NICO Touches the Walls New Single「Mr.ECHO」& New Album「Shout to the Walls !」リリース記念特設サイト

New Single「Mr.ECHO」Now on sale

New Album「Shout to the Walls !」2013.4.24 Release

: 光村　まずは「Shout to the Walls!」、記念すべき１曲目の「鼓動」という曲でございます。オープニングにふさわしい、壮大な１曲目になってるんじゃないかなと思うんですけども。この曲はもともと、去年の夏に僕がひとりで作ったデモを元に、みんなでアレンジしていった曲なんです。
坂倉　この曲はあれですね、このアルバムに登場する、「ひとりコンパルシリーズ」のうちのひとつですね。
光村　「ひとりコンパルシリーズ」ってなんだ！いきなりこう、内輪ネタで攻めましたけど。
古村　いきなり知らないワード出てきたね（笑）。
坂倉　（笑）
光村　そうですね、あの、僕が（笑）、これを説明するの面倒くさい。
対馬　（笑）
坂倉　面倒くさい？
光村　すごい面倒くさい。
坂倉　ホント？
光村　今ので十分だったんじゃないかという、ひとりで作ったデモを元にっていうことで。
坂倉　マジでマジで？　あ、そう（笑）。
古村　「ひとりコンパルシリーズ」、このあと出てくるっけ？
坂倉　このあと出てくるでしょ。
光村　出てくるけれども。これをいちいち、よそに言うことではない。
坂倉　（笑）じゃあ、やめとこか。OKOK。
光村　簡潔にまとまったと思うけど。
古村　OK？
坂倉　OKOKOK。ハイ。で？（笑）
光村　で、そうですね、まあ、何を話そうとしたのか忘れましたけど。
古村　キッカケ的なところでした。
対馬　そうだね。
光村　この曲を作ったときのキッカケ。ちょうどね、「Mr.ECHO」とか、それから、「ニワカ雨ニモ負ケズ」とかが僕がひとりでスタジオに入った日に、まとめて出来た日っていうのがありまして。結構フィーバーした日だったんですけど。
対馬　（笑）そうだね。
光村　「夢1号」や、「チェインリアクション」とかレコーディングの大まかな目処が経ったあとにね、無理やり僕がスタジオに缶詰にされまして。みっちゃん、もうちょっと曲を書こうと。いう中で、ひとりで作ったのが元になってるんですけど。この日はとにかくアコギを一本持って、つらつら鼻歌を歌うかのように曲を作ってみたのがそもそものキッカケだったんですよ。で、出来たのが、この「鼓動」。４番目ぐらいに出来た。
今回のアルバム聴けばわかる通り、結構コーラスワークが大きなテーマになっていて。この曲もイントロから象徴的なね、雄叫びのようなコーラスがどんどん重なるわけなんですけども。そんなところから作っていった曲ですね。男っぽい、力強い曲で。イントロのね、ドラムのパターンなんかも。
対馬　はい、フロアの。
光村　かなりね、対馬くんのこう、ヒゲと。
対馬　ヒゲかい（笑）。
光村　ハト胸がなんかこう。
対馬　ハト胸、やかましいわ（笑）。
光村　想起させられるような、男らしいね、パターンで。
対馬　この曲、なに？　「鼓動」の前は「対馬」だったりするの？（笑）仮タイトルが。
古村　（笑）影に隠れてんの？
光村　特にそういうわけではないですけど。演奏しててどうでしたか、みなさんは。
対馬　そうだね、ホント、ど頭から、俺から入る、そのあとみんなでオーっていう声、入ってくるんですけど。男らしさと大地をイメージする曲で。
坂倉　わかる。
古村　わかる。
対馬　民族の踊りみたいな（笑）、ドンチカドンチカみたいな。そういう、大地の力強さみたいのを意識して演奏してて。俺すごくこの曲好きで。
光村　そういえば昔さ、ラジオ番組やってたころに、占い師の人に毎年の運勢を聞いてたことがあったじゃないですか。そんときに俺、未だに忘れないんだけど。
対馬　そうそうそう、暁玲華さんね。
光村　対馬くんはアフリカの大地を感じると。
対馬　（笑）
光村　そういうオーラを感じるみたいなことを前、言われてたんで。
対馬　そうだね。言われた言われた。
光村　やっとそれを証明できた感じで。
対馬　確かに、確かにリンクしてる。
坂倉　この曲で（笑）。
対馬　そうだね。なんか自然とそんな気持ちで演奏してた、俺。
光村　この「鼓動」という曲で、リンクしてしまったわけですよ、ついに。アフリカの大地と。
対馬　そうだね。これはライブでやったときには、みんなでいっしょに歌って欲しい。
光村　「鼓動」と、この大地とまったく関係ないとこいきましたね。今（笑）。
対馬　やっぱ、俺のアフリカを感じて欲しい（笑）。俺のアフリカを。
光村　アフリカを、アフリカで、ぜひ歌って欲しい。
対馬　そうそうそう（笑）。
古村　大きくでるねえ（笑）。
坂倉　イメージしてた？　大ちゃん。アフリカの大地だって（笑）。
対馬　（笑）なんかサバンナ的な。生物のいる感覚だね。感じだね。
光村　なるほど（笑）。
対馬　詞もひとりの戦いというかは、ね、叫んでる、ただ走れ。って感じじゃん。うまく言えねえ（笑）。
光村　ざっくりしてんな（笑）。この歌詞はね、実はあるコンピュータの信号をモチーフにしてるんですけど。
古村　なにそれ。
坂倉　初めて聞いた。
光村　あまりこういうことは言わないからね。メンバーにはね。
坂倉　そうだね。言ってこう。
光村　コンピュータ用語の中に、ハートビート信号っていう。
坂倉　あ、それ聞いたわ（笑）。
対馬　言ってた言ってた。
光村　俺言ってんじゃん。
対馬　（笑）俺、言ってた気がするなと思いながら聞いてたよ。
古村　言ってたっけ？
対馬　言ってたよ。俺、それ知ってたよ。まあまあ、続けて続けて。
光村　そのハートビート信号っていうのがあって。で、コンピュータのプログラムとかネットワークって、そのソフトとかシステムが、ただ休んでるだけなのか、スリープ状態なのか、これが壊れているのかっていうのを、実は判断する基準っていうのがないじゃないですか。だからこのソフトが、ホントは壊れてるのかもしれないし、いや、ただ壊れてるんじゃなくて、ただ、立ち上がっていないだけみたいな。そういうのを判別する信号として、このハートビート信号っていうのがあって。そのプログラムが休んでいるときでも、ずーっとその信号は送られ続けてるんですよ。ハートビートってすなわち、日本語に訳すと鼓動っていう、心拍ですね。そのハートビート信号っていうのを、常にコンピュータは受け取っていて。で、そういう信号が送られなくなったときというか、止まってしまったなっていうときに、そのプログラムとかネットワークが初めて壊れてるっていうことをコンピュータが認識するっていうね。
坂倉　なるほど。
光村　そんなハートビート信号の健気さに、私はちょっと感動しまして。
対馬　（笑）はいはいはい。
古村　またすごいとこに。
光村　いや、０と１の世界よ、コンピュータって。デジタルの世界ってね。でもそんな中でもすごい役割があってさ。で、そのプログラムが生きているか死んでるかってのは、こいつが握ってるわけじゃないですか。
対馬　そうだね。とても重要な。
古村　その、ひとコン、ひとパソコンに。
坂倉　（笑）
光村　その、ひとパソコンを略して、ひとコン。
古村　（笑）ひとパソコンに、そのハートビート、ひとつあるってことなんだ。
光村　コンピュータそのものが一個持ってるっていうわけではなくて。例えば、ワープロソフトとか、なんでもいいの。そのコンピュータの中にあるプログラムとか。そういうものがちゃんと一個ずつ持ってるっていう。
古村　なるほどね。
坂倉　あなたは止まってませんよと。このサビの歌詞が、なるほどね。
光村　そういう話で聞くと、この歌詞はひもとけるような気がするんですけど。
坂倉　なんかやたらパソコンがドラマチックに見えてきたけどね、俺。
光村　そうでしょ。
対馬　それが歌詞ってもんだよね。
坂倉　（笑）
対馬　いや、そうでしょ？　だって（笑）。
坂倉　そうですそうです（笑）。
光村　この話のキッカケの頭の説明、すごいざっくりしてますけど。
対馬　（笑）
光村　お前が言うなって、ふうに思いました。
対馬　（笑）なるほどね。
光村　まあそんなテーマで書きました。今回は「Shout to the Walls !」っていうぐらいなんで。歌詞を書くときは必ず、何かと何かの間にある壁っていうものを僕も意識しながら歌詞を書いてたんですけど。もうこの曲は、つまりその、生きているか死んでるかの間っていうのを描いた、その、間にあるハートビート信号を送るっていうのを、モチーフに書いた１曲でございます。でもアコギで作ってるから、すごく歌としてもシンプルでね、弾き語りでも弾けるようなタイプの曲になってるんじゃないかなと思って。アルバムの１曲目としては、相当新鮮ですよね。
古村　そうですね。前の「HUMANIA」ぐらいからね、こういう曲を１曲目にしたいなっていうふうには思ってたんですよ。
光村　あ、そうなんだ。
古村　そう。こういうこうビート感のある、フロアで栄える感じのが頭にあったらカッコイイなーっていう妄想はね、結構前からしてたんですよね。
光村　じゃあ、ドンピシャでこういうのが。
古村　そうそうそう。だから、この曲が出来て１曲目なんにしようかってなったときに、「鼓動」でしょうって、みんなの中で出たじゃない。
坂倉　そうだね、そのつもりで。
古村　だから、やっとこういうのが出来たなっていうのが、ありますね。
光村　そうですね。ギターソロもね、今回のアルバム、意外とどの曲も長～くギターソロ弾いてて。この曲も長いですけどね。
古村　長いです。だいたいいつもの倍ぐらい、いろいろ弾いてますね。
光村　なかなか、レコーディングも大変だったんじゃないですか、これ。
古村　そうですね、一日でオケを完パケするわけじゃないですか。最後、ギターのダビングってなるんだけど。ギター始まるのが夜ぐらいからで、最後ソロってなったときに、なかなかスムーズにいかない日もありまして。
光村　体力的な問題ですよね（笑）。
古村　（笑）
光村　もう眠いよみたいな。
坂倉　あった。そんな会話もあった（笑）。
古村　まあ、ありましてね。そんな日はね、次の日の朝イチで、やりますってことはありましたね。
光村　確かにこの曲は、次の日の朝イチでした。
対馬　そうなんだ（笑）。
古村　みんなが来たら、出来ましたっていうね。
光村　フルくんのギターソロ出来ましたっていう電話で家を出ましたから（笑）。
対馬　（笑）OK、今から行こうと。
光村　まあそんな、今回のアルバムの１曲目「鼓動」でございます。対馬くんの言った通り、このコーラスはライブでね、なんか、４人で重厚にハモリ、かつ、お客さんもいっしょに大合唱できるような、そんな画を想像しながら作っておりました。なので、ライブ楽しみですね、非常にね。
対馬　ね。みんなで歌いましょうよ。

