2003年9月
英国のインディ・レーベルDominoからリリースされた一枚のシングル「Darts Of Pleasure」がシーンに決定的な衝撃を与えた。レーベルの戦略で極端にエア・プレイが制限された(なんとBBC/Radio Oneでのオン・エアーは6回!)にもかかわらずこの曲は「UKキッズ必携の一枚」となり、アルバム・デビューを前に英国全土が沸きあがった。
2004年。世界はフランツという才能に瞠目した。
2004年1月
英NME誌は後々まで語られることになる扇動的な見出し--「このバンドが君の人生を変える」というキャッチとともにフランツを表紙に掲げ、全世界的なフランツ・フィーバーがここにスタートする。同月リリースのシングル「Take Me Out」は、当時の“全て”を変えてしまう程の威力をもった決定的な一撃となる。その人気はイギリスからヨーロッパに飛び火し、“最もクールな4人組”の世界制覇がスタートする。
2005年9月
2ndアルバム『YOU COULD HAVE IT SO MUCH BETTER』をリリース。デビュー作で世界に衝撃を与えた“クールで踊れて楽しく普遍的でそして病みつきになる”フランツの醍醐味がますます加速したこの作品も、全世界で再び熱狂的に迎えられた。日本ではSONYウォークマンのCMソング/キャラクターに抜擢されると、翌年にはUKアーティストとして史上最速の武道館公演を実現させ、更にはフジロック・フェスの史上最速でのヘッドライナーへの抜擢など、爆発的にファンを増やしていく。当然のように、この作品でもグラミー賞ノミネーションの栄誉を獲得した。
2009年。今度のフランツは危険で、甘い。
2009年1月
3年半という長いインターバルを経て、遂に3rdアルバム『Tonight: Franz Ferdinand』をリリース。前2作を“加速による進化”とするなら今作は“深化による進化”。プロデュースにリリー・アレンやホット・チップとの仕事で知られるダン・キャリーを迎え、“夜”をテーマにアルバムを完成させた。
ポップであることを極めるために深化を選んだフランツ・フェルディナンドの第二章はここから始まる!