制作スタッフインタビュー
音楽家 和田薫

和田さんのHP(http://www.kaoru-wada.com/)拝見させていただきました。充実の内容でびっくりです。
音楽を始められたのは十代の頃ということですが?
そうですね。まあ始めたというか、音大に行って音楽をちゃんと勉強したいなと思ったのが高校2年の時ですね。高校で吹奏楽部に入って作曲のまねごとをしていたんですけど、まあ腕試しと思って旺文社が主催する全国学芸コンクールというのに出してみたらたまたま入選したので、「ちゃんと勉強するといいんじゃないか」と勝手に思って、そこから独学を始めたんです。
独学ですか?
何せ田舎なもので先生がいないんです。高校も男子校だったので音楽の授業もなくて。下関の豊浦高等学校というところなんですけど、学校の名誉のために言っておくと今は音楽の授業あるらしいです。当時は「音楽なんて女のやるもんだ」みたいな風潮があるくらいバンカラなところで。今はそんなこと無いと思いますけど(笑)。だから自分で勉強するしかなかったんです。
なるほど。そして東京音楽大学へ・・・。
東京音楽大学に入りたかったのは、伊福部昭さんという方が当時学長をなさっていて、高校時代に伊福部先生の音楽に出会ってどうしてもこの先生に就きたいと思っていたからなんです。伊福部先生という方は「ゴジラ」とか「大魔人」とか映画の音楽を600本以上も手がけている方なので、劇伴音楽の授業はなかったんですけどゼミの中で色々フィルモロジーの話も色々聞かせていただいたので、それは今すごく役に立ってますね。
大学時代にも純音楽というか現代音楽をずっと書いていたんですけど、音楽でメシを食べるなんて全然考えてなかったんですが・・・。
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