日記
肉マークのタトゥーを両肘に入れろ 2005.12.30[01:09]
28日。横浜ブリッツ。
我々の地元である横浜にてバチコーンとライブを行った。演奏中のことはあまり憶えていないが、良かった感触はある。出来たての頃のブリッツはステージ上が乾燥していて困ったが、今では非常に快適なハコのひとつになった。やりやすい。そして何より近い。
打ち上げは中華街にまたしても出掛け、「ここ、先週来たよね?」という店で「デジャブ?」というような料理をUNDER THE COUNTERと皆で食った。

29日。休み。京都料理を食う。オバンザーイ!
いよいよ明日は仕事納め。
最初にタイムテーブルを見たときはひっくり返りそうになったもんだけど、まあ腹括って、俺たちは俺たちのやり方でガツンとやる。本当に楽しみ。自分達が主催じゃないフェスでは初めてのトリだもんね。燃えるわなぁ、そりゃ。明日はイースタンユースに間に合うように会場入りしたいなぁ。頼むぞ、湾岸線!!


今日は最後に「超個人的・『あちらのお客様からです』と手渡されたい今年のアルバム」3枚を紹介して終わりにします。

・Clap Your Hands Say Yeah / Clap Your Hands Say Yeah
・Plans / Death Cab For Cutie
・Weight Is A Gift / Nada Surf

こんなグットミュージックをヒゲのマスターから手渡されたいもんだね。

イカリングをメリケンサック代わりに 2005.12.27[18:39]
24日。休み。チキンを焼いて食う。

25日。休み。買い物に出掛け、クリスマスとは何の関係もないウナギを食う。
しかし、24、25日と街のファーストフード店はチキンを求めるお客さんで長蛇の列だったなぁ。チキン業界(あるのか知らんけど)は今年のクリスマスも大繁盛。ウナギ屋は世のクリスマスムードに反抗するかのごとく、当たり前のように「和」だった。「べらんめえ、クリスマスなんて知るかっ!!」という大将の叫びが聞こえるような聞こえないような、非常に美味しいウナギだった。

26日。ZEPP福岡。
序盤は少し固かったけれど、中盤以降からはガッツリとやり、非常に楽しいライブだった。今日はいつになくケンがハジけているように見えたな。「クララが立った」的な、「ケンが動いた」という驚きがステージ上で何度かあったような気がする。
打ち上げではもつ鍋を食いながらUNDER THE COUNTERの関谷君などと話す。我々がよく使うスタジオでデモを録音したことがあるとのことで聞いてみると、名前を聞いたことのあるバンドや友人のバンドなどの名前が上がって驚いた。意外なところで繋がっていたりして面白い。

27日。戻り日。
JALの飛行機に乗り降りする際のアナウンスが以下のように聞こえて仕方ない。
「足下にご注意ください。ワキノシタ」
ウソだと思う人がきっといるだろうけど、「ワキノシタ」としか聞こえない。マネージャーやメンバーにそれを教えてみたところ、皆一様に「確かに『ワキノシタ』と聞こえる」とのこと。本当に不思議でならない。そして毎回、ニヤっとしてしまう。


音楽っていうのはある意味で「僕ら」をどこか現実から離れた世界に連れていってくれるような装置みたいなものでもあるし、時にはそれに反してもの凄く生々しい現実を突きつけてしまったりするものです。
ただ、ライブに限れば、圧倒的に前者であって欲しいと、やっている本人、つまり俺は思います。
言葉では説明できないような場所に、精神的な意味で行きたいんだなぁ。
まあ、価値観というのは人それぞれ。それはもうインターネットとかテレビとか、これだけメディアが発達した現代だったら誰でもわかること。世界のありようっていうのは、どう考えたって「混沌」そのものでしかないよ。もうグッチャグチャ。でもそれは当たり前のことでもあると。
まあ世界って言ったらデカくて分からないけど、ライブハウスまで空間を絞っても実はいろいろな人がいて、中には自分と相容れない考え方の人もいたりする。規模は小さいけど、まあそんなに綺麗な世界ではないよ。グッチャグチャ。
だからね、個々がそれぞれの価値観を否定し合ってもそれは不毛です。どんなに頑張っても、否定し合うことで良くなることなんてないからね、絶対。こういう場合はマイナス×マイナスはプラスにならないっていうか。

まああの、長くなったけど、つまり俺が言いたいのは、「自分とは違う価値観の人への寛容さというのをほんのちょっとだけ持って、あなたが楽しいと思う方法で、存分に楽しんで帰って欲しい」ということです。
それ以外ない。
心の底からワーっとなったら良いんです。そうさせたいのです。

キクラゲを栽培してみたい 2005.12.24[01:12]
22日。ケンタクロースこと喜多キャン介とウィーザーを観に行く。が、しかし!!首都高湾岸線はお台場あたりから断続的な渋滞。それによって会場に到着したのは20時くらいだった。ちょうど「SURF WAX AMERICA」のあたり。
完全に後半戦からだったけれど、今まで観たウィーザーの中では最も精神的に開かれたライブで本当に楽しめた。「ウィーザーってこんなだっけ?」と顔を見合わせるほどメンバーのテンションが高く、リヴァースはピョンピョンと飛び跳ねて格好良いというより可愛らしかった。途中からだったけど、本当に行って良かった。
帰りは中華街に寄ったのだけど、行きに2時間かかった道のりがたったの30分。ありえない。ありえな過ぎるので中華をガンガンに食って帰宅。

23日。ラジオ収録。
その後、スタジオに移動してアルバムの曲順(なんと前回の俺の案で決まった!)を決め、また曲間を決めた。
これでアルバムの作業はジョージ・マリノ氏によるマスタリングを残すのみとなった。いやね、本当に最高傑作だと俺は思う。ソルファで得たバンドアンサンブルに、初期衝動ではないけれど、今、俺らが持っているありったけのエモーションをぶち込めた。サイレンを作ったときと同じくらいの達成感がある。
出来るだけ早く聴かせたいよ、本当に。

タイトルとかもそのうち発表するのでお楽しみに。

米原あたりの雪景色 2005.12.22[01:43]
15日。ライブリハーサル。

16日。引き続きライブリハーサル。
その後、軽音楽部の連中と忘年会をやった。これは毎年、俺たちが4年のときに1年だった後輩(長崎出身)が幹事となって開催されている。お陰で当時の同級生や後輩連中とは今でも飲んだり遊んだりすることが多い。本当に有りがたい。感謝しないといけない。
まあでも、毎年毎年、和民なんだよなぁ。もう和民のコースメニューにあるキムチ鍋をいったい通算で何回食ったかわからないくらい俺たちは食ったはずだ。多分、来年も和民なんだろうなぁ。アイツのケータイのメモリーに和民の電話番号入ってたしなぁ…。

17日。まだまだライブリハーサル。

18日。休み。

19日。ZEPP大阪。
ZEPP大阪くらい大きいライブハウスになると、演奏した音が前から跳ね返ってきて、リハーサルのステージ上は自分の演奏音と跳ね返ってきた音で地獄のようになる。ムムムーといってステージ上のモニター環境を作って「大丈夫かなぁ」とか思っていると、本番になって不思議と混沌としていた中音がスッキリする。お客さんが入ると、跳ね返りが減るからだ。
ライブは非常に楽しかった。大阪のオーディエンスはいつ行ってもあったかい雰囲気で、割と身体を動かして楽しむ人が多いようにステージからは見える。そんな感じ。
打ち上げはインダストリアルソルトのボス、ニックと話し込む。片言の英語だったが、酔いのせいもあって楽しくコミュニケーションをはかれた。いろいろな音楽の話を通訳なしでした。ワオ!

20日。ZEPP名古屋。
ZEPP名古屋はZEPP大阪より少しだけ狭い。だけど、この少しの狭さのお陰なのか、非常にステージの中音がデッド、つまり跳ね返ったりまわったりする音が少ないのでやりやすい。日本にはいろいろなライブハウスがあって、それぞれ違ったモニター環境なので、ツア−をしているといろいろな発見があって面白い。300人くらいの会場から2000〜3000人くらいの会場へ移るのが一番キツイかな。その逆は全く大変じゃないのが不思議だけどね。名古屋のオーディエンスはとにかく歌う。リライトとか、俺より歌うので皆で驚いた。そして非常に楽しいライブだった。
打ち上げは、あふりらんぽで名古屋に来ていたハッチャク氏やブロードキャストのふたりといろいろな話で盛り上がった。

21日。戻り日。

そう言えば、新大阪の駅で5〜6人の男の子たちに囲まれサインを求めらて、「普段はこんなにいないよなぁ」とか思っていたら、明らかにアジカンを知らなそうな変なオッサンとかまで色紙を持って来てビックリした。で、まあ「娘とか息子かなぁ」とか「それにしても急に増えたなぁ」とか不思議に思ってたんだけど、色紙に「ブルートレイン」って書いてくれとか訳の分からないことを言うので、山ちゃんが怪しんで「宛名は何て書きますか?」ってきいたら「・・・ジュ、ジュンで・・・」みたいな、適当に言っている様子だったのでピンときたのだけど、これはどうやら、これをコピーして売るためにやってるね。まあ、何人かは普通の俺らのファンだったら嬉しいけど、駅とかで待ってる人(特に男の子)は今までもほとんど見かけたことないもんね。やられた。
こういうことやられると困るよなぁ。なんか変にこれから警戒してしまうのもおかしい話だしね。いちいち「こいつは売る気かなぁ」なんて思いたくないもんね。
まあでも、きっと今回の件で、変なサイン入りポスターとかが露天に並ぶんだろうね。どうせならサインボールとかにして売って欲しいよね。なんつって。
そういうの良くないと思うけどさ、ちょっと前に露天をスタッフが覗いたところ、ケンとキヨシのグッズみたいなのは一杯あったらしいんだけど、俺のグッズがヤマちゃんに比べてもとりわけ少なかったという報告をもらったんだよね。
ああいう人たちから、俺は「ブサイク」という烙印をもしかして押されてるのかなぁ。「メガネのヤツは売れない!」みたいなさ。もしくは「あのメガネのやつはギターかベース」みたいなさ、見た目とイメージで勝手にパート分けされてるみたいな。
まあ、どうでも良いか。

買う買わないはみなさんの自由なんであれですけど、俺はあんまり嬉しくないね。

今度こそ終わった。 2005.12.15[01:16]
7日。レコーディング。ベーシック録音。

8日。レコーディング。ギター録音。歌唱。

9日。レコーディング。歌唱というより絶唱かな。
今回のレコーディングで最も高いBフラットの音までを絶唱する新曲のレコーディングが終了。合わせて、「本当に本当に本当に本当にライオンだぁ」と歌いたくなるような気分で3rdアルバムのレコーディングが終了した。今回は凄く集中力のいるレコーディングだったけれど、途切れることなく皆で力を出し切って、本当に良い作業が出来たと思う。感無量。

10日。シングルの収録曲の打ち合わせ。シングル曲のタイトル、アルバムのタイトルが決定した。
そしてアルバムの曲順についても激しい討論(負傷者数名)をやった。アジカンはいつも、アルバムの曲順はメンバーそれぞれが曲順案を出し、それをみなで「アーでもないコーでもない、ましてやキーでもなければ、ニョーでもない」と討論に討論を重ねて決めている。もちろんモメる。そうするとディレクターやA&R、キャッツなどが間に入り、ときには我々よりも熱くなっているスタッフなどがいたりするが、そういう作業によってかなり民主的な方法で曲順は決定される。この討論はね、熱意があるヤツが勝つ。だけども熱意だけでも駄目。ということで、俺は「この曲順以外は絶対ありえねー!!」という案を今回はいつにもまして考えに考えて提出した。
結論は次回に持ち越しになったが、絶対アレしかありえないので、俺はまた「アーでもない、アーマイナーでもない」と皆と張り合って、最高の曲順でもってみなさんに新しいアルバムをお届けしたいと。燃えている。

そしてTD。TDとはトラックダウンの略ではないと見せかけて、本当にトラックダウンという作業名なのでそこんとこよろしく。ラストTD。LTDね。MLTDね。マジなラモスがとことんダメ出し。考えただけで恐い。

11日。休み。酒&酒。

12日。休み。ブロードキャストの房野君づてにお誘いを頂き、ダイノジの単独ライブを観に行った。非常に面白くて、ゲラゲラと笑った。特に漫才がやっぱり凄かったなぁ。あと、ダイノジのおふたりはロックが好きらしく、転換中にかかる曲が非常に良かった。
そう言えば、笑うとストレスが身体から落ちるような気がする。レコーディングで溜まった精神的な疲れがかなり癒えた良い休日だった。

13日。木更津でアーティスト写真の撮影。ニャー。
その後、取材とラジオ収録。TFMのアースギャラリーでレミオロメンとバンプ、そしてアジカンの3バンドで雑談したのだけど、なんか不思議な光景だった。
ラジアンリミテッドに生出演して帰宅。

14日。ライブリハーサル。

爆笑ダイエット 2005.12.06[21:52]
3日。スペイン坂でラジオ生出演。遠藤久美子さんはTVで観るよりずっと顔が小さくて可愛く、我々は遺伝子レベルでの敗北感をひしひしと味わいながら「やっぱりテレビの人は実際に観ると綺麗やねぇ」と移動の車の中、皆で感想を述べ合った。サテライトの公開ラジオは動物園の檻にでもブチ込まれたような気分になって緊張してしまう。

その後、スタジオに移動してリハーサル。

4日。ロック・オン・ロックに出演。charさんのバンドの凄いセッションを間近で観て、メンバー一同唸り上がった。「俺らのセッションはチ●ポコみたいなもんだね」というような内容のことをキヨシが言っていた。全くその通りだと思う。
また、久々にレミオロメンと対バン。下北沢とか渋谷とか、昔から何度か対バンしたことがあったりして、レミオロメンとは仲が良い。初めて下北沢シェルターで「雨上がり」を聴いたとき、「これはかなわんわ」と思い、心の底から衝撃を受けて、ドーンと凹んだことをレミオロメンのライブを観ながら思い出した。そしてセンチメンタルな気分になった。
セカイイチの岩崎君はその昔、俺が欲しがっていたバイブロキングというアンプの状態の良い中古品をタッチの差で購入し、その後が気になっていたので「音はどうカイヤ?」とステージで確認してみたところ、現在は真空管が故障したとのことで別のアンプを使っているということだった。当時は先を越されて「チクショー!」とか思ったけれど、セカイイチの「ふりだしの歌」という曲がもの凄く良いので個人的な恨みは全くない(あたりまえか)。今では俺が使うより、アンプにとってはむしろ良い結果だったと思うね。岩崎君、ギターうまいしね。セカイイチも良いバンドだしね。

そう言えば、楽屋で読んだ下世話な週刊誌に驚くべき記事が掲載されていた。それはダイエットについて記されたものだったが、その名も「陰毛ダイエット」という恐ろしく怪しいものだった(下ネタですいません)。方法としては、まずは陰毛のあたりを弧を描くようにさすり、その後、毛が抜けなくなる程度まで陰毛を引っ張るだけという内容であった。なんでも、「隠れてこんなことしている」というドキドキ感がホルモンの働きを活発にし、痩せるうえにフェロモンも沢山出るようになってモテモテになるというものだった。
この時点で、メンバー全員爆笑の渦だったのだが、その後の記述はさらに笑える内容で驚いた。それは男性の場合、このダイエット方法だけだとフェロモン過多でただのギラギラした野郎にしかならないので注意せよということだったのだが、驚くべきはその解決方法。それは「つま先立ちで小便をしろ」とのこと。もう笑い死にするかと思うくらい爆笑した。ありえない。
下ネタで申し訳ないけど、書かずにはいられなかった。すいません。

5日。休み。凄く久々に買い物。

6日。新曲リハーサル。そしてアルバムタイトルや曲順、新曲のタイトルを考えている。2月のシングルの後には、もちろんアルバムを出す予定。その最後の1曲を明日からレコーディング。

29回目 2005.12.03[00:55]
28日。ラジオ生出演を2本。
その2本の仕事の間にこの冬初めての鍋を食った。魚(クエだけど割と安価なヤツ) meets ポン酢。やっぱりポン酢は凄い。大概の鍋はポン酢によって、クラスでは生き物係とかでフナの世話ばっかりやらされているようなヤツが放送委員にランクアップされるくらいの魔法がかかる。「幸せって何だっけ?」と聞かれたら「ポン酢醤油のある家さ」と答えたくなるやね。
鍋の季節だニャー。コタツで鍋。

29日。ライブリハーサルをミッチリと。
その後、ラジオ出演。安田大サーカスの団長とクロちゃんを目撃し、芸能人を見るとテンションがアップするミーハー・チームの我々。すると、わざわざ挨拶しに来てくれて更に興奮。そして爆笑した。

30日。ラジオ出演。打ち合わせなど。東京FMでの生出演の後は都内のホテルに1泊。

1日。羽田から飛行機に乗り北海道へ。
札幌ペニーレン24でライジングサン以来、3ヶ月ぶりのライブ。緊張と興奮。いや、やっぱりライブは良い。最高。
初日はいろいろなトラブルがあったりするけど、北海道の夜はオーディエンスのお陰でとても熱かったです。最後の2曲は燃え上がり過ぎて久々に真っ白になって歌えました。ありがとう。

その後、寿司屋で誕生日カウントダウンパーレーを行い、皆に誕生日を祝ってもらう。しかし、リーダーのキタキャン介はまたしても打ち上げ中に爆睡し、あっさりと場の主役を俺から奪った。恐るべし。「なんか寿司がいつもよりしょっぱいな…」とか思っていたら「あ、これ俺の涙だ…」そういう夜だった。

2日。帰宅。うまい飯を食って「東京ゾンビ」を観る(2回目)。いや、本当に面白い。
掲示板の誕生日オメデトーコメントもチラ見したが、あまりにも多すぎて全部読むのを断念。ありがとう。家族とか恋人の誕生日とかも忘れずに祝ってやって下さい。


ブリと大根を一緒に煮て食うとウマイということを発見した人、凄いよね。そんでもって、「大根ブリ」だったら美味そうに思えないけど「ブリ大根」だったら美味そうに聞こえるところが、日本語の不思議なところだよね。ブリ大根を先日食べて、そういうつまらんことを考えた。

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