハイウェイ61(‘65年作品)
5.ブロンド・オン・ブロンド(‘66年作品)°二枚組
11月19日発売(全5T)
1.ジョン・ウェズリー・ハーディング(‘67年作品)
2.ナッシュビル・スカイライン(‘69年作品)
3.プラネット・ウェイヴズ(‘74年作品)
4.血の轍(‘75年作品)°
5.欲望(‘76年作品)
12月17日発売(全5T)
1.ストリート・リーガル(‘78年作品)
2.スロー・トレイン・カミング(‘79年作品)°
3.インフィデル(‘83年作品)
4.オー・マーシー(‘89年作品)
5.ラブ・アンド・セフト(‘01年作品)°

解説・歌詞・対訳付/未発表写真満載のデジパック仕様/CD層はデジタルリマスター
価格:¥2400(税抜)、二枚組¥3600(税抜)
規格:Stereo/Multi-ch゜表記の商品はSACD層に2ch+5.1chの両方が記録されています。

●第一回発売作品について:
1.フリーホイーリン・ボブ・ディラン(‘63年作品)
 このセカンド・アルバムで一躍、ディランはプロテスト・シンガーとして知られる事になります。ここにはピーター、ポール&マリーが取り上げ大ヒットした「風に吹かれて」をはじめとする初期の代表曲が収められており、それらは他のアーティストにも広く愛唱された事からディランはまずソングライターとして認められました。当時のアメリカでは、フォーク・ソングが公民権運動や反戦運動と結びついて広く歌われており、社会性のある歌を次々に発表するディランは、フォークのプリンスとして注目を集めます。彼のそうした方向性は当時の恋人スーズ・ロトロの影響もあったようですが、彼女はアルバム・ジャケットに登場するばかりでなく何曲かのラヴ・ソングの中に見え隠れしています。
2.アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン(‘64年作品)Stereo/Multi-ch
 ケネディ大統領の暗殺、スーズ・ロトロとの決定的な破局、ロンドン公演などでの出来事がディラン自身に大きな影響を与え、ディランはプロテスト・ソングから遠ざかります。代わりに彼は内面的な事象を歌うようになり、自分の愛についての曲が増えました。今作はアルバム・タイトルにあるように、これまでのディランとは別の面を収めた4枚目の作品となりました。こうした変身振りに、昔からのファン、特にプロテスト・シンガーとしてのディランを望んでいる人達は戸惑いを感じ様々な評価を下しました。その多くは否定的なものでしたが、表現の幅を貪欲に広げていく彼にはそれも必然であったのかも知れません。サウンド面においては後のフォーク・ロックを予感させる出来になっています。
3.ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム(‘65年作品)Stereo/Multi-ch
 トム・ウィルソンのプロデュースによる5枚目のアルバムは、ロック色を強めた出来となります。初の全米TOP40となった「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、ラップスタイルのシングルで、アレン・ギンズバーグが出演した音楽ビデオも話題を呼びました。また、「ミスター・タンブリン・マン」は、ザ・バーズがカバーし彼らのデビュー・シングルとして全米1位を獲得。フォーク・ソングにロック・サウンドを取り入れフォーク・ロックと呼ばれるスタイルがここに生まれます。ラブ・ソングがチャートを賑わせた当時、思慮深く時に主張し時に幻想的な世界を描くディランは異色な存在でしたが、後のロックに大きな影響を及ぼしていく事になります。従来のフォーク・ファンには歓迎されませんでしたが、売上は過去最高を記録しました。
4.追憶のハイウェイ61(‘65年作品)
 アル・クーパーが、突然録音スタジオに呼ばれ即興で弾いたと言われるオルガンが印象的な「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、全米第2位を記録する大ヒット・シングルとなり、ロック・サウンドを取り入れたディランの新たなスタイルを高らかに広める事になりました。このシングルのみトム・ウィルソンのプロデュースでしたが、他はボブ・ジョンストンが行い、以後彼は『新しい夜明け』まで制作を担当。完成度を高めていく60年代のディランを陰で支えました。アルバムは、詩作や音作りの面で冒険的かつ意欲的かつ独創性溢れるものとなって結実する一方、全米最高3位を記録しセールス面でもその充実振りを実証。ロックの名盤といわれる今作を支えた参加ミュージシャンに、マイク・ブルームフィールド、チャーリー・マッコイらがいます。
5.ブロンド・オン・ブロンド(‘66年作品)Stereo/Multi-ch
 ディランの7枚目のアルバムですが、60年代に生まれた最高のロック・アルバムです。詩人とロックンローラーとしての二面性が見事に結晶した完成度の高い作品で彼の最高傑作とも言われています。様々な人間関係にインスパイアされて生まれた詩の数々は時に複雑で難解ながらも深みのある豊かな出来になりました。ラブ・ソングと断定できる歌についてもウィットや奥深い意味を持ち格言とも言える内容に仕上がっており、ディランがいかに同時代のアーティストの中で抜きん出ていたかが計り知れます。フォーク・ロックのスタイルをより発展させた音作りは以前にも増してバラエティに富み、当時としては珍しいLP二枚組にまとめられた大作。ロビー・ロバートソン、アル・クーパーなどのミュージシャンが参加しています。

●第二回発売作品について:
1.ジョン・ウェズリー・ハーディング(‘68年作品)
 『ブロンド・オン・ブロンド』を発表直後、不運な事にディランはバイク事故を起こし瀕死の重傷を負います。それにより彼は静養も兼ねウッドストックに引き篭もりました。旺盛な制作意欲を持つ二十代半ばに起きたこの出来事はディランに大きな影響を及ぼします。約二年ぶりの発表となった今作で描かれた詩の世界は、より短く簡潔になり深みを増しましたが、大きく異なったのはフォーク・ロック・スタイルからシンプルなアコースティック・サウンドとなった事でした。前作同様ナッシュビルでのレコーディング。ディランのアコースティック・ギターにベース、ドラムという3人編成が基本で、チャーリー・マッコイ、ケニー・バトレー、ピート・ドレイクらが参加しています。ジミ・ヘンドリックスの名演で知られる「見張塔からずっと」が収録されています。
2.ナッシュビル・スカイライン(‘69年作品)
 カントリー・ミュージックに大きく傾倒し過去の作品からは想像もつかなかった美声で歌うという劇的な変化が、大きな話題を呼んだ10枚目となるアルバムです。ディラン自身にとってナッシュヴィルでは三枚目となるレコーディングで一流のスタジオ・ミュージシャンが参加しています。このアルバムはカントリー界の大御所、ジョニー・キャッシュとのデュエット曲「北国の少女」で幕を開け、久々のシングル・ヒットとなった「レイ・レディ・レイ」をはじめとするメロディアスな曲を数多く収録。サウンド面ばかりでなくギター片手に笑いかけるジャケット写真のディランも、全くこれまでに無いものでした。賛否両論飛び交うアルバムでしたが、全米では最高3位を記録するヒットとなりました。
3.プラネット・ウェイヴス(‘74年作品)
 ディランのバック・バンドとして長らく活動をともにしたザ・バンドとの初のスタジオ・アルバムです。レコーディングに要した日数は三日間ですが、そんな事は微塵も感じさせない息の合った演奏を聞かせます。収録された歌は、ディランとしてはポップな作りのものが多く、後の代表曲になった「いつまでも若く」は2ヴァージョン収録されている等聴き所の多いアルバムです。”自らの運命の啓示を宇宙からのメッセージとして受け取った”とディラン自らが語っており、それを物語るアルバム・タイトルとなりました。アルバム・カバーは、ディラン自身が描き、ライナー・ノートはディランの自筆によるものでした。8年振りの全米ツアーとも重なり、ディラン初の全米1位を獲得します。
4.血の轍(‘75年作品)Stereo/Multi-ch
 ここ二作でのザ・バンドとの活動によってロック色を強めたディランでしたが、本作は一転してアコースティック・サウンドによる穏やかな印象のアルバムになりました。サウンド面での変化もさることながら、詩の面でもこれまでと一味違う味わい深い作品が多く収録されており、特に「愚かな風」は“七十年代のライク・ア・ローリング・ストーン”とまで評されます。このアルバムのセッションは二度行われ、当初はディランのみでしたが後にミュージシャンをかき集め、アルバムの半分に及ぶ曲をレコーディングし直して発表にこぎつけました。ディランの第二次ピークに生まれた歌の数々はいずれも質の高いもので、このアルバムは彼の最高傑作のひとつに数えられています。全米最高1位を記録する大ヒットとなりました。
5.欲望(‘76年作品)
 ローリング・サンダー・レビュー・ツアーの最中に発売され、5週連続となる全米1位を獲得しベストセラーとなった傑作アルバム。スカーレット・リベラ、ハワード・ワイエスと言ったほとんど無名に近いミュージシャンをレコーディングに起用し、彼らの荒削りで奔放な演奏をバックにディランは力強いヴォーカルを披露しています。このアルバムは、殺人容疑で投獄された元ボクサーであるハリケーン・カーターを応援・支持する歌から始まり当時の妻へ捧げた赤裸々な告白調の「サラ」に至るまでバラエティに富んだ内容になっています。今作に特徴的なこうした多様性は参加ミュージシャンやスタッフとの積極的な共同作業にあり、特に詩作の面ではジャック・レヴィが大きな役割を果たしました。