: 光村　そして２曲目、こちらは僕たちの11枚目のシングルにもなりました、「夢1号」でございます。もう、このシングルがリリースになったときに、この曲のことはインタビューでも話したので、ご存知の方も多いかと思いますが、夏の日の朝方、夢の中で見聞きしたメロディを、そのまま現実の世界に持ち帰って形にした、非常にノスタルジーな、ファンタジックな１曲でございます。この曲は僕たちのこの一年ぐらいのモードを、ガラッと決定付けてくれたような１曲でもあったような気がしますね。
古村　そうですね。
光村　コーラスワークっていうのがとにかく、一個今年大きなNICOのテーマだったので。この曲はもう、８割型ハモっているっていう。しかもハモのレンジが尋常じゃないぐらい入ってまして。レコーディングもすごい大変だったんですけど。そういえばYouTubeでね、この曲が出来るまでをね、映像が上がったりしてましたけど。それは見てもらえたんですかね？　
対馬　どうなんですかね？　あれって何回に分けられてんの？
光村　なんか10回ぐらいに。もっと撮ってたらしいんですけど、結構地味な画が続いてたので。
対馬　（笑）
坂倉　だって、あれ撮ってるときさ、あ、今ですか？　みたいなタイミングが多かったよね（笑）。
古村　スタッフが空いた時間に撮ってるだけだからね。
坂倉　そう、もうちょっとあったでしょみたいな（笑）。
光村　対馬くんのドラムの音決めの段階ですごい最初は意気込んで撮っててね。
対馬　そうだね（笑）。
光村　で、そこで結構テープを使い果たした。
対馬　（笑）だから俺率が高いんだよ。
光村　そう。すごい地味な映像が続いちゃってね。企画はよかったんですけどね。
対馬　そうだね。みんなの音も、ブースの中にアンプがあったりするから。ドラムの音しか聞こえなかったりだし。
坂倉　そうだね、みんなのヘッドホンの中で聞こえてる音は、みんなには聞こえてないと。YouTubeを見てる人には。
光村　肝心の僕がね、コーラスをいっぱい重ねてて。
対馬　そうだね、いちばん大事なところ。
光村　あれはね、確か夕方ぐらいから録り始めたんですけど。終わったのが朝の6時ぐらいだったんですよ。それがあの、「夢1号」が出来るまでの、そのYouTubeに上がったやつのですね、１分半ぐらい前。
対馬　（笑）すごいね。
光村　とてもわかりやすい、俺のこの苦労（笑）。
でもまあ、それだけ、録りに集中していてね、みんな一丸となって。この曲をとにかく素敵な曲にしようっていう中での、しょうがなかったのかなって（笑）。しかもこの「夢1号」、今まで頑なに僕は日本語詞にこだわろうと言ってたんですけど、英語詞がね、大々的に。
対馬　そうだね。
古村　そうだね、頭から。
光村　この歌詞出来上がって、聞いたときは、そのへんみなさん、どう思われてたんですか？
坂倉　いや、なんか、俺はね、みっちゃんは、日本人だから、日本語しか俺は歌わないっていうことをインタビューで散々言ってたのを聞いてたから、話が違うぞとは思ったけど（笑）。
対馬　（笑）
古村　わりとそういうふうに思うこと多いね（笑）。
坂倉　おや？　おや？　と。
対馬　でもまったく使ってなかったわけではないじゃん。別に今まででも。
古村　まあね、単語とかではね。
対馬　主には日本語でっていうとこは。
古村　文でこう出てくんのは。
光村　この曲はね、夢でも、こういう、ひたすらベイベー言ってたんで。
古村　そうそう、俺もだから、これ聞いたときに、元々みっちゃんがホントに、起きたてのときに吹き込んだデモに、すごく忠実にきたなっていう印象はあった。そのイメージはすごいね、だから、そこ最後までそれできたんだなっていうのはね、思いましたね。
坂倉　そうだ！そのベイベーとシンディーをよく覚えてる、俺は（笑）。
対馬　（笑）
坂倉　シンディーって呼んでたでしょ？（笑）
光村　呼んでた。
対馬　呼んでた、俺もそれ思ってた（笑）。シンディー。シンディーちゃんくるかなって。
坂倉　（笑）誰だろ、シンディーって、て思いながら聞いてたけどね。
光村　想像にお任せしますけど。
対馬　（笑）
光村　夢の中でそう歌ってたっていうのに忠実にいきたいなっていう気分だったんで。あんまり日本語詞、英詞にこだわらず、この曲は書いてみましたけどね。
対馬　英語は結構サラッと書けるの？　
光村　そんなことないよ。ていうのも、中学から英語、勉強始まったじゃない？　
対馬　そうね（笑）、いっしょだね。
光村　大嫌いだったの。
対馬　そうなの？
古村　英会話行ってなかった？
光村　そう、俺ずっとね、だから小さいころから英会話に行っていて。英語に触れる機会はあったんだけど。文法とかで習うのはすごい嫌いだったの。なんかさ、ほら。
対馬　as soon asとか。
光村　そういう慣用句とかね。あとほらあるじゃん、英語版因数分解みたいなの。
坂倉　なんの話？　
光村　分詞構文。なんか組み替えてなんだらで、この言い方はこうなりますみたいな。
坂倉　それ英語の授業だったっけ？
光村　英語の授業であった。
古村　今、誰もピンときてない（笑）。
坂倉　（笑）分詞構文っていうね。
対馬　ちゃんと勉強してんじゃん（笑）。
坂倉　（笑）ホントだよね。
光村　いや、でも、そういうのを、英語を日本語で学ぶっていうのが、すごいイヤだったの。なんかチグハグしてねえかなと思って。それで文法の勉強も一切諦めて。で、もう肌で感じる英語をね、英会話のときも実際にイギリス人の先生だったりとかしてたから。もう肌で感じる英語でしか英語を使ってなかったから。だからいざ、こうやって歌詞に書いてみるとさ、文章として残っちゃうからさ、そのプレッシャーはね、あったりして。
古村　なるほどね。細かいところ、もしかしたらみたいな。
光村　そうそうそう。音感的に聞こえてくるのはこれなんだけどとか。あと意外とやっぱ、洋楽とか聞いてても、これ文法的には意外と正しくないんじゃないかなみたいなのでも、かっこ良かったらありみたいなさ。文章ではこう書いてあるけど、実は歌ってないみたいなさ。とかもあったりとかするから。意外となんでもありだと余計に手を出しづらいな、ってところはあったんですけど。でもまあ、今回は、そういうのをちょっとこう、ちょうどスタッフにも見てもらえたんで。手伝ってもらいながら。
古村　ふんだんに。
光村　ふんだんに使ってみましたけど。もうしばらくいいな。僕はやっぱ日本人なんで。日本語で歌詞を書く（笑）。
メンバー　（笑）
対馬　あくまで言ってこ（笑）。
光村　こういう夢で出来るみたいな、ミラクルがない限りは、もういいかなっていう感じでございます。
坂倉　「夢1号」、俺、バンドをやってる友達みんなに褒められたなあ。
光村　そうだね。結構、いろんな人に褒めてもらえましたね、これはね。
対馬　これでシングル切るんだって、結構びっくりされる（笑）。
光村　そう？　こういう曲こそ、シングルにね、なるべきだと思いますよ。
対馬　俺も、あ、そう？　っていう返事になっちゃうもん。だって、よくない？　っていう（笑）。
光村　うん、そうだよね。それこそ、「ニコじゃん!!!]やってるね、ジャンボリーのスタッフの人なんかも、結構うれしいこと言ってくださったんですよ。2012年の数あるシングルの中で、僕は「夢1号」がナンバーワンシングルだと思うって。
古村　うれしい。
対馬　よし、「ニコじゃん!!!」もっと力入れてこ！
光村　単純ですね、我々（笑）。褒められて、伸びようとするタイプ。
対馬　（笑）はい。
光村　はい、ということで、「夢1号」でした。

