前作のアルバム『ベッドタウン』で、その独特のサウンドと歌詞世界が一つ完成されたとすれば、今回の3曲入りマキシシングル『愛の言葉』は、高橋徹也の新たな展開の幕開けとなる作品か。
新たにドラムとしてFishmansの茂木氏を迎え、より軽快で強靱なリズムが心地よい80'sテイストの名曲「愛の言葉」、前作の歌詞世界を想い起こさせながらも、ほのかに希望の光が差してくるような荘厳さを併せ持つ「音のない音楽」、そしてフュージョン的アプローチと同時にベルリン時代のボウイを連想させる初のインスト「the garden」と、旺盛な創作欲が溢れ出たかのような高橋徹也の新作3曲。

1 愛の言葉
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流れていくのは愛の言葉だけ
途切れてしまうのは二人の言葉だけ

何度でも僕は同じ疑問を投げかけてみる
その度に君は目の前の男が遠くなる

それはまともな恋というには温度が低いから
深夜のテレビ無名のコメディアンは喋り続ける

僕は今まで出会った人たちに
特別な想いを
どうやって伝えてきたのか
思い出せない

流れていくのは愛の言葉だけ
途切れてしまうのは二人の言葉だけ

古い映画のラストシーンで
勇敢な主人公が
恋人の為に叫ぶ言葉も

ひどく安上がりな流行歌に
この夜の至るところに
溢れてるはずのその言葉を

思い出せない
揺れてる
まわってる

僕は今まで出会った人たちに
特別な想いを
どうやって伝えてきたのか
思い出せない

流れていくのは愛の言葉だけ
途切れてしまうのは二人の言葉だけ
流れていくのは愛の言葉だけ
途切れてしまうのは言葉というコメディ

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2 音のない音楽
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テレビを見ても
電話をしても
すれ違っても
何をやっても
どうしても僕は君の気持ちがわからないんだ

優しいメロディ
悲しい言葉
気安く誰かが言うけれど
どんな気分で唄っているのか分からないのか

ステレオの前でその瞬間を待っている
新しい音楽が現れる奇跡を
ボリュームを上げて怖がらずに目を開けて
音のない音楽が降り注ぐ
あなたに

電車の中で
食事の席で
ふとした所で
あらゆる君が
どんな気分で生きているのか分からないんだ

僕は会いたい
普通の人に
僕はなりたい
なれるもの全てに
どんな気分で暮らしていても構わないから
ステレオの前でその瞬間を待っている
新しい音楽が現れる奇跡を
ボリュームを上げて怖がらずに目を開けて
音のない音楽が降り注ぐ
あなたに

ステレオの前でその瞬間を待っている
新しい音楽が現れる奇跡を
ボリュームを上げて怖がらずに目を開けて
音のない音楽が降り注ぐ
あなたに

3 the garden(インストゥルメンタル)
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