●第三回発売作品について:
1.ストリート・リーガル(‘78年作品)
 日本、オーストラリア、ニュージーランドを廻ったツアーの後、ディランがバック・メンバーと共にスタジオ入りし、完成させたアルバムです。ツアー・バンドと息の合った演奏を随所で聴かせる一方、サックスや女性コーラスの多用によりポップなサウンドに仕上がっており、この作品を特徴付けています。今作発売前の来日時に作られたと言われ、武道館で初めて披露された「イズ・ユア・ラブ・イン・ベイン」はポップなメロディ・ラインが、とても美しいラヴ・ソングです。かつてのフォーク・ロック時代を思い起こさせる一方、リズムのタイトさや重さが際だっていますが、全体を通して詩の内容、サウンド面から新しい方向性を探っていると言えるでしょう。サンタモニカで今作をレコーディングした後、ディランは全米及びヨーロッパ・ツアーに入ります。
2.スロー・トレイン・カミング(‘79年作品)Stereo/Multi-ch
 再生派キリスト教に入信したボブ・ディランが、キリスト教と深く関わる内容のアルバムを完成させます。彼の変容振りに慣れているはずにも関わらず、宗教に傾倒すると言うディランの大きな変化しかも突然の出来事に対して批判的な意見が噴出します。しかしながら南部で活躍するジェリー・ウェクスラーとバリー・ベケットをプロデューサーに据え、当時新進バンドであったダイア・ストレイツのギタリスト、マーク・ノップラーをゲストに迎えてのタイトな音作りは歌にマッチしその世界に力と深みを与え、後に傑作アルバムの一つに上げられるようになります。シングル「ガッタ・サーヴ・サムバディ」はヒットし、ディランにとっての初のグラミー賞<最優秀男性ロック歌手>に選ばれました。
3.インフィデル(‘83年作品)
 宗教色の濃い作品が三作続いた後に発表された話題作で、タイトル『インフィデル』(無神論者あるいは異教徒と言った意味)はそれまでの活動に決別する意志を感じさせます。キリストが歌自体に表立って登場する事が無くなり暗示させるような表現になります。こうした変化は、ディラン本来の姿に戻ったと旧来からのファンを狂喜させました。プロデュースはディラン本人とマーク・ノップラーによって行われ、マークの素晴らしいギターもさることながらスライ&ロビー、ミック・テイラー等の参加により落ち着いた完成度の高いアルバムになりました。ディランの旺盛な制作欲を物語るように今作のレコーディングでは多数の曲が録音され、収録されなかった曲は後にアウトテイクとして発表されました。
4.オー・マーシー(‘89年作品)
 プロデューサーに、U2、ピーター・ガブリエルのプロデュースのみならずソロ・アーティストとしても著名なダニアル・ラノワを起用し、ニューオリンズで14曲録音、その中から10曲がこのアルバムに収められました。今作にはネヴィル・ブラザーズやメイソン・ラフナー等が参加し、シンプルで力強い、それでいて愁いに満ちた出来上がりとなりました。それは、当時のディランには見られなかった彼らしい個性を感じさせるもので、ここに80年代の傑作アルバムが完成したのです。ジャケットはディランがニューヨークの街角で目にとめた絵が使われています。
5.ラヴ・アンド・セフト(‘01年作品)Stereo/Multi-ch
 21世紀に入って最初のアルバムは、ラリー・キャンベル(G)チャーリー・セクストン(G)トニー・ガーニエ(B)等、近年のツアーに同行しているメンバーと共にレコーディングされました。お互いを知り尽くした息のあった演奏は、ディランの世界を見事なまでに表現しかつ際立たせており、新しいディランを聴くことが出来るのです。ロック、ロカビリー、フォーク、カントリー、ブルースと言った様々なタイプの音楽で作品表現するのは、若かりし頃のディラン自身の音楽体験が左右しているようです。年齢に関係なく、衰えることのない制作意欲と音楽に対する姿勢は、現代の音楽界でも希有な存在であり、天才の名に相応しいものであると言えましょう。

◎緊急発売:‘04年2月発売予定
アット・フィルハーモニック・ホール/The Bootleg Series Vol.6 BOB DYLAN LIVE 1964-Concert At Philharmonic Hall、Stereo/Multi-ch、2枚組、\3,600
この作品は、1964年10月31日ニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行われたパフォーマンスをまとめたのもので、一部のファンやコレクターから<ハロウィーン・コンサート>と呼ばれていました。この時期は、ロックへのアプローチを色濃くした『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の発売前でありフォーク・ファンからのブーイングを全身に浴びたニューポート・フォーク・フェスティバルに出演する前の時期に当たり、フォーク界のプリンスと言われ時代の寵児でもあったボブ・ディランを等身大で伝えるドキュメンタリーでもあります。収められた曲の数々は、まだ発表前であった『ブリンギング〜』からと『フリーホイーリン』『時代は変わる』『アナザー・サイド』の三作から選ばれています。ジョーン・バエズのゲスト・ヴォーカルが数曲収録される予定。若くしてその才能を開花させたボブ、充実のフォーク時代をライヴで伝える待望の作品です。

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ジョニー・キャッシュ死去 (2003.9.13)  (2003.09.13)

ディランをデビュー当時から擁護し続け、お互い競演もし、ディラン自身も尊敬し、敬愛していたジョニー・キャッシュが9月12日朝お亡くなりになりました。先日のウォーレン・ジヴォンの訃報に続き、非常に残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/JohnnyCash/m_info.html


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BS2にてボブ・ディラン特集!! (2003.09.05)

9月7日日曜日 NHK BS-2 後10:45〜深夜0:00
BSセレクション 世紀を刻んだ歌3
「風に吹かれて〜その時ベルリン・ソウルに吹いた風〜」

時代と深く関わり、時に社会を変えた“歌”の流転を描くシリーズの第3弾。その1回目はボブ・ディランが1962年に発表した「風に吹かれて」。この不朽のメッセージソングが、冷戦時代のベルリンと独裁政権下の韓国で歌詞を替えて歌われた背景にスポットを当てる。

東西の壁で分断されたベルリンにドイツ語版「風に吹かれて」を響かせたのは、あのマレーネ・デートリッヒ。彼女が子どもや母親の嘆きを加えて翻案したこの歌は、西側だけでなく東側にも流れ、親しまれる。ソウルで韓国版を歌ったのは人気DJ・スォ・ユソク。時のパク政権の弾圧によって、若者たちはノンポリ化し自堕落なムードが蔓延していた。そんな風潮を批判した歌詞は、ただちに放送禁止。本人も拘束された。

番組は、かつての当事者たちの証言や資料から「風に吹かれて」に秘められた二都の物語を浮き彫りにする。また、世界情勢に不穏な空気が漂う今、この2つの都市に暮らす若者たちが、現代の感性で作った歌詞の「風に吹かれて」を歌う。

[出 演] 菅野ヘッケル (ディラン評論家) ほか

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『マスクト・アンド・アノニマス』の国内盤は8月27日発売。 (2003.08.19)

ディランのニュー・アルバムは自身の主演映画のサントラ盤!