: 光村　そして３曲目、「夏の大三角形」。これは昨年、2012年の5月にシングルになりました。この曲にはね、2012年、たくさん支えてもらいました。やっぱり、「夏の大三角形」だから、３曲目にしたいっていうのはですね。
対馬　そっから入りますよね、やっぱね。
光村　そう、だから僕は、アルバムの曲順を決めるときは、早々にこの「大三角形」の曲順の位置は決まっておりました。
対馬　（笑）しかも言わないんだもん。
古村　数字。
対馬　気づいた？　っていう（笑）。
坂倉　（笑）最初そうだったね。
光村　みんなに曲順案をね、こう、メールで送ってね。ずーっとこの「大三角形」の位置だけ３曲目になってるのが変わってなかったの気づいた？　こういう細かいこだわり大事だと思う。
対馬　大事だと思うよ（笑）。
坂倉　それがないといくらでもできちゃうからね（笑）。
光村　そうなのよ。逆に４曲目とかだとちょっと。
坂倉　気持ち悪いよね（笑）。
古村　そこまで気にしないでしょう（笑）。
対馬　（笑）でも「夢1号」は２曲目だけどね。
光村　そういうことになっちゃう。
対馬　なっちゃうんだ（笑）。
光村　当初は「夢1号」、11曲目におこうっていうのもあったんですけどね。
古村　１しばり。
光村　一応まあ、「大三角形」、３曲目でございます。夏っていうとお祭りみたいなイメージがある中、僕らなりの夏っていうのは、こういうちょっと、花火が終わったあとみたいなね。
対馬　ちょっと切ないというか。
光村　ちょっと切ない夏みたいなのが僕ららしいなと思ってて。久しぶりにこうやってアルバムに入るので、改めて聞き直すと、すごくセンチメンタル溢れる曲で。改めていい曲だなって、思ったんですけどね。
古村　わかります。
対馬　アルバムってそういうことあるよね、やっぱ。「鼓動」聞いて、「夢1号」聞いて聞く、「夏の大三角形」だとまたね、聞こえが、よりしみるようになるというか。
光村　実際にこの曲レコーディングしたのがもう、去年のね、1月とかだったんでね。声も若干若いですよね。
坂倉　やっぱりそういう感じなんだね。
光村　やっぱね、一年経つと声も変わりますよ。
対馬　そうだね。
光村　どう聴いても、ちょっと若いよね。なんか、前のめりというかね。
坂倉　やった時期があったから、自分の感覚としても、この曲だけ、ちょっと昔に返るなっていう気がしてたから。そういうのも原因としてあるのかもしれないね。
光村　そうね、どっちかっていうと、「HUMANIA」が終わって、わりとすぐだったんでね。前作の、名残みたいなのあるのかなとは思ったりもするんですけど。とはいえ、この曲作ったときは、できるだけ音数をね、少なくして、少ない音で多くを語ろうみたいなテーマを掲げて作ってたんで。今聴いても、新鮮な、なんていうんだろう、隙間風が吹くようなアレンジが素敵だななんて思いながら聞いてるんですけど。実はこのアルバムに入れるにあたり、シングル盤とは、若干音が違うんですね。
坂倉　違いますね。
光村　まあ、CDにする最終工程でマスタリングっていう作業があるんですけど。そのマスタリングで、この「夏の大三角形」は、ちょっとバンドの音がでかくなったのかな？　ドラムの音とかが。
古村　そうだね、楽器が強くなったかな。
光村　シングル盤とはまたちょっと印象が違うかなとは思います。なんかそういうマニアックなね。聴き比べ方が好きな方は、ぜひ、してみて欲しいなと。
対馬　わからないかもしれないけれど（笑）。
光村　まあ、そういうの好きな人は、ぜひ。ヴォーカルもね、全然存在感がシングル盤とは違ったりなんかするんで。曲の印象が、俺らとしては大違いなんですけどね。
坂倉　違いますね。
光村　このアルバム、他の曲が非常に激しめなんで。そこに合わせて、マッチョになった「大三角形」っていう感じですかね。
対馬　そうだね。
光村　いう感じです。なんでアルバムの中での、この「大三角形」、ぜひ聴き比べてみてください。

: 光村　そして４曲目、「アビダルマ」という曲でございます。もう３曲目までの、美しい展開は、この曲で完全にぶち壊れるんですけど。
対馬　（笑）そうだね。
光村　ここから、この「Shout to the Walls !」、怒涛の。
対馬　怒涛のマニアックコーナーが。
古村　こっから、さらにシャウトがね。
光村　そうです。シャウト度数が一気に上がります。この曲ね。
対馬　まず気になるところはタイトルじゃないですか？
古村　確かに。
光村　「アビダルマ」というタイトルですね。耳馴染みの非常にない言葉かなと思いますが。この「アビダルマ」というのはですね、仏教用語でですね。ブッダの教えを研究したものっていうのが、この、「アビダルマ」というものなんですけども。東洋の、昔の考え方ですね。有名なところでいうと、時間の考え方は、この「アビダルマ」においてはですね、現代的な考え方とは180度真逆で。今の考え方でいうと、時間っていうのは過去から未来に向かって流れていくもので。過去に起こったものの結果が未来につながっていくって考え方じゃないですか。でも、この「アビダルマ」、当時は違ったわけですね。時間っていうのは、未来から過去に向かって流れていくものだと。
坂倉　すげえ今、頭でトグロが巻いてるけどね（笑）。
光村　だから、予め運命は決まっていて、そこに向かってこう、人間は動いているっていう考え方なんですね。だから因果応報っていう言葉があると思うんですけど。この「アビダルマ」上、昔の東洋の考え方では、因果の因は、未来にあるっていう。で、結果が今にあると。
対馬　なるほど。
光村　のがね、当時の考え方だったらしいんですけども。これが時が進むにつれて淘汰されていって、今は比較的ね、過去から未来に流れるという、西洋的な考え方が、ベースになっていってるということなんですけど。要するにこの曲の歌詞はですね、歌詞の中にも出てきますけれども、ノストラダムスの大予言であったり、マヤ文明の、最近ありましたね。2012年は、マヤ文明の一個の歴史が終わる年だっていうのでね、話題になりましたけども。その年に世界が終わるんじゃないかっていう話が。ニュース番組でね、散々取り上げられたり、カルトチックなバラエティ番組とかがあったりしましたけども、まるで何も変わらずに。
対馬　まあ、いつものことですよね。
光村　そうそう。で、まあ、「アビダルマ」っていう言葉を知ったときに、いつか歌詞で使いたいなと思ってたんですけど。そんな古くからの教えであったり、それがまるで信用できなくなってしまったときの、この苛立ちを曲にした１曲でございます。苛立ちすぎて、ラップしちゃいましたけどもね。
坂倉　これ苛立った結果なんかい（笑）。
対馬　（笑）これはもう、ボルテージが上がりすぎて、ついつい。
光村　上がりすぎて。ついつい。
対馬　詰め込んだと。
光村　みんなでスタジオ入って作ってるときは、ラップのコーナーなんて今までなかったじゃないですか。当初は普通に、そういう歌にしようと思ってたんですけど。やっぱ、この苛立ちがつのるにつれてですね、言葉が足りないと。で、俺はもう今回のアルバムは、いくつかサプライズがないと面白くないだろうと思いまして。ラップっていうことで。
対馬　（笑）
坂倉　いやあ、驚きました。
古村　驚きました。
光村　初めて聞いたときは、ぶっちゃけどうだったんですか、みなさん。
対馬　（笑）
坂倉　いや（笑）、ぶっちゃけ、あのとき俺、多分笑ってたなあ。いや、祥太郎さんが大爆笑をしてたのはすごい記憶にあるな。
対馬　俺がいちばん最初に聞いたんだよね、確か。みっちゃん家に行って。
光村　そうだったね。
対馬　とうとうやりやがったコイツと思って（笑）。
光村　（笑）
対馬　でもまあ、俺とみっちゃんとか、時々ラップ考えたりしてたもんね（笑）、遊びで。
坂倉　焼肉ラップとか。
対馬　（笑）
古村　やってたね。
光村　焼肉についてラップしようっていう。
対馬　「アビダルマ」っていうか「カルビ」っていうか（笑）。
古村　あったねえ（笑）。
対馬　アブリカルビ的な（笑）。
光村　そうね、韻を踏んでる。
対馬　（笑）考えたりしてて。だから。
光村　当時の覚えてる？　おいら、生まれは韓国から始まってたのは覚えてるんですけど。
対馬　（笑）もう忘れたよ。
光村　（笑）結構真剣に２、３時間考えてた気がする。
対馬　確かに。焼肉屋で考えてたね（笑）。
光村　そうそう。意外と、焼肉のこの肉の名前とかって、ラップしやすいんじゃないかって。
対馬　ハラミ（笑）。
坂倉　うらみ、つらみ、ハラミ、やってたよね。
対馬　（笑）
光村　まったく関係ないですからね。うらみつらみとハラミはね。
坂倉　（笑）まあでも、とにかく苛立ちの曲なんですね、「アビダルマ」は。
対馬　だから、ある種びっくりしたけど、そこを出していきたいなとも思ってたから。面白かったけど、嬉しかったっちゅうか。いこうってなる。いこうってなったよ、俺は。
光村　意外とウエルカムな。じゃあ、あまりヒップホップに縁がなかった古村さん、どう思ったんですか。
古村　いや、まあ、その、昔から、ちょいちょいそういう遊びをしてたのを見てたから、まあ、その、100％ないことじゃないっていうね（笑）。
光村　（笑）
古村　100％ないことじゃないだろうなっていうのはあったんですけど。すごい驚いたかな。びっくりした。あとは、なんすかね、これ、ライブどうやんのかなっていうのは。
坂倉　そうなんだ（笑）、そこはやたらとなんかアホな想像いっぱいしたけどね。
古村　（笑）
坂倉　とりあえずみっちゃん、ギターを放り出すんでしょ？（笑）
光村　このラップに入る直前で、ギターを袖にいるローディーに向かって投げて、突然マイクを握ってラップしだす。
坂倉　ハンドマイク（笑）。
対馬　これっぽちも信じちゃないんだ～。Yeah～っつって。
光村　で、戻ってくるときに、もう一回ローディーから、投げて戻ってくる。
古村　（笑）
光村　そういうタイム感でいきますからね、この曲。非常に、多分、今までの中でももっともエグい。
対馬　そうだね。
光村　ミクスチャーな仕上がりになってると。
坂倉　カッコイイと思います。
対馬　これもライブじゃあ、ガンガン盛り上がれるね、この曲も。
古村　かなり盛り上がるんじゃないかと思っている曲です。
光村　ただ、ギターのカッティングが結構、今までになく凄まじい曲だったんで。これレコーディングのときは。
古村　確かに。鬼カッティングだった。
光村　ねえ。右腕がつるかと思いましたけどね。
坂倉　（笑）それこそラップなんかしてる場合じゃないよね。
光村　そうそうそう。意外とね、そういう場合じゃないんですよ、この曲。
古村　楽器、すごいいっぱい、忙しかったりする。
光村　そうなんだよね。
対馬　イントロもベースのストラップから入るもんね。
坂倉　そうですね。
光村　これカッコイイですね。これは、どや顔で。
古村　どや顔でいくんですかね。
光村　弾いちゃうんじゃろうな。
坂倉　弾いちゃいますねえ。
対馬　いやいや、必死でしょ？　結構（笑）。
坂倉　（笑）
対馬　俺には見えるぞ（笑）。
光村　レコーディングのとき坂倉がひたすらこれのイントロを練習してるもんだから、もう、バチバチうるせえんだけど。
坂倉　（笑）
対馬　じゃあ、おやすみっていったら、バドンドンドン、バドンドンドン、ずーっと弾いてて（笑）。
光村　うなされそうになりましたけど。
坂倉　（笑）
光村　「アビダルマ」という曲でございました。

