常日頃、弊社所属アーティスト『湘南探偵団』を応援頂き、誠にありがとうございます。
この度、メンバー3人の意思により、7月2日を持ちまして解散する事となりました。

メンバー3人それぞれが描く未来の自分像を考えた際、よりその理想像に近づくために真剣に考え抜いて出した結論です。
突然のご報告で大変恐縮ではございますが、ご理解を頂ければ、と思っております。

2003年夏の結成以来、応援頂いている皆様には、この場を借りて改めて心よりお礼を申し上げます。
現時点で今後の具体的な活動予定などは未定となっておりますが、今後もメンバー3人を末永く見守って下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

なお、7月2日には彼らの地元 神奈川県逗子新宿海岸のライブハウス「音霊(おとだま)」にて18:00より最後のライブを行います。是非、ご来場頂けると幸いです。

株式会社 ザ・ミュージックカウンシル



このたび、2006年7月2日をもちまして、湘南探偵団は解散する事になりました。

突然の報告、皆さんをビックリさせてしまって申し訳ございません。
デビューしてから1年、周りの状況の変化もあり、色々と先の事を考え、ここ2ヶ月間ほどメンバーとよく将来について話し合っていました。色々な葛藤がありましたが、湘南探偵団を卒業しようという結論になりました。

学生時代に出会った3人。音楽が好きで、とにかく音楽ばかりを追いかけた日々。
気が付けば、路上ライブや、逗子のバハナズバーやシェルズバーを始め地元の沢山の場所でライブをするようになり、あっという間にインディーズでミニアルバムを制作、3人の夢は彩りを増していきました。
そしてインディーズでの活動が2年もたたない2005年4月6日、僕等はメジャーデビューを果たしました。
これに関して、思い出すだけでも涙がこぼれる程の、沢山の方々の声援がありました。一緒になって、デビューの際にポストカードを配ってくれた方々。おめでとう!と涙を流し喜んでくれたファンやスタッフ、関係者の方々。金銭的にも、精神的にも励ましてくれた友人達。そして、自分勝手な夢を追うことを応援してくれた家族。すべてが愛でした。あまり、愛なんていう言葉は持ち出したく無いのですが、紛れも無く愛でした。

しかし、変化とは、恐ろしいものです。
例えば、良い方向に自分の身の周りが変化する。鏡に映る自分がいつもと違う。いや、本当は同じなんだけど、感覚が違う。右から左へ流された。たまたまそれが願っていた方向と同じだったって事も有る。つまりは、なんらかの力で変化させて頂いた。それなのに、まるで自分の力でそこへ移動した。そんな錯覚を湘南探偵団は覚え始めていました。これは甘えというものに他なりません。このままではいけない。このまま生きていっては、3人はひどい大人になるだけだ。とある時から感じるようになっていました。

時々、レストランやコンビニなどで、やたらと横柄な物の言い方をしている大人を見かけます。会社のお偉いさんか、何なのかは良く分かりませんが、まるで人間的価値が違うんだと言わんばかりの態度。僕は、そういう大人が大嫌いです。部下への態度がそのまま社会への態度になっている人。そんな大人にはなりたくない。そんな成長はむしろ退化であると言い通したい。そうはなってはいけないと思っています。

デビュー後は、楽曲を作るときも今までとは違います。いろいろな事が頭の中を駆け巡るようになります。
今、スタッフに求められている曲はこんな感じか!?自分が作りたい曲はどうだ!?今皆に伝えたいメッセージは何か!?湘南探偵団のスタイルってなんだ!?佐藤嘉風のままではだめか!?今後はどんな曲がヒットするのか!?
これらをまとめあげた時、本当のプロのミュージシャンになれると思いました。必死にそれを目指していました。しかし、どうやっても、矛盾が生じてしまうのです。「やり続ければ、いつかできるさ!」そんな意見もありました。しかし、僕には決してそれらが交わる事のない、ねじれの位置にあることが、やればやる程分かってきていました。

「地に足を付けて歩く」。
1人の人間として、男として。これが、僕の思いです。そしてメンバーの思いです。自分の目指すべき姿に背を向けない。佐藤嘉風・大坂孝之介・会田一輝という人間がこの世に生まれて、死ぬまでの間で、それぞれ何を残したいのか?何を大切にして行きたいのか?それが問いでした。
悩みました。実際、現状に甘える事も出来ました。湘南探偵団でやれるところまでやってみようという選択もありました。しかし、20年30年後を考えたとき、それとはまた別の姿が御互いにあったのです。

全てが、運命的でした。湘南探偵団に出会えたからこそ見えたもの。そこで感じたもの。それは、色んな意味で自分を、自分に教えてくれました。曲を聴いてくれるファンの方々の感想や、書きこみ、ラジオを通してのやり取り、すべてが新鮮でした。驚きの連続で、自分だけでなく、世界の見え方がリアルなものになっていきました。

3人は、今後それぞれの道を胸を張って歩いて行く事を決めたのです。こう決意できたのも、皆さんのお陰だと心から感じています。本当に、ありがとうございました。湘南探偵団を卒業します。これは、終わりではなく、出発だと思っています。3人とも、今後、一生懸命それぞれの道を歩んで行きますので、これからも暖かい応援、よろしくお願いします!

