In the late summer.

My back pages.

「REBECCA LIVE ’85-’86 -Maybe Tomorrow & Secret Gig Complete Edition-」
DVD遂に2017年7月26日発売!

2017年7月25日
今、大阪のホテルでここの部分を書いている。
REBECCAのTOURが今日大阪フェスティヴァルホールで幕を開けた。
そして明日DVDが発売される。

6月20日マスコミ試写会
6月25日全国19館20スクリーン劇場上映
7月06日マスコミ試写会
7月14日SonyMusic試写会
7月21日GYAO試写会
7月25日REBECCA TOUR初日 大阪フェスティヴァルホール
そして、
7月26日DVD発売!

ブックレットの中の渋谷公会堂の資料は、チケットも含めて俺が保存していたもの。
きちんとファイリングしていたんだね。
REBECCAのこの前のツアー「WILD & HONEY TOUR」頃から撮影資料をファイリングし始めていて、
当然俺は当時は若かったし、アシスタントもいなかったし
LIVE収録する時は自分でもそうするものだとも思っていたのだろう。
ワープロやパソコンのワープロソフトの登場によりやがて資料は紙からデータに変わっていく。
今回久しぶりに取り出して見た懐かしい資料では1988年の「浜田省吾 A PLACE IN THE SUN ”渚園”」とか
1986年の「REBECCA MV “Raspberry Dream”」とかがあったな。
あの当時の几帳面さが、その後何故こんなにも失われていったのかは不思議だが、
スタッフからは「俺は物持ちが良い」とは今も言われている(笑)。

1985年12月25日、晴れ。
俺はライブ本番中は渋谷公会堂の駐車場に停めてある中継車の中にいた。
そしてそのライブは翌86年に7曲41分の「REBECCA LIVE」として発売された。
当時のオフライン編集の機材は“編集“とは名ばかりの”上書きダビング”のようなものだった。
CBS/SONY市ヶ谷ビルの地下の部屋でガッチャンコガッチャンコとテープを入れ替えダビング編集してた。
俺は西武池袋線の大泉学園駅の
風呂無し湯沸かし器無しエアコン無しテレビ無しビデオデッキ無しステレオ無し
のアパートに住んでいて
銭湯に間に合わない時は会社の湯沸かし器で腰をかがめて洗髪してたのを今でも思い出す。
夏はヤカンに水を入れてアパート横の空き地兼駐車場で水浴びをした。
それは風呂付きのアパートに引っ越す1年前のこと。

このツアーの一番大きなキャパのホールが渋谷公会堂だった。
完全な上昇気流に乗ったREBECCAのビデオをCBS/SONYは一刻も早く発売したがった。
今のように収録後に全曲をオフラインしてその中から選曲する時間的余裕はなかった。
そこで発売ソフトに収録する曲をセレクトしてもらいその7曲のみを編集した。
「REBECCA LIVE」は7曲41分の「氷山の一角」として発売された。
音楽ソフトの黎明期でもあり、41分でも今と比べて高額だった。
当時の発売価格は、VHSとβ(ベータ)は7,800円、LD(レーザーディスク)とVHD(ビデオハードディスク )は6,800円。
それでもこのビデオは大ヒットセールスを記録し、そして間違いなくその後の俺の人生にも影響を与えた。
しかし、今回の「REBECCA LIVE ’85-’86 -Maybe Tomorrow & Secret Gig Complete Edition-」DVDが
ノーカット完全収録で2枚組で6,000円(税抜き)!隔世の感があるね。

1986年11月4日、曇りのち雨。
早稲田大学の学園祭。「Special Love Letter」という企画で
見事シークレットライブの企画を得たのは早稲田大学UBC。
この日はFMの公録も入ることに。
しかしライブ本番前に雨が…。
ステージ周りの電圧が不安定になり、土橋のシンセが故障してしまう。
予定していたセットリストは演奏できず、もはや「何の曲だったら演れるか?」状態。
急所大型テントが設置された。
しかしこのテントがその後俺を苦しめることになる。
FMの公録以外に宣伝スタッフによってTVオンエアー用に映像を提要することになっていた。
しかし、急遽設置されたテントにはビバレッジメーカー「キリン」のロゴが!
そして、あろうことかTV番組のスポンサーはライバル会社。
宣伝担当「板屋、頼むからテントの文字を何とかして消してくれ!」
1986年当時の編集室の機材のレベルでハンディカメラで撮られた画像に映ったテントの文字に
モザイクを入れるのがどれだけ大変だったことか…。

およそ32年、31年と言う年月は映像編集に革命的な進化をもたらした。
今回初めて全曲のカメラ素材を俯瞰的に見ながら編集出来た。そして改めて思い知ることになった。
なんとも「木を見て森を見ず」の32年間だったことか。
その若い樹が織りなす森は想像をはるかに超える深淵さを持っていた。
「その瞬間」を本編終了後の観客のアンコールで感じることが出来る。

NOKKOがこのビデオを初めて観てのインタビューでこう語っている。
「当時の私たちって凄かったんですね」
メンバーも俺も32年後の今そのことを知る。

REBECCAの2017年ツアーで会場で配布するFLYER(チラシ)にコメントを頼まれてこう書いた。

1985年12月25日に収録された「REBECCA LIVE」は翌1986年に7曲41分で「氷山の一角」の様に発売された。
そして31年後の2017年に完全版全19曲105分が発売され、その制作に携わって改めて思い知らされた。
それは「木を見て森を見ず」の32年間だったと。
アマゾンの森が地球に酸素を供給するように、今なお邦楽ロック界にエネルギーを発し続ける奇跡の原生林の誕生の瞬間。
32年後にその瞬間を世の中に伝えることが出来た。最高にHappyだ!生きてて良かった!
32年前と32年後の監督:板屋宏幸

2017年8月31日、9月1日
REBECCAツアー最終公演。28年ぶりの武道館2Days。
無事に千秋楽。

始まりがあれば終わりがある。
終わりがあれば始まりもある。

2017年9月6日
SHOGO HAMADA & THE J.S. INSPIRATIONS
「The Moonlight Cats Radio Show」 Vol. 1 & Vol. 2を同時リリース。
収録曲よりリード曲「What’ Going on」のMVを制作。

浜田省吾FC TOUR 2017が9月24日から始まる。
詳しくはまた次回。

Best Regards.
Hiroyuki Itaya
12/Sep./2017