ハヤシによるBEST ALBUM 『BESTOISU!!!!』全曲解説!!!!
『BESTOISU!!!!』
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POLYSICS BUDOKAN OR DIE!!!!
Disc-1 / POLYSICS BEST
01. Baby BIAS (2005.04.27 Sg. 『Baby BIAS』収録)
記念すべき、ヤノ加入後初のシングル。POLYSICS的にもシングルは2001年の『NEW WAVE JACKET』以来、実に4年ぶり。この曲のアイデアは最初のUKツアー中に浮かんだもの。「サビでハンドクラップが出来て、初めて聴く人でも楽しむことが出来る曲」というテーマで作った。
02. Young OH! OH! (2009.06.17 Sg. 『Young OH! OH!』収録)
POLYSICSというバンドの枠からさらにハミ出したくて作った曲。自分のギターの手癖も無視したくて、シンセでメインリフを作った。いざ出来上がってみると、どっからどう聴いても“POLYSICS”でしかない曲となり、満場一致でシングルとなる。ライブの楽しさが凝縮した曲で、演奏していても楽しいし、燃える。
03. Rocket (2007.11.21 Sg. 『Rocket』収録)
元々はフミが作った「ズボン」という曲がお蔵入りになったのを、俺が解体&再構築した曲。Aメロとサビの緩急の差がメチャクチャ激しい曲を作ってみたかった。アニメ『もやしもん』のエンディングテーマに決まった事もあって、Aメロは微生物がうじゃうじゃするイメージで打ち込みをした。
04. Digital Coffee (2008.04.23 Al. 『We ate the machine』収録)
「POLYがスカをやったら?」というテーマの元、フミと作る。Aメロは「ラップ」とも言えない「ただの早口」な感じで、フミと一緒に感性のみで書いた歌詞がとても気に入っている。中でも「恐怖新聞昨日廃刊」というワードはヒットだった。歌い方はテリー・ホールを意識してみた(笑)。
05. Electric Surfin' Go Go (2006.06.21 Sg. 『Electric Surfin' Go Go』収録)
「POLYSICSのアンセム」をテーマに作った曲であり、初めて歌詞にメッセージ的な内容を織り交ぜた曲でもある。サビの振り付けは2007年のアメリカツアー中で生まれたもので、一応「波」を表している(笑)。そこから衣装の色がオレンジに戻り、今も色は変わっていない。
06. White Snake (※未発表)
「POLYSICS流 FUNKの決定版」というのがテーマ。元々『Absolute POLYSICS』に収録される予定だったが、アルバムの方向性が決まった時に、うまくハマらずカットした曲。このベース録りをしている時にプロデューサーの岡野ハジメさんが、フミのことを「とても男らしい!」と大絶賛した。
07. I My Me Mine (2005.10.19 Al. 『Now is the time!』収録)
「サビがPOPであれば、余計な言葉なんかいらない」と思い、『National P』のツアーが終わった直後に作った曲。PVでストロングマシン2号ちゃんとのコラボもバッチリはまり、この曲やPVがきっかけでPOLYSICSの存在を知る人が増えた気がする。ヨーロッパでこの曲をやると、オーディエンスは縦笛の部分を大合唱する。
08. Beat Flash (2009.03.11 Sg. 『Shout Aloud! / Beat Flash』収録)
インディー時代の楽曲のスピード感や節操の無さを、今の4人でやってみると一体どんなものが出来上がるだろう? と思い作った。途中のヤノの「ボーーーイ!」の雄叫びがドンドンかすれていくのが、実にドキュメントだ。
09. Pretty Good (2008.03.19 Sg. 『Pretty Good』収録)
「POLYSICS、今年の春にデビュー!! 4月に1stシングルをリリース!!」そんなテーマの元、フミと作った曲。カヨのピアノが実にロックンロールで、ヤノのドラムは超マン・マシーン。生と機械が交ざったようなスネアの音がとても気持ちイイ。
10. 人生の灰 (2007.02.28 Al. 『KARATE HOUSE』収録)
POLYにありそうでなかったディスコ・パンク的なアプローチの曲。『KARATE HOUSE』の曲作りで一番最初に出来たのがこの曲だった。この時期はとにかくLCD Soundsystem、CSS、!!!(チック・チック・チック)、The RAPTURE等にドッパマリしていた時期だった。フミワールド全開の歌詞やメロディーラインが新鮮。