BOB DYLAN /MASKED AND ANONYMOUS
ボブ・ディラン/マスクト・アンド・アノニマス

2003/08/27発売  SICP-430  \2,520(税込) \2,400(税別)

<収録曲>
1. MY BACK PAGES ‐ performed by Magokoro Brothers
  マイ・バック・ページ/真心ブラザーズ
2. GOTTA SERVE SOMEBODY ‐ performed by Shirley Caesar
  ガッタ・サーヴ・サムバディ/シャーリー・シーザー
3. DOWN IN THE FLOOD (New Version) ‐ performed by Bob Dylan
  ダウン・イン・ザ・フラッド(堤防決壊)/ボブ・ディラン
4. IT’S ALL OVER NOW, BABY BLUE - performed by the Grateful Dead
  イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー/グレイトフル・デッド
5. MOST OF THE TIME ‐ performed by Sophie Zelmani
  モスト・オブ・ザ・タイム/ソフィー・セルマーニ
6. ON A NIGHT LIKE THIS ‐ performed by Los Lobos
  こんな夜に/ロス・ロボス 
7. DIAMOND JOE ‐ performed by Bob Dylan
  ダイアモンド・ジョー/ボブ・ディラン
8. Come Una Pietra Scalciata (LIKE A ROLLING STONE) ‐ performed by Articolo 31
  ライク・ア・ローリング・ストーン/アルティコロ・トレントゥーノ
9. ONE MORE CUP OF COFFEE - performed by Sertab
  コーヒーもう一杯/セルタブ・エレネル
10. NON DIRLE CHE NON E' COSI' (If You See Her, Say Hello) ‐ performed by Francesco de Gregori
  彼女にあったら、よろしくと/フランチェスコ・デ・グレゴーリ
11. DIXIE ‐ performed by Bob Dylan
  ディキシー/ボブ・ディラン
12. SENOR (TALES OF YANKEE POWER) ‐ performed by Jerry Garcia
  セニョール/ジェリー・ガルシア・バンド
13. COLD IRONS BOUND (New Version) ‐ performed by Bob Dylan
  コールド・アイアンズ・バウンド/ボブ・ディラン
BONUS TRACK:
14. CITY OF GOLD ‐ performed by the Dixie Hummingbirds
  シティ・オブ・ゴールド/デキシー・ハミングバーズ

All songs, words and music by Bob Dylan
except "Diamond Joe" and "Dixie"; traditional, arranged by Bob Dylan

Bob Dylan's Band
Vocal, Guitar - Bob Dylan
Guitar, background vocal - Charlie Sexton
Guitar, background vocal - Larry Campbell
Bass - Tony Garnier
Drums - George Recile
Produced by Jeff Rosen
Executive Producers - Larry Charles, Nigel Sinclair

2001年9月発売、名盤『LOVE&THEFT』以来2年ぶりのボブ・ディランのニューアルバムは、ディランの16年ぶりの主演映画ととなる”Masked And Anonymous”のサントラ盤。収録曲は14のディランの作品がフィーチャーされ、さまざまなアーティストがディランの名曲を彼らなりに解釈した面白い作品に仕上がっている。そのうちの4曲は映画の中でも登場するディラン自身のライヴ・ヴァージョンで、この映画のために2002年7月17日に新たにライヴ録音されたもの。

その4曲のうち“Dixie”と “Diamond Joe” は本邦初登場音源。トラッドソングでディランのレコーディングで世に出るのは初めて。“Cold Irons Bound”と “Down In The Flood” は新しいライヴ・ヴァージョン。“City Of Gold,”はディラン作の未発表曲でthe Dixie Hummingbirdsによってパフォーマンスされている。ディランとしては1980〜81年のゴスペル・ツアーで歌っていた。

他では4曲目のグレイトフル・デッドによる“It’s All Over Now, Baby Blue”は1981年12月3日のライヴヴァージョン。8曲目は「ライク・ア・ローリング・ストーン」をサンプリングしたラップ・ヴァージョンなど面白いバージョンも収録。そしてなんと1曲目の「マイ・バック・ページ」はなんと日本代表、真心ブラザーズのナンバーです(全編日本語)。

映画は7月24日よりNYにて,7月25日よりLAにて公開中。

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熱い!ロックをくれ!キャンペーン開催!! (2003.07.17)

【ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル】
★夏のロック・キャンペーン2003開催!!

まだ梅雨も明けきらない日本列島ですが、エンジン、あったまってますか???もうすぐ夏だー!暑いぜー!やっぱりロックだー!

ということで、「夏のロック・キャンペーン2003」スタートしました。
夏の2大ロック・フェス、‘FUJI ROCK FES ‘03’と‘SUMMER SONIC 2003’に、なんと、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから20組のアーティストが出演!そこで、アーティスト情報やプレゼント、PVや楽曲の試聴を盛り込んだ、期間限定ロック・サイトをオープン!夏フェスに行く人もいかない人も、このサイトでばっちり予習復習。

!!!ここがすごいぞ期間限定ロック・サイト!!!
http://rock.smj-i.com/

★来日アーティスト、LIVEレポート
どこよりもいち早く、夏フェスでの模様をレポートとしてUP!

★アーティスト・インフォ
今回来日は無いものの、この夏〜秋にかけてリリースのあるキラ星のようなロック・アーティストもフィーチャー。いち早く情報がGETできる!

★BBSにあなたの熱い思いを書き込んでください!抽選で、スタッフがGETしてきたレア・アーティストグッズをプレゼント!

★イメージ・キャラクターはあの「しりあがり寿」氏書き下ろし!「しりあがり寿」キャンペーン・オリジナルTシャツを毎週10名様にプレゼント!

■期間
2003.7.15〜9.30

■コンテンツ
熱い!ロック情報が欲しい!
熱い!ロック・アーティストが知りたい!
熱い!ロックCD 欲しい!買いたい!
熱い!携帯でロックしたい!
熱い!ロックへの想いを伝えたい!
熱い!パソコンをロックにしたい!
熱い!携帯でロックしたい!
熱い!情報をメールでゲットしたい!
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↓↓↓今すぐアクセス↓↓↓
♪夏のロック・キャンペーン・サイト(携帯からもOK)
http://rock.smj-i.com/

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「マスクト・アンド・アノニマス」収録曲判明! (2003.06.26)

ディランの16年ぶりの主演映画”Masked And Anonymous”のサントラ盤の収録曲が判明しました。14のディランの曲がフィーチャーされ、そのうちの4曲はディラン自身が映画の中でも歌っているライヴ・ヴァージョンで、この映画のために2002年7月17日に新たにライヴ録音されたもの。

“Dixie” and “Diamond Joe” は本邦初登場音源。トラッドソングでディランがレコーディングしたものが世に出るのは初めて。“Cold Irons Bound” and “Down In The Flood” は新ライヴ・ヴァージョン。“City Of Gold,”はディラン作の未発表曲でthe Dixie Hummingbirdsによってパフォーマンスされている。ディランとしては1980〜81年のゴスペル・ツアーで歌っていた。

他では4曲目のグレイトフル・デッドによる“It’s All Over Now, Baby Blue”は1981年12月3日のライヴヴァージョン。そしてなんと1曲目の「マイ・バック・ペイジズ」はなんと日本代表、真心ブラザーズのナンバーです(完全日本語)。

