PROFILE ドラムンベース界のプリンス(と勝手に呼ぶ)、SQUAREPUSHERことトム・ジェンキンソン。取材日は眠かったみたいであくび連発。『BIG LOADA』が只今発売中。それからSQUAREPUSHERの初期の音源を集めたアルバム『Burning'N' tree』(ソニー)が10/15発売予定。チェキ! 七月リキッドルームの単独公演で踊り狂った方は反趨しながらコレを読んでくださいな。富士ロックでスクエアプッシャー観ようとしていたのに残念ながら(涙)だった方コレを読んでアルバムを待とう!
「あの日は凄く良い出来だったと思う。僕自身も楽しんだし、観客もエンジョイしてたみたいだったね」 バカサクレツした生ベースと複雑骨折したようなブレイクビーツが作り出すスクエアプッシャーのサウンドはフュージョンやジャズ、ダブ、ロックにテクノ、ドラムンベースetcがごっちゃになったオリジナル・スタイルだ。 「子供の頃から音楽が好きで両親のレコードを良く聴いてた。両親はダブが好きだったんだ。小さな頃から物事を分析して考えるのが好きで、この音楽はどうやって作るんだろう?なんて考えてた」 そのうちギターを手にするようになり、その後ベースへと転向。 「ベースの魅力は肉体的なところだね。全身を使って音を出すから。おと、音域も広いしね。とにかくベースを弾きたくていろんなバンドに参加していたんだ。折衷的なサウンド・アプローチはそういうことから出来上がっていったんだと思うよ」 とまたまた自己分析するトム。ステレオタイプ、デューク・オブ・ハリンゲイといった別名義でシングルをリリースし活動していた彼は、ある時リチャード・D・ジェイムス(=エイフェックス・ツイン)と出会う。 「たまたまリチャードがライブを観に来てくれたんだ。凄く気に入ってくれて、それで彼のレーベルのリフレックスと契約することが出来た」 そして、シーンに衝撃を与えた名曲(笑撃の迷曲?)"スクエアプッシャー"を含むファースト・アルバムをリフレックスよりリリース、一躍時の人となった。 「もともとエイフェックスのサウンドのファンだったんだ。リチャードと僕のサウンドはアティテュードが似ているんじゃないかな。売れようが売れまいが気にせずに自分の納得のいくものを作っているし、どこかのシーンに属するような音楽をやっているわけではないからね。一緒に曲も作っているんだ。まったくの遊びのつもりでやっているから、リリースの予定は今のところないよ」 最後に彼のオールタイム・ファイヴァリットを教えてもらった。 「う〜ん....そうだな....ダブのキング・タビー、オーガスタス・パブロ....それから....ジャコ・パストリアスやマイルス・デイヴィス、彼は長いキャリアを持っているけど、その時期も素晴しいよね。あとは初期のデトロイト・テクノ、カール・クレイグとかデリック・メイとかかな」 最後にもうひとつ、今のシーンで共感できるアーティストは? 「タルヴィン・シン(ブリット・エイジアンのパーカッション奏者)とは何かやりたいな。彼とは凄く共通点があると思うんだ」
|
1997 (C) Sony Music Entertainment (Japan) Inc.