: 光村　そして続きまして、「ストロベリーガール」。これは、このアルバムの曲でも特にお気に入りの曲なんです。
古村　お、きました。
光村　作ったときから、もうこれはお気に入りだったんですけど。歌詞が入って、より大好きになりました。
坂倉　だね。
対馬　わかるよ。
光村　ダントツでキャッチーだなと思ってるんですけど。
古村　ここまでキャッチーになると思ってませんでしたね。
光村　そうですね。これは忘れもしない、ちょうど「夢1号」とか「チェインリアクション」とか、「アビダルマ」といっしょに去年の夏ぐらいに合宿でレコーディングした１曲だったんですが。あのスタジオでね、突然このサビとメロを僕が持っていって、みんなでスタジオでセッションしながら作っていって、これ７拍子なんですよね。
対馬　そう。
光村　Aメロの部分とかイントロとか７拍子で。初めて聞いた人は、頭がなんかこんがらがるんじゃないかなと思ってるんですけど。これもともとは７拍子じゃなかったんだよね。
対馬　最初はね。
光村　最初は普通の４拍子でやってたんですけどね。スタジオで何回かセッションをしていくうちに、なんかちょっとぬるいと。この曲はなんかもっと焦燥感が欲しいっていうところで、いろいろね、対馬くんのドラムのパターンを。
対馬　変えたりとか。
光村　こうしてみたらどう？　ああしてみたらどう？　みたいなのはあったんですけど。俺がなにひとつ頷かず。頷いたのが、一拍減らそうかっていう。
対馬　（笑）結構勇気がいることだよね。
光村　そうそうそう。でもこの一拍減らして７拍子にしてみた瞬間に、あ、これこれこれっていう。こうしたかったんだよって。
対馬　そうだね。一気に、みんな盛り上がったからね（笑）。
坂倉　そうだね。みんな、必死なんだもん、だって（笑）。目合わせて、あれ？　今、７拍子になってた？（笑）
光村　で、途中でまた４拍子に変わったりするからね。だからその感じを、僕らの中では一応計算してやってたんですけどね。客観的に聴いてるエンジニアの方とかは、まるでわかっていないという。
坂倉　そうだね（笑）。
光村　なんか気持ち悪くないかみたいなこと言ってたんですけど。でもこれは、とても楽しい曲になりましたね。
対馬　うん。
光村　もともとね、その４拍子でベースのフレーズとかも作ってたから、７拍子にした瞬間に、それ変えるの大変だったでしょ？
坂倉　うーん、まあ、そうだね。でもその場でやるしかないから（笑）。
対馬　まあまあまあ。
光村　僕たちの、この、今のこのスタジオの空気感というか、関係性が垣間見れましたけど（笑）。
坂倉　（笑）　
古村　やるしかない（笑）。
坂倉　みんな７拍子になってて、俺だけ８拍子弾いてたら合わないじゃんみたいな（笑）。
光村　当たり前だと。そういうのも含めて、かなり、楽しい曲でした。
対馬　歌詞も面白いもんね。
光村　ねえ。今回のアルバムで、唯一３人が、俺の歌詞を、初めて聞いた瞬間に褒めてくれた。
メンバー　（笑）
対馬　初めてじゃないでしょう～。
古村　そんなことはないんじゃない？
光村　いやいや、今回のアルバムの曲に関しては、いちばんリアクションがよかったのはこの曲だった。
対馬　確かに、それは、俺はそうだったと思う。みっちゃん、いいよって。
古村　それは確かに。
光村　フルくんもそうだった。
対馬　（笑）そう？
光村　坂倉も、つられてそうだった。
対馬　（笑）関係性が垣間見れましたね。
坂倉　（笑）
対馬　変拍子の曲をやるのが久々。
光村　「チェインリアクション」の間奏とかは、変拍子になってたりとかしましたけど。変拍子の曲は、「ゲルニカ」以来だったんじゃないですか？
対馬　そうだよね、久々だよね。
古村　「ゲルニカ」。
対馬　結構イケイケな曲だからね。ノリにくいかもしれないけど、ぜひ、のってほしいよ、俺は。
光村　（笑）矛盾してますね。
対馬　ねえ。作り手としての気持ちとしてはね（笑）。
光村　いろいろ友達にも聞かせてみたんですけど、やっぱり、これがいちばん最初に引っかかってました。「ストロベリーガール」、これなんだみたいな。
対馬　そうだよね。「ストロベリーガール」だもんね。
古村　ちなみにこの歌詞のテーマは、どういう感じなんですか。
光村　歌詞のテーマはですね、サラリーマンが、平日はね、お仕事頑張ってるんですけど。近くのケーキ屋さんの女の子に、会うために仕事を頑張るっていう。
対馬　おお～おお～おお～。
古村　ケーキ屋さんの。
光村　ケーキ屋さんの女の子に会いにいくのが、もうその人のこう、一週間の喜びなんですよ。土日とかにね。
対馬　ぶっとんでみたいと。
光村　そうそう、サラリーマンのいかがわしい妄想を歌にしたんですけど。そもそも７拍子っていうのがこの曲の仮タイトルだったんで。７にこだわる歌詞にしたいなと思ってたんですよ。で、それで７といえば何かなとかいろいろ考えてた中で、この一週間は７日だよねっていうところから、この歌詞を最終的に書いていったんですけどね。でも、この歌詞がいちばん難しかったですね。今回のアルバムの中では。いちばんパターンを書いたかもしれないです。「Mr.ECHO」の次ぐらいに書きましたね。いくつものパターンを。結果アルバムの中では、いちばん最後に歌詞が書けた曲だったんですけど。とにかく何パターンも何パターンもあって、やっとまとまってよかったなっていう。２日ぐらい、最終的には徹夜して書いたんですけど（笑）。非常に大変でしたが。
古村　これは、素晴らしいですよ。予想をね、越えた、仕上がりの、歌詞。
光村　ちゃんとね、こう歌詞読んでもらうとわかりますけど。ちゃんと言葉遊びにもね、なってます。
古村　なんかすごいみっちゃんらしいですね。この歌詞っていうのは、俺から見ると。
光村　こういうのが。
対馬　なんかわかるわかる。なんか懐かしい部分もある。みっちゃんの中の。
光村　「月曜ゲラゲラ下品な笑顔」ってちゃんと月曜だからゲラゲラだし、下品なっていう、このね。
対馬　ゲをちゃんと使ってるってことでしょ。これはわかったよ。
光村　一本でもニンジン方式です。
対馬　また出たね（笑）。
光村　（笑）
対馬　一本でもニンジン方式がわからないけど（笑）。
光村　これはでも。
対馬　うん、これはライブ、マジで楽しみだな。早くやりたいもん。
光村　これもカッティングが厳しい曲なんで。
古村　そうだね、これも結構厳しいんで。
対馬　しかも歌って。
古村　どうなることやら。
光村　しかも結構、ギターを重ねてしまったので、ライブでどうやったらいいのか、未だにちょっとわからない。
対馬　（笑）多いよ、今回多いよ。
古村　ギター大変なのよ、今回（笑）。
光村　ギター、これ、マックスで４本ぐらい重なってるんで。
ちょっとこれはね、どうなるのかなっていう感じですけど。まあ、いかがわしい気持ちで、聞いていただければよいかなと思います。