現在映画は7月24日NY,7月25日LAで公開を予定されています。

Music From The Motion Picture
MASKED AND ANONYMOUS

Track Listing
“My Back Pages”—Magokoro Brothers
“Gotta Serve Somebody”—Shirley Caesar
“Down In The Flood”—Bob Dylan
“It’s All Over Now, Baby Blue”—The Grateful Dead
“Most Of The Time”—Sophie Zelmani
“On A Night Like This”—Los Lobos
“Diamond Joe”—Bob Dylan
“Like A Rolling Stone”—Articolo 3
“One More Cup Of Coffee (Valley Below)”—Sertab Erener
“Non Direl Che Non E Cosi (If You See Her, Say Hello)”
 —Francesco De Gregori
“Dixie”—Bob Dylan
“Señor (Tales Of Yankee Power)”—Jerry Garcia
“Cold Irons Bound”—Bob Dylan
“City Of Gold”—Dixie Hummingbirds(Bonus Track)

国内盤は8月20日発売予定。USは公開に合わせて7月下旬に発売を予定しています。

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ボブ・ディランのニュー・アルバムは自身の主演映画「MASKED AND ANONYMOUS」のサントラ盤! (2003.06.16)

2001年9月発売、名盤『LOVE&THEFT』以来2年ぶりのニューアルバムはディラン本人主演の映画のサントラ盤!詳細はまだ不明ながら、ディラン主演のサントラは過去「ビリー・ザ・キッド」(名曲「天国の扉/Knockin On Heavens Door」収録)などがありますが、これもオリジナルアルバム扱いなので、今回も期待にたがわぬきっと素晴らしい作品を作ってきてくれるハズ。

映画の大まかな内容は:Enrique Moralesの未発表・短編小説をもとに制作。話の設定は未来で、主演のボブ・ディランは落ちこぼれ歌手Jack Fateの役、コンサートに出演する為刑務所からマネージャー(ジョン・グッドマン)の助けにより出所する。

ジャック・フェイト。かつては、大衆文化のレーダーにその姿がくっきりととらえられていたカルト的存在のミュージシャン。すべてを手に入れたが、それに頓着しなかった男。20年前、彼は若き成功によって得た力に頼ることを拒絶し、その成功を足がかりとしてさらなる成功を求める道を選ばなかった。そのかわり、無名に近い存在として酒場や場末のクラブで歌い、いなかの留置場暮らしをくりかえし、さすらいの歌手であることに甘んじてきた。はたして、フェイトに幸運がめぐってくるのか、それとも彼の運命はもうつきたのか?

映画のラストシーンでは、ディランのパフォーマンスが含まれている。これは昨年7月17日にLAにて「特別に」コンサートを開き(この日はツアーには含まれていなかった)いつものバンドメンバー(Larry Campbell, Tony Garnier,George Recile and Charlie Sexton)を迎え撮影された。パフォーマンスした曲の中には「Dixie」、「If You See Her, Say Hello」、「I'll Remember You」、「Dirt Road Blues」+エレキ・アコギ両方の未発表曲(未レコーディング)が含まれていた。映画の中ではシンプル・ツイスト・オブ・フェイト・バンドと名乗っているようだ。

映画評としては:
●ボブ・ディランの歌のように、鮮明なイメージ、詩的なことば、現実と幻想の世界を描いた映画。
●初期のゴダール監督作品。大胆で自由、笑える、辛辣。コメディとも悲劇ともいえるが、まちがいなく傑作だ。ディランが主演する劇映画ではなく、ディランがつくったコンセプト映画で、レコードを録音するのと同じように、わずか20日間で撮影。ロサンゼルスのウィルシャーブールヴァードに建つスコティッシュ・ライト・テンプルが主要な撮影現場。映像と音楽のコラージュ。詩的、楽しい、政治的、個人的、恐ろしい、おかしい、感動させられる映画だ。
●2時間のディランの歌のような映画。ユーモアにあふれ、裏切り、死、信仰、真実の愛、偽りの愛が描かれている。ディランの長いせりふはない。ほとんど一言で終わる。

詳細はまだ未定。USは7月下旬公開予定ということで、アルバムもUSでは7月下旬を予定しています。日本発売は8月20日予定。秋にはSACD/ハイブリットで名盤15Tを発売予定。そしてブートレッグ・シリーズも発売予定です。

詳細わかり次第ご連絡いたします。

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大人のためのクォリティ・ミュージックを追求するサイトHIGH-HOPES (2003.06.04)

”人は使い捨ての音楽ばかりを求めているわけじゃないと思うんだ”という言葉をキーワードに、時代や流行が移り変わろうとも、時代を超えて歌い継がれるメロディや作品、頑固なまでに一貫したスピリットを持ったアーティスト・・・クォリティ・ミュージックを追求するサイト"HIGH-HOPES"をオープンします。本当に宝物のようなアーティストや、素晴らしい音楽がいっぱいです!是非一度覗いてみてください。

https://www.sonymusic.co.jp/high-hopes/

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ボブ・ディラン:マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー番組 (2003.06.02)

巨匠マーティン・スコセッシ監督による、ボブ・ディランのドキュメンタリー番組「ザ・ボブ・ディラン・アンソロジー・プロジェクト」が進行中。2004年末か2005年初めにPBSテレビの『アメリカン・マスターズ』で放送される予定。ディランの伝記番組とも言える内容で、デビュー時から追っかけて彼の音楽がいかに世界に影響を与えていったか?を辿る初のドキュメンタリー作品。ディラン自身がTV用にインタビューをするのも稀なら、初期の頃の話をじっくり語るのはかつてないと言える!USのヴァラエティ誌にスコセッシ監督が話したところによると
「私が思うに、彼のようにパーソナルでユニークなものを作り上げたアーティストは他にはいない。このプロジェクトは私に最もエキサイティングなアーティストで過去50年間のアイコンの1人である彼について深く掘り下げるチャンスを与えてくれるだろう」とのこと

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ディラン関連リリース (2003.06.02)

ボブ・ディラン関連のCDが下記の通りリリース!

●5月21日発売「ゴスペル・ソングズ・オブ・ボブ・ディラン/Gotta Serve Somebody:The Gospel Songs Of Bob Dylan」 
(\2,520 MHCP-8)

キリストをテーマとしたディラン作の歌の数々をゴスペル・アーティストが歌ったコンピレイション
https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/VariousSI/MHCP-8/

●5月21日発売「エッセンシャル・ボブ・ディラン/The Essential BOB DYLAN」
(\3,780 MHCP-30〜31)

ディランの長いキャリアを網羅した究極のベスト二枚組、全30曲。デジタルリマスター
https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/BobDylan/MHCP-30/

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ディランの曲をカバー! (2003.06.02)

イラクの戦争被災児のためのチャリティ・アルバム「ホープ・フォー・ザ・チルドレン・イン・イラク」でアヴリル・ラヴィーンがボブ・ディランの名曲「Knockin' On Heaven's Door」のカヴァーを披露(このチャリティ・アルバムは他デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニー、トラヴィス、モービー、ジョージ・マイケルらも参加(ワーナーからリリース)。

そして、もう一発秀逸なカバーが登場。5/28にアルバムがリリースとなります、ノルウェー出身”超芸術的”シンガー・ソングライターと呼ばれている「マグネット」。すでに傑作と呼び声の高い、デビュー・アルバムにて「レイ・レイディ・レイ」を秀逸なカヴァーで披露してます。ボブ・ディランを尊敬しているマグネットですが、このカヴァー・ヴァージョンでは原曲に手を加え、これまた彼が敬愛するアイリッシュ歌手Gemma Hayesとのデュエット曲に仕上げています。本人曰く「あの主人公の男はもう30年くらいあの歌を待って恋人を待ってるわけだから、いい加減めぐり合わせてあげなくちゃと思って、恋人とのデュエットに作り直したんだ」とのことでした。

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ディラン、The Deadとのツアー決定! (2003.06.02)

今年の夏、ボブ・ディランがThe Deadとツアーすることが決定!グレイトフル・デッドとは87年に一度ツアーを行い、その模様はライヴ・アルバム"Dylan & The Dead“としてもリリースされた。7/15からスタートするThe DeadのSummer Getaway tourは前半はスティーヴ・ウィンウッド、ウィリー・ネルソン、MOEなどがサポートアクトとして発表されており、ディランとのCo-Headliner Tourは7/29〜8/10の10日間を予定。またまた歴史的ツアーとなるか!?

