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年末パーティー・レポート


1996.12.23(MON)
BLECH
@Vinyl (ex-Shelter) / NEW YORK

当日かなりの混雑が予想されるためSTARANGE RECORDSで前売りチケット購入。
チケットはニューヨークのイベントにしては$25と高額で、嫌が上にも期待が高まります。
10時ドアーオープンなので普通は12-1時頃行くのだけど、早めの11時に行くと約400人が2ブロックに渡って長蛇の列!
しかも前売り券、当日券、ゲストと全てが一つの列でこれじゃ前売り買った意味がないよ。
でもちゃんとドアマンが見回りに来てゲストの人とか有名人は先に入れていました。

約2時間後厳重なボディーチェックの後入場。
客の約8割はバギーパンツにラルフ等のジャケットを着たレイバーであとの2割は一応リチャード・ジェイムスを見ておこうという業界人。

サブ・フロアではDJ フランク Oがエキゾティック・ダンサーを従えプレイした後、ワープ・レコードが97年に推すアーチストの一人、ジミ・テナーが登場。
思ったより小柄でスリムな彼は素肌にピンクのボレロ・ジャケットをはおり、トレードマークの大きめの眼鏡をかけて60年代のソウルなんかを彷彿とさせるようなステージ。
サン・ラの「アウタースペース」やジョージ・フェイムの曲なども取り上げていたけど、たまに突然リズムボックスのエコーを思いっきり上げたりして、スペーシーな演出をやっていました。

メインフロアではフリー・フォームがまずステージに登場したものの、機材のトラブルでかわいそうなステージ。
続いて2:30頃にオーテカが現われ、DATを使いながらさまざまな音をクロスフェードさせるなかなかユニークなライブ。
ロシア民謡風のヒップホップっぽいサウンド(?)もあったりして気持ち悪いけどけっこうみんなノッていた。
続くマーク・ブルームはノリノリのアッパーな選曲でフロアをわかせていました。

そして会場中を「何時出てくるんだ」ってヤキモキさせたリチャード・ジャイムスが 5時過ぎに遂にDJブースに現われた!
アート・オブ・ノイズ風からブレイクビーツまで、けっこう踊らせます。
凄かったのは延々と続くジャズ(ジョージ川口のような)のドラムソロからノイズビートに変わっていくエクスペリメンタルなプレイ。
95年に彼がニッティング・ファクトリーで見せた段ボールと電動コーヒーミルを使ったDJ プレイを思い出させます。
時間が時間だったのでフロアの人数は減っていましたが、彼のおよそ90 分のDJプレイは確かにこの夜の最も個性的なセットだったと思います。


1997 (C) SONY RECORDS, a group of Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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