 日常の当たり前と思える事や、およそ科学とは無縁と思われる事柄も科学的に捉えていく切り口が人気の同番組。
今回のテーマはなんと音楽。しかもミリオンヒット曲に科学的なメスを入れヒットの法則を導き出す
という斬新な企画。その名もずばり「J-POP〜ミリオンヒットの秘密〜」。
ここから「ヒット曲の科学的検証を基に楽曲を制作する」という前代未聞の企画がスタートしたのです。
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番組が導き出したヒット曲に於ける科学的法則の第１定義は「超音波の含まれる声」。
音楽業界で通常、倍音と呼ばれているものがこの超音波成分。
番組では宇多田ヒカルはじめ、ブレイクした歌手の声質には超音波が多く含まれていることを実際に声紋分析機器を使用して検証。CD制作に向けてシンガーを決めるオーディションでは超音波成分の分析結果も重要な選考要素
となることが決定しました。また併せて「心をいやすと言われる歌のゆらぎ」つまりビブラートの波形も選考ポイント
になります。
超音波成分はふつう耳には聞こえないものの、人の心をなごませる効果があること
が最近の研究で判明しています。
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第２定義は音楽には無くてはならない「メロディー」です。
番組が科学的に分析して導き出したヒット曲に於けるメロディーの法則は4つ。
１：サビは１５秒以内におさめる
２：サビに楽曲中の最高音を入れる
３：サビのメロディー内で音飛びの幅を大きくし、２と合わせてカラオケで歌う時に刺激になる要素を加える
４：ハーモニーによりメロディーの印象的な部分を強調し心地よさを与える
以上の法則に基づいた楽曲制作のプロデュースを依頼されたのがSUPER
SLUMPのパッパラー河合。
数々のヒット作品をプロデュースしてきた彼も、５つの法則すべてを１曲の中に組み込むということで作業は難航。
難産の末、ヒット曲の科学的法則を凝縮したメロディーが完成しました。
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第３の定義はヒット曲の要素として欠かせない詞。
パッパラー河合が作詞家として起用したのは現役女子大生でありながら作詞家の田中花乃。
小泉今日子や知念里奈etcへの作詞提供で知られている彼女。当然、彼女にも科学的法則に基づいた作詞が要求されました。
その法則とは ＝サビに明るく聞こえる母音 イ・エ・ア の入った言葉を多用する＝というもの。
詞の内容的なことにプラスして通常の作詞作業とは異なるアプローチが求められる為こち
らも難航しましたが、科学的法則をふまえたメロディーに完成度高くはまりながら、前出の法則を見事にクリアーした詞が出来上がりました。
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曲が完成すれば残るはこの曲を歌うシンガーの選考です。
番組内で一般から募集を行なったところ何と５０１５名もの応募が殺到。６歳〜８
７歳まで実に多彩なエントリーがあり、中にはプロとして活動している岩崎良美さんのテープも。番組では早速、
優秀な超音波の声の持ち主を探すため声紋分析を実施。審査は歌唱力も容姿も問わず超音波が含まれているかどうかが
ポイントで超音波成分が含まれているのは４９３名と判明。その中から特に超音波成分が多い３０名でスタジオ
オーディションを実施する運びとなりました。
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 超音波で選ばれた３０名によるオーディションの１次選考は何と歌手の姿が見えない中で実施。各参加者は自分の
好きな曲を歌い、ビブラートの測定結果も考慮に入れて最終選考に残る６人が決まりました。
続いていよいよ最終審査。ヒット曲の科学的法則に沿って作られた楽曲をそれぞれが歌い審査が行われました。
その結果、選ばれたのが長野恭子１６歳。保証書付きの声質と抜群の歌唱力を兼ね備えたシンガーが選出されたのです。
長野恭子はオーディション後、早速
AMUSE
及び
Sony
Records との契約が決定。現在、神戸在住の彼女は夏に上京後、
本格的デビューに向け音楽活動をスタートする予定で今後の彼女の活動も注目です。
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