個人的には、今後も、音楽を通して、生活を含め、どんどんと無機質になっていく社会に、有機的な音やメッセージを送っていきたいと思っています。具体的にどんなことができるか、現在模索しています。今は自分に素直になる事を心がけています。なんとか、すばらしい音楽をすばらしい形で伝えたい。それだけです。今後も頑張っていきますので、よろしくお願いします。

最後に、湘南探偵団を応援してくれた、すべての皆さん。本当に、ありがとうございました。湘南探偵団で活動した日々、皆さんの暖かい応援、一生忘れません

佐藤 嘉風



突然このような結果を報告することになり、申し訳なく思っています。3人の将来像をそれぞれが真剣に話し合い、そのような結果になりました。

バンド発足当時から今まで、本当にたくさんの方に愛され、支えられてきました。こんなにたくさんの方の応援をうけたのは生まれて初めてで、ほんとうにうれしかったです。応援してくださるひとりひとりの出会いの場面が、ひとつひとつの僕らの推進力になっていました。その記憶はずっと変わらず、一生僕の心の中で生きていると思います。本当に、ありがとうございます。

今回、人生を真剣に考えようという話し合いを重ね、さまざまな現状を直視しました。その中で、いかに自分が、バンドと称される「全体」というものに依存しているかを認識しました。「全体」と自分がお互いスポイルしあう、という状態です。最初は解散という物をどうしても前向きに捉えることができませんでした(おそらくみなさんそう思われると思います)。しかし3人それぞれが将来について真剣に語りだした今、それを自分に問うべきだと感じました。自分を自律できるように、努力していかなければならないと。

これから先、どんな音楽を、どういう形態で、ということは何も決まってない状態です。これから時間をかけてゆっくりと探していきたいと思います。ただ、自分で納得できる作品を作っていくこと、一瞬一瞬が印象に残る演奏をすること、それを求めることに変わりはありません。どこかでまたみなさんとお会いできることを心から祈っています。

応援してくださったファンのみなさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。これは終わりではなく、それぞれのスタートという前向きな物だと受け取ってもらえたら幸いです。これからの3人もどうか温かく見守ってください。

大坂 孝之介



最初に突然このような報告、申し訳ありません。沢山の方に支えていただいた湘南探偵団を解散させる、非常に身勝手なことだとは思いますが3人がそれぞれの人生を想って話し合い悩みぬいた結果です。

デビューして一年経った4月。これまでがむしゃらに駆け抜けてきたわけですが、ここで3人それぞれの人生を真剣に考えてみようということになりました。それまで僕は「湘南探偵団でやって行きたい」、という気持ちだったのであまり考えたことがなかったのですが立ち止まって自分を見つめてみました。

数えきれないほどの多くの人と出会い、優しい気持ちに触れながら温かい気持ちになれ本当に心から情熱を傾けられる、僕にとって湘南探偵団とはそういうものでした。今までこれほど嬉しくて泣いたことはなかったし、悔しくて泣いたこともありませんでした。そして、これほどに心が衝き動かされたこともありませんでした。僕が生きてきたこの23年間の中で紛れも無く一番輝いた時間でした。

この1年間で僕らの周りの多くのものが変化しました。多くの変化を目の当たりにするたびに、それに振り回される自分は本当に弱い人間だと痛感しました。

"今は"これでも生きていけるかもしれない、でもこのままではダメだと感じました。自分の20年、30年後をイメージしたとき、今の僕とその理想とはあまりにもかけ離れていました。
誰かに託すのではなく自分で人生を切り開く、大切なものを守れるような強い人間になりたいという思いからこのような答えを選びました。

本当に皆さんには言葉にならないほど感謝しています。ありがとう。皆さんの温かい心に触れ合えたこの1年、これからの人生で何かの壁にぶつかった時この1年の想いが僕の支えになってくれると思います。夢のようでした。本当に幸せでした。

今後僕は学業に専念し、音楽とは別の形で社会に貢献していきたいと思います。

より自分らしく生きていける道があると信じています。

会田 一輝