The Dead's Summer Getaway tour dates:

June 15: Manchester, Tenn. (Bonnaroo Music Festival)
June 17: TBA (w/Steve Winwood)
June 18: TBA (w/Steve Winwood)
June 20: Saratoga Springs, N.Y. (Saratoga Performing; w/Steve Winwood)
June 21: Hartford, Conn. (The Meadows; w/Steve Winwood)
June 22: Mansfield, Mass. (Tweeter Center; w/Steve Winwood)
June 24-25: Holmdel, N.J. (PNC Bank Arts Center w/Steve Winwood)
June 27-28: Camden, N.J. (Tweeter Waterfront; w/Willie Nelson)
June 29: Vernon Downs, N.Y. (Vernon Downs Raceway; w/Willie Nelson, moe.)
July 1: Milwaukee, Wis. (Summerfest; w/Willie Nelson)
July 2: St. Louis, Mo. (UMB Bank Pavilion; w/Willie Nelson)
July 4: Spicewood, Texas (Willie Nelson's Picnic @ Two River Canyon Amphitheatre)
July 6: TBA
July 7: TBA
July 8: TBA
July 29: TBA (w/Bob Dylan)
July 30: Tampa, Fla. (St. Pete Times Forum; w/Bob Dylan)
July 31: TBA (w/Bob Dylan)
Aug. 2: Joliet, Ill. (Route 66 Raceway; w/Bob Dylan)
Aug. 3: Somerset, Wis. (Float Rite Amphitheater)
Aug. 5: Indianapolis (Verizon Wireless Amphitheater; w/Bob Dylan)
Aug. 6: Columbus, Ohio (Polaris Amphitheater; w/Bob Dylan)
Aug. 8: Darien Center, N.Y. (Darien Lakes PAC; w/Bob Dylan)
Aug. 9: TBA (w/Bob Dylan)
Aug. 10: TBA (w/Bob Dylan)

The Dead : percussionists Mickey Hart and Bill Kreutzmann,
singer-bassist Phil Lesh, and singer-guitarist Bob Weir.
The band is filled out with lead guitarist Jimmy Herring,
keyboardists Jeff Chimenti and Rob Barraco, and singer Joan Osborne.

http://www.dead.net/

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ディランの新曲「Waiting For You」収録サントラ『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』4月16日発売 (2003.04.11)

ディランの楽曲が収録されたサントラが2タイトル発売となります。
まずはコーエン兄弟、T-ボーン・バーネットの「オー・ブラザー!」チームが新たに設立したレーベルDMZからの4月16日発売、T-ボーン・バーネット・プロデュース『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密(原題:Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)』のオリジナル・サウンドトラック盤。このサントラには、ボブ・ディランがこの映画のために書き下ろした新曲「Waiting For You」やローリン・ヒルの新曲「SELAH」を収録。映画は日本での今夏、恵比寿ガーデンシネマほかにて公開です。配給はワーナー・ブラザーズ。

もう一枚は5月28日発売、「シティ・オブ・エンジェル」のブラッド・シルバーリング監督作品『ムーンライト・マイル』のオリジナル・サウンドトラック盤。ピンと来た方はもうお分かりとは思いますが、この映画は、ローリング・ストーンズの隠れた名曲から来ています。映画の舞台が74年ということで、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、デヴィッド・ボウイ、T・レックス、エルトン・ジョン、ヴァン・モリソン、ジェファーソン・エアプレインなど70年代のヒット曲、名曲が数多く収録。またトラヴィスの新曲「Love Will Come Through」も収録。ディランは「Buckets Of Rain」を提供しています。
日本では6月、みゆき座他全国東宝洋画系にてロードショー公開。

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ボブ・ディラン&ヒズ・バンド2003 US春ツアー (2003.04.11)

残念ながら3月の日本ツアーは実現しなかったが、2月にオーストラリア&ニュージーランド・ツアーを終えたディランが4月中旬からアメリカ南部ツアーを開始します。

ボブ・ディラン&ヒズ・バンド 2003US春ツアー

4月17日テキサス州ダラス(グラナダ・シアタ−)
4月18日テキサス州ダラス(グラナダ・シアタ−)
4月19日テキサス州オースティン(ザ・バックヤード)
4月20日テキサス州オースティン(ザ・バックヤード)
4月22日テキサス州ヒューストン(ヴェライゾン・ワイアレス・シアター)
4月23日テキサス州ヒューストン(ヴェライゾン・ワイアレス・シアター)
4月25日ルイジアナ州ニューオリンズ(ニューオリンズ・ジャズ&ヘリティッジ・フェスティヴァル、フェアグラウンド・レース場)
4月26日ルイジアナ州ニューオリンズ(ニューオリンズ・ジャズ&ヘリティッジ・フェスティヴァル、モーリス・F・X・ジェフ・ミュニシパル・オーディトリアム)
4月27日ミシシッピ州チュニカ(グランド・カシノ・チュニカ)
4月29日テネシー州ナッシュヴィル(予定)
4月30日ケンタッキー州ルイスヴィル(ジリアンズ・パヴィリオン)
5月2日 ジョージア州アトランタ(第10回ミュージック・ミッドタウン・フェスティヴァル)
5月3日 フロリダ州オーランド(ハード・ロック・ライヴ)
5月4日 フロリダ州ウエストパームビーチ(サン・フェスト2003,ワシントン・ミューチュラルステージ)
5月6日 サウスカロライナ州チャールストン(ノースチャールストン・コロシアム)
5月8日 ヴァージニア州ポーツマス(NTELOS パヴィリオン・ハーバー・センター)
5月9日 ニュージャージー州アトランティックシティ(アトランティックシティ・ヒルトン・シアター)
5月10日ニュージャージー州アトランティックシティ(アトランティックシティ・ヒルトン・シアター)
5月11日メリーランド州ソロモンズ(キャルヴァート・マリーン・ミュージアム)
5月13日ノースカロライナ州ケアリー(アンフィシアター・アット・リ−ジェンシー・パーク)
5月14日ノースカロライナ州アッシュヴィル(アッシュヴィル・シヴィック・センター・アリーナ)
5月16日アラバマ州バーミンガム(第15回アニュアル・シティ・ステージ)
5月17日ミシシッピ州ジャクソン(ジュビリー・ジャム)

6月6−8日 ニューヨーク州カルヴァートン(ニューヨーク・ミュージック・フェスティヴァル)(予定)

5月9日に噂されていた初のキューバ公演は結局実現しなかったが、1ヶ月におよぶツアー日程が発表された。さらに、6月にニューヨークのロングアイランドで3日間の大規模な音楽フェスティヴァルが開催され、出演者リストにはディランやデイヴ・マシューズ・バンドなどの名が候補にあげられている。

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サンダンス映画祭でプレミア上映! (2003.01.30)

ボブ・ディランの主演映画『マスクト・アンド・アノニマス』について、いくつかの情報が判明しました。
今後、カンヌ映画祭で上映されたあと、4月ごろに全米公開予定。

<サンダンス映画祭でプレミア上映!>

1月22、23、24日、サンダンス映画祭でプレミア上映された。今年のサンダンス映画祭でプレミア上映された映画のなかで、『マスクト・アンド・アノニマス』はもっとも注目を集めた作品だった。

22日、パークシティのエクレス劇場でおこなわれた最初の上映にディランが出席した。監督のラリー・チャールズ、出演者のジェシカ・ラングなどといっしょに上映の前におこなわれた記念撮影に姿を見せたディランは、薄い青色のスキー帽をかぶり、赤いチェックのネルシャツと黒革のロングコートを着て、その上にグレーのスカーフをまいていて、『ブロンド・オン・ブロンド』のジャケット写真を思い出させる格好をしていた。しかも驚いたことに、額にはウォッチキャップからはみ出した金髪のストレートヘアが見えた。去年のニューポート・フォークフェスティヴァルではカツラと付け髭をつけてステージに現れたが、今年はブロンドのカツラをつけてサンダンス映画祭に現れたというわけだ。記念撮影のあとディランは劇場の前から3列目の席に座って映画を見、終了後のディナーパーティにも出席したようだ。なお、ディラン自身は記者会見での質問には応じなかったが、監督や共演者たちが応じた会見で、脚本家としてクレジットされているふたりは、ディランとチャールズの変名であることが明かされた。