: 光村　そして次の曲、「紅い爪」。この曲で、ついに、うちのドラムス対馬氏が、この詞曲に参加ということで。この歌詞は祥太郎さんが担当いたしました。
対馬　はい、書かしていただきました。この度はありがとうございます。
光村　いやいやいや、もうあの、今年はね、やっぱ対馬くんの年なんじゃないかなっていうぐらいちょっと、対馬くんが今ノリにのってるんでね。
対馬　ホントっすか。
光村　はい。これ実は、「紅い爪」っていうね、歌詞を対馬くんが書いてたんですよね。
対馬　そう、昔に、なんとなく、自分の頭の中で曲が浮かんで。ちょっと詞でも書いてみようかなって。ホント趣味で、書いた詞があって。それを元に、今回のこの曲に当てはめてみたましたと。いうところなんですけど。
光村　まさかの、女言葉。
対馬　（笑）
光村　このなりで、まさかの女言葉。
対馬　そうね。
光村　対馬くんのやっぱり、女性な部分っていうのが。
対馬　（笑）別に関係ないでしょう。
光村　いや、存分に。
古村　いやいや、関係あるでしょう。
対馬　いやいやいや（笑）。
光村　存分に出てます。
古村　存分出てます、めっちゃ出てるよ。
対馬　なんだろうね、女性な部分ってなんだろう？
光村　やっぱり、僕が、この歌詞の中で特に好きなのが、うーん、やっぱりね、「偽物の愛を餌に男を誘う」。
対馬　（笑）
古村　（笑）ああ、確かにね。
光村　確かに（笑）。
対馬　確かにって（笑）。
光村　確かにっていうのは多分、聞いてくれてる人はわかんないかもしれませんけども。結構、対馬くんは、、、、
対馬　なに、俺が？（笑）俺がこれって？
光村　ちょっと自分の好きなタイプのね、男の人とかがいると、比較的距離が近くなりますからね。歩いてる距離とか話してるときの距離とか。
古村　そうだね。
対馬　ちょっとやめなよ、そういうの（笑）。ちょっとちょっと、勘違いされるでしょ、これ。
光村　近くなったりしますからね。
対馬　いやいや、そんな。
光村　もう、この文だけじゃなくて、この歌詞、一文一文読むごとに、ああ、対馬くん普段こういう気持ちで。
対馬　やかましいわ（笑）。ちょっと待って、待った。あらぬ方向にいってる、あらぬ方向に。
古村　いやいやいや。
光村　おまけにね、オチとしては、「お願い、魔法をかけて」。
対馬　（笑）うぜー。
古村　（笑）
対馬　いや、素敵じゃない、素敵にまとまったでしょ？（笑）
古村　素敵ですよ。
光村　素敵にまとまってると思うんですけど。これはやっぱりね、アルバムを聴いてくれてるリスナーの方には、対馬くんの人となりっていうのがね、この曲で、よりディープに。
対馬　ディープに（笑）。
光村　掘り下げられるんじゃないかなと思って。
対馬　めっちゃ汗かいてきた、なんか（笑）。
古村　すごいこう、繊細でもありながらね。
対馬　いやあ、でもね、この曲ある種、切ないというか哀愁を感じるし。風を感じるなあと思って。なんていうのかな、その細い女性の指みたいな曲の雰囲気みたいなのは、印象としてあったので。その「紅い爪」っていう詞を書くときにも、なんていうんだろうね、繊細な素敵な部分を消さないように、なんか、書いてみましたよ。俺なりに。
光村　でもやっぱりこれはね、今の俺には書ける歌詞じゃないんで。やっぱり対馬くんに意外と、任せてみてよかったなっていう。
坂倉　これを聞いたときに、すごいいいなと思った。
対馬　ホント？
坂倉　うん。
光村　坂倉は、この歌詞の中で好きな部分はどれですか。
坂倉　歌詞の中で好きな部分。もう全体的な雰囲気が俺好きなんだけど、すごい、色っぽくて。色っぽくてって、祥ちゃんのこと見て言うのは、ちょっと恥ずかしいからあれなんだけど。
対馬　いやいや、見てなかったじゃん、最初。別に、いいから（笑）。
坂倉　（笑）そうだね、うーん、まあ世界観だね。すごいNICOがね、色っぽくなったなって気がした。
古村　確かに色っぽいよね。
坂倉　うん。
光村　長い髪をね、風になびかせね。
対馬　また結構ね、この女性言葉というか……。
光村　対馬くんもね、結構、髪伸びてきましたから。
対馬　今、髪伸びてきましたね。
古村　マニキュアも好きなんでしょうかね。
坂倉　（笑）
対馬　つけたことないだろう、別に俺、見てないだろ。見たことないだろ（笑）。
坂倉　どんどんどんどん広がる、その話（笑）。
対馬　ハイヒールなんて履いてねえぞ俺（笑）。
光村　そうですね、どっちかっていうと対馬くんの靴は、すぐボロボロになる。底がやぶけてしまう。
対馬　（笑）そうね、そうだねそうだね。
古村　正反対な。
対馬　もうないよ、もうないよ、もう。
光村　憧れなんでしょうか。
対馬　やかましいわ（笑）。拾うな。でも、みっちゃんの声と合ったのは、俺、よかったなと思ってる。
坂倉　そうだね。
光村　いや、もうね、これがもうずっと、対馬くんってどういう人なのかなって思いながら、考えながら、歌ってましたね。憑依せよと思って。
対馬　（笑）いらない、そういうのいらない。
古村　対馬、憑依（笑）。
光村　（笑）
坂倉　女性じゃなくて対馬くんを憑依させてたんだ、それ（笑）。
光村　そうですそうです。出来る限りね。
対馬　イメージ、もうオカマじゃん（笑）。まあでも、面白かったですよ。
光村　これを機にね。
対馬　歌ってもらって、アルバムに入ったり、みんなに聞いてもらうのは、今までない部分で嬉しいところですね。
光村　これを機に、これからもやってみたいですか。
対馬　そうですね、なんか機会あれば。
古村　詞をひたすら書き溜めていくっていう。
対馬　そうだね。自分の内面というよりもっていうね。
光村　いや、十分だよ。
対馬　（笑）なんでそこ。
光村　回避しようと思っても無駄だから。
古村　そう、対馬の中にはこういう一面があるということですね。
光村　ホントに、やっとこういうふうにね、表現してもらえて。
対馬　カミングアウトみたいに言うなよ（笑）。
光村　（笑）
対馬　ハイ、次いきましょう、次いきましょう。

: 光村　そして次は「チェインリアクション」。「Mr.ECHO」のカップリングで、すでにね、聴いてらっしゃる方もいると思いますけれども。ご存知の通り、曲は、フルくんと坂倉がふたりで作って、歌詞は坂倉が書いたという。俺があまり関わらない曲でしたけど。どうでしたか？
坂倉　これはね、フルくんが突然うちに来て、まあ、ALGORHYTMIQUEツアーでやる曲を作ろうって話をしてたときに来て。で、さあ、どうしようかと、ゼロからふたりでホントに作ったんですけど。とにかく踊れる曲を作るっていうことで、ギターのリフから出来ましたからね、これは。
古村　ちょうどALGORHYTMIQUEツアーっていう、ツアー前か。
坂倉　ツアーの前ですね。
古村　ツアー前に、ツアーをテーマに作った曲というところで。
光村　ちなみにじゃあ、家ではどんな作業をしてたんですか？
坂倉　家では、そうだね、パソコンでいわゆる宅録をね、ふたりでしてたんだけど。ひとりがそのパソコンに向かって、楽器を弾いたりああだこうだ、編集したりしてて。で、ひとりは、そのテーブルの横にある、まあ、ソファーっていうか布団なんだけど。
古村　布団にね。
坂倉　布団に寝っ転がって。で、どっちかがなんか、あんなんやってみました、こんなんやってみましたみたいなのをやってて。そこにひとりが、あ、ちょっとさ、そこんとこなんだけどみたいな、口を挟むんだけど。まあ、口を挟むと、口を挟まれたほうは、すべてその話を聞いて、なるほど、それをやってみようと。そうやってどんどんどんどん進んでいった感じですかね。
光村　歌メロはどういうふうにして作ってたんですか、これは。
坂倉　歌メロね。
古村　これ面白かったね。
坂倉　MIDI鍵盤で、こう、先にコードだけ決めて。そこにね、メロディをどんどん当ててくんだけど。ここにはこの、５度の音で当てたほうが、ど頭はいいんじゃないかとか、いろいろやってって。
光村　意外とそういう感じなんだね。だからね。俺とかが曲を作るときはさ、もう、そういうの考えないわけよ。キーとか考えずに、なんかもう、ホントに降りてくるような感じで、鼻歌感覚で作ってるメロディが多いんだけど。そういうとこ、ふたり、理系だよね。
坂倉　理系、まあ、めっちゃ理系な作り方しましたね、この曲は。
古村　特にそうかも。
坂倉　うーん、キック、ただの４つ打ちは、やってるから、裏で４つ打ちにしようとかね（笑）。やってみて聴いてみるっていう。
光村　これを読んでくださってるみなさんに予め言っておくと、この４人の中で理系なのはフルくん坂倉。文系は俺、対馬っていうね。ここ意外と分かれるんですね。
対馬　そうだね。
光村　縦ラインと横ラインは、文系と理系で違うっていう。
坂倉　うん。まあ、ちょっとふたりでやってると理系同士で、なんか（笑）、一回、この曲じゃないか。対馬くんがうちに来たときもあって。
対馬　あったね。
坂倉　そのときに、別に曲作りと関係ない話なんだけど（笑）。俺がりんごジュースを出したの。
対馬　（笑）
坂倉　ふたりにりんごジュースを出して、で、俺が最初飲んでたのかな。で、俺も欲しい、俺も欲しいって話になってふたりに出したわけよ。で、まあ、案の定フルくんはさ、テーブルの端っこにりんごジュース置くじゃん。
対馬　飲み物ね。
坂倉　そうそう、飲み物を。で、危なっかしいなあと思いながらいたら、それを、対馬くんがボンって倒したの（笑）。倒したときに、フルくんが、オイって怒ったわけよ。オイって怒る時点でどうかと思うんだけど。その次に出た一言が、まだ一口も飲んでねえのにって（笑）。
対馬　（笑）そのね、そう、りんごジュースが、缶とかじゃなくて、パックみたいなもので。倒すと全部、一気にドバってこぼれちゃうの。
坂倉　まず、そもそもうちの絨毯だぞって（笑）。
古村　（笑）
坂倉　そこにはふたりともまったく触れないからね（笑）。
対馬　（笑）
古村　まあ、人ん家に上がってそれをね、そうだね、よくない。
対馬　やっぱね、理系の中に文系が入ると、そういう現象が起きてしまうわけですよ。気をつけていただきたい！（笑）。
坂倉　そういうことかな？（笑）
古村　いやいや、なんの話してるかわかんなくなっちゃったじゃないか（笑）。
対馬　（笑）
光村　まったく関係のない話。
坂倉　そうだね（笑）。まあでも、とにかく、ドタバタやってましたね。
光村　カッコイイ曲になったと思います。
坂倉　はい。
対馬　これ坂倉、詞書いたけど、いちばん聴いて欲しい言葉は。この言葉が、すべてを語るみたいな。
坂倉　ああ、でもね、とにかく、「ダンスダンス」だね。そっから出来たんですよ、この曲。まあとにかく、みんな踊って欲しいっていうのと、その歌詞はね、それがつながって、あと「連鎖反応」かな。
光村　タイトルになってますからね。「連鎖反応」を訳して「チェインリアクション」ですからね。
坂倉　そうだね。ライブハウスにいる人たちが、ひとり踊りだしたら、またひとり、またひとりってつながってく感じが、曲が出来た時点で浮かんでたんで。それを歌詞読むっていうより、感じてもらえればいいかなって思いますけどね。
光村　意外とそういうときは、インディーズのころに、あの３人ぐらいのライブハウスが今、こうやってひとりひとりね、こう、友達連れてきて、なんか今3000人ぐらいいますよみたいな、そういうこと言うのかと思ったけど違うんですね。
坂倉　（笑）そうだね。全然ひとつも浮かばなかった、そんなの。
光村　そんな坂倉が書いた歌詞ですね（笑）。
坂倉　はい（笑）。
古村　普段はねおとなしい感じなのかと思いきや。書くと、ね。
対馬　いくよね。そうだね。
古村　イケイケな感じですね。
光村　こないだみんなでミューズのライブを見に行ったときもやっぱり、たったひとりめちゃめちゃノリノリだったから。
坂倉　そうだね。
光村　意外と音楽に関わると坂倉は、「こち亀」の本田のように豹変する。
対馬　変わるね。ホント、ひとりで聴きに行くもんね。
坂倉　そうだね。ひとりで行って、ひとりでウキウキして、ひとりで踊って、多分ね、白い目で見てる人は絶対いると思うんだよね、どっかにね。それぐらいな。
光村　人となりが現れているんじゃないですか。
対馬　いいと思いますよ。
光村　とてもいいと思います。
坂倉　ありがとうございます（笑）。
対馬　（笑）