11. Shizuka is a machine doctor (2007.02.28 Al. 『KARATE HOUSE』収録)
元々は『Now is the time!』の頃に作った曲で、デモを作った当初はBPMはゆっくりで、歌は全編ヴォコーダー、ドラムは打ち込みの曲だった。そこからまたアレンジをしなおし、この形に。Aメロのドラムとベースのスライドが実に“XTC”チックで快感。
12. Catch On Everywhere (2007.01.31 Sg. 『Catch On Everywhere』収録)
“Tom Tom Club ミーツ 帰って来た酔っぱらい”な、ポップでファンキーなナンバー。PVではヤノが巨大化、俺が超縮小化されて演奏している。この撮影、時間が押しちゃって大変だったなぁ〜。俺のシーンの撮影は、朝5時からスタートだったんだよ(笑)。楽屋にはゲームが置いてあり「スーパーマリオ」をワープ使わずに全面クリアできる程、待ち時間が長かった。
13. Boys & Girls (2008.04.23 Al. 『We ate the machine』収録)
POLYがあえて「イケイケな四つ打ち」に挑戦してみた曲。左チャンネルにヤノの生ドラム、右チャンネルにドラム・マシンという振り分けがしてあり、ツインドラムの様な効果を出している。この曲をやる時の客席の雰囲気は毎回最高なものがある
14. シーラカンス イズ アンドロイド (2005.08.17 Sg. 『シーラカンス イズ アンドロイド』収録)
「サビでキッズの拳が上がる曲を」というテーマと、改めて自分達を紹介する歌詞の内容になっている。ライブで俺らも客もカオス状態となる間奏は、毎回スゴイテンションが会場を渦巻く。ちなみに歌詞の冒頭に出てくる「DAI ENDO」とは、UK.PROJECTの社長「daimas」のこと。
15. Speed Up (2009.09.16 Al. 『Absolute POLYSICS』収録)
「Pretty Good」の時に、この曲の青写真的なものが生まれるが、完成はしなかった。そこから何度もアレンジをし直してようやくこの形になり、『Absolute POLYSICS』にめでたく収録となる。何度挫折しそうになったか(笑)。ニートだった息子が何度も面接をして、やっと就職したかの様な気持ちだった。
16. Shout Aloud! (2009.03.11 Sg. 『Shout Aloud! / Beat Flash』収録)
「POLYSICS」をさらに加速したくてこの曲を作る。ここ最近の「インダストリアル・メタル・ブーム」の影響が大きく出た曲。ヴォコーダーと激しいビートが絡まるサビは演奏していて、かなり燃える。この曲のプロデューサーはアイゴンさん。レコーディング中、スタジオの出前のメニュー本を常に見ていた。
17. You-You-You (2006.10.25 Sg. 『You-You-You』収録)
コード進行&メロディー等はポップだが、ドラムアレンジは相当変態な曲。全員でドラムの周りに集まり、ヤノの手癖に全くない「非人間的なパターン」を作った。この曲で後のメインとなるヴォコーダー「Roland VP-550」と出会う。
Disc-2 / POLYSICS RARE & LIVE
01. Too Much Tokyo (未発表)
初めて「Tokyo」というものを意識して曲作りをしてみた。途中テンポチェンジするところは、昔よく朝まで踊っていた、「新宿リキッドルーム」からの朝帰りをイメージしている。生ベースとシンベの絡みが気持ち良い。
02. VIVA! (未発表)
運動会の徒競走のBGMにピッタリな、軽快なサビと、それに反するかの様な間奏のプログレ感が面白い曲。『Absolute POLYSICS』に収録のはずだったが、似た様なタイプの曲が多い理由で当時カットとなった。
03. First Aid (Alternative Version) (未発表)
『We ate the machine』を作っている時に出来た曲で、もちろんアルバムに収録するつもりだったが、この手のオルタナナンバーに新鮮味を感じず、再度アレンジし直すことに。それが『Absolute POLYSICS』に収録されたヴァージョンとなる。こうやって聴くと、これはこれで良い。
04. I Say I Don't Want (未発表)
『KARATE HOUSE』制作時に出来た曲。UKロックっぽいメロの雰囲気とノリが「邦楽ニューウェイヴ」がテーマのアルバムカラーとマッチしなくなり、カットすることに。梅津和時さんのサックスが最強にクレイジーかつ、ロックンロール!! フミのシンベもグルーヴィン!!