<映画を見た人たちの感想>

ボブ・ディランの歌のように、鮮明なイメージ、詩的なことば、現実と幻想の世界を描いた映画。

初期のゴダール監督作品。大胆で自由、笑える、辛辣。コメディとも悲劇ともいえるが、まちがいなく傑作だ。ディランが主演する劇映画ではなく、ディランがつくったコンセプト映画で、レコードを録音するのと同じように、わずか20日間で撮影。ロサンゼルスのウィルシャーブールヴァードに建つスコティッシュ・ライト・テンプルが主要な撮影現場。映像と音楽のコラージュ。詩的、楽しい、政治的、個人的、恐ろしい、おかしい、感動させられる映画だ。

2時間のディランの歌のような映画。ユーモアにあふれ、裏切り、死、信仰、真実の愛、偽りの愛が描かれている。ディランの長いせりふはない。ほとんど一言で終わる。

<映画の中で登場した曲>

My Back Pages (日本語?のカヴァーヴァージョン?)
Like A Rolling Stone (Articolo 31によるイタリア語ヴァージョン)
It's All Over Now, Baby Blue(ジェリー・ガルシア・バンド)
Blind Willie McTell(『ブートレッグ・シリーズ』より)
He Was A Friend Of Mine(『ブートレッグ・シリーズ』より)
If You See Her, Say Hello (Francesco de Gregoriによるイタリア語ヴァージョン)
On A Night Like This (英語以外のだれかのカヴァーヴァージョン)
Most Of The Time(スタジオ)
Down In The Flood(ライヴ)
Tangled Up In Blue(スタジオ)
I Put A Spell On You(スタジオ)
Watching The River Flow(スタジオ)
Dixie(ライヴ)
I'll Remember You(ライヴ
The Times They Are A-Changin'(少女がアカペラで歌う?)
Not Dark Yet(『タイム・アウト・オブ・マインド』)
One More Cup of Coffee(スタジオ)
Amazing Grace(ライヴ)
Diamond Joe(ライヴ)
Drifter's Escape(スタジオ)
Dirt Road Blues (ライヴ)
Cold Irons Bound (ライヴ)
Angelina (インストルメンタル)
Blowin' In The Wind (2000年サンタクルスのライヴ?)
Senor(ジェリー・ガルシア・バンド)

ライヴとあるのは、この映画のために去年の7月におこなったミニライヴで収録されたもの。メンバーは、ラリー・キャンベル、チャーリー・セクストン、トニー・ガーニエ、ジョージ・リセリで、映画の中ではシンプル・ツイスト・オブ・フェイト・バンドと名乗っているようだ。

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ディラン主演映画「マスクト・アンド・アノニマス」について (2003.01.27)

1月22日サンダンス映画祭でプレミア上映されたディラン主演映画「マスクト・アンド・アノニマス」について、オフィシャルの
bobdylan com.
にて紹介されています。状況など詳しくは追ってお知らせいたします

MASKED AND ANONYMOUS
マスクト・アンド・アノニマス

人々のあいだで日々くりかえされる無意味な争いによって荒れ果てたとある時代のアメリカ。そこでおこなわれるチャリティ・コンサート。そしてジャック・フェイト(ボブ・ディラン)いう名のミュージシャン。『マスクト・アンド・アノニマス(顔と名前を隠して。顔も名も知られぬままに)』の物語は、このふたつを中心に展開する。

かつてジャック・フェイトのマネジャーだった、アンクル・スウィートハート(ジョン・グッドマン)は、まるでP・T・バーナム(19世紀のサーカス興行師)とトム・パーカー大佐(エルヴィス・プレスリーのマネジャー)をかけ合わせたような、策を好み、ときには詐欺師まがいのことまでしてのける男であり、正体不明の人物から支払いきれないほどの金を借りている。TVプロデューサーのニナ・ヴェロニカ(ジェシカ・ラング)は、そんなスウィートハートの状態を知りながらも、フェイトを信奉するあまりか、あるいは何も信じるものがないからなのか、理由はさだかでないが、リスクを冒してフェイトのコンサートを実現しようとする。ジャック・フェイトに献身的につくす付き人、ボビー・キューピッド(ルーク・ウィルソン)は元ローディーで、彼のこれまで人生はすべて、ジャック・フェイトの音楽によって決定づけられてきた。

スウィートハートが手続きをして保釈されたフェイトは、最後の一度のコンサートをするため、テレビ局のスタジオに向かう。演奏の模様は、そこから放送されることになっていた。スタジオに向かう旅のとちゅう、過去の女(ローラ・エレナ・ハリング)、自分とおなじような放浪者(チーチ・マーリン)、孤独な兵士(ジョヴァンニ・リビシ)などに遭遇し、彼らの人生から、これから向かおうとしている世界の現実の姿を知る。この旅のおかげで、自身の人生における重要な人物――死の床にある大統領(リチャード・サラフィアン)とその愛人(アンジェラ・バセット)に思いをはせることにもなる。次期大統領候補のエドマンド(ミッキー・ローク)と、そのご機嫌をとるエドガー(スティーヴン・バウアー)に会って、若かったころにひきもどされるのだ。

さらにスタジオに着いてから、フェイトは、人生を達観したアニマル・ラングラー(ヴァル・キルマー)、若い頃の自分と消え去った過去を思い出させる魅力的な芸人のオスカー・ヴォーゲル(エド・ハリス)など、さまざまな人と出会う。

編集長からコンサートの取材を命じられたベテランジャーナリスト、トム・フレンド(ジェフ・ブリッジズ)との対決もある。かつては世界を変えられると信じていた有名記者のトムは、いまや燃えつきてものごとを皮肉な目でとらえることしかできなくなっている。そのトムはガールフレンドのペイガン・レイス(ペネロペ・クルス)を同行している。ペイガンは、自らが編み出した儀式と祈祷により、うつろいやすい世界に暮らす不安を脱却し、トムを、トム本人もそこまで自分を愛したことはないぐらいに愛している。

『マスクト・アンド・アノニマス』には、こうしたさまざまな人たちについての物語がある。しかし、もっとも多くを占めるのは、フェイトについての物語である。

ジャック・フェイト。かつては、大衆文化のレーダーにその姿がくっきりととらえられていたカルト的存在のミュージシャン。すべてを手に入れたが、それに頓着しなかった男。20年前、彼は若き成功によって得た力に頼ることを拒絶し、その成功を足がかりとしてさらなる成功を求める道を選ばなかった。そのかわり、無名に近い存在として酒場や場末のクラブで歌い、いなかの留置場暮らしをくりかえし、さすらいの歌手であることに甘んじてきた。

はたして、フェイトに幸運がめぐってくるのか、それとも彼の運命はもうつきたのか?