: 光村　この曲は、今年の「ニューイヤー駅伝」のテーマソングにも選んでいただいて。新年早々自分たちの曲を、テレビで見ましたもん。ばあちゃん家で。本当にかかってると思って。またね、この曲実は書いたのは中３のときだったんですよ。中３のときからある曲で、歌詞もそのまんまなんですけど。そのときは「ニューイヤー駅伝」のテーマソングとして流れることなんて考えてなかったんで。いざやっぱり、そのエンディングで流れた瞬間にね、なんかとってもゴールしたあとのランナーの表情とか、今年はコニカミノルタさんが優勝しましたけどね。もう、チームみんなで喜んでてね。長く苦しい戦いだったんですってインタビューで言ってて。で、そんななかにこの歌詞がフィットするとね、なんかやっぱり中３の俺に、いい曲書いたぞって伝えてあげたくなりましたね、そのときに。
対馬　なるほどね。
光村　なんかちょっとこう、しんみりしちゃいました。
古村　それはすごいことですね。すごい経験だよね。
光村　そうですよ。中３っていったらだってもう、12年前ですよね。
古村　そのときにやってたことが今ね、今の自分に返ってくるっていうのは、すごいよね。
光村　だからね、歌詞にしてもね、やっぱり今では書けないような、青春真っ直ぐという歌詞なんですけど。いざ大人になった自分が歌ってみると、意外とこういう言葉をかけられたいというかね。歌いながら過去の自分が今の自分を励ましてくれてるようなね、そんな気持ちになりますね。
対馬　「俺はランナー、孤独なランナー」
光村　やっぱ、お前だけの頂きを、ていうのが僕はやっぱすごい好きなんで。
対馬　俺も好き（笑）。
光村　音楽の世界もなかなかゴールがないじゃないですか。自分にできることを一生懸命やることっていうのは俺は大事なんじゃないかなというふうに今、改めて思うんです。この曲はある種、今の俺のテーマソングにもなってるような気がしますね。
対馬　ゴール作っちゃうのは、むしろ簡単だよね。ただ走ってるときがいちばん辛いけど、ずっと走り続けることが大事だっていう。それは俺もわかる、感じる。
光村　アレンジも非常に男っぽくて、シンプルに作りましたけどね。曲の構成は特にシンプルで。間奏のギターソロが、90年代音楽好きのフルくんっぽいなって感じのギターソロですけどね。なんか、フルくんまで中３に戻ってどうすんの？　っていう。
対馬　（笑）戻った？
古村　中３のときはね、ギター弾いてなかったから（笑）。
対馬　（笑）そうね、高校からだもんね。
古村　何やってたかな、中３のときは、そうだね、テニスやってたけどね。
対馬　（笑）
光村　テニス感は。
古村　テニス感はないよね。テニス感はないよ。
光村　なかったけど、スポーツっていう点では、確かに。同じ。
古村　まあ、確かにね。なんか俺もね、導かれたところはあったんだよ。もしかしたら、俺の90年代の、昔の記憶となんかその、ギターの旋律っていうのがね、そういうところに。
対馬　でもね、わかる。みっちゃんの曲で、昔に書いた曲をやるってなったときには、新しくやるのとはまた違う心境になって演奏してる。「友情讃歌」のときもそうだった。
古村　確かに。
光村　みんなわりかしそういうとこ空気読んでくれるからね。
対馬　なんかね、やっぱ、いっしょに音楽やると、そういうふうになるのかな。
光村　人が作ってますからね。そういうのあるのかもしれないですけど。
対馬　坂倉はないと。いうところは。
坂倉　いやいやいや（笑）。なんでそうなの？
対馬　（笑）違う違う。よくわかんないけど。
光村　実際だって坂倉とは、俺、初めて高１のとき会ってるときに、これをバンドでアレンジしたいってときに、坂倉にベースのアレンジやってくれって頼んでるからね。
坂倉　初めてみっちゃんとライブやったときに、「ランナー」実はやってるんです。
古村　やってんだ。
坂倉　やってるんですよ。
光村　俺らとしてはね、超懐かしい。
坂倉　かなり、懐かしいし、なんか、感慨深いよね（笑）。
光村　あのころの自分をね、比べてね。いろいろ懐かしい曲でございました。

