ヨーロッパや南米など日本よりクラブの歴史がある国の観客の姿を見るにつけ思うことがあります。それはきっと彼の父親もお爺さんもそのチームのサポーターだったのだろうということ。まさに血で応援しているような姿です。羨ましい。
 たとえ次のワールドカップで日本代表が優勝したとしてもその羨ましさがなくなる訳ではありません。時間が必要です。Jリーグにとって、いや日本のサッカーにとって、どのチームが強いとか弱いとかではなく10年50年100年後にいま活動するクラブが存在すること、そして新しい確固たるクラブが全国に生まれること、これが最も大事なことだと思います。気の遠くなる話ですがとても夢のある戦いです。
DNAに刻まれる”おらが街のチーム”に声援を送る観客がスタジアムを満員にする日、その日こそJリーグが日本サッカー界が勝利する日なのでしょう。
 今回『Jリーグ百年構想』という素晴らしい理念にインスピレーションを得て、イメージソングを創りJリーガーの皆さんと共に歌えたことを本当に、本当に嬉しく思っています。あーだこーだ言っても、こんな凄い仕事ができて目頭熱くなっちゃってるんです。
 
ゴスペラーズ 村上てつや