プロフィール
●azumi 2005


wyolicaとしての5年にわたる活動をまとめたベストアルバムのリリースから約1年。そのヴォーカルであるazumiは、やさしく心を温めてくれるホームのドアを開け、新しい旅に出かけたようだ。かなり大胆に駆け出したけれど、それは、帰るべきホームがあるからこその思い切りの良さでもあると思う。

「wyolicaとして次のステップに進むためには、お互いに新しいチャレンジに挑むことが必要だって思ったんです。so-toくん以外の人が作った歌を歌うことで、シンガーとしての表現の幅も広がるだろうし、私の中に残ったものは、かならずwyolicaにも返っていく。新しい世界に立ち向かうのは、少なからず臆病になる部分もあるけれど、自分のためにもwyolicaのためにも、ぜったいに必要なチャレンジだって思ったんですよね」



 wyolicaが、気持ちのいちばん深い部分を解り合える親友のような存在だとしたら、azumiのソロ・プロジェクトは、旅先でその親友に出会ったような興奮や喜びを与えてくれる。azumiの表情や歌声も、住み慣れた街で逢ったときとは全然違う。特別な煌めきを感じさせてくれる高いテンションが実に新鮮に響く。

「本当に楽しかったんですよ(笑)。いままでは、はっちゃける私っていうのを、あまり見せられなかったから、今回はあからさまにハジケようと思って(笑)。口も大きく開けてるし、アタックも強めだし、とにかくノリを重視して。歌ってて楽しいっていうのは、ヴォーカリストとしていちばん嬉しいことだと思いますね」

 ポップスの黄金律ともいえるメロディーライン、azumiの声を張ったヴォーカル、メロディーを最大限に引き立てるビート、そして高揚感。そこには、クロゼットからお気に入りの服を選んでバッグに詰め、この日のためにとっておいたパンプスを履いて、期待に胸を躍らせながら、勢いよく飛び出していった姿もみえる。

「外では肩肘はって、強がってる女性でも、家に帰るとウジウジ悩むことも多い思う。私もそうなんだけど、日々もがきながらも、未来へ向かって突き進んでいくしかないなって思うんですよ。生きていれば悩みもあるけれど、そんな不安や戸惑いを抱えたままでも、キラキラ輝く新しい世界に飛び込んでいきたい。旅だって、恋だって、はじまりの瞬間はすごくワクワクするでしょ。女の子は、いくつになってもワクワクしたいんですよね」



 昨日までの私とは違う、新しい私との出会い。変化は、怖れるのではなく、楽しむもの。新たなポップス・ワールドへ歩き出したazumiの軽快な足取りは、聴き手にも新たな一歩を踏み出す勇気と楽しみを与えてくれる。

永堀アツオ




●azumi profile


札幌出身。

個別に活動していたGuitarのso-toとwyolicaを結成し、99年「悲しいわがまま」でデビュー。

せつなく繊細に響くso-toのメロディと、優しく透明なazumiのヴォーカルで多くの支持を得る。

昨年ベストアルバムをリリースし、05年 新たなチャレンジとしてソロ活動を開始。





favorite artists:Ella Fitzgerald, Keith Jarrett, Sly&The Family Stone, Cassandra Wilson...

favorite things:スープカレー、マンガ

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