マスクト・アンド・アノニマス
製作:スピットファイアー・ピクチャーズ、グレイ・ウォーター・プロダクション
製作協力:BBCフィルムズ、アナトリー・フラディス、ジョセフ・コーエン
製作指揮:ナイジェル・シンクレア、ジェフ・ローゼン

主演(ABC順に):ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ボブ・ディラン、ジョン・グッドマン、ジェシカ・ラング、ルーク・ウィルソン
共演:アンジェラ・バセット、スティーヴン・バウアー、マイケル・ポール・チャン、ブルース・ダーン、ローラ・エレナ・ハリング、エド・ハリス、ヴァル・キルマー、チーチ・マーリン、クリス・ペン、ジョヴァンニ・リビシ、ミッキー・ローク、リチャード・サラフィアン、クリスチャン・スレイター、スーザン・ティレル、フレッド・ウォード、ロバート・ウィズダム

監督:ラリー・チャールズ
脚本:セルゲイ・ペトロフとルネ・フォンテイン
音楽:ボブ・ディラン
撮影:ロジャー・ストーファー
制作デザイン:ボブ・ジーンビッキ
衣装:アビゲイル・マレー
編集:ピエトロ・スカリア、L・アルヴァレス・Y・アルヴァレス

副制作:アナトリー・フラディス、ジョセフ・コーエン、ヴラドミール・ドスタル、デイヴィッド・M・トンプソン、ガイ・イースト、マリー・キャンティン、ピエロ・スカリア
共同製作:ニコライ・マカロフ、デイヴィッド・ゲインズ

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なんとボブ・ディラン主演!映画「マスクド・アンド・アノニマス」の全貌が遂に明らかになる! (2003.01.15)

昨年撮影されたことは判ったものの、内容など情報がベールに包まれていた、ボブ・ディランの主演映画「Masked and Anonymous/マスクド・アンド・アノニマス」が1月16〜26日にユタ州で開催されるサンダンス・フィルム・フェスティヴァルにてプレミア上映される予定。

大まかな話は:Enrique Moralesの未発表・短編小説をもとに制作。話の設定は未来で、主演のボブディランは落ちこぼれ歌手Jack Fateの役、コンサートに出演する為刑務所からマネージャー(ジョン・グッドマン)の助けにより出所する。

映画のラストシーンでは、ディランのパフォーマンスが含まれている。これは昨年7月17日にLAにて「特別に」コンサートを開き(この日はツアーには含まれていなかった)いつものバンドメンバー(Larry Campbell, Tony Garnier,George Recile and Charlie Sexton)を迎え撮影された。パフォーマンスした曲の中には「Dixie」、「If You See Her, Say Hello」、「I'll Remember You」、「Dirt Road Blues」+エレキ・アコギ両方の未発表曲(未レコーディング)が含まれていた。

この日は他出演者の撮影はなかったものの殆どの出演者がパフォーマンスを一目でも見ようと駆けつけたらしい。また、このライブテイク以外にディランの音楽は映画の中でたびたび登場するとのこと。この映画はディラン自身の未来的(?)悲喜劇神話も描くとも言われている。監督のラリー・チャールズ曰く「John Cassavetesが語るシェイクスピア」とのこと。(ちなみに監督のラリー・チャールズは90年にはUS大ヒットコメディシリーズ「Seinfeld」のプロデューサーとしてエミー賞を受賞してる過去も、実はベテラン)

どうやら監督とディランの間では何かしら(お友達???)関係があったらしく、この映画制作が実現。かなり低予算にも関わらずここまでしっかりとしたキャスティングが実現したのもこれが大きな理由らしい。特にジョン・グッドマンはディランの大ファン、「未だに本当にディランと共演したのかと自分をつねってみてる」とのこと。またグッドマン曰く、ディランは「撮影の合間には歌ったり、とてもおもしろい人」だと。

予定ではサンダンス・フェスティバルで1月22日(水)18時〜Eccles Centreにて初公開。


http://festival.sundance.org/pages/stories/stories01.aspx?articleID=82

http://www.tvtalkin.com/maskedpics.htm

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ディラン・ヒストリー:最新の2002年までアップしました! (2003.01.14)

ディラン・ヒストリー「ボブ・ディランのあらましな40年間」が最新の2002年までアップしました!

https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/BobDylan/history/

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2002年ボブ・ディラン10大ニュース (2002.12.27)

1.『ボブ・ディラン・ライヴ1975:ローリング・サンダー・レヴュー』発売。
ディランの長いライヴ活動のなかでも1975年におこなった第一期ローリング・サンダー・レヴューほど特異なツアーはほかにない。いままでファンが粗悪な音源でしか聞くことができなかった歴史的なツアーの全貌が、ブートレッグ・シリーズの一環として27年後にすばらしい音で正式発売された。ディランが創造性と即興性をあますことなく発揮した22曲のライヴパフォーマンスを収録したこの2枚組CDがリリースされたことこそ、今年最大の喜びだ。ディラン・ファン必携のCD。

2.大変身を見せた秋の全米ツアー。
10月4日にワシントン州シアトルからスタートし、11月22日ヴァージニア州フェアファックスで終了した秋の全米ツアーは、全世界のディラン・ファンに衝撃的な驚きを与える変化を見せた。ディランはショーの半分をピアノを演奏しながら歌ったのだ。さらに自作曲に加えて他人の作品、ウォーレン・ジヴォンの「殉教者のごとく」「ブーン・ブーン・マンシーニ」「反逆者」「ロイヤーズ・ガンズ・アンド・マネー」や、ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」、ニール・ヤングの「オールド・マン」、ドン・ヘンリーの「エンド・オブ・ザ・イノセンス」、ヴァン・モリスンの「キャリイング・ア・トーチ」、ジョージ・ハリスンの「サムシング」などを歌った。
また、自作曲のなかでも「バイ・アンド・バイ」と「重いぞパンのビン」を初めてライヴで歌ったし、「マイティ・クイン」「イン・ザ・サマータイム」「イン・ザ・ガーデン」「ソリッド・ロック」など、最近あまり歌わなかっためずらしい曲も披露した。

3.ネヴァー・エンディング・ツアー続行。
1988年6月に3人編成のバンドをしたがえてスタートしたディランのツアーは、ファンがネヴァー・エンディング・ツアーと名づけたように、バンド編成を変えながら休むことなく毎年100回近いショーを世界各地でおこなってきた。15年目に入った今年は、1月31日から2月24日までアメリカ南部、4月5日から5月12日までヨーロッパ各国、8月2日から9月1日までアメリカ東部とカナダをまわり、全107回の公演をおこなった。
なお4月のヨーロッパ・ツアーから、ドラムがデヴィッド・ケンパーに代わってジョージ・リセリとなった。現在のメンバーは、ラリー・キャンベル(ギター、スティールギター、マンドリン、ヴァイオリン、バンジョー、バックヴォーカル)、チャーリー・セクストン(ギター、バックヴォーカル)、トニ・ガーニエ(ベース)、ジョージ・リセリ(ドラム)の4人。

4.37年ぶりにニューポート・フォーク・フェスティヴァルに出演。
8月2、3、4日にロードアイランド州ニューポートのフォートアダムス・ステートパークで開催された恒例のニューポート・フォーク・フェスティヴァルに、ディランが3日のフォートステージのメインとして出演した。1965年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルでロックバンドをバックに歌って大論争を引き起こして以来、じつに37年ぶりの出演。会場を埋めた1万人の観客が見つめるなか、ロングヘアのカツラにカウボーイハットをかぶり、あごひげをつけて午後6時にステージに登場したディランは、全19曲のすばらしいショーをおこなった。

5.グラミー賞授賞式で歌う。
2月27日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで開かれた44回グラミー賞授賞式で「クライ・ア・ホワイル」を歌った。「最優秀アルバム」「最優秀男声ロックヴォーカル」「最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム」の3部門にノミネートされていたディランは『ラヴ・アンド・セフト』で「最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム」を受賞した。

6.新曲発売。
ディランの新曲「ウェイティン・フォー・ユー」を収録したサウンドトラック『ディヴァイン・シ?クレッツ・オブ・ザ・ヤーヤー・シスターフッド』が8月19日に発売された。この曲は、2月末/3月初旬にロサンゼルスでツアーバンドをバックに録音したもので、『ラヴ・アンド・セフト』以降初めての新曲だ。