: 光村　次の曲は、古村大介作詞作曲、「アルペジオ」でございますけど。今回も、「ランナー」もすごいシンプルな曲でしたけど、よりシンプルかもしれませんね。
古村　そうですね、いちばんシンプルかも。これはホントに、ダビングなかったですよね。レコーディングでいうと。
光村　そうですね、一発録りの。
古村　４人でせいので一回でできるっていう感じで、すぐ録りも終わって、いちばん構成的にもシンプルかなと思う曲で。
光村　そうですね。これはどういう気持ちで書いたんですか。
古村　これはですね、そのアルバムの曲が結構揃ってきたときに、あと何が最後に必要かなっていうところで、俺の中でもうちょい力の抜けた曲が欲しいなと思って。で、それを作ってみようかなと思ったんですよ。で、その気持の中で書いた曲で。
光村　最初にまず何が出来た感じだったの？
古村　最初はね、今、コードバッキングのところかな。
光村　コード進行ね。
古村　コード進行が出来て、で、Aメロぐらいのメロディが最初に出来てて。なんとなく部屋で爪弾く感じで作ってたから。その最初のメロと、イントロの雰囲気ぐらいのイメージがあって。そっから、ワンコーラス作って、みんなで最後までいったっていう感じなんですけど。
光村　またね、歌詞も非常に、俺が書けないタイプの、素直な歌詞ですけど。
古村　素直な。これはですね、俺がギターを始めたころの、記憶というか思い出。今現在の自分の、ギター始めてから、今でもまだギターやっててっていうところの、なんていうんですか、つながりっていうか、ところで、ギターを当時教えてくれた友達がいまして。その友達とバンドも組んだりしてたんですけど。途中で別れて、今、ふたりそれぞれやってるっていうところで。その友達がですね、結婚するっていうことになったんですよね。あれからいろいろ経ったなあと思って。いろんな気持ちもありながら、ちょっとこうセンチな気持ちにもなっていまして。そんな、なんとも言えない、この気持ちはなんだろうみたいなところを書けたらいいなと、いうところで、この歌詞が、最終的に出来上がってきまして。
光村　なるほどね。この歌詞ね、まあ、フルくんが書いてたとき、僕もずっと隣にいたんですけど。結構何回も何回も書き直しててね。で、その友達とのエピソードなんだろうなみたいなのが、ふだんに歌詞の中に盛り込まれてたんですよ。で、それはそれで、非常にリアリティがあってよくてですね。この歌詞も全体的に見てね、「二人で叫んだ、あの海の色」っていうのは多分、塩浜の海なんだろうなみたいな。
古村　まあね（笑）。家近いからね、みっちゃんはね。
対馬　（笑）
古村　全部わかるんだね（笑）。
光村　景色として浮かんでくるから。
対馬　俺もわかる（笑）。
光村　いいんですけど。ただ、歌詞を書いてる途中で、これはあまりに個人的な話題すぎて、ちょっと俺が歌うのはどうなんだろうっていう、もう最終的に形にならなかった一行があって。それがすごい衝撃的だったんですけど。「好きな人も同じだった」。
メンバー　（笑）
対馬　濃い、それはちょっとさすがに（笑）。
光村　さすがにね、ちょっと僕これ、これちょっと歌いづらいなと思うんで。
古村　それはちょっと（笑）。
対馬　そこは、そうだよね、本音じゃないというか、ちょっと偽りが隠し切れなくなってしまうね、偽りっちゅうかなんか。
光村　偽りというか僕もそのフルくんのね、友達っていうのはね、一応面識あるんで。
坂倉　みんな知ってるよね。
光村　メンバーもみんな知ってるから。やっぱ浮かぶじゃない、ふたりの関係性というかさ。景色として。浮かぶけど、ちょっと、あまりにそれは浮かびすぎると思って。
古村　近い（笑）。
光村　近い、近すぎると思って。それで、まあ、ちょっと、別のシチュエーションなんか、用意しようかって。
坂倉　だってさ、好きな人が同じ、もうそれだけのテーマで１曲書けちゃいますよね（笑）。
対馬　確かにね（笑）。
光村　どっちかっていうと、それ全部持ってくぐらいの、必殺フレーズだった。
古村　（笑）思い出はね、いくらでもありましたよ。
光村　（笑）短い曲だからね。全部は詰め込めないってのはあったからね。
古村　そうそうそう。そんなことありましたね。書けないことも。
対馬　だからなんか、「ランナー」「アルペジオ」とこう、ある種、振り返る曲、２曲が続いてるっていうのは、素敵だよね、なんか。
光村　そうっすね、だから、ホントに今回のアルバム、濃い味のアルバムなんで。こういう「アルペジオ」みたいな透き通った曲があると、なんかグッとアルバムの、なんかレンジ感が広がってね。効いてますよ、これは。
古村　よかった、それは本当に。
光村　いいと思います。アルペジオはある種、フルくんの十八番でもありますからね。ギターの奏法としてね。
古村　アルペジオね。
対馬　フルペジオで。
光村　フルペジオと言われてるぐらいですけど。
古村　（笑）
光村　そんなフルくんの、フルペジオも存分に弾ける１曲になってるんじゃないかなと思います。サビのね、景色はとても綺麗で、僕も好きです。
古村　ありがとうございます。
光村　とてもいい曲になったと思います。

: 光村　はい、そして10曲目は、「who」というタイトルが付いてますけども。これはインストの曲で。この次の曲、「Mr.ECHO」につながる１曲になってるんですけど。実際に「Mr.ECHO」の中のフレーズを、ちょっとこう加工して作った、まあ、インタールード的な曲なんですけど。水の音とね、鳥の音が、まあバックに流れてるんですけど。この「Mr.ECHO」っていう曲のその景色ね。もともと「Mr.ECHO」って曲が、やまびこをテーマに書いてた曲だったんで。そのやまびこが聞こえそうなところで鳴ってる音みたいなのをイメージしながら作ってたんですけど。この曲、「who」があることによって、「Mr.ECHO」が、とてもまた印象的に、シングルで聴いてる感じとはまた、グッと力を増して聞こえる感じになってるんじゃないかなと。
対馬　景色を感じたあとに、この曲に入るっていうところが、また「Mr.ECHO」のね、素敵な世界が。
光村　そうね、ハッとしますよね、イントロ入った瞬間にね。そういう心の準備みたいなのを、この曲でしてもらって、ついにこの「Mr.ECHO」にいくわけなんですが。もう、この曲はもう、いろんな雑誌のインタビューとかでも言ってるんですけど2013年のNICO Touches the Wallsのアンセムとして鳴り響かせていきたいなと思う、決意の１曲でございます。まあ、歌詞の内容としては本当に、とても弱々しい、自問自答を繰り返しているだけの歌なんですけども。なんかあるじゃない、やっぱり、なんか自分がさ、人に言った文句とか人に言った嫌味とかが、巡り巡って自分に返ってくるようなことって多々ある。俺も結構、スタジオとかでみんなに散々、文句言ったあと家帰って、それがなんか意外と、自分のね、ウィークポイントだったりして。それが夜な夜な凹んだりすることが多々あるんですけど。そういうことを思いながら、自分の声がやまびこになって自分に返ってくるっていう、なんかそれをモチーフに書いていった歌なんですけど。ホントにね、綺麗な歌になって。
坂倉　ホントだよね。
光村　これぞ、NICO節というか。これはもう、曲が出来た瞬間に、僕はもう、2013年は大丈夫だと。
対馬　（笑）言ってた言ってた。
古村　言ってたねえ。
光村　思いましたね。特に、この曲もやっぱりコーラスを、綺麗に作りたいなと思いながら曲を作ってたんですけど。サビなんかは、カラオケでは非常に歌いづらい。コーラスとメインボーカルがクロスしたりなんかするんで、カラオケなんかでは、ふたり必要な感じのね。
対馬　そうだね。クローバーとスペードが出てくるってことだね。
光村　どういうことですか、それは。
対馬　（笑）知らない？　
坂倉　ああ、カラオケで。なるほどね。
光村　デュエット曲ね。
対馬　クローバー、スペードとかが出てくるやつ。
光村　あるあるある。言われてみると思い出した。
古村　あんまカラオケ行かないから気づかなかったけど。そうだね。
光村　そういうタイプの曲ですね。
古村　これ、ひとりで歌おうとすると、息は続く？
光村　ギリです。
古村　ギリ。みっちゃんでギリ。
光村　ギリ続く。実際にこう、この曲も、「鼓動」とかと同じく、スタジオでひとりで、アコギを弾きながら作ってたんですけど。実際にデモ録ってるときは、ひとりで歌ってたの。歌、仮歌を入れるときはね。で、ひとりで歌ってたし、でまあ、そっからコーラスを重ねていったりするなかで、そういうふうに聞こえなくしてはいったんだけど。でも、最初はひとりで歌ってたんで。まあ、歌えないことはない。
対馬　そうだね。
光村　レコーディングはこの曲の世界観をね、重視するために、あえてそのやまびこ感を、歌のメロディラインを出していこうっていうことで、そういう手法で録ったりしましたけどね。伝わってるといいなと。
対馬　うん。これもみんなで歌って欲しいな。
光村　そうだね。
対馬　オーのとこだったり。
光村　結構歌いやすいメロディだと思いますよ。なんかこういう自問自答のす　　　　　ごい個人的な歌だからこそ、ライブとかで、お客さんと含めてみんなでこう、サビの部分とか大合唱したらさ、俺もこんな弱々しいかもしれないけど、ここにいるんだなってことを確かめられるような歌だと思ってるのね。だから、今年はホールツアーもあるんでライブアンセムになってったらいいな～って思ってますけどね。
古村　ここで見せたい今のメッセージとか俺らのモードが、出てるんじゃないかなと、ここで思いますよね。
光村　もっともっと、育っていく曲だと思ってるしね。
古村　そうね。
対馬　そうね。
光村　実際に、現状ライブで演奏したことはない曲ですけど、これからライブで演奏してく中で、どんどんどんどん素敵な曲になっていくといいな～と思っております。これ実は、僕たちのインディーズのころの曲、「壁」っていう曲がありまして。そこの中の一節をね、歌詞の中に隠してあるんですけど。まあ、今回「Shout to the Walls!」ということで、今回はどの曲も壁を必ずテーマに歌詞を書いてるんですけど。さっきの「アルペジオ」に関してはね、フルくんと友達っていう間の壁でしたけど。この「Mr.ECHO」は、自分と自分との間の壁っていうことで。自分が作った壁ってなんだろうなっていうところで、入れてみてるわけなんですけどね。そのインディーズのころの「壁」っていう曲も数年後の自分を励ます歌詞になったらいいなと思いながら書いてたりしたのね。でも、歌ってるとさ、それが逆にプレッシャーになったりとかね。数年後の自分を励まそうと思ってたにもかかわらず、意外と、なんか、その歌詞が自分になんかもっと頑張んなきゃいけないんだみたいなことでこう、焦燥感を駆り立てるようなね。そういうふうになってくような、そういうコダマもあるわけですよ。自分が作ってきた歌詞において。いいことばっかりじゃないというかね。だから、なんか、そういう葛藤も含めて、ホントにありのまま書いたつもりなんですけどね。ありのまま出しすぎて、ちょっと、やっぱり、特別な感情が込みあげてくる１曲ですね。僕としては。歌詞もすごい時間がかかったしね。ホントは2012年中に作り終える予定だったのに。年またいで、またいで、もう、書けないかもしれないとも思ったぐらいだったんですけど。未だにちょっとこう、歌うたびそのころの、歌詞の書けない夜のことを思って。
坂倉　（笑）
古村　すごい深くまで。
光村　目がシパシパしてきます。
対馬　（笑）これライブでやってて、途中でもう、どんどん目が乾いてくとか。
光村　あるかもしれない。
対馬　あるかもしんない（笑）。
古村　（笑）ライブも？
対馬　なんか、どんどん落ちてってね？　みっちゃんみたいな（笑）。
光村　それぐらいさらけ出したい、曲ですね。

