日本唯一のヴォーカリスト&フリューゲルホーン・プレイヤー。父親の影響でノンジャンルで音楽に親しみ、中学時代にブラスバンドで初めての楽器コルネットを手にする。高校・大学はロック、ポップスのコピーバンドをしていたが、たまたま大学の学園祭でマイルス・デイビスの“IF I WERE A BELL”を吹いているのをジャズドラマーが聴いていてライブハウスでのセッションに誘わる。何度かのセッションでジャズに深く興味を覚える。 大学3年の時にオレゴン州に語学留学。その時のルームメイトがジャズピアニストだったことで一緒にバンド活動を開始。大学卒業後、ライブハウスで唄っているところをアメリカのラジオ・パーソナリティーがスカウト。2000年1月アルバム“Everythig She Said”でデビュー。当初から注目を集め、その年の8月には早くもブルーノート東京に出演。更にアルバムはアジア各国でもリリースされ11月には韓国ソウル大学の建国大学内ニューミレニアムホールにて海外での初ライブを行った。
ジャズの枠を越えた幅広い音楽性から平井 堅、Skoop On Somebody、今井美樹、m-flo、paris match、クランボン、椎名純平、大黒摩季etc.のシングル、アルバムに参加。また、その柔和な性格と甘い声で2001年にはBS-iの「LIVE! LOVE! EVE!」でMCを1年間務めた。現在、キリン「Four Roses」のCMキャラクターにて露出中。
2003年、アルバム『JINO in WONDERLAND』(UCCJ-2025)でメジャーデビューし、その洗練されたスラップ・テクニックに注目が集まる。同年より、AIのライブツアーをサポート。バンドでのライブアレンジも手掛けている。また、2004年11月には本人自身のインディーズ・レーベル“JINOJAM RECORDS”よりZEEBRAとのコラボレーションCD『GO FOR DA GOLD!!』発売など、ジャンルやスタイルにこだわらない活動を見せる。
その後、CHEMISTRY、Rhymester等R&B、Hip-Hop、J-Popなど幅広いジャンルのアーティストからのオファーによるコラボレーションを実現しつつ、2ndアルバム『Summer Madness』(02)、『Jazz 'n' Pop(ジャズンポップ)』(03)とに続く最新作『The Three Primary Colors』(04)では天才ベーシスト/マルチ・プレイヤー リチャード・ボナと共演して注目を集めている。
秋田慎治 piano, keyboards
1972年奈良出身。プレイヤー/アレンジャー/コンポーザーとして約5年間のプロ活動の後、97年渡米。中村照夫&ライジング・サン・バンド、ビクター・ジョーンズ・グループ等に加入、名門ライヴハウスBottom Lineをはじめ、マンハッタンを中心にライヴやレコーディングなど多岐にわたり活躍。スタンリー・タレンタイン、ヒューバート・ロウズ、バリー・フィナティら多くのジャズメンと共演。ライジング・サン・バンドとしては11年振り、ボブ・ミンツァ、ロイ・エアーズをゲストに迎えたアルバム『 RED SHOES 』(00)に参加。
2000年の帰国以降、ジャズからHip Hop/R&B/Rock等のポップフィールドまで、幅広いジャンルのアーティストへの楽曲提供、アレンジ、プロデュースを手掛けている。椎名純平と篠原涼子のデュエットによる“CANADA DRY ジンジャーエール”CFソング『 Time of GOLD 』の作・編曲も話題を集めた。また植松孝夫、大野俊三、井上信平、TOKU、阿川泰子、マリーン、神谷えり、akiko、Shiho[Fried Pride]他、多数のアーティストとの演奏活動を行い、卓越した音楽センス、粒立ちの良いタッチと拡がりのあるサウンドへの評価は高い。自身のオリジナル楽曲をメインに、ピアノトリオでのセッションも意欲的に展開、一層の飛躍が期待されるアーティストである。