■1970年12月29日、島根県松江市に生まれる。
●中学時代、野球に熱中する一方、音楽にめざめ最初のバンドを組む。
■高校生になり、その哀愁を帯びた曲調に惹かれスパニッシュギターを習い始める。やがてジミ・ヘンドリックスの存在を知りブルースへ傾倒。自分が求めていた音楽の形を認識する。
●卒業後、資金稼ぎのために2年間のサラリーマン生活を経験し91年20歳、より広い音楽性を求めて上京する。
■音楽の専門学校でギター科に籍を置きつつ、学校の仲間と組んだバンドでライブ活動を続け23歳でプロになることを決心。
●その後、本格的ライブ活動時代を続けるがバンドは解散。それを機に、デモテープを一斉に15社に送りつけ、13社から次々と回答が届く。
■インディーズとして発表した楽曲もNACK5の「ジャパニーズ・ドリーム」でプロに混ざって、上位にチャートイン。
●98年7月1日、キューンレコードより「負け犬」でデビューが決定。作詞に大江千里、編曲に真心ブラザーズの桜井秀俊の協力を得て完成する。
■文化放送、ニッポン放送の新人試聴会では1位、2位に選ばれる。大阪有線全国チャートで、66位までチャートアップする。
山上ジュンを知るための7つのキーワード
1.野球
 ゴムではなく鉄のスパイクが履けるのも憧れた理由。レフトで5番を打ち、中学3年の時には全国大会に出場。しかしここぞという場面で交代劇に巻き込まれ、いいところを見せられない辛酸をなめる。今でも長距離ヒッター。のびのいい球を打つ(らしい)。
2.自力本願
 小4では、好きな女の子の隣の席を確保するために、席替えを取り仕切る学級委員長になる。思惑通りの席をゲットしたものの、彼女への愛を素直に表現できず、いじめてばかり。結果、学級会で裁判にかけられる始末。高校では、学園祭でバンド演奏時間を長くするために、文化委員長に立候補。何事も思い立ったら実力行使。
3.大失恋
 高2でクラスメートAの彼女を電話で誘惑、いつのまにか相思相愛に。しかし彼女の「もっと自由に遊びたいから」の理由で一方的にフラれてしまう。「今でも本当に理由がわからない」と涙目に…。この事件は今でも彼の心に焦げ跡を残している。(本当は自宅で行為中、親に現場を見られたことが原因か?)
4.ばあちゃん子
 高校時代、昼休みには給食を蹴り、いつもばあちゃんの家に帰って昼食をいただくのが日課。冬には教室にするめを持ち込み、ストーブで焼いたりもした風流者。また、ばあちゃんの家の2階は彼の練習スタジオでもあり、高1のときにはこの部屋でひたすらギターを弾き続け腕を磨いた。両親に「嫌われているのかも」と思っていた彼のサンクチュアリがばあちゃんの家。
5.資格マニア
 情報処理、簿記、英検2級、珠算2級を高校時代に取得。運転免許2種。
6.アルバイト
 夜8時から明朝4時まで冷凍庫の中の肉をパッケージする仕事。花屋で配達からコーディネートまでを担当。バカラ賭博場のボーイ(ヤバそうだったのですぐにやめた)。日雇いの肉体労働(特に夏はきつかった)などなど…。
7.好きなミュージシャン
 スティービー・ワンダー(70年代に発表されたもの)、ピート・タウンゼン、マイルス・デイビス、ジミ・ヘンドリックス、マーク・ボラン、ベック、井上陽水、ジョージ・ハリスン…。