7.主演映画完成。
ディランが主演した映画『マスクド・アンド・アノニマス』が完成し、2003年1月22、23、24日にサンダンス・フィルム・フェスティヴァルでプレミア上映されることが決定した。この映画の企画が最初に流れたのは、2月27日のニュース配信だった。それによると、監督はTV人気コメディ『サインフェルド』を手がけるラリー・チャールズで、本格的劇場公開映画の監督はこの作品が初めてという。
ディランは、ジャック・フェイトという名前のブルース歌手役で主演。共演は、ペネロペ・クルーズ、ルーク・ウィルソン、ジェシカ・ラング、ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、アンジェラ・バセット、ミッキー・ローク、ローラ・ハリング、ヴァル・キルマー、クリスチャン・スレーター、クリス・ペン、ブルース・ダーン、チーチ・マーリン、といったそうそうたる顔ぶれ。
脚本はルネ・フォンテイン&セルジー・ペトロフ(ラリー・チャールズとボブ・ディランの変名?)、原作はエンリケ・モラリス(これもディランの変名?)、撮影は6、7月にロサンゼルスでおこなわれた。音楽はもちろんディランが担当し、こに映画のための特別コンサートを7月17日におこなった。情報によると、ディランはツアーバンドといっしょに「ディキシー」「彼女に会ったらよろしくと」「アイル・リメンバー・ユー」「ダート・ロード・ブルース」、さらに映画のためにつくったと思われる数曲の新曲などを歌ったという。
1日だけ刑務所から出所を許可されたジャック・フェイト(ディラン)が開くベネフィットコンサートを舞台に映画はコメディ/アートフィルムで展開するという。楽しみだ。

8.新曲録音。ディランの映画『ゴッズ&ジェネラルズ』のサウンドトラック用に新曲「クロッシング・オーヴァー・ザ・グリーン・リヴァー」を録音。発売は2003年2月4日予定。
ロン・マックスウェル監督の話題の大作『ゴッズ&ジェネラルズ』は南北戦争が舞台だ。マックスウェル監督はジャック・シャーラの南北戦争三部作を原作に『ゲティスバーグ』をつくり、この映画が続編となる(じっさいには、この映画のほうが戦争初期の時代をテーマにしている)。ディランはこの映画のために、7分にもおよぶ感動的バラッド「クロッシング・オーヴァー・ザ・グリーン・リヴァー」(最初は「クロス・ザ・グリーン・マウンテン」というタイトルだったようだ)をつくり、夏にツアーバンドといっしょに録音した。さらに、秋のツアーが終了した翌日、11月23日にヴァージニア州リッチモンドにあるハリウッドセメトリー(墓地)でプロモビデオを撮影した。

9.ディランの曲を収録したアルバムが続々発売された。ディランの「マン・オブ・ピース」を収録したグレイトフル・デッドのCD『ポストカーズ・オブ・ザ・ハンギング:ザ・グレイトフル・デッド・プレイ・ザ・ミュージック・オブ・ボブ・ディラン』発売。(3月19日)
ディランの「ヘイゼル」を追加収録したザ・バンドのCDボックスセット『ザ・ラスト・ワルツ』発売。(4月16日)
ディランの「トレイン・オブ・ラヴ』を収録したCD『キンドレッド・スピリッツ:ア・トリビュート・トゥ・ザ・ソングズ・オブ・ジョニー・キャッシュ』発売。(9月24日)
ディランの「天国への扉」(少女コーラスがオーヴァーダブされたヴァージョン)を収録したCD『ヴォイシズ・オブ・ホープ:セベラ・ファウンデーション』発売。(11月19日)

10.2003年ツアー発表。
ファンサイトでネヴァー・エンディング・ツアーがついに終了するのではといううわさが流れていたが、bobdylan.comはボブ・ディラン&ヒズ・バンドが2003年2月6日から26日までオーストラリア&ニュージーランド・ツアーをおこなうと報じた。2003年もネヴァー・エンディング・ツアーは続くようだ。一安心。ただし、チャーリー・セクストンは家庭生活を大事にしたいのでバンドを辞める決意をしたといううわさは、あいかわらず広まっている。2003年はどんなメンバーとなるにだろう。

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12/29の「そして音楽が始まる」お見逃しなく! (2002.12.27)

2002/12/29(日) 22:54〜23:24 テレビ東京系列 「そして音楽が始まる」 ”風に吹かれて”をテーマにした番組オンエアー!
お見逃しなく!!

*番組の放送日などは予告なく変更される場合があります。
また一部地域では放送時間が異なることがございますので、予めご了承ください。

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2003年ツアー発表! (2002.12.26)

http://www.bobdylan.comは、ボブ・ディラン&ヒズ・バンドが2003年2月にオーストラリア&ニュージーランド・ツアーをおこなうと正式発表した。

ツアー日程:
2月6日 キャンベラ(AISアリーナ)
2月8日 メルボルン(メルボルン・インターナショナル・ミュージック・アンド・ブルース・フェスティヴァル/ブルーステージ)
2月11日 ブリスベーン(エンターテインメント・センター)
2月13日 アデレード(エンターテインメント・センター)
2月15日 パース(ムーンライト・ミュージック・アンド・ワイン・フェスティヴァル)
2月17日 シドニー(エンターテインメント・センター)
2月18日 シドニー(エンターテインメント・センター)
2月21日 オークランド(ノースショア・インドア・アリーナ)
2月22日 オークランド(ノースショア・インドア・アリーナ)
2月24日 ウェリントン(クィーンズ・ウォーフ・アリーナ)
2月26日 クライストチャーチ(ウェストパック・アリーナ)

今回のツアーはめずらしくオープニングアクトとしてアニ・デフランコとザ・ウェイフがいっしょにまわる予定だ。また、3日間開催されるメルボルン・インターナショナル・ミュージック・アンド・ブルース・フェスティヴァルには、ディランのほかにもレ・チャールズ、ウィルソン・ピケット、トニー・ジョー・ホワイト、ジョン・メイオールなどが出演する。
2002年秋のアメリカ・ツアーではピアノを演奏したり、「ブラウン・シュガー」「オールド・マン」など他人の作品を歌ったりしてファンを驚かせたディランだったが、はたして2003年はどんなステージをするのだろうか。楽しみだ。
さらに信頼できるファンサイトは、オーストラリアのあと日本ツアーが検討されていると書かれている。たしかに、1978年の初来日以来、86年、94年、97年、2001年と過去の日本ツアーはオーストラリアと相前後する日程で実現した。

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ツアーは続く・・・ (2002.11.11)

11/11/02 New York, NY Madison Square Garden
11/13/02 New York, NY Madison Square Garden
11/15/02 Philadelphia, PA First Union Center
11/16/02 Boston, MA Fleet Center
11/17/02 Hartford, CT Hartford Civic Center
11/21/02 Wilkes Barre, PA First Union Arena
11/22/02 Fairfax, VA Patriot Center, Arena

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ツアー開始 (2002.10.10)

12月に伝説のライヴ「ザ・ローリング・サンダー・レビュー」のリリースが決定したディランですが、10/4のシアトルからネヴァーエンディングツアーがスタートしました。21曲のセットリストのうち、11曲をエレクトリックピアノを演奏したり(ディランがコンサートでキーボードを演奏したのは1998年以来のこと)、ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」を歌ったり、肺ガンで死を宣告されているシンガーソングライター、ウォーレン・ジーヴォンの作品を毎日3曲歌っていたりと、ファンの想像をはるかに超える衝撃的なものになっているようです。

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グラミーでパフォーマンス (2002.02.20)

第44回グラミー賞で「最優秀アルバム賞」他3部門にノミネートされているボブ・ディランですが、グラミーでのパフォーマンスが決定した模様。
Album Of The Year
Best Contemporary Folk Album for Love And Theft,
Best Male Rock Vocal Performance for "Honest With Me."

http://grammy.aol.com/

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栄えある1位に (2001.12.28)

毎年恒例となっている、年末に出される「Rolling Stone誌Rock&RollYEARBOOK2001」にて、今年のトップ10アルバムが決定しました。そこで、ボブ・ディランの「LOVE&THEFT」が1位を獲得しました!!

2位はアリシア・キースの「Song in A Minor」3位はミック・ジャガーの「Goddess in the Doorway」そして6位にはガービッジの「beautifulgarbage」が選ばれています。

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米国南部ツアー (2001.12.12)

来年1月末から米国南部を巡るツアーを行う予定!

1/31/02 TD Waterhouse Centre Orlando, Florida
2/1/02 National Car Rental Center Sunrise, Florida
2/2/02 Ice Palace Arena Tampa, Florida
2/5/02 Jacksonville Coliseum Jacksonville, Florida
2/9/02 Philips Arena Atlanta, Georgia

詳しくはhttp://bobdylan.com/live/

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