スペシャル

’11.11.27 MOMONO-KOMACHI ~秋の帰郷編~@北海道別海町MUSIC SHOP PICK UP

2011年10~11月に開催された、
桃野陽介ソロ弾語りTOUR「MOMONO-KOMACHI」。
全国9箇所で開催された初となる“ソロTOUR”で、
桃野は濃厚かつ大量な“桃野感”をオーディエンスに振舞った。


カンカン帽に着物を羽織り、草履を引きづりながら桃野登場。
まず注目は“月亭可朝”をモチーフとした衣装である。

“月亭可朝”は落語家でありながら、ギターを使った漫談家でもある。
「嘆きのボイン」というレコードをリリースし、80万枚の売り上げを記録。
「MOMONO-KOMACHI」という和テイストを桃野は“月亭可朝”大先輩の力をお借りして演出。登場と同時に各地ではオーディエンスの笑顔もこぼれた。

ギターを手にし、まずはMONOBRIGHT楽曲「DANCING BABE」、「未完成ライオット」、「WARP」、「踊る脳」などを披露。
(今回のツアーでは、それぞれの開催地を思い浮かべながらセットリストを作っていた為、各地で内容が変わる。)

そして会場が熱を帯びてきたところで、今回のツアーの次なる見所の1つであるカヴァー曲を披露。桃野のルーツであるアーティストの曲や、公演各地の出身アーティストの楽曲をチョイス。

次にキーとなったのは、各地で大好評だった「JOYJOYエクスペリエンス」。もはやコント?とも思えるほど、予測不能の暴走音楽家、桃野陽介のパフォーマンスに各地で笑顔が零れた。そしてこちらも忘れてはいけない「踊る脳」。「くらっぷゆあはーんず!!」と、桃野の号令で会場は手拍子に包まれ、軽快なダンスミュージックが!!と思いきやテンポが急に遅くなったりと、益々桃野ワールドに引きづりこまれました。

そしてラストには、今回のツアーで必ず披露していた大切な曲で幕をおろす。

それはファーストアルバム「monobright one」に収録された「まぼろし」。この曲が生まれたのは、MONOBRIGHTが結成される前。桃野陽介が一人でギターを抱えてMONOBRIGHTとして活動をしていた時期まで遡る。

2011年11月27日、桃野生誕の地“北海道別海町”にて開催されたファイナルでもこの曲を披露し、ツアーの全公演を無事終了となった。


今回、初めてとなるソロツアーを開催した桃野であるが、現在は各地で貰ったエネルギーを糧に、楽曲を精力的にと製作中。年末、そして2012年と、5人となった新生MONOBRIGHTのセカンドステイージに、更なる期待と注目が集まる。

<当ツアーで披露したカヴァー曲> ◆東京 / くるり 収録作品:さよならストレンジャー(1999)

くるり(1996〜)は、京都結成のバンド。結成当初は3ピースバンド、現在は5人編成という、楽曲もメンバー編成も妖怪変化の様に変わっていて、音楽好きにはたまらないバンド。今回カバーした「東京」はデビューシングルであり、遠距離恋愛を経た時の桃野少年にぐっさりなナンバー。当時、眼鏡ロックとも呼ばれ、日本の眼鏡君達がロックして良いんだという勇気をくれた。

◆大人の子守唄 / フラワーカンパニーズ 収録作品:たましいによろしく(2008)

フラワーカンパニーズ(1989〜)は、名古屋で結成された4ピースバンドで、現在まで1回もメンバーチェンジせず活動している、バンドマンにとっては憧れのバンド。今回カバーした「大人の子守唄」は12thアルバム「たましいによろしく」に収録されており、フラカンのライブでこの曲を聴く度、自然と涙が出てしまう魔法の様なノスタルジーソング。なので、是非こんな素敵な曲は皆さんにデラ知っていただきたいという事でチョイスしまんた。

◆Lucky / SUPER CAR 収録作品:スリーアウトチェンジ(1998)

SUPERCAR(1995-2005)は、青森出身の4ピースバンドで、「98年組」と呼ばれる新世代ロック(くるり、NUMBER GIRL、中村和義など)の1つとしてカリスマ的存在なバンド。今回カバーした「Lucky」は、1stアルバム「スリーアウトチェンジ」に収録されており、そのローファイで気怠い感じの立ち振る舞いが、当時高校生で、バンドやりゃあモテると勘違いした桃野少年(動物占いは狸)にとって、持ってるだけでイケてるCDの1つとして、非常に刺激されまんた。青森出身の皆様は、ジャンジャン自慢するべし。

