別室 おみたさん | |
どうも、こんにちは。ちょっと気になったので教えて下さい。 スペースシャワーTVの「BBCレコーヂングセッション」で、 民生がアコギを弾いているときに別室(?)のような場所にいたのはなぜなんですか。 バンドのメンバーと一緒の場所でやると何か不都合なことでもあるのでしょうか。 おみたでした。 |
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そうなんです、不都合な事が出てくるのですよ。というのもあのときの奥田君はお菓子をずっと食べつづけてたので、その音が漏れないようにしなくちゃならなかったのでした。 マイクを通してずっとボリボリ、ボリボリと音が聞こえていたので大変でした。 その時奥田君が食べてたのはベビースターラーメンのチキン味で、時々カレーせんの音も混じってたかな。おみたさんももう一回ビデオを注意深く見なおすとその音がきこえるかも。(By ヤマケン) アホな発言はさておき、アコギ(アコースティック・ギター)の事ですがあのセッションの時、民生はドラムのまん前に居ましたよね。ご存知のようにドラムは音が大きくアコギは音が小さい、つまりアコギを録ろうとしているMICにドラムの音がたくさん入ってくると言う事なんです(これを『カブリ』と言います)。 ここで問題になるのはアコギの音がうまく録れないと言うよりもアコギを聞かせようとしてレベルを上げるとドラムの音まで変わってくるという事なんです。分かり易く言うと、近くに立ててあるドラム用のMICと少し離れたMICの音がミックスされ本来考えているドラムの音とは違った物になってしまいます。 だから他の楽器とは隔離された部屋(ブースと言いますが)にアコギをセットした訳です。 そうするとアコギのMICをどう加工しようが他の楽器に影響を与えない事になります。 アコギだけではありません、エレキ・ギターもオルガンも弾いているのは同じ空間ですが実際スピーカーが鳴っているのはブースの中なのです。 しかし完全にセパレーション(隔離)をとるのも絶対にイイとは言えません。少し位カブリがあった方が素敵な音になることも数多くあります。アルバム「井上陽水奥田民生」の『意外な言葉』は、全くセパレーションをとること無く同じ空間で演奏されたものなのです。 他の曲と少し違った雰囲気になっているのに気付いた方はいますか?ボーカルまでもが同じ空間でオーバーダビング無しに一発録りされたものなのです。 いろいろな録音テクニックを使っているのでそんな所にも注意してCDを聴いてみるのもおもしろいでしょう。 いや〜いい質問だったねヤマケン! |