05. Moog Is Love (English Version) (2008.09.30 Al. 『We ate the machine <US盤>』収録)
『We ate the machine』の海外盤をリリースするにあたり、この曲と「Pretty Good」を英語詞で歌い直した。ヨーロッパツアー中、この曲をリハでちょこっとやったら、P.Aのアーノルドがえらく気に入ってしまい、毎日「頼むから『Moog』をやってくれ!」と言われることに。断ると「じゃ、俺だけの為にリハでやってくれ!」とも言われた。そんなに好きなの!?
06. Metal Coconuts (2006.04.24 Al. 『Now is the time! <UK盤>』収録)
POLYSICS版・シンセポップの名曲「Popcorn」を意識して作った曲。間奏のギター&シンセのソロバトルはえらく渋めで、カヨに「Yes」のリック・ウェイクマンが乗り移ったかのようだ。元々は3分ぐらいの曲だったが、このサイズの方がインパクトが高く、面白いという理由でこのサイズとなった。
07. Rain Rain Rain (2006.04.24 Al. 『Now is the time! <UK盤>』収録)
シンセがメインとなって引っぱっていくタイプの曲は、実はあまり無くて一度作ってみたかった。曲調は"初期ディペッシュ・モード"っぽく明るいが、実は、しりあがり寿先生の「箱船」がテーマとなっている暗い曲。
08. Super Sonic (2006.02.21 Al. 『Now is the time! <US盤>』収録)
ハードなどっしりした曲で、アメリカツアー中にイメージが沸いて出来た曲。実際アメリカツアー中にはよく演奏していた。多分日本では1,2回しか演奏していない。ドラムのゲートが2005年にはとても新鮮で、興奮した思い出がある。
09. XCT (Live at ROCK IN JAPAN FES.2007) (未発表ライブテイク)
今の4人で「ヤノ加入以前」の曲を演奏しているテイクを収録したかった。この年のジャパンフェスのライブはえらく演奏がソリッドで、その中でもこの「XCT」のテンションは凄まじかった。衣装はマリンルックだったけど(笑)。
10. S.V.O (Live at 新宿LOFT) (未発表ライブテイク)
新宿ロフトで行なわれたイベント「DRIVE TO 2010」。この日の記録として個人的にレコーダーを回していた。意外と良い音で録れていたので、この日来られなかったファンに少しでもこの日の空気感が伝わればいいなと思い収録した。このライブの完全記録版は、俺しか聴いていない。聴きたい?
11. FOR YOUNG ELECTRIC POP (Live at ROCK IN JAPAN FES.2009) (未発表ライブテイク)
一時期やらなかったこの曲が、最近えらく自分の中でブームというか、フィットする。自分が曲作りをする時のテーマは基本的に「FOR YOUNG ELECTRIC POP」なんだと思う。昼のライブとは思えないくらい、演奏がノっている。きっと、とても楽しかったのだろう。
12. 夏 Bam Bam (2009.09.16 Al. 『Absolute POLYSICS』 初回盤DVDメニュー画面収録)
『Absolute POLYSICS』初回限定盤DVDのメニュー画面に収録されている曲。「きっと、ファンはこの曲をCDで聴きたいのだろう!」と思い選曲した。というのは後付けで、要はどの曲でDisc-2を終わらせようか悩んでいた時に思いついた(笑)。今思えば、よく6時間で最後まで出来たよなぁ〜。
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