◆12月の雨の日 / はっぴぃえんど 収録作品:はっぴいえんど(1970)※通称「ゆでめん」

はっぴいえんど(1969-1972)は、僕世代でいうと、ドラマ「ロングバケーション」でも聞き覚えのある岩手県出身の大瀧詠一、後にYMOになる細野晴臣、作詞家としても有名な松本隆、日本を代表するギタリスト鈴木茂と、日本のロック界のモンスター級アーティストが集まる伝説のバンド。今回カバーした「12月の雨の日」は、1stアルバム「はっぴいえんど」に収録。歌っていうだけで風景が浮かんでくる様な楽曲に、皆さんを誘いたいと思いまんた。

◆The World / 9mm Parabellum Bullet 収録作品:Termination(2007)

9mm Parabellum Bullet(2004〜)は、横浜で結成された4ピースバンド。メンバーの中村君が仙台出身という事で、仙台でご当地アーティストとしてやりまんた。カバーした「The World」は、1stアルバム「Termination」に収録しており、僕にとっては出会いの曲(実はMONOBRIGHTとメジャーデビューが一緒)。歌謡曲の様にわかりやすいメロディーとカオスな音像という、混ぜるな危険を平気で混ぜるナイスバンド。

◆歌声よおこれ / サンボマスター 収録作品:サンボマスターは君に語りかける(2005)

サンボマスター(2000〜)は、福島出身の山口隆がVoのスリーピースバンド。ブチ切れながら愛を歌う独特のスタイルといい、MC中も敬語でキレている感じといい、人柄も愛されてるバンド。カバーした「歌声よおこれ」は2ndアルバム「サンボマスターは君に語りかける」に収録。震災後の落ち込んだ日本で、歌で心を暖かくしてくれるサンボマスターの様なバンドがいてホント良かったなとしみじみ。

◆青空 / THE BLUE HEARTS TRAIN-TRAIN(1988)

THE BLUE HEARTS(1985-1995)は、日本のパンクロックバンドといえば?で、みんなが思い描くであろうバンド。メンバーの甲本ヒロトと真島昌利は解散後、THE HIGH-LOWSを経て、現在クロマニヨンズで活動中。カバーした「青空」は3rdアルバム「TRAIN-TRAIN」に収録。一回聴いただけでわかるメロディーと、少年心を歌う歌詞が、男のノスタルジーに語りかけて来る哀愁ナンバー。

◆白い恋人達 / 桑田佳佑 収録作品:TOP OF THE POPS(2002)

桑田佳佑(1978〜)神奈川県茅ケ崎出身のシンガーソングライター。というか説明しなくてもみんな知ってるんじゃないのか(笑)。日本のキングオブPOPな、唯一無二のアーティスト。僕と無理矢理共通点を挙げると、事務所が同じアミューズ、2月生まれ、以上。今回カバーした「白い恋人達」は7thシングルであり、オリジナルアルバムには収録されず、ベストアルバム「TOP OF THE POPS」に収録されている。
この曲は冬に先駆けて皆さんに雪をお届けしたいという、どさんこボーイからのプレゼントのつもりで歌いまんた。

◆デイドリームビリーバー / THE TIMERS 収録作品:ザ•タイマーズ(1989)

THE TIMERS(1988-1989)は、忌野清志郎扮するシンガーZERRYが率いる覆面バンド。TVでも放送禁止用語丸出し、学園祭ではライブを暴動させるなど、反骨精神(つまりロック!)爆発な最高のバンド。今回カバーした「デイドリームビリーバー」は、THE MONKEESの日本語カバー曲なので、僕はカバーのカバーとなりまん。反骨精神丸出しな楽曲の中で、ふと優しいこのナンバーを聴くと、清志郎さんの素直な音楽愛を感じ、心がホクホク暖かい気持ちになる。愛を持って怒れる最高のミュージシャンの最高のパロディーミュージック。



「桃野を感じる詰め物」として、
今回発売されたツアーグッズ
「桃野感詰」

07.08@恵比寿リキッドルーム Photo: EIJI TANAKA

[セットリスト]
1. アナタ MAGIC
2. DANCING BABE
3. JOYJOYエクスペリエンス
4. 踊りませんか
5. NO CONTROL
6. 宇宙のロック
7. Timeless Melody
8. 夜明けのバル
9. スロウダイヴ
10. miu
11. COME TOGETHER
12. あの透明感と少年
13. 頭の中のSOS
14. WONDER WORLD

