NEW CHAPTER OF HOUSE AND TECHNOをテーマにはじまったレイヴ・パーティー
LOW SPIRITを主催するウエストバムが中心となって91年からはじまったレイヴ・パーティー<MAYDAY>は、ベルリンの<LOVE
PARADE>とともにヨーロッパを代表するテクノの祭典だ。ここ数年はフランクフルトから少し離れた片田舎の町、ドルトモントで開催されている。最初は「NEW
CHAPTER OF HOUSE AND TECHNO」をテーマに、エイフェックス・ツインやジョーイ・ベルトラムなどが出演する先鋭的なレイヴ・パーティーとして動き出した<MAYDAY>は新しいダンス・ミュージックを多くの人々に紹介する場として、またレイヴ特有の快楽的な雰囲気を伝えるパーティーとして機能している。踊ることの気持ちよさは、多くの人々が集い、マスコミから脚光を浴びることでコマーシャルなイメージが生まれその雰囲気は壊れやすくなるものだが、いまもなお大規模なレイヴ・パーティーとして存続していることは評価に値するものである。そして今年は電気グルーヴをはじめグリーン・ヴェルヴェットやアドヴェントも出演するという。