宮ちゃん教えて!!



レコーディングとライヴのミキシングの違いって何?  原口 直樹さん
Q ども。初めまして。 先日、3月2日のcanannball京都公演に行ってきました。新鮮な曲を楽しみならふと思ったのですが、ミキサーの人(客席真ん中にデデンと座っている人でしよね?)の作業は、レコーディングとライヴの時では、やっぱり変わってくると思うんですけど、具体的にどう違うのでしょうか?まあ、レコーディングは曲ごと、ライヴはセットリスト全体を考えた調整が必要になってくるのかな、と何となく思っていたのですが・・・。
出来ればよろしくお答えください。ぜひ。
A 僕はRecording EngineerなのでRecordingから見たLiveとの違いと言う事で話を進めてみましょう。

一番の違いはRecordingの前にはまだ楽曲が完成してないと言う事ですかね。つまり何も無い状態から一つの作品を作って行くのがRecordingで、既にある作品をいかにして観客に聴かせる、見せると言うのがLiveな訳です(僕の勝手な解釈なんで違うと感じる人もいるとは思いますが)。

そうなるとRecordingでは何の制約も無しに1つの曲の一番良いと感じるMixingを心がければいいわけです。それとマルチトラックレコーディング(多重録音)が一般的なので、たとえば1人でいくつもの楽器の演奏やコーラスが出来るのもRecordingならではの技法ですね。Liveは同時演奏が基本ですから。
それと時間の制約も基本的には無いので、納得がいくまで作業が出来る事も違いかも知れません。僕がLiveのエンジニアをやったら18:30の開演に間に合わないかも(笑)。

同じミキサーと言う仕事でも確かに違いがあるのだけれど、どちらもアーティストの表現しようと思っている事やサウンドをリスナーに伝えると言う点では一緒なんですね。だから基本は同じ。

ナイスな質問ありがとやんした。

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