: 光村　ついに最後の曲になってしまいましたが。「damaged goods～紫煙鎮魂歌～」ということで。この「Shout to the Walls!」、まあ、ある意味これがもう、なんていうんでしょう、延長戦みたいな１曲になってるかと思うんですけど。まあ、禁煙できない男の歌です。まあ、禁煙じゃなくてもいいんですけど。ダイエットでもなんでもいいんですけど。もう、明日からダイエットします。明日から禁煙しますみたいな。それでもできないみたいな。うちのマネージャーとかね、うちのライブスタッフとかも何人もそういう人がいたんですけど。
坂倉　禁煙話、ありましたね。
光村　ありました。なんでまあ、そういう、僕はね、喫煙者ですけど。禁煙しようと思ったことが一度もないです。
古村　そうなんだ。
光村　そう。別にあの、さして問題ないんで。基本的にね。歌によくないとかって言われてるかもしんないけど。僕は意外と気持ちの問題だと思ってるんで。大丈夫かなと。ま、風邪ひいたりとかしたりとかするときは、休みますよ。
対馬　それはね、わかりますよ。
光村　治りが遅くなるから。いいんですけど。ま、ただ、やっぱり、ホントにやめようとしてる人とかいるわけじゃない。いたりする人とかがさ、ことごとく、また。
対馬　負けていくんだよね（笑）。
光村　負けていくっていう、この、禁煙っていうでかい壁ね。
対馬　うん、こういうのはあるよね。みんな。ホント。
坂倉　その禁煙話のときに、これみんな知ってる話だけど。うちのマネージャーが（笑）、禁煙をしたいって、うちのマネージャーは禁煙した人なんですけど。禁煙したい人に対して、禁煙のコツを教えましょうかって。何が出るんだろう？　一本も吸わないことですって言ってた（笑）。
光村　当たり前だろ。それが禁煙だっていう。
対馬　そこが難しいんだよね。
光村　話なんですけど。まあでもなんか、そういうちょっと、意外とだからね、今回の「Shout to the Walls!」っていうところで言えば、いちばんなんか、わかりやすく「Shout to the Walls!」感を出してる曲なんじゃないかな（笑）、と思うんですけどね。
古村　確かに、身近なテーマだしね。
光村　そうそうそう。すごいこう勢いで、ああ、もう、やめてやりますよ！　みたいなふうに言ってる人に限って次の日から、いや、ちょっとみたいな。ちょっと無理でみたいな。なんか、そういうこう、俺なりのコメディが今回、この曲で出来たんじゃないかなと。
坂倉　サビもめっちゃシャウトしてるからね。
光村　そうね。
坂倉　いちばんシャウトしてんじゃないかな。
光村　この曲ははち切れんばかりにロケンロールしてますね。
坂倉　ですね。
光村　でも、なんかこういうちょっと、ホントに洋楽、ロックエッセンスを、こういうふうにバーンっと出せたのも気持ちよかったですね。演奏も、実はこの、この曲、そもそもこの曲をアレンジみんなでしてるときに、あまりにこう、グルーヴ感がいい感じだったんで。実際にレコーディングスタジオに入らずに、そのプリプロのスタジオで、そのまま一発録りで録ってOKしちゃったっていう。
対馬　男気の（笑）。男気レコーディングですよ。
古村　男気、一発ね。
光村　ホントね、だから、なんかちょっと音に関してもね、他の曲と比べて、かなり生々しいというか。
対馬　この荒々しさが、またいいんだよね。迫力というかね。
古村　違うのがわかると思う。
光村　もう、手直しもほとんどせず。で、アウトロもフェードアウトですけど、実はこれ、延々と演奏してね、これもセッションしてやってたんで。早めに切っちゃったんですけどね。楽しかったなと思って。
対馬　ね。なんか、この曲をやってるときは、みんな演奏も、みんななりにシャウトしてたよ。なんかね。
光村　そうそうそう。もう、全楽器、シャウト系でしたね。
対馬　フルのギターもグワーっつって。
光村　ねえ、あの間奏。僕、今回のアルバムでは、この曲のギターソロがいちばんカッコ良かったなと思ってるんですけど。
対馬　めちゃめちゃ輝いてた、あのときのフルくん。
古村　確かにこのソロは、そのときしか弾けない感じのね。考えて弾くやつじゃないから。とてもその、気持ちというかね、内面が、そのときどういうふうに弾こうみたいな、勢いがいちばん出たかなとは。うん。
光村　そうだね。これもライブ、ちょっと楽しみですね。
古村　そうね。アウトロどんぐらいやるんだろうね。
坂倉　（笑）
光村　いやあ、わかんないですけど。
対馬　わかんないけど。
光村　自力フェードアウトって可能性もありますね（笑）。
対馬　（笑）ね、できなくないからね。
古村　（笑）
光村　できない（　）。なんか、でも、こう、ここまでのアルバム、もうホントに、「Mr.ECHO」みたいな、とても透き通った曲もあれば、まあ、「アルペジオ」みたいな、ホントにこう、ミニマムなね、曲もあるなかで。なんかこの曲をやっぱり終わりにしたことによって、なんか、まだまだ続くぞっていう感じがね、なんかみんなにも伝わったらいいなって思いますけどね。これ、なんかだから、ちょっとした次回予告みたいな。
対馬　そうだね。
光村　なんか、そういうふうな印象でこう、とってくれるとうれしいなと思うんですけど。これはとても、ネクストステージの曲かなと思っております。まあ今回のアルバム、全12曲でございましたけども。非常に濃厚なね、濃厚な味のものばかりでございましたね。
古村　ですね。
光村　マスタリング終わって出来上がったあと、これはもうあまりに濃厚だから、僕はもう、二郎系アルバムっていうふうにね。
坂倉　ラーメン二郎。
対馬　（笑）そうだね。
光村　二郎系アルバムと名付けることにしたんですけど。まあ、二郎も、量じゃないよ。量じゃなくて味の濃さ。味の濃さが二郎的だなと思って。
対馬　濃厚な。
坂倉　味とパンチと（笑）。
光村　パンチと。だからさ、二郎とかもさ、食べ終わったあとに、なんか、もう1ヶ月ぐらいいいやとかさ、もうしばらくいいやって思うけど、もう翌日食べたくなってるみたいな。
対馬　（笑）
光村　そういうアルバムだと思うんですよ。
対馬　そうだね。癖になる（笑）。なってくれたらうれしい。
光村　癖になる。
古村　一回でも、胃もたれする。
光村　一回は胃もたれすると思う。正直。
対馬　（笑）
光村　実際これも、結構な、長いスパンをかけて作り上げてきた曲なんで。もう、ホントに「Shout to the Walls!」という。
対馬　まさにね。
光村　ひたすら、叫びまくってるアルバムになったわけなんですが。まあ、今回のこのアルバムタイトルもね、僕、非常に気に入ってるんですけど。インディーズのころの、「Walls Is Beginning」以来の、Wallsが登場したタイトルになってるんですが。さっきも、何曲か言いましたけども、今回はとにかく、僕らとしても、「HUMANIA」までの流れっていうのはやっぱり、メジャーデビューからずっと続いてた流れってのは、「HUMANIA」で一個完結したなって、いうふうに思ってるところもあってね。で、このアルバムがだから、本当に、再スタートというか、NICO Touches the Wallsの、新しいシーズンの始まりを告げる一枚になってるんじゃないかなと思ってるところもありまして。で、今まあ、改めてやっぱり、こう、じゃあ、新しいスタートを告げるに当たって、僕たちは一体何をテーマに、このバンドであり、音楽であり、リスナーのみんなと向き合っていくかっていうことを考えた結果、やっぱり自分たちのバンド名で背負っている壁っていうものをやっぱり、今一度イメージしながら、音楽と向き合っていくっていうのがこう、今の僕らのモードでして。でまあ、今回は非常に、どの曲も、濃厚な曲が出来上がってるというのもあり、「Shout to the Walls!」と、壁に向かって叫ぶという。壁ってね、ホント、そう簡単に越えられるもんでも、そう簡単に壊れるもんでもないと思ってて。ただやっぱり、その壁に向かってひたすら叫び続けるっていうのはね、やっぱり、生涯のテーマだなと思ってるんですよ。なんで、まあ、「Shout to the Walls!」、元ネタは実はスタイル・カウンシルの「Shout To The Top」という曲があって。そこから取ってはいるんですけれども。僕たちは壁に向かって叫び続けるぞということの、ある種の決意表明を、このアルバムで改めて出来たんじゃないかなと思いますね。なんで、ここから先のね、このアルバム5枚目ですけど。また6枚目7枚目と作っていく、新たなスタートになってると思いますんで。このアルバムを聞いて、今後のNICOを、より、楽しみにしていただけたら、なによりかなと思っています。ということで、この濃口アルバム、ホント、胃薬を片手に。
対馬　（笑）そうね。
光村　聞いていただければと思っています。そういうことで、まあね、とはいえ、これライブ非常に面白い曲ばかりなんじゃないかなと思ってるし。やっぱ作り終わってひとしきり聞いたあとは、これは意外とライブで完成するなっていうような気もしたんですよ。コーラスもいっぱい入ってるしね。だから、意外とこうライブで実際に、すごい近い距離感でこの曲たちを共有すると、とっても、また人一倍、人一倍というか、何倍にも輝く曲たちが集まってるんじゃないかなと思ってますんで。ぜひぜひ、みなさんライブにも足を運んで、これをしっかり聞きまくってね、聴きこんで、足を運んでいただきたいと思います。てことで、以上、NICO Touches the Wallsによる、「Shout to the Walls!」全曲解説でございました。ありがとうございました。

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: 2013年4月7日23時59分

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