![]() ![]() |
I remember youYUI初回生産限定盤:SRCL-6421〜SRCL-6422/シングル/2006.9.20/\1,575(税込)
|
この秋、切なくも美しいミディアムバラードが到着! 2006年夏。YUIは映画『タイヨウのうた』の主人公、雨音薫を演じ、その主題歌、挿入歌を手がけることで大ブレイクを果たした。YUI自身が数々の雑誌の表紙を飾り、曲は街中で流れ、今までよりも多くの人に歌が届いたという現状は、YUIを取り巻く環境をガラリと変化させたことだろう。事実、昨年と今年連続で出演した夏フェスでの動員も、一目瞭然で増えていたのだから。しかし、彼女はその大ヒットに浮かれることなく、真っ直ぐに音楽と向き合うことに専念していたのだ。 彼女はこの曲の製作途中に、"雨音薫として精一杯生き抜いた季節に一区切りつけるために、この曲を生み出した"という。自分の生きられる時間をわかっていながらも一生懸命に恋をし、夢を目指し、残る大切な人たちだけでなく、映画を観た人すべてに勇気を与えていなくなっていった雨音薫。演技をするのではなく、彼女になりきり、制作期間を生き抜いた彼女は、気持ちを一区切りさせるために、YUIとして雨音薫に手をふる曲を書き上げた。 映画を観た人にとっては、アコースティックを基盤に作られた緩やかなメロディに乗るすべてのフレーズに、映画のシーンや、海沿いの情景が浮かぶことだろう。とはいえ、映画を観ていない人にも、この曲のメッセージは十分に伝わってくるはずだ。たとえば、恋人と別れたあとに、思い出の場所や、匂いを感じることで後ろ姿を捜してしまう、なんて経験は誰にでもあるのではないのだろうか。そんなほろ苦い経験がある人なら、この曲は心にじんわりと響くはずだ。 しかしこの曲は感傷に浸るために書かれた曲ではなく、そこからさらに一歩踏み出すための曲に仕上がっている。"あれからの僕は相変わらずだけど ほんの少し自信があるんだ"。そう綴られた歌詞は、聴く人の心を優しく包み、前にすすむことを恐れている人の背中を押してくれることだろう。家族や、友達や、恋人など、"誰かのために きっと僕らは生きてる"そう気づいたYUIの歌詞からは、"孤独"を感じない。目を閉じればいつもききみがいる。そう強く歌う、切なくも、温かいミディアムバラードが完成した。 そして2曲目に収録される「Cloudy」では、彼女のもうひとつの魅力となる、ロックテイストの曲を聞かせてくれる。緊張感漂うメロディと、ギターのカッティングがとても新鮮に響く。優しく包み込むような歌声で歌う「Good bye days」からYUIを聴きだした人たちにいい意味でショックを与える曲になるだろう。"会えないときには メールだけでもよかった"と歌う女のコらしい直情系の歌詞に、親近感を覚えるのは私だけではないはずだ。 そして最後には大ヒット曲となった「Good bye days」の弾き語りバージョンが収録される。「I remember you」と続けて聴いてもらえると、また違う楽しみ方が出来るだろう。シンプルなサウンドだからこそ響くメッセージを身体中で受け止めてもらいたい。 彼女は曲をリリースするごとに、目を見張るほどの進化を遂げている。だからこそ、「Good bye days」からYUIの音楽に触れた人は、彼女のあふれる才能がたっぷりと詰まった名盤『FROM ME TO YOU』を聴いてもらいたい。きっと、彼女の音楽に対する真摯な姿や、ふと見せる可愛らしい等身大の姿にさらに魅了されるはずだから。そして機会があればライブにも足を運んで欲しい。届けようと一生懸命になっている姿と歌声は、明日への活力を与えてくれることだろう。
吉田 可奈
|