Words from SONY TECHNO

SonyTechnoは、94年の5月、この「テクノ専門学校第1号」のリリースからスタートし(同時にリリースされたのは、ケン・イシイ「ガーデン・オン・ザ・パーム」、エイフェックス・ツイン「アンビエント・ワークス」)、それから、はや6年。

94年のエイフェックス・ツイン「アンビエント・ワークス」の、レコード店の初回オーダーはわずか1,000枚でした。(それから現在まで30倍以上の売り上げを記録)あのころは、パーティーに300人集まれば大成功。

それからめくるめく、怒濤のソニテクのリリースがスタートし(6年間で約200タイトルのリリース)、

R & S NIGHT(Aug1994)、WARP NIGHT (Nov1995)、なんていうのもありグワグワと地下に潜っていたパワーが、少しずつ大きくなっていきました。
FLIER
それからテレビや新聞にまで、テクノが、新鮮なキーワードとして至る所で語られ始めました。

いま、音楽ジャンルとしてのテクノは多様化しました。

しかし、概念としてのテクノは、より確固としたモノとしてみんなのなかに築かれたんではないかなと思います。

ここにテクノが自由でありつづけるために、ソニーテクノは終了します。

DIY精神が元にあるとすれば、やはり、やりたい人が、信じる人が、やりやすい場所で継続するほうが、いいのでしょう。

ボランティアで、ソニーテクノページに代わる、新しいサイトも始まるようです。

「ボクも、インディペンデントに、ワクワク、どきどきする、あたらしい、レーベル を創ろうと、計画中です。(興味のある人メールください。)」

みんなも、もう始めてるしね。

ああ、楽しかった、小学校6年分の夏休みみたいに。
また、みんなで遊ぼう。

Thanks to all the people through all the Sony Techno Project,who have supported our label.
Goodbye Yesterday, Hello Future.

弘石雅和([email protected]) EX. SonyTechno A&R

追伸
エレキング 34号(11月15日発売)で、SonyTechnoの歴史&今後のテクノ、クラブをとりまく状況について、deepに本音で野田編集長と、語り合った原稿が掲載される予定です。
1回総括して、つぎに行こうという、アレです。
何が、あったのかもっと知りたい人はそちらでわかると思うよ。

------------------

突然ですが、ソニーテクノは終了します。

ボクがソニーテクノページの制作に関わったのは、今から3年半前、97年の2月からです。作り手側としては、みんながこのソニーテクノページを通じて、エレクトロニック・ミュージックにもっと興味を持ってくれたら、みんなにエレクトロニック・ミュージックのすばらしさををもっと伝えることができたら、それは凄く素晴らしいことだろう、と信じて、昨年末までA&Rの仕事のかたわら、制作スタッフといっしょに毎月ページを作り続けてきました。

ソニーテクノからの新譜CDの紹介に始まり、アーティスト来日公演のイベントレポート、インタビュー、アンケートによるソニテクアワード、ビギナーの為のDJ講座など、毎月の特集ページの作業量は多く、かなり忙しかったですが、本当に楽しい仕事をさせてもらいました。ページへのアクセス数も毎週ドンドン増えて、(なんと、実は今も衰えていません)ユーザーの皆さんからのフィードバックも数え切れないほど。ソニテクメールの登録もかなりの数に登っていました。終わってしまうのは本当に残念です。

昨年末、ソニーテクノページは、様々な諸事情により定期的に更新していくことができなくなりました。制作スタッフの中でも、何とかこのまま続けていきたいという気持ちが強く、とりあえずページの更新を休止状態にしたまま、 幾度となくスタッフミーティングを行い、検討を重ねましたが、SonyMusicの枠の中で今まで通りこのサイトを維持していくよりも、終了するのが良いだろう、という結論に至ってしまいました。

終了直前まで担当していた最後のWEBの制作スタッフを代表して、制作に協力していただいたすべてのアーティスト、スタッフ、その他本当にたくさんの方々、そしてこれまでアクセスしてくれたすべての方々に厚く感謝します。

本当に残念ですが、これにて終了とさせていただきます。長い間、ありがとうございました。

ナガミネ / Ex. SonyTechno A&R

★最後に余談ですが、今年の2000年というのは、

「1900年代はもう終わってしまった」。
「しかし、21世紀はまだ来ていない」。

という、まさにハザマの年。来るべき新しい時代に向けての準備期間。今年何をするかで、未来の僕らの道が見えてくるかも。

ボクは、ソニーテクノページにかわるような新しいサイトを、地道に始めようと思います。

あなたは何を始めますか?