L'Arc〜en〜Ciel
「DRINK IT DOWN」スペシャルインタビュー[2/3]
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─ 独特のニューウェイヴ感がありますけど、作曲をする時にコンセプトとなったことを教えてもらえますか?
yukihiro:映像を観せてもらって……これはシリーズ4作目なんですけど、ゲーム自体の世界観は変わってないことがわかったから。最初はやっぱりゴシックな感じにしたいっていう気持ちはありましたね。で、とりあえずリズムが踊れる感じで、頭にちょっと怖い感じの導入部があって、ギターのリフものでっていうイメージで作りましたね

─ 曲が届いて、tetsuさんはどう感じましたか?
tetsu:そのゲームの映像を観て、『ああ、映像にぴったりな感じだな』と思いましたね

─ 歌詞はどういうことを書こうと思って、生まれた言葉なんですか?
hyde:僕もそれなりにゲームをやりこんだので(笑)、世界観はわかってるんですよ。『4』の全貌はまだ知らないんですけど、与えられている情報だけで『たぶんこうだなぁ』ってわかる(笑)
ken:お見通しだ!と(笑)
hyde:これ以外ねえだろう!って

─それ、完全にゲーマーの思考なんですけど(笑)。
hyde:だってどう見てもそうなんだもん! 『こいつ、絶対にいいものなわけないじゃん!』っていう、どう見ても悪い奴がいいものなんですよ、最初は。『これは絶対にあとで反転するなぁ』って想像して(笑)。僕の気持ちとしては、ダンテ(ゲームの中のキャラクター)が見た――
ken:はははははは
hyde:ダンテが見たネロ(同じくゲーム中の主人公)というか、ダンテの気持ちで詞を書くみたいな感じで書きつつ、それを何となく自分に置き換えて……完全には空想にしないで、自分のポジションでその世界観をイメージして、自分だったらこういう言い方をしたいなとか考えながら書いて行ったんですけど。ちょうどその前に富士急(ハイランド・コニファーフォレスト)でのライヴがあって、その時にkenちゃんと一緒にお化け屋敷に行ったんです。kenちゃんとかは怖いのを払拭するような見方をするわけですよ。怖くないようにお化け屋敷を見ようとする。それはなんか違うなと思って
ken:はははははは
hyde:お化け屋敷は恐怖を味わうものなんですよ! だから五感を恐怖に曝す、『自分はフラットです』みたいな感じで次の部屋へ入って行く感じが楽しいなと思って。で、その感覚を信じたいなと思ったの。ダンテのイメージもありながらも、恐怖というものを味わう……ある種、そこにはエロスを感じるんですよ。そういう部分もちゃんとミックスした詞にしたいなと思ってたんですよね

─ 今回の歌詞は進むにつれて、強い言葉がどんどん増えて行きますよね。それは今お話してくれたことがモチーフになってるんですかね?
hyde:うーん…………でもやっぱり『DEVIL MAY CRY』のファンなので、そこで流れる音楽として、言葉も恥ずかしくないものにしたいという気持ちがあって。それに強い言葉があったほうがゲームしてて燃えるだろうなっていう考えもあったし。だから音楽監督じゃないけど、そういう気持ちで携わってましたね

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