アンコール
1. Pet
2. WARP
3. 踊る脳

ダブルアンコール
1. オードリー・ヘプバーン泥棒
2. California Sun, California Rain

02.05@Akasaka BLITZ Photo:橋本塁(SOUND SHOOTER)  Report:奥村明裕/GBEV

今年1月13日から仙台→札幌→広島→福岡→大阪→名古屋と巡った"淫ビテーション・ツアー"。7ヵ所目にしてファイナル・ディスティネーションとなる赤坂BLITZへと期待に胸膨らませて到着すると、会場周辺には早くから大勢のカップルや子ども連れのご家族の姿が! いやはや、遂にMONOBRIGHTも国民的人気を博するようになったかと感慨に耽ったのも束の間、BLITZ前に設置されたスケートリンクが大盛況だったのでした(ズコッ!)。しか~し、BLITZ内部に足を踏み入れると、前に進むのに難儀するくらい、フロアはお客さんでビッシリ! そう、ファイナルのチケットは見事ソールド・アウトとなり、開演の時間が近づくにつれ場内の熱気は目に見えて高まっていくのだった。

定刻の18時になると、突如場内が暗転。SEの「淫ピーDANCE」に乗って腕を激しくバンザイさせて桃野が、続いて小さくコマネチしながらヒダカもオン・ステージ。大きな歓声が沸き上がるなか、「おはよ~ございます! MONOBRIGHTだぁ!」と桃野がシャウト、「アカサカ踊ろうぜ~!!」と一気呵成にオープニングの「英雄ノヴァ」へ! 真夏の太陽に照らされたようにフロアは一時に沸き立ち、桃野はフロア前で踊りながらハンド・マイクで熱唱する(間奏では盛大なオイ・コールも!)。2階席ではロッカトレンチ、YOUR SONG IS GOOD、磯部正文氏らも見守るなか、「まだまだ踊ろうゼ、アカサカー!」と間髪おかず「ポーツス」に雪崩れ込み、ムチのようにしなる骨太グルーブがフロアを揺らす!揺らす!(ギター・ソロでは松下が背面弾きを披露!)。さらに桃野もギターを掻き鳴らした「JOYJOYエクスペリエンス」では、再び弾けるようなオイ・コールが勃発。極彩色のバンド・サウンドが早々とBLITZを最高潮へと持ち上げた(<ふたりの愛 アカサカの愛!>と歌詞もファイナル仕様!)。

最初のブレイクでは、「あらためまして、MONO……ゲホゴホッ!」と、いきなりムセる桃野(笑)。「第一声でムセるなんて、すべて台無しよ!」とすかさずヒダカがつっこんで、「1人の子持ちではありますが、あらためてMONOBRIGHTと結婚ってコトで、お世話になりますヨロシク!」とご挨拶。「淫靡な日々も今日で終わるということは、明日から清廉潔白な人になるってこと。1日8回もしないですよね?」(ヒダカ)、「いきなり僕のG行為の話っ!?」(桃野)とひとしきり会場を笑わせた後、ステージ袖からミニ・サイズの酒樽が登場。木槌を持った桃野が「結婚を祝して、せーの、よいしょ~」と呼びかけてビバ☆鏡開き! そう、この夜のライブは"結婚披露宴"という名目で、鏡開きに始まり随所にめでたいハプニングが仕掛けられていたのだ(宴の席だからして、ローディやスタッフも正装!)。「新婚ホヤホヤのMONOBRIGHTです! 披露宴にこれだけたくさんの人に来てもらって、ありがとうございます!」とヒダカもMC――「こんな小さい子たちまで俺たちのこと観にきてくれたんだと思ったら、スケートに来たお客さんだった(笑)」(ヒダカ)、「だはははは! 老若男女きたなあと」(桃野)、「俺がいちばん"老"だよね? 桃子、笑いすぎだよ! お会計するゾ! 俺、次バナナマン入るわ(笑)」(ヒダカ)――てな具合で、ライブは常に興奮と笑いに包まれて進行。「結構いい曲書いてますから、初期の曲やりましょうよ!」とヒダカが呼びかけて鳴らされた「デイドリームネイション」では、「わ――っ!」とひと際大きな歓声が沸き上がり、その勢いのまま「宇宙のロック」へ突入すれば再びBLITZにオイ・コールが共鳴。タッキーこと瀧谷の快活なリズムとベース・出口の鬼のダウン・ピッキング(松井常松を彷彿!?)が強力な推進力を生み出し、オーディエンスを高揚感の果てへと引き連れていった。

当初は"monobright+1"とでもいうような印象があったけれど、結婚生活2ヵ月を経たこの夜は遠慮なしに音と気持ちをメンバー同士ぶつけ合っていて、まさしく"五位一体"のバンド・サウンドが放たれていた。平たく言ってサウンドは分厚くカラフルになったし、もうひとつの如実な"ヒダカ効果"は「MCがムダに長い」ということ(笑)。メンバーが何ごとかを話すとヒダカがすかさずつっこんで、それに対するメンバーのリアクションをさらにイジるという、ドSとドMによる"イジり・スパイラル"が発生し(そのやりとりがイチイチおもろー!)、この夜も20分近くしゃべり倒したブレイクもあったほど(スタッフはヒヤヒヤ?笑)。いっそトークの合間に演奏するっていうトーク主体のライブがあっても面白いんじゃないかと思ってしまうくらい、MCでも飽きさせない新生MONOBRIGHT。「雨にうたえば」「孤独の太陽」など代表曲から新曲「WONDER WORLD」を惜しげもなく披露し、後半戦では「小粋なナンバーいっちゃいましょう!」(桃野)と南国ビートが爽快なニュー・ソング「DANCING BABE」もプレイ! さっそくオーディエンスを盛大にジャンプ・アップさせ、「まだまだ踊ろうぜアカサカ~!」(桃野)と、終盤の「踊る脳」ではステージ後方に特大のバック・ドロップが!(バンド・ロゴと鶴亀をあしらっためでたい紅白仕様!)。驚きと興奮とでBLITZのテンションは沸点を突き抜け、「愛してるぜアカサカ! 最高だぜ!!」と桃野も怪気炎をあげて「旅立ちと少年2」で本編を締め括ったのだった。

アンコールを求める声が鳴り響くなか、「本日はMONOBRIGHT"淫ビテーション・ツアー"ファイナル、兼、MONOBRIGHT家 披露宴会場にお越しいただき、誠にありがとうございます」と、おもむろに女性のナレーションが! 「皆様、エンダァ、奥様……失礼いたしマシータ(場内爆笑!)。このまま披露宴は二次会の方に入らせていただきたいと思います。それに伴いまして、新郎新婦はお色直しに入らせていただいております。リハーサルで拝見しましたところ、その姿は肉食系で男らしく、凛々しさまで感じた次第でございます。準備が整いますまで、今しばらくお待ちください」と待つこと数分――「CAN YOU CELEBRATE?」にのって、メンバーが初お披露目となるブラック・コスチュームで再入場! そして「各界著名人から祝電が届いてます!」(ヒダカ)とメンバーひとりずつ祝電を読み上げる――「MONOBRGHT様 ヒダカトオル様 ご結婚おめでとうございます。ヒダカさん最近キレイになったと思ったら、そういうことだったんですね」とのユアソン・JxJxをはじめ、怒髪天、SCOOBIE DO、磯部正文UNCHAIN、ロッカトレンチ、セカイイチ、NICO Touches the Walls、flumpool、FoZZtone、藍坊主、LOVE LOVE LOVE、さらにPerfumeまで! そして、「結婚式ならではのナンバーをプレゼントしたいと思います! 瀧谷 翼くん、どうぞ!」(桃野)と奏でられたのは、定番のウェディング・ソング「お嫁サンバ」! HIROMI GOの歌マネを交えながら桃野が熱唱し、続けてヒダカのキーボードがはじき出したのは、パンク版「嫁に来ないか」こと「BE MY WIFE」(by BEAT CRUSADERS)! ワン・コーラスだけではあったがヒダカがボーカルをとると場内大熱狂となり、さらにニュー・シングルから炎の蹴球ソング「COME TOGETHER」、そしてチョッ速のバースト・ナンバー「正義にて」では桃野が客席へダイブ! クラウド・サーフしようと試みるもあえなく転落、ローディに抱きかかえられるようにしてステージへ舞い戻り、今度はスピーカーによじ登ってジャンプで決めるのかと思いきや、そのまま座り込む!という新しいステージ・アクションを展開し、いかんなく"桃野っぷり"を発揮した桃野だった(正直、グダグダだったなあ・笑)。

"三次会"という名のダブル・アンコールにも応え、「そんなにMONOBRGHT好きでいいんかい! じゃあ、新曲プレゼントしていいかい!?」(桃野)と、初披露のナンバー「国産バイブレーション」、そして「もう1曲プレゼントいいかい!?」と最後はキラー・チューン「未完成ライオット」で今一度BLITZ大炎上! そのようにして、燃え上がるような熱狂のなか2時間半近いステージは幕を閉じたのだった。ひと息つく間もなく、4月8日からは――先日UstreamされたWeb番組「MONOBRIGHT日本列島ダーツの旅」でメンバーの放ったダーツにより決定した――追加公演「~COME TOGETHERしようぜ~」が控えている。その後には、いよいよ我々は"DO!10攻約宣言"のファイナル・ミッション=『ACME』(4thアルバム)へと到達!? そう、本当のお楽しみはこれからなのだ。(奥村明裕/GBEV)