| message from pal@pop 「たまに細胞みたいのが見えるんですよ、空中に浮かんでるの。スゥーって消えてくんだけど、何かまたひとつ忘れたのかなぁって思うんです。子供の時はいっぱい見た。最近はあんまり見なくなっちゃったけど。」彼女(藤田陽子)は楽しそうにその細胞の絵を描いてみせた。不思議な子だ。「シナプス」という名の記憶をつかさどる神経細胞なのだと彼女は言う。僕には見えない。 ふと彼女の心の中を想像してみる。どんな子なんだろう?無垢さゆえに、奥行きを計るような具体的な言葉が見つからない。空のような透き通った深さだ。喜びとも憂いとも思われる色となって彼女の瞳に映っているその深さは、笑みの柔らかさと純真さゆえの凛とした眼光のコントラストによって、より一層「計り知れないもの」というイメージを強く帯びている。おそらく僕が詩を書くにあたって、彼女の言いたいことや夢を無理に語らせるのはナンセンスであろう。たった今感じた「何も無い真空の空間に吸い込まれるような感覚」こそ彼女の魅力によるものであるならば、彼女の深い奥行きをもった心の空間を言葉で埋めてしまうのはあまりに惜しい。 僕は彼女の魅力を漠然と「あかるいひかり」と形容し、透明なカプセルに入れたような「球体」のイメージとして保つことにした。そして、それを何の説明も要らないポジティブなエネルギーを放つメロディー(旋律)とハーモニー(和音)とに昇華させるよう努めた。「スフィア」とは、そんな「あかるいひかり」を秘めた「球体」のイメージであり、「ピビリラスパ」とは何の具体的な意味も持たない、しかし音となってポジティブなエネルギーを放つ無邪気な記号である。そして「藤田陽子」とは、正に太陽のように光り輝き街中に明るさと優しさをもたらすようなアーティストであって欲しいと願う。 |