NightmaRe

NightmaRe

SNoW

AICL-1781/シングル/2006.12.06/¥1,165+税


ロングセラーを記録した「逆さまの蝶」に続く、アニメーション「地獄少女 二籠」オープニングテーマ。
カップリングには、SNoWがインディーズ時代に初めてレコーディングしたクリスマス・ソング「Yes」を収録。

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ロングセラーを記録した「逆さまの蝶」に続く、アニメーション「地獄少女 二籠」オープニングテーマ。
カップリングには、SNoWがインディーズ時代に初めてレコーディングしたクリスマス・ソング「Yes」を収録。
夢の中で迷い込んでしまった廃虚の街。夢だと気付いているのに覚めることができない “あたし”は、隣で眠っている“あなた”がいる現実へと続く出口を探して、瓦礫の中を走り回っている――。
SNowの新曲「NightmaRe」を聴いていると、彼女が描いた実際のシチュエーションとは異なるものの、子供の頃に迷子になり、母親に会う事だけを願って泣きながら街中を彷徨った、なんともいえない不安な気持ちを思い起こしてしまう。その言いしれぬ不安と孤独感、たったひとつの希望である誰かの存在というのは、大人になった今でも感じることがある。
例えば、新陳代謝の激しい渋谷の街に久々に足を運んでみると、見慣れたショップがことごとく様変わりしていて、突然、見知らぬ街に放り出されたような疎外感を味わうことがある。
「今、普通に生きていてもここが夢なのか現実なのかはきっと誰にも証明できないし、 自分でもよく分からなくなることはあって。常に不安や、実体のなさを感じることは多い。その中でも、誰かのことを思ったり、もっと知りたいと思う気持ちにはリアルを感じるんですよ。感じるというより、自分で信じて、決めているという方が近いかな。 人を思う気持ちだけには、これが現実じゃなかったとしても別にいいやって思えるほど 強い感情があるはずだと、私は、信じたいんですよね」
知っていたはずの場所が変貌してしまっていると、自分の記憶や想い出に自信が持てなくなるし、ここが現実なのか夢なのか混乱して分からなくなることだってある。
そんな時は、自分のことを知っている誰かを探したくなるし、「私はここにいるんだ」と、迷子になった子供の頃と同じように叫びたくなる。
「直感的に歌ってる部分が多いので、シンプルに受け取ってもらえればいいんですけど、いつもよりはちょっと熱さが欲しいなって思ったんです。駄々をこねてるときの子供のような説得力というか(笑)、そのまんまの感情のあり方というか。理屈とか説明とかは一切ないんだけど、とにかく強い思いですね」
邪気や無駄な装飾が一切ない強さもった歌声は、カップリングの「Yes」でも聴く事ができる。
そこには、クリスマスの日にギターを抱えて路上に座り、「君に届いてますか」とひたむきに歌う少女の姿がみえる。
「SNoWとしていちばん最初に歌ったオリジナル楽曲なんですけど、本当に最初だったので迷いがないんですよ。クリスマスは、魔法がかかったみたいにいろんなことが起こる特別な日でもあると思うんですけど、自分がいまどこにいて、何者なのかっていうのを改めて感じてしまう日でもあるな、と感じて。でも、別に寂しい人なわけではなくて、希望をテーマに歌ったことを覚えてますね」
夢の中の廃虚とクリスマスの光る街と、場所は違えども、2曲とも「希望」を捉えた楽曲なのである。場所はもちろん、自分自身や未来への展望を見失って迷子気分になることも多いが、立ち止まらずに走っている彼女のあとをついていけば、いつか誰かの待つ出口へと辿り着